JP4372066B2 - 描画方法、データ放送受信装置およびプログラム - Google Patents

描画方法、データ放送受信装置およびプログラム Download PDF

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本発明は、データ放送の放送波に含まれる情報から、表示装置に送信するための画像を作成するための描画方法、データ放送受信装置およびプログラムに関する。
国内のデジタル放送のデータ放送では、従来のテレビ映像だけでなく、テレビ画面の所定の矩形領域に画像および文字等のノードを表示させることが可能である。データ放送では、テレビ画面に画像や文字を表示するための記述言語としてBML(Broadcast Markup Language)が用いられている。テレビ画面に複数のノードが表示される場合、そのデータ放送の情報には、ノードそのものに関するデータの他に、ノードが重なったときに表示の優先順位を明らかにするために、ノードの接続関係を示す情報が記述されている。ノードの接続関係を示す情報とは、複数のノードを階層化し、ツリー状に構成するように記述されたものである(特許文献1参照)。以下では、ツリー状につながったノードの接続関係を示す情報をツリー情報と称する。BML言語におけるノードのツリーの特徴について説明する。
図6はノードのツリー構造とノードの表示を説明するための図である。図6(a)はノードのツリー構造の一例を示す図であり、図6(b)はそれらのノードの表示画面例を示す図である。
図6(a)に示すように、各ノードには、重なりの判定基準となる順番を示すzオーダーがツリーの上位から下位にかけて付与されている。zオーダーが1番のノードから順にノードを表示させることで画面を完成させることが可能となる。通常、背景画像のzオーダーが1となる。zオーダーが大きいノードほど、他のノードと重なったとき優先的に表示される。なお、ここではzオーダーを、図面上でノードを識別するための符号として用いる。
図6(b)に示すように、zオーダー1となる背景画像のノード1上に、ノード2とノード6が表示されるが、zオーダーの大きいノード6がノード2よりも上に表示されている。また、ノード2の上にノード3,4が表示され、ノード4の上にノード5が表示されている。ノード4とノード5の関係に示すように、BML言語では、下位のノードは同じ系統の一階層上位のノードの矩形枠からはみ出すことはない。
続いて、階層化されたツリー構造におけるノード間の関係について説明する。任意の1つのノードに注目し、これを特定ノードとすると、この特定ノードの上位が親ノードとなり、これらのノードの関係は親子となる。そして、特定ノードの下位が子ノードとなる。また、特定ノードと共通の親ノードで、かつ特定ノードと同一階層にあるノードは、特定ノードの兄弟ノードに相当し、これらのノードの関係は兄弟となる。図6(a)、(b)に示す場合、ノード3を特定ノードとすると、ノード2はノード3の親ノードとなり、ノード4はノード3の兄弟ノードとなる。
次に、データ放送画面の構成について説明する。
図7はデータ放送画面の一例を示す図である。図7に示す画面には、静止画および動画等の画像ノード210と、ユーザが指示を入力するためのボタンノード212a〜212eと、商品宣伝のための広告ノード214a〜214cとが表示されている。ツリー情報には、ボタンノード212a〜212eは兄弟ノードで記述されている。また、広告ノード214a〜214cは兄弟ノードで記述されている。
この画面例を見てわかるように、データ放送画面の構成では、兄弟関係にあるノードを等間隔で縦方向または横方向に並べることが多い。また、兄弟関係にあるノードは、同一サイズであることが多い。
次に、データ放送受信装置(以下では、単に「放送受信装置」と称する)による表示装置への描画方法について説明する。描画処理には、ツリー情報の全てを参照して画面に描画する初期描画処理と、ツリー情報の一部のみを使用して書き換える更新描画処理との2つがある。
初期描画処理を行う場合は、ツリー情報を使用して、zオーダーが1番のノードから順番にノードを描画することにより、所望の画面を完成させる。
一方、更新描画処理を行う場合は、予め表示された画面のうち、更新の対象となった特定のノードおよびその上に表示されるノード(下位のノード)だけを描画し直すことで表示画面を完成させる。ただし、更新対象となった特定のノードおよびその下位のノードに対して、他のノードが重なるような座標指定がされている場合、ノード間の重なりの有無を判定した上でzオーダーを考慮し、他の特定ノードおよびその下位のノードの描画を行うことで所望の画面を完成させる。
特開2001−339660号公報(第12図)
上述の更新描画処理の際、パーソナルコンピュータ(パソコン)に搭載されているような高性能なグラフィック処理LSIであれば、描画ノード単位で重なり描画処理を行うことができるスプライト機能等を使用することができるため、処理速度において大きな問題にはならない。しかし、放送受信装置に用いられるような、組み込み用途向けLSIにおいては、非力なグラフィック処理機能しか持たないため、その処理速度が大きな問題となる。
本発明は上述したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、データ放送によるノードの更新描画を従来よりも効率よく行うことが可能な描画方法、データ放送受信装置およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の描画方法は、表示優先順位を含むノード情報をもつ階層化された複数のノードを描画するデータ放送受信装置による描画方法において、
前記複数のノードのうち少なくとも1つのノードに対する更新指示を受信すると、画面領域を複数の矩形に分割する画面分割ステップと、
前記複数のノードのそれぞれについて、該ノードが各矩形に含まれているかどうかを示す情報を含む矩形情報を作成する矩形情報作成ステップと、
前記複数のノードのうち、更新指示されたノードとの重なり判定を行うノードとして、更新指示されたノードの兄弟ノードおよび更新指示されたノードの直系の上位階層にあるノードの兄弟ノードを重なり判定対象ノードに決定する重なり判定対象ノード決定ステップと、
前記矩形情報により更新指示されたノードと重なり判定対象ノードが重なっているかどうかを判定する重なり判定ステップと、
更新指示されたノードおよび重なっていると判定されたノードについて前記表示優先順位にしたがって描画するステップと、
を有することを特徴とするものである。
本発明では、予めノードの矩形情報を作成し、重なり判定対象ノードを特定し、重なり判定対象ノードと更新指示されたノードのそれぞれの矩形情報を比較することで、重なっているか否かを判定している。更新指示されたノードについて重なり判定対象ノードとの矩形情報を比較するだけよいため、更新描画の際の重なり判定の処理の負荷が従来よりも軽減する。
一方、上記目的を達成するための本発明のデータ放送受信装置は、
表示優先順位を含むノード情報をもつ階層化された複数のノードを格納するための記憶部と、
前記複数のノードのうち少なくとも1つのノードに対する更新指示を受信すると、画面領域を複数の矩形に分割し、該複数のノードのそれぞれについて該ノードが各矩形に含まれているかどうかを示す情報を含む矩形情報を作成し、該複数のノードのうち、更新指示されたノードとの重なり判定を行うノードとして、更新指示されたノードの兄弟ノードおよび更新指示されたノードの直系の上位階層にあるノードの兄弟ノードを重なり判定対象ノードに決定し、該矩形情報により更新指示されたノードと重なり判定対象ノードが重なっているかどうかを判定し、更新指示されたノードおよび重なっていると判定されたノードについて前記表示優先順位にしたがって描画する制御部と、
を有する構成である。
また、上記目的を達成するための本発明のプログラムは、表示優先順位を含むノード情報をもつ階層化された複数のノードを描画する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記複数のノードのうち少なくとも1つのノードに対する更新指示を受信すると、画面領域を複数の矩形に分割する画面分割ステップと、
前記複数のノードのそれぞれについて、該ノードが各矩形に含まれているかどうかを示す情報を含む矩形情報を作成する矩形情報作成ステップと、
前記複数のノードのうち、更新指示されたノードとの重なり判定を行うノードとして、更新指示されたノードの兄弟ノードおよび更新指示されたノードの直系の上位階層にあるノードの兄弟ノードを重なり判定対象ノードに決定する重なり判定対象ノード決定ステップと、
前記矩形情報により更新指示されたノードと重なり判定対象ノードが重なっているかどうかを判定する重なり判定ステップと、
更新指示されたノードおよび重なっていると判定されたノードについて前記表示優先順位にしたがって描画するステップと、
を有する処理を前記コンピュータに実行させるものである。
本発明では、ノード間の重なり判定を必要最小限の回数に抑えることで、計算処理の負荷が軽減し、データ放送の画面の更新を効率よく行うことができる。
本発明の描画方法は、更新描画の際、画面を複数の矩形に分割した後、ノードの含まれる矩形の位置を特定し、更新指示されたノードと表示の重なる可能性のあるノードとについてその矩形の位置を比較することで、重なりを判定することを特徴とする。
本実施例の放送受信装置の構成を説明する。
図1は本実施例の放送受信装置の構成例を示すブロック図である。以下では、本発明の描画方法に関連する構成について説明することとし、放送波を受信し、テレビ画面に映像を出力するための一般的な構成については従来と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
図1に示すように、本実施例の放送受信装置10は、データ放送の放送波をアンテナ11を介して受信する受信部12と、放送波に含まれるデータ放送情報からノードを含む画像を生成する描画制御部20と、データ放送情報を格納するためのノード情報記憶部32と、描画制御部20から受け取る画像のデータをテレビ50に送信する映像出力部(グラフィックバッファ)40と、ユーザが指示を入力するための操作部45とを有する構成である。
描画制御部20は、放送波からデータ放送情報を取り出す文書解析部22と、データ放送情報をノード情報記憶部32に格納し、各ノードの情報を生成する描画データ作成部24と、描画データ作成部24から受け取るノードの情報から画像を作成する描画処理部34とを有する。ノード情報記憶部32には、テレビ50に表示される複数のノードのデータと、これら複数のノードの表示優先度を示す表示優先順位の情報と、更新対象となるノードの新しいノードのデータとが格納される。ノードのデータおよび表示優先順位を含むノード情報がノード毎に格納される。更新指示により新たに描画されるノードを有するノードについては、更新後のノードのデータもノード情報に含まれる。表示優先順位の情報とは、zオーダーである。zオーダーが大きいほど、表示が優先される。描画データ作成部24は、情報処理に必要な情報をノード情報記憶部32に残したまま、文書解析部22から受け取り、ノード情報記憶部32に格納するデータ放送情報を順次更新する。
また、描画制御部20は、プログラムにしたがって所定の処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、プログラムを格納するためのメモリとを有する。CPUがプログラムを実行することで、文書解析部22、描画データ作成部24および描画処理部34が仮想的に構成される。
描画データ作成部24は、ノードを更新する旨の指示である更新指示が入力されると、画面領域をメッシュ状に複数の矩形に分割するメッシュ作成部26と、各ノードについて、分割された矩形との位置関係を示す情報である矩形情報のデータを作成するノードデータ作成部28と、ノードの重なりを判定する重なり判定部30とを有する。矩形情報はノード毎に作成される。矩形情報は、ノードと矩形との位置関係を示す情報として、各矩形についてノードが含まれているかどうかを示す情報と各矩形の位置座標とを含む。重なり判定部30は、更新描画処理の際、新たに描画するノードと他のノードとの重なりを判定する。そして、これらのノードに重なりがある場合には、表示優先順位を含むノード情報を描画処理部34に送出する。
なお、操作部45を放送受信装置10に設けたが、操作部45をテレビ50に設け、信号線を介して描画制御部20とテレビ50とを結ぶようにしてもよい。このようにすれば、ユーザはテレビ50用のリモコンで放送受信装置10への指示を入力することが可能になる。
次に、放送受信装置10の更新描画処理の動作手順を説明する。
図2は更新描画処理の動作手順を示すフローチャートである。なお、更新指示されたノードの元のノードを更新前ノードと称し、更新前ノードの代わりに描画される新たなノードを更新後ノードと称する。また、更新前ノードおよび更新後ノードを、更新対象ノードと総称する。
テレビ50に初期画面として複数のノードが表示された状態で、ユーザにより更新指示が入力されると、ノード情報記憶部32から更新後ノードを読み出す(ステップ101)。続いて、描画の画面領域をメッシュ状に複数の矩形に分割する(ステップ102)。そして、描画されるノードのそれぞれについて、ノードの一部を含む矩形の位置を示す情報である矩形情報を作成する(ステップ103)。
更新前ノードの代わりに更新後ノードを描画させる際、更新前ノードが他のノードと重なっていたときに、その表示優先度が問題となる。そのため、更新前ノードとの関係で描画の際、問題になる可能性のあるノードである重なり判定対象ノードがあるか否かを判定する(ステップ104)。そして、重なり判定対象ノードがある場合、その重なり判定対象ノードの矩形情報および更新前ノードの矩形情報から、これら2つのノードに重なりがあるか否かを判定する(ステップ105)。重なりがある場合には、表示優先順位の情報を読み出し(ステップ106)、表示優先順位の情報にしたがって更新後ノードを描画して、テレビ50への送信用の画像を作成する(ステップ107)。
なお、ステップ104で重なり判定対象ノードがない場合やステップ105で重なりがない場合には、更新前ノードの兄弟ノードなどとの表示優先度を考慮することなく、更新前ノードの親ノードの上に更新後ノードをそのまま描画する。
また、画面表示サイズが更新前ノードよりも更新後ノードの方が大きい場合には、更新前ノードの代わりに更新後ノードに対して図2で示したステップ102からステップ105までの処理を行い、更新後ノードと重なり判定対象ノードとの重なりを判定し、これらが重なる場合には表示優先順位の情報にしたがって更新後ノードを描画する。
次に、ステップ104の重なり判定対象ノードの判定方法について詳細に説明する。
ステップ104で、更新対象ノードに兄弟ノードがあるか否かを判定する。また、更新対象ノードの親ノードについて兄弟ノードがあるか否かを判定する。さらに、その親ノードの上位に親ノードが存在する場合は、その上位の親ノードについても兄弟ノードがあるか判定を行う。つまり、更新対象ノードの一階層上位の親ノードに限らず、更新対象ノードの直系で最上位の階層までのノードに対して兄弟ノードがあるか否かの判定を行う。他の系統の上位階層のノードとの重なりについては、子ノードが親ノードからはみ出て表示されることがないため、上位階層ノードの兄弟ノードに対してのみ重なるか否かの判定を行えばよいからである。このように、更新対象ノードの兄弟ノードと、更新対象ノードの直系の上位階層ノードの兄弟ノードとが重なり判定対象ノードとなる。
続いて、ステップ104の重なり判定対象ノードの判定方法を具体例で説明する。図3は重なり判定対象ノードの判定方法を説明するための図である。ここではzオーダーを、図面上でノードを識別するための符号として用いる。図3に示すノード3が更新対象ノードであるとすると、ノード3の兄弟関係にあるノード4が重なり判定対象ノードとなる。ノード4がノード3と重なっていれば、ノード3の更新後ノードを描画する際、ノード3の更新後ノードを描画した後、その上にノード4を描画する。ノード3とノード4との重なり部分に注目すれば、ノード4が優先して描画される。一方、ノード7は、ノード3と同一階層であっても、親ノードが異なるため、ノード3とは兄弟関係にない。そのため、ノード3との重なり判定対象ノードの判定をする必要がない。
また、ノード3の親ノードに相当するノード2について兄弟関係にあるノードがあるか否かを判定する。図3に示すように、ノード6は、ノード2と親ノードが共通で、かつ階層が一致している。そのため、ノード6は重なり判定対象ノードとなる。ノード6がノード3と重なっていれば、ノード3の更新後ノードを描画する際、ノード6との重なり部分はノード6が優先して描画される。
次に、ステップ102の画面領域分割からステップ105の重なり判定までの手順を詳しく説明する。なお、ステップ104の判定については、ここではその詳細な説明を省略する。
図4は重なり判定を演算によって行う方法を説明するための図である。ただし、ノード60Aは更新対象ノードとし、ノード60Bはその兄弟ノードとする。また、説明を簡単にするために、画面に描画されるノードとしては、背景画像以外に、ノード60Aとノード60Bの2つとする。
図2のステップ102で説明したように、ノード60Aとノード60Bを含む画面にそれぞれのエッジを通る線を引き、図4(a)に示すような画面をメッシュ状に複数の矩形に分割する。分割されたそれぞれの矩形の範囲を矩形領域と呼ぶ。各矩形領域を識別可能にするために、縦の線で分割された横方向の分割領域をx行とし、横の線で分割された縦方向の分割領域をy列として、行および列の座標で各矩形領域の位置座標を示す。画面左上の矩形領域の位置座標は(x1,y1)となり、画面右下の矩形領域の位置座標は(x5,y5)となる。
続いて、ノード60Aとノード60Bのそれぞれについて、各矩形領域にノードの一部が含まれているか否かを判定する。矩形領域にノードの一部が含まれていればその判定情報を“1”とし、含まれていなければその判定情報を“0”とする。各矩形領域について、その位置座標に対応して、“1”または“0”の数値の情報が決まる。
図4(b)に示すように、ノード60Aの場合、矩形領域(x2,y2)、(x2,y3)、(x3,y2)および(x3,y3)が判定情報“1”となり、他の矩形領域は判定情報“0”となる。一方、ノード60Bの場合、矩形領域(x3,y3)、(x3,y4)、(x4,y3)および(x4,y4)が判定情報“1”となり、他の矩形領域は判定情報“0”となる。
画面左上から右下にかけて、(x1,y1)→(x1,y5)→(x2,y1)→(x2,y5)・・・・→(x5,y5)の順に矩形領域の判定情報を並べたビット情報は、図4(b)に示すように、ノード60Aの場合は「00000 01100 01100 00000 00000」となる。ノード60Bの場合は「00000 00000 00110 00110 00000」となる。このビット情報は、各矩形の位置座標に対応して、ノードの一部が含まれるかどうかを示す情報となり、図2に示したステップ103の矩形情報に相当する。
続いて、図2に示したステップ104で重なり判定の対象となるノードを特定する。ここでは、ノード60Bが重なり判定対象ノードとなる。ノード60Aとノード60Bのそれぞれのビット情報について、各桁のANDをとるANDビット演算を行うと、図4(c)に示すように、結果のビット情報は「00000 00000 00100 00000 00000」となる。矩形領域(x3,y3)の判定情報が“1”になることから、ノード60Aとノード60Bは、矩形領域(x3,y3)で重なっていることが判定される(図2に示したステップ105)。
本実施例の描画方法では、上述のようにして、1回の演算で重なり判定を行うことで、ノード間の重なり判定を必要最小限の回数に抑えることができる。
次に、ステップ102の画面領域分割の方法についての例を説明する。図5は画面領域の分割方法の例を示す図である。
図5(a)に示す第1の方法は、画面全体を等分に分割して画面領域をメッシュ状に切るものである。図5(a)に示すように、ノード70Aおよびノード70Bのサイズやエッジに関係なく、等間隔で画面領域90が複数の矩形に破線80で区切られている。この方法では、画面領域を等分割するため、メッシュのサイズを計算処理する前処理が不要である。
図5(b)に示す第2の方法は、図4で説明した方法と同様に、ノードの矩形領域のエッジで線を引き、画面領域をメッシュ状に切るものである。図5(b)に示すように、ノード70Aおよびノード70Bの辺に沿って破線82が引かれ、画面領域90が複数の矩形に分割されている。この方法では、メッシュのサイズを計算する前処理が不要である。ノードの矩形サイズに合わせたメッシュではない図5(a)の方法に比べて、ノードの矩形サイズに合わせてメッシュが切られるため、重なり判定の効率は高い。
図5(c)に示す第3の方法は、x軸およびy軸のそれぞれから見てどの領域にどれだけのノードが存在するかを積分計算し、ノードの面積密度が均等になるように画面領域をメッシュ状に切るものである。図5(c)には、上記積分計算の結果を示す折れ線グラフが画面領域90の上側と左側に示されている。折れ線グラフを見てわかるように、ノード74Aとノード74Bの重なり部分では、重なり部分のないノード74A、74Bの領域に比べて、面積が2倍になっている。ここでは、2つのノードが重なっているため、重なった領域の面積を2倍にしたが、ノードの重なる数に対応して重なる領域の面積を大きくする。画面領域90の2次元座標の面積を求めた後、矩形内のノードの面積密度が均等になるように破線84が引かれている。ノードの重なり付近ではメッシュのサイズ(破線間隔)が最も小さくなり、ノードの角付近ではメッシュのサイズが最も大きくなっている。この方法では、メッシュのサイズを計算する前処理が必要である。ノードの分布に応じてメッシュを切るため、重なり判定の効率は図5(b)よりも高くなる。
複数の分割方法から、画面に表示されるノードの数や大きさなどの性質に応じて分割方法を選択することで、演算処理の負荷をさらに軽減することが可能となる。
従来の方法と比較して、本発明の描画方法の効果を説明する。
従来の重なり判定方法として考えられるのは、重なりの判定対象となるノードの座標とサイズを用いて条件判定を行うものである。この場合、重なり判定の対象となるすべてのノードに対して条件判定を行うことになる。1つのノードに対して行う条件判定処理は、x軸およびy軸それぞれの位置とサイズの大小を比較するif条件判定を最大4回ずつ、合計最大8回処理することになる。このため、複数のノードを比較する必要がある場合、そのノードの数に8を掛けた回数だけのif条件判定が行われる。このため、従来の方法は、CPUへの負荷が増大し、ひいてはシステム全体の処理速度低下を招く。これに対して、本発明の描画方法では、ノード間の重なり判定を必要最小限の回数に抑え、計算処理の負荷を軽減できる。
また、従来のノードの重なり判定は、全てのノードに対して比較を行うことになる。しかし、データ放送においては親ノードに対する子ノードがその矩形領域をはみ出すことがない。そのため、本発明では、比較対象を更新対象となるノードと兄弟関係にあるノード、および親を含む直系の上位階層のノードの兄弟関係にあるノードにのみ絞り込むことにより、全てのノードを比較する必要がない。そのため、計算量を減少させることができる。
さらに、画面全体をデータ放送に使用されるノードの矩形の分布に応じてメッシュ状に切り分けることにより、データ放送の画面構成に適した重なり判定処理を実現することができ、処理速度を向上させることができる。
なお、本発明の描画方法を、記憶部および制御部を有する放送受信装置に実行させるためのプログラムに適用してもよい。放送受信装置の制御部に用いられるCPUの性能は、一般的にパソコンなどの情報処理装置に搭載される高性能なグラフィック処理LSIに比べて劣っていることが多いためである。
本実施例のデータ放送受信装置の一構成例を示すブロック図である。 更新描画処理の動作手順を示すフローチャートである。 重なりの判定対象となるノードを説明するため図である。 重なり判定を演算によって行う方法を説明するための図である。 画面領域の分割方法の例を示す図である。 ノードのツリー構造とノードの表示を説明するための図である。 データ放送画面の一例を示す図である。
符号の説明
10 放送受信装置
20 描画制御部
32 ノード情報記憶部

Claims (8)

  1. 表示優先順位を含むノード情報をもつ階層化された複数のノードを描画するデータ放送受信装置による描画方法において、
    前記複数のノードのうち少なくとも1つのノードに対する更新指示を受信すると、画面領域を複数の矩形に分割する画面分割ステップと、
    前記複数のノードのそれぞれについて、該ノードが各矩形に含まれているかどうかを示す情報を含む矩形情報を作成する矩形情報作成ステップと、
    前記複数のノードのうち、更新指示されたノードとの重なり判定を行うノードとして、更新指示されたノードの兄弟ノードおよび更新指示されたノードの直系の上位階層にあるノードの兄弟ノードを重なり判定対象ノードに決定する重なり判定対象ノード決定ステップと、
    前記矩形情報により更新指示されたノードと重なり判定対象ノードが重なっているかどうかを判定する重なり判定ステップと、
    更新指示されたノードおよび重なっていると判定されたノードについて前記表示優先順位にしたがって描画するステップと、
    を有することを特徴とする描画方法。
  2. 前記ノード情報はBML言語で記述されていることを特徴とする請求項1記載の描画方法。
  3. 更新指示されたノードの更新前ノードと更新後ノードとについて、該更新後ノードの表示サイズが該更新前ノードよりも大きい場合、該更新後ノードに対して前記矩形情報作成ステップおよび前記重なり判定ステップの処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の描画方法。
  4. 前記画面分割ステップは、前記矩形の面積が均等になるように前記画面領域を分割することを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の描画方法。
  5. 前記画面分割ステップは、前記画面領域を前記複数のノードのエッジを通る線で前記複数の矩形に分割することを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の描画方法。
  6. 前記画面分割ステップは、前記ノードの重なる数に対応してノードの重なり領域の面積を大きくし、前記画面領域のノードの面積密度が均等になるように該画面領域を前記複数の矩形に分割することを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の描画方法。
  7. 表示優先順位を含むノード情報をもつ階層化された複数のノードを格納するための記憶部と、
    前記複数のノードのうち少なくとも1つのノードに対する更新指示を受信すると、画面領域を複数の矩形に分割し、該複数のノードのそれぞれについて該ノードが各矩形に含まれているかどうかを示す情報を含む矩形情報を作成し、該複数のノードのうち、更新指示されたノードとの重なり判定を行うノードとして、更新指示されたノードの兄弟ノードおよび更新指示されたノードの直系の上位階層にあるノードの兄弟ノードを重なり判定対象ノードに決定し、該矩形情報により更新指示されたノードと重なり判定対象ノードが重なっているかどうかを判定し、更新指示されたノードおよび重なっていると判定されたノードについて前記表示優先順位にしたがって描画する制御部と、
    を有するデータ放送受信装置。
  8. 表示優先順位を含むノード情報をもつ階層化された複数のノードを描画する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記複数のノードのうち少なくとも1つのノードに対する更新指示を受信すると、画面領域を複数の矩形に分割する画面分割ステップと、
    前記複数のノードのそれぞれについて、該ノードが各矩形に含まれているかどうかを示す情報を含む矩形情報を作成する矩形情報作成ステップと、
    前記複数のノードのうち、更新指示されたノードとの重なり判定を行うノードとして、更新指示されたノードの兄弟ノードおよび更新指示されたノードの直系の上位階層にあるノードの兄弟ノードを重なり判定対象ノードに決定する重なり判定対象ノード決定ステップと、
    前記矩形情報により更新指示されたノードと重なり判定対象ノードが重なっているかどうかを判定する重なり判定ステップと、
    更新指示されたノードおよび重なっていると判定されたノードについて前記表示優先順位にしたがって描画するステップと、
    を有する処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
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