JP4369881B2 - 記録テープカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、主にコンピューター等の記録再生媒体として使用される磁気テープ等の記録テープが巻装された単一のリールをケース内に収容してなる記録テープカートリッジに関する。
従来から、コンピューター等のデータ記録再生媒体として使用されている磁気テープ等の記録テープを単一のリールに巻装し、そのリールをケース内に収容してなる記録テープカートリッジが知られている。このような記録テープカートリッジは、略矩形箱状のケースを有している。例えば図16で示すように、記録テープカートリッジ100のケース102は、略トレイ状の上ケース104と下ケース106とが、互いの周壁104A、106Aを当接させた状態で接合されて構成されている。そして、そのケース102の内部に、記録テープTを巻装した単一のリール108が回転可能に収容されている(例えば、特許文献1参照)。
また、記録テープTの端部には、リーダーテープ等のリーダー部材110が固着されている(例えば、特許文献2参照)。このリーダー部材110は、ドライブ装置側の引出部材(図示省略)によって引き出されるが、その引出部材は、記録テープカートリッジ100を装填する装填口の両側部に設けられることが多い。そのため、記録テープカートリッジ100に形成する開口112は、ケース102のコーナー部102Cに形成されることが多い。また、そのコーナー部102Cに開口112が無くても、その開口112を開閉するドア114の支軸116等、記録テープカートリッジ100の機能上重要な部位が、そのコーナー部102C付近に存在していることがある。
米国特許第4555077号明細書 米国特許第4572460号明細書
ところで、そのコーナー部102Cは、記録テープカートリッジ100を落下させたときなど、衝撃を受けた場合に最も集中応力を受けやすい箇所である。コーナー部102Cに集中応力を受けると、そのコーナー部102Cには、局所的な永久変形(潰れる、曲がる、欠けるなど)が起き、ドライブ装置への装填不能、記録テープTの引出不能、開口112を開閉するドア114の開閉不能等の問題が起きる。
また、永久変形が起きなくても、一時的な撓み変形、即ち上ケース104の周壁104Aと下ケース106の周壁106Aが互いに離間するような弾性変形が起きることにより、リーダーテープ等のリーダー部材110が、ケース102内の保持位置から外れたり、上ケース104の周壁104Aと下ケース106の周壁106Aの間に挟まれたり、ドア114が開いた場合には、ケース102外へ飛び出したりすることがあった。
また、一時的な撓み変形を防止するために、コーナー部102C付近の上ケース104の周壁104Aと下ケース106の周壁106Aを溶着したり、ビス止めしたりすることも考えられたが、この場合には、逆に、落下時に受けた衝撃力(エネルギー)の逃げ道がなくなるので、永久変形を助長する結果になっていた。
そこで、本発明は、落下等によって衝撃が加えられても変形等のトラブルが発生し難い、耐衝撃性に優れた記録テープカートリッジを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の記録テープカートリッジは、記録テープが巻装された単一のリールを回転可能に収容する略矩形状のケースと、前記ケースのコーナー部付近に形成され、前記記録テープの端部に取り付けられたリーダー部材を引き出すための開口と、前記開口を開閉するドアと、前記コーナー部における前記ケースの少なくとも上面又は下面に形成された凹面部と、前記ドアに設けられ、前記開口閉塞時に、前記凹面部を全体的に被覆して前記コーナー部を補強する補強部材と、を備えたことを特徴としている。
これによれば、開口が形成されたケースのコーナー部付近に落下等によって衝撃が加えられても、そのコーナー部におけるケースの少なくとも上面又は下面に形成された凹面部が、補強部材によって全体的に被覆されて、そのコーナー部が補強されているので、破損などの永久変形は起きない。また、その衝撃によってコーナー部付近が一時的に撓み変形しようとしても、補強部材ケースの上面及び下面を被覆していれば、その変形抑止できる。したがって、リーダー部材がその保持位置から脱落するような不具合は起きない。
なお、請求項2に記載の記録テープカートリッジは、請求項1に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記ドアが、前記ケースに設けられた支軸を中心に回動して前記開口を開閉するように構成されていることを特徴としており、請求項3に記載の記録テープカートリッジは、請求項2に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記ドアの内側に、前記ケースの係合部に当接する当接部が設けられていることを特徴としている。そして、請求項4に記載の記録テープカートリッジは、請求項3に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記支軸に挿嵌する前記ドアの回転摺動部と該支軸とのクリアランスと、前記補強部材の内面と前記凹面部とのクリアランスよりも、前記係合部と前記当接部とのクリアランスの方が小さいことを特徴としている。
また、請求項5に記載の記録テープカートリッジは、請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記支軸に挿嵌する前記ドアの回転摺動部が、少なくとも樹脂で構成されていることを特徴としている。そして、請求項6に記載の記録テープカートリッジは、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記凹面部を被覆した前記補強部材が、該凹面部が形成されている前記ケースの少なくとも上面又は下面よりも0.05mm以上凹となるように構成されていることを特徴としている。
また、請求項7に記載の記録テープカートリッジは、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記補強部材が、金属で構成されていることを特徴としており、請求項8に記載の記録テープカートリッジは、請求項7に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記ドアが樹脂で構成され、該ドアに前記補強部材が接着、もしくはかしめ、もしくは嵌め込み、もしくはインサート成形、もしくはアウトサート成形によって一体に接合されていることを特徴としている。そして、請求項9に記載の記録テープカートリッジは、請求項7又は請求項8に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記補強部材が、プレス又はダイキャストによって成形されることを特徴としており、請求項10に記載の記録テープカートリッジは、請求項7〜請求項9の何れか1項に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記補強部材の板厚が0.3mm〜0.5mmであることを特徴としている。
また、請求項11に記載の記録テープカートリッジは、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記補強部材が、樹脂で構成されていることを特徴としている。そして、請求項12に記載の記録テープカートリッジは、請求項1〜請求項11の何れか1項に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記コーナー部付近とは、該コーナー部に隣接又は近傍の前記ケースの前面、もしくは該コーナー部に隣接又は近傍の前記ケースの前面と側面を指すことを特徴としている。
以上のように、本発明によれば、落下等によって衝撃が加えられても変形等のトラブルが発生し難い、耐衝撃性に優れた記録テープカートリッジを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、記録テープカートリッジのドライブ装置への装填方向を矢印Aで表し、それを前方向とする。また、矢印Bを左方向とし、これらを基準に前後・左右・上下の表現をする。
図1で示すように、記録テープカートリッジ10は、略矩形箱状のケース12を有している。このケース12は、合成樹脂製の上ケース14と下ケース16とが、互いの周壁14B、16Bを当接させた状態で超音波溶着又はねじ止め等により接合されて構成されている。なお、上ケース14の上面14Aにはラベルエリア46が形成されている。
また、図2で示すように、ケース12の内部には単一のリール18が回動可能に収容されている。リール18には、情報記録再生媒体としての磁気テープ等の記録テープTが巻装されている。また、リール18の下面にはリールギア19が環状に形成されており、下ケース16に穿設されたギア開口44から露出するようになっている(図10(B)等参照)。
記録テープカートリッジ10の左前方側のコーナー部12C付近には、リール18に巻装された記録テープTを外部に引き出すための開口20が形成されている。すなわち、図3でも示すように、コーナー部12Cに隣接する前面12Aと左側面12Bとに跨って開口20が形成され、その開口20から記録テープTの端部に固着されたリーダーテープ22が引き出されるようになっている。
ここで、本発明におけるコーナー部とは、略矩形箱状ケース12の周壁14B、16Bにおいて、平面視で略直角又は鈍角に交わる稜線部分を指す。したがって、この場合のコーナー部12Cとは、前面12Aと左側面12Bとが平面視で略直角に交わっている稜線部分を指している。
また、開口20が形成されるコーナー部12C付近とは、コーナー部12Cや、コーナー部12Cに隣接又は近傍の前面12A及び/又は左側面12B、もしくはコーナー部12Cに隣接又は近傍の前面12A及び/又は左側面12Bと少なくとも上面14A、下面16Aのどちらか一方を指す。なお、開口20は、右前方側のコーナー部12D付近に設けられる場合もある。
リーダーテープ22は、ドライブ装置側の引出部材(図示省略)が記録テープTを引き出すために係合する被引出部材であり、その先端に引出部材が係合する係合孔22Aが穿設されている。また、リーダーテープ22の先端近傍には、図2、図3で示すように、上下方向に向かって張り出す張出部22Bが形成されている。この張出部22Bが、開口20の内側で、かつ左側面12B側の上ケース14と下ケース16の内面に形成された係合溝部24に係止されることにより、リーダーテープ22がケース12内に保持される。
また、その開口20は、記録テープカートリッジ10の不使用時には、ドア30によって閉塞される。このドア30は、開口20と同じ形状及び大きさになるように、平面視略「L」字状に形成された閉塞部材32と(図4参照)、その閉塞部材32に一体に接合され、コーナー部12Cと、コーナー部12Cに隣接又は近傍のケース12の前面12A、左側面12B、上面14A、下面16Aを外方から被覆するカバー部材34とで構成されている。
このように、カバー部材34が、コーナー部12Cを上面14A及び下面16Aを含んで被覆すると、落下衝撃を受けても、その箇所における破損等の永久変形が防止される。更に、このカバー部材34は、コーナー部12Cを含み、ケース12の上面14A及び下面16Aを挟むように被覆しているので、落下衝撃を受けても、その箇所における一時的な撓み変形、即ち上ケース14の周壁14Bと下ケース16の周壁16Bが互いに離間する撓み変形が抑止される。つまり、このカバー部材34は、開口20を閉塞するためのものではなく、コーナー部12C補強するためのもの(補強部材)である。
なお、閉塞部材32とカバー部材34はそれぞれ樹脂で成形してもよいし、SUS等の金属で成形してもよい。金属で成形する場合は、プレス(深絞りを含む)、ダイキャスト等で成形すればよく、その厚さは0.3mm〜0.5mmであることが望ましい。また、閉塞部材32とカバー部材34のどちらか一方を樹脂、他方を金属で成形してもよい。一方を樹脂、他方を金属で成形する場合、両者の接合方法は、接着、かしめ、嵌め込み、インサート成形、アウトサート成形等、どのような接合方法でもよい。
また、図3で示すように、そのドア30の回動支点となる支軸26が、上ケース14及び下ケース16にそれぞれ突設されている。この支軸26は、上ケース14側が円筒状のボス26Aになっており、下ケース16側が円柱状のボス26Bになっている。そして、下ケース16側のボス26Bの先端(上端)が、上ケース14側のボス26Aに嵌入することで、支軸26が構成されるようになっている。したがって、ボス26Bの径がボス26Aの径よりも若干小さくなっている。
また、ドア30の閉塞部材32の右端部近傍には、その支軸26に遊嵌される回転摺動部36が設けられている。この回転摺動部36は、閉塞部材32の内面側の上下両端部と中途部とからそれぞれ延設され、各回転摺動部36に貫通孔36Aが穿設されている(図6(A)参照)。したがって、この貫通孔36Aに支軸26が挿通されることにより、ドア30が回動可能に支持される。
また、上端部の回転摺動部36の上面と、下端部の回転摺動部36の下面には、それぞれ貫通孔36A周りに環状凸部37が形成されている。そして、この環状凸部37が、それぞれ上ケース14と下ケース16に接触することにより、閉塞部材32の上端縁と上ケース14との間、及び閉塞部材32の下端縁と下ケース16との間に、それぞれ0.3mm〜0.5mm程度の隙間が形成されるようにしている。
このような構成によれば、上ケース14及び下ケース16と接触するのは、環状凸部37だけとなり、閉塞部材32の上下両端縁は、それぞれ上ケース14と下ケース16に対し、常に非接触状態となるので、ドア30(閉塞部材32)の上ケース14及び下ケース16に対する摺動抵抗が低減される。なお、閉塞部材32とカバー部材34が、樹脂と金属で成形される場合、少なくともこの回転摺動部36及び環状凸部37は、POM等のオレフィン系樹脂で成形することが望ましい。これによれば、ドア30(閉塞部材32)の上ケース14及び下ケース16に対する摺動抵抗を更に低減できるとともに、支軸26に対する摺動抵抗も低減できる。
また、この支軸26には、図4で示すように、ドア30を常時開口20の閉塞方向へ付勢するトーションばね28の巻回部28Aが挿嵌される。すなわち、このトーションばね28の巻回部28Aは、下端部の回転摺動部36と中途部の回転摺動部36の間に保持された状態で、径が細い方のボス26Bに挿嵌される。そして、トーションばね28の一方の端部28Bは、ケース12のビスボス25(この場合は下ケース16に突設されたビスボス)に、他方の端部28Cは、閉塞部材32の右後端部の内面にそれぞれ係止される。
このように、ビスボス25が支軸26とは独立して設けられ、かつ、その支軸26の近傍に配置されていると、落下時の衝撃力はビスボス25で受け止められるので、支軸26にはその衝撃力が伝達され難い。したがって、支軸26の変形や破損等が防止される。また、トーションばね28の巻回部28Aが、回転摺動部36の間に配置されると、その回転摺動部36が、上記したPOM等のオレフィン系樹脂で成形された場合には、PC等の樹脂で成形されるケース12よりも削られ難い。つまり、トーションばね28の巻回部28Aが、ドア30の回動によって摺動しても、摩耗粉等が発生し難い。したがって、記録テープTへの悪影響がない。
以上、何れにしても、このような構成により、ドア30を開放させるときには、ドライブ装置側の開閉部材(図示省略)が、前面12A側から相対的に進入し、閉塞部材32の右端部を後方に向かって押圧する。すると、ドア30は、支軸26を中心にトーションばね28の付勢力に抗して、図4で示すように、平面視で時計回りに回動し、開口20を開放する。
また、図2乃至図5で示すように、ケース12のコーナー部12C付近、即ち上面14A、下面16A、前面12A、左側面12Bには、カバー部材34の形状に合致した凹面部40が形成されている。この凹面部40の深さDは、ドア30が開口20を閉塞したときに、そのカバー部材34が少なくとも上面14A及び下面16A及び左側面12BよりもL=0.05mm以上低くなるように(凹になるように)形成されている。このような構成にすると、記録テープカートリッジ10をドライブ装置へ装填するときに、そのカバー部材34が装填口に引っ掛かるような不具合が生じない。
また、開口20の閉塞時にカバー部材34の前面12Aに対向する内面で、かつ、その上端及び下端には、一対の当接部38が突設されている。この当接部38は、開口20の閉塞時、係合溝部24に隣接するケース12の内面に突設された係合凹部42に当接するようになっている。
そして、図4(A)、図5(B)、図6で示すように、カバー部材34と凹面部40、即ちカバー部材34とケース12の上面14A及び下面16A及び左側面12BとのクリアランスS1と、支軸26と貫通孔36AとのクリアランスS2と、当接部38と係合凹部42とのクリアランスS3の関係は、S1、S2>S3となっている。
したがって、落下等により、コーナー部12C付近を被覆するカバー部材34に衝撃が加えられた場合には、まず、当接部38が係合凹部42に強固に当接することによって、その衝撃力がある程度受け止められる。このため、カバー部材34と凹面部40の間、及び支軸26と貫通孔36Aの間に加えられる衝撃力を低減することができ、それらの破損や変形等を防止することができる。
なお、図1乃至図5で示すカバー部材34は、コーナー部12Cを含むケース12の前面12A、左側面12B、上面14A、下面16Aを広く被覆するようになっているが、カバー部材34は、図示のものに限定されるものではない。このカバー部材34は、例えば図7(A)で示すように、少なくともコーナー部12Cと、上面14A及び下面16Aの前面12A及び左側面12Bとの境界部分であるエッジ(稜線部分)12Eを含む面を被覆できるような大きさに形成されていればよい。
また、カバー部材34は、図7(B)で示すように、コーナー部12Cと、コーナー部12Cに接する上面14Aのみを被覆できるような大きさに形成されたり、図7(C)で示すように、コーナー部12Cと、コーナー部12Cに接する下面16Aのみを被覆できるような大きさに形成されていてもよい。ただし、カバー部材34が、ケース12を上下方向から挟み込むように、上面14A及び下面16Aの両方を被覆する構成であると、永久変形を防止できるだけではなく、一時的な撓み変形も抑止できるので望ましい。
以上のような構成の記録テープカートリッジ10において、次に、そのドア30の作用について説明をする。記録テープカートリッジ10は、不使用時には、ドア30が開口20を閉塞している。すなわち、閉塞部材32が開口20を閉塞し、カバー部材34が凹面部40に嵌合されて、それを被覆している。
このように、カバー部材34が、開口20が形成されているコーナー部12Cを上下方向から押さえていると(上面14A及び下面16Aから挟み込んでいると)、落下等によって、そのコーナー部12C付近に衝撃が加えられても、破損等の永久変形を防止できるとともに、上ケース14の周壁14Bと下ケース16の周壁16Bが互いに離間するような一時的な撓み変形をも抑止することができる。したがって、リーダーテープ22が係合溝部24(保持位置)から脱落するような不具合は起きない。
また、当接部38と係合凹部42とのクリアランスS3が、カバー部材34と凹面部40とのクリアランスS1、及び支軸26と貫通孔36AとのクリアランスS2よりも小さいことから、落下等により加えられた衝撃力は、当接部38と係合凹部42とで一番先に受け止められる。したがって、その衝撃力が、例えば支軸26に直接伝達されないようにできるので、その支軸26の破損や変形等を防止することができる。更に、その支軸26の近傍にはビスボス25が配置されているので、落下時の衝撃力は、そのビスボス25でも受け止められる。したがって、より一層支軸26の破損や変形を防止することができる。
また、カバー部材34が凹面部40を被覆しているとき(開口20が閉塞されているとき)、そのカバー部材34は、上面14A及び下面16A及び左側面12Bよりも0.05mm以上低くなっている(凹になっている)。したがって、記録テープカートリッジ10をドライブ装置へ装填するときに、そのカバー部材34が装填口に引っ掛かるような不具合は起きない。
また、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に装填されて、ドア30が回動するとき(開口20が開閉されるとき)、閉塞部材32とケース12(上ケース14及び下ケース16)との間には、環状凸部37によって微少な隙間が形成されているので、そのドア30(閉塞部材32)のケース12に対する摺動抵抗が少なくて済む。更に、そのドア30(閉塞部材32)において、少なくとも回転摺動部36及び環状凸部37が、POM等のオレフィン系樹脂で成形されていれば、PC等の樹脂で成形されているケース12(支軸26を含む)に対して、より一層摺動抵抗を少なくすることができる。
以上、何れにしても、開口20を閉塞する閉塞部材32とは別に、コーナー部12Cを上面14A及び下面16Aを含んで被覆可能なカバー部材34を備えたドア30としたので、落下等により、そのコーナー部12C付近に衝撃が加えられても、永久変形や一時的な撓み変形は起きない。つまり、このカバー部材34を設けることにより、耐衝撃性に優れた記録テープカートリッジ10を提供することができる。なお、このカバー部材34は、開口20が設けられているコーナー部12Cだけではなく、他のコーナー部、例えば開口20が設けられていないコーナー部12D等にも設けても構わないものである。
次に、カバー部材34を設けずに、永久変形や撓み変形を防止する別の実施例について説明する。なお、上記と同等なものには同じ符号を付して、その説明は省略する。図8で示すように、開口20付近の上ケース14及び/又は下ケース16には、薄板状の補強部材50が一体的に設けられている。
すなわち、コーナー部12Cに接する上ケース14の上面14A及び/又は下ケース16の下面16Aに、前面12A及び左側面12Bに跨る所定深さの凹面部48を形成し、その凹面部48に金属製の補強部材50を接合している。このような構成にすると、落下等により、そのコーナー部12C付近に衝撃が加えられた場合に、破損等の永久変形を防止することができる。
なお、このときの接合方法は、かしめ、接着、嵌め込み、インサート成形等、どのような接合方法でもよい。また、金属製の補強部材50は、プレス(深絞りを含む)又はダイキャストにより成形される。更に、この金属の材質としては、SUSなどの硬くて錆び難い金属であることが好ましい。また、この補強部材50を金属と樹脂とで構成してもよい。
また、この補強部材50を上面14A及び下面16Aに設ける場合、図9で示すように、開口20及びドア30(閉塞部材32)の回動を妨げない部位において、その上下の補強部材50を連結部50Aによって一体に連結してもよい。このような形状にすると、落下等により、そのコーナー部12Cに衝撃が加えられた場合に、破損等の永久変形を防止できるとともに、互いの周壁14B、16Bが一時的に離間するような撓み変形も抑止することができる。
なお、連結部50Aを設ける箇所は、前面12A側のみ、あるいは左側面12B側のみでもよいが、前面12A側と左側面12B側の両方に設けた方が、より一層撓み変形を抑止できるので好ましい。また、補強部材50を設けた箇所も、上記したカバー部材34と同様に、上面14A、下面16A、左側面12BよりL=0.05mm以上低くなっている(凹となっている)ことが好ましい。
更に、この補強部材50は、開口20付近(コーナー部12C付近)に設けるものに限定されるものではないが、そのコーナー部12Cを含め、各コーナー部に接する上面14A及び/又は下面16Aに設けることが望ましい。また、この補強部材50は、ケース12の外面側ではなく、ケース12の内面側に設けるようにしてもよい。
その他、記録テープカートリッジ10においては、前後を反対にして積む(逆積みする)ことができない構成にすることが好ましい。逆積みを防止する構成としては、例えば図10で示すように、下面16Aに、前方側の間隔が狭く、後方側の間隔が広い、一対の細長いスタッキングリブ52を設け、上面14Aに、そのスタッキングリブ52が嵌合するスタッキング凹部54を形成することが考えられる。この場合は、スタッキング凹部54がラベルエリア46を兼用するように構成してもよいし、別々になるように構成してもよい。
更に、逆積みできないようにするスタッキングリブとしては、次のようなものが考えられる。例えば図11で示すように、下面16Aに所定の大きさのスタッキングリブ56を複数、例えば4つ設け、その4つのスタッキングリブ56の位置を前方側と後方側とでは異なる位置にする。つまり、前方側のスタッキングリブ56同士の間隔W1を狭くし、後方側のスタッキングリブ56同士の間隔W2を広くする。そして、これに合致するスタッキング凹部58を同数、上面14Aに形成する。このような構成にしても逆積みが防止される。なお、この場合、スタッキング凹部58がラベルエリア46を兼用することはできないので、ラベルエリア46は、図示のように、スタッキング凹部58の間等に適宜設ければよい。また、スタッキングリブ56及びスタッキング凹部58の数量は、3つ以下でもよいが、安定性を考慮すると、4つ以上の方が好ましい。
また、例えば図12で示すように、下面16Aに平面視台形状をなすスタッキングリブ60を複数、例えば4つ設けるようにしてもよい。この場合は、前方側と後方側とでその位置をずらす必要がない。つまり、前方側のスタッキングリブ60同士の間隔W3と、後方側のスタッキングリブ60同士の間隔W4を同一にしても構わない。そして、これに合致するスタッキング凹部62を同数、上面14Aに形成する。このような構成にしても逆積みが防止される。なお、この場合も、スタッキング凹部62がラベルエリア46を兼用することはできないので、ラベルエリア46は、図示のように、スタッキング凹部62の間等に適宜設ければよい。また、スタッキングリブ60及びスタッキング凹部62の数量は、3つ以下でもよいが、安定性を考慮すると、4つ以上の方が好ましい。
また、例えば図13で示すように、下面16Aの前端に所定間隔を隔てて一対のスタッキングリブ64を設けるとともに、下面16Aの後方側に略「V」字状又は略「U」字状のスタッキングリブ65を設けるようにしてもよい。この後方側に設けるスタッキングリブ65は、その端部が後方側の各コーナー部近傍にそれぞれ位置し、中央の曲折された部分がギア開口44に近接するように位置している。そして、これに合致するスタッキング凹部66、67を上面14Aに形成する。このような構成にしても逆積みが防止される。なお、この場合も、スタッキング凹部66、67がラベルエリア46を兼用することはできないので、ラベルエリア46は、図示のように、スタッキング凹部66とスタッキング凹部67の間等に適宜設ければよい。
また、例えば図14で示すように、下面16Aの前端及び後端に長さの異なる細長いスタッキングリブ68を設けるようにしてもよい。このスタッキングリブ68は、前端側の長さW5よりも、後端側の長さW6の方が長く形成されているが、前後逆でも構わない。そして、これに合致するスタッキング凹部70を上面14Aに形成する。このような構成にしても逆積みが防止される。なお、この場合も、スタッキング凹部70がラベルエリア46を兼用することはできないので、ラベルエリア46は、図示のように、スタッキング凹部70の間等に適宜設ければよい。
また、例えば図15で示すように、下面16Aの左側端及び右側端に長さの異なる細長いスタッキングリブ72を設けるようにしてもよい。このスタッキングリブ72は、左側端側の長さW7よりも、右側端側の長さW8の方が短く形成されているが、左右逆でも構わない。そして、これに合致するスタッキング凹部74を上面14Aに形成する。このような構成にしても逆積みが防止される。なお、この場合も、スタッキング凹部74がラベルエリア46を兼用することはできないので、ラベルエリア46は、図示のように、スタッキング凹部74の間等に適宜設ければよい。
以上、何れにしても、スタッキングリブ52、56、60、64、65、68、72及びスタッキング凹部54、58、62、66、67、70、74は、互いに逆積み不能な形状になっていれば、どのような形状に構成しても構わない。
記録テープカートリッジの開口閉塞時の概略斜視図 記録テープカートリッジの開口開放時の概略斜視図 記録テープカートリッジのコーナー部を示す概略斜視図 (A)開口閉塞時のコーナー部を示す概略平面図、(B)開口開放時のコーナー部を示す概略平面図 (A)開口閉塞時のコーナー部を示す概略側面図、(B)開口開放時のコーナー部を示す概略側面図 (A)支軸と回転摺動部を示す概略平面図、(B)当接部と係合凹部を示す概略平面図 (A)カバー部材の変形例を示す概略斜視図、(B)カバー部材の変形例を示す概略斜視図、(C)カバー部材の変形例を示す概略斜視図 記録テープカートリッジのコーナー部の変形例を示す概略斜視図 記録テープカートリッジのコーナー部の変形例を示す概略斜視図 (A)記録テープカートリッジの概略平面図、(B)記録テープカートリッジの概略底面図 (A)記録テープカートリッジの概略平面図、(B)記録テープカートリッジの概略底面図 (A)記録テープカートリッジの概略平面図、(B)記録テープカートリッジの概略底面図 (A)記録テープカートリッジの概略平面図、(B)記録テープカートリッジの概略底面図 (A)記録テープカートリッジの概略平面図、(B)記録テープカートリッジの概略底面図 (A)記録テープカートリッジの概略平面図、(B)記録テープカートリッジの概略底面図 (A)記録テープカートリッジの概略斜視図、(B)記録テープカートリッジのコーナー部を示す概略斜視図
符号の説明
10 記録テープカートリッジ
12 ケース
12A 前面
12B 左側面
12C コーナー部
14 上ケース
14A 上面
16 下ケース
16A 下面
18 リール
20 開口
22 リーダーテープ(リーダー部材)
26 支軸
30 ドア
32 閉塞部材
34 カバー部材
36 回転摺動部
38 当接部
40 凹面部
42 係合凹部

Claims (12)

  1. 記録テープが巻装された単一のリールを回転可能に収容する略矩形状のケースと、
    前記ケースのコーナー部付近に形成され、前記記録テープの端部に取り付けられたリーダー部材を引き出すための開口と、
    前記開口を開閉するドアと、
    前記コーナー部における前記ケースの少なくとも上面又は下面に形成された凹面部と、
    前記ドアに設けられ、前記開口閉塞時に、前記凹面部を全体的に被覆して前記コーナー部を補強する補強部材と、
    を備えたことを特徴とする記録テープカートリッジ。
  2. 前記ドアが、前記ケースに設けられた支軸を中心に回動して前記開口を開閉するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の記録テープカートリッジ。
  3. 前記ドアの内側に、前記ケースの係合部に当接する当接部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の記録テープカートリッジ。
  4. 前記支軸に挿嵌する前記ドアの回転摺動部と該支軸とのクリアランスと、前記補強部材の内面と前記凹面部とのクリアランスよりも、前記係合部と前記当接部とのクリアランスの方が小さいことを特徴とする請求項3に記載の記録テープカートリッジ。
  5. 前記支軸に挿嵌する前記ドアの回転摺動部が、少なくとも樹脂で構成されていることを特徴とする請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の記録テープカートリッジ。
  6. 前記凹面部を被覆した前記補強部材が、該凹面部が形成されている前記ケースの少なくとも上面又は下面よりも0.05mm以上凹となるように構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の記録テープカートリッジ。
  7. 前記補強部材が、金属で構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の記録テープカートリッジ。
  8. 前記ドアが樹脂で構成され、該ドアに前記補強部材が接着、もしくはかしめ、もしくは嵌め込み、もしくはインサート成形、もしくはアウトサート成形によって一体に接合されていることを特徴とする請求項7に記載の記録テープカートリッジ。
  9. 前記補強部材が、プレス又はダイキャストによって成形されることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の記録テープカートリッジ。
  10. 前記補強部材の板厚が0.3mm〜0.5mmであることを特徴とする請求項7〜請求項9の何れか1項に記載の記録テープカートリッジ。
  11. 前記補強部材が、樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の記録テープカートリッジ。
  12. 前記コーナー部付近とは、該コーナー部に隣接又は近傍の前記ケースの前面、もしくは該コーナー部に隣接又は近傍の前記ケースの前面と側面を指すことを特徴とする請求項1〜請求項11の何れか1項に記載の記録テープカートリッジ。
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