JP4367053B2 - 乗用型走行車両 - Google Patents

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Description

本発明は、田植機や収穫機やトラクタなどの乗用型走行車両に関するものである。
田植機や収穫機やトラクタなどの乗用型走行車両において、ミッションケースの側方に油圧式変速装置を配置して、ミッションケース上のステップ面の地上高を低くして、乗車や降車の容易化を図り、車上での操縦性や作業性を向上したものがある。
特開平9−170655号公報
しかしながら、上記従来の乗用型走行車両においては、単にミッションケースの側方に油圧式変速装置を配置したものであって、フロントアクスルケースとの配置を考慮して、機体を小型軽量化すると謂うような技術思想は一切なかった。
そこで、ミッションケースと油圧式変速装置とを最もコンパクトな配置構成にすることにより、簡潔で小型の乗用型走行車両を得ることを課題とする。
請求項1記載の発明は、エンジン12の動力を油圧式無段変速装置HSTとミッションケース11の変速装置にて変速して左右前輪6および左右後輪7に伝達する乗用型走行車両において、該ミッションケース11の左右に設けられた左右フロントアクスルケース59に各々左右前輪6を軸支した左右前輪支持ケース22を支持し、ステアリングハンドル16の操作によりステアリング軸14を介して左右前輪支持ケース22に設けた左右前輪6が操向操作される構成とし、ミッションケース11を側面視で後部上方が切り欠かれた形状にし、該ミッションケース11の中央部上方に取付け用板状リブ11aを突出して形成し、該取付け用板状リブ11aの一側面に油圧式無段変速装置HSTを固定し、取付け用板状リブ11aの他側面に油圧式無段変速装置用ポンプP1を固定し、該油圧式無段変速装置HST後部及び油圧式無段変速装置用ポンプP1を前記ミッションケース11の切り欠かれた後部上方部位に位置する構成にすると共に、油圧式無段変速装置HSTの入力軸35を取付け用板状リブ11aを貫通して油圧式無段変速装置用ポンプP1内部まで突出して設けて、油圧式無段変速装置用ポンプP1の駆動軸を兼用する構成とした乗用型走行車両としたものである。
従って、ミッションケース11を側面視で後部上方が切り欠かれた形状にし、該ミッションケース11の中央部上方に取付け用板状リブ11aを突出して形成し、該取付け用板状リブ11aの一側面に油圧式無段変速装置HSTを固定し、取付け用板状リブ11aの他側面に油圧式無段変速装置用ポンプP1を固定し、該油圧式無段変速装置HST後部及び油圧式無段変速装置用ポンプP1を前記ミッションケース11の切り欠かれた後部上方部位に位置する構成にすると共に、油圧式無段変速装置HSTの入力軸35を取付け用板状リブ11aを貫通して油圧式無段変速装置用ポンプP1内部まで突出して設けて、油圧式無段変速装置用ポンプP1の駆動軸を兼用する構成としたので、ミッションケース11及び油圧式無段変速装置HSTがその左右幅が狭くて上下高さも低い状態で両者一体に固定され、油圧式無段変速装置用ポンプP1もミッションケース11の後部上方の空間部に配置して設けられており、油圧式無段変速装置用ポンプP1の駆動構成が簡潔なものになると共に、ミッションケース11と油圧式無段変速装置HSTと油圧式無段変速装置用ポンプP1との配置が無駄のないものとなっており、駆動部の構成が小型化され、安価で且つ小型軽量の機体を得ることができる。
請求項2記載の発明は、油圧式無段変速装置HSTを固定した取付け用板状リブ11aの他側面に油圧式無段変速装置用ポンプP1と作業装置作動用油圧ポンプP2を固定し、油圧式無段変速装置HSTの入力軸35を取付け用板状リブ11aを貫通して油圧式無段変速装置用ポンプP1内部まで突出して設けて、油圧式無段変速装置用ポンプP1及び作業装置作動用油圧ポンプP2の駆動軸を兼用する構成にすると共に、ステアリング軸14をミッションケース11前部に回動自在に支持し、該ステアリング軸14よりも後方に油圧式無段変速装置HSTを配置した請求項1記載の乗用型走行車両としたものである。
従って、請求項1記載の発明の作用に加えて、油圧式無段変速装置HSTを固定した取付け用板状リブ11aの他側面に油圧式無段変速装置用ポンプP1と作業装置作動用油圧ポンプP2を固定し、油圧式無段変速装置HSTの入力軸35を取付け用板状リブ11aを貫通して油圧式無段変速装置用ポンプP1内部まで突出して設けて、油圧式無段変速装置用ポンプP1及び作業装置作動用油圧ポンプP2の駆動軸を兼用する構成にしたので、作業装置作動用油圧ポンプP2もミッションケース11の後部上方の空間部に配置して設けられており、油圧式無段変速装置用ポンプP1と作業装置作動用油圧ポンプP2の駆動構成が簡潔なものとなっていると共に、ミッションケース11と油圧式無段変速装置HSTと油圧式無段変速装置用ポンプP1及び作業装置作動用油圧ポンプP2との配置が無駄のないものとなっており、更に小型軽量の機体を得ることができる。また、ステアリング軸14をミッションケース11前部に回動自在に支持し、該ステアリング軸14よりも後方に油圧式無段変速装置HSTを配置したので、ミッションケース11と油圧式無段変速装置HSTとステアリング軸14との配置構成が簡潔で小型の構成となり、走行用機体の構成が小型化され、安価で且つ軽量な機体を得ることができ、特に、水田走行用機体とした場合には優れた走行性能が発揮でき、田植え等の各種作業が良好に行なえる。
上記のように乗用型走行車両を構成することにより、駆動部の構成が小型化されて安価で且つ小型軽量の機体を得ることができて、簡潔な構成で従来の課題を解消することができる。
ミッションケース11を側面視で後部上方が切り欠かれたような形状にし、そのミッションケース11の左側壁面の中央部上方に取付け用板状リブ11aを突出して形成して、油圧式無段変速装置HSTをボルトにて固定し、油圧式無段変速装置HST後部が前記ミッションケース11の切り欠かれた部位に位置するようにして、ミッションケース11及び油圧式無段変速装置HSTがその左右幅が狭くて上下高さも低い状態で両者一体に固定した構成とする。
この発明の一実施例である8条植え乗用型田植機を図面に基づき詳細に説明する。走行車両1に昇降用リンク装置2で作業装置の一種である田植装置3を装着すると共に施肥装置4を設け、全体で乗用施肥田植機として構成されている。走行車両1は、駆動輪である左右各一対の前輪6,6および後輪7,7を有する四輪駆動車両である。
左右メインフレーム10,10の前部にミッションケース11がボルトにて固定され、左右メインフレーム10,10上にはゴムマウントM…を介してエンジン12が搭載されており、該ミッションケース11の前部側壁面に油圧無断変速装置HSTがボルトにて固定して一体に組み付けられ、また前進及び後進速度が無断変速できる油圧式無段変速装置HSTの前部にステアリング軸14が上方に突設されている。
そして、ステアリング軸14の上端部にステアリングハンドル16が設けられ、そのステアリングハンドル16下方部に操作パネル17が設けられている。機体の上部には操縦用のフロアとなる合成樹脂よりステップが一体に形成された機体カバー19が取り付けられ、エンジン12の上方部に操縦席20が設置されている。
機体カバー19は、機体前部から操縦席20の左右側方まで水平面で覆う前部カバー19aと機体後部の左右中央部を覆う後部中央カバー19bとから構成されている。前部カバー19aの左右両側上面には、連続した平面状のステップ面が形成されている。操縦席20は、後部中央カバー19bの上面前側に取付けられている。
従って、田植装置3や施肥装置4に対する各種操作及び苗載台163への予備苗供給や施肥装置4への肥料供給時に、操縦者(作業者)は操縦席20左右両側の前部カバー19a上を移動するが、その時、連続した平面状のステップ面が形成されているから、作業者が足を引っ掛けてつまづくような事態が回避できて、能率良く然も安全に作業が行なえる。
前輪6,6は、ミッションケース11の側方に変向可能に設けた前輪支持ケース22,22に軸支されている。また、後輪7,7は、左右後輪伝動ケース24,24に各々軸支され、該左右後輪伝動ケース24,24はケース連結フレーム24aで連結され、該ケース連結フレーム24aが左右メインフレーム10,10の後端部を連結した横フレーム10aに突設したローリング軸25で進行方向と垂直な面内で回動自在に支持されている。
また、左右メインフレーム10,10の後端部には、昇降用リンク装置2の前部を回動自在に支持する左右縦フレーム10g,10gの基部が溶接固着されている。
エンジン12の回転動力は、ベルト31を介して油圧式無段変速装置HSTの入力軸35に伝えられ、油圧式無段変速装置HSTの出力軸36はミッションケース11内に延びて駆動ギヤG1が設けられている。そして、ミッションケース11の前部には、走行一次軸50、走行二次軸51、植付一次軸52、植付二次軸53、植付三次軸54がそれぞれ平行に支承されている。
油圧式無段変速装置HSTの出力軸36の駆動ギヤG1と走行一次軸50のギヤG2が噛合して走行一次軸50に駆動力が伝達され、走行一次軸50の変速ギヤG3・ギヤG4と走行二次軸51の変速ギヤG5・ギヤG6とがそれぞれ互いに噛合することにより、変速されて走行二次軸51に駆動力が伝達される(シフタ56にて変速ギヤG3・ギヤG4が移動されて変速ギヤG3とギヤG5とが噛合するようにした時が低速の作業速度であり、シフタ56にて変速ギヤG3・ギヤG4が移動されて変速ギヤG4とギヤG6とが噛合するようにした時が高速の路上走行速度である)。また、変速ギヤG3・ギヤG4・ギヤG5・G6がいずれのギヤとも噛合しない位置がニュートラルになる。この変速操作する変速レバー90は操作パネル17に設けられており、この変速レバー90は油圧式無段変速装置HSTの変速操作も兼用していて、後から前方に操作する順に後進速・ニュートラル・前進速と油圧式無段変速装置HSTを変速操作できる構成になっている。
一方、株間変速装置として、植付一次軸52に設けたギヤG7が走行一次軸50の変速ギヤG3に噛合し、植付一次軸52に設けたギヤG8がシフタ57にて移動されて、植付二次軸53のギヤG9若しくはギヤG10に噛合することにより植付一次変速し、更に、植付二次軸53に設けたギヤG11・ギヤG12・ギヤG13・ギヤG14と植付三次軸54に設けたギヤG15・ギヤG16・ギヤG17・ギヤG18とが常時噛合しており、一般的なキー式シフタ58aにて植付三次軸54と係合したギヤのみが伝動されることにより植付二次変速して、植付一次変速と植付二次変速とにより8段階の株間切替が行える構成となっている。一方、植付三次軸54からベベルギヤG19,G20を介して植付部伝動軸58に伝動されるが、植付三次軸54にはギヤ群ギヤG15・ギヤG16・ギヤG17・ギヤG18に対するドッグクラッチよりなる植付けクラッチCが設けられており、植付けクラッチCに操作レバーにて作動するピン55が係合して、該ドッグクラッチよりなる植付けクラッチCが切れて一定位置で植付三次軸54が停止する構成となっている(所謂、公知の苗植付け具164が一定位置で停止するための定位置停止クラッチになっている)。
ここで、図7に基づいて、変速レバー90と各変速ギヤとの関係を詳細に説明する。変速レバー90のガイド溝91は、図7に示すように機体左右方向に変速レバー90を操作して変速ギヤG3・ギヤG4を移動させる横溝91aと油圧式無段変速装置HSTを前進側に増速操作する前方縦溝91b・91c・91dと油圧式無段変速装置HSTを後進側に増速操作する後方縦溝91eとから構成されている。
変速レバー90を横溝91aのA位置にした時には、シフタ56にて変速ギヤG3・ギヤG4が移動されて変速ギヤG3とギヤG5とが噛合し、ギヤG6・ギヤG7とは噛合しない。即ち、低速の作業速度で植付部伝動軸58は駆動されない状態となっており、変速レバー90をこのA位置から後方縦溝91eに沿って後方に操作すると油圧式無段変速装置HSTはニュートラルから後進速度が増速されるように変速されて、機体は後進する(植付部伝動軸58は駆動されない状態であるから、田植装置3及び施肥装置4は作動しない)。
そして、変速レバー90を横溝91aのB位置にした時には、シフタ56にて変速ギヤG3・ギヤG4が移動されて変速ギヤG3とギヤG5・ギヤG7とが噛合し、ギヤG6とは噛合しない。即ち、低速の作業速度で植付部伝動軸58が駆動される状態となっており、変速レバー90をこのB位置から前方縦溝91bに沿って前方に操作すると油圧式無段変速装置HSTはニュートラルから前進速度が増速されるように変速されて、機体は前進する(植付部伝動軸58は駆動される状態であるから、田植装置3及び施肥装置4は作動して田植作業と施肥作業が同時に行なえる)。
また、変速レバー90を横溝91aのB位置にした時には、シフタ56にて変速ギヤG3・ギヤG4が移動されて変速ギヤG3とギヤG5・ギヤG7とが噛合し、ギヤG6とは噛合しない。即ち、低速の作業速度で植付部伝動軸58が駆動される状態となっており、変速レバー90をこのB位置から前方縦溝91bに沿って前方に操作すると油圧式無段変速装置HSTはニュートラルから前進速度が増速されるように変速されて、機体は低速の作業速度で前進する(植付部伝動軸58は駆動される状態であるから、田植装置3及び施肥装置4は作動して田植作業と施肥作業が同時に行なえる)。
また、変速レバー90を横溝91aのC位置にした時には、シフタ56にて変速ギヤG3・ギヤG4が移動されて変速ギヤG3とギヤG7とが噛合し、ギヤG5・ギヤG6とは噛合しない。即ち、植付部伝動軸58のみが駆動される状態となっており、変速レバー90をこのB位置から前方縦溝91cに沿って前方に操作すると油圧式無段変速装置HSTはニュートラルから前進速度が増速されるように変速されて、機体は停止したままで植付部伝動軸58の駆動速度が増速される。即ち、田植装置3及び施肥装置4のみを作動させることができる。
また、変速レバー90を横溝91aのD位置にした時には、シフタ56にて変速ギヤG3・ギヤG4が移動されて全ての変速ギヤG3・ギヤG4・ギヤG5・ギヤG6・ギヤG7は噛合しない。即ち、機体は停止し植付部伝動軸58も駆動されない。
最後に、変速レバー90を横溝91aのE位置にした時には、シフタ56にて変速ギヤG3・ギヤG4が移動されて変速ギヤG4とギヤG6とが噛合し、ギヤG3・ギヤG5・ギヤG7とは噛合しない。即ち、高速の路上等の移動速度で植付部伝動軸58が駆動されない状態となっており、変速レバー90をこのE位置から前方縦溝91dに沿って前方に操作すると油圧式無段変速装置HSTはニュートラルから前進速度が増速されるように変速されて、機体は高速の移動速度で前進する(植付部伝動軸58は駆動されない状態であるから、田植装置3及び施肥装置4は作動しない)。
ミッションケース11の後部には、左右フロントアクスル60・60の中央部が支承され、前記走行二次軸51からギヤG6とギヤG21にて伝動され、デフ装置D1を介して左右前輪6,6が駆動回転される構成となっている。尚、左右前輪支持ケース22,22は、ミッションケース11後部の左右両側に各々ボルトにて固定されたフロントアクスルケース59・59に支持される一般的な構成となっている。
また、左右フロントアクスル60・60には、デフ装置D1を挟んで左右後輪駆動ベベルギヤG22・G22が一体回転するように設けられており、この左右後輪駆動ベベルギヤG22・G22に噛合する従動ベベルギヤG23・G23に左右後輪駆動軸62・62が左右後輪サイドクラッチ機構C1・C1を介して連係している。ここで、左右後輪駆動ベベルギヤG22・G22と従動ベベルギヤG23・G23とで後輪伝動回転数が増速され、その増速された後に左右後輪サイドクラッチ機構C1・C1があるので、クラッチの駆動力伝達トルクが小さくて済み、小型のクラッチ機構を用いることができて、ミッションケースの小型化即ち機体の小型化を達成できる。そして、左右後輪駆動軸62・62にて各々左右後輪伝動ケース24,24内に動力を伝達し、左右後輪伝動ケース24,24内の減速機構にて後輪伝動回転数を減速して左右後輪7・7を駆動する構成になっている。
65は4輪ブレーキであって、走行二次軸51の端部に設けられており、機体カバー19上に設けたブレーキペダル140を踏込み操作するとブレーキが作動して走行二次軸51を制動して、左右前輪6・6及び左右後輪7・7にブレーキがかかって機体が停止する。
一方、ミッションケース11は、側面視で後部上方が切り欠かれたような形状になっており、そのミッションケース11の左側壁面の中央部上方に取付け用板状リブ11aを突出して形成して、油圧式無段変速装置HSTをボルトにて固定し、油圧式無段変速装置HST後部が前記ミッションケース11の切り欠かれた部位に位置するようにして、ミッションケース11及び油圧式無段変速装置HSTがその左右幅が狭くて上下高さも低い状態で両者一体に固定されている。
そして、ミッションケース11の取付け用板状リブ11aの油圧式無段変速装置HSTがボルトにて固定された面の反対側の面には油圧式無段変速装置用ポンプP1(油圧ポンプP1が、更にパワーステアリングの油圧駆動源のポンプを兼用しても良い)と作業装置の一種である田植装置3を上下作動やローリング作動やピッチング作動させる油圧駆動源となる作業装置作動用油圧ポンプP2とをボルトにて固定している。そして、油圧式無段変速装置HSTの入力軸35は、油圧式無段変速装置HSTの右側壁面及び取付け用板状リブ11aを貫通して油圧式無段変速装置用ポンプP1内部まで突出して設け、油圧ポンプP1・P2の駆動軸を兼用した構成となっている。即ち、油圧ポンプP1・P2も、ミッションケース11の後部上方の空間部に配置して設けられており、油圧式無段変速装置用ポンプP1・作業装置作動用油圧ポンプP2の駆動構成が簡潔なものとなっていると共に、油圧式無段変速装置HSTとミッションケース11と油圧式無段変速装置用ポンプP1・作業装置作動用油圧ポンプP2との配置が無駄のないものとなっており、駆動部の構成が小型化され、安価で且つ軽量な機体を得ることができる。
また、ミッションケース11前部には、ステアリング軸14が回動自在に支持されており、ピットマンアーム175を回動作動させる歯車伝動機構が配されている。即ち、ステアリングハンドル16を操縦者が回動操作すると、ステアリング軸14・歯車伝動機構・ピットマンアーム175を介して、左右前輪6・6が操向操作される構成となっている。このようにステアリング軸14よりも後方に油圧式無段変速装置HSTを配置すれば、ミッションケース11・油圧式無段変速装置HST・ステアリング軸14の配置構成が簡潔で小型の構成となり、走行用機体の構成が小型化され、安価で且つ軽量な機体を得ることができ、水田走行用機体としては優れた走行性能が発揮でき、田植え等の各種作業が良好に行なえる。
尚、機体左右中心線に対して、機体平面視でミッションケース11の主体部と油圧式無段変速装置HSTとが左右に振り分けて配置された構成となっているので、機体の左右バランスも良くて、水田走行用機体としては優れた走行性能が発揮でき田植え等の各種作業が良好に行なえる。
次に、田植装置3は、走行車両1に昇降用リンク装置2で昇降自在に装着されているのであるが、その昇降させる構成と田植装置3の構成について説明する。
先ず、走行車両1に基部が回動自在に設けた一般的な油圧シリンダー160のピストン上端部を昇降用リンク装置2に連結し、走行車両1に設けた油圧ポンプP2にてソレノイド油圧バルブ161を介して油圧シリンダー160に圧油を供給・排出して、油圧シリンダー160のピストンを伸進・縮退させて昇降用リンク装置2に連結した田植装置3が上下動されるように構成されている。
田植装置3は、昇降用リンク装置2の後部にローリング軸を介してローリング自在に装着されたフレームを兼ねる植付伝動ケース162と、該植付伝動ケース162に設けられた支持部材に支持されて機体左右方向に往復動する苗載台163と、植付伝動ケース162の後端部に装着され前記苗載台163の下端より1株分づつの苗を分割して圃場に植え付ける苗植付け具164…と、植付伝動ケース162の下部にその後部が枢支されてその前部が上下揺動自在に装着された整地体であるセンターフロート165・サイドフロート166…等にて構成されている。センターフロート165・サイドフロート166…は、圃場を整地すると共に苗植付け具164…にて苗が植付けられる圃場の前方を整地するように設けられている。
苗載台163の左右最外側の側壁上部には前後方向に貫通する孔163a・163aが形成され、該孔163a・163a内には各々左右方向指示器のランプ163b・163bが配置されて、機体前後方向の何れからでも、左右方向指示器のランプ163b・163bが見えるように構成されている。従って、左右方向指示器のランプ163b・163bの簡潔な配置構成でありながら、機体前後方向の何れからでも左右方向指示器のランプ163b・163bが見えるので、安全で合理的である。また、8条植えや10条植えの大型田植機では、機体を移動させる時に、左右方向に長い苗載台163の左右最外側の苗載部を内側の苗載部の上に収納するが、この収納状態でも苗載台163の左右最外側の側壁が機体前後方向で見える状態に収納するようにすれば、機体前後方向の何れからでも左右方向指示器のランプ163b・163bが見えるので、苗載台163の左右幅を狭くして路上走行する場合でも、安全である。
前記ミッションケース11より後方にユニバーサルジョイントを介在して延出した植付部伝動軸58により、施肥装置4及び田植装置3の植付伝動ケース162に動力が伝達される。169はセンターフロート165前部の上下位置を検出するポテンショメータにより構成されるセンターフロートセンサーであって、センターフロート165の前部上面とリンクにより連携されている。そして、センターフロートセンサー169のセンターフロート165前部の上下位置検出に基づいて、制御装置170の田植装置昇降手段によりソレノイド油圧バルブ161を制御して油圧シリンダー160にて田植装置3の上下位置を制御するように構成されている。
即ち、センターフロート165の前部が外力にて適正範囲以上に持ち上げられた時には油圧ポンプP2にてミッションケース11内から汲み出された圧油を油圧シリンダー160に送り込んでピストンを突出させ昇降用リンク装置2を上動させて田植装置3を所定位置まで上昇せしめ、また、センターフロート165の前部が適正範囲以上に下がった時には油圧シリンダー160内の圧油をミッションケース11内に戻して昇降用リンク装置2を下動させて田植装置3を所定位置まで下降せしめ、そして、センターフロート165の前部が適正範囲にあるとき(田植装置3が適正な所定位置にある時)には油圧シリンダー160内の圧油の出入りを止めて田植装置3を一定位置に保持するように設けられている。このように、センターフロート165を田植装置3の自動高さ制御のための接地センサーとして用いている。
171はステアリングハンドル16の下方に配置されたフィンガーレバーであって、該フィンガーレバー171を上下方向に操作するとポテンショメータにより構成されるフィンガーレバースイッチ172が作動されて、制御装置170のPTOクラッチ作動手段によりPTOクラッチ作動SOL173を操作して、動力を断接するピン55を操作して施肥装置4及び田植装置3への動力を入切り操作できるように構成されていると共に、制御装置170の田植装置昇降手段により、ソレノイド油圧バルブ161を操作して手動にて田植装置3を上下動できるように構成されている。
即ち、フィンガーレバー171を「上」に操作すると、植付けクラッチCが切れ施肥装置4及び田植装置3の作動が停止し且つソレノイド油圧バルブ161が強制的に田植装置3を上昇する側に切換えられる。
そして、フィンガーレバー171を「上」に操作した後に、フィンガーレバー171を「下」に1回操作すると、ソレノイド油圧バルブ161がセンターフロート165の上下動にて切換えられる自動制御状態となり、田植装置3が上昇された状態であればセンターフロート165が接地して適正姿勢になるまで田植装置3は下降する。更にもう一回、フィンガーレバー171を「下」に操作すると、ソレノイド油圧バルブ161がセンターフロート165の上下動にて切換えられる自動制御状態のままで、植付けクラッチCが入り施肥装置4及び田植装置3が駆動される。以降、フィンガーレバー171を「下」に操作する度に、ソレノイド油圧バルブ161がセンターフロート165の上下動にて切換えられる自動制御状態のままで、植付けクラッチCが入りと切りに交互に切り換えられる。
ML・MRは田植装置3の左右に設けられた左右線引きマーカであって、次工程の機体中心線を圃場に引く線引き作用状態と上方に回動された収納状態とに左右駆動モータM1・M1により切り替え作動される構成となっている。詳述すると、例えば、左線引きマーカMLが線引き作用状態にある場合に、上記のフィンガーレバー171を「上」に操作すると、制御装置170の左右線引きマーカ作動手段により左駆動モータM1を作動させて線引き作用状態にある左線引きマーカMLを収納状態とし、次に、フィンガーレバー171を「下」に操作すると、制御装置170の左右線引きマーカ作動手段により逆の右駆動モータM1を作動させて収納状態にある右線引きマーカMRが線引き作用状態になる。以後、フィンガーレバー171を「上」「下」操作する度に左右線引きマーカML・MRが交互に線引き作用状態になる。尚、操作パネル17に設けたマーカ切替えスイッチMSを自動位置にすると、上記のように左右線引きマーカML・MRが交互に線引き作用状態になり、マーカ切替えスイッチMSをOFF位置にすると、左右線引きマーカML・MRは収納状態のままでフィンガーレバー171を「上」「下」操作しても作動せず、また、マーカ切替えスイッチMSを両出し位置にすると、制御装置170の左右線引きマーカ作動手段により左右駆動モータM1・M1が共に作動して左右線引きマーカML・MRが両方とも線引き作用状態になる。
ここで、走行車両1に対して田植装置3をピッチング作動させるピッチング機構について、説明する。
昇降用リンク装置2の上部リンクの途中に油圧式のピッチングシリンダ210を設けて、該ピッチングシリンダ210の伸縮動によって上部リンクの長さが変更されて、田植装置3を走行車両1に対して駆動ピッチング動できるようにしてある。構成を詳述すると、前上部リンク2aを中空の角パイプ材にて構成し、後上部リンク2bの前端に固定した嵌合部材2cを前上部リンク2aの後端部に摺動自在に嵌入した状態とし、前上部リンク2aに固定したピッチングシリンダ210の進退するピストン210a先端を後上部リンク2b側に固定している。従って、ピッチングシリンダ210に圧油が供給・排出されてピストン210aが進退することにより、後上部リンク2bの前端に固定した嵌合部材2cが前上部リンク2aの後端部内で摺動し、上部リンクの長さが変更される。
一方、走行車両1の前後方向での傾斜角を検出する傾斜センサ211をメインフレーム10上に設け、走行車両1の前後傾斜姿勢の変化に拘わらずに田植装置3の圃場面に対する前後傾斜姿勢を所定の姿勢に維持するように、傾斜センサ211の検出情報に基づいて制御装置170のピッチング制御手段によりピッチングシリンダ210の制御弁212を切換作動させる。
従って、田植装置3が所定の姿勢となるように強制ピッチング動される。例えば、泥面及び硬盤が水平な圃場での正規の走行状態から、前輪6が凹部に落ち込んで走行車両1が大きく前下がり傾斜する場合には、ピッチングシリンダ210を伸長駆動させて上部リンクの長さを長くすることにより、田植装置3の前下がり移動を相殺して田植装置3を所定の姿勢に維持する。逆に、前輪6が凸部に乗り上がる等して走行車両1が大きく前上がり傾斜する場合には、ピッチングシリンダ210を短縮駆動させて上部リンクの長さを短くすることにより、田植装置3の前上がり移動を相殺して田植装置3を所定の姿勢に維持する。
本発明は、上記の実施例で示した乗用型田植機以外に、収穫機・トラクタ等の農作業用の乗用型走行車両やその他如何なる乗用型走行車両にも適用できる。
8条植え乗用型田植機を示す全体側面図である。(実施例1) 乗用型田植機の全体平面図である。(実施例1) 走行車両の伝動構成を示す概略平面図である。(実施例1) 走行車両の伝動構成の展開断面図である。(実施例1) 走行車両の伝動構成の側面図である。(実施例1) ミッションケース11及び油圧式無段変速装置HSTの側面図である。(実施例1) 変速レバー90の操作位置とミッションケース11内の変速ギヤの位置との関係を示す作用説明図である。(実施例1) 制御系のブロック回路図である。(実施例1)
1 乗用型走行車両
2 昇降用リンク装置
3 田植装置
6 左右前輪
7 左右後輪
11 ミッションケース
11a 取付け用板状リブ
12 エンジン
14 ステアリング軸
16 ステアリングハンドル
22 左右前輪支持ケース
35 入力軸
59 左右フロントアクスルケース
HST 油圧式無段変速装置
P1 油圧式無段変速装置用ポンプ
P2 作業装置作動用油圧ポンプ

Claims (2)

  1. エンジン(12)の動力を油圧式無段変速装置(HST)とミッションケース(11)の変速装置にて変速して左右前輪(6)および左右後輪(7)に伝達する乗用型走行車両において、該ミッションケース(11)の左右に設けられた左右フロントアクスルケース(59)に各々左右前輪(6)を軸支した左右前輪支持ケース(22)を支持し、ステアリングハンドル(16)の操作によりステアリング軸(14)を介して左右前輪支持ケース(22)に設けた左右前輪(6)が操向操作される構成とし、ミッションケース(11)を側面視で後部上方が切り欠かれた形状にし、該ミッションケース(11)の中央部上方に取付け用板状リブ(11a)を突出して形成し、該取付け用板状リブ(11a)の一側面に油圧式無段変速装置(HST)を固定し、取付け用板状リブ(11a)の他側面に油圧式無段変速装置用ポンプ(P1)を固定し、該油圧式無段変速装置(HST)後部及び油圧式無段変速装置用ポンプ(P1)を前記ミッションケース(11)の切り欠かれた後部上方部位に位置する構成にすると共に、油圧式無段変速装置(HST)の入力軸(35)を取付け用板状リブ(11a)を貫通して油圧式無段変速装置用ポンプ(P1)内部まで突出して設けて、油圧式無段変速装置用ポンプ(P1)の駆動軸を兼用する構成としたことを特徴とする乗用型走行車両。
  2. 油圧式無段変速装置(HST)を固定した取付け用板状リブ(11a)の他側面に油圧式無段変速装置用ポンプ(P1)と作業装置作動用油圧ポンプ(P2)を固定し、油圧式無段変速装置(HST)の入力軸(35)を取付け用板状リブ(11a)を貫通して油圧式無段変速装置用ポンプ(P1)内部まで突出して設けて、油圧式無段変速装置用ポンプ(P1)及び作業装置作動用油圧ポンプ(P2)の駆動軸を兼用する構成にすると共に、ステアリング軸(14)をミッションケース(11)前部に回動自在に支持し、該ステアリング軸(14)よりも後方に油圧式無段変速装置(HST)を配置したことを特徴とする請求項1記載の乗用型走行車両。
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