JP2016055592A - 印刷装置、及び、印刷装置の制御方法 - Google Patents

印刷装置、及び、印刷装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のデータを合成して印刷する処理を効率よく実行する印刷装置、及び、印刷装置の制御方法を提供する。
【解決手段】プリンター5は、複数のレイヤーのいずれかをアクティブレイヤーに設定する処理と、印刷対象データをアクティブレイヤーに設定されたレイヤーに展開する処理とを行うプリンター制御部27と、プリンター制御部27の処理結果に基づき印刷を実行する印刷部10と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置、及び、印刷装置の制御方法に関する。
従来、複数の画像データを合成して合成画像を生成する処理において、画像データをレイヤーに展開し、展開した画像を重ねて合成する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載には、メモリー領域に展開したレイヤー画像に他の画像を上書きして展開することにより、メモリーの容量を抑える装置が記載されている。
特開2009−5131号公報
文字や画像等のデータに基づいて印刷を行う印刷装置は、一般に、ホスト装置から与えられるデータに基づいて印刷を行う。このような印刷装置がデータを合成する場合に、印刷の品質を確保し、効率よく処理を行う方法について提案はなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数のデータを合成して印刷する処理を、品質を保つとともに効率よく実行する印刷装置、及び、印刷装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の印刷装置は、複数のレイヤーのいずれかをアクティブレイヤーに設定する処理と、印刷対象データを前記アクティブレイヤーに展開する処理とを実行する画像処理部と、前記画像処理部の処理結果に基づき印刷を実行する印刷部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数のレイヤーのうち設定されたアクティブレイヤーに印刷対象のデータを展開して印刷する。このため、印刷対象のデータを合成して印刷データを生成する処理において、印刷品質の低下を防止し、必要とするメモリー容量を抑えることができる。従って、印刷装置が印刷対象のデータを効率よく合成して印刷できる。また、印刷対象のデータを展開するレイヤーを速やかに決定でき、処理の効率化を図ることができる。
また、上記印刷装置において、前記アクティブレイヤーの設定に関するデータを記憶する記憶部を備えてもよい。
本発明によれば、アクティブレイヤーに関する設定を記憶して設定の頻度を少なくすることができ、アクティブレイヤーの設定に関する作業を効率化できる。
また、上記印刷装置において、複数の前記レイヤーを記憶するメモリーを備え、前記メモリーが記憶する複数の前記レイヤーは、二値画像が展開される二値レイヤーと多値画像が展開される多値レイヤーとを含む構成であってもよい。
本発明によれば、二値画像と多値画像のそれぞれに適したレイヤーを利用することで、メモリーを効率よく使うことができる。
また、上記印刷装置において、前記画像処理部は、前記二値レイヤーが前記アクティブレイヤーに設定された場合、カラー画像の前記印刷対象データに基づき前記二値レイヤーに二値画像を展開し、前記印刷部は前記二値レイヤーに展開された二値画像を印刷する構成であってもよい。
本発明によれば、二値レイヤーをアクティブレイヤーに設定することにより、カラーの印刷対象データに基づき二値で印刷を行うことができる。
また、上記印刷装置において、前記画像処理部は、前記アクティブレイヤーを、他の前記レイヤーに上書きして合成し、印刷データを生成し、前記印刷部は前記画像処理部が生成する前記印刷データに基づき印刷を実行する構成であってもよい。
本発明によれば、アクティブレイヤーを他のレイヤーに合成して印刷できる。また、画像を合成する処理でアクティブレイヤーを他のレイヤーに上書きするので、これらのレイヤーとは別の合成処理用の記憶領域が必要ないので、メモリーを効率よく使ってデータを合成できる。
また、上記印刷装置において、前記印刷部は、複数の印刷領域に連続して印刷を実行し、前記画像処理部は、前記印刷領域ごとに取得する前記印刷対象データを前記アクティブレイヤーに設定された前記レイヤーに展開する構成であってもよい。
本発明によれば、複数の印刷領域に連続して印刷を実行する処理を効率よく実行できる。
また、上記印刷装置において、前記印刷対象データを受信する受信部を備え、前記画像処理部は、前記受信部で受信する前記印刷対象データを前記アクティブレイヤーに設定された前記レイヤーに展開する構成であってもよい。
本発明によれば、印刷対象データを受信して合成し、印刷する処理を、効率よく行うことができる。
また、上記印刷装置において、前記印刷部は、インクを吐出するラインヘッドを備える構成であってもよい。
本発明によれば、ラインヘッドを備えるインクジェット式の印刷装置が、印刷するデータを効率よく合成して印刷できる。
また、上記目的を達成するために、本発明の印刷装置の制御方法は、複数のレイヤーのいずれかをアクティブレイヤーに設定し、印刷対象データを前記アクティブレイヤーに展開し、データを展開した結果に基づき印刷を実行すること、を特徴とする。
本発明によれば、複数のレイヤーのうち設定されたアクティブレイヤーに印刷対象のデータを展開して印刷する。このため、印刷対象のデータを合成して印刷データを生成する処理において、印刷品質の低下を防止し、必要とするメモリー容量を抑えることができる。従って、印刷装置が印刷対象のデータを効率よく合成して印刷できる。また、印刷対象のデータを展開するレイヤーを速やかに決定でき、処理の効率化を図ることができる。
実施形態に係る印刷システムの機能ブロック図。 ラベル用紙への印刷例を示す平面図。 レイヤーに対する処理の説明図。 印刷システムの動作を示すフローチャート。 ホストコンピューターの動作を示すフローチャート。 プリンターの動作を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係る印刷システム8の機能ブロック図である。
印刷システム8は、プリンター5(印刷装置)と、プリンター5を制御するホストコンピューター1(ホスト装置)とを接続して構成される。
印刷システム8は、オペレーターの操作に基づきホストコンピューター1がデータを送信(出力)し、プリンター5が、ホストコンピューター1からデータを受信して印刷を実行するシステムである。
ホストコンピューター1は、ホストコンピューター1の各部を制御するホスト制御部45を備える。ホスト制御部45は、アプリケーション実行部45aと、プリンタードライバー実行部45bとを備える。
アプリケーション実行部45aは、文書作成プログラム、画像編集プログラム、或いはPOSアプリケーション等のアプリケーションプログラムを実行する。アプリケーション実行部45aは、オペレーターの操作により印刷実行が指示された場合に、アプリケーションプログラムで作成した文書や画像を印刷するための情報を生成して出力する。この情報は画像データ、文字(テキスト)データ等を含む。
プリンタードライバー実行部45bは、プリンター5を制御するデバイスドライバープログラムを実行する。プリンタードライバー実行部45bは、プリンター5を制御するコマンドを生成し、このコマンドと、このコマンドに関連するデータをプリンター5に送信する。例えば、プリンタードライバー実行部45bは、アプリケーション実行部45aが出力するデータと、プリンター5に対して印刷を指示する印刷コマンドとを送信する。また、例えば、プリンター5が記憶するデータに基づいて画像を印刷する場合、プリンタードライバー実行部45bは、印刷の対象となるデータを指定するコマンドを生成する。
また、プリンタードライバー実行部45bは、印刷以外の制御を行うための制御コマンドを生成してプリンター5に送信する機能、及び、プリンタードライバー実行部45bが送信する制御コマンドに対してプリンター5が送信する応答コマンドを解析する機能を有する。
プリンタードライバー実行部45bが実行するデバイスドライバープログラムは、プリンター5に最適化されたプログラムであってもよいが、汎用のデバイスドライバープログラムであってもよい。また、プリンター5とは異なる機種のプリンター向けのデバイスドライバープログラムであってもよい。この場合、プリンター5が、プリンター5以外の機種のプリンターに対応するコマンドやデータ等を処理できればよい。
ホスト制御部45には、ホスト表示部46、ホスト入力部47、ホスト記憶部48、及びインターフェース(I/F)49が接続する。ホスト表示部46は、液晶ディスプレイ等の表示装置(図示略)に接続する。ホスト表示部46は、ホスト制御部45が実行する処理の結果や、ホスト入力部47が検出した操作の内容等を、ホスト制御部45の制御に従って、表示装置に表示する。
ホスト入力部47は、キーボードや、マウス等のポインティングデバイスを含む入力デバイス(図示略)に接続する。ホスト入力部47は、オペレーターが入力デバイスを操作した場合に、この操作を検出し、操作内容を示す操作データをホスト制御部45に出力する。
ホスト記憶部48は、プログラムやデータを不揮発的に記憶する。ホスト記憶部48は、例えば、半導体記憶デバイス、磁気的記憶媒体、或いは光学的記憶媒体の記憶領域である。ホスト記憶部48は、ホスト制御部45が実行する制御プログラム、アプリケーションプログラム、及び、これらのプログラムに関するデータを記憶する。
ホスト記憶部48は、可変画像データ48a(印刷対象データ)、及び、合成画像データ48bを記憶する。可変画像データ48aは、プリンター5が印刷する画像(文字、バーコード等を含む)のデータである。プリンタードライバー実行部45bは、アプリケーション実行部45aが出力する情報に基づき可変画像データ48aを生成してホスト記憶部48に記憶し、この可変画像データ48aをプリンター5に送信する。可変画像データ48aは、アプリケーション実行部45aが生成するデータ、或いは、ホスト制御部45が外部の装置(図示略)から取得するデータである。合成画像データ48bは、後述するプリンター5の機能により合成され、プリンター5がホストコンピューター1に送信するデータである。
インターフェース49は、プリンター5に接続し、ホスト制御部45の制御によりプリンター5と通信を実行する。インターフェース49は、ケーブルを通じて通信する有線通信インターフェースであってもよいし、無線LANやBluetooth(登録商標)の無線通信を実行する無線通信インターフェースであってもよい。インターフェース49は、物理的に接続するコネクター、アンテナ、及びインターフェース回路等、通信に必要なハードウェアを適宜備える。
プリンター5は、印刷媒体に印刷を行う装置であり、本実施形態では、一例として、インクジェット式のプリンターである。プリンター5は、印刷媒体に印刷を行う構成部として、印刷部10を備える。プリンター5は、プリンター5の各部を制御するプリンター制御部27を備え、印刷部10は、プリンター制御部27の制御により印刷を実行する。
印刷部10は、ラインインクジェットヘッド12、搬送モーター36、及びブラックマークセンサー42を有する。
ラインインクジェットヘッド12は、印刷媒体の搬送方向に直交する方向に並ぶノズルを有し、印刷媒体の印刷面に向けてインクを吐出する。ラインインクジェットヘッド12のノズルは印刷範囲全体にわたって配置され、ラインインクジェットヘッド12を走査することなく印刷範囲全体に印刷できる。ラインインクジェットヘッド12は、例えば、フルカラー印刷ができるように、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の4色の色毎にノズル列を備える構成であってもよい。また、ラインインクジェットヘッド12が、5色以上のインクに対応するノズル列を備えてもよいし、2色または1色のインクに対応するノズル列を備える構成であってもよい。
プリンター5で使用する印刷媒体は、所定サイズにカットされたカットシートまたは連続シートであり、これらのシートは紙または合成樹脂製であって、表面加工が施されていてもよい。連続シートは、例えばロール紙やファンフォールド紙である。
本実施形態では、印刷媒体として、裏面に粘着剤が付された定型サイズのラベルを、剥離紙(台紙)に並べたラベル用紙14を用いる。ラベル用紙14の構成、及びプリンター5が印刷する態様については図2を参照して後述する。
ブラックマークセンサー42は、ラベル用紙14を搬送する搬送路に設けられ、ラベル用紙14のブラックマークBM(図2)を検出する光センサーである。ブラックマークセンサー42は、ラベル用紙14の搬送中にブラックマークBMを検出し、検出値をプリンター制御部27に出力する。
搬送モーター36は、プリンター制御部27の制御に従って、搬送ローラー(図示略)を回転させて、ラベル用紙14を搬送する。搬送モーター36は、例えばステッピングモーターにより構成され、プリンター制御部27によって搬送モーター36の回転量及び回転方向を制御できる。搬送モーター36が正方向に回転すると、ラベル用紙14が正方向(図2の搬送方向YJ1)に移動する。搬送モーター36を逆方向に回転すると、ラベル用紙14が搬送方向YJ1とは反対方向に移動する。
プリンター制御部27は、図示しない演算実行部としてのCPU等を備える。プリンター制御部27にはROM(図示略)が接続し、このROMがCPUによって実行可能な制御プログラム、及び制御プログラムに係るデータ等を不揮発的に記憶する。プリンター制御部27は、ROMが記憶する制御プログラムを実行し、印刷制御部27a、及び画像処理部27bとして機能する。
プリンター制御部27にはメモリー20が接続する。メモリー20は、一般にRAM(Random Access Memory)と呼ばれる一時記憶領域であり、例えば半導体記憶デバイスで構成される。メモリー20は、CPUが実行するプログラム、及び、このプログラムに係るデータを一時的に記憶する。また、メモリー20の記憶領域は、後述する第1レイヤー領域21、第2レイヤー領域22、及び、キャッシュ領域23を含む。
なお、プリンター制御部27は、メモリー20とは別のRAMを内蔵してもよく、プリンター制御部27がROM、RAM、及びその他の回路を備えてもよい。
また、プリンター制御部27には、プリンター表示部39、プリンター入力部40、インターフェース(I/F)41(受信部)、及び、プリンター記憶部50(記憶部)が接続する。
プリンター表示部39は、プリンター5の動作状態等を表示するLEDインジケーターや液晶表示パネルを備え、プリンター制御部27の制御により表示を行う。プリンター入力部40は、各種スイッチを備え、これらスイッチの操作に応じた信号をプリンター制御部27に出力する。
インターフェース41は、ホストコンピューター1のインターフェース49に接続し、プリンター制御部27の制御により、ホストコンピューター1と通信を実行する。インターフェース41は、ケーブルを通じて通信する有線通信インターフェースであってもよいし、無線LANやBluetooth(登録商標)の無線通信を実行する無線通信インターフェースであってもよい。インターフェース41は、物理的に接続するコネクター、アンテナ、及びインターフェース回路等、通信に必要なハードウェアを適宜備える。
プリンター制御部27は、機能ブロックとして、印刷制御部27a及び画像処理部27bを備える。印刷制御部27a及び画像処理部27bはCPUがファームウェアを実行する場合の機能である。
画像処理部27bは、可変画像データ48a及び固定画像データ50bを展開するレイヤーを、第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2から任意に選択できる。例えば、可変画像データ48aを第1レイヤーL1に展開し、固定画像データ50bを第2レイヤーL2に展開するよう設定されてもよい。
本実施形態では、第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2のいずれかがアクティブレイヤーに設定される。画像処理部27bは、インターフェース41が受信する可変画像データ48aをアクティブレイヤーに展開する。
また、画像処理部27bは、インターフェース41が受信するコマンドでプリンター記憶部50が記憶する固定画像データ50bが指定された場合、固定画像データ50bをプリンター記憶部50から読み出す。
画像処理部27bは、読み出した固定画像データ50bを、第1レイヤーL1または第2レイヤーL2のいずれかに展開する。
画像処理部27bは、第1レイヤーL1に展開した画像を、第2レイヤーL2に上書きすることで、第2レイヤーL2に合成画像を生成する。画像処理部27bが生成する合成画像のデータは、印刷制御部27aが印刷に使用する印刷データである。
また、キャッシュ領域23は、画像処理部27bが第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2に展開した画像を記憶する一時記憶領域である。画像処理部27bが第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2に画像を展開したときに、展開した画像を、キャッシュ領域23に記憶できる。画像処理部27bが展開する全ての画像をキャッシュ領域23に記憶することができ、第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2のうち、いずれか設定されたレイヤーに展開された画像をキャッシュ領域23に記憶するよう設定してもよい。本実施形態では、第2レイヤーL2に展開された画像がキャッシュ領域23に記憶される。
印刷制御部27aは、インターフェース41がホストコンピューター1から受信するコマンドを解析し、このコマンドが印刷を指示するコマンドである場合、印刷を実行する。この処理で、印刷制御部27aは、画像処理部27bを呼び出す。画像処理部27bは、インターフェース41が受信する可変画像データ48a、及び/又は、プリンター記憶部50が記憶する固定画像データ50b(印刷対象データ)に基づき、印刷用の画像データである印刷データを生成する。画像処理部27bは、インターフェース41が受信する可変画像データ48aを、メモリー20が有する第1レイヤー領域21の第1レイヤーL1に展開する。また、画像処理部27bは、インターフェース41が受信するコマンドでプリンター記憶部50が記憶する固定画像データ50bが指定された場合、固定画像データ50bをプリンター記憶部50から読み出す。画像処理部27bは、読み出した固定画像データ50bを第2レイヤー領域22の第2レイヤーL2に展開する。画像処理部27bは、第1レイヤーL1に展開した画像を、第2レイヤーL2に上書きすることで、第2レイヤーL2に合成画像を生成する。画像処理部27bが生成する合成画像のデータは、印刷制御部27aが印刷に使用する印刷データである。
印刷制御部27aは、画像処理部27bが第2レイヤーL2に形成する合成画像のデータに基づき、印刷を実行する。ここで、印刷制御部27aは、搬送モーター36を制御してラベル用紙14を搬送させるとともに、ラインインクジェットヘッド12を駆動してインクを吐出させる。ここで、第2レイヤーL2の合成画像は、後述するように、プリンター5の印刷可能領域をカバーする所定ドット数の画素について、画素毎に印刷色のデータを設定したラスター画像である。印刷制御部27aは、第2レイヤーL2の合成画像のデータ、すなわち印刷データの画素毎の色情報を、プリンター記憶部50が記憶するLUT(図示略)に従って、ラインインクジェットヘッド12が吐出するインク色毎のインク量に変換する。印刷制御部27aは、変換後のインク量に基づき、ラインインクジェットヘッド12がインク滴を吐出して形成するドットの位置及びサイズを、インクの色毎に決定し、印刷を実行する。
プリンター記憶部50は、EEPROMやフラッシュメモリー等の半導体記憶素子、或いは、ハードディスク等の記憶媒体を備え、大容量の画像等の各種データを書き換え可能に不揮発的に記憶することが可能である。また、プリンター記憶部50は、プリンター5に固定的に設けられるものであってもよいが、プリンター5に対して着脱可能な構成であってもよい。例えば、プリンター記憶部50は、ハードディスクドライブ、カード型メモリーデバイス、USB接続のスティック型メモリーデバイス等としてもよい。
プリンター記憶部50は、テンプレート50a、固定画像データ50b、及び、設定データ50cを記憶する。テンプレート50aは、画像処理部27bが可変画像データ48aまたは固定画像データ50bを第1レイヤーL1に展開する処理において、画像や文字の配置を定めるデータを含む。固定画像データ50bは、後述する固定画像G3の画像データである。
また、設定データ50cは、プリンター5の動作に関する各種設定内容を示すデータを含み、プリンター制御部27が実行する処理について設定された内容のデータ等を含む。例えば、設定データ50cは、プリンター記憶部50が複数のテンプレート50aを記憶する場合に、画像処理部27bが選択して読み出すテンプレート50aを指定するデータを含む。
本実施形態において、設定データ50cは、アクティブレイヤーの設定内容を示すデータを含む。最もシンプルな例では、アクティブレイヤーとして設定されたレイヤーが第1レイヤーL1か第2レイヤーL2かを示すデータを含む。また、アクティブレイヤーに設定されたレイヤーが後述する二値レイヤーか多値レイヤーか等を示すデータを含んでもよい。
アクティブレイヤーは、画像処理部27bが処理に使用できる複数のレイヤー(第1レイヤーL1、第2レイヤーL2)のうち、画像処理部27bが優先して使用するレイヤーである。画像処理部27bは、インターフェース41で可変画像データ48aを受信するとき、または、プリンター記憶部50から固定画像データ50bを読み出したとき、アクティブレイヤーに画像を展開する。ホストコンピューター1がプリンター5に、アクティブレイヤーの切り替えを指示するコマンドを送信すると、プリンター制御部27は、受信したコマンドに従ってアクティブレイヤーの設定を切り替える。
このため、印刷システム8は、例えば以下の順序で動作する。
1.コマンドに従い画像処理部27bがアクティブレイヤーを第1レイヤーL1に設定する。
2.インターフェース41が可変画像データ48aを受信し、画像処理部27bが第1レイヤーL1に画像を展開する。
3.コマンドに従い画像処理部27bがアクティブレイヤーを第2レイヤーL2に設定する(切り替える)。
4.固定画像データ50bを指定するコマンドに従って、画像処理部27bが固定画像データ50bを読み出し、第2レイヤーL2に展開する。
ホストコンピューター1は、印刷コマンドや、固定画像データ50bを指定するコマンドやデータと一緒に、アクティブレイヤーを切り替えるコマンドを送信できる。プリンター制御部27は、インターフェース41が受信する順序でコマンドを実行する。このため、印刷コマンド、アクティブレイヤーの切り替えを指示するコマンド、及び固定画像データ50bを指定するコマンドの順序を、ホストコンピューター1が制御すると、上記の1〜4の動作をプリンター5に実行させることができる。
図2は、ラベル用紙14への印刷例を示す平面図である。図2(A)はラベル用紙14への印刷例を示し、図2(B)は比較例として、後述するプレプリントが施されたラベル用紙Q1を使用する例を示す。
図2に示す例は、印刷システム8が、工業製品のパッケージ等に貼付されるラベルを発行(印刷)する場合の例を示す。
図2(A)に示すように、ラベル用紙14は、所定幅の帯状の剥離紙と、この剥離紙の印刷面15に、所定間隔をあけて配置される複数のラベル部S(印刷領域)とを有する。ラベル部Sは、裏面に粘着剤を有する紙片であり、印刷後にラベル部Sを剥離紙から剥すことが可能である。ラベル用紙14において、ラベル部Sのサイズ、及び、ラベル部Sとラベル部Sの間隔は一定である。このラベル部Sの表面に、ラインインクジェットヘッド12がインクを吐出する。
プリンター5は、ラベル用紙14を、図中YJ1で示す搬送方向(搬送正方向)に搬送して印刷する。ラベル用紙14は搬送方向YJ1において長尺の紙であり、ラベル部Sは搬送方向YJ1に沿って並ぶ。ラベル用紙14の裏面には、ブラックマークBMが形成される。ブラックマークBMは、黒または濃色で着色された矩形のマークであり、図2(A)の例では一つのラベル部Sに対応して一つのブラックマークBMがある。ブラックマークBMは、ラベル用紙14の側端部にあり、ブラックマークセンサー42の読取位置に対応する。印刷制御部27aは、ブラックマークセンサー42がブラックマークBMを検出する位置をもとに、ラベル部Sの先端を特定する。
プリンター5がラベル部Sに印刷する画像を、印刷画像G1とする。印刷画像G1は、可変画像G2及び固定画像G3を含む。可変画像G2は、ラベル部S毎に異なる画像であり、図2(A)の例では可変画像G2が文字及びバーコードを含む。これに対し、固定画像G3は、複数のラベル部Sに共通して印刷される画像であり、図2(A)の例では赤色の枠とロゴの文字を含む。
印刷システム8において、ホストコンピューター1は、可変画像G2のデータである可変画像データ48aをプリンター5に送信する。この可変画像データ48aは、ホストコンピューター1が、1枚のラベル部S毎に送信する。また、可変画像G2が全てのラベル部Sで異なっている必要はなく、例えば、複数のラベル部Sで共通の(1つの)可変画像G2を用い、プリンター5が複数のラベル部Sに同じ可変画像G2を印刷してもよい。この場合は、ホストコンピューター1が可変画像データ48aを複数回、送信する。また、ホストコンピューター1が送信する1つの可変画像データ48aをプリンター5が複製して、複数回印刷してもよい。例えば、ホストコンピューター1が、プリンター5に対し、1つの可変画像データ48aを複数のラベル部Sに繰り返し印刷するように、コマンドで指示すればよい。
固定画像G3は、従来、プレプリントと呼ばれる方法で利用される画像である。従来、ラベルを発行する事業者は、図2(B)に示すようにプレプリントが施されたラベル用紙Q1を購入していた。ラベル用紙Q1には、ラベル部S毎に異なる画像(可変画像G2)は印刷されず、複数のラベル部Sに共通する固定画像G3のみが印刷される。この従来の方法では、ラベル用紙Q1をプリンター5にセットして、プリンター5が可変画像G2を印刷すると、可変画像G2と固定画像G3との両方がラベル部Sに印刷される。
印刷システム8は、固定画像G3と、可変画像G2との両方をプリンター5で印刷することで、プレプリントされたラベル用紙Q1を使わずに、ラベル部Sを発行できる。
図3は、レイヤーに対する処理の説明図であり、(A)は第1レイヤーL1の構成を模式的に示し、(B)は第2レイヤーL2の構成を模式的に示す。また、図3(C)は印刷制御部27aが画像を合成する処理を模式的に示す。
図3(A)に示す第1レイヤーL1は、メモリー20の第1レイヤー領域21に設けられる。また、図3(B)の第2レイヤーL2は、第2レイヤー領域22に設けられる。
第1レイヤー領域21は、第1レイヤーL1を格納するために、メモリー20の物理的な記憶領域の一部を区切って設けた領域である。第1レイヤーL1は、印刷対象データを展開する画像を保持する仮想的な領域であり、プリンター制御部27が第1レイヤーL1に展開する画像の実データは第1レイヤー領域21に記憶される。第2レイヤーL2についても同様であり、第2レイヤー領域22は、第2レイヤーL2を格納するためにメモリー20の物理的な記憶領域の一部を区切った領域である。第2レイヤーL2は、印刷対象データを展開する画像を保持する仮想的な領域であり、プリンター制御部27が第2レイヤーL2に展開する画像の実データは第2レイヤー領域22に記憶される。
第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2は、ラインインクジェットヘッド12の印刷解像度、及び、プリンター5の印刷可能領域のサイズに合わせた容量が定められる。第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2は、複数の画素(ドット)について、画素ごとに色情報を格納できる。第1レイヤー領域21及び第2レイヤー領域22は、画素数に相当する色情報のデータ(色データ)を記憶する。従って、第1レイヤー領域21及び第2レイヤー領域22は、ラインインクジェットヘッド12が形成するドット数に対応するラスター画像データを記憶する。
画像処理部27bは、第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2のうち、いずれかのレイヤーを選択して、可変画像データ48a、及び固定画像データ50bのそれぞれを展開する処理を行う。
画像処理部27bは、第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2のいずれに対しても、可変画像データ48aを展開でき、固定画像データ50bを展開することもできる。画像処理部27bは、データを展開するレイヤーを、データを展開する処理ごとに選択できるが、予め設定することもできる。
以下では、まず、画像処理部27bが可変画像データ48aを第1レイヤーL1に展開し、固定画像データ50bを第2レイヤーL2に展開する例を説明する。
画像処理部27bは、ホストコンピューター1が送信する可変画像データ48aに基づき、ラスター画像データを生成して第1レイヤーL1に書き込む。可変画像データ48aは、テキストデータ、バーコードのデータ、及び画像データを含むことができる。画像処理部27bは、テキストデータを、プリンター記憶部50に記憶するフォントデータ(図示略)に基づき画像に変換して、第1レイヤーL1に書き込む。また、画像処理部27bは、バーコードのデータを、プリンター記憶部50に記憶するバーコードフォントのデータに基づき画像に変換して、第1レイヤーL1に書き込む。また、画像処理部27bは、ベクトル画像データまたはラスター画像データを、ラスター画像データに変換して第1レイヤーL1に書き込む。このように画像処理部27bが、テキストデータ、バーコードのデータ、或いは画像データを、第1レイヤーL1にラスター画像データとして書き込む一連の処理を、「展開」と呼ぶ。画像処理部27bは、1つのデータを第1レイヤーL1に展開して可変画像G2とすることも、複数のデータに基づく複数の画像を第1レイヤーL1に配置し、可変画像G2を形成することもできる。
第1レイヤーL1は、例えば、プリンター5の印刷可能範囲をカバーする画素数のデータを格納できる容量を有する。本実施形態ではラベル部Sの表面の全体が印刷可能範囲であるので、画像処理部27bは、ラベル部Sの表面のどこにでも文字や画像を配置して展開できる。画像処理部27bが文字や画像を配置する位置や、文字のサイズは、テンプレート50aで定められる。
図3(A)の例では、第1レイヤーL1の中央部に、画像処理部27bが文字や画像を配置できる配置可能領域Aが配置される。また、配置可能領域Aの中に、文字を配置するエリアA1、バーコードを配置するエリアA2、及び、バーコードに対応する文字を配置するエリアA3が設けられる。テンプレート50aは、配置可能領域Aの大きさと位置、エリアA1、A2、A3の大きさと位置、エリアA1、A3のフォントと文字サイズ、エリアA2のバーコードフォントを指定するデータを含む。なお、テンプレート50aが含むデータを、ホストコンピューター1がプリンター5に送信してもよい。
画像処理部27bが、テンプレート50aに従って、インターフェース41が受信するデータを第1レイヤーL1に展開することで、第1レイヤーL1に可変画像G2のラスター画像データが形成される。
第2レイヤーL2は、例えば、プリンター5の印刷可能範囲をカバーする画素数のデータを格納できる容量を有する。画像処理部27bは、固定画像データ50bに基づき、第2レイヤーL2にラスター画像データを書き込む。第2レイヤーL2において画像処理部27bが画像を配置する位置やサイズは、固定画像データ50bが含むデータで定めても良いし、テンプレート50aが含むデータで定めてもよい。また、テンプレート50aが、固定画像データ50bを指定する情報を含んでもよい。
なお、第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2は、プリンター5の印刷可能範囲全体をカバーするものに限定されない。第1レイヤーL1は、少なくとも、画像処理部27bが可変画像G2の文字や画像を配置できる容量があればよく、第2レイヤーL2は、少なくとも、第1レイヤーL1以上のサイズの画像を配置できる容量があればよい。このため、第1レイヤーL1の記憶容量と第2レイヤーL2の記憶容量とは異なっていてもよい。本実施形態では、第2レイヤー領域22の記憶容量は、少なくとも第1レイヤー領域21以上の容量がある。
このため、第1レイヤーL1を格納する第1レイヤー領域21の記憶容量は、第2レイヤーL2を格納する第2レイヤー領域22の記憶容量よりも小さい。これにより、必要とする記憶容量が小さい印刷対象データを展開するレイヤーの記憶容量を小さくすることで、メモリー20の利用効率を高めることができる。
画像処理部27bは、図3(C)に示すように、第1レイヤーL1に展開する可変画像G2を、第2レイヤーL2の固定画像G3に上書きして、印刷画像G1を合成する。この処理で、第2レイヤーL2では、固定画像G3に印刷画像G1が重ねて書き込まれる。従って、第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2とは別に、印刷画像G1を記憶する記憶領域を用意する必要がないので、メモリー20の記憶容量を効率よく使うことができる。
また、例えば可変画像G2に対して画像処理を行う場合に、可変画像G2に対して行う画像処理が固定画像G3に影響する不具合を防止できるという利点がある。具体的には、画像処理部27bが、ベクター画像データやテキストデータを展開して可変画像G2を生成するときに、可変画像G2に対して色の変更や拡大・縮小等の画像処理を施す場合、これらの処理を展開前のデータに対して行うことはできない。このため、画像処理部27bは、展開された可変画像G2に対し、画像処理を施すことになる。本実施形態では、可変画像G2が第1レイヤーL1に展開されるため、画像処理部27bは、第1レイヤーL1に対して画像処理を実行する。このとき、固定画像G3は第2レイヤーL2に展開されるので、第1レイヤーL1の画像処理の影響を受けない。そして、画像処理をした第1レイヤーL1の可変画像G2を、第2レイヤーL2の固定画像G3に合成すれば、目的の印刷画像G1を得ることができる。
可変画像G2及び固定画像G3を合成する方法としては、メモリー20の記憶領域に固定画像G3を展開して、その上に、可変画像G2を展開しながら上書きする方法がある。この方法では、可変画像G2の展開が済んだときに可変画像G2と固定画像G3との合成も済んでいる。このため、展開済みの可変画像G2に対し画像処理を行うと、固定画像G3が画像処理の影響を受けてしまい、オペレーターが意図しない画像の変化が起きる可能性がある。本実施形態では、可変画像G2及び固定画像G3を異なるレイヤーに展開してから、レイヤーの画像を上書きすることで、印刷品質を低下させる懸念を解消し、印刷品質を保ち、複数のデータを合成して印刷できる。また、複数のレイヤーを用いることで、大きな記憶領域が必要とされるが、第1レイヤーL1を二値レイヤーとすることで、必要な記憶領域を抑え、効率よくメモリー20を利用できる。
第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2は、カラー画像を展開してもよいし、グレースケールの画像を展開してもよいし、白黒二値の画像を展開してもよい。すなわち、第1レイヤー領域21及び第2レイヤー領域22は、フルカラーのラスター画像データを記憶してもよく、グレースケールの画像データを記憶してもよく、白黒二値の画像データを記憶してもよい。本実施形態では、第1レイヤーL1を白黒二値の画像データを記憶する領域とする。また、第2レイヤーL2を、カラーのラスター画像データを記憶する領域とする。このため、第1レイヤー領域21は、白黒二値のラスター画像データを記憶し、第2レイヤー領域22はカラー(例えば、24ビットフルカラー)のラスター画像データを記憶する。
ここで、第1レイヤー領域21が記憶する白黒二値のラスター画像データは、画素ごとに、白を示す値(例えば、「0」)と黒を示す値(例えば、「1」)を含む。
第1レイヤーL1の画像を第2レイヤーL2の画像に上書きする処理は、第1レイヤーL1のある画素の色で、第2レイヤーL2において対応する画素の色を置き換える処理である。第2レイヤーL2では、上書きされた画素の色が、第1レイヤーL1の画素の色となる。第1レイヤーL1の画素と第2レイヤーL2の画素が同数である場合は、第1レイヤーL1と第2レイヤーL2の同じ位置の画素の色を置き換える。また、第1レイヤーL1と第2レイヤーL2の画素数が異なる場合、第1レイヤーL1の画素と第2レイヤーL2の画素との対応が予め設定され、この設定で対応付けられた画素の色が置き換えられる。
本実施形態では第1レイヤーL1は白黒二値の画像を展開するので、第2レイヤーL2は白または黒で上書きされる。ここで、画像処理部27bは、第1レイヤーL1の白の画素の色を、無色として処理する。第1レイヤーL1で白となっている画素では、第2レイヤーL2は上書きされず、合成前の色のデータを保つ。言い換えれば、第2レイヤーL2においては、第1レイヤーL1の黒の画素に対応する画素の色が、黒に置き換えられ、それ以外の画素の色は展開された画像のままである。印刷部10は白いドットを形成するインクを用いず、白い部分は印刷媒体(特に、ラベル部S)の地の色を利用する構成であるため、上記の処理方法は特に合理的である。なお、第1レイヤーL1がカラー画像を展開する場合も、第1レイヤーL1で白(例えば、(R,G,B)=(255,255,255))またはその近似色の画素のデータは、第2レイヤーL2に上書きしない構成とすればよい。
画像処理部27bは、インターフェース41が受信する可変画像G2に関するデータに基づき、白黒二値のラスター画像データを生成して第1レイヤーL1に書き込むので、可変画像G2は、白黒二値の画像となる。第1レイヤーL1の容量を抑えることができるので、第1レイヤー領域21の記憶容量が、より小さくて済むという利点がある。
この構成において、第1レイヤーL1は二値画像を展開する二値レイヤーに相当し、第2レイヤーL2はカラー(多値)画像を展開する多値レイヤーに相当する。
インターフェース41が受信する可変画像データ48aがカラー画像データであり、第1レイヤーL1が二値画像用のレイヤーである場合、画像処理部27bは、可変画像データ48aに基づき二値の画像を生成して第1レイヤーL1に書き込む。この場合、画像処理部27bは、可変画像データ48aに含まれる色の情報を白黒二値の情報に変換する。可変画像データ48aがグレースケールのデータである場合も同様である。
また、可変画像データ48aが白黒二値のデータである場合、画像処理部27bは可変画像データ48aに基づき二値の画像を生成して第1レイヤーL1に書き込む。白黒二値のデータとは、例えば、印刷色の指定を含まないか、印刷色が黒またはグレーである文字またはバーコードのデータ、白黒二値またはグレースケールの画像のデータである。また、カラーのデータとは、例えば、黒及びグレーではない印刷色が指定された文字またはバーコードのデータ、カラーの画像データである。
さらに、画像処理部27bは、第2レイヤーL2に固定画像データ50bを展開したときに、第2レイヤーL2に展開した画像のデータをキャッシュ領域23に記憶する。具体的には、第2レイヤー領域22に記憶されるラスター画像データを、キャッシュ領域23にコピーする。その後、画像処理部27bは、第2レイヤーL2に展開した画像に対する処理、例えば第1レイヤーL1の画像を上書きする処理を行う。
この場合、上書きされる前の第2レイヤーL2の画像がキャッシュ領域23に記憶され、画像処理部27bは、キャッシュ領域23からデータを読み出して第2レイヤーL2または第1レイヤーL1に展開できる。本実施形態では第2レイヤーL2のデータをキャッシュ領域23に記憶するので、画像処理部27bは、キャッシュ領域23のデータを第2レイヤーL2に展開する。
キャッシュ領域23が記憶するデータは展開済みのデータであるから、キャッシュ領域23から第2レイヤーL2にデータを展開する処理の負荷は非常に小さい。これは、例えば文字データやベクトル画像データをラスター画像データに変換する処理が必要ないためである。例えば、1つの固定画像データ50bを何度も使用してラベル部Sに印刷する場合、画像処理部27bは、固定画像データ50bをラスター画像データとして第2レイヤーL2に展開する処理を1回行えば、その後はキャッシュ領域23のデータを利用すればよく、処理負荷を大幅に軽減できる。
メモリー20は、例えば揮発性の記憶領域を有するので、プリンター5の電源がオンになっている間はキャッシュ領域23のデータが保持される。画像処理部27bは、キャッシュ領域23のデータが上書きされ、または消去されるまで、何度もキャッシュ領域23からデータを読み出して使用できる。
図4は、印刷システム8の動作を示すフローチャートであり、アクティブレイヤーを設定する処理を示す。図4(A)はホストコンピューター1の動作を示し、図4(B)はプリンター5の動作を示す。
まず、ホストコンピューター1において、プリンタードライバー実行部45bがアクティブレイヤーの選択用の画面の表示等を行い、オペレーターがアクティブレイヤーを選択する(ステップSA1)。プリンタードライバー実行部45bは、アクティブレイヤーを指定する制御コマンドを生成し(ステップSA2)、インターフェース49でプリンター5に送信する(ステップSA3)。
プリンター5のプリンター制御部27は、インターフェース41で制御コマンドを受信し(ステップSB1)、受信したコマンドのアクティブレイヤーの設定内容を取得する(ステップSB2)。プリンター制御部27は、取得したアクティブレイヤーの設定内容に基づき、設定データ50cを生成し、或いは設定データ50cを更新する(ステップSB3)。
この処理により、第1レイヤーL1または第2レイヤーL2のいずれかが、アクティブレイヤーとして設定される。
アクティブレイヤーに関する画像処理部27bの動作は2通り挙げられる。
第1の動作では、上述したように、画像処理部27bは、可変画像データ48a及び固定画像データ50bを、アクティブレイヤーに展開する。つまり、画像処理部27bは、印刷対象のデータを展開する処理を行う毎に、印刷対象のデータの種類を問わずアクティブレイヤーに展開する。例えば第1レイヤーL1がアクティブレイヤーである場合、画像処理部27bは、可変画像データ48aを受信する毎、及び、固定画像データ50bを読み出す毎に、第1レイヤーL1に展開する。第2レイヤーL2にデータを展開する場合には、第2レイヤーL2をアクティブレイヤーに設定する処理を行う。
この場合、印刷システム8では、ホストコンピューター1がプリンター5に対し、可変画像データ48aを送信し、固定画像データ50bを指定するコマンドを送信し、プリンター5が、可変画像データ48a及び固定画像データ50bに基づき画像を合成して印刷する。画像処理部27bはアクティブレイヤーに画像を展開する。このため、ホストコンピューター1は、可変画像データ48aを送信するときに、アクティブレイヤーを第1レイヤーL1にするコマンドを可変画像データ48aの前に付加して送信する。また、ホストコンピューター1は、固定画像データ50bを指定するコマンドを送信するときに、アクティブレイヤーを第2レイヤーL2にするコマンドを上記コマンドの前に付加して送信する。これにより、画像処理部27bは、コマンドに従って、アクティブレイヤーを第1レイヤーL1にして、可変画像データ48aに基づき画像を展開し、アクティブレイヤーを第2レイヤーL2にして、固定画像データ50bに基づき画像を展開する。そして、第2レイヤーL2に第1レイヤーL1を上書きして合成し、合成画像を印刷部10で印刷する。
第2の動作では、画像処理部27bは、インターフェース41で受信する印刷対象のデータをアクティブレイヤーに展開する。プリンター記憶部50から読み出す印刷対象のデータを展開するレイヤーは、アクティブレイヤー以外のレイヤーであってもよいし、別途、設定してもよい。設定する場合は設定内容を示すデータを設定データ50cに含めることができる。
図5及び図6は、アクティブレイヤーが設定された状態で、印刷を実行する場合の印刷システム8の動作を示すフローチャートである。図5はホストコンピューター1の動作を示し、図6はプリンター5の動作を示す。
図5に示すように、ホストコンピューター1のアプリケーション実行部45aは、オペレーターの操作に従って、可変画像G2に関する情報を生成し、プリンタードライバー実行部45bに出力する(ステップSC1)。アプリケーション実行部45aが出力する情報は、可変画像G2中の文字列の文字コードやバーコードのコード、或いは、文字やバーコードを画像にした画像データを含む。また、テンプレート50aを指定する情報を含んでいてもよい。
プリンタードライバー実行部45bは、印刷を指示する印刷コマンドを生成する(ステップSC2)。プリンタードライバー実行部45bは、アプリケーション実行部45aが出力する情報に基づいて可変画像データ48aをホスト記憶部48に記憶し、印刷コマンドと可変画像データ48aを、インターフェース49でプリンター5に送信する(ステップSC3)。
プリンタードライバー実行部45bは、印刷する全てのラベル部Sについて、可変画像データ48aの送信が終了したか否かを判定し(ステップSC4)、まだデータを送信していないラベル部Sがある場合は(ステップSC4;No)、ステップSC1に戻る。全てのラベル部Sについてデータの送信が済んだ場合(ステップSC4;Yes)、本処理を終了する。
ステップSC1〜SC4の動作は、アプリケーション実行部45aが1枚ずつラベル部Sの可変画像データ48aを生成し、1枚のラベル部Sごとにコマンド及びデータをプリンター5に送信する例である。アプリケーション実行部45aは、複数のラベル部Sに印刷するデータを生成し、複数枚のラベル部Sに対応する可変画像データ48aをホスト記憶部48に記憶することもできる。
プリンタードライバー実行部45bは、1枚のラベル部Sに対応する印刷コマンドと可変画像データ48aを、順次、プリンター5に送信してもよい。すなわち、ステップSC2〜SC4の動作をラベル部Sの枚数と同じ数だけ繰り返し実行する。この場合、プリンタードライバー実行部45bが送信する印刷コマンドは固定画像データ50bを指定するデータを含み、可変画像データ48aは各ラベル部Sに対応するデータとなる。
また、プリンタードライバー実行部45bは、複数枚のラベル部Sに対応するデータをまとめて印刷コマンドとともにプリンター5に送信してもよい。つまり、プリンタードライバー実行部45bが1回の送信動作を行い、プリンター5で複数枚のラベル部Sを印刷できる。この場合、プリンタードライバー実行部45bが送信する印刷コマンドは、複数のラベル部Sに共通する固定画像データ50bを指定するデータを含む。また、可変画像データ48aは、複数のラベル部Sの可変画像G2を含む。
また、図6に示すように、プリンター5は、ホストコンピューター1が送信する印刷コマンド及び可変画像データ48aをインターフェース41で受信する(ステップSD1)。プリンター制御部27は、インターフェース41が受信する印刷コマンド及び可変画像データ48aを取得して解析する(ステップSD2)。
ここで、プリンター制御部27は、固定画像データを更新するか否かを判定する(ステップSD3)。プリンター制御部27は、上述したように、第2レイヤーL2に展開する画像のデータをキャッシュ領域23に記憶する。プリンター制御部27は、ステップSD3で、印刷コマンドで指定される固定画像データ50bが、以前に展開されキャッシュ領域23が記憶する固定画像データ50bか否かを判定する。そして、キャッシュ領域23が記憶するデータを利用できる場合は、固定画像データ50bを更新しない(ステップSD3;No)と判定する。また、キャッシュ領域23が記憶するデータとは異なるデータが必要な場合、固定画像データ50bを更新する(ステップSD3;Yes)と判定する。
固定画像データ50bを更新する場合、プリンター制御部27は、プリンター記憶部50から固定画像データ50bを取得する(ステップSD4)。プリンター制御部27は、アクティブレイヤーに設定されていない側のレイヤー(ここでは第2レイヤーL2)に固定画像データ50bを展開する(ステップSD5)。プリンター制御部27は、展開した画像のデータをキャッシュ領域23に記憶する(ステップSD6)。
その後、プリンター制御部27は、インターフェース41で受信する可変画像データ48aをアクティブレイヤー(ここでは第1レイヤーL1)に展開する(ステップSD7)。
また、固定画像データ50bを更新しない場合、プリンター制御部27は、キャッシュ領域23からデータを取得して、アクティブレイヤーでない側のレイヤーに展開し(ステップSD8)、ステップSD7に移行する。
プリンター制御部27は、アクティブレイヤーに展開した画像を、アクティブレイヤーでないレイヤーに上書きして、印刷画像G1を合成し(ステップSD9)、合成した印刷画像をラベル部Sに印刷する(ステップSD10)。
その後、プリンター制御部27はステップSD1に戻り、印刷コマンドの有無を判定する(ステップSD1)。印刷コマンドを受信した場合は(ステップSD1;Yes)、ステップSD2に移行する。
また、印刷コマンドを受信しない場合(ステップSD1;No)は、印刷を終了するか否かを判定する(ステップSD11)。例えば、印刷コマンドを受信しない時間が所定時間以上継続した場合、或いは、受信した印刷コマンド及び可変画像データ48aについて全てのラベル部Sの印刷が完了した場合に、印刷終了と判定する。印刷終了でないと判定した場合(ステップSD11;No)、プリンター制御部27はステップSD1に戻る。印刷終了と判定した場合(ステップSD11;Yes)、本処理を終了する。
ホストコンピューター1が、1枚のラベル部Sに対応する印刷コマンドと可変画像データ48aを、順次送信する場合、プリンター5は、図6の動作により1枚ずつラベル部Sを印刷する。また、ホストコンピューター1が送信する可変画像データ48aが複数のラベル部Sの可変画像G2を含む場合、プリンター5は、ステップSD2〜SD10の動作を、ラベル部Sの枚数と同じ数だけ繰り返し実行すればよい。
以上説明したように、本実施形態に係るプリンター5は、複数のレイヤーのいずれかをアクティブレイヤーに設定する処理と、印刷対象データをアクティブレイヤーに展開する処理とを実行するプリンター制御部27と、プリンター制御部27の処理結果に基づき印刷を実行する印刷部10と、を備える。これにより、印刷対象のデータをレイヤーに画像として展開し、レイヤーを利用して画像を合成して印刷する。このため、印刷対象のデータを合成して印刷データを生成する処理において、印刷品質の低下を防止し、必要とするメモリー20の容量を抑えることができる。従って、プリンター5が印刷対象のデータを効率よく合成して印刷できる。また、印刷対象のデータを展開するレイヤーを速やかに決定でき、処理の効率化を図ることができる。
プリンター5は、アクティブレイヤーの設定に関するデータを記憶するプリンター記憶部50を備えるので、アクティブレイヤーに関する設定を記憶して設定の頻度を少なくすることができ、アクティブレイヤーの設定に関する作業を効率化できる。
また、プリンター5は、複数のレイヤーの画像を記憶するメモリー20を備え、メモリー20が記憶する複数のレイヤーは、二値画像が展開される二値レイヤーである第1レイヤーL1と、多値画像が展開される多値レイヤーである第2レイヤーL2とを含む。このため、二値画像と多値画像のそれぞれに適したレイヤーを利用することで、メモリー20を効率よく使うことができる。
また、プリンター制御部27は、二値レイヤーである第1レイヤーL1がアクティブレイヤーに設定された場合に、カラー画像の可変画像データ48aを展開するときは、可変画像データ48aを二値の画像として展開する。この場合、印刷部10は第1レイヤーL1に展開された二値画像を印刷する。従って、二値レイヤーである第1レイヤーL1をアクティブレイヤーに設定することにより、カラーの可変画像データ48aに基づき二値で印刷を行うことができる。
また、プリンター制御部27は、アクティブレイヤーを、他のレイヤーに上書きして合成し、印刷画像G1のデータを生成する。印刷部10はプリンター制御部27が生成する印刷画像G1のデータに基づき印刷を実行する。このため、画像を合成する処理で、第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2以外の合成処理用の記憶領域を必要としないので、メモリー20を効率よく使ってデータを合成できる。
また、印刷部10は、複数のラベル部Sに連続して印刷を実行する構成であり、プリンター制御部27は、ラベル部Sごとに取得する印刷対象データを二値レイヤーに展開し、複数のラベル部Sに共通する印刷対象データを多値レイヤーに展開する構成であってもよい。この場合、複数のラベル部Sに連続して印刷を実行する処理を効率よく実行できる。
また、プリンター5は、印刷対象データを受信するインターフェース41を備え、印刷対象データを受信して合成し、印刷する処理を、効率よく行うことができる。
また、プリンター5は、印刷対象データである固定画像データ50bを記憶するプリンター記憶部50を備える。プリンター制御部27は、インターフェース41で受信する可変画像データ48aを二値レイヤーに展開し、プリンター記憶部50が記憶する固定画像データ50bを多値レイヤーに展開する構成であってもよい。この場合、インターフェース41で受信するデータとプリンター記憶部50に記憶するデータとを効率よく合成して印刷できる。
また、印刷部10は、インクを吐出するラインインクジェットヘッド12を備える構成であってもよい。ラインヘッドを備えるインクジェット式のプリンター5が、印刷するデータを効率よく合成して印刷できる。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、ラベル部Sに印刷される印刷画像G1が可変画像G2と固定画像G3とにより構成され、画像処理部27bが可変画像G2と固定画像G3とを合成し、合成画像を印刷部10が印刷する例を説明した。本発明はこれに限定されず、可変画像G2のみをラベル部Sに印刷することができ、例えば第2レイヤーL2に展開するラスター画像が空白であればよい。また、第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2のいずれか、または両方は、画素の透明度に関するデータを格納してもよい。
また、図1に示す各機能ブロックはハードウェアとソフトウェアの協働により任意に実現可能であり、特定のハードウェア構成を示唆するものではない。また、ホストコンピューター1、プリンター5の各機能を、これら装置に外部接続される別の装置に持たせるようにしてもよい。また、ホストコンピューター1、プリンター5は、外部接続される記憶媒体に記憶させたプログラムを実行することにより、各種動作を実行してもよい。また、プリンター5は、インクジェット式のプリンターに限定されず、ドットインパクト式、レーザー式、サーマル式等の各種の印刷装置、及び、この種の印刷ユニットを内蔵した複合機等にも本発明を適用可能である。
1…ホストコンピューター、5…プリンター(印刷装置)、8…印刷システム、10…印刷部、12…ラインインクジェットヘッド、14…ラベル用紙(印刷媒体)、20…メモリー、21…第1レイヤー領域(記憶領域)、22…第2レイヤー領域(記憶領域)、23…キャッシュ領域、27…プリンター制御部(画像処理部)、27a…印刷制御部、27b…画像処理部、41…インターフェース(受信部)、45…ホスト制御部、45a…アプリケーション実行部、45b…プリンタードライバー実行部、48…ホスト記憶部、48a…可変画像データ(印刷対象データ)、48b…合成画像データ、49…インターフェース、50…プリンター記憶部(記憶部)、50a…テンプレート、50b…固定画像データ(印刷対象データ)、50c…設定データ、S…ラベル部(印刷領域)、G1…印刷画像、G2…可変画像、G3…固定画像、L1…第1レイヤー、L2…第2レイヤー。

Claims (9)

  1. 複数のレイヤーのいずれかをアクティブレイヤーに設定する処理と、印刷対象データを前記アクティブレイヤーに展開する処理とを実行する画像処理部と、
    前記画像処理部の処理結果に基づき印刷を実行する印刷部と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記アクティブレイヤーの設定に関するデータを記憶する記憶部を備えること、を特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 複数の前記レイヤーを記憶するメモリーを備え、
    前記メモリーが記憶する複数の前記レイヤーは、二値画像が展開される二値レイヤーと多値画像が展開される多値レイヤーとを含むこと、
    を特徴とする請求項1または2記載の印刷装置。
  4. 前記画像処理部は、前記二値レイヤーが前記アクティブレイヤーに設定された場合、カラー画像の前記印刷対象データに基づき前記二値レイヤーに二値画像を展開し、
    前記印刷部は前記二値レイヤーに展開された二値画像を印刷すること、を特徴とする請求項3記載の印刷装置。
  5. 前記画像処理部は、前記アクティブレイヤーを、他の前記レイヤーに合成し、印刷データを生成し、
    前記印刷部は前記画像処理部が生成する前記印刷データに基づき印刷を実行すること、
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 前記印刷部は、複数の印刷領域に連続して印刷を実行し、
    前記画像処理部は、前記印刷領域ごとに取得する前記印刷対象データを前記アクティブレイヤーに設定された前記レイヤーに展開すること、を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の印刷装置。
  7. 前記印刷対象データを受信する受信部を備え、
    前記画像処理部は、前記受信部で受信する前記印刷対象データを前記アクティブレイヤーに設定された前記レイヤーに展開すること、を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の印刷装置。
  8. 前記印刷部は、インクを吐出するラインヘッドを備えること、を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の印刷装置。
  9. 複数のレイヤーのいずれかをアクティブレイヤーに設定し、
    印刷対象データを前記アクティブレイヤーに展開し、
    データを展開した結果に基づき印刷を実行すること、
    を特徴とする印刷装置の制御方法。
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