JP4379781B2 - 液体収納用壜容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、液体収納用壜容器、特には内部に空気による内容液の酸化防止のための部材を配したポリエチレンテレフタレート樹脂製の壜容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと記す。)樹脂製の壜容器は、優れた透明性や表面光沢性を有すると共に、壜容器に必要な耐衝撃性、剛性、ガスバリア性も有しており、飲料、調味料、化粧品等の各種液体を収納するための容器として広く利用されている。
【0003】
特に、2軸延伸ブロー成形された壜容器はガスバリア性(酸素バリア性)が高く、たとえば醤油、醤油含有調味料等の内容液を酸化による品質の低下なく、口筒部に密閉状にキャップをして長期間安定して保管することができる。
【0004】
しかしながら、壜容器本体からの空気の進入は抑制されるものの、一旦キャップを開封して使用する段階になると、内容液を使用した分外部空気が入れ替わって進入するため、また使用前は口筒部の下端の高さ位置まで内容液を充填して接触面積を小さくしていたとしても、内容液の液面が胴部に下がるに連れて接触面積が増えるため、開封後の内容液の酸素による品質の低下を、キャップの開封前と同様に抑制することは難しい。
【0005】
特許文献1には、液体用酸化防止容器に係る発明の記載がある。この発明の要点は封入される液体の液面上に、容器の内壁の横断面形状に近似した寸法で相似形のフロートを浮かべて、液体と液面上にある空気との接触を抑制しようとするものであり、特には写真フィルムの現像液などの酸化を嫌う液体を保存するためのものである。
【0006】
また特許文献2には酸化防止醤油容器についての考案が記載されており、浮き蓋を内部に入れるために容器を上部容器と下部容器から形成するものであり、浮き蓋を入れた後に上下の容器を接合する構成である。
【0007】
【特許文献1】
実開平2−19732号公報
【特許文献2】
実公昭61−1818号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1で示される容器は用途を写真現像液の貯蔵等の用途を想定したものであると共に、このようなフロートを有する容器において主要な要件の一つであるフロートの挿入方法に係る構成が示されていない。また、引用文献2で示される容器は上部容器と下部容器とを浮き蓋を入れてから接合するものであり、生産効率の面、製造コストの面さらには外観性の観点から問題がある。
【0009】
すなわち、飲料、調味料、化粧品等の内容液を収納し、一般的な家庭でごく日常的に使い捨てを前提に使用され、透明で中身の見える状態で使用されるPET樹脂製の壜容器では、低コストであること、壜本体内への挿入が容易であること、壜本体と分別することなく回収が可能であること、存在を意識させることなく注出操作をスムーズに実施できること、そして外から見て目立たないこと等の要求を満たす浮き蓋が必要である。
【0010】
本発明は、上記した必要性を考慮して創案されたもので、低コストで、壜本体内への挿入が容易で、分別することなく回収可能で、存在を意識させることなくスムーズに注出操作ができ、そして外から見て目立たない等の要求を満たす浮き蓋の構造を技術課題として、もって開封後の内容液の品質低下が抑制され、低コストで、そのままで分別回収可能で、外観の良好な液体収納用のPET樹脂製壜容器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、第1の発明の手段は、
有底筒形状をした胴部の上端に、上方に縮径したテーパ筒状の肩部を介して、キャップで開閉される円筒状の口筒部を連設したPET樹脂製の壜本体を有すること、
胴部の最小径部分を支障なく通過できる範囲で、できる限り大きな径を有し、壜本体内に収納された内容液の液面に浮く、扁平な浮き蓋を有すること、
浮き蓋を積重されたPET系樹脂製のシート片の間に密閉された浮き室を形成して構成すること、
にある。
【0012】
第1の発明の上記構成により、内容液の液面をPET系樹脂製の浮き蓋で覆うので、内容液と空気との直接的な接触をこのシート片の周縁と容器本体の胴壁との間隙の部分に限定することができる。また浮き蓋を、胴部の最小径部分を支障なく通過できる範囲で、できる限り大きな径を有する形状とすることにより、液面の高さ位置に応じてスムーズに浮き蓋の位置が移動し、かつ内容液と液面上の空気との接触面積を必要最低限とすることができる。
【0013】
また、PET系樹脂の比重は高々1.3程度であるので浮き室の体積はそれほど大きくする必要がなく、浮き蓋の全体厚みを薄くでき、浮き蓋をロール状に丸くした状態にして容易に壜本体の口筒部から中に入れることができると共に、弾性的な復元力によりその形をすぐに元の平坦な形状に復元させることができる。
【0014】
また、上記のように浮き蓋の全体厚みを薄くでき、また極く軽量に形成することができるので、内容液を注出する際にも浮き蓋の存在を意識することなく注出操作を実施スムーズに実施することができる。
【0015】
また、浮き蓋はPET系樹脂製であるので無色透明にすることができ、上記のように全体を薄く形成できることと相俟って、壜本体が透明で中身が見える場合であっても浮き蓋を外から見て目立たないようにすることができる。
【0016】
また、浮き蓋の材料としてPET系樹脂を用いるので、使用後、壜本体を破断することなく、浮き蓋と一緒にPET樹脂として分別回収することができる。
【0017】
ここで、本発明で用いるPET系樹脂とは、PET樹脂、およびエチレンテレフタレート単位を主体として他のポリエステル単位を含む共重合ポリエステル、およびそれらのブレンド物であり、共重合ポリエステル形成用の成分としては、たとえばイソフタル酸、ナフタレン2,6ジカルボン酸、アジピン酸等のジカルボン酸成分、プロピレングリコール、1,4ブタンジオール、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール等のグリコール成分を挙げることができる。
【0018】
第2の発明の手段は、第1の発明において積重されるシート片それぞれの、少なくとも一方の表面が非晶性のPET系樹脂で形成されていること、にある。
【0019】
PET樹脂から成形される透明シートは結晶化速度が速く、加熱により結晶化が進行するため、熱溶着性が必ずしも十分でない場合があるが、第2の発明の上記構成のようにPET系樹脂製のシート片それぞれの、少なくとも一方の表面を非晶性のPET系樹脂で形成することにより、この非晶性のPET系樹脂で形成された表面同士を突き合せて、容易に熱溶着することができ、シート片を容易に、かつ接着剤等を使用することなく食品衛生上の問題も無く、一体化して浮き蓋を形成することができる。
【0020】
ここで、本発明に使用する非晶性のPET系樹脂としては、エチレンテレフタレート単位を主体として共重合成分を相当量含有させて、加熱時における結晶化を抑制あるいはなくした樹脂を使用することができる。特には熱溶着性、透明性、強度および壜本体内への挿入後の形状の復元性に係る柔軟性の点からシクロヘキサンジメタノールを共重合成分とした非晶性PET樹脂(たとえばイーストマンケミカル社製の非晶性ポリエステル樹脂PETG)を使用するのが好ましい。
【0021】
第3の発明の手段は、第2の発明において、積重される一対のシート片の少なくとも1枚が非晶性のPET系樹脂で形成される層と、PET樹脂で形成される層との積層体であること、にある。
【0022】
非晶性のPET系樹脂は前述したように優れた熱溶着性等を有してはいるが、材料費が比較的高価であるので、第3の発明の上記構成により、非晶性のPET系樹脂で形成される層と、PET樹脂で形成される層とを積層してシート片を形成することにより材料費を抑えながら熱溶着性に優れたシート片を提供することができる。
【0023】
ここでシート片の層構成は使用目的必要に応じて、たとえば非晶性PET/PET、非晶性PET/PET/非晶性PET等の様々な構成として使用することができる。またこのような積層シートは共押出法、ラミネート法等の方法により得ることができる。
【0024】
第4の発明の手段は、2枚、一対のシート片を積重すること、にあり、容易に浮き蓋を製造することができる。
【0025】
第5の発明の手段は、第4の発明において、少なくとも一方のシート片の中央部に凹陥部を形成し、この凹陥部を塞ぐ形態で一対のシート片を積重し、凹陥部を囲んで、積重した一対のシート片を密に結合するシール部により、浮き室を形成すること、にある。
【0026】
第5の発明の上記構成により、一対のシート片でもっで密閉状の浮き室を有した浮き蓋を容易に得ることができる。
【0027】
第6の発明の手段は、第4の発明において、少なくとも一方のシート片に突片部を形成し、この突片部を他方のシート片に突き当てた状態で一対のシート片を積重し、この積重した一対のシート片の周端部間を密に結合するシール部により、浮き室を構成すること、にある。
【0028】
第6の発明の上記構成により、一対のシート片でもっ密閉状の浮き室を有した浮き蓋を容易に得ることができると共に、突片部により確実に浮き室を確保することができる。
【0029】
なお、第5の発明あるいは第6の発明においてシール部の形成は、通常の熱シール機、超音波シール機等を用いて容易に実施することができる。
【0030】
第7の発明の手段は、第4の発明において、一方のシート片に凹穴部を形成し、他方のシート片に、この凹穴部に密に嵌合係止して、凹穴部との間に浮き室を形成する凸栓部を設けた構成とすること、にある。
【0031】
第7の発明の上記構成は、凹穴部に凸栓部を機械的に密に嵌合係止することにより浮き室を形成するものであり、一対のシート片の熱溶着が不要であり、製造費を低減することが可能となると共に、PET樹脂単層のシート片を使用することも可能である。
【0032】
第8の発明の手段は、第1、2または3の発明において、中間層となるシート片の上下に、中央部に凹陥部を形成した一対のシート片を、この凹陥部を塞ぐ形態で積重し、凹陥部を囲んで積重した3枚のシート片を密に結合するシール部により、上下に浮き室を形成すること、にある。
【0033】
第8の発明の上記構成により、内容液に接触しない中間層となるシート片に文字あるいは模様等を印刷して加飾することができ、また上下に浮き室を形成したのでたとえば壜本体内に挿入する際に上下逆転しても問題なく浮き蓋としての機能が発揮される。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1および図2は本発明の液体収納用壜容器の一実施例あり、図1は壜本体1に内容液Nを充填し、キャップ13を取り付けた状態を示し、図2は内容液Nを注出する際の状態を示す。
【0035】
壜本体1はPET樹脂製であり、有底円筒形状をした胴部2の上端に、上方に縮径したテーパ筒状の肩部3を介して、キャップ13で開閉される円筒状の口筒部4を連設した形状であり、胴部2には壜体の剛性を高くするために多数の周溝を配している。なお、本発明の胴部2はこの例のような円筒形状に限定されるものでなく様々な筒状形状とすることができるが、後述する浮き蓋5が上下にスムーズに移動できるように、略全高さ範囲に亘り同じ断面形状とする。
【0036】
図3は浮き蓋5の第1例を示すものであり、中央部に凹陥部7が形成された一対の円形のシート片6を重ねて、凹陥部7の周縁部を密に結合するシール部11により浮き室12を形成している。なお、浮き蓋5は胴部2の断面形状に合わせた略相似的な形状とするが、胴部2内をスムーズに上下できるように胴部2の最小径部分を支障なく通過できる範囲内で、内容液Nと空気との接触面積を最小限とするため、できる限り大きな径を有する形状とする。
【0037】
本実施例では両方のシート片6に凹陥部7を形成した構成としているが、一方のみに凹陥部7を形成し、他方のシート片6は平坦な形状とすることもでき、凹陥部7の深さと共に、その構成は内容液Nの液面上での浮遊状態、注出時の状態、壜本体1への挿入のし易さおよび外観等を含めて適宜決めることができる。
【0038】
また、上下それぞれのシート片6は、非晶性PET樹脂/PET樹脂/非晶性PET樹脂の2種3層の積層体シートである。両表面層6aを形成する非晶性PETとしては、エチレンテレフタレート単位を主体として共重合成分を相当量含有させたものを使用することができるが、特にシクロヘキサンジメタノールを共重合成分とした非晶性PET樹脂(たとえばイーストマンケミカル社製の非晶性ポリエステル樹脂PETG)は、熱溶着性、柔軟性、成形性、透明性、印刷性および耐油性等の各種安定性に優れたものである。
【0039】
勿論のことではあるが、シート片は非晶性PET単層で形成することができるが、本例では材料費の低減という観点から、中間層6bをPET樹脂製としている。
【0040】
シール部11は熱シール機、超音波シール機等を用いて形成することができ、一対のシール片6の両シール面を熱溶着性の良好な非晶性PET樹脂で形成することにより、容易にかつ確実に熱溶着をすることができる。
【0041】
上記のように形成された円形状の浮き蓋5は、ロール状に丸めるようにして壜本体1の口筒部4から壜本体1の内部に挿入することができる。この際浮き蓋5の両表面を、PETGのように柔軟性を有する非晶性PETとすることにより、挿入操作際の折れ曲がり等によりシート片6が白化することもなく、その柔軟性により壜本体1への挿入後すぐに元の平坦な形状へ復元する。
【0042】
また、浮き蓋5を内容液Nの液面上に浮遊させた状態においても、浮き蓋5自体も無色透明とすることができると共に、薄く形成することができるので、たとえ壜本体1が無色透明であっても、外側から見てもこの浮き蓋5が目立つことは無く、また極く軽量にすることができ、注出する際においても(図2参照)浮き蓋5を特に意識することなくスムーズに注出操作を実施することができる。
【0043】
また、浮き蓋5は凹陥部7のため全体として平坦な形状でなくまた、ある程度の剛性を有するので、何らかの理由で壜本体1の内壁面に内容液により密着して動かなくなることもない。
【0044】
また、壜容器を使用後廃棄する際には、浮き蓋5が非晶性PET樹脂とPET樹脂から形成されており、さらには重量的にも極く軽量とすることができるので、PET樹脂製である壜本体1の中に入れたまま、PET樹脂として分別回収することができる。
【0045】
図4は浮き蓋5の第2例を示すものであり、一方のシート片6(図4では下側のシート片5)に突片部8を形成し、この突片部8を上側のシート片6に突き当てた状態で一対のシート片6を重ね合わせて、この一対のシート片6の周端部間を密に結合するシール部11により、浮き室12を形成したものであり、突片部8により確実に浮き室12を確保することができる。なおシート片7は第1例と同様の積層構造である。
【0046】
図5は浮き蓋5の第3例であり、一方のシート片6(図5では上側のシート片6)に凹穴部9を形成し、下側のシート片6に、凹穴部9に密に嵌合係止して、凹穴部9との間に浮き室12を形成する凸栓部10を設けたものである。
【0047】
凹穴部9に凸栓部10を機械的に密に嵌合係止することにより浮き室12を形成するものであり、熱溶着のための工程が不用であり、製造費を低減することが可能となる。なお、本例では一対のシート片6の熱溶着が不用であるので、PET樹脂単層のシート片6を使用することも可能である。
【0048】
図6は浮き蓋5の第3例であり、図3で示される第1例の浮き蓋5に、非晶性PET樹脂/PET樹脂/非晶性PET樹脂の2種3層の積層体シートであるシート片6を中間層として加えて計3枚のシート片6を積重して浮き蓋5を構成したものであり、中間層の上下に独立してそれぞれ浮き室12が形成されている。
【0049】
内容液に接触しない中間層となるシート片6に文字あるいは模様等を印刷して加飾することができるので食料品等の用途にも使用でき、また、シート片6の両面に同様な印刷により加飾しておけば、上下に浮き室12を形成しているので、たとえば壜本体1内に挿入する際に上下逆転しても問題なく浮き蓋5としての機能と共に、加飾効果が発揮される。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成としたので以下に示す効果を奏する。
第1の発明にあっては、内容液の液面をPET系樹脂製のシート片で覆うので、内容液と空気との直接的な接触をこのシート片の周縁と容器本体の胴壁との間隙の部分に限定することができ、特には内容液の酸化による品質の低下を開封後においても長期間抑制することができる。
【0051】
また、透明に、厚みを薄く、かつ極く軽量に浮き蓋を形成することができ、ロール状に丸くした状態等にして容易に壜本体の口筒部から中に入れることができると共に短時間で元の平坦な形状に復元可能であり、また内容液を注出する際にも浮き蓋の存在を意識することなく注出操作をスムーズに実施することができ、また、壜本体が透明で中身が見える場合であっても浮き蓋を外から見て目立たないようにすることができる。
【0052】
また、浮き蓋の材料としてPET系樹脂を用いるので、使用後、壜本体を破断することなく、浮き蓋と一緒に分別回収することができる。
【0053】
第2の発明にあっては、シート片それぞれの、少なくとも一方の表面を非晶性のPET系樹脂で形成することにより容易に熱溶着することができ、一対のシート片を容易にかつ接着剤等を使用することなく食品衛生上の問題も無く一体化して浮き蓋を形成することがでる。また柔軟性が向上するので壜本体内への挿入後の元の平坦な形状の復元性もより向上する。
【0054】
第3の発明にあっては、非晶性のPET系樹脂で形成される層と、PET樹脂で形成される層とを積層してシート片を形成することにより材料費を抑制しながら熱溶着性に優れたシート片を提供することができる。
【0055】
第4の発明にあっては、2枚、一対のシート片を積重して容易に浮き蓋を製造することができる。
【0056】
第5の発明にあっては、一対のシート片でもっで密閉状の浮き室を有した浮き蓋を容易に得ることができる。
【0057】
第6の発明にあっては、一対のシート片でもっで密閉状の浮き室を有した浮き蓋を容易に得ることができると共に、突片部により確実に浮き室を確保することができる。
【0058】
第7の発明にあっては、凹穴部に凸栓部を機械的に密に嵌合係止することにより浮き室を形成するものであり、一対のシート片の熱溶着が不要であり、製造費を低減することが可能となると共に、PET樹脂単層のシート片を使用することも可能である。
【0059】
第8の発明にあっては、内容液に接触しない中間層となるシート片に文字あるいは模様等を印刷して加飾することができ、また上下に浮き室を形成したのでたとえば壜本体内に挿入する際に上下逆転しても問題なく浮き蓋としての機能が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の壜容器の一実施例に内容液を充填して、キャップを取り付けた状態を示す、半縦断正面図。
【図2】 図1に示した壜容器から内容液を注ぐ状態を縦断面で示す、説明図。
【図3】 図1に示した壜容器に用いる浮き蓋の第1例を一部破断して示す、斜視図。
【図4】 図1に示した壜容器に用いる浮き蓋の第2例を一部破断して示す、斜視図。
【図5】 図1に示した壜容器に用いる浮き蓋の第3例を一部破断して示す、斜視図。
【図6】 図1に示した壜容器に用いる浮き蓋の第4例を一部破断して示す、斜視図。
【符号の説明】
1 ; 壜体体
2 ; 胴部
3 ; 肩部
4 ; 口筒部
5 ; 浮き蓋
6 ; シート片
6a; 表面層
6b; 中間層
7 ; 凹陥部
8 ; 突片部
9 ; 凹穴部
10; 凸栓部
11; シール部
12; 浮き室
13; キャップ
N ; 内容液

Claims (6)

  1. 有底筒形状をした胴部(2)の上端に、上方に縮径したテーパ筒状の肩部(3)を介して、キャップ(13)で開閉される円筒状の口筒部(4)を連設したポリエチレンテレフタレート樹脂製の壜本体(1)と、前記胴部(2)の最小径部分を支障なく通過できる範囲で、できる限り大きな径を有し、前記壜本体(1)内に収納された内容液(N)の液面に浮く、扁平な浮き蓋(5)とから成り、該浮き蓋(5)を積重されたポリエチレンテレフタレート系樹脂製のシート片(6)の間に密閉された浮き室(12)を形成して構成し、前記積重されるシート片(6)それぞれの、少なくとも一方の表面が非晶性のポリエチレンテレフタレート系樹脂で形成され、また、前記積重されるシート片(6)の少なくとも1枚が非晶性のポリエチレンテレフタレート系樹脂で形成される層と、ポリエチレンテレフタレート樹脂で形成される層との積層体であることを特徴とした液体収納用壜容器。
  2. 2枚、一対のシート片(6)を積重して成る請求項1記載の液体収納用壜容器。
  3. 少なくとも一方のシート片(6)の中央部に凹陥部(7)を形成し、該凹陥部(7)を塞ぐ形態で一対のシート片(6)を積重し、前記凹陥部(7)を囲んで、前記積重した一対のシート片(6)を密に結合するシール部(11)により、浮き室(12)を形成した請求項記載の液体収納用壜容器。
  4. 少なくとも一方のシート片(6)に突片部(8)を形成し、該突片部(8)を他方のシート片(6)に突き当てた状態で一対のシート片(6)を積重し、該積重した一対のシート片(6)の周端部間を密に結合するシール部(11)により、浮き室(12)を構成した請求項記載の液体収納用壜容器。
  5. 一方のシート片(6)に凹穴部(9)を形成し、他方のシート片(6)に、前記凹穴部(9)に密に嵌合係止して、該凹穴部(9)との間に浮き室(12)を形成する凸栓部(10)を設けた、請求項記載の液体収納用容器。
  6. 中間層となるシート片(6)の上下に中央部に凹陥部(7)を形成したシート片(6)を積重し、該凹陥部(7)を塞ぐ形態で3枚のシート片(6)を積重し、前記凹陥部(7)を囲んで、前記積重した3枚のシート片(6)を密に結合するシール部(11)により、上下に浮き室(12)を形成した請求項記載の液体収納用容器。
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