JP4368450B2 - インキ供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はインキシートを用いる感圧または感熱転写式プリンタのインキ供給装置に関し、特にラベルプリンタのように転写部位毎に色分け印刷するプリンタに用いて好適なインキ供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
値段や内容表示に用いるラベルやタグに印刷するには、広幅なラインヘッドを備え、ヘッド幅に対応した広幅なインキシートから感圧転写または感熱転写により印字用紙にインキを転写するプリンタが多く用いられている。図4は感熱転写式ラベルプリンタの概略図で、1は印字用紙としてのラベル、2は感熱転写式のインキシート、3はサーマル式のラインヘッド、4はプラテンローラーである。そして、印字を行う際にはラベル1にインキシート2を重ねた状態でラインヘッド3とプラテンローラー4の間に挿通しつつ、ラインヘッド3に通電を行い、ラインヘッド3の発熱によってインキシート2からラベル1にインキを転写させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、これらのラベルプリンタでは印字項目(印字箇所)の偏りがあるとインキシート上に転写頻度の高い部位と低い部位が連続して形成され、加圧や加熱による延びや膨張が累積してシートの張力にムラが生じ易く、印字不良の原因になるという問題があった。
【0004】
また、別の問題として、従来から印字箇所毎に異なる色で印字したいという要望があり、図5に示すように単一のシート基材に複数色の転写用インキを、例えば5(赤)、6 (黒)のように部位毎に塗り分けたインキシート7も知られている。しかし、この種のインキシートは一つのシート基材に色インキ毎に1色ずつ塗布・乾燥・巻き取り等を繰り返して製造するもので、製造に膨大な手数がかかるものであった。
【0005】
本発明は上記従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の第1の目的は広幅な印字ヘッドを用いて印字密度に偏りがあるような印刷を繰り返し行っても、インキシートに延びや膨張による障害を発生しにくいインキ供給装置を提供することにある。
【0006】
また、本発明の第2の目的は安価な単色のインキシートを組み合わせて色分け印字ができるインキ供給装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する為に請求項1の発明によれば、複数のインキシートが軸支された送出部と各インキシートを巻き取る巻取部とからなるインキ供給装置において、前記送出部または巻取部のうち少なくとも巻取部は、両端に摩擦部を有する複数の巻芯と、少なくとも一端に摩擦部を有する支持軸を有し、
前記各巻芯はその摩擦部を隣接する巻芯の摩擦部または支持軸の摩擦部に向け押圧されつつ前記支持軸に回転可能に支持されて支持軸と一体回転可能であるとともに、各インキシートに所定値以上の張力が加わった場合は、そのインキシートの巻芯が空転することを特徴とするインキ供給装置が提供される。
また、請求項2の発明によれば、前記インキシートのうち少なくとも1つは色違いとすることができる。
そして、請求項3の発明によれば、前記摩擦部間の少なくとも1箇所にスペーサを設けることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、図1ないし図3を用いて本発明の実施の形態を説明する。図中、8は本実施の形態におけるインキ供給装置を示し、該インキ供給装置8は送出部9と巻取部10からなる。送出部9は回転軸11と、該回転軸11に図示しない固定治具を介して軸支された複数の色違いのインキシート12,13,14,15からなり、該各インキシート12〜15が巻取部10に巻き取られる際に回転軸11が回転してインキシートを送り出す。
【0009】
巻取部10は図2に示す如く、複数の巻芯16,17,18,19と支持軸20から大略構成される。各巻芯16〜19は両端にフランジ状の摩擦部16A,17A,18A,19Aを有する円筒状をなし、各摩擦部を除いたこの円筒の上に使用済みのインキシートを巻き取るようになっている。そして、各巻芯16〜19はその摩擦部間に後述するスペーサ部材21を介して支持軸20上に回転可能に支持される。
【0010】
支持軸20は図3に示すように基端側に鍔状の摩擦部20Aが、先端側に雄ねじ部20Bが形成され、中間には径方向に対向し軸方向に伸長する2つの係合溝20Cが形成されている。また、該支持軸20の先端側には前記摩擦部20Aと対をなすように、後述する押圧部材(他の摩擦部)が設けられている。
【0011】
21は前記巻芯16,17,18,19の摩擦部間に介挿されたスペーサ部材で、該各スペーサ部材21はリング状のスペーサ本体21Aと、該スペーサ本体21Aの側面に径方向外側から中心に向けて螺着された一組の係止ねじ21Bと、前記スペーサ本体21Aの両端面に貼着されたフエルトなどの摺動抵抗部材21Cとからなる。そして、該スペーサ部材21は支持軸20に挿通され、各係止ねじ21Bを締めて係合溝20C内に進入させることにより回転運動を規制され、軸方向の移動を許容される。
【0012】
22は支持軸20の先端側に配設された他の摩擦部としての押圧部材で、該押圧部材22は前記スペーサ部材21と略同様の本体22A,係止ねじ22B,巻芯19側にのみ貼着された摺動抵抗部材22Cとからなり、前記巻芯19の先端側にスペーサ部材21と同様にして取り付けられる。
【0013】
23は支持軸20の基端側の摩擦部20Aと巻芯16の摩擦部16Aの間に介挿された摩擦パッドで、該摩擦パッド23は前記摺動抵抗部材21Cと同様、フェルトなどからリング状に形成されたもので、前記摺動抵抗部材21Cのようにスペーサ本体21Aに貼着などの手段で一体化されていてもよい。
【0014】
24は支持軸20のねじ部20Bに螺着された締めねじ、25は支持軸20の外周で締めねじ24と押圧部材22の間に支持された付勢ばねを示し、該付勢ばね25は前記締めねじ24を締め付けることにより前記押圧部材22を介して各巻芯16〜19を支持軸20の摩擦部20A側に付勢する。このとき、各巻芯16〜19はスペーサ部材21、押圧部材22、摩擦パッド23を介してその摩擦部16A〜19Aを隣接する巻芯の摩擦部または支持軸の摩擦部20Aに向け押圧しつつ、支持軸20に回転可能に支持される。
【0015】
本実施の形態は以上の如く構成され、巻取部10が回転するときには原則として各巻芯16〜19が支持軸20と一体回転する。しかし、各インキシート12〜15に所定値以上の張力が加わったときには、各摩擦部とスペーサ部材21の摺動抵抗部材21C、押圧部材22の摺動抵抗部材22C、摩擦パッド23が滑り、各巻芯に空転を許すようになる。
【0016】
従って、本インキ供給装置をラベルプリンタに用いれば、各インキシートがそれぞれ別々に生産されたものを複数組み合わせたものだから、低コストで各インキシートに対応した色分け印字ができる。
【0017】
そして、各インキシート12〜15に一定値以上の張力が加わったときに各巻芯16〜19に空転を許すようにしたから、特定の色インキを多用するような印字様式や偏った印字密度の印字を繰り返して行い、各インキシートに加圧、加熱による伸びや膨張が生じても、各インキシート12〜15の巻き取り量(各巻芯の回転量)の差として吸収され、インキシートに張力不均一に起因する障害が発生するのを抑え、印字品質が向上できる。
【0018】
さらに、印字用紙や印刷様式によっては色違いの各インキシート12〜15が軸方向に隙間をもって離間していてもよく、本実施形態はこれに対応して各巻芯16〜19間にスペーサ21を設けたものである。これにより、巻取部10が回転してインキシートを巻き取るときに隣接する各インキシート同士が干渉したり、重なって巻き取られるなどの動きをスペーサ21により規制できる他、サイズの融通が利くようになる等、種々の効果を奏する。
【0019】
なお、前記実施の形態では4個の巻芯(インキシート)からなるインキ供給装置を例示したが、本発明はこれに限るものでなく、2個以上の巻芯を有するものでれば適用可能である。また、スペーサ21は大径の円板状のものを例示したが、本発明に用いるスペーサとは隙間を一定に確保できる部材であれば、扇形、正方形、長方形など他の形状も含み、インキシートの巻き径より小径なものも含む概念である。さらに、スペーサ21はスペーサ本体21Aの両端面に摺動抵抗部材21Cを貼着する場合を例示したが、摩擦パッド23の如く、貼着せずに介挿して設けてもよい。
【0020】
【発明の効果】
以上詳述したとおり、請求項1の発明によれば、偏った印字密度や色の配置で繰り返し印字を行ってもインキシートに延びや膨張による障害を発生しにくいインキ供給装置が提供でき、印字品質を向上できる。また、請求項2の発明によれば、別々に生産されたインキシートを所望の幅寸法、配色に組み合わせて使用することができ、安価に色分け印字ができる。また、請求項3の発明によれば、インキシートを送り出すとき、または巻き取るときに、隣接する各インキシート同士が干渉したり、重なって巻き取られるなどの動きをスペーサにより規制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のインキ供給装置全体を示す外観図である。
【図2】図1中の矢示II-II方向断面図である。
【図3】巻取部の部品構成を示す組立図である。
【図4】従来の熱転写式ラベルプリンタの要部を示す説明図である。
【図5】従来の多色転写用インキシートを示す外観図である。
【符号の説明】
8 インキ供給装置
9 送出部
10 巻取部
12,13,14,15 インキシート
16,17,18,19 巻芯
16A,17A,18A,19A,20A 摩擦部
20 支持軸
20C 係合溝
21 スペーサ部材
21B 係止ねじ
21C 摺動抵抗部材
22 押圧部材
23 摩擦パッド
24 締めねじ
25 付勢ばね
Claims (3)
- 複数のインキシートが軸支された送出部と各インキシートを巻き取る巻取部とからなるインキ供給装置において、
前記送出部または巻取部のうち少なくとも巻取部は、両端に摩擦部を有する複数の巻芯と、少なくとも一端に摩擦部を有する支持軸を有し、
前記各巻芯はその摩擦部を隣接する巻芯の摩擦部または支持軸の摩擦部に向け押圧されつつ前記支持軸に回転可能に支持されて支持軸と一体回転可能であるとともに、各インキシートに所定値以上の張力が加わった場合は、そのインキシートの巻芯が空転することを特徴とするインキ供給装置。 - 前記インキシートのうち少なくとも1つが色違いである請求項1に記載のインキ供給装置。
- 前記摩擦部間の少なくとも1箇所にスペーサを設けてなる請求項1または2に記載のインキ供給装置。
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