JP4376644B2 - 電線保護チューブに対する電線挿通治具 - Google Patents

電線保護チューブに対する電線挿通治具 Download PDF

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Description

本発明は、端子金具と伴に防水栓が端部に各々固定された複数本の端子付き電線を長尺の電線保護チューブに挿通させる為の電線保護チューブに対する電線挿通方法及び電線挿通治具に関する。
例えば、自動車等のエンジンルームに配索される電線は、エンジンルーム内で発生する熱及び振動等による汚損等を防止するために、コルゲートチューブ等の電線保護チューブで周囲を囲われることがある。
通常、ワイヤハーネス等の電線は、コルゲートチューブの長手方向に沿って形成されたスリットよりコルゲートチューブ内に収容されているが、この様なスリットを備えたコルゲートチューブの場合は、電線をコルゲートチューブ内に収容した後にテープ巻き等を施してスリットが不用意に開くのを防止する必要があり、作業性が良くなかった。
そこで、スリットの無い電線保護チューブの一方の開口端から他方の開口端に向かって電線を挿通し、当該電線を電線保護チューブ内に収容するものがある。
図19及び図20は、そのような電線保護チューブ1に、端子付き電線3を挿通する際に使用される電線挿通治具5の従来例を示したものである(例えば、特許文献1参照)。
前記端子付き電線3は、電線7の先端に端子金具11を取り付けた構成である。
前記電線挿通治具5は、図19及び図20に示すように、電線保護チューブ1よりも細径の案内パイプ(筒状本体)13の先端部に端子金具11及び電線7を保持するための保持手段6を設けたものである。
前記保持手段6は、上記端子金具11を挿入し得る幅をもって切欠き形成された端子挿入溝15と、該端子挿入溝15よりも先端側に当該端子挿入溝15よりも小幅をもって切欠き形成された電線挿入溝17と、前記端子挿入溝15と前記電線挿入溝17との間に漸次傾斜して形成された段付部18と、前記段付部18から内方に向かって突出しており、前記端子挿入溝17から挿入された端子金具11の後端を係止する係止爪19とを含んでいる。
そして、上記電線挿通治具5は、予め、図20(a)に示すように、案内パイプ13を電線保護チューブ1内に挿通した状態にしておいて、その電線保護チューブ1の先端に露出させた保持手段6に、端子金具11及び電線7の端子金具取付部をセットする(図20(b)、参照)。
その後、電線保護チューブ1の先端を保持手段6側に案内パイプ13から引き抜くことで、電線7を電線保護チューブ1に通す。
そこで、電線挿通治具5の保持手段6に端子金具11及び電線7を保持させた状態で、電線保護チューブ1の先端を保持手段6側に案内パイプ13から引き抜くだけで、電線保護チューブ通し作業が達成されるので、電線7を電線保護チューブ1に通す際に電線7を傷付けなくて済み、しかも作業能率の向上に貢献し得る。
実開平7−36524号公報
ところが、上記した従来の電線挿通治具5は、挿入する端子付き電線3が単一であることを前提としたものであり、挿通する端子付き電線3が複数本の場合には、同様の挿入作業を挿入する電線数だけ繰り返さなければならず、作業性が悪いという問題があった。
また、先に挿通した端子付き電線3が、次の挿入作業の邪魔になるため、電線挿通治具5と電線保護チューブ1との間にかなり大きな隙間を確保しておかないと円滑に挿入作業ができず、電線保護チューブ1の大径化を招くという問題もあった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電線保護チューブを大径化することなく、複数本の端子付き電線を電線保護チューブ内へ容易に挿通することができる電線保護チューブに対する電線挿通治具を提供することにある。
本発明に係る電線挿通治具は、端子金具と共に防水栓が端部に各々固定された複数本の端子付き電線を長尺の電線保護チューブに挿通させる為の電線挿通治具であって、
前記電線保護チューブに対する前記端子付き電線の挿通作業時に、当該電線保護チューブ内に挿通され、前記端子付き電線を前記電線保護チューブ内に案内する筒状本体が、当該筒状本体の周壁を切欠いて形成した開口部から軸方向に押し込まれた前記端子金具と押し込まれて縮径状態を保つ前記防水栓を収容保持する複数の端子保持部を軸方向に沿って備えていることを特徴とする。
上記()に記載の発明によれば、筒状本体の軸方向に沿って設けられた複数の端子保持部が、それぞれ端子金具とに防水栓を縮径状態に収容保持するので、複数本の端子付き電線を簡単に、互いの端子金具及び防水栓が重ならないように縦列に並べた単一の束にすることができる。
又、各端子保持部は、端子金具及び防水栓を収容保持するので、複数本の端子付き電線を電線保護チューブに挿通する際、これら端子金具及び防水栓が電線保護チューブ内壁に擦れて傷ついたり、汚損したりする虞もない。
更に、各端子保持部が、端子金具とに防水栓を縮径状態に収容保持しているので、上記電線挿通治具によって単一の束とされた複数の端子付き電線の外径は最小となり、筒状本体の外方には端子金具や防水栓が突出することも無いので、電線保護チューブに対する挿通作業がスムースに行える。
) 上記()に記載の電線挿通治具は、前記筒状本体の先端に、牽引用索条体が設けられていることが好ましい。
上記()記載のように電線挿通治具を構成すれば、筒状本体の先端に装備した牽引用索条体を電線保護チューブに先に通過させておき、筒状本体の電線保護チューブへの挿通は、電線保護チューブを通過した牽引用索条体の牽引操作によって行うことができる。
そこで、筒状本体を押し込んで電線保護チューブに挿通させる場合と比較して、操作性を向上させることができる。
) 上記()又は()に記載の電線挿通治具は、前記筒状本体の最後尾の端子保持部から筒状本体の後端部にかけて、周壁を縦に切欠き形成した電線挿入溝を設けることが好ましい。
上記()記載のように電線挿通治具を構成すれば、端子金具とに防水栓を収容保持された複数の電線が、電線挿通治具の後端部では、筒状本体内に収容されて整然とした結束状態になるので、挿通作業の円滑化が図れる。
) 上記()〜()のいずれか一つに記載の電線挿通治具は、前記端子保持部が、前記筒状本体の周方向にずれて配置されていることが好ましい。
上記()記載のように電線挿通治具を構成すれば、複数の端子保持部にそれぞれ端子金具とに防水栓が縮径状態に収容保持された複数本の端子付き電線において、端子保持部から引き出された複数の被覆電線が、筒状本体の周方向に沿ってそれぞれ離れて配される。それにより、被覆電線が、電線保護チューブ内で確実に絡まりを起こさずに引き出され、電線保護チューブから整然と引き出すことができる。
) 上記()に記載の電線挿通治具は、前記筒状本体に、前記電線保護チューブよりも長く形成されていて前記端子保持部から先端部まで延長された挿入ガイドが設けられていることが好ましい。
上記()記載のように電線挿通治具を構成すれば、挿入ガイドを先にして、端子保持部に端子付き電線を収容した筒状本体を電線保護チューブに挿通していき、電線保護チューブから飛び出した挿入ガイドを引っ張ることにより、電線保護チューブへの一括挿入を容易に行うことができる。
本発明によれば、電線保護チューブに挿通する複数本の端子付き電線は、予め、各々の端子付き電線における端子金具及び防水栓が互いに重ならないように縦列に並べて保持されており、複数本の端子付き電線を保持した状態の電線束の外径をコンパクトにすることができる。
そこで、複数本の端子付き電線を挿通して保護する電線保護チューブの内径を必要最小限とし、電線保護チューブの大径化を防止できる。
更に、電線保護チューブに挿通する複数本の端子付き電線は、端子金具及び防水栓が互いに重ならないように縦列に並べて保持された状態で電線保護チューブへの一括挿入が行われる。
そこで、電線保護チューブへの複数本の端子付き電線の挿入を一回の挿入作業で、簡単、且つ速やかに完了させることができる。
従って、電線保護チューブを大径化することなく、複数本の端子付き電線を電線保護チューブ内へ容易に挿通することができる電線保護チューブに対する電線挿通治具を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
以下、本発明の一実施形態に係る電線保護チューブに対する電線挿通方法及び電線挿通治具を詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、スリットの無い電線保護チューブであるコルゲートチューブ21に挿通される端子付き電線23は、電線25の先端被覆部に被せた防水栓27を電線先端に接続された端子金具29の被覆加締め部29aで固定した構造である。
前記防水栓27は、軟質ゴム製で、被覆電線25の被覆の上に嵌合する円筒部の後端にコネクタ等の端子収容穴の周壁に接触して防水を図るフランジ状のシール部27aを一体形成した構成である。該シール部27aの外径は、端子金具29の外径よりも大きく、該シール部27aが端子付き電線23の最大外径部となる。
前記端子金具29は、導電性金属板のプレス成形品であり、防水栓27と伴に被覆電線25の被覆の上に加締め付けられる上記被覆加締め部29aと、被覆電線25端部の導体に加締め付けられる導体加締め部29bと、相手側の接続端子に嵌合接続される電気接続部29cとを備えた構成である。
図3に示したように、通常、3本の電線の周囲を囲って保護する際に用いられる電線保護チューブであるコルゲートチューブ21の内径をDcとすると、前記防水栓27のシール部27aの外径をDs、被覆電線25の外径をdwとしたときには、Dc<(Ds+dw)となり、コルゲートチューブ21に内接状態の被覆電線25とシール部27aとの間には、寸法Lの重なりが生じてしまう。
即ち、3本の端子付き電線23をコルゲートチューブ21に挿通させる場合、単純に3本の端子付き電線23を束ねただけでは、挿通させることができない。従って、従来はコルゲートチューブにスリットを形成していた。
そこで、本実施形態に係る電線挿通方法では、先ず、図4(a),(b)に示すように、3本の各端子付き電線23における端子金具29及び防水栓27が互いに重ならないように、縦列に並べる。
次いで、図5に示すように、各端子付き電線23の防水栓27のシール部27aをその外周を包む包装材33によって縮径させるようにして単一の電線束に整形する。包装材33は、本実施形態の場合、剥離が容易な粘着テープによるテープ巻きで行っているが、例えば、ポリエチレンフィルムテープ等の密着巻きによって行ってもよく、材質等を限定するものではない。又、端子金具29を一緒に包装材33によって包むこともできる。
そして、3本の端子付き電線23を包装材33によって単一の束に整形した電線束35が、図6及び図7に示すように、前記コルゲートチューブ21に一括挿入された後、包装材33による束を解かれることで、図2に示したような電線挿通状態を得ることができる。
即ち、本実施形態のコルゲートチューブ21に対する電線挿通方法によれば、コルゲートチューブ21に挿通する3本の端子付き電線23は、予め、各々の端子付き電線23における端子金具29及び防水栓27が互いに重ならないように縦列に並べて保持されており、3本の端子付き電線23を保持した状態の電線束35の外径をコンパクトにすることができる。
そこで、図3に示したように単純に束ねただけでは挿通させることができない3本の端子付き電線23をコルゲートチューブ21に挿通することができ、3本の端子付き電線23を挿通して保護するコルゲートチューブ21の内径を必要最小限とし、コルゲートチューブ21の大径化を防止できる。
更に、コルゲートチューブ21に挿通する3本の端子付き電線23は、端子金具29及び防水栓27が互いに重ならないように縦列に並べて保持された状態でコルゲートチューブ21への一括挿入が行われる。
そこで、コルゲートチューブ21への3本の端子付き電線23の挿入を一回の挿入作業で、簡単、且つ速やかに完了させることができる。
また、コルゲートチューブ21に挿通させる電線束35の状態では、軟質ゴム等による防水栓27が、包装材33で包まれて縮径されているために、コルゲートチューブ21に通し易いと同時に、包装材33が防水栓27のシール部27aを保護しているため、防水栓27がコルゲートチューブ21の内壁に擦れて傷ついたり、汚損したりする虞もない。
図8に示すように、本発明の一実施形態に係る電線保護チューブに対する電線挿通治具41は、円筒状の筒状本体43に、端子金具29と伴に防水栓27を縮径状態に収容保持する複数(本実施形態においては3個)の端子保持部49を軸方向に沿って備えている。
前記端子保持部49は、端子付き電線23の端子金具29と防水栓27とを筒内に割り込ませるために周壁を切欠き形成した開口部47と、この開口部47から筒内に装着された防水栓27のシール部27aを縮径状態に収容保持する圧入部48とを備えた構成である。各開口部47の後縁側は、被覆電線25を支持案内する傾斜面47aとなっているが、被覆電線25を保持する溝状にしても良い。
ここで、前記筒状本体43の内径Dt0及び外径Dt1は、図3に示したように、コルゲートチューブ21の内径をDc、防水栓27のシール部27aの外径をDs、被覆電線25の外径をdw、としたとき、内径Dt0が端子金具29の最大外径より大きく、且つ、外径Dt1がDt1<(Dc−dw)を満たすように設定されている。
即ち、前記筒状本体43は、コルゲートチューブ21に挿通させた時に、その外周面とコルゲートチューブ21の内周面との間に、被覆電線25が挿通可能な隙間を残すように、外径Dt1が設定されている。又、筒状本体43は、端子金具29を筒内に収容すると同時に防水栓27を縮径するように、内径Dcが端子金具29の最大外径より大きく設定されている。
更に、前記電線挿通治具41は、最後尾の端子保持部49から筒状本体43の後端部(図8中、右端部)にかけて、周壁を縦に切欠き形成した電線挿入溝51が設けられている。この電線挿入溝51は、各端子保持部49に端子金具29及び防水栓27をそれぞれ収容保持された複数の被覆電線25を、筒状本体43内に収容して整然とした結束状態にするためのものである。
次に、上記電線挿通治具41を使用したコルゲートチューブ21に対する電線挿通方法を説明する。
先ず、図9(a)に示すように、電線挿通治具41の各端子保持部49における開口部47に各端子付き電線23の端子金具29及び防水栓27を割り込ませる。
この状態では、防水栓27の一部は、開口部47から外部に突出した状態にある。
次に、前記開口部47から筒状本体43内に割り込ませた端子金具29及び防水栓27を、筒状本体43の軸方向に押し込んで、図9(b)に示すように、端子金具29及び防水栓27が、各端子保持部49における圧入部48内に収容保持された状態にする。
なお、各端子付き電線23の被覆電線25は、筒状本体43の最後尾に形成した電線挿入溝51により、図10に示すように筒状本体43内に割り込ませて、一括に束ねる。
これによって、前記防水栓27のシール部27aは、外径が筒状本体43の内径まで縮径された状態になり、図10に示すように、3本の端子付き電線23が縦列に並んだ単一の電線束となる。この電線束の外径寸法は、筒状本体43の外周面に2本の被覆電線25を外接させた形態で、コルゲートチューブ21の内径よりも小さくなるように仕上げられている(図3、参照)。
そして、図11及び図12に示したように、3本の端子付き電線23を保持した前記電線挿通治具41をコルゲートチューブ21に挿通させた後、コルゲートチューブ21を貫通した電線挿通治具41から各端子付き電線23を取り出すことで、図2に示したような電線挿通状態を得ることができる。
以上に説明したように、本実施形態の電線挿通治具41によれば、筒状本体43の軸方向に沿って設けられた3個の端子保持部49が、それぞれ端子金具29と伴に防水栓27を縮径状態に収容保持するので、3本の端子付き電線23を簡単に、互いの端子金具29及び防水栓27が重ならないように縦列に並べた単一の束にすることができる。
又、各端子保持部49は、端子金具29及び防水栓27を収容保持するので、3本の端子付き電線23をコルゲートチューブ21に挿通する際、これら端子金具29及び防水栓27がコルゲートチューブ21の内壁に擦れて傷ついたり、汚損したりする虞もない。
更に、各端子保持部49が、端子金具29と伴に防水栓27を縮径状態に収容保持しているので、上記電線挿通治具41によって単一の束とされた3本の端子付き電線23の外径は最小となり、筒状本体43の外方には端子金具29や防水栓27が突出することも無いので、コルゲートチューブ21に対する挿通作業がスムースに行える。
図13は、本発明の他の実施形態に係る電線保護チューブに対する電線挿通治具61を示す斜視図である。
本実施形態の電線挿通治具61は、筒状本体43の先端に、牽引用索条体67が設けられると共に、最先端側の端子保持部49から最後尾の端子保持部49にかけて、周壁を内方へ凹ませた断面半円状の電線案内凹部44が設けられている以外は、上記実施形態の電線挿通治具41と同様の構成であるので、同一部分については同符号を付して詳細な説明を省略する。
前記電線挿通治具61における筒状本体43の先端には、図13に示すように、適度に曲げ剛性を有した牽引用索条体67が設けられている。該牽引用索条体67は、筒状本体63と一体の樹脂製としても良く、また、引張強度のある別体の索条体を、筒状本体43の先端に固定する構成としても良い。
このようにすると、図14に示すように、筒状本体43の先端に設けた牽引用索条体67をコルゲートチューブ21に通過させておき、該筒状本体43のコルゲートチューブ21への挿通は、コルゲートチューブ21を通過した牽引用索条体67の牽引操作によって行うことができる。
そこで、筒状本体43を押し込んでコルゲートチューブ21に挿通させる場合と比較して、操作性を向上させることができる。
ここで、コルゲートチューブ21への挿通を容易にするため、前記牽引用索条体67は、適度な曲げ剛性を有する形状維持性を備える必要があるが、図14に示したように、牽引時に手指に巻き付ける等して力を込め易くする為、十分な柔軟性を備える事が好ましい。
又、前記筒状本体43における3個の端子保持部49の各中間部分には、図13乃至図15に示すように、周壁を内方へ凹ませた断面半円状の電線案内凹部44が長手方向に沿って設けられている。
そこで、最先端側及び二番目の端子保持部49にそれぞれ収容保持された端子金具29から延びる被覆電線25が、筒状本体43の各電線案内凹部44に沿って収容案内されるので、3本の端子付き電線23を縦列に並んだ単一の電線束とした際の外径寸法がより小さくなるように仕上げることができる。
更に、各電線案内凹部44に収容案内された各被覆電線25は、下流側の各端子保持部49における圧入部48内に収容保持されている端子金具29と干渉したり、接触したりすることがないので、傷つきを生じる虞がない(図15、参照)。
図16は、本発明の更に他の実施形態に係る電線保護チューブに対する電線挿通治具71を示す斜視図である。
本実施形態の電線挿通治具71は、3個の端子保持部49が筒状本体43の周方向にずれて配置されているとともに、筒状本体43に、コルゲートチューブ21よりも長く形成されていて先端寄りの端子保持部49から先端部まで延長された挿入ガイド72が設けられている以外は、上記実施形態の電線挿通治具41と同様の構成であるので、同一部分については同符号を付して詳細な説明を省略する。
3個の端子保持部49は、図16に示すように、筒状本体43の周方向にずれて軸方向に沿って備えられている。そして、周方向にずれて配置された3個の端子保持部49に、端子付き電線23の端子金具29と伴に防水栓27が縮径状態にそれぞれ収容保持されることにより、端子保持部49に収容保持された端子付き電線23の被覆電線25が、筒状本体43の外側に引き出される。
又、電線挿通治具71における筒状本体43の先端部には、図16に示すように、筒状本体43の先端寄りの端子保持部49から先端部まで延長された挿入ガイド72が設けられている。挿入ガイド72は、筒状本体43と同一の外径に形成されているとともに、コルゲートチューブ21の内径よりも小さい外径であって、コルゲートチューブ21の長さL1(図17に示す。)よりも長い長さL2を有する。挿入ガイド72は、筒状本体43と一体の樹脂製としても良く、また、別体の挿入ガイド72を、筒状本体43の先端部に、例えば挿し込み結合したり、接着剤等により接合したりする構成としても良い。更に、先端を先細状に形成して、コルゲートチューブ21に挿し易くするようにしても良い。
次に、上記電線挿通治具71を使用したコルゲートチューブ21に対する電線挿通方法を説明する。
先ず、電線挿通治具71の周方向に配された各端子保持部49に各端子付き電線23の端子金具29及び防水栓27を割り込ませることにより、各端子付き電線23の端子金具29及び防水栓27を筒状本体43に押し込む。
図17に示すように、各端子付き電線23の端子金具29及び防水栓27が各端子保持部49に押し込まれることにより、端子金具29及び防水栓27が各端子保持部49内に収容保持される。このとき、各端子付き電線23の被覆電線25は、端子保持部49の配置に対応して筒状本体43の周方向に離れて引き出される。
次に、電線挿通治具71の先端部に配された挿入ガイド72を先にして、電線挿通治具71と各端子付き電線23との組体をコルゲートチューブ21内に挿入していく。挿入ガイド72を先にして電線挿通治具71がコルゲートチューブ21に挿入されていくと、コルゲートチューブ21の長さL1よりも挿入ガイド72の長さL2の方が長いために、コルゲートチューブ21の先端部から挿入ガイド72が飛び出す。
そして、図18に示すように、コルゲートチューブ21の先端部から挿入ガイド72を引っ張り、コルゲートチューブ21を軸方向にずらすことにより、各端子保持部49内に収容保持されている端子金具29及び防水栓27がコルゲートチューブ21の先端部から露出する。その後に、電線挿通治具71から各端子付き電線23を取り出すとともに、コルゲートチューブ21の基端部から引き出された各被覆電線25が束ねられて電線挿通状態を得ることができる。このとき、各端子保持部49から引き出された3本の被覆電線25が、コルゲートチューブ21内において周方向に沿ってそれぞれ離れて配されているために、コルゲートチューブ21内で絡まりを起こさずに引き出され、コルゲートチューブ21から整然と引き出される。
このようにすると、3個の端子保持部49にそれぞれ端子金具29と伴に防水栓27が縮径状態に収容保持された3本の端子付き電線23において、各端子保持部49から引き出された3本の被覆電線25が、筒状本体43の周方向に沿ってそれぞれ離れて配されるために、コルゲートチューブ21内で絡まりを起こさずに引き出され、コルゲートチューブ21から整然と引き出すことができる。
更に、挿入ガイド72を先にして、3個の端子保持部49に端子付き電線23を収容した筒状本体43をコルゲートチューブ21に挿通していき、コルゲートチューブ21から飛び出した挿入ガイド72を引っ張ることにより、コルゲートチューブ21への一括挿入を容易に行うことができる。
尚、本発明の電線保護チューブに対する電線挿通方法及び電線挿通治具の構成は、上記各実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは云うまでもない。
本発明の電線保護チューブに対する電線挿通方法及び電線挿通治具により挿入する端子付き電線と電線保護チューブの斜視図である。 図1に示した電線保護チューブに複数本の端子付き電線が挿入された状態の斜視図である。 図1に示した端子付き電線の各部の外径寸法と、電線保護チューブの内径寸法との関係説明図である。 本発明の電線保護チューブに対する電線挿通方法を説明する為の説明図であり、(a)は複数本の端子付き電線を縦列状態に並べた状態の斜視図、(b)は(a)の側面図である。 本発明の電線保護チューブに対する電線挿通方法を説明する為の側面図である。 本発明の電線保護チューブに対する電線挿通方法を説明する為の部分側面図である。 本発明の電線保護チューブに対する電線挿通方法を説明する為の部分側面図である。 本発明の一実施形態に係る電線保護チューブに対する電線挿通治具を示す斜視図である。 図8に示した電線挿通治具に端子付き電線の端子金具及び防水栓を装着する工程を説明する為の要部拡大図である。 図8に示した電線挿通治具に端子付き電線の端子金具及び防水栓が装着された状態を示す側面図である。 図10に示した電線挿通治具を使用した電線保護チューブに対する電線挿通方法を説明する部分側面図である。 図10に示した電線挿通治具を使用した電線保護チューブに対する電線挿通方法を説明する部分側面図である。 本発明の他の実施形態に係る電線保護チューブに対する電線挿通治具を示す斜視図である。 図13に示した電線挿通治具を使用した電線保護チューブに対する電線挿通方法を説明する部分側面図である。 図14のXV-XV断面矢視図である。 本発明の他の実施形態に係る電線保護チューブに対する電線挿通治具を示す斜視図である。 図16に示した電線挿通治具を使用した電線保護チューブに対する電線挿通方法を説明する斜視図である。 図16に示した電線挿通治具を使用した電線保護チューブに対する電線挿通方法を説明する斜視図である。 従来の電線挿通治具の斜視図である。 図19に示した電線挿通治具を使用した電線挿通方法の説明図である。
符号の説明
21 コルゲートチューブ(電線保護チューブ)
23 端子付き電線
25 被覆電線
27 防水栓
27a シール部
29 端子金具
41 電線挿通治具
43 筒状本体
47 開口部
48 圧入部
49 端子保持部
51 電線挿入溝
71 電線挿通治具
72 挿入ガイド

Claims (5)

  1. 端子金具と共に防水栓が端部に各々固定された複数本の端子付き電線を長尺の電線保護チューブに挿通させる為の電線挿通治具であって、
    前記電線保護チューブに対する前記端子付き電線の挿通作業時に、当該電線保護チューブ内に挿通され、前記端子付き電線を前記電線保護チューブ内に案内する筒状本体が、当該筒状本体の周壁を切欠いて形成した開口部から軸方向に押し込まれた前記端子金具と押し込まれて縮径状態を保つ前記防水栓を収容保持する複数の端子保持部を軸方向に沿って備えていることを特徴とする電線保護チューブに対する電線挿通治具。
  2. 前記筒状本体の先端に、牽引用索条体が設けられていることを特徴とする請求項に記載の電線保護チューブに対する電線挿通治具。
  3. 前記筒状本体の最後尾の端子保持部から筒状本体の後端部にかけて、周壁を縦に切欠き形成した電線挿入溝を設けたことを特徴とする請求項又は請求項に記載の電線保護チューブに対する電線挿通治具。
  4. 前記端子保持部が、前記筒状本体の周方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項〜請求項のいずれか一項に記載の電線保護チューブに対する電線挿通治具。
  5. 前記筒状本体に、前記電線保護チューブよりも長く形成されていて前記端子保持部から先端部まで延長された挿入ガイドが設けられていることを特徴とする請求項に記載の電線保護チューブに対する電線挿通治具。
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