JP4502824B2 - 車両用ドアクローザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータの回転力により、ドアを半ドア位置から全閉位置へ移動させるようにした車両用ドアクローザ装置に関する。
従来、車両用ドアクローザ装置においては、車体側に固着されたストライカと係合可能なラッチユニットと、ラッチユニットに操作力を伝達可能な連結部材を介して連結され、モータにより駆動可能なクローザユニットとを備え、ドアが半ドア位置まで閉じられると、クローザユニットのモータが駆動して、ラッチユニットをストライカと辛うじて係合したハーフラッチ状態から、完全に係合するフルラッチ状態に変位させることによって、ドアを半ドア位置から全閉位置に閉じるようになっている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2004−244892号公報 実公平7−11262号公報
しかし、上記特許文献1に記載された車両用ドアクローザ装置は、クローザユニットの操作力を伝達可能な連結部材を、撓曲可能なアウターケーシングに挿通されたケーブルとしているため、経年変化等の影響によりケーブルに伸びが発生しても、若干の伸びはアウターケーシングの配索経路の変位により吸収されてケーブルは弛むことはないが、その反面、高価なアウターケーシングを使用するため、コストの上昇を招く問題がある。
また、上記特許文献2に記載された車両用ドアクローザ装置は、上述の連結部材を、高価なアウターケーシングを使用しないケーブルとしているため、コストの上昇を抑えることができる反面、ケーブルに伸びが発生すると、ケーブルが弛み、それが原因で異音が発生する等の問題がある。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、高価なアウターケーシングを使用しないで、クローザユニットの操作力を伝達可能なケーブルの弛みを確実に抑えることができるようにした車両用ドアクローザ装置を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)車体とドアとのいずれか一方に設けられ、かつ他方に設けられるストライカと係合可能なラッチユニットと、該ラッチユニットに連結され、前記ドアを半ドア位置から全閉位置に移動させるように前記ラッチユニットを駆動可能なクローザユニットとを備えた車両用ドアクローザ装置において、前記ラッチユニットは、前記ストライカと係合可能なラッチと、第1スプリングの付勢力により待機位置に保持されるとともに、前記第1スプリングの付勢力に抗して前記待機位置からクローズ位置に移動させられることにより、前記ラッチを前記半ドア位置に対応するハーフラッチ位置から前記全閉位置に対応するフルラッチ位置へ移動させ得るクローザレバーとを有し、前記クローザユニットは、正逆回転可能なモータと、該モータの回転によりニュートラル位置とクローズ位置との間を移動可能であるとともに、引張方向の操作力を伝達可能なケーブル、及び該ケーブルの端部に連結される緊張手段を介して前記クローザレバーに連結され、前記ニュートラル位置から前記クローズ位置への移動により、前記クローザレバーを前記待機位置から前記クローズ位置へ移動させ得る駆動レバーとを有し、前記緊張手段は、前記ケーブルの端部に連結されるとともに、前記駆動レバーの前記ニュートラル位置から前記クローズ位置への移動に対してのみ前記駆動レバーと一体的に移動可能な作用レバーと、該作用レバーを一方向へ付勢するとともに、前記クローザレバーが前記待機位置にあるとき、前記第1スプリングより小さい付勢力を、前記ケーブルに対して引張方向へ付与可能な第2スプリングとを有する。
(2)上記(1)項において、クローザレバーは、駆動レバーのクローズ位置からニュートラル位置への移動に伴って、第1スプリングの付勢力により、第2スプリングの付勢力に抗してクローズ位置から待機位置へ復帰可能にする。
(3)上記(1)または(2)項において、作用レバーと駆動レバーとを、同軸により回動可能に設ける。
(4)上記(3)項において、第2スプリングの付勢力を、駆動レバーと作用レバーとの間に作用させる。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、作用レバーに、枢軸を中心とする円弧状のケーブルガイド部を設ける。
本発明によれば、次のような効果が奏せられる。
(a)請求項1記載の発明によると、駆動レバーのニュートラル位置での停止位置及びケーブル長さのばらつきを吸収して、常時、第2スプリングの付勢力によりケーブルを適度に緊張させることができるため、高価なアウターケーシングを使用することなく、ケーブルの弛みを確実に防止することができる。
(b)請求項2記載の発明によると、クローザレバーを第1スプリングの付勢力により確実に待機位置に復帰させることができ、確実な作動を得ることができる。
(c)請求項3記載の発明によると、作用レバーと駆動レバーとを同軸としたため、クローザユニットの小型化を図ることができる。
(d)請求項4記載の発明によると、第2スプリングの付勢力を、駆動レバーと作用レバーとの間に作用させたことにより、ケーブルの弛みを確実に防止することができる。
(e)請求項5記載の発明によると、作用レバーに、枢軸を中心とする円弧状のケーブルガイド部を設けたことにより、ケーブルの引張操作力を確実にクローザレバーに伝達することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明を適用した車両用ドアクローザ装置の正面図、図2は、同じく図1における矢印II方向から見た側面図である。なお、以下の説明では、図1における紙面奥、図2における左方を「前方」とし、図1における紙面手前、図2における右方を「後方」とする。
(1)は、車両の側面に開閉可能に設けられたスイングドア(以下、ドアと記す)の後端内部に取り付けられるドアクローザ装置で、ドアを閉じたとき、車体側に固着されたストライカ(2)(主に図3参照)と係合し、ドアを半ドア位置または全閉位置に拘束可能なラッチユニット(3)と、ドアを半ドア位置から全閉位置に強制的に移動可能なクローザユニット(4)とを備えている。
図3は、ラッチユニット(3)の正面図、図4〜図7は、ラッチユニット(3)における要部の各作動状態をそれぞれ示す。ラッチユニット(3)は、ドアの後端内部に固定される合成樹脂製のボディ(5)を有し、ボディ(5)には、ラッチ軸(6)により枢着され、ドアの開閉に伴ってストライカ(2)と係脱可能なラッチ(7)と、ポウル軸(8)により枢着され、ラッチ(7)の外周縁に設けられたフルラッチ爪部(7a)及びハーフラッチ爪部(7b)に係脱可能なポウル(9)と、クローザユニット(4)の駆動に基づいて、ラッチ(7)を後述のハーフラッチ位置からフルラッチ位置に移動させ得るクローザ手段(10)とが設けられている。なお、図3は、ラッチユニット(3)の内部構造を示すため、ボディ(5)の後面(図3において紙面手前)に固定されるカバープレート(11)を取り外した状態を示す。
ラッチ(7)は、ストライカ(2)から離脱したドアの開放位置に対応するオープン位置(図4参照)と、ストライカ(2)と辛うじて係合したドアの半ドア位置に対応するハーフラッチ位置(図5参照)と、ストライカ(2)と完全に係合したドアの全閉位置に対応するフルラッチ位置(図3、6及び図7参照)にそれぞれ回動可能であり、スプリング(図示略)によりオープン方向(図3〜図7において反時計方向)へ付勢されている。なお、ラッチ(7)のハーフラッチ位置及びフルラッチ位置は、ボディ(5)に設けられたハーフラッチ検出スイッチ(図示略)及びフルラッチ検出スイッチ(図示略)により検出され、その検出信号は、制御回路装置(図示略)に入力されるようになっている。
ポウル(9)は、スプリング(8a)により係合方向(図3〜図7において時計方向)へ付勢されるとともに、ラッチ(7)がハーフラッチ位置にあるとき、ラッチ(7)のハーフラッチ爪部(7b)に係合し、また、ラッチ(7)がフルラッチ位置にあるとき、フルラッチ爪部(7a)に係合して、ラッチ(7)のオープン方向への回動を阻止する。
ポウル(9)がラッチ(7)のフルラッチ爪部(7a)またはハーフラッチ爪部(7b)に係合しているとき、ドアの車外側に設けられたアウトサイドハンドル(図示略)または室内側に設けられたインサイドハンドル(図示略)が解除操作されると、ポウル(9)はスプリング(8a)の付勢力に抗して解除方向(図3〜図7において反時計方向)へ回動して、ラッチ(7)のフルラッチ爪部(7a)またはハーフラッチ爪部(7b)から離脱して、ドアの開扉を可能にする。
クローザ手段(10)は、ボディ(5)の下部に枢軸(13)により枢着される第1クローザレバー(12)と、下端部が第1クローザレバー(12)の左端部に連結軸(16)により回動可能に連結される第2クローザレバー(14)とからなるクローザレバーを有する。
第1クローザレバー(12)は、第1スプリング(15)(図1参照)により待機方向(図1及び図3〜図7において反時計方向)へ付勢され、常時は待機位置(図1、3〜5及び図7参照)に保持されるとともに、右端部に設けられた連結部(12a)には、引張操作力を伝達可能な上下方向を向くケーブル(17)の上端部が連結されている。
クローザユニット(4)における後述の作用レバー(45)の回動に基づき、ケーブル(17)が下方へ引っ張られると、第1クローザレバー(12)は、待機位置から時計方向へ所定角度回動したクローズ位置(図6参照)に回動し、また、ケーブル(17)の引張操作力が解除されると、第1スプリング(15)の付勢力により復帰回動させられて待機位置に停止するようになっている。
第2クローザレバー(14)は、第1クローザレバー(12)の待機位置とクローズ位置間の回動に伴って上下動して、待機位置(図1、3〜5及び図7参照)と待機位置から上方へ所定量移動したクローズ位置(図6参照)との間を移動可能であるとともに、その上端部は、ボディ(5)の前面に枢軸(18b)により枢着されたキャンセルレバー(18)のガイド孔(18a)に摺動可能に支持され、また、上端部には、ラッチ(7)がハーフラッチ位置にあるときラッチ(7)の外周縁に設けられた係合部(7c)に対して下方から係合可能な爪部(14a)を有している。
キャンセルレバー(18)は、常時は図3〜図7に示す位置に保持されているが、例えば、クローザユニット(4)の駆動中に、ドアと車体との間に異物が挟み込まれたような場合、インサイドハンドルまたはアウトサイドハンドルの解除操作に基づいて、時計方向へ所定量回動し、第2クローザレバー(14)の爪部(14a)をラッチ(7)の係合部(7c)から離脱させることによって、クローザユニット(4)の駆動中にあってもドアの開扉操作を可能にする。
ラッチ(7)がハーフラッチ位置にあるとき、第1クローザレバー(12)及び第2クローザレバー(14)が、第1スプリング(15)の付勢力に抗して、待機位置からクローズ位置に移動させられることによって、第2クローザレバー(14)の爪部(14a)がラッチ(7)の係合部(7c)に下方から係合して、ラッチ(7)をハーフラッチ位置からフルラッチ位置へ移動させることができる。
図8〜図13は、クローザユニット(4)における要部の各作動状態、図14は、要部の斜視図をそれぞれ示す。クローザユニット(4)は、図1、2に示すように、ラッチユニット(3)の下部に設けられるとともに、ラッチユニット(3)の下部に固定されるベースプレート(41)と、正逆回転可能なモータ(42)と、モータ(42)の回転を減速して回転可能なウォームホイール(43)と、ウォームホイール(43)に設けられたピニオン(43a)に噛合して正逆回転可能な駆動レバーをなすセクタギヤ(44)と、ラッチユニット(3)の第1クローザレバー(12)に連結されたケーブル(17)の下端部が連結される作用レバー(45)と、付勢力がセクタギヤ(44)と作用レバー(45)との間に作用する第2スプリング(46)と、セクタギヤ(44)の後述のニュートラル位置を検出可能な検出スイッチ(47)とを有している。なお、本発明に係わる緊張手段は、作用レバー(45)と第2スプリング(46)とにより形成される。
モータ(42)は、ハーフラッチ検出スイッチのハーフラッチ検出に基づいて正転し、フルラッチ検出スイッチのフルラッチ検出に基づいて逆転し、また、検出スイッチ(47)のニュートラル検出に基づいて停止するように、制御回路装置により制御される。
セクタギヤ(44)は、枢軸(48)によりベースプレート(41)の一側面(図1において右方、図2において紙面手前)に枢着されるとともに、ウォームホイール(43)のピニオン(43a)に噛合する歯部(44a)を有し、モータ(42)の正転により、ウォームホイール(43)及びピニオン(43a)を介して、ニュートラル位置(図2、8参照)から時計方向へ所定量回動したクローズ位置(図9参照)に回動し、また、モータ(42)の逆転により、ウォームホイール(43)及びピニオン(43a)を介して、クローズ位置からニュートラル位置に回動して停止する。
作用レバー(45)は、セクタギヤ(44)のニュートラル位置からクローズ位置に向かうクローズ方向への回動に対してのみセクタギヤ(44)と一体的に回動し得るように、ベースプレート(41)の他側面(図1において左方、図2において紙面奥側)にセクタギヤ(44)と同軸である枢軸(48)により枢支されるとともに、右端部に設けられた連結部(45a)がケーブル(17)の下端部が連結されている。これにより、セクタギヤ(44)は、モータ(42)の回転によりニュートラル位置とクローズ位置との間を移動可能であるとともに、引張方向の操作力を伝達可能なケーブル(17)、及びケーブル(17)の下端部に連結される作用レバー(45)及び第2スプリング(46)から成る緊張手段を介して第2クローザレバー(14)に連結される。
また、作用レバー(45)の連結部(45a)の上方には、ケーブル(17)が当接可能な枢軸(48)を中心とする円弧状のケーブルガイド部(45b)が設けられている。
ケーブル(17)は、前述のように、上端部が第1クローザレバー(12)に、また、下端部が作用レバー(45)にそれぞれ連結されるとともに、その中間部は、第1クローザレバー(12)の下方に設けられたプーリ(49)に掛け渡されている。
第2スプリング(46)は、コイル部(46a)が枢軸(48)に巻装されるとともに、一端部(46b)がセクタギヤ(44)の係止部(44c)に、また他端部(46c)が作用レバー(45)の係止部(45d)に掛止されることにより、第1スプリング(15)より小さい付勢力を、作用レバー(45)のクローズ方向(図2及び図8〜図13)、すなわちケーブル(17)の引張方向に付与している。
第1、2クローザレバー(12)(14)が待機位置、また、セクタギヤ(44)がニュートラル位置にそれぞれあるとき、第2スプリング(46)の付勢力をもって、作用レバー(45)をクローズ方向へ付勢することにより、ケーブル(17)を緊張させて、ケーブル(17)の弛みを吸収することができる。
なお、第2スプリング(46)の付勢力は、ケーブル(17)を介して第1クローザレバー(12)に伝達されるが、第1クローザレバー(12)を待機位置に保持している第1スプリング(15)の付勢力は、第2スプリング(46)の付勢力より大きいため、第1クローザレバー(12)を確実に待機位置に復帰させることができ、また、第2スプリング(46)の付勢力により、第1クローザレバー(12)が待機位置から移動するようなことはない。
モータ(42)の正転により、セクタギヤ(44)がニュートラル位置からクローズ方向へ回動した場合には、セクタギヤ(44)の係合部(44d)(ベースプレート(41)の貫通孔(41a)を貫通して、ベースプレート(41)の他側面に突出する部分)が作用レバー(45)の被係合部(45c)に当接する。これにより、作用レバー(45)は、セクタギヤ(44)のクローズ方向への回動に対してのみセクタギヤ(44)と一体的に回動して、ケーブル(17)を下方へ引っ張り、第1クローザレバー(12)及び第2クローザレバー(14)を待機位置からクローズ位置に移動させることができる。
モータ(42)の逆転により、セクタギヤ(44)がクローズ位置からニュートラル位置に復帰回動してニュートラル位置に停止する場合、初期設定においては、セクタギヤ(44)に設けられた検出部(44b)が検出スイッチ(47)の検知アーム(47a)に接触すると同時に、モータ(42)を直ちに停止制御して、セクタギヤ(44)及び作用レバー(45)を図8に示すニュートラル位置に停止させるようになっている。
次に、本発明の車両用ドアクローザ装置の作用について説明する。ドアが開いている場合には、図4に示すように、ラッチユニット(3)におけるラッチ(7)はオープン位置、また第1、2クローザレバー(12)(14)は、第1スプリング(15)の付勢力により待機位置に保持されている。また、セクタギヤ(44)及び作用レバー(45)は、図8に示すように、それぞれニュートラル位置に停止している。
なお、セクタギヤ(44)及び作用レバー(45)は、モータ(42)の停止制御のタイミング及びケーブル(17)の伸び等の影響を受け、必ずしも図8に示す初期設定のニュートラル位置に停止している訳ではないが、説明の便宜上、初期設定のニュートラル位置に停止しているものとする。
ドアが半ドア位置まで閉じると、図5に示すように、ラッチ(7)がハーフラッチ位置に回動し、ポウル(9)はハーフラッチ爪部(7b)に係合し、また、ハーフラッチ検出スイッチはラッチ(7)のハーフラッチ位置を検出する。この検出に基づいて、クローザユニット(4)におけるモータ(42)は、制御回路装置により正転制御され、ウォームホイール(43)及びピニオン(43a)を介して、セクタギヤ(44)を図8に示すニュートラル位置からクローズ方向へ回動させる。セクタギヤ(44)は、クローズ方向への回動に伴って、係合部(44d)が作用レバー(45)の被係合部(45c)に当接することにより、作用レバー(45)をクローズ方向へ回動させる。
作用レバー(45)は、セクタギヤ(44)と共に図9に示すクローズ位置まで回動して、ケーブル(17)を下方へ引っ張ることにより、第1スプリング(15)の付勢力に抗して、第1、2クローザレバー(12)(14)を図5に示す待機位置から図6に示すクローズ位置へ移動させる。このとき、作用レバー(45)の回動に伴って、ケーブル(17)が作用レバー(45)のケーブルガイド部(45b)に案内されるため、ケーブル(17)を円滑に下方へ引っ張り、ケーブル(17)の引張操作力を第1クローザレバー(12)に確実に伝達させることができる。
第1、2クローザレバー(12)(14)がクローズ位置へ向けて移動すると、第2クローザレバー(14)の爪部(14a)がラッチ(7)の係合部(7c)に下方から係合し、ラッチ(7)をハーフラッチ位置からフルラッチ位置に移動させる。これにより、ドアは半ドア位置から全閉位置に移動させられる。
ラッチ(7)がフルラッチ位置に回動して、フルラッチ検出スイッチがフルラッチ検出を行なうと、モータ(42)は、制御回路装置により逆転制御され、セクタギヤ(44)をクローズ位置からニュートル位置へ向けて復帰回動させる。この復帰回動に伴って、第1、2クローザレバー(12)(14)は、第1スプリング(15)の付勢力により、第2スプリング(46)の付勢力に抗してクローズ位置から待機位置に復帰回動する。また、これと同時に、作用レバー(45)は、ケーブル(17)を介して、第2スプリング(46)の付勢力に抗してニュートラル位置に向けて回動させられる。
検出スイッチ(47)がセクタギヤ(44)のニュートラル位置を検出すると、モータ(42)は停止制御される。これにより、セクタギヤ(44)及び作用レバー(45)はニュートラル位置に停止する。この場合、ケーブル(17)の長さ及び検出スイッチ(47)の検出タイミング等のばらつき等の影響により、セクタギヤ(44)及び作用レバー(45)は、必ずしも図8に示す初期設定のニュートラル位置に停止するとは限らない。
例えば、ケーブル(17)が正規の長さで、かつ検出スイッチ(47)の検出タイミングが遅延検出の場合には、図10に示すように、セクタギヤ(44)は、初期設定のニュートラル位置(A)を僅かに超過した位置(B)に停止し、また同じく検出タイミングが早期検出の場合には、図11に示すように、セクタギヤ(44)は、初期設定のニュートラル位置(A)の僅か手前の位置(C)に停止する。さらには、検出スイッチ(47)の検出タイミングが正確で、かつケーブル(17)が正規の長さより短い場合には、図12に示すように、作用レバー(45)は、初期設定のニュートラル位置(D)の僅か手前の位置(E)に停止し、また同じくケーブル(17)が正規の長さより長い場合には、図13に示すように、作用レバー(45)は、初期設定のニュートラル位置(D)を僅かに超過した位置(F)に停止する。
上述のように、ケーブル(17)の長さ及び検出スイッチ(47)の検出タイミング等のばらつき等が発生すると、従来技術によると、早期検出、及びケーブル(17)が正規の長さより長い場合には、ケーブル(17)に弛みが発生し、また、遅延検出及びケーブル(17)が正規な長さより短い場合には、第1、2クローザレバー(12)(14)がクローズ位置から待機位置に復帰する際、待機位置の手前で停止してしまい、作動不良を引き起こすおそれがある。
しかし、本発明における実施形態においては、図8及び図10〜図13に示すようないずれの状態においても、第1、2クローザレバー(12)(14)を、第1スプリング(15)の付勢力により待機位置に保持した状態で、第1スプリング(15)の付勢力より小さい第2スプリング(46)の付勢力をもって、作用レバー(45)を介して、ケーブル(17)に引張方向への付勢力を付与している、これにより、検出スイッチ(47)の検出タイミング及びケーブル(17)の長さのばらつきが発生しても、これらのばらつきを吸収して、ケーブル(17)を適度に緊張させ、ケーブル(17)の撓みを確実に防止することができるとともに、第1、2クローザレバー(12)(14)を確実に待機位置に復帰させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、本実施形態に対して、次のような種々の変形や変更を施すことが可能である。
(i)第1クローズレバー(12)と第2クローズレバー(14)とを一体的に形成する。
(ii)セクタギヤ(44)と作用レバー(45)とを別軸にする。
(iii)駆動レバーを、セクタギヤ(44)以外の他のレバーに置き換える。
(iv)緊張手段を、ラッチユニット(3)における第2クローズレバー(14)側に設ける。
本発明の適用した車両用ドアクローザ装置の正面図である。 図1における矢印II方向から見た一部切欠き側面図である。 ラッチユニットの内部構造を示す正面図である。 ラッチユニットのオープン状態にあるときの要部の作動説明図である。 ラッチユニットのハーフラッチ状態にあるときの要部の作動説明図である。 ラッチユニットのクローズ作動状態にあるときの要部の作動説明図である。 ラッチユニットのフルラッチ状態にあるときの要部の作動説明図である。 クローザユニットにおける初期設定のニュートラル状態の要部の作動説明図である。 クローザユニットが駆動状態にあるときの要部の作動説明図である。 クローザユニットが遅延停止状態にあるときの要部の作動説明図である。 クローザユニットが早期停止状態にあるときの要部の作動説明図である。 ケーブルが短い場合のクローザユニットにおけるニュートラル停止状態にあるときの要部の作動説明図である。 ケーブルが長い場合のクローザユニットにおけるニュートラル停止状態にあるときの要部の作動説明図である。 要部を前方から見た斜視図である。
符号の説明
(1)ドアクローザ装置
(2)ストライカ
(3)ラッチユニット
(4)クローザユニット
(5)ボディ
(6)ラッチ軸
(7)ラッチ
(7a)フルラッチ爪部
(7b)ハーフラッチ爪部
(7c)係合部
(8)ポウル軸
(8a)スプリング
(9)ポウル
(10)クローザ手段
(11)カバープレート
(12)第1クローザレバー(クローザレバー)
(12a)連結部
(13)枢軸
(14)第2クローザレバー(クローザレバー)
(14a)爪部
(15)第1スプリング
(16)連結軸
(17)ケーブル
(18)キャンセルレバー
(18a)ガイド孔
(18b)枢軸
(41)ベースプレート
(41a)貫通孔
(42)モータ
(43)ウォームホイール
(43a)ピニオン
(44)セクタギヤ(駆動レバー)
(44a)歯部
(44b)検出部
(44c)係止部
(44d)係合部
(45)作用レバー
(45a)連結部
(45b)ケーブルガイド部
(45c)被係合部
(45d)係止部
(46)第2スプリング
(46a)コイル部
(46b)一端部
(46c)他端部
(47)検出スイッチ
(47a)検知アーム
(48)枢軸
(49)プーリ

Claims (5)

  1. 車体とドアとのいずれか一方に設けられ、かつ他方に設けられるストライカと係合可能なラッチユニットと、該ラッチユニットに連結され、前記ドアを半ドア位置から全閉位置に移動させるように前記ラッチユニットを駆動可能なクローザユニットとを備えた車両用ドアクローザ装置において、
    前記ラッチユニットは、前記ストライカと係合可能なラッチと、第1スプリングの付勢力により待機位置に保持されるとともに、前記第1スプリングの付勢力に抗して前記待機位置からクローズ位置に移動させられることにより、前記ラッチを前記半ドア位置に対応するハーフラッチ位置から前記全閉位置に対応するフルラッチ位置へ移動させ得るクローザレバーとを有し、
    前記クローザユニットは、正逆回転可能なモータと、該モータの回転によりニュートラル位置とクローズ位置との間を移動可能であるとともに、引張方向の操作力を伝達可能なケーブル、及び該ケーブルの端部に連結される緊張手段を介して前記クローザレバーに連結され、前記ニュートラル位置から前記クローズ位置への移動により、前記クローザレバーを前記待機位置から前記クローズ位置へ移動させ得る駆動レバーとを有し、
    前記緊張手段は、前記ケーブルの端部に連結されるとともに、前記駆動レバーの前記ニュートラル位置から前記クローズ位置への移動に対してのみ前記駆動レバーと一体的に移動可能な作用レバーと、該作用レバーを一方向へ付勢するとともに、前記クローザレバーが前記待機位置にあるとき、前記第1スプリングより小さい付勢力を、前記ケーブルに対して引張方向へ付与可能な第2スプリングとを有することを特徴とする車両用ドアクローザ装置。
  2. クローザレバーは、駆動レバーのクローズ位置からニュートラル位置への移動に伴って、第1スプリングの付勢力により、第2スプリングの付勢力に抗してクローズ位置から待機位置へ復帰可能にしたことを特徴とする請求項1記載の車両用ドアクローザ装置。
  3. 作用レバーと駆動レバーとを、同軸により回動可能に設けたことを特徴とする請求項1または2記載の車両用ドアクローザ装置。
  4. 第2スプリングの付勢力を、駆動レバーと作用レバーとの間に作用させたことを特徴とする請求項3記載の車両用ドアクローザ装置。
  5. 作用レバーに、枢軸を中心とする円弧状のケーブルガイド部を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用ドアクローザ装置。
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