JP4370816B2 - 調光システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の照明負荷を調光制御する調光システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から各種照明の点消灯制御と、照明ランプの光量の調節を行う調光システムが実用化されている。
【0003】
例えば、従来の照明システムとして、特開2001-15276号公報に記載されているように主操作盤から信号線を介して伝送される指令に従ってランプの点灯・消灯およびランプの調光量を制御するものがあり、さらにランプ点灯時間を計時する手段を点灯装置に持たせ、ランプの点灯時間を計測し、放電灯の点灯時間の経過に伴う照度の低下を抑制するシステムが記載されている。
【0004】
一方、テレビスタジオやホールなどの調光システムにおいて、調光器にてランプ電力やランプ不点などを検出することは既に実現されている。
【0005】
特に、劇場やホール等における舞台照明では、舞台で演じられる内容に応じた照明設備と、その照明設備を舞台で演じられる内容の進行状況に応じた点消灯と調光が集中的に行えるような調光システムが設けられている。また、テレビや映画スタジオにおいては、スタジオ内で撮像されるテレビ番組のシーンや、映画の撮影シーン毎に求められる照明が得られるように、各種照明器具と、その各種照明器具の点消灯と調光を集中的に行う調光システムが設けられている。
【0006】
この劇場、ホール、及びスタジオ等を初めとして、各種施設や屋内外に設けられている複数の照明器具の点消灯と調光等を集中的に制御する調光システムの具体例を図18を用いて説明する。
【0007】
例えば、スタジオ内に、複数の照明器具54a〜54nが設置されているとする。この照明器具54a〜54nは、図示していないが、照明ランプ、照明ランプを取付保護する機械的機能、照明ランプからの出射光を制御調整する光学的機能、照明ランプの点灯電力供給制御する電気的機能、及び後述する監視器等からなっている。
【0008】
この複数の照明器具54a〜54nそれぞれには、調光器52a〜52nで生成された所定の点灯電力が照明電源線53a〜53nを介して供給されるようになっている。
【0009】
この調光器52a〜52nは、後述する主調光装置56からの制御の基で、商用電源51からそれぞれの照明器具54a〜54nに応じた点灯電力を生成して、前記照明電源線53a〜53nを介して供給し、照明器具54a〜54nそれぞれの点消灯と調光制御を行うと共に、照明器具54a〜54nの監視器からの監視情報を監視情報線55a〜55nを介して受信し、前記主調光装置56へと転送するようになっている。
【0010】
この照明器具54a〜54nに内蔵されている監視器は、照明器具54a〜54nそれぞれの点消灯有無、点灯時間、照明器具温度、漏電の有無、ランプ断線、及びランプ定格電力等を検出して監視情報として出力するようになっている。
【0011】
前記調光器52a〜52nそれぞれは、主調光装置56との間に、制御信号線57と、監視信号線58で接続されている。
【0012】
この主調光装置56は、前記調光器52a〜52nに対して、それぞれの点消灯と調光の制御信号を制御信号線57を介して生成出力すると共に、前記照明器具54a〜54nの監視器から監視情報線55a〜55nによって調光器52a〜52nに伝送され、且つ、監視信号線58を介して転送された照明器具54a〜54nの監視情報を受信し、その監視情報を基にモニター59に各照明器具54a〜54nの点消灯状態、異常状態、又は累計点灯時間等を表示する機能を有している。
【0013】
【特許文献1】
特開2001-15276号公報(第1−3頁、図1,図36)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、劇場やスタジオで使用される調光システムでは、固定的に配設された特定の調光器に対して特定の照明器具が常に固定して接続されるものではなく、調光器に対して接続する照明器具は必要に応じて取り替えられる。従って、調光器や主調光装置で特定の照明器具を監視しランプ点灯時間などを計時(累積)しようとしても、調光器に対して接続される照明器具が場合によって付け替えられるため、特定の照明器具の累積点灯時間を知ることができないという問題があった。
【0015】
また、図18の従来の調光システムは、主調光装置56によって制御される複数の調光器52a〜52nで生成された照明電源をそれぞれの照明器具54a〜54nに供給する照明電源線53a〜53nと、この複数の照明器具54a〜54n毎の点消灯と調光等の動作状態を監視する情報を前記複数の調光器52a〜52nに送信するための監視情報線55a〜55nとを設ける必要がある。
【0016】
このために、スタジオの照明器具54a〜54nの点消灯と調光制御単位毎に照明電源線53a〜53nと監視情報線55a〜55nを必ず設ける必要があり、配線工事が煩雑となる。また、既設の主調光装置56と調光器52a〜52nで複数の照明器具54a〜54nの点消灯と調光制御のみ行い、各照明器具54a〜54nの監視情報を検出生成してない調光システムに、新たに照明器具54a〜54n毎の監視情報を検出生成する機能を追加する場合には、既存の照明電源線53a〜53nに併設して、監視情報線55a〜55nを設ける必要があり、配線作業が繁雑となる。
【0017】
本発明は、このように事情に鑑みなされたもので、新規及び既設の照明設備において、配線作業が簡素で照明器具の点消灯と調光等の状態監視情報の検出が可能な調光システムを提供することを目的としている。
【0018】
また、本発明の他の目的は、照明器具をどの調光器に接続しても、個々の照明器具の正確な情報(累積点灯時間など)を使用者に知らせることができる調光システムを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明及び以下の各発明において、用語の定義及び技術的意味は次による。
【0021】
照明器具とは、主に光源である照明ランプから出射される光を制御調整する光学的機能と、その照明ランプを固定保護するための機械的機能と、照明ランプに電気エネルギーを供給制御する電気的機能とを併せ持っているものである。
【0022】
監視手段は、照明器具の動作状態を監視するもので、照明器具の動作状態を検出する状態監視部と、その検出した動作状態情報を通信する通信部からなり、照明器具に内蔵されている。
【0023】
前記状態監視部は、照明ランプ点灯のオン・オフ判定、照明ランプの寿命判定、照明器具の漏電判定、照明器具の異常温度判定、照明ランプの断芯判定、及び取り付けられている照明ランプが定格電力であるか判定等の動作状態を判定するために必要な照明器具に入力される点灯電力の電圧電流値、照明ランプの電圧電流値、照明ランプの点灯時間、照明器具の温度等を検出して、その検出値を照明器具の状態監視データとする。
【0024】
この状態監視データを基に後述する主調光手段で各種演算判定が行われ、照明ランプを含む照明器具が正常に動作しているか、あるいは、正常に動作せずに異常状態である等の状態表示が行われる。
【0025】
前記通信部は、前記状態監視部で検出生成した状態監視データを調光手段へ電力線搬送通信で送信するための監視信号に変換生成するものである。この電力線搬送通信は、調光手段から照明器具に供給される点灯電力の供給線路である照明電源線を用いて送信する方式である。
【0026】
調光手段は、前記照明器具を点灯調光制御する調光機能と、前記監視手段から送信された状態監視データを受信し、且つ、後述する主調光手段に転送する受信転送機能とを有している。
【0027】
前記調光機能は、後述する主調光手段からの制御の基で、照明器具へ所定の点灯電力を供給オン・オフさせると共に、照明ランプの光量を調節する調光のために照明ランプに供給される点灯電力の電流を制御する。この照明ランプに供給される電流の制御には、照明ランプ電流の振幅(大きく)を制御する振幅制御と、照明ランプ電流の導通位相角を制御する位相制御とがある。
【0028】
前記受信転送機能は、前記監視手段から電力線搬送通信で送信された状態監視データの監視信号を受信すると共に、主調光手段に転送する。
【0029】
なお、主調光手段に転送される状態監視データの監視信号には、照明器具の識別情報、あるいは、照明器具を点灯調光制御する調光手段の識別情報のいずれかが付加されるようになっている。
【0056】
請求項1の発明の調光システムは、各照明器具の動作状態を監視して状態監視データを生成する状態監視部と、その状態監視データを電力線搬送通信で送信する通信部を有する監視手段と;前記照明器具を点灯調光制御すると共に、各照明器具の監視手段から電力線搬送通信で送信された状態監視データを受信し転送する調光手段と;各照明器具と各調光手段のそれぞれに設けられたケーブルを接続するコネクタ同士を嵌合するときに、コネクタとコネクタの間に装着されるものであって、互いに接続される照明器具及び調光手段それぞれの識別番号を組のデータとして設定する設定部と、前記識別番号の組のデータを専用信号線または無線にて送信する通信部を備えたアダプタと;複数の前記調光手段をそれぞれ制御すると共に、複数の前記アダプタから専用信号線または無線にて送信された前記識別番号の組のデータと、複数の前記調光手段から電力線搬送通信で転送された状態監視データとに基づいて、照明器具毎の動作状態を表すデータベースを作成することが可能な主調光手段と;を具備したことを特徴とする。
【0057】
請求項1の発明の調光システムによれば、主調光手段では各調光手段の制御時間や調光レベルの累積データを把握できるため、調光手段の識別番号と照明器具の識別番号の対応を把握することにより、照明器具の制御時間や調光レベルの累積データを把握できることになる。このデータを照明器具毎のデータとしてデータベース化することが可能となる。しかも、既存の調光手段及び照明器具を使用する場合にも、それらを交換することなく、新たにアダプタを追加することで可能となる。
【0058】
請求項2の発明の調光システムは、請求項1の調光システムにおいて、前記アダプタは、調光手段の識別番号が設定された第1のアダプタと、照明器具の識別番号が設定された第2のアダプタとを有して構成され、第1,第2のアダプタのいずれか一方に通信機能を持たせることを特徴とする。
【0059】
請求項2の発明の調光システムによれば、調光手段側の第1のアダプタと照明器具側の第2のアダプタの2つのアダプタを用いる構成とすることにより、調光手段の電力線(ケーブル)に接続した既存のコネクタに対して予め識別番号Aが設定された第1のアダプタを嵌合取付けしておき、同様に照明器具の電力線(ケーブル)に接続した既存のコネクタに対して予め識別番号Bが設定された第2のアダプタを嵌合取付けしておけば、識別番号付きの調光器と識別番号付きの照明器具が予め存在しているのと同等となり、複数の調光器と複数の照明器具の一対一の接続の組み合わせを任意に変更した場合でも、調光手段側の第1のアダプタと照明器具側の第2のアダプタを嵌合接続するだけでよい。
【0060】
請求項3の発明の調光システムは、請求項1又は2記載の調光システムにおいて、前記主調光手段のメイン電源投入時に、前記主調光手段から複数の各調光手段に順次に点灯指令を送り、点灯電力を複数の前記アダプタに順次に供給することによって、複数の前記アダプタから順次に前記識別番号の組のデータを専用信号線または無線にて前記主調光手段に送信することを特徴とする。
【0061】
請求項3の発明の調光システムによれば、主調光手段のメイン電源投入時に、各照明器具毎のアダプタに予め設定されている照明器具と調光手段それぞれの識別番号の組(対応関係)を、主調光手段のデータベース部などの制御部に送り、データベース作成の準備を自動的に行うことが可能となる。
【0062】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。最初に図1乃至図4を用いて本発明の第1の実施形態に係る調光システムを説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る調光システムの構成を示すブロック図、図2は本発明の第1の実施形態に係る調光システムに用いる調光器の構成を示すブロック図、図3は本発明の第1の実施形態に係る調光システムに用いる監視器の構成を示すブロック図、図4は本発明の第1の実施形態に係る調光システムで用いる調光用の位相制御電流への監視信号の搬送重畳を説明する説明図である。
【0063】
本発明の第1の実施形態に係る調光システムは、図1に示すように、商用電源11が、複数の調光器12a〜12nから複数の照明電源線13a〜13nを介して複数の照明器具14a〜14nへと接続されている。複数の調光器12a〜12nは、後述する主調光装置15からの制御の基で、複数の照明器具14a〜14nそれぞれに対して、所定の点灯電力の供給オン・オフ機能と、点灯電力の調節による調光機能と、及び後述する照明器具14a〜14nからの状態監視データ信号の受信転送機能とを有している。
【0064】
この複数の調光器12a〜12nと主調光装置15との間には、制御信号線16と監視信号線17が接続されており、主調光装置15は、制御信号線16を介して、複数の調光器12a〜12nそれぞれに対する照明器具14a〜14nへの点灯電力の供給オン・オフ制御と調光制御の制御信号を生成出力すると共に、複数の調光器12a〜12nそれぞれから監視信号線17を介して転送された照明器具14a〜14nそれぞれの状態監視データ信号を受信して、その状態監視データから各照明器具14a〜14n毎の動作状態を判定する。
【0065】
この主調光装置15は、前記複数の調光器12a〜12nから転送された状態監視データの基で判定された各照明器具14a〜14nの動作状態を文字、記号及び図形で表示するための表示信号を生成して、モニター18に表示させる。
【0066】
前記複数の照明器具14a〜14nは、図示していないが、照明ランプと、この照明ランプを取付保護する機械的機能と、照明電源線13a〜13nから供給された所定の点灯電力で照明ランプを点灯させる電気的機能と、照明ランプから出射される光を所定方向に投射調整する光学的機能とを有すると共に、照明器具14a〜14nの照明ランプ、機械的機能、電気的機能、及び光学的機能の動作状態を監視する監視器が内蔵されている。
【0067】
この照明器具14a〜14nに内蔵されている監視器の構成を図3を用いて説明する。前記複数の照明器具14a〜14nそれぞれに内蔵されている監視器26は、前記照明電源線13が接続される端子と照明ランプに接続される端子が設けられ、この照明電源線13が接続される端子は、通信部27を介して照明ランプに接続される端子に接続されると共に、各種状態監視部28の一方の入力端に接続されている。この各種状態監視部28の他方の入力端には、照明ランプに接続される端子が接続されると共に、出力端は、前記通信部27に接続されている。
【0068】
この監視器26の通信部27は、前記調光器12から照明電源線13を介して供給された点灯電力を照明ランプへと出力すると共に、前記各種状態監視部28で検出生成した状態監視データを基に、前記照明電源線13を用いて前記調光器12へ送信する電力線搬送方式の監視信号を生成するようになっている。
【0069】
この監視部26の各種状態監視部28は、照明ランプ点灯のオン・オフ判定、照明ランプの寿命判定、照明器具の漏電判定、照明器具の異常温度判定、照明ランプの断芯判定、及び定格電力照明ランプであるか判定等の動作状態を判定するために必要な照明器具に入力される点灯電力の電圧電流値、照明ランプの電圧電流値、照明ランプの点灯時間、照明器具の温度等を検出して、その検出値を照明器具の状態監視データ化して通信部27に出力するようになっている。
【0070】
次に、前記調光器12a〜12nの構成を図2を用いて説明する。この調光器12は、商用電源11を照明電源線13を介して照明器具12に供給する所定の点灯電力に変換生成する照明電源生成部23と、前記監視器26から照明電源線13を介して送信された電力線搬送方式の監視信号を検出する監視信号検出部24と、前記主調光装置15からの制御信号線16と監視信号線17が接続され、それら信号線16,17を介して主調光装置15と調光器12との間で送信される制御信号と監視信号のインターフェース機能を有する主調光装置伝送インターフェース部(以下、調光主装置伝送I/F部と称する)21と、この調光主装置伝送I/F部21を介して、主調光装置15からの制御信号の基で前記照明電源生成部23を制御すると共に、前記監視信号検出部24からの監視信号を前記調光主装置伝送I/F部21へと転送制御する制御部22からなっている。
【0071】
このような調光システムにおいて、主調光装置15から各調光器12a〜12n毎の照明器具14a〜14nへの点灯電力の供給オン・オフ制御、すなわち、照明器具14a〜14nの点灯オン・オフ制御と、照明器具14a〜14nの照明ランプ点灯時の調光量制御とからなる点灯調光制御信号が制御信号線16を介して、各調光器12a〜12nへと送信される。なお、主調光装置15から各調光器12a〜12nに送信される点灯調光制御信号には、調光器12a〜12nを識別する識別信号を包含している。
【0072】
この主調光装置15から送信された点灯調光制御信号は、制御信号線16を介して調光器12a〜12nそれぞれの調光主装置電送I/F部21に入力される。 例えば、調光器12aは、調光器12aの調光主装置伝送I/F部21に入力された点灯調光制御信号は、制御部22において、点灯調光信号に含まれている識別信号から自らの調光器12aに対する点灯調光制御信号であるか判定し、調光器12aに対する点灯調光制御信号であるとすると、その点灯調光制御信号に含まれている点灯オン・オフ制御と調光量制御に基づいて照明電源生成部23を制御して、照明電源線13aを介して照明器具14aへ所定の点灯電力の供給オン又はオフ制御すると共に、照明器具14aの照明ランプ点灯時の点灯電流の導通位相角を制御して、調光制御するようになっている。
【0073】
また、照明器具14aの監視器26は、前記調光器12aからの供給された点灯電力を照明ランプへ供給点灯させると共に、調光制御された点灯電流を供給する。
【0074】
このようにして、主調光装置15からの制御の基で、調光器12aから供給された点灯電力で照明器具14aが点灯調光制御されている状態で、照明器具14aの監視器26の各種状態監視部28で計測検出して生成した状態監視データを基に通信部27で電力線搬送方式の監視信号に変換生成して、照明電源13aへと送信する。
【0075】
この照明器具14aの監視器26から送信された監視信号は、調光器12aの監視信号検出部24で検出されて、制御部22において、調光器12aの識別信号を付加して、調光主装置電送I/F部21から監視信号線17を介して主調光装置15へと伝送される。
【0076】
なお、照明器具14a〜14nの監視器26で生成した監視信号に照明器具14a〜14nを識別する識別信号を付加しても良いことは明らかである。
【0077】
この主調光装置15は、前記調光器12aから伝送された監視信号から状態監視データを復調し、この状態監視データから照明器具14aの点灯状態であるか否かの判定、照明器具の正常又は異常動作の判定、照明ランプの定格電力判定、漏電判定、及び照明器具の点灯累計時間の算出等の判定処理を行い、もし仮に、照明器具14aに漏電が生じたり、照明器具14aの温度が異常上昇したり、照明ランプが断芯したり、あるいは照明器具に適合していない定格電力の照明ランプが取り付けられている等の照明器具14aが異常状態であると判定されると、その異常状態を示す文字、記号及び図形信号を生成されて、モニター18に表示させる。
【0078】
なお、モニター18には、照明器具14の異常状態の表示以外に、現在の動作状態の表示や、照明ランプの累積点灯時間なども主調光装置15からの操作指示で表示できるようにすることも可能である。
【0079】
次に、前記監視部26で生成された監視信号を前記照明電源線13を用いて調光器12に送信される電力線搬送送信について、図4を用いて説明する。
【0080】
前記調光器12の照明電源生成部23から照明器具14に供給される調光用の点灯電力は、図4に示すように、点灯電流(ランプ電流)として正弦波電流の導通位相角を制御する位相制御方式で、主調光装置15からの制御信号により制御部22によって照明電源生成部23から出力される点灯電流の導通位相角を制御することで、照明器具14の照明ランプの調光制御を行うようになっている。
【0081】
この導通位相角制御された点灯電流は、導通点灯電流の通電立ち上がり期間と、立ち上がり期間後の通電期間と、通電期間後の零クロス期間とからなり、この通電立ち上がり期間と零クロス期間を除いた通電期間に前記監視信号を重畳搬送させる。これにより、監視信号の送信効率が向上し、雑音などの影響が受けにくくなる。
【0082】
なお、前記調光器12の照明電源生成部23で生成して照明器具14に供給する調光用の点灯電源は、前記導通位相角を制御する位相制御方式以外に、正弦波点灯電流の振幅を制御する振幅制御方式を用いることもできる。この振幅制御方式の場合には、前記照明電源生成部23は、AC−ACコンバータで構成され、振幅制御される正弦波電流に前記監視器26で生成した監視信号を重畳搬送させると、ノイズの影響が受けやすくなる。そのために、図2に点線で示すように、調光器12の照明電源生成部23の出力と監視信号検出部24の入力との接続点と、照明電源線13が接続される出力端子との間に、ハイカットフィルタ25を設ける。
【0083】
これにより、振幅制御方式の点灯電流に監視信号を電力線搬送させる際のノイズの影響が除去でき、ノイズの影響を受けない監視信号を得ることができる。
【0084】
このような調光システムは、監視器26を内蔵した照明器具14a〜14nと、これら照明器具14a〜14nをそれぞれ点灯調光制御する調光器12a〜12nの間は、照明電源線13a〜13nのみを配置し、この照明電源線13a〜13nに各照明器具14a〜14nへの点灯電力供給と、照明器具14a〜14nからの状態監視信号の搬送送信することができ、新規に調光システムを有する照明設置の際の配線作業が簡易となる。
【0085】
また、既存の照明設備に調光システムを採用する際には、監視器26を内蔵した照明器具14a〜14nを既存の照明電源線13a〜13nに接続し、且つ、監視器26からの監視信号の受信と転送機能を有する調光器12a〜12nと、照明器具14a〜14nの動作状態を表示可能なモニター18を有する主調光装置15を導入することで実現できる。
【0086】
次に、本発明の第2の実施形態に係る調光システムを図5と図6を用いて説明する。図5は本発明の第2の実施形態に係る調光システムの構成を示すブロック図、図6は本発明の第2の実施形態に係る調光システムに用いる照明器具の接続用コネクタの構成を説明する説明図である。なお、図1乃至図4と同一部分は、同一符号を付して詳細説明は省略する。
【0087】
この第2の実施形態の調光システムと、前述の第1の実施形態の調光システムとの相違は、照明器具14a〜14nのコネクタ31a〜31nに前記監視器26とほぼ同じ機能を持たせたことにある。
【0088】
照明器具14a〜14nは、前述したように、照明ランプを取付保護する機械的機能と、照明ランプに点灯電力を供給する電気的機能と、照明ランプの光の投射を制御する光学的機能を有している。この照明器具14a〜14nそれぞれは、前記調光器12a〜12nから供給される点灯電力を伝送する照明電源線13a〜13nにコネクタ31a〜31nで接続されるようなっている。
【0089】
このコネクタ31a〜31nの構成を図6(a)を用いて説明する。このコネクタ31は、プラグ32とコンセント33、及びこのプラグ32とコンセント33の間に介装されるアダプタ34からなっている。
【0090】
プラグ32は、前記照明器具14から延出された照明電源線の端部と電気的に接続される一対の雄型の舌片32a,32bを有している。コンセント33は、前記調光器12の出力端子から延出された照明電源線13の端部に電気的に接続される一対の雌型の嵌合孔33a,33bが設けられている。このプラグ32の舌片32a,32bをコンセント33の嵌合孔33a,33bに挿入嵌合させるとプラグ32に接続された照明器具14とコンセント33にそれぞれ接続された照明電源線13が電気的に接続されるようになる。
【0091】
一方、アダプタ34は略長方立方体で、一方の側面には、前記プラグ32の舌片32a,32bが挿入嵌合される雌型の一対の嵌合孔36a,36bと、他方の側面には、前記コンセント33の嵌合孔33a,33bに挿入嵌合される一対の舌片37a,37bが設けられており、中心部分には、前記監視器26とほぼ同じ機能を有する監視部35が内蔵されて、嵌合孔36a、36bと舌片37a,37bとが電気的に接続されている。
【0092】
すなわち、調光器12a〜12nから延出された照明電源線13a〜13nは、例えば、スタジオ内の天井や床面に配線配置し、この配線配置された照明電源線13a〜13nに照明器具14a〜14nが、それぞれのコネクタ31a〜31nを介して接続されるようになっている。このコネクタ31a〜31nは、照明器具14a〜14nと調光器12a〜12nを接続するプラグ32とコンセント33とを有すると共に、このプラグ32とコンセント33の間に介装され、照明器具14a〜14nの状態監視データの検出と、その検出した状態監視データを基に監視信号を生成送信する監視部35を内蔵したアダプタ34からなっている。
【0093】
これにより、主調光装置15からの制御の基で、調光器12a〜12nを介して、照明器具14a〜14nの点灯調光制御ができると共に、各照明器具14a〜14n毎のコネクタ31a〜31nのアダプタ34に内蔵されている監視部35で照明器具14a〜14nの状態監視データを検出し、監視信号を調光器12a〜12nを介して主調光装置15へと送信可能となる。
【0094】
また、図6(b)に示すように、プラグ32’の内部に監視部35’を設けたコネクタ31’を照明器具14と照明電源線13との接続に用いても良い。
【0095】
このような、照明器具14と照明電源線13とを接続するコネクタ31のプラグ32とコンセント33の間に監視部35を内蔵したアダプタ34を介装させるか、又はコネクタ31’のプラグ32’に監視部35’を内装させることで既存の照明器具14、又は新たにプラグ32’が接続された照明器具14を用いることで、照明電源線13のみの敷設、又は既設の照明電源線13を用いた調光システムの設置が可能となる。
【0096】
なお、コネクタ31のアダプタ34、又はコネクタ31’のプラグ32’に内蔵される監視部35、35’は、前述の監視器26の機能の内、照明器具の温度検出以外の機能全てを保有している。
【0097】
次に、本発明の第3の実施形態に係る調光システムを図7乃至図10を用いて説明する。図7は本発明の第3の実施形態に係る調光システムの構成を示すブロック図、図8は本発明の第3の実施形態に係る調光システムに用いる調光器の構成を示すブロック図、図9は本発明の第3の実施形態に係る調光システムに用いる無線監視器の構成を示すブロック図、図10は本発明の第3の実施形態に係る調光システムの応用例の構成を示すブロック図である。なお、図1乃至図3と同一部分は、同一符号を付して詳細説明は省略する。
【0098】
この第3の実施形態の調光システムと、前述した第1の実施形態の調光システムとの相違は、照明器具14a〜14nそれぞれに無線監視器41a〜41nが内蔵され、前記照明器具14a〜14nの点灯調光制御する調光器12a〜12nそれぞれには無線監視信号受信部42a〜42nが設けられていることにある。
【0099】
この照明器具14a〜14nに内蔵されている無線監視器41a〜41nの構成を図9を用いて説明する。この無線監視器41は、前記照明電源線13を照明器具14に接続される入出力端子が設けられ、この入出力端子の間の接続線に接続された各種状態監視部42の入力端が接続されている。この各種状態監視部42の出力端は、無線信号送信部43を介して、無線信号送信用のアンテナが接続されている。
【0100】
この無線監視器41は、前記調光器12から照明電源線13を介して入力端子に供給された点灯電力を出力端子から照明器具14へと出力する。
【0101】
一方、この無線監視器41の各種状態監視部42は、照明器具14が点灯オンであるか否か、照明ランプ点灯時の入力端子に印加された点灯電力の電圧電流値、照明ランプ点灯時の照明ランプの電圧電流値、照明ランプの点灯開始時点から消灯までの時間、照明器具14内の温度等を計測検出し、その検出された値を照明器具14の状態監視データとして無線信号送信部43に出力するようになっている。
【0102】
無線信号送信部43は、前記各種状態監視部42で計測検出生成した状態監視データを基に、前記調光器12へ送信する無線監視信号を生成送信するようになっている。
【0103】
次に、前記調光器12a〜12nの構成を図8を用いて説明する。この調光器12は、商用電源11から供給された電源を照明電源線13を介して照明器具12に供給する所定の点灯電力を生成する照明電源生成部23と、前記無線監視器41から送信された無線監視信号をアンテナを介して受信する無線監視信号受信部42と、制御部22と、及び調光主装置伝送I/F部21からなっている。この無線監視信号受信部42で受信した無線監視信号は、制御部22へと出力され、この制御部22は、無線監視信号受信部42から出力された無線監視信号を調光主装置伝送I/F部21を介して、主調光装置15へと伝送すると共に、主調光装置15から調光主装置伝送I/F部21を介し伝送された点灯調光制御用の制御信号の基で、前記照明電源生成部23を制御する。
【0104】
前記調光主装置伝送I/F部21は、前記主調光装置15からの制御信号線16により伝送される点灯調光制御信号と、無線監視信号受信部42からの無線監視信号を監視信号線17を介して主調光装置15へ送信されるインターフェース機能を有している。
【0105】
このような調光システムにおいて、主調光装置15から各調光器12a〜12n毎の照明器具14a〜14nへの点灯電力の供給オン・オフ制御、すなわち、照明器具14a〜14nの点灯オン・オフ制御と、照明器具14a〜14nの照明ランプ点灯時の調光量制御とからなる点灯調光制御信号が制御信号線16を介して、各調光器12a〜12nへと送信される。なお、主調光装置15から各調光器12a〜12nに送信される点灯調光制御信号には、調光器12a〜12nを識別する識別信号を包含している。
【0106】
この主調光装置15から送信された点灯調光制御信号は、制御信号線16を介して調光器12a〜12nそれぞれの調光主装置電送I/F部21に入力され、制御部22で点灯調光制御信号の基で、照明電源生成部23を制御して、照明電源線13を介して照明器具14へ所定の点灯電力の供給オン又はオフ制御すると共に、照明器具14の照明ランプ点灯時の点灯電流を制御して、調光制御するようになっている。
【0107】
一方、照明器具14の無線監視器41は、前記調光器12から供給された点灯電力の基で、点灯調光している照明器具14の動作状態を各種状態監視部42で検出して状態監視データを生成すると共に、その状態監視データを無線信号送信部43で無線信号に変換生成して調光器12へと送信する。
【0108】
この照明器具14の無線監視器41から無線送信された監視信号は、調光器12の無線監視信号受信部42で受信検出されて、制御部22から調光主装置電送I/F部21を介して主調光装置15へと伝送される。
【0109】
このような構成の調光システムにより、照明器具14の動作状態監視は、無線監視器41で検出し、その検出結果は無線信号で送信されるために、照明器具14への点灯電力の供給用線は既設の状態で使用でき、新設の場合も点灯電力用の照明電源線のみの設置で良く、配線作業の効率が向上する。
【0110】
この第3の実施形態の調光システムは、照明器具14に設けた無線監視器41からの無線監視信号は、照明器具14それぞれを点灯調光制御する調光器12毎に設けた無線監視信号受信部42で受信するようにしているために、既設のスタジオなどで無線監視器41を有する照明器具14を新設することは、無線監視信号受信部42を有した調光器12も新設する必要がある。
【0111】
そこで、図10に示すように、複数の照明器具14毎に設けられた無線監視器41からの無線監視信号を集中受信するアンテナ45とそのアンテナ45で受信した複数の無線監視信号を主調光装置15に中継伝送する中継器46を設けても良い。
【0112】
これにより、調光器12、主調光器15、及び照明電源線13は既設の状態で、無線監視器41を内蔵した照明器具14と無線監視信号受信用の中継器46を新設するのみで、調光システムが構成できる。
【0113】
次に、本発明の第4の実施形態に係る調光システムを図11乃至図16を用いて説明する。図11は本発明の第4の実施形態に係る調光システムの構成を示すブロック図、図12は本発明の第4の実施形態に係る調光システムの要部の構成を示すブロック図、図13は本発明の第4の実施形態に係るコネクタ及びアダプタの構成を示す図、図14は本発明の第4の実施形態に係る主調光装置のメイン電源投入時の動作を示すフローチャート、図15は主調光装置に形成される、照明器具と調光器との接続状態及びその状態での点灯時間データベースを示す図、図16は図15及びその後の点灯時間を累積して形成される、照明器具と累積点灯時間データベースの一例を示す図、図17は本発明の第4の実施形態に係る調光システムの応用例の構成を示すブロック図である。なお、図1または図5と同一部分は、同一符号を付して詳細説明は省略する。
【0114】
この第4の実施形態の調光システムが、前述の第1の実施形態の調光システムと相違する点は、照明器具14a〜14nと調光器12a〜12nとを接続するコネクタ部61a〜61nに、互いに接続される照明器具及び調光器それぞれの識別番号を組(対応関係)のデータとして設定する設定部と、前記識別番号の組のデータを専用信号線65a〜65nにて主調光装置15Aに送信する通信部を備えたアダプタ(図12参照)を着脱可能に設けたことにある。また、主調光装置15Aは、複数の調光器12a〜12nをそれぞれ制御する機能を有すると共に、複数の前記アダプタから専用信号線65a〜65nにて送信された前記識別番号の組のデータと、複数の調光器12a〜12nから電力線搬送通信で転送された状態監視データとに基づいて、照明器具毎の動作状態を表すデータベースを作成する機能を有し、さらに複数の調光器12a〜12nが点灯調光制御している照明器具毎の動作状態を表示もしくは音声出力する機能を有している。
【0115】
照明器具14a〜14nは、前述したように、照明ランプを取付保護する機械的機能と、照明ランプに点灯電力を供給する電気的機能と、照明ランプの光の投射を制御する光学的機能を有している。この照明器具14a〜14nそれぞれは、前記調光器12a〜12nから供給される点灯電力を伝送する照明電源線13a〜13nにコネクタ部61a〜61nで接続されるようなっている。
【0116】
さらに、コネクタ部61a〜61nの各アダプタから送信された調光器と照明器具の各識別番号の組のデータは、各コネクタ部61a〜61nから引き出された専用信号線65a〜65nを通して主調光装置15Aのデータベース部(図示せず)に順次に送られてメモリ部に保持(記憶)される。主調光装置15Aのデータベース部は、照明器具14a〜14nの識別番号の動作状態(例えば累積点灯時間)を表すデータベースを作成するためのCPUなどの制御部で構成される。
【0117】
このコネクタ部61a〜61nの構成を図12を参照して説明する。図11の調光システムではN個(Nは正の整数)の調光器12a〜12nとN個の照明器具14a〜14nとが互いに一対一にN組電気的に接続されるが、図12では互いに電気的に接続される一組の調光器及び照明器具を、調光器12及び照明器具14の符号を付けて説明する。
【0118】
図12のように、調光器12から引き出された電力線の端部には嵌合コネクタ62が接続され、また照明器具14から引き出された電力線の端部には嵌合コネクタ63が接続されており、これらのコネクタ62,63同士を嵌合するときにコネクタ62とコネクタ63間にアダプタ64を挟み込むようにして挿入する。
【0119】
アダプタ64は、互いに電気的に接続される照明器具14及び調光器12のそれぞれの識別番号を組のデータとして設定する設定部と、その識別番号の組(対応)を専用信号線65にて主調光装置15Aへ送信する通信部を備えたものである。照明器具14及び調光器12の識別番号をアダプタ64に対して設定するには、アダプタ64にダイアル式或いはスライダ式の設定器を設けて行なってもよいし、アダプタ64に設けたメモリ部に電気的または磁気的或いは光学的に記録設定するようにしてもよい。
【0120】
図13にコネクタとアダプタの構成図を示す。図13のように照明器具14から引き出された電力線の端部に設けられたコネクタ63は嵌合突部(図示しないが例えば嵌合舌片)を有するプラグ形状とされ、調光器12から引き出された電力線の端部に設けられたコネクタ62は嵌合凹部(図示しないが例えば嵌合孔部)を有する鍔状のコンセント形状とされている。コネクタ63,62は外観的には図6(a)に示したプラグ32,コンセント33に類似した形状である。アダプタ64は調光器12用のアダプタ64aと照明器具14用のアダプタ64bとで構成されている。
【0121】
アダプタ64a,64bいずれも、一方に嵌合突部(図示しないが例えば嵌合舌片)を有し他方の鍔状部に嵌合凹部(図示しないが例えば嵌合孔部)を有した外形状を有している。アダプタ64a,64bはいずれも外観的には図6(a)に示したアダプタ34に類似した形状である。アダプタ64a,64bは互いに嵌合して電気的に接続する構成となっており、さらにアダプタ64a,64bはそれぞれ調光器側,照明器具側のコネクタ62,63と電気的に接続する構成となっている。
【0122】
調光器12用のアダプタ64aには予め調光器12の識別番号を設定しておき、照明器具14用のアダプタ64bには予め照明器具14の識別番号を設定しておく。アダプタ64a,64bへの照明器具14及び調光器12の識別番号の設定は、アダプタ64a,64bにそれぞれダイアル式或いはスライダ式の設定器(可変抵抗器など)を設けて機械的に設定してもよいし、アダプタ64a,64bにそれぞれ設けたメモリ部に電気的或いは磁気的に或いは光学的に記録設定するようにしてもよい。
【0123】
アダプタ64a,64bのうちのいずれか一方には、上記の照明器具14及び調光器12の識別番号の組(対応)を主調光装置15Aへ専用信号線65を介して送信することが可能な通信部(図示せず)を有している。主調光装置15Aのメイン電源投入時などに照明電源線(電力線)に電力が供給されると、その供給電力に基づいてアダプタ64a(又は64b)内の電力線上に設けられている前記通信部が動作して前記アダプタ内に設定されている前記識別番号の組(対応)が前記主調光装置15Aに送信され、前記主調光装置15Aのデータベース部のメモリに取り込まれることになる。
【0124】
図13の構成においては、調光器12の識別番号(ID:A)が設定されたアダプタ64aと照明器具14の識別番号(ID:B)が設定されたアダプタ64bを、調光器側コネクタ62と照明器具側コネクタ63の双方の間に挿入するようにして、アダプタ64a,64bをコネクタ62,63と共に嵌合し電気的に接続する。そして、アダプタ62,63に設定された調光器12及び照明器具14の識別番号の組(対応関係)は、一方のアダプタ(例えばアダプタ62)に設けられている通信部から、相互の接続関係を示すデータとして主調光装置15Aへ送信される。
【0125】
図13のように調光器側アダプタ64aと照明器具側アダプタ64bの2つのアダプタを用いた構成とすることにより、調光器12側の既存のコネクタ62に対して予め識別番号Aが設定されたアダプタ64aを追加接続(嵌合取付け)しておき、同様に照明器具14側の既存のコネクタ63に対して予め識別番号Bが設定されたアダプタ64bを追加接続(嵌合取付け)しておけば、識別番号付きの調光器と識別番号付きの照明器具が予め存在しているのと同等となり、図11のような調光システムにおいて、調光器12a〜12nと照明器具14a〜14nの一対一の接続の組み合わせを任意に変更した場合でも、コネクタ62に取り付けたアダプタ64aとコネクタ63に取り付けたアダプタ64bを嵌合接続しするだけで、調光器と照明器具の各識別番号が組み合わされることになり、照明電源線(電力線)に電力が供給された時点で、調光器と照明器具の識別番号の対応関係が嵌合接続されたアダプタ64a,64b内の通信部から主調光装置15Aに直ちに送信され、主調光装置15Aのデータベース部のメモリに読み込ませることができる。
【0126】
従って、図11の調光システムにおいて、主調光装置15Aでは監視信号線17を介して各調光器12a〜12nの制御時間や調光レベルの累積データを把握できるため、調光器12a〜12nの識別番号と照明器具14a〜14nの識別番号の接続対応を把握することにより、照明器具14a〜14nの制御時間や調光レベルの累積データを把握できることになる。このデータを照明器具14a〜14n毎のデータとしてデータベース化することで、ランプ不点になる前に主調光装置15Aのモニターや音声などで通知することが可能となる。
【0127】
なお、図13では、調光器側アダプタ64aと照明器具側アダプタ64bの2つのアダプタを用いる構成としたが、2つのアダプタ64a,64bを一体化した構成とし、調光器及び照明器具双方の識別番号を設定可能とするようにしてもよい。ただし、調光器と照明器具の接続替えをする度に一体型アダプタに設定される識別番号を設定し直す必要が生じる。
【0128】
次に、図14のフローチャートを参照して、図11の調光システムにおける、主調光装置15Aのメイン電源投入時の動作を説明する。ここでは、N個の調光器に対して、N個の照明器具を組み合わせて接続替えし、その後に主調光装置15Aのメイン電源を投入した際の動作を説明する。
【0129】
主調光装置15Aのメイン電源投入後、まず、ステップS1にて主調光装置15Aのデータベース部のメモリにおいて調光器番号Nに1を設定する。そして、ステップS2では、調光器番号N=1に当たる調光器12aに点灯指令を送る。
【0130】
これによって、商用電源11から調光器12aに電力が供給され、調光器12aからコネクタ部61aに照明電源線13aを介して正常に電力が供給されれば、コネクタ部61aにおけるアダプタ(図12の符号64に相当する部分)の通信機能が動作し、そのアダプタに設定されている調光器12aと照明器具14aの識別番号(IDという)の組が該アダプタから主調光装置15Aに送信されることになる。
【0131】
そこで、ステップS3では、主調光装置15Aが、コネクタ部61aのアダプタから調光器12aと照明器具14aの識別番号の組を受信したか否かを判定する。主調光装置15Aが調光器12aと照明器具14aの識別番号の組を受信すると、データベース部のメモリに調光器12aと照明器具14aの識別番号の対応関係が保持(記憶)されることになる。
【0132】
ステップS3で識別番号の組を受信し、識別番号の組が主調光装置15Aに保持されると、後述のステップS5に進む。
【0133】
ステップSの判定処理においては、全ての調光器番号がシステム中に存在しない場合もあるので、ステップS3で識別番号の組を受信しないときは、ステップS4に移行する。ステップS4では、ステップS3を規定回数行ってもアダプタからの識別番号を受信しないときはその調光器番号がシステム中に存在しないと判断してステップS5に進む。
【0134】
ステップS5では調光器12に消灯指令を送る。これによって、商用電源11から調光器12aを経てコネクタ部61aに供給されていた電力は停止されることになる。
【0135】
そして、調光器12aの調光器番号Nが最大か否かを判定するステップS6を経て、ステップS7に進む。
【0136】
ステップS7では、調光器番号NにN+1を設定して、ステップS2に戻る。ステップS2では、N=2に当たる調光器12bに点灯指令を送り、以下、ステップS3〜S5と進み、調光器12bと照明器具14bの識別番号の対応関係を主調光装置15Aのデータベース部のメモリに保持(記憶)する。そして、ステップS6を経てステップS7では、調光器番号NにN+1を設定して、ステップS2に再び戻る。
【0137】
ステップS2では、N=3に当たる調光器12cに点灯指令を送り、上記と同様にして、ステップS3〜S5と進み、調光器12cと照明器具14cの識別番号の対応関係を主調光装置15Aのデータベース部のメモリに保持(記憶)する。このような動作を何度か繰り返し、調光器12nと照明器具14nの識別番号の対応関係を主調光装置15Aに保持した後、消灯指令の後、最終的にステップS6でN=n(最大)に当たる調光器12nを検出すると、全ての調光器とこれらに接続する照明器具の対応関係が主調光装置15Aのデータベース部のメモリに保持(記憶)されることになる。その結果、主調光装置15Aのメイン電源投入後の動作が終了する。
【0138】
その後は、使用者が主調光装置15Aの操作部の照明(又は調光)開始ボタンを押すと、主調光装置15Aのデータベース部にプログラムされた、時間経過に対応するシーンを演出するための調光制御信号が制御信号線16を介して各調光器12a〜12nに供給され、各照明器具14a〜14nが照明器具毎に調光制御され、プログラムの終了或いは停止ボタンの操作に基づいて調光制御が終了する。
【0139】
図15(a),(b)は、主調光装置15Aに形成される、照明器具と調光器との接続状態及びその状態での点灯時間データベース(データベースは以下DBと略記する)を示している。
【0140】
図15(a)は、主調光装置15Aのデータベース部に形成される、照明器具14a,14b,…の識別番号をそれぞれ♯1,2,3,…とし、調光器12a,12b,…の調光器番号をそれぞれ♯1,2,3,…とした場合の、照明器具14a,14b,…と調光器12a,12b,…の現在の接続状態と、その接続状態での各照明器具14a,14b,…の点灯時間DBを示している。この場合には、識別番号♯1,2,3,…の各照明器具に対応してそれぞれ、調光器番号♯1,2,3,…の各調光器を接続した場合である。
【0141】
これに対して、図15(b)は、図15(a)における照明器具14a,14b,…と調光器12a,12b,…の調光器との接続状態を変えて、識別番号♯1,2,3,…の各照明器具に対応してそれぞれ、調光器番号♯2,1,3,…の各調光器を接続した場合の、照明器具14a,14b,…と調光器12a,12b,…の現在の接続状態と、その接続状態での各照明器具14a,14b,…の点灯時間DBを示している。すなわち、一例として、照明器具14aを調光器12bに接続し、照明器具14bを調光器12aに接続するように接続替えすることで、識別番号♯1,2,3,…の各照明器具に対応してそれぞれ、調光器番号♯2,1,3,…の各調光器を接続した場合である。
【0142】
図16は、図15(a),(b)及びその後の点灯時間(図示せず)をも累積して形成される、照明器具と累積点灯時間(延べ点灯時間)DBの一例を示している。
【0143】
識別番号♯1,2,3,…の照明器具14a,14b,14c,…の累積点灯時間はそれぞれ、103,135,87時間,…となっている。この照明器具14a,14b,14c,…の累積点灯時間は、照明器具14a,14b,14c,…を各調光器に対してどのような組み合わせで接続しても、図15(a),(b)のような接続替えが行われた状態での各点灯時間DBに基づいて、図16のような累積点灯時間DBを生成することができる。その結果、この累積点灯時間DBのデータを基に、どの照明器具があとどの位の寿命時間を有するか等、を推測することが可能となると共に、寿命時間が近くなるとランプなどの取り替えを準備することなど、が可能となる。
【0144】
このように、複数の調光器の各々に対して各照明器具を付け替えても、照明器具の識別番号と調光器番号が主調光装置15Aに送信されて保持(記憶)されているので、照明器具の識別番号毎の監視情報(動作状態)がデータベースとして生成され、照明器具の配置換えが必要な舞台照明などに使用される照明器具を保守管理(メンテナンス)する上で極めて利便性の高い調光システムを実現できる。
【0145】
図17は本発明の第4の実施形態に係る調光システムの応用例の構成を示すブロック図である。
【0146】
図17に示すように、この第4の実施形態の調光システムは、図11のコネクタ部61a〜61nの各アダプタと主調光装置15Aを電気的に接続する専用信号線65a〜65nに代えて、各アダプタに設けた送信アンテナ71a〜71nにて調光器と照明器具の識別番号の組合わせを無線送信し、主調光装置15A側に設けた受信アンテナ75で受信し、中継器76を介して主調光装置15Aのデータベース部のメモリに保持(記憶)する構成としたものである。
【0147】
主調光装置15Aのメイン電源投入時などには、図14の動作フローと同様に動作して、複数のコネクタ部61a〜61nの各アダプタに設定された調光器と照明器具の識別番号の組(対応関係)を各アダプタの無線通信部より送信アンテナ71a〜71nを経て順次に無線送信し、これを受信アンテナ75で順次に受信し、その受信した無線信号を中継器76にて順次に主調光装置15Aに中継伝送することで、主調光装置15Aのデータベース部のメモリに保持(記憶)させることができる。図14の動作フローで、図17と図11との動作の違いは、ステップS3の照明器具の識別番号の組(対応関係)の送受信が無線で行われるか有線で行われるかの違いである。
【0148】
これにより、調光器12a〜12n、主調光装置15A、及び照明電源線13a〜13nは図11と同じ既設の状態で、コネクタ部61a〜61n内の各アダプタに無線通信部を内蔵したアダプタを用意し、かつ無線信号受信用の中継器76を用意するのみで、図11と同様に動作する調光システムが構成できる。
【0154】
【発明の効果】
請求項1の発明の調光システムによれば、主調光手段では各調光手段の制御時間や調光レベルの累積データを把握できるため、調光手段の識別番号と照明器具の識別番号の対応を把握することにより、照明器具の制御時間や調光レベルの累積データを把握でき、このデータを照明器具毎のデータとしてデータベース化することが可能となる。しかも、既存の調光手段及び照明器具を使用する場合にも、それらを交換することなく、アダプタを付加することで可能となる。
【0155】
請求項2の発明の調光システムによれば、調光手段側の第1のアダプタと照明器具側の第2のアダプタの2つのアダプタを用いる構成とすることにより、調光手段の電力線(ケーブル)に接続した既存のコネクタに対して予め識別番号Aが設定された第1のアダプタを嵌合取付けしておき、同様に照明器具の電力線(ケーブル)に接続した既存のコネクタに対して予め識別番号Bが設定された第2のアダプタを嵌合取付けしておけば、複数の調光器と複数の照明器具の一対一の接続の組み合わせを任意に変更した場合でも、調光手段側の第1のアダプタと照明器具側の第2のアダプタを嵌合接続するだけでよい。
【0156】
請求項3の発明の調光システムによれば、主調光手段のメイン電源投入時に、各照明器具毎のアダプタに予め設定されている照明器具と調光手段それぞれの識別番号の組(対応関係)を、主調光手段のデータベース部などの制御部に送り、データベース作成の準備を自動的に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る調光システムの構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る調光システムに用いる調光器の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る調光システムに用いる監視器の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る調光システムで用いる調光用の位相制御電流への監視信号の重畳を説明する説明図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る調光システムの構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る調光システムに用いる照明器具の接続用コネクタの構成を説明する説明図。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る調光システムの構成を示すブロック図。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る調光システムに用いる調光器の構成を示すブロック図。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る調光システムに用いる無線監視器の構成を示すブロック図。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る調光システムの応用例の構成を示すブロック図。
【図11】本発明の第4の実施形態に係る調光システムの構成を示すブロック図。
【図12】本発明の第4の実施形態に係る調光システムの要部の構成を示すブロック図。
【図13】本発明の第4の実施形態に係るコネクタ及びアダプタの構成を示す図。
【図14】本発明の第4の実施形態に係る主調光装置のメイン電源投入時の動作を示すフローチャート。
【図15】主調光装置に形成される、照明器具と調光器との接続状態及びその状態での点灯時間データベースを示す図。
【図16】図15及びその後の点灯時間を累積して形成される、照明器具と累積点灯時間データベースの一例を示す図。
【図17】本発明の第4の実施形態に係る調光システムの応用例の構成を示すブロック図。
【図18】従来の調光システムの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
11…商用電源
12…調光器(調光手段)
13…照明電源線
14…照明器具
15,15A…主調光装置(主調光手段)
16…制御信号線
17…監視信号線
18…モニター
21…調光主装置伝送I/F部
22…制御部
23…照明電源生成部
24…監視信号検出部
26…監視器(監視手段)
27…通信部
28…各種状態監視部
61…コネクタ部
62…調光器側コネクタ
63…照明器具側コネクタ
64…アダプタ
65…専用信号線
Claims (3)
- 各照明器具の動作状態を監視して状態監視データを生成する状態監視部と、その状態監視データを電力線搬送通信で送信する通信部を有する監視手段と;
前記照明器具を点灯調光制御すると共に、各照明器具の監視手段から電力線搬送通信で送信された状態監視データを受信し転送する調光手段と;
各照明器具と各調光手段のそれぞれに設けられたケーブルを接続するコネクタ同士を嵌合するときに、コネクタとコネクタの間に装着されるものであって、互いに接続される照明器具及び調光手段それぞれの識別番号を組のデータとして設定する設定部と、前記識別番号の組のデータを専用信号線または無線にて送信する通信部を備えたアダプタと;
複数の前記調光手段をそれぞれ制御すると共に、複数の前記アダプタから専用信号線または無線にて送信された前記識別番号の組のデータと、複数の前記調光手段から電力線搬送通信で転送された状態監視データとに基づいて、照明器具毎の動作状態を表すデータベースを作成することが可能な主調光手段と;
を具備したことを特徴とする調光システム。 - 前記アダプタは、調光手段の識別番号が設定された第1のアダプタと、照明器具の識別番号が設定された第2のアダプタとを有して構成され、第1,第2のアダプタのいずれか一方に通信機能を持たせることを特徴とする請求項1記載の調光システム。
- 前記主調光手段のメイン電源投入時に、前記主調光手段から複数の各調光手段に順次に点灯指令を送り、点灯電力を複数の前記アダプタに順次に供給することによって、複数の前記アダプタから順次に前記識別番号の組のデータを専用信号線または無線にて前記主調光手段に送信することを特徴とする請求項1又は2記載の調光システム。
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