JP4375138B2 - エレベータの制御装置及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータの制御装置及び制御方法に係り、特にサービス切り離し階での待機を可能にしたエレベータ制御装置及び制御方法に関する。
エレベータの制御には、特定階へのサービスを制限するため、スイッチ等の指令により当該階のかご呼び(乗りかご内の乗客による当該階への停止指示)を一時的に無効にするサービス切り離し制御という制御方法がある。
このサービス切り離し中に、サービス切り離し階でエレベータが待機すると、かご内開きボタンの操作によりドアが開くことがあり、乗客が降車することがある。しかし、例えば、ある階が塗装作業中であったり、改装工事中であったりして部外者の立ち入りを禁止する目的でサービス切り離しになっている場合など、乗客がその階で降車する事態が生じるのは好ましくない。
このため、平常運転中はサービス切り離し階には待機しない制御またはサービス切り離し階ではかご内開きボタンを無効とする制御を基本的制御として採用し、軽故障時等で万一サービス切り離し階に停止した場合は早期に乗客の救出を図るため、また保守運転時は全階保守を可能とするため、サービス切り離しを一時解除する制御を採用していることが多い。
一方、工事中によりシャッターが閉じている階等では何らかの条件により一旦停止したとしても、戸開きを禁止するようにすべきである。特許文献1では、切り離し階の利用目的に応じて切り離し階での戸開きを禁止するか許可するかを容易に変更できる技術が開示されている。
また、保守運転時もサービス切り離しを一時解除することから、不用意に降車するのを防ぐため、特許文献2では、保守運転にて切り離し階に停止したことを検出すると、エレベータを他階へ走行させるようにする技術が開示されている。
特開平10−305971号公報(0010〜0012) 特開2003−118944号公報(0013〜0017)
近年のマンション等ではセキュリティー重視のため、基準階(例えば地上1階など建物入り口階)以外の階をサービス切り離しにし、カードリーダの読みとりや暗号操作を行えば切り離した階のかご呼びを登録できるエレベータが望まれている。
平常時における従来の第一の技術であるサービス切り離し階には待機しないような制御では、前記基準階以外の階をサービス切り離しにした場合、サービス完了したエレベータが基準階、つまり建物入り口階まで自動復帰して待機することになる。この場合、高層ビルにおいては上層階でホール呼びを登録したとき、エレベータが建物入り口階から走行してくることが多くなり、乗り込むまでの待ち時間が長くなる。
平常時における従来の第二の技術である、サービス切り離し階でのかご内開きボタンを無効とする制御では、サービス切り離し階待機中にかご内に取り残された乗客が戸開きボタンを押してもドアが開かない。また基準階以外の階をサービス切り離しにしている場合には基準階のかご呼びを登録するまで出発できないので、乗客からの不審を招くおそれがあり、心理的閉じ込め状態となる。
本発明の目的は、乗りかご内に乗客を乗せたままサービス切り離し階に待機した場合に、乗客がかご内開きボタンを押しても戸開きせず、かつ、乗客が心理的閉じ込め状態に陥ることなく、速やかに乗客が降車することができるエレベータの制御装置及び制御方法を提供することにある。
尚、上記特許文献1、特許文献2の技術は、軽故障時、保守運転時において、サービス切り離し階に停止したときに戸開きしないようにする技術であり、平常時の運転には考慮されていない。
上記目的は、エレベータの乗りかご(以下、単にエレベータという)がサービスを切り離した階(切り離し階)に待機していることを検出したとき信号を出力する切り離し階待機検出手段と、乗りかご内の乗客による戸開き操作を検出したとき信号を出力する戸開き操作検出手段と、前記切り離し階待機検出手段の出力信号と前記戸開き操作検出手段の出力信号に基づいてエレベータの乗りかごを予め設定された設定階へ走行させる信号を出力する設定階呼び戻し手段と、を備えることにより達成される。
上記構成によれば、エレベータが切り離し階に待機した場合、切り離し階待機検出手段が、エレベータが切り離し階に待機していることを検出し、このことを示す信号を出力する。さらに、エレベータに乗客がいて切り離し階にエレベータが停止してから戸開き操作を行うと、戸開き操作検出手段が戸開き操作が行われたことを検出し、そのことを示す信号を出力する。設定階呼び戻し手段は、切り離し階待機検出手段の出力信号と戸開き操作検出手段の出力信号に基づいて、エレベータを予め乗客を降車させるために設定されている階(設定階)へのかご呼びを登録してかご内の乗客に対しどの階へ向かって走行しているのかを報知するとともに、設定階に走行させる信号を号機制御装置に出力する。この信号を受けた号機制御装置は、エレベータを前記設定階に移動させる。エレベータが設定階に到着したら、その建物の管理者により、エレベータ内の乗客が救出される。
すなわち、待機したエレベータ内に何らかの理由で乗客が取り残されていた場合でも、乗客が戸開き操作をするとエレベータが自動的に予め設定された階に移動するから、迅速な救出が可能になり、切り離し階にエレベータを待機させることが可能になる。
前記各手段に加え、前記設定階呼び戻し手段により設定階に帰着した前記エレベータの出入り口を一旦戸開きする設定階戸開き手段を備えるようにしてもよい。こうすれば、エレベータが設定階に到着したらエレベータ内にいた乗客は、その建物のエレベータ管理者の到着を待たずに、エレベータから出ることができる。
前記設定階としては、例えば、その建物への外部からの入り口になっている階(基準階)や、その建物の管理者が常駐している階(管理人階)が考えられる。また、前記設定階としては、切り離し階ではない階に設定されることが望ましい。
上記目的はまた、多階床間をサービスするとともに、前記多階床のうちのひとつ以上の階床に対するサービスの切り離しが可能であり、サービス要求がないときには予め定められた階床で待機するように構成され、エレベータ内に戸開き指令装置を備えたエレベータの制御方法であって、エレベータが待機中であるかどうかを検出する手順と、待機している階床がサービス切り離し階床であるかどうかを検出する手順と、エレベータ内の前記戸開き指令装置が操作されたとき、それを検出する手順と、エレベータがサービス切り離し階床に待機中に前記戸開き指令装置が操作されたとき、エレベータを予め設定された階床に移動させる手順と、を有してなるエレベータの制御方法によっても、同様に達成される。
本発明によれば、サービス完了したエレベータが次のホール呼びのサービスに備えるためにサービス切り離し階に待機することができるので、特に複数台を制御する群管理制御エレベータにおいては、ホール呼びの待ち時間を短縮できる効果がある。
以下、本発明の一実施例を、図面を参照して説明する。図2は本発明の実施例に係るエレベータ装置の全体構成を示している。ここでは、1階〜9階間を上下する1台のエレベータの例を示す。本実施例は、エレベータ利用者は予め配布されたエレベータ用カードを用いないと、目的の階を指定できないようになっているエレベータを対象とした例である。すなわち、建物の入り口階(例えば地上1階)以外の階はサービス切り離し階に設定されており、エレベータ利用者が、エレベータ用カードを乗りかご内に設置されたカードリーダに挿入して目的階をかご呼びボタンで指定することで、指定された階のサービス切り離しが解除され、その階に行くことができる仕組みである。
図示のエレベータ装置は、1階〜9階間を上下する乗りかご21と、乗りかご21の動作を制御する制御装置と、乗りかごを駆動する図示されていない駆動手段と、乗りかごの上昇・下降をガイドするガイドレールと、を含んで構成されている。
前記制御装置は、前記駆動手段を制御する号機制御装置(1号機制御装置)11と、1階〜9階にそれぞれ設置され号機制御装置11に接続されたホール情報案内装置HD11〜HD91と、1階〜9階にそれぞれ設置され号機制御装置11に接続されたホール呼びボタンHB1〜HB9と、乗りかご21に設けられた、かご呼び登録装置であるかご呼びボタンCB、かご内情報案内装置CI、カードリーダCR、及び戸開き指令装置であるかご内開きボタンOPB、かご内閉じボタンCLBと、号機制御装置11に接続された情報制御入出力装置31と、を含んで構成されている。
号機制御装置11は、図1に示すように、エレベータ駆動制御手段11aと、エレベータ駆動制御手段11aに接続された記憶装置に内装された、エレベータ制御のためのデータを格納するエレベータ制御データテーブル11eと、エレベータ制御データテーブル11eに接続して設けられた切り離し階待機検出手段11b、戸開き操作検出手段11c、及び設定階呼び戻し手段11dを含んで構成されている。
エレベータ制御データテーブル11eは、図7に示すように、サービス切り離しスイッチデータINSW(fl)、サービス切り離し解除データINCR(fl)、サービス階設定データSAF(fl)、かご呼び操作データINC(fl)、かご呼び登録データCA(fl)、ホール呼び操作データINH(fl)、ホール呼び登録データHA(fl)、かご位置データCP(fl)など、エレベータ制御のためのデータが各階ごとに設定されるようになっている。エレベータ制御データテーブル11eは、上記各データに加えて、戸開きボタンが操作されたことを登録する戸開きボタン操作データINOP、戸閉じボタンが操作されたことを登録する戸閉じボタン操作データINCLが含まれている。
サービス切り離しスイッチデータINSW(fl)は、情報制御入出力装置31からのサービス切り離しスイッチ信号によりセットされるデータで、入力されたサービス切り離しスイッチ信号により、サービス切り離しスイッチデータINSWが“1”(切り離しスイッチオン)もしくは“0” (切り離しスイッチオフ)にセットされる。
サービス切り離し解除データINCR(fl)は、エレベータ利用者が、エレベータ用カードを乗りかご内に設置されたカードリーダに挿入して目的階をかご呼びボタンで指定したときにセットされるデータで、指定された階のサービス切り離し解除信号がカードリーダCRから号機制御装置11に送信され、エレベータ制御データテーブル11eのサービス切り離し解除データINCR(fl)が“1”(切り離し解除信号オン)にセットされる。初期状態では、地上1階を除くすべての階のサービス切り離し解除データINCR(fl)が“0”(切り離し解除信号オフ)にセットされている。
サービス階設定データSAF(fl)は、サービス切り離しスイッチデータINSW(fl)が“1”(切り離しスイッチオン)に、サービス切り離し解除データINCR(fl)が“0”(切り離し解除信号オフ)に、それぞれセットされているとき、“0”(切り離し階)に設定される。また、サービス切り離しスイッチデータINSW(fl)が“1”(切り離しスイッチオン)にセットされているがサービス切り離し解除データINCR(fl)が“1”(切り離し解除信号オン)にセットされている場合、及びサービス切り離しスイッチデータINSW(fl)が“0”(切り離しスイッチオフ)にセットされている場合は、“1”(サービス階)に設定される。
かご呼び操作データINC(fl)は、エレベータ乗りかごのかご呼びボタンCBのある階(操作階)を指示するボタンが操作されたとき、前記操作階のかご呼び操作データINC(fl)が“1”(かご呼びボタン操作あり)にセットされる。初期状態では、すべて“0”(かご呼びボタン操作なし)にセットされている。
かご呼び登録データCA(fl)は、かご呼び操作データINC(fl)が“1”(かご呼びボタン操作あり)にセットされており、その階のサービス階設定データSAF(fl)が“1”(サービス階)にセットされているとき、“1”(かご呼び登録)にセットされる。また、乗りかごが当該階に到着したら、かご呼び登録データCA(fl)は、“0”(かご呼び登録なし)にリセットされる。初期状態では、すべて“0”にセットされている。
ホール呼び設定データHCA(fl)には、ホール呼びボタンHBが操作されたとき、該当階のデータが“1”にセットされる。乗りかごがその階に到着したとき、“0”にリセットされる。初期状態では、すべて“0”にセットされている。
かご位置データCP(fl)には、図示されていないセンサによって所定の時間間隔で検出されたかご位置が格納される。
戸開きボタン操作データINOPには、かご内開きボタンOPBが操作されたとき、“1”がセットされ、ドアが開いたとき、“0”にリセットされる。初期状態では“0”になっている。戸閉じボタン操作データINCLには、戸閉じボタンCLBが操作されたとき、“1”がセットされ、ドアが閉じたとき、“0”にリセットされる。
号機制御装置11は、各1階〜9階に設けられたホール呼びボタンHB1〜HB9からの信号を取り込む。ホール情報案内装置HD11〜HD91は、各階のエレベータドアの近傍に取り付けられており、号機制御装置11の指令により各種表示案内を行う。号機制御装置11はまた、乗りかご21に設けられたかご呼びボタンCBの信号、かご内開きボタンOPBの信号及びかご内閉じボタンCLBの信号を入力としてランプ点灯信号を出力し、かご位置、サービス方向をかご内情報案内装置CIに表示する。号機制御装置11にはさらに、乗りかご21に設けられたカードリーダCRの信号が入力される。
情報制御入出力装置31は、号機制御装置11から出力されたエレベータの運行データ等の各種情報を記憶する媒体を備え、また号機制御装置11に対し運転仕様の変更、例えばサービス切り離しスイッチ信号を出力してサービス切り離し階を指令するサービス切り離し階設定装置31aを含んで構成されている。
尚、号機制御装置11、ホール情報案内装置HD11〜HD91及び情報制御入出力装置31は公知のマイコン制御を採用しており、情報の受け渡し、表示を行うホール情報案内装置HD11〜HD91の指定等は、表示制御プログラムの構成により自由に追加変更ができるようになっている。
図3は号機制御装置11の全体処理フローチャートを示している。
号機制御装置11は、電源投入またはリスタートにより起動される(ステップE10)。起動されると、まず、イニシャル処理としてエレベータ制御データテーブル11eをクリアするなどの初期処理が実行される(ステップE20)。
次に、ステップE30〜E120が、電源ダウンか、プログラム異常が発生するまで繰り返し所定の時間間隔で実行される。
まず、初期処理(ステップE20)が済むと運転制御入出力処理(ステップE30)に進み、かご位置等の運転制御に必要な情報が入出力される。次に、切り離し階の設定処理(ステップE40)が行われる。
ステップE50ではかご内開きボタン、かご内閉じボタンの入出力処理が、ステップE60ではかご呼びの入出力処理が、ステップE70ではホール呼びの入出力処理が、それぞれ行われる。
ステップE80では運転モードの設定処理が、ステップE90では切り離し階における待機制御が行われる。
ステップE100ではサービス方向の設定処理が、ステップE110ではエレベータの起動処理が、ステップE120では案内報知処理が、それぞれ行われる。
以下、切り離し階設定処理(ステップE40)、かご呼び入出力処理(ステップE60)、および切り離し階待機制御処理(ステップE90)について、詳細を説明する。
(切り離し階設定処理)
図4に、図3のステップE40における切り離し階の設定処理の詳細フローチャートを示す。
まず、スタート(ステップE40a)すると、ステップE40bで図1の情報制御入出力装置31のサービス切り離し階設定装置31aからのサービス切り離しスイッチ信号が号機制御装置11に入力される。入力された信号により、エレベータ制御データテーブル11eのサービス切り離しスイッチデータINSWが“1”(切り離しスイッチオン)もしくは“0”(切り離しスイッチオフ)にセットされる。本実施例では、建物の入り口階である1階のみが基準階としてサービス切り離し階設定装置31aによるサービス切り離し設定が行われず、残りの2〜9階がサービス切り離し階設定装置31aのサービス切り離しスイッチがオンとなってサービス切り離しが設定される。すなわち、起動段階では、INSW(1)が“0”、INSW(2)〜INSW(9)が“1”に設定される。
ステップE40cでループ処理の対象となる階の範囲が設定され、ステップE40hで、前記設定された範囲の階すべてについて確認されたかどうかを判定することで、階床flについて全階床分の切り離し階設定もしくはサービス階設定処理が行われる。
ステップE40dではサービス切り離しスイッチデータINSW(fl)のデータが“1”であるか否かが判定される。サービス切り離しスイッチデータINSW(fl)のデータが“1”でない場合、ステップE40gに進み、サービス階設定データSAF(fl)=“1”にセットされて、fl階がサービス階に設定される。サービス切り離しスイッチデータINSW(fl)のデータが“1”の場合、ステップE40eに進む。
ステップE40eで、サービス切り離し解除データINCR(fl)のデータが“1”であるか否か、つまり、カードリーダによるサービス切り離し解除信号がオンしているか否かが判定される。サービス切り離し解除データINCR(fl)が“1”である場合、サービス切り離しが解除されたとして、ステップE40gに進み、サービス階設定データSAF(fl)=“1”にセットされて、fl階がサービス階に設定される。サービス切り離し解除データINCR(fl)が“1”でない場合、ステップE40fに進む。
ステップE40fでは、サービス階設定データSAF(fl)が“0”をセットされてfl階がサービス切り離し階に設定される。
ステップE40f、ステップE40gが実行されたらステップE40hに進み、ステップE40cで設定された範囲全部について、ステップE40d〜E40gが終了したかどうかが判定される。終了していなければステップE40dに戻り、終了していれば、ステップE40を終了して次のステップE50に進む。
(かご呼び入出力処理)
図5に、図3のステップE60におけるかご呼び入出力処理の詳細フローチャートを示す。
スタート(ステップE60a)すると、ステップE60bでかご呼びボタンCBからの信号が入力され、ある階を指定するかご呼びボタンCBが操作されていることを示す信号のとき、当該階のかご呼び操作データINC(fl)が“1”にセットされる。複数の階が指定されているときは、それぞれの階のかご呼び操作データINC(fl)が“1”にセットされる。
ステップE60cで、かご呼び入出力処理の対象となる階(fl)の範囲が設定される。本実施例では、1階から9階までが対象範囲となる。
次にステップE60dに進み、ではかご呼び操作データINC(fl)が“1”であるか否かにより、fl階のかご呼びボタンCBが操作されたか否かが判定される。かご呼び操作データINC(fl)が“1”でない場合(かご呼びボタンCBが操作されていない場合)、ステップE60gに進み、かご呼び操作データINC(fl)が“1”である場合(かご呼びボタンCBが操作されている場合)、ステップE60eに進む。
ステップE60eでは、かご呼びボタンCBが操作された階の、図4の処理で設定されたサービス階設定データSAF(fl)が“1”であるか否かにより、fl階がサービス階であるか否かが判定される。サービス階設定データSAF(fl)が“1”でない場合(サービス階でない場合)、ステップE60gに進み、サービス階設定データSAF(fl)が“1”である場合(サービス階である場合)、ステップE60fに進む。
ステップE60fでは、つまりステップE60d及びステップE60eの判定条件が共に“1”である時は、かご呼び登録データCA(fl)に“1”がセットされる。ステップE60fが実行されたらステップE60gに進む。
ステップE60gでは、かご位置データCP(fl)に基づいて、fl階にエレベータが到着しているか否かが判定される。fl階にエレベータが到着していない場合はステップE60iに進み、到着している場合はステップE60hに進んでかご呼び登録データCA(fl)に“0”がセットされ、かご呼びの登録が取り消される。ステップE60hが実行されたらステップE60iに進む。
ステップE60iでは、ステップE60cで設定された全階床の処理を完了したかどうかが判定され、処理が済んでいない階床がある場合、ステップE60dに戻る。全階床の処理を完了したと判定されると、ステップE60jに進み、かご呼び登録データCA(fl)が“1”である階床に対応するかご呼びボタンCBへかご呼び登録信号を出力し、ランプを点灯させる。
これでかご呼び入出力処理E60が終了し、ホール呼び入出力処理E70に進む。
(切り離し階待機制御処理)
図6に、図3のステップE90における切り離し階待機制御処理の詳細フローチャートを示す。
スタート(ステップE90a)すると、まず、ステップE90bで、エレベータのドア状態、他階の呼び登録状態等によりエレベータは待機状態であるか否かが判定される。ドアが閉じており、他階の呼び登録がないとき、待機状態であると判定される。待機状態でない場合にはステップE90fに進み、ステップE90を終了する。待機状態である場合にはステップE90cに進む。
ステップE90cでは、待機している階であるfl階がサービス切り離し階であるか否かを判定するため、図4の処理で設定したサービス階設定データSAF(fl)が“0”であるか否かが判定される。サービス階設定データSAF(fl)が“0”でない場合にはその階はサービス階であるのでステップE90fに進み、ステップE90を終了する。サービス階設定データSAF(fl)が“0”の場合、乗りかごが待機しているのはサービス切り離し階と判定され、ステップE90dに進む。
ステップE90dでは、乗りかご21に設けたかご内開きボタンOPBが操作されたか否かがエレベータ制御データテーブル11eに基づいて判定される。かご内開きボタンOPBが操作されていない場合はステップE90fに進み、ステップE90を終了する。かご内開きボタンOPBが操作されている場合は、サービス切り離し階で待機中の乗りかご内に乗客が残っていると判定され、ステップE90eに進む。
ステップE90eでは、基準階(建物入り口階)のかご呼びを登録するため、かご呼び登録データCA(ENT)に“1”がセットされ、これでステップE90が終了する。
ステップE90eの処理は、かご内に残された乗客をサービス切り離し階で降車させることなく、エレベータをサービス階に自動配車し戸開きさせ、乗客にサービス階で降車することを促すことである。
図3に示す処理は、号機制御装置11により実行されるが、そのうち、切り離し階待機検出手段11b、戸開き操作検出手段11c及び設定階呼び戻し手段11dの動作につき、説明する。
切り離し階待機検出手段11bは、図6に示すステップE90b,E90cの手順を実行する。すなわち、エレベータ制御データテーブル11eのホール呼び登録データHA(fl),かご呼び登録データCA(fl)及びドアの開閉状態を示すデータ(エレベータ制御データテーブル11eでの図示を省略)を読んでエレベータが待機中かどうかを判断し、待機中であれば、サービス階設定データSAF(fl)、かご位置データCP(fl)を読んで停止している階がサービス切り離し階であるかどうかを判断する。サービス切り離し階であれば、戸開き操作検出手段11cに、yes信号を送信する。
戸開き操作検出手段11cは、図6に示すステップE90dの手順を実行する。すなわち、yes信号を受信したら、エレベータ制御データテーブル11eの戸開きボタン操作データINOPを読んで戸開きボタンが操作されたかどうかを確認し、戸開きボタンが操作されていたら、設定階呼び戻し手段11dに、yes信号を送信する。
設定階呼び戻し手段11dは、図6に示すステップE90eの手順を実行する。すなわち、yes信号を受信したら、エレベータ制御データテーブル11eの、予め設定された階(設定階)のかご呼び登録データCA(fl)を“1”にセットする。
なお、エレベータ駆動制御手段11aは、図3の手順のうち、ステップE90を除くすべての手順を実行するとともに、切り離し階待機検出手段11b、戸開き操作検出手段11c、設定階呼び戻し手段11d及びエレベータ制御データテーブル11eの動作を制御する。
本実施例では、かご内乗客に対しどの階へ向かって走行しているのかを報知することも兼ねるため、サービス切り離し階に待機した乗りかごを設定階に移動させるのに設定階にかご呼び登録する手段を用いている。したがって、エレベータ駆動制御手段11aは、乗りかごが設定階に到着したら、通常のかご呼びの場合と同じように、自動的にドアを開き、乗客が降車できるようにする。
サービス階で戸開きすることなく自動配車だけでよい場合には、かご呼びを登録せずに、単に設定階に復帰させるよう制御するとともに、待機階から設定階へ到着した場合には戸を閉じたままとするよう制御すればよい。
また、本実施例では設定階として建物入り口階を設定し、建物入り口階に自動配車することにしたが、設定階としては管理人室階や最寄りのサービス階でもよい。
また、上記実施例では、待機している階がサービス切り離し階であると判断された後にかご内開きボタン操作の有無を確認する手順となっているが、切り離し階待機検出手段11bの動作と戸開き操作検出手段11cの動作を平行して実行させ、サービス階に待機しているという条件と戸開き操作が行われたという条件の二つが成立したときに、設定階呼び戻し手段11dが動作するように構成してもよい。
上記実施例では、エレベータ制御データテーブルに種々のデータを格納しておき、切り離し階待機検出手段11b、戸開き操作検出手段11cはエレベータ制御データテーブルを参照して所定の判断を行うように構成したが、エレベータ制御データテーブルを用いず、切り離し階待機検出手段11b、戸開き操作検出手段11cがそれぞれ必要なセンサを備えて判断を行うようにしてもよい。要は、乗りかごがサービス切り離し階に待機しているときに戸開き指令装置が操作されたら、そのことを検出できるようにし、そのことが検出されたら、乗りかごを予め設定された階に移動させるように構成することである。
本発明の一実施例に係るエレベータ制御装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係るエレベータの全体構成を示す概念図である。 本発明の一実施例の全体処理フローチャートである。 図3の切り離し階設定処理の詳細フローチャートである。 図3のかご呼び入出力処理の詳細フローチャートである。 図3の切り離し階待機制御処理の詳細フローチャートである。 図1に示すエレベータ制御データテーブルの構成を示す図である。
符号の説明
11 号機制御装置
11a エレベータ駆動制御手段
11b 切り離し階待機検出手段
11c 戸開き操作検出手段
11d 設定階呼び戻し手段
11e エレベータ制御データテーブル
21 乗りかご
31 情報制御入出力装置
31a サービス切り離し階設定装置
HB ホール呼びボタン
CB かご呼びボタン
HD ホール情報案内装置
CI かご内情報案内装置
OPB かご内開きボタン
CLB かご内閉じボタン
CR カードリーダ

Claims (10)

  1. 多階床間をサービスするエレベータの乗りかご内に配置され、行先階が入力されるかご呼び登録装置と、前記乗りかご内に配置され、戸開き指示が入力される戸開き指令装置と、前記エレベータの乗りかごの任意の階へのサービスを切り離すサービス階切り離し設定装置と、前記サービス階切り離し設定装置により切り離した階に乗りかごが待機していることを検出する切り離し階待機検出手段と、前記戸開き指令装置に戸開き指示が入力されたことを検出する戸開き操作検出手段と、前記切り離し階待機検出手段で前記サービス階切り離し設定装置により切り離した階に乗りかごが待機していることが検出され、かつ、前記戸開き操作検出手段で前記戸開き指令装置に戸開き指示が入力されたことが検出されたとき、前記エレベータの乗りかご内に乗客が残っていると判定し、予め設定された設定階へのかご呼びを登録してかご内の乗客に対しどの階へ向かって走行しているのかを報知するとともに、前記乗りかごを前記設定階へ走行させる信号を出力する設定階呼び戻し手段と、を備えてなるエレベータの制御装置。
  2. 請求項1記載のエレベータの制御装置において、前記設定階呼び戻し手段から出力される信号に基づいて前記設定階に帰着した前記エレベータの乗りかごの出入り口を、設定階到着後戸開きする手段を備えたことを特徴とするエレベータの制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載のエレベータの制御装置において、前記設定階が、地上1階であることを特徴とするエレベータの制御装置。
  4. 請求項1又は2に記載のエレベータの制御装置において、前記設定階が、管理人室階であることを特徴とするエレベータの制御装置。
  5. 請求項1又は2に記載のエレベータの制御装置において、前記設定階は、前記サービス階切り離し装置でサービスが切り離されていない階であることを特徴とするエレベータの制御装置。
  6. 多階床間をサービスするとともに、前記多階床のうちのひとつ以上の階床に対するサービスの切り離しが可能であり、サービス要求がないときには予め設定された階床で待機するように構成され、エレベータ内に戸開き指令装置を備えたエレベータの制御方法であって、エレベータが待機中であるかどうかを検出する手順と、待機している階床がサービス切り離し階床であるかどうかを検出する手順と、エレベータ内の前記戸開き指令装置が操作されたとき、それを検出する手順と、エレベータがサービス切り離し階床に待機中に前記戸開き指令装置が操作されたとき、エレベータ内に乗客が残っていると判定し、予め設定された設定階へのかご呼びを登録して前記乗客に対しどの階床へ向かって走行しているのかを報知する手順と、エレベータを予め設定された階床に移動させる手順と、を有してなるエレベータの制御方法。
  7. 請求項6記載のエレベータの制御方法において、前記設定された階床に到着したエレベータの出入り口を開放する手順を備えたことを特徴とするエレベータの制御方法。
  8. 請求項6又は7に記載のエレベータの制御方法において、前記設定された階床が、地上1階であることを特徴とするエレベータの制御方法。
  9. 請求項6又は7に記載のエレベータの制御方法において、前記設定された階床が、管理人室階であることを特徴とするエレベータの制御方法。
  10. 請求項6又は7に記載のエレベータの制御方法において、前記設定された階床は、サービスが切り離されていない階床であることを特徴とするエレベータの制御方法。
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