JP4369034B2 - 巻きばね製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加工素材としての略円筒状の巻ばねを、軸方向に沿った端部の巻径が中央部の巻径よりも小さい所謂、樽形巻きばねに熱間成形する巻きばね製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車等のサスペンションに適用される巻ばねとして、搭乗者の乗り心地を良好にするために、非線形のばね特性を有する樽形巻ばねが多く使用されている。樽形巻ばねは、一般的に、軸方向に沿った両端部を構成する巻線部の巻径が中央部を構成する巻線部の巻径よりも小さくされ、両端部での巻径がばね先端へ向かってテーパ状に縮径している。このような樽形巻ばねをサスペンションに使用すれば、小さい荷重が入力するときには比較的ばね定数が小さく、大荷重が入力するときには比較的ばね定数が大きくなるようなばね特性を得られるので、任意の位置で巻径が略一定とされ、線形のばね特性を有する巻ばねを用いた場合と比較して搭乗者の乗り心地を良好にできる。
【0003】
上記のような樽形巻ばねを熱間成形する巻きばね製造装置としては、例えば、特開昭57−11743号公報に記載のものがある。この巻きばね製造装置では、円錐状螺旋段部を形成した成形部材(芯金)を一方の端部のみがテーパ状に縮径された巻ばねの内周側へ挿入し、次いで、他方の端部を構成する巻線部を外周側から加圧して前記芯金の円錐状螺旋段部に強制的に巻付けることにより、巻ばねの他端部をテーパ状に縮径して樽形巻ばねを成形する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭57−11743号公報の巻きばね製造装置では、円錐状螺旋段部が形成された芯金を樽側巻ばねの成形完了後に、樽形巻ばねの巻線部間から抜き取らなければならないため、樽形巻ばねの製造工程数が多くなると共に製造作業が煩瑣となって樽形巻ばねを効率的に生産できない。
【0005】
また特開昭57−11743号公報の巻きばね製造装置では、形状及び寸法が異なる樽形巻ばね毎に形状及び寸法が異なる専用の芯金を用意し、樽形巻ばねの形状及び寸法が変更される際には、使用する芯金をその樽形巻ばねに適合するものに交換しなければならない。このため、多種類の芯金を製造するためのコスト増加により樽形巻ばねの製造コストが高くなり、さらに樽形巻ばねの形状及び寸法が変更される際には、芯金の交換が必要となるので樽形巻ばねの生産効率が低下してしまう。
【0006】
本発明の目的は、上記事実を考慮して、樽形巻ばねの成形完了後に芯金を抜き取る作業及び樽形巻ばねの種類が変更される際の装置部品の交換を不要とし、樽形巻ばねを効率的に低コストで生産できる巻きばね製造装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の巻きばね製造装置によれば、回転加圧手段が、少なくとも3本の成形ローラを支持した回転支持部材を主軸方向へ移動させて、成形ローラのローラ面における加圧領域を巻ばねの端部へ外周側から圧接させつつ、回転支持部材を巻ばねの巻回し方向へ回転させて成形ローラを公転及び自転させることにより、巻ばね端部を構成する巻線部を加圧領域に沿うように縮径できる。
【0008】
このとき、成形ローラが回転支持部材により加工位置にある円筒形巻ばねの外周側に自転可能に支持され、かつ回転支持部材の回転時に、ローラ面の加圧領域が樽形巻ばねの端部形状に対応する略円錐台状の軌跡を描くことから、略円筒状の巻ばねの端部を構成する1乃至複数の巻線部をテーパ状に縮径できる。
【0009】
従って、本発明の巻きばね製造装置によれば、成形ローラにより略円筒状の巻ばねの一端部をテーパ状に成形した後、他端部を成形ローラによりテーパ状に成形するか、2組の成形ローラにより略円筒状の巻ばねの両端部を同時にテーパ状に成形することにより、略円筒状の巻ばねを加工素材として樽形巻ばねを成形(熱間成形)できる。
【0010】
また本発明の巻きばね製造装置では、成形ローラのローラ面の内周側端部に設けられた加圧領域を巻ばねの端部へ外周側から圧接させることから、成形ローラの公転及び自転運動の影響を無視すると、巻ばねの端部を構成する巻線部には、巻線部間のピッチを圧縮するような圧縮力が作用し、この圧縮力により巻線部のリード角が変化(減少)してしまう。
【0011】
上記のような巻線部のリード角の減少を防止するため、本発明の巻きばね製造装置では、成形ローラの前進速度及び公転速度、成形ローラと巻ばねとの摩擦係数等の製造条件が一定であるならば、成形ローラのローラ先端部がローラ基端部に対して巻ばねの巻回し方向へ偏倚するように、ローラ軸心を前記巻回し方向に沿って樽形巻ばねのリード角に対応する偏角だけ傾けるようにしても良い。このようにローラ軸心を巻回し方向に沿って樽形巻ばねのリード角に対応する偏角だけ傾ければ、成形ローラの公転及び自転運動に従って巻ばねの端部を構成する巻線部に巻線部間のピッチを広げるような分力を作用させ、この分力によってローラ面から巻ばねの端部への圧縮力を打ち消せるので、巻ばねの端部を構成する巻線部を縮径する際に巻線部のリード角が変化することを防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る巻きばね製造装置について図面を参照して説明する。
【0013】
(実施形態の構成)
図1の斜視図には本発明の実施形態に係る巻きばね製造装置が示されている。この巻きばね製造装置10は、円筒状の巻ばね12を加工素材として樽形巻ばねに熱間成形するためのものであり、赤熱状態の巻ばね12を所定の加工位置に支持、固定するための製品支持部14、及び製品支持部14により支持された巻ばね12の両端部をそれぞれテーパ状に変形させる一対の製品成形部16,18を備えている。
【0014】
先ず、巻きばね製造装置10における製品支持部14の構成について説明する。製品支持部14は、図1に示されるように赤熱状態の巻ばね12が載置される載置台20を備えている。載置台20の上面部には、一対の支持板22が上方へ向かって開いた略V字状となるように設けられており、これら一対の支持板22上に加工素材としての巻ばね12が載置される。このとき、巻ばね12は、その外周部を一対の支持板22の傾斜面へそれぞれ当接させる。これにより、巻ばね12の中心軸は載置台20の幅方向におけるセンタと精度良く一致する。
【0015】
ここで、載置台20は、高さ調整機構(図示省略)により高さ方向に沿って位置調整可能とされており、この高さ調整機構により巻ばね12の中心軸が、後述する製品成形部16,18の軸心Lと一致するように位置調整されている。また載置台20の軸方向に沿った長さは、巻ばね12の全長よりも所定長短くされており、巻ばね12は、テーパ状に加工される両端部をそれぞれ載置台20の両端へ突出させるように載置台20上に載置される。
【0016】
製品支持部14には、図1に示されるように載置台20の上側に加圧把持部24が設けられている。加圧把持部24には、油圧シリンダ等からなり、ロッド部28を上下方向へ駆動するリニアアクチュエータ26及び、このロッド部28の下端部に連結された把持板30が設けられている。把持板30の両端部は下方へ向かって開いた略V字状となるように屈曲されており、リニアアクチュエータ26は、巻ばね12が載置台20上に載置されると、把持板30を図示の待機位置から下降させて把持板30の両端部をそれぞれ巻ばね12の外周部へ圧接させる。これにより、巻ばね12は製品成形部16,18の軸心Lと同軸的となる加工位置に支持固定される。このとき、リニアアクチュエータ26は、載置台20からの加圧力により巻ばね12が変形せず、かつ製品成形部16,18からの加圧力及び回転力を受けても巻ばね12が静止状態に保たれるように駆動力が調整されている。またリニアアクチュエータ26は、製品成形部16,18により巻ばね12の両端部がテーパ状に加工された後に、把持板30を上昇させて樽形巻ばね12から離間する待機位置に復帰させる。
【0017】
但し、本実施形態の製品支持部14では、加圧把持部24の把持板30のみをリニアアクチュエータ26により上下動させているが、これに代えて載置台20をのみ上下動させるか、又は把持板30及び載置台20の双方を上下動させ、把持板30と載置台20との間で巻ばね12を加圧状態で把持するようにしても良い。このときも、巻ばね12の中心軸は、上下方向へ移動する載置台20により製品成形部16,18の軸心Lと一致するように位置調整される。
【0018】
樽形巻ばねへの加工素材としての巻ばね12は、図1に示されるように略円筒状に成形されており、軸方向に沿って任意の巻線部の巻径が略一定になっている。このような巻ばね12は、赤熱状態とされた線材を円筒状の芯金における外周面に巻き付けるという公知の方法により製造される。ここで、巻ばね12の素材となる線材は、SUP9等のばね鋼からなり、マルテンサイト相への変態開始温度(MS点)以上の温度に加熱されて芯金に巻き付けられる。円筒状の芯金から抜き取られた巻ばね12は、未だ焼入温度以上に保たれ、組織がオーステナイト相となっている。この巻ばね12は、適当な冷却媒体によりMS点の直前まで冷却され、このMS点よりも僅かに高温に保たれたまま製品支持部14に装填されるものとする。
【0019】
次に、巻きばね製造装置10における製品成形部16,18の構成について説明する。一対の製品成形部16,18は、図1に示されるように製品支持部14を介して互いに対向するように配置されており、これらの製品成形部16,18は基本的に同一構造とされている。このことから、製品成形部16,18については、一方の製品成形部16の構成のみを説明し、他方の製品成形部18の構成については説明を省略する。
【0020】
製品成形部16には、図1に示されるように軸方向に沿って加工位置にある巻ばね12の一端と対向するように略円錐台状の回転支持台32が設けられている。この回転支持台32は、巻ばね12と同軸的になるように支持されており、軸方向に沿って広面側の端面(先端面)を巻ばね12側へ向けている。また回転支持台32の後端面には、軸方向に沿って突出する円柱状の主軸34が同軸的に連結固定されている。主軸34は、複数個(本実施形態では2個)の軸受36を介して肉厚状のスライドプレート38上に回転可能に支持されており、この主軸34の後端部には、スライドプレート38上に固定されたメインモータ40が連結されている。
【0021】
ここで、回転支持台32及び主軸34の軸心Lは、前述したように加工位置にある巻ばね12の中心軸と精度良く一致しており、この軸心Lに沿った方向を装置の主軸方向(矢印M方向)として以下の説明を行う。またメインモータ40は回転速度及び回転量がサーボ制御可能なステッピングモータにより構成されており、その駆動時に回転支持台32を巻ばね12の巻回し方向(矢印R方向)へ回転させる。
【0022】
メインモータ40は、プレート状の主軸台座42上に配置され、この主軸台座42により主軸方向に沿ってスライド可能に支持されている。主軸台座42には、主軸方向を作動方向とするリニアアクチュエータ44が設置されており、このリニアアクチュエータ44の作動部であるロッド部46はスライドプレート38に連結されている。リニアアクチュエータ44は、スッテピングモータとボールねじとが組み合わされたモータユニットを駆動源としており、サーボ制御により駆動パルス数等の入力値に比例する出力値(作動量)が得られるようになっている。従って、リニアアクチュエータ44は、その作動時に外部からの入力値に対応する方向へ対応する距離だけスライドプレート38を主軸方向に沿って移動させる。
【0023】
回転支持台32には、図1に示されるよう先端部に3本の成形ローラ50が連結固定されている。成形ローラ50はローラ軸LRに沿って細長い略円柱状とされており、その後端面からは円柱状の連結金具52がローラ軸LRに沿って突出している。この連結金具52には、図2に示されるように径方向へ貫通する挿通穴54が穿設されている。
【0024】
一方、回転支持台32の外周面には、製品支持部14側の端部に断面半円状の溝からなる3個の連結固定部(図示省略)が設けられている。これら3個の連結固定部は、軸心Lを中心とする周方向において互いに等間隔(120°間隔)となるように配置されており、その内周側の底部に連結金具52の挿通穴に対応するねじ穴が穿設されている。3本の成形ローラ50は、それぞれ連結金具52が回転支持台32の連結固定部内に挿入され、この状態で連結金具52の挿通穴54を挿通するボルト56が連結固定部のねじ穴に捻じ込まれて回転支持台32に固定される。これにより、3本の成形ローラ50は、それぞれ回転支持台32の先端部から製品支持部14側へ突出するように片持ち状態で支持される。
【0025】
3本の成形ローラ50の先端部には、図1に示されるように1枚の連結リング58に連結されている。これにより、3本の成形ローラ50の先端部が互いに連結されるので、何れかの成形ローラ50が巻ばね12からの反力を受けても3本の成形ローラ50の周方向に沿ったピッチが変化することや、反力を受けた成形ローラ50に振れ(振動)が発生することなどを効果的に防止できる。但し、回転支持台32と成形ローラ50との連結強度を十分に大きくでき、かつ成形ローラ50自体の強度も十分大きいものであれば、連結リング58を省略しても良い。
【0026】
成形ローラ50には、図2に示されるように中心部に連結金具52と同軸的に丸棒状の支軸部60が設けられており、この支軸部60の外周側には複数個(本実施形態では6個)の成形輪筒62がそれぞれ回転可能に支持されている。これらの成形輪筒62は、軸方向に沿って互いに微小間隔を空けて隣接しており、各成形輪筒62は、他の成形輪筒62から回転力又は回転抵抗を受けることなく、それぞれ独立して回転可能とされている。
【0027】
成形ローラ50は、そのローラ面64が複数個の成形輪筒62における外周面により形成されているが、このローラ面64は、成形輪筒62間の継目部分を無視すると、図2に示されるように中央部からローラ端部へ向かって外径が徐々に増大するような凹状の湾曲面により形成されている。具体的には、成形ローラをローラ軸LRの径方向に沿って平面的に見ると、ローラ面64の輪郭はローラ軸LRを中心軸とする双曲線と略一致する曲線を描いている。従って、成形輪筒62は、その外周面が上記のようなローラ面64の一部をなす凹状の湾曲面により形成され、軸方向に沿って端部側に配置されるもの程、平均的な外径が大きくなっている。
【0028】
但し、上記ローラ面64の形状は、樽形巻ばね12の端部形状に応じて決められるものであり、本実施形態で説明するような樽形巻ばね12とは異なる端部形状を有する樽形巻ばねを製造する際には、ローラ面64の形状は、当然異なったものになる。
【0029】
成形ローラ50は、図2に示されるようにローラ先端部が回転支持台32側のローラ基端部に対して巻ばね12の巻回し方向(図1の矢印R方向)へ偏倚するように、そのローラ軸LRが軸心Lを中心とする周方向に沿って軸心Lに対し傾けられている。このとき、ローラ軸LRの軸心Lに対する周方向に沿った傾きである偏角DP(図2参照)の大きさは、樽形巻ばね66におけるリード角DLの大きさ等に応じて設定される。
【0030】
また成形ローラ50は、図3に示されるようにローラ先端部が回転支持台32側のローラ基端部に対して外周側へ偏倚するように、そのローラ軸LRが軸心Lを中心とする径方向に沿って軸心Lに対し傾けられている。このとき、ローラ軸LRの軸心Lに対する傾きである仰角DE(図3参照)の大きさは、概略的には樽形巻ばね66における端部の勾配DS(図3参照)の大きさに応じて設定され、ローラ軸LRの軸心Lに対する径方向に沿った傾きである偏角DP(図2参照)の大きさ等に応じて微調整される。
【0031】
ここで、3本の成形ローラ50は、軸心Lに対して互いに対称的な姿勢となるように回転支持台32により支持されており、それぞれの成形ローラ50に付与される仰角DE及び偏角DPは等しくなっている。成形ローラ50の姿勢を決める際には、先ず、偏角DPが樽形巻ばね12のリード角DLの大きさ等に応じて設定される。具体的には、偏角DPは、図2に示されるように樽形巻ばね66のリード角DLに所定の調整角θP(θP>0)を加算したものとなる。なお、この調整角θPの算出方法については、後述の(実施形態の作用)の欄にて説明する。
【0032】
次いで、成形ローラ50の仰角DEが樽形巻ばね12の端部における勾配DS(図3参照)及び偏角DPに応じて設定される。すなわち、成形完了した樽形巻ばね66の端部は、図3に示されるように先端へ向かって直線的に縮径するような略円錐台状となっている。この樽形巻ばね66の端部に偏角DPが付与された成形ローラ50のローラ面64を押し当てると、ローラ面64の内周側端部が複数個の巻線部68へ当接する。このとき、例えば、ローラ面64が4個の巻線部68に当接し、これらの当接点をそれぞれ加圧点P1〜P4とすると、成形ローラ50に偏角DPが付与され、かつローラ面64が凹状の湾曲面からなることから、加圧点P1〜P4は、図3に示されるように先端の巻線部68から中央側の巻線部68へ向かって徐々に樽形巻ばね12の巻回し方向へ偏倚して行く。このときの成形ローラ50の軸心Lに対する径方向に沿った傾きが仰角DEとなる。この仰角DEは、樽形巻ばね12の端部における勾配DSよりも偏角DPの影響により僅かに小さくなる。すなわち、仰角DEは、ローラ面64の形状が一定ならば、勾配DS及び偏角DPの大きさに応じて定められる。
【0033】
また、軸心Lから成形ローラ50までの距離は、樽形巻ばね12の端部を構成する巻線部68の巻径に応じて定められる。すなわち、回転支持台32の回転時に、成形ローラ50における加圧点P1〜P4と対応する部位(内周側端部)の移動軌跡の直径が、これらの加圧点P1〜P4と対応する巻線部68の外径と一致するように軸心Lから成形ローラ50までの距離が設定される。但し、このときには、成形ローラ50の偏角DP及び仰角DEが定まっているので、何れか1つの加圧点の軌跡直径が、その加圧点に対応する1個の巻線部68の外径と一致すれば、他の加圧点の軌跡直径も、当然、それらの加圧点に対応する巻線部68の外径と一致する。
【0034】
(実施形態の作用)
次に、上記のように構成された本実施形態に係る巻きばね製造装置10の動作及び作用について説明する。なお、本実施形態の巻きばね製造装置10は、樽形巻ばね66の製造ライン全体を制御する上位のプロセスコンピュータに対して各種の情報を入出力可能とされたコントローラ(図示省略)により制御されるものとする。
【0035】
コントローラは、円筒状の巻ばね12が載置台20上に載置されると、リニアアクチュエータ26により把持板30を待機位置から下降させて巻ばね12を加工位置に固定する。このとき、製品成形部16,18における成形ローラ50は、それぞれ巻ばね12から離間した成形準備位置(図1参照)に位置している。コントローラは、製品成形部16,18のメインモータ40をそれぞれ駆動させて回転支持台32を巻回し方向(矢印R方向)へ回転させる。これにより、3本の成形ローラ50は、軸心Lを中心として図4の矢印O方向へ公転運動を行う。このとき、回転支持台32の回転速度は、巻ばね12を構成する線材の太さ等により定まる変形抵抗や、回転支持台32の主軸方向(矢印M方向)に沿った移動速度の設定値等に応じて設定され、巻ばね12を樽形巻ばね66へ成形開始した後も制御可能とされている。
【0036】
コントローラは、メインモータ40の駆動開始後に、リニアアクチュエータ44によりスライドプレート38と共に3本の成形ローラ50を巻ばね12側へ前進させる。この後、成形ローラ50が所定の成形開始位置まで前進すると、成形ローラ50のローラ面64が巻ばね12における座巻部68Aへ当接する。なお、以下の記載では、樽形巻ばね66の成形時における製品成形部16と製品成形部18との動作は基本的に共通していることから、図1で手前側に配置された一方の製品成形部16の動作のみを説明し、他方の製品成形部18については動作説明を省略する。
【0037】
図5の平面図には樽形巻ばね12への成形途中の巻ばね12及び成形ローラ50が示されている。この図5は3本の成形ローラ50のうち1本を省略して描いており、図中における2本の成形ローラ50のうち、1本の成形ローラ50(図中で下側の成形ローラ)は軸心Lの略真上に位置し、また他の1本の成形ローラ50(図中で上側の成形ローラ)は軸心Lを含む水平面より僅かに下方に位置している。
【0038】
成形ローラ50が成形準備位置(図1参照)から成形開始位置まで前進すると、前述したように成形ローラ50の内周側端部が巻ばね12の端部を構成する巻線部68へ当接する。このとき、成形ローラ50は、ローラ面64を巻ばね12における先端の巻線部68に当接させる。なお、本実施形態では、巻ばね12のおける先端から4巻目までの巻線部68をそれぞれ縮径して樽形巻ばね12を成形するものとする。但し、何個の巻線部68を縮径するかは、樽形巻ばね66の仕様に応じて変化するものであり、限定されるものではない。
【0039】
3本の成形ローラ50が成形開始位置から更に前進すると、3本の成形ローラ50は巻ばね12の外周側を公転しつつ、巻ばね12の端部を構成する巻線部68の外周部に圧接する。このとき、成形ローラ50は巻ばね12との摩擦抵抗により公転速度に対応する速度で自転運動を行う。また成形ローラ50に仰角DEが付与されていることから、ローラ面64からの加圧力の一部は、巻線部68を内周側へ変形させる力として作用する。これにより、成形ローラ50が公転及び自転しつつ前進するに従って、ローラ面64が圧接している巻線部68が縮径するように塑性変形して行く。
【0040】
従って、樽形巻ばね12の成形完了前のある時点では、図5に示されるようにローラ面64が3個の巻線部68にそれぞれ加圧点P1,P2,P3で圧接する。このとき、加圧点P2でローラ面64から巻線部68へ作用する力を説明する。すなわち、加圧点P2では、リニアアクチュエータ44の駆動力(推進力)の一部がローラ面64から巻線部68へ主軸方向に沿った分力FLとして作用する。
【0041】
また成形ローラ50は、メインモータ40のトルクにより巻回し方向(矢印R方向)へ公転している。これにより、加圧点P2では、自転するローラ面64から巻線部68へローラ面64の接線方向に沿って摩擦抵抗に起因する分力FRが作用し、この分力FRは軸心Lの軸直角面に対してリード角DLと同一方向へ偏角DPだけ傾いている。このとき、分力FRは、ローラ面64と巻線部68との間にスベリが生じないとすれば、巻線部68に圧接しつつ公転運動する成形ローラ50の回転抵抗に応じて変化することになり、換言すれば、成形ローラ50の回転抵抗を調整すれば、分力FRの大きさを調整できることになるが、成形ローラ50の回転抵抗を調整することは、事実上、困難である。これに対して、偏角DPを設定するための調整角θPは容易に調整可能である。
【0042】
図5に示されるように、加圧点P2では、成形ローラ50から巻線部68へ分力FLと分力FRとの合成力F(図5参照)が作用していると見なせる。ここで、巻ばね12を樽形巻ばね66へ成形する際に、樽形巻ばね66のリード角を巻ばね12のリード角DLと同一角度に維持するためには、軸心Lの軸直角面に対する合成力Fの傾きをリード角DLと一致させる必要がある。このような分力FL、分力FR及び合成力Fの関係は、他の加圧点P1,P3,P4(P4については図3参照)でも同時に成立するものであり、全ての加圧点P1,P3,P4において、合成力Fの傾きをリード角DLと一致させる必要がある。
【0043】
また、成形ローラ50の公転運動に伴って加圧点P1,P2,P3,P4で成形ローラ50が従動回転(自転)する場合、各加圧点P1,P2,P3,P4での成形ローラ50の線速度はそれぞれ異なる大きさになる。成形ローラ50では、複数の成形輪筒62によりローラ面64が軸方向に沿って分割されていることから、成形ローラ50は、各加圧点P1,P2,P3,P4でスベリ抵抗を巻線部68へ作用させることなく、それぞれ異なる速度で回転できるようになっている。
【0044】
合成力Fの傾きをリード角DLと一致させるためには、先ず、調整角θPを設定する必要がある。このとき、成形ローラ50の回転(自転)抵抗が一定であるとすると、分力FRの大きさについては調整範囲が狭いものに限定される。このことから、分力FRが最小である場合に、この分力FRと分力FLとの合成力Fの傾きをリード角DLと一致できるような調整角θPを設定しておく必要がある。
【0045】
成形ローラ50の回転(自転)抵抗が一定の場合、リニアアクチュエータ44の推進力に基づく分力FL、又はメインモータ40のトルクに基づく分力FRの一方又は双方の大きさ調整することが考えられる。ここで、分力FLを一定とし、分力FRの大きさのみを調整する場合には、例えば、メインモータ40を流れる駆動電流を検出し、この検出値に基づいてメインモータ40が発生するトルクをフィードバック制御することにより、分力FRを目標とする大きさ(目標値)に調整し、かつ分力FRを目標値に維持できる。このとき、分力FRの大きさを適宜設定することにより、合成力Fの傾きをリード角DLと一致できる。
【0046】
また、上記のような制御方向により分力FRを一定に維持し、分力FLの大きさのみを調整する場合には、例えば、リニアアクチュエータ44の駆動源であるステッピングモータ(図示省略)を流れる駆動電流を検出し、この検出値に基づいてリニアアクチュエータ44が発生する推進力をフィードバック制御することにより、分力FLを目標とする大きさ(目標値)に調整し、かつ分力FLを目標値に維持できる。このとき、分力FLの大きさを適宜設定することにより、合成力Fの傾きをリード角DLと一致できる。なお、上記のような制御方法により分力FR及び分力FLの双方を制御とすることで、合成力Fの傾きの調整範囲を広げるようにしても良い。
【0047】
また上記のようにメインモータ40又はリニアアクチュエータ44の出力を可変制御する代わりに、巻ばね12を構成する線材の太さ、温度等の条件が一定で、かつ成形ローラ50の公転速度が一定に保たれていれば、分力FRが略一定の大きさに保たれ、分力FLが成形ローラ50の前進速度に対応する大きさになることから、リニアアクチュエータ44により成形ローラ50の前進速度を制御することによって合成力Fの傾きを調整できる。さらに巻ばね12を構成する線材の太さ、温度等の条件が一定で、かつ成形ローラ50の前進速度が一定に保たれていれば、分力FLが略一定の大きさに保たれ、分力FRが成形ローラ50の公転速度に対応する大きさになることから、メインモータ40により成形ローラ50の公転速度を制御することによって合成力Fの傾きを調整できる。
【0048】
以上説明したように合成力Fの傾きをリード角DLと一致させることにより、巻ばね12の端部を構成する巻線部68を縮径しても、巻線部68のリード角DLが変化せず、巻線部68間のピッチも変化しなくなる。本実施形態の製品成形部16では、合成力Fの傾きをリード角DLと一致させつつ、3本の成形ローラ50を前進及び公転させ、巻ばね12の端部における先端から4巻目までの巻線部68を公転する成形ローラ50の内周側端部の移動軌跡に沿うように塑性変形(縮径)させる。このとき、成形ローラ50の内周側端部の移動軌跡は、樽形巻ばね12の端部形状に対応する略円錐台状となり、円筒状の巻ばね12の端部がテーパ状に縮径される。
【0049】
但し、円筒状の巻ばね12の端部を構成する巻線部68を縮径することにより、縮径後の巻線部68は、縮径前の巻線部68に対し軸方向に沿って僅かに伸長すると共に巻数も僅かに増加する。従って、この成形後の巻線部68の伸長及び巻数増加を考慮し、成形前の巻ばね12の端部を構成する巻線部68の巻き長を設定しておく必要がある。
【0050】
また、巻ばね12における先端の巻線部68である座巻部68Aについては、通常、リード角を付けない、すなわちリード角が0°になっており、他の巻線部68のリード角DLと一致する傾きの合成力Fを座巻部68Aへ作用させると、この座巻部68Aには縮径量に応じたリード角が付いてしまう。このとき、座巻部68Aに付けられるリード角は、極めて小さいので実用上、問題となることは少ないが、この座巻部68Aのリード角が無視できない場合には、例えば、巻ばね12を樽形巻ばね12に成形した後に、座巻部68Aへ軸方向に沿った加圧力を作用させてリード角を消失させるか、あるいは巻ばね12の段階で座巻部68Aのみに他の巻線部68のリード角DLとは逆方向のリード角を付け、成形ローラ50により座巻部68Aが所定の巻径まで縮径された状態で、座巻部68Aのリード角が0°なるようにすれば良い。
【0051】
以上、巻ばね12から樽形巻ばね12への成形時における一方の製品成形部16の動作について説明したが、この製品成形部16による樽形巻ばねの成形動作と併行して、他方の製品成形部18による樽形巻ばねの成形動作が同様に行われる。この結果、加工素材としての円筒状の巻ばね12の両端部がそれぞれテーパ状に縮径されて樽形巻ばね12が成形される。この樽形巻ばね12は成形完了した時点で、マルテンサイト相へ変態開始温度(MS点)よりも僅かに高温なっており、直ちに焼入れ用の冷却槽に浸漬されて焼入処理される。このように成形完了した樽形巻ばね12をMS点よりも僅かに高温として焼入処理することで、焼入れによる歪みを最小限にできる。
【0052】
なお、本実施形態の巻きばね製造装置10では、成形ローラ50としてローラ面64が軸方向及びに沿って凹状に湾曲されたものを用いたが、外径が一定とされた円柱状の成形ローラを用いることも可能である。但し、このような円柱状の成形ローラを用いた場合には、樽形巻ばね12の端部が直線的に縮径されず、軸方向に沿って凹状に湾曲するように縮径される。これとは逆に、本実施形態の成形ローラ50に対し、凹状曲面からなるローラ面の端部と中央部との径差を大きくした成形ローラを用いた場合には、樽形巻ばね12の端部が軸方向に沿って凸状に湾曲するように縮径される。
【0053】
また巻きばね製造装置10では、2台の製品成形部16,18を用いて巻ばね12の両端部を同時に縮径させているが、1台の製品成形部16のみを用いて巻ばね12の両端部を順次、縮径させて樽形巻ばね66を成形するようにしても良い。さらに、予め一方の端部のみがテーパ状に縮径された巻ばねを加工素材として、この巻ばねの他方の端部を1台の製品成形部16を用いて縮径させて樽形巻ばね66を成形するようにして良い。
【0054】
また、本実施形態に係る成形ローラ50の代わりに先端側へ向かって縮径する略円錐台状の成形ローラを用い、この成形ローラに付与する仰角DEを減少させるか、仰角DEを付与しないようにしても良い。この場合にも、円錐台状の成形ローラのローラ面を軸方向に沿って凹状に湾曲させるか、直線状にするかに応じて樽形巻ばね66の端部形状が変化する。また本実施形態では3本の成形ローラ50を用いているが、このような成形ローラ50は、実用上3本以上であれば良く、成形ローラ50の本数が多い方が巻ばね12端部を縮径する際の荷重を分散できるので、巻ばね12から樽形巻ばね66への成形速度を高速化できる。
【0055】
以上説明した本実施形態に係る巻きばね製造装置10によれば、リニアアクチュエータ44が3本の成形ローラ50を支持した回転支持台32を主軸方向へ移動させて、成形ローラ50のローラ面64における内周側端部を巻ばね12の端部へ外周側から圧接させつつ、メインモータ40により回転支持台32を巻ばね12の巻回し方向へ回転させて成形ローラ50を公転及び自転させることにより、巻ばね12の端部を構成する巻線部68をローラ面64の内周側端部に沿うように縮径できる。
【0056】
このとき、成形ローラ50が回転支持台32により加工位置にある円筒状の巻ばね12の外周側に自転可能に支持され、かつ回転支持台32の回転時に、ローラ面64の内周側端部が樽形巻ばね66の端部形状に対応する略円錐台状の軌跡を描くことから、巻ばね12の端部を構成する4個の巻線部68をテーパ状に縮径できる。
【0057】
従って、本実施形態の巻きばね製造装置10によれば、2台の製品成形部16,18におけるそれぞれの成形ローラ50により巻ばね12の両端部を同時にテーパ状に縮径することにより、略円筒状の巻ばね12を加工素材として樽形巻ばね66を成形(熱間成形)できるので、成形完了後に樽形巻ばね66から芯金を抜き取る必要もなく、樽形巻ばね66の製造作業を簡略化できる。また樽形巻ばね66の形状等が変更になった場合でも、変更前後での樽形巻ばね66の寸法差が小さいならば、成形ローラ50の偏角DP及び仰角DEを適宜調整すれば、所要の形状の樽形巻ばね66を成形できるので、従来の巻きばね製造装置と比較して多種類の芯金を製造するためのコストを不要にでき、樽形巻ばね66の製造コストを低減できる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の巻きばね製造装置によれば、樽形巻ばねの成形完了後に芯金を抜き取る作業及び樽形巻ばねの種類が変更される際における芯金等の装置部品の交換を不要とし、樽形巻ばねを効率的に、しかも低コストで生産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る巻きばね製造装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る成形ローラの偏角と巻ばねのリード角との関係を示す平面図である。
【図3】 本発明の実施形態に係る成形ローラの仰角と巻ばねの勾配との関係を示す側面図である。
【図4】 本発明の実施形態に係る成形ローラの公転及び自転方向と巻ばねの巻回し方向との関係を示す側面図である。
【図5】 本発明の実施形態に係る成形ローラが巻ばねへ作用させる分力及び合成力を説明するための側面図である。
【符号の説明】
10 巻きばね製造装置
12 巻ばね
14 製品支持部
16 製品成形部
18 製品成形部
32 回転支持台(回転支持部材)
40 メインモータ(回転加圧手段)
44 リニアアクチュエータ(回転加圧手段)
50 成形ローラ
62 成形輪筒
64 ローラ面
66 樽形巻ばね
68 巻線部
Claims (4)
- 加熱状態とされた略円筒状の巻きばねの端部をテーパ状に縮径させて、該巻ばねを端部の巻径が中央部の巻径よりも小さい樽形巻きばねに加工する巻きばね製造装置であって、
所定の加工位置に固定された巻ばねと同軸的に支持され、該巻ばねの中心軸を中心として回転可能にされると共に、前記中心軸に沿った主軸方向へ移動可能とされた回転支持部材と、
前記回転支持部材により前記加工位置にある巻ばねの外周側に自転可能に支持され、前記回転支持部材の回転時に、ローラ面の内周側端部に設けられた加圧領域が樽形巻ばねの端部形状に対応する略円錐台状の軌跡を描く少なくとも3本の成形ローラと、
前記回転支持部材を前記主軸方向へ移動させて前記加圧領域を巻ばねの端部へ外周側から圧接させつつ、該回転支持部材を巻ばねの巻回し方向へ回転させて前記成形ローラを公転及び自転させ、巻ばねの端部を構成する巻線部を前記加圧領域に沿うように縮径させる回転加圧手段と、
を有し、
前記成形ローラは、そのローラ先端部がローラ基端部に対して外周側へ偏倚するように、ローラ軸心が前記中心軸の径方向に沿って樽形巻ばねの端部形状に対応する仰角を前記中心軸に対して傾けていることを特徴とする巻きばね製造装置。 - 前記成形ローラは、そのローラ先端部がローラ基端部に対して前記巻回し方向へ偏倚するように、ローラ軸心が前記巻回し方向に沿って樽形巻ばねのリード角に対応する偏角を前記中心軸に対して傾けていることを特徴とする請求項1記載の巻きばね製造装置。
- 前記成形ローラは、そのローラ外径がローラ中央部からローラ端部へ向かって徐々に増大する略つづみ状に形成されていることを特徴とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の巻きばね製造装置。
- 前記成形ローラは、ローラ軸方向に沿ってローラ面が複数に分割され、該複数のローラ面がそれぞれ独立して自転可能とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の巻きばね製造装置。
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