JP4368203B2 - 撮像装置および撮像画像加工方法 - Google Patents
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図1は、本発明の撮像装置の一実施例としてのデジタルカメラの構成例を示すブロック図であり、デジタルカメラ100はレンズブロック41が接続部43を介してカメラ本体42に接続されてなっている。
シグナルジェネレータ16は、また、VRAM17に記憶したYUVデータを読み出してD/A変換回路18に出力し、D/A変換させた後、アンプ19を介して液晶ディスプレイ20に出力し画像表示させる。なお、アンプ19から出力されたビデオ信号は図示しない外部装置にも出力可能である。
RAM23は、CPU21が各種の処理を実行する上で必要なプログラムおよびデータ等を適宜記憶する。
キー入力部24は、図2に示すような各種の入力キーやボタンを備えており、使用者によって操作されると、対応するキーやボタンの状態信号をCPU21に送出する。また、キー入力部24の他に、入力ペンやタッチペン等のポインティングデバイスを付加してもよい。
図2は、本発明を適用したデジタルカメラに設けられているキー入力部24の代表的なキーまたボタンの配置例を示す図である。図2で、フレームボタン61は切抜き画像メモリ14Aから切抜き画像を読み出すときに使用者によって操作され、移動キー62は液晶ディスプレイ20に表示されるカーソルを上下左右方向に移動させるときに操作され、レリーズボタン63は撮影された画像をフラッシュメモリ14に記録するときに操作され、再生ボタン64はフラッシュメモリ14に記録された記憶画像(撮影画像、予め登録されている画像、単色画像およびICカードに登録されている画像等を含む)を再生させる再生モードを設定するときに操作される。
図3は、図1のデジタルカメラの処理モードの構成例を示す説明図であり、デジタルカメラの処理モードは、記録モードおよび再生モードからなる通常撮影モードと近接撮影等の特殊撮影モードに大別され、通常モードと特殊撮影モードとの切換えは図示しない処理モード切換えスイッチの切換えによりなされる。
次に、図1のデジタルカメラの各モード下での動作について説明する。
処理モードが記録モードになると先ず撮像モードに遷移する。撮像モードでは、CCD2から周期的に取込まれる1フレーム分の画像データが液晶ディスプレイ20上にスルー画像表示される。撮像モード下で、マスクボタン66或いはフレームボタン61を押すとスルー画像合成モードとなり、所望の画像をマスクパターンにしたり、画像と所望のマスクパターン或いは切抜き画像を合成表示したり、画像合成等を行なうことができる。また、アップダウンキー67を押すと撮影用案内枠を表示することができる。また、レリーズボタン63を押すと記録保存モードになり、所望のスルー画像或いは合成された画像等をフラッシュメモリ14に記録できる。
記録モード下で、使用者が記録ボタン65を押すと、CPU21は撮影指示信号を送ってタイミングジェネレータ12を制御し、被写体像の取込みを行なわせる。タイミングジェネレータ12は、CPU21から撮影指示信号を受け取ると端子32を介して駆動回路5を駆動し、CCD2によって変換された画像信号を取込ませる。CCD2には使用者が撮像レンズ1を向けた被写体の光学像が撮像レンズ1を介して結像しているので、CCD2を駆動回路5で駆動することによりCCD2で光電変換された画像信号がアンプ3を介してA/D変換回路4に入力される。A/D変換回路4は入力された画像信号をA/D変換して画像データとし、端子31を介してタイミングジェネレータ12に供給する。タイミングジェネレータ12は、入力された画像データ(Ye,Cy,Gr)をDRAM13に記憶する。CPU21はDRAM13に一旦記憶された画像データを読み出し、シグナルジェネレータ16に供給する。
シグナルジェネレータ16はこの画像データのホワイトバランスを調整すると共に、エンコード処理してビデオデータ(YUVデータ)を生成し、VRAM17に一旦記憶させる。シグナルジェネレータ16は、また、VRAM17に描画したビデオデータを読み出してD/A変換回路18に供給する。
D/A変換回路18はこのビデオデータをD/A変換し、アンプ19を介して液晶ディスプレイ20に出力し、表示させる。このようにして、液晶ディスプレイ20には使用者が撮像レンズ1を介してモニターしている画像(スルー画像)が表示される。使用者はこの液晶ディスプレイ20に表示された画像を見て被写体を確認することができる。
なお、以上のようにして液晶ディスプレイ20に表示するスルー画像用のビデオデータは簡単に生成できる。例えば、DRAM13に記憶された画像データのうち、Ye成分のみを用いて輝度データと色差データが生成されるので、これらのデータを用いて、撮像レンズ1を介した時々刻々と変化する画像(すなわち、スルー画像)を迅速に更新し、液晶ディスプレイ20に表示することができる。
モード時に、使用者がマスクボタン66或いはフレームボタン61を押すとスルー画像合成モードとなる。
マスクボタン66が押された場合には、スルー画像のなかからマスクパターンとして望ましい部分を切抜いてマスクパターンメモリ14Bに登録したり、スルー画像の所望の部分と所望のマスクパターンとを合成して所望の切抜き画像を作成することができる。また、フレームボタン61を押すとスルー画像に切抜き画像メモリ14Aに記録されている所望の切抜き画像を貼込み、合成できる。なお、スルー画像合成モード下のデジタルカメラ100の動作については後述する(図4,実施例1〜3,7,8〜10)。
撮像モード下でアップダウンキー67を押すと運転免許証やパスポート写真撮影用等の撮影用案内枠を表示することができる。なお、案内枠の表示動作については後述する(実施例7)
一方、記録モード下で、レリーズボタン63を操作して記録指示を行なうと、CPU21はDRAM13に記憶されている画像データ(画像合成モード下で合成された合成画像データの場合を含む)をシグナルジェネレータ16に供給し、Ye成分,Cy成分,Gr成分の全てを用いて、より正確にビデオデータを生成(エンコード)させ、静止画像として液晶ディスプレイ20に表示する。さらに、CPU21はこのビデオデータを圧縮/伸張回路15に供給し、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で圧縮処理を実行させる。圧縮されたビデオデータはフラッシュメモリ14に記録される(書込まれれる)。
なお、記録保存の際にマスクパターンと合成画像とその背景画像(この場合は記録画像)をフラッシュメモリ14上で関連付ける情報(例えば、合成画像および背景画像の画像番号や、マスクパターンの種類や画像番号、切抜き画像の画像番号等)を対応づけてフラッシュメモリ14上に設けられたリンクテーブル50に書込むようにしてもよい。なお、画像番号の代りに各画像やマスクパターンの格納位置を書込むようにしてもよい。
通常モード下で、再生ボタン64を押すと再生/表示モードとなり、フラッシュメモリ14に記録されている記録画像を読み出し、再生して液晶ディスプレイ20に表示する。また、再生ボタンを押す毎に次の記録画像が読み出されて再生され、液晶ディスプレイ20に表示されるので、利用者は所望の再生画像を得ることができる。
なお、再生ボタンを押し続けると表示画像が早送りされ、再生ボタンから指を離すとその時点の画像が表示される早送りモードを付加するように構成してもよい。
再生/表示モードでマスクボタン66またはレリーズボタン63を押すと記録画像合成モードとなり、記録画像の中の所望の再生画像からマスクパターンを生成したり、記録画像に所望のマスクパターン或いは切抜き画像を重畳表示したり、所望の切抜き画像を記録画像に貼込み合成することができる。
利用者がキー入力部24の再生ボタン64を操作して再生/表示モードに設定すると、CPU21はフラッシュメモリ14に書込まれている1画像分のビデオデータを読み出して圧縮/伸張回路15に供給する。
圧縮/伸張回路15はこのビデオデータに伸張処理を施してシグナルジェネレータ16に供給する。
シグナルジェネレータ16は受け取ったビデオデータに同期信号などを付加し、VRAM17に一旦描画してから、VRAM17に描画したビデオデータを読み出してD/A変換回路18に供給する。
D/A変換回路18はこのビデオデータをD/A変換し、アンプ19を介して液晶ディスプレイ20に出力し表示させる。このようにして、液晶ディスプレイ20にフラッシュメモリ14に記録した画像を表示させることができる。上述したようにこの表示画像はスルー画像と異なり、より正確な処理を行なって取込んだ画像であるため、スルー画像と比べて明瞭な画像として表示される。
再生/表示モードで、マスクボタン66或いはレリーズボタン63を押すと記録画像合成モードとなり、マスクボタン66を押した場合にはマスクパターンとして、記録画像から望ましいマスクパターンを生成したり、記録画像と所望のパターンを重畳表示したり、所望の記録画像と所望のパターンとの貼込み合成を行なうことができる。また、レリーズボタン63を押すと記録画像から生成されたマスクパターンをマスクパターンメモリ14Bに登録したり、生成された切抜き画像を切抜き画像メモリ14Aに登録したり、合成画像のフラッシュメモリ14への登録を行なうことができる。リンクテーブル50を設け、マスクパターンや切抜き画像と合成画像とその背景画像を関連付ける情報を記録している場合には、記録保存の際にそれら情報を更新する。なお、記録画像合成モード下の動作については後述する(図4,実施例4〜6,実施例9,10)。
画像加工手段100は、通常モード下での画像加工処理を実行する。画像加工手段100はハードウエア回路で構成することもできるが本実施例では画像加工手段100をプログラムで構成している。なお、画像加工手段100の各モジュールのうちあるモジュールをハードウエア回路で、その他のモジュールをプログラムで構成するようにしてもよい。また、プログラムで構成された画像加工手段100の各モジュールはROM22またはフラッシュメモリ14に記録され、制御プログラムのコントロール下でCPU21により実行制御され、本実施例の各種画像加工処理を実現する。図4は画像加工手段100の構成例を示すブロック図であり、画像加工手段100は、スルー画像合成処理手段110と記録画像合成処理手段120および案内枠表示処理手段130を含んでいる。
スルー画像合成処理手段110は、記録モード下で撮像モードからスルー画像合成モードに切換えられた場合に画像加工方法を判定する加工方法判定手段111と、スルー画像から所望のマスクパターンを抽出してマスクパターンメモリ14Bに登録するパターン生成/登録手段112と、スルー画像と所望のマスクパターンを重畳表示し、重畳表示されたスルー画像と所望のパターンから所望の切抜き画像を生成してて切抜き画像メモリ14Aに登録する切抜き画像生成/登録手段113と、スルー画像に所望の切抜き画像を重畳表示し、スルー画像と所望の切抜き画像との貼込み合成処理を行なうスルー画像合成手段114を含んでいる。
また、物、動物、植物、建物、看板等の付属設備、風景、自然現象等様々の一般的な被写体でもよく、撮影可能であって、マスクパターンとして抽出できるものであればよい。なお、このような一般的な画像に含まれている複数の被写体について、再生時に距離に応じた部分を抽出してマスクパターンを生成することもできる。この場合、撮影時に、測距手段から撮影画像中の複数のポイントの被写体までの距離を得て画像データと共に記憶する距離データ記憶手段1126を含むようにパターン生成/登録手段112を構成する(実施例9)。測定された距離データは後述のリンクテーブル50に書込むようにすることが望ましい。
記録画像合成処理手段120は、再生モード下で再生/表示モードから記録画像合成モードに切換えられた場合に画像加工方法を判定する加工方法判定手段121と、記録画像からマスクパターンを抽出/生成してマスクパターンメモリ14Bに登録するマスクパターン生成/登録手段122と、記録画像に所望のパターンを重畳表示して、重畳表示された記録画像を所望のマスクパターンで切抜いて切抜き画像の生成処理を行なう切抜き画像生成/登録手段123と、記録画像と所望の切抜き画像を重畳表示し、所望の記録画像に所望の切抜き画像を張込む記録画像合成手段124を含んでいる。
なお、オプションとして、リンクテーブル50をフラッシュメモリ14に設ける場合にリンクテーブル50に登録する情報、例えば、背景画像と合成画像の関係を示す画像番号や、背景画像と切抜き画像或いはマスクパターンとの関係を示すポインタ情報等を生成する加工情報付与手段125を記録画像合成手段124の後段に組込むように構成してもよい。
また、前述したパターン生成/登録手段112と同様に、使用者が移動キー62を用いて液晶表示部20の画面上でカーソルを移動させて軌跡を描き、描かれた図形をマスクパターンとして抽出するパターン生成手段1225を含むように構成してもよい。また、同様に、入力手段として、液晶表示部20の画面上に透明な位置検出センサーを配設してポインティングデバイスで指定可能に構成されている場合は、使用者が、液晶表示部20の画面上をポイントしながら図形を描き、描かれた図形をマスクパターンとして切り取るようにパターン生成手段1225を構成してもよい。位置検出センサーを接触型検出素子で構成した場合、使用者が指で画面にタッチして描いた図形を切抜くことができる点も同様である(実施例10)。
この場合、画面上に表示されたマスクパターンの中から使用者が所望のものを指定して選択する。また、選択されたマスクパターンで記録画像の所望の部分を切取る場合にマスクパターンと記録画像を画面に合成して表示し、位置付けを行なう。このようなプレビュー画面表示を迅速化するために切抜き画像生成/登録手段113と同様に、プレビュー表示を高速に行なう表示座標決定手段を含むように切抜き画像生成/登録手段123を構成することができる(実施例11)。
案内枠表示処理手段130は、撮像モード下でマスクパターンメモリに登録された証明写真用案内枠等の案内枠パターンを液晶ディスプレイ20に表示し、証明写真を撮る際に、被撮影者の像を表示された案内枠内に収るように撮影者がカメラアングルを調整して撮影/記録することにより、所望のサイズの画像を得ることができる。なお、印刷時に所望のサイズで印刷できるように記録時にリンクテーブル50にサイズ情報を画像と対応させて記録することが望ましい。
図5はリンクテーブルの構成例を示す説明図であり、リンクテーブル50は合成画像とその背景画像(この場合は記録画像)をフラッシュメモリ14上で関連付ける情報、すなわち、合成画像および背景画像の画像番号や、パターンの種類や画像番号や、切抜き画像の画像番号等を記録することができる。
図5で、(A)は貼り付け合成後、合成画像をフラッシュメモリ14に記録した場合の合成画像と背景画像および切抜き画像を対応づけたリンクテーブルの例を示し、画像番号欄511には合成画像の画像番号が、画像番号欄512には背景画像の画像番号が、切抜き画像番号欄513には切抜き画像メモリ14Aに格納されている切抜き画像の番号が記録される。
図6は、スルー画像合成モード若しくは記録画像合成モード下での画像と切抜き画像との合成例(貼り付け合成処理)の説明図である。図6(A)の画像を撮像モード下で液晶ディスプレイ20に表示されたスルー画像、若しくは再生モード下で再生された記録画像とする。また、図6(B)に示すような切抜き画像がDRAM13に記憶されているか、若しくは予め切抜き画像メモリ14(A)に登録されているとする。この場合、貼り付け合成処理では、図6(A)の画像と図6(B)に示す切抜き画像とを合成して、図6(C)に示す合成画像を生成する。以下、スルー画像合成モードと記録画像合成モードの実施例について説明する。
本実施例は、パターン生成/登録手段112の一実施例であり、スルー画像合成モード下でスルー画像から背景処理により所望のマスクパターンを抽出してマスクパターンメモリ14Bに登録する例である。図7はパターン生成/登録処理動作の一実施例を示すフローチャートであり、図8は図7のフローチャートに基づくパターン生成/登録過程の説明図である。図7で、撮像モードで使用者がマスクパターンとして所望する図8(A)に示すような画像(この例では紙や板に描いたハートマーク)を撮影し、被写体像(ハートマーク)をDRAM13に一旦取込んでスルー画像表示する(T1)。
(1) 被写体の輪郭を検出して抽出する輪郭抽出処理を行なってマスクパターンとして所望する被写体像のパターンを抽出する例、
(2) 画面上でカーソルを移動させ、マスクパターンとして所望する画像の輪郭をなぞってパターンを抽出する例、
(3) 画面上に透明な位置検出センサーを配設しておき、タッチペン等のポインテングデバイス等で、スルー画像の外郭をなぞってパターンとして抽出した例(実施例8)、を挙げることができ、後者の例としては、
(4) 使用者が画面上でカーソルを移動させて描いた図形を入力してマスクパターンとして抽出した例(実施例9)、
(5) 画面上に透明な位置検出センサーを配設しておき、タッチペン等のポインテングデバイスで画面に図形を描いてマスクパターンとして抽出した例、を挙げることができるが、これらに限定されない。
本実施例は、画像の生成/登録手段113の一実施例であり、スルー画像合成モード下でスルー画像と登録されたマスクパターンを適宜合成して切抜き画像とし、それを切り抜いて登録する例である。図9は切抜き画像生成/登録処理動作の一実施例を示すフローチャートであり、図10,図11は図9のフローチャートに基づく切抜き画像生成/登録過程の説明図である。以下、使用者が図10(A)に示すような被写体像を切抜き画像とする場合を例として説明する。
本実施例は、スルー画像合成処理手段114の一実施例であり、スルー画像合成モード下で、スルー画像と切抜き画像メモリ14Aに登録された切抜き画像を合成する例である。
前述の実施例1ではスルー画像から所望のマスクパターンを抽出して登録したが記録画像からマスクパターンを抽出して登録することもできる。本実施例は、パターン生成/登録手段122の一実施例であり、記録画像合成モード下で、再生した所望の記録画像から所望の部分をマスクパターンとして抽出してマスクパターンメモリー14Bに登録する例である。
(1)ステップW1で点カーソルを表示し、W2で、使用者が移動キー62を操作して画面上でカーソルを移動させて再生画像の所望部分の輪郭をなぞり、なぞられた閉鎖領域をパターン抽出した例、
(2)画面上に透明な位置検出センサーを配設しておき、タッチペン等のポインテングデバイス等で再生画像の所望部分の輪郭をなぞり、なぞられた閉鎖領域をパターン抽出した例(実施例8)。
(3)画像に含まれている複数の被写体の距離データを画像データと共に記録しておき、その画像を再生して距離を指定することにより再生画像中のある部分を特定し、それを抽出した例(実施例9)、
(4)使用者が移動キーを用いて画面上でカーソルを移動させて被写体像の輪郭をなぞって輪郭抽出処理を行ない、パターンを抽出した例、が挙げられる。
本実施例は記録画像合成モード下で、フラッシュメモリー14に記録されている記録画像と予め切抜き画像メモリー14Aに登録されたフレームの付いた切抜き画像を合成する記録画像合成手段124による記録画像合成の一実施例である。
上記S8での選択の結果、合成画像をフラッシュメモリー14に記録するとした場合には、使用者がさらにレリーズボタン63を操作すると(S9)、CPU21はVRAM17に現在描画されている合成画像データを読み出してフラッシュメモリー14に記録画像の一つとして記録させる(S10)。
上記合成処理においては、切抜き画像メモリー14Aに予め記録されているフレーム付切抜き画像を適宜読み出し、複数の切抜き画像の中から所望の画像を選択するように構成したが、フラッシュメモリー14に既に記憶されている記録画像を用いて切抜き画像を生成することもできる。本実施例は記録画像合成モード下で、記録画像と予め登録されたマスクパターンを適宜合成して画像を切り抜いて切抜き画像を登録する切抜き画像の生成/登録手段123による切抜き画像の生成/登録処理の一実施例である。
図21は、図1のデジタルカメラの案内枠表示処理の一実施例としての証明写真枠による証明写真撮影を例としたフローチャートであり、図22は、図21のフローチャートに基づく証明写真撮影過程の説明図である。
図21で、使用者がアップダウンキー67を操作すると、CPU21はマスクパターンメモリー14Bに記憶されているマスクパターンを読み出し、シグナルジェネレータ16を介してVRAM17に描画し、VRAM17に描画された案内枠パターンを読み出してD/A変換回路18およびアンプ19を介して液晶ディスプレイ20に表示する。これにより、例えば、図22(A)に示すような案内枠81(この例では、運転免許写真用案内枠)として液晶ディスプレイ20に表示される。この場合、案内枠81は画面中央に位置付けられる(X1)。
上記X2で、所望の案内枠が表示された場合には、使用者は被撮影者82(図22(B))のスルー画像82'(図22(C),(D))が画面中央の案内枠内にきちんと入っているかどうかを調べ(X3)、案内枠内にきちんと入っている場合にはレリーズボタン63を押し、そうでない場合にはカメラのアングルを調整して所望のスルー画像が画面中央の案内枠内にきちんと収るようにする(X4)。
なお、撮影時には切り抜かないでスルー画像をそのまま記録し、後に再生画像から切り抜くようにしてもよい(すなわち、撮影の目安として用いる)。
また、上記説明では案内枠を写真撮影用のものとしたが、マスクパターンのいずれでもよい。また、マスクパターンおよび切抜き画像はメーカ等によって予めフラッシュメモリー等の記録媒体に登録されたものでもよい。
これにより、撮影時に案内枠を表示できるので画像の大きさをほぼ一定に揃えたり、サイズが定められている証明用の写真等を簡単に撮影できる。
図23(C)は、図15のフローチャートのステップW5に相当し、液晶ディスプレイ20に表示された2値化パターンに加工した結果が表示される。使用者がレリーズボタン63を操作すると、所望のマスクパターン(図23(D))を得たものとしてパターン画像95をマスクパターンとしてマスクパターンメモリー14Bに登録する(W12)。
町並みの看板などを眺めていてパターン化してみたいものがある場合がある。視野にある看板は1枚とは限られず、狭い視野に手前から奥に向って看板がながめられることがある。このような場合には、多くの看板が距離をおいてカメラの同一視野に入る。
ここで、撮像レンズ1を±Δx(Δx<b<<a)移動させると、
1/(a−Δx)+1/(b+Δx)=1/f または、
1/(a+Δx)+1/(b−Δx)=1/f
となるが、b<<aであるから左辺第1項の1/(A+ΔX)≒1/aとみなし得るので、1/a+1/(b±Δx)=1/f(式1)が成立する。
上記Y2で撮影が行なわれた場合には、画像データの記録と同時にその画像の各距離データをDRAM13の距離データ格納領域から読み出してリンクテーブル50の距離欄にそれぞれ記憶させる(Y3)。
再生時に、所望の再生画像を表示する(Y4)と共に、リンクテーブル50からその画像の距離データを取り出して再生画像と共に表示する(Y5)。
使用者が移動キー62を操作してカーソルで表示された距離のいずれかを指定し(Y6)、レリーズボタン63を押すと(Y7)、その距離にある被写体像が抽出され(Y8)、表示される(Y9)。
スルー画像合成モード下で、ダイレクトボタン68が押された場合には(Z1)、CPU21はタイミングジェネレータ12を制御してシグナルジェネレータ16への画像データの供給を遮断し、液晶ディスプレイ20には図26(A)に示すような描画入力開始指示メッセージおよびカーソル310を表示する(Z2)。
本実施例は、登録されたマスクパターンの表示(図9のU3,図21のX1)、切抜き用画像の移動表示(図12のステップV3,図17のステップS3、図19のステップS21)、および背景画像表示(図7のT1,図9のU1,図12のステップV1,図15のステップW1、図17のステップS1)等、合成処理前に行なうプレビュー表示を高速化した例である。
マスクパターンデータの座標:M(xi,yj)
切抜き画像データの座標:C(xi,yj)
背景画像データの座標:B(xi,yj)
表示座標(合成処理後のワークエリアでのデータの座標):W(xi,yj)
とし、データが8ビットで表現されるとする。
W(xi,yj)=M(xi,yj)×B(xi,yj)
+(255−M(xi,yj)×C(xi,yj))/255
として、決定される。ここで、数値255は輝度である。
W(xi,yj)={M(xi−p,yj−q)×B(xi,yj)
+(255−M(xi−p,yj−q))
×C(xi−p,yj−q)}/255
として、決定できる。
M(xi,yj)の輝度がある閾値より小さい時は、
W(xi,yj)=C(xi,yj)
M(xi,yj)の輝度がある閾値より大きい時は、
W(xi,yj)=B(xi,yj)
として算出し、この処理を一画面分のワークエリアの領域全部(i=0〜n−1,j=1〜m−1)に行なう。この結果に基づいて、パターン生成登録手段112(122)や切抜き画像生成/登録手段113(123)でマスクパターンを液晶ディスプレイ20に表示する。なお、本実施例では閾値を128とした。上記座標計算によれば、通常の画像合成処理時の合成速度(座表計算速度)に比べ数倍の早さでマスクパターンを表示できる。なお、この場合、マスクパターンと背景との境界が明瞭になるが、実際の合成ではなくプレビュー表示のため境界がはっきりしていても問題は生じない。
M(xi,yj)の輝度がある閾値より小さい時は、
W(xi,yj)=C(xi+p,yj+q)
M(xi,yj)の輝度がある閾値より大きい時は、
W(xi,yj)=B(xi,yj)
として算出し、この処理を一画面分のワークエリアの領域全部(i=0〜n−1,j=1〜m−1)に行なう。この結果に基づいて、パターン生成登録手段112(122)で切抜き画像を液晶ディスプレイ20に表示する。なお、p,qは縦,横の移動量(ドット数)である。また、本実施例では閾値を128とした。上記座標計算によれば、通常の画像合成処理時の合成速度(座表計算速度)に比べ数倍の早さで切抜き画像を表示できる。
生のデータのまま、すなわち、スルー画像或いは再生した記録画像の座標をそのままワークエリアに書込む。すなわち、
W(xi,yj)=B(xi,yj)
とし、この処理を一画面分のワークエリアの領域全部(i=0〜n−1,j=1〜m−1)に行なう。この結果に基づいて、パターン生成/登録手段112(122)、切抜き画像生成/登録手段113(123)、スルー画像合成手段114、或いは記録画像合成手段124で背景画像を液晶ディスプレイ20に表示する。
移動量を縦pドット,横qドットとし、貼り付け位置の中央からの移動量をr,sとすると、
M(xi−r,yj−p)の輝度がある閾値より小さい時は、
W(xi,yj)=C(xi+p−r,yj−q+s)
M(xi−r,yj=p)の輝度がある閾値より大きい時は、
W(xi,yj)=B(xi+p−r,yj−q+s)
として算出し、この処理を一画面分のワークエリアの領域全部(i=0〜n−1,j=1〜m−1)に行なう。この結果に基づいて切抜き画像生成/登録手段113(123)で切抜き画像を貼込み位置に位置付けて液晶ディスプレイ20に表示する。なお、本実施例では閾値を128とした。上記座標計算によれば、通常の画像合成処理時の合成速度(座表計算速度)に比べ数倍の早さで切抜き画像を表示できる。
画像のデータ容量は大きく、メモリーの容量は限られているため画像をメモリーに記録する場合には画像(データ)にJPEG圧縮処理を施して記録し、再生時に記録画像(データ)に伸張処理を施して再生している。
画像の圧縮処理では、解像度を高くすると圧縮率が高まるが処理時間が長くなるので記録速度が遅くなり、解像度を低くすると圧縮率が低下するが処理時間が短くなるので記録速度が早くなる。
デジタルカメラでは、通常、使用者が解像度を選ぶことができるように構成されているが、処理対象の画像の切抜き画像や背景画像の解像度はその製品の使用によって異なってくるので、合成画像の解像度の選択肢は多様となる。
W(xi,yj)=M(xi−r,yjーs)×B(xi,yj)
+(255−M(xi−r,yj−s)
×C(xi+p−r,yj+q−s))/255
として算出し、この処理を一画面分のワークエリアの領域全部(i=0〜n−1,j=1〜m−1)に行なうことにより合成を行なう。
以上本発明の各実施例について説明したが、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。
2 CCD(撮像手段)
14 フラッシュメモリ(撮像画像記憶手段、撮像静止画像記憶手段)
14A 切抜き画像メモリ(フレーム画像記憶手段、画像切抜きパターン記憶手段)
14B マスクパターンメモリ(マスク画像記憶手段、パターン記憶手段)
16 シグナルジェネレータ(表示制御手段、記憶制御手段)
20 液晶ディスプレイ(表示手段)
21 CPU(表示制御手段、記憶制御手段)
24 キー入力部(キー入力手段)
112,122 パターン生成/登録手段(パターン生成手段)
113,123 切抜き画像生成/登録手段(切抜き画像生成手段)
114 スルー画像合成手段(画像合成手段、表示制御手段)
124 記録画像合成手段(画像合成手段、表示制御手段)
Claims (10)
- 被写体を撮像し撮像画像を出力する撮像手段と、
前記撮像手段から出力される撮像静止画像を記憶する撮像静止画像記憶手段と、
前記撮像手段から出力される撮像動画像をスルー画像として表示手段に表示させる第1の表示制御手段と、
画像切抜きパターンを記憶する画像切抜きパターン記憶手段と、
前記画像切抜きパターン記憶手段に記憶されている画像切抜きパターンを用いて前記撮像静止画像記憶手段に記憶されている撮像静止画像の対応部分を切抜いて切抜き静止画像を生成する切抜き画像生成手段と、
前記切抜き画像生成手段により生成された切抜き静止画像を前記表示手段に表示されているスルー画像上に合成して表示させる第2の表示制御手段と、
キー入力手段と、
前記第1及び第2の表示制御手段により前記表示手段にスルー画像および切抜き静止画像が表示されている間に前記キー入力手段が操作された場合、前記撮像静止画像記憶手段に前記切抜き静止画像と撮像静止画像との合成画像を記憶させる第1の記憶制御手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記画像切抜きパターン記憶手段に記憶されている画像切抜きパターンを前記表示手段に表示されているスルー画像上に合成して表示させる第3の表示制御手段を更に有し、
前記切抜き画像生成手段は、前記第1及び第3の表示制御手段により前記表示手段にスルー画像および画像切抜きパターンが表示されている間に前記キー入力手段が操作された場合、前記表示手段に表示された画像切抜きパターンを用いて前記撮像静止画像の対応部分を切抜くことにより前記画像切抜きパターンの形状を有する切抜き静止画像を生成する手段を含むことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 前記切抜き画像生成手段により生成された切抜き静止画像を前記撮像静止画像記憶手段に記憶させる第2の記憶制御手段を有し、
前記第2の表示制御手段は、前記撮像静止画像記憶手段に記憶されている切抜き静止画像を前記表示手段に表示されているスルー画像上に合成して表示させる手段を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。 - 前記第2の記憶制御手段は、前記切抜き静止画像を前記撮像静止画像記憶手段に複数記憶させる手段を含み、
前記撮像静止画像記憶手段に記憶されている複数の切抜き静止画像の中から所望の切抜き静止画像を選択する切抜き画像選択手段を更に有し、
前記第2の表示制御手段は、前記切抜き画像選択手段により選択された切抜き静止画像を前記表示手段に表示されているスルー画像上に合成して表示させる手段を含むことを特徴とする請求項3記載の撮像装置。 - 前記第3の表示制御手段により前記スルー画像上に合成して表示されている前記画像切抜きパターンを、前記スルー画像上の所望の位置に移動指示する移動指示手段を更に有し、
前記第3の表示制御手段は、前記移動指示手段により移動指示されたスルー画像上の所望の位置に前記画像切抜きパターンを表示させる手段を含み、
前記切抜き画像生成手段は、前記第3の表示制御手段によりスルー画像上の所望の位置に表示されている画像切抜きパターンを用いて前記撮像静止画像の対応部分を切抜くことにより前記画像切抜きパターンの形状を有する切抜き静止画像を生成する手段を含むことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。 - 前記第2の表示制御手段により前記スルー画像上に表示されている前記切抜き静止画像を、表示画面内の所望の位置に移動指示する移動指示手段を更に有し、
前記第2の表示制御手段は、前記移動指示手段により移動指示されたスルー画像上の所望の位置に前記切抜き静止画像を合成して表示させる手段を含み、
前記第1の記憶制御手段は、前記撮像静止画像上の所望の位置に前記切抜き静止画像が合成された合成画像を前記撮像静止画像記憶手段に記憶する手段を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像装置。 - 前記画像切抜きパターン記憶手段は、前記画像切抜きパターンを複数記憶する手段を含み、
前記画像切抜きパターン記憶手段に記憶されている複数の画像切抜きパターンの中から所望の形状を有する画像切抜きパターンを選択する画像切り抜きパターン選択手段を更に有し、
前記切抜き画像生成手段は、前記画像切抜きパターン選択手段により選択された画像切抜きパターンを用いて前記撮像静止画像記憶手段に記憶されている撮像静止画像の対応部分を切抜いて切抜き静止画像を生成する手段を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の撮像装置。 - 前記撮像静止画像記憶手段に記憶されている撮像静止画像から前記画像切抜きパターンを生成する画像切抜きパターン生成手段を更に有し、
前記画像切抜きパターン記憶手段は、前記画像切抜きパターン生成手段により生成された画像切抜きパターンを記憶する手段を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の撮像装置。 - 描画データを入力する描画データ入力手段と、
前記描画データ入力手段により入力された描画データから前記画像切抜きパターンを生成する画像切抜きパターン生成手段とを更に有し、
前記画像切抜きパターン記憶手段は、前記画像切抜きパターン生成手段により生成された画像切抜きパターンを記憶する手段を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の撮像装置。 - 撮像部から出力される撮像静止画像をメモリに記憶させる第1の記憶制御工程と、
画像切抜きパターン記憶部に記憶されている画像切抜きパターンを用いて前記メモリに記憶されている撮像静止画像の対応部分を切抜いて切抜き静止画像を生成する切抜き画像生成工程と、
前記撮像部から出力される撮像動画像をスルー画像として表示部に表示させる第1の表示制御工程と、
前記生成された切抜き静止画像を前記表示部に表示されているスルー画像上に合成して表示させる第2の表示制御工程と、
前記第1及び第2の表示制御工程により前記表示部にスルー画像および切抜き静止画像が表示されている間にキー入力操作が行なわれた場合、前記メモリに前記切抜き静止画像と撮像静止画像との合成画像を記憶させる第2の記憶制御工程と、
を有することを特徴とする撮像画像加工方法。
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