JP4367501B2 - 印刷装置及び印刷パターン設定装置 - Google Patents

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本発明は、複数の印刷領域が規定されたテンプレートデータに基づいて、各印刷領域に印刷される印刷対象データを配置して印刷する印刷装置及び前記テンプレートデータの各印刷領域に対する印刷対象データの配置パターンを設定する印刷パターン設定装置に関し、特に、テンプレートデータに規定された印刷領域に対する印刷対象データの配置パターンを容易に所望の態様に設定しうる印刷装置及び印刷パターン設定装置に関する。
従来から、印刷対象データを含む印刷データを受信した場合に、各印刷対象データを夫々に規定されている印刷領域に配置し、夫々を所定の印刷領域に配置した態様で被印刷媒体に印刷する印刷装置が知られている。
このような印刷装置としては、例えば、特許文献1に記載された印刷装置が知られている。
特開平05−303476号公報
特許文献1に記載された印刷装置においては、複数のフィールド(即ち、印刷領域)が定義されたフォーム定義データ(即ち、テンプレートデータ)が記憶手段に記憶されている。そして、フォーム定義データに規定された各フィールドに対しては、夫々のフィールドを識別する識別番号が付与されている。
ここで、各フィールドに印刷される印刷データ(即ち、印刷対象データ)に対しては、当該印刷データの送出に際し、当該印刷データが配置されるべきフィールドを示すデータを付加することで、一のフィールドを指定する。
これにより、各印刷データに付加されたデータと各フィールドの識別番号に基づいて、印刷データは、夫々、指定されたフィールドに配置される。従って、特許文献1記載の印刷装置によれば、各印刷データが所望の配置態様で配置された印刷物をユーザに提供しうる。
しかしながら、特許文献1に記載された印刷装置の場合、上述したように、フォーム定義データの各フィールドには、夫々、識別番号が付与されているので、各印刷データを所望のフィールドに配置する為に、各印刷データにフィールドを指定するデータを付加しなければならない。この時、各印刷データに付加されるデータは、ユーザが配置を所望するフィールドを指定するものでなければならない。
そうすると、特許文献1に記載された印刷装置では、ユーザは、フォーム定義データにおいて定義されている各フィールドの識別番号を把握しておくことが必要となり、把握している識別番号に基づいて、各印刷データに対して、フィールドを指定するデータを付加するように設定しなければならない。即ち、特許文献1に記載の印刷装置においては、所望の印刷がなされた印刷物を得るためには、非常に煩雑な確認作業、設定作業を行わなければならなかった。
又、特許文献1のように、印刷データにフィールドを指定するデータを付加できれば良いが、印刷データのみをそのまま送信する装置も存在する。このような安価且つ低機能な装置は、単純に印刷データ送信のみを行うため、特許文献1のようにデータを付加することはできない。
このような装置を特許文献1に記載の印刷装置に用いた場合、各印刷データにおいて、配置されるべきフィールドが指定されずに送信されるので、各印刷データの配置対象は、ユーザが所望する配置態様とならない。つまり、この場合には、特許文献1に記載された印刷装置であっても、ユーザに、所望の印刷物を提供することはできなかった。
本発明は、前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、複数の印刷領域が規定されたテンプレートデータに基づいて、各印刷領域に印刷される印刷対象データを配置して印刷する印刷装置及び前記テンプレートデータの各印刷領域に対する印刷対象データの配置パターンを設定する印刷パターン設定装置に関し、特に、テンプレートデータに係る印刷対象データの配置パターンを容易に所望の態様に設定可能な印刷装置及び印刷パターン設定装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために成された請求項1に係る印刷装置は、印刷対象データを含み、外部装置から送信された印刷データを被印刷媒体に印刷する印刷手段と、前記印刷対象データに基づき生成される印刷対象イメージが印刷される印刷領域が複数規定され、前記被印刷媒体における前記印刷領域の位置及びサイズが各印刷領域に対する属性情報として規定されたテンプレートデータが記憶された記憶手段と、前記テンプレートデータに基づいて、受信した印刷データを構成する印刷対象データを前記印刷領域に配置し、前記印刷手段による印刷を行う印刷制御手段と、を備える印刷装置において、前記テンプレートデータに規定された各印刷領域に対して、前記印刷データに含まれる印刷対象データに基づく印刷対象イメージを配置したプレビューデータを複数生成するプレビューデータ生成手段と、前記プレビューデータ生成手段で生成された複数のプレビューデータを表示する表示手段と、前記表示手段に表示されたプレビューデータから一のプレビューデータを選択する選択手段と、前記選択手段により選択されたプレビューデータに基づいて、当該テンプレートデータに対する印刷対象データの配置パターンを設定する印刷パターン設定手段と、を備えることを特徴とする。
又、請求項2に係る印刷装置は、請求項1に記載の印刷装置において、前記テンプレートデータは、各印刷領域に対する属性情報として、当該印刷領域に配置されるべき印刷対象イメージの種類を示す属性情報を有し、前記テンプレートデータに規定された印刷領域の属性情報と、前記印刷データに含まれる印刷対象データと、に基づいて、当該印刷領域に対する前記印刷対象データの印刷の可否を判断する判断手段と、前記判断手段により、全ての印刷対象データが印刷可能であると判断されたプレビューデータのみを前記表示手段に表示する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
そして、請求項3に係る印刷装置は、請求項2に記載の印刷装置において、前記判断手段は、前記印刷対象データの一部が、当該テンプレートデータに含まれる印刷領域外に配置される場合に、前記印刷対象データに関し、当該印刷領域に対する印刷が不能であると判断することを特徴とする。
又、請求項4に係る印刷装置は、請求項2又は3に記載の印刷装置において、前記判断手段は、前記印刷対象データに基づく印刷対象イメージが生成不能である場合、前記印刷対象データに関し、当該印刷領域に対する印刷が不能であると判断することを特徴とする。
そして、請求項5に係る印刷装置は、請求項4に記載の印刷装置において、前記印刷対象データがバーコードデータである場合に、前記判断手段は、前記バーコードデータ自体にエラーが含まれているときは、当該バーコードデータに関し、当該印刷領域に対する印刷が不能であると判断することを特徴とする。
又、請求項6に係る印刷装置は、請求項1乃至5に記載の印刷装置において、前記印刷データを受信すると、前記印刷パターン設定手段で設定された印刷パターンデータに基づいて、当該テンプレートデータに規定された各印刷領域に印刷対象データを配置し、前記印刷手段により、当該印刷データとテンプレートデータに基づく印刷を行う印刷モードと、前記印刷データを受信すると、前記プレビューデータ生成手段により、プレビューデータを生成し、生成されたプレビューデータを表示手段に表示すると共に、前記印刷パターン設定手段により、前記選択手段により選択されたプレビューデータに基づく印刷パターンを当該テンプレートデータに設定する印刷パターン設定モードと、を切り換えるモード変更手段を備えることを特徴とする。
そして、請求項7に係る印刷パターン設定装置は、印刷データを被印刷媒体に印刷する印刷手段を備える印刷装置と、前記印刷装置により印刷される印刷対象データを含む印刷データを送信する外部装置と接続され、データの送受信を行う通信手段と、前記印刷対象データに基づき生成される印刷対象イメージが印刷される印刷領域が複数規定され、前記被印刷媒体における前記印刷領域の位置及びサイズが各印刷領域に対する属性情報として規定されたテンプレートデータが記憶された記憶手段と、前記テンプレートデータと前記印刷データに基づいて、各印刷領域に対する印刷対象データの配置パターンを設定する印刷パターン設定手段と、を備える印刷パターン設定装置において、前記テンプレートデータに規定された各印刷領域に対して、前記印刷データに含まれる印刷対象データに基づく印刷対象イメージを配置したプレビューデータを複数生成するプレビューデータ生成手段と、前記プレビューデータ生成手段で生成された複数のプレビューデータを表示する表示手段と、前記表示手段に表示されたプレビューデータから一のプレビューデータを選択する選択手段と、を備え、前記印刷パターン設定手段は、前記選択手段により選択されたプレビューデータに基づいて、当該テンプレートデータに対する印刷対象データの配置パターンを設定することを特徴とする。
又、請求項8に係る印刷パターン設定装置は、請求項7に係る印刷パターン設定装置において、前記テンプレートデータは、各印刷領域に対する属性情報として、当該印刷領域に配置されるべき印刷対象イメージの種類を示す属性情報を有し、前記テンプレートデータに規定された印刷領域の属性情報と、前記印刷データに含まれる印刷対象データと、に基づいて、当該印刷領域に対する前記印刷対象データの印刷の可否を判断する判断手段と、前記判断手段により、全ての印刷対象データが印刷可能であると判断されたプレビューデータのみを前記表示手段に表示する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
即ち、請求項1に係る印刷装置は、外部装置から印刷データを受信すると、当該印刷データに含まれる印刷対象データに基づいて、夫々、印刷対象イメージを生成する。そして、印刷対象イメージをテンプレートデータに規定された複数の印刷領域に夫々配置する。その後、印刷装置は、各印刷対象データに基づく印刷対象イメージを夫々印刷領域に配置した態様で被印刷媒体に印刷する。
ここで、当該印刷装置においては、前記印刷データを受信すると、当該印刷データに含まれる印刷対象データに基づく印刷対象イメージを、テンプレートデータの各印刷領域に配置したプレビューデータを生成する。この時、当該印刷データにおける印刷対象データの配置パターンは、印刷対象データの数と、印刷領域の数に基づいて、複数種類存在する。従って、当該プレビューデータは、複数種類生成され、表示手段に表示される。
これにより、ユーザは、複数の配置パターンを視認することができ、所望の配置パターンを確実に把握することができる。
更に、ユーザは、選択手段を操作することで、表示手段に表示された複数のプレビューデータから一のプレビューデータを選択することができる。そして、選択手段により選択されたプレビューデータの配置パターンに基づいて、当該テンプレートデータに対する印刷対象データの配置パターンが設定される。この結果、請求項1にかかる印刷装置は、当該印刷データをテンプレートデータに基づいて印刷する際に、ユーザが所望する配置パターンの印刷物を提供できる。
そして、請求項1にかかる印刷装置では、表示手段に表示されたプレビューデータの内の一つを選択手段で選択するだけで、所望の配置パターンを選択できる。
この点、当該印刷装置では、外部装置から送信される印刷対象データの順番を確認し、各印刷対象データが配置される印刷領域を指定する等の煩雑な作業を行うことなく、容易に所望の配置パターンを設定しうる。
そして、請求項2に係る印刷装置は、印刷領域の属性情報と、印刷対象データとに基づいて、判断手段により、各印刷領域に対する印刷対象データの印刷の可否を判断する。そして、当該印刷装置は、表示制御手段により、全ての印刷対象データが印刷可能であると判断されたプレビューデータのみを表示手段に表示する。これにより、表示手段には、被印刷媒体に対して確実に印刷可能なプレビューデータのみが表示されるので、ユーザは、確実に印刷可能なプレビューデータから所望の配置パターンを選択できる。
つまり、配置パターンの設定において、印刷不能な配置パターンが設定されることはないので、当該印刷装置によれば、配置パターンの設定ミスに起因する印刷ミスをなくすことができる。
又、請求項3に係る印刷装置では、判断手段は、印刷対象データの一部が、当該テンプレートデータに含まれる印刷領域の範囲外に配置される場合に、前記印刷対象データに関し、当該印刷領域に対する印刷が不能であると判断する。つまり、印刷対象データが印刷領域からはみ出してしまう配置パターンは、表示手段に表示されず、選択手段により選択されることもない。
従って、当該印刷装置によれば、印刷領域の範囲外にはみ出すような見栄えの悪い印刷結果をユーザに提供することを防止できる。
そして、請求項4に係る印刷装置では、判断手段は、印刷対象データに基づく印刷対象イメージが生成不能である場合、前記印刷対象データに関し、当該印刷領域に対する印刷が不能であると判断する。印刷対象データから印刷対象イメージを生成不能である場合は、当該印刷データを印刷することはできない。従って、印刷対象データが、印刷対象イメージを生成できないというエラーを含んでいる場合には、当該印刷対象データに係る配置パターンは、表示手段に表示されず、選択手段により選択されることもない。
従って、当該印刷装置によれば、印刷対象データから印刷対象イメージを生成できず、ユーザ所望の印刷結果を得ることができないという事態を未然に防止できる。
又、請求項5に係る印刷装置では、印刷対象データがバーコードデータである場合に、バーコードデータ自体にエラーが含まれているときは、当該バーコードデータに関し、当該印刷領域に対する印刷が不能であると判断する。つまり、エラーを含むバーコードデータが存在する配置パターンが設定されることはないので、被印刷媒体に印刷されたバーコードが使用できないような印刷を未然に防止できる。又、これにより、被印刷媒体の浪費を防止することができる。
そして、請求項6に係る印刷装置では、モード変更手段により、印刷モードと、印刷パターン設定モードとを任意に変更することができる。これにより、ユーザは、当該印刷装置による印刷のみを行う状態と、テンプレートデータに対する印刷パターンを設定する状態を切り換えることができる。又、印刷モードにおいては、印刷パターン設定モードで設定された印刷パターンデータに基づいて、被印刷媒体への印刷が行われる。即ち、印刷データの印刷に際し、毎回、印刷パターン設定手段で印刷パターンを設定することなく、所望の印刷結果を得ることができる。
又、請求項7に係る印刷パターン設定装置では、外部装置から印刷データを受信すると、当該印刷データに含まれる印刷対象データに基づく印刷対象イメージを、テンプレートデータの各印刷領域に配置したプレビューデータを生成する。この時、当該印刷データにおける印刷対象データの配置パターンは、印刷対象データの数と、印刷領域の数に基づいて、複数種類存在する。従って、当該プレビューデータは、複数種類生成され、表示手段に表示される。
これにより、ユーザは、複数の配置パターンを視認することができ、所望の配置パターンを確実に把握することができる。
更に、ユーザは、選択手段を操作することで、表示手段に表示された複数のプレビューデータから一のプレビューデータを選択することができる。そして、選択手段により選択されたプレビューデータの配置パターンに基づいて、当該テンプレートデータに対する印刷対象データの配置パターンが設定される。この結果、当該印刷パターン設定装置は、当該テンプレートデータに対する印刷データの印刷態様を選択手段で選択するだけで設定できる。
この点、当該印刷パターン設定装置では、外部装置から送信される印刷対象データの順番を確認し、各印刷対象データが配置される印刷領域を指定する等の煩雑な作業を行うことなく、容易に所望の配置パターンを設定しうる。
そして、請求項8に係る印刷パターン設定装置は、印刷領域の属性情報と、印刷対象データとに基づいて、印刷領域に対する印刷対象データの印刷の可否を判断する。そして、当該印刷パターン設定装置は、表示制御手段により、全ての印刷対象データが印刷可能であると判断されたプレビューデータのみを表示手段に表示する。これにより、表示手段には、被印刷媒体に対して確実に印刷可能なプレビューデータのみが表示されるので、ユーザは、確実に印刷可能なプレビューデータから所望の配置パターンを選択できる。
つまり、配置パターンの設定において、印刷不能な配置パターンが設定されることはないので、当該印刷装置によれば、配置パターンの設定ミスに起因する印刷ミスをなくすことができる。
以下、本発明に係る印刷装置を具体化した実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
先ず、第1実施形態に係る印刷装置1の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、第1実施形態に係る印刷装置1の構成を示す説明図である。
第1実施形態に係る印刷装置1は、外部装置100から送信される印刷データを受信し、この印刷データに含まる印刷対象データを、後述するテンプレートデータに規定されている印刷領域に配置して被印刷媒体(図示せず)に印刷する装置である。
図1に示すように、印刷装置1は制御部30を備えている。制御部30は、印刷装置1における印刷機能の中枢を担う制御部である。そして、制御部30は、CPU31、ROM32、RAM33により構成されている。
CPU31は、当該印刷装置1における印刷に関する制御の中枢を担うものであり、ROM32に格納されている各種制御プログラムに基づく演算を行う演算処理装置である。
ROM32は、印刷装置1の制御に必要な各種制御プログラムやデータテーブル等が記憶された記憶装置である。つまり、ROM32には、後述するメイン制御プログラム(図4参照)が格納されている。又、このROM32には、テンプレートデータ記憶領域35が形成されており(図1参照)、図3に示すようなテンプレートデータが複数種類格納されている。尚、テンプレートデータ記憶領域35に格納されているテンプレートデータについては、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
RAM33は、CPU31による各種制御プログラムの演算結果が一時的に格納される記憶装置である。又、RAM33は、印刷用のバッファとしても機能し、被印刷媒体に印刷される印刷データが一時的に格納される。
第1実施形態に係る印刷装置1において、制御部30には、印刷ヘッド20、媒体搬送機構25が接続されている。従って、制御部30は、印刷ヘッド20、媒体搬送機構25に対して夫々制御信号を送信することで、印刷ヘッド20の駆動制御や媒体搬送機構25により被印刷媒体の搬送制御を行うことができる。
印刷ヘッド20は、被印刷媒体に対して、印刷データ(後述する印刷対象データを含む)を印刷する印刷手段を構成する。この印刷ヘッド20は、ヘッド駆動回路21を介して、制御部30に接続されている。そして、ヘッド駆動回路21は、制御部30からの制御信号に基づいて、印刷ヘッド20の駆動態様を制御する回路である。
従って、制御部30は、ヘッド駆動回路21を介して、印刷ヘッド20の駆動態様を制御することができるので、ユーザが所望する態様で被印刷媒体に印刷を施すことができる。
尚、この印刷ヘッド20は、どのような種類の印刷ヘッドでもよい。即ち、サーマルヘッド等の種々の印刷ヘッドを用いることができる。
媒体搬送機構25は、被印刷媒体を搬送する駆動機構部である。具体的には、媒体搬送機構25は、所定位置(例えば、被印刷媒体が収納された収納部)から、印刷ヘッド20へ被印刷媒体を搬送すると共に、印刷ヘッド20により印刷された被印刷媒体をユーザの手元に搬送する。
ここで、媒体搬送機構25は、媒体搬送制御回路26を介して、制御部30に接続されている。媒体搬送制御回路26は、制御部30からの制御信号に基づいて、媒体搬送機構25の駆動制御を行う回路である。
制御部30は、媒体搬送制御回路26を介して、媒体搬送機構25の駆動制御を行う。例えば、印刷ヘッド20による印刷実行中においては、被印刷媒体の搬送速度を制御する等の駆動制御を行い、もって、印刷データに基づく所望の印刷を実現する。
尚、媒体搬送機構25の構成については、従来から公知の構成であるので、詳細な説明は省略する。
又、第1実施形態に係る印刷装置1は、印刷パターン設定部50を備えている。印刷パターン設定部50は、外部装置100から受信した印刷データ(後述する印刷対象データを含む)をテンプレートデータ記憶領域35のテンプレートデータに基づいて印刷する際の各印刷対象データの配置パターンを設定する制御処理を行う。
そして、印刷パターン設定部50は、CPU51、ROM52、RAM53を備えている。CPU51は、配置パターンの設定に係る制御の中枢を担う演算処理装置である。従って、CPU51は、後述する配置パターン設定処理プログラム(図5参照)や設定可否チェック処理プログラム(図6参照)を実行することで、テンプレートデータに対する印刷対象データの配置パターンの設定を行う。
ROM52は、テンプレートデータに対する各印刷対象データの配置パターンを設定する制御を行う際に必要な各種制御プログラムやデータテーブル等が記憶された記憶装置である。つまり、ROM52には、後述する配置パターン設定処理プログラム(図5参照)や設定可否チェック処理プログラム(図6参照)が格納されている。
尚、図1において、ROM52には、ROM32と異なり、テンプレートデータ記憶領域は形成されていない。この点、ROM52にも、テンプレートデータ記憶領域を形成するように構成することも可能である。
RAM53は、CPU51による各種制御プログラムの演算結果が一時的に格納される記憶装置である。この点、図1に示すように、印刷パターン設定部50は、バス線により制御部30と接続されているので、制御部30と印刷パターン設定部50の間におけるデータの送受信が可能である。従って、制御部30のテンプレートデータ記憶領域35からテンプレートデータを取得することができ、当該RAM53には、取得したテンプレートデータが一時的に格納される。
そして、印刷パターン設定部50には、操作部54、液晶ディスプレイ55が接続されている。
操作部54は、印刷装置1に配設されている操作部であり、ユーザによる各種操作が行われる。従って、操作部54の操作に基づく操作信号を受信すると、印刷パターン設定部50は、当該操作に基づく制御を実行する。
例えば、後述するように、液晶ディスプレイ55に配置パターンが表示されている場合(図8参照)において、所望の配置パターンの選択操作が操作部54で行われると、印刷パターン設定部50は、選択された配置パターンを当該テンプレートデータに係る印刷における配置パターンとして設定する。
尚、操作部54において、その他の操作(後述するモード変更操作や印刷装置1に係る印刷実行操作等)を行うことも可能である。
液晶ディスプレイ55は、後述するプレビューデータの表示等が行われる表示装置であり、印刷装置1に配設されている。そして、液晶ディスプレイ55は、ディスプレイ駆動回路56を介して、印刷パターン設定部50に接続されている。
ディスプレイ駆動回路56は、印刷パターン設定部50からの制御信号に基づいて、液晶ディスプレイ55の表示態様を制御する回路である。即ち、液晶ディスプレイ55における表示は、印刷パターン設定部50からの制御信号により、ディスプレイ駆動回路56を介して制御される。
制御部30、印刷パターン設定部50には、夫々、通信制御部40が接続されている。通信制御部40は、更に、印刷装置1の外部に配設された外部装置100に接続されている。即ち、通信制御部40は、制御部30、印刷パターン設定部50、外部装置100の間におけるデータの通信制御を行う。従って、第1実施形態に係る印刷装置1は、外部装置100から送信された印刷データ(印刷対象データを含む)を、通信制御部40を介して、制御部30、印刷パターン設定部50に送信することができる。
次に、外部装置100から送信される印刷データについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図2は、外部装置100から送信される印刷データの構成を示す説明図である。
第1実施形態における印刷装置1に対して、外部装置100から送信される印刷データには、複数の印刷対象データが含まれている。例えば、図2に示す印刷データの場合には、「印刷対象データ(1)」「印刷対象データ(2)」「印刷対象データ(3)」の3つの印刷対象データが含まれている。
この図12の場合、「印刷対象データ(1)」は、「Pencil」という文字列からなるデータであり、「印刷対象データ(2)」は、「2006.10.30」という文字列からなるデータである。そして、「印刷対象データ(3)」は、「012345」という文字列からなるデータである。
「印刷対象データ(1)」〜「印刷対象データ(3)」は、それぞれ独立した一の印刷されるべき印刷対象(例えば、文字列)を有するデータである。即ち、外部装置100から送信される印刷データは、複数の印刷対象データの集合体ということができる。
尚、印刷データは、印刷対象データと各印刷対象データを特定する為の情報(例えば、各印刷対象データの先頭位置を示す情報や区切り文字等)とからなり、各印刷対象データの種類等を特定する為の情報は含んでいない。即ち、印刷データは、テキストやバーコードなど印刷対象データの種類を示す情報を含んでいない。更に、印刷データは、テキストに対する書式、文字修飾、文字サイズ等の種類を示す情報を含むことはない。
又、当該印刷データは、印刷対象データ単位で印刷装置1に送信される。例えば、図2に示す印刷データの場合には、「印刷対象データ(1)」「印刷対象データ(2)」「印刷対象データ(3)」の順に、外部装置100から印刷装置1に対して送信される。
次に、第1実施形態に係る印刷装置1のテンプレートデータについて図面を参照しつつ詳細に説明する。図3は、テンプレートデータの一具体例を示す説明図である。
図3に示すように、テンプレートデータには、印刷対象データが印刷されるべき領域が印刷領域として規定されている。図3に示すテンプレートデータにおいては、「印刷領域(A)」「印刷領域(B)」「印刷領域(c)」の3つの印刷領域が規定されている。テンプレートデータは、印刷領域毎に、印刷領域の幅方向寸法に基づく印刷領域幅と、印刷領域の高さ方向の寸法に基づく印刷領域高を属性情報として備えている。
そして、第1実施形態におけるテンプレートデータにおいては、印刷対象データがテキストとして印刷されるテキスト印刷領域と、印刷対象データと共に、当該印刷対象データを変換して得られるバーコードが印刷されるバーコード印刷領域の2種類の印刷領域が存在する。そのため、テンプレートデータは、印刷領域毎に、当該印刷領域に印刷される印刷対象データとの関係を規定する属性情報を更に備えている。ここでいう属性情報には、テキストやバーコードといった印刷対象データの種類に関する属性情報が含まれる。又、テキストである場合には、書式等が当該属性情報に含まれ、バーコードである場合には、バーコード規格等が属性情報に含まれる。
尚、本実施形態においては、上述したテキスト印刷領域を「印刷領域」といい、バーコードが印刷される印刷領域を「バーコード印刷領域」という。
例えば、図3に示すテンプレートデータにおいては、「印刷領域(A)」「印刷領域(B)」は、テキスト印刷領域であるため、印刷対象データが印刷領域の属性情報にある書式等に従ってテキストイメージに変換されて印刷される。一方、「印刷領域(C)」は、「バーコード印刷領域」であるため、印刷領域の属性情報にあるバーコード規格に従って当該印刷対象データを変換して得られるバーコードのイメージが印刷される。
又、テンプレートデータにおいては、各印刷領域以外に、被印刷媒体に常時印刷される文字や罫線等のデータが規定されている。例えば、図3に示すテンプレートデータの場合、「日付」や「品目」の文字が規定されている。
次に、第1実施形態に係る印刷装置1のメイン制御プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図4は、メイン制御プログラムのフローチャートである。
図4に示すように、印刷装置1において、メイン制御プログラムの実行が開始されると、CPU31は、先ず初期化処理(S1)を実行する。この初期化処理(S1)においては、各記憶装置(例えば、RAM33、RAM53)の記憶内容や周辺装置(例えば、媒体搬送機構25や液晶ディスプレイ55)の初期化が行われる。
尚、RAM53の初期化や液晶ディスプレイ55の初期化は、CPU31が、CPU51に指示を与えることにより、CPU51が実行する。
初期化処理(S1)の終了後、CPU31は、S2に処理を移行する。
S2に移行すると、CPU31は、操作部54によりモード変更操作が行われたか否かについての判断を行う。具体的には、CPU31は、操作部54から送信された操作信号を、印刷パターン設定部50を介して受信し、受信した操作信号に基づいて、上記判断処理を行う。モード変更操作が行われた場合には(S2:YES)、CPU31は、モード変更処理(S3)に処理を移行する。一方、モード変更操作が行われなかった場合には(S2:NO)、CPU31は、S4に処理を移行する。
モード変更操作が行われると(S2:YES)、CPU31は、モード変更処理において、「印刷モード」「配置パターン設定モード」の内、現在設定されているモードから他方のモードに変更する処理を行う。具体的には、CPU31は、「印刷モード」「配置パターン設定モード」の内、変更後のモードに対応するフラグをRAM33に格納することにより、モード変更処理(S3)を実行する。モード変更処理(S3)終了後、CPU31は、S2に処理を戻す。
ここで、「印刷モード」は、外部装置100から受信した印刷データを被印刷媒体に印刷するモードである。従って、この印刷モードにおいて、テンプレートデータが設定されており、且つ、当該テンプレートデータに配置パターンが設定されている場合には、当該テンプレートデータに規定された印刷領域に対して、設定されている配置パターンに基づいて、印刷対象データを変換して得た印刷対象イメージ(例えば、テキストイメージやバーコードイメージ等)を配置した態様で被印刷媒体への印刷が行われる。
一方、「配置パターン設定モード」は、テンプレートデータに規定されている印刷領域に対する印刷対象データの印刷対象イメージの配置パターンを設定するモードである。「配置パターン設定モード」の詳細については、後に詳細に説明する。
そして、S4においては、CPU31は、印刷データを受信したか否かについての判断を行う。具体的には、CPU31は、通信制御部40が印刷データを受信したか否かに基づいて、S4の判断処理を行う。印刷データを受信した場合には(S4:YES)、CPU31は、S5に処理を移行する。一方、印刷データを受信していない場合には(S4:NO)、CPU31は、S2に処理を戻す。
S5に移行すると、CPU31は、現在設定されているモードが「配置パターン設定モード」であるか否かについての判断を行う。具体的には、CPU31は、RAM33を参照し、RAM33に格納されているフラグが「印刷モード」を示すフラグであるか、「配置パターン設定モード」を示すフラグであるかに基づいて、S5の判断処理を行う。「配置パターン設定モード」を示すフラグがRAM33に格納されている場合(S5:YES)、CPU31は、S7に処理を移行する。一方、「印刷モード」を示すフラグがRAM33に格納されている場合には(S5:NO)、CPU31は、S6に処理を移行する。
S6においては、CPU31は、印刷処理を実行する。この印刷処理(S6)では、CPU31は、ヘッド駆動回路21を介した印刷ヘッド20の駆動制御及び媒体搬送制御回路26を介した媒体搬送機構25の駆動制御を行うことで、被印刷媒体に印刷データに基づく印刷を行う。
この時、テンプレートデータが設定され、且つ、当該テンプレートデータに対する配置パターンが設定されている場合には、CPU31は、印刷データに含まれている印刷対象データを印刷領域の属性情報に規定される印刷対象イメージに変換し、当該印刷対象イメージを配置パターンに基づく印刷領域に配置する。ここで、印刷対象イメージへの変換に際しては、CPU31は、後述するバーコード変換処理(S25)、テキストイメージ変換処理(S26)と同様の処理を実行する。そして、CPU31は、当該配置パターンに基づく態様で被印刷媒体に印刷を施す。
印刷処理(S6)の終了後、CPU31は、S2に処理を戻す。
そして、S7に移行した場合、CPU31は、配置パターン設定処理を実行する。印刷装置1において、配置パターンの設定は、印刷パターン設定部50により実行される。従って、CPU31は、印刷パターン設定部50に対して、設定開始信号を送信する。そして、CPU31は、印刷パターン設定部50から設定信号又はエラー信号を受信するまで処理を待機する。
印刷パターン設定部50から設定信号を受信した場合は、設定信号に含まれる配置パターンをテンプレートデータに関連付けて、テンプレートデータ記憶領域35に格納し、配置パターン設定処理(S7)を終了する。一方、印刷パターン設定部50からエラー信号を受信した場合には、CPU31は、そのまま配置パターン設定処理(S7)を終了する。
配置パターン設定処理(S7)を終了した後、CPU31は、S2に処理を戻す。
次に、本実施形態に係る配置パターン設定処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図5は、配置パターン設定処理プログラムのフローチャートである。
第1実施形態に係る印刷装置1においては、上述したように、配置パターンの設定は、印刷パターン設定部50において行われる。即ち、この配置パターン設定処理プログラムは、印刷パターン設定部50のCPU51により実行される。
配置パターン設定処理(S7)において、CPU31から設定開始信号を受信すると、印刷パターン設定部50のCPU51は、配置パターン設定処理プログラムの実行を開始する。
図5に示すように、先ず、CPU51は、現在印刷装置1に設定されているテンプレートデータに係る配置パターンを初期化する(S11)。配置パターンの初期化を行った後、CPU51は、S12に処理を移行する。
S12に移行すると、CPU51は、配置パターン生成処理を実行する。この配置パターン生成処理(S12)においては、CPU51は、印刷データに含まれる印刷対象データの数とテンプレートデータに規定された印刷領域の数に基づいて生成しうる全ての組み合わせ分の配置パターンを生成する。印刷対象データと印刷領域に基づいて生成しうる全ての組み合わせ分の配置パターンを生成した後、CPU51は、S13に処理を移行する。
ここで、配置パターン生成処理について、具体例をもって説明する。この具体例においては、外部装置100から図2に示す印刷データが送信され、その時点において、図3に示すテンプレートデータが設定されているものとする。
上述したように、図2に示す印刷データには、「印刷対象データ(1)」「印刷対象データ(2)」「印刷対象データ(3)」の3つの印刷対象データが含まれている。そして、図3に示すテンプレートデータには、「印刷領域(A)」「印刷領域(B)」「印刷領域(C)」の3つの印刷領域が規定されている。
従って、3つの印刷対象データと3つの印刷領域により生成しうる配置パターンは、6パターンである。この場合、CPU51は、図7に示す「配置パターン(1)」〜「配置パターン(6)」の6種類の配置パターンを生成する。そして、「配置パターン(1)」〜「配置パターン(6)」を夫々RAM53に格納した後、CPU51は、S13に処理を移行する。
S13に移行すると、CPU51は、配置パターン生成処理(S12)で生成された全ての配置パターンについて、被印刷媒体に印刷可能であるか否かのチェックを終了したか否かについての判断を行う。即ち、CPU51は、全ての配置パターンについて、設定可否チェック処理(S15)を行ったか否かを判断する。全ての配置パターンに対する印刷可否のチェックが完了している場合には(S13:YES)、CPU51は、S16に処理を移行する。一方、未だ全ての配置パターンに対する印刷可否のチェックが完了していない場合には(S13:NO)、CPU51は、S14に処理を移行する。
未だプレビューデータが生成されていない配置パターンがある場合(S13:NO)、S14において、CPU51は、未だプレビューデータが生成されていない一の配置パターンを特定する。配置パターンを特定した後、CPU51は、設定可否チェック処理(S15)に処理を移行する。
設定可否チェック処理(S15)に移行すると、CPU51は、S14で特定された配置パターンに基づいて、被印刷媒体に印刷可能であるかをチェックする。具体的には、CPU51は、S14で特定された配置パターンに基づいて、各印刷領域に対して夫々に配置される印刷対象データの印刷対象イメージを生成し、当該印刷対象データに基づく印刷が可能であるか否かのチェックを行う。この時、CPU51は、「当該印刷対象データに基づく印刷対象イメージが印刷領域外にはみ出すか否か」や「印刷対象データがバーコードの規格(例えば、code128)上問題ないか」についてのチェックを行う。
全ての印刷領域において、対応する印刷対象データの印刷が可能である場合には、CPU51は、当該配置パターンに基づくプレビューデータを生成し、プレビューデータを液晶ディスプレイ55に表示する。尚、印刷不能な印刷領域が存在した場合には、当該配置パターンに基づくプレビューデータを生成することはない。従って、この場合には、液晶ディスプレイ55に当該配置パターンに基づくプレビューデータは表示されることはない。
S14で特定された配置パターンに対する設定可否チェック処理を終了すると、CPU51は、S13に処理を戻す。これにより、CPU51は、未だ設定可否チェック処理を経ていない配置パターンについての処理を行うことができる。
尚、設定可否チェック処理(S15)の詳細については、後に図面を参照しつつ、詳細に説明するので、ここでの詳細な説明は省略する。
配置パターン生成処理(S12)で生成された全ての配置パターンについて、設定可否チェック処理(S15)を行った後(S13:YES)、CPU51は、液晶ディスプレイ55に表示されたプレビューデータ数が「0」であるか否かについての判断を行う(S16)。
プレビューデータ数が「0」である場合(S16:YES)、CPU51は、エラー報知処理(S19)に処理を移行する。ここで、プレビューデータ数が「0」である場合(S16:YES)とは、液晶ディスプレイ55にプレビューデータが表示されていない状態である。換言すると、この状態は、当該印刷データに含まれる全ての印刷対象データをエラーなく各印刷領域に印刷できる配置パターンが存在しない状態である。
一方、プレビューデータ数が「0」でない場合(S16:NO)、CPU51は、S17に処理を移行する。この時、液晶ディスプレイ55には、少なくとも一のプレビューデータが表示されている。そして、この状態は、全ての印刷対象データをエラーなく各印刷領域に印刷できる配置パターンが少なくとも一つ存在する状態である。
S17において、CPU51は、操作部54により選択操作が行われたか否かを判断する。この選択操作は、液晶ディスプレイ55に表示されているプレビューデータ(図8参照)から一のプレビューデータを選択する操作である。上述したように、プレビューデータは、夫々一の配置パターンに基づくものである。従って、プレビューデータの選択は、配置パターンの選択と換言することができる。
そして、CPU51は、操作部54からの操作信号に基づいて、選択操作が行われたか否かの判断を行う。選択操作が行われた場合(S17:YES)、CPU51は、S18に処理を移行する。一方、選択操作が行われていない場合(S17:NO)、CPU51は、選択操作が行われるまで処理を待機する。
操作部54により選択操作が行われると、S18において、CPU51は、選択されたプレビューデータに基づく配置パターンを、当該テンプレートデータに対する配置パターンとして設定する。
具体的には、CPU51は、選択されたプレビューデータの基となる配置パターンを特定し、当該配置パターンを示す設定信号を制御部30に送信する。
ここで、当該設定信号を受信すると、制御部30は、設定信号に含まれる配置パターンを当該テンプレートデータに関連付けて、テンプレートデータ記憶領域35に格納する。従って、CPU51が設定信号を送信することにより、当該テンプレートデータに対する配置パターンが設定される。
設定信号を送信した後、CPU51は、配置パターン設定処理プログラムを終了する。
そして、プレビューデータ数が「0」の場合には(S16:YES)、CPU51は、エラー報知処理(S19)を実行する。
上述したように、プレビューデータは、全ての印刷対象データの印刷対象領域に対する印刷が正常に実行可能な場合に生成される。つまり、プレビューデータ数が「0」の場合とは、全てのプレビューデータに少なくとも一つ印刷不能となるエラーが含まれている状態である。仮にこの場合における配置パターンをテンプレートデータに設定すると、被印刷媒体への印刷結果に必ずエラーが生じてしまうので、印刷装置1においては、プレビューデータ(即ち、配置パターン)の設定を不能とし、ユーザにエラーを報知する。
具体的には、エラー報知処理(S19)に移行すると、CPU51は、ディスプレイ駆動回路56を介して、液晶ディスプレイ55の表示態様を制御し、設定可能な配置パターンが存在しない旨を報知する。これにより、ユーザは、エラーの発生を認識することができるので、テンプレートデータの変更等の各種設定変更を行うことができ、もって、エラーの解消を図ることができる。
又、CPU51は、液晶ディスプレイ55に対するエラー表示と共に、CPU31は、エラー信号を送信する。このエラー信号を受信することにより、制御部30のCPU31も、そのまま配置パターン設定処理(S7)を終了する。
エラー報知処理(S19)終了後、CPU51は、配置パターン設定処理プログラムを終了する。
次に、配置パターン設定処理プログラムのS15で実行される設定可否チェック処理プログラムについて図面を参照しつつ詳細に説明する。図6は、設定可否チェックプログラムのフローチャートである。
設定可否チェック処理(S15)に移行すると、CPU51は、設定可否チェック処理プログラムの実行を開始する。
尚、この時、RAM53には、通信制御部40を介して受信した印刷データ(印刷対象データを含む)と、テンプレートデータ記憶領域35から取得した現在設定されているテンプレートデータが格納されている。
又、この時点において、S14により、配置パターン生成処理(S12)で生成された配置パターンから一の配置パターンが特定されている。
S21において、CPU51は、先ず、RAM53に格納されている印刷データに含まれている各印刷対象データ及びテンプレートデータを読み出す。
そして、CPU51は、当該テンプレートデータの全ての印刷領域について、特定されている配置パターンにより関連付けられている印刷対象データの印刷が可能であるか否かのチェックを完了したか否かの判断を行う(S22)。全ての印刷領域に対する印刷可否のチェックを完了した場合には(S22:YES)、CPU51は、ディスプレイ表示処理(S29)に処理を移行する。一方、未だ全ての印刷領域についての印刷可否のチェックを完了していない場合(S22:NO)、CPU51は、S23に処理を移行する。
S23に移行すると、CPU51は、テンプレートデータに規定されている一の印刷領域を特定し、特定された一の印刷領域(以下、対象印刷領域という)が「バーコード印刷領域」であるか否かについての判断を行う。上述したように、テンプレートデータには、「バーコード印刷領域」である点についても規定されているので(図3参照)、CPU51は、当該テンプレートデータを参照することで、S23の判断を行う。対象印刷領域が「バーコード印刷領域」である場合には(S23:YES)、CPU51は、S24に処理を移行する。一方、対象印刷領域が「バーコード印刷領域」ではない場合(S23:NO)、CPU51は、テキストイメージ変換処理(S26)に処理を移行する。
対象印刷領域が「バーコード印刷領域」である場合(S23:YES)、CPU51は、配置パターンに基づいて、対象印刷領域に関連付けられている印刷対象データを特定し、当該印刷対象データがバーコードに関する規格(例えば、code128)を満たすか否かについての判断を行う(S24)。具体的には、CPU51は、印刷対象データの文字数がバーコードの規格により許容されている文字数及び文字種であるか否かに基づいて判断を行う。印刷対象データがバーコード規格を満たす場合には(S24:YES)、CPU51は、S25に処理を移行する。一方、印刷対象データがバーコードの規格を満たさない場合には(S24:NO)、CPU51は、そのまま設定可否チェック処理プログラムを終了する。
従って、バーコード印刷領域に関連付けられている印刷対象データがバーコードの規格を満たさない場合、これを含む配置パターンは、エラーであると判断され、液晶ディスプレイ55に表示されることはない。即ち、バーコードの規格を満たさず、バーコードとして使用できない印刷結果となってしまう配置パターンは、テンプレートデータに対する配置パターンとして設定することはできない。「バーコードとして使用できない」という不具合を生じる配置パターンの設定を不能とすることで、印刷装置1は、印刷された被印刷媒体を利用するユーザに対する不利益を未然に防止することができる。
尚、S24の判断処理において、チェックデジットによるチェックを行うように構成することも可能であるし、上記文字数によるチェックと、チェックデジットによるチェックを併用することも可能である。
チェックデジットによるチェックとは、印刷対象データにチェックデジットが含まれていた場合に、当該印刷対象データを対象とし、バーコードの規格に基づく計算方法で算出されるチェックデジットの計算結果と、印刷対象データに含まれているチェックデジットと一致するか否かによりチェックされる。そして、チェックデジットが一致しなかった場合には、当該印刷対象データは、エラーとして取り扱われる。
「バーコード印刷領域」である対象印刷領域に係る印刷対象データが、バーコードの規格を満たしている場合(S24:YES)、CPU51は、バーコード変換処理(
S25)を実行する。このバーコード変換処理(S25)では、CPU51は、対象印刷領域に係る属性情報(即ち、バーコード規格等)に従って、当該印刷対象データをバーコードデータとして、バーコードイメージを生成する処理である。
この点、バーコードの変換に関する技術については、既に公知であるので、詳細な説明は省略する。
印刷対象データを変換し、バーコードイメージを生成した後、CPU51は、当該バーコードデータをRAM53に格納し、S27に処理を移行する。
一方、対象印刷領域がバーコード印刷領域ではない場合(S23:NO)に移行するS26では、CPU51は、テキストイメージ変換処理を実行する。このテキストイメージ変換処理(S26)では、CPU51は、対象印刷領域に係る属性情報(即ち、書式、文字サイズ、文字修飾等)に従って、当該印刷対象データをテキストイメージに変換する処理である。
この点、テキストイメージへの変換に関する技術については、既に公知であるので、詳細な説明は省略する。
印刷対象データをテキストイメージに変換した後、CPU51は、当該テキストイメージをRAM53に格納し、S27に処理を移行する。
S27に移行すると、CPU51は、印刷対象データの印刷対象イメージ(例えば、テキストイメージやバーコードイメージ)が対象印刷領域内に配置可能であるか否かについての判断を行う。上述したように、当該テンプレートデータの各印刷領域は、印刷領域幅と印刷領域高により確定されているので、CPU51は、印刷対象データの印刷対象イメージの幅及び高さと、印刷領域幅と印刷領域高を比較することで、S27の判断を行う。
印刷対象データの印刷対象イメージが対象印刷領域内に配置可能である場合(S27:YES)、CPU51は、S28に処理を移行する。一方、印刷対象データの印刷対象イメージが対象印刷領域内に配置不能である場合、即ち、印刷対象データの印刷対象イメージの一部が対象印刷領域外に位置する場合には(S27:NO)、CPU51は、そのまま設定可否チェック処理プログラムを終了する。
つまり、印刷対象データの印刷対象イメージが対象印刷領域内に配置不能である配置パターンは、プレビューデータとして液晶ディスプレイ55に表示されることはなく、当該テンプレートデータに対する配置パターンとして設定されることもない。従って、印刷装置1によれば、印刷領域から印刷対象データに基づく印刷対象イメージがはみ出すような見栄えの悪い印刷結果を生じうる配置パターンの設定を不能とすることにより、印刷された被印刷媒体を利用するユーザに対する不利益を未然に防止することができる。
そして、S28に移行すると、CPU51は、対象印刷領域を次の印刷領域に変更すると共に、当該次の印刷領域に関連付けられている印刷対象データをRAM53から取得する。この時、S23〜S27の処理を経た印刷領域と印刷対象データについては、印刷可否のチェックを行ったことを示すデータを付加する。
対象印刷領域を変更し、変更に伴う新たな印刷対象データを取得した後、CPU51は、S22に処理を戻す。
S14で特定された配置パターンに基づいて、テンプレートデータに係る印刷領域の全てについて、印刷対象データの印刷の可否をチェックし、全て印刷可能であると判断されると(S22:YES)、CPU51は、ディスプレイ表示処理(S29)に処理を移行する。
ディスプレイ表示処理(S29)においては、CPU51は、S14で特定された配置パターン、印刷データに含まれる印刷対象データ、テンプレートデータに基づいて、プレビューデータを生成し、これを液晶ディスプレイ55に表示する。生成したプレビューデータを液晶ディスプレイ55に表示した後、CPU51は、設定可否チェック処理プログラムを終了する。
上述した図2に示す印刷データと、図3に示すテンプレートデータに基づいて、プレビューデータを生成する場合を例として具体的に説明する。
例えば、図7に示す「配置パターン(1)」に基づいてプレビューデータを生成する場合、「印刷対象データ(1)」は、「印刷領域(A)」に関連付けられているので、「印刷対象データ(1)」に係る「Pencil」の文字列は、「印刷領域(A)」に配置される。同様に、「印刷対象データ(2)」に係る「2006.10.30」の文字列は、「印刷領域(B)」に配置される。
そして、「印刷対象データ(3)」は、「印刷領域(C)」に関連付けられており、「印刷領域(C)」は、「バーコード印刷領域」であるため、バーコード変換処理(S25)により、所定の規格(例えば、code128)に基づいて「012345」の文字列が変換されたバーコードが「印刷領域(C)」に配置される。尚、バーの下に「012345」の文字列があるが、当該文字列は、バーコードの「下部文字」と呼ばれる部分である。この場合におけるバーコードは、バーと下部文字により構成される。この点、テンプレートデータにおける印刷領域の属性情報によっては、「下部文字なし」となる場合もある。
このようにして、S14で特定された配置パターン(この場合、「配置パターン(1)」)に基づくプレビューデータが液晶ディスプレイ55に表示される。そして、当該プレビューデータを液晶ディスプレイ55に表示した後、CPU51は、設定可否チェック処理プログラムを終了する。
尚、このプレビューデータが生成された配置パターンは、上記S22〜S28の処理により、全ての印刷領域において、各印刷領域に関連付けられた印刷対象データの印刷対象イメージの印刷が可能であると判定されている。従って、液晶ディスプレイ55に表示されたプレビューデータに対応する配置パターンを選択すれば、ユーザは、常にバーコードにエラーがなく、且つ、印刷領域から印刷対象イメージがはみ出すことのない見栄えのよい印刷物を手にすることができる。
このように、配置パターン生成処理(S12)で生成された全ての配置パターンについて、設定可否チェック処理(S15)を行うことにより、液晶ディスプレイ55には、被印刷媒体に印刷可能である配置パターンに基づくプレビューデータのみが表示される(図8参照)。換言すれば、当該テンプレートデータに対して設定可能な配置パターンに係るプレビューデータのみが表示されることになる。
液晶ディスプレイ55にプレビューデータが表示されるので、ユーザは、液晶ディスプレイ55を視認するだけで、所望の配置パターンを把握することができる。
そして、液晶ディスプレイ55に表示されたプレビューデータを選択するだけで、当該テンプレートデータに対し、印刷可能な配置パターンを設定することができるので、ユーザは、テンプレートデータに基づく印刷データの印刷に係る設定を容易に行うことができる。
以上説明したように、第1実施形態に係る印刷装置1によれば、印刷データに含まれる印刷対象データの印刷対象イメージを、テンプレートデータに規定されて印刷領域に夫々配置して印刷する際に、印刷領域に印刷対象データを配置することで生成されるプレビューデータを液晶ディスプレイ55に表示するので、ユーザは、複数の配置パターンを視認することができ、所望の配置パターンを確実に把握することができる。
又、印刷装置1では、液晶ディスプレイ55に表示されたプレビューデータを操作部54で選択することで、当該プレビューデータに対応する配置パターンを当該テンプレートデータに設定することができる。従って、当該テンプレートデータに配置パターンを設定する際に、煩雑な作業(例えば、印刷対象データが送信される順序の確認作業や、印刷対象データの印刷対象イメージが配置される印刷領域を夫々設定する設定作業)が要求されることはなく、ユーザは、単純な操作を行うだけで所望の配置パターンを当該テンプレートデータに設定することができる。
そして、テンプレートデータに対して、ユーザが所望の配置パターンを設定することにより、印刷装置1は、当該印刷データをテンプレートデータに基づいて印刷する際に、ユーザが所望する配置パターンで印刷された印刷物を提供できる。
又、印刷装置1によれば、設定可否チェック処理(S15)により、全ての印刷領域に対して、印刷対象データの印刷が可能な配置パターンに基づくプレビューデータのみが液晶ディスプレイに表示されるので、設定された配置パターンに基づいて印刷した場合に、見栄えが悪い印刷結果や、バーコードとして機能しない印刷結果を印刷することはない。即ち、印刷装置1は、常に、見栄えが良く、ユーザが予定していた使用に耐えうる印刷物をユーザに提供することができる。
そして、印刷装置1では、操作部54の操作に基づいて、「印刷モード」と「印刷パターン設定モード」を変更することができる。即ち、「印刷パターン設定モード」でテンプレートデータに配置パターンを設定すれば、その後は、「印刷モード」において、所望の配置パターンに基づく印刷物が提供される。これにより、印刷データの印刷に際し、ユーザは、毎回、「印刷パターン設定モード」による配置パターンの設定をすることなく、所望の印刷物を得ることができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、第1実施形態においては、印刷対象イメージの種類はテキストイメージとバーコードイメージのみであったが、これらに加えて種々の態様のイメージを用いることができる。例えば、2次元コードのイメージや、所定の線に沿って、テキストが配置されるアレンジテキストのイメージ等を用いることができる。
又、第1実施形態においては、印刷装置1という一の装置により、被印刷媒体への印刷と、テンプレートデータに対する配置パターンの設定を行うように構成していたが、被印刷媒体への印刷を行う装置と、テンプレートデータに対する配置パターンの設定を行う装置を独立して配設することも可能である。
ここで、印刷装置と、印刷パターン設定装置を独立に設けた実施形態を第2実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、第2実施形態においては、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明する。
〔第2実施形態〕
この第2実施形態においては、上述したように、印刷装置1と、印刷パターン設定装置70が独立して設けられている。
第2実施形態における印刷装置1は、第1実施形態と同様に、制御部30により印刷制御がなされるように構成されている。制御部30は、CPU31、ROM32、RAM33により構成されており、ROM32には、テンプレートデータ記憶領域35が形成されている。
この点については、第1実施形態と同一の構成であるため、詳細な説明は省略する。
そして、第2実施形態に係る印刷装置1において、制御部30には、印刷ヘッド20、媒体搬送機構25が、夫々、ヘッド駆動回路21、媒体搬送制御回路26を介して接続されている。又、制御部30には、通信制御部40が接続されている。
これらの周辺装置に関する構成についても、第1実施形態と同一であるので、詳細な説明は省略する。
尚、上述したように、第2実施形態は、テンプレートデータに対する配置パターンの設定を、印刷装置1と別の装置である印刷パターン設定装置70により行うものであるため、印刷装置1は、第1実施形態における印刷パターン設定部50及び印刷パターン設定部50に接続された周辺装置を備えていない。
印刷パターン設定装置70は、その制御の中枢を担う印刷パターン設定部50を備えている。そして、印刷パターン設定部50は、CPU51、ROM52、RAM53を備えている。この点、ROM52には、第1実施形態とは異なり、印刷装置1におけるテンプレートデータ記憶領域35と同一の記憶内容が記憶されたテンプレートデータ記憶領域57が形成されている。
尚、CPU51、RAM53の構成については、第1実施形態と同一の構成である。
そして、印刷パターン設定部50には、操作部54、液晶ディスプレイ55、通信制御部60が接続されている。操作部54、液晶ディスプレイ55、ディスプレイ駆動回路56については、第1実施形態と同一の構成であるので、詳細な説明は省略する。
通信制御部60は、印刷パターン設定装置70と、印刷装置1及び外部装置100の間のデータの送受信を行う部分である。即ち、通信制御部60の基本的機能は、印刷装置1の通信制御部40と同様である。
このように構成された印刷装置1においては、第1実施形態と同様に、CPU31によりメイン制御プログラムが実行される。従って、当該メイン制御プログラム(図4参照)については、既に説明済であるため、再度の説明は省略する。
又、印刷パターン設定装置70においては、第1実施形態における印刷パターン設定部50と同様に、CPU51により、配置パターン設定処理プログラム(図5参照)、設定可否チェック処理プログラム(図6参照)が実行される。配置パターン設定処理プログラム、設定可否チェック処理プログラムについても、既に第1実施形態において説明済であるため、再度の説明は省略する。
従って、第2実施形態においては、印刷パターン設定装置70により、印刷領域に印刷対象データを配置することで生成されるプレビューデータが液晶ディスプレイ55に表示されるので、ユーザは、複数の配置パターンを視認することができ、所望の配置パターンを確実に把握することができる。
又、印刷パターン設定装置70において、ユーザは、液晶ディスプレイ55に表示されたプレビューデータを操作部54で選択することで、当該プレビューデータに対応する配置パターンを当該テンプレートデータに設定することができる。従って、当該テンプレートデータに配置パターンを設定する際に、煩雑な作業(例えば、印刷対象データが送信される順序の確認作業や、印刷対象データの印刷対象イメージが配置される印刷領域を夫々設定する設定作業)が要求されることはなく、ユーザは、単純な操作を行うだけで所望の配置パターンを当該テンプレートデータに設定することができる。
更に、印刷パターン設定装置70によれば、設定可否チェック処理(S15)により、全ての印刷領域に対して、印刷対象データの印刷が可能な配置パターンに基づくプレビューデータのみが液晶ディスプレイに表示されるので、設定された配置パターンに基づいて印刷した場合に、見栄えが悪い印刷結果や、バーコードとして機能しない印刷結果となる配置パターンの設定を防止しうる。
尚、第2実施形態では、外部装置100と印刷パターン設定装置70が直接接続され、印刷パターン設定装置70が外部装置100から印刷データを直接取得するように構成されているが、この態様に限定するものではない。即ち、外部装置100と印刷パターン設定装置70の接続をせず、印刷パターン設定装置70が、印刷装置を介して、印刷データを取得するように構成することも可能である。
第1実施形態に係る印刷装置の構成を示す説明図である。 外部装置から送信される印刷データを示す説明図である。 テンプレートデータと印刷領域に関する説明図である。 印刷装置のメイン制御プログラムのフローチャートである。 配置パターン設定処理プログラムのフローチャートである。 設定可否チェック処理プログラムのフローチャートである。 各印刷領域と各印刷対象データに基づく配置パターンの一具体例を示す説明図である。 液晶ディスプレイの表示態様を示す説明図である。 第2実施形態に係る印刷装置及び印刷パターン設定装置の構成を示す説明図である。
符号の説明
1 印刷装置
20 印刷ヘッド
25 媒体搬送機構
30 制御部
31 CPU
32 ROM
33 RAM
35 テンプレートデータ記憶領域
40 通信制御部
50 印刷パターン設定部
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 操作部
55 液晶ディスプレイ
56 ディスプレイ駆動回路
57 テンプレートデータ記憶領域
60 通信制御部
70 印刷パターン設定装置
100 外部装置

Claims (8)

  1. 印刷対象データを含み、外部装置から送信された印刷データを被印刷媒体に印刷する印刷手段と、
    前記印刷対象データに基づき生成される印刷対象イメージが印刷される印刷領域が複数規定され、前記被印刷媒体における前記印刷領域の位置及びサイズが各印刷領域に対する属性情報として規定されたテンプレートデータが記憶された記憶手段と、
    前記テンプレートデータに基づいて、受信した印刷データを構成する印刷対象データを前記印刷領域に配置し、前記印刷手段による印刷を行う印刷制御手段と、を備える印刷装置において、
    前記テンプレートデータに規定された各印刷領域に対して、前記印刷データに含まれる印刷対象データに基づく印刷対象イメージを配置したプレビューデータを複数生成するプレビューデータ生成手段と、
    前記プレビューデータ生成手段で生成された複数のプレビューデータを表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示されたプレビューデータから一のプレビューデータを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたプレビューデータに基づいて、当該テンプレートデータに対する印刷対象データの配置パターンを設定する印刷パターン設定手段と、を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記テンプレートデータは、
    各印刷領域に対する属性情報として、当該印刷領域に配置されるべき印刷対象イメージの種類を示す属性情報を有し、
    前記テンプレートデータに規定された印刷領域の属性情報と、前記印刷データに含まれる印刷対象データと、に基づいて、当該印刷領域に対する前記印刷対象データの印刷の可否を判断する判断手段と、
    前記判断手段により、全ての印刷対象データが印刷可能であると判断されたプレビューデータのみを前記表示手段に表示する表示制御手段と、を備えることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置において、
    前記判断手段は、
    前記印刷対象データの一部が、当該テンプレートデータに含まれる印刷領域外に配置される場合に、前記印刷対象データに関し、当該印刷領域に対する印刷が不能であると判断することを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項2又は3に記載の印刷装置において、
    前記判断手段は、
    前記印刷対象データに基づく印刷対象イメージが生成不能である場合、前記印刷対象データに関し、当該印刷領域に対する印刷が不能であると判断することを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項4に記載の印刷装置において、
    前記印刷対象データがバーコードデータである場合に、
    前記判断手段は、
    前記バーコードデータ自体にエラーが含まれているときは、当該バーコードデータに関し、当該印刷領域に対する印刷が不能であると判断することを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1乃至5に記載の印刷装置において、
    前記印刷データを受信すると、前記印刷パターン設定手段で設定された印刷パターンデータに基づいて、当該テンプレートデータに規定された各印刷領域に印刷対象データを配置し、前記印刷手段により、当該印刷データとテンプレートデータに基づく印刷を行う印刷モードと、
    前記印刷データを受信すると、前記プレビューデータ生成手段により、プレビューデータを生成し、生成されたプレビューデータを表示手段に表示すると共に、前記印刷パターン設定手段により、前記選択手段により選択されたプレビューデータに基づく印刷パターンを当該テンプレートデータに設定する印刷パターン設定モードと、を切り換えるモード変更手段を備えることを特徴とする印刷装置。
  7. 印刷データを被印刷媒体に印刷する印刷手段を備える印刷装置と、前記印刷装置により印刷される印刷対象データを含む印刷データを送信する外部装置と接続され、データの送受信を行う通信手段と、
    前記印刷対象データに基づき生成される印刷対象イメージが印刷される印刷領域が複数規定され、前記被印刷媒体における前記印刷領域の位置及びサイズが各印刷領域に対する属性情報として規定されたテンプレートデータが記憶された記憶手段と、
    前記テンプレートデータと前記印刷データに基づいて、各印刷領域に対する印刷対象データの配置パターンを設定する印刷パターン設定手段と、を備える印刷パターン設定装置において、
    前記テンプレートデータに規定された各印刷領域に対して、前記印刷データに含まれる印刷対象データに基づく印刷対象イメージを配置したプレビューデータを複数生成するプレビューデータ生成手段と、
    前記プレビューデータ生成手段で生成された複数のプレビューデータを表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示されたプレビューデータから一のプレビューデータを選択する選択手段と、を備え、
    前記印刷パターン設定手段は、
    前記選択手段により選択されたプレビューデータに基づいて、当該テンプレートデータに対する印刷対象データの配置パターンを設定することを特徴とする印刷パターン設定装置。
  8. 請求項7に係る印刷パターン設定装置において、
    前記テンプレートデータは、
    各印刷領域に対する属性情報として、当該印刷領域に配置されるべき印刷対象イメージの種類を示す属性情報を有し、
    前記テンプレートデータに規定された印刷領域の属性情報と、前記印刷データに含まれる印刷対象データと、に基づいて、当該印刷領域に対する前記印刷対象データの印刷の可否を判断する判断手段と、
    前記判断手段により、全ての印刷対象データが印刷可能であると判断されたプレビューデータのみを前記表示手段に表示する表示制御手段と、を備えることを特徴とする印刷パターン設定装置。
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