JP4367030B2 - 電動機およびその電動機の製造方法 - Google Patents

電動機およびその電動機の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に集中巻巻線を有する固定子を用いた電動機およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気機器に搭載するファン駆動用の電動機においては、小型化、薄型化、軽量化、高効率化が強く求められており、このため、固定子の巻線密度を高める必要があり、固定子を構成する極歯毎に駆動コイルを巻装する構成が増えてきている。そして、さらなる薄型化を図るためには、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることが不可欠となってきている。
【0003】
従来、この種の電動機は、巻線の巻き乱れを抑制して、整列巻きを容易にする構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
以下、その電動機について図23〜図25を参照しながら説明する。
【0005】
図に示すように、コアの径方向に突出するティース50に装着され、ティース50の軸方向端面および両側面を覆う被巻線部51を備える。ティース50の根元側および先端側に相当する被巻線部51の縁からそれぞれ軸方向のみに突出して、この被巻線部51の周りに巻回された巻線52が径方向に移動するのを禁止する根元側係止部53および先端側係止部54を備え、被巻線部51の周りに巻線52を巻回するとき、巻線ノズルが各ティース50の側面および軸方向端面に対してさらに接近した軌道を通して、巻線52の整列巻きを実現するために、先端側係止部54が軸方向に突出する先端のコーナにR(アール)または面取りを施し、ティース50の側方で巻線52とインシュレータ表面との距離(ワイヤの膨らみ)を小さくするために、被巻線部51のうちティース50の軸方向端面を覆う部分の表面は、中央部51Gが両側の端部51Gcよりも軸方向に突出した構造としている。また、被巻線部51のうちティース50の軸方向端面を覆う部分は、両側のコーナに面取りを設ける構造や、両側のコーナが切り取られて階段状に凹んだ構造も開示されている。
【0006】
また、この種の電動機にはコイルを成形しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
以下、その電動機について図26を参照しながら説明する。
【0008】
図に示すように、ステータコア61に形成されるスロット62をスリット状として、ティース63の幅を広くし、各スロット62に挿入される成形コイル体64を所定巻数の角型コイル65によって形成し、その角型コイル65を断面略正方形で一辺がスリット状のスロット幅にほぼ等しい形状とし、この角型コイル65をスロットの奥行方向に1列に整列し、コイルエンド64aは折り曲げ成形する構造である。
【0009】
また、この種の電動機には固定子鉄心の磁極の幅を変更しているものもある(例えば、特許文献3参照)。
【0010】
以下、その電動機について図27〜図30を参照しながら説明する。
【0011】
図に示すように、固定子鉄心70に固定子巻線75が集中巻に巻回された固定子76と、この固定子76に対向して回転可能に保持された回転子77より構成された電動機であって、固定子鉄心70は、その中央部に配置された中央部固定子鉄心71と、この中央部固定子鉄心71の両側の端部に配置された端部固定子鉄心72とから構成され、中央部固定子鉄心71は、薄板鋼板を積層して構成されるとともに、端部固定子鉄心72は、その固定子磁極部74の幅が中央部固定子鉄心の固定子磁極部73と接する側の幅に比べて、端部側の幅が狭い断面形状を有する構造である。また、端部固定子鉄心72の固定子磁極部74の断面形状が、半円形状としたものや、台形形状としたもの、端部固定子鉄心72を構成する薄板鋼板の固定子磁極の幅が端部側に行くに従って、順次狭くなるようにしたものも開示されている。
【0012】
【特許文献1】
特開2001−95188号公報
【0013】
【特許文献2】
特開平7−298528号公報
【0014】
【特許文献3】
特開2003−9433号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の電動機によれば、特許文献1に記載されているものにおいては、整列巻線を実現するために、巻線ノズルの軌道はティースの側方は直線軌道、軸方向端面側は円弧軌道として巻装しているので、特にティースの幅が狭かったり、スロット開口幅が狭かったり、スロット数が多かったり、軸方向の長さが長い場合などは、巻線の巻回時において、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時には、慣性力によって、それまでの直線方向に巻線が膨らんで巻装されるため、図31に示すような被巻線部の軸方向端面側には被巻線部と巻線の間に隙間ΔGを生じることとなり、巻装形状は略平行四辺形となって、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができないという課題があり、薄型化が図れるとともに、信頼性の向上した電動機を提供することが要求されている。
【0016】
また、巻線の巻回速度を早くすると、一段と慣性力によって生じる隙間が大きくなり、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができないという課題があり、巻線の巻回速度を早くしても、薄型化が図れるとともに、信頼性の向上した電動機を提供することが要求されている。
【0017】
また、特許文献2に記載されているものにおいては、成形されたコイル形状を角形としているので、角形コイルを強制的に成形するため、コイル絶縁被覆の厚さのバラツキや傷が生じ、信頼性が低下するという課題があり、小型・軽量化が図れるとともに、信頼性の向上した電動機を提供することが要求されている。
【0018】
また、特許文献3に記載されているものにおいては、特許文献1同様に整列巻線を実現するために、巻線ノズルの軌道は固定子磁極部の側方は直線軌道、軸方向端面側は円弧軌道として巻装しているので、特に固定子磁極部の幅が狭く、スロット開口幅が狭く、軸方向の長さが長い場合は、コイルの巻回時において、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時には、慣性力によって、それまでの直線方向にコイルが膨らんで巻装されるため、被巻線部の軸方向端面側には被巻線部とコイルの間に隙間を生じることとなり、巻装形状は略平行四辺形となって、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができないという課題があり、薄型化が図れるとともに、信頼性の向上した電動機を提供することが要求されている。
【0019】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、コイルエンドの高さを低く抑えることにより、小型化、薄型化が図れるとともに、信頼性の向上した電動機およびその製造方法を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明のブラシレスDCモータは上記目的を達成するために、スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁するインシュレータとを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、前記極歯に対する巻線の巻形状が、略長方形となるように、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を鈍角とし、円弧軌道から直線軌道へ移行する側を鋭角とする略平行四辺形としたものである。
【0021】
本発明によれば、極歯を覆うインシュレータの被巻装部の軸方向断面形状は、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に生じる隙間分のインシュレータの肉厚を削った略平行四辺形となっているので、駆動コイル巻装後の巻形状は略長方形にでき、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0022】
また他の手段は、スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁するインシュレータとを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記インシュレータの被巻装部の角部には丸みを設け、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側の前記丸みの曲率半径は、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側の前記丸みの曲率半径よりも大きく形成したものである。
【0023】
本発明によれば、極歯を覆うインシュレータの被巻装部の角部には丸みを設け、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に生じる隙間分のインシュレータの肉厚を削った丸みの曲率半径となっているので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0024】
また他の手段は、スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁するインシュレータとを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記インシュレータの被巻装部の角部には面取りを設け、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側の前記面取りの大きさは、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側の前記面取りの大きさよりも大きく形成したものである。
【0025】
本発明によれば、極歯を覆うインシュレータの被巻装部の角部には面取りを設け、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に生じる隙間分のインシュレータの肉厚を削った面取りの大きさとなっているので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるとともに、駆動コイルの過度の屈折を防止するので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0026】
また他の手段は、スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁する絶縁体とを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記絶縁体は前記各極歯の側面を絶縁する絶縁フィルムと、この絶縁フィルムを前記固定子鉄心の軸方向から挟み込む樹脂製のインシュレータより構成され、このインシュレータの被巻装部の軸方向端部角は前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を鈍角に形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側は鋭角に形成したものである。
【0027】
本発明によれば、被巻装部の軸方向断面の形状は、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に生じる隙間分のインシュレータの肉厚を削った略平行四辺形となっているので、駆動コイル巻装後の巻形状は略長方形にでき、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0028】
また他の手段は、スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁する絶縁体とを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記絶縁体は前記各極歯の側面を絶縁する絶縁フィルムと、この絶縁フィルムを前記固定子鉄心の軸方向から挟み込む樹脂製のインシュレータより構成され、このインシュレータの被巻装部の軸方向端部角には丸みを設け、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側前記みの曲率半径を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側前記丸みの曲率半径は小さく形成したものである。
【0029】
本発明によれば、被巻装部の角部には丸みを設け、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に生じる隙間分のインシュレータの肉厚を削った丸みの曲率半径となっているので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるとともに、駆動コイルの過度の屈折を防止するので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0030】
また他の手段は、スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁する絶縁体とを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記絶縁体は前記各極歯の側面を絶縁する絶縁フィルムと、この絶縁フィルムを前記固定子鉄心の軸方向から挟み込む樹脂製のインシュレータより構成され、このインシュレータの被巻装部の軸方向端部角には面取りを設け、この面取りは前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側の面取りは小さく形成したものである。
【0031】
本発明によれば、被巻装部の角部には面取りを設け、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に生じる隙間分のインシュレータの肉厚を削った面取りの大きさとなっているので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0032】
また他の手段は、スロットを有する薄板鋼板を積層した固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子とを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記固定子鉄心の軸方向端部には前記極歯の被巻装部の幅が漸減する端部積層鉄心部を設け、この端部積層鉄心部における被巻装部の幅の漸減量は、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側は大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側は小さく形成したものである。
【0033】
本発明によれば、被巻装部の軸方向断面の形状は、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に生じる隙間分の極歯を削った形状となっているので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。
【0034】
また他の手段は、粉末磁性材料を成形固化して形成したスロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子とを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記極歯の被巻装部の軸方向断面形状は前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を鈍角とし、円弧軌道から直線軌道へ移行する側を鋭角とする略平行四辺形としたものである。
【0035】
本発明によれば、被巻装部の軸方向断面の形状は、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に生じる隙間分の極歯を削った略平行四辺形となっているので、駆動コイル巻装後の巻形状は略長方形にでき、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0036】
また他の手段は、粉末磁性材料を成形固化して形成したスロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子とを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記固定子鉄心の前記極歯の被巻装部角には丸みを設け、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側の前記丸みの曲率半径は、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側の前記丸みの曲率半径よりも大きく形成したものである。
【0037】
本発明によれば、被巻装部の軸方向断面の形状は、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に生じる隙間分の極歯を削った形状となっているので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるとともに、駆動コイルの過度の屈折を防止するので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0038】
また他の手段は、粉末磁性材料を成形固化して形成したスロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子とを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記固定子鉄心の前記極歯の被巻装部角には面取りを設け、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側の前記面取りの大きさは、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側の前記面取りの大きさよりも大きく形成したものである。
【0039】
本発明によれば、被巻装部の軸方向断面の形状は、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に生じる隙間分の極歯を削った形状となっているので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。
【0040】
また他の手段は、インシュレータには前記回転子側への駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部の角部は円弧状とし、この円弧部の曲率半径前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側前記円弧部の曲率半径は小さく形成したものである。
【0041】
本発明によれば、鍔部の円弧部の曲率半径が大きい側の巻線ノズルの軌道は、直線軌道から円弧軌道への移行が早くできることから、駆動コイルとインシュレータの間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。
【0042】
また他の手段は、インシュレータには前記回転子側への駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部の角部には面取り部を設け、この面取り部の大きさは前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側を小さく形成したものである。
【0043】
本発明によれば、鍔部角の面取り部の面取りが大きい側の巻線ノズルの軌道は、直線軌道から円弧軌道への移行が早くできることから、駆動コイルとインシュレータの間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。
【0044】
また他の手段は、インシュレータには前記回転子側への駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部には切欠きを設け、この切欠きの大きさ前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側を小さく形成したものである。
【0045】
本発明によれば、鍔部の切欠きを有する側の巻線ノズルの軌道は、直線軌道から円弧軌道への移行が早くできることから、駆動コイルとインシュレータの間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。
【0046】
また他の手段は、極歯には回転子側への駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部の角部は円弧状とし、この円弧部の曲率半径前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側前記円弧部の曲率半径は小さく形成したものである。
【0047】
本発明によれば、鍔部の円弧状角部の曲率半径が大きい側の巻線ノズルの軌道は、直線軌道から円弧軌道への移行が早くできることから、駆動コイルと固定子鉄心の間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。
【0048】
また他の手段は、極歯には回転子側への駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部の角部には面取り部を設け、この面取り部の大きさは前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側を小さく形成したものである。
【0049】
本発明によれば、鍔部の面取りが大きい側の巻線ノズルの軌道は、直線軌道から円弧軌道への移行が早くできることから、駆動コイルと固定子鉄心の間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。
【0050】
また他の手段は、極歯には回転子側への駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部には切欠きを設け、この切欠きの大きさは前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側を小さく形成したものである。
【0051】
本発明によれば、鍔部の切欠きを有する側の巻線ノズルの軌道は、直線軌道から円弧軌道への移行が早くできることから、駆動コイルと固定子鉄心の間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。
【0052】
また他の手段は、巻線ノズルがスロット開口部を通過して、各極歯の周りを回転して駆動コイルを巻装する電動機の製造方法であって、前記巻線ノズルの軌道は固定子鉄心のスロット内は直線状に、固定子鉄心の軸方向端面側は円弧状とするとともに、直線状軌道から円弧状軌道に移る側の円弧の曲率半径は、円弧状軌道から直線状軌道に移る側の円弧の曲率半径よりも大きくしたことを特徴とする電動機の製造方法としたものである。
【0053】
本発明によれば、直線軌道から円弧軌道への移行が早くできることから、駆動コイルと固定子鉄心の間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機の製造方法が得られる。
【0054】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁するインシュレータとを備え備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、前記極歯に対する巻線の巻形状が、略長方形となるように、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を鈍角とし、円弧軌道から直線軌道へ移行する側を鋭角とする略平行四辺形としたことにより、巻線巻装後の巻形状は略長方形になり、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなるとともに、コイル周長が短くなるという作用を有する。
【0055】
請求項2に記載の発明は、固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁するインシュレータとを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記インシュレータの被巻装部の角部には丸みを設け、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側の前記丸みの曲率半径は、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側の前記丸みの曲率半径よりも大きく形成したことにより、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなるとともに、コイル周長が短くなるという作用を有する。
【0056】
請求項3に記載の発明は、固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁するインシュレータとを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記インシュレータの被巻装部の角部には面取りを設け、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側の前記面取りの大きさは、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側の前記面取りの大きさよりも大きく形成したことにより、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなるとともに、コイル周長が短くなるという作用を有する。
【0057】
請求項4に記載の発明は、固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁する絶縁体とを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記絶縁体は前記各極歯の側面を絶縁する絶縁フィルムと、この絶縁フィルムを前記固定子鉄心の軸方向から挟み込む樹脂製のインシュレータより構成され、このインシュレータの被巻装部の軸方向端部角は前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を鈍角に形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側は鋭角に形成したことにより、巻線巻装後の巻形状は略長方形になり、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなるとともに、コイル周長が短くなるという作用を有する。
【0058】
請求項5に記載の発明は、固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁する絶縁体とを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記絶縁体は前記各極歯の側面を絶縁する絶縁フィルムと、この絶縁フィルムを前記固定子鉄心の軸方向から挟み込む樹脂製のインシュレータより構成され、このインシュレータの被巻装部の軸方向端部角には丸みを設け、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側前記みの曲率半径を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側前記丸みの曲率半径は小さく形成したことにより、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなるとともに、コイル周長が短くなるという作用を有する。
【0059】
請求項6に記載の発明は、スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁する絶縁体とを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記絶縁体は前記各極歯の側面を絶縁する絶縁フィルムと、この絶縁フィルムを前記固定子鉄心の軸方向から挟み込む樹脂製のインシュレータより構成され、このインシュレータの被巻装部の軸方向端部角には面取りを設け、この面取りは前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側の面取りは小さく形成したことにより、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなるとともに、コイル周長が短くなるという作用を有する。
【0060】
請求項7に記載の発明は、スロットを有する薄板鋼板を積層した固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子とを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記固定子鉄心の軸方向端部には前記極歯の被巻装部の幅が漸減する端部積層鉄心部を設け、この端部積層鉄心部における被巻装部の幅の漸減量は、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側は大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側は小さく形成したことにより、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなるとともに、コイル周長が短くなるという作用を有する。
【0061】
請求項8に記載の発明は、粉末磁性材料を成形固化して形成したスロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子とを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記極歯の被巻装部の軸方向断面形状は前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を鈍角とし、円弧軌道から直線軌道へ移行する側を鋭角とする略平行四辺形としたことにより、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなるとともに、コイル周長が短くなるという作用を有する。
【0062】
請求項9に記載の発明は、粉末磁性材料を成形固化して形成したスロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子とを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記固定子鉄心の前記極歯の被巻装部角には丸みを設け、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側の前記丸みの曲率半径は、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側の前記丸みの曲率半径よりも大きく形成したことにより、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなるとともに、コイル周長が短くなるという作用を有する。
【0063】
請求項10に記載の発明は、粉末磁性材料を成形固化して形成したスロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子とを備えた電動機において、前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、前記固定子鉄心の前記極歯の被巻装部角には面取りを設け、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側の前記面取りの大きさは、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側の前記面取りの大きさよりも大きく形成したことにより、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなるとともに、コイル周長が短くなるという作用を有する。
【0064】
請求項11に記載の発明は、インシュレータには回転子側への駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部の角部は円弧状とし、この円弧部の曲率半径前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側前記円弧部の曲率半径は小さく形成したことにより、鍔部の円弧部の曲率半径が大きい側の巻線ノズルの軌道は、直線軌道から円弧軌道への移行が早くできるため、駆動コイルとインシュレータの間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くなるとともに、コイル周長が短くなるという作用を有する。
【0065】
請求項12に記載の発明は、インシュレータには回転子側への駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部の角部には面取り部を設け、この鍔部角面取り部の面取りの大きさは前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側を小さく形成したことにより、鍔部角の面取り部の面取りが大きい側の巻線ノズルの軌道は、直線軌道から円弧軌道への移行が早くできるため、駆動コイルとインシュレータの間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くなるとともに、コイル周長が短くなるという作用を有する。
【0066】
請求項13に記載の発明は、インシュレータには回転子側への駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部には切欠きを設け、この切欠きの大きさ前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側を小さく形成したことにより、鍔部の切欠きを有する側の巻線ノズルの軌道は、直線軌道から円弧軌道への移行が早くできるため、駆動コイルとインシュレータの間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くなるとともに、コイル周長が短くなるという作用を有する。
【0067】
請求項14に記載の発明は、極歯には回転子側への駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部の角部は円弧状とし、この円弧部の曲率半径前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側前記円弧部の曲率半径は小さく形成したことにより、鍔部の円弧部の曲率半径が大きい側の巻線ノズルの軌道は、直線軌道から円弧軌道への移行が早くできるため、駆動コイルと固定子鉄心の間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くなるとともに、コイル周長が短くなるという作用を有する。
【0068】
請求項15に記載の発明は、極歯には回転子側への駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部の角部には面取り部を設け、この面取り部の大きさは前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側を小さく形成したことにより、鍔部の面取りが大きい側の巻線ノズルの軌道は、直線軌道から円弧軌道への移行が早くできるため、駆動コイルと固定子鉄心の間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くなるとともに、コイル周長が短くなるという作用を有する。
【0069】
請求項16に記載の発明は、極歯には回転子側への駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部には切欠きを設け、この切欠きの大きさは前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側を小さく形成したことにより、鍔部の切欠きを有する側の巻線ノズルの軌道は、直線軌道から円弧軌道への移行が早くできるため、駆動コイルと固定子鉄心の間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くなるとともに、コイル周長が短くなるという作用を有する。
【0070】
請求項17に記載の発明は、巻線ノズルがスロット開口部を通過して、各極歯の周りを回転して駆動コイルを巻装するときに、前記巻線ノズルの軌道は固定子鉄心のスロット内は直線状に、固定子鉄心の軸方向端面側は円弧状とするとともに、直線状軌道から円弧状軌道に移る側の円弧の曲率半径は、円弧状軌道から直線状軌道に移る側の円弧の曲率半径よりも大きくしたことを特徴とする電動機の製造方法とすることにより、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道への移行が早くできるので、駆動コイルと固定子鉄心の間の隙間が小さくなるという作用を有する。
【0071】
以下、本発明の実施例について図1〜図22を参照しながら説明する。
【0072】
【実施例】
(実施例1)
図1〜図4に示すように、1は電動機で、10は複数のスロットを有する珪素鋼板などの薄板鋼板を積層した固定子鉄心10aに絶縁材にて形成されたインシュレータ7を介して駆動コイル2を巻装した固定子で、固定子10は熱硬化性樹脂12にてモールド成形されて外被を形成しており、11はブラケットで軸受け6を保持している。3はプラスチックマグネットを射出成形時に極配向させてシャフト9と一体成形して形成した磁石回転子であり、固定子10内周側に回転自在に配置されている。4は磁石回転子3の磁極位置を検知するホールICで、15はホールIC4の出力信号に基づいて駆動コイル2への通電を制御する駆動ICである。14はホールIC4、駆動IC15、その他電子部品を実装したプリント基板で、電動機1に内蔵されている。8は極歯で、この極歯8単位毎にインシュレータ7を介して駆動コイル2が集中巻線されている。そして、極歯8の先端部には磁石回転子3の回転方向に張り出したポールピース部8aが配置されており、このポールピース部8aのインシュレータ7には駆動コイル2が磁石回転子3側への崩れを防止する鍔部13を設け、この鍔部13の角部は円弧状となっている。そして、極歯8を覆うインシュレータ7の被巻装部7aの軸方向断面形状は略平行四辺形となっており、鈍角部7bと鋭角部7cには丸みを設けてある。そして、鍔部13角の円弧部16において、鈍角部7b側の鍔部13角は曲率半径の大きな円弧部16aを形成し、鋭角部7c側の鍔部13角は曲率半径の小さな円弧部16bを形成した構成である。
【0073】
このような本発明の電動機1によれば、極歯8を覆うインシュレータ7の被巻装部7aの軸方向断面形状は、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に慣性力によって生じる隙間分ΔGのインシュレータの肉厚を削った略平行四辺形となっているので、巻線ノズルの巻回速度を早くしても、駆動コイル2の巻装後の巻形状は略長方形にでき、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。また、巻装速度が早くできることから加工コストの削減ができることから電動機の低コスト化が実現できる。
【0074】
また、鍔部13角の円弧部16において、極歯8を覆うインシュレータ7の被巻装部7aの角が鈍角を形成している鈍角部7b側の円弧部16aの曲率半径を大きく形成しているので、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行するタイミングを早くできることから、駆動コイル2とインシュレータ7の間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心10aから軸方向に突出するコイルエンドの高さが、さらに低くなるとともに、コイル周長も短くなるため、駆動コイル2の抵抗値が低くなり、銅損がさらに低減できるので、一層の薄型化、高効率化が実現できる電動機が得られる。
【0075】
なお、本実施例1では固定子の内周側に配置された回転子が回転する内転型の電動機としたが、固定子の外周側に配置された回転子が回転する外転型の電動機としても良く、その作用効果に差異を生じない。
【0076】
また、本実施例1では駆動回路を内蔵する電動機の構成としたが、駆動回路を内蔵しないセンサレス型の電動機としても良く、その作用効果に差異を生じない。
【0077】
また、本実施例1では回転子に永久磁石を配した直流電動機の構成としたが、永久磁石を使用しない誘導電動機や、リラクタンスモータとしても良く、集中巻線を施す電動機であれば、その作用効果に差異を生じない。
【0078】
また、図5に示すように、極歯8を覆うインシュレータ7の被巻装部7aの角に丸み5を設け、一方の対角を成す丸み5aの曲率半径を、他方の対角を成す丸み5bの曲率半径よりも大きく形成するとともに、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に慣性力によって生じる隙間分ΔGを丸みの曲率半径に差を設けた構成としても、固定子鉄心10aと駆動コイル2の距離が短くなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなり、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるとともに、駆動コイルの屈折による抵抗値の増加を抑制できるので、銅損の低減による一層の高効率化を実現した電動機が得られる。
【0079】
また、図6に示すように、極歯8を覆うインシュレータ7の被巻装部7aの角に面取り17を設け、一方の対角を成す面取り17aの大きさを、他方の対角を成す面取り17bの大きさよりも大きく形成するとともに、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に慣性力によって生じる隙間分ΔGを面取りの大きさに差を設けた構成としても、固定子鉄心10aと駆動コイル2の距離が短くなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなり、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0080】
また、図7に示すように、駆動コイル2と固定子鉄心10aの絶縁手段において、極歯8の側方はポリエステルフィルムなどの絶縁フィルム18を配し、この絶縁フィルム18を軸方向から樹脂製のインシュレータ19にて挟み込む構造とし、このインシュレータ19の被巻装部19aの軸方向端部角は片側を鈍角19bに形成し、他方は鋭角19cに形成するとともに、一方の対角は鈍角に、他方の対角は鋭角に形成する構成としても、被巻線部の軸方向断面の形状は、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に慣性力によって生じる隙間分ΔGのインシュレータの肉厚を削った略平行四辺形となっているので、駆動コイル2の巻装後の巻形状は略長方形にでき、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0081】
また、図8に示すように、駆動コイル2と固定子鉄心10aの絶縁手段において、極歯8の側方はポリエステルフィルムなどの絶縁フィルム18を配し、この絶縁フィルム18を軸方向から樹脂製のインシュレータ20にて挟み込む構造とし、このインシュレータ20の被巻装部20aの軸方向端部角には丸み21を設け、この丸み21の曲率半径は片側を大きく形成し、他方は小さく形成するとともに、一方の対角の丸み21aの曲率半径は大きく、他方の対角の丸み21bの曲率半径は小さく形成する構成としても、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に慣性力によって生じる隙間分ΔGを丸みの曲率半径に差を設けてあるので、固定子鉄心10aと駆動コイル2の距離が短くなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなり、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるとともに、駆動コイルの屈折による抵抗値の増加を抑制できるので、銅損の低減による一層の高効率化を実現した電動機が得られる。
【0082】
また、図9に示すように、駆動コイル2と固定子鉄心10aの絶縁手段において、極歯8の側方はポリエステルフィルムなどの絶縁フィルム18を配し、この絶縁フィルム18を軸方向から樹脂製のインシュレータ22にて挟み込む構造とし、このインシュレータ22の被巻装部22aの軸方向端部角には面取り23を設け、この面取り23の大きさは片側を大きく形成し、他方は小さく形成するとともに、一方の対角の面取り23aの大きさは大きく、他方の対角の面取り23bの大きさは小さく形成する構成としても、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に慣性力によって生じる隙間分ΔGを面取りの大きさに差を設けてあるので、固定子鉄心10aと駆動コイル2の距離が短くなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなり、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0083】
また、図10に示すように、ポールピース部8aのインシュレータ7,19,20,22には駆動コイル2が磁石回転子3側への崩れを防止する鍔部24を設け、鍔部24の角に面取りを配し、この鍔部24角の面取り部において、極歯8を覆うインシュレータ7,19の被巻装部7a,19a角が鈍角を形成している鈍角部7b,19b側、もしくは極歯8を覆うインシュレータ7,20の被巻装部7a,20a角の曲率半径が大きい丸み5a,21a側、もしくは極歯8を覆うインシュレータ7,22の被巻線部7a,22a角の大きい面取り17a,23a側の鍔部24角の面取り部24aを大きく形成した構成とすることによっても、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行するタイミングを早くできることから、駆動コイル2とインシュレータ7の間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心10aから軸方向に突出するコイルエンドの高さが、さらに低くなるとともに、コイル周長も短くなるため、駆動コイル2の抵抗値が低くなり、銅損がさらに低減できるので、一層の薄型化、高効率化が実現できる電動機が得られる。
【0084】
また、図11に示すように、ポールピース部8aのインシュレータ7,19,20,22には駆動コイル2が磁石回転子3側への崩れを防止する鍔部25を設け、この鍔部25において、極歯8を覆うインシュレータ7,19の被巻装部7a,19a角が鈍角を形成している鈍角部7b,19b側、もしくは極歯8を覆うインシュレータ7,20の被巻装部7a,20a角の曲率半径が大きい丸み5a,21a側、もしくは極歯8を覆うインシュレータ7,22の被巻装部7a,22a角の大きい面取り17a,23a側の鍔部25角に切欠き26を配した構成とすることによっても、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行するタイミングを早くできることから、駆動コイル2と固定子鉄心10aの間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心10aから軸方向に突出するコイルエンドの高さが、さらに低くなるとともに、コイル周長も短くなるため、駆動コイル2の抵抗値が低くなり、銅損がさらに低減できるので、一層の薄型化、高効率化が実現できる電動機が得られる。
【0085】
(実施例2)
図12および図13に示すように、27は複数のスロットを有する珪素鋼板などの薄板鋼板を積層した固定子鉄心27aに駆動コイル2を巻装した固定子で、28は極歯で、この極歯28単位毎に駆動コイル2が集中巻線されている。固定子鉄心27aにおいて、軸方向両端部には極歯28の被巻装部30の幅が漸減する端部積層鉄心部29を設け、この端部積層鉄心部29において、被巻装部30の幅における漸減量は、一方の対角の漸減量ΔW1は大きくし、他方の対角の漸減量ΔW2は小さく形成し、極歯28における先端のポールピース部28aの幅は同一としている。そして、その他の構成は実施例1と同じであり、詳細な説明は省略する。
【0086】
このような本発明の電動機によれば、極歯28における被巻装部30の軸方向断面の形状は、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に生じる隙間分ΔGの極歯を削った形状となっているので、固定子鉄心27aから軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができ、コイル周長も短くなるため、駆動コイル2の抵抗値が低くなり、銅損の低減ができるので、一層の薄型化を実現できる電動機が得られる。ここで、固定子鉄心27aの体積は減少するので、磁束が小さくなり、発生できるトルクは小さくなるが、銅損の低減量と相殺できるので、必要とするトルクが同一であれば、薄型化が可能となる。
【0087】
なお、実施例2では極歯28の被巻装部30に対して直に駆動コイル2を巻装したが、略均一の肉厚となる絶縁体を介して巻装しても良く、その作用効果に差異を生じない。
【0088】
また、実施例1と同様に外転型の電動機の構成としても良く、その作用効果に差異を生じない。
【0089】
また、実施例1と同様にセンサレス型の電動機としても良く、その作用効果に差異を生じない。
【0090】
また、実施例1と同様に誘導電動機やリラクタンスモータとしても良く、その作用効果に差異を生じない。
【0091】
また、図14(a)に示すように、ポールピース部28aには駆動コイル2が磁石回転子3側への崩れを防止する鍔部13を設け、この鍔部13の角部には円弧部16を設け、この鍔部13角の円弧部16において、被巻装部30の幅の漸減量が多い(ΔW1)側は曲率半径の大きな円弧部16aを形成し、被巻装部30の幅の漸減量が少ない(ΔW2)側は曲率半径の小さな円弧部16b形成した構成としても、図14(b)に示すように、ポールピース部28aには駆動コイル2が磁石回転子3側への崩れを防止する鍔部24を設け、この鍔部24の角部には面取りを設け、この鍔部24角の面取り部において、被巻装部30の幅の漸減量が多い(ΔW1)側は大きな面取り部24aを形成し、被巻装部30の幅の漸減量が少ない(ΔW2)側は小さな面取り部24bを形成した構成としても、図14(c)に示すように、ポールピース部28aには駆動コイル2が磁石回転子3側への崩れを防止する鍔部25を設け、この鍔部25の角部において、被巻装部30の幅の漸減量が多い(ΔW1)側には切欠き26を形成した構成としても、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行するタイミングを早くできることから、駆動コイル2と固定子鉄心27aの間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心27aから軸方向に突出するコイルエンドの高さが、さらに低くなるとともに、コイル周長も短くなるため、駆動コイル2の抵抗値が低くなり、銅損がさらに低減できるので、一層の薄型化、高効率化が実現できる電動機が得られる。
【0092】
また、実施例2では被巻線部30の幅を両端とも(ΔW1,ΔW2)削った構成としたが、片側のみ削った構成としても良く、その作用効果に大きな差異を生じない。
【0093】
(実施例3)
図15および図16に示すように、31は粉末磁性材料である酸化物で表面を絶縁処理した磁性粉末と樹脂の複合材料を成形固化して形成した複数のスロットを有する固定子鉄心31aに駆動コイル2を巻装した固定子で、33は極歯で、この極歯33単位毎に駆動コイル2が集中巻線されている。そして、極歯33の先端部には磁石回転子3の回転方向に張り出したポールピース部33aが配置されており、このポールピース部33aには駆動コイル2が磁石回転子3側への崩れを防止する鍔部32を一体的に設け、この鍔部32の角部は円弧状となっている。そして、極歯33の被巻装部33bの軸方向断面形状は略平行四辺形となっており、鈍角部33cと鋭角部33dには丸みを設けてある。そして、鍔部32角の円弧部34において、鈍角部33c側の鍔部32角は曲率半径の大きな円弧部34aを形成し、鋭角部33d側の鍔部34角は曲率半径の小さな円弧部34bを形成した構成としている。そして、その他の構成は実施例1と同じであり、詳細な説明は省略する。
【0094】
このような本発明の電動機によれば、極歯33の被巻装部33bの軸方向断面形状は、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に慣性力によって生じる隙間分ΔGのインシュレータの肉厚を削った略平行四辺形となっているので、駆動コイル2の巻装後の巻形状は略長方形にでき、固定子鉄心31aから軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0095】
また、鍔部32角の円弧部34において、被巻装部33bの角が鈍角を形成している鈍角部33c側の円弧部34aの曲率半径を大きく形成しているので、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行するタイミングを早くできることから、駆動コイル2と固定子鉄心31aの間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心31aから軸方向に突出するコイルエンドの高さが、さらに低くなるとともに、コイル周長も短くなるため、駆動コイル2の抵抗値が低くなり、銅損がさらに低減できるので、一層の薄型化、高効率化が実現できる電動機が得られる。
【0096】
なお、実施例1と同様に外転型の電動機の構成としても良く、その作用効果に差異を生じない。
【0097】
また、図17に示すように、被巻装部33bの角に丸み35を設け、一方の対角を成す丸み35aの曲率半径を、他方の対角を成す丸み35bの曲率半径よりも大きく形成するとともに、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に慣性力によって生じる隙間分ΔGを丸みの曲率半径に差を設けた構成としても、固定子鉄心と駆動コイル2の距離が短くなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなり、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるとともに、駆動コイルの屈折による抵抗値の増加を抑制できるので、銅損の低減による一層の高効率化を実現した電動機が得られる。
【0098】
また、図18に示すように、被巻装部33bの角に面取り36を設け、一方の対角を成す面取り36aの大きさを、他方の対角を成す面取り36bの大きさよりも大きく形成するとともに、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に慣性力によって生じる隙間分ΔGを面取りの大きさに差を設けた構成としても、固定子鉄心と駆動コイル2の距離が短くなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなり、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0099】
また、図19に示すように、ポールピース部33aには駆動コイル2が磁石回転子3側への崩れを防止する鍔部37を一体的に設け、この鍔部37の角に面取りを配し、この鍔部37角の面取り部において、被巻装部33b角が鈍角を形成している鈍角部33c側、もしくは被巻装部33b角の曲率半径が大きい丸み35a側、もしくは被巻装部33b角の大きい面取り36a側の鍔部37角の面取り部37aを大きく形成する構成としても、図20に示すように、ポールピース部33aには駆動コイル2が磁石回転子3側への崩れを防止する鍔部38を一体的に設け、この鍔部38において、被巻装部33b角が鈍角を形成している鈍角部33c側、もしくは被巻装部33b角の曲率半径が大きい丸み35a側、もしくは被巻装部33b角の大きい面取り36a側の鍔部38角に切欠き38aを配す構成としても、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行するタイミングを早くできることから、駆動コイル2と固定子鉄心31aの間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心31aから軸方向に突出するコイルエンドの高さが、さらに低くなるとともに、コイル周長も短くなるため、駆動コイル2の抵抗値が低くなり、銅損がさらに低減できるので、一層の薄型化、高効率化が実現できる電動機が得られる。
【0100】
(実施例4)
図21および図22に示すように、41はスロット40を有する固定子鉄心であり、この固定子鉄心41のスロット開口部43を巻線ノズル39が通過して、各極歯42の周りを回転して駆動コイル2を巻装する電動機の製造方法であって、前記巻線ノズル39の軌道は固定子鉄心41のスロット40内は直線状に、固定子鉄心の軸方向端面側は円弧状とするとともに、直線状軌道から円弧状軌道に移る側の円弧の曲率半径Raは、円弧状軌道から直線状軌道に移る側の円弧の曲率半径Rbよりも大きくした軌道で所定回数巻回することによって電動機の巻線工程の製造が完了する。それ以降の組み立ては通常の電動機の製造方法と同じである。
【0101】
このような本発明の電動機の製造方法によれば、巻線ノズル39の軌道において、直線軌道から円弧軌道に移行する側の円弧軌道の曲率半径Raを、円弧軌道から直線軌道に移行する側の円弧軌道の曲率半径Rbよりも大きくした製造方法としたことによって、直線軌道から円弧軌道への移行が早くできることから、慣性力によって生じる駆動コイル2と固定子鉄心41の間の隙間が小さくなるので、スロット数の多い固定子鉄心への巻装であっても、スロット開口部の狭い固定子鉄心への巻装であっても、軸方向長さの長い固定子鉄心への巻装であっても、極歯の被巻装部の幅が狭い固定子鉄心への巻装であっても、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化を可能とする電動機の製造方法が得られる。
【0102】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば、固定子鉄心の極歯単位毎に駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁するインシュレータとを備え、前記固定子鉄心の前記極歯を覆う前記インシュレータの軸方向断面の形状は、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に生じる隙間分のインシュレータの肉厚を削った略平行四辺形としたことを特徴とする電動機の構成とすることにより、巻線ノズルの巻回速度を早くしても、駆動コイル巻装後の巻形状は略長方形になり、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0103】
また、極歯の被巻線部を覆うインシュレータの角に丸みを設け、一方の対角を成す丸みの曲率半径を、他方の対角を成す丸みの曲率半径よりも大きく形成するとともに、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に慣性力によって生じる隙間分を丸みの曲率半径に差を設けた構成としても、固定子鉄心と駆動コイルの距離が短くなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなり、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるとともに、駆動コイルの屈折による抵抗値の増加を抑制できるので、銅損の低減による一層の高効率化を実現した電動機が得られる。ここで、一層の高効率化を実現したことによって、同一出力であれば、固定子鉄心の積層厚を薄くできるので、さらなる薄型化を実現した電動機を提供できる。
【0104】
また、極歯の被巻線部を覆うインシュレータの角に面取りを設け、一方の対角を成す面取りの大きさを、他方の対角を成す面取りの大きさよりも大きく形成するとともに、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に慣性力によって生じる隙間分を面取りの大きさに差を設けた構成としても、固定子鉄心と駆動コイルの距離が短くなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなり、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0105】
また、駆動コイルと固定子鉄心の絶縁手段において、極歯の被巻線部の側方は絶縁フィルムを配し、この絶縁フィルムを軸方向から樹脂製のインシュレータにて挟み込む構造とし、このインシュレータの軸方向端部の角は片側を鈍角に形成し、他方は鋭角に形成するとともに、一方の対角は鈍角に形成し、他方の対角は鋭角に形成する構成としても、被巻線部の軸方向断面の形状は、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に慣性力によって生じる隙間分のインシュレータの肉厚を削った略平行四辺形となっているので、駆動コイルの巻装後の巻形状は略長方形にでき、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0106】
また、絶縁フィルムを軸方向から挟み込む樹脂製インシュレータの軸方向端部角には丸みを設け、この丸みの曲率半径は片側を大きく形成し、他方は小さく形成するとともに、一方の対角を成す丸みの曲率半径は大きく形成し、他方の対角を成す丸みの曲率半径は小さく形成する構成としても、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に慣性力によって生じる隙間分を丸みの曲率半径に差を設けてあるので、固定子鉄心と駆動コイルの距離が短くなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなり、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるとともに、駆動コイルの屈折による抵抗値の増加を抑制できるので、銅損の低減による一層の高効率化を実現した電動機が得られる。ここで、一層の高効率化を実現したことによって、同一出力であれば、固定子鉄心の積層厚を薄くできるので、さらなる薄型化を実現した電動機を提供できる。
【0107】
また、絶縁フィルムを軸方向から挟み込む樹脂製インシュレータの軸方向端部角には面取りを設け、この面取りの大きさは片側を大きく形成し、他方は小さく形成するとともに、一方の対角を成す面取りの大きさは大きく形成し、他方の対角を成す面取りの大きさは小さく形成する構成としても、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に慣性力によって生じる隙間分を面取りの大きさに差を設けてあるので、固定子鉄心と駆動コイルの距離が短くなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなり、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0108】
また、固定子鉄心において、軸方向両端部には極歯の被巻装部の幅が漸減する端部積層鉄心部を設け、この端部積層鉄心部において、被巻装部の幅における漸減量は、一方の対角の漸減量は大きくし、他方の対角の漸減量は小さく形成することにより、極歯における被巻装部の軸方向断面の形状は、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に生じる隙間分の極歯を削った形状となっているので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができ、コイル周長も短くなるため、駆動コイルの抵抗値が低くなり、銅損の低減ができるので、一層の薄型化を実現できる電動機が得られる。ここで、固定子鉄心の体積は減少するので、磁束が小さくなり、発生できるトルクは小さくなるが、銅損の低減量と相殺できるので、必要とするトルクが同一であれば、薄型化が可能となる。
【0109】
また、粉末磁性材料である酸化物で表面を絶縁処理した磁性粉末と樹脂の複合材料を成形固化して形成した複数のスロットを有する固定子鉄心の極歯単位毎に駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子とを備え、前記固定子鉄心の軸方向断面の形状は、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に生じる隙間分の固定子鉄心の肉厚を削った略平行四辺形としたことを特徴とする電動機の構成とすることにより、巻線巻装後の巻形状は略長方形になり、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0110】
また、粉末磁性材料を成形固化して形成した複数のスロットを有する固定子鉄心の被巻装部の角に丸みを設け、一方の対角を成す丸みの曲率半径を、他方の対角を成す丸みの曲率半径よりも大きく形成するとともに、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に慣性力によって生じる隙間分を丸みの曲率半径に差を設けた構成としても、固定子鉄心と駆動コイルの距離が短くなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなり、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるとともに、駆動コイルの屈折による抵抗値の増加を抑制できるので、銅損の低減による一層の高効率化を実現した電動機が得られる。
【0111】
また、粉末磁性材料を成形固化して形成した複数のスロットを有する固定子鉄心の被巻装部の角に面取りを設け、一方の対角を成す面取りの大きさを、他方の対角を成す面取りの大きさよりも大きく形成するとともに、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する時に慣性力によって生じる隙間分を面取りの大きさに差を設けた構成としても、固定子鉄心と駆動コイルの距離が短くなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが低くなり、薄型化した電動機が得られる。また、コイル周長を短くできるので、銅損の低減による高効率化した電動機が得られる。
【0112】
また、極歯には駆動コイルが磁石回転子側への崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部の角部は円弧状とし、この鍔部の円弧部において、駆動コイル巻装時の巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する側の円弧部曲率半径を、巻線ノズルが円弧軌道から直線軌道に移行する側の円弧部曲率半径よりも大きくした構成により、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行するタイミングを早くできることから、駆動コイルと固定子鉄心の間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが、さらに低くなるとともに、コイル周長も短くなることから、駆動コイルの抵抗値が低くなり、銅損がさらに低減できるので、一層の薄型化、高効率化が実現できる電動機が得られる。
【0113】
また、極歯には駆動コイルが磁石回転子側への崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部の角部には面取りを設け、この鍔部の面取り部において、駆動コイル巻装時の巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する側の面取りの大きさを、巻線ノズルが円弧軌道から直線軌道に移行する側の面取りの大きさよりも大きくした構成としても、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行するタイミングを早くできることから、駆動コイルと固定子鉄心の間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが、さらに低くなるとともに、コイル周長も短くなるため、駆動コイルの抵抗値が低くなり、銅損がさらに低減できるので、一層の薄型化、高効率化が実現できる電動機が得られる。
【0114】
また、極歯には駆動コイルが磁石回転子側への崩れを防止する鍔部を設け、駆動コイル巻装時の巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行する側の鍔部の角部に切欠きを設けた構成としても、巻線ノズルが直線軌道から円弧軌道に移行するタイミングを早くできることから、駆動コイルと固定子鉄心の間の隙間が小さくなるので、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さが、さらに低くなるとともに、コイル周長も短くなるため、駆動コイルの抵抗値が低くなり、銅損がさらに低減できるので、一層の薄型化、高効率化が実現できる電動機が得られる。
【0115】
また、固定子鉄心のスロット開口部を巻線ノズルが通過して、各極歯の周りを回転して駆動コイルを巻装する電動機の製造方法であって、前記巻線ノズルの軌道は固定子鉄心のスロット内は直線状に、固定子鉄心の軸方向端面側は円弧状とするとともに、直線状軌道から円弧状軌道に移る側の円弧の曲率半径は、円弧状軌道から直線状軌道に移る側の円弧の曲率半径よりも大きくした軌道で所定回数巻回することによって、巻線工程の製造を行う電動機の製造方法とすることにより、巻線ノズルの軌道において、直線軌道から円弧軌道への移行が早くできることから、慣性力によって生じる駆動コイルと固定子鉄心の間の隙間が小さくなるので、スロット数の多い固定子鉄心への巻装であっても、スロット開口部の狭い固定子鉄心への巻装であっても、軸方向長さの長い固定子鉄心への巻装であっても、極歯の被巻装部の幅が狭い固定子鉄心への巻装であっても、固定子鉄心から軸方向に突出するコイルエンドの高さを低くすることができるため、薄型化を可能とする電動機の製造方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における電動機を示す断面図
【図2】 同電動機の被巻装部を示す断面図
【図3】 同電動機の鍔部を示す図
【図4】 同電動機の固定子を示す平面図
【図5】 同電動機の被巻装部における他の構成を示す断面図
【図6】 同電動機の被巻装部における他の構成を示す断面図
【図7】 同電動機の被巻装部における他の構成を示す断面図
【図8】 同電動機の被巻装部における他の構成を示す断面図
【図9】 同電動機の被巻装部における他の構成を示す断面図
【図10】 同電動機の鍔部における他の構成を示す図
【図11】 同電動機の鍔部における他の構成を示す図
【図12】 本発明の実施例2の電動機における固定子鉄心を示す斜視図
【図13】 同電動機の被巻装部を示す断面図
【図14】 (a)同電動機の他の構成における鍔部を示す図
(b)同図
(c)同図
【図15】 本発明の実施例3の電動機における被巻装部を示す断面図
【図16】 同電動機の鍔部を示す図
【図17】 同電動機の被巻装部における他の構成を示す断面図
【図18】 同電動機の被巻装部における他の構成を示す断面図
【図19】 同電動機の鍔部における他の構成を示す図
【図20】 同電動機の鍔部における他の構成を示す図
【図21】 本発明の実施例4における電動機の製造方法による駆動コイル巻装時の状態を示す図
【図22】 同電動機の製造方法における巻線ノズルの軌道を示す図
【図23】 (a)従来の電動機における概略構成を示す正面図
(b)同側断面図
【図24】 (a)同電動機の先端係止部を示す図
(b)同図
【図25】 (a)同電動機における被巻線部のうちティースの軸方向端面を覆う部分を示す図
(b)同図
(c)同図
(d)同図
【図26】 (a)従来の電動機における他の構成のステータを示す概略図
(b)同巻線を示す概略図
【図27】 従来の電動機における他の構成を示す側断面図
【図28】 同電動機の巻線巻装前の構成を示す平面図
【図29】 同電動機の固定子鉄心を示す分解斜視図
【図30】 (a)同電動機の被巻装部を示す断面図
(b)同図
【図31】 従来の電動機における被巻装部の実際の状態を示す断面図
【符号の説明】
1 電動機
2 駆動コイル
3 磁石回転子
4 ホールIC
5 丸み
5a 丸み(曲率半径大)
5b 丸み(曲率半径小)
6 軸受け
7 インシュレータ
7a 被巻装部
7b 鈍角部
7c 鋭角部
8 極歯
8a ポールピース部
9 シャフト
10 固定子
10a 固定子鉄心
11 ブラケット
12 熱硬化性樹脂
13 鍔部
14 プリント基板
15 駆動IC
16 円弧部
16a 円弧部(曲率半径大)
16b 円弧部(曲率半径小)
17 面取り
17a 面取り(大)
17b 面取り(小)
18 絶縁フィルム
19 インシュレータ
19a 被巻装部
19b 鈍角部
19c 鋭角部
20 インシュレータ
20a 被巻装部
21 丸み
21a 丸み(曲率半径大)
21b 丸み(曲率半径小)
22 インシュレータ
22a 被巻装部
23 面取り
23a 面取り(大)
23b 面取り(小)
24 鍔部
24a 鍔部角面取り部(大)
24b 鍔部角面取り部(小)
25 鍔部
26 切欠き
27 固定子
27a 固定子鉄心
28 極歯
28a ポールピース部
29 端部積層鉄心部
30 被巻線部
31 固定子
31a 固定子鉄心
32 鍔部
33 極歯
33a ポールピース部
33b 被巻線部
33c 鈍角部
33d 鋭角部
34 円弧部
34a 円弧部(曲率半径大)
34b 円弧部(曲率半径小)
35 丸み
35a 丸み(曲率半径大)
35b 丸み(曲率半径小)
36 面取り
36a 面取り(大)
36b 面取り(小)
37 鍔部
37a 鍔部角面取り部(大)
38 鍔部
38a 切欠き
39 巻線ノズル
40 スロット
40a スロット開口部
41 固定子鉄心
42 極歯
43 軸方向端面側

Claims (17)

  1. スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁するインシュレータとを備えた電動機において、
    前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、
    前記インシュレータの被巻装部の径方向に垂直な断面の形状は前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を鈍角とし、円弧軌道から直線軌道へ移行する側を鋭角とする略平行四辺形としたことを特徴とする電動機。
  2. スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁するインシュレータとを備えた電動機において、
    前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、
    前記インシュレータの被巻装部の角部には丸みを設け、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側の前記丸みの曲率半径は、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側の前記丸みの曲率半径よりも大きく形成したことを特徴とする電動機。
  3. スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁するインシュレータとを備えた電動機において、
    前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、
    前記インシュレータの被巻装部の角部には面取りを設け、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側の前記面取りの大きさは、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側の前記面取りの大きさよりも大きく形成したことを特徴とする電動機。
  4. スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁する絶縁体とを備えた電動機において、
    前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、
    前記絶縁体は前記各極歯の側面を絶縁する絶縁フィルムと、この絶縁フィルムを前記固定子鉄心の軸方向から挟み込む樹脂製のインシュレータより構成され、このインシュレータの被巻装部の軸方向端部角は前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を鈍角に形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側は鋭角に形成したことを特徴とする電動機。
  5. スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁する絶縁体とを備えた電動機において、
    前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、
    前記絶縁体は前記各極歯の側面を絶縁する絶縁フィルムと、この絶縁フィルムを前記固定子鉄心の軸方向から挟み込む樹脂製のインシュレータより構成され、このインシュレータの被巻装部の軸方向端部角には丸みを設け、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側前記みの曲率半径を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側前記丸みの曲率半径は小さく形成したことを特徴とする電動機。
  6. スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁する絶縁体とを備えた電動機において、
    前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、
    前記絶縁体は前記各極歯の側面を絶縁する絶縁フィルムと、この絶縁フィルムを前記固定子鉄心の軸方向から挟み込む樹脂製のインシュレータより構成され、このインシュレータの被巻装部の軸方向端部角には面取りを設け、この面取りは前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側の面取りは小さく形成したことを特徴とする電動機。
  7. スロットを有する薄板鋼板を積層した固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子とを備えた電動機において、
    前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、
    前記固定子鉄心の軸方向端部には前記極歯の被巻装部の幅が漸減する端部積層鉄心部を設け、この端部積層鉄心部における被巻装部の幅の漸減量は、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側は大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側は小さく形成したことを特徴とする電動機。
  8. 粉末磁性材料を成形固化して形成したスロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子とを備えた電動機において、
    前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、
    前記極歯の被巻装部の軸方向断面形状は前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を鈍角とし、円弧軌道から直線軌道へ移行する側を鋭角とする略平行四辺形としたことを特徴とする電動機。
  9. 粉末磁性材料を成形固化して形成したスロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子とを備えた電動機において、
    前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、
    前記固定子鉄心の前記極歯の被巻装部角には丸みを設け、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側の前記丸みの曲率半径は、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側の前記丸みの曲率半径よりも大きく形成したことを特徴とする電動機。
  10. 粉末磁性材料を成形固化して形成したスロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子とを備えた電動機において、
    前記極歯の径方向に垂直な断面の形状は、軸方向に略平行な辺を有した長方形状であり、
    前記固定子鉄心の前記極歯の被巻装部角には面取りを設け、前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側の前記面取りの大きさは、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側の前記面取りの大きさよりも大きく形成したことを特徴とする電動機。
  11. スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁するインシュレータとを備えた電動機において、
    前記インシュレータには前記回転子側への前記駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部の角部は円弧状とし、この円弧部の曲率半径前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側前記円弧部の曲率半径は小さく形成したことを特徴とする電動機。
  12. スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁するインシュレータとを備えた電動機において、
    前記インシュレータには前記回転子側への前記駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部の角部には面取り部を設け、この鍔部角面取り部の面取りの大きさは前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側を小さく形成したことを特徴とする電動機。
  13. スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子と、前記固定子鉄心と前記駆動コイルとを絶縁するインシュレータとを備えた電動機において、
    前記インシュレータには前記回転子側への前記駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部には切欠きを設け、この切欠きの大きさ前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側を小さく形成したことを特徴とする電動機。
  14. スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子とを備えた電動機において、
    記極歯には前記回転子側への前記駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部の角部は円弧状とし、この円弧部の曲率半径前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側前記円弧部の曲率半径は小さく形成したことを特徴とする電動機。
  15. スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子とを備えた電動機において、
    記極歯には前記回転子側への前記駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部の角部には面取り部を設け、この面取り部の大きさは前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側を小さく形成したことを特徴とする電動機。
  16. スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の極歯単位毎に巻線ノズルを巻回して駆動コイルを巻装した固定子と、この固定子に対向して回転可能に保持された回転子とを備えた電動機において、
    記極歯には前記回転子側への前記駆動コイルの崩れを防止する鍔部を設け、この鍔部には切欠きを設け、この切欠きの大きさは前記巻線ノズルの軌道が直線軌道から円弧軌道へ移行する側を大きく形成し、前記巻線ノズルの軌道が円弧軌道から直線軌道へ移行する側を小さく形成したことを特徴とする電動機。
  17. 請求項1〜16いずれかひとつに記載の電動機の製造方法であって、
    巻線ノズルがスロット開口部を通過して、各極歯の周りを回転して駆動コイルを巻装するときに、前記巻線ノズルの軌道は固定子鉄心のスロット内は直線状に、固定子鉄心の軸方向端面側は円弧状とするとともに、直線状軌道から円弧状軌道に移る側の円弧の曲率半径は、円弧状軌道から直線状軌道に移る側の円弧の曲率半径よりも大きくしたことを特徴とする電動機の製造方法。
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