JP4368724B2 - 扉体開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、扉体開閉装置に関し、より詳細には、全閉保持手段を解除動作させて車両本体に対する扉体の開扉移動を許容するようにした扉体開閉装置に関する。
従来、例えば四輪自動車等の車両には、車両本体と、扉体であるドアとの間にドア開閉装置(扉体開閉装置)が設けられている。このドア開閉装置としては、例えばドアにラッチユニットを設ける一方、このラッチユニットに噛み合うストライカを車両本体に設けたものが一般的である。
この種のドア開閉装置において、ラッチユニットとストライカとが噛み合い状態にある場合には、車両本体に対してドアを閉扉状態に維持することができる。一方、ドアに設けたハンドルを開扉操作することにより、あるいは備え付けのアクチュエータを駆動させて解除力を付与することにより、ラッチユニットが解除動作されることになり、ラッチユニットとストライカとの噛み合い状態が解除されてドアを開扉移動させることができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−39687号公報
ところが、上記ドア開閉装置では、例えばドア開閉装置を取り付ける際の締付力が強過ぎたこと等に起因してラッチユニットが解除動作できない場合がある。このような場合には、解除力を付与するために駆動するアクチュエータに過度の負荷が作用してしまうことがあり、その結果、アクチュエータが破損等してしまう虞れがあった。このようなアクチュエータの破損は、装置全体の破損を招来することになる。
本発明は、上記実情に鑑みて、全閉保持手段が解除動作できない場合には、該全閉保持手段に解除力を付与する機構に過度の負荷が作用することを規制して、装置全体が破損することを防止する扉体開閉装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る扉体開閉装置(10,20)は、伝達手段を介して解除力を伝達することにより、全閉保持手段(10)を解除動作させて車両本体(B)に対する扉体(D)の開扉移動を許容するようにした扉体開閉装置(10,20)において、前記伝達手段は、前記解除力の伝達時に作動する第1伝達レバー(23)と、前記第1伝達レバー(23)に軸(23b)を介して連結されるとともに係合手段を介して係合された第2伝達レバー(24)とを備えて成り、前記係合手段は、常態においては、付勢手段(24d)により一方向に付勢された前記第2伝達レバー(24)を前記第1伝達レバー(23)と一体的に作動させて前記解除力を伝達させる一方、前記全閉保持手段(10)が解除動作できない場合には、前記付勢手段(24)の付勢力に抗して前記第2伝達レバー(24)を前記第1伝達レバー(23)とは別個に作動させて前記解除力を吸収させるものであることを特徴とする。
また、本発明の請求項に係る扉体開閉装置(10,20)は、上記請求項において、前記係合手段は、前記第1伝達レバー(23)に形成された長孔(23c)と、前記第2伝達レバー(24)に形成され、前記長孔(23c)に挿通する係合片(24c)と、前記係合片(24c)を前記長孔(23c)の開口縁部に当接させる態様で付勢する付勢手段(24d)とを有して成り、常態においては前記係合片(24c)を前記付勢手段(24d)により前記長孔(23c)の開口縁部に当接させて前記第2伝達レバー(24)を前記第1伝達レバー(23)と一体的に作動させる一方、前記全閉保持手段(10)が解除動作できない場合には前記係合片(24c)を前記付勢手段(24d)の付勢力に抗して前記長孔(23c)内を移動させて前記第2伝達レバー(24)を前記第1伝達レバー(23)とは別個に作動させるものであることを特徴とする。
本発明の扉体開閉装置によれば、全閉保持手段が解除動作できない場合には、伝達手段が解除力を吸収して該解除力の伝達を遮断するので、全閉保持手段に解除力を付与するための機構に過度の負荷が作用することを規制することができる。従って、装置全体が破損することを防止することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る扉体開閉装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。尚、以下の実施の形態では、扉体開閉装置の一例としてドア開閉装置について説明する。
図1および図2は、本発明の実施の形態に係るドア開閉装置を示したものであり、四輪自動車の車両本体とドアとの間に設けられるドア開閉装置を例示している。ドア開閉装置の適用対象となる四輪自動車は、図3に示したように、2座タイプの車両であり、車両本体Bの両側にそれぞれ1枚ずつドアDを備えている。ドアDは、それぞれの前縁部において車両本体Bにヒンジ結合されたもので、前縁部を支点として左右方向に開閉することが可能である。これらのドアDと車両本体Bとの間に設けたドア開閉装置は、互いに対称の構成となるものであるため、以下においては、車両の右側に位置するドアDの開扉/閉扉を行うためのドア開閉装置についてのみ説明する。
図1および図2に示したように、ドア開閉装置は、車両本体Bにラッチユニット10および開扉用アクチュエータユニット20を備えている。
ラッチユニット10は、ドアDの後縁部に設けたストライカSに噛み合った場合に該ドアDを全閉状態に保持するためのもので、ラッチハウジング11の内部にラッチ12およびラチェット13を備えているとともに、ラッチハウジング11の車両後方側となる外側面にラチェットレバー14を備えている。
ラッチハウジング11は、ストライカSが通過することのできる切欠溝11aを有したもので、この切欠溝11aをドアDの開閉に伴うストライカSの移動域に配置した状態で車両本体Bに取り付けてある。
ラッチ12は、図4に示したように、ラッチハウジング11に設けた切欠溝11aよりも下方となる位置に、車両本体Bの前後方向に沿って略水平に延在するラッチ軸15を介して回転可能に配設したもので、噛合溝12a、フック部12bおよび係止部12cを有している。噛合溝12aは、ラッチ12の外周面からラッチ軸15に向けて形成したもので、ストライカSを収容することのできる幅に形成してある。フック部12bは、噛合溝12aを上方に向けて開口させた場合に該噛合溝12aよりも車両外側に位置する部分である。このフック部12bは、図4−3に示したように、ラッチ12を反時計回りに回転させた場合にラッチハウジング11の切欠溝11aを横切る位置で停止する(ラッチ位置)一方、図4−1に示したように、ラッチ12を時計回りに回転させた場合に切欠溝11aを開放する位置で停止する(開放位置)ように構成してある。係止部12cは、噛合溝12aを上方に向けて開口させた場合に該噛合溝12aよりも車両内側に位置する部分である。この係止部12cは、図4−1に示したように、ラッチ12を時計回りに回転させた場合に切欠溝11aを横切り、かつこの切欠溝11aの奥方(車両内側)に向けて漸次下方に傾斜する状態で停止するように構成してある。尚、ラッチ12とラッチハウジング11との間には、図4においてラッチ12を常時時計回りに向けて付勢するラッチバネ12d(図1参照)が設けてある。
ラチェット13は、ラッチハウジング11の切欠溝11aよりも上方、かつラッチ軸15よりも車両外側となる位置に、車両本体Bの前後方向に沿って略水平に延在するラチェット軸16を介して回転可能に配設したもので、係合部13aおよび作用部13bを有している。係合部13aは、ラチェット軸16から車両内側に向けて径外方向に延在した部分であり、ラチェット13が図4において反時計回りに回転した場合にその突出端面を介して上述したラッチ12のフック部12bもしくは係止部12cに係合することが可能である。作用部13bは、ラチェット軸16から車両外側に向けて径外方向に延在した部分である。
ラチェットレバー14は、ラッチハウジング11から車両後方側に向けて突出したラチェット軸16の端部に回転可能に配設したもので、図1に示したように、連結部14a、第1ワイヤ連結部14c、第2ワイヤ連結部14bおよび押圧中継部14dを有している。連結部14aは、ラチェット軸16からラチェット13の係合部13aと同一方向に向けて延在した部分であり、連結ピン17を介して当該ラチェット13の係合部13aと連結してある。第1ワイヤ連結部14cは、ラチェット軸16から車両内側に延在した部分である。この第1ワイヤ連結部14cには、その先端部に第1ワイヤケーブルW1の一端部が連結してある。第2ワイヤ連結部14bは、ラチェット軸16から車両外側に延在した部分である。この第2ワイヤ連結部14bには、その先端部に第2ワイヤケーブルW2の一端部が連結してある。押圧中継部14dは、ラチェット軸16から上方に向けて車両内側に傾斜延在した部分で、押圧中継ピン18を有している。押圧中継ピン18は、車両後方側に向けて突出した態様で配設してある。ラチェットレバー14とラッチハウジング11との間には、図1においてラチェットレバー14を常時反時計回りに向けて付勢するラチェットレバーバネ14eが設けてある。これにより、上記ラチェット13は、常時反時計回りに付勢されている。
開扉用アクチュエータユニット20は、開扉指令が与えられた場合に駆動するもので、アクチュエータハウジング21の内部に、セクターギア22、第1出力レバー(第1伝達レバー)23および第2出力レバー(第2伝達レバー)24を備えている。
アクチュエータハウジング21は、ラッチハウジング11の上端部に取り付けたもので、その内部にカムギア25を収容している。カムギア25は、車両の前後方向に沿って略水平となるカムギア軸25aを介してアクチュエータハウジング21に回転可能に配設したもので、減速ギア列26を介して駆動モータ27の出力軸に連係してある。
セクターギア22は、アクチュエータハウジング21から車両後方側に向けて突出したセクターギア軸22aに回転可能に配設したもので、該セクターギア軸22aから上方側に扇状に延在した形態を成している。このセクターギア22の外端面22bは、カムギア25に歯合している。また、セクターギア22とアクチュエータハウジング21との間には、図1においてセクターギア22を常時時計回りの方向に向けて付勢するセクターギアバネ22cが設けてある。
第1出力レバー23は、上記セクターギア軸22aを介してセクターギア22と一体的に回転可能に配設したものであり、連結部23aを有している。連結部23aは、セクターギア軸22aの下方側に向かって延在した部分であり、車両後方側に向けて突出した出力レバー軸23bを介して第2出力レバー24と連結してある。また、第1出力レバー23においては、セクターギア軸22aと出力レバー軸23bとの間に、長孔23cが形成してある。
第2出力レバー24は、上記出力レバー軸23bを介して回転可能に配設したものであり、係合部24aおよび当接部24bを有している。係合部24aは、出力レバー軸23bから車両外側に向けて延在した部分であり、その端部には車両前方側に向けて屈曲して成る係合片24cが形成してある。この係合片24cは、上記第1出力レバー23の長孔23cに挿通している。これにより、第2出力レバー24は、係合片24c(係合部24a)を介して第1出力レバー23と係合状態にある。当接部24bは、出力レバー軸23bから下方に向けて延在した部分であり、上述したセクターギア22が反時計回りの方向に向けて回転した場合に、ラチェットレバー14の押圧中継ピン18に車両内側から当接するものである。また、第2出力レバー24と第1出力レバー23との間には、図1において第2出力レバー24を常時時計回りの方向に付勢する出力レバーバネ24dが設けてある。従って、第2出力レバー24は、係合部24aの係合片24cが第1出力レバー23の長孔23cの下方縁部23dに当接した状態で該第1出力レバー23に係合している。
一方、上記ドア開閉装置は、図3に示したように、車両室内に内部操作レバー40を備えているとともに、車両本体Bの後部側方に設けた空間Fに外部操作レバー50を備えている。これら内部操作レバー40および外部操作レバー50は、図には明示しないが、車両本体Bに対して揺動可能に配設したものである。内部操作レバー40には、第2ワイヤケーブルW2の他端部が連結してある一方、外部操作レバー50には、第1ワイヤケーブルW1の他端部が連結してある。
図3からも明らかなように、ラッチユニット10と内部操作レバー40との間を連係する第2ワイヤケーブルW2は、ラッチユニット10から下方に延在した後、ドアDの内部を通過することなく車両本体Bの内部に敷設して車両前方側に延設し、ドアDの前縁を通過した後に車両室内の内部操作レバー40に連結してある。ラッチユニット10と外部操作レバー50との間を連係する第1ワイヤケーブルW1は、ラッチユニット10から上方に延在した後、そのまま車両本体Bの内部に敷設して外部操作レバー50に連結してある。
以下、上述したドア開閉装置の動作について順次説明する。まず、車両本体Bに対してドアDが開扉状態にある場合、ラッチユニット10は、図4−1に示したように、ラッチ12が開放位置に配置されることになる。この状態からドアDを閉扉操作すると、ドアDに設けたストライカSがラッチハウジング11の切欠溝11aに進入し、やがてストライカSがラッチ12の係止部12cに当接することになる。この結果、ラッチ12がラッチバネ12dの弾性力(付勢力)に抗して図4において反時計回りに回転する。この間、ラチェット13は、ラチェットレバーバネ14eの弾性力(付勢力)によって係合部13aの突出端面がラッチ12の外周面に摺接することになり、該ラッチ12の外周面形状に応じて適宜ラチェット軸16の軸心回りに回転する。
上述した状態からさらにドアDを閉扉操作すると、切欠溝11aに対するストライカSの進入量が漸次増大するため、ラッチ12が反時計回りにさらに回転するようになり、図4−2に示したように、やがてラチェット13の係合部13aがラッチ12の噛合溝12aに至る。この状態においては、ラッチ12の係止部12cがラチェット13の係合部13aに当接することになるため、ラッチバネ12dの弾性復元力に抗して当該ラッチ12の時計回りの回転が阻止されることになる。しかも、ラッチ12のフック部12bが切欠溝11aを横切るように配置されるため、該フック部12bによってストライカSが切欠溝11aから離脱する方向に移動する事態、つまりドアDの車両本体Bに対する開扉移動が阻止されるようになる(ハーフラッチ状態)。
上述したハーフラッチ状態からドアDをさらに閉扉操作させると、切欠溝11aを進入するストライカSにより、係止部12cを介してラッチ12が反時計回りにさらに回転し、ストライカSが切欠溝11aの奥方(車両内側)に至る。この間、ラチェット13は、係合部13aの上面にラッチ12のフック部12bが当接することによりラチェットレバーバネ14eの弾性力(付勢力)に抗して図4において時計回りに回転し、ラッチ12のフック部12bが通過した時点でラチェットレバーバネ14eの弾性復元力(付勢力)により直ちに反時計回りに回転するようになる。この結果、図4−3に示したように、ラッチ12のフック部12bがラチェット13の係合部13aに当接することになるため、ラッチバネ12dの弾性復元力に抗して該ラッチ12の時計回りの回転が阻止されることになる。この状態においても、ラッチ12のフック部12bが切欠溝11aを横切るように配置されるため、該フック部12bによってストライカSが切欠溝11aの奥方(車両内側)から離脱する方向に移動する事態が阻止されるようになり、結局、ドアDが車両本体Bに対して閉扉状態に維持される(フルラッチ状態)。
このフルラッチ状態においては、図1に示したように、開扉用アクチュエータユニット20においてセクターギア22の外端面22bの車両内側の部分がカムギア25に歯合した状態にあり、第2出力レバー24の当接部24bがラチェットレバー14の押圧中継ピン18よりも車両内側の位置に占位している。
図5〜図13は、上記ドア開閉装置に適用される開扉用アクチュエータの動作を示したものである。以下においては、これら図5〜図13を適宜用いて説明する。図5は、図1に示した状態、すなわちフルラッチ状態においてセクターギア22の外端面22bの車両内側の部分がカムギア25に歯合した状態を示している。このような状態において、開扉用アクチュエータユニット20に開扉指令が与えられた場合、駆動モータ27が駆動することにより、出力軸および減速ギア列26を介してカムギア25が時計回りに回転する。これにより、セクターギア22がセクターギアバネ22cの弾性力(付勢力)に抗して反時計回り(図中の矢印L1方向)に回転する。この際、第1出力レバー23は、セクターギア22と一体的に反時計回りに回転し、この第1出力レバー23と係合している第2出力レバー24も同様に反時計回りに回転する。
第1出力レバー23およびセクターギア22とともに反時計回りに回転する第2出力レバー24の当接部24bが、図6に示したように、ラチェットレバー14の押圧中継ピン18に車両内側から当接して解除力を付与することになる。そうすると、ラチェットレバー14は、ラチェットレバーバネ14eの弾性力(付勢力)に抗して時計回り(図中のL2方向)に回転し、図7に示したような状態になると、ラチェットレバー14の連結部14aを介してラチェット13が時計回りに回転する。このように、ラチェット13が時計回りに回転することにより、ラッチ12のフック部12bとラチェット13の係合部13aとの当接係合状態が解除され、ラッチ12がラッチバネ12dの弾性復元力により図4において時計回りに回転する。従って、図4−1に示したように、切欠溝11aが開放され、ストライカSが切欠溝11aから離脱する方向に移動可能となり、ドアDを車両本体Bに対して開扉移動させることができるようになる。
セクターギア22は、フック部12bと係合部13aとの当接係合状態が解除された後も、外端面22bがカムギア25を歯合しており、そのまま反時計回りに回転する。これにより第1出力レバー23および第2出力レバー24も反時計回りに回転し、該第2出力レバー24の当接部24bに当接されたラチェットレバー14も時計回りに回転する。時計回りに回転するラチェットレバー14が図8に示したような回転許容限界に達した場合に、第2出力レバー24の当接部24bとラチェットレバー14の押圧中継ピン18との当接状態が解除される。これにより、ラチェットレバー14は、ラチェットレバーバネ14eの弾性復元力(付勢力)により反時計回りに回転して、初期の状態に戻る。一方、セクターギア22は、図9に示したような状態、すなわち外端面22bの車両外側の部分とカムギア25との歯合状態が解除された状態になった場合に、セクターギアバネ22cの弾性復元力(付勢力)により時計回りに回転することになる。この際、駆動モータ27は駆動を停止しており、これに伴うカムギア25の回転も停止している。
セクターギア22がセクターギアバネ22cの弾性復元力により時計回りに回転すると、第1出力レバー23および第2出力レバー24も時計回りに回転する。そして、図10に示したように、第1出力レバー23およびセクターギア22とともに時計回りに回転する第2出力レバー24の当接部24bが押圧中継ピン18に当接すると、つまり、当接部24bの車両内側の部分が押圧中継ピン18に当接すると、第2出力レバー24は、図11に示したように、出力レバーバネ24dの弾性力(付勢力)に抗して反時計回りに回転、すなわち第2出力レバー24は、出力レバー軸23bの軸心回りに回転する。この際、第2出力レバー24の係合片24cは、第1出力レバー23の長孔23c内を移動することになる。また、第2出力レバー24の当接部24bは、出力レバーバネ24dの弾性力により押圧中継ピン18の外周面を摺接する。
そして、図12に示したように、第2出力レバー24の当接部24bとラチェットレバー14の押圧中継ピン18との当接状態が解除されると、第2出力レバー24は、出力レバーバネ24dの弾性復元力(付勢力)により時計回りに回転して、係合片24cが長孔23cの下方縁部23dに当接した状態に戻る。その後、セクターギア22は、図5に示したような初期位置に戻る。
一方、図6に示した状態、すなわち反時計回りに回転する第2出力レバー24の当接部24bがラチェットレバー14の押圧中継ピン18に当接した状態になっても、例えばドア開閉装置を取り付ける際の締付力が強過ぎたこと等に起因してラチェットレバー14が回転できない場合には、第2出力レバー24は、出力レバーバネ24dの弾性力に抗して反時計回りに回転する。つまり、第2出力レバー24は、出力レバー軸23bの軸心回りに回転し、係合片24cは、長孔23cを挿通した状態で該長孔23c内を移動する。この際、第2出力レバー24の当接部24bの車両外側の部分が押圧中継ピン18の外周面に摺接する。そして、図13に示したように、当接部24bと押圧中継ピン18との当接状態が解除されると、第2出力レバー24は、出力レバーバネ24dの弾性復元力により時計回りに回転して、係合片24cが長孔23cの下方縁部23dに当接した状態に戻る。その後は、上述した動作を繰り返す。
上記ドア開閉装置を総括して説明すると、第1出力レバー23、第2出力レバー24および出力レバーバネ24dが伝達手段を構成していることになる。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るドア開閉装置によれば、ラチェットレバー14が回転できない場合に、第2出力レバー24が反時計回りに回転することにより開扉用アクチュエータユニット20側からの解除力を吸収して、該ラチェットレバー14に力が伝達することを遮断するので、開扉用アクチュエータユニット20に過度の負荷が作用することを規制することができる。従って、開扉用アクチュエータユニット20が破損することを防止でき、これにより、装置全体が破損してしまう虞れがない。
以上本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。例えば、上記実施の形態では、ストライカSをドアDに設け、ドア開閉装置を車両本体Bに設けていたが、本発明では、ストライカSを車両本体Bに設け、ドア開閉装置をドアDに設けても良い。これによっても上述の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、上述の実施の形態では、ヒンジタイプのドアDについて適用するドア開閉装置(扉体開閉装置)について説明したが、本発明はこれに限定されず、スライドドア、バックドア(ゲート)またはトランク等の各種の扉体にも適用することができ、これによっても上述の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
本発明の実施の形態に係るドア開閉装置を示した図である。 図1に示したドア開閉装置を側方から示したものであり、一部を断面で示した図である。 図1に示したドア開閉装置を適用する車両を概念的に示した側面図である。 図1に示したドア開閉装置に適用するラッチユニットの開放状態を示した概念図である。 図1に示したドア開閉装置に適用するラッチユニットのハーフラッチ状態を示した概念図である。 図1に示したドア開閉装置に適用するラッチユニットのフルラッチ状態を示した概念図である。 図1に示したドア開閉装置に適用する開扉用アクチュエータユニット20の動作を示した概念図である。 図1に示したドア開閉装置に適用する開扉用アクチュエータユニット20の動作を示した概念図である。 図1に示したドア開閉装置に適用する開扉用アクチュエータユニット20の動作を示した概念図である。 図1に示したドア開閉装置に適用する開扉用アクチュエータユニット20の動作を示した概念図である。 図1に示したドア開閉装置に適用する開扉用アクチュエータユニット20の動作を示した概念図である。 図1に示したドア開閉装置に適用する開扉用アクチュエータユニット20の動作を示した概念図である。 図1に示したドア開閉装置に適用する開扉用アクチュエータユニット20の動作を示した概念図である。 図1に示したドア開閉装置に適用する開扉用アクチュエータユニット20の動作を示した概念図である。 図1に示したドア開閉装置に適用する開扉用アクチュエータユニット20の動作を示した概念図である。
符号の説明
10 ラッチユニット
11 ラッチハウジング
11a 切欠溝
12 ラッチ
12a 噛合溝
12b フック部
12c 係止部
13 ラチェット
13a 係合部
13b 作用部
14 ラチェットレバー
14a 連結部
14b 第2ワイヤ連結部
14c 第1ワイヤ連結部
14d 押圧中継部
15 ラッチ軸
16 ラチェット軸
17 連結ピン
18 押圧中継ピン
20 開扉用アクチュエータユニット
21 アクチュエータハウジング
22 セクターギア
22a セクターギア軸
22b 外端面
22c セクターギアバネ
23 第1出力レバー
23a 連結部
23b 出力レバー軸
23c 長孔
24 第2出力レバー
24a 係合部
24b 当接部
24c 係合片
24d 出力レバーバネ
25 カムギア
25a カムギア軸
26 減速ギア列
27 駆動モータ
40 内部操作レバー
50 外部操作レバー
B 車両本体
D ドア
F 空間
W1 第1ワイヤケーブル
W2 第2ワイヤケーブル

Claims (2)

  1. 伝達手段を介して解除力を伝達することにより、全閉保持手段(10)を解除動作させて車両本体(B)に対する扉体(D)の開扉移動を許容するようにした扉体開閉装置(10,20)において、
    前記伝達手段は、
    前記解除力の伝達時に作動する第1伝達レバー(23)と、
    前記第1伝達レバー(23)に軸(23b)を介して連結されるとともに係合手段を介して係合された第2伝達レバー(24)と
    を備えて成り、
    前記係合手段は、常態においては、付勢手段(24d)により一方向に付勢された前記第2伝達レバー(24)を前記第1伝達レバー(23)と一体的に作動させて前記解除力を伝達させる一方、前記全閉保持手段(10)が解除動作できない場合には、前記付勢手段(24)の付勢力に抗して前記第2伝達レバー(24)を前記第1伝達レバー(23)とは別個に作動させて前記解除力を吸収させるものであることを特徴とする扉体開閉装置(10,20)
  2. 前記係合手段は、
    前記第1伝達レバー(23)に形成された長孔(23c)と、
    前記第2伝達レバー(24)に形成され、前記長孔(23c)に挿通する係合片(24c)と、
    前記係合片(24c)を前記長孔(23c)の開口縁部に当接させる態様で付勢する付勢手段(24d)と
    を有して成り、
    常態においては前記係合片(24c)を前記付勢手段(24d)により前記長孔(23c)の開口縁部に当接させて前記第2伝達レバー(24)を前記第1伝達レバー(23)と一体的に作動させる一方、前記全閉保持手段(10)が解除動作できない場合には前記係合片(24c)を前記付勢手段(24d)の付勢力に抗して前記長孔(23c)内を移動させて前記第2伝達レバー(24)を前記第1伝達レバー(23)とは別個に作動させるものであることを特徴とする請求項1に記載の扉体開閉装置(10,20)
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