JP2002192280A - 巻ばね成形装置及び巻ばね成形方法 - Google Patents

巻ばね成形装置及び巻ばね成形方法

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JP2002192280A
JP2002192280A JP2000388424A JP2000388424A JP2002192280A JP 2002192280 A JP2002192280 A JP 2002192280A JP 2000388424 A JP2000388424 A JP 2000388424A JP 2000388424 A JP2000388424 A JP 2000388424A JP 2002192280 A JP2002192280 A JP 2002192280A
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Masaki Takahashi
正樹 高橋
Hironori Watanabe
博紀 渡邉
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Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒形巻ばねを成形素材として楕円状巻ばね
を簡単に、しかも精度良く熱間成形する。 【解決手段】 巻ばね成形装置10では、下成形型12
を回倒方向Mへ移動させるスライド動作に連動し、上成
形型16を所定の圧下量だけ下降させると共に、上成形
型16の内周面(外周プレス面)の中心軸LCUを中心
として所定の回転量だけ反時計方向Uへ回転させること
により、巻ばね48における巻線部に対しては外周プレ
ス面との摩擦力によりモーメントが作用すると共に、上
成形型16の外周プレス面からの加圧力が作用する。こ
れにより、巻ばね48における座巻部52,55を含む
全ての巻線部を、歪みを発生させることなく下成形型1
2のスライド量に対応する角度だけ傾けることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸方向に沿った投
影形状が略円形とされた巻ばねを成形素材として、この
巻ばねを軸方向に沿った投影形状が略楕円形とされた楕
円状巻ばねを熱間成形する巻きばね製造装置及び巻ばね
成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両用懸架装置に装着される
巻ばねには、巻ばねのコイル軸に対してばね反力の作用
線(ばね反力軸)を傾け、さらにばね反力軸を車両幅方
向に沿って平行移動させることを目的として巻ばねの上
側座面及び下側座面がコイル軸に対して傾けられている
ものがある。このような巻ばねを車両用懸架装置、特に
ストラット型の懸架装置へ装着し、ばね反力軸の傾き懸
架装置における荷重入力軸の傾きと一致させ、又は十分
近づけることにより、懸架装置の特性が改善されること
は広く知られている。
【0003】また、上記のような座面がコイル軸に対し
て傾いた巻ばねの製造方法としては、例えば、赤熱状態
とした線材(素線)を円柱状の芯金に巻き付け、この素
線を所定の巻形及びリード角を有する円筒形の巻ばねに
成形した後、この巻ばねの上側座巻部及び下側座巻部に
それぞれコイル軸に対して傾いた金型のプレス面を軸方
向外側から押し当て、このプレス面からの加圧力により
上側座面及び下側座面がコイル軸に対して一定角度だけ
傾くように上側及び下側座巻部を熱間で塑性変形させる
ものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上側及
び下側座巻部をそれぞれ塑性変形させて上側及び下側座
面をコイル軸に対して傾けるだけでは、懸架装置用の巻
ばねとして良好な特性が得られない。このため、上側及
び下側座巻部を含む全ての巻線部を同一方向へ同一角度
だけ傾けた巻ばね、すなわち軸方向に沿った投影形状が
楕円形となるような巻ばね(以下、「楕円状巻ばね」と
いう。)を懸架装置へ装着することが考えられるが、こ
のような楕円状巻ばねは、このような楕円状巻ばね専用
の巻きばね製造装置によらなければ製造することが困難
で、通常の巻きばね製造装置で製造された円筒形の巻ば
ねを成形素材として簡便に成形することができなかっ
た。
【0005】本発明の目的は、上記事実を考慮して、円
筒形巻ばねを成形素材として楕円状巻ばねを簡単に、し
かも精度良く熱間成形できる巻ばね成形装置及び巻ばね
成形方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の巻ばね成形装置
によれば、第1及び第2座巻プレス面が巻ばね外周面の
径方向に沿った一端部及び他端部にそれぞれ当接するよ
うに第1及び第2成形型の間に加熱状態の巻ばねが装填
されると、スライド駆動手段が、第1成形型を軸方向に
沿って楕円状巻ばねにおける座面傾斜方向に対応する一
方向へ相対移動させるスライド動作に連動し、昇降駆動
手段が、第2成形型を第1及び第2外周プレス面により
巻ばねが軸直角方向に沿って加圧される圧下方向へ相対
移動させると共に、回転駆動手段が、第2成形型を第2
外周プレス面の曲率中心線を略中心として楕円状巻ばね
における座面の傾斜方向に対応する一方向へ回転させる
ことにより、巻ばねにおける各巻線部に対しては、第2
外周プレス面及び軸方向に沿って一方向へ相対移動する
第1外周プレス面との摩擦力によりモーメントが作用す
ると共に、第1外周プレス面及び、この第1外周プレス
面に対して圧下方向へ移動する第2外周プレス面により
軸直角方向に沿った加圧力が作用する。
【0007】このとき、第1成形型の一方向への相対的
な移動量(スライド量)と第2成形型の圧下方向への相
対的な移動量(圧下量)との比が、楕円状巻ばねの巻線
部の外径及び傾斜量により規定される幾何学的な関係を
満たすように適宜設定されていれば、巻ばねを構成する
座巻部を含む全ての巻線部が第1成形型の移動方向に対
応する方向へスライド量に対応する角度だけ傾く。
【0008】但し、第1成形型のスライド動作及び第2
成形型の圧下動作のみが行われると、成形開始前には投
影形状が略円形とされていた巻線部には、周方向に沿っ
て約半巻分の素線が軸心から離れるように変形すると共
に、残りの約半巻分の素線が軸心に近づくように変形し
て歪みが生じる。このことから、前記スライド動作及び
圧下動作に連動して、回転駆動手段により第2成形型を
第2外周プレス面の曲率中心を中心として楕円状巻ばね
の巻線部の傾斜方向に対応する方向へ回転させるように
すれば、巻線部の傾きの増加に応じて第2外周プレス面
の巻線部に対する加圧領域が巻線部に沿って移動するの
で、巻線部を略円形に保ったまま傾けることができる。
【0009】また、前記第1成形型の軸方向に沿った一
端部に楕円状巻ばねにおける一方の座面に対応する方向
へ傾いた第1座巻プレス面を設け、かつ前記第2成形型
の軸方向に沿った他端部に楕円状巻ばねの他方の座面に
対応する方向へ傾き、前記第1座巻面と正対する第2座
巻プレス面を設け、スライド駆動手段により第1成形型
が一方向へ相対移動すると共に、第1及び第2座巻プレ
ス面が巻ばねにおける一対の座面をそれぞれ加圧するよ
うにすれば、巻ばねにおける一対の座巻部については、
それぞれ第1及び第2座巻プレス面の傾きに従うように
傾けることができるので、楕円状巻ばねにおける座面を
精度良く所定角度に傾けることができる。
【0010】なお、巻ばね成形装置における第1及び第
2成形型の間に成形素材としてセットされる巻ばねは、
予めオーステナイト相からマルテンサイト相への変態開
始温度(MS点)以上の温度に加熱しておく必要があ
る。好ましくは、成形型セット時の巻ばねの加熱温度
は、焼入れ処理による歪み発生を最小限にするため、成
形中の温度低下を考慮した上で、楕円状巻ばねへ成形完
了した時点で、MS点よりも僅かに高温となるような温
度に設定される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る巻
ばね成形装置について図面を参照して説明をする。
【0012】(実施形態の構成)図1には、本発明の実
施形態に係る巻ばね成形装置及び楕円状巻ばねへの成形
素材としての巻ばねが示されている。この巻ばね成形装
置10は、下成形型12を支持する下側支持機構14と
上成形型16を支持する上側支持機構18とを備えてい
る。
【0013】下側支持機構14には、機構全体の支持基
台として肉厚板状に形成された金属製のボルスター20
が設けられている。ボルスター20の上面は水平な平面
からなる取付面22とされている。この取付面22には
幅方向(矢印W方向)に延在する凹状のガイド溝24が
複数本形成され、これらのガイド溝24は、その断面形
状が逆T字状とされている。
【0014】ボルスター20の取付面22上には、プレ
ート状のスライドベース26がその下面を取付面22に
密着させるように取り付けられている。スライドベース
26は、その面形状が幅方向に直交するスライド方向
(矢印S方向)を長手方向とする略長方形とされてお
り、その両端部に設けられたフランジ部28の貫通穴
(図示省略)を挿通し、ガイド溝24に係合するアンカ
ーボルト30によりボルスター20に締結固定されてい
る。
【0015】スライドベース26の上面側には、スライ
ド方向に沿って互いに平行に延在する一対のガイドレー
ル32が一体的に形成されている。これら一対のガイド
レール32には、それぞれ内側の側面部に断面V字状の
摺動凸部34が全長に亘って形成されている。またスラ
イドベース26上における一対のガイドレール32の間
には、略長方形のスライドプレート36が配置されてい
る。スライドプレート36の幅方向に沿って両側端面に
は、それぞれ摺動凸部34に対応する形状とされた摺動
凹部38が全長に亘って形成され、これら一対の摺動凹
部38内には、それぞれスライドプレート36における
一対の摺動凸部34が挿入され、スライドプレート36
は、摺動凹部38を摺動凸部34に摺動させつつ移動可
能とされている。これにより、スライドプレート36は
スライド方向に沿って移動可能となると共に、幅方向及
び高さ方向(矢印H方向)への移動が制限される。
【0016】スライドプレート36上には、その軸方向
がスライド方向と一致するように下成形型12が固定さ
れている。下成形型12には、円筒体を径方向に沿って
2分割したような半円筒部40及び、この半円筒部40
の軸方向に沿った一端面(図1で右側端面)に突き当て
られ、溶接等により固定された平板状の側板部42が設
けられている。下成形型12は、半円筒部40の下面か
ら突出する脚部44及び、半円筒部40下面から突出す
る側板部42の下端部を介してスライドプレート36に
溶接等により連結固定されている。
【0017】下成形型12の半円筒部40は、その内周
面が巻ばね48の外周面をプレス成形するための外周プ
レス面46とされている。この外周プレス面46は、巻
ばね48から成形される楕円状巻ばね50(図5参照)
の外周面における略半周分の形状に対応する凹状曲面に
より形成されている。具体的には、外周プレス面46
は、楕円状巻ばね50の外周面に対して僅かに曲率半径
が大きい楕円軌跡に沿って湾曲している。
【0018】ここで、外周プレス面46の中心軸LCL
は、図4に示されるように楕円の一対の焦点F1,F2
結ぶ線分の中点をスライド方向に沿って通過する直線で
あると定義する。このような中心軸LCLは、中心軸L
Lを中心とする周方向に沿って曲率半径が連続的に変
化する外周プレス面46の曲率中心であると考えること
もできる。また外周プレス面46を規定する楕円軌跡
は、その焦点F1,F2が共に幅方向と平行な直線上に
位置する。これにより、外周プレス面46は、軸方向外
側から見て、楕円長軸を境とした楕円の下側半周分の軌
跡に沿った略U字状の湾曲面となっている。
【0019】下成形型12の側板部42は、外周プレス
面46に面した内側の平面が巻ばね48における一方の
座巻部52をプレス成形するための座巻プレス面64と
されている。ここで、半円筒部40の側板部42が突き
当てられた一端面は、コイル軸LSに対して傾いてお
り、これにより、座巻プレス面64も、半円筒部40の
一端面の傾きに従って巻ばね48のコイル軸LS(図2
参照)に対して所定角度だけ傾くことになる。具体的に
は、座巻プレス面64は、巻ばね48からプレス成形さ
れる楕円状巻ばね50(図3参照)の一方の座面59と
平行となるように傾いている。また、半円筒部40の他
端面もコイル軸LSに対して傾いており、この他端面は
楕円状巻ばね50の他方の座面62と同一方向へ傾いて
おり、その傾きが、上成形型16の側板部78(図2参
照)へ干渉しないように座面62より僅かに大きくなっ
ている。なお、側板部42には、巻ばね48のプレス時
における上側支持機構18との干渉を避けるために、図
1に示されるように上端面中央部に下方へ向かってU字
状に切り欠かれた開口部66が形成されている。
【0020】スライドベース26上には、図1に示され
るように作動速度及び作動量がそれぞれ制御(サーボ制
御)可能とされた油圧シリンダ68が配置されている。
この油圧シリンダ68は外筒部70及びこの外筒部70
の先端から伸縮可能に突出するロッド部72を備えてい
る。油圧シリンダ68の外筒部70は、その後端部がス
ライドベース26に連結されており、ロッド部72は、
その先端部がスライドプレート36のスライド方向に沿
った一端部に連結されている。これにより、油圧シリン
ダ68によりロッド部72を伸縮させると、スライドプ
レート36がスライド方向に沿ってロッド部72の作動
方向に対応する方向へ作動量に対応する距離だけ移動す
る。
【0021】なお、本実施形態の巻ばね成形装置10で
は、上記の油圧シリンダ68を含む全ての油圧駆動装置
が共通の油圧制御装置によりサーボ制御されるように構
成されており、この油圧制御装置は、各種データ及び巻
ばね成形装置10の動作を制御するための制御プログラ
ムが格納された制御回路を備えており、外部からの操作
信号及び制御プログラムに従って複数台(本実施形態で
は3台)の油圧駆動装置を制御する。
【0022】上側支持機構18には、下側支持機構14
の支持基台であるボルスター20に対して固定されたフ
レーム部73(図4参照)が設けられており、このフレ
ーム部73には、上成形型16を高さ方向(矢印H方
向)に沿って昇降するための油圧昇降装置(図示省略)
が設置されている。この油圧昇降装置も、油圧シリンダ
68と同様に、作動速度及び作動量がそれぞれサーボ制
御可能とされており、高さ方向を作動方向とする油圧作
動部を備えている。この油圧作動部には、図1に示され
る一対の支持アーム74の上端部がボルト等により連結
固定されており、これにより、一対の支持アーム74は
油圧作動部と一体となって高さ方向へ移動する。
【0023】支持アーム74の下端部には、図1に示さ
れるようにスライド方向と平行な軸心を有する軸受部7
5が一体的に設けられている。一対の支持アーム74の
間には上成形型16が配置されており、上成形型16は
軸受部75を介して一対の支持アーム74に連結されて
いる。これにより、上成形型16は一対の支持アーム7
4により回転可能に支持される。ここで、軸受部75
は、後述する半円筒部76の外周プレス面82の中心軸
LCUと同軸的に設けられている。また油圧昇降装置が
作動すると、上成形型16が油圧作動部と一体となって
昇降する。
【0024】上成形型16には、円筒体を径方向に沿っ
て2分割したような半円筒部76及び、この半円筒部7
6の軸方向に沿った他端面(図1で左側端面)に突き当
てられ、溶接等により固定された平板状の側板部78が
設けられ、また半円筒部76の軸方向に沿った一端部に
は、図2に示されるようにその頂部付近から下方へ延出
する平板状の連結部80が設けられている。側板部78
及び連結部80の軸方向に沿って外側の面には、図2に
示されるようにそれぞれ軸受部75の一端面が溶接等に
より固定されている。
【0025】上成形型16の半円筒部76は、その内周
面が巻ばね48の外周面をプレス成形するための外周プ
レス面82とされている。この外周プレス面82は、図
4に示されるように、軸方向外側から見て、下成形型1
2の外周プレス面46と楕円長軸上の平面に対して対称
な形状とされており、楕円長軸を境とした楕円の上側半
周分に沿った略U字状の湾曲面となっている。従って、
下成形型12と上成形型16との周方向に沿った両端面
が互いに突き合わされると、図5に示されるように、外
周プレス面46と外周プレス面82とは楕円に沿った環
状の湾曲面を形成する。このとき、下成形型12におけ
る外周プレス面46の中心軸LCLは、上成形型におけ
る外周プレス面46の中心軸LCUと一致する。
【0026】上成形型16の側板部78は、図2に示さ
れるように外周プレス面82に面した内側の平面が巻ば
ね48における他方の座巻部55をプレス成形するため
の座巻プレス面84とされている。ここで、半円筒部7
6の側板部78が突き当てられた他端面は、コイル軸L
Sに対して傾いており、これにより、座巻プレス面84
も、半円筒部76の一端面の傾きに従って巻ばね48の
コイル軸LS(図2参照)に対して傾くことになる。具
体的には、座巻プレス面84は、図3に示される巻ばね
48からプレス成形される楕円状巻ばね50の他方の座
面62と平行となるように傾いている。
【0027】上側支持機構18は、油圧シリンダ68等
の他の油圧駆動装置と同様に、作動速度及び作動量がそ
れぞれサーボ制御可能とされた油圧シリンダ86を備え
ている。この油圧シリンダ86は、図1に示されるよう
に外筒部88及びこの外筒部88の先端から突出するロ
ッド部90を備えている。油圧シリンダ86の外筒部8
8は、その後端部にリンク部89が連結されており、こ
のリンク部89を介してフレーム部73(図4参照)に
固定されている。これにより、外筒部70はフレーム部
73により高さ方向に沿って揺動可能に支持される。ま
たロッド部90は、その先端部が上成形型16の外周面
頂部付近から突出する一対の連結片92に連結されてい
る。ロッド部90の先端部には、外周プレス面82の中
心軸LC Uと平行軸的に連結軸94が設けられており、
油圧シリンダ86のロッド部90は、連結軸94を中心
として相対的に回転可能となっている。これにより、油
圧シリンダ86によりロッド部90を伸縮させると、上
成形型16が中心軸LCUを中心としてロッド部90の
作動方向に対応する方向へ作動量に対応する角度だけ回
転する。
【0028】(実施形態の作用)次に、本発明の実施形
態に係る巻ばね成形装置10の動作及び作用について説
明する。楕円状巻ばね50への成形素材となる巻ばね4
8は、例えば、公知の巻きばね製造装置(図示省略)に
より芯金に赤熱状態の線材を巻き付けて熱間成形され
る。このとき、巻ばね48は、本実施形態では全ての座
巻部の巻径が一定で、軸方向に沿った投影形状が略真円
の円筒状巻ばねとして成形される。
【0029】熱間成形された巻ばね48は、図1に示さ
れるように下成形型12の外周プレス面46上に載置さ
れると共に、その一方(図1では右側)の座面53の下
端部が座巻プレス面64の下端部に突き当てられる。こ
のとき、外周プレス面46は、図2に示されるようにコ
イル軸LS直下に位置する加圧点PL(図4参照)を中
心とする領域(加圧領域)を巻ばね48における外周面
の下端部に当接させる。
【0030】また巻ばね成形装置10にセットされる巻
ばね48は、オーステナイト相からマルテンサイト相へ
の変態開始温度(MS点)以上の温度に保つ必要があ
り、好ましくは、楕円状巻ばね50への成形直後に行わ
れる焼入れ処理による歪み発生を最小限にするため、巻
ばね成形装置10によるプレス成形中の温度低下を考慮
した上で、楕円状巻ばね50へ成形完了した時点で、M
S点よりも僅かに高温となるような温度とされている。
このことから、巻ばね48は、必要に応じて冷却槽中に
浸漬されて所要の温度まで急冷された後に、巻ばね成形
装置10へセットされる。
【0031】巻ばね48が下成形型12上の所定位置に
載置されると、油圧制御装置は、上側支持機構18の油
圧昇降装置により上成形型16を図1に示される待機位
置から図2に示される圧下開始位置まで下降させる。こ
の圧下開始位置では、上成形型16は、図4に示される
ように外周プレス面82の頂部を巻ばね48に当接さ
せ、また、図2に示されるように座巻プレス面84の上
端部を巻ばね48における他方(図2では左側)の座面
53における上端部へ突き当てる。
【0032】図2に示される成形開始位置にある上成形
型16は、図4に示されるように、油圧シリンダ86に
より中心軸LCUを中心とする回転方向において下成形
型12に対して所定の角度(=回転量STR)だけ傾斜
するような初期位置に保持されている。これにより、外
周プレス面82は、コイル軸LSの直上に対して時計方
向へ偏倚した加圧点PUを中心とする領域(加圧領域)
を巻ばね48における外周面の上端部に当接させる。
【0033】なお、本実施形態では、図4の紙面手前側
から見て、中心軸LCUを中心として上成形型16を時
計方向へ回転させているが、この回転方向は、巻ばね4
8の素線巻方向と巻ばね48から楕円状巻ばね50へ成
形(変形)する際に巻ばね48における各巻線部が傾く
方向に応じて定められる。具体的には、図4に示される
ように、巻ばね48の巻方向が紙面奥側へ向かって時計
方向であるとすると、巻ばね48から楕円状巻ばね50
へ成形する際に、巻線部の上端が紙面奥側へ倒れて行く
場合には、上成形型16を時計方向へ回転させ、これと
は逆に、巻線部の上端が紙面手前側へ倒れて行く場合に
は、上成形型16を反時計方向へ回転させる。また回転
量STRの大きさは、巻ばね48の巻径と楕円状巻ばね
50へ成形する際に巻線部が倒れる角度とに応じて幾何
学的に定まる。
【0034】成形型12,16間における所定位置に加
熱状態の巻ばね48がセットされると、油圧制御装置
は、セット時の下成形型12のスライド方向における位
置並びに、セット時の上成形型16の高さ方向における
位置及び中心軸LCLを中心とする位相をそれぞれ位置
制御のための原点位置として設定する。
【0035】次いで、油圧制御装置は、下側支持機構1
4の油圧シリンダ68によりスライドプレート36をス
ライド方向に沿って一対の座巻プレス面64,84によ
り巻ばね48における一対の座面53,56が加圧され
るような回倒方向(図1の矢印M方向)へ一定速度で移
動させる。この油圧シリンダ68によるスライドプレー
ト36の移動(スライド)動作と同時に、油圧制御装置
は、上側支持機構18における油圧昇降装置により上成
形型16を下成形型12の回倒速度に対応する速度で下
方へ移動させつつ、油圧シリンダ86により中心軸LC
Uを中心として上成形型16を反時計方向(図4の矢印
U方向)へ下成形型12の回倒速度に対応する速度で回
転させる。
【0036】成形型12,16間に巻ばね48がセット
された状態で、上記のように下成形型12をスライド方
向に沿って一方向へ移動させると同時に、上成形型16
を下降させて巻ばね48の巻線部を軸直角方向に沿って
外周プレス面46,82により加圧することにより、巻
ばね48における巻線部には、外周プレス面82及び外
周プレス面46との摩擦力により巻線部を傾けるような
モーメントが作用すると共に、外周プレス面82からの
軸直角方向に沿った加圧力が作用する。
【0037】このとき、下成形型12の回倒方向へのス
ライド量STSと上成形型16の下方への移動量(圧下
量STP)との比が、外周プレス面82が傾いていく巻
線部の外周面に常に圧接するように比が適宜設定されて
いれば、図3に示されるように、巻ばね48の巻線部が
下成形型12のスライド量に対応する角度だけ傾く。
【0038】但し、下成形型12のスライド動作及び上
成形型16の圧下動作のみが行われる場合には、成形開
始前には投影形状が略円形とされていた巻ばね48の巻
線部には、周方向に沿って約半巻分の素線がコイル軸L
Sから離れるように変形すると共に、残りの約半巻分の
素線がコイル軸LSに近づくように変形して歪みが生
じ、結果として巻線部が卵形状に変形する。このことか
ら、本実施形態の巻ばね成形装置10では、下成形型1
2のスライド動作及び上成形型16の圧下動作と同時
に、前述したように油圧シリンダ86により上成形型1
6を反時計方向へ回転させ、すなわち加圧点PUを周方
向に沿ってPU´(図5参照)まで移動させて巻線部の
歪み発生を防いでいる。この巻線部の歪み及び上成形型
16の動作を、それぞれ図6及び図7に基づいて説明す
る。
【0039】図6には巻ばね48における一部の巻線部
100が示され、図7には、図6の巻線部における素線
中心線の軸方向に沿った投影形状が示されている。図6
に示される巻線部100を、下成形型12の外周プレス
面46との下加圧点PL1から上成形型16の外周プレ
ス面82との上加圧点PU2までの素線区間と、上成形
型16の外周プレス面82との上加圧点PU2から下成
形型12の外周プレス面46との下加圧点PL3までの
素線区間とに区分して考える。このとき、加圧点PU2
の直下に位置する外周プレス面46上の点を下中心点C
Lとする。
【0040】本実施形態の巻ばね成形装置10におい
て、下成形型12を回倒方向(矢印M方向)へスライド
量STSだけ移動させることは、上加圧点PU2を相対的
にスライド量STSだけ回倒方向とは逆の方向へ移動さ
せることと等価である。さらに、この下成形型12のス
ライド動作に連動して上成形型16が下降することか
ら、上加圧点PU2は、下成形型12及び上成形型16
の移動完了後に、下中心点CLを中心とする円軌跡C1
に沿って上加圧点PU2´まで移動する。
【0041】このとき、上加圧点PU2の下加圧点PL1
を中心とする円軌跡をC2とし、この円軌跡C2と下加圧
点PL1と上加圧点PU2´とを通過する直線との交点を
PI2とする。また上加圧点PU2の下加圧点PL3を中
心とする円軌跡をC3とし、この円軌跡C3と下加圧点P
L3と上加圧点PU2´とを通過する直線との交点をP
3とする。
【0042】ここで、図6に示される巻線部100で
は、下加圧点PL1及び下加圧点PL3は外周プレス面4
6に対しては相対移動しない点であり、巻線部100に
おける紙面奥側の半周分の素線部分102は、下成形型
12及び上成形型16のスライド動作及び圧下動作に連
動して下加圧点PL1を中心として傾き、また座巻部5
2における紙面手前側の半周分の素線部分104は、下
成形型12及び上成形型16のスライド動作及び圧下動
作に連動して下加圧点PL3を中心として傾くことにな
る。
【0043】この結果、上加圧点PU2が外周プレス面
82に対して相対移動しないとすれば、上加圧点PU2
が上加圧点PU2´に移動した場合、奥側の素線部分1
02は円形を保つためには素線長が不足し、手前側の素
線部分104は円形を保つためには素線長が余剰にな
る。この際、素線部分102の不足長は、上加圧点PU
2´と交点PI2とを結ぶ線分SIに相当し、また素線部
分104の余剰長は、上加圧点PU2´と交点PI3とを
結ぶ線分SSに相当する長さとなる。
【0044】従って、巻線部100は、上加圧点PU2
が上加圧点PU2´へ移動する前には、図7の実線R1
示されるように軸方向に沿った投影形状が円形である
が、上加圧点PU2が上加圧点PU2´側へ移動するに従
って、素線部分102がコイル軸LSに近づくように変
形すると共に、素線部分104がコイル軸LSから離れ
るように変形し、上加圧点PU2が上加圧点PU2´に移
動完了した時点で、2点鎖線R2で示されるように正規の
楕円形に対して歪んだ略卵形の投影形状になる。
【0045】これに対し、本実施形態の巻ばね成形装置
10では、下成形型12のスライド動作に連動して、上
成形型16の圧下動作と共に回転動作を行うことで、上
加圧点PU2が上加圧点PU2´へ移動する際の巻線部
100の歪み発生が防止されている。すなわち、上成形
型16の回転動作により素線部分104から素線部分1
02に線分SSに相当する余剰素線が送り込まれ、素線
部分102における線分SIに相当する不足素線が補わ
れる。これにより、上加圧点PU2が上加圧点PU2´
へ移動するに従って傾いた巻線部100には歪みが生じ
なくなり、巻線部100は円形を保ったまま傾いて、そ
の投影形状が図7の1点鎖線R3で示されるように正規
の楕円形になる。
【0046】次に、下成形型12のスライド動作に連動
する上成形型16の圧下動作及び回転動作を具体的に説
明する。先ず、上成形型16の圧下量STPは、図7の
実線R1と1点鎖線R3で示される中心線の短軸方向に沿
った径差に等しくなる。すなわち、下成形型12が回倒
方向へスライド量STSだけ移動するに従って、上成形
型16は圧下量STPだけ下降することになる。このと
き、油圧シリンダ86は、上成形型16を外周プレス面
82の中心軸LCUを中心として回転量STRだけ反時計
方向へ回転させ、成形完了時の上加圧点PU2´を下加
圧点PLの真上となる位置まで移動させる。従って、成
形開始前の上加圧点PU2は、上加圧点PU2´に対して
回転量STRだけ時計方向へ傾いた位置になっている。
この回転量STRは、上加圧点PU2から上加圧点PU2
´までの経路長が素線部分102の不足長(=素線部分
104の余剰長)に等しくなるように設定されている。
これにより、上成形型16の回転動作により素線部分1
04から素線部分102に不足分に相当する余剰素線が
送り込まれることになる。
【0047】従って、本実施形態の巻ばね成形装置10
では、下成形型12を回倒方向へスライド量STSだけ
移動させるスライド動作に連動し、上成形型16を圧下
量STPだけ下降させると共に、中心軸LCUを中心とし
て回転量STRだけ反時計方向へ回転させることによ
り、巻ばね48における各巻線部100(図6,7参
照)に対しては外周プレス面46,82との摩擦力によ
りモーメントが作用すると共に、外周プレス面82から
の加圧力が作用するので、巻ばね48における座巻部5
2,55を含む全ての巻線部100を下成形型12のス
ライド量STSに対応する角度θ(図6参照)だけ傾け
ることができる。しかも、上成形型16の回転動作を下
成形型12のスライド動作及び上成形型16の圧下動作
と同時に行うことにより、巻線部100を傾ける際のひ
ずみ発生を確実に防止できるので、巻線部100を略円
形に保ったまま傾けることができる。この結果、スライ
ド動作、圧下動作及び回転動作が完了した下成形型12
と上成形型16との間には、図5に示されるように軸方
向に沿った投影形状が正規の楕円形となった楕円状巻ば
ね50が熱間成形される。
【0048】特に、本実施形態の巻ばね成形装置10で
は、下成形型12が回倒方向へ移動する際に、巻ばね4
8における座巻部52の下端部が座巻プレス面64と外
周プレス面46とのコーナ部に係合し、かつ座巻部55
の上端部が座巻プレス面84と外周プレス面82とのコ
ーナ部に係合した状態となり、座巻プレス面64,84
がそれぞれ巻ばね48における一対の座面53,56を
それぞれ加圧するので、巻ばね48における一対の座巻
部52,55を確実に座巻プレス面64,84の傾きに
従うように傾けることができるので、巻ばね48から成
形された楕円状巻ばね50における座面59,62を精
度良く傾けることができる。
【0049】楕円状巻ばね50は、成形完了後直ちに成
形型12,16から取り出され、冷却油等の冷却媒体が
充填された冷却槽に浸漬されて焼入れ処理される。この
とき、成形型12,16から取り出された楕円状巻ばね
50は、オーステナイト相からマルテンサイト相への変
態開始温度(MS点)よりも僅かに高温になっている。
これにより、楕円状巻ばね50は焼入れ処理による歪み
十分抑制される。
【0050】なお、本実施形態の巻ばね成形装置10で
は、楕円状巻ばね50の成形素材として全ての巻線部の
巻径が一定の円筒状の巻ばね48を用いたが、このよう
成形素材としては、他にも軸方向一端側の巻線部がばね
先端へ向かってテーパ状に縮径するテーパ状巻ばねや、
両端側の巻線部がばね先端へ向かってテーパ状に縮径す
る樽形巻ばね等の巻ばねも適用可能である。但し、この
ような巻ばねを成形素材とする場合には、成形型12,
16の外周プレスの内径をそれぞれ軸方向に沿って連続
的又は段階的に変化させる必要がある。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明の巻ばね成形
装置及び巻ばね成形方法によれば、円筒形巻ばねを成形
素材として楕円状巻ばねを簡単に、しかも精度良く熱間
成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る巻ばね成形装置の構
成を示す斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る巻ばねがセットされ
た下成形型と上成形型との軸方向に沿った断面図であ
り、巻ばねをプレスする前の状態を示している。
【図3】 本発明の実施形態に係る巻ばねがセットされ
た下成形型と上成形型との軸方向に沿った断面図であ
り、巻ばねをプレスした後の状態を示している。
【図4】 図2に示されるII−II切断線に沿った巻
ばねがセットされた下成形型と上成形型の断面図であ
る。
【図5】 図3に示されるIII−III切断線に沿っ
た巻ばねがセットされた下成形型と上成形型の断面図で
ある。
【図6】 本発明の実施形態に係る巻ばねにおける一部
の巻線部を示す側面図であり、巻線部のプレス成形前後
の形状変化を示している。
【図7】 図6に示される巻線部における素線中心線の
軸方向に沿った投影形状を示す模式図であり、巻線部の
プレス成形前後の形状変化を示している。
【符号の説明】
10 巻ばね成形装置 12 下成形型(第1成形型) 14 下側支持機構 16 上成形型(第2成形型) 18 上側支持機構 46 外周プレス面(下成形型) 48 巻ばね 50 楕円状巻ばね 64 座巻プレス面(下成形型) 68 油圧シリンダ(スライド駆動手段) 82 外周プレス面(上成形型) 84 座巻プレス面(上成形型) 86 油圧シリンダ(回転駆動手段) 100 巻線部(巻ばね)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に沿った投影形状が略円形とされ
    た巻ばねを成形素材とし、該巻ばねを構成する各巻線部
    が同一方向へ傾斜するように塑性変形させ、軸方向に沿
    った投影形状が略楕円形とされた楕円状巻ばねを熱間成
    形する巻ばね成形装置であって、 楕円状巻ばね外周面における略半周分の形状に対応する
    凹状湾曲面からなる第1外周プレス面が設けられた第1
    成形型と、 楕円状巻ばね外周面における残りの略半周分の形状に対
    応する凹状湾曲面からなり、前記第1外周プレス面と正
    対する第2外周プレス面が設けられた第2成形型と、 前記第1及び第2座巻プレス面が巻ばね外周面の径方向
    に沿った一端部及び他端部にそれぞれ当接するように前
    記第1及び第2成形型の間に加熱状態の巻ばねが装填さ
    れると、前記第1成形型を軸方向に沿って楕円状巻ばね
    における座面傾斜方向に対応する一方向へ相対移動させ
    るスライド駆動手段と、 前記スライド駆動手段による前記第1成形型のスライド
    動作に連動し、前記第2成形型を、前記第1及び第2外
    周プレス面により巻ばねが軸直角方向に沿って加圧され
    る圧下方向へ相対移動させる昇降駆動手段と、 前記スライド駆動手段による前記第1成形型のスライド
    動作に連動し、前記第2成形型を、前記第2外周プレス
    面の曲率中心を略中心として楕円状巻ばねにおける座面
    の傾斜方向に対応する一方向へ回転させる回転駆動手段
    と、 を有することを特徴とする巻ばね成形装置。
  2. 【請求項2】 前記第1成形型の軸方向に沿った一端部
    には、楕円状巻ばねにおける一方の座面に対応する方向
    へ傾いた第1座巻プレス面が設けられ、 前記第2成形型の軸方向に沿った他端部には、楕円状巻
    ばねの他方の座面に対応する方向へ傾き、前記第1座巻
    面と正対する第2座巻プレス面が設けられ、 前記第1及び第2成形型の間に加熱状態の巻ばねが装填
    された状態で、前記スライド駆動手段により前記第1成
    形型が前記一方向へ相対移動すると共に、前記第1及び
    第2座巻プレス面が巻ばねにおける一対の座面をそれぞ
    れ加圧することを特徴とする請求項1記載の巻ばね成形
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の巻ばね成形装置を
    用いた巻ばね成形方法であって、 前記第1及び第2成形型の間に加熱状態の巻ばねが装填
    された後に、前記スライド駆動手段により前記第1成形
    型を前記一方向へ相対移動させるスライド動作と、前記
    昇降手段により前記第2成形型を前記圧下方向へ相対移
    動させる圧下動作と、前記回転駆動手段により前記第2
    成形型を前記一方向へ回転させる回転動作とを同時に行
    って、 前記第1及第2成形型により巻ばねにおける各巻線部が
    それぞれ同一方向へ傾くように巻ばねを塑性変形させ、
    軸方向に沿った投影形状が略楕円形とされた楕円状巻ば
    ねを熱間成形することを特徴とする巻ばね成形方法。
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