JP4369832B2 - 受信レベル測定回路 - Google Patents
受信レベル測定回路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4369832B2 JP4369832B2 JP2004259198A JP2004259198A JP4369832B2 JP 4369832 B2 JP4369832 B2 JP 4369832B2 JP 2004259198 A JP2004259198 A JP 2004259198A JP 2004259198 A JP2004259198 A JP 2004259198A JP 4369832 B2 JP4369832 B2 JP 4369832B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- level
- unit
- desired wave
- rssi
- electric field
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
- Circuits Of Receivers In General (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Description
RSSI検出部81は、無線周波数帯域の受信信号の受信信号電界強度(Received Signal Strength Indicator:RSSI)を検出し、電圧出力する。なお、この部位は、市販のRSSI検出用のIC等で実現される。A/D部82は、電圧出力されたRSSIのアナログ値をデジタル値に変換する。RSSI平均化部83は、検出されたRSSIを平均化する。電圧/dB変換部84は、平均化されたRSSIの電圧値をdB値に変換する。なお、この部位は、RSSIの電圧値対RSSIのdB値の変換テーブルを予め作成しておき、それを参照することで実現できる。
図12には、仮に帯域内雑音電力が−100dBであるとした場合における入力電力とRSSIの検出値の一例を示してある。
一般的に、受信機に入力される電力が帯域内雑音電力と比較して十分に高い電力となる場合には、RSSIと入力電力の値はほぼ一致し、また、受信機に入力される電力が帯域内雑音電力よりも低い電力となる場合には、RSSIは帯域内雑音電力値の近傍の値となる。
しかし、帯域内雑音の近傍では、検出できるRSSIは実際の入力電力と帯域内雑音とを加算した値であるため、これをもとにAGCをかけると、実際の入力信号が一定になるようには制御されないことになる。すなわち、帯域内雑音レベルの近傍では、帯域内雑音電力分低い電力が直交検波部に入力されることとなり、ベースバンド部における希望波レベルが低く測定されることになる。
すなわち、電界強度検出手段が、無線周波数帯域の受信信号に基づいて、電界強度を検出する。電界強度補正手段が、前記電界強度検出手段により検出された電界強度と仮想雑音とを加算することで、当該電界強度を補正する。無線周波数帯域受信信号利得制御手段が、前記電界強度検出手段により検出された電界強度に基づいて、前記無線周波数帯域の受信信号のレベルを利得制御する。ベースバンド変換手段が、前記無線周波数帯域受信信号利得制御手段により利得制御された受信信号をベースバンドの受信信号へ変換する。希望波レベル検出手段が、前記ベースバンド変換手段により得られたベースバンドの受信信号に基づいて、当該受信信号に含まれる希望波のレベルを検出する。希望波レベル補正手段が、前記電界強度補正手段により得られた補正後の電界強度を用いて、前記希望波レベル検出手段により検出された希望波のレベルを補正する。そして、前記希望波レベル補正手段により得られた補正後の希望波のレベルを受信信号に含まれる希望波のレベルとして取得する。
従って、例えば、移動通信システムの受信機などにおいて、帯域内雑音の近傍の受信レベルを精度良く取得(測定)することができる。
また、希望波としては、種々な信号が用いられてもよく、例えば、パイロットシンボルの信号を用いることができ、この場合、例えば、送信側と受信側とで同一のパイロットシンボルが設定される。
また、レベルとしては、種々なレベルが用いられてもよく、例えば、電力のレベルや、振幅のレベルなどを用いることができる。
また、無線周波数帯域の受信信号の電界強度としては、例えば、受信信号電界強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)が用いられる。
また、検出された電界強度と仮想雑音とは、例えば、真値で加算される。
また、ベースバンドの受信信号としては、例えば、同相成分(I成分)の信号及び直交成分(Q成分)の信号を用いることができる。
また、ベースバンド変換手段としては、例えば、直交検波を行う手段を用いることができる。
また、ベースバンドの受信信号に含まれる希望波のレベルを検出する態様としては、例えば、ベースバンドの受信信号から希望波に対応する所定のシンボル(例えば、パイロットシンボル)を用いて希望波の成分を抽出して当該希望波の成分のレベルを検出するような態様を用いることができる。
また、本発明に係る受信レベル測定回路や受信レベル測定方法は、例えば、入力電力のレベルが帯域内雑音のレベル以下である近傍や、入力電力のレベルが帯域内雑音のレベルを超える近傍や、入力電力のレベルが他のレベルであるときのうちの、いずれかの範囲或いは2つ以上の範囲で使用することが可能である。
まず、図1を参照して、本実施例に係るRSSIの補正について概念的に説明する。
図1には、例えば図2に示される本例の受信レベル測定回路のようなものにおける、(a)入力電力と、(b)検出されるRSSI(検出RSSI)と、(c)補正後のRSSI(補正後RSSI)と、(d)仮想雑音と、(e)帯域内雑音との関係の一例を示してある。なお、グラフの横軸は入力電力[dBm]を表しており、縦軸は検出及び補正後のRSSIなどの大きさ[dBm]を表している。
本例の受信レベル測定回路は、送信側の送信機から無線により送信される信号を受信する受信側の受信機に設けられている。
本例の受信レベル測定回路は、受信信号電界強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)検出部1と、A/D(Analog to Digital)部2と、RSSI平均化部3と、電圧/dB変換部4と、RSSI補正部5を備えている。
また、本例の受信レベル測定回路は、自動利得制御(AGC:Automatoic Gain Control)部11と、発振器12と、直交検波部13と、A/D部14と、複数(本例では、複数であるN個)の希望波干渉波検出部A1〜ANと、加算器15と、加算器16と、dB変換部17と、希望波レベル補正部18と、干渉波レベル補正部19を備えている。
また、それぞれの希望波干渉波検出部A1〜ANは、同様な構成を有しており、符号生成部21と、逆拡散部22と、デジタルAGC部23と、参照用パイロットシンボル生成部24と、複素乗算器25と、希望波成分平均化部26と、加算器27と、希望波成分電力化部28と、干渉波成分電力化部29と、指数重み付け平均化部30と、フィンガSIR(Signal to Interference Ratio)測定部31を備えている。
RSSI検出部1は、無線周波数帯域の受信信号の受信信号電界強度(RSSI)を検出し、当該検出結果をA/D部2及びAGC部11へ電圧出力する。
A/D部2は、RSSI部1から電圧出力されたアナログ値のRSSIをデジタル値へ変換して出力する。
RSSI平均化部3は、A/D部3から出力される検出されたRSSIを平均化して、その結果を電圧/dB変換部4へ出力する。
電圧/dB変換部4は、RSSI平均化部3から電圧出力されたRSSIの平均値をdB値へ変換してRSSI補正部5へ出力する。
ここで、RSSI補正部5では、入力されるRSSIの平均値が受信機の帯域内雑音を無視することができないレベルになった場合に、当該RSSIの平均値に応じて仮想雑音レベルを加算することにより当該RSSIの平均値を補正する。一例として、図1を参照して説明したような補正を行う。
発振器12は、所定の周波数を有する搬送波を発振して、当該搬送波を直交検波部13へ出力する。
直交検波部13は、発振器12から入力される搬送波を用いて、AGC部11から入力される無線周波数帯域の受信信号を復調して、ベースバンドの同相成分及び直交成分へダウンコンバートする。
A/D部14は、直交検波部13においてダウンコンバートされたアナログのベースバンド受信信号をデジタル値へ変換して、それぞれの希望波干渉波検出部A1〜ANの逆拡散部22へ出力する。
加算器15は、複数の希望波干渉波検出部A1〜ANから出力される希望波成分を加算して、当該加算結果をdB変換部17へ出力する。
加算器16は、複数の希望波干渉波検出部A1〜ANから出力されるフィンガSIR(フィンガ毎のSIR)を加算して、当該加算結果をdB変換部17へ出力する。
dB変換部17は、加算器15からの出力であるフィンガ合成後の希望波成分電力をdB値へ変換して希望波レベル補正部18及び干渉波レベル補正部19へ出力するとともに、加算器16からの出力である合成後SIRをdB値へ変換して干渉波レベル補正部19へ出力する。
干渉波レベル補正部19は、RSSI補正部5において補正されたRSSIと、送信側での拡散変調により拡散された信号の拡散率と、干渉波成分電力を絶対電力値へ補正するための固定補正値を入力して、受信機において測定されたSIR及び希望波成分(dB変換部17から入力されるSIR及び希望波成分)から干渉波成分の電力を求め、更にそれを絶対電力値へ補正するための固定補正値を用いて干渉波成分電力を補正し、当該補正結果として得られる干渉波受信レベルを出力する。
符号生成部21は、参照用の拡散符号を生成して逆拡散部22へ出力する。
逆拡散部22は、A/D部14からの出力であるベースバンドの受信信号と、符号生成部21からの出力である参照用の拡散符号(参照用符号)との相関演算を行うことで逆拡散を行い、その結果をデジタルAGC部23へ出力する。
デジタルAGC部23は、逆拡散部22から入力される逆拡散後の信号を送信側の拡散率に応じてシフトアップして複素乗算器25へ出力する。
複素乗算器25は、デジタルAGC部23から出力されるデジタルAGC後の信号と、参照用パイロットシンボル生成部24から出力される参照用パイロットシンボルの信号との複素共役乗算を行って振幅位相変動量を求め、その結果を希望波成分ベクトルとして希望波成分平均化部26及び加算器27へ出力する。
希望波成分平均化部26は、複素乗算器25からの出力である希望波成分ベクトルを平均化して、その結果を希望波成分電力化部28及び加算器27へ出力する。
加算器27は、希望波成分平均化部26からの出力である平均化後の希望波成分ベクトルと、複素乗算器25からの出力である平均前の希望波成分ベクトルとの差分を求め、当該差分を干渉波成分ベクトルとして干渉波成分電力化部29へ出力する。
干渉波成分電力化部29は、加算器27から出力される干渉波成分ベクトルの電力を求めて、その結果を干渉波成分の電力として指数重み付け平均化部30へ出力する。
指数重み付け平均化部30は、干渉波成分電力化部29により電力化された干渉波成分の電力を長区間にわたって指数重み付け平均し、その結果をフィンガSIR測定部31へ出力する。
フィンガSIR測定部31は、希望波成分電力化部28からの出力である希望波成分電力と、指数重み付け平均化部30からの出力である重み付け平均後の干渉波成分電力との比を求めて、その結果をフィンガ毎のSIR(フィンガSIR)として加算器16へ出力する。
受信機に入力された無線周波数帯域の受信信号は、RSSI検出部1に入力され、RSSIが検出される。なお、この部位は、例えば、市販のRSSI検出用のIC等で実現することが可能である。
検出されたRSSIは電圧で出力され、電圧出力されたRSSIはA/D部2においてデジタル信号へ変換される。
デジタル変換されたRSSI電圧は、RSSI平均化部3において平均化を施される。所定の平均化をRSSI平均化部3において行った後、電圧/dB変換部4においてRSSI電圧をdB値へ変換する。この部位は、例えば、RSSIの電圧対RSSIのdB値の変換テーブルを予め作成しておいて、それを参照することで実現することが可能である。
その後、RSSI補正部5において、RSSIに関して補正を行う。この補正結果を用いて、帯域内雑音の近傍におけるベースバンド検出の希望波レベルの落ち込みを、希望波レベル補正部18及び干渉波レベル補正部19で補正することになる。
図3に示されるように、拡散率により振幅が異なり、逆拡散後のビット数が低拡散率の時に少なくなる。このため、これより後段の処理を固定小数点演算で取り扱うことを想定した場合には、ビット数の減少は特性劣化を招く要因となり得る。そこで、本例では、デジタルAGC部23は、逆拡散後のビット数が一定になるように、拡散率に応じたシフトアップを行い、演算ビット数の減少による劣化を防ぐことを実現する。
希望波成分に関しては、各希望波干渉波検出部A1〜ANにおいて検出された希望波成分電力を加算器15により加算する。これにより、分離された各パスの希望波成分電力の和を求めて、合成後の希望波成分電力を求めることができる。
一方、合成後のSIRは各フィンガ毎のSIRを加算器16で加算することにより求めることができる。合成後の希望波成分電力及び合成後のSIRは、それぞれ、dB変換部17においてdB変換される。dB変換された合成後の希望波成分電力は希望波レベル補正部18と干渉波レベル補正部19に入力され、dB変換された合成後のSIRは、干渉波レベル補正部19に入力される。
図4には、無線部で検出されるRSSI(無線部検出RSSI)と、ベースバンドで検出される希望波成分(ベースバンド検出希望波成分)との関係の一例を模式的に示してある。グラフの横軸は受信電界を表しており、縦軸は無線部検出RSSI及びベースバンド検出希望波成分を表している。また、受信電界が受信機の帯域内雑音レベル以下である領域Aと、受信電界が受信機の帯域内雑音レベルより大きい領域Bを示してある。
また、受信電界が帯域内雑音レベルより大きい(領域Bである)場合には、無線部検出RSSI(本例では、RSSI検出部1による検出結果)を正しく検出することができることから無線部AGC(本例では、AGC部11によるAGC)が正しくかかるため、ベースバンドでの希望波成分は飽和してしまい正しく検出されない。
まず、補正後のRSSIを用いて、検出(測定)した希望波成分電力の傾きを補正する。また、結果として、無線部で検出されたRSSIが下限値に達すると(図4中の領域A)、RSSIによる傾きの補正を行わないようになる。すなわち、単位を[dB]として、(補正後の希望波レベル=補正前の希望波レベル+補正後のRSSI)となる。
この式により、無線部において正しくAGCがかからない領域(領域A)では、RSSIによる補正は行わずに、正しくAGCがかかる領域(領域B)では、RSSIによる補正が実現される。
まず、受信機に干渉が無い場合を考える、すなわち受信電力は全て希望波である。この場合、ベースバンドで逆拡散を行うと拡散利得が得られる。すなわち、単位を[dB]として、(理想の希望波レベル=干渉が無い場合における無線部RSSI)である。この理想の希望波レベルに対して、ベースバンドで検出する希望波レベルには、演算時におけるフォーマットや実現法によって、固定のオフセットがかかる。このオフセットを吸収するために、干渉が無い状態である受信信号を入力したときにおける理想の希望波レベルと測定した希望波レベルとの差を固定の補正値パラメータとして保持しておき、測定した希望波レベルにこの補正値を加えて、絶対電力値に直す。
希望波レベルと干渉波レベルとSIRの関係は、単位を[dB]として、(SIR=希望波レベル−干渉波レベル+拡散利得)となる。
干渉波レベル補正部19は、合成後のSIRを用いて、希望波レベル補正部18において行った補正に対して前記式の関係が保たれるように、絶対電力値に補正する。すなわち、単位を[dB]として、(補正後の干渉波レベル=補正後の希望波レベル−SIR+拡散利得)である。
このような動作により、希望波レベル及び干渉波レベルをそれぞれ精度良く測定することができる。
以上のように、本例の受信レベル測定回路では、上記のような受信品質測定法により、希望波成分、干渉波成分を分離して測定し、なおかつ受信機無線部における帯域内雑音の近傍レベルにおいても、線形性を保って測定を行うことができる。
一例として、本例では、後述する式8において、式8中のRSSI(検出RSSI)の代わりにRSSI補正部5による補正後RSSIを用いて、式8中のRSSI_FLR(検出RSSIの下限値)の代わりに補正後RSSIについての下限値を用いる。
また、例えば、後述する図5〜図10を用いて示す受信レベル測定回路のような構成において、電圧/dB変換部44と希望波レベル補正部51との間に本例のようなRSSI補正部を設けるような構成を用いることも可能である。
本技術例は、移動通信システムの受信機で用いられる受信レベル測定方法及び受信レベル測定回路に関し、特に、受信機の帯域内雑音以下の受信レベルであっても精度良く受信レベルが測定できる受信レベル測定方法及び受信レベル測定回路に関する。
本技術例は、希望波レベル、干渉波レベルを分離して測定し、なおかつ受信機無線部の帯域内雑音以下のレベルまで正確に測定可能な受信レベル測定方法及び受信レベル測定回路を提供することを目的とする。
(1)検出された電界強度が予め定められた特定値以下となった場合は、希望波電力のレベルを希望波受信レベルとして出力し、前記検出された電界強度が前記特定値を上回った場合は、前記希望波電力のレベルに前記検出された電界強度のレベルを加算する補正を行い、希望波受信レベルとして出力することを特徴とする受信レベル測定方法。
この構成では、希望波レベル、干渉波レベルを分離して測定し、受信電界強度が特定値以下(帯域内雑音以下)の場合には希望波電力のレベルを希望波受信レベルとし、特定値を上回る(帯域内雑音以上の)場合には、希望波電力のレベルに電界強度のレベルを加算して補正し、希望波受信レベルとしているので、受信機無線部の帯域内雑音以下のレベルまで測定可能とすることができる。
この構成では、希望波レベル、干渉波レベルを分離して測定し、受信電界強度が特定値以下(帯域内雑音以下)の場合には希望波電力のレベルを希望波受信レベルとし、特定値を上回る(帯域内雑音以上の)場合には、希望波電力のレベルに電界強度のレベルを加算して補正し、希望波受信レベルとしているので、受信機無線部の帯域内雑音以下のレベルまで測定可能とすることができる。
この構成では、受信機無線部の帯域内雑音以下のレベルまで測定された受信レベルで有効なる送信電力の制御を行うことができる。
本技術例の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
なお、以下で説明する機能実現手段は、当該機能を実現できる手段であれば、どのような回路又は装置であっても構わず、また機能の一部又は全部をソフトウエアで実現することも可能である。更に、機能実現手段を複数の回路によって実現してもよく、複数の機能実現手段を単一の回路で実現してもよい。
図5は、本技術例に係る受信レベル測定回路の構成ブロック図である。
本技術例の受信レベル測定回路は、従来の受信レベル測定回路と同様の部分として、RSSI検出部41と、A/D部(A/D変換部)42と、RSSI平均化部43と、電圧/dB変換部44とから構成され、更に本技術例の特徴部分として、AGC部45と、直交検波部47と、発振器46と、A/D部48と、複数の希望波/干渉波検出部B1〜BNと、加算器49と、希望波成分電力化部50と、希望波レベル補正部51と、干渉成分平均化部52と、干渉波レベル補正部53と、真値/dB変換部54とが設けられている。
なお、従来と同様の構成部分であるRSSI検出部41とA/D部42とRSSI平均化部43と電圧/dB変換部44は、動作も従来と全く同様であるので説明を省略し、本技術例の特徴部分について具体的に説明する。
AGC部45は、自動利得制御(AGC:Automatic Gain Control)を行うもので、RSSI検出部41において検出されたRSSI電圧を用いて、受信電力を一定にするよう増幅(又は減衰)する。直交検波部47は、無線周波数帯域の受信信号を復調し、ベースバンドの同相、直交成分にダウンコンバートする。発振器46は、直交検波部47に搬送波を出力する。A/D部48は、直交検波部47においてダウンコンバートされたアナログベースバンド受信信号をデジタル値に変換する。
加算器49は、複数の希望波/干渉波検出部B1〜BNからの希望波成分を加算して合成する。
図6は、本技術例に係る希望波/干渉波検出部B1〜BNの内部構成を示すブロック図である。本技術例に係る希望波/干渉波検出部B1〜BNの内部は、図6に示すように、符号生成部61と、逆拡散部62と、デジタルAGC部63と、振幅レベル検出部64と、参照用パイロットシンボル生成部65と、複素乗算器66と、振幅位相変動量平均化部67と、加算器68と、デジタルAGC補正部69と、ベクトル/スカラー変換部70と、干渉波成分電力化部71と、指数重み付け平均化部72とから構成されている。
符号生成部61は、参照用の拡散符号を生成するもので、各希望波/干渉波検出部B1〜BNで異なる拡散符号が生成される。逆拡散部62は、A/D部48の出力であるベースバンドの受信信号と、符号生成部61の出力である参照用拡散符号との相関演算を行い逆拡散する。
本技術例に係る受信レベル測定回路では、受信機に入力された無線周波数帯域の受信信号が、RSSI検出部41に入力され、RSSIが検出されてアナログの電圧値で出力され、A/D部42でデジタル値に変換され、RSSI平均化部43において所定の平均化を施され、電圧/dB変換部44にてdB値に変換されて、受信機に入力された信号の受信レベルの測定結果がRSSIのdB値で出力される。
各希望波/干渉波検出部B1〜BNの内部では、入力されたベースバンドのデジタル受信信号が逆拡散部62に入力され、各符号生成部61から出力されるの参照用の拡散符号との相関演算が行われて逆拡散され、逆拡散後の受信シンボルが、デジタルAGC部63に入力される。
図7は、逆拡散後のデジタルAGC部の動作を説明する図であり、(a)は、逆拡散後の受信レベルが小さい場合の動作を示し、(b)は、逆拡散後の受信レベルが大きい場合の動作を示している。図7(a)、(b)において、A(ax、ay)は逆拡散後の受信シンボルを示し、A’(ax’、ay’)はデジタルAGC後の受信シンボルを示している。
振幅レベル検出部64では、図7中のA点に受信シンボルがあることを検出し、正規化するためにベクトルAの振幅を図7(a)の場合は何倍すべきかを求め、図7(b)の場合は何分の一すべきかを求める。或いは、回路簡単のため、図7(a)の場合は何ビット左シフトすると正規化されるかを求め、図7(b)の場合は何ビット右シフトすると正規化されるかを求める方法もある。仮にこの左右のシフト量をデジタルAGCシフト量とすると、このデジタルAGCシフト量が正規化情報としてデジタルAGC部63に入力される。
図8は、フレームフォーマットの例を示す図であり、図9は、振幅位相変動量の平均化の様子を示す図である。
受信した信号には、図8に示すようにパイロットシンボルP1〜P4が周期的に挿入されているとする。そして、パイロットシンボルP1〜P4における振幅位相変動量ベクトルが図9に示すベクトルP1〜ベクトルP4であるとすると、平均化後の振幅位相変動量ベクトルは、図9に示すベクトルRになる。また、デジタルAGC成分の補正値をAとすると、希望波成分ベクトルのデジタルAGC補正部69出力は、式1のように表される。
希望波成分(S)に関しては、各希望波/干渉波検出部B1〜BNにおいて検出された希望波成分(式2)が、加算器49で加算され、これにより分離された各パスの希望波成分の和が求められて、合成後の希望波成分を求めることができ、更に希望波成分電力化部50で、合成された希望波成分が電力化される。一方、干渉波成分(I)は、各パス毎の干渉波成分(式3)が、干渉波成分平均化部52にて更に平均化される。これは、逆拡散により分離された各パスを合成する、いわゆるRAKE合成によって、希望波成分は合成され、また、干渉成分は各パス独立なので合成後は平均化されて抑圧されることを利用したものである。
図10は、ベースバンド検出の希望波成分とRSSIの関係を模式的に示す図である。
図10に示すように、受信電界が帯域内雑音レベル近傍になると(図中領域A)、RSSI検出部41〜電圧/dB変換部44で検出される無線部検出のRSSIは、フロアを引いてしまい正しく検出されなくなり、無線部AGCも適切にはかからなくなる。一方、ベースバンドでの希望波成分は、領域Aでは線形に検出することができる。
まず、RSSI検出部41〜電圧/dB変換部44で検出できる無線部のRSSIの下限値をアナログのパラメータとして予め希望波レベル補正部51に保持しておく。図10においては、RSSIの曲線が、領域Aと領域Bとの境界線と交わる辺りの値をRSSIの下限値とする。そして、検出された無線部のRSSIが、この下限値に達して下限値以下になると無線部RSSIによる補正を行わないようにする。すなわち、補正後希望波レベル=補正前希望波レベル+(無線部検出RSSI−無線部検出RSSI下限値)である。この式により、無線部において正しくAGCがかからない領域(図10中領域A)ではRSSIの値の信頼性は低いのでRSSIによる補正は行わずに、正しくAGCがかかる領域(図10中領域B)ではRSSIによる補正が実現できる。
ここで、受信機で受信した受信波に干渉が無い場合を考える、すなわち受信電力は全て希望波である。この場合、ベースバンドで逆拡散を行うと拡散利得が得られる。すなわち、理想希望波レベル=干渉が無い場合における無線部RSSI+拡散利得である。この理想希望波レベルに対してベースバンドで検出する希望波レベルは、演算時のフォーマットや実現法によって固定のオフセットがかかる。このオフセットを吸収するために、干渉が無い状態である受信信号を入力したときの理想希望波レベルと測定希望波レベルとの差を固定の補正値パラメータとして保持しておき、測定希望波レベルにこの補正値を加えることによって、絶対電力値に直すことができる。
W−CDMAの基地局では、クローズドループ(閉ループ)送信電力制御のために受信レベル測定と受信スロット平均SIR(Signal−to−Interference Ratio:希望波対干渉波電力比)検出を行う。レベル測定、SIR測定は、ユーザ情報、制御情報転送用チャネルDCH(Dedicated CHannel)の物理チャネルであるDPCH(Dedicated Physical data CHannel)の中の1つである制御情報用チャネルDPCCH(Dedicated Physical Control CHannel)にて伝送されるパイロットシンボルを用いて行われる。
DPCCHの各パスの逆拡散信号(各希望波/干渉波検出部B1〜BNにおける逆拡散部62出力)に対して、まず、デジタルAGCをかける(デジタルAGC部63、振幅レベル検出部64)。これは、後続の検波部(参照用パイロットシンボル生成部65、複素乗算器66に相当)に対する有効語調を最適化するために使用している。そして、デジタルAGC後のDPCCHのパイロットシンボルと参照用パイロットシンボルとの複素共役乗算(参照用パイロットシンボル生成部65、複素乗算器66)により、各シンボルのチャネル変動量Prot(i)を求め、チャネル変動量Prot(i)の同相成分、直交成分を個別に平均化し、式4によりProt(ave)を求め、希望波成分とする(振幅位相変動量平均化部67出力)。ここで、同相成分、直交成分を個別に平均化することにより、雑音の影響による希望波成分の誤差を抑圧し、希望波成分の測定精度を向上させることができる。
以上に、本発明に関する技術の例を示した(特許文献2参照。)。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係る受信レベル測定回路などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
Claims (1)
- 受信信号に含まれる希望波のレベルを取得する受信レベル測定回路において、
無線周波数帯域の受信信号に基づいて電界強度を検出する電界強度検出手段と、
前記電界強度検出手段により検出された電界強度と仮想雑音とを加算することで当該電界強度を補正する電界強度補正手段と、
前記電界強度検出手段により検出された電界強度に基づいて前記無線周波数帯域の受信信号のレベルを利得制御する無線周波数帯域受信信号利得制御手段と、
前記無線周波数帯域受信信号利得制御手段により利得制御された受信信号をベースバンドの受信信号へ変換するベースバンド変換手段と、
前記ベースバンド変換手段により得られたベースバンドの受信信号に基づいて当該受信信号に含まれる希望波のレベルを検出する希望波レベル検出手段と、
前記電界強度補正手段により得られた補正後の電界強度を用いて、前記希望波レベル検出手段により検出された希望波のレベルを補正する希望波レベル補正手段と、を備え、
前記希望波レベル補正手段により得られた補正後の希望波のレベルを受信信号に含まれる希望波のレベルとして取得する、
ことを特徴とする受信レベル測定回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004259198A JP4369832B2 (ja) | 2004-09-07 | 2004-09-07 | 受信レベル測定回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004259198A JP4369832B2 (ja) | 2004-09-07 | 2004-09-07 | 受信レベル測定回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006080585A JP2006080585A (ja) | 2006-03-23 |
JP4369832B2 true JP4369832B2 (ja) | 2009-11-25 |
Family
ID=36159729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004259198A Expired - Fee Related JP4369832B2 (ja) | 2004-09-07 | 2004-09-07 | 受信レベル測定回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4369832B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101779509A (zh) * | 2007-08-14 | 2010-07-14 | 松下电器产业株式会社 | 无线通信系统、调度方法、无线基站装置以及无线终端装置 |
KR101563284B1 (ko) * | 2014-04-03 | 2015-11-09 | 주식회사 와이즈오토모티브 | 무선 통신 시스템의 잡음 측정 장치 및 방법 |
-
2004
- 2004-09-07 JP JP2004259198A patent/JP4369832B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006080585A (ja) | 2006-03-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100284722B1 (ko) | 레이크 수신기와 이 레이크 수신기를 갖춘 스펙트럼확산통신장치 | |
US7103029B1 (en) | Transmitter gain stabilizing apparatus | |
US20020181557A1 (en) | Communication terminal apparatus and demodulation method | |
US20060094365A1 (en) | Channel simulator and wireless apparatus evaluation method | |
US6275521B1 (en) | Demodulating apparatus and demodulating method | |
KR101156283B1 (ko) | 무선 통신 장치 | |
JP3559030B2 (ja) | 無線受信装置及びsir算出方法 | |
JP2005509358A (ja) | パイロットシンボルおよび非パイロットシンボルの重み付け和を使用する電力推定 | |
JP3474826B2 (ja) | 受信レベル測定方法及び受信レベル測定回路 | |
US6794858B2 (en) | Receiving level measuring circuit | |
JP4369832B2 (ja) | 受信レベル測定回路 | |
EP0924875B1 (en) | Diversity reception method and apparatus in a CDMA system | |
KR100630043B1 (ko) | 이동통신시스템의 수신단에서의 주파수 오차 추정 및 결합기 | |
US6724808B1 (en) | Transmission power control method of measuring Eb/N0 after weighted signals are combined | |
JP2000078110A (ja) | Rake受信機,無線受信装置およびrake受信機のパス検出方法 | |
JP4084058B2 (ja) | 受信レベル測定回路 | |
KR101002827B1 (ko) | 휴대 정보 통신 단말기 및 기록 매체 | |
JP4057342B2 (ja) | 受信レベル測定回路 | |
JP3824562B2 (ja) | 受信電界強度測定装置、受信電界強度測定方法および携帯通信端末装置 | |
US7573934B2 (en) | Spread spectrum rake receiver | |
KR20080100847A (ko) | 무선 기지국, 이동 통신 시스템 및 이동 단말기의 이동 속도 추정 방법 | |
JP3747405B2 (ja) | アンテナベリフィケーション方法及びアンテナベリフィケーション処理装置 | |
JP2000252952A (ja) | Cdma受信機及びその受信方法 | |
JP4843397B2 (ja) | 受信装置 | |
JPH10107765A (ja) | Cdma用agc回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070830 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070928 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071016 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090807 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090818 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090828 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4369832 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130904 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140904 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |