JP4371980B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置、その製造方法及び製造装置に関し、特に多層配線構造の半導体装置の層間絶縁膜に関する。
半導体装置の微細化が進むにつれて、層間絶縁膜を用いた多層配線構造が多用されている。多層配線構造を信頼性高く形成するためには、下層配線により発生した段差上に層間絶縁膜を形成し、CMP(Chemical Mechanical Polishing;化学的機械研磨法)を用いて平坦化させ、その平坦面上に上層配線を形成するようにしている。層間絶縁膜の平坦化は、上層配線パターニング用のレジスト露光時におけるDOF(Depth of Focus;焦点深度)のマージンの確保や、段差による上層配線のカバレージ低下を回避するために、重要な技術である。
層間絶縁膜の形成方法としては、例えばO/TEOS(Tetraethyl Orthosilicate)準常圧CVD(準常圧は数Pa〜93000Pa程度)により、ステップカバレージの良いシリコン酸化膜を形成できることが知られている。O/TEOS材料ガス中にボロンやリン等の不純物を混合して、例えばBPSG膜(Boron-Phosphoresce Silicate glass)等のPMD膜(Pre Metal Dielectric)を形成し、800〜900℃程度の熱処理を施してリフローすることによって平坦性を向上させる方法もある。リフロー後の膜にCMPを施すと更に平坦度が増す。
一方、半導体装置の微細化、動作速度の向上等が進むにつれて、不純物拡散層やポリシリコンゲート電極の表面をセルフアラインでシリサイド化し、シート抵抗を低減させるサリサイド(Self Aligned Silicide)と呼ばれる技術が用いられている。特に、高融点金属としてCoを全面に形成し、熱処理することによって、シリコン層(ポリシリコンゲート電極)の下地部分(不純物拡散層)とのみセルフアラインでシリサイド化し、未反応のCoをウエットエッチングで除去するサリサイドは、低抵抗のCoSi2が形成されるため有用である。
しかし半導体装置の微細化が進むと、そのトランジスタ寸法もシュリンクされ、素子領域、および配線層間に成膜するPMD膜が埋め込まなければならない素子間隔も小さくなり、素子間隔領域でPMD膜中にボイドが発生し、その状態でコンタクトホール形成のためのドライエッチングを行うとエッチストップなどの問題が発生し、コンタクトホール形成不良が発生するという問題がある。
またCoSi2は耐熱性が低く、PMD膜のリフロー温度近傍でCoSiの凝集を生じ、シート抵抗が上昇するという問題がある。Coと同程度の高融点金属であるNiを用いるサリサイドでも同様の現象が起こる。CoSiの凝集が発生しない温度、例えば850℃以下でリフローするためには、PMD膜中の不純物濃度を例えばボロン5.0wt%、リン6.0wt%以上に高めるか、あるいは成膜時の圧力を数百Pa以上、例えば20000Pa以上という高い領域(高い領域とは大気圧に近い状態)にする必要がある。
ところが、PMD膜は不純物濃度が高まると吸湿性が高くなり、空気中では表面状態が不安定となる。ボロンやリン等の不純物は吸湿し易く、吸湿すると結晶化して細かい粒状物となるもので、リフロー後に膜表面を平坦化するCMP処理を施しても、欠陥、スクラッチが発生する等の問題が起こる。成膜時の圧力を高める場合は、低温、短時間の熱処理でも平坦性を向上できるが、不純物濃度を高める場合よりも更に吸湿性が高くなり、結晶化の問題がより顕著になる。つまり、ボイド抑制と異物析出とはトレードオフの関係にある。
このため、例えば特許文献1では、不純物濃度の高いPMD膜(高濃度PMD膜)の形成とリフローとを一つのチャンバーで行い、更にそのチャンバーで前記高濃度PMD膜上にシリコン酸化膜を保護膜として形成することにより、吸湿による析出異物の問題を解決している。
また特許文献2では、高濃度PMD膜上に不純物を含まないシリコン酸化膜を形成した後にリフロー処理を施すことにより、不純物不含のシリコン酸化膜をPMD膜と空気との反応を抑えるキャップ膜として機能させ、異物の析出の問題を解決している。
特開平10−312998号公報 特開平9−106985号公報
特許文献1の技術では、上記したように高濃度PMD膜の成膜とリフローとシリコン酸化膜の成膜という3つの処理を同一チャンバーで行っており、その際のPMD膜の成膜温度、リフロー温度、シリコン酸化膜の成膜温度はそれぞれ異なるため、処理対象物をランプ加熱によって所定温度に制御する温度制御を行っている。ところが、温度変化には時間がかかるため生産性の低下を招くことになり、生産性を補うためにはチャンバー等の装置の台数を増加させざるを得ないという問題がある。また温度変化によって、チャンバー内壁等に堆積されたPMD膜とシリコン酸化膜との積層膜に熱ストレスが加わり、膜剥離が起こり、そのパーティクルが処理対象物に付着する問題もある。
特許文献2の技術では、高濃度PMD膜上のシリコン酸化膜の膜厚が厚くなると、リフローさせても高い平坦性を得ることができない。単に平坦性を得るリフローは高温熱処理によって可能であるが、Technology Nodeが進んだ半導体装置を製造する場合には、高温熱処理によって不純物拡散層の不純物のプロファイルが変わってしまい、所望の電気特性が得られなくなるので、リフロー温度の高温化という手法をリフロー特性の改善に用いることはできないのである。
本発明は上記問題を解決するもので、多層配線構造の層間絶縁膜を、析出異物の問題なく、また電気特性を損なうことなく、平坦性高く形成することを目的とする。
本発明者らは上記問題を解決すべく研究した結果、析出異物を顕在化させる不純物濃度は、リフロー性を損なわせない不純物濃度に比べて高いことを見出し、これらの不純物濃度の差を利用して膜質を制御することで、析出異物を顕在化させることなく、膜の平坦性を確保するに至った。
すなわち、本発明の半導体装置の製造方法は、下層配線と上層配線との間に層間絶縁膜として不純物含有シリコン酸化膜を配した多層配線構造の半導体装置の製造方法であって、前記不純物含有シリコン酸化膜をCVD法により形成するCVD工程と、形成された前記不純物含有シリコン酸化膜をリフローするリフロー工程とを含み、前記CVD工程は、有機シリコン系ガスと不純物含有有機系ガスと酸化性ガスとを材料ガスとして、リフローに適した濃度以上の濃度の不純物を含有した第一のシリコン酸化膜を成膜する第一のCVD工程と、前記不純物含有有機系ガスを前記第一のCVD工程よりも低量に制御して、析出異物を形成させない程度の濃度の不純物を含有した第二のシリコン酸化膜を成膜する第二のCVD工程とで構成され、前記不純物含有有機系ガスが、少なくともボロンとリンのいずれかを成分とした有機系ガスの内の一種または複数種であり、前記第二のCVD工程で成膜される不純物含有シリコン酸化膜について、表面に接触する水に対してボロンとリンがそれぞれ溶解する0より大きい溶解量の許容値を決め、前記許容値以下となる前記不純物含有有機系ガスの成膜槽内濃度を予め求め、前記成膜槽内濃度となるように前記不純物含有有機系ガスの流量を制御することを特徴とする。
不純物含有シリコン酸化膜を15000Paから100000Paの圧力領域で形成することを特徴とする。リフロー性は一般に不純物濃度および成膜圧力に依存しており、150000Pa〜100000Paの圧力領域で成膜された膜のリフロー性は高くなるからである。
第二のCVD工程で成膜される不純物含有シリコン酸化膜が、膜厚10nm以下であり、表面に接触する水に対して、ボロン0.00020μg/cm2以下、もしくは、リン0.010μg/cm2以下、もしくは、ボロンおよびリン0.01μg/cm2以下が溶解する0より大きい不純物含有量であることを特徴とする。上記した膜厚範囲で良好なリフロー性が得られ、また上記した不純物含有量範囲で異物析出の問題を回避できる。
本発明の半導体装置の製造方法は、層間絶縁膜としての不純物含有シリコン酸化膜を2段階で形成し、その第1段階において不純物を高濃度に制御することでリフロー性を向上させ、それにより発生する吸湿、析出異物の問題を、第2段階において不純物を微量に制御することで、さらには膜厚をも制御することで、回避するようにしたものであり、素子形成部と電気的信号を伝える配線層とを備えたトランジスタ等の多層配線構造の層間絶縁膜を、析出異物の問題なく、また電気特性を損なうことなく、平坦性高く形成することができる。よって、素子間隔が微細化された半導体装置も高い歩留まりで得られる。
2段階の成膜を行った後にリフローすればよいので、温度管理が容易であり、生産性は低下しない。グローバル段差を緩和するために層間絶縁膜の形成後に行うCMP(化学的機械的研磨)の処理時間も短縮することができ、CMP装置の生産性向上にも大きく寄与する。
この方法を実施する本発明の半導体装置製造装置は、従来装置に若干の変更を加えることで実現できるものであり、新たな追加投資は必要なく、従来の半導体装置製造装置、半導体製造ラインの延命が可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は半導体装置の一部、詳細にはトランジスタのゲート構造、より詳細にはポリメタルゲート構造を示す断面図である。
図1において、半導体基板(ウエーハ)1の上に、ポリシリコン電極2(70nm)、窒化チタン膜3(15nm)、タングステン膜4(100nm)、窒化チタン膜5(15nm)が形成され、その上にシリコン窒化膜6(100nm)、SiON膜7(50nm)が形成されている。そしてゲート電極を形成するために、所定のレジストパターンニングとドライエッチングとが施されている。
さらに、SAC(Self Alien Contact)用のスペーサー膜として、シリコン窒化膜8(40nm)が形成されている。このシリコン窒化膜8の成膜にはLP−CVD法が用いられるので、巻き込み酸化によってゲート電極部のタングステン4が酸化されるのを防止する目的で、シリコン窒化膜8に先立って、400℃以下の成膜温度で成膜できるカバレージの良好な絶縁膜9(20nm程度)が酸化防止膜として形成されている。このような構造における埋め込み寸法は150nm程度である。
そして、シリコン窒化膜8の上に不純物含有シリコン酸化膜たるBPSG膜10が成膜され、埋め込み性を向上させるために窒素、酸素、水素雰囲気中でアニール処理が施されている。このBPSG膜10の膜厚は、パターン、埋め込むべき領域、深さなどに応じて決められるが、ここでは厚み500nm程度に形成されている。このBPSG膜10には、ボロン4.0wt%、リン6.0wt%と、非常に高い濃度で不純物が含有されている。
高濃度不純物含有BPSG膜10の上には、微量の不純物を含有したシリコン酸化膜たるBPSG膜11が形成されている。このBPSG膜11は、高いリフロー性を確保するために膜厚10nm以下が望ましく、ここでは厚み5nmに形成されている。BPSG膜11は、所定の条件で表面に接触する水に対して、ボロン0.00020μg/cm2以下、もしくは、リン0.010μg/cm2以下、もしくは、ボロンおよびリン0.01μg/cm2以下が溶解する不純物含有量である。
上記したポリメタルゲート構造部分を操作型電子顕微鏡により観察したところ、BPSG膜11は良好なリフロー性を示していて、ゲート電極間のスペースにもボイドの発生は見られない。なお観察前には、デコレーション処理としてBHF1:10、10秒間のウエットエッチング処理を行っている。
この観察結果は、上記したようにBulk側の不純物濃度が高い膜構造とすることにより、リフロー性の劣化を招くことなく、大気中の水分や成膜後の洗浄処理雰囲気中の水分による異物析出を回避できることを示すものである。このことを図2によりさらに説明する。
図2は絶縁膜(PMD膜)における欠陥数と不純物の析出量との相関を示す。
サンプルは、シリコン酸化膜(不純物高濃度層800nm、低濃度層5.0nm)を半導体基板(200mm基板)上に成膜し、大気暴露したものである。成膜条件は基板温度450℃、成膜圧力25000Paである。
縦軸に示した欠陥数(a.u.)は、レーザー等の光学系を備えた欠陥評価装置を用いて、サンプル1枚あたりに存在する0.20μm以上の欠陥、つまりリン、ボロンが大気中の水分等と反応して生成したP、Bの析出物、を検出した結果である。
横軸に示した不純物の析出量(μg)は、純水2mlをサンプル上に滴下し、2分間放置した後に回収したものを分析検体として、誘導結合プラズマ質量分析(ICP−MS)によって定量分析した結果であり、純水中に溶け込んだボロン、リンそれぞれのサンプル1枚あたりの溶解量を表わしている。なおサンプル上に滴下した純水は、表面が親水性であるためサンプル全面に広がる。
図2において、ボロンは析出量が0.05μgを超えると、またリンは析出量が3.0μgを超えると、欠陥数が急激に増加している。換言すると、ボロン0.05μg以下、リン3.0μg以下であれば析出異物が抑制されている。
したがって、表面に接触する水に対する溶解量が、ボロン0.05μg(約0.00020μg/cm2)以下、もしくはリン3.0μg(約0.010μg/cm2)以下、もしくはボロンおよびリン0.01μg/cm2以下の不純物含有量となる絶縁膜を形成することにより、大気中の水分や成膜後の洗浄処理による析出異物の問題を回避し、優れた熱処理リフロー特性を実現できると言える。この結果は、上記したように膜厚5.0nmで得られたものであるが、膜厚10nm以下であればリフロー性が損なわれることはない。
本発明の半導体装置製造装置について説明する。
図3に示す半導体装置製造装置は、上記したような絶縁膜(PMD膜)を成膜するCVD装置である。
チャンバー101内には、処理対象の半導体基板102を設置するためのサセプター103と、半導体基板102に材料ガスを均一に供給するためのシャワーヘッド104とが設置されている。サセプター103には、半導体基板102を加熱するためのヒーター等の加熱機構が内蔵されている。ただしPMD膜に関しては、このサセプター103内の加熱機構による抵抗加熱方式を用いてもよいし、サセプター103の近傍にランプ(図示せず)を設けて直接に加熱するランプ加熱方式を用いてもよい。
チャンバー101外には、真空配管105を通じてチャンバー101内の圧力を制御する真空ポンプ106が設置されている。真空配管105にはスロットルバルブ107、メインバルブ108が介装されている。スロットルバルブ107は成膜中の圧力を制御するためのものであるが、多種多様に存在するスロットルバルブの内のどのような方式のものを用いても問題はない。
チャンバー101外にはまた、シャワーヘッド104に材料ガスを供給する第1の材料ガス供給系109と第2の材料ガス供給系110とが設けられている。
第1の材料ガス供給系109は、O供給源に接続したO用の配管111を有している。第2の材料ガス供給系110は、TEOS供給源に接続したTEOS用配管112と、TEB供給源に接続したTEB用配管113と、TEPO供給源に接続したTEPO用配管114と、これらが連通した主管115とを有している。この第2の材料ガス供給系110には3系統の配管112,113,114のみ設けられているが、必要な材料ガスの種類に応じて増設すればよい。
主管115にはメインバルブ116が設置されている。その他の配管には、管路を開閉する第1のバルブ117が設置され、その上流にガス流量を制御するためのマスフローコントローラ118が設置され、マスフローコントローラ118の上流直近に第2のバルブ119が設けられている。メインバルブ116,第1および第2のバルブ117,119は、材料ガスによるパーティクルの低減、材料ガスの供給安定化、安全対策の一環としての緊急遮断弁に活用される。
材料ガス量の制御性、応答性は、膜中の不純物含有量の制御性を向上させるための重要な要素である。そのため、第2の材料ガス供給系110におけるマスフローコントローラ118からチャンバー101までの配管長さは、TEOS用の配管112に比べて不純物用の配管113,114が短く設定されていて、配管113,114内の不純物量の影響が低減されるようになっている。半導体基板102のさらなる大口径化が進み、枚葉単位での管理が必要になった場合に特に有用な構成と言える。
マスフローコントローラ118には、実流量、制御信号、バルブ116,117,119の開閉の信号をモニタリングするためのロギングシステム(制御系)120が設置されている。このロギングシステム120を備えることにより、半導体基板102の枚葉での状態管理を行うことができ、異常成膜を早期に察知し、異常成膜が起きた半導体基板を選別するのが可能になると共に、装置異常を早期に検出することが可能になる。
これと同様の目的で、チャンバー101に脱ガス分析装置121も設置されている。脱ガス分析装置121を備えることにより、成膜初期のチャンバー101内の不純物濃度を制御することができ、分析結果をマスフローコントローラ118にフィードバックすることが可能である。
これらロギングシステム120や脱ガス分析装置121は、不純物濃度を厳密にコントロールする必要があるため設置しているのであるが、マスフローコントローラ118が高性能であったり、あるいは成膜プログラムの応答時間、制御性が優れていれば、これらのモニタリングシステムは必ずしも必要ではない。
図4に示す成膜プロファイルを参照しながら絶縁膜の形成方法を説明する。横軸は時間を示し、縦軸は各成分ガスの供給の有無を示す。
(ステップ1)
処理対象の半導体基板102をサセプター103上に設置し、所望の基板温度になるように加熱する。
その際のチャンバー101内の雰囲気は、真空、大気のどちらでも構わないが、絶縁膜(PMD膜)の成膜は100から80000Pa台の準常圧領域で行うため、この成膜圧力領域で半導体基板102を加熱するのが望ましい。
ここではTEOSガスを500sccmで流すものとし、その場合には所望のプロセス圧力、たとえば25000Paになるように圧力制御を行い、基板温度を400℃以上にするのが望ましいので、基板温度450℃まで加熱する。基板温度が450℃に達したら次のステップへと移行する。
(ステップ2)
次に、TEOSで形成される膜中へボロンをドーピングするためのTEBガスを160sccmで流す。これによりBulk側のボロン濃度が高くなる。TEBガスのみを流すのは、TEBは流量制御性が悪く、また次ステップでTEPOと酸化剤であるOとを流した時にドーパントのボロンがTEPO、TEOSと反応して膜のBulk側の濃度が低くなるため、TEPO、TEOSの少し前に供給開始するのである。チャンバー101の大きさや各成分のガスの流量にもよるが、このステップ2は20秒程度必要である。
(ステップ3)
次に、TEPOとOガスとを5000Sccmで流す。このステップ3は所望の膜厚が得られる時間とする。
(ステップ4)
そしてTEBとTEPOの供給を停止する。このステップ4で、ボロン、リンを高濃度に含んだシリコン酸化膜(高濃度BPSG膜)の成膜が完了する。
(ステップ5)
TEOSとOガスとは、さらに形成される膜の膜厚が5nmになるように成膜時間を予め調整し、停止させる。これらTEOSとOガスとを供給する間には、配管113,114,115内に残留しているTEB、TEPOも供給されるので、微少のボロン、リンを含んだシリコン酸化膜が成膜される。配管113,114,115内に適量のTEB、TEPOが残留しないことが予めわかっている場合には、TEOSとOガスとを供給し続ける間に、TEB、TEPOも極微量流せばよい。成膜終了後に、チャンバー101から排気し、半導体基板102を取り出す。
本発明の半導体装置は、以上のような絶縁膜(PMD膜)を含んだ多層構造を有して形成される。絶縁膜は、最後のステップで成膜される膜の膜質により、大気中の水分や成膜後の洗浄処理による析出異物がなく、優れた熱処理リフロー特性を示し、平坦性を備えたものとなる。
なお、上記したTEOS、TEB、TEPO、Oガスの流量は、上述した所望のボロン、リン濃度になるように設定される好適な流量の一例であり、これに限定されるものではない。
本発明の半導体装置の製造方法及び製造装置は、多層配線構造の層間絶縁膜を、析出異物の問題なく、平坦性高く形成することができ、素子間隔が微細化された半導体装置の製造に特に有用である。
半導体装置のポリメタルゲート構造を示す断面図 絶縁膜における不純物の析出量と欠陥数との相関を示すグラフ 本発明の一実施形態における半導体装置製造装置の概略構成図 本発明の一実施形態における半導体装置製造法の成膜プロファイルを示す概念図
符号の説明
1 半導体基板
2 ポリシリコン電極
3 窒化チタン膜
4 タングステン膜
5 窒化チタン膜
6 シリコン窒化膜
7 SiON膜
8 シリコン窒化膜
9 絶縁膜
10 BPSG膜
11 BPSG膜
101 チャンバー
102 半導体基板
104 シャワーヘッド
112 TEOS用配管
113 TEB用配管
114 TEPO用配管
118 マスフローコントローラ

Claims (3)

  1. 下層配線と上層配線との間に層間絶縁膜として不純物含有シリコン酸化膜を配した多層配線構造の半導体装置の製造方法であって、
    前記不純物含有シリコン酸化膜をCVD法により形成するCVD工程と、
    形成された前記不純物含有シリコン酸化膜をリフローするリフロー工程とを含み、
    前記CVD工程は、
    有機シリコン系ガスと不純物含有有機系ガスと酸化性ガスとを材料ガスとして、リフローに適した濃度以上の濃度の不純物を含有した第一のシリコン酸化膜を成膜する第一のCVD工程と、
    前記不純物含有有機系ガスを前記第一のCVD工程よりも低量に制御して、析出異物を形成させない程度の濃度の不純物を含有した第二のシリコン酸化膜を成膜する第二のCVD工程とで構成され、
    前記不純物含有有機系ガスが、少なくともボロンとリンのいずれかを成分とした有機系ガスの内の一種または複数種であり、前記第二のCVD工程で成膜される不純物含有シリコン酸化膜について、表面に接触する水に対してボロンとリンがそれぞれ溶解する0より大きい溶解量の許容値を決め、前記許容値以下となる前記不純物含有有機系ガスの成膜槽内濃度を予め求め、前記成膜槽内濃度となるように前記不純物含有有機系ガスの流量を制御する
    半導体装置の製造方法。
  2. 前記不純物含有シリコン酸化膜を15000Paから100000Paの圧力領域で形成する請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第二のCVD工程で成膜される不純物含有シリコン酸化膜が、膜厚10nm以下であり、表面に接触する水に対して、ボロン0.00020μg/cm2以下、もしくはリン0.010μg/cm2以下、もしくはボロンおよびリン0.01μg/cm2以下が溶解する0より大きい不純物含有量である請求項1記載の半導体装置の製造方法。
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