JP3714072B2 - デジタルカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、被写体の画像を画像データとして取得するデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
一眼レフタイプ(すなわち、TTLファインダを有するタイプ)でないデジタルカメラ(レンズシャッタタイプのデジタルカメラと呼ばれることもある。)では、一般に、撮影光学系と光路を共有しない、すなわち、撮影光学系の光路から独立した光路を有する光学系にてファインダを構成し、撮影の際には光学ファインダを用いて被写体を捉えたり、あるいは、光学ファインダを用いることなくデジタルカメラの背面のモニタ表示を見ながら被写体を捉えるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、一眼レフタイプでないデジタルカメラでは、光学ファインダは撮影範囲を把握するために設けられたものであり、光学ファインダと撮影光学系とが独立して設けられる。その結果、撮影の際の被写界深度を光学ファインダを介して確認することができない。
【0004】
一方、デジタルカメラ背面のモニタ表示にリアルタイムで画像を表示するライブビュー表示を行う場合、撮影光学系の絞りは開放付近に固定される。これは、絞りを適切かつ高速に変化させることが困難であるとともに、一定速度以上で連続的に画像を取得するためには露出を十分に確保する必要があるからである。
【0005】
このように、モニタにライブビュー表示を行う場合、絞りが開放付近に固定される(いわゆる、開放絞りとなる)ため、モニタの表示を見ても実際の撮影の際の被写界深度を確認することができない。
【0006】
このようなデジタルカメラにおいて被写界深度を確認するためには、例えば、一度撮影を行った上で再生操作を行い、得られた画像をモニタに表示するという煩雑な作業が必要となる。
【0007】
そこで、この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、撮影光学系から独立した光学ファインダを有するデジタルカメラであって、被写界深度の確認を容易に行うことができるデジタルカメラを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、デジタルカメラであって、撮影光学系を介して被写体を撮影することにより画像データを取得する撮影部と、前記撮影光学系から独立した光路を有する光学ファインダと、前記撮影部により得られた画像データを記録部に記録する記録手段と、画像を表示する表示手段と、操作されることにより前記撮影光学系が実絞り状態へと制御され、前記撮影部にて取得された画像データが前記記録部に記録される撮影操作手段と、操作されることにより前記撮影光学系が実絞り状態へと制御され、前記撮影部にて取得された画像データに基づいて画像が前記表示手段に表示されるプレビュー操作手段とを備える。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラであって、前記光学ファインダの光路上へと移動可能な遮光部材をさらに備え、前記プレビュー操作手段が操作されることにより、前記遮光部材が前記光学ファインダの光路上へと移動する。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のデジタルカメラであって、前記光学ファインダ内に実絞り状態表示手段をさらに備え、前記プレビュー操作手段が操作されることにより、前記実絞り状態表示手段の表示状態が変化する。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のデジタルカメラであって、前記プレビュー操作手段が操作されることにより、前記撮影光学系が実絞り状態のまま前記撮影部による画像データの取得および前記表示手段への画像の表示が繰り返し行われる。
【0012】
請求項5の発明は、請求項4に記載のデジタルカメラであって、前記表示手段に表示される画像の明るさが適正となるようにシャッタスピードを制御する手段をさらに備える。
【0013】
請求項6の発明は、請求項4または5に記載のデジタルカメラであって、前記表示手段に表示される画像の明るさが適正となるようにゲインを制御する手段をさらに備える。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3は、この発明の一の実施の形態に係るデジタルカメラ1の外観を示す図であり、図1はデジタルカメラ1の正面図、図2は背面図、図3は側面図である。なお、図1および図2ではメモリカード40が装着される様子を理解できるように図示しており、図3ではメモリカードを図示していない。
【0015】
図1ないし図3に示すように、デジタルカメラ1の正面には、被写体を撮像するためのレンズユニット31、被写体に向けてフラッシュ光を発するフラッシュ8、および、後述する実絞りプレビューを行うためにプレビューボタン51が設けられ、背面には、撮像された画像やライブビュー画像を表示するための画素表示型の液晶ディスプレイを有するモニタ21、撮影モードと再生モードとの間で動作モードを切り替える切替スイッチ61、および、表示画像を変更したり各種設定条件を変更したりするための4ウェイキー62が配置される。
【0016】
また、上部には撮影範囲を見定めるための光学ファインダ7が設けられ、上面には押込操作されることにより被写体の撮影が行われるシャッタボタン(レリーズボタン)5が配置される。さらに、図3に示すように、デジタルカメラ1の側面にはメモリカード40(図1参照)を装着するカードスロット41が設けられる。
【0017】
図4は、デジタルカメラ1のレンズユニット31およびファインダ7に関する内部構造を示す概略断面図である。なお、図4では通常のライブビューが行われる際の状態を示している。
【0018】
図4に示すように、デジタルカメラ1の正面から内部へ向けてレンズユニット31と撮像部32とが順に配置され、これらの構成によりファインダ7を介して捉えられた被写体の画像信号が取得される。レンズユニット31は各種レンズと光量制限を行う絞り311とから構成され、撮像部32は、レンズユニット31により被写体の像が形成される撮像センサ321、および、撮像センサ321の光軸前面に配置されてモアレの低減を行う光学ローパスフィルタ322から構成される。
【0019】
一方、ファインダ7はファインダ光学系71、並びに、ソレノイド72、遮光部材73および警告灯74を有し、ファインダ光学系71はレンズユニット31から独立して設けられる。すなわち、ファインダ光学系71の光軸710とレンズユニット31の光軸310とは交わることがなく、これらの光学系は光路を共有しないようになっている。
【0020】
ファインダ7に設けられる遮光部材73はソレノイド72によりファインダ光学系71の光路を遮る位置と光路から退く位置との間で移動可能とされており、後述する被写界深度確認操作の際には遮光部材73がファインダ光学系71の光路上へと移動し、操作者がファインダ7を使用することができないようになる。このとき、さらに警告灯74がファインダ7内で点灯し、操作者の誤操作を防止するようになっている(図6参照)。
【0021】
撮像センサ321は、光軸に対して垂直な平面(撮像面)内に複数の画素を有する全画素読み出しタイプのCCDエリアセンサによって構成される。この撮像センサ321の撮像面側にはR(赤)、G(緑)、B(青)の原色透過フィルタが画素単位で市松状に貼られており、各画素はレンズユニット31を介して入射する光の色成分ごとの刺激値を取得する。
【0022】
次に、デジタルカメラ1の機能構成について説明する。図5は、デジタルカメラ1の機能構成を示すブロック図である。
【0023】
撮像部32で得られた画像信号は、相関二重サンプリング部(CDS:Correlated Double Sampling)331、オートゲインコントロール部(AGC)332、A/D変換器333を介して画像処理部10に導かれる。すなわち、画像信号は、相関二重サンプリング部331においてサンプリングされて撮像センサ321によるノイズ成分が除去され、その後、オートゲインコントロール部332において感度補正が行われる。A/D変換器333は、例えば10ビットA/D変換器であり、オートゲインコントロール部332から得られる正規化されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0024】
以上のように、デジタルカメラ1ではレンズユニット31、撮像部32、並びに、得られた画像信号に処理を施す各構成331〜333が撮影された被写体のデジタル画像信号(以下、「画像データ」という。)を取得する撮影部を構成している。
【0025】
また、撮影時におけるデジタルカメラ1の各機構部を制御するために、カメラ制御CPU14が設けられ、カメラ制御CPU14は絞りドライバ15およびタイミングジェネレータ16に対して制御信号を送出する。ここで、撮像センサ321による撮像を連続的に行って画像データを取得し、モニタ21にプレビュー画像をほぼリアルタイムにて表示する(通常の)ライブビュー時と、記録を目的として撮影を行う本撮影時とにおいて、カメラ制御CPU14の動作が相違する。
【0026】
ライブビュー時においては、絞りドライバ15により絞り311は開放固定とされる(図4参照)。そして、撮像センサ321上の測光エリアからの光量データに従ってカメラ制御CPU14にて露出制御データが算出され、露出制御データと予め準備されたプログラム線図とに基づいてタイミングジェネレータ16による露光時間が適正となるようにフィードバック制御が行われる。なお、シャッタスピードの制御のみで露光が適正に制御できない場合にはゲインの制御も行われる。
【0027】
一方、シャッタボタン5が操作される本撮影時には、露出制御データとプログラム線図とに基づいて絞り311の絞り値および撮像センサ321の蓄積時間(すなわち、シャッタスピード)がカメラ制御CPU14により求められる。そして、求められた結果に従ってカメラ制御CPU14が絞りドライバ15およびタイミングジェネレータ16に対して制御信号を与え、本撮影時の絞りの状態へと制御された上で露光量が適切に制御される。
【0028】
すなわち、絞りドライバ15がカメラ制御CPU14からの制御信号に基づいて絞り311を駆動して絞り径の調整を行い、タイミングジェネレータ16がカメラ制御CPU14からの制御信号に基づいて撮像センサ321の蓄積開始タイミングおよび終了タイミングの制御を行う。なお、露光が適正に制御できない場合にはゲインの制御も行われる。
【0029】
また、カメラ制御CPU14は、シャッタボタン5、被写界深度確認用のプレビューボタン51、切替スイッチ61、4ウェイキー62等と接続されており(以下、シャッタボタン5およびプレビューボタン51以外の操作スイッチを「操作スイッチ6」という。)、シャッタボタン5により撮影タイミングがカメラ制御CPU14に入力され、操作スイッチ6により各種設定条件や動作モード等がカメラ制御CPU14に入力される。なお、プレビューボタン51が操作された場合のデジタルカメラの動作については後述する。
【0030】
さらに、カメラ制御CPU14はファインダ制御部17に接続されており、ファインダ制御部17は遮光部材73のソレノイド72および警告灯74の動作を制御する。これらの構成は、プレビューボタン51が操作された場合に利用される。
【0031】
カメラ制御CPU14は、画像処理部10と相互にデータ交換可能に接続されており、例えば、各種設定条件を画像処理部10へと送ったり、画像処理部10の動作状態を受け取ったりする。
【0032】
一方、デジタル化された画像信号である画像データに対して複数種類の処理を施す画像処理部10は、例えば、1チップのIC(Integrated Circuit)として実現されており、画像処理を行う構成として、画素の値を周囲の画素の値で補間する画素補間部101、ホワイトバランス補正を行うカラーバランス制御部102、出力機器に応じた非線形補正を行うガンマ補正部103、および、処理済みの画像データを圧縮する画像圧縮部104を有する。これらの構成はバスライン110との間でデータの受け渡しを行い、バスライン110には、各種演算処理を行うためのCPU111、基本プログラムを記憶するROM112および作業領域となるRAM113が接続される。なお、画像圧縮部104では圧縮された画像データの伸張処理も行われる。
【0033】
さらに、バスライン110には画像をモニタ21に表示するためのビデオエンコーダ121、圧縮された画像データをメモリカード40に記録するメモリカードドライバ122、および、撮影により取得された画像データを一時的に格納しておく画像メモリ13が接続される。
【0034】
ビデオエンコーダ121は、画像データをNTSC方式若しくはPAL方式のデータにエンコードし、モニタ21に画像をプレビュー表示させる。
【0035】
メモリカードドライバ122は、メモリカードとの間でデータの受け渡しを行う部位であり、ユーザにより画像データの保存が指示された場合には画像メモリ13内の画像データが画像圧縮部104により圧縮された後、カードスロット41を介してメモリカード40へと保存される。逆に、メモリカード40からの画像データの読み出しが指示された場合には、メモリカードドライバ122により画像データがメモリカード40から読み出され、画像圧縮部104にて伸張処理された後、画像メモリ13へと格納される。これにより、読み出された画像データがモニタ21にて表示可能となる。
【0036】
なお、メモリカード40は半導体メモリを利用した記録媒体には限定されず、磁気ディスクや光磁気ディスクを利用した記録媒体であってもよい。また、メモリカード40以外にデジタルカメラ1内部に画像データ保存用のメモリが別途設けられてもよい。
【0037】
画像処理部10内のCPU111、ROM112およびRAM113は、デジタルカメラ1の様々な動作を制御する構成であり、ROM112に格納されている基本プログラムに従ってRAM113を作業領域としつつCPU111が演算処理を実行することにより、デジタルカメラ1の撮影条件の設定や画像の表示操作等が行われる。また、図5では、各処理部101〜104が専用の電気的回路で設けられるものとしてブロックにて図示しているが、CPU111、ROM112、RAM113によりこれらの処理部101〜104の任意のもの(あるいはその一部)の機能が実現されてもよい。
【0038】
以上、この発明に係るデジタルカメラ1の構成について説明してきたが、デジタルカメラ1では、ファインダ7とレンズユニット31とが独立して設けられる。すなわち、ファインダ光学系71の光路と撮影光学系の光路とが独立して設けられる。そして、通常のデジタルカメラと同様に、シャッタボタン5が操作されると本撮影に適した絞り値、シャッタスピード、ゲイン等の条件にて画像データが取得され、さらに、適宜画像処理が施されてメモリカード40へと画像データが記録される。次に、デジタルカメラ1における被写界深度確認の際の動作について説明する。
【0039】
図6はデジタルカメラ1において被写界深度確認の際の絞り311およびファインダ7の様子を示す図であり、図7は被写界深度確認の際のデジタルカメラ1の動作の流れを示す流れ図である。すなわち、図7はプレビューボタン51が押込操作された際の動作の流れを示している。
【0040】
なお、デジタルカメラ1において被写界深度の確認は、モニタ表示を見ることにより行われ、このとき、モニタ21には絞り311を本撮影の際の絞り値にした画像(以下、「実絞りプレビュー画像」という。)が表示される。また、プレビューボタン51が短時間押された場合には、実絞りプレビュー画像がモニタ21に表示され、プレビューボタン51が押され続けた場合には、実絞りプレビュー画像が繰り返し更新されるものとする(以下、このような動作を「実絞りライブビュー」と呼ぶ。)。
【0041】
デジタルカメラ1において切替スイッチ61が撮影モードとされ、さらに、プレビューボタン51が押されると、まず、図6に示すように、ソレノイド72がONとされることにより遮光部材73がファインダ光学系71の光路上に移動し、ファインダ7を使用不可とする(ステップS11)。さらに、実絞りプレビュー画像が表示されるモード(以下、「実絞りプレビューモード」という。)であることを示すために警告灯74を発光する(ステップS12)。これにより、操作者が誤ってファインダ7を覗こうとした場合に容易に実絞りプレビューモードであることに気づくようになっている。これらの動作は、図5においてプレビューボタン51の操作があった旨をカメラ制御CPU14からファインダ制御部17へと伝えられ、ファインダ制御部17がソレノイド72および警告灯74を制御することにより行われる。
【0042】
次に、撮像センサ321上の測光エリアからの光量データに従ってカメラ制御CPU14にて露出制御データが算出され、露出制御データと予め準備されたプログラム線図とに基づいて本撮影時の絞り値が求められる(ステップS13)。さらに、プレビューとして適正な露出となるようにプレビュー用のシャッタスピード(図1に示すデジタルカメラ1の場合には、撮像センサ321における電荷蓄積時間)および必要に応じてプレビュー用のゲインが求められる(ステップS14,S15)。シャッタスピードとゲインとの関係については詳細に後述する。
【0043】
絞り値、シャッタスピードおよびゲインが求められると、これらの条件で撮影が行われて画像データが取得される(ステップS16)。これにより、絞り311が実絞り状態となり、本撮影と同様の被写界深度にて撮影が行われる。さらに、得られた画像データに基づいて実絞りプレビュー画像がモニタ21に表示される(ステップS17)。なお、プレビューボタン51が押される前にモニタ21がOFFの状態であっても、強制的にONとされて表示が行われる。
【0044】
プレビューボタン51が短時間のみ押された場合には、ステップS18にてプレビューボタン51が現在は押されていないと確認され、実絞りプレビューモードが解除される。すなわち、ソレノイド72がOFFとされることによりファインダ7内の遮光部材73がファインダ光学系71の光路から外れた位置に移動し、警告灯74が消灯される(ステップS19、図4参照)。
【0045】
一方、プレビューボタン51が継続的に押される場合には、ステップS13〜S18が繰り返し行われる。これにより、連続的に実絞りプレビュー画像の更新が行われ、実絞りライブビューとなる。すなわち、本撮影時の絞りの状態(以下、「実絞り状態」という。)にてライブビューが行われる。
【0046】
次に、実絞りプレビュー画像を表示するためのプレビュー用のシャッタスピードおよび必要に応じてプレビュー用のゲインを求める動作について説明を行う。
【0047】
プレビュー用のシャッタスピード(シャッタが開放される時間に相当する電荷蓄積時間(単位:秒))としては、本撮影時のシャッタスピードと同様であってもよいが、実絞りプレビューとして、すなわち、被写界深度確認用の画像として適正な露出となるように(例えば、本撮影により得られる画像よりも明るい画像を得るために)別途シャッタスピードが求められることが好ましい。
【0048】
その一方で、実絞りライブビュー時のように実絞りプレビュー画像の表示更新をできるだけ速く行うためにシャッタスピード(シャッタが開放される時間)を一定時間よりも短くする必要がある場合には、シャッタスピードを一定時間以下に制限し、オートゲインコントロール部332や画像処理部10にてゲインを高く設定し、画像データ(画像信号)のレベルを高くする。
【0049】
このような絞り値、シャッタスピード、ゲインの関係の具体例を通常のライブビュー時と実絞りライブビュー時とを対比しながら以下に説明する。
【0050】
通常のライブビュー時には、既述のように、プレビュー画像の表示の更新速度を最も優先して処理が行われる。したがって、絞り311の追随性の影響をなくすために図4に例示するように絞り311がほぼ開放とされる。ここで、シャッタスピードが1/4000秒〜1/15秒の間で制御可能であるとすると、基本的にはシャッタスピードを制御して適切な露出とされる。
【0051】
そして、被写体が明るすぎる場合には、シャッタスピードを1/4000秒とし、さらに、ゲインを下げることにより、適切な画像データを取得する。逆に、被写体が暗すぎる場合には、シャッタスピードを1/15秒とし、さらに、ゲインを上げることにより適切な画像データを取得する。
【0052】
これに対し、実絞りライブビューでは、実絞りプレビュー画像の更新速度よりも絞り値を本撮影時の絞り値(すなわち、実絞り状態)とすることが優先される。
【0053】
例えば、開放状態の絞り値がF2.8であり、ある撮影環境での本撮影時の撮影条件において、絞り値がF4、ゲインが6dB、シャッタスピードが1/125秒であるものとすると、実絞りライブビューでは、プレビューボタン51が押されるとほぼ同時に絞り値がF4へと変更されるが、シャッタスピードを1/125秒にすると得られる画像が暗くなりすぎるので、シャッタスピードが1/60秒とされる。ここで、シャッタスピードの変更で露出が適正になるものとすると、ゲインは6dBから変更されるない。
【0054】
他の撮影環境において、本撮影時の絞り値がF4、ゲインが6dB、シャッタスピードが1/15秒であるとすると、実絞りライブビューが行われると同時に絞り値はF4とされるが、本撮影時のシャッタスピードでは得られる画像が暗くなりすぎる。ここで、適切な明るさの実絞りプレビュー画像を得るには、シャッタスピードを1/8秒とすることが好ましいが、シャッタスピードを1/8秒にすると実絞りライブビューの画像(動画)がぎこちなく表示されるため、シャッタスピードは1/15秒に維持される。そして、画像データのレベルを上げるためにゲインが7dBへと変更される。
【0055】
以上のように、実絞りライブビュー時においては、実絞り状態を維持したままシャッタスピードやゲインを制御することにより適正な実絞りプレビュー画像を取得する。なお、上記動作説明は具体例を説明したにすぎず、画像データのレベル(すなわち、画像の明るさ)は、ゲインのみにより調整されてもよく、シャッタスピードのみにより調整されてもよく、シャッタスピードとゲインとの双方を用いて調整されてもよい。実絞りプレビュー画像用のシャッタスピードおよびゲインの算出はカメラ制御CPU14により行われ、シャッタスピードの制御はタイミングジェネレータ16により行われ、ゲイン(実質的には画像データのレベル)の制御はオートゲインコントロール部332または画像処理部10により行われる。
【0056】
このように、この発明に係るデジタルカメラ1ではプレビューボタン51が操作されることにより、実絞り状態にて画像データが取得されるとともにモニタ21には本撮影時と同じ被写界深度にて撮影された実絞りプレビュー画像が自動的に表示される。その結果、一操作で実絞りプレビュー画像を見ることができ、煩雑な操作を行うことなく被写界深度を確認することが可能となる。また、プレビューボタン51が押され続けることにより実絞りプレビュー画像の更新が繰り返し行われ、実絞りライブビューも実現される。
【0057】
また、実絞りプレビューモードでは遮光部材73によりファインダ7が使用不可となり、さらに、警告灯74が点灯することにより操作者が容易に実絞りプレビューモードであることを認識することができ、誤操作を防止することができる。
【0058】
さらに、実絞りライブビュー時にはプレビュー用のシャッタスピードおよび/またはゲインが求められるので、適正な明るさの実絞りプレビュー画像が得られる。
【0059】
以上、この発明に係るデジタルカメラ1について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【0060】
例えば、上記実施の形態では、プレビューボタン51が押され続ける場合に実絞りライブビューが実行されるようになっているが、実絞りプレビュー画像を1回だけ取得するモードと実絞りライブビューを行うモードとを切り替える手段が設けられてもよい。
【0061】
また、上記実施の形態では、実絞りライブビューにおいて本撮影時の絞り値は各実絞りプレビュー画像の画像データを取得する前に繰り返し求められるものとして説明したが、プレビューボタン51が押されるごとに1回だけ求められてもよい。すなわち、プレビューボタン51が押され続けられる間は絞りは固定とされてもよい。これにより、絞り311の追従性による影響を緩和することができる。
【0062】
また、上記実施の形態において、実絞りプレビューモードにおいて取得された画像データは、画像処理されることなくモニタ21に表示されてもよく、簡易な処理(画像データのレベル調整を含む)が施された後、モニタ21に表示されてもよい。
【0063】
また、上記実施の形態では、ファインダ7内に遮光部材73および警告灯74を設けるようにしているが、遮光部材73および警告灯74のいずれかがファインダ7に設けられるのみであっても、操作者に実絞りプレビューモードであることを知らせることができる。
【0064】
【発明の効果】
請求項1ないし6に記載の発明では、プレビュー操作手段が操作されることにより実絞り状態にて取得された画像が表示され、被写界深度の確認を容易に行うことができる。
【0065】
また、請求項2および3に記載の発明では、誤操作を防止することができる。
【0066】
また、請求項4に記載の発明では、ライブビューにて被写界深度の確認を行うことができる。
【0067】
また、請求項5および6に記載の発明では、被写界深度の確認を行う画像を適正な明るさとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係るデジタルカメラの正面図である。
【図2】デジタルカメラの背面図である。
【図3】デジタルカメラの側面図である。
【図4】通常のライブビューが行われる際のデジタルカメラの内部構造の様子を示す断面図である。
【図5】デジタルカメラの機能構成を示すブロック図である。
【図6】実絞りライブビューが行われる際のデジタルカメラの内部構造の様子を示す断面図である。
【図7】プレビューボタンが押された際のデジタルカメラの動作の流れを示す流れ図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
5 シャッタボタン
7 ファインダ
10 画像処理部
14 カメラ制御CPU
16 タイミングジェネレータ
21 モニタ
31 レンズユニット
32 撮像部
40 メモリカード
41 カードスロット
51 プレビューボタン
71 ファインダ光学系
72 ソレノイド
73 遮光部材
74 警告灯
122 メモリカードドライバ
310,710 光軸
311 絞り
332 オートゲインコントロール部

Claims (6)

  1. デジタルカメラであって、
    撮影光学系を介して被写体を撮影することにより画像データを取得する撮影部と、
    前記撮影光学系から独立した光路を有する光学ファインダと、
    前記撮影部により得られた画像データを記録部に記録する記録手段と、
    画像を表示する表示手段と、
    操作されることにより前記撮影光学系が実絞り状態へと制御され、前記撮影部にて取得された画像データが前記記録部に記録される撮影操作手段と、
    操作されることにより前記撮影光学系が実絞り状態へと制御され、前記撮影部にて取得された画像データに基づいて画像が前記表示手段に表示されるプレビュー操作手段と、
    を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 請求項1に記載のデジタルカメラであって、
    前記光学ファインダの光路上へと移動可能な遮光部材をさらに備え、
    前記プレビュー操作手段が操作されることにより、前記遮光部材が前記光学ファインダの光路上へと移動することを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 請求項1または2に記載のデジタルカメラであって、
    前記光学ファインダ内に実絞り状態表示手段をさらに備え、
    前記プレビュー操作手段が操作されることにより、前記実絞り状態表示手段の表示状態が変化することを特徴とするデジタルカメラ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のデジタルカメラであって、
    前記プレビュー操作手段が操作されることにより、前記撮影光学系が実絞り状態のまま前記撮影部による画像データの取得および前記表示手段への画像の表示が繰り返し行われることを特徴とするデジタルカメラ。
  5. 請求項4に記載のデジタルカメラであって、
    前記表示手段に表示される画像の明るさが適正となるようにシャッタスピードを制御する手段、
    をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  6. 請求項4または5に記載のデジタルカメラであって、
    前記表示手段に表示される画像の明るさが適正となるようにゲインを制御する手段、
    をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
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