JP4378101B2 - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体光を減光するためのNDフィルタを用いたビデオカメラ等の撮像装置及び、その制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図21は第1の従来例としてのビデオカメラ等の撮像装置を示すブロック図である。
【0003】
図21において、501は結像用レンズ、502は減光を行うためのNDフィルタ、503は光量を調整するためのアイリス、504はCCD等の撮像素子、505はCDS・AGC回路(二重相関サンプリング・自動利得制御回路)、506はテレビジョン信号を生成するための映像信号処理回路への経路である。
【0004】
507はCDS・AGC回路505から出力された映像信号から輝度信号を検波するための輝度信号検波回路、508は輝度信号検波回路507から出力された輝度情報に応じてアイリス503を制御するための制御信号を生成するアイリス制御信号演算回路、509はアイリス503を駆動するドライバ、510はNDフィルタ502の出し入れを切り替えるためのND切り替えレバーである。
【0005】
次に動作について説明する。
【0006】
露出を制御するときに用いる輝度信号は、CDS・AGC回路505から出力された映像信号の中の高周波成分を含んだ輝度信号を用いる。輝度信号は輝度信号検波回路507で検波され、アイリス制御信号演算回路508に送られる。アイリス制御信号演算回路508では、輝度信号検波回路507で検波された輝度信号が常に一定になるように、予め定められた基準値(適正露出のレベル)と比較してアイリス制御信号を演算する。
【0007】
例えば、輝度信号検波回路507で検波された輝度信号を上記基準値と比較して、輝度信号≧基準値の場合は、アイリス503を閉じる方向に動作させる制御信号を生成し、輝度信号<基準値の場合は、アイリス503を開ける方向に動作させる制御信号を生成する。上記生成した制御信号はドライバ509を介してアイリス503に出力される。アイリス503により露出を制御する時の応答性(単位時間当たりの露出の変化量)は常に一定に設定されていて、その応答性は速すぎても遅すぎても使用者に不自然さを感じさせてしまうのでチューニングの難しいところでもある。
【0008】
次に、図22のフローチャートを用いてアイリス制御の動作を説明する。
【0009】
まず、CDS・AGC回路505から出力された映像信号中の高周波成分を含んだ輝度信号を検波する(ステップS601、以下ステップ略)。次に、上記検波した輝度信号と予め定められた基準値(適正露出レベル)とを比較する。そして、輝度信号が基準値以上の場合は、アイリス503を閉じる方向へ制御するための信号を演算し、輝度信号が基準値より小さい場合は、アイリス503を開ける方向へ制御するための信号を演算する(S602)。次に、上記演算した信号をドライバ509を介してアイリス503へ出力する(S603)。
【0010】
次に、NDフィルタ502について説明する。
【0011】
使用者はND切り替えレバー510を操作することにより、NDフィルタ502を光路中に出し入れし、その使用/不使用を選択することができる。このNDフィルタ502の基本的な使用方法は、被写体の輝度が高い場合にNDフィルタ502を入れることによって、アイリス503による小絞り回折現象を防ぐことができ、また、被写体の輝度が低い場合にNDフィルタ502を除くと感度を上げることができる。
【0012】
次に、第2の従来例について説明する。
【0013】
従来、ビデオカメラ等の撮像装置において、ホワイトバランス制御について様々な提案がされている。以下、このホワイトバランス制御に関して、特に、屋外モード(5600Kモード)や屋内モード(3200Kモード)のようなプリセット機能に関する第2の従来例について説明する。
【0014】
図23は第2の従来例によるレンズ交換型撮像システムを示すブロック図である。尚、この図23は後述する本発明の第3の実施の形態と実質的に同一構成である。
【0015】
図23において、113はレンズ装置、114はレンズ装置113が着脱可能に装着されるカメラ本体である。
【0016】
レンズ装置113において、101は結像用レンズ、l02は減光を行うためのNDフィルタ、103は光量を調整するためのアイリス、112はNDフィルタ102を出し入れするためのND切り替えレバー、l11はレンズマイコンである。
【0017】
カメラ本体114において、104はCCD等の撮像素子、105はCDS・AGC回路、106はアナログの映像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、107はカメラ信号処理回路、108はカメラ信号処理回路107で生成されたテレビジョン信号、109はカメラマイコン、110はカメラマイコン109とレンズマイコン111とが通信を行うための通信ライン、115は屋外モードや屋内モード等のWB(ホワイトバランス)モードを使用者が選択するためのWBモード選択スイッチである。
【0018】
次に、カメラ信号処理回路107において、120はA/D変換器106で変換されたデジタルの映像信号を高周波、低周波の輝度信号YH、YLと色度信号R、Bとに変換する輝度色度信号生成回路、121は赤色信号Rに対する利得制御回路、122は青色信号Bに対する利得制御回路、123は各利得制御回路121、122で利得制御された色度信号R’、B’と輝度信号YLから色差信号R−Y、B−Yを生成する色差信号生成回路、124はR−Y、B−Y、YHからテレビジョン信号を生成するエンコーダである。
【0019】
次に動作について説明する。
【0020】
カメラ本体114にレンズ装置113が装着されると、カメラ本体114からレンズ装置113に電源が供給される。また、使用者はND切り替えレバー112を操作することにより、NDフィルタ102を光路中に出し入れし、その使用/不使用を選択することができる。
【0021】
被写体からの光学像はレンズ101を通りNDフィルタ102により減光された後、アイリス103で適正露出に制御され、撮像素子104に結像される。撮像素子104で光電変換された映像信号は、CDS・AGC回路105によりノイズ除去、利得制御が行われた後、A/D変換器106でデジタル信号に変換され、カメラ信号処理回路107内部の輝度色度信号生成回路120に送られる。
【0022】
輝度色度信号生成回路120では、輝度信号の高周波成分YHと低周波成分YLと赤色信号Rと青色信号Bとが生成される。生成された赤色信号R、青色信号Bは、それぞれ利得制御回路121、122に入力され、そこで利得制御信号出力回路125からのホワイトバランス制御信号により増幅され、それぞれ色度信号R’、B’として出力される。
【0023】
これらの色度信号R’、B’は、上記輝度信号の低周波成分YLと共に色差信号生成回路123に入力され、ここで色差信号R−Y、B−Yが生成される。この色差信号R−Y、B−Yは上記輝度信号の高周波成分YHと共にエンコーダ回路124に入力され、ここで標準テレビジョン信号が生成されて出力される。
【0024】
カメラマイコン109は、WBモード選択スイッチ115のスイッチ状態を読み取り、上記スイッチ115が屋外モード(5600Kモード)か屋内モード(3200Kモード)かオートモードであるのかを判断する。カメラマイコン109は、各モードに応じて予めカメラマイコン109に格納されているRゲインとBゲインの利得制御信号を生成し、利得制御信号出力回路125に入力する。
【0025】
次に、図24と図25のフローチャートを用いて上記動作を説明する。
【0026】
図23において、レンズマイコン111はND切り替えレバー112のON/OFF状態を検出してNDフィルタ102がON状態かOFF状態かを判断し(S801)、NDフィルタ102がONの場合は、NDONのステータスをセットし(S802)、このステータスをカメラマイコン109に送信する(S804)。また、NDフィルタ102がOFFの場合は、NDONのステータスをクリアし(S803)、このステータスをカメラマイコン109に送信する(S804)。
【0027】
次に、図25において、カメラマイコン109はレンズマイコン111からNDONステータスを受信する(S901)。そして、WBモード選択スイッチ115のスイッチの状態を読み取り、WBモードが屋外モード(5600Kモード)かどうかを判断する(S902)。S902でYESの場合は、屋外モードとして予め定められたRゲインとBゲインを生成し(S903)、利得制御信号出力回路125に対してRゲイン、Bゲイン利得制御信号を出力する(907)。
【0028】
もし、S902でNOの場合は、WBモード選択スイッチ115のスイッチの状態を読み取り、WBモードが屋内モード(3200Kモード)かどうかを判断する(S904)。YESの場合は、屋内モードとして予め定められたRゲインとBゲインを生成し(S905)、利得制御信号出力回路125に対してRゲイン、Bゲイン利得制御信号を出力する(S907)。
【0029】
もし、S904でNOの場合は、WBモード選択スイッチ115がオートモードであると判断し、RゲインとBゲインを演算し(S906)、その演算結果を、利得制御信号出力回路125に対してRゲイン、Bゲイン利得制御信号を出力する(S907)。
【0030】
次に、図26を用いてWBモードについて簡単に説明する。
【0031】
[屋外モードについて]
屋外モードは、屋外で使用することを推奨するWBモードである。屋外での太陽光は一般的に色温度が高く青みが強い。そこで、カメラ信号処理回路107の中でRゲインを高く利得制御し、且つ、Bゲインを低く利得制御することにより、屋外においても見た目に近い色の再現を可能とする。
【0032】
これを、ベクトルスコープを用いて確認すると、図26の▲1▼に示したようになる。これは、5600Kの色温度のライトボックスを全面白にして、5600Kモードで撮像した場合である。この図からも理解できるようにベクトルスコープ上の中心に色が存在していて、これは被写体を白として認識できることを意味する。
【0033】
[屋内モードについて]
屋内モードは、屋内で使用することを推奨するWBモードである。屋内での照明光は一般的に色温度が低く赤みが強い。そこで、カメラ信号処理回路107の中でRゲインを低く利得制御し、且つ、Bゲインを高く利得制御することにより、屋内においても見た目に近い色の再現を可能とする。
【0034】
これを、ベクトルスコープを用いて確認すると、図26の▲3▼に示したようになる。これは、3200Kの色温度のライトボックスを全面白にして、3200Kモードで撮像した場合である。図からも理解できるようにベクトルスコープ上の中心に色が存在していて、これは被写体を白として認識できることを意味する。
【0035】
[NDフィルタ102について]
NDフィルタ102は無色であるのが好ましいが、実際には、NDフィルタ102を量産するときに分光特性のバラツキが起きて、赤みのあるものや青みがかったもの等、様々な色味の付いたNDフィルタが量産されてしまう。
【0036】
このような色味の付いたNDフィルタを用いた場合には、例えば図26▲1▼のように、ベクトルスコープ上の中心に輝点が存在しているいわゆる白の状態で、NDフィルタ102をONすると、図26の▲2▼で図示したようにNDフィルタ102の色付きが原因で撮像結果に色味がかかる。この図からも理解できるようにベクトルスコープ上の輝点の位置が中心からずれてしまい、この場合はオレンジの色味が付いていることを示している。
【0037】
図26の▲4▼も同様であり▲3▼の状態からNDフィルタ102をONしたことにより、撮像結果に色味が付きベクトルスコープ上の輝点の位置が中心でなく、▲2▼と同様にオレンジの方向へずれてしまうことを示している。
【0038】
▲2▼と▲4▼は、例としてNDフィルタにオレンジの色味が付いていることを図示しているが、この色味がフィルタによって赤みをおびたり、青みをおびたりする。
【0039】
次に、第3の従来例を説明する。
【0040】
従来のビデオカメラ等の撮像装置の第3の従来例を図27及び図28を用いて説明する。
【0041】
図28において、1は撮影レンズ、2は絞り羽根、3は撮像素子、4はCDS・AGC回路、5はA/D変換器、6はデジタル信号処理回路、7はD/A変換器、8は論理演算を行うマイコン、9はIGメータ、10はホール素子、11はアイリスエンコーダ、12はアイリス駆動回路である。
【0042】
次に動作について説明する。
【0043】
撮影レンズ1により投影された被写体像は撮像素子3により光電変換されて電気信号に変換される。この信号はCDS・AGC回路4により相関二重サンプリングされ、適当なレベルに増幅される。この信号はA/D変換器5でデジタル信号に変換され、デジタル信号処理回路6によりNTSC等の規格化された映像信号に変換され、D/A変換器7によりアナログ信号に変換されて出力される。
【0044】
一方、絞り羽根2を開閉しているIGメータ9は、その回転位置をホール素子10により磁気的に検出される。その検出結果はアイリスエンコーダ11で適当なレベルに増幅・オフセットコントロールされた後、マイコン8にA/D変換されてデータとして取り込まれる。
【0045】
この過程において、マイコン8は、デジタル信号処理回路7より映像信号レベルの情報を、またアイリスエンコーダ11より絞り羽根2の開閉状態の情報を読み取り、映像信号レベルが大き過ぎる場合は小さくなるように、また、上記信号が小さ過ぎる場合は大きくなるように、その制御信号を演算してアイリス駆動回路12に出力する。アイリス駆動回路12はこの制御信号に応じてIGメータ9を駆動する。
【0046】
以上の過程で、撮像素子3に投影される被写体像の明るさが一定になるように、絞り羽根2、IGメータ9、ホール素子10からなる絞り機構が動作する。ここで被写体の明るさが極端に明るい場合は、絞り羽根2は非常に小さな絞り径になるが、この場合、光の回折現象により、撮像素子4に投影される被写体像の鮮鋭度が損なわれてしまうことがある。
【0047】
これを防ぐため、一般のビデオカメラでは無彩色減光フィルタとしてNDフィルタをレンズ1と絞り羽根2との間に挿入して、絞り径がある程度以上小さくならないようにしている。
【0048】
このNDフィルタは、一般的な2枚羽根絞りの場合、絞り羽根2と一体化していて、NDフィルタは小絞り羽根の一部に張り付いている構造のものが多い。
【0049】
図28にNDフィルタを用いた絞り機構の一例を示す。
【0050】
図28(a)及び(b)において、21及び22は絞り羽根、23は絞り羽根21の一部に貼り付けられたNDフィルタ、9はIGメータ、91はIGメータ10の回転軸に取り付けられたロータである。
【0051】
絞り羽根2の開閉状態が、始め図28(a)に示すように開放状態であり、その後閉じ始めるものとすると、IGメータ10が駆動してロータ91がIGメータ10の回転軸を中心に回転していくと、図28(b)に示すような形状になり、最後の閉じきり時には(c)に示すような形状となる。
【0052】
図28(a)(b)(c)に示すように、絞り径が小さくなると、その絞りの開口形状に占めるNDフィルタ23の面積比率が大きくなり、絞り径がある程度小さくなると、NDフィルタ23は絞りの開口形状全面を覆うようになる。
【0053】
しかしながら、このように最初からNDフィルタ23が絞りの開口形状の一部に存在しているような絞り機構は、撮像面上の被写体像が合焦状態の時はいいが、非合焦状態の時、あるいは目的とする被写体以外の投影像、例えば背景のような投影像は、その焦点状態は不整合な場合が多いため、その錯乱円形状が非常に不規則な形になってしまう。
【0054】
一般に被写体が非合焦の時や、背景のように常に非合焦とならざるを得ない被写体像の場合は、その錯乱円形状は真円に近いものが鑑賞上好ましく、そうでない形状は、所謂「ボケ味」が良くないという結果を呈する。
【0055】
低価格の普及型ビデオカメラにおいては、このボケ味の悪さはその性格上殆ど問題にならない。しかし、ある程度画質性能を重視した高級機においては、このボケ味を改善することは比較的重要な課題となる。この種のビデオカメラではこれを改善するため、NDフィルタを絞り機構と一体化せずに、外部からNDフィルタを挿入する機構を設けたものや、前述の第1、第2の従来例で説明したようなカメラボディに切り替えレバーのような外部スイッチを設けて、撮影者が必要に応じてNDフィルタを出し入れすることができるようにしたものがある。
【0056】
【発明が解決しようとする課題】
図21のような第1の従来例による撮像装置において、NDフィルタは撮像光学系において光量の透過率を大きく減少させるので、NDフィルタをONからOFFに切り替えたときや、OFFからONに切り替えたとき、その切り替えの前後で撮像素子に入力される光量が大きく変化してしまい、露出レベルの変動が起き、適正露出になり安定するまでに時間がかかり、その間に煩わしい画像が撮影されてしまうという第1の問題があった。
【0057】
また、図23のような第2の従来例によるレンズ装置とカメラ本体とからなる撮像システムにおいては、NDフィルタに色味が付いているために、WBモードで5600Kモード又は3200Kモードを選択している時に、NDフィルタの出し入れを行うと、その前後で被写体画像の色再現が変化してしまうという第2の問題があった。
【0058】
しかも、レンズ交換式であるため、レンズを交換すると、それに伴いNDフィルタも代わってしまう。つまり、NDフィルタの色付きによる影響が一様でないことがカメラ本体側でホワイトバランスモードの制御を難しくしていた。
【0059】
また、図27のような第3の従来例による撮像装置においては、NDフィルタは機械的に投入されるため、撮影中にこれを投入した場合、この時点で一瞬画面が暗くなり、暫くしてカメラのアイリス制御機構やAGC制御機構が動作するというような動作となり、同じ被写体を連続して撮影している場合、記録画像に違和感を与え、撮影上好ましくないものになってしまうという上記第1の問題と同様の問題があった。
【0060】
本発明の目的は、被写体光を減光するためのNDフィルタの作用状態が切り替えられた際に、それに伴う被写体光の変動を適正なものにすることのできる撮像装置及びその制御方法を提供しようとするものである。
【0061】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し目的を達成するために、本発明の撮像装置は、光路中に出し入れ可能に設けられ、光路中にある場合には入射光を制限するNDフィルタと、前記入射光の光量調節するアイリス手段と、前記光路から退避状態にある前記NDフィルタを該光路に挿入させる挿入指示を行うための指示手段と、前記アイリス手段を第1の速度または該第1の速度よりも高速な第2の速度で制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記NDフィルタが前記退避状態のときには前記アイリス手段を前記第1の速度で制御し、前記挿入指示があった場合、該挿入指示があってから前記NDフィルタが前記光路に挿入され始めるまでの間に、前記アイリス手段を制御する速度を前記第1の速度から前記第2の速度に切り替えることを特徴とする。また、光路中に出し入れ可能に設けられ、光路中にある場合には入射光を制限するNDフィルタと、前記入射光の光量を調節するアイリス手段と、前記光路に挿入状態にある前記NDフィルタを該光路から退避させる退避指示を行うための指示手段と、前記アイリス手段を第1の速度または該第1の速度よりも高速な第2の速度で制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記NDフィルタが前記挿入状態のときには前記アイリス手段を前記第1の速度で制御し、前記退避指示があった場合、該退避指示があってから前記NDフィルタが前記光路から退避され始めるまでの間に、前記アイリス手段を制御する速度を前記第1の速度から前記第2の速度に切り替えることを特徴とする。
【0062】
また、上述の課題を解決し目的を達成するために、本発明の撮像装置の制御方法は、光路中に出し入れ可能に設けられ、光路中にある場合には入射光を制限するNDフィルタと、前記入射光の光量を調節するアイリス手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、前記光路から退避状態にある前記NDフィルタを該光路に挿入させる挿入指示を行う指示ステップと、前記NDフィルタが前記退避状態のときには前記アイリス手段を第1の速度で制御し、前記挿入指示があった場合、該挿入指示があってから前記NDフィルタが前記光路に挿入され始めるまでの間に、前記アイリス手段を制御する速度を前記第1の速度から該第1の速度よりも高速な第2の速度に切り替える制御ステップとを有することを特徴とする。また、光路中に出し入れ可能に設けられ、光路中にある場合には入射光を制限するNDフィルタと、前記入射光の光量を調節するアイリス手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、前記光路に挿入状態にある前記NDフィルタを該光路から退避させる退避指示を行う指示ステップと、前記NDフィルタが前記挿入状態のときには前記アイリス手段を第1の速度で制御し、前記退避指示があった場合、該退避指示があってから前記NDフィルタが前記光路から退避され始めるまでの間に、前記アイリス手段を制御する速度を前記第1の速度から該第1の速度よりも高速な第2の速度に切り替える制御ステップとを有することを特徴とする。
【0082】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
【0083】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態による撮像装置を示すブロック図であり、図21と対応する部分には同一番号501〜507、509、510を付して重複する説明は省略する。
【0084】
以下、図1について図21とは異なる部分を中心にして説明する。
【0085】
図1において、511は輝度信号検波回路507で検波した輝度信号に応じてアイリス制御信号を演算するアイリス制御信号演算回路、512はアイリス503を高速に動作させるアイリス高速制御モード部、513はアイリス503を低速に動作させるアイリス低速制御モード部、514はNDフィルタ502がON状態又はOFF状態になっていることを検出するためのNDフィルタON/OFF検出ライン、515はNDフィルタ502がON状態又はOFF状態であることをNDフィルタON/OFF検出ライン514を介して検出し、その情報に応じてアイリス高速制御モード部512とアイリス低速制御モード部513のどちらかを選択するためのアイリス制御モード選択回路である。
【0086】
次に動作について説明する。
【0087】
露出を制御するときに用いる輝度信号としては、CDS・AGC回路505から出力された映像信号の中の高周波成分を含んだ輝度信号を用いる。この輝度信号は輝度信号検波回路507で検波されて得られ、アイリス制御信号演算回路511に送られる。アイリス制御信号演算回路511では、上記検波された輝度信号が常に一定になるように、予め定められた基準値(適正露出レベル)と比較してアイリス制御信号を演算する。
【0088】
その際、アイリス503を高速で動作させるための制御信号と、アイリス503を低速で動作させるための制御信号の2種類を生成する。アイリス503により露出を制御する時の応答性(単位時間当たりの露出の変化量)は基本的には常に一定に設定されていて、通常の場合はアイリス503を低速で動作させるための制御信号を用いる。
【0089】
一方、使用者がND切り替えレバー510をONからOFF、又はOFFからONに切り替えることにより、NDフィルタ502の出し入れの状態を変化させた時は、透過光量が大きく変化し撮像素子504に入力される映像信号に大きな変化が生じるため、結果的に大きな輝度変化が生じて露出状態が大きく乱れる。この場合には、アイリス制御モード選択回路515によりアイリス高速制御モード部512を選択して、アイリス503による露出を制御する応答性を通常より速くして(単位時間当たりの露出の変化量を大きくして)、適正露出になるまでの時間が極力短くなるように制御する。
【0090】
次に、上述のように制御した場合の効果について図5を用いて説明する。
【0091】
図5には、▲1▼従来例の場合、▲2▼本発明の場合とあるが、どちらも縦軸に信号レベル、横軸に時間を取っていて、NDフィルタ502がOFFからONに切り替えられた直後の信号レベルの変化をグラフにしたものである。
【0092】
この図5から分かるように、▲1▼従来例の場合の信号レベルの変化時間Aに比べて▲2▼本発明の場合の信号レベルの変化時間Bの方が短く、且つ▲1▼従来例の場合の信号レベル変化の大きさCに比べて▲2▼本発明の場合の信号レベル変化の大きさDの方が小さい。つまり、NDフィルタ502をOFFからONへ切り替えた直後に、アイリス503を高速に動作させることにより、映像信号の輝度変化が少なく、速やかに適正露出に戻っていることが分かる。
【0093】
次に、本実施の形態の動作を図2のフローチャートを用いて説明する。
【0094】
まず、CDS・AGC回路505から出力された映像信号の中の高周波成分を含んだ輝度信号を検波する(S201)。次に、上記検波した信号と予め定められた適正露出の基準値とを比較して、検波信号が基準値以上の場合は、アイリス503を閉じる方向へ制御するための信号を演算する。また、検波信号が基準値よりも小さい場合は、アイリス503を開ける方向へ制御するための信号を演算する(S202)。
【0095】
次に、ND510の状態をNDフィルタON/OFF検出ライン104を介してアイリス制御モード選択回路101に入力する(S203)。その情報に応じて、NDフィルタ502がON状態で安定しているのか、OFF状態で安定しているのか、ON状態からOFF状態へ移行しているのか、OFF状態からON状態へ移行しているのか等のNDフィルタ502の状態変化を検出する(S204)。
【0096】
NDフィルタ502がON状態で安定している、又はOFF状態で安定している場合は、S204からNOへ分岐してアイリスを低速モードで制御する(S206)。また、NDフィルタ502がON状態からOFF状態へ移行している、又はOFF状態からON状態へ移行している場合は、YESへ分岐してアイリスを高速モードで制御する(S205)。そして、アイリス503のドライバ制御信号を出力する(S207)。
【0097】
(第2の実施の形態)
図3は本発明の第2の実施の形態を示すブロック図であり、図21と対応する部分には同一番号501〜507、509、510を付して重複する説明は省略する。
【0098】
以下、図21と異なる部分を中心にして説明する。
【0099】
図3において、516は輝度信号検波回路507から出力された輝度信号に応じてAGC制御信号を演算し生成するためのAGC制御信号演算回路、517はAGCゲインを高速に動作させるAGC高速制御モード部、518はAGCゲインを低速に動作させるAGC低速制御モード部、519はAGC高速制御モード部517とAGC低速制御モード部518のどちらかを選択するためのAGC制御モード選択回路である。
【0100】
次に動作について説明する。
【0101】
露出を制御するときに用いる輝度信号としては、CDS・AGC回路505から出力された映像信号の中の高周波成分を含んだ輝度信号を用いる。この輝度信号は輝度信号検波回路507で検波して得られ、AGC制御信号演算回路516に送られる。AGC制御信号演算回路516では、上記検波された輝度信号が常に一定になるように、予め定められた基準値(適正露出レベル)と比較してAGC制御信号を演算する。その際、AGCゲインを高速で動作させるための制御信号とAGCゲインを低速で動作させるための制御信号の2通り生成する。
【0102】
AGCゲインにより露出を制御する時の応答性(単位時間当たりの露出の変化量)は基本的には常に一定に設定されていて、通常の場合はAGCゲインを低速で動作させるための制御信号を用いる。
【0103】
一方、使用者がND切り替えレバー510をONからOFF、又はOFFからONに変化させることにより、NDフィルタ502の出し入れの状態を変化させた場合は、透過光量が大きく変化し撮像素子504に入力される映像信号に大きな変化が生じるため、結果的に大きな輝度変化が生じて露出状態が大きく乱れる。
【0104】
この場合には、制御モード選択回路519によりAGC高速制御モード部517を選択し、AGCゲインによる露出を制御する応答性を通常より速くして(単位時間当たりの露出の変化量を大きくして)、適正露出になるまでの時間が極力短くなるように制御する。
【0105】
上述のように制御した場合の効果についても図5と同様に、本実施の形態の方が従来例よりも、信号レベルの変化時間が短く、また変化の大きさも小さい。即ち、NDフィルタ502を切り替えた直後に、AGCゲインを高速に動作させることにより、映像信号の輝度変化が少なく、速やかに適正露出に戻っていることが分かる。
【0106】
次に、本実施の形態の動作について図4のフローチャートを用いて説明する。
【0107】
まず、CDS・AGC回路505から出力された映像信号の中の高周波成分を含んだ輝度信号を検波する(S401)。次に、上記検波した信号と予め定められた適正露出の基準値とを比較して、検波信号が基準値以上の場合は、AGCゲインを下げる方向へ制御するための信号を演算する。また、検波信号が基準値より小さい場合は、AGCゲインを上げる方向へ制御するための信号を演算する(S402)。
【0108】
次に、ND切り替えレバー510の状態をNDフィルタON/OFF検出ライン504を介してAGC制御モード選択回路519に入力する(S403)。その情報に応じて、NDフィルタ502がON状態で安定しているのか、OFF状態で安定しているのか、ON状態からOFF状態へ移行しているのか、OFF状態からON状態へ移行しているのか等のNDフィルタ502の状態変化を検出する(S404)。
【0109】
NDフィルタ502がON状態で安定している、又はOFF状態で安定している場合は、S404からNOへ分岐してAGCを低速モードで制御する(S406)。また、NDフィルタ502がON状態からOFF状態へ移行している、又はOFF状態からON状態へ移行している場合は、YESへ分岐してAGCゲインを高速モードで制御する(S405)。そして、AGCゲインの制御信号をCDS・AGC回路505に出力する(S407)。
【0110】
上記第1、第2の実施の形態によれば、NDフィルタの切り替えに応じてアイリス制御あるいはAGCの動作を高速に制御することにより、NDフィルタの出し入れによる露出の乱れを少なくし、速やかに適正露出に戻すことができ、前述した第1の問題を解決することができる。
【0111】
(第3の実施の形態)
図23は本発明の第3の実施の形態によるレンズ交換式撮像システムを示すブロック図であり、前述した第2の従来例と実質的に同一構成である。
【0112】
次に動作について図6、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0113】
まず、図6のレンズマイコン111の処理を示すフローチャートにおいて、NDフィルタ102の影響による色ズレ量を示す情報としてのステータスをセットする(S701)。このステータスは、レンズ装置113にそれぞれに付いてるNDフィルタ102によって異なり、そのステータスはレンズ装置113の調整時においてレンズマイコン111に格納するものである。
【0114】
ステータスの内容は、例えば、図26の▲2▼に図示しているR−Y色のズレ量1001やB−Y色のズレ量1002のように、ベクトルスコープの中心位置からのズレ量をバースト比で表したもので構成されている。
【0115】
次に、レンズマイコン111は、ND切り替えレバー112のON/OFF状態を検出してNDフィルタ102がON状態か又はOFF状態かを判断し(S702)、NDフィルタ102がONの場合は、NDフィルタONのステータスをセットし(S704)、S701とS704でセットしたステータスをカメラマイコン109に送信する(S705)。
【0116】
一方、NDフィルタ102がOFFの場合は、NDフィルタONのステータスをクリアし(S703)、S701とS703でセットしたステータスをカメラマイコン109に送信する(S705)。
【0117】
次に、図7のカメラマイコン109の処理を示すフローチャートにおいて、カメラマイコン109は、レンズマイコン111から図6のS701とS704で、又はS701とS703でセットしたステータスを受信する(S301)。そして、WBモード選択スイッチ115のスイッチの状態を読み取り、WBモードが5600Kモード(屋外モード)かどうかを判断する(S302)。YESの場合は、5600Kモードとして予め定められたRゲインとBゲインを生成する(S303)。
【0118】
次に、S301で受信したNDフィルタ102がON状態又はOFF状態を意味するステータスを判断し(S305)、NDフィルタ102がOFFの時は、S303で生成したRゲインとBゲインを利得制御信号として出力し、利得制御信号出力回路125を制御する(S311)。
【0119】
また、NDフィルタ102がONの場合は、S301で受信した色ズレ量を示すステータスからS303で生成したRゲインとBゲインに対してオフセット量を加算して結果的に色ズレが無くなるように、新たにRゲインとBゲインを生成する(S308)。そして、生成したRゲインとBゲインを利得制御信号として出力し、利得制御信号出力回路125を制御する(S311)。
【0120】
もし、S302でNOの場合は、WBモード選択スイッチ115のスイッチの状態を読み取り、WBモードが3200Kモード(屋内モード)かどうかを判断する(S304)。YESの場合は、3200Kモードとして予め定められたRゲインとBゲインを生成する(S306)。
【0121】
次に、S301で受信したNDフィルタ102がON状態又はOFF状態を意味するステータスを判断し(S309)、NDフィルタ102がOFFの時は、S306で生成したRゲインとBゲインを利得制御信号として出力し、利得制御信号出力回路125を制御する(S311)。
【0122】
一方、NDフィルタ102がONの場合は、S301で受信した色ズレ量を示すステータスからS306で生成したRゲインとBゲインに対してオフセット量を加算して結果的に色ズレが無くなるように、新たにRゲインとBゲインを生成する(S310)。そして、生成したRゲインとBゲインを利得制御信号として出力し、利得制御信号出力回路125を制御する(S311)。
【0123】
もし、S304でNOの場合は、WBモード選択スイッチ115のスイッチの状態はオートモードであると判断し、RゲインとBゲインを演算する(S307)。そして、S307で生成したRゲインとBゲインを利得制御信号として出力し、利得制御信号出力回路125を制御する(S311)。
【0124】
(第4の実施の形態)
図8は本発明の第4の実施の形態によるレンズ交換式撮像システムを示すブロック図であり、図23と対応する部分には同一番号101〜115を付して重複する説明は省略する。
【0125】
以下では、図23と異なる部分を中心にして説明する。
【0126】
図8において、401はECD(エレクトロクロミック素子)であり、図23のNDフィルタ102の代わりに用いられている。402はECD401の濃度(透過率)の変化と共に生じる色温度の変化を随時検出するための色温度検出回路、403はECD401の濃度を変化させるドライバである。他の部分は図23と実質的に同一構成されている。
【0127】
次に、動作について図9、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0128】
図9のレンズイコン111の処理を示すフローチャートにおいて、ECD401の影響による色ズレ量を示すステータスをセットする(S501)。このステータスは、ECD401の濃度を変化させると同時に起きる色温度の変化量を表すものであり、これは色温度変化検出回路402によって検出されたものである。
【0129】
ステータスの内容は、例えば、図26の▲2▼に図示しているR−Y色のズレ量1001やB−Y色のズレ量1002のように、ベクトルスコープの中心位置からのズレ量をバースト比で表したもので構成されている。
【0130】
次に、S501でセットしたステータスをカメラマイコン109に送信する(S502)。
【0131】
図10のカメラマイコン109の処理を示すフローチャートにおいて、カメラマイコン109はレンズマイコン111から上記S501でセットしたステータスを受信する(S601)。そして、WBモード選択スイッチ115のスイッチの状態を読み取り、WBモードが5600Kモードかどうかを判断する(S602)。YESの場合は、5600Kモードとして予め定められたRゲインとBゲインを生成する(S603)。
【0132】
次に、S601で受信した色ズレ量を示すステータスからS603で生成したRゲインとBゲインに対してオフセット量を加算して結果的に色ズレが無くなるように、新たにRゲインとBゲインを生成する(S607)。そして、S607で生成したRゲインとBゲインを利得制御信号として出力し、利得制御信号出力回路125を制御する(S609)。
【0133】
もし、S602でNOの場合は、WBモード選択スイッチ115のスイッチの状態を読み取り、WBモードが3200Kモードかどうかを判断する(S604)。YESの場合は、3200Kモードとして予め定められたRゲインとBゲインを生成する(S605)。
【0134】
次に、S601で受信した色ズレ量を示すステータスからS605で生成したRゲインとBゲインに対してオフセット量を加算して、結果的に色ズレが無くなるように、新たにRゲインとBゲインを生成する(S608)。そして、生成したRゲインとBゲインを利得制御信号として出力し、利得制御信号出力回路125を制御する(S609)。
【0135】
もし、S604でNOの場合は、WBモード選択スイッチ115のスイッチの状態はオートモードであると判断し、RゲインとBゲインを演算する(S606)。そして、S606で生成したRゲインとBゲインを利得制御信号として出力し、利得制御信号出力回路125を制御する(S609)。
【0136】
上記第3、第4の実施の形態によれば、NDフィルタの色味に応じたWBモードでの補正が行われるので、NDフィルタを用いても色再現性が劣化することがなくなる。また、レンズ交換式であっても、レンズ装置側からNDフィルタの色味を示す情報をカメラ本体に送信するので、どのようなNDフィルタを用いても、カメラ本体側で適切な色補正を行うことができ、前述した第2の問題を解決することができる。
【0137】
(第5の実施の形態)
図11は本発明の第5の実施の形態による撮像装置を示すブロック図であり、前述した第3の従来例を示す図27と対応する部分には同一番号1〜12を付して重複する説明は省略する。
【0138】
図11において、13はNDフィルタ、14はNDフィルタ13の挿入を制御するIGメータ、15はND駆動回路、16はIGメータの位置を検出するホール素子、17はNDエンコーダ、18は絞りスイッチである。
【0139】
図27について前述したように、撮影レンズ1により投影された被写体像は撮像素子3により電気信号に変換され、この信号はCDS・AGC回路4、A/D変換器5、デジタル信号処理回路6、D/A変換器7等で処理されることにより、NTSC等の映像信号が出力される。
【0140】
また、絞り羽根2を開閉するIGメータ9は、その回転位置をホール素子10で検出され、その検出結果はアイリスエンコーダ11で増幅・オフセットコントロールされた後、マイコン8にデータが取り込まれる。
【0141】
マイコン8は、デジタル信号処理回路7より映像信号レベルの情報を、またアイリスエンコーダ11より絞り羽根2の開閉状態の情報を読み取り、映像信号レベルが大き過ぎる場合は小さくなるように、また信号が小さ過ぎる場合は大きくなるように制御信号を生成して、アイリス駆動回路12に出力する。アイリス駆動回路12はこの制御信号に従いIGメータ9を駆動する。
【0142】
この時、IGメータ9自体はインダクタンス素子であるため、印加電圧に対して時間的な応答遅れが生じる。この遅れを補償するため、ホール素子11により検出されたIGメータ10の回転位置を、アイリスエンコーダ11を介してアイリス駆動回路12にフィードバックし、その回転速度を制御する。
【0143】
ここで撮影者が被写体の明るさからNDフィルタ13が必要であると判断し、外部のNDスイッチ18を操作すると、マイコン8は図12に示すフローチャートに従って以下のように動作する。
【0144】
図12において、まず、上記NDスイッチ18の操作をマイコン8により検出し(S101)、マイコン8はND駆動回路15に駆動するための信号を送る(S102)。ND駆動回路15はIGメータ14に電流を流し、IGメータ14はその回転によりNDフィルタ13をレンズ1と絞り羽根2との間に挿入する。
【0145】
NDフィルタ13を挿入制御しているIGメータ14は、絞り羽根2を駆動しているIGメータ9と同様にその回転位置をホール素子16により磁気検出され、NDエンコーダ17で適当なレベルに増幅・オフセットコントロールされてND駆動回路15にフィードバックし、その回転速度を制御する。また同時に、その回転位置の検出結果はNDエンコーダ17を介しマイコン8にA/D変換されてデータとして取り込まれる(S103)。
【0146】
マイコン8がND駆動回路15に駆動信号を送った後、NDフィルタ13が動き出し始め、それがレンズの光路上に完全に投入されるまでの時間及びその間の光量変化は、ND駆動回路15の定数及びIGメータ14、ホール素子16の特性により、一意的に定まるものである。
【0147】
図13はこの光量変化を表わすもので、IGメータ14の回転角と、このIGメータ14の回転でNDフィルタ13が挿入され、それに伴うレンズ1からの入射光量の変化の関係をグラフで示したものである。この特性は、マイコン8にデータとして記憶されている。
【0148】
図14はIGメータ9の回転角と、このIGメータ9の回転で絞り羽根2が駆動し、それに伴うレンズ1からの入射光量の変化の関係を示すものである。この特性もマイコン8にデータとして記憶されている。
【0149】
NDフィルタ13が未投入の時、IGメータ14の回転角は0°であり、スイッチ18の操作によりIGメータ14は回転を始める。IGメータ14の回転に伴い、NDフィルタ13はレンズ1の光路を覆い始め、最後に全体を覆うようになる。
【0150】
図13に示すように、IGメータ14が動き出したときの光量をL0とし、θ1だけ回転した時の光量をL1とすると、その光量変化分は△Lとなる。マイコン8はホール素子16でIGメータ14の回転角を検出した結果をNDエンコーダ17を介して読み取り、また同様にして、アイリスエンコーダ11からその時点でのIGメータ9の回転角θ2を読み取って(S104)、予め記憶されているデータからこの時点でのNDフィルタ13の光量変化分△Lを相殺するようなIGメータ9の回転角△θを算出する(S105)。
【0151】
マイコン9は、この補正値に基づいてアイリス駆動回路12を介してIGメータ9を△θだけ回転させてθ3の位置とし(S106)、NDフィルタ13が投入されたことによる光量変化△Lに対して絞り値をL2からL3へ変化させることにより補正する。これらの一連の動作をNDフィルタ13が完全に投入されるまで一定時間間隔で繰り返す(S107)。
【0152】
(第6の実施の形態)
図15は本発明の第6の実施の形態による撮像装置を示すブロック図であり、図11と対応する部分には同一番号1〜18を付して重複する説明は省略する。
【0153】
図15の図11との違いは、マイコン8がCDS・AGC回路4のゲインを制御している点である。
【0154】
撮像素子3に投影される被写体像の明るさが一定になるように、絞り羽根2、IGメータ9、ホール素子10からなる絞り機構が動作するまでの過程は第5の実施の形態と同じである。
【0155】
撮影者が被写体の明るさからNDフィルタ13が必要であると判断し、外部のNDスイッチ18を操作すると、マイコン8は図16に示すフローチャートに従って以下のように動作する。
【0156】
図16において、NDスイッチ18の操作をマイコン8により検出し(S111)、マイコン8はND駆動回路15に駆動するための信号を送る(S112)。
【0157】
ND駆動回路15はIGメータ14に電流を流し、IGメータ14は、その回転によりNDフィルタ13をレンズ1と絞り羽根2との間に挿入する。NDフィルタ13を挿入制御しているIGメータ14は、第5の実施の形態と同様に、NDエンコーダ17によりその回転速度を制御され、その回転位置の検出結果はマイコン8にA/D変換されてデータとして取り込まれる(S113)。
【0158】
NDスイッチ18が操作されてNDフィルタ13が動き出し始め、それがレンズの光路上に完全に投入されるまでの光量変化の特性は、第5の実施の形態と同様に、マイコン8にデータとして記憶されている。
【0159】
図13において、IGメータ14が動き出したときの光量をL0とし、θ1だけ回転した時の光量をL1とすると、その光量変化分は△Lとなる。マイコン8は、ホール素子16でIGメータ14の回転角を検出した結果をNDエンコーダ17を介して読み取り、この光量変化分△Lを相殺するためのCDS/AGC回路4のゲインを算出する(S114)。
【0160】
マイコン9は、この補正値に基づいてCDS/AGC回路4のゲインを制御し(S115)、NDフィルタ13によって起こった光量変化をAGCゲインを変化させることにより補う。これらの一連の動作をNDフィルタ13が完全に投入されるまで一定時間間隔で繰り返す(S116)。
【0161】
上記第5、第6の実施の形態によれば、映像信号の変動を最小限に抑えるようにしたので、図27の第3の従来例で述べたNDフィルタを投入したときに記録画像に違和感が生じるという問題を解決することができる。
【0162】
(第7の実施の形態)
図17は本発明の第7の実施の形態による撮像装置を示すブロック図であり、図11と対応する部分には同一番号1〜17を付して重複する説明は省略する。
【0163】
図17においては、図11のNDスイッチ18が省略された構成となっている。
【0164】
次に動作について説明する。
【0165】
前述したように、撮影レンズ1により投影された被写体像は撮像素子3により光電変換されてからD/A変換器7よりNTSC等の映像信号として出力されると共に、絞り羽根2を開閉するIGメータ9の回転位置をホール素子10で検出して、その検出結果をアイリスエンコーダ11を介してデータとしてマイコン8に取り込まれる。
【0166】
また上記の過程において、マイコン8は映像信号レベルの情報及び絞り羽根2の開閉状態の情報を読み取り、映像信号レベルに応じて制御信号を演算し、アイリス駆動回路12はこの制御信号に従いIGメータ9を駆動する。この時、IGメータ9はインダクタンス素子であるため、印加電圧に対して時間的な応答遅れが生じため、ホール素子10により検出されたIGメータ9の回転位置をアイリスエンコーダ11を介してアイリス駆動回路12にフィードバックし、その回転速度を制御する。
【0167】
図18に本実施の形態によるマイコン8のプログラム内容を表わすフローチャートを示す。
【0168】
マイコン8は、ホール素子10及びアイリスエンコーダ11により絞り羽根2の開口状態を定期的に読み取っているが(S11)、NDフィルタ13を入れない状態で、被写体の明るさが非常に明るくなり、絞り羽根2の開口径がある程度小さくなると(S12、S13)、マイコン8はND駆動回路15に駆動信号を与え、ND駆動回路15はIGメータ14に電流を流し、IGメータ14はその回転によりNDフィルタ13をレンズ1と絞り羽根2との間に挿入する(S14)。
【0169】
NDフィルタ13を挿入制御しているIGメータ14は、絞り羽根2を駆動しているIGメータ9と同様にその回転位置をホール素子16により磁気検出され、NDエンコーダ17で適当なレベルに増幅・オフセットコントロールされてND駆動回路15にフィードバックし、その回転速度を制御する。また同時に、その回転位置の検出結果はNDエンコーダ17を介しマイコン8にA/D変換されてデータとして取り込まれる。
【0170】
NDフィルタ13が動き出し始め、それがレンズの光路上に完全に投入されるまでの時間及びその間の光量変化は、ND駆動回路の定数及びIGメータ14、ホール素子16の特性により一意的に定まるものである。
【0171】
図13はこの光量変化を表わすもので、IGメータ14の回転角と、このIGメータ14の回転でNDフィルタ13が挿入され、それに伴うレンズ1からの入射光量の変化との関係を示したものである。この特性はマイコン8にデータとして記憶されている。
【0172】
また、図14はIGメータ9の回転角と、このIGメータ9の回転で絞り羽根2が駆動し、それに伴うレンズ1からの入射光量の変化の関係を示すものである。この特性もマイコン8にデータとして記憶されている。
【0173】
NDフィルタ13が未投入の時、IGメータ14の回転角は0°であり、IGメータ14が回転を始めると、それに伴いNDフィルタ13はレンズ1の光路を覆い始め、最後に全体を覆うようになる。
【0174】
図13に示すように、IGメータ14が動き出したときの光量をL0とし、θ1だけ回転した時の光量をL1とすると、その光量変化分は△Lとなる。マイコン8はホール素子16でIGメータ14の回転角を検出した結果をNDエンコーダ17を介して読み取り、また同様にして、アイリスエンコーダ11からその時点でのIGメータ9の回転角θ2を読み取って、予め記憶されているデータからこの時点でのNDフィルタ13の光量変化分△Lを相殺するようなIGメータ9の回転角△θを算出する。
【0175】
マイコン8はこの補正値に基づき、アイリス駆動回路12を介してIGメータ9を△θだけ回転させ、NDフィルタ13が投入されたことによる光量変化を絞り値を変化させることにより補正する。これら一連の動作をNDフィルタ13が完全に投入されるまで一定時間間隔で繰り返す(S15〜S19)。
【0176】
一方、被写体の明るさが暗くなり、絞り羽根2の開口径がある程度大きくなって、NDフィルタ13は不必要であるとマイコン8が判断した時は、ND駆動回路15にND解除の信号を与え、ND駆動回路15はIGメータ14の電流を減じ、IGメータ14はその回転が戻り、NDフィルタ13はレンズ1と絞り羽根2との間から脱する(S20、S21)。
【0177】
NDフィルタ13が抜け出し始め、それがレンズ1の光路上から完全に抜け出るまでの時間及びその間の光量変化は、NDフィルタ投入時と同様にND駆動回路15の定数及びIGメータ14、ホール素子16の特性により、一意的に定まるものであり、図13に示す特性がそのまま適用される。即ち、今度は逆にNDONからOFFヘの軌跡となる。
【0178】
NDフィルタ13が完全に投入されている時、IGメータ14の回転角はθ0Nであり、IGメータ14が投入時と逆回転を始めると、それに伴い、NDフィルタ13はレンズ1の光路から抜け始め、最後に完全に脱する。
【0179】
マイコン8は、NDフィルタ投入時と同様に、IGメータ14の動きに応じた光量の変化分を相殺するようなIGメータ9の回転角を算出し、この補正値に基づいてアイリス駆動回路12を介してIGメータ9をその補正量だけ回転させ、NDフィルタ13が抜けることによる光量変化を、絞り値を変化させることにより補正する。これら一連の動作をNDフィルタ13が光路から完全に抜けるまで一定時間間隔で繰り返す(S22〜S26)。
【0180】
(第8の実施の形態)
図19は本発明の第8の実施の形態による撮像装置を示すブロック図であり、図17と対応する部分には同一番号1〜17を付して重複する説明は省略する。
【0181】
図19においては、マイコン8がCDS・AGC回路4のゲインを制御するようにしている。
【0182】
撮像素子3に投影される被写体像の明るさが一定になるように、絞り羽根2、IGメータ9、ホール素子10からなる絞り機構が動作するまでの過程は第7の実施の形態と同じである。
【0183】
図20に本実施の形態によるマイコン8のプログラム内容を表わすフローチャートを示す。
【0184】
マイコン8は、ホール素子10及びアイリスエンコーダ11により絞り羽根2の開口状態を定期的に読み取っているが(S31)、NDフィルタ13を入れない状態で、被写体の明るさが非常に明るくなり、絞り羽根2の開口径がある程度小さくなると、マイコン8はND駆動回路15に駆動信号を与え(S32〜S34)、ND駆動回路15はIGメータ14に電流を流し、IGメータ14はその回転によりNDフィルタ13をレンズ1と絞り羽根2との間に挿入する。
【0185】
NDフィルタ13を挿入制御しているIGメータ14は、第1の実施の形態と同様に、NDエンコーダ17によりその回転速度を制御され、その回転位置の検出結果はマイコン8にA/D変換されてデータとして取り込まれる。
【0186】
NDフィルタ13が動き出し始め、それがレンズの光路上に完全に投入されるまでの光量変化の特性は、第7の実施の形態と同様に、マイコン8にデータとして記憶されている。マイコン8は、ホール素子16でIGメータ14の回転角を検出した結果をNDエンコーダ17を介して読み取り、図13におけるの光量変化分△Lを相殺するためのCDS/AGC回路4のゲインを算出する。
【0187】
マイコン9はこの補正値に基づいてCDS/AGC回路4のゲインを制御し、NDフィルタ13により生じた光量変化を、ゲインを変化させることにより補う。これら一連の動作をNDフィルタ13が完全に投入されるまで一定時間間隔で繰り返す(S35〜S39)。
【0188】
一方、被写体の明るさが暗くなり、絞り羽根2の開口径がある程度大きくなって、NDフィルタ13は不必要であるとマイコン8が判断した時は、ND駆動回路15にND解除の信号を与え(S40、S41)、ND駆動回路15はIGメータ14の電流を減じ、IGメータ14はその回転が戻り、NDフィルタ13はレンズ1と絞り羽根2との問から脱する。
【0189】
NDフィルタ13が抜け出し始め、それがレンズの光路上から完全に抜け出るまでの時間及びその間の光量変化は、NDフィルタ投入時と同様にND駆動回路15の定数及びIGメータ14、ホール素子16の特性により、一意的に定まるものであり、図13に示す特性がそのまま適用される。即ち、今度は逆にNDONからOFFへの軌跡となる。
【0190】
NDフィルタ13が完全に投入されている時、IGメータ14の回転角はθ0Nであり、IGメータ14が投入時と逆回転を始めると、それに伴い、NDフィルタ13はレンズ1の光路から抜け始め、最後に完全に脱する。マイコン8は、IGメータ投入時と同様に、IGメータ14の動きに応じた光量の変化分を相殺するようなCDS・AGC回路4のゲインを算出する。
【0191】
マイコン8は、この補正値に基づいてCDS・AGC回路4のゲインを制御し、NDフィルタ13により生じた光量変化を、AGCゲインを変化させることにより補う。これら一連の動作をNDフィルタ13が完全に光路から抜けるまで一定時間間隔で繰り返す(S42〜S46)。
【0192】
第7、第8の実施の形態によれば、被写体の明るさ、即ち絞り値に応じて自動的にNDフィルタを出し入れすることができるので、撮影者は被写体の明るさを気にしたり、切り替えレバーや絞りスイッチ等を操作する必要がなくなり、前述した第3の問題を解決することができる。
【0193】
また、NDフィルタの自動的な出し入れに際して、絞りやAGCを予め制御することにより、映像信号の変動を最小限に抑えることができる。
【0194】
(第9の実施の形態)
次に、本発明の第9の実施の形態としての記憶媒体について説明する。
【0195】
上述した第1〜第8の実施の形態による各図に示すシステムは、ハードウェアで構成することもできるが、CPUとメモリを有するカメラマイコンやレンズマイコン等を用いたコンピュータシステムで構成することもできる。コンピュータシステムで構成する場合、各マイコンにおける上記メモリは、本発明による記憶媒体を構成する。この記憶媒体媒体には、上記各実施の形態及び各図のフローチャートで説明した動作及び処理を実行するためのプログラムがそれぞれ記憶される。
【0196】
また、この記憶媒体としては、ROM、RAM等の半導体メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気記憶媒体等を用いてよく、これらをCD−ROM、FD、磁気カード、磁気テープ、不揮発性メモリカード等に構成して用いてよい。
【0197】
従って、この記憶媒体を各実施の形態によるシステム以外の他のシステムあるいは装置で用い、そのシステムあるいはコンピュータがこの記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し、実行することによっても、上記各実施の形態と同等の機能を実現できると共に、同等の効果を得ることができ、本発明の目的を達成することができる。
【0198】
また、コンピュータ上で稼働しているOS等が処理の一部又は全部を行う場合、あるいは記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続された拡張機能ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づいて、上記拡張機能ボードや拡張機能ユニットに備わるCPU等が処理の一部又は全部を行う場合にも、上記各実施の形態と同等の機能を実現できると共に、同等の効果を得ることができ、本発明の目的を達成することができる。
【0199】
以上が本発明の実施の形態の説明であるが、本発明は、これら実施の形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲、または、実施の形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用できるものである。
【0200】
例えば、以上の実施の形態のソフト構成とハード構成は、適宜置き換えることができるものである。
【0201】
なお、本発明は、以上の各実施形態、または、それら技術要素を必要に応じて組み合わせるようにしてもよい。
【0202】
また、本発明は、特許請求の範囲、または、実施の形態の構成の全体若しくは一部が、1つの装置を形成するものであっても、他の装置と結合するようなものであっても、装置を構成する要素となるようなものであってもよい。
【0203】
また、本発明は、動画、又は、静止画を撮影可能なビデオカメラ等の電子カメラ、フィルムを使用する銀塩カメラ、一眼レフカメラ、レンズシャッタカメラ、監視カメラ等、種々の形態のカメラ、更には、カメラ以外の撮像装置や、画像読取装置、光学装置、その他の装置、更には、それらカメラ、撮像装置、画像読取装置、光学装置、その他の装置に適用される装置、そして、これら装置を構成する要素、これら装置の制御方法、その制御プログラムを提供する記憶媒体等の媒体に対しても適用できるものである。
【0204】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、被写体光を減光するためのNDフィルタの作用状態が切り替えられた際に、それに伴う被写体光の変動を適正なものにすることのできる撮像装置及びその制御方法を提供しようとするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による撮像装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態による撮像装置を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明第1、第2の実施の形態によるの効果を示す特性図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態によるレンズマイコンの動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施の形態によるカメラマイコンの動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第4の実施の形態によるレンズ交換式撮像システムを示すブロック図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態によるレンズマイコンの動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第4の実施の形態によるカメラマイコンの動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第5の実施の形態による撮像装置を示すブロック図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態によるマイコンの動作を示すフローチャートである。
【図13】NDフィルタを駆動するIGメータの回転角と光量変化との関係を示す特性図である。
【図14】絞り羽根を駆動するIGメータの回転角と光量変化との関係を示す特性図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態による撮像装置を示すブロック図である。
【図16】本発明の第6の実施の形態によるマイコンの動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第7の実施の形態による撮像装置を示すブロック図である。
【図18】本発明の第7の実施の形態によるマイコンの動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第8の実施の形態による撮像装置を示すブロック図である。
【図20】本発明の第8の実施の形態によるマイコンの動作を示すフローチャートである。
【図21】第1の従来例による撮像装置を示すブロック図である。
【図22】第1の従来例による動作を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第3の実施の形態及び第2の従来例によるレンズ交換式撮像システムを示すブロック図である。
【図24】第2の従来例によるレンズマイコンの動作を示すフローチャートである。
【図25】第2の従来例によるカメラマイコンの動作を示すフローチャートである。
【図26】NDフィルタの影響を説明するためのベクトルスコープを示す特性図である。
【図27】第3の従来例による撮像装置を示すブロック図である。
【図28】第3の従来例による絞り羽根とNDフィルタの取り付け例、及びその開閉による変化を示す構成図である。
【符号の説明】
502 NDフィルタ
503 アイリス
504 NDフィルタON/OFF検出ライン
505 CDS/AGC回路
507 輝度信号検波回路
510 ND切り替えレバー
511 アイリス制御信号演算回路
512 アイリス高速制御モード部
513 アイリス低速制御モード部
516 AGC制御信号演算回路
517 AGC高速制御モード部
518 AGC低速制御モード部
519 制御モードでアイリス制御
102 NDフィルタ
103 アイリス
104 CCD
105 CDS/AGC回路
107 カメラ信号処理回路
109 カメラマイコン
110 通信ライン
111 レンズマイコン
112 ND切り替えレバー
113 レンズ装置
114 カメラ本体
115 WBモード選択スイッチ
120 輝度色度信号生成回路
121、122 利得制御回路
123 色差信号生成回路
124 エンコーダ
125 利得制御信号出力回路
401 ECD(エレクトロクロミック素子)
402 色温度変化検出回路
403 ドライバ
1001 WB5600KモードNDフィルタONによるR−Y色のズレ量
1002 WB5600KモードNDフィルタONによるB−Y色のズレ量
1003 WB3200KモードNDフィルタONによるR−Y色のズレ量
1004 WB3200KモードNDフィルタONによるB−Y色のズレ量
1 レンズ
2 絞り羽根
4 CDS/AGC回路
6 デジタル信号処理回路
8 マイコン
9 IGメータ
10 ホール素子
11 アイリスエンコーダ
12 アイリス駆動回路
13 NDフィルタ
14 IGメータ
15 ND駆動回路
16 ホール素子
17 NDエンコーダ
18 絞りスイッチ

Claims (4)

  1. 光路中に出し入れ可能に設けられ、光路中にある場合には入射光を制限するNDフィルタと、
    前記入射光の光量調節するアイリス手段と、
    前記光路から退避状態にある前記NDフィルタを該光路に挿入させる挿入指示を行うための指示手段と、
    前記アイリス手段を第1の速度または該第1の速度よりも高速な第2の速度で制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記NDフィルタが前記退避状態のときには前記アイリス手段を前記第1の速度で制御し、前記挿入指示があった場合、該挿入指示があってから前記NDフィルタが前記光路に挿入され始めるまでの間に、前記アイリス手段を制御する速度を前記第1の速度から前記第2の速度に切り替えることを特徴とする撮像装置。
  2. 光路中に出し入れ可能に設けられ、光路中にある場合には入射光を制限するNDフィルタと、
    前記入射光の光量を調節するアイリス手段と、
    前記光路に挿入状態にある前記NDフィルタを該光路から退避させる退避指示を行うための指示手段と、
    前記アイリス手段を第1の速度または該第1の速度よりも高速な第2の速度で制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記NDフィルタが前記挿入状態のときには前記アイリス手段を前記第1の速度で制御し、前記退避指示があった場合、該退避指示があってから前記NDフィルタが前記光路から退避され始めるまでの間に、前記アイリス手段を制御する速度を前記第1の速度から前記第2の速度に切り替えることを特徴とする撮像装置。
  3. 光路中に出し入れ可能に設けられ、光路中にある場合には入射光を制限するNDフィルタと、前記入射光の光量を調節するアイリス手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記光路から退避状態にある前記NDフィルタを該光路に挿入させる挿入指示を行う指示ステップと、
    前記NDフィルタが前記退避状態のときには前記アイリス手段を第1の速度で制御し、前記挿入指示があった場合、該挿入指示があってから前記NDフィルタが前記光路に挿入され始めるまでの間に、前記アイリス手段を制御する速度を前記第1の速度から該第1の速度よりも高速な第2の速度に切り替える制御ステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  4. 光路中に出し入れ可能に設けられ、光路中にある場合には入射光を制限するNDフィルタと、前記入射光の光量を調節するアイリス手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記光路に挿入状態にある前記NDフィルタを該光路から退避させる退避指示を行う指示ステップと、
    前記NDフィルタが前記挿入状態のときには前記アイリス手段を第1の速度で制御し、前記退避指示があった場合、該退避指示があってから前記NDフィルタが前記光路から退避され始めるまでの間に、前記アイリス手段を制御する速度を前記第1の速度から該第1の速度よりも高速な第2の速度に切り替える制御ステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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