JP2004343177A - 撮像装置 - Google Patents

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JP2004343177A JP2003134024A JP2003134024A JP2004343177A JP 2004343177 A JP2004343177 A JP 2004343177A JP 2003134024 A JP2003134024 A JP 2003134024A JP 2003134024 A JP2003134024 A JP 2003134024A JP 2004343177 A JP2004343177 A JP 2004343177A
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Takuya Kishimoto
卓也 岸本
Toshihito Kido
稔人 木戸
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Abstract

【課題】撮影画像に高輝度部分がある場合でも、その輝度情報を的確に把握して画質の劣化を抑制できる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置では、本撮影前のライブビュー撮像時においてシャッターボタンの半押し操作(S1オン)が行われた直後に、通常の露光時間(1/30秒)より短い露光時間(1/500秒)の光量検出フレームで画像信号を取得する。この光量検出フレームによって、ライブビュー画像より低輝度の画像信号が取得できるため、フレア等が生じるような高輝度の被写体を撮影する場合でも、高輝度部分の信号レベルが飽和しない。そして、光量検出フレームの輝度情報から高輝度部分が存在すると判断される場合には、例えばハイライト部が緩やかな傾斜を有するガンマ曲線に切替えて画像処理を行う。これにより、被写体に高輝度部分がある場合でも、その輝度情報を的確に把握して画質劣化を抑制できる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本撮影前の撮影準備状態において被写体に係るライブビュー表示を行える撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラ(撮像装置)においては、撮影画像の中に高輝度部分があると、その部分について白飛びが生じたり、例えば太陽などの高輝度物体が写ることでフレア(光学レンズ内のレンズ面間反射や鏡胴内部の不要な反射が生じて撮影画像の暗部が持ち上げられること)が発生すると、画質が著しく劣化する。
【0003】
そこで、例えば特許文献1に開示される撮像装置においては、撮影画像に関するヒストグラムから低輝度部分の状態を判断しオフセットレベルを変更することにで、画質の改善を図っている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−247541号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1の撮像装置では、低輝度部分に関する画質の改善は行えるものの、高輝度部分に関する画質の劣化を抑えることは難しい。すなわち、フレア等が発生するような状況においては、高輝度部分でも画質の劣化が生じているが、ヒストグラムからでは輝度レベルが飽和した高輝度部分の状態を的確に把握できないため、画質の改善を図るための適切な画像処理を施せない。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、撮影画像に高輝度部分がある場合でも、その輝度情報を的確に把握して画質の劣化を抑制できる撮像装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、本撮影前の撮影準備状態において被写体に係るライブビュー表示を行える撮像装置であって、(a)被写体に係る画像信号を生成する信号生成手段と、(b)前記画像信号に対して画像処理を行う処理手段とを備え、前記信号生成手段は、(a−1)前記ライブビュー表示に用いる第1画像信号を順次に生成する第1画像生成手段と、(a−2)前記撮影準備状態において、前記第1画像信号に対して相対的に輝度が低い第2画像信号を生成する第2画像生成手段とを有するとともに、前記処理手段は、(b−1)前記第2画像信号に基づき、被写体に係る輝度情報を検出する輝度情報検出手段と、(b−2)画像信号に対して、前記輝度情報に応じた画像処理を行う画像処理手段とを有する。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る撮像装置において、前記第1画像生成手段は、前記信号生成手段中の撮像素子を第1露光条件で露光し、前記第1画像信号を生成する手段とを有し、前記第2画像生成手段は前記第1露光条件と異なる第2露光条件で前記撮像素子を露光し、前記第2画像信号を生成する手段を有する。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る撮像装置において、前記信号生成手段は、(a−3)被写体に係るアナログ画像信号を撮像素子を用いて取得する撮像手段と、(a−4)前記アナログ画像信号を増幅して、前記画像信号を生成する増幅手段とを有し、前記第1画像生成手段は、前記増幅手段において前記アナログ画像信号を第1増幅率で増幅し、前記第1画像信号を生成する手段を有するとともに、前記第2画像生成手段は、前記増幅手段において前記アナログ画像信号を前記第1増幅率より小さい第2増幅率で増幅し、前記第2画像信号を生成する手段を有する。
【0010】
また、請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記画像処理手段は、画像信号に対して、前記輝度情報に応じたガンマ補正および/またはオフセットレベルの変更を行う手段を有する。
【0011】
また、請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る撮像装置において、(c)被写体に係る輝度信号を生成する測光手段をさらに備え、前記画像処理手段は、前記測光手段で生成された前記輝度信号の大きさが所定値以上である場合には、画像信号に対してオフセットレベルの変更を行う手段を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
<撮像装置の要部構成>
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置1の要部構成を示す図である。ここで、図1(a)〜(c)は、それぞれ撮像装置1の正面図、背面図および上面図に相当している。
【0013】
撮像装置1は、デジタルカメラとして構成されており、撮影レンズ10を備えている。また、撮像装置1の前面には、被写体に関する測光を行って、輝度信号を生成する測光センサ11が設けられている。
【0014】
撮像装置1は、その上面に撮影モード切替スイッチ12とシャッターボタン13とが設けられている。
【0015】
撮影モード切替スイッチ12は、被写体を撮像して記録する撮影モード(RECモード)と、メモリカード9(図2参照)に記録された画像を再生する再生モード(PLAYモード)とを切替えるためのスイッチである。
【0016】
シャッターボタン13は、半押し状態(S1オン)と、さらに押し込まれた全押し状態(S2オン)とを検出可能な2段階スイッチになっている。上記の撮影モードにおいてシャッターボタン13が半押しされると、フォーカスモータドライバ47(図2参照)が駆動されて、合焦位置に撮影レンズ10を移動させる動作が行われる。一方、撮影モードにおいてシャッターボタン13が全押しされると、本撮影動作、つまり記録用の撮影動作が行われる。
【0017】
撮像装置1の背面には、撮影された画像などを表示するLCD(Liquid Crystal Display)モニタ42と、光学ファインダー43と、コマ送り・ズームスイッチ15とが設けられている。
【0018】
コマ送り・ズームスイッチ15は、4つのボタンで構成され、再生モードにおける記録画像のコマ送りや、撮影時のズーミングを指示するためのスイッチである。
【0019】
図2は、撮像装置1の機能ブロックを示す図である。
【0020】
撮像装置1は、撮像センサ16と、撮像センサ16にデータ伝送可能に接続する信号処理部2と、信号処理部2に接続する画像処理部3と、画像処理部3に接続するカメラ制御部40とを備えている。なお、撮像センサ16および信号処理部2が、被写体に係る画像信号を生成する信号生成手段として機能する。
【0021】
撮像センサ16は、R(赤)、G(緑)、B(青)の原色透過フィルターが市松状に配列された単板の画素配列を有するエリアセンサ(撮像素子)として構成されており、全画素読み出しタイプである。
【0022】
信号処理部2は、CDS21とAGC22とA/D変換部23とを有している。
【0023】
撮像センサ16で取得されて出力されるアナログ画像信号は、CDS21でサンプリングされノイズが除去された後、増幅手段として働くAGC22によりアナログゲインが乗算されて感度補正が行われる。
【0024】
A/D変換部23は、AGC22で正規化されたアナログ信号をデジタル化する。デジタル変換された画像信号は、画像処理部3で所定の画像処理が施されて画像ファイルが生成される。
【0025】
画像処理部3は、CPUおよびメモリを有しており、RAW補間部30およびデジタル処理部3pと画像圧縮部35とを備えている。また、画像処理部3は、測距演算部36とOSD部37とビデオエンコーダー38とメモリカードドライバ39とを備えている。この画像処理部3は、画像信号に対して画像処理を行う処理手段として機能する。
【0026】
デジタル処理部3pは、画素補間部31と解像度変換部32とホワイトバランス制御部33とガンマ補正部34とを有している。
【0027】
画像処理部3に入力された画像データは、撮像センサ16の読出しに同期し画像メモリ41に書込みまれる。以後は、この画像メモリ41に格納された画像データにアクセスし、画像処理部3で各種の処理が行われる。
【0028】
画像メモリ41内の画像データは、RAW補間部30および画素補間部31でRGB各画素をそれぞれのフィルターパターンでマスキングした後、G画素については、メディアン(中間値)フィルタで周辺4画素の中間2値の平均値に置換する。また、R画素およびB画素に関しては平均補間する。
【0029】
画素補間された画像データは、ホワイトバランス制御部33によりRGB各画素が独立にゲイン補正され、RGBのホワイトバランス補正が行われる。このホワイトバランス補正では、撮影被写体から本来白色となる部分を輝度や彩度データ等から推測し、その部分のR、G、Bそれぞれの平均値とG/R比およびG/B比とを求め、これらの情報に基づいてRおよびBの補正ゲインとして制御される。
【0030】
ホワイトバランス補正された画像データは、ガンマ補正部34で各出力機器に合った非線形変換、具体的には、後で詳述するガンマ補正およびオフセット調整が行われ、画像メモリ41に格納される。
【0031】
そして、画像メモリ41に格納されたY、R−Y、B−Yデータは、解像度変換部32で設定された画素数に水平垂直の縮小または間引きが行われ、画像圧縮部35で圧縮処理を行った後、メモリーカードドライバ39に装着されるメモリーカード9に記録される。この画像記録時には、指定された解像度の撮影画像が記録されるとともに、再生表示用のスクリーンネイル画像(VGA)が作成され、上記の撮影画像にリンクさせて記録される。そして、記録再生時には、スクリーンネイル画像をLCDモニタ42に表示することで高速な画像表示が可能となる。
【0032】
また、解像度変換部32では、画像表示についても画素間引きを行って、LCDモニタ42に表示するための低解像度画像を作成する。プレビュー時には、画像メモリ41から読出された640×240画素の低解像度画像がビデオエンコーダ38でNTSC/PALにエンコードされ、これをフィールド画像としてLCDモニタ42で画像再生が行われる。
【0033】
測距演算部36は、シャッターボタン13が半押し状態(S1)になった場合に、コントラスト方式のAFを行うための評価値演算動作を行う。例えば指定エリアの撮影画像データについて、隣接する各画素に関する差分の絶対値の和である評価値が演算される。そして、この評価値の最も高い撮影レンズ10のレンズ位置が合焦位置とされる。
【0034】
OSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)部37は、各種の文字、記号およびフレーム等を生成し、表示画像の任意位置に重ねることが可能である。このOSD部37により、LCDモニタ42には各種の文字、記号およびフレーム等が必要に応じて表示できる。
【0035】
カメラ制御部40は、CPUおよびメモリを備え、上記の撮影モード切替スイッチ12やシャッターボタン13などを有するカメラ操作スイッチ49に対して撮影者が行う操作入力を処理する。また、カメラ制御部40は、撮影者による撮影モード設定スイッチ12の操作により、被写体を撮像してその画像データを記録する撮影モードや再生モードへの切替えを行う。
【0036】
撮像装置1は、本撮影前の撮影準備状態において被写体を動画的態様でLCDモニタ42に表示するプレビュー表示(ライブビュー表示)時には、シャッター44の光学絞りが絞りドライバー45によって開放固定となる。また、シャッタースピード(SS)に相当する撮像センサ16の電荷蓄積時間(露光時間)に関しては、撮像センサ16で取得したライブビュー画像に基づき、カメラ制御部40が露出制御データを演算する。そして、算出された露出制御データに基づいて予め設定されたプログラム線図により、撮像センサ16の露光時間が適正となるようにタイミングジェネレーターセンサドライバー46に対するフィードバック制御が行われる。
【0037】
以上のような構成を有する撮像装置1においては、フレア等が発生するような状況においても撮影画像の画質を低下させないための処理が行われるが、この具体的な処理(光量検出処理および画像補正処理)について以下で詳しく説明する。
【0038】
<光量検出処理について>
撮像装置1においては、ライブビュー表示中に撮像センサ16で取得された画像信号から画像全体の輝度信号の信号量を求め、この信号量が適正となるように本撮影時の露出制御、具体的には絞りおよびシャッタースピードの設定が行われる。このようにライブビュー中に得た輝度情報を本撮影に反映することで、適切な露光量で最適な画質の画像を取得できることとなる。
【0039】
具体的には、画像処理部3において、図3(a)に示すように撮像センサ16で取得した画像G1における各画素の輝度信号から図3(b)に示すヒストグラムHG1を作成する。そして、このヒストグラムHG1に基づく露出制御が行われることで、本撮影時に適切な画質の画像データが得られることとなる。
【0040】
しかしながら、ライブビュー表示中において、一定以上の強度を有する強い光、例えば太陽SN(図4(a)参照)の強烈な光が撮影レンズ10内に入った場合には、画像信号の輝度レベルが飽和する画素が発生してしまうため、この飽和した画像部分の輝度信号を正確に把握できない。すなわち、画像信号に基づきヒストグラムHG2(図4(b))を生成しても、輝度信号レンジの上限値(以下では「上限輝度値」という)Pmax以上となる高輝度部分LTの光量(輝度情報)が得られない。具体的には、図4(a)に示すように左側の画像部分が全面高輝度になっている画像G2において、その高輝度部分のうち更に高輝度となっている部分、つまり太陽光SNの輝度レベルを把握するのは困難である。
【0041】
そこで、このような被写体の状況においても、高輝度部分の光量を正確に把握するために、通常の露光時間つまりライブビュー画像の露光時間より短い露光時間の光量検出フレームを設ける。
【0042】
すなわち、図5に示すように、通常の露光時間(第1露光条件)例えば1/30秒で撮像センサ16からライブビュー画像信号を取出す場合に、シャッターボタン13の半押し操作(S1オン)が行われた直後には光量検出フレームにより画像信号を取得することとする。この光量検出フレームは、通常の露光時間より十分に高速なシャッタースピード、例えば1/500秒の露光時間(第2露光条件)に設定されている。なお、光量検出フレームで得られる画像は、ライブビュー表示としてLCDモニタ42に表示するものではない。
【0043】
光量検出フレームで取得される画像は、図6(a)に示す画像G3のように画像全体として非常にアンダーな画像、つまり低輝度の画像となるが、被写体の輝度情報として図6(b)に示すヒストグラムHG3が生成できる。このヒストグラムHG3においては、図4(b)に示すヒストグラムHG2において把握できなかった上限輝度値Pmax以上の高輝度部分に対応する輝度分布LW(平行斜線部)が出現する。すなわち、輝度レベルPdは、(光量検出フレームの露光時間)/(通常の露光時間)×(上限輝度値Pmax)で概略算出できるが、この輝度レベルPd以上の輝度分布LWが、通常の露光時間で把握できなかった高輝度部分LTの輝度情報に相当する。これにより、通常の露光時間でハイライトになって白飛びが生じていた高輝度部分の光量を的確に把握できることとなる。
【0044】
以上で説明した光量検出処理について、図7を参照して説明する。
【0045】
図7は、撮像装置1のライブビュー処理を説明するフローチャートである。
【0046】
ステップST1では、通常露光フレームにより画像信号を取得する。すなわち、1/30秒の露光時間で撮像センサ16から画像信号を取出す。これにより、ライブビュー表示に用いる第1画像信号が順次に生成されることとなる。
【0047】
ステップST2では、ステップST1で取得した画像信号に基づき、AE計算を行う。具体的には、上述したように画像処理部3において画像全体の輝度信号からヒストグラムを生成して、被写体の露光量を計測する。
【0048】
ステップST3では、ライブビュー表示を行う。すなわち、ステップST1で取得した画像信号に基づき、LCDモニタ42にプレビュー画像の表示が行われる。
【0049】
ステップST4では、撮影者によりシャッターボタン13が半押し(S1がオン)されたかを判定する。ここで、シャッターボタン13が半押しされた場合には、ステップST5に進み、半押しされていない場合には、ステップST1に戻る。
【0050】
ステップST5では、光量検出フレームにより画像信号を取得する。すなわち、通常露光フレームより短い1/500秒の露光時間で撮像センサ16から画像信号を取出す。これにより、ライブビュー表示中に、ライブビュー用の第1画像信号に対して相対的に輝度が低い第2画像信号、つまり画像信号を構成する全画素について各対応画素の輝度レベルが低いアナログの画像信号が生成されることとなる。
【0051】
ステップST6では、カウンタとして働く変数Nに「5」を代入する。
【0052】
ステップST7では、ステップST1と同様に、通常露光フレームにより画像信号を取得する。
【0053】
ステップST8では、ステップST7で取得した画像信号に基づき、ステップST2と同様にAE計算を行う。
【0054】
ステップST9では、ステップST3と同様にライブビュー表示を行う。
【0055】
ステップST10では、変数Nに「N−1」を代入する。
【0056】
ステップST11では、Nが「0」であるかを判定する。ここで、Nが「0」である場合には、ステップST1に戻り、Nが「0」でない場合には、ステップST7に戻る。
【0057】
なお、上記のライブビュー処理中において、シャッターボタン13が全押し(S2オン)された場合には、図7に示すルーチンを抜けて記録用の画像を取得する本撮影処理に移行する。
【0058】
以上の動作により、ライブビュー時においてシャッターボタン13が半押しされてから6回の通常露光フレームに1回の割合で光量検出フレームによる画像信号の取得が行われることとなる。
【0059】
<画像補正処理について>
通常の露光時間では把握できない高輝度部分の絶対光量については、光量検出フレームから検出される輝度情報(ヒストグラム)により把握できることとなるが、この輝度情報を画像処理に反映し画質を改善する方法について、以下で説明する。
【0060】
撮像装置1の画像処理については、光量検出フレームで得られる輝度情報に応じてガンマ補正部34で3種類のガンマ曲線を切替えることにより、ガンマ補正およびオフセットレベルの変更を行い、本撮影の画像に対する画質改善を行う。
【0061】
図8は、3種類のガンマ曲線C1〜C3を説明するための図である。図8の横軸は入力レベル(輝度レベル)を示しており、縦軸は出力レベルを示している。
【0062】
ガンマ曲線C1(実線)は、上限輝度値Pmaxを含むハイライト部分Pkにおいて出力がガンマ補正部34の出力レンジの上限値Qmaxで一定となる特性を有している。このような不連続部を有する特性を有するガンマ曲線C1は、フレア等による悪影響が想定されない通常の被写体を撮影する場合に選択される。
【0063】
ガンマ曲線C2(波線)は、原点Oから点(Pmax,Qmax)まで連続的になだらかな曲線となっており、ガンマ曲線C1に比べてハイライト部分Pkが傾斜している。このような特性のガンマ曲線C2は、フレア等による悪影響が多少想定される場合に選択される。
【0064】
ガンマ曲線C3(一点鎖線)は、ガンマ曲線C2と同様に点(Pmax,Qmax)までなだらかな曲線となっているが、原点Oから高輝度側にずれた位置Psから立ち上がっている。このような特性を有するガンマ曲線C3は、フレア等による悪影響がかなり想定される場合に選択される。
【0065】
以上の各ガンマ曲線C1〜C3の具体的な選定基準の一例について、図9を参照しつつ説明する。
【0066】
図9は、撮像装置1の画像補正処理を説明するためのフローチャートである。
【0067】
ステップST21は、通常露光フレームにおいて非検出の高輝度分布が光量検出フレームで検出されるかを判定する。具体的には、例えば通常露光フレームから生成されるヒストグラムHG2(図4(b))では把握できない高輝度部分LTに対応する輝度分布LW(図6(b))が光量検出フレームにおいて存在するか否かを判断する。ここで、高輝度分布が検出される場合には、ステップST22に進み、検出されない場合には、ステップST25に進む。
【0068】
ステップST22では、光量検出フレームにおいて黒分布がないかを判定する。具体的には、光量検出フレームから生成されるヒストグラムHG4(図10(a))において、低輝度部分LBで黒分布が存在するか否かを判断する。なお、光量検出フレームで黒分布がないような場合、すなわちフレア等によって暗部が持ち上げらている場合には、通常露光フレームのヒストグラムHG5(図10(b))で得られなかった高輝度部分LTに対応する輝度分布LWが、光量検出フレームのヒストグラムHG4で現れることとなる。
【0069】
ステップST22において、黒分布がない場合には、ステップST23に進み、黒分布がある場合には、ステップST24に進む。
【0070】
ステップST23では、ガンマ曲線C3が選択される。このガンマ曲線C3により、オフセットが高輝度側に移行する黒レベル補正が施されるため黒色が締まるとともに、出力においてハイライト部分の輝度が抑えられるため、高輝度部分を目立たなくできる。
【0071】
ステップST24では、ガンマ曲線C2が選択される。このガンマ曲線C2により、出力においてハイライト部分の輝度が抑えられるため、高輝度部分の画質劣化を抑えることができる。
【0072】
ステップST25では、ガンマ曲線C1が選択される。このガンマ曲線C1により、通常の被写体に対する適切なガンマ補正が行われることとなる。
【0073】
ステップST26では、ステップST23〜ST25で選択されたガンマ曲線C1〜C3に基づき、画像信号に対するガンマ補正およびオフセット調整が行われる。これにより、本撮影においてフレア等が生じるおそれのある環境下でも、図11(a)に示すような画質の劣化が抑えられた画像G4が生成できる。なお、この画像G4においては、図11(b)に示すように高輝度部分が飽和しないヒストグラムHG6が生成できる。
【0074】
以上の撮像装置1の動作により、光量検出フレームの輝度情報に応じてガンマ曲線を切替えるため、被写体に高輝度部分がある場合でも、その輝度情報を的確に把握して画質の劣化を抑制できる。
【0075】
なお、撮像装置1においては、測光センサ11(図1)における被写体の測光結果に基づいてガンマ曲線を切替えるようにしても良い。すなわち、逆光などの撮影条件を測光センサ11で検知することにより、フレアを生じさせるおそれのある強い光を予測して適切な画像処理を選択する。具体的には、測光センサ11で生成された輝度信号の大きさが所定値以上である場合には、ガンマ曲線C3を選択して画像信号に関するオフセットレベルの変更を行う。この測光センサ11を利用することによっても、撮影画像の画質劣化を抑制できることとなる。
【0076】
<変形例>
◎上記の実施形態における高輝度部分の光量検出については、光量検出フレームを利用するのは必須でなく、信号処理部2のAGC22(図2)のアナログゲインを下げるようにしても良い。具体的には、アナログゲインを、ライブビュー画像信号の生成に用いる通常の増幅率(第1増幅率)から、これより小さい第2増幅率(例えば0dB)に設定する。これにより、A/D変換部23に入力される信号レベルが低下し、信号処理部2から出力される画像信号の輝度レベルを下げられるため、高輝度部分でも上限輝度値Pmaxを超過しないこととなる。
【0077】
また、撮像センサ16が、隣接する画素同士を加算して信号増幅させる画素加算機能を有し、この加算数の変更が可能である場合には、画素加算の状態を変更するようにしても良い。例えば2画素を加算する処理、つまり加算数を「2」として画素加算する処理を行ってライブビュー用の第1画像信号を生成する撮像装置において、画素加算を行わない、つまり加算数を「1」として画素加算する処理を行って低輝度の画像信号(第2画像信号)を生成する。このように生成される第2画像信号では、第1画像信号より輝度レベルが相対的に低下するため、高輝度部分でも上限輝度値Pmaxを超えないこととなる。
【0078】
◎上記の実施形態においては、露光時間を短くして低輝度の画像信号を取得するのは必須でなく、光学絞りを絞るなどして低輝度の露光条件に設定し画像信号を取得しても良い。
【0079】
◎上述した具体的実施形態には、以下の構成を有する発明が含まれている。
【0080】
(1)請求項1に記載の撮像装置において、信号生成手段は、画素加算が可能で、前記画素加算に係る加算数の変更が可能な撮像素子をさらに備え、第1画像生成手段は、前記撮像素子において第1の画素数ごとに画素加算し、第1画像信号を生成する手段を有するとともに、第2画像生成手段は、前記撮像素子において前記第1の画素数より少ない第2の画素数ごとに画素加算し、第2画像信号を生成する手段を有することを特徴とする撮像装置。
【0081】
これにより、低輝度の第2画像信号を簡易に取得でき、撮影画像の高輝度部分に対して最適な画像処理を行える。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項5の発明によれば、撮影準備状態において、ライブビュー表示に用いる第1画像信号に対して相対的に輝度が低い第2画像信号を生成し、この第2画像信号に基づく輝度情報に応じた画像処理を行うため、撮影画像に高輝度部分がある場合でも、その輝度情報を的確に把握して画質の劣化を抑制できる。
【0083】
特に、請求項2の発明においては、第1画像信号に係る第1露光条件と異なる第2露光条件で撮像素子を露光し、第2画像信号を生成するため、低輝度の第2画像信号を簡易に取得でき、撮影画像の高輝度部分に対して適切な画像処理を行える。
【0084】
また、請求項3の発明においては、第1画像信号に係る第1増幅率より小さい第2増幅率でアナログ画像信号を増幅し、第2画像信号を生成するため、低輝度の第2画像信号を簡易に取得でき、撮影画像の高輝度部分に対して適切な画像処理を行える。
【0085】
また、請求項4の発明においては、画像信号に対して輝度情報に応じたガンマ補正および/またはオフセットレベルの変更を行うため、撮影画像の画質の劣化を簡易で効果的に抑制できる。
【0086】
また、請求項5の発明においては、測光手段で生成された輝度信号の大きさが所定値以上である場合には、画像信号に対してオフセットレベルの変更を行うため、フレア等が生じる状況でも、黒レベルを改善して画質の劣化を適切に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る撮像装置1の要部構成を示す図である。
【図2】撮像装置1の機能ブロックを示す図である。
【図3】光量検出処理を説明するための図である。
【図4】光量検出処理を説明するための図である。
【図5】光量検出処理を説明するための図である。
【図6】光量検出処理を説明するための図である。
【図7】撮像装置1のライブビュー処理を説明するフローチャートである。
【図8】3種類のガンマ曲線C1〜C3を説明するための図である。
【図9】撮像装置1の画像補正処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】画像補正処理を説明するため図である。
【図11】画像補正処理を説明するため図である。
【符号の説明】
1 撮像装置
3 画像処理部
10 撮影レンズ
11 測光センサ
13 シャッターボタン
16 撮像センサ
22 AGC
34 ガンマ補正部
42 LCDモニタ
C1〜C3 ガンマ曲線
HG1〜6 ヒストグラム
LW 高輝度部分の輝度分布

Claims (5)

  1. 本撮影前の撮影準備状態において被写体に係るライブビュー表示を行える撮像装置であって、
    (a)被写体に係る画像信号を生成する信号生成手段と、
    (b)前記画像信号に対して画像処理を行う処理手段と、
    を備え、
    前記信号生成手段は、
    (a−1)前記ライブビュー表示に用いる第1画像信号を順次に生成する第1画像生成手段と、
    (a−2)前記撮影準備状態において、前記第1画像信号に対して相対的に輝度が低い第2画像信号を生成する第2画像生成手段と、
    を有するとともに、
    前記処理手段は、
    (b−1)前記第2画像信号に基づき、被写体に係る輝度情報を検出する輝度情報検出手段と、
    (b−2)画像信号に対して、前記輝度情報に応じた画像処理を行う画像処理手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記第1画像生成手段は、
    前記信号生成手段中の撮像素子を第1露光条件で露光し、前記第1画像信号を生成する手段と、
    を有し、
    前記第2画像生成手段は
    前記第1露光条件と異なる第2露光条件で前記撮像素子を露光し、前記第2画像信号を生成する手段、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の撮像装置において、
    前記信号生成手段は、
    (a−3)被写体に係るアナログ画像信号を撮像素子を用いて取得する撮像手段と、
    (a−4)前記アナログ画像信号を増幅して、前記画像信号を生成する増幅手段と、
    を有し、
    前記第1画像生成手段は、
    前記増幅手段において前記アナログ画像信号を第1増幅率で増幅し、前記第1画像信号を生成する手段、
    を有するとともに、
    前記第2画像生成手段は、
    前記増幅手段において前記アナログ画像信号を前記第1増幅率より小さい第2増幅率で増幅し、前記第2画像信号を生成する手段、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記画像処理手段は、
    画像信号に対して、前記輝度情報に応じたガンマ補正および/またはオフセットレベルの変更を行う手段、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の撮像装置において、
    (c)被写体に係る輝度信号を生成する測光手段、
    をさらに備え、
    前記画像処理手段は、
    前記測光手段で生成された前記輝度信号の大きさが所定値以上である場合には、画像信号に対してオフセットレベルの変更を行う手段、
    を有することを特徴とする撮像装置。
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