JP4372676B2 - 車両のシート装置 - Google Patents

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本発明は、車両のフロア上のシートを折り畳んだ状態でフロアのシート収納部に収容するようにしたシート装置に関する。
車両の車室後部には後席乗員用のリアシートが配備されており、同リアシートは乗員が着座しない場合には折り畳まれることで、車室後部の荷物収納空間であるラゲッジスペースを拡大するようにしたものがある。
例えば、リアシートのシートクッションの後端側とフロア上面側とをヒンジ結合しておき、シートバックをシートクッション側に折り畳んでシート折畳み体とし、そのシート折畳み体をヒンジピン中心に後側に回転させて、フロアに凹設した収納凹部へ収納しており、このリアシートの収納処理によってラゲッジスペースを拡大し、有効利用できるようにしている。
ところで、図8に示すように、車両のフロア後部がフラットなフロア面fに連続形成され、そこに収納凹部100が凹設され、この収納凹部にヒンジピン110回りに反転したシート折畳み体mを収納するとする。この場合、シートクッション120の裏面及びフロア面fに対してヒンジピン110の回転中心線とできるだけ接近するように設定しておくことで、シート折畳み体mの裏面とフロア面fとが略同一面となるように収納できる。しかし、実際はヒンジピン110を枢支するヒンジブラケット130が反転されたシートクッション120の裏面より上方に突き出る場合が多く、これがフロア面fのフラット化を阻害することとなる。しかも、図8に示す車両はフロア後部がフラット化されることより、下方に突出している収納凹部100の最低地上高HLが比較的低くなり、このシート折畳み体mの更に下にタイヤハウスを確保するよう収納凹部100を下方に延出させることはできず、他の個所にタイヤハウスを確保する必要が生じてしまう。なお、このようなフラットフロアのシート収納装置が実用新案登録第2594404号公報(特許文献1)に開示されている。
一方、図9には、収納凹部100がその内部に反転したシート折畳み体mを収納し、更に、その下にタイヤハウス140を連続して形成するタイプの車両を示した。この場合、収納凹部100の最低地上高HL2を適性量確保するには、フロア前部150fに対しフロア後部150rを高さh1の段差部を介して形成することとなる。この場合、シートクッション120の裏面にヒンジピン110の回転中心線が接近し、特に、ヒンジピン110の回転中心線がフロア面fより下側近傍に位置するようにしてヒンジブラケット130のフロア面fからの突出しを抑えた上で、フロア後部150rとシート折畳み体mの裏面とが同一面となるようにしている。なお、このようなフロア後部150rと収納凹部100のシート折畳み体mの裏面とが同一面となるようにしたシート収納装置が特開2001−63421号公報(特許文献2)に開示されている。
実用新案登録第2594404号公報 特開2001−63421号公報
ところで、特許文献2や図9に開示されているシート収納装置では、収納凹部100がシート折畳み体mとその下のタイヤハウス140とを連続形成していても、最低地上高HL2を適性量確保できる。しかし、このように収納凹部100とタイヤハウス140とを連続形成した上で最低地上高HL2を適性量確保するとした場合、フロア後部150rはフロア前部150fに対して高さh1だけ高位置に形成される必要があり、その上にリアシートのシートクッション120が装着されることとなる。結果として、図9に示されるようなシート収納装置を用いた場合、シートクッション120の着座位置HPが比較的高くなり、リアシート側の車室高Htが狭まり、これに起因してボデーデザインの自由度が低減することと成る。
本発明は、上述の問題点に着目してなされたもので、後席側のフロア及びシートが平坦化された荷室を形成でき、しかも、後席乗員の着座位置を比較的低くして後席側の車室高に余裕をもたせ、ボデーデザインの自由度を向上させることができる車両のシート装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、同シートクッションの下面に端がヒンジ機能を有して接続されると共に同下面に重合された上で車両のフロア上に配設される板状部材と、前記板状部材の前端側下面と前記フロアとの間に設けられ、上記シートクッションが同シートクッション後端部を中心に後方に回動した際に、起立して上記板状部材の前端を上昇させることにより、前記反転したシートクッションの前記下面と同シートクッションに連動して後端が上昇する上記板状部材とがほぼ同一面となるように同板状部材の前端側を支持する支持部材と、を有したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両のシート装置において、上記板状部材の前端と上記車両のフロアとを接続する隙間隠し部材とを有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の車両のシート装置において、上記シートクッション後方の車両フロアに設けられた凹部と、上記シートクッションを後方に回動する際に予め上記シートクッションと重合された上で上記凹部に格納される上記シートバックとを有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の車両のシート装置において、上記凹部の深さは、上記折畳んだシートの一部が収納される深さであることを特徴とする。
請求項1記載のシート装置によれば、シートクッションの下方より後方に広がる車両のフロアを荷室に変更する際、シートクッションが後方に反転され、その際、板状部材の前端側が支持部材に支持されるので、上側となるシートクッションの下面とシートクッションにヒンジ機能を有して接続された板状部材とにより平坦化された連続面を形成でき、この平坦連続面荷室のフロアを拡大して比較的大容量の荷室を形成でき、有効利用することができる。
請求項2記載のシート装置によれば、隙間隠し部材が上昇変位した板状部材と車両のフロアとの隙間を隠すことができ、見栄えが向上する。
請求項3記載のシート装置によれば、シートクッションの下方より後方に広がる車両のフロアを荷室に変更する際、シートクッションにシートバックが折畳まれてシート折畳み体となったものが更に後方の凹部に反転して収納され、その際上側となるシートクッションの底面とシートクッションに連動した前側の板状部材とが平坦化された連続面を形成でき、この平坦連続面を荷室のフロアとして有効利用することができ、しかも、シート折畳み体の未収納部分となるシートクッションは上方に突き出し量だけ上方に突出し、言い換えると、後フロアは突き出し量だけ低位置に形成されるため、シート取付位置の高さを比較的低くすることができ、シートクッションの着座位置が比較的低くなり、後席側の車室高に余裕ができる
請求項4記載のシート装置によれば、反転収納されるシート折畳み体のうちの一部が凹部に収納され、シート折畳み体の未収納部分は上方に突き出てよいので、凹部の深さを比較的小さくしたり自由に設定でき、その分、車両のフロアを低く形成でき、フロア面に取り付けられるシートの着座位置を比較的低くすることで、車室高に余裕ができボデーデザインの自由度が向上し、収納凹部の深さを比較的小さくでき、最低地上高さが過度に低くならず、適正値を確保することができる。
図1、2にはこの発明の一実施形態としてのシート装置が設けられた車両1を示した。車両1はワゴン車であり、その車室2の前部の前フロア10f側に一対のフロントシート3を、後部の後フロア10r側にベンチタイプのリアシート4をそれぞれ装備しており、前後フロア10f、10rは高さhfの段差部10dを介して連結される。
後フロア10rはシートクッション5の下方より後方に広がっており、後述するように、シートクッション5にシートバック6r、6lが折畳まれたシート折畳み体M(図2参照)が後方に反転した際にこれを収納できる形状の収納凹部40が形成されている。なお、収納凹部40はシート折畳み体Mの下にタイヤWを収納するタイヤハウス40Lが重ねて連続形成され、全体は深皿状を成している。
リアシート4は後フロア10rの車幅方向Yのほぼ全域に連続形成されたシートクッション5と、シートクッション5の後端側に左右一対並列配置されるシートバック6r、6l及びヘッドレスト7、7を有している。シートクッション5は平面視で矩形枠状(図1の破線参照)のシートクッションフレーム8によりその剛性が確保されている。シートクッションフレーム8はその枠内に複数の不図示のばねやこれらを覆う不図示のパッド材及び表皮材とを備えている。シートクッション5の上面は左右に後席乗員用の着座面fc、fcがほぼ凹状に左右一対形成されている。
図1に示すように、シートクッションフレーム8の後方部でその左右端部及び中央部には上向きのヒンジ片9、9、9cがそれぞれ突設される。図3(a)に示すように、左右の各ヒンジ片9(ここでは左側のみ示した)はその上部がシート外側に段状に屈曲形成され、その下端部がシートクッションフレーム8側の取り付け部に一体結合される。しかも、ヒンジ片9の上部の前側部分には枢着穴30が形成され、後側上部にはシートアジャスタ12が装着されている。なお、シートアジャスタ12は可動するシート側対向面にシートバックフレーム11の基端を一体結合している。
ヒンジ片9の枢着穴30には枢支ピン18が樹脂軸受け部材301を介して離脱不可に嵌挿される。枢支ピン18の側方端側はフロア10に固着されたシート枢支ブラケット201に一体結合されている。シート枢支ブラケット201は収納凹部40の左右開口縁の前側近傍に固着されている。これによって、左右の枢支ピン18を結ぶ中心線Lsが収納凹部40の開口上方を車幅方向Yに横切って位置し、中心線Ls回りにリアシート4が回動可能に取り付け支持されている。
図2、図3(b)に示すように、左右の各シートバック6r、6lはシートクッションフレーム8にシートアジャスタ12を介し連結される略枠状のシートバックフレーム11と、シートバックフレーム11が形成する枠域内に取り付けられる複数の不図示のばねと、シートバックフレーム11の回動端である上端側に一体結合されるヘッドレスト取り付け基板13と、これらを覆う不図示のパッド材及び表皮材とで形成されている。
なお、各シートバック6の前面である背当て面fbはその左右縦縁部に対して縦向き中央部が凹状を成すことで、乗員を安定して保持できるように形成されている。
図3(b)に示すように、車幅方向Yで中央のヒンジ片9cは、左右側方に向けシートピン19を突設しており、ここに左右のシートバック6r、6lの各シートバックフレーム11の中央端側が枢支されている。このため、シートバック6r、6lはシートピン19及びシートアジャスタ12を結ぶ中心線Lb回りに回動可能に取り付け支持されている。
このようなシートバック6r、6lはシートアジャスタ12の働きで、シートバック6r、6lの背当て面fbの傾斜角を通常着座時に使用される所望の角度に容易に可変切り換えでき、特に、図2に実線で示すシート定位置P0と図2に2点鎖線で示すシート折り畳み位置P1とに容易に切り換え保持できる。
なお、左右のシートバック6r、6lの各上端にはヘッドレスト7が昇降調整可能に装着されている。このヘッドレスト7は後述するシート収納時においてシートバック6r、6l側より抜き取られ、車室内に適宜設けられるヘッドレスト収容部(不図示)に収納される。
上述のようなリアシート4は後フロア10r上に配設され、その後フロア10rと対向する下面fdに同下面fdの主要部分を覆う形状の板状部材21を重ねて配備し、これらが後述のシートロック装置22の働きで後フロア10rに当接状態で、図5に実線で示すような定位置U1に保持される。
板状部材21はその後端縁が可撓性を有するシート材24を介してリアシート4の下面fdに接続される。シート材24はリアシート4の下面fd側に縫製される部分と板状部材21の後端縁に接合される部分の間に撓み変位自在の弛み部241を備える。この弛み部241がヒンジ機能を発揮することで、板状部材21がその後端縁側を基端として、前端側を揺動可能にリアシート4の下面fdに接続されている。特に、リアシート4が中心線Ls回りに反転回動した場合に、シートクッション5に連動した板状部材21の後端側と下面fdの弛み部241とは下位置k1より上位置k2に上昇移動し、これに合わせて板状部材21の主要部も上昇変位する。
なお、そのような上昇変位中における板状部材21の後端縁とリアシート4の下面fd側との相対変位に十分な自由度をシート材24の弛み部241によって付与できるようにしている。
板状部材21の前端側は可撓性を有する隙間隠し部材41を介してフロアの一部である高さhfの段差部10dに接続される。リアシート4が中心線Ls回りに反転回動し、これに連動して板状部材21の板状部材21の主要部も上昇変位し、前端側も隙間隠し部材41を引き上げ変位する。この際、隙間隠し部材41が上昇変位した板状部材と車両のフロアとの隙間を隠すことができ、見栄えが向上する。
板状部材21の前端側下面には板状部材21が上昇位置U2に切り換えられた時、その前端側が反転したシートクッションの下面fdとほぼ同一面を保持できるように支持するための支持部材を備えた支持装置25が装着されている。
図1、4、5に示すように、支持装置25は前端側下面のうちの車幅方向Yにおいて、左右2箇所に固着される枢支ブラケット26と、左右の枢支ブラケット26に左右屈曲端271をピン結合する支持部材としての揺動脚部材27と、揺動脚部材27の揺動端272が支持位置J2に達した時に更なる前側への揺動を阻止する後フロア10r上の係止突部28と、係止突部28側の支持位置J2より揺動端272を後方側の退却位置J1にまで摺動させるスライド壁aが形成される脚部収容凹部29とを備える。揺動脚部材27は左右屈曲端271を結ぶ中心線La(図1、4参照)回りに揺動可能であり、図示しないコイルバネの弾性力で退却位置J1より支持位置J2方向に揺動付勢されている。なお、通常、揺動脚部材27はシートクッション5の重量を受けコイルバネの弾性力に抗して退却位置J1に保持される。このような揺動脚部材27は支持位置J2に達した際に、上昇移動した板状部材21を反転したシートクッション5の下面fdとほぼ同一面となるように同板状部材21の他端側を支持するように形成されている。
更に、後フロア10rにはリアシート4の下面fdの中央と対向する位置にシートロック装置22が装着される。図1、4、5に示すように、シートロック装置22は、後フロア10rの中央凹溝31及び中央凹溝31より車幅方向Yの側端に延びる側方長溝32と、側方長溝32の側端に連続形成された端部凹溝33とに渡って収容されている。中央凹溝31にはフックブラケット34が端部凹溝33には端部ブラケット35がそれぞれ固着され、それらに両側端近傍を枢支される操作軸36が側方長溝32に遊嵌状態で収容される。
操作軸36の中央端部にはフック23が側方端部にはレバー39がそれぞれ一体的に結合される。フック23は上方に突き出て、板状部材21の下面fdに形成された長穴37を貫通し、シートクッション5のシートクッションフレーム8cに固着される係止部38に係止可能に形成される。操作軸36は不図示のコイルバネによってフック23が係止部38を係止する方向に回動付勢しており、この付勢力に抗してレバー39を引き上げ操作することでフック23が係止部38より離脱するように形成されている。なお、シートクッション5が中心線Ls回りに回動し、係止部38がフック23の頂縁部eにあたり押圧されると、同頂縁部e(図5参照)がフック23の先端に向かって下降する面に形成されることで、係止部38がフック23をコイルバネの付勢力に抗して回動させ、フック23に係止部38が容易に係止できるように形成されている。
このような図1のシート装置の作動を説明する。
後席乗員が後フロア10rの車幅方向Yのほぼ全域に連続形成されたリアシート4に着座する場合、リアシート4のシートクッション5の下面fdには下側の定位置U1にある板状部材21が重ねられ、シートロック装置22のフック23が板状部材21の長穴37を貫通し、シートクッションフレーム8の係止部31に係止され、これによりシートクッション5は下面fdに板状部材21を重ねたままで後フロア10r上にロックされる。なお、収納凹部40は十分な深さを保ち、嵩高の荷物を収容可能であるが、不図示の蓋部材により上開口を閉鎖されても良い。
この場合、シートクッション5はシートアジャスタ12を介して傾斜角調整可能なシートバック6を装着するので、後席乗員は適宜の傾斜角を選択して着座できる。
一方、車両の後フロア10r側を荷室として使用する場合は、シートバック6よりヘッドレスト7が抜き取られ、ヘッドレスト7は不図示のヘッドレスト収容部に収納される。次いでシートバック6がシートクッション5に重ねられてシート折畳み体Mとされ、そのシート折畳み体Mがシート反転操作により中心線Ls回りに回動操作され、折畳み位置Q1(図1参照)から収納凹部40内の反転収納位置Q2に反転移動される。
このシート反転操作では、これに先立ち、シートロック装置22のレバー39が引き上げ操作され、フック23がシートクッションフレーム8cの係止部38より離脱し、その状態でシート折畳み体Mが中心線Ls回りに回動され、回動端であるシートクッション5の前端側が上方移動を開始させる。
この際、フック23が定位置U1にあった板状部材21の長穴37より脱し、同時に、支持装置25側の揺動脚部材27がその揺動端272をスライド壁aに沿って摺動させる。
リアシート4が中心線Ls回りに反転回動する場合に、リアシート4の下面fdの弛み部241は下位置k1より前側(図5において左側)の斜め上方に回動変位する。最も前側位置となる中間回動位置k3に達する時、弛み部241を介して板状部材21も最も前側に変位し、この際、図5に2点鎖線で示すように揺動端272は係止突部28によりその前方移動を阻止され、揺動脚部材27はその上部側を前方に傾斜させる。
リアシート4がその回動を進めると、リアシート4の下面fdの弛み部241が中間回動位置k3より後方の上方側に変位する。これに連動して揺動脚部材27は、図5に2点鎖線で示すように、その上部側を後方に傾斜させ、支持位置J2に達する。シートクッション5と連動した揺動脚部材27はこの支持位置J2で上昇移動した板状部材21と反転したシートクッションの下面fdとがほぼ同一面となるように同板状部材21の他端側を支持することができる。
なお、板状部材21の上昇と連動して板状部材21の前端側の隙間隠し部材41がその上端側を上昇移動させる。この場合、図5に2点鎖線で示すように、隙間隠し部材41は板状部材21が下側の定位置U1(実線で示す位置)にあると大きく撓み状態に保持され、上側の上昇位置U2(2点鎖線で示す位置)にあると板状部材21の前端側と後フロア10rとの隙間を覆うように張設状態に保持される。このように、隙間隠し部材41が上昇変位した板状部材21と後フロア10rとの隙間を隠すことができ、見栄えが向上する。
このように、シート折畳み体Mが中心線Ls回りに反転操作されると、これに連動して板状部材21が定位置U1より上昇位置U2に自動的に上昇変位できる。しかも、上昇位置U2の板状部材21と反転操作されたシート折畳み体M側のシートクッション5の下面fdとが平坦化された連続面を形成でき、この平坦連続面が比較的フロア面を拡大でき、比較的大容量の荷室を形成でき、有効利用することができる。
特に、収納凹部40内にはシート折畳み体Mのうちの一部が収納され、シート折畳み体の未収納部分となるシートクッション5は上方に突き出し量htだけ上方に突出して収納されている。言い換えると、後フロア10rはシートクッションの下面fdと同位置でなく、それより突き出し量htだけ低位置に形成されている。このため、この後フロア10rに載置されるシートクッション5のシート取付位置の高さを比較的低くすることができ、シートクッション5の着座位置HPが比較的低くなり、後席側の車室高Hrに余裕ができ、ボデーデザインの自由度を向上させることができる。
更に、収納凹部40の深さを比較的小さくでき、収納凹部40の下にタイヤWを収納するタイヤハウス40Lが重ねて連続形成されていても、その下面fdにより決定される最低地上高さHLが過度に低くならず、適正値を確保することができる。また、収納凹部40とタイヤハウス40Lを重ねて連続形成する深皿状部材Pnの成形が比較的容易化される。
図1、5に示した車両用シート装置の支持装置25に代えて、図6、7に示す各支持装置25a、25bを用いても良い。図6の支持装置25aは板状部材21の先端側下部左右に上ブラケット52を、後フロア10rの前側左右に下ブラケット53をそれぞれ固着する。左右の各上下ブラケット52、53間には両端の上下屈曲部g1、g2がピン結合される支持部材54が揺動変位可能に装着される。なお、各下ブラケット53にはストッパ531が突出し形成され、これにより支持部材54を後述する支持位置J4に位置規制する。
ここで、シート折畳み体Mが中心線Ls回りに反転回動する場合、これに連動してシートクッション5の下面fdの弛み部241は下位置k1より最も前側位置となる中間回動位置k3を経て上位置k2に移動し、これに合わせて板状部材21も上昇変位する。この際、板状部材21側の上ブラケット52に枢着されている上屈曲部g1が後フロア10rの下ブラケット53に枢着されている下屈曲部g2回りに上方回動し、これに連動して板状部材21が定位置U1より上昇位置U2に上昇変位できる。この際、支持部材54は退却位置J3から支持位置J4に揺動し、ストッパ531に当接することで支持角θ1(後方向に0°以上に設定)に保持される。これにより上昇位置U2の板状部材21が水平状態に支持される。この場合も上昇位置U2の板状部材21と反転操作されたシート折畳み体M側のシートクッション5の下面fdとが平坦化された連続面を形成でき、この平坦連続面が比較的フロア面を拡大でき、比較的大容量の荷室を形成でき、有効利用することができる。
なお、板状部材21が上昇位置U2より定位置U1より戻る場合は、まず、格納されたシート折畳み体Mの回転で板状部材21の後部を前側に押す。これに連動して支持部材54が回動し、支持角θ1が0°以下になる。更に、シート自体が板状部材21を押し、これに連動して支持部材54が更に回転し、板状部材21が定位置U1に戻す。このような一連の作動は弛み部241の自由度のある働きで容易化されている。
図7の支持装置25bは後フロア10rの前側左右に下ブラケット55をそれぞれ固着し、板状部材21の先端側下部左右に長穴56付の上ブラケット57をそれぞれ固着する。左右の各下ブラケット55には下屈曲部g2がそれぞれピン結合され、各下屈曲部g2より延びる支持部材58の上端の上屈曲部g3が長穴56にそれぞれ摺動可能に係合されている。なお、各下ブラケット55にはストッパ551が突出し形成され、これにより支持部材58を後述する支持位置J6に位置規制する。
ここで、支持部材58は不図示のコイルバネによって起立する支持位置J6側に回動付勢される。
この場合も、シート折畳み体Mが中心線Ls回りに反転回動する場合、これに合わせて板状部材21が上昇変位し、後フロア10rの下ブラケット53に枢着されている下屈曲部g2回りに支持部材58は揺動し、上屈曲部g3が長穴56に沿って前方に摺動変位し、これに連動して板状部材21が定位置U1より上昇位置U2に達する。この際、支持部材58が退却位置J5から支持位置J6に揺動し、ストッパ551に当接することで上昇位置U2の板状部材21が支持角θ2(前方向に0°以上に設定)に保持される。
さらに、シートクッション5の上昇位置U2より定位置U1への降下作動時には、格納されたシート折畳み体Mの回転で板状部材21の後部を前側に押す。これに連動して上屈曲部g3が長穴56に沿って摺動変位し、更に引き戻されるとき長穴56前端が上屈曲部g3を後方へ引っ張り、支持部材58が下屈曲部g2回りに後方へ回転する。このため、上屈曲部g3が長穴56に沿って摺動を進め、シートクッション5の自重で板状部材21が定位置U1に達することとなる。
この場合も上昇位置U2の板状部材21と反転操作されたシート折畳み体M側のシートクッション5の下面fdとが平坦化された連続面を形成でき、この平坦連続面が比較的フロア面を拡大でき、比較的大容量の荷室を形成でき、有効利用することができる。
上述のところにおいてリアシートはベンチ式のシートクッションを用いていたが、これに限定されるものではなく、左右それぞれ独立したセパレートタイプのリアシートを装備する車両に本発明を適用しても良く、この場合も図1に示したシート装置とほぼ同様の作用効果が得られる。
本発明の一実施形態としてのシート装置が適用されたワゴン車の概略平面図である。 図1のシート装置で用いる後部車体の概略要部切欠断面図である。 図1のシート装置で用いるシートバック及びヒンジ片を示し、(a)は要部切欠拡大平面図を、(b)は中央ヒンジ片回りの要部切欠拡大後面図である。 図1のシート装置で用いるシート折畳み体が収納凹部に収納された状態の切欠平面図である。 図1のシート装置におけるシートバックに支持装置とシートロック装置とが取り付けられた状態を示す要部拡大切欠断面図である。 図1のシート装置におけるシートバックに変形例の支持装置とシートロック装置とが取り付けられた状態を示す要部拡大切欠断面図である。 図1のシート装置におけるシートバックに他の変形例の支持装置とシートロック装置とが取り付けられた状態を示す要部拡大切欠断面図である。 従来のシート装置におけるリアシートの定常位置と収納位置における状態を示す概略構成図である。 従来の他のシート装置におけるリアシートの定常位置と収納位置における状態を示す概略構成図である。
符号の説明
1 車両
2 車室
4 リアシート
5 シートクッション
6 シートバック
10r 後フロア(車両のフロア)
21 板状部材
25、25a、25b 支持装置
27 揺動脚部材(支持部材)
54,58 支持部材
40 収納凹部(シート収納部)
41 隙間隠し部材
fd シートクッションの下面
Hr 車室高
HP 着座位置
Ls 中心線
M シート折畳み体
Q2 反転収納位置

Claims (4)

  1. シートの座面を形成するシートクッションと、
    同シートクッションの下面に端がヒンジ機能を有して接続されると共に同下面に重合された上で車両のフロア上に配設される板状部材と、
    前記板状部材の前端側下面と前記フロアとの間に設けられ、
    上記シートクッションが同シートクッション後端部を中心に後方に回動した際に、起立して上記板状部材の前端を上昇させることにより、
    前記反転したシートクッションの前記下面と同シートクッションに連動して後端が上昇する上記板状部材とがほぼ同一面となるように同板状部材の前端側を支持する支持部材と、を有したことを特徴とする車両のシート装置。
  2. 上記板状部材の前端と上記車両のフロアとを接続する隙間隠し部材とを有することを特徴とする請求項1記載の車両のシート装置。
  3. 上記シートクッション後方の車両フロアに設けられた凹部と、
    上記シートクッションを後方に回動する際に予め上記シートクッションと重合された上で上記凹部に格納される上記シートバックと、
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の車両のシート装置。
  4. 上記凹部の深さは、上記折畳んだシートの一部が収納される深さであることを特徴とする請求項3記載の車両のシート装置。
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