JP4375861B2 - 直流安定化電源の制御回路 - Google Patents
直流安定化電源の制御回路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4375861B2 JP4375861B2 JP36664499A JP36664499A JP4375861B2 JP 4375861 B2 JP4375861 B2 JP 4375861B2 JP 36664499 A JP36664499 A JP 36664499A JP 36664499 A JP36664499 A JP 36664499A JP 4375861 B2 JP4375861 B2 JP 4375861B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- power supply
- reference voltage
- diode
- stabilized power
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Voltage And Current In General (AREA)
- Dc-Dc Converters (AREA)
Description
【発明の属する分野】
本発明は、差動増幅器の入力電圧を制御することにより、直流安定化電源の出力電圧を制御する制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の直流安定化電源は、差動増幅回路を備え、基準電圧は一定の直流電圧で制御されているため、直流安定化電源が運転を開始すると基準電圧との差を検出して一定の電圧にするよう作用するが、差動増幅回路の応答の遅れから、出力電圧が上昇したり下降したりして、電圧振動を発生することで出力電圧の安定性を損なう。
【0003】
基準電圧を0Vから立ち上げようとする場合においても、差動増幅器の不安定から立ち上げ初期に急峻な電圧上昇を招き、なめらかな出力電圧上昇を得られない。
【0004】
図3は従来の直流安定化電源の出力部と差動増幅回路部を示すものでありVoは出力のプラス、0Vは出力のマイナス側である。M1は差動増幅器、Vrefは定電圧部であり差動増幅器M1の基準電圧Vaは定電圧部Vrefの抵抗R3及び抵抗R4による分圧値である。抵抗R1及び抵抗R2は出力電圧の検出部であり、出力電圧の抵抗R1及び抵抗R2による分圧値Vbが差動増幅器M1の一方に入力される。差動増幅器M1は基準電圧Vaと出力電圧の分圧値Vbが同一になるよう帰還信号を電源駆動部に送出する。
【0005】
図4は運転開始時の各部動作波形を示すものであり、運転開始すると出力電圧の分圧値Vbが確立し、出力電圧Voの上昇と共に基準電圧Vaが上昇し、基準電圧Vaと出力電圧の分圧値Vbが交差する時点で、差動増幅器の応答の遅れにより、出力電圧が一定の電圧より上昇または下降することが発生する。
【0006】
差動増幅回路の応答を早くすることでこの振動は小さくなるが、少しの電圧変動で応答するため出力電圧の安定性を損なうことになる。また直流安定化電源の運転開始時に基準電圧を0Vから立ち上げる場合でも、運転開始直後に急峻な立ち上がりを発生させるという問題があった。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題点を鑑みてなされたもので、その目的は、直流安定化電源の運転開始時に電圧の急峻な上昇や電圧振動をなくし、直流安定化電圧を供給する制御回路を提供できる。
【0008】
【課題を解決しようとする手段】
上記目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、運転前の基準電圧を0Vから見てマイナス電位にすることで運転開始直後の急峻な立ち上がりを防止し、運転開始時の基準電圧を出力電圧の立ち上がりに合わせて上昇させることにより、出力電圧の振動をなくす制御手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
一般に基準電圧は直流電圧を用いて一定の電圧にするよう制御するが、運転開始時にこの基準電圧を出力電圧の立ちあがりに応じて基準電圧を設定することにより、差動増幅回路から送出される信号を制御して出力電圧の振動を抑えることができる。
【0010】
請求項2の発明は直流安定化電源装置の基準電圧を運転開始前にマイナス電位に保ち、出力電圧の立ち上がりに応じて基準電圧を徐々に上昇させるの手段として、制御回路部を設け、直流安定化電源の運転開始前は基準電圧をマイナス電位に保ち、直流安定化電源の運転開始と同時に半導体スイッチ素子をオフさせることで、コンデンサに抵抗を通して充電させることにより基準電圧を徐々に上昇させる。飽和したコンデンサは直流安定化電源の運転終了時に半導体スイッチ素子をオンさせることにより放電させて次の運転開始時に備えることができる。
【0011】
従って直流安定化電源の運転開始時には、常に基準電圧を徐々に上昇することができ、出力電圧はなめらかに立ち上がるという効果がある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1及び図2を用いて本発明に係る直流安定化電源とその制御方法の実施形態を説明する。図1は本発明の制御回路で、図2はその各部動作波形である。
【0013】
図1は本発明の実施形態を示しており、図3に比べるとダイオードD1、ダイオードD2、半導体スイッチ素子Q1、コンデンサC1を付加したものである。
【0014】
直流安定化電源の運転開始前は半導体スイッチ素子Q1をオンさせ、ダイオードD1を通して基準電圧Vbをマイナス電圧に引き下げておく。
【0015】
ダイオードD2はダイオードD1と半導体スイッチ素子Q1の飽和電圧を相殺するものでありダイオードD2の飽和電圧をダイオードD1と半導体スイッチ素子Q1の飽和電圧の和より大きいものを選択することで運転開始前の基準電圧はマイナス電位に保たれる。
【0016】
ダイオードD2の飽和電圧を大きくするため、例えばダイオードD2を直列にした2つ以上のダイオードで構成することも可能である。反対にダイオードD1に飽和電圧の低いショットキーダイオードを使うことも可能である。
【0017】
直流安定化電源の運転開始時に半導体スイッチ素子Q1をオフさせ、コンデンサC1には抵抗R3を通して徐々に充電され基準電圧Vbを与え、最終的には定電圧部Vrefを抵抗R3と抵抗R4の分圧で与える電圧になる。
【0018】
運転開始直後は基準電圧がマイナス電位になっているため図5に示されるような急峻な立ち上がりがなくなり、運転開始後期には徐々に基準電圧に近づくため出力電圧の過度な上昇や下降がなくなり振動を抑えることができる。
【0019】
図1には抵抗R4を設けているが、コンデンサC1への充電時間を調整するため抵抗R3で行うため、抵抗R3の容量または参照電圧Vrefの容量に応じて抵抗R4は省略できる。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、直流安定化電源装置の運転開始時の電圧を急峻な電圧上昇や過渡的な振動電圧をなくし、なめらかな立ち上がりの直流電圧を得ることが可能になる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直流安定化電源回路である。
【図2】本発明の直流安定化電源の出力電圧と基準電圧の運転開始時の電圧波形を示す。
【図3】従来の直流安定化電源回路である。
【図4】従来の直流安定化電源の出力電圧と基準電圧の運転開始時の電圧波形を示す。
【図5】本発明において基準電圧がプラスの場合の出力電圧波形
示す。
【符号の説明】
Q1、 半導体スイッチ素子
D1、D2 ダイオード
R1〜4 抵抗
C1 コンデンサ
M1 差動増幅回路
Vo 出力電圧
Va 出力電圧の分圧値
Vb 基準電圧
Vref 参照電圧
t 時間
Claims (2)
- 電圧を一定に保つために用いられる差動増幅回路を含む直流安定化電源装置において、前記差動増幅回路の基準電圧を、電源運転前にマイナス電位に保ち、電源運転開始から基準電圧を徐々に上昇させる手段を有する事を特徴とする直流安定化電源の制御回路。
- 前記基準電圧をマイナス電位に保つ手段として、基準電圧端子と0V間にコンデンサC1を配置し、コンデンサC1の両端から並列に配置された半導体スイッチ素子Q1へ導通する方向にダイオードD1とダイオードD2を配置し、基準電圧側のダイオードD1と半導体スイッチ素子Q1の飽和電圧の和は0V側のダイオードD2の飽和電圧より低く構成した事を特徴とする請求項1の直流安定化電源の制御回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36664499A JP4375861B2 (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 直流安定化電源の制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36664499A JP4375861B2 (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 直流安定化電源の制御回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001184132A JP2001184132A (ja) | 2001-07-06 |
JP4375861B2 true JP4375861B2 (ja) | 2009-12-02 |
Family
ID=18487296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36664499A Expired - Fee Related JP4375861B2 (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 直流安定化電源の制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4375861B2 (ja) |
-
1999
- 1999-12-24 JP JP36664499A patent/JP4375861B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001184132A (ja) | 2001-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100595868B1 (ko) | Dc/dc 컨버터 | |
JPH0630030B2 (ja) | 直流電圧調整装置 | |
JP4630165B2 (ja) | Dc−dcコンバータ | |
US7075355B2 (en) | Drive circuit for semiconductor device | |
JP3821717B2 (ja) | 直流安定化電源装置 | |
JP4375861B2 (ja) | 直流安定化電源の制御回路 | |
KR20080000542A (ko) | 스위칭 레귤레이터 | |
JP2002196830A (ja) | 定電圧レギュレータ及びその使用方法 | |
JP6038481B2 (ja) | 電源回路 | |
US6194936B1 (en) | Pulse generator provided with a duty-factor limiting function | |
KR100405372B1 (ko) | 자동 이득 제어 회로 | |
JP2005165379A (ja) | 定電圧電源回路 | |
JP3036756B2 (ja) | 発振回路 | |
JP2600103Y2 (ja) | 電源回路 | |
JP3345339B2 (ja) | デュアルトラッキング回路 | |
JP3180919B2 (ja) | ステップモータの定電流駆動回路 | |
JP2579069B2 (ja) | 定電圧電源装置の出力電圧リモートコントロール回路 | |
JPH11119845A (ja) | レギュレータ回路 | |
JP2623739B2 (ja) | 鋸歯状発振回路 | |
JP3101696B2 (ja) | スイッチングレギュレータ | |
KR950010035Y1 (ko) | 전류제어회로 | |
JPH0744248A (ja) | 定電圧回路 | |
JPS59108413A (ja) | 自動レベル調整回路 | |
JP3360419B2 (ja) | 増幅回路 | |
JPH0744826B2 (ja) | スイツチング制御回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090908 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090908 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130918 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |