JP4369075B2 - 平面ディスプレイ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子放出源から放出された電子を蛍光体に衝突させて発光させる平面ディスプレイに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、FED(Field Emission Display)や平型蛍光表示管のような、電子放出源から放出された電子を対向電極に形成された蛍光体からなる発光部に衝突させて発光させるフラットパネル(平面)ディスプレイにおいて、電子放出源にカーボンナノチューブなどのナノチューブ状繊維を用いたFEDが提案され、注目されている。図3は、ナノチューブ状繊維を電子放出源に用いた従来の平面ディスプレイの画素構成を示す部分分解斜視図である。
【0003】
この平面ディスプレイは、図3に示すように、ガラス基板301上に互いに平行に垂設された複数の基板リブ302を備えており、基板リブ302で挟まれたガラス基板301上に帯状に形成された電子放出源310が配置されている。また、ガラス基板301に対向して透明なフロントガラス303が配置されており、フロントガラス303のガラス基板301に対向する面には基板リブ302と直交するように所定間隔で複数の前面リブ304が垂設されて基板リブ302の頂部と接触している。
【0004】
フロントガラス303内面の前面リブ304に挟まれた領域には蛍光体膜305が配置されており、蛍光体膜305の表面には陽極となるメタルバック膜306が形成されている。また、メタルバック膜306に対向して基板リブ302で支持された電子引き出し電極321が設けられている。ガラス基板301とフロントガラス303は、枠状のスペーサガラス(図示せず)を介して対向配置され、低融点のフリットガラスでそれぞれスペーサガラスに接着されて外囲器を構成しており、外囲器内は10-5Pa台の真空度に保持されている。
【0005】
この平面ディスプレイは、電子引き出し電極321と電子放出源310の間に、電子引き出し電極321側が正の電位となるように所定の電位差を設けることにより、電子引き出し電極321と電子放出源310が交差した部分から電子が引き出され、電子引き出し電極321の矩形状の電子通過孔322から放出される。このため、メタルバック膜306に正電圧(加速電圧)が印加されていると、電子通過孔322から放出された電子がメタルバック膜306に向かって加速され、さらにメタルバック膜306を透過して蛍光体膜305に衝突して蛍光体膜305を発光させる。
【0006】
よって、例えば、電子引き出し電極321を行方向に所定数設け、電子放出源310を列方向に所定数設けた構成とした場合において、メタルバック膜306に正電圧(加速電圧)を印加した状態で、アクティブ行の電子引き出し電極321に所定の正電圧を印加しておき、アクティブ行の発光させる画素に対応する列の電子放出源310に対して所定の負電圧を印加するという動作を1行目から所定行目の電子引き出し電極321まで順次行うことにより、ドットマトリクス表示をさせることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した平面ディスプレイでは、電子引き出し電極321は、厚さ50μmのステンレス又は42−6合金などの金属板で構成されており、エッチングにより矩形状の電子通過孔322を有するはしご状構造を形成している。このため、表示画面を大型化しようとすると電子引き出し電極321の長さが長くなり、膨張による寸法変化や振動現象などが発生し、精細な表示を得ることが困難になるという問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、表示画面の大型化と精細な表示とが可能な薄型の平面ディスプレイを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の平面ディスプレイは、少なくとも一部が透光性を有するフロントガラスとこのフロントガラスに対向配置された基板とを含みかつ内部が真空排気された外囲器と、この外囲器内のフロントガラス面に配置された蛍光体膜と、外囲器内の基板面に配置された電子放出源と、蛍光体膜と対向した面に形成された所定電圧が印加可能な導電膜と電子通過孔とを有し蛍光体膜と電子放出源との間に配置された絶縁基板とを備え、基板の前記フロントガラスと対向する面上に互いに平行に所定間隔で垂設された複数の基板リブとを備え、電子放出源は、帯状の形状を有し、基板上の基板リブに挟まれた領域に配設され、基板リブの基板の主表面に対して垂直な方向の高さは、電子放出源の前記垂直な方向の高さ以下であり、電子放出源は、多数の貫通孔を有しナノチューブ状繊維の生成核となる板状金属部材と、この金属部材の表面及び貫通壁に配置された多数のナノチューブ状繊維からなる被膜とから構成されていることによって特徴づけられる。
【0009】
この平面ディスプレイの一構成例は、蛍光体膜が帯状で互いに平行に複数配置され、電子放出源が帯状で蛍光体膜の配置方向と直交する方向に複数配置され、導電膜が帯状で蛍光体膜に対応して複数配置され、電子通過孔が蛍光体膜と電子放出源とが交差する領域内に配置されている。この場合、蛍光体膜間にはフロントガラス面から直方体状の絶縁体からなる前面リブが垂設され、絶縁基板が前面リブと電子放出源に挟まれている。また、蛍光体膜は表面に陽極となるメタルバック膜を有する。
【0010】
絶縁基板の一構成例は、ガラス基板で構成されている。電子放出源の一構成例は、電界電子放出型電子放出源から構成されている。この場合、電界放出型電子放出源は、多数の電子放出源からなる面状電子放出源である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に図を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施の形態にかかる平面ディスプレイの画素構成を示す部分分解斜視図であり、図2は1画素の構造を示す断面図である。なお、図2は図1のA−A線とB−B線を含む面を矢印Cの示す方向から見た図である。これらの図において、ガラス基板101の一方の面に複数の基板リブ102が互いに平行に所定間隔で垂設されており、ガラス基板101上のこれらの基板リブ102に挟まれた領域に帯状の電子放出源110が配置されている。
【0012】
また、ガラス基板101に対向して透明なフロントガラス103が配置されており、フロントガラス103のガラス基板101に対向する面には基板リブ102と直交する方向に所定間隔で複数の前面リブ104が垂設されている。フロントガラス103の前面リブ104に挟まれた領域には帯状の蛍光体膜105が配置されており、各蛍光体膜105の表面には陽極となるメタルバック膜106が形成されている。ガラス基板101とフロントガラス103は、枠状のスペーサガラス(図示せず)を介して対向配置され、低融点のフリットガラスでそれぞれスペーサガラスに接着されて外囲器を構成しており、外囲器内は10-5Pa台の真空度に保持されている。
【0013】
また、ガラス基板101とフロントガラス103の間には各蛍光体膜105と1対1に対応した帯状の導電膜121と複数の電子通過孔122とが形成された1枚の絶縁基板120がこれらの導電膜121を各蛍光体膜105と対向させて配置されている。ここで、電子通過孔122は、絶縁基板120と導電膜121を貫く円形の貫通孔であり、各蛍光体膜105と各電子放出源110とが交差する領域内に設けられている。この絶縁基板120は、導電膜121間の絶縁基板120表面に接触している前面リブ104と、電子放出源110とによって挟まれており、大気圧により押しつけられて固定されている。電子放出源110、導電膜121及びメタルバック膜106は、それぞれ外囲器を貫通するリード(図示せず)に接続されており、所定電圧が印加可能に構成されている。
【0014】
ここで、外囲器を構成するガラス基板101、フロントガラス103及びスペーサガラスは、低アルカリソーダガラスを用いており、ガラス基板101とフロントガラス103は厚さ1〜2mmの板ガラスを使用している。基板リブ102は、低融点のフリットガラスを含む絶縁ペーストを所定の高さになるまでガラス基板101上に繰り返しスクリーン印刷した後、焼成して形成した直方体状の絶縁体で構成されている。基板リブ102の高さは、電子放出源110と電子引き出し電極となる導電膜121との間隔を絶縁基板120の厚さのみで規定できるようにするため、電子放出源110と同じか又は低くする。なお、基板リブ102の高さは、隣接する電子放出源110間で放電が発生するのを防止するため、電子放出源110と同じか低くとも0.05mm低い程度とすることが望ましい。
【0015】
この場合、電子放出源110の高さを0.15mmとし、基板リブ102の高さを0.1mmとした。また、基板リブ102は、幅を50μmとし、電子放出源110の幅が0.3mmとなるようにリブ間隔が設定されている。なお、基板リブ102は、これに限られるものではなく、基板リブ102の幅は隣接する電子放出源110間で絶縁破壊が起こらない程度であればよい。また、リブ間隔も必要に応じて変更してもよい。
【0016】
電子放出源110は、高電界により電子を放出する電界放出型電子放出源であり、多数の貫通孔を有しナノチューブ状繊維の生成核となる板状金属部材111と、この板状金属部材111の表面及び貫通孔壁に配置された多数のナノチューブ状繊維からなる被膜112とから構成されている。ここで、板状金属部材111は、鉄又は鉄を含む合金からなる金属板であり、四角形の貫通孔が一定間隔で設けられて梯子状となっている。なお、貫通孔の開口部の形状は、板状金属部材111上で被膜112の分布が均一となるものであればどのような形状でもよく、開口部の大きさが同一である必要もない。例えば、開口部の形状が三角形、四角形、六角形などの多角形やこれら多角形の角を丸めたもの、又は円形やだ円形など何でもよい。
【0017】
被膜112を構成するナノチューブ状繊維は、太さが0.5〜100nm程度で、長さが1μm以上100μm未満程度の炭素で構成された物質であり、グラファイトの単層が円筒状に閉じ、かつ円筒の先端部に五員環が形成された単層構造のカーボンナノチューブや、複数のグラファイトの層が入れ子構造的に積層し、それぞれのグラファイト層が円筒状に閉じた同軸多層構造のカーボンナノチューブであってもよいし、構造が乱れて欠陥をもつ中空のグラファイトチューブやチューブ内に炭素が詰まったグラファイトチューブでもよい。また、これらが混在したものであってもよい。これらのナノチューブ状繊維は、一端が板状金属部材111の表面や貫通孔壁に結合するとともに、カールしたり互いに絡み合ったりして板状金属部材111を覆い、綿状の被膜112を形成している。
【0018】
この電子放出源110は、反応容器に多数の貫通孔を有しナノチューブ状繊維の生成核となる板状金属部材111を入れて真空に排気した後、メタンガスと水素ガスあるいは一酸化炭素ガスと水素ガスを所定の比率で導入して1気圧に保ち、赤外線ランプで板状金属部材111を所定時間加熱して表面や貫通孔壁に炭素からなるナノチューブ状繊維の被膜112を成長させることによって形成する。なお、ここではガラス基板101と接する面の被膜112を剥離している。この実施の形態では、板状金属部材111に上述したCVD法で多数のナノチューブ状繊維からなる被膜112を形成して面状電子放出源としたが、面状電子放出源の形成方法はこれに限られるものではない。例えば、ガラス基板101上に多数のナノチューブ状繊維を含むペーストを印刷して形成してもよいし、板状金属部材111に電気泳動法を用いてナノチューブ状繊維を付着させて形成してもよい。また、スプレーコーティング法を用いてもよい。これらの方法によっても電界放出型電子放出源となるナノチューブ状繊維が多数集まって構成された面状電子放出源を形成することができる。
【0019】
前面リブ104は、低融点のフリットガラスを含む絶縁ペーストを所定の高さになるまでフロントガラス103内面の所定位置に繰り返しスクリーン印刷した後、焼成して形成した直方体状の絶縁体で構成されている。この場合、前面リブ104は、50μmの幅と、導電膜121とメタルバック膜106の間が2.0〜4.0mmとなる高さとを有するように形成され、前面リブ104に挟まれた領域に配置される蛍光体膜105の幅が0.3mmとなるようにリブ間隔が設定されている。なお、前面リブ104は、これに限られるものではなく、前面リブ104の幅は隣接するメタルバック膜106間や導電膜121間で絶縁破壊が起こらず、かつ大気圧を支えられる程度であればよく、高さはメタルバック膜106に印加する電圧に合わせて変更してもよい。また、リブ間隔も必要に応じて変更してもよい。
【0020】
蛍光体膜105は、所定の発光色を有する蛍光体で構成されており、フロントガラス103の内面に各色の蛍光体ペーストをストライプ状にスクリーン印刷した後、焼成して厚さ10〜100μm、幅0.1〜1.0mmの蛍光体膜に形成したものである。この場合、蛍光体膜105には、赤(R)に用いる赤色発光蛍光体を用いた赤色発光蛍光体膜105R、緑(G)に用いる緑色発光蛍光体を用いた緑色発光蛍光体膜105G及び青(B)に用いる青色発光蛍光体を用いた青色発光蛍光体膜105Bがあり、これらの蛍光体膜は前面リブ104に挟まれて、赤色発光蛍光体膜105R、緑色発光蛍光体膜105G、青色発光蛍光体膜105Bの順番で所定数が配置されている。
【0021】
赤(R)、緑(G)、青(B)に用いる各蛍光体膜105R,105G,105Bにはブラウン管等で一般的に使用されている、4〜10KVの高電圧で加速した電子を衝突させることで発光する周知の酸化物蛍光体や硫化物蛍光体を用いることができる。ここでは、カラー表示用に赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色を発光するため3種類の蛍光体膜を用いたが、これに限られるものではなく、モノクロ表示用に1種類の蛍光体膜を用いるようにしてもよい。メタルバック膜106は、厚さ0.1μm程度のアルミニウム薄膜から構成されており、周知の蒸着法を用いて蛍光体膜の表面に形成されている。
【0022】
電子引き出し電極となる導電膜121は、10μm程度の厚さとなるように銀あるいはカーボンを導電材料として含んだ導電性ペーストを所定のパターンで絶縁基板120にスクリーン印刷した後、焼成して形成する。また、電子通過孔122は、導電膜121が形成された絶縁基板120の所定位置に炭酸ガスレーザ、エキシマレーザ又はサンドブラスト法などを用いて形成する。ここでは、絶縁基板120として厚さ0.05mmのガラス基板を用いた。なお、電子通過孔122は1画素当たり1個に限られるものではなく、メッシュ構造や口径20〜100μmの多数の円形開口部を設けるなど他の形状であってもよい。
【0023】
次に、この平面ディスプレイの動作について説明する。
この平面ディスプレイは、電子引き出し電極となる導電膜121と電子放出源110の間に、導電膜121側が正の電位となるように電位差を設けることにより、導電膜121と電子放出源110が交差した部分にある電子放出源110の被膜112を構成するナノチューブ状繊維に電界が均一に印加されて、ナノチューブ状繊維から電子が引き出され、絶縁基板120の電子通過孔122から放出される。このため、メタルバック膜106に正電圧(加速電圧)が印加されていると、電子通過孔122から放出された電子がメタルバック膜106に向かって加速され、さらにメタルバック膜106を透過して蛍光体膜105に衝突し発光させる。
【0024】
よって、例えば、電子引き出し電極となる導電膜121を行方向に所定数設け、電子放出源110を列方向に所定数設けた構成とした場合において、メタルバック膜106に正電圧(加速電圧)を印加した状態で、アクティブ行の導電膜121に所定の正電圧を印加しておき、アクティブ行の発光させる画素に対応する列の電子放出源110に対して所定の負電圧を印加するという動作を1行目から所定行目の導電膜121まで順次行うことにより、ドットマトリクス表示をさせることができる。なお、負電圧を印加しない電子放出源110とアクティブ行以外の導電膜121は0Vにしておく。
【0025】
この実施の形態の平面ディスプレイによれば、電子引き出し電極が1枚の絶縁基板120上に形成された帯状の導電膜121で構成されており、この絶縁基板120が前面リブ104と電子放出源110とによって挟まれて大気圧により押しつけられ固定されているため、電子引き出し電極となる導電膜121と電子放出源110との間隔を一定にすることができるので、容易に各画素の輝度を均一化することができる。また、画面が大型化して電子引き出し電極が長くなっても膨張による寸法変化や振動現象が発生しないので、精細な表示を得ることができる。
【0026】
また、電子引き出し電極が1枚の絶縁基板120への厚膜印刷で形成できるので、従来の格子状金属電極を用いた電子引き出し電極に比べて製造が容易であり、部材コストも低減できる。さらに、電子放出源110上に電子引き出し電極が形成された絶縁基板120を1枚配置するだけで電子引き出し電極の配置が完了するので、平面ディスプレイの組立が容易になる。また、電子引き出し電極と電子放出源110との間隔が絶縁基板120の厚さのみで決まるので、この間隔を所定の距離に制御することが容易である。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の平面ディスプレイは、導電膜と電子通過孔とを有する絶縁基板を蛍光体膜と電子放出源との間に配置し、この導電膜を電子引き出し電極としたので、表示画面を大型化して電子引き出し電極が長くなっても従来の金属板を用いた電子引き出し電極のような膨張による寸法変化や振動現象が発生せず、精細な表示を得ることができる。また、蛍光体膜、電子放出源及び導電膜を帯状とし、蛍光体膜を互いに平行に複数配置し、電子放出源を蛍光体膜の配置方向と直交する方向に複数配置し、導電膜を蛍光体膜に対応して複数配置し、電子通過孔を蛍光体膜と電子放出源とが交差する領域内に配置したので、精細なドットマトリクス表示を得ることができる。
【0028】
また、蛍光体膜間にはフロントガラス面から直方体状の絶縁体からなる前面リブが垂設され、絶縁基板は前面リブと電子放出源に挟まれているので、絶縁基板の厚さにより電子引き出し電極となる導電膜と電子放出源との間隔を一定にすることができ、容易に各画素の輝度を均一化することができる。また、蛍光体膜は、表面に陽極となるメタルバック膜を有するので、電子通過孔から放出された電子が加速されて蛍光体膜を衝撃・励起するため輝度がより向上する効果が得られる。
【0029】
また、絶縁基板をガラス基板としたので、大型化や薄膜化が容易でかつ安価にできる効果が得られる。電子放出源を電界放出型電子放出源としたので、フィラメントカソードを用いた電子放出源のように長さの制約を受けないため、表示画面の大型化が容易である。また、電界放出型電子放出源を多数の電子放出源からなる面状電子放出源としたことにより、フィラメントカソードを用いた電子放出源のような線状電子放出源に比べて放出される電子を多くできるので高輝度化が容易である。面状電子放出源を板状金属部材の表面に配置された多数のナノチューブ状繊維からなる被膜で構成したので、従来のカーボンナノチューブを用いた電子放出源のように一部の電子放出源に電界が集中して輝度が不均一となることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態にかかる平面ディスプレイの画素構成を示す部分分解斜視図である。1画素の構造を示す断面図である。
【図2】 図1の1画素の構造を示す断面図である。
【図3】 従来の平面ディスプレイの画素構成を示す部分分解斜視図である。
【符号の説明】
101…ガラス基板、102…基板リブ、103…フロントガラス、104…前面リブ、105…蛍光体膜、105B…青色発光蛍光体膜、105G…緑色発光蛍光体膜、105R…赤色発光蛍光体膜、106…メタルバック膜、110…電子放出源、111…板状金属部材、112…被膜、120…絶縁基板、121…導電膜、122…電子通過孔。

Claims (7)

  1. 少なくとも一部が透光性を有するフロントガラスとこのフロントガラスに対向配置された基板とを含みかつ内部が真空排気された外囲器と、
    この外囲器内の前記フロントガラス面に配置された蛍光体膜と、
    前記外囲器内の前記基板面に配置された電子放出源と、
    前記蛍光体膜と対向した面に形成された所定電圧が印加可能な導電膜と電子通過孔とを有し、前記蛍光体膜と前記電子放出源との間に配置された絶縁基板と、
    前記基板の前記フロントガラスと対向する面上に互いに平行に所定間隔で垂設された複数の基板リブと
    を備え、
    前記電子放出源は、帯状の形状を有し、前記基板上の前記基板リブに挟まれた領域に配設され、
    前記基板リブの前記基板の主表面に対して垂直な方向の高さは、前記電子放出源の前記垂直な方向の高さ以下であり、
    前記電子放出源は、多数の貫通孔を有しナノチューブ状繊維の生成核となる板状金属部材と、この金属部材の表面及び貫通壁に配置された多数のナノチューブ状繊維からなる被膜とから構成されている
    ことを特徴とする平面ディスプレイ。
  2. 前記蛍光体膜は、帯状で互いに平行に複数配置され、
    前記電子放出源は、帯状で前記蛍光体膜の配置方向と直交する方向に複数配置され、
    前記導電膜は、帯状で前記蛍光体膜に対応して複数配置され、
    前記電子通過孔は、前記蛍光体膜と前記電子放出源とが交差する領域内に配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の平面ディスプレイ。
  3. 前記蛍光体膜間には、前記フロントガラス面から直方体状の絶縁体からなる前面リブが垂設され、
    前記絶縁基板は、前記前面リブと前記電子放出源に挟まれている
    ことを特徴とする請求項2記載の平面ディスプレイ。
  4. 前記蛍光体膜は、
    表面に陽極となるメタルバック膜を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の平面ディスプレイ。
  5. 前記絶縁基板は、
    ガラス基板であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の平面ディスプレイ。
  6. 前記電子放出源は、
    電界放出型電子放出源であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の平面ディスプレイ。
  7. 前記電界放出型電子放出源は、
    多数の電子放出源からなる面状電子放出源であることを特徴とする請求項6記載の平面ディスプレイ。
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