JP4369205B2 - 自動二輪車用タイヤ - Google Patents

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Description

この発明は、自動二輪車用のタイヤの構造に関するものである。
一般に、自動二輪車用タイヤは、その骨格を形成するカーカスプライを備えており、このカーカスプライを補強するためにバンド部が設けられている。このバンド部は、シート状に形成されたバンドプライを有し、これがカーカスプライの外側(タイヤの径方向外側)にタイヤの周方向に沿って巻き付けられている。バンドプライはバンドコードを備えており、バンドプライは、バンドコードがタイヤの周方向に沿うように配置される。
バンド部によるカーカスプライの確実な補強が実現されるために、従来では、バンド部が、いわゆるJLB(Joint-Less Band )構造を備えている自動二輪車用タイヤが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このJLB構造を有するバンド部は、バンドコードがトッピングゴムにより被服された帯体を備え、この帯体がカーカスプライの外側に螺旋状に巻回されることにより構成される。このJLB構造を有するバンド部では、バンドコードについて、いわゆる「継ぎ目」が存在しないので、カーカスプライを軸方向について均一且つ確実に補強することができる。
特開平10−203111号
上記JLB構造が採用されたバンド部を有するタイヤは、いわゆるシミー(キングピン周りの自励振動)の発生を抑制し、高速安定性及び外乱吸収性に優れるという特性がある一方、バンドコードがタイヤの周方向に沿って配置されるため、特にトレッド部のねじり剛性が低下しやすい傾向にある。
ところで、自動二輪車は、運転者が車体をバンクさせることにより生じるキャンバースラストにより旋回運動を行う。そして、このキャンバースラストは、車体がバンクされたときにタイヤのトレッド部に作用するねじりに対するねじり反力と釣り合う。したがって、タイヤのねじり剛性が低い場合は、大きなねじり反力が発生しないために十分なキャンバースラストが発生しない。その結果、自動二輪車の操縦特性に関し、高い軽快性及び旋回性を実現することは困難になる傾向にある。このことは、近年の自動二輪車の大型化、高速化という背景のもとでは、自動二輪車の安全性を向上させるために解決しなければならない問題である。
タイヤのねじり剛性の向上は、カーカスプライの強度が向上されること(例えば、カーカスプライの枚数が増加されることや、ブレーカーが備えられること等)によって、簡単に実現される。しかし、これらの手段によってタイヤのねじり剛性が向上された場合には、カーカスプライの剛性がきわめて大きくなる。すなわち、タイヤの骨格部分の剛性が他の部分(例えば、サイドウォール部等)の剛性に比べて突出して大きくなり、そのため、旋回中に旋回方向に舵角が生じにくくなる。すなわち、いわゆる倒れ込みが発生するという新たな問題が発生する。さらに、タイヤ全体の重量が大きくなってしまうという不都合もある。
そこで、本発明の目的は、タイヤの重量の増加を抑制しつつ、トレッド部に大きなねじり反力が生じ得る自動二輪車用タイヤを提供することである。
(1) 上記目的を達成するために、本願発明者は、タイヤのサイドウォール部の剛性を高めずにトレッド部のねじり剛性を高めることが重要であると考えた。
(2) そこで、本願に係る自動二輪車用タイヤは、軸方向に沿って対向配置されたビードコア間にアーチ状に巻き架けられたカーカスプライを補強するバンド部が備えられた自動二輪車用タイヤにおいて、上記バンド部は、上記カーカスプライの径方向外側に周方向に沿って螺旋状に巻回された細長長尺の帯体から構成されるバンド層を有し、上記帯体は、トッピングゴムシートと、当該トッピングゴムシート内に長手方向に沿って埋設されたバンドコードとを有し、上記トッピングゴムシートは、所定方向に配向された短繊維を含有していることを特徴とするものである。
この構成によれば、バンド部は、カーカスプライの径方向外側にバンド層が設けられることにより構成され、バンド層は、バンドコードを有する帯体がカーカスプライの径方向外側に螺旋状に巻き付けられることにより形成されている。すなわち、当該自動二輪車用タイヤは、バンドコードの方向が周方向に略一致されたJLB構造を有し、これにより、カーカスプライは、軸方向に均等且つ確実に補強される。なお、タイヤの構造として、このバンド部の径方向外側には、トレッド部が設けられる。
ところで、バンドコードの方向が周方向に略一致されることにより、バンド部は、そのねじり剛性を高く確保することは困難になる傾向にある。ところが、バンドコードは、トッピングゴムシートに埋設されており、しかも、このトッピングゴムシートは、短繊維を含有している。これにより、帯体について、バンドコードの方向と交差する方向についての引張強度が向上する。したがって、バンド部のねじり剛性が向上する。さらに、このことは、上記トッピングゴムシートに短繊維が含有されることに起因するから、タイヤの他の部分(例えば、サイドウォール部やトレッド部等)の重量の増加等は生じず、バンド部のねじり剛性のみが向上される。
(3) 上記トッピングゴムシートの、上記バンドコードに対して一方側部分に含有された短繊維は、周方向に対して10°〜45°の角度で配向され、上記トッピングゴムシートの、上記バンドコードに対して他方側部分に含有された短繊維は、周方向に対して−10°〜−45°の角度で対称に配向されているのが好ましい。
この構成では、バンド部は、バンドコードの方向に対して交差する方向に左右対称に補強され、引張強度が向上する。しかも、この交差角の絶対値が10°〜45°の範囲に設定されるから、バンド部は、左右対称に効率よく補強される。これにより、バンド部のねじり剛性のみが、大きく向上される。
以上のように、本発明によれば、自動二輪車用タイヤがいわゆるJLB構造を有するバンド部を備えるので、カーカスプライが均一且つ確実に補強され、シミーの発生が抑制され、高い高速安定性及び外乱吸収性が実現される。
しかも、バンド部の帯体は、短繊維が含有されたトッピングゴムシートによりバンドコードが被覆されているから、サイドウォール部やトレッド部等の重量の増加が抑制されつつ、バンド部のねじり剛性のみが向上される。したがって、自動二輪車が旋回される際に、いわゆる倒れ込み現象が生じることなく、トレッド部は、大きなねじり反力を発生させ得る。その結果、自動二輪車の操縦特性に関し、高い軽快性及び旋回性が実現される。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る自動二輪車用タイヤ(以下、単に「タイヤ」と称される。)10の構造を示す要部断面図である。この図には、タイヤ10の中心を通り且つタイヤ10の赤道面Eと直交する平面に沿った断面が示されている。同図において上下方向がタイヤ10の径方向であり、左右方向がタイヤ10の軸方向である。
タイヤ10は、トレッドパターンを除き、赤道面Eを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。タイヤ10は、トレッド部11、サイドウォール部12、ビード部13、カーカス部14及びバンド部15を備えている。
本実施形態の特徴とするところは、バンド部15がいわゆるJLB構造を備えている点、及びバンド部15を構成する帯体51が後述される構造を備えている点である。これにより、カーカス部14が確実に補強されると共に、トレッド部11のねじり剛性が向上され、その結果、タイヤ10は、大幅に重量が増加されることなく走行時の軽快性及び旋回性が向上されている。以下、タイヤ10の構造についてさらに詳述される。
トレッド部11は架橋ゴムからなり、そのトレッド面21は、径方向外向きに凸となるようにアーチ状に形成されている。自動二輪車が旋回されるときは、運転者が当該自動二輪車を旋回方向内側に傾斜させるが、このとき、タイヤは、路面とキャンバー角を成して接地する。そして、自動二輪車の旋回時に生じる遠心力に対抗するように、タイヤの接地面にキャンバースラストが発生し、この力によって当該自動二輪車は安定した旋回がなされる。このように、安定したキャンバースラストが発生するために、トレッド部11の外面、すなわちトレッド面21は、図1が示すように大きくアーチを描くように形成されている。
トレッド面21は、路面と接地する。このため、トレッド面21には、溝部とランド部とからなるトレッドパターン(図示せず)が形成されている。
サイドウォール部12は、トレッド部11に連続し、トレッド部11の両端から径方向内向きに延びている。このサイドウォール部12も、架橋ゴムからなる。サイドウォール部12は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。また、サイドウォール部12は、カーカス部14の外傷を防止する。
ビード部13は、サイドウォール部12に連続して形成されている。ビード部13は、ビードコア22と、このビードコア22から径方向外向きに延びるビードエーペックス23とを備えている。
ビードコア21は環状に形成されており、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)からなる。ビードエーペックス23は、径方向外向きに先細りとなるテーパ状に形成されており、架橋ゴムからなる。
図2は、タイヤ10の径方向に沿う仮想面によって切断された断面図であり、カーカスプライ17及びバンド層52の配置関係が図示されている。また、図3は、バンド層52の構造を示す要部拡大斜視図である。
カーカス部14は、上記カーカスプライ17を備えている。カーカスプライ17は、トレッド部11、サイドウォール部12及びビード部13の内周面に沿うように配置されている(図1参照)。カーカスプライ17の端部30,31は、ビードコア22に掛け回され、サイドウォール部12側へ延びている。
カーカスプライ17は、カーカスコード18を備えている。このカーカスコード18は、本実施形態では、タイヤ10の赤道面Eに対して略90°の方向に延びるように配置されている。もっとも、カーカスコードの方向は、この方向に限定されるものではないことは勿論である。
バンド部15は、バンド層52を備えている。バンド層52は、環状に形成されており、上記カーカスプライ17の径方向外側に配置されている。したがって、カーカスプライ17は、バンド層52によって囲繞され、補強されている。
バンド層52は、JLB構造を有する。バンド層52は、シート状に形成されたバンドプライにより構成されている。バンド層52は、バンドコード19がトッピングゴムシート20で被覆されることにより形成されている。
バンドコード19は、例えば長尺の単一のアラミド繊維から構成されており、バンド層52の長手方向(つまり、タイヤ10の略周方向)に沿って螺旋状に巻回されている。ただし、バンドコード19は、螺旋状に巻回されるから、タイヤ10の周方向に完全に平行に巻かれるものではなく、タイヤ10の周方向(赤道面Eの方向)に対して5°以下の角度で配置される。
上記トッピングゴムシート20は、繊維強化ゴム(FRR:Fiber Reinforced Rubber )から構成されている。すなわち、トッピングゴムシート20は、基材となるゴム24(例えば、天然ゴム等)に多数の繊維25(例えば、ナイロン繊維、アラミド繊維等)が含有されている。
繊維25は、短繊維である。本実施形態では、繊維25の外径は10μm、長さは500μmに設定されている。ただし、繊維25の外径は、1μm〜100μmの範囲に設定され、長さは、200μm〜2000μmの範囲に設定される。
また、繊維25は、トッピングゴムシート20に5〜30重量%(ナイロン繊維の場合)含有されている。ただし、繊維25は、10重量%だけ含有されているのが好ましい。
バンド層52は、公知の要領で形成される。図4は、バンド層52を構成する帯体51の要部拡大斜視図である。同図(a)は、帯体51を表側から見た図であり、同図(b)は、帯体51を裏側から見た図である。
バンド層52は、タイヤ10の製造工程の一部である加硫工程において形成される。具体的には、細長長尺の帯体51が上記カーカスプライ17の外側に螺旋状に巻回された状態で加硫処理が施され、これにより、単一のバンドプライが成形される。そして、当該バンドプライが上記バンド層52を構成する。
図4が示すように、帯体51は、トッピングゴム(上記ゴム)24にバンドコード19が埋設されて構成されている。すなわち、帯体51は、バンドコード19及びトッピングゴム24(未加硫ゴム)が一対の成形ローラ間に供給され、且つ当該成形ローラによって所定方向に送られながら展開(圧延)されることによって形成される。
なお、本実施形態では、バンドコード19は、2本設けられているが、単一でもよいし、さらに多数であってもよい。本実施形態では、バンドコード19が2本設けられているから、バンド層52は、2本のバンドコード19が螺旋状に巻回された構造となる。
トッピングゴム24は、予め上記繊維25が上記割合で混合されている。本実施形態では、トッピングゴム24は、上トッピングゴム24a及び下トッピングゴム24bとを有しており、各トッピングゴム24a,24bによってバンドコード19が挟み込まれている。ただし、各トッピングゴム24a、24bは前述のように未加硫ゴムであり、当該帯体51がカーカスプライ17の外側に巻き付けられた状態で上記加硫工程が行われることによって、隣り合うトッピングゴム24a(24b)同士が連続され、単一の上記トッピングゴム24として形成される。そして、この状態で、上記バンド層52が構成される。
上トッピングゴム24aに含有された繊維25は、その長手方向が一定の方向に向くように矯正されている。本実施形態では、上記繊維25は、バンドコード19の方向P(すなわち、タイヤ10の周方向)に対してα=20°となるように配向されている。なお、この角度αは、バンドコード19の方向Pに対して0°〜90°の角度に設定され得るものであるが、10°〜45°の範囲で設定されるのが好ましい。
下トッピングゴム24bに含有された繊維25は、その長手方向が一定の方向に向くように矯正されている。本実施形態では、上記繊維25は、バンドコード19の方向P(すなわち、タイヤ10の周方向)に対してβ=−20°となるように配向されている。なお、この角度βは、バンドコード19の方向Pに対して0°〜−90°の角度に設定され得るものであるが、−10°〜−45°の範囲で設定されるのが好ましい。
すなわち、各トッピングゴム24a、24bに含有された繊維25は、タイヤ10の周方向に対して対称な角度となるように配向されている。上記角度α、βがこの範囲に設定されることによる作用効果については、後述される。
ここで、上記繊維25が上記角度α、βに配向されているとは、繊維25の方向が、上記方向Pに対して一定の割合で上記角度α、βの角度を成していることをいう。具体的には、配向とは、トッピングゴム24に含有された繊維25のうち、無作為に抽出された所定個数の繊維25の方向の平均値が、上記方向Pに対して上記角度α、βの角度を成している状態であると定義される。
本実施形態に係るタイヤ10では、バンド部15を構成するバンド層52は、バンドコード19を有する帯体51がカーカスプライ17の径方向外側に螺旋状に巻き付けられることにより形成されている。すなわち、タイヤ10は、バンドコード19の方向が周方向に略一致されたJLB構造を有し、これにより、カーカスプライ17は、軸方向に均等且つ確実に補強される。これにより、シミーの発生が抑制され、タイヤ10は、高い高速安定性及び外乱吸収性が実現される。
ところで、一般にバンドコードの方向が周方向に略一致されることにより、バンド部は、そのねじり剛性を高く確保することは困難になる傾向にある。ところが、本実施形態では、バンドコード19は、トッピングゴム24に埋設されており、しかも、このトッピングゴム24は繊維25を含有している。これにより、上記帯体51について、バンドコード19の方向と交差する方向についての引張強度が向上し、これにより、バンド部15のねじり剛性及びトレッド部11のねじり剛性が向上する。したがって、自動二輪車が旋回される際に、いわゆる倒れ込み現象が生じることなく、トレッド部11は、大きなねじり反力を発生させ得る。その結果、自動二輪車の操縦特性に関し、高い軽快性及び旋回性が実現される。
しかも、このことは、上記トッピングゴム24に繊維25が含有されることに起因するから、タイヤ10の他の部分(例えば、サイドウォール部やトレッド部等)の重量の増加等は生じず、バンド部15のねじり剛性のみが向上される。したがって、タイヤ10の重量増加が抑制されるという利点がある。
特に、本実施形態では、上記繊維25は、上記角度α、βで配向されており、バンドコード19の方向Pに対して交差する方向に左右対称に配向されている。これにより、バンド部15は、左右対称に効率よく補強され、タイヤ10の大幅な重量増加が抑制されつつ、バンド部15の剛性が大きく向上し、自動二輪車の操縦特性に関して、より高い軽快性及び旋回性が実現される。加えて、上記角度α、βの大きさが、10°〜45°の範囲に設定されることにより、もっとも効果的にバンド部15の剛性が向上されるという利点がある。
次に、実施例によって本発明の効果について説明される。なお、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
表1は、本発明の実施例に係るタイヤの性能について、比較例に対する比較試験が行われた結果が示されている。なお、この比較試験の結果は、無次元数である評点(5点満点)に表されている。
比較例及び実施例に係るタイヤのサイズは、120/70ZR17である。比較試験に使用されたテスト車両は、1000ccスーパースポーツ用自動二輪車である。
比較試験は、タイヤの性能として、シミー、軽快性、走行安定性及び重量について測定された。比較例及び実施例に係るタイヤの諸元は次の通りである。
[比較例1]
比較例1に係るタイヤは、バンド層に繊維を含有しないが、カーカスプライを2枚備え、カットブレーカーは設けられていない。すなわち、比較例1に係るタイヤは、カーカスプライの枚数が増やされることにより、タイヤのねじり剛性が向上されている。
[比較例2]
比較例2に係るタイヤは、バンド層に繊維を含有しないが、カーカスプライを1枚備え、カットブレーカーを2枚備えている。すなわち、比較例2に係るタイヤは、カットブレーカが設けられることにより、タイヤのねじり剛性が向上されている。
[実施例1]
実施例1に係るタイヤは、バンド層に繊維を含有し、繊維の方向の方向は20°である。具体的には、バンド層の上側(周方向外方側)の繊維の角度αが20°であり、バンド層の下側の繊維の角度βが−20°である。なお、実施例1では、カットブレーカは設けられていない。
[実施例2]
実施例2に係るタイヤは、バンド層に繊維を含有し、繊維の方向の方向は20°である。具体的には、バンド層の上側(周方向外方側)の繊維の角度αが20°であり、バンド層の下側の繊維の角度βも20°である。なお、実施例2では、カットブレーカは設けられていない。
[実施例3]
実施例3に係るタイヤは、バンド層に繊維を含有し、繊維の方向の方向は0°である。具体的には、バンド層の上側(周方向外方側)の繊維の角度αが0°であり、バンド層の下側の繊維の角度βも0°である。なお、実施例3では、カットブレーカは設けられていない。
[実施例4]
実施例4に係るタイヤは、バンド層に繊維を含有し、繊維の方向の方向は90°である。具体的には、バンド層の上側(周方向外方側)の繊維の角度αが90°であり、バンド層の下側の繊維の角度βも90°である。なお、実施例4では、カットブレーカは設けられていない。
Figure 0004369205
表1から明らかなように、タイヤのねじり剛性等を向上させて、軽快性及び安定性を向上させるためには、カーカスプライが増加され、カットブレーカーが設けられることも有効ではあるが、各実施例のように、バンド層に繊維が含有されることにより、タイヤを軽量化しつつ、タイヤのねじり剛性等を向上させて、軽快性及び安定性を向上させることができる。
本発明は、自動二輪車用のタイヤに適用され得る。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤの構造を示す要部断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るタイヤの径方向に沿う仮想面によって切断された断面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るタイヤのバンド層の構造を示す要部拡大斜視図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るタイヤのバンド層を構成する帯体の要部拡大斜視図であり、(a)は、帯体を表側から見た図、(b)は、帯体を裏側から見た図である。
符号の説明
10・・・タイヤ
11・・・トレッド部
14・・・カーカス部
15・・・バンド部
17・・・カーカスプライ
18・・・カーカスコード
19・・・バンドコード
20・・・トッピングゴムシート
21・・・トレッド面
24・・・トッピングゴム
25・・・繊維
51・・・帯体
52・・・バンド層

Claims (2)

  1. 軸方向に沿って対向配置されたビードコア間にアーチ状に巻き架けられたカーカスプライを補強するバンド部が備えられた自動二輪車用タイヤにおいて、
    上記バンド部は、上記カーカスプライの径方向外側に周方向に沿って螺旋状に巻回された細長長尺の帯体から構成されるバンド層を有し、
    上記帯体は、短繊維が混合されたトッピングゴムが上下にされて得られるトッピングゴムシートと、当該トッピングゴムが上下に挟み込んでトッピングゴムシート内に長手方向に沿って埋設されたバンドコードとを有し、
    上記トッピングゴムシートは、所定方向に配向された短繊維を含有していることを特徴とする自動二輪車用タイヤ。
  2. 上記トッピングゴムシートの、上記バンドコードに対して一方側部分に含有された短繊維は、周方向に対して10°〜45°の角度で配向され、
    上記トッピングゴムシートの、上記バンドコードに対して他方側部分に含有された短繊維は、周方向に対して−10°〜−45°の角度で対称に配向されている請求項1記載の自動二輪車用タイヤ。
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