JP4160958B2 - 記録テープカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、主にコンピューター等の記録再生媒体として使用される磁気テープ等の記録テープが巻装された単一のリールをケース内に収容してなる記録テープカートリッジに関する。
従来から、コンピューター等のデータ記録再生媒体として使用されている磁気テープ等の記録テープを単一のリールに巻装し、そのリールをケース内に回転可能に収容してなる記録テープカートリッジが知られている。この記録テープカートリッジのケースは、略トレイ状の上ケースと下ケースとが、互いの周壁を当接させた状態で接合されてなる略矩形箱状に形成されている。
また、このような記録テープカートリッジにあっては、記録テープの端部に、リーダーテープ、リーダーピン、リーダーブロック等のリーダー部材が固着されている。そして、このリーダー部材をドライブ装置の引出部材(図示省略)が引き出すことにより、記録テープがケース内から引き出されるが、その引出部材は、記録テープカートリッジを装填する装填口の側部に設けられることが多い。そのため、記録テープカートリッジのリーダー部材(記録テープ)引出用の開口は、ケースのコーナー部に形成されることが多い。
また、リーダー部材がリーダーテープ、リーダーピンの場合には、開口を開閉するドアが設けられる。すなわち、リーダーテープの場合には、例えば前壁側に設けられた支軸を中心に回動可能に支持されたドアによって、開口が開閉されるように構成され(例えば、特許文献1参照)、リーダーピンの場合には、例えば側壁側でスライド可能に支持されたドアによって、開口が開閉されるように構成される。
特開2000−11591号公報
ところで、リーダー部材がリーダーテープの場合、そのリーダーテープはケースの側壁に沿って配置されることがある。この場合、ドライブ装置の引出部材は、その側壁側からリーダーテープに係合する(リーダーテープを掴む)ため、リーダーテープ(記録テープ)引出用の開口は、ケースのコーナー部から側壁にかけて形成されることになる。
しかしながら、このとき、リーダーテープがケースの後寄りに配置されていると、側壁に形成する開口の長さが後方に向かって延長されるので、ドアの長さがその分長くなってしまうという問題が起きる。つまり、開口を開放させるために、ドアが回動したときには、そのドアがドライブ装置の引出部材等と干渉してしまい、結果的に開放不能になってしまうという問題が起きる。したがって、リーダーテープは、その先端面がなるべくコーナー部に近接するように、前寄りに配置されることが好ましい。
ところが、リーダーテープが前寄りに配置されると、今度は、そのリーダーテープがドアに干渉(接触)してしまうという問題が起きる。すなわち、リーダーテープは、その先端近傍に形成された張出部が、上ケース及び下ケースに形成された収納凹部に収納(挿入)されて保持されるが、ドアが開口を閉塞したとき、リーダーテープの先端面が、そのドアに干渉(接触)するような位置に保持されると、リーダーテープは、記録テープ(磁気テープ)よりも剛性を有しているので、その張出部が記録テープの長手方向後側に力を伝達して収納凹部の閉塞された後壁面を押圧してしまい、リーダーテープの先端部分がドアと収納凹部との間に挟まれて変形してしまうという問題が起きる。
そのため、図6で示すように、開口閉塞時に、リーダーテープ52の先端面52Cとドア50との接触を回避させる平断面視凹状の許容部54を、そのドア50の内面に形成している。つまり、このような許容部54を形成することにより、開口閉塞時において、リーダーテープ52の先端面52Cとドア50の内面(許容部54)との間に、0.2mm程度のクリアランスC2が確保されるようにして、リーダーテープ52とドア50との干渉(接触)を回避するようにしている。
しかしながら、開口閉塞時において、ドア50のケースに対する前後方向のがたつきは0.2mm程度になっている。したがって、上記クリアランスC2を確保しても、落下等によりドア50に衝撃が加えられた場合には、リーダーテープ52の先端面52Cがドア50の内面(許容部54)に干渉(接触)してしまうおそれがあった。
だからといって、許容部54をこれ以上深く形成することは、ドア50の剛性を損ねる結果になるのでできない。すなわち、ドア50は、開口閉塞時に、平面視でケースより突出しないように、その板厚が一定に決められているので、許容部54を形成したことにより、ドア50の最薄肉部の板厚D2は、既に0.6mm未満になっている。したがって、これ以上許容部54を深く形成すると、今度はドア50の剛性を確保することができなくなってしまう。
そこで、本発明は、ドアの剛性を確保しつつ、ドアとリーダーテープとの干渉を確実に回避できる記録テープカートリッジを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の記録テープカートリッジは、記録テープが巻装された単一のリールを回転可能に収容するケースと、前記記録テープの端部に取り付けられ、前記ケースの側壁に沿って配置されるリーダーテープと、前記ケースの前壁と前記側壁とに跨るコーナー部に形成され、前記リーダーテープを引き出すための開口と、最薄肉部の厚さが、0.6mm以上とされ、前記前壁側に設けられた支軸を中心に回動して前記開口を開閉するドアと、最奥面が平断面視で円弧状となるように前記ドアに形成され、該ドアが前記開口を閉塞したとき、前記リーダーテープの先端面と該ドアとの接触を回避させる許容部と、前記許容部に形成され、前記リーダーテープのドライブ装置の引出部材が係合する孔部よりも先方の先端部分に当接し、該先端部分を前記側壁から遠ざける方向へ厚肉とされたガイド部と、を備え、前記ドアが前記開口を閉塞したとき、前記リーダーテープの先端面と、前記許容部の最奥面との間に、所定のクリアランスが確保される構成としたことを特徴としている。
そして、本発明に係る請求項2に記載の記録テープカートリッジは、記録テープが巻装された単一のリールを回転可能に収容するケースと、前記記録テープの端部に取り付けられ、前記ケースの側壁に沿って配置されるリーダーテープと、前記ケースの前壁と前記側壁とに跨るコーナー部に形成され、前記リーダーテープを引き出すための開口と、最薄肉部の厚さが、0.6mm以上とされ、前記前壁側に設けられた支軸を中心に回動して前記開口を開閉するドアと、最奥面が平断面視で円弧状となるように前記ドアに形成され、該ドアが前記開口を閉塞したとき、前記リーダーテープの先端面と該ドアとの接触を回避させる許容部と、前記許容部に形成され、前記リーダーテープのドライブ装置の引出部材が係合する孔部よりも先方の先端部分に当接し、該先端部分を前記側壁から遠ざける方向へ厚肉とされたガイド部と、を備え、前記ドアが前記開口を閉塞したとき、前記リーダーテープの先端面と、前記許容部の最奥面との間に、0.5mm以上のクリアランスが確保される構成としたことを特徴としている。
請求項1又は請求項2に記載の発明では、ドアが開口を閉塞したとき、リーダーテープの先端面と、許容部の最奥面との間に、所定(0.5mm以上)のクリアランスが確保されるので、ケースに対するドアのがたつきを考慮しても、リーダーテープの先端面がドアに接触することはない。つまり、両者の干渉は確実に回避される。
しかも、その許容部には、当接したリーダーテープの先端部分を側壁から遠ざける方向へ厚肉とされたガイド部が形成されているので、その許容部は比較的浅く形成される。したがって、その許容部が形成されているドアの最薄肉部の板厚を0.6mm以上と厚く成形することが可能となり、ドアの剛性が確保される。
また、ガイド部が当接するリーダーテープの先端部分は、ドライブ装置の引出部材が係合する孔部よりも先方であるので、ドライブ装置の引出部材がリーダーテープの孔部に係合できなくなるような不具合は起きない。更に、許容部の最奥面が平断面視で円弧状に形成されているので、金型で樹脂製のドアを成形する場合、その部分がアンダーカットにならない。したがって、ドアの成形が容易にできる。
以上のように、本発明によれば、ドアの剛性を確保しつつ、ドアとリーダーテープとの干渉を確実に回避できる記録テープカートリッジを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、記録テープカートリッジのドライブ装置への装填方向を矢印Aで表し、それを前方向とする。また、矢印Bを左方向とし、それらを基準に前後・左右・上下の表現をするが、図中に左右を表す矢印LE、矢印RIが示されている場合は、それに合わせて左右の表現をする。
図1で示すように、記録テープカートリッジ10は、略矩形箱状のケース12を有している。このケース12は、PC等の樹脂製の上ケース14と下ケース16とが、互いの周壁14A、16Aを当接させた状態で超音波溶着又はねじ止め等により接合されて構成されている。
また、図2で示すように、ケース12の内部には単一のリール18が回転可能に収容されている。リール18には、情報記録再生媒体としての磁気テープ等の記録テープTが巻装されている。また、リール18の下面にはリールギア(図示省略)が環状に形成されており、下ケース16に穿設されたギア開口(図示省略)から露出するようになっている。
記録テープカートリッジ10の左前方側のコーナー部12C付近には、リール18に巻装された記録テープTを外部に引き出すための開口20が形成されている。すなわち、コーナー部12Cに隣接する前壁12Aと左側壁12Bとに跨って開口20が形成され、その開口20から、記録テープTの端部に固着され、左側壁12Bに沿って配置されたリーダーテープ22が引き出されるようになっている。
ここで、本発明におけるコーナー部とは、略矩形箱状ケース12の周壁14A、16Aにおいて、平面視で略直角又は鈍角に交わる稜線部分を指す。したがって、この場合のコーナー部12Cとは、前壁12Aと左側壁12Bとが平面視で略直角に交わっている稜線部分を指している。なお、開口20は、右前方側のコーナー部12D付近に設けられる場合もある。
また、リーダーテープ22は、ドライブ装置の引出部材(図示省略)が記録テープTを引き出すために係合する被引出部材であり、その先端近傍には引出部材が係合する孔部22Aが穿設されている。そして、その孔部22Aの先端よりも若干後方側(リーダーテープ22の先端近傍)の上下両サイドには、それぞれ上下方向に向かって張り出す張出部22Bが形成されている。
この張出部22Bが、上ケース14の内面及び下ケース16の内面にそれぞれ形成された収納凹部24に収納(挿入)されることにより、リーダーテープ22がケース12内に保持されるようになっている。すなわち、この収納凹部24は、図2、図3で示すように、左側壁12Bに沿って形成され、前方側が開口20に臨んで開放され、後方側が後壁24Aによって閉塞されている。したがって、リーダーテープ22は、その張出部22Bが後壁24Aによって位置規制された状態で、左側壁12Bに沿って配置される。
また、図1乃至図3で示すように、開口20は、記録テープカートリッジ10の不使用時にはドア30によって閉塞される。このドア30は、開口20と略同じ形状及び大きさの平面視略「L」字状に形成されている。なお、このドア30は、POM等のオレフィン系樹脂で成形されるのが好ましいが、PC等の樹脂やSUS等の金属で成形してもよい。
また、そのドア30の回動支点となる支軸26が、上ケース14及び下ケース16の前壁12A側にそれぞれ突設されている。この支軸26は、上ケース14側が円筒状のボス26Aになっており、下ケース16側が円柱状のボス26Bになっている。そして、下ケース16側のボス26Bの先端(上端)が、上ケース14側のボス26Aに嵌入することにより、支軸26が構成されるようになっている。したがって、ボス26Bの径がボス26Aの径よりも若干小さくなっている。
また、ドア30の内面の右端部近傍(右端部より所定距離左方へずれた位置)には、平板状の回転摺動部32、34、36が3本平行に突設されている。この回転摺動部32、34、36は、ドア30の内面の上下両端部と、中央より若干下方へずれた中途部とからそれぞれ突設され、各回転摺動部32、34、36には、支軸26に遊嵌される貫通孔32A、34A、36Aが穿設されている(図5参照)。したがって、各貫通孔32A、34A、36Aに支軸26が挿通されることにより、ドア30が回動可能に支持される。
また、上端部の回転摺動部32の上面と、下端部の回転摺動部34の下面には、それぞれ貫通孔32A、34A周りに環状凸部38が形成されている。そして、この環状凸部38が、それぞれ上ケース14と下ケース16に接触することにより、ドア30の上端面30Aと上ケース14との間、及びドア30の下端面30Bと下ケース16との間に、それぞれ0.3mm〜0.5mm程度の隙間が形成されるようにしている。なお、回転摺動部32、34、36間のドア30の内面には、支軸26の周面に沿った平断面視円弧状の隆起部40が形成されている。
また、支軸26には、ドア30を常時開口20の閉塞方向へ付勢するトーションばね28の巻回部28Aが挿嵌されている。すなわち、このトーションばね28の巻回部28Aは、下端部の回転摺動部34と中途部の回転摺動部36の間に保持された状態で、径が細い方のボス26Bに挿嵌されて取り付けられている。そして、トーションばね28の一方の端部28B側は、ケース12のビスボス46(下ケース16に突設されたビスボス)に係止され、他方の端部28C側は、回転摺動部34、36間における隆起部40の右側の縁端部に係止されている。
また、図3、図4で示すように、ドア30の屈曲された部分(ケース12のコーナー部12Cとされる部分)の内面には、開口20を閉塞したときに、リーダーテープ22の先端部分(孔部22Aよりも先方)が入り込む袋状の許容部44が形成されている。この許容部44は、図5で示すように、平断面視で左側の内面が若干右方向へ傾倒した(角度θ傾斜した)テーパー面となるように厚肉に形成されたガイド部44Aを有している。そして、その許容部44の最も奥にある内面(以下「最奥面」という)44Bが、平断面視で円弧状をなす円弧面とされている。
したがって、開口20の閉塞時、リーダーテープ22の先端部分は、その左側面がガイド部44Aに当接することにより、左側壁12Bから遠ざかる方向(離間する方向)へ若干変位させられる(撓まされる)が、このようなガイド部44Aを設ければ、許容部44の深さを比較的浅く形成することが可能となる。
つまり、図6で示したドア50の許容部54のように、左側の内面54Aが左側壁12Bと平行な面、即ち前壁12Aに対して垂直な面になっている場合よりも、許容部44の深さを浅く形成することが可能となるので、その許容部44を形成したことによって最も薄肉となる最奥面44B部分の板厚D1、即ちドア30の最薄肉部の板厚D1を0.6mm以上、この場合は0.6mm〜0.9mm、好ましくは0.6mm〜1.5mm、更に好ましくは0.6mm〜2.0mm程度まで確保することが可能となる。したがって、ドア30の剛性を充分に確保することができる。
また、開口20の閉塞時、リーダーテープ22の先端面22Cは、許容部44の最奥面44Bに常に接触しないように構成されている。つまり、図3、図5で示すように、リーダーテープ22の先端面22Cと、許容部44の最奥面44Bとの間には、所定のクリアランスC1が常時確保されるようになっている。このクリアランスC1は、0.5mm以上とされており、落下等によってドア30に衝撃が加えられても、その最奥面44Bが、リーダーテープ22の先端面22Cに干渉(接触)することがないようにされている。
すなわち、ドア30はケース12に対して0.2mm程度のがたつき(回動方向の遊び)をもって開口20を閉塞しているため、落下等によりドア30に衝撃が加わった場合等には、そのドア30は、0.2mm程度、更に開口20の閉塞方向へ回動することがある。したがって、このような場合でも、リーダーテープ22の先端面22Cに、ドア30の最奥面44Bが干渉(接触)することがないように、両者のクリアランスC1が0.5mm以上とされている。
以上のような構成の記録テープカートリッジ10において、次に、その作用について説明をする。記録テープカートリッジ10は、不使用時(ドライブ装置に装填しないとき)には、ドア30が開口20を閉塞している。また、リーダーテープ22は、その張出部22Bが収納凹部24内に収納(挿入)されて保持されることにより、左側壁12Bに沿って配置されている。そして、このとき、リーダーテープ22の先端部分、即ち張出部22Bよりも先方側、好ましくは孔部22Aよりも先方側が、許容部44内に入り込み、ガイド部44Aによって、左側壁12Bから遠ざかる(離間される)方向へ若干変位させられている(撓まされている)。
つまり、このガイド部44Aは、図5で示すように、平断面視でリーダーテープ22の先端部分を左側壁12Bから遠ざける方向へ厚肉に形成され(許容部44の左側の内面が若干右方向へ傾倒した(角度θ傾斜した)テーパー面に形成され)、許容部44の深さが比較的浅くなるように形成されている。したがって、その許容部44の最奥面44Bにおけるドア30の最薄肉部の板厚D1を0.6mm以上、この場合は0.6mm〜0.9mm、好ましくは0.6mm〜1.5mm、更に好ましくは0.6mm〜2.0mm程度まで確保することが可能であり、これによって、ドア30の剛性が充分に確保される。
また、このとき、そのガイド部44Aによって変位させられた(撓まされた)リーダーテープ22の先端面22Cと、許容部44の最奥面44Bとの間には、所定のクリアランスC1が確保されている。具体的には、クリアランスC1=0.5mm以上とされている。したがって、落下等による衝撃がドア30に加わっても、リーダーテープ22の先端面22Cがドア30の最奥面44Bに干渉(接触)することはない。
つまり、ドア30のケース12に対するがたつき(回動方向の遊び)は0.2mm程度なので、衝撃によりドア30が更に開口20の閉塞方向へ回動しても、その最奥面44Bは0.2mm程度までしかリーダーテープ22の先端面22Cに接近しない。したがって、ドア30の最奥面44Bとの間に0.5mm以上のクリアランスC1が確保されているリーダーテープ22の先端面22Cが、その最奥面44Bに干渉(接触)することはなく、リーダーテープ22がドア30と収納凹部24との間で挟まれて変形してしまうような不具合は起きない。
また、落下等による衝撃がケース12のコーナー部12C付近に加えられた場合、その衝撃力は、支軸26ではなく、ビスボス46で受け止められる。つまり、ビスボス46が支軸26とは独立して設けられ、かつ、その支軸26の近傍に配置されているので、落下等によって生じる衝撃力は、ビスボス46で受け止められ、支軸26には直接伝達されないようにできる。したがって、支軸26の破損や変形等を防止することができる。
さて、記録テープカートリッジ10の記録テープTにデータを記録、又は記録テープカートリッジ10の記録テープTに記録されたデータを再生する際には、その記録テープカートリッジ10をドライブ装置(図示省略)へ装填する。すなわち、ドライブ装置の装填口(図示省略)に記録テープカートリッジ10を前壁12A側から挿入する。
すると、その装填に伴って、ドライブ装置の開閉部材(図示省略)が相対的にドア30の右端部へ接近、当接して、その右端部を押圧する。開閉部材がドア30の右端部を押圧すると、ドア30は、トーションばね28の付勢力に抗して支軸26を中心に図3で示す矢印方向(時計方向)へ回動し、開口20を開放する。
なお、このとき、ドア30の上端面30Aと上ケース14の間、及びドア30の下端面30Bと下ケース16との間には、それぞれ環状凸部38によって0.3mm〜0.5mm程度の隙間が形成されている。つまり、ドア30において、上ケース14及び下ケース16と接触しているのは、環状凸部38だけとなっている。したがって、ドア30は摺動抵抗少なく回動できる。
また、そのドア30において、少なくとも回転摺動部32、34、36及び環状凸部38は、POM等のオレフィン系樹脂で成形することが望ましい。これによれば、PC等の樹脂で成形されている上ケース14及び下ケース16に対する摺動抵抗を更に低減することができるとともに、支軸26に対する摺動抵抗も低減することができる。
また、トーションばね28の巻回部28Aは、回転摺動部34、36の間に配置されているので、その回転摺動部34、36がPOM等のオレフィン系樹脂で成形されていると、PC等の樹脂で成形されるケース12よりも削られ難くなる。つまり、トーションばね28の巻回部28Aが、ドア30の回動によって摺動しても、摩耗粉等が発生し難くなる。したがって、記録テープTに対して悪影響を与えることがなくなる。
また、許容部44の最奥面44Bが平断面視で円弧状(円弧面)に形成されているので、ドア30を樹脂で成形した場合、その許容部44がアンダーカットになることはない。したがって、袋状の許容部44を有するドア30を、射出成形用金型で容易に成形することができる。
何れにしても、このようなドア30が回動して開口20が開放されると、リーダーテープ22の先端部分(左側面)は、ガイド部44Aから離間する。すると、その先端部分は、リーダーテープ22自体が有する弾性により、元の真っ直ぐな状態に復元する。そして、ドライブ装置の引出部材(図示省略)が左側壁12B側から開口20に接近し、リーダーテープ22の孔部22Aと係合する。
このとき、リーダーテープ22の孔部22Aを含む後方側は、左側壁12Bに極めて接近した状態で待機しているので、その引出部材は確実に孔部22Aに係合できる。つまり、ガイド部44Aによって変位させられる(撓まされる)リーダーテープ22の先端部分は、孔部22Aよりも先方側なので、孔部22Aに対する引出部材の係合不良等は起きない。
こうして、引出部材が孔部22Aに係合したら、その引出部材が開口20から離間することにより、リーダーテープ22がケース12内から引き出される。そして、ケース12内から引き出されたリーダーテープ22は、ドライブ装置の巻取リール(図示省略)に巻回される。
一方、記録テープカートリッジ10のリール18のリールギア(図示省略)には、ドライブ装置の駆動ギア(図示省略)がギア開口(図示省略)から進入して噛合している。したがって、その巻取リールとリール18が同期して回転することにより、記録テープTが順次ドライブ装置側へ送り出され、そのドライブ装置の記録再生ヘッド(図示省略)によって、記録テープTにデータの記録、又は記録テープTに記録されたデータの再生が行われる。
その後、記録テープカートリッジ10をドライブ装置から取り出すときには、まず、リール18が巻き戻されてリーダーテープ22が巻取リールから外され、開口20からケース12内に戻される。そして、その張出部22Bが収納凹部24内に収納(挿入)されて、ケース12内の所定位置に保持される。また、リールギアと駆動ギアとの噛合が解除された後、記録テープカートリッジ10が装填口から排出されるが、この排出動作に伴って、開閉部材がドア30の右端部から離間する。
すると、ドア30はトーションばね28の付勢力によって、支軸26を中心に図3で示す矢印とは反対の方向(反時計方向)へ回動して、開口20を閉塞する。そして、許容部44内にリーダーテープ22の先端部分、即ち張出部22Bよりも先方側、好ましくは孔部22Aよりも先方側が入り込み、ガイド部44Aによって、その先端部分が左側壁12Bから遠ざかる(離間する)方向へ変位させられる(撓まされる)。
ここで、そのリーダーテープ22の先端部分の変位量(撓み量)は極めて僅少である。つまり、ガイド部44Aの傾斜角度θを増加させればさせるほど(リーダーテープ22の先端部分の変位量(撓み量)を増加させればさせるほど)、許容部44の深さを浅く形成することができ、ドア30の最薄肉部の板厚D1を厚く形成することができるが、ドライブ装置の引出部材は、記録テープカートリッジ10の構造上、そのケース12の内部まで深く進入できないため、リーダーテープ22は、開口20が形成されている左側壁12Bに極めて近接して配置されることが望ましい。
したがって、変位させる(撓ませる)リーダーテープ22の先端部分は、引出部材が係合する孔部22Aよりも先方側であることが望ましく、かつ、その変位量(撓み量)も孔部22Aに対する引出部材の係合に悪影響が生じない程度に僅少であることが望ましい。
記録テープカートリッジの概略斜視図 同上の開口付近の概略斜視図 同上の開口付近の概略平断面図 ドアに形成された許容部を示す概略斜視図 ドアの概略平面図 別のドアの概略平面図
符号の説明
10 記録テープカートリッジ
12 ケース
12A 前壁
12B 左側壁
12C コーナー部
18 リール
20 開口
22 リーダーテープ
22A 孔部
22B 張出部
22C 先端面
24 収納凹部
26 支軸
30 ドア
32〜36 回転摺動部
38 環状凸部
40 隆起部
44 許容部
44A ガイド部
44B 最奥面
46 ビスボス

Claims (2)

  1. 記録テープが巻装された単一のリールを回転可能に収容するケースと、
    前記記録テープの端部に取り付けられ、前記ケースの側壁に沿って配置されるリーダーテープと、
    前記ケースの前壁と前記側壁とに跨るコーナー部に形成され、前記リーダーテープを引き出すための開口と、
    最薄肉部の厚さが、0.6mm以上とされ、前記前壁側に設けられた支軸を中心に回動して前記開口を開閉するドアと、
    最奥面が平断面視で円弧状となるように前記ドアに形成され、該ドアが前記開口を閉塞したとき、前記リーダーテープの先端面と該ドアとの接触を回避させる許容部と、
    前記許容部に形成され、前記リーダーテープのドライブ装置の引出部材が係合する孔部よりも先方の先端部分に当接し、該先端部分を前記側壁から遠ざける方向へ厚肉とされたガイド部と、
    を備え、
    前記ドアが前記開口を閉塞したとき、前記リーダーテープの先端面と、前記許容部の最奥面との間に、所定のクリアランスが確保される構成としたことを特徴とする記録テープカートリッジ。
  2. 記録テープが巻装された単一のリールを回転可能に収容するケースと、
    前記記録テープの端部に取り付けられ、前記ケースの側壁に沿って配置されるリーダーテープと、
    前記ケースの前壁と前記側壁とに跨るコーナー部に形成され、前記リーダーテープを引き出すための開口と、
    最薄肉部の厚さが、0.6mm以上とされ、前記前壁側に設けられた支軸を中心に回動して前記開口を開閉するドアと、
    最奥面が平断面視で円弧状となるように前記ドアに形成され、該ドアが前記開口を閉塞したとき、前記リーダーテープの先端面と該ドアとの接触を回避させる許容部と、
    前記許容部に形成され、前記リーダーテープのドライブ装置の引出部材が係合する孔部よりも先方の先端部分に当接し、該先端部分を前記側壁から遠ざける方向へ厚肉とされたガイド部と、
    を備え、
    前記ドアが前記開口を閉塞したとき、前記リーダーテープの先端面と、前記許容部の最奥面との間に、0.5mm以上のクリアランスが確保される構成としたことを特徴とする記録テープカートリッジ。
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