JP4375750B2 - 車両の樹脂製ガーニッシュ構造 - Google Patents
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Description
比較的複雑な形状の部位に鋼板を用いると、その部位を一枚の鋼板で形成することは可能である。しかし、鋼板を用いた場合には、車体後方の視認性を十分に高めることは難しい。
加えて、樹脂製ガーニッシュを用いることで、樹脂製ガーニッシュを透明な窓部とすることが可能になり、車体後方の視認性が高められる(例えば、特許文献1参照。)。
図10は従来の樹脂製ガーニッシュを示す断面図である。
特許文献1のテールゲート200によれば、テールゲート200に樹脂製ガーニッシュ201が組み込まれている。この樹脂製ガーニッシュ201は、上半分部203および下半分部204を略く字形の比較的複雑な形状に形成することが可能である。
樹脂製ガーニッシュ201を一部材とすることで、テールゲート200の意匠性が高められる。
樹脂製ガーニッシュ201に窓部を設けることで、車体後方の視認性が高められる。
ところで、樹脂製ガーニッシュ201が比較的大きな形状の場合や、樹脂製ガーニッシュ201の形状によっては、樹脂製ガーニッシュ201の周縁部をテールゲート200の本体に接着しても、樹脂製ガーニッシュ201の中央側が振動することが考えられる。
この樹脂製ガーニッシュ201の振動で、騒音が発生することが考えられる。
そこで、請求項1において、第1接着部に対して周縁部から離れた部位、すなわち樹脂製ガーニッシュの中央寄りの部位に第2接着部を設けることにした。
請求項4は、前記水平部の裏面側に、車体外方に向けて投光可能な灯体を取り付ける灯体取付部を設けるとともに、前記傾斜壁部の上部に前記灯体用の窓部を設け、前記水平部の長手方向に直交する方向において前記第2接着部と前記灯体取付部とを並べて設けたことを特徴とする。
一方、樹脂製ガーニッシュの裏面は雨風などに晒される虞がない。
そこで、請求項7において、樹脂製ガーニッシュの表面のみに表面コート層を形成することにした。
そこで、請求項7において、第1、第2の接着部に接着剤用のプライマー層を形成し、接着剤用のプライマー層と車体との間に接着剤を介在させた。
よって、第2接着部で、樹脂製ガーニッシュの中央側が振動することを抑えることができる。これにより、樹脂製ガーニッシュの振動を抑え、この振動で発生する騒音を抑制することができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、水平部の他端側が、車両に設けられた窓ガラスの下端部に接する。また、フレーム部材は、窓ガラスの下端部から水平部の一端側に向かって張り出されるとともに、窓ガラスの下端部および第1接着部が接着されている。さらに、傾斜壁部に視認用窓部が設けられている。
請求項4に係る発明では、水平部の裏面側に、車体外方に向けて投光可能な灯体を取り付ける灯体取付部を設けるとともに、傾斜壁部の上部に灯体用の窓部を設けた。そして、水平部の長手方向に直交する方向において第2接着部と灯体取付部とを並べて設けた。
よって、第2接着部を第1接着部の一部に沿わせるだけで、必要な接着長さを確保できる。これにより、第2接着部で樹脂製ガーニッシュを車体に好適に接着することが可能になり、樹脂製ガーニッシュに発生する振動を効率よく抑えることができるという利点がある。
これにより、樹脂製ガーニッシュに発生する振動を第2接着部で一層効率よく抑えることができるという利点がある。
これにより、表面コート層を必要な箇所にのみ形成することが可能になり、表面コート層を形成する工程の簡素化を図ることができるという利点がある。
よって、第1、第2の接着部が接着剤で溶解することを防ぐことが可能になる。これにより、車体に第1、第2の接着部を接着させた際に、車体に対する第1、第2の接着部の接着状態を安定させることができるという利点がある。
図1は本発明に係る車両の樹脂製ガーニッシュ構造を備えた車両の斜視図、図2は本発明に係る車両の樹脂製ガーニッシュ構造を備えた車両の分解斜視図である。
車両10は、車体11の後部(以下、「車体後部」という)12にテールゲート13を備え、このテールゲート13で車体後部12のテールゲート開口部14を開閉可能に構成したものである。
さらに、テールゲート13は、テールゲートフレーム16の上半分にテールゲート窓ガラス18が取り付けられ、テールゲート窓ガラス18の下端部側に「車両の樹脂製ガーニッシュ構造」20が取り付けられている。
車両の樹脂製ガーニッシュ構造20は、テールゲート13の略中央に設けられている。
一方、テールゲート13は、テールゲートフレーム16の前記ヒンジを軸に下方にスイング移動することにより、車体後部12のテールゲート開口部14を閉じる。
図2に示すように、テールゲートフレーム16の中央アッパーメンバー26に、樹脂製ガーニッシュ21の上端部22が取り付けられる。テールゲートフレーム16の中央ロアーメンバー27に、樹脂製ガーニッシュ21の下端部23が取り付けられる。
また、テールゲートフレーム16の左フレームメンバー28に、樹脂製ガーニッシュ21の左端部24が取り付けられる。テールゲートフレーム16の右フレームメンバー29に、樹脂製ガーニッシュ21の右端部25が取り付けられる。
車両の樹脂製ガーニッシュ構造20は、図2に示すテールゲート(車体)13に取り付けて外装部材として用いる樹脂製ガーニッシュ21を備え、樹脂製ガーニッシュ21に、透明部30で形成した窓部31と、不透明部32で形成した目隠部33とを備え、不透明部32に取付手段34および灯体取付部36を一体形成したものである。
この樹脂製ガーニッシュ21は、テールゲート窓ガラス18(図2参照)の下端部18aから車体後方に向けて略水平に延びた水平部38と、この水平部38の後端部38aから車体後方に向けて下り勾配に延びた傾斜壁部39とを有し、水平部38および傾斜壁部39を一体形成したものである。
透明部30の裏面に、不透明部32が部分的に積層されている。
透明部30および不透明部32は、それぞれ透明樹脂材料および不透明樹脂材料で一体形成したものである。
透明樹脂材料および不透明樹脂材料としては、一例として、ポリカーボネートが用いられる。
ここで、透明部30の裏面に不透明部32を積層して2層構造とすることで、不透明部32の剛性を確保した状態で、不透明部32の部位を小さく抑えることが可能である。
これにより、不透明部32を積層する部位を極力小さく抑えて、透視可能な窓部の範囲を大きく確保し、樹脂製ガーニッシュ21の視認性を向上させることができる。
このように、樹脂製ガーニッシュ21を部分的に2層構造とすることで、樹脂製ガーニッシュ21の剛性を高めることができる。
これにより、樹脂製ガーニッシュ21に不透明部32を設けるための製造工程を増やす必要がない。したがって、製造工程を増やすことなく、不透明部32を形成することができる。
一方、透明部30の裏面に不透明部32を積層しない部位は、窓部31となる。
窓部31は、一例として、傾斜壁部39の上部に備えたランプ用窓部31aと、傾斜壁部39の略中央に備えた視認用窓部31bとからなる。
不透明部32の裏面と窓部31の裏面とで樹脂製ガーニッシュ21の裏面21b全域が形成される。
透明部30および不透明部32は、一例として、二色成形で一体に成形された部材である。
すなわち、樹脂製ガーニッシュ21の表面21aを凸状に形成して車両外側に臨ませるとともに、樹脂製ガーニッシュ21の裏面21bを凹状に形成して車室側(車両内側)に臨ませる。
取付手段34は、樹脂製ガーニッシュ21を車体11に取り付けるための部材である。
よって、樹脂製ガーニッシュ21を形成する際に、取付手段34を同時に形成することができる。これにより、樹脂製ガーニッシュ21に取付手段34を設けるための製造工程を新たに増やす必要がない。
加えて、不透明部32に取付手段34を一体形成することで、取付手段34を個別に用意する必要がなく、部品点数を増やす必要がない。
下取付座部45…は、1個が車幅方向の略中央に配置され、残りの2個が、車幅方向の左右側にそれぞれ配置されている。
これにより、不透明部32、すなわち樹脂製ガーニッシュ21の剛性を高めることができる。
取付座部41〜43,45…の剛性を確保することで、樹脂製ガーニッシュ21を係止具(一例として、クリップ)79…,88…で車体11に強固に取り付けることができる。
これにより、樹脂製ガーニッシュ21を車体11に取り付ける工程を、手間をかけないで簡単におこなうことができる。
左接着部材63は左端部24に沿わせて配置されている。この左接着部材63には、接着面として左接着部51を備える。
右接着部材64は右端部25に沿わせて配置されている。この右接着部材64には、接着面として右接着部52を備える。
左右の接着部51,52、および上下の接着部53,54で第1接着部(接着部)50を形成する。すなわち、第1接着部50は、樹脂製ガーニッシュ21の裏面21bの周縁部48に沿って全周に設けられている。
左右の第2接着部55,56は、樹脂製ガーニッシュ21の幅方向の中央部に設けられている。
右第2接着部56は、上中央取付座部41の右側に設けられ、第1接着部50に対して平行に延びた部位である。
第1接着部50は、樹脂製ガーニッシュ21を接着剤60aで車体11に接着するものである。
左右の第2接着部55,56は、樹脂製ガーニッシュ21を接着剤60b,60bで車体11に接着するものである。
よって、第1接着部50および左右の第2接着部55,56を車体11に沿わせて形成することが可能になる。
これにより、第1接着部50および左右の第2接着部55,56を利用して、樹脂製ガーニッシュ21を接着剤60a,60b,60bで車体11に良好に接着することができる。
よって、樹脂製ガーニッシュ21の中央側が振動することを、左右の第2接着部55,56で抑えることができる。
これにより、樹脂製ガーニッシュ21の振動で発生する騒音を抑制することができる。
そこで、左右の第2接着部55,56を、樹脂製ガーニッシュ21の車体幅方向の中央部に設けた。これにより、樹脂製ガーニッシュ21の車体幅方向の中央部に振動が発生することを抑えることができる。
よって、左右の第2接着部55,56を第1接着部50の一部に沿わせるだけで、必要な接着長さを確保できる。
これにより、左右の第2接着部55,56で樹脂製ガーニッシュ21を車体11に好適に接着することが可能になり、樹脂製ガーニッシュ21に発生する振動を効率よく抑えることができる。
空間59に収めたストップランプ65を、灯体取付部36に取り付ける。灯体取付部36は、不透明部32に一体に成形されている。
左外側灯体取付部61および上左取付座部42は一体に形成された左取付部材46である。右外側灯体取付部62および上右取付座部43は一体に形成された右取付部材47である。
このストップランプ65は、図4に示すように、レンズ66がランプ用窓部31aに臨むように設けられている。
よって、ストップランプ65から投光された光は、ランプ用窓部31aを透過して車体外方に照射される。
これにより、ストップランプ65を樹脂製ガーニッシュ21に取り付ける作業が簡単になり、ストップランプ65を容易に取り付けることができる。
加えて、樹脂製ガーニッシュ21の不透明部32に灯体取付部36を一体形成することで、灯体取付部36を個別に用意する必要がなく、部品点数を増やす必要がない。
これにより、製造工程や部品点数を増やすことなく、樹脂製ガーニッシュ21にストップランプ65を取り付けることができる。
樹脂製ガーニッシュ21は、車体後方に向けて略水平に延びた水平部38と、車体後方に向けて下り勾配に延びている傾斜壁部39とで断面略く字形に形成されている。
樹脂製ガーニッシュ21の表面21aは、透明部30の表面で形成されている。水平部38の表面を形成する水平透明部68と、傾斜壁部39の表面を形成する傾斜壁透明部69とで断面略く字形に形成されている。
傾斜壁透明部69は、下端部に段部69aを備える。段部69aは表面が窪んだ部位である。
これにより、目隠部33として、水平目隠部75、上側目隠部76および下側目隠部77を形成する。
なお、傾斜壁透明部69の段部69aに下側不透明部73を積層することで、下側不透明部73に段部73aを備える。段部73aは、車室70側に隆起した部位である。
前傾斜片41aを中央アッパーメンバー26に当接し、前傾斜片41aの取付孔41cおよび中央アッパーメンバー26の取付孔26aにクリップ79を差し込み、差し込んだクリップ79で前傾斜片41aを中央アッパーメンバー26に取り付ける。
第1接着部50は、樹脂製ガーニッシュ21の裏面21bの周縁部48に沿って設けられる。
なお、中央アッパーメンバー26に、テールゲート窓ガラス18の下端部18aがシール材81を介して載置され、接着剤60cで接着される。
ストップランプ65は、ケース83に、一例として、発光ダイオード84を収納し、発光ダイオード84の投光面に臨ませてレンズ66を取り付けたものである。
このストップランプ65は、レンズ66がランプ用窓部31aに臨むように配置される。
中央アッパーメンバー26、上中央取付座部41、クリップ79およびストップランプ65は、車室70側から目視できないようにライニング86で覆われる。
下取付座部45を中央ロアーメンバー27に当接し、下取付座部45の取付孔45aおよび中央ロアーメンバー27の取付孔27aにクリップ88を差し込み、差し込んだクリップ88で下取付座部45を中央ロアーメンバー27に取り付ける。
ここで、図3に示す左右側の下取付座部45も、中央の下取付座部45と同様に、中央ロアーメンバー27に取り付けることが可能である。
第1接着部50は、樹脂製ガーニッシュ21の裏面21bの周縁部48に沿って設けられている。
中央ロアーメンバー27、下取付座部45およびクリップ88は、車室70側から目視できないようにライニング89で覆われる。
水平不透明部71の裏面に左取付部材46が一体形成されている。左取付部材46は、上左取付座部42および左外側灯体取付部61からなる。
上左取付座部42は、前後の傾斜片42a,42bで略V字状に形成され、前傾斜片42aの上端部が水平不透明部71に連結され、後傾斜片42bの上端部が左外側灯体取付部61の水平部61aに連結されている。前傾斜片42aに取付孔42cが形成されている。
ここで、上左取付座部42と同様に、上右取付座部43(図3参照)を中央アッパーメンバー26に取り付けることが可能である。
水平部61aは、略中央にねじ孔61cが形成され、前端部が後傾斜片42bの上端部に連結されている。傾斜壁片61bの上端部は、水平不透明部71に連結されている。
ここで、左外側灯体取付部61と同様に、図3に示す右外側灯体取付部62にケース83の取付部83aを取り付けることが可能である。
さらに、左取付部材46、クリップ79およびボルト91は、車室70側から目視できないようにライニング86で覆われる。
水平不透明部71の裏面に左内側灯体取付部57が一体形成されている。左内側灯体取付部57は、水平不透明部71から下方に延びた前壁片57aと、前壁片57aから車体後方に延びた水平部57bと、水平部57bの後端部から車体後方に上り勾配で延びた傾斜壁片57cとからなる。
水平部57bにケース83の取付部83aを当接し、取付部83aの取付孔83bにボルト91を差し込む。差し込んだボルト91を水平部57bのねじ孔57dにねじ結合する。これにより、ケース83の取付部83aを水平部57bに取り付ける。
ここで、左内側灯体取付部57と同様に、図3に示す右内側灯体取付部58にケース83の取付部83aを取り付けることが可能である。
さらに、左内側灯体取付部57およびボルト91は、車室70側から目視できないようにライニング86で覆われる。
この左第2接着部55は、中央アッパーメンバー(車体)26に接着剤60bで接着される。
樹脂製ガーニッシュ21の右端部(周縁部48の一部)25において、不透明部32に右接着部材64を備える。
右接着部材64は、右端部25に沿って延びる中央接着部位95と、中央接着部位95の上端から水平部38に沿って延びる上接着部位96と、中央接着部位95の下端から下側不透明部73に段部73aに沿って延びる下接着部位97とからなる。
接着片95bは、右フレームメンバー29の接着面29aに対して平行に配置される。
この上接着部位96は、図2に示す右フレームメンバー29の接着面29aに対して平行に配置される。
この下接着部位97は、図2に示す右フレームメンバー29の接着面29aに対して平行に配置される。
よって、右接着部52を接着剤60aを介して右フレームメンバー29の接着面29aに接着させることが可能になる。
左右の接着部材63,64の形状を比較的を自由に決めることが可能になり、左右の接着部材63,64を車体11に沿わせて形成することができる。
これにより、左右の接着部材63,64を用いて、樹脂製ガーニッシュ21を接着剤60aで車体11に良好に接着することができる。
加えて、第1接着部50を接着剤60aで車体11に接着し、左右の第2接着部55,56を接着剤60b,60bで車体11に接着する。
これにより、樹脂製ガーニッシュ21を車体11に容易に、かつ良好に取り付けることができる。
さらに、左内側灯体取付部57および右内側灯体取付部58にボルト91…でストップランプ65を取り付ける。
これにより、樹脂製ガーニッシュ21にストップランプ65を容易に、かつ良好に取り付けることができる。
図1〜図8においては、理解を容易にするために、樹脂製ガーニッシュ21の構成として透明部30および不透明部32のみを説明したが、樹脂製ガーニッシュ21には保護層などが形成されている。
この保護層を、図9に併せて、図3および図4を参考にして説明する。
一方、樹脂製ガーニッシュ21は、不透明部32側の裏面21bが車室70側に臨むので、雨風などに晒される虞がない。
そして、樹脂製ガーニッシュ21は、不透明部32の裏面に表面コート用のプライマー層101および表面コート層102を形成しないようにした。
これにより、表面コート層102を必要な箇所にのみ形成することが可能になり、表面コート層102を形成する工程の簡素化を図ることができる。
なお、透明部30および不透明部32は、一例として、ポリカーボネートで形成された部材である。
よって、第1接着部50および左右の第2接着部55,56は、不透明部32と同様にポリカーボネートで形成されている。ポリカーボネートに接着剤60a,60bを塗布すると、ポリカーボネートが接着剤60a,60bで溶解することが考えられる。
接着剤60a,60bは、一例として、ウレタン接着剤が用いられる。
さらに、図3に示す左接着部材63の接着面および右接着部材64の接着面に、接着剤用のプライマー層103をそれぞれ形成するようにした。
さらに、左接着部材63は、接着面として左接着部51を備える。右接着部材64は、接着面として右接着部52を備える。
ここで、前述したように、左右の接着部51,52、および上下の接着部53,54で第1接着部50を形成する。これにより、第1接着部50に接着剤用のプライマー層103を形成することができる。
中央アッパーメンバー26、中央ロアーメンバー27、左フレームメンバー28、および右フレームメンバー29は、車体11の構成部材である。
左右の第2接着部55,56に形成することで、接着剤用のプライマー層103に接着剤60b,60bをそれぞれ塗布する。塗布した接着剤60b,60bで、第2接着部55を中央アッパーメンバー26の接着面に接着する。
これにより、第1接着部50および左右の第2接着部55,56が溶解することを防ぐことができる。
したがって、第1接着部50および左右の第2接着部55,56の車体11に対する接着状態を安定させることができる。
Claims (7)
- 車体に取り付けて外装部材として用いる樹脂製ガーニッシュを備えた車両の樹脂製ガーニッシュ構造であって、
前記樹脂製ガーニッシュの表面を凸状に形成して車両外側に臨ませるとともに、この樹脂製ガーニッシュの裏面を凹状に形成して車両内側に臨ませ、
前記樹脂製ガーニッシュは、略水平に延びる水平部と前記水平部の一端から下方に延びる傾斜壁部とで断面略く字状に形成され、
前記傾斜壁部は、長手方向両端から中央に向けてそれぞれ車両外側に突出するように湾曲状に形成されるとともに、
前記水平部は、長手方向に直交する方向の長さが前記長手方向両端よりも中央の方が長く形成され、
前記樹脂製ガーニッシュの裏面の周縁部に沿って、前記車体に接着剤で接着される第1接着部を設け、
前記水平部の長手方向の中央部において前記第1接着部よりも前記一端側に前記車体に接着剤で接着される第2接着部を設けたことを特徴とする車両の樹脂製ガーニッシュ構造。 - 前記車体は、前記水平部に沿って略水平に延びるフレーム部材を備え、
前記フレーム部材の上方に前記第2接着部が接着されたことを特徴とする請求項1記載の車両の樹脂製ガーニッシュ構造。 - 前記水平部が、前記車両に設けられた窓ガラスの下端部から車体後方に向けて略水平に延び、
前記フレーム部材が、前記窓ガラスの下端部から前記水平部の一端側に向かって張り出され、張り出されたフレーム部材に前記窓ガラスの下端部および前記第1接着部が接着され、
前記傾斜壁部に視認用窓部が設けられたことを特徴とする請求項2記載の車両の樹脂製ガーニッシュ構造。 - 前記水平部の裏面側に、車体外方に向けて投光可能な灯体を取り付ける灯体取付部を設けるとともに、
前記傾斜壁部の上部に前記灯体用の窓部を設け、
前記水平部の長手方向に直交する方向において前記第2接着部と前記灯体取付部とを並べて設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の車両の樹脂製ガーニッシュ構造。 - 前記第2接着部は、前記第1接着部に対して平行に延びた部位であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車両の樹脂製ガーニッシュ構造。
- 前記第2接着部は、複数箇所に設けられたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両の樹脂製ガーニッシュ構造。
- 前記樹脂製ガーニッシュは、ポリカーボネートで形成され、
前記表面に、表面コート用のプライマー層および表面コート層が順次形成され、
前記裏面の前記第1接着部および前記第2接着部に、接着剤用のプライマー層がそれぞれ形成され、
これらの接着剤用のプライマー層と前記車体との間に前記接着剤を介在させたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両の樹脂製ガーニッシュ構造。
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