JP4369933B2 - 回転コネクタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、相対的に回転する二部材例えば車両のステアリングコラムのコンビネーションスイッチブラケットとステアリングシャフト及びステアリングホイールとの間に取り付けられる回転コネクタに関する。
相対的に回転する二部材間例えば、自動車のステアリングコラムのコンビネーションスイッチブラケット(車体側)とステアリングシャフト及びステアリングホイール(回転側)との間に取り付けてステアリングホイールと車体側との間で電気信号、光信号或いはこれら双方の信号等を伝送するコネクタとして回転コネクタ装置が使用されている。
この回転コネクタ装置は、ステアリングコラムのコンビネーションスイッチ側に固定される固定側部材(以下「ステータ」という)に対してステアリングシャフト側に固定される回転側部材(以下「ロータ」という)を中立位置に仮固定する中立固定部材を有する仮固定機構部がロータ側に設けられており、車両の製造ラインにおいてステアリングシャフトにステアリングホイールを装着する時にステアリングホイールに設けられている中立解除部材が回転コネクタ装置に取り付けられている仮固定機構部の一部を押し込むことで、中立固定部材による仮固定を解除させてステアリングホイールの中立位置と回転コネクタの中立位置とを一致させるようになっている。
従来の仮固定機構部のステアリングホイールに設けられた中立解除部材により押し込まれる部分は、ばね等の部材が使用されておりステアリングホイールの押し込み方向に対し反発力を有している。そして、ステアリングホイールが完全に装着されるまでステアリングホイールの押し込み方向への反発力を有しており、完全に装着された位置において中立解除部材により中立固定部材の仮固定が解除される。ステアリングホイールの装着後中立固定部材は、回転コネクタ装置とステアリングホイールに設けられている中立解除部材との間でばね部材により常にばね荷重を受け続けながら使用されている。
中立位置を解除された中立固定部材は、ステアリングホイールと回転コネクタ装置との間に作用するばね荷重によって一定荷重を受けながら保持されるために振動による音の発生が抑制されている。
また、ステアリングホイールの取り外しの際は、中立解除部材によるばね荷重が解除されることで中立固定部材が中立位置に戻り、回転コネクタ装置のステータとロータとが中立位置に再度仮固定される。
このような中立位置仮固定機構部を有する回転コネクタ装置として回転コネクタの、ロータのステータに対する回転方向の動作を制限する中立ピンを有し、中立ピンが回転センサの、ロータのステータに対する回転方向の動作を制限するように構成された回転センサ付回転コネクタが提案されている(例えば、特許文献参照)。
特開2004−14382号公報(3乃至5ページ、図1)
しかしながら、上記従来のばね等の部材を使用した仮固定機構部は、ステアリングホイールと回転コネクタ装置との間で常時ばね荷重を受けながら使用されるため、異音による不具合が発生しやすいという問題がある。
ステアリングホイールの中立解除部材は、ステアリングホイールを装着した後ばね部材により常時一定のばね荷重を受けている。従って、中立固定部材が取り付けられているロータがステアリングホイール側から常時前記ばね荷重を受けながら使用されるため、上述した異音による不具合が発生しやすくなる。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、固定部材と回転操作部材との間に取り付けられる回転コネクタ装置において回転操作部材を装着した後中立位置が解除されても回転操作部材との間で異音の発生等を防止するようにした回転コネクタ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係わる回転コネクタ装置は、固定側に固定されるステータと、回転側に固定されるロータと、ステータに対してロータを中立位置に仮固定する仮固定機構部とを有し、回転側に装着される回転操作部材に設けられた中立解除部材により前記仮固定を解除し又は仮固定させるようにした回転コネクタ装置であって、前記仮固定機構部は、前記ロータ上面に配設され一端が前記中立解除部材により押動されたときに回動して他端が前記ステータに形成された係合部との係合を解除され又は係合部に係合される中立固定部材と、少なくとも一部が前記ロータに設けられ、前記中立固定部材を仮固定位置又は仮固定解除位置の何れかの位置に保持しかつ前記中立解除部材と中立固定部材との係合を解除する節度機構とを備えたことを特徴としている。
固定側に固定された回転コネクタ装置のロータに回転操作部材を装着する際に、当該回転操作部材に設けられた中立解除部材により仮固定機構部の中立固定部材の一端を押動して回動させ、他端をステータの係合部から外して仮固定を解除する。中立固定部材は、回転操作部材が装着完了した後節度機構により仮固定解除位置に保持されかつ中立解除部材から離隔される。これにより、回転コネクタ装置と回転操作部材とが完全に離隔され、回転操作部材の回転操作に起因する異音の発生等が防止される。
回転操作部材を取り外すときには中立解除部材が中立固定部材の一端を下側から押し上げるように押動して上述と反対方向に回動させ、中立固定部材の他端をステータの係合部に再び係合させて仮固定する。
また、本発明の請求項2に記載の回転コネクタ装置は、請求項1に記載の回転コネクタ装置において、前記ステータの係合部は外周面に軸方向に形成されたスリットとされ、前記仮固定機構部の中立固定部材は前記ロータの上面に形成された支持部材に回動可能に軸支され一端が前記中立解除部材により押動されて回動し、他端が回動に応じて前記スリットとの係合が解除され又はスリットと係合されることを特徴としている。
仮固定機構部の中立固定部材は、一端が回転操作部材の中立解除部材により押動されて回転されるときに他端がステータのスリットから外れることで仮固定が容易に解除される。また、ステータの係合部を簡単な構造とすることができる。
また、本発明の請求項3に記載の回転コネクタ装置は、請求項1又は請求項2に記載の回転コネクタ装置において、前記仮固定機構部の中立固定部材は前記ロータの上面周縁部に形成された支持部材に垂直面内で回動可能に軸支され、一端に前記中立解除部材に対向して垂直面内で水平方向に延出する第1の腕部と垂直方向に延出する第2の腕部とが形成され、これら第1、第2の腕部の付け根近傍反対側に垂直面内で略逆L字状に下方に延出する固定部が形成され、前記第1の腕部は前記回転操作部材の装着時に中立解除部材により押動されて回動して前記固定部を前記ステータのスリットから外して前記仮固定を解除し、前記第2の腕部は前記回転操作部材の取り外し時に中立解除部材により押動されて回動して前記固定部を前記ステータのスリットに係合させて仮固定することを特徴としている。
回転コネクタ装置のロータに回転操作部材を装着するときには当該回転操作部材に設けられた中立解除部材が中立固定部材の第1の腕部を押し下げるように押動して回動させ、固定部をステータのスリットから外して仮固定を解除する。また、回転操作部材を取り外すときには中立解除部材が中立固定部材の第2の腕部を下側から押し上げるように押動して上述と反対方向に回動させ、固定部をステータのスリットに再び係合させて仮固定する。
また、本発明の請求項4に記載の回転コネクタ装置は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の回転コネクタ装置において、前記中立解除部材は回転操作部材の下側に略L字形状をなして下方に延出して形成され、下端の水平部が前記中立固定部材の一端を押動して回動させることを特徴としている。
回転操作部材に設けられている下側に略L字形状をなす形状とし、下端の水平部により中立固定部材の第1の腕部又は第2の腕部を押動する。即ち、回転操作部材を装着するときには水平部により中立固定部材の第1の腕部を上側から押し付けて回動させ、回転操作部材を取り外すときには水平部により第2の腕部を下側から押し上げるように押動する。これにより、回転操作部材を装着した後中立解除部材と中立固定部材とを簡単に離隔することができる。
また、本発明の請求項5に記載の回転コネクタ装置は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の回転コネクタ装置において、前記節度機構は前記中立固定部材の回転軸に固定され外周面に周方向に沿って凸状のカム面と凹状のカム面とが交互に連続して複数形成されたカムと、前記カム面と対向して進退可能に配置され、先端部が前記カム面に当接して凹状のカム面に係合可能なプッシュロッドと、前記ロータに固定され前記プッシュロッドを進退可能に収容するシリンダと、前記シリンダに収容されて前記プッシュロッドを付勢し先端部を前記カム面に押し付けるばね部材とを備え、前記中立固定部材のステータの係合部との係合位置又は係合解除位置において前記凹状のカム面に前記プッシュロッドの先端部を係合させて位置決めしかつ保持することを特徴としている。
節度機構は、回転操作部材が回転コネクタ装置のロータに装着完了されて中立固定部材の固定部がステータのスリットから外れて係合が解除されたときにカムの凹状のカム面にプッシュロッドの先端部がばね力により押し付けられて当該凹状のカム面に係合される。これにより、中立固定部材が中立解除位置に保持されると共に中立解除部材と離隔された状態に保持される。
また、回転操作部材が回転コネクタ装置のロータから取り外す際に中立固定部材の固定部がステータのスリットに係合されたときにカムの凹状カム面にプッシュロッドの先端部がばね力により押し付けられて当該凹状カム面に係合される。これにより、中立固定部材がステータとの係合位置に保持される。そして、回転コネクタ装置が中立位置に再び仮固定される。
また、本発明の請求項6に記載の回転コネクタ装置は、請求項5に記載の回転コネクタ装置において、前記カムは凹状のカム面が前記中立固定部材とステータのスリットとの係合位置及び係合解除位置に対応して形成されていることを特徴としている。
節度機構の複数の凹状のカム面と、中立固定部材とステータのスリットとの係合位置及び係合解除位置とをそれぞれ対応させ、これらの各位置においてプッシュロッドの先端部を凹状のカム面に係合させることで、中立固定部材を係合位置又は係合解除位置に確実に保持する。
また、本発明の請求項7に記載の回転コネクタ装置は、請求項1乃至請求項6の何れかに記載の回転コネクタ装置において、前記回転コネクタ装置のステータは車両のステアリングコラムのコンビネーションスイッチに固定され、ロータはステアリングシャフトに固定され、前記回転操作部材はステアリングホイールであることを特徴としている。
車両のステアリングコラムのコンビネーションスイッチに固定された回転コネクタ装置にステアリングホイールを装着した後、ステアリングホイール側と回転コネクタ側とを完全に離隔することができ、ステアリングホイールの操作に起因する異音等の発生が防止される。
本発明によると、回転コネクタ装置のロータにステアリングホイール等の回転操作部材を装着した後ステータに対してロータを中立位置に仮固定する仮固定機構部が解除されても、回転操作部材と仮固定機構部とを完全に切り離すことができ、回転操作部材との間で異音の発生等の不具合を防止することができる。
また、節度機構により中立固定部材とステータのスリットとの係合位置及び係合解除位置を確実に保持することができ、ステアリングホイールの回転操作や車両の振動等に起因するガタ付や異音の発生等を抑えることができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1乃至図3は、本発明に係わる回転コネクタ装置と回転操作部材としてのステアリングホイールとの関係を示し、回転コネクタ装置1は、固定側部材であるステータ2と、ステータ2に対して回転可能に装着された回転側部材としてのロータ3からなり、中央に回転軸としてのステアリングシャフトが挿通する穴4が形成されている。周知のようにステータ2は、有底円筒形状をなし中央にステアリングシャフトが挿通される穴が形成されており、ロータ3は、円板状をなし中央に前記ステアリングシャフトが挿通する穴とこの穴の周縁部を下方に延出させて前記ステアリングシャフトを囲繞する円筒部が形成されステータ2に相対回転可能に装着されている。
そして、ステータ2とロータ3の前記円筒部との間の環状空間内に電気信号、光信号或いはこれら双方の信号等を伝送するための図示しないフラットケーブルが渦巻き状に巻回されて収納されており、その一側端部がステータ2のコネクタに接続固定され、他端部がロータ3側のコネクタに接続固定されており、これら相対的に回転するステータ2とロータ3との間で信号の伝送が可能とされている。
自動車のステアリングホイールは、中立位置から左右方向に夫々所定回転例えば略2回転半程度回転可能とされており、これに応じて回転コネクタ装置1のロータ3は、ステータ2に対して中立位置から左右方向に余裕を持って略3回転程度回転可能とされている。従って、回転コネクタ装置1は、ステータ2に対してロータ3を一方向えば左方向にいっばいに回転させた位置から右方向に略3回転戻した位置が中立位置とされる。そして、回転コネクタ装置1は、ステータ2とロータ3とを前記中立位置に仮固定するための仮固定機構部11が設けられている。
回転コネクタ装置1は、ステータ2が図示しない車体側のステアリングコラムのコンビネーションブラケットスイッチに固定され、図示しないステアリングシャフトの上部が中央の穴4に下方から回転自在に挿通されかつロータ3に相対回転不能に係合される。ステアリングホイール5は、その下部5aが前記ステアリングシャフトの上端部に装着されて固定される。
図1乃至図3に示すように仮固定機構部11は、回転コネクタ装置1のロータ3の上面3a周縁部所定位置例えば中立位置に設けられている。仮固定機構部11は、ロータ3の上面3aの周縁部に中心に向かいかつ周方向に沿って離隔を存して対向して垂設された2枚の支持板12と、これらの支持板12の間に配置されて垂直面内で可動自在に軸支されステータ2の中立位置にロータ3を仮固定(ロック)するための中立固定部材13と、中立固定部材13の一側に配設され当該中立固定部材13を中立位置又は中立解除位置に位置決めしかつ当該位置に係止保持する節度機構14とにより構成されている。
一方、ステータ2の外周面には周方向に沿ってかつ上下方向(軸方向)に所定の間隔を存して係合部としてのスリット2aが全周に亘り形成されている。また、ステアリングホイール5の中立位置の下側には仮固定機構部11と対向して中立固定部材13を駆動するための中立解除部材としての突起部6が設けられている。この突起部6は、略L字形状をなし、下方に垂下する垂直部6aと垂直部6aの下端から外側に水平に水平部6bが突出して形成されている。この水平部6bは、ステアリングホイール5を装着又は取り外す際に中立固定部材13の腕部13a又は13bと係合して中立固定部材13を回動させて固定部13cをステータ2のスリット2aから外して係合を解除させ、又はスリット2aに係合させる。
図4に示すように仮固定機構部11の中立固定部材13は、ロータ3の上面3aと平行にかつ当該ロータ3の中心方向に向かって延出する第1の腕部13aと、この腕部13aに対して上方に垂直に延出する第2の腕部13bと、これらの腕部13aと13bとの付け根近傍から外方に腕部13aと平行に僅かに延出し更に下方に垂直に延出する略逆L形をなす固定部13cと、腕部13aと13bとの付け位置に設けられた回転軸13dとが一体に形成されている。
この中立固定部材13は、前述したように対向する2枚の支持板12の間に配置されて回転軸13dが回転自在に軸支されている。そして、中立固定部材13は、ステータ2のスリット2aの幅と同じとされ、固定部13cの下部(自由端部)がステータ2のスリット2aと係合可能とされている。
図4に示すように節度機構14は、中立固定部材13の回転軸13dの一側端部に固定されたカム15と、ロータ3の上面にカム15と対向して垂設されたシリンダ16と、シリンダ16に進退可能(入出可能)なプッシュロッド17と、プッシュロッド17を外方に付勢して突出させてカム15に押し付けるばね部材としてのスプリング18とからなる。カム15は、円周面(外周面)に周方向に沿ってかつ外方に向かって凸面をなす凸状のカム面15aと凹面をなす凹状のカム面15bとが連続して所定の間隔で複数例えば中心角90°の間隔(位相)で交互に4個ずつ形成されている。
プッシュロッド17は、基端部17aがシリンダ16に収容され先端部17bが曲面をなしてカム15のカム面15a,15bに円滑に摺動可能とされている。スプリング18は、シリンダ16の底部とプッシュロッド17の基端部17aとの間に縮設されており、プッシュロッド17を押し出す方向に付勢して先端部17bをカム15のカム面15a,15bに圧接させる。また、ステアリングホイール5に設けられた突起部6は、水平部6bが中立固定部材13の腕部13a又は腕部13bの各先端部と当接可能とされ、当該中立固定部材13を垂直面内で回動させる。
図4に示すように仮固定機構部11は、ステータ2に対してロータ3が中立位置に仮固定された状態において中立固定部材13の腕部13aがロータ3の上面と水平にかつ上面3aから僅かに離隔しており、腕部13bが上方に垂直に延出し、固定部13cの下端部がステータ2の外周に形成されたスリット2aの中の対応するスリット2aに係合されている。そして、節度機構14のカム15の1つの凹状のカム面15bが真下に位置しており、プッシュロッド17の先端部17bが当該凹状のカム面15bに圧接して係合している。これにより、中立固定部材13が当該位置に節度をもって係止保持されてロータ3がステータ2の中立位置に固定されている。このようにして回転コネクタ装置1が中立位置に仮固定されている。
なお、節度機構14のプッシュロッド17の先端部17bを曲面状に形成してカム15のカム面を摺動させるようにしたが、これに限るものではなくローラを取り付けてカム15のカム面を転動させるようにしても良い。
以下に上記構成の回転コネクタ装置1にステアリングホイール5を装着する場合について説明する。図1及び図2に示すように回転コネクタ装置1は、中立位置に仮固定された状態で図示しない車体側即ちステアリングコラムのコンビネーションスイッチブラケットに固定されており、図示しないステアリングシャフトが中央の穴4に回転可能に挿通されかつロータ3と相対回転不能に係合されている。
そして、ステアリングホイール5の中立位置を回転コネクタ装置1の中立位置に合わせて当該ステアリングホイール5を上方から装着する。この状態において図4に2点鎖線で示すように突起部6の水平部6bが仮固定機構部11の中立固定部材13の腕部13aと離隔対向している。
図1においてステアリングホイール5が矢印方向にステアリングシャフトの上端部に押し込まれると、これに伴い図5に示すように突起部6が矢印方向に押し下げられて水平部6bの下面が中立固定部材13の腕部13aの先端部上面に当接する。ステアリングホイール5が更に押し込まれると水平部6bが腕部13aを押し下げ、これに伴い中立固定部材13とカム15が図6に示すように矢印方向(反時計方向)に回転し、プッシュロッド17が凹状のカム面15bから次(隣り)の凸状のカム面15aに向かうカム面によりスプリング18のばね力に抗して押し下げられてシリンダ16に押し込められる。
中立固定部材13の回転に伴い固定部13cの下端部がステータ2のスリット2aから徐々に抜け出して係合が徐々に解除される。プッシュロッド17は、先端部17bが凸状のカム面15aの頂点に達したときに最もシリンダ16内に押し込まれ、このときスプリング18のばねエネルギーが最大となる。
図3及び図7に示すようにステアリングホイール5が更に押し込まれるとプッシュロッド17がスプリング18のばね弾性による力により押し上げられ、先端部17bが凸状のカム面15aの頂点から次(隣り)の凹状カム面15bに向かって摺動し、これに伴いカム15及び中立固定部材13が矢印方向に急回転する。そして、突起部6の水平部6bが中立固定部材13の腕部13aを通り過ぎて離隔した直後にステアリングホイール5がステアリングシャフトに装着される。一方、プッシュロッド17は、スプリング18のばね力により押し上げられて先端部17bが前記次の凹状のカム面15bに向かって摺動し当該カム面15bに係合される。
この状態において図7に示すように中立固定部材13及びカム15は、図1及び図4に示すステアリングホイール5の装着前の位置から反時計方向に90°回転し、腕部13aが対向する2枚の支持板12の間に収容され、腕部13bがロータ3の中央に向かいかつ突起部6の水平部6b及びロータ3の上面3aと水平に離隔対向している。そして、固定部13cがステータ2のスリット2aから外れて水平になっている。これにより、中立固定部材13は、仮固定が解除されて安定位置に保持される。従って、突起部6は、ステアリングホイール5の装着後回転コネクタ装置1とステアリングホイール5との間でスプリング18によるばね荷重を受けることが無い。
中立固定部材13は、仮固定が解除された後においてもスプリング18によりプッシュロッド17、カム15を介して一定のばね加重を受けながら中立解除位置に安定して保持されるため車両走行時の振動等によっても動き難くなり、振動等に起因する異音の発生が抑制される。なお、スプリング18のばね力を調整することで、ステアリングホイール5の装着後における中立固定部材13を安定位置に保持する力を自由に設定することができる。
ステアリングホイール5を取り外際は、上述とは反対の動作により図8に示すように突起部6の水平部6bの上面が中立固定部材13の腕部13bの先端部下面に当接して上方に押し上げて図4及び図1に示す状態に押し戻す。これにより、回転コネクタ装置1を再び中立位置に仮固定することができる。
図9(a)(b)は、前記ステアリングホイール5を装着する際に突起部6が中立固定部材13から受けるばね荷重およびばねエネルギーの一例をそれぞれ示し、図9(a)(b)の横軸はステアリングホイールの位置(鉛直方向)を表し、図9(a)の縦軸は中立解除部材としての突起部6が受けるばね荷重F、図9(b)の縦軸は中立解除部材としての突起部6が受けるばねエネルギーEを表している。
また、図10(a)(b)は、前記ステアリングホイール5を装着する際に節度機構14のプッシュロッド17が受けるばね荷重FおよびばねエネルギーEの一例をそれぞれ示し、図10(a)(b)の横軸はステアリングホイールの位置(鉛直方向)を表し、図10(a)の縦軸は節度機構14のプッシュロッド17が受けるばね荷重、図10(b)の縦軸は節度機構14のプッシュロッド17が受けるばねエネルギーを表している。
図9と図10との違いは、図10においてはステアリングホイールの位置Bを越えたところから、プッシュロッド17は負方向の荷重を受けているのに対し、図9においてはステアリングホイールの位置Bを越えたところで、中立固定部材13が自動的に回転し、中立解除部材の突起部6が中立固定部材13と離れるため、突起部6が受ける荷重がゼロになる点である。このとき、突起部6が受けるエネルギーもゼロとなっている。
位置Oは、ステアリングホイール5の突起部6が中立固定部材13の腕部13aに当たり始める位置を示し、位置Aは、ステアリングホイール5がステアリングシャフトに装着された位置を示す。
中立固定部材13は、ステアリングホイール5を装着する前の仮固定されている状態(位置O)においてばねエネルギーを有し、ばね荷重ゼロとなり安定している。そして、ステアリングホイール5の押し込みを開始した後プッシュロッド17の先端部17bが凹状のカム面15bから凸状のカム面15aの頂点(位置B)に達するまでの間スプリング18が圧縮されて図10(b)の曲線γで示すようにばねエネルギーが増大し、図10(a)の曲線αで示すように突起部6は正方向の荷重を受ける。
そして、プッシュロッド17の先端部17bが凸状のカム面15aの頂点(位置B)を過ぎると、プッシュロッド17のばねエネルギーは、図10(b)の曲線δのように減少してプッシュロッド17の先端部17bが次(隣り)の凹状のカム面15bに達したときにばねエネルギーEsで、ばね荷重Faとなり安定する(位置C)。位置Bから位置Cまで、プッシュロッド17の受けるばね荷重は図10(a)の曲線βのように負方向となるため、中立固定部材13が自動的に回転する。このとき、中立解除部材の突起部6が中立固定部材13と離れるため、図9(a)(b)に示されるように中立解除部材の突起部6が中立解除部材13から受けるばね荷重およびばねエネルギーはゼロとなる。その後、ステアリングホイール5の装着が終了する(位置A)。
以上、本実施形態に係る回転コネクタ装置を説明したが、本発明に係る回転コネクタ装置は必ずしもこのような構成に限定されるものではないことは言うまでもない。
本発明に係わる回転コネクタ装置にステアリングホイールを装着する前の正面図である。 図1に示した回転コネクタ装置とステアリングホイールの斜視図である。 図1に示した回転コネクタ装置にステアリングホイールを装着した後の斜視図である。 図1に示した回転コネクタ装置に設けた仮固定機構部及び節度機構の一部切欠拡大図である。 図4に示した仮固定機構部及び節度機構のステアリングホイール装着時の動作説明図である。 図4に示した仮固定機構部及び節度機構のステアリングホイール装着途中の動作説明図である。 図4に示した仮固定機構部及び節度機構のステアリングホイール装着完了後の説明図である。 図4に示した仮固定機構部及び節度機構のステアリングホイール途中の動作説明図である。 図4に示した仮固定機構部の中立固定部材に作用するばね荷重特性の一例を示す特性図であって、(a)はばね荷重、(b)はばねエネルギーを示す図である。 図4に示した節度機構のプッシュロッドに作用するばね荷重特性の一例を示す特性図であって、(a)はばね荷重、(b)はばねエネルギーを示す図である。
符号の説明
1 回転コネクタ装置
2 ステータ(固定側部材)
2a スリット
3 ロータ(回転側部材)
3a 上面
4 穴
5 ステアリングホイール
5a 下部
6 突起部(中立解除部材)
6a 垂直部
6b 水平部
11 仮固定機構部
12 支持板
13 中立固定部材
13a 第1の腕部
13b 第2の腕部
13c 固定部
13d 回転軸
14 節度機構
15 カム
15a 凸状のカム面
15b 凹状のカム面
16 シリンダ
17 プッシュロッド
17a 基端部
17b 先端部
18 スプリング

Claims (7)

  1. 固定側に固定されるステータと、回転側に固定されるロータと、ステータに対してロータを中立位置に仮固定する仮固定機構部とを有し、回転側に装着される回転操作部材に設けられた中立解除部材により前記仮固定を解除し又は仮固定させるようにした回転コネクタ装置であって、
    前記仮固定機構部は、前記ロータ上面に配設され一端が前記中立解除部材により押動されたときに回動して他端が前記ステータに形成された係合部との係合を解除され又は係合部に係合される中立固定部材と、
    少なくとも一部が前記ロータに設けられ、前記中立固定部材を仮固定位置又は仮固定解除位置の何れかの位置に保持しかつ前記中立解除部材と中立固定部材との係合を解除する節度機構とを備えたことを特徴とする回転コネクタ装置。
  2. 前記ステータの係合部は外周面に軸方向に形成されたスリットとされ、前記仮固定機構部の中立固定部材は前記ロータの上面に形成された支持部材に回動可能に軸支され一端が前記中立解除部材により押動されて回動し、他端が回動に応じて前記スリットとの係合が解除され又はスリットと係合されることを特徴とする、請求項1に記載の回転コネクタ装置。
  3. 前記仮固定機構部の中立固定部材は前記ロータの上面周縁部に形成された支持部材に垂直面内で回動可能に軸支され、一端に前記中立解除部材に対向して垂直面内で水平方向に延出する第1の腕部と垂直方向に延出する第2の腕部とが形成され、これら第1、第2の腕部の付け根近傍反対側に垂直面内で略逆L字状に下方に延出する固定部が形成され、前記第1の腕部は前記回転操作部材の装着時に中立解除部材により押動されて回動して前記固定部を前記ステータのスリットから外して前記仮固定を解除し、前記第2の腕部は前記回転操作部材の取り外し時に中立解除部材により押動されて回動して前記固定部を前記ステータのスリットに係合させて仮固定することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の回転コネクタ装置。
  4. 前記中立解除部材は回転操作部材の下側に略L字形状をなして下方に延出して形成され、下端の水平部が前記中立固定部材の一端を押動して回動させることを特徴とする、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の回転コネクタ装置。
  5. 前記節度機構は前記中立固定部材の回転軸に固定され外周面に周方向に沿って凸状のカム面と凹状のカム面とが交互に連続して複数形成されたカムと、
    前記カム面と対向して進退可能に配置され、先端部が前記カム面に当接して凹状のカム面に係合可能なプッシュロッドと、
    前記ロータに固定され前記プッシュロッドを進退可能に収容するシリンダと、
    前記シリンダに収容されて前記プッシュロッドを付勢し先端部を前記カム面に押し付けるばね部材とを備え、
    前記中立固定部材のステータの係合部との係合位置又は係合解除位置において前記凹状のカム面に前記プッシュロッドの先端部を係合させて位置決めしかつ保持することを特徴とする、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の回転コネクタ装置。
  6. 前記カムは凹状のカム面が前記中立固定部材とステータのスリットとの係合位置及び係合解除位置に対応して形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の回転コネクタ装置。
  7. 前記回転コネクタ装置のステータは車両のステアリングコラムのコンビネーションスイッチに固定され、ロータはステアリングシャフトに固定され、前記回転操作部材はステアリングホイールであることを特徴とする、請求項1乃至請求項6の何れかに記載の回転コネクタ装置。
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