JP2015168201A - 印刷装置、画像処理装置、印刷システム、及び、印刷装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の画像データを容易に組み合わせて印刷することが可能な印刷制御装置、印刷装置、及び、印刷方法を提供する。【解決手段】プリンター5は、コマンドを受信し、受信したコマンドを解析し、解析したコマンドで指定される第1の画像データのレンダリング解像度と第2の画像データのレンダリング解像度とを設定する。プリンター5は、第1の画像データ及び第2の画像データを、設定したレンダリング解像度に従ってプリントバッファー27gに展開し、印刷画像データを生成し、ラインインクジェットヘッド12により印刷する。【選択図】図1
Description
本発明は、印刷装置、画像処理装置、印刷システム、及び、印刷装置の制御方法に関する。
従来、ラベル用紙等の印刷媒体に画像を印刷する印刷装置において、画像データに含まれる画像オブジェクトの解像度を、設定された解像度にして印刷する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の印刷装置は、複数のレイヤーで構成される画像データを処理する装置であり、各レイヤーの画像オブジェクトには画像データの解像度等を示す解像度情報が設定されている。印刷装置は、各レイヤーの画像オブジェクトを、解像度情報に従ってレイヤー毎に処理し、重ねて印刷する。
特許文献1記載の印刷装置は、一つの画像データに含まれる各レイヤーの画像オブジェクトを重ねて印刷するものであり、各レイヤーの解像度等を指定する情報と複数のレイヤーの重なり合いに関する情報とを必要とする。従って、画像を重ねて印刷するための制約が多いので、適用可能な画像が限定される、処理の効率化が難しい、等の問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数の画像データを容易に組み合わせて印刷することが可能な印刷装置、画像処理装置、印刷システム、及び、印刷装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数の画像データを容易に組み合わせて印刷することが可能な印刷装置、画像処理装置、印刷システム、及び、印刷装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の印刷装置は、コマンドを受信する受信部と、前記受信部により受信されたコマンドを解析する解析部と、印刷を行う印刷部と、前記解析部により解析されたコマンドで指定される第1の画像データの処理解像度と第2の画像データの処理解像度とを設定する設定部と、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを、前記設定部により設定された処理解像度に従ってバッファーメモリーに展開し、印刷画像データを生成する画像処理部と、前記印刷画像データを印刷部により印刷させる印刷制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、印刷装置に対してコマンドを用いて処理解像度を指定することで、複数の画像データを、それぞれの解像度に合わせて適切にバッファーメモリーに展開させ、印刷画像データを生成させることができる。これにより、複数の画像データを、解像度に関わらず適切に処理できる。従って、画像データの解像度に関する制約を回避し、容易に、複数の画像データを組合せて印刷できる。
本発明によれば、印刷装置に対してコマンドを用いて処理解像度を指定することで、複数の画像データを、それぞれの解像度に合わせて適切にバッファーメモリーに展開させ、印刷画像データを生成させることができる。これにより、複数の画像データを、解像度に関わらず適切に処理できる。従って、画像データの解像度に関する制約を回避し、容易に、複数の画像データを組合せて印刷できる。
また、本発明は、上記印刷装置において、前記設定部は前記解析部で解析されたコマンドが指定するパラメーターに従って、予め設定された複数段階の解像度から処理解像度を選択すること、を特徴とする。
本発明によれば、コマンドによって処理解像度を容易に指定できる。
本発明によれば、コマンドによって処理解像度を容易に指定できる。
また、本発明は、上記印刷装置において、前記画像処理部は、前記第1の画像データを、前記設定部により設定された第1の処理解像度のデータとして前記バッファーメモリーに展開し、前記第2の画像データを前記設定部により設定された第2の処理解像度のデータとして前記バッファーメモリーに展開すること、を特徴とする。
本発明によれば、複数の画像データを組み合わせて印刷画像データを生成する際に、それぞれの画像データの解像度に合わせてバッファーメモリーに画像を展開できる。このため、バッファーメモリーに展開された画像を、もとの画像データの解像度の影響を受けることなく処理できる。従って、印刷画像データを生成する場合の解像度に関する制約を回避し、容易に、複数の画像データを組み合わせて利用できる。
本発明によれば、複数の画像データを組み合わせて印刷画像データを生成する際に、それぞれの画像データの解像度に合わせてバッファーメモリーに画像を展開できる。このため、バッファーメモリーに展開された画像を、もとの画像データの解像度の影響を受けることなく処理できる。従って、印刷画像データを生成する場合の解像度に関する制約を回避し、容易に、複数の画像データを組み合わせて利用できる。
また、本発明は、上記印刷装置において、前記画像処理部は、前記第1の画像データを前記第1の処理解像度に従って展開した画像と、前記第2の画像データを前記第2の処理解像度に従って展開した画像とを重畳して、前記印刷画像データを生成すること、を特徴とする。
本発明によれば、処理に用いる画像データの解像度の制約を受けることなく、複数の画像データに基づく画像を重畳して印刷できる。
本発明によれば、処理に用いる画像データの解像度の制約を受けることなく、複数の画像データに基づく画像を重畳して印刷できる。
また、本発明は、上記印刷装置において、前記画像処理部は、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを前記印刷部の印刷解像度に合わせて前記バッファーメモリーに展開すること、を特徴とする。
本発明によれば、処理に用いる画像データの解像度の制約を受けることなく、印刷装置の印刷解像度に合わせた画像をバッファーメモリーに展開して、印刷できる。
本発明によれば、処理に用いる画像データの解像度の制約を受けることなく、印刷装置の印刷解像度に合わせた画像をバッファーメモリーに展開して、印刷できる。
また、本発明は、上記印刷装置において、データを記憶する記憶部を備え、前記第1の画像データを外部から入力されるデータに基づいて取得し、前記第2の画像データを前記記憶部に記憶したデータに基づいて取得すること、を特徴とする。
本発明によれば、外部から入力されるデータに基づく画像データと、印刷装置が記憶するデータに基づく画像データとを、解像度の制約を受けることなくバッファーメモリーに展開して利用できる。
本発明によれば、外部から入力されるデータに基づく画像データと、印刷装置が記憶するデータに基づく画像データとを、解像度の制約を受けることなくバッファーメモリーに展開して利用できる。
また、本発明は、上記印刷装置において、前記設定部は、前記解析部により解析されたコマンドにより処理解像度が指定されない場合は、処理解像度を予め設定された解像度に設定すること、を特徴とする。
本発明によれば、コマンドによる処理解像度の指定を省略することができ、より一層簡単に操作できる。
本発明によれば、コマンドによる処理解像度の指定を省略することができ、より一層簡単に操作できる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、コマンドを受信する受信部と、前記受信部により受信されたコマンドを解析する解析部と、前記解析部により解析されたコマンドで指定される第1の画像データの処理解像度と第2の画像データの処理解像度とを設定する設定部と、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを、前記設定部により設定された処理解像度に従ってバッファーメモリーに展開し、印刷用の印刷画像データを生成する画像処理部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、コマンドを用いて処理解像度を指定することで、複数の画像データを、それぞれの解像度に合わせて適切にバッファーメモリーに展開し、印刷用の印刷画像データを生成できる。これにより、画像データの解像度に関する制約を回避し、容易に複数の画像データを組合せて、印刷に利用できる。
本発明によれば、コマンドを用いて処理解像度を指定することで、複数の画像データを、それぞれの解像度に合わせて適切にバッファーメモリーに展開し、印刷用の印刷画像データを生成できる。これにより、画像データの解像度に関する制約を回避し、容易に複数の画像データを組合せて、印刷に利用できる。
また、上記目的を達成するために、本発明の印刷システムは、印刷装置と印刷制御装置とを通信可能に接続した印刷システムであって、前記印刷制御装置は前記印刷装置にコマンドを送信し、前記印刷装置は、前記印刷制御装置から送信されたコマンドを受信する受信部と、前記受信部により受信されたコマンドを解析する解析部と、印刷を行う印刷部と、前記解析部により解析されたコマンドで指定される第1の画像データの処理解像度と第2の画像データの処理解像度とを設定する設定部と、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを、前記設定部により設定された処理解像度に従ってバッファーメモリーに展開し、印刷画像データを生成する画像処理部と、前記印刷画像データを印刷部により印刷させる印刷制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、印刷制御装置によって、印刷装置に対してコマンドを用いて処理解像度を指定することで、複数の画像データを、それぞれの解像度に合わせて適切にバッファーメモリーに展開させ、印刷画像データを生成できる。これにより、画像データの解像度に関する制約を回避し、容易に複数の画像データを組合せて、印刷に利用できる。
本発明によれば、印刷制御装置によって、印刷装置に対してコマンドを用いて処理解像度を指定することで、複数の画像データを、それぞれの解像度に合わせて適切にバッファーメモリーに展開させ、印刷画像データを生成できる。これにより、画像データの解像度に関する制約を回避し、容易に複数の画像データを組合せて、印刷に利用できる。
また、上記目的を達成するために、本発明の印刷装置の制御方法は、コマンドを受信し、受信したコマンドを解析し、解析したコマンドで指定される第1の画像データの処理解像度と第2の画像データの処理解像度とを設定し、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを、設定した処理解像度に従ってバッファーメモリーに展開し、印刷画像データを生成し、前記印刷画像データを印刷すること、を特徴とする。
本発明によれば、印刷装置に対してコマンドを用いて処理解像度を指定することで、複数の画像データを、それぞれの解像度に合わせて適切にバッファーメモリーに展開させ、印刷画像データを生成できる。これにより、画像データの解像度に関する制約を回避し、容易に複数の画像データを組合せて、印刷に利用できる。
本発明によれば、印刷装置に対してコマンドを用いて処理解像度を指定することで、複数の画像データを、それぞれの解像度に合わせて適切にバッファーメモリーに展開させ、印刷画像データを生成できる。これにより、画像データの解像度に関する制約を回避し、容易に複数の画像データを組合せて、印刷に利用できる。
本発明によれば、画像データの解像度に関する制約を回避し、容易に複数の画像データを組合せて、印刷に利用できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係る印刷システム8の機能ブロック図である。
印刷システム8は、プリンター5(印刷装置)と、プリンター5を制御するホストコンピューター1(印刷制御装置)とを接続して構成される。
印刷システム8は、オペレーターの操作によりホストコンピューター1が印刷データをプリンター5に出力し、プリンター5が、印刷データに基づいて印刷媒体に印刷するシステムである。
図1は、実施形態に係る印刷システム8の機能ブロック図である。
印刷システム8は、プリンター5(印刷装置)と、プリンター5を制御するホストコンピューター1(印刷制御装置)とを接続して構成される。
印刷システム8は、オペレーターの操作によりホストコンピューター1が印刷データをプリンター5に出力し、プリンター5が、印刷データに基づいて印刷媒体に印刷するシステムである。
ホストコンピューター1は、ホストコンピューター1の各部を制御するホスト制御部45を備える。ホスト制御部45は、アプリケーション実行部45aと、プリンタードライバー実行部45bと、プリントモニター部45cと、を備える。
アプリケーション実行部45aは、文書作成プログラム、画像編集プログラム、POSアプリケーション、ラベル作成プログラム等のアプリケーション(プログラム)を実行する。アプリケーション実行部45aは、オペレーターの操作により印刷実行が指示された場合に、作成した文書や画像を印刷するためのデータを生成して出力する。プリンタードライバー実行部45bは、プリンター5を制御するためのデバイスドライバー(プログラム)を実行する。プリンタードライバー実行部45bは、プリンター5を制御するコマンドと、このコマンドに関連するデータとを生成して、プリンター5に出力し、プリンター5の動作を制御する。例えば、プリンタードライバー実行部45bは、アプリケーション実行部45aが出力するデータをもとに、プリンター5に対して印刷を指示する印刷コマンドと、印刷を行うための画像データや文字データ等のデータとを生成して、出力する。また、後述するようにプリンター5が記憶しているデータを印刷に使用する場合、プリンタードライバー実行部45bは、使用するデータを指定する指定データを生成する。そして、プリンタードライバー実行部45bが生成して出力する印刷コマンド、印刷を行うためのデータ、および、指定データ等の印刷に係る各種データをまとめて印刷データと呼ぶ。プリンタードライバー実行部45bが生成する印刷データの詳細については後述する。さらに、プリンタードライバー実行部45bは、印刷データ以外に、プリンター5を制御する制御コマンドを生成して、この制御コマンドに関連するデータとともに出力することも可能である。
なお、プリンタードライバー実行部45bが実行するデバイスドライバーは、プリンター5に最適化されたプログラムに限らず、汎用のデバイスドライバーであってもよい。また、他の機種のプリンター向けのデバイスドライバーであってもよい。この場合、プリンター5は、他の機種のプリンターに対応したプリンタードライバー実行部45bが出力するコマンドやデータ等を処理可能であればよい。
アプリケーション実行部45aは、文書作成プログラム、画像編集プログラム、POSアプリケーション、ラベル作成プログラム等のアプリケーション(プログラム)を実行する。アプリケーション実行部45aは、オペレーターの操作により印刷実行が指示された場合に、作成した文書や画像を印刷するためのデータを生成して出力する。プリンタードライバー実行部45bは、プリンター5を制御するためのデバイスドライバー(プログラム)を実行する。プリンタードライバー実行部45bは、プリンター5を制御するコマンドと、このコマンドに関連するデータとを生成して、プリンター5に出力し、プリンター5の動作を制御する。例えば、プリンタードライバー実行部45bは、アプリケーション実行部45aが出力するデータをもとに、プリンター5に対して印刷を指示する印刷コマンドと、印刷を行うための画像データや文字データ等のデータとを生成して、出力する。また、後述するようにプリンター5が記憶しているデータを印刷に使用する場合、プリンタードライバー実行部45bは、使用するデータを指定する指定データを生成する。そして、プリンタードライバー実行部45bが生成して出力する印刷コマンド、印刷を行うためのデータ、および、指定データ等の印刷に係る各種データをまとめて印刷データと呼ぶ。プリンタードライバー実行部45bが生成する印刷データの詳細については後述する。さらに、プリンタードライバー実行部45bは、印刷データ以外に、プリンター5を制御する制御コマンドを生成して、この制御コマンドに関連するデータとともに出力することも可能である。
なお、プリンタードライバー実行部45bが実行するデバイスドライバーは、プリンター5に最適化されたプログラムに限らず、汎用のデバイスドライバーであってもよい。また、他の機種のプリンター向けのデバイスドライバーであってもよい。この場合、プリンター5は、他の機種のプリンターに対応したプリンタードライバー実行部45bが出力するコマンドやデータ等を処理可能であればよい。
プリントモニター部45cは、プリンター5をモニターするモニタープログラムを実行する。プリントモニター部45cは、プリンター5の動作状態を検出し、プリンタードライバー実行部45bが生成するコマンドの送信制御、及び、プリンター5に送信したコマンドの応答を監視する制御を行う。
具体的には、プリントモニター部45cはプリンタードライバー実行部45bが出力するコマンドを順次取得して、プリンター5に送信する。また、プリントモニター部45cは、複数のコマンドをプリンター5に送信する場合、所定の順序でプリンター5にコマンドを実行させるために、コマンドの送信順序や送信タイミングを調整する。この場合、プリントモニター部45cは、例えばプリンター5にコマンドを送信し、このコマンドに対する応答を受信してから、次のコマンドを送信する等の制御を行う。
また、プリントモニター部45cは、アプリケーション実行部45aがコマンドを出力した場合には、このコマンドを取得して、プリンタードライバー実行部45bが出力するコマンドと同様に、送信制御を行う。
さらに、プリントモニター部45cは、アプリケーション実行部45aまたはプリンタードライバー実行部45bが生成したコマンドをプリンター5に送信し、プリンター5から応答を受信した場合、受信したコマンドを、もとのコマンドの生成元に返す。このため、アプリケーション実行部45a及びプリンタードライバー実行部45bは、生成したコマンドに対する応答を取得できる。
プリントモニター部45cは、一般に、LM(Language Monitor)やポートモニターと呼ばれるプログラムモジュールを実行し、上記の制御を行う。プリントモニター部45cは、ホストコンピューター1のオペレーティングシステムまたはプリンタードライバー実行部45bの一部を構成するモジュールであってもよい。
具体的には、プリントモニター部45cはプリンタードライバー実行部45bが出力するコマンドを順次取得して、プリンター5に送信する。また、プリントモニター部45cは、複数のコマンドをプリンター5に送信する場合、所定の順序でプリンター5にコマンドを実行させるために、コマンドの送信順序や送信タイミングを調整する。この場合、プリントモニター部45cは、例えばプリンター5にコマンドを送信し、このコマンドに対する応答を受信してから、次のコマンドを送信する等の制御を行う。
また、プリントモニター部45cは、アプリケーション実行部45aがコマンドを出力した場合には、このコマンドを取得して、プリンタードライバー実行部45bが出力するコマンドと同様に、送信制御を行う。
さらに、プリントモニター部45cは、アプリケーション実行部45aまたはプリンタードライバー実行部45bが生成したコマンドをプリンター5に送信し、プリンター5から応答を受信した場合、受信したコマンドを、もとのコマンドの生成元に返す。このため、アプリケーション実行部45a及びプリンタードライバー実行部45bは、生成したコマンドに対する応答を取得できる。
プリントモニター部45cは、一般に、LM(Language Monitor)やポートモニターと呼ばれるプログラムモジュールを実行し、上記の制御を行う。プリントモニター部45cは、ホストコンピューター1のオペレーティングシステムまたはプリンタードライバー実行部45bの一部を構成するモジュールであってもよい。
ホストコンピューター1は、各種情報を表示するホスト表示部46、接続された入力デバイスに対する操作を検出するホスト入力部47、各種データを記憶するホスト記憶部48、及びプリンター5に接続される通信インターフェース(I/F)49を備える。ホスト表示部46及びホスト入力部47はオペレーターの操作に供される。ホスト記憶部48は、ホスト制御部45が実行する制御プログラム、アプリケーション、デバイスドライバー等の各種のプログラム、及び、これらのプログラムに関するデータ等を不揮発的に記憶する。
本実施形態のプリンター5は、一例として、インクジェット式のプリンターを示す。プリンター5は、インクを吐出するノズルを有するラインインクジェットヘッド12(印刷ヘッド)を備えている。ラインインクジェットヘッド12は、印刷媒体の搬送方向に直交する方向において印刷範囲全体にわたって、ノズルが列をなして配置されたラインヘッドである。ラインインクジェットヘッド12は、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の4色の色毎にノズル列を有し、フルカラーで印刷媒体に印刷を行うことができる。また、ラインインクジェットヘッド12が、さらに多色のインクを使用する構成であってもよいし、2色またはモノクロのインクを使用する構成であってもよい。
プリンター5で使用する印刷媒体は、所定サイズにカットされたカットシートまたは連続シートであり、これらのシートは紙または合成樹脂製であって、表面加工が施されていてもよい。連続シートは、例えばロール紙やファンフォールド紙である。
本実施形態では、印刷媒体として、裏面に粘着剤が付された定型サイズのラベルを、剥離紙(台紙)に並べたラベル用紙を用いる。図2は、プリンター5で使用するラベル用紙14の平面図である。
図2のラベル用紙14は、所定幅の帯状の剥離紙の印刷面15に、裏面に粘着剤が付された複数のラベル部Sが所定間隔をあけて配置された構成となっている。ラベル部Sは表面が普通紙で構成され、裏面に粘着剤が付され、剥離紙に張り合わされている。ラベル用紙14において、ラベル部Sのサイズ、及び、ラベル部Sとラベル部Sの間隔は一定である。このラベル部Sの表面に、ラインインクジェットヘッド12によりインクが吐出される。
図2のラベル用紙14は、所定幅の帯状の剥離紙の印刷面15に、裏面に粘着剤が付された複数のラベル部Sが所定間隔をあけて配置された構成となっている。ラベル部Sは表面が普通紙で構成され、裏面に粘着剤が付され、剥離紙に張り合わされている。ラベル用紙14において、ラベル部Sのサイズ、及び、ラベル部Sとラベル部Sの間隔は一定である。このラベル部Sの表面に、ラインインクジェットヘッド12によりインクが吐出される。
ラベル用紙14は、プリンター5により印刷される際に、図中YJ1で示す搬送方向(搬送正方向)に搬送される。ラベル用紙14は搬送方向YJ1に長い用紙であり、ラベル部Sは搬送方向YJ1に沿って並べられている。ラベル用紙14の裏面には、ブラックマークBMが形成されている。ブラックマークBMは、黒または濃色で着色された矩形のマークであり、図2の例では一つのラベル部Sに対応して一つのブラックマークBMが付されている。ブラックマークBMは、ラベル用紙14の幅方向において、例えば図2のように端部に設けられている。ブラックマークBMは、ラベル用紙14の裏面とは明らかに光の反射率又は透過率が異なるため、プリンター5が有する光センサーによって光学的に検出できる。プリンター5は、ブラックマークBMを検出することにより、ラベル部Sの先頭の位置を特定する。
図1に示すように、プリンター5は、プリンター5の各部を制御するプリンター制御部27(画像処理装置)を備えている。プリンター制御部27は、図示しない演算実行部としてのCPU、及び、ROM、RAM等を備えている。プリンター制御部27のROMには、CPUによって実行可能なファームウェア(プログラム)、ファームウェアに係るデータ等が不揮発的に記憶される。また、RAMにはCPUが実行するファームウェアに係るデータ等が一時的に記憶される。プリンター制御部27は、その他の周辺回路等を備えていてもよい。
プリンター制御部27には、上述したラインインクジェットヘッド12の他、モーター36、プリンター表示部39、プリンター入力部40、通信インターフェース(I/F)41、ブラックマークセンサー42、及び、プリンター記憶部50の各部が接続される。
プリンター表示部39は、プリンター制御部27の制御によりプリンター5の動作状態等を表示するLEDインジケーターや液晶表示パネルを備える。プリンター入力部40は、各種スイッチを備え、これらスイッチの操作に応じた信号をプリンター制御部27に出力する。通信インターフェース41は、ホストコンピューター1に接続される。ブラックマークセンサー42は、プリンター5の内部でラベル用紙14が搬送される搬送経路上に設けられ、ラベル用紙14のブラックマークBM(図2)を検出する光センサーである。通信インターフェース41は、プリンター制御部27の制御の下、ホストコンピューター1との間で所定のプロトコルに準拠した通信を行う。
プリンター表示部39は、プリンター制御部27の制御によりプリンター5の動作状態等を表示するLEDインジケーターや液晶表示パネルを備える。プリンター入力部40は、各種スイッチを備え、これらスイッチの操作に応じた信号をプリンター制御部27に出力する。通信インターフェース41は、ホストコンピューター1に接続される。ブラックマークセンサー42は、プリンター5の内部でラベル用紙14が搬送される搬送経路上に設けられ、ラベル用紙14のブラックマークBM(図2)を検出する光センサーである。通信インターフェース41は、プリンター制御部27の制御の下、ホストコンピューター1との間で所定のプロトコルに準拠した通信を行う。
モーター36は、プリンター制御部27の制御に従って搬送ローラー(図示略)を回転させて、ラベル用紙14を搬送する。モーター36は、例えばステッピングモーターにより構成され、プリンター制御部27によってモーター36の回転量及び回転方向を制御できる。モーター36が正方向に回転中は、ラベル用紙14は図2に示す搬送方向YJ1に搬送される。プリンター制御部27がモーター36を逆方向に回転させると、ラベル用紙14は搬送方向YJ1とは反対方向に搬送される。ブラックマークセンサー42は、ラベル用紙14の搬送中にブラックマークBMの検出を行い、検出値をプリンター制御部27に出力する。
プリンター制御部27は、機能を実行する実行部として、コマンド受信部27a(受信部)、コマンド解析部27b(解析部)、設定部27c、印刷制御部27d、及び画像処理部27e(取得部)を備える。これらの実行部は、CPUがファームウェアを実行した場合に実現される機能に相当する。また、プリンター制御部27を構成するRAM(図示略)の記憶領域に、受信バッファー27f及びプリントバッファー27g(バッファーメモリー)が設けられる。受信バッファー27f及びプリントバッファー27gのいずれか、または両方を、プリンター記憶部50に設けることも、プリンター制御部27に外部接続されるRAMに設けることも可能である。
コマンド受信部27aは、ホストコンピューター1から送信されたコマンド及びデータを、通信インターフェース41を介して受信し、受信バッファー27fに記憶させる。受信バッファー27fには、コマンド受信部27aが受信したコマンド及びデータが受信順に蓄積される。コマンド解析部27bは、受信バッファー27fに蓄積されたコマンド及びデータを受信バッファー27fのアドレスに従って順に読み出し、解析する。受信バッファー27fにはコマンド及びデータが受信順に蓄積されるので、これらのコマンド及びデータは受信順に、コマンド解析部27bにより解析される。コマンド解析部27bは、解析したコマンドまたはデータが、設定部27cにより実行すべきコマンドまたは設定部27cで処理されるデータの場合、設定部27cにコマンドまたはデータを渡す。例えば、コマンド解析部27bは、後述する解像度を設定するコマンドを設定部27cに渡して、設定部27cに実行させる。また、解析したコマンドまたはデータが、印刷制御部27dにより実行すべきコマンドまたは印刷制御部27dで処理されるデータの場合、印刷制御部27dにコマンドまたはデータを渡す。例えば、コマンド解析部27bは印刷指示のコマンド及び印刷するデータを印刷制御部27dに渡す。また、コマンド解析部27bは、解析したコマンドまたはデータが、画像処理部27eにより実行すべきコマンドまたは画像処理部27eで処理されるデータの場合、画像処理部27eにコマンドまたはデータを渡す。
印刷制御部27dは、通信インターフェース41を介してホストコンピューター1から入力された印刷データに基づいて、印刷を実行する。すなわち、印刷制御部27dは、ホストコンピューター1から入力された印刷データに含まれるコマンドを解析して実行し、印刷データに含まれる画像データや文字データを取得して後述する処理を行い、印刷する画像データを生成する。また、印刷データに、プリンター5が内蔵するデータを指定する指定データが含まれている場合、この指定データにより指定されるデータを処理する。ここで、プリンター5が内蔵するデータとは、プリンター5が備える記憶装置(例えば、プリンター記憶部50)に予め記憶され、プリンター5のプリンター制御部27が処理可能なデータを指す。
印刷制御部27dは、モーター36を制御してラベル用紙14を搬送させるとともに、ラインインクジェットヘッド12を駆動してインクを吐出させる。
印刷制御部27dは、モーター36を制御してラベル用紙14を搬送させるとともに、ラインインクジェットヘッド12を駆動してインクを吐出させる。
また、印刷制御部27dは、ホストコンピューター1から入力された印刷データに含まれる画像データや文字データを処理する際に画像処理部27eを呼び出す。画像処理部27eは、印刷データに画像データが含まれる場合、この画像データをプリントバッファー27gにラスターデータとして展開する。また、画像処理部27eは、印刷データに文字データが含まれる場合、この文字データに基づいてフォントデータをプリンター記憶部50から読み出して文字部分の画像データを生成し、プリントバッファー27gにラスターデータとして展開する。印刷データに含まれる文字データは、例えば文字コードとフォントを指定するデータとで構成され、指定されたフォントの指定された文字コードに対応するフォントデータを用いることで、ラインインクジェットヘッド12により印刷する文字の画像を生成できる。プリントバッファー27gは、ラインインクジェットヘッド12の印刷解像度、及び、プリンター5の印刷可能領域のサイズに合わせて形成された記憶領域である。
印刷制御部27dは、プリントバッファー27gに展開された画像データ(印刷画像データ)を、ラインインクジェットヘッド12により印刷させる。プリントバッファー27gに展開される画像データは、プリンター5の印刷可能領域をカバーする所定画素数(所定ドット数)の画素(ドット)について、画素毎に印刷色のデータを設定したラスター画像データである。印刷制御部27dは、プリントバッファー27gに展開された画像データの画素毎の色情報を、予め設定されたLUTに従って、ラインインクジェットヘッド12が吐出するインク色毎のインク量に変換する。その後、印刷制御部27dは、変換後のインク量に基づき、ラインインクジェットヘッド12がインク滴を吐出して形成するドットの位置及びサイズを、インクの色毎に決定し、印刷を実行する。
プリンター記憶部50(記憶部)は、EEPROMやフラッシュメモリー等の半導体記憶素子、或いは、ハードディスク等の記憶媒体を備え、各種データを書き換え可能に不揮発的に記憶する。プリンター記憶部50は、プリンター制御部27が実行するプログラム、プリンター制御部27が処理するフォントデータ等の各種データを記憶する。また、プリンター記憶部50の記憶領域には、テンプレートDB(データベース)50a及び固定画像データDB(データベース)50bが設けられる。また、プリンター記憶部50には、対応テーブル50c、解像度データ50dが記憶される。これらのDB、テーブル及びデータの詳細については後述する。
図3は、ラベル用紙14への印刷例を示す平面図である。
印刷システム8は、ラベル用紙14の複数のラベル部Sに連続して画像を印刷できる。図3(A)及び(B)には、印刷システム8が、工業製品のパッケージ等に貼付されるラベルを発行(印刷)する場合の例を示す。
図3(A)には、プリンター5がラベル部Sにラベル画像G1を印刷する例を示す。ラベル部Sに印刷されるラベル画像G1は、ラベル部S毎に異なる可変画像G2と、複数のラベル部Sにおいて同じ固定画像G3とを含む。ラベル画像G1は、ラベル部Sの外縁に沿って形成された赤色の枠形状の固定画像G3を含む。固定画像G3は、全てのラベル部Sに共通して印刷される。また、ラベル画像G1は、固定画像G3の枠内に印刷される可変画像G2を含む。可変画像G2は、例えば製品の機種毎または個体毎に一意に割り当てられた、バーコード及び識別番号の文字列(この例では5桁の数字)を含んでいる。可変画像G2は、ラベル部S毎に異なっている。
印刷システム8は、ラベル用紙14の複数のラベル部Sに連続して画像を印刷できる。図3(A)及び(B)には、印刷システム8が、工業製品のパッケージ等に貼付されるラベルを発行(印刷)する場合の例を示す。
図3(A)には、プリンター5がラベル部Sにラベル画像G1を印刷する例を示す。ラベル部Sに印刷されるラベル画像G1は、ラベル部S毎に異なる可変画像G2と、複数のラベル部Sにおいて同じ固定画像G3とを含む。ラベル画像G1は、ラベル部Sの外縁に沿って形成された赤色の枠形状の固定画像G3を含む。固定画像G3は、全てのラベル部Sに共通して印刷される。また、ラベル画像G1は、固定画像G3の枠内に印刷される可変画像G2を含む。可変画像G2は、例えば製品の機種毎または個体毎に一意に割り当てられた、バーコード及び識別番号の文字列(この例では5桁の数字)を含んでいる。可変画像G2は、ラベル部S毎に異なっている。
ところで、固定画像G3が全てのラベル部Sに共通である場合、予め、別の装置により固定画像G3を全てのラベル部Sに印刷しておけばよい。即ち、ラベル用紙14をプリンター5にセットする時点で、既に固定画像G3が印刷された状態とすればよい。この種のラベル用紙への印刷は、プレプリントとして一般に知られている。オフセット印刷によりプレプリントが施されたラベル用紙14を使えば、プリンター5は可変画像G2のみを印刷すればよい。しかしながら、複数種類の固定画像G3を使い分けてラベルを発行する場合、固定画像G3がプレプリントされていると、固定画像G3を切り換えるたびに、ラベル用紙14を交換する必要がある。また、固定画像G3が変更された場合には未使用のラベル部Sが無駄になってしまう。このため、複数の固定画像G3を使って少量多品種のラベルを発行する場合、プレプリントは無駄を生じる可能性が高く、不向きである。
そこで、印刷システム8では、固定画像G3と可変画像G2とをプリンター5で印刷することにより、多品種のラベルを効率よく発行できる。
そこで、印刷システム8では、固定画像G3と可変画像G2とをプリンター5で印刷することにより、多品種のラベルを効率よく発行できる。
印刷システム8では、ホストコンピューター1が出力する印刷データに、印刷を指示するコマンドと、ラベル部S毎に異なる可変画像G2の画像データや文字データと、プリンター5が記憶する固定画像G3を指定する指定データとが含まれる。画像処理部27eは、印刷データに含まれる画像データ、または、印刷データに含まれる文字データに基づき生成した画像データを、可変画像G2の画像データ(第1の画像データ)として取得する。また、画像処理部27eは、指定データにより指定された固定画像G3の画像データ(第2の画像データ)をプリンター記憶部50から読み出す。そして、画像処理部27eは、プリンター記憶部50から読み出した固定画像G3の画像データと、可変画像G2の画像データとをプリントバッファー27gに展開して合成し、印刷用のラベル画像G1の画像データ(印刷画像データ)を生成する。つまり、プリンター制御部27は、プリンター記憶部50に記憶された固定画像G3の画像データと、ホストコンピューター1から入力される可変画像G2のデータとを用いて、ラベル画像G1の画像データを生成する。
可変画像G2は1または複数の印刷オブジェクトを含む。印刷オブジェクトとは、文字列、バーコード等、印刷される要素を指し、可変画像G2に記号や画像が含まれる場合はこれらの記号や画像も印刷オブジェクトと呼ぶことができる。
ホストコンピューター1がプリンター5に出力する可変画像G2のデータは、可変画像G2の画像データであってもよい。すなわち、バーコードや文字列を含む画像の画像データとすることができ、可変画像G2全体を一つの画像とした画像データであってもよいし、印刷オブジェクト毎に独立した画像データとすることもできる。
ホストコンピューター1がプリンター5に出力する可変画像G2のデータは、可変画像G2の画像データであってもよい。すなわち、バーコードや文字列を含む画像の画像データとすることができ、可変画像G2全体を一つの画像とした画像データであってもよいし、印刷オブジェクト毎に独立した画像データとすることもできる。
また、ホストコンピューター1が、可変画像G2を構成する文字列やバーコードのデータをプリンター5に出力し、プリンター5が、入力されたデータに基づいて画像を生成することもできる。例えば、ホストコンピューター1が出力する印刷データに、文字列を構成する文字の文字コードとフォントを指定するデータとを有する文字データが含まれる構成としてもよい。この場合、バーコードのデータは、バーコードフォントを指定するデータと数字を指定する文字コードのデータとの組合せにより構成される。この場合、ホストコンピューター1からプリンター5へ出力するデータに画像を含めないため、データ容量が小さくて済むという利点がある。この例について、本実施形態で説明する。
画像処理部27eは、ホストコンピューター1から入力される文字コード及びフォントを指定するデータに基づき、プリンター記憶部50に記憶されたフォントデータを呼び出して、文字列の画像やバーコードの画像を生成する。図3(A)に例示したバーコードの場合、バーコードのデータは、例えば、JANコード、EAN、UPCコード、ITFコード、CODE39、CODE128、NW−7等の規格に準じたバーコードとしてもよく、独自のバーコードであってもよい。これらのバーコードは、バーコードフォントを利用して印刷される。ホストコンピューター1は、バーコードフォントを指定するデータと文字コードとを含むデータを出力し、このデータに基づいて画像処理部27eがバーコードを生成する。
また、画像処理部27eは、生成した文字列やバーコードの画像を、テンプレートDB50aに記憶しているテンプレートに従って配置し、可変画像G2を生成する。
また、画像処理部27eは、生成した文字列やバーコードの画像を、テンプレートDB50aに記憶しているテンプレートに従って配置し、可変画像G2を生成する。
テンプレートとは、少なくとも、画像を印刷する位置に関する情報を含むデータである。印刷位置に関する情報は、例えばラベル部Sの印刷可能領域に仮想的に設定される座標系に従って、印刷開始位置の座標を示す情報である。本実施形態では、ラベル部Sの印刷可能領域に、仮想的に形成されるエリア(印刷領域)として、印刷位置が指定される。本実施形態のテンプレートは、印刷可能領域に形成される1または複数のエリアについて、位置とサイズを指定する情報を含む。なお、印刷可能領域とは、1つのラベル部Sにラインインクジェットヘッド12が画像を印刷(ドットの形成)できる領域を指す。
本実施形態では、プリンター記憶部50に設けられたテンプレートDB50aに、複数のテンプレートが記憶されている。各テンプレートには固有の名称や番号等からなる識別情報が付されていて、この識別情報によってホストコンピューター1がプリンター5に対し、特定のテンプレートを指定できる。
本実施形態では、プリンター記憶部50に設けられたテンプレートDB50aに、複数のテンプレートが記憶されている。各テンプレートには固有の名称や番号等からなる識別情報が付されていて、この識別情報によってホストコンピューター1がプリンター5に対し、特定のテンプレートを指定できる。
図4は、テンプレートDB50aに記憶されるテンプレートの構成例を示す図である。図4(A)はテンプレートの具体例を印刷イメージにより示し、図4(B)はテンプレートに含まれる情報の記述例を示す。
図4(A)に示すテンプレートには、識別情報として名称T1が付されている。テンプレートT1は3つのエリアを含み、各エリアには識別情報として名称A1、A2、A3が付されている。エリアA1、A3は文字列が配置されるエリアであり、エリアA2はバーコードが配置されるエリアである。
テンプレートDB50aに記憶されるテンプレートT1は、図4(B)に示すように、テンプレートT1が含むエリアの属性を記述したデータとなっている。このデータには、テンプレートT1が含む各エリアの名称(エリア名称)と、各エリアの基準位置の座標(エリア基準座標)と、各エリアのサイズと、各エリアに配置されるデータの属性(画像種類)とが設定(定義)されている。エリア基準位置は、例えば、ラベル部Sの印刷可能領域に仮想的に設定されたX−Y直交座標系における、各エリアの左上隅の座標で示される。サイズは基準位置からの横方向及び縦方向の座標または画素数で記述される。さらに、画像種類は、この例ではテキスト(文字列)とバーコードが設定されている。
図4(A)に示すテンプレートには、識別情報として名称T1が付されている。テンプレートT1は3つのエリアを含み、各エリアには識別情報として名称A1、A2、A3が付されている。エリアA1、A3は文字列が配置されるエリアであり、エリアA2はバーコードが配置されるエリアである。
テンプレートDB50aに記憶されるテンプレートT1は、図4(B)に示すように、テンプレートT1が含むエリアの属性を記述したデータとなっている。このデータには、テンプレートT1が含む各エリアの名称(エリア名称)と、各エリアの基準位置の座標(エリア基準座標)と、各エリアのサイズと、各エリアに配置されるデータの属性(画像種類)とが設定(定義)されている。エリア基準位置は、例えば、ラベル部Sの印刷可能領域に仮想的に設定されたX−Y直交座標系における、各エリアの左上隅の座標で示される。サイズは基準位置からの横方向及び縦方向の座標または画素数で記述される。さらに、画像種類は、この例ではテキスト(文字列)とバーコードが設定されている。
画像処理部27eは、ホストコンピューター1から入力される印刷データにテンプレートを指定する指定データが含まれている場合、この指定データに対応するテンプレートをテンプレートDB50aから読み出す。印刷データに、テンプレートを指定する指定データが含まれていない場合、及び、指定されたテンプレートがテンプレートDB50aに記憶されていない場合、画像処理部27eは、デフォルトのテンプレートをテンプレートDB50aから読み出す。デフォルトのテンプレートは、予め設定されている。
また、画像処理部27eは、印刷データに含まれる文字データに基づいて、文字列やバーコードを、テンプレートDB50aから読み出したテンプレートの各エリアに配置する。ここで、画像処理部27eは、印刷データに、文字列やバーコードのデータとともに、テンプレート中で各データを配置するエリアを指定するデータが含まれる場合は、このデータに従って文字列やバーコードを配置する。また、各データを配置するエリアを指定するデータがない場合、及び、デフォルトのテンプレートを使用する場合は、画像処理部27eは各データの属性と、テンプレートで定義された画像種類とに基づき、文字列やバーコードを各エリアに割り当てて配置する。
印刷制御部27dは、ホストコンピューター1から入力される文字コード及びフォントを指定するデータに基づき、文字列および/またはバーコードの画像を生成する。そして、文字列の画像および/またはバーコードの画像を、テンプレートで指定された位置に従ってプリントバッファー27gに展開(描画)する。
また、画像処理部27eは、印刷データに含まれる文字データに基づいて、文字列やバーコードを、テンプレートDB50aから読み出したテンプレートの各エリアに配置する。ここで、画像処理部27eは、印刷データに、文字列やバーコードのデータとともに、テンプレート中で各データを配置するエリアを指定するデータが含まれる場合は、このデータに従って文字列やバーコードを配置する。また、各データを配置するエリアを指定するデータがない場合、及び、デフォルトのテンプレートを使用する場合は、画像処理部27eは各データの属性と、テンプレートで定義された画像種類とに基づき、文字列やバーコードを各エリアに割り当てて配置する。
印刷制御部27dは、ホストコンピューター1から入力される文字コード及びフォントを指定するデータに基づき、文字列および/またはバーコードの画像を生成する。そして、文字列の画像および/またはバーコードの画像を、テンプレートで指定された位置に従ってプリントバッファー27gに展開(描画)する。
また、プリンター記憶部50の固定画像データDB50bには、複数の固定画像G3の画像データが記憶されている。固定画像G3の画像データは、予めホストコンピューター1や他のコンピューターの操作により作成され、プリンター5に登録される。ここで、固定画像G3を登録する処理は、固定画像G3の画像データが固定画像データDB50bに追加される処理、及び、固定画像G3に関する情報が対応テーブル50cに追加される処理を含む。
画像処理部27eは、固定画像データDB50bに記憶された複数の固定画像G3のうち、どの固定画像G3を使用するかを、対応テーブル50cの設定に従って決定できる。
画像処理部27eは、固定画像データDB50bに記憶された複数の固定画像G3のうち、どの固定画像G3を使用するかを、対応テーブル50cの設定に従って決定できる。
対応テーブル50cは、テンプレートDB50aに記憶されたテンプレートと、固定画像データDB50bに記憶された固定画像G3の画像データとを対応付けるテーブルである。対応テーブル50cは、テンプレートの名称と、固定画像G3の名称とにより、対応付けが定義されている。
画像処理部27eは、印刷データに含まれる指定データにより指定されたテンプレート、または、デフォルトのテンプレートに従って各エリアに画像データを配置した後、使用したテンプレートに対応する固定画像G3を特定する。これにより、可変画像G2の形態に対応した固定画像G3が選択される。
固定画像G3は、プリンター5が内蔵するデータに基づく画像データということができ、可変画像G2はプリンター5がホストコンピューター1から入力されたデータに基づく画像データということができる。
画像処理部27eは、印刷データに含まれる指定データにより指定されたテンプレート、または、デフォルトのテンプレートに従って各エリアに画像データを配置した後、使用したテンプレートに対応する固定画像G3を特定する。これにより、可変画像G2の形態に対応した固定画像G3が選択される。
固定画像G3は、プリンター5が内蔵するデータに基づく画像データということができ、可変画像G2はプリンター5がホストコンピューター1から入力されたデータに基づく画像データということができる。
プリンター5は、他の機種のプリンターをエミュレートして印刷を行う機能を有する。すなわち、ホストコンピューター1が旧機種のプリンターに対応したデバイスドライバーを実行し、旧機種のプリンターの印刷解像度に合わせた印刷データを出力する場合に、この印刷データに従ってプリンター5が印刷できる。従って、ホストコンピューター1に接続された旧機種のプリンターを取り外し、代わりに、プリンター5を接続すれば、ホストコンピューター1の設定やプログラムの更新等を行わずに、プリンターを入れ替えることができる。
この機能を実現するため、プリンター5は、旧機種のプリンターで使用されたテンプレートをテンプレートDB50aに記憶している。また、プリンター5は、旧機種と共通の文字コードで使用できるフォントデータ及びバーコードフォントのデータを、プリンター記憶部50に記憶している。従って、ホストコンピューター1が出力した印刷データに基づき、旧機種のプリンターで印刷した場合と同じ見た目になるように、ラベル部Sに印刷できる。
この機能を実現するため、プリンター5は、旧機種のプリンターで使用されたテンプレートをテンプレートDB50aに記憶している。また、プリンター5は、旧機種と共通の文字コードで使用できるフォントデータ及びバーコードフォントのデータを、プリンター記憶部50に記憶している。従って、ホストコンピューター1が出力した印刷データに基づき、旧機種のプリンターで印刷した場合と同じ見た目になるように、ラベル部Sに印刷できる。
プリンター5は高精細の印刷が可能であり、本実施形態では、一例として、最大600dpi(dot per inch)の印刷解像度に対応する場合を説明する。なお、本実施形態の説明において、解像度とは、画像の密度を示す指標であり、相対解像度(Relative Resolution)とも呼ばれる。ラインインクジェットヘッド12は600dpiで印刷を行うことが可能である。プリントバッファー27gは、600dpiで印刷可能領域全体に印刷する場合のドット数に合わせた記憶領域を有する。なお、ラインインクジェットヘッド12の印刷解像度は、実際にラインインクジェットヘッド12が形成するドットの密度と一致していてもよいし、一致していなくてもよい。例えば、ドットが1色のインクで構成される場合、4色で600dpiのドットを形成するため、ラインインクジェットヘッド12が実際は2400dpiでドットを形成する仕様であっても良い。また、ラインインクジェットヘッド12が1ドットに4色のインクを付着させることが可能な仕様であれば、ラインインクジェットヘッド12が形成する実際のドットの密度は600dpiとなる。
また、プリンター5は、印刷解像度を複数段階に切り替え可能な構成としてもよい。例えば、印刷解像度を600dpi、300dpi、200dpiの3段階に切り替え可能としてもよい。この場合、ラインインクジェットヘッド12が実際に形成するドットの数、サイズ、密度は変わらないが、ラベル部Sに印刷される画像の見た目が600dpi、300dpi、200dpi相当となる。
また、プリンター5は、印刷解像度を複数段階に切り替え可能な構成としてもよい。例えば、印刷解像度を600dpi、300dpi、200dpiの3段階に切り替え可能としてもよい。この場合、ラインインクジェットヘッド12が実際に形成するドットの数、サイズ、密度は変わらないが、ラベル部Sに印刷される画像の見た目が600dpi、300dpi、200dpi相当となる。
プリンター5でエミュレートする旧機種のプリンターの印刷解像度が低い場合、プリンター5は、この旧機種のプリンターと同じ印刷解像度で印刷することが可能である。例えば、印刷解像度が200dpiのプリンターをエミュレートする場合、プリンター5は200dpiで印刷できる。この場合、画像処理部27eは、文字列、バーコード、固定画像G3等の画像データを生成した後で、この画像データを、200dpiで印刷した場合と同様の見た目になるように、解像度を変換する。
図5は、画像処理部27eが画像データを展開する処理の説明図である。図5(A)は600dpiモードでラベル画像G1全体の画像データを展開した例を示す。ここで、600dpiモードとは、プリンター5がデフォルト(標準印刷解像度)の600dpiで印刷する場合の動作モードである。プリンター5では最高解像度がデフォルトの印刷解像度となっている。図5(B)は、200dpiモードでラベル画像G1全体の画像データを展開した例を示す。また、図5(C)は本発明を適用した処理により画像データを展開する例を示す。
プリントバッファー27gは600dpiで印刷可能領域に印刷する場合に対応した画素数を有する。200dpiで印刷するように構成された画像データの画素数は、600dpiで印刷するように構成された画像データに比べて1/3である。従って、画像処理部27eが印刷解像度200dpiに合わせて生成した文字列やバーコードの画像データを、プリントバッファー27gに600dpiで配置すると、文字列やバーコードの印刷サイズは想定されたサイズの1/3となる。
図5(A)に示すように、600dpiで印刷するために作成された固定画像G3は、意図されたサイズの通りに、ラベル部Sいっぱいに印刷される。これに対し、可変画像G2の画像データは、200dpiで印刷された場合に適切なサイズとなるデータである。このため、プリントバッファー27gに展開されたときにサイズが1/3になってしまい、図5(A)のように、可変画像G2の文字列やバーコードの印刷開始位置の座標が1/3になり、縦方向および横方向のサイズも1/3となる。
図5(A)に示すように、600dpiで印刷するために作成された固定画像G3は、意図されたサイズの通りに、ラベル部Sいっぱいに印刷される。これに対し、可変画像G2の画像データは、200dpiで印刷された場合に適切なサイズとなるデータである。このため、プリントバッファー27gに展開されたときにサイズが1/3になってしまい、図5(A)のように、可変画像G2の文字列やバーコードの印刷開始位置の座標が1/3になり、縦方向および横方向のサイズも1/3となる。
200dpiモードで画像処理部27eが画像データを展開する場合、600dpiに対応する画素数の固定画像G3は、図5(B)に示すように、ラベル部Sに収まらないサイズとなる。これに対し、200dpiに対応する画素数の可変画像G2はラベル部Sに適したサイズとなる。従って、可変画像G2が適正なサイズで印刷される一方、固定画像G3がラベル部Sの印刷可能領域からはみ出す印刷結果となる。
図5(A)、(B)に例示した現象は、可変画像G2と固定画像G3の画素数が印刷解像度に一致していれば発生しない。しかしながら、プリンター5が低解像度のプリンターをエミュレートする場合、可変画像G2は低解像度となってしまう。
一方、固定画像G3はラベル用紙14にプレプリントされていた画像の代替であるから、オフセット印刷されるプレプリントの画像に見劣りしないよう、高精細な画像が好まれる。このため、固定画像データDB50bには、プリンター5の最高解像度である600dpiに対応する画素数の画像データが記憶される。このように、可変画像G2と固定画像G3の用途等を考慮すると、可変画像G2と固定画像G3の画素数とを一致させることは容易でない。
一方、固定画像G3はラベル用紙14にプレプリントされていた画像の代替であるから、オフセット印刷されるプレプリントの画像に見劣りしないよう、高精細な画像が好まれる。このため、固定画像データDB50bには、プリンター5の最高解像度である600dpiに対応する画素数の画像データが記憶される。このように、可変画像G2と固定画像G3の用途等を考慮すると、可変画像G2と固定画像G3の画素数とを一致させることは容易でない。
そこで、本実施形態の画像処理部27eは、可変画像G2の画像データ、及び固定画像G3の画像データに対し、印刷解像度に合わせて解像度を変換する処理を行う。変換する対象となる画像の解像度は、画像処理部27eが自動的に判定してもよいが、本実施形態では、ホストコンピューター1が送信するコマンドによって設定できる。また、変換後の解像度すなわち印刷解像度も、ホストコンピューター1が送信するコマンドで設定できる。設定された解像度は、プリンター記憶部50に解像度データ50dとして記憶される。
画像処理部27eが解像度変換する処理対象の画像データの解像度を、レンダリング解像度(処理解像度)と呼ぶ。上記の例のように、200dpiの印刷に適した可変画像G2については、レンダリング解像度を200dpiとして解像度変換を行うと、適切な解像度変換を行うことができる。解像度データ50dは、可変画像G2のレンダリング解像度と、固定画像G3のレンダリング解像度とを、それぞれ含んでいる。画像処理部27eは、解像度データ50dから可変画像G2に対するレンダリング解像度を取得し、このレンダリング解像度に従って可変画像G2の画像データを解像度変換する。また、画像処理部27eは、解像度データ50dから固定画像G3に対するレンダリング解像度を取得し、このレンダリング解像度に従って固定画像G3の画像データを解像度変換する。
ここで、画像処理部27eは、解像度変換を行う前に、解像度変換の有無を判定してもよい。可変画像G2または固定画像G3のレンダリング解像度と、プリンター5の印刷解像度とが一致する場合は解像度変換をする必要がないので、画像処理部27eは解像度変換を省略してプリントバッファー27gに画像を展開すればよい。従って、プリンター5の印刷解像度の設定値とレンダリング解像度が一致するか否かを判定し、一致しない場合のみ解像度変換を行うようにしてもよい。
画像処理部27eが解像度変換する処理対象の画像データの解像度を、レンダリング解像度(処理解像度)と呼ぶ。上記の例のように、200dpiの印刷に適した可変画像G2については、レンダリング解像度を200dpiとして解像度変換を行うと、適切な解像度変換を行うことができる。解像度データ50dは、可変画像G2のレンダリング解像度と、固定画像G3のレンダリング解像度とを、それぞれ含んでいる。画像処理部27eは、解像度データ50dから可変画像G2に対するレンダリング解像度を取得し、このレンダリング解像度に従って可変画像G2の画像データを解像度変換する。また、画像処理部27eは、解像度データ50dから固定画像G3に対するレンダリング解像度を取得し、このレンダリング解像度に従って固定画像G3の画像データを解像度変換する。
ここで、画像処理部27eは、解像度変換を行う前に、解像度変換の有無を判定してもよい。可変画像G2または固定画像G3のレンダリング解像度と、プリンター5の印刷解像度とが一致する場合は解像度変換をする必要がないので、画像処理部27eは解像度変換を省略してプリントバッファー27gに画像を展開すればよい。従って、プリンター5の印刷解像度の設定値とレンダリング解像度が一致するか否かを判定し、一致しない場合のみ解像度変換を行うようにしてもよい。
解像度変換により、可変画像G2の画像データ及び固定画像G3の画像データは、印刷解像度に合わせて変換され、プリントバッファー27gに展開される。これにより、プリントバッファー27gには、図5(C)に示すように、可変画像G2と固定画像G3とを適正なサイズで重ね合わせたラベル画像G1のラスター画像データが生成される。この画像データは、プリンター5の印刷解像度である600dpiに対応した画像データである。この画像データをラインインクジェットヘッド12により印刷すれば、所望の印刷制御部27dにより印刷される。
ここで、印刷システム8で送受信されるコマンドについて説明する。
本実施形態の印刷システム8で使用されるコマンドは、<プレフィックス文字>、<コマンド識別子>、及び<パラメーター>で構成される。
プレフィックス文字は、例えば1文字のASCIIコードからなり、コマンドの分類を示す。印刷システム8では、フォーマットコマンドとコントロールコマンドの2種類のコマンドを使用できる。フォーマットコマンドは、プリンター5が印刷する印刷態様や印刷動作を指示するコマンドである。コントロールコマンドは、プリンター5の制御に関するコマンドである。ここでは、コントロールコマンドのプレフィックス文字を半角の「/」、コントロールコマンドのプレフィックス文字を半角の「*」とする。
本実施形態の印刷システム8で使用されるコマンドは、<プレフィックス文字>、<コマンド識別子>、及び<パラメーター>で構成される。
プレフィックス文字は、例えば1文字のASCIIコードからなり、コマンドの分類を示す。印刷システム8では、フォーマットコマンドとコントロールコマンドの2種類のコマンドを使用できる。フォーマットコマンドは、プリンター5が印刷する印刷態様や印刷動作を指示するコマンドである。コントロールコマンドは、プリンター5の制御に関するコマンドである。ここでは、コントロールコマンドのプレフィックス文字を半角の「/」、コントロールコマンドのプレフィックス文字を半角の「*」とする。
コマンド識別子は、コマンドの種類を示し、例えば1〜3文字のASCIIコードで構成される。パラメーターは、コマンドの機能を制御する値であり、例えば1文字以上のASCIIコードで値を指定する。パラメーターはコマンドの種類に対応して、数値を用いる場合、文字を用いる場合、文字と数値の両方を用いる場合がある。また、数値パラメーターについては、コマンドの種類に対応付けて上限と下限が決まっている。パラメーターの値が上限を超える場合、コマンド解析部27bは、上限値が指定されたとみなし、パラメーターの値が下限より小さい場合は、下限値が指定されたとみなす。また、パラメーターが省略された場合、コマンド解析部27bはデフォルトのパラメーターが指定されたとみなす。つまり、解像度が指定されない場合は初期値(デフォルト値)の解像度で処理が実行される。
印刷システム8において解像度変換処理に関するコマンドは、フォーマットコマンドとコントロールコマンドの両方で定義される。フォーマットコマンドを下記式(1)で示し、コントロールコマンドを下記式(2)で示す。
/FDMS,(パラメーターa),(パラメーターb) …(1)
*HDMS,(パラメーターa),(パラメーターb) …(2)
パラメーターaは、コマンドで設定する解像度の種類を指定する。パラメーターaに「B」をセットすると、上記コマンドは固定画像G3のレンダリング解像度の設定コマンドとなる。パラメーターaに「P」をセットすると、上記コマンドは印刷解像度の設定コマンドとなる。パラメーターaに「R」をセットすると、上記コマンドは可変画像G2のレンダリング解像度の設定コマンドとなる。また、パラメーターbは解像度の値を指定し、例えば、200、300、400、600の4種類の値のいずれかである。パラメーターbは、印刷解像度の値そのものであってもよいし、上記の段階的な解像度から1つの解像度を指定するデータであってもよい。
また、パラメーターを省略することも可能である。パラメーターが省略されたコマンドを受信したプリンター制御部27は、デフォルトの値を採用する。
/FDMS,(パラメーターa),(パラメーターb) …(1)
*HDMS,(パラメーターa),(パラメーターb) …(2)
パラメーターaは、コマンドで設定する解像度の種類を指定する。パラメーターaに「B」をセットすると、上記コマンドは固定画像G3のレンダリング解像度の設定コマンドとなる。パラメーターaに「P」をセットすると、上記コマンドは印刷解像度の設定コマンドとなる。パラメーターaに「R」をセットすると、上記コマンドは可変画像G2のレンダリング解像度の設定コマンドとなる。また、パラメーターbは解像度の値を指定し、例えば、200、300、400、600の4種類の値のいずれかである。パラメーターbは、印刷解像度の値そのものであってもよいし、上記の段階的な解像度から1つの解像度を指定するデータであってもよい。
また、パラメーターを省略することも可能である。パラメーターが省略されたコマンドを受信したプリンター制御部27は、デフォルトの値を採用する。
フォーマットコマンドは構文が定められており、先頭にラベルフォーマット開始の符号を有し、終端にラベルフォーマット終了を示す符号を有するコマンド群の形態で記述できる。このコマンド群は先頭の符号と終端の符号の間に、<プレフィックス文字>、<コマンド識別子>、及び<パラメーター>を含むコマンドを、複数配置できる。この構文に従い、複数のコマンドをホストコンピューター1からプリンター5に送信できる。この場合、1つのコマンド群をホストコンピューター1からプリンター5に送信することで、プリンター5に複数の処理を実行させることができる。
例えば、コマンド群には、上述した解像度の設定コマンドの他に、印刷実行を指示するコマンド、印刷データを送信するコマンドを含めることができる。この場合、プリンター5は、解像度の設定と、印刷とを実行する。また、固定画像G3のレンダリング解像度を設定するコマンドと、可変画像G2のレンダリング解像度を設定するコマンドと、印刷解像度を設定するコマンドとを、1つのコマンド群に含めることができる。この場合、プリンター5は、固定画像G3のレンダリング解像度の設定、可変画像G2のレンダリング解像度の設定、及び印刷解像度の設定を行う。
ラベルフォーマット開始の符号とラベルフォーマット終了の符号との間に配置されるコマンド群において、フォーマットコマンドの順序は特に制限されないが、コマンドに適した実行順に合わせて配置することが好ましい。例えば、コマンド群が印刷指示に関するコマンドと解像度設定のコマンドとを含む場合、コマンドの配置順序により、解像度の設定内容が印刷に反映されるかどうかが決定される。
コマンド受信部27aは、フォーマットコマンドを受信した場合に、上記先頭の符号と終端の符号の間に記述されたコマンド群のコマンドを、記述順に受信して受信バッファー27fに記憶させる。これらのコマンドは、コマンド解析部27bにより、受信バッファー27fに蓄積された順序、すなわち、コマンド群で記述された順に解析される。例えば、解像度を設定するコマンドが先に、印刷指示に関するコマンドが後に配置されている場合、プリンター5は、解像度を設定してから印刷する。つまり、1つのコマンド群に含まれるコマンドにより設定が行われ、この設定に従って印刷が実行される。その逆も同様である。
そこで、プリンタードライバー実行部45b及びプリントモニター部45cは、複数のコマンドを1つのコマンド群に含める場合、予め設定された順序に従ってコマンドを配置する。本実施形態では、印刷指示に関するコマンドと解像度を設定するコマンドとを含むコマンド群を生成する場合に、解像度を設定するコマンドを先に、印刷指示に関するコマンドを後に配置する。
コマンド受信部27aは、フォーマットコマンドを受信した場合に、上記先頭の符号と終端の符号の間に記述されたコマンド群のコマンドを、記述順に受信して受信バッファー27fに記憶させる。これらのコマンドは、コマンド解析部27bにより、受信バッファー27fに蓄積された順序、すなわち、コマンド群で記述された順に解析される。例えば、解像度を設定するコマンドが先に、印刷指示に関するコマンドが後に配置されている場合、プリンター5は、解像度を設定してから印刷する。つまり、1つのコマンド群に含まれるコマンドにより設定が行われ、この設定に従って印刷が実行される。その逆も同様である。
そこで、プリンタードライバー実行部45b及びプリントモニター部45cは、複数のコマンドを1つのコマンド群に含める場合、予め設定された順序に従ってコマンドを配置する。本実施形態では、印刷指示に関するコマンドと解像度を設定するコマンドとを含むコマンド群を生成する場合に、解像度を設定するコマンドを先に、印刷指示に関するコマンドを後に配置する。
コントロールコマンドでは構文の定義がなく、コマンドが単独でホストコンピューター1からプリンター5に送信される。解像度を指定する場合、ホストコンピューター1から「*HDMS,(パラメーターa),(パラメーターb)」が単独でプリンター5に送信される。この場合、コマンド受信部27aは1つのコマンドを受信バッファー27fに記憶させ、コマンド解析部27bが1つのコマンドを解析して実行する。コマンド解析部27bは、「*HDMS,(パラメーターa),(パラメーターb)」コマンドを検出すると、このコマンドのパラメーターに従って、指定された解像度の通りに、解像度データ50dを記憶または更新する。
このように、印刷システム8では、フォーマットコマンドを用いることで印刷指示のコマンドとともに解像度を設定でき、コントロールコマンドによって、印刷をさせるタイミングの制約を受けることなく、任意のタイミングで解像度を設定できる。
このように、印刷システム8では、フォーマットコマンドを用いることで印刷指示のコマンドとともに解像度を設定でき、コントロールコマンドによって、印刷をさせるタイミングの制約を受けることなく、任意のタイミングで解像度を設定できる。
図6は、コマンドにより解像度を設定する場合の動作を示すフローチャートであり、(A)はホストコンピューター1の動作を示し、(B)はプリンター5の動作を示す。
ホストコンピューター1は、ホスト入力部47に接続された入力デバイスの操作に応じて、固定画像G3のレンダリング解像度、可変画像G2のレンダリング解像度、及び、印刷解像度のうち、少なくとも1つが入力され、指定される(ステップSA1)。ステップSA1では、例えば、プリンタードライバー実行部45bの機能により、解像度を入力する入力画面などのユーザーインターフェイスが提供される。プリンタードライバー実行部45bは、指定された固定画像G3のレンダリング解像度、可変画像G2のレンダリング解像度、或いは印刷解像度を指定するコマンドを、例えばコントロールコマンドとして生成する(ステップSA2)。プリントモニター部45cは、プリンタードライバー実行部45bが出力するコマンドをプリンター5に送信する(ステップSA3)。
ホストコンピューター1は、ホスト入力部47に接続された入力デバイスの操作に応じて、固定画像G3のレンダリング解像度、可変画像G2のレンダリング解像度、及び、印刷解像度のうち、少なくとも1つが入力され、指定される(ステップSA1)。ステップSA1では、例えば、プリンタードライバー実行部45bの機能により、解像度を入力する入力画面などのユーザーインターフェイスが提供される。プリンタードライバー実行部45bは、指定された固定画像G3のレンダリング解像度、可変画像G2のレンダリング解像度、或いは印刷解像度を指定するコマンドを、例えばコントロールコマンドとして生成する(ステップSA2)。プリントモニター部45cは、プリンタードライバー実行部45bが出力するコマンドをプリンター5に送信する(ステップSA3)。
コマンド受信部27aは、ホストコンピューター1が送信したコマンドを受信し、受信バッファー27fに記憶させる(ステップSB1)。その後、コマンド解析部27bは受信バッファー27fのコマンドを解析し(ステップSB2)、解像度の設定コマンドであると判定すると、コマンドとパラメーターとを設定部27cに渡す。設定部27cは、コマンドに付加されたパラメーターに基づき、コマンドで指定された解像度の種類と、解像度の値とを取得する(ステップSB3)。そして、設定部27cは、取得した解像度の値を解像度の種類に対応付けて、解像度データ50dとしてプリンター記憶部50に記憶させる(ステップSB4)。プリンター記憶部50に既に解像度データ50dが記憶されている場合、設定部27cは解像度データ50dを上書き更新する。
設定の後、プリンター制御部27は、コマンドで指示された処理が完了したことを示す応答コマンドをホストコンピューター1に送信する(ステップSB5)。プリントモニター部45cは、プリンター5から送信された応答コマンドを受信する(ステップSA5)。この応答コマンドはプリンタードライバー実行部45bが生成した設定コマンドへの応答である。プリントモニター部45cは、プリンタードライバー実行部45bのコマンドに対する応答であることを識別して、プリンタードライバー実行部45bに設定が完了したことを通知してもよい。
図7は、印刷に係る印刷システム8の動作を示すフローチャートであり、(A)はホストコンピューター1の動作を示し、(B)はプリンター5の動作を示す。
ホストコンピューター1およびプリンター5は、ラベル用紙14を一定の速度で搬送しつつ、ラベル部Sごとに、適切なタイミングで図7の動作を実行することにより、ラベル用紙14の複数のラベル部Sに、ラベル画像G1を連続して印刷する。
ホストコンピューター1およびプリンター5は、ラベル用紙14を一定の速度で搬送しつつ、ラベル部Sごとに、適切なタイミングで図7の動作を実行することにより、ラベル用紙14の複数のラベル部Sに、ラベル画像G1を連続して印刷する。
ホストコンピューター1のアプリケーション実行部45aは、可変画像G2のデータと印刷の指示を生成し、プリンタードライバー実行部45bに出力する(ステップSA11)。アプリケーション実行部45aが生成する可変画像G2のデータは、可変画像G2中の文字列の文字コードやバーコードのコード、或いは、これらの画像データを含む。また、テンプレートを指定する指定データを含んでいてもよい。
プリンタードライバー実行部45bは、アプリケーション実行部45aから入力されたデータと印刷指示を取得し(ステップSA12)、取得したデータがテンプレートを指定する指定データを含むか否かを判定する(ステップSA13)。指定データを含む場合(ステップSA13;Yes)、プリンタードライバー実行部45bは、可変画像G2のデータとテンプレートを指定するデータとを含み、印刷を指示するコマンドまたはコマンド群を生成する(ステップSA14)。一方、指定データを含まない場合(ステップSA13;No)、プリンタードライバー実行部45bは、可変画像G2のデータを含み印刷を指示するコマンドまたはコマンド群を生成する(ステップSA15)。プリンタードライバー実行部45bは、ステップSA14またはSA15で生成したコマンドまたはコマンド群をプリントモニター部45cに出力し、プリントモニター部45cがプリンター5に送信する(ステップSA16)。
プリンタードライバー実行部45bは、アプリケーション実行部45aから入力されたデータと印刷指示を取得し(ステップSA12)、取得したデータがテンプレートを指定する指定データを含むか否かを判定する(ステップSA13)。指定データを含む場合(ステップSA13;Yes)、プリンタードライバー実行部45bは、可変画像G2のデータとテンプレートを指定するデータとを含み、印刷を指示するコマンドまたはコマンド群を生成する(ステップSA14)。一方、指定データを含まない場合(ステップSA13;No)、プリンタードライバー実行部45bは、可変画像G2のデータを含み印刷を指示するコマンドまたはコマンド群を生成する(ステップSA15)。プリンタードライバー実行部45bは、ステップSA14またはSA15で生成したコマンドまたはコマンド群をプリントモニター部45cに出力し、プリントモニター部45cがプリンター5に送信する(ステップSA16)。
コマンド受信部27aはホストコンピューター1が送信したコマンドを受信し、受信バッファー27fに記憶させる(ステップSB11)。ホストコンピューター1が送信したコマンドが複数のフォーマットコマンドを含むコマンド群を構成する場合、コマンド受信部27aは、コマンド群に含まれる複数のコマンドを順に受信バッファー27fに記憶させる。コマンド解析部27bは、受信バッファー27fのコマンドを順に解析し(ステップSB12)、印刷指示コマンドと可変画像G2のデータを印刷制御部27dに渡す。ここで、テンプレートを指定するデータが含まれる場合は、このデータも印刷制御部27dに渡す。印刷制御部27dは、印刷指示コマンドと可変画像G2のデータを取得し(ステップSB13)、テンプレートの名称を取得する(ステップSB14)。ホストコンピューター1から送信されたコマンドに指定データが含まれる場合、印刷制御部27dは指定データに基づきテンプレートの名称を取得し、指定データが含まれない場合はデフォルトのテンプレートを選択する。
画像処理部27eは、対応テーブル50cを参照し(ステップSB15)、ステップSB14で取得したテンプレート名称またはデフォルトのテンプレートに対応する固定画像G3の識別情報を取得する(ステップSB16)。画像処理部27eは、固定画像データDB50bを参照し、ステップSB16で取得した識別情報に基づいて固定画像G3の画像データを取得する。画像処理部27eは取得した固定画像G3の画像データに対し、解像度データ50dのレンダリング解像度と印刷解像度に従って解像度変換処理を行い、プリントバッファー27gに展開する(ステップSB17)。
画像処理部27eは、テンプレートDB50aを参照し(ステップSB18)、ステップSB14で取得したテンプレート名称に対応するテンプレートまたはデフォルトのテンプレートを取得する(ステップSB19)。
画像処理部27eは、ステップSB11で受信した印刷データに含まれる可変画像G2のデータと、ステップSB19で取得したテンプレートとに基づき、可変画像G2の画像データを生成する(ステップSB20)。
ステップSB20で、画像処理部27eは、テンプレートのエリアの位置および形状を特定し、各エリアに印刷される画像の種類を認識する。画像処理部27eは、予め記憶しているフォントデータ及びバーコードフォントのデータを用いて、文字列とバーコードの画像データを生成する。画像処理部27eは、生成した画像データをテンプレートの各エリアに配置した画像データを作成する。
画像処理部27eは、ステップSB11で受信した印刷データに含まれる可変画像G2のデータと、ステップSB19で取得したテンプレートとに基づき、可変画像G2の画像データを生成する(ステップSB20)。
ステップSB20で、画像処理部27eは、テンプレートのエリアの位置および形状を特定し、各エリアに印刷される画像の種類を認識する。画像処理部27eは、予め記憶しているフォントデータ及びバーコードフォントのデータを用いて、文字列とバーコードの画像データを生成する。画像処理部27eは、生成した画像データをテンプレートの各エリアに配置した画像データを作成する。
さらに、画像処理部27eは、生成した可変画像G2の画像データに対し、解像度データ50dのレンダリング解像度と印刷解像度に従って解像度変換処理を行い、プリントバッファー27gに展開する(ステップSB21)。ステップSB21では、画像処理部27eが可変画像G2をプリントバッファー27gに展開する前に、既に固定画像G3の画像データがプリントバッファー27gに展開されている。このため、ステップSB21では、固定画像G3の画像データに重ねて可変画像G2の画像データを展開することにより、可変画像G2と固定画像G3とが合成され、ラベル画像G1の画像データがプリントバッファー27gに展開される。
印刷制御部27dは、プリントバッファー27gにおいて合成された画像データを、LUTに基づきラインインクジェットヘッド12のインク量に変換し、ラインインクジェットヘッド12及びモーター36を駆動して印刷する(ステップSB22)。これにより、ラベル部Sに、固定画像G3と可変画像G2とが重畳されたラベル画像G1が印刷される。
印刷完了後、プリンター制御部27は印刷が完了したことを示す応答コマンドをホストコンピューター1に送信する(ステップSB23)。プリントモニター部45cは、プリンター5から送信された応答コマンドを受信する(ステップSA17)。この応答コマンドはアプリケーション実行部45a、または、アプリケーション実行部45aとプリンタードライバー実行部45bとが生成した設定コマンドへの応答である。プリントモニター部45cは、アプリケーション実行部45a及び/またはプリンタードライバー実行部45bに設定が完了したことを通知してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る印刷システム8が備えるプリンター5は、コマンド受信部27a、コマンド解析部27b、設定部27c、印刷制御部27d、及び画像処理部27eを備える。コマンド受信部27aは、コマンドを受信し、コマンド解析部27bは、コマンド受信部27aにより受信されたコマンドを解析する。設定部27cは、コマンド解析部27bにより解析されたコマンドで指定される可変画像G2の画像データのレンダリング解像度と固定画像G3の画像データのレンダリング解像度とを設定する。画像処理部27eは、可変画像G2の画像データ及び固定画像G3の画像データを、設定部27cにより設定されたレンダリング解像度に従ってプリントバッファー27gに展開し、印刷画像データを生成する。印刷制御部27dは、印刷画像データをラインインクジェットヘッド12により印刷させる。プリンター5に対してコマンドを用いて解像度を指定することで、複数の画像データを、それぞれの解像度に合わせて適切にプリントバッファー27gに展開させ、印刷画像データを生成させることができる。これにより、複数の画像データを、解像度に関わらず適切に処理できる。従って、画像データの解像度に関する制約を回避し、容易に、複数の画像データを組合せて印刷できる。
また、設定部27cは、コマンド解析部27bで解析されたコマンドが指定するパラメーターに従って、予め設定された複数段階の解像度からレンダリング解像度を選択してもよい。この場合、コマンドによってレンダリング解像度を容易に指定できる。
画像処理部27eは、可変画像G2の画像データを、設定部27cにより設定された可変画像G2のレンダリング解像度でプリントバッファー27gに展開する。また、画像処理部27eは、固定画像G3の画像データを設定部27cにより設定された固定画像G3のレンダリング解像度でプリントバッファー27gに展開する。このため、プリントバッファー27gに展開された画像を、もとの画像データの解像度の影響を受けることなく処理できる。従って、印刷画像データを生成する場合の解像度に関する制約を回避し、容易に、複数の画像データを組み合わせて利用できる。
また、画像処理部27eは、可変画像G2を展開した画像と、固定画像G3を展開した画像とを重畳して、印刷画像データを生成するので、用いる画像データの解像度の制約を受けることなく、複数の画像データに基づく画像を重畳して印刷できる。
画像処理部27eは、可変画像G2の画像データを、設定部27cにより設定された可変画像G2のレンダリング解像度でプリントバッファー27gに展開する。また、画像処理部27eは、固定画像G3の画像データを設定部27cにより設定された固定画像G3のレンダリング解像度でプリントバッファー27gに展開する。このため、プリントバッファー27gに展開された画像を、もとの画像データの解像度の影響を受けることなく処理できる。従って、印刷画像データを生成する場合の解像度に関する制約を回避し、容易に、複数の画像データを組み合わせて利用できる。
また、画像処理部27eは、可変画像G2を展開した画像と、固定画像G3を展開した画像とを重畳して、印刷画像データを生成するので、用いる画像データの解像度の制約を受けることなく、複数の画像データに基づく画像を重畳して印刷できる。
また、画像処理部27eは、可変画像G2の画像データ及び固定画像G3の画像データをラインインクジェットヘッド12の印刷解像度に合わせてプリントバッファー27gに展開する。このため、処理に用いる画像データの解像度の制約を受けることなく、プリンター5の印刷解像度に合わせた画像をプリントバッファー27gに展開して、印刷できる。
また、プリンター5はプリンター記憶部50を備え、可変画像G2の画像データを外部から入力されるデータに基づいて取得し、固定画像G3の画像データをプリンター記憶部50に記憶したデータに基づいて取得する。このため、外部から入力されるデータに基づく可変画像G2の画像データと、プリンター5が記憶する固定画像G3の画像データとを、解像度の制約を受けることなくプリントバッファー27gに展開して利用できる。
また、設定部27cは、コマンド解析部27bにより解析されたコマンドによりレンダリング解像度が指定されない場合は、レンダリング解像度を予め設定された解像度に設定する。この場合、コマンドによるレンダリング解像度の指定を省略することができ、より一層簡単に操作できる。
また、プリンター5はプリンター記憶部50を備え、可変画像G2の画像データを外部から入力されるデータに基づいて取得し、固定画像G3の画像データをプリンター記憶部50に記憶したデータに基づいて取得する。このため、外部から入力されるデータに基づく可変画像G2の画像データと、プリンター5が記憶する固定画像G3の画像データとを、解像度の制約を受けることなくプリントバッファー27gに展開して利用できる。
また、設定部27cは、コマンド解析部27bにより解析されたコマンドによりレンダリング解像度が指定されない場合は、レンダリング解像度を予め設定された解像度に設定する。この場合、コマンドによるレンダリング解像度の指定を省略することができ、より一層簡単に操作できる。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、図6に示す動作で、コントロールコマンドで固定画像G3のレンダリング解像度、可変画像G2のレンダリング解像度、或いは印刷解像度を設定する場合を例に挙げて説明した。本発明はこれに限定されるものではなく、固定画像G3のレンダリング解像度、可変画像G2のレンダリング解像度、及び印刷解像度を指定するコマンドのうち2以上の解像度を指定するコマンドを、フォーマットコマンドの形態で設定してもよい。この場合、複数のコマンドを含む1つのコマンド群をホストコンピューター1からプリンター5に送信することで、複数の解像度について設定を行える。
例えば、上述した実施形態では、図6に示す動作で、コントロールコマンドで固定画像G3のレンダリング解像度、可変画像G2のレンダリング解像度、或いは印刷解像度を設定する場合を例に挙げて説明した。本発明はこれに限定されるものではなく、固定画像G3のレンダリング解像度、可変画像G2のレンダリング解像度、及び印刷解像度を指定するコマンドのうち2以上の解像度を指定するコマンドを、フォーマットコマンドの形態で設定してもよい。この場合、複数のコマンドを含む1つのコマンド群をホストコンピューター1からプリンター5に送信することで、複数の解像度について設定を行える。
さらに、ホストコンピューター1は、図7のステップSA14またはSA15で、解像度を設定するコマンドを含むコマンド群を生成してもよい。この場合、ホストコンピューター1は、図6のステップSA2で生成されるコントロールコマンドと同様の内容を含むフォーマットコマンドを生成する。そして、ホストコンピューター1は、生成したコマンドと、印刷を指示するコマンドや可変画像G2のデータを含むコマンドとを含む1つのコマンド群を生成し、プリンター5に送信してもよい。この場合、ホストコンピューター1からプリンター5に対し、ラベルの印刷の指示、ラベル印刷に用いるデータ、及び、ラベル印刷に関する解像度の設定を、同時に行うことができる。ここで、解像度の設定に関するコマンドが印刷指示に関するコマンドより前に位置するように、コマンド群を作成すると、解像度の設定を反映して印刷が実行されるので、好ましい。
また、画像処理部27eが実行する解像度変換処理は、200dpiから600dpiへの変換に限らず、画像処理部27eが複数種類の解像度変換処理を実行可能であってもよい。また、プリンター5が印刷する印刷媒体はラベル用紙に限らず、印刷される画像はラベル画像に限定されないし、プリントバッファー27gのサイズはラベル部Sのサイズに限定されないことは勿論である。さらに、上記実施形態では、可変画像G2の画像データを第1の画像データとし、固定画像G3の画像データを第2の画像データとして説明したが、逆であってもよい。
また、画像処理部27eが実行する解像度変換処理は、200dpiから600dpiへの変換に限らず、画像処理部27eが複数種類の解像度変換処理を実行可能であってもよい。また、プリンター5が印刷する印刷媒体はラベル用紙に限らず、印刷される画像はラベル画像に限定されないし、プリントバッファー27gのサイズはラベル部Sのサイズに限定されないことは勿論である。さらに、上記実施形態では、可変画像G2の画像データを第1の画像データとし、固定画像G3の画像データを第2の画像データとして説明したが、逆であってもよい。
また、上記の実施形態では、ラベル部Sに印刷されるラベル画像G1が可変画像G2と固定画像G3とにより構成され、画像処理部27eが、固定画像G3の画像データと可変画像G2の画像データとの各々について解像度を変換する構成とした。本発明はこれに限定されず、例えば、画像処理部27eが3以上の画像データを合成して、一つの画像データを生成し、合成された画像データを印刷制御部27dにより印刷してもよい。この場合、画像処理部27eは、各画像データについて設定されたレンダリング解像度とプリンター5の標準印刷解像度とに基づき、解像度変換すればよい。
また、図1に示す各機能ブロックはハードウェアとソフトウェアの協働により任意に実現可能であり、特定のハードウェア構成を示唆するものではない。また、ホストコンピューター1、プリンター5の各機能を、これら装置に外部接続される別の装置に持たせるようにしてもよい。また、ホストコンピューター1、プリンター5は、外部接続される記憶媒体に記憶させたプログラムを実行することにより、各種動作を実行してもよい。また、プリンター5は、インクジェット式のプリンターに限定されず、ドットインパクト式、レーザー式、サーマル式等の各種の印刷装置、及び、この種の印刷ユニットを内蔵した複合機等にも本発明を適用可能である。
1…ホストコンピューター(印刷制御装置)、5…プリンター(印刷装置)、8…印刷システム、12…ラインインクジェットヘッド(印刷部)、14…ラベル用紙(印刷媒体)、27…プリンター制御部(画像処理装置)、27a…コマンド受信部(受信部)、27b…コマンド解析部(解析部)、27c…設定部、27d…印刷制御部、27e…画像処理部、27f…受信バッファー、27g…プリントバッファー(バッファーメモリー)、41…通信インターフェース、45…ホスト制御部、50…プリンター記憶部(記憶部)、G2…可変画像(第1の画像)、G3…固定画像(第2の画像)。
Claims (10)
- コマンドを受信する受信部と、
前記受信部により受信されたコマンドを解析する解析部と、
印刷を行う印刷部と、
前記解析部により解析されたコマンドで指定される第1の画像データの処理解像度と第2の画像データの処理解像度とを設定する設定部と、
前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを、前記設定部により設定された処理解像度に従ってバッファーメモリーに展開し、印刷画像データを生成する画像処理部と、
前記印刷画像データを印刷部により印刷させる印刷制御部と、
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記設定部は前記解析部で解析されたコマンドが指定するパラメーターに従って、予め設定された複数段階の解像度から処理解像度を選択すること、を特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 前記画像処理部は、前記第1の画像データを、前記設定部により設定された第1の処理解像度のデータとして前記バッファーメモリーに展開し、前記第2の画像データを前記設定部により設定された第2の処理解像度のデータとして前記バッファーメモリーに展開すること、を特徴とする請求項1または2記載の印刷装置。
- 前記画像処理部は、前記第1の画像データを前記第1の処理解像度に従って展開した画像と、前記第2の画像データを前記第2の処理解像度に従って展開した画像とを重畳して、前記印刷画像データを生成すること、を特徴とする請求項3記載の印刷装置。
- 前記画像処理部は、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを前記印刷部の印刷解像度に合わせて前記バッファーメモリーに展開すること、を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の印刷装置。
- データを記憶する記憶部を備え、
前記第1の画像データを外部から入力されるデータに基づいて取得し、前記第2の画像データを前記記憶部に記憶したデータに基づいて取得すること、を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の印刷装置。 - 前記設定部は、前記解析部により解析されたコマンドにより処理解像度が指定されない場合は、処理解像度を予め設定された解像度に設定すること、を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の印刷装置。
- コマンドを受信する受信部と、
前記受信部により受信されたコマンドを解析する解析部と、
前記解析部により解析されたコマンドで指定される第1の画像データの処理解像度と第2の画像データの処理解像度とを設定する設定部と、
前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを、前記設定部により設定された処理解像度に従ってバッファーメモリーに展開し、印刷用の印刷画像データを生成する画像処理部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 印刷装置と印刷制御装置とを通信可能に接続した印刷システムであって、
前記印刷制御装置は前記印刷装置にコマンドを送信し、
前記印刷装置は、
前記印刷制御装置から送信されたコマンドを受信する受信部と、
前記受信部により受信されたコマンドを解析する解析部と、
印刷を行う印刷部と、
前記解析部により解析されたコマンドで指定される第1の画像データの処理解像度と第2の画像データの処理解像度とを設定する設定部と、
前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを、前記設定部により設定された処理解像度に従ってバッファーメモリーに展開し、印刷画像データを生成する画像処理部と、
前記印刷画像データを印刷部により印刷させる印刷制御部と、
を備えることを特徴とする印刷システム。 - コマンドを受信し、
受信したコマンドを解析し、
解析したコマンドで指定される第1の画像データの処理解像度と第2の画像データの処理解像度とを設定し、
前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを、設定した処理解像度に従ってバッファーメモリーに展開し、印刷画像データを生成し、
前記印刷画像データを印刷すること、
を特徴とする印刷装置の制御方法。
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JP2020004167A (ja) * | 2018-06-29 | 2020-01-09 | ブラザー工業株式会社 | テンプレート処理プログラム及び印刷物作成装置 |
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