JP4375530B2 - 苗挿し機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、キク等の苗作りにおいて行なう苗挿しを機械的に行なう苗挿し機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
苗挿し作業を機械的に行うものとしては、下記特許文献1に記載のものが知られている。この文献に記載の苗挿し機は、作業者から苗を受け取って移送する苗供給装置と、該苗供給装置から苗を取出して育苗器の苗床に苗挿しする苗挿し装置を設けた構成としたものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−225585号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1のような苗挿し機においては、作業者は苗一本づつを苗挿し機に供給しなければならない上に、苗挿し装置は一度に多くの苗を育苗器の苗床に苗挿しするため、作業者は短時間で多くの苗を一本ずつ苗挿し機に供給しなければならない。しかしながら、作業者によって習熟度が異なるため、その供給スピードも自ずと異なる。
【0005】
また、キク等の苗作りでは、親株から取った苗(挿し穂)を苗床に挿すとき、育苗中に病気が発生しないよう下葉を除去してから苗挿しする。上記特許文献1記載の苗挿し機では、予め下葉を除去した苗を苗供給装置に供給する必要があり、従って、下葉除去を人手で行う作業が事前に必要であり、この点が作業能率の向上を妨げるところとなっていた。
【0006】
本発明は、苗挿し機において、習熟度の異なる作業者それぞれに適した苗の供給を可能にすることを課題とする。また、下葉除去と苗挿しを機械的に行えるものとし、しかも、下葉除去の作業工程を有するものでありながら習熟度の異なる作業者それぞれに適した苗の供給を可能にすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は次の解決手段で解決される。
請求項1記載の発明は、苗を複数個保持して育苗器Tの苗床に移送し苗挿しする苗挿し装置3と、苗挿し装置3が保持する苗を供給する苗供給装置1を備えた苗挿し機において、
苗供給装置1は、作業者から供給された苗を一つづつ収容する苗収容部10a…を苗挿し装置3が一度に保持する苗の個数の2倍以上の個数備えて苗収容部10a…を平面視ループ状軌跡で周回移動させる構成とし、
苗収容部10a…の周回移動の一区間に、苗挿し装置3が保持する複数個の苗と同じ個数の苗収容部10a…から苗がそれぞれ取り出される苗取出し区間Gを設定するとともに他の区間で作業者から苗が苗収容部10a…内に供給されるように設定し、
苗取出し区間Gにある複数の苗収容部10a…から苗が取り出されるときは苗収容部10a…の周回移動を停止し、苗が取り出された後は苗収容部10a…の周回移動を開始するよう構成し、
苗挿し装置3は、苗取出し区間Gにある複数の苗収容部10a…から苗を直接取り出して或は他の苗取出し手段が取出してそれを間接的に受け取って育苗器Tの苗床に移送し苗挿しする構成とし、
苗収容部10a…の周回移動時の移動速度を、苗挿し装置3が苗を取って育苗器Tまで移動して苗挿しを行い再び苗を取る位置に戻って次の苗を取るという1サイクルの動作速度を設定速度に維持したまま独立して変更調節可能とする速度調節部を設けたことを特徴とする苗挿し機とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、苗を収容して移送する苗供給装置1と、苗供給装置1で移送された苗の下葉を除去する下葉除去装置2と、苗供給装置1から苗を取り出して下葉除去装置2に移送する苗移送装置7と、下葉除去装置2で下葉除去された苗を育苗器Tの苗床に移送し苗挿しする苗挿し装置3とを備えた苗挿し機において、
苗供給装置1は、作業者から供給された苗を一つづつ収容する苗収容部10a…を苗挿し装置3が一度に保持する苗の個数の2倍以上の個数備えて苗収容部10a…を平面視ループ状軌跡で周回移動させる構成とし、
苗収容部10a…の周回移動の一区間に、苗挿し装置3が保持する複数個の苗と同じ個数の苗収容部10a…から苗がそれぞれ取り出される苗取出し区間Gを設定するとともに他の区間で作業者から苗が苗収容部10a…内に供給されるように設定し、
苗取出し区間Gにある複数の苗収容部10a…から苗が取り出されるときは苗収容部10a…の周回移動を停止し、苗が取り出された後は苗収容部10a…の周回移動を開始するよう構成し、
苗移送装置7は、苗取出し区間Gにある複数の苗収容部10a…から苗を取り出して下葉除去装置2に移送し、次いで下葉除去装置2で下葉除去された苗を苗挿し装置3が直接取出して或は他の苗移送手段が取出してそれを間接的に受け取って育苗器Tの苗床に移送し苗挿しする構成とし、
苗収容部10a…の周回移動時の移動速度を、苗移送装置7が苗を取って下葉除去装置2まで移送し再び苗を取る位置に戻って次の苗を取るという1サイクルの動作速度を設定速度に維持したまま独立して変更調節可能とする速度調節部を設けたことを特徴とする苗挿し機とする。
【0009】
【作用】
請求項1記載の発明においては、作業者が周回移動する苗収容部10a…に苗を一つづつ供給し、苗を苗収容部10a…から取り出すときに苗収容部10a…の周回移動を停止し、取り出し区間Gから苗を取り出す。そして、そこで苗が取り出されると、再度苗収容部10a…は周回移動を開始し、前記取り出された苗は苗挿し装置3で育苗器Tの苗床に苗挿しされる。
【0010】
作業者が速度調節部を変更調節すると、苗挿し装置3が苗を取って育苗器Tまで移動して苗挿しを行い再び苗を取る位置に戻って次の苗を取るまでの1サイクルの動作速度を設定速度に維持したまま、独立して苗収容部10a…の周回移動の移動速度が変更される。
【0011】
請求項2記載の発明においては、作業者が周回移動する苗収容部10a…に苗を一つづつ供給し、苗移送装置7が苗を苗収容部10a…から取り出すときに苗収容部10a…の周回移動を停止し、取り出し区間Gから苗を取り出す。苗が取り出されると、再度苗収容部10a…は周回移動を開始し、前記取り出された苗は苗移送装置7で下葉除去装置2に移送され、下葉除去作業がなされる。そして、下葉除去された苗は苗挿し装置3で育苗器Tの苗床に苗挿しされる。
【0012】
作業者が速度調節部を変更調節すると、苗移送装置7が苗を取って下葉除去装置2まで移送し、再び苗を取る位置に戻って次の苗を取るまでの1サイクルの動作速度を設定速度に維持したまま、独立して苗収容部10a…の周回移動の移動速度が変更される。
【0013】
【発明の効果】
請求項1記載の発明においては、苗挿し装置3の1サイクルの動作速度を設定速度に維持したまま苗収容部10a…の周回移動時の移動速度を変更調節可能に調節することが可能になるため、苗挿しする能率を一定にしたまま、習熟度の異なる作業者それぞれに適した苗の供給が可能になる。
【0014】
請求項2記載の発明においては、苗移送装置7の1サイクルの動作速度を設定速度に維持したまま苗収容部10a…の周回移動時の移動速度を変更調節可能に調節することが可能になるため、下葉除去する能率を一定にしたまま、下葉除去の作業工程を有するものでありながら習熟度の異なる作業者それぞれに適した苗の供給が可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態として菊の苗を苗挿しする苗挿し機について図面と共に説明する。
図1は本発明の実施の形態の苗挿し機の左側面図、図2は図1の苗挿し機の平面図を示す。図3は図1の苗挿し機の主要な構成を示す斜視図、図4は苗供給装置の構成を示す斜視図、図5、図6は苗供給装置の苗収容体の動作説明図、図7は苗移送装置の構成を示す斜視図、図8は下葉除去装置の構成を示す斜視図、図9は苗挿し機の第二苗保持装置の一部構成、図10、図11は下葉除去作業の工程図、図12は操作パネル図、図13は別実施例である。
【0016】
この苗挿し機は、作業者から供給された苗を下葉除去し、その後、多数のセルCが前後左右に整列配置された育苗器(セルトレイ)TのセルC内の苗床に苗挿しするものである。
苗挿し機には、以下の装置を設けている。即ち、作業者から苗を受け取って移送する苗供給装置1と、苗の下葉を除去する下葉除去装置2と、育苗器Tの苗床に苗挿しする苗挿し装置3と、苗挿しされる育苗器Tを載置する育苗器載置部4を設ける。また、苗を挟持及び解放可能に開閉する苗挟持具5a…を備えた第一苗保持手段5と、該第一苗保持手段5を移動させる駆動装置6a、6bを有する第一移動手段6を備えて、前記苗供給装置1から苗を取出して前記下葉除去装置2に移送する苗移送装置7を設ける。
【0017】
更に、前記苗挿し装置3は、苗を保持及び解放可能に開閉する苗挟持具8a…を備えた第二苗保持手段8と、該第二苗保持手段8を移動させる駆動装置9a、9b、9cを有する第二移動手段9を備えて、前記下葉除去装置2により下葉除去された苗を移送し別の苗保持手段に引継ぐことなく育苗器Tの苗床に苗挿しする構成としている。そして、前記苗移送装置7の苗移送動作を前記苗挿し装置3の苗移送動作中にも動作可能に設けた構成としている。
【0018】
また、前記下葉除去装置2により下葉除去された苗は、苗移送装置7が下葉除去装置2から苗を取出して設定個所に移送し、それから苗挿し装置3が苗移送装置7から苗を引継いで移送する構成とするか、または、苗挿し装置3が、下葉除去装置2から直接苗を取出して移送する構成とする。
【0019】
各装置の作動を制御する制御装置Sを設け、この制御装置Sの中枢部と各装置の駆動部(モーター、エアーシリンダ等)とを接続し、また、各装置が設定位置まで動作したか否かについて判断するためのセンサを各装置に設け、これらのセンサも制御装置Sに接続し、更に、起動スイッチ30aや各装置の作動スピードを変更する速度変更ダイヤル30b、警報装置30c、選択画面30dなどを備えた操作パネル30も制御装置Sに接続する。
【0020】
以下、各装置について説明する。
苗供給装置1は、作業者から苗を受け入れる苗受入位置E側から下葉除去装置2側に移送するものであり、苗を収容する苗収容体10を設けて下葉除去装置2側に向けて移動する構成としている。苗収容体10は、上下に開口するカップ状の苗収容部10a…の複数個を無端チェーン15に直列状につなげた回転方式の苗供給装置1とする。各苗収容部10a…の下側は、両端が切欠状になっており、該切欠部の下方には苗収容部10a…の一方の下端部を中心に開閉自在のシャッター10bが設けられている。
【0021】
苗収容部10a…の移動機構である苗収容部10a…の側部に係合させたスプロケット11で駆動されるが、一方のスプロケット11はブレーキ、クラッチ付のモータMによって苗収容部10a…の周回移動及びその停止がなされる。本実施例では、光センサ31、31を無端チェーン15を挟んで対向するよう備え、苗収容部10a…の通過を所定回数カウントして停止するか、ある一つの苗収容部10a…の通過を検出してから所定時間に停止するよう構成している。
【0022】
また、チェーン状に連結された苗収容部10a…の周回移動時の移動速度を操作パネル30に設けた速度変更ダイヤル30bを回すことにより、調整できる構成にしている。
ただし、前記苗収容部10a…周回移動時の移動速度を変更すると、光センサ31が所定の苗収容部10aを検出してから苗収容部10a…が停止するまでの距離も変更されてしまい、その結果、苗収容部10a…の停止位置が一定でなくなり、苗収容部10a…に収容されている苗を苗移送装置7で下葉除去装置2に移送するのに、切欠き部と苗挟持部5a…との水平位置が合わなくなる。
【0023】
そこで、モータMに直結しモータ回転数を可変できるコントローラWとは別にモータ回転数を可変できるコントローラVを制御装置Sに備える。光センサ31、31所定の苗収容部10a…を検出すると、モータMを駆動させるコントローラがモータMに直結する可変コントローラWからコントローラVに切り替わり、苗収容部10a…が停止する直前のスピードを常に一定にし、停止位置を一定させる。従って、切欠き部と苗挟持部5a…との位置が一定になり、安定して苗収容部10a…の苗を苗挟持部5a…が挟持することができる。
【0024】
図4の斜視図に各苗収容部10a…と無端チェーンの係合の様子を示し、また図5(図5(a)は斜視図、図5(b)は図5(a)のS1−S1線断面図、図5(c)は図5(b)のS2−S2線断面図)に苗収容部10a…の苗の下葉除去装置2への移送の様子を示す。また、図6は苗収容部10aのシャッター10bの開閉動作についての様子を示す。
【0025】
図4に示すように各苗収容部10a…と無端チェーン15の各チェーン15aは一体構造であり、各チェーン15aを連結することで複数の苗収容部10a…が無端チェーン15により駆動される。また、各苗収容部10a…の下側は、両端が切欠状になっており、該切欠部の下方には苗収容部10a…の一方の下端部を中心に開閉自在のシャッター10bが設けられている。該シャッター10bの一端には突起部10b1が設けられ、該突起部10b1を下方から支持する位置と支持しない位置とに移動してシャッター10bを開閉するシャッター開閉部材13が設けられている。
【0026】
図6に示すようにシャッター開閉部材13は回転式のアクチュエータ13aが所定角度回動し、リンク13bを下方に移動させることで作用軸13cも下方に退避し、開閉シャッタ10bが開き、反対に上方に移動させるとピン13dがシャッター10bの底部を押し、開閉シャッタ10bが閉じるよう構成している。
【0027】
また、前記苗収容部10a…の切欠き部に対応する水平位置の一方には苗移送装置7の第一苗保持手段5の苗を挟持及び解放可能に開閉する苗挟持具5aが挿入可能になっている。
また苗収容部10a…を挟んで苗挟持具5aの配置位置の反対側には機枠に取付けられた支持板12が配置されており、支持板12も苗収容部10a…の切欠きに挿入可能に前後移動する構成となっている。
【0028】
各苗収容部10a…は、苗受入位置E側から苗取出し区間G側に向けて水平状に無端チェーン15により搬送されるが、センサ31、31が苗収容部10a…の検出を開始すると、一旦苗収容部10a…の周回移動が停止する。
そして、苗収容部10a…の周回移動が停止すると、苗移送装置7は取出し区間Gから苗をとりだすのだが、図5に示すように、まず支持板12が矢印▲1▼方向に移動して苗の茎が苗移送装置7の第一苗保持手段5が入って来たときに押し出されないように支持する。次いで、苗移送装置7の第一苗保持手段5の一対の苗挟持具5aが矢印▲2▼方向に移動した後、矢印▲3▼方向に移動して前記設定位置にある苗を保持する。次いで支持板19が矢印▲4▼方向に戻り、かつシャッター開閉部材17が矢印▲5▼方向に降下する。するとシャッター10bが開き、その後、第一苗保持手段5が下降動作して、一対の苗挟持具5aに保持された苗が下葉除去装置2方向に降下する。
【0029】
そのとき、第一苗保持手段5の一対の苗挟持具5aが苗収容部10a…から苗が出る位置まで降下すると、苗収容部10a…の周回移動が再開する。苗収容部10a…から出された苗は下葉除去装置2に移送され、次いで下葉除去作業がなされる間に第一苗保持手段5は再度苗収容部10a…の切欠き部に対応する水平位置に戻り、苗移送装置7の1サイクルが完了する。苗収容部10a…の周回移動は前記苗移送装置7の1サイクルが完了するまで継続され、その後、次の苗収容部10a…の苗を取出すとき、すなわち、苗移送装置7が次のサイクルを開始するとき苗収容部10a…の周回移動を停止する。
【0030】
ところで、作業者は苗を苗収容部10a…に苗を供給しているとき、操作パネル30の速度変更ダイヤル30bを変更調節すると、苗収容部10a…の周回移動時の移動速度を所望の速度に変更することができる。このとき、前記苗移送装置7の1サイクルの動作速度は設定速度のままで、苗収容部10a…の周回移動時の移動速度を独立して所望の速度に変更するよう構成している。
【0031】
本実施の形態のように構成することで、苗移送装置7の1サイクルの動作速度を設定速度に維持したまま苗収容部10a…の周回移動時の移動速度を変更調節可能に調節することが可能になるため、下葉除去する能率を一定にしたまま、下葉除去の作業工程を有するものでありながら習熟度の異なる作業者がそれぞれに適した苗収容部10a…への苗の供給が可能になる。特に習熟度の高い作業者が周回移動時の移動速度を早くすることで、すばやく苗供給を行え、その分空いた時間で他の装置(たとえば苗挿し装置3の苗挿し)の状況を見ることができ、作業能率が向上する。
【0032】
また、苗収容部10a…が苗移送装置7の1サイクルの動作の間継続して周回移動するので、作業者は苗供給装置1周辺を移動しながら苗収容部10a…に苗を収容することなく、同じ作業位置のままで、周回してくる苗収容部10a…内に順次収容することができるため、下葉除去と苗挿しの両方を機械的に行うことができる構成の苗挿し機において、作業性及び作業能率が向上する。
【0033】
また、この実施の形態では、全ての苗収容部10a…のカップ状の上面は常に同じ高さで苗供給を行う作業者の方へ一つづつ移動してくるので、苗の供給する箇所を所定の位置に定めることができる。
なお、苗収容部10a…は通常、周回移動を停止しておき、苗取出し区間Gの苗収容部10a…の苗を取出したときのみ、次の苗収容部10a…を苗取出し区間Gに移動させるために周回移動する間欠運転にしても良い。
【0034】
本実施の実施の形態では苗供給装置1は、下葉除去装置2には一度に10個の苗の下葉を供給できるような構成になっているので、下葉除去装置2側に10個分の苗収容部10a…が供給されるが、一度の下葉除去された苗の数は、育苗器Tの横方向のセルC…の数の半数に設定している。各苗収容部10a…から取出した複数の苗は、下葉除去装置2による処理を経た後、苗移送装置7が下葉除去装置2から苗を取出して苗挿し装置3まで移送し、苗挿し装置3によって、苗挿し位置Pに位置する横一列のセルC…に対してセル2個分の間隔で1個づつあけて苗挿しされる。
【0035】
このとき、苗移送装置7が苗挿し装置3に移送するまで苗収容部10a…を継続して周回移動するよう構成しても良い。あるいは、苗移送装置7が苗挿し装置3に移送して、再度苗収容部10a…の切欠きに対応する水平位置に移動するまで苗収容部10a…を継続して周回移動するよう構成しても良い。
【0036】
そして、次の苗収容部10a…の苗を苗挿しするときに、前に苗挿ししたときよりセルCの1個分の間隔で横方向に位置をずらして前の苗挿し時において苗挿しされなかった個所に苗挿しを行う。よって、育苗器Tの横一列全てのセルC…に対し2回の苗挿しを行う構成としている。
【0037】
また、本実施の形態の苗収容部10a…の周回移動の移動速度の変更調節は、下葉除去装置2を備え、苗移送装置7の動作と独立して変更調節できるよう記載されているが、下葉除去装置2を備えない苗挿し機の場合には、苗挿し装置3が苗を保持してから苗を育苗器Tの苗床に挿して、再度苗を保持する位置に戻るまでを1サイクルの動作とし、この動作速度を設定速度に維持したまま、独立して苗収容部10a…の周回移動の移動速度が変更されるよう構成しても良い。
【0038】
図7に示すように、苗移送装置7は、苗を挟持及び解放可能に開閉する苗挟持具5a…を備えた第一苗保持手段5と、該第一苗保持手段5を移動させる駆動装置6a、6bを有する第一移動手段6を備える。
第一苗保持手段5は、苗収容体10の各苗収容部10aに収容された苗の下側茎部を挟持及び解放可能に左右に開閉する一対の苗挟持具5a、5a…を備えている。この苗挟持具5a、5a…は、左右横方向にスライド自在に支持した左右スライド部材5b、5bを上下に設け、上側のスライド部材5bに苗挟持具5a…の左右一方側を取付け、下側のスライド部材5bに苗挟持具5a…の左右他方側を取付け、これら上下の左右スライド部材5b、5bを、それぞれの側端部に設けたエアーシリンダ等で構成したスライド駆動手段5c、5cによって、互いに左右外方側に移動させると左右の苗挟持具5a、5a…は開き状態となり、互いに左右内方側に移動させると左右の苗挟持具5a、5a…を閉じ状態になる。
【0039】
第一移動手段6は、機枠に固定された上下にのびるスライドガイド6cに沿って上下にスライド自在に取付けた上下スライド部材6dを、モータで構成した上下駆動装置6aで駆動されるスライドガイド6c内のボールねじと連結し、そして、その上下スライド部材6dにエアーシリンダで構成した前後駆動装置6bを取り付け、この前後駆動装置6bの前後動部材(ピストン)に第一苗保持手段5を取付けている。従って、第一移動手段6の上下駆動装置6aと前後駆動装置6bが動作することによって、第一苗保持手段5が上下方向及び前後方向に移動する。
【0040】
以上のように構成した苗移送装置7は、下葉除去装置2側の苗取出し区間Gまで苗収容部10a…が移送されると、前後駆動装置6bが動作して第一苗保持手段5が前方に移動して、開き状態にした各苗挟持具5a、5a…の先端部が各苗収容部10a…の下側の切欠部からシャッター10bの上に入り込む(図5参照)。この状態で各苗収容部10a…に収容されたそれぞれの苗の茎部基部側の左右に各苗挟持具5a、5a…の左右の先端部が位置するようになり、この状態からスライド駆動手段5c、5cが動作して各苗挟持具5a、5a…が閉じ状態になって苗の茎部基部側を挟持する。
【0041】
次に、シャッター開閉部材17が動作して、シャッター10bが各苗収容部10a…の下側の口の下方から退避する位置に移動し、この後、上下駆動装置6aが動作して第一苗保持手段5が下方に移動して各苗収容部10a…に収容されたそれぞれの苗を第一苗保持手段5の各苗挟持具5a、5a…が挟持した状態で下方に取出す。そして、第一苗保持手段5の下方への移動により、第一苗保持手段5が保持した苗を、下側に配置した下葉除去装置2に引渡し、その装置2によって、下葉除去処理する。
【0042】
下葉除去装置2は、前後に並べて且つ隣接側部分を上下に重ねて共に前後にスライドする下葉除去部材2b、2bを設け、この前後の下葉除去部材2b、2bの重なり部に互いにV字状に開いた切り欠き部2d、2d…をそれぞれ設け、これら前後の切り欠き部2d、2d…によって菱形状の開口部2a…を形成する。前側の下葉除去部材2bが後方に移動し、後側の下葉除去部材2bが前方に移動すると、開口部2a…が狭くなり、その反対方向に移動すると開口部2a…が広くなる。また、下葉除去部材2b、2bの下方に、前後方向に向く回転軸2e・2e…回りに駆動回転するナイロン製などのロール状ブラシ体の回転体2c・2c…を複数左右に並べて配備する。下葉除去部材2b、2bの開口部2a…の下方に左右に近接配置した左右一対の回転体2c・2c…の近接部が位置するように設け、また、その近接部において左右の回転体2c、2c…が共に下方に回転するように駆動可能に設ける。
【0043】
更に、左右一対の回転体2c・2c…の近接部の下方に、苗の下側茎部を挟持及び解放可能とする一対の挟持部材2f・2f…を設け、そして、この一対の挟持部材2f・2f…を挟持個所を中心に上下軸心回りで回動する回動手段(ピニオン2g…及びラック2h)を設ける。上記の開口部2a…と左右一対の回転体2c・2c…と一対の挟持部材2f・2f…とピニオン2g…は、苗移送装置7が移送してくる複数の苗に対応して左右方向に複数配備する。
【0044】
次に図10及び図11に基づき下葉除去作業の工程について説明する。
上記構成の下葉除去装置2は、苗取出し区間Gで取出した苗を保持する苗移送装置7の第一苗保持手段5が下降してきて(工程1)、第一苗保持手段5が直立姿勢で保持する複数の苗の各下側茎部が上記の各開口部2a…内に挿入され、更に、左右一対づつ設けた回転体2c・2c…の各近接部に挿入される。回転体2c・2c…の各近接部に挿入されると、第一苗保持手段5は苗を解放する(工程2)。
【0045】
すると、苗の下側茎部は、回転体2c・2c…の駆動回転により下方に引きずり出されるとともに、苗の下側茎部に付いている下葉も引きずり出される。そのとき、下方に引きずり出された苗の下側茎部は更に一対の挟持部材2f・2f…によって挟持されている(工程3)。なお、図12に示すように、操作パネル30の選択画面を品種モードに切り替えて、品種ごとに回転体2c・2c…の駆動回転時間を変更することで多品種の苗に対応できるようしても良い。
【0046】
その後、一対の挟持部材2f・2f…が苗を解放すると共に、各開口部2a…の上側に出ている苗の上側茎葉部を、苗移送装置7の第一苗保持手段5が保持して上方に移動する。そのとき、挟持部材2f・2f…はピニオン2gとラック2hにより上下軸心周りで90度回動する(工程4)。
【0047】
そして、回転体2c・2c…を駆動回転しながらノズル21により除去した下葉を吹き飛ばし、下葉が堆積して本装置の的確な動作が妨げられるのを防止する(工程5)。
苗挿し装置3は、苗を保持及び解放可能に開閉する苗挟持具8a…を備えた第二苗保持手段8と、該第二苗保持手段8を移動させる駆動装置9a、9b、9cを有する第二移動手段9を備えて、前記下葉除去装置2により下葉除去された苗を移送し別の苗保持手段に引継ぐことなく育苗器Tの苗床に苗挿しする構成としている。
【0048】
第二苗保持手段8は、下葉除去装置2により下葉除去された苗の上下を挟持及び解放可能に左右に開閉する一対の苗挟持具8a、8a…を備えている。この苗挟持具8a、8a…は、第一苗保持手段5と同様な開閉機構に基づき開閉シリンダ8bにより開閉動作する。
【0049】
一対の苗挟持具8a,8aを苗の上下を挟持及び解放可能な構成にすることで、苗の長さ(茎長)に関係なく、他の苗挟持装置との苗の受け渡し時に脱落等の把持ミスを起こすことなく正確に移送できる。
第二移動手段9は、機枠に固定された左右にのびるスライドガイド9dに沿って左右にスライド自在に取付けた左右スライド部材9eを、モータで構成した左右駆動装置9aで駆動されるスライドガイド9d内のボールねじと連結し、そして、その左右スライド部材9eにエアーシリンダで構成した上下駆動装置9bを取り付け、この上下駆動装置9bの上下動部材(ピストン)にエアーシリンダで構成した前後駆動装置9cを取り付け、この前後駆動装置9cの前後動部材(ピストン)に第二苗保持手段8を取付けている。従って、第二移動手段9の左右駆動装置9aと上下駆動装置9bと前後駆動装置9cが動作することによって、第二苗保持手段8が左右方向及び上下方向そして前後方向に移動する。
【0050】
以上のように構成した苗挿し装置3は、下葉除去処理された苗を取り上げて上昇した苗移送装置7の第一苗保持手段5に対して前後に対向する位置から第二苗保持手段8が前後方向の移動により接近し、第一苗保持手段5が挟持する箇所の上側部分と下側部分の苗を挟持して保持する。第二苗保持手段8が苗を保持した後、苗移送装置7の第一苗保持手段5は苗を開放する。
【0051】
第二苗保持手段8は下葉処理した苗を把持し、育苗器Tへ苗挿しする10個からなる一対の苗挟持具8a、8a…を10組備えているが、該一対の苗挟持具8a、8a…のそれぞれの間隔は育苗器TのセルC…の間隔に対応した間隔に設定する。ところで、育苗器TのセルC…の間隔は、育苗器の種類によって異なるので、各苗挟持具8a、8a…のそれぞれの間隔を変更できる機構を設けると各種の育苗器Tに対応できる。
【0052】
そのための第二苗保持手段8の構成を図9に示す。
第二苗保持手段8の各苗挟持具8a、8a…の間隔を調節する機構は、まず、複数のアーム18…を互いに連結して横方向に伸縮可能に構成したパンタグラフ機構を設け、そのパンタグラフ機構のアームの連結軸に各一対の苗挟持具8a、8aを連結し、そして、左右一端側の苗挟持具8a、8aを横方向移動不能に固定するとともに、それ以外の苗挟持具8a、8aを横方向に移動自在に支持し、前記パンタグラフ機構を横方向に伸縮動作させるシリンダ8bを設け、該シリンダ8bの動作によってパンタグラフ機構を横方向に伸縮させて、各苗挟持具8a、8aの間隔を、互いに等間隔を維持しながら異なる大きさの間隔に変更される構成としている。図例の詳細構成を説明すると、各苗挟持具8a、8aは、その下部に設けたレール係合部21を横方向に摺動可能にレール20に係合して左右動可能に取付けられ、一端側の苗挟持具8a、8aにはシリンダ8bのピストンロッド8cが連結されている。なお、ピストンロッド8cの適所にはストッパ23が移動調節可能に設けられ、該ストッパ23がピストンロッド8cのストローク中に固定側の規制部材に係合してピストンロッド8cのストロークを規制する構成である。育苗器Tのサイズに合わせてピストンロッド8cのストッパ23の位置を決めてシリンダ8bの作動範囲を調整するとパンタグラフの横方向の伸縮範囲も規制され、ストッパ23の調整のみで10組の苗挟持具8a、8aの変更できる間隔を調整できる。
【0053】
第二苗保持手段8が苗を保持した後、左右横方向に移動して苗供給装置1の側方に配備した育苗器載置部4の上方に移動し、次いで、下降し、更に、前後方向の移動により苗挿し箇所Pの上方位置に移動する。ここから、下降することで、苗挿し箇所Pに位置する育苗器TのセルC…内の苗床に第二苗保持手段8が苗の下側茎部を挿し込んで苗挿しする。苗挿しが終了すると、第二苗保持手段8は前後方向の移動により苗挿し箇所Pから離れるように移動し、更に上昇移動と左右方向の移動によって下葉除去処理された苗を保持する箇所まで戻る。
【0054】
上記のように苗挿し装置3が下葉除去処理された苗を引き継いで保持して苗挿し箇所Pに移動する間、苗移送装置7の苗移送動作と苗供給装置1の動作と下葉除去装置2の動作が行われるように苗挿し機の各装置の動作を制御する制御装置を設けている。従って、苗挿し装置3が苗挿しのために動作している間に、苗供給作業及び下葉除去処理が行なえて作業能率が向上する。
【0055】
なお、別構成として、第二苗保持手段8が下葉除去装置2から直接苗を取出して上昇し、苗挿しする構成とすることもできる(図示省略)。
育苗器載置部4は、苗挿し装置3により苗挿しされる育苗器Tを上面側に載置して前後方向に育苗器Tを間欠的に移動する移送手段4aを装備する。移送手段4aによる育苗器Tの間欠移送は、載置された育苗器Tを、育苗器TのセルC…が横一列分苗挿しされるごとに、搬送方向下手側の次の横一列のセルC…が苗挿し装置3の苗挿し位置Pに位置するように間欠的に搬送する。図例では、移送手段4aは、モータ16で駆動回転されるベルトコンベア17で構成し、育苗器TのセルC…の横一列分づつの間欠移送は、ベルトコンベア17の苗挿し位置Pに設けた左右一対のフォトセンサ19a、19bによって横一列のセルC…の位置を検出し、該検出結果に基づいて移送手段4aを駆動するモータの起動及び停止を制御する構成とする。また、移送手段4aの搬送上手側には、次に苗挿しする育苗器Tを載置して移送手段4aの搬送方向に向けて移動可能とするローラコンベア式の育苗器供給部4bを設け、搬送下手側には苗挿しされた育苗器Tを移送手段4aから受継いで移送手段4aの搬送方向に移動可能とするローラコンベア式の育苗器搬出部4cを設けている。なお、薄い合成樹脂により成形され撓み易い育苗器Tを用いる場合は、その育苗器Tを撓み難いアンダートレイに収容して用いる。
【0056】
本実施の形態の苗挿し機は、苗供給装置1、下葉除去装置2、苗移送装置7、苗挿し装置3及び育苗器Tの移送手段4aをそれぞれ一単位としてブロック構成とし各ブロック毎にメインフレームに脱着自在に構成することができる。
なお、上記各装置及び各手段の上記のような一連の動作は、制御装置に予め設定したプログラムに基づいて各装置及び各手段の動作を制御する。なお、各装置及び各手段の動作部の位置を検出するセンサを設けておき、そのセンサの検出結果に基づいて各装置及び各手段の動作の起動及び停止を制御する構成とする。また、エアーシリンダのように設定したストロークでピストンが突出及び引込み動作するものは、その動作の起動及び停止をセンサによらず設定時間駆動するのみで動作が終了するようにして次の制御ステップに移行するように構成することもできる。
【0057】
次に、図13に基づいて、苗収容体10…に収容している苗を下葉除去装置2に供給する別実施例について説明する。
取出し区間Gの苗収容部10a…それぞれの下方に、シュート35…を配置する。シュート35…の下方には下葉除去装置2の下葉除去部材2b、2bを備え、苗収容部10a…の開閉シャッタ10bが開くと、苗収容部10a…に収容された苗がシュート35…を落下し、下葉除去部材2b、2bを広げた状態の開口部2a…に挿入し、その後、前記と同様の工程(3〜5)で下葉除去作業がなされ、該下葉除去作業された苗を苗移送装置7で苗挿し装置3に移送し、次いで苗挿しする。あるいは、苗挿し装置3で直接、下葉除去作業された苗を移送し苗挿ししても良い。
【0058】
このとき、開閉シャッタ10bを開いて収容していた苗を出し、次いで開閉シャッタ10bを閉じると、苗収容部10a…は周回移動を再開する。そして、前記下葉除去作業が終了した時点か、苗移送装置7が該下葉除去作業された苗を苗挿し装置3に移送した時点まで苗収容部10a…は周回移動を継続する。
【0059】
この別実施例の構成によると、シュート35…を備えることで苗収容部10a…に収容している苗を直接下葉除去装置2に落下供給することができるため、苗移送装置7で下葉除去装置2に供給するのに比べ短時間で供給することができ、作業能率を向上させることが可能になる。また、苗収容部10a…が継続して周回移動するので、作業者は苗供給装置1周辺を移動しながら苗収容部10a…に苗を収容することなく、同じ作業位置のままで、周回してくる苗収容部10a…内に順次収容することができるため、下葉除去と苗挿しの両方を機械的に行うことができる構成の苗挿し機において、作業性及び作業能率が向上する。また、全ての苗収容部10a…のカップ状の上面は常に同じ高さで苗供給を行う作業者の方へ一つづつ移動してくるので、苗の供給する箇所を所定の位置に定めることができる。
【0060】
なお、この図13の構成においては、下葉除去装置2に一回の作業で供給する苗取出し区間Gの幅Xより下葉除去装置2の全体の幅Yが小さくなるようシュート35を傾斜して構成している。これにより、下葉除去装置2全体をコンパクトにするものにしながら、苗収容体10…の間隔を維持し、作業者の苗供給がしやすい構成にすることができる。また、この場合、該下葉除去作業された苗を下葉除去装置2から移送する苗移送装置7或いは苗挿し装置3が図9に示すように伸縮する構成にしても良い。
【0061】
また、この別実施例の構成の場合においても、下葉除去装置2の設定処理能率を変えずに、苗収容部10a…の周回移動の移動速度を変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の苗挿し機の左側面図。
【図2】 本発明の実施の形態の苗挿し機の平面図。
【図3】 本発明の実施の形態の苗挿し機の主要な構成を示す斜視図。
【図4】 本発明の実施の形態の苗供給装置の構成を示す斜視図。
【図5】 本発明の実施の形態の苗供給装置の苗収容体から下葉除去装置への苗受け渡し機構の説明図(図5(a)は斜視図、図5(b)は図5(a)のS1−S1線断面図、図5(c)は図5(b)のS2−S2線断面図))。
【図6】 本発明の苗収容部のシャッターの開閉動作を示す図。
【図7】 本発明の実施の形態の苗移送装置の構成を示す斜視図。
【図8】 本発明の実施の形態の下葉除去装置の構成を示す斜視図。
【図9】 本発明の実施の形態の苗挿し機の第二苗保持装置の一部構成。
【図10】 本発明の実施の形態の下葉除去作業の工程図
【図11】 本発明の実施の形態の下葉除去作業の工程図
【図12】 本発明の実施の形態の操作パネル図
【図13】 本発明の他の実施の形態を示す図
【符号の説明】
1 苗供給装置
2 下葉除去装置
3 苗挿し装置
4 育苗器載置部
7 苗移送装置
10a… 苗収容部
T 育苗器
G 苗取出し区間
Claims (2)
- 苗を複数個保持して育苗器Tの苗床に移送し苗挿しする苗挿し装置3と、苗挿し装置3が保持する苗を供給する苗供給装置1を備えた苗挿し機において、
苗供給装置1は、作業者から供給された苗を一つづつ収容する苗収容部10a…を苗挿し装置3が一度に保持する苗の個数の2倍以上の個数備えて苗収容部10a…を平面視ループ状軌跡で周回移動させる構成とし、
苗収容部10a…の周回移動の一区間に、苗挿し装置3が保持する複数個の苗と同じ個数の苗収容部10a…から苗がそれぞれ取り出される苗取出し区間Gを設定するとともに他の区間で作業者から苗が苗収容部10a…内に供給されるように設定し、
苗取出し区間Gにある複数の苗収容部10a…から苗が取り出されるときは苗収容部10a…の周回移動を停止し、苗が取り出された後は苗収容部10a…の周回移動を開始するよう構成し、
苗挿し装置3は、苗取出し区間Gにある複数の苗収容部10a…から苗を直接取り出して或は他の苗取出し手段が取出してそれを間接的に受け取って育苗器Tの苗床に移送し苗挿しする構成とし、
苗収容部10a…の周回移動時の移動速度を、苗挿し装置3が苗を取って育苗器Tまで移動して苗挿しを行い再び苗を取る位置に戻って次の苗を取るという1サイクルの動作速度を設定速度に維持したまま独立して変更調節可能とする速度調節部を設けたことを特徴とする苗挿し機。 - 苗を収容して移送する苗供給装置1と、苗供給装置1で移送された苗の下葉を除去する下葉除去装置2と、苗供給装置1から苗を取り出して下葉除去装置2に移送する苗移送装置7と、下葉除去装置2で下葉除去された苗を育苗器Tの苗床に移送し苗挿しする苗挿し装置3とを備えた苗挿し機において、
苗供給装置1は、作業者から供給された苗を一つづつ収容する苗収容部10a…を苗挿し装置3が一度に保持する苗の個数の2倍以上の個数備えて苗収容部10a…を平面視ループ状軌跡で周回移動させる構成とし、
苗収容部10a…の周回移動の一区間に、苗挿し装置3が保持する複数個の苗と同じ個数の苗収容部10a…から苗がそれぞれ取り出される苗取出し区間Gを設定するとともに他の区間で作業者から苗が苗収容部10a…内に供給されるように設定し、
苗取出し区間Gにある複数の苗収容部10a…から苗が取り出されるときは苗収容部10a…の周回移動を停止し、苗が取り出された後は苗収容部10a…の周回移動を開始するよう構成し、
苗移送装置7は、苗取出し区間Gにある複数の苗収容部10a…から苗を取り出して下葉除去装置2に移送し、次いで下葉除去装置2で下葉除去された苗を苗挿し装置3が直接取出して或は他の苗移送手段が取出してそれを間接的に受け取って育苗器Tの苗床に移送し苗挿しする構成とし、
苗収容部10a…の周回移動時の移動速度を、苗移送装置7が苗を取って下葉除去装置2まで移送し再び苗を取る位置に戻って次の苗を取るという1サイクルの動作速度を設定速度に維持したまま独立して変更調節可能とする速度調節部を設けたことを特徴とする苗挿し機。
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