JP2016055593A - 印刷装置、及び、印刷装置の制御方法 - Google Patents
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本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数のデータを合成して印刷する処理を、品質を保つとともに効率よく実行する印刷装置、及び、印刷装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、コマンドに基づき選択するレイヤーに印刷対象のデータを展開して印刷する。このため、印刷対象のデータを展開するレイヤーを速やかに決定でき、処理の効率化を図ることができる。このため、印刷対象のデータを展開するレイヤーを速やかに決定でき、処理の効率化を図ることができる。また、印刷対象のデータを合成して印刷データを生成する処理において、印刷品質の低下を防止し、必要とするメモリー容量を抑えることができる。従って、印刷装置が印刷対象のデータを効率よく合成して印刷できる。
本発明によれば、レイヤーに展開した画像を他のレイヤーの画像と合成して印刷できる。また、画像を合成する処理で他のレイヤーに上書きするため、これらのレイヤーとは別の合成処理用の記憶領域が必要ないので、メモリーを効率よく使ってデータを合成できる。
本発明によれば、レイヤーに展開するデータの容量に適した記憶領域を用いて、効率よくデータを合成して印刷できる。
本発明によれば、二値画像と多値画像のそれぞれに適したレイヤーを利用することで、メモリーを効率よく使うことができる。
本発明によれば、コマンドを受信する受信部により印刷対象データを受信して、適切なレイヤーに展開し、メモリーを効率よく使ってデータを合成できる。
本発明によれば、レイヤーの選択に関するコマンドに従って、このコマンドとともに受信する印刷対象データを展開するレイヤーを選択できる。
本発明によれば、レイヤーに関する設定を記憶して設定の頻度を少なくすることができ、レイヤーの設定に関する作業を効率化できる。
本発明によれば、複数の印刷領域に連続して印刷を実行する場合に、印刷領域毎に異なる印刷対象データと、複数の印刷領域に共通する印刷対象データとを、それぞれ効率よく展開できる。また、印刷領域毎に異なる印刷対象データが二値であるため、処理負荷を軽減できる。
本発明によれば、ラインヘッドを備えるインクジェット式の印刷装置が、印刷するデータを効率よく合成して印刷できる。
本発明によれば、コマンドに基づき選択するレイヤーに印刷対象のデータを展開して印刷する。このため、印刷対象のデータを展開するレイヤーを速やかに決定でき、処理の効率化を図ることができる。このため、印刷対象のデータを展開するレイヤーを速やかに決定でき、処理の効率化を図ることができる。また、印刷対象のデータを合成して印刷データを生成する処理において、印刷品質の低下を防止し、必要とするメモリー容量を抑えることができる。従って、印刷装置が印刷対象のデータを効率よく合成して印刷できる。
図1は、実施形態に係る印刷システム8の機能ブロック図である。
印刷システム8は、プリンター5(印刷装置)と、プリンター5を制御するホストコンピューター1(ホスト装置)とを接続して構成される。
印刷システム8は、オペレーターの操作に基づきホストコンピューター1がデータを送信(出力)し、プリンター5が、ホストコンピューター1からデータを受信して印刷を実行するシステムである。
アプリケーション実行部45aは、文書作成プログラム、画像編集プログラム、或いはPOSアプリケーション等のアプリケーションプログラムを実行する。アプリケーション実行部45aは、オペレーターの操作により印刷実行が指示された場合に、アプリケーションプログラムで作成した文書や画像を印刷するための情報を生成して出力する。この情報は画像データ、文字(テキスト)データ等を含む。
プリンタードライバー実行部45bは、プリンター5を制御するデバイスドライバープログラムを実行する。プリンタードライバー実行部45bは、プリンター5を制御するコマンドを生成し、このコマンドと、このコマンドに関連するデータをプリンター5に送信する。例えば、プリンタードライバー実行部45bは、アプリケーション実行部45aが出力するデータと、プリンター5に対して印刷を指示する印刷コマンドとを送信する。また、例えば、プリンター5が記憶するデータに基づいて画像を印刷する場合、プリンタードライバー実行部45bは、印刷の対象となるデータを指定するコマンドを生成する。
ホスト入力部47は、キーボードや、マウス等のポインティングデバイスを含む入力デバイス(図示略)に接続する。ホスト入力部47は、オペレーターが入力デバイスを操作した場合に、この操作を検出し、操作内容を示す操作データをホスト制御部45に出力する。
ホスト記憶部48は、可変画像データ48a(印刷対象データ)、及び、合成画像データ48bを記憶する。可変画像データ48aは、プリンター5が印刷する画像(文字、バーコード等を含む)のデータである。プリンタードライバー実行部45bは、アプリケーション実行部45aが出力する情報に基づき可変画像データ48aを生成してホスト記憶部48に記憶し、この可変画像データ48aをプリンター5に送信する。可変画像データ48aは、アプリケーション実行部45aが生成するデータ、或いは、ホスト制御部45が外部の装置(図示略)から取得するデータである。合成画像データ48bは、後述するプリンター5の機能により合成され、プリンター5がホストコンピューター1に送信するデータである。
インターフェース49は、プリンター5に接続し、ホスト制御部45の制御によりプリンター5と通信を実行する。インターフェース49は、ケーブルを通じて通信する有線通信インターフェースであってもよいし、無線LANやBluetooth(登録商標)の無線通信を実行する無線通信インターフェースであってもよい。インターフェース49は、物理的に接続するコネクター、アンテナ、及びインターフェース回路等、通信に必要なハードウェアを適宜備える。
ラインインクジェットヘッド12は、印刷媒体の搬送方向に直交する方向に並ぶノズルを有し、印刷媒体の印刷面に向けてインクを吐出する。ラインインクジェットヘッド12のノズルは印刷範囲全体にわたって配置され、ラインインクジェットヘッド12を走査することなく印刷範囲全体に印刷できる。ラインインクジェットヘッド12は、例えば、フルカラー印刷ができるように、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の4色の色毎にノズル列を備える構成であってもよい。また、ラインインクジェットヘッド12が、5色以上のインクに対応するノズル列を備えてもよいし、2色または1色のインクに対応するノズル列を備える構成であってもよい。
本実施形態では、印刷媒体として、裏面に粘着剤が付された定型サイズのラベルを、剥離紙(台紙)に並べたラベル用紙14を用いる。ラベル用紙14の構成、及びプリンター5が印刷する態様については図2を参照して後述する。
プリンター制御部27にはメモリー20が接続する。メモリー20は、一般にRAM(Random Access Memory)と呼ばれる一時記憶領域であり、例えば半導体記憶デバイスで構成される。メモリー20は、CPUが実行するプログラム、及び、このプログラムに係るデータを一時的に記憶する。また、メモリー20の記憶領域は、後述する第1レイヤー領域21、第2レイヤー領域22、及び、キャッシュ領域23を含む。
なお、プリンター制御部27は、メモリー20とは別のRAMを内蔵してもよく、プリンター制御部27がROM、RAM、及びその他の回路を備えてもよい。
プリンター表示部39は、プリンター5の動作状態等を表示するLEDインジケーターや液晶表示パネルを備え、プリンター制御部27の制御により表示を行う。プリンター入力部40は、各種スイッチを備え、これらスイッチの操作に応じた信号をプリンター制御部27に出力する。
本実施形態では、第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2のいずれかがアクティブレイヤーに設定される。画像処理部27bは、インターフェース41が受信する可変画像データ48aをアクティブレイヤーに展開する。
画像処理部27bは、読み出した固定画像データ50bを、第1レイヤーL1または第2レイヤーL2のいずれかに展開する。
画像処理部27bは、第1レイヤーL1に展開した画像を、第2レイヤーL2に上書きすることで、第2レイヤーL2に合成画像を生成する。画像処理部27bが生成する合成画像のデータは、印刷制御部27aが印刷に使用する印刷データである。
また、キャッシュ領域23は、画像処理部27bが第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2に展開した画像を記憶する一時記憶領域である。画像処理部27bが第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2に画像を展開したときに、展開した画像を、キャッシュ領域23に記憶できる。画像処理部27bが展開する全ての画像をキャッシュ領域23に記憶することができ、第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2のうち、いずれか設定されたレイヤーに展開された画像をキャッシュ領域23に記憶するよう設定してもよい。本実施形態では、第2レイヤーL2に展開された画像がキャッシュ領域23に記憶される。
プリンター記憶部50は、テンプレート50a、固定画像データ50b、及び、設定データ50cを記憶する。テンプレート50aは、画像処理部27bが可変画像データ48aまたは固定画像データ50bを第1レイヤーL1に展開する処理において、画像や文字の配置を定めるデータを含む。固定画像データ50bは、後述する固定画像G3の画像データである。
また、設定データ50cは、プリンター5の動作に関する各種設定内容を示すデータを含み、プリンター制御部27が実行する処理について設定された内容のデータ等を含む。例えば、設定データ50cは、プリンター記憶部50が複数のテンプレート50aを記憶する場合に、画像処理部27bが選択して読み出すテンプレート50aを指定するデータを含む。
本実施形態において、設定データ50cは、アクティブレイヤーの設定内容を示すデータを含む。最もシンプルな例では、アクティブレイヤーとして設定されたレイヤーが第1レイヤーL1か第2レイヤーL2かを示すデータを含む。例えば、設定データ50cは、アクティブレイヤーの設定値として、第1レイヤーL1を示す値「0」または第2レイヤーL2を示す値「1」のいずれかを含む。アクティブレイヤーがないことを示す値があってもよい。また、アクティブレイヤーに設定されたレイヤーが後述する二値レイヤーか多値レイヤーか等を示すデータを含んでもよい。
例えば、プリンタードライバー実行部45bは、アクティブレイヤーを設定するレイヤー設定コマンドと、パラメーターとを生成して送信する。このパラメーターは、アクティブレイヤーの設定値として、第1レイヤーL1を示す値「0」、及び、第2レイヤーL2を示す値「1」が定義される。また、アクティブレイヤーを設定しないことを示す値が定義されてもよい。
1.コマンドに従い画像処理部27bがアクティブレイヤーを第1レイヤーL1に設定する。
2.インターフェース41が可変画像データ48aを受信し、画像処理部27bが第1レイヤーL1に画像を展開する。
3.コマンドに従い画像処理部27bがアクティブレイヤーを第2レイヤーL2に設定する(切り替える)。
4.固定画像データ50bを指定するコマンドに従って、画像処理部27bが固定画像データ50bを読み出し、第2レイヤーL2に展開する。
ホストコンピューター1は、印刷コマンドや、固定画像データ50bを指定するコマンドやデータと一緒に、アクティブレイヤーを切り替えるコマンドを送信できる。プリンター制御部27は、インターフェース41が受信する順序でコマンドを実行する。このため、印刷コマンド、アクティブレイヤーの切り替えを指示するコマンド、及び固定画像データ50bを指定するコマンドの順序を、ホストコンピューター1が制御すると、上記の1〜4の動作をプリンター5に実行させることができる。
図2に示す例は、印刷システム8が、工業製品のパッケージ等に貼付されるラベルを発行(印刷)する場合の例を示す。
印刷システム8は、固定画像G3と、可変画像G2との両方をプリンター5で印刷することで、プレプリントされたラベル用紙Q1を使わずに、ラベル部Sを発行できる。
図3(A)に示す第1レイヤーL1は、メモリー20の第1レイヤー領域21に設けられる。また、図3(B)の第2レイヤーL2は、第2レイヤー領域22に設けられる。
画像処理部27bは、第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2のいずれに対しても、可変画像データ48aを展開でき、固定画像データ50bを展開することもできる。画像処理部27bは、データを展開するレイヤーを、データを展開する処理ごとに選択できるが、予め設定することもできる。
以下では、まず、画像処理部27bが可変画像データ48aを第1レイヤーL1に展開し、固定画像データ50bを第2レイヤーL2に展開する例を説明する。
図3(A)の例では、第1レイヤーL1の中央部に、画像処理部27bが文字や画像を配置できる配置可能領域Aが配置される。また、配置可能領域Aの中に、文字を配置するエリアA1、バーコードを配置するエリアA2、及び、バーコードに対応する文字を配置するエリアA3が設けられる。テンプレート50aは、配置可能領域Aの大きさと位置、エリアA1、A2、A3の大きさと位置、エリアA1、A3のフォントと文字サイズ、エリアA2のバーコードフォントを指定するデータを含む。なお、テンプレート50aが含むデータを、ホストコンピューター1がプリンター5に送信してもよい。
画像処理部27bが、テンプレート50aに従って、インターフェース41が受信するデータを第1レイヤーL1に展開することで、第1レイヤーL1に可変画像G2のラスター画像データが形成される。
このため、第1レイヤーL1を格納する第1レイヤー領域21の記憶容量は、第2レイヤーL2を格納する第2レイヤー領域22の記憶容量よりも小さい。これにより、必要とする記憶容量が小さい印刷対象データを展開するレイヤーの記憶容量を小さくすることで、メモリー20の利用効率を高めることができる。
また、例えば可変画像G2に対して画像処理を行う場合に、可変画像G2に対して行う画像処理が固定画像G3に影響する不具合を防止できるという利点がある。具体的には、画像処理部27bが、ベクター画像データやテキストデータを展開して可変画像G2を生成するときに、可変画像G2に対して色の変更や拡大・縮小等の画像処理を施す場合、これらの処理を展開前のデータに対して行うことはできない。このため、画像処理部27bは、展開された可変画像G2に対し、画像処理を施すことになる。本実施形態では、可変画像G2が第1レイヤーL1に展開されるため、画像処理部27bは、第1レイヤーL1に対して画像処理を実行する。このとき、固定画像G3は第2レイヤーL2に展開されるので、第1レイヤーL1の画像処理の影響を受けない。そして、画像処理をした第1レイヤーL1の可変画像G2を、第2レイヤーL2の固定画像G3に合成すれば、目的の印刷画像G1を得ることができる。
可変画像G2及び固定画像G3を合成する方法としては、メモリー20の記憶領域に固定画像G3を展開して、その上に、可変画像G2を展開しながら上書きする方法がある。この方法では、可変画像G2の展開が済んだときに可変画像G2と固定画像G3との合成も済んでいる。このため、展開済みの可変画像G2に対し画像処理を行うと、固定画像G3が画像処理の影響を受けてしまい、オペレーターが意図しない画像の変化が起きる可能性がある。本実施形態では、可変画像G2及び固定画像G3を異なるレイヤーに展開してから、レイヤーの画像を上書きすることで、印刷品質を低下させる懸念を解消し、印刷品質を保ち、複数のデータを合成して印刷できる。また、複数のレイヤーを用いることで、大きな記憶領域が必要とされるが、第1レイヤーL1を二値レイヤーとすることで、必要な記憶領域を抑え、効率よくメモリー20を利用できる。
ここで、第1レイヤー領域21が記憶する白黒二値のラスター画像データは、画素ごとに、白を示す値(例えば、「0」)と黒を示す値(例えば、「1」)を含む。
この構成において、第1レイヤーL1は二値画像を展開する二値レイヤーに相当し、第2レイヤーL2はカラー(多値)画像を展開する多値レイヤーに相当する。
また、可変画像データ48aが白黒二値のデータである場合、画像処理部27bは可変画像データ48aに基づき二値の画像を生成して第1レイヤーL1に書き込む。白黒二値のデータとは、例えば、印刷色の指定を含まないか、印刷色が黒またはグレーである文字またはバーコードのデータ、白黒二値またはグレースケールの画像のデータである。また、カラーのデータとは、例えば、黒及びグレーではない印刷色が指定された文字またはバーコードのデータ、カラーの画像データである。
この場合、上書きされる前の第2レイヤーL2の画像がキャッシュ領域23に記憶され、画像処理部27bは、キャッシュ領域23からデータを読み出して第2レイヤーL2または第1レイヤーL1に展開できる。本実施形態では第2レイヤーL2のデータをキャッシュ領域23に記憶するので、画像処理部27bは、キャッシュ領域23のデータを第2レイヤーL2に展開する。
メモリー20は、例えば揮発性の記憶領域を有するので、プリンター5の電源がオンになっている間はキャッシュ領域23のデータが保持される。画像処理部27bは、キャッシュ領域23のデータが上書きされ、または消去されるまで、何度もキャッシュ領域23からデータを読み出して使用できる。
また、プリンタードライバー実行部45bはアクティブレイヤーの設定用の画面の表示等を行い、オペレーターがアクティブレイヤーを選択すると、アクティブレイヤーを設定する制御コマンド(レイヤー設定コマンド)を生成する(ステップSA2)。
プリンタードライバー実行部45bは、1枚のラベル部Sに対応する印刷コマンドと可変画像データ48aを、順次、プリンター5に送信してもよい。すなわち、ステップSA2〜SA4の動作をラベル部Sの枚数と同じ数だけ繰り返し実行する。この場合、プリンタードライバー実行部45bが送信する印刷コマンドは固定画像データ50bを指定するデータを含み、可変画像データ48aは各ラベル部Sに対応するデータとなる。この動作では、ステップSA2でアクティブレイヤーを選択する操作を1度のみ行い、2枚目以後のラベル部SについてはステップSA1、SA3〜SA5の動作を繰り返し行ってもよい。ステップSA4でレイヤー設定コマンドを毎回送信してもよいし、1回のみレイヤー設定コマンドを送信してもよい。
また、プリンタードライバー実行部45bは、複数枚のラベル部Sに対応するデータをまとめて印刷コマンドとともにプリンター5に送信してもよい。つまり、プリンタードライバー実行部45bが1回の送信動作を行い、プリンター5で複数枚のラベル部Sを印刷できる。この場合、プリンタードライバー実行部45bが送信する印刷コマンドは、複数のラベル部Sに共通する固定画像データ50bを指定するデータを含む。また、可変画像データ48aは、複数のラベル部Sの可変画像G2を含む。
アクティブレイヤーに関する画像処理部27bの動作は2通り挙げられる。
第1の動作では、上述したように、画像処理部27bは、可変画像データ48a及び固定画像データ50bを、アクティブレイヤーに展開する。つまり、画像処理部27bは、印刷対象のデータを展開する処理を行う毎に、印刷対象のデータの種類を問わずアクティブレイヤーに展開する。例えば第1レイヤーL1がアクティブレイヤーである場合、画像処理部27bは、可変画像データ48aを受信する毎、及び、固定画像データ50bを読み出す毎に、第1レイヤーL1に展開する。第2レイヤーL2にデータを展開する場合には、第2レイヤーL2をアクティブレイヤーに設定する処理を行う。
第2の動作では、画像処理部27bは、インターフェース41で受信する印刷対象のデータをアクティブレイヤーに展開する。プリンター記憶部50から読み出す印刷対象のデータを展開するレイヤーは、アクティブレイヤー以外のレイヤーであってもよいし、別途、設定してもよい。設定する場合は設定内容を示すデータを設定データ50cに含めることができる。
ここで、プリンター制御部27は、固定画像データを更新するか否かを判定する(ステップSB7)。プリンター制御部27は、上述したように、第2レイヤーL2に展開する画像のデータをキャッシュ領域23に記憶する。プリンター制御部27は、ステップSB3で、印刷コマンドで指定される固定画像データ50bが、以前に展開されキャッシュ領域23が記憶する固定画像データ50bか否かを判定する。そして、キャッシュ領域23が記憶するデータを利用できる場合は、固定画像データ50bを更新しない(ステップSB7;No)と判定する。また、キャッシュ領域23が記憶するデータとは異なるデータが必要な場合、固定画像データ50bを更新する(ステップSB7;Yes)と判定する。
その後、プリンター制御部27は、インターフェース41で受信する可変画像データ48aをアクティブレイヤー(ここでは第1レイヤーL1)に展開する(ステップSB12)。
また、固定画像データ50bを更新しない場合、プリンター制御部27は、キャッシュ領域23からデータを取得して、アクティブレイヤーでない側のレイヤーに展開し(ステップSB11)、ステップSB12に移行する。
その後、プリンター制御部27はステップSB1に戻り、コマンドの受信に待機する(ステップSB1)。印刷コマンドを受信すると(ステップSB1;Yes)、上記のようにステップSB2に移行する。
また、印刷コマンドを受信しない場合(ステップSB1;No)、プリンター制御部27は、印刷を終了するか否かを判定する(ステップSB15)。例えば、印刷コマンドを受信しない時間が所定時間以上継続した場合、或いは、受信した印刷コマンド及び可変画像データ48aについて全てのラベル部Sの印刷が完了した場合に、印刷終了と判定する。印刷終了でないと判定した場合(ステップSB15;No)、プリンター制御部27はステップSB1に戻る。印刷終了と判定した場合(ステップSB15;Yes)、本処理を終了する。
また、プリンター制御部27は、ステップSB9及びステップSB12で、設定データ50cを参照し、アクティブレイヤーが第1レイヤーL1であるか第2レイヤーL2であるかを判定する。従って、ステップSB1で受信するコマンドがレイヤー設定コマンドを含まない場合であっても、以前に受信したレイヤー設定コマンドの設定に従って、プリンター制御部27が処理を行う。このため、レイヤー設定コマンドは、設定を変更する場合にホストコンピューター1が送信すればよく、例えば図4のステップSA2を省略できる。
また、メモリー20が記憶する複数のレイヤーは、二値画像が展開される二値レイヤーと多値画像が展開される多値レイヤーとを含み、二値画像と多値画像のそれぞれに適したレイヤーを利用することで、メモリー20を効率よく使うことができる。
また、プリンター5は、インターフェース41で印刷対象データを受信し、プリンター制御部27は、インターフェース41で受信する二値の印刷対象データを二値レイヤーに展開する構成であってもよい。この場合、コマンドを受信するインターフェース41により印刷対象データを受信して、適切なレイヤーに展開し、メモリー20を効率よく使ってデータを合成できる。
また、プリンター5において、コマンドに基づきプリンター制御部27が選択するレイヤーに関するデータを設定データ50cとして記憶するプリンター記憶部50を備える。このため、レイヤーに関する設定を記憶して設定の頻度を少なくすることができ、レイヤーの設定に関する作業を効率化できる。
また、印刷部10は、インクを吐出するラインインクジェットヘッド12を備える構成であってもよい。ラインヘッドを備えるインクジェット式のプリンター5が、印刷するデータを効率よく合成して印刷できる。
例えば、上述した実施形態では、ラベル部Sに印刷される印刷画像G1が可変画像G2と固定画像G3とにより構成され、画像処理部27bが可変画像G2と固定画像G3とを合成し、合成画像を印刷部10が印刷する例を説明した。本発明はこれに限定されず、可変画像G2のみをラベル部Sに印刷することができ、例えば第2レイヤーL2に展開するラスター画像が空白であればよい。また、第1レイヤーL1及び第2レイヤーL2のいずれか、または両方は、画素の透明度に関するデータを格納してもよい。
また、図1に示す各機能ブロックはハードウェアとソフトウェアの協働により任意に実現可能であり、特定のハードウェア構成を示唆するものではない。また、ホストコンピューター1、プリンター5の各機能を、これら装置に外部接続される別の装置に持たせるようにしてもよい。また、ホストコンピューター1、プリンター5は、外部接続される記憶媒体に記憶させたプログラムを実行することにより、各種動作を実行してもよい。また、プリンター5は、インクジェット式のプリンターに限定されず、ドットインパクト式、レーザー式、サーマル式等の各種の印刷装置、及び、この種の印刷ユニットを内蔵した複合機等にも本発明を適用可能である。
Claims (10)
- コマンドを受信する受信部と、
前記受信部で受信するコマンドを解析して、前記コマンドに従ってレイヤーを選択する処理と、選択した前記レイヤーに印刷対象データを展開する処理とを実行する画像処理部と、
前記画像処理部の処理結果に基づき印刷を実行する印刷部と、
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記画像処理部は、前記レイヤーを、他の前記レイヤーに上書きして合成し、印刷データを生成し、
前記印刷部は前記画像処理部が生成する前記印刷データに基づき印刷を実行すること、
を特徴とする請求項1記載の印刷装置。 - 複数の前記レイヤーを記憶するメモリーを備え、
前記メモリーは、複数の前記レイヤーに対応する複数の記憶領域を有し、これら複数の前記記憶領域は記憶容量が異なること、を特徴とする請求項1または2記載の印刷装置。 - 前記メモリーが記憶する複数の前記レイヤーは、二値画像が展開される二値レイヤーと多値画像が展開される多値レイヤーとを含むこと、
を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の印刷装置。 - 前記受信部は前記印刷対象データを受信し、
前記画像処理部は、前記受信部で受信する二値の前記印刷対象データを前記二値レイヤーに展開すること、を特徴とする請求項4記載の印刷装置。 - 前記受信部は、前記印刷対象データを受信する毎に、前記レイヤーの選択に係る前記コマンドを受信すること、を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の印刷装置。
- 前記コマンドに基づき前記画像処理部が選択する前記レイヤーに関するデータを記憶する記憶部を備えること、を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の印刷装置。
- 前記印刷部は、複数の印刷領域に連続して印刷を実行し、
前記画像処理部は、前記受信部が前記印刷領域ごとに受信する二値の前記印刷対象データ、及び、複数の前記印刷領域に共通な多値の前記印刷対象データを展開すること、を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の印刷装置。 - 前記印刷部は、インクを吐出するラインヘッドを備えること、を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の印刷装置。
- コマンドを受信して解析し、前記コマンドに従ってレイヤーを選択し、
選択した前記レイヤーに印刷対象データを展開し、
データを展開した結果に基づき印刷を実行すること、
を特徴とする印刷装置の制御方法。
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