JP4366582B2 - 喫煙室の空気調和方法及びそのシステム - Google Patents

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Description

本発明は、集中空気調和機を装備した建造物内における喫煙室の空気調和方法及びそのシステムに関する。
従来の喫煙室の最も単純な例として、集中空気調和機を装備した建造物内の一室に換気扇を設けて喫煙室とし、適宜作動させて煙草の煙を喫煙室から直接建造物外に排出し、喫煙室内の環境を一定水準に保持しようとするものがある。しかしながら、この例では、煙草の煙と共に大量の喫煙室内のエアーを建造物外に排出するから、春や秋のように内外の温度差が少ない場合は良いが、夏や冬のように内外の温度差が大きい場合はエネルギーのロスが大きく、喫煙室内の温度を快適な状態に保持できないことになる。このようなエネルギーロスを少なくした喫煙室として、本出願人による次のようなものがある。
特開平11−51443号公報
この文献は、図11に示すように、建造物aの一部空間を囲うためのエアーカーテンbを形成する吹出口cを有したエアーカーテン発生部dと、エアーカーテンbにて囲った一部空間内に在り且つ吹出口cから吹き出すエアーの非干渉位置に配設した吸引排出口eを有したエアー吸引排出部fとからなり、吸引排出口eから建造物a外への排出エアーQiを少なくともエアーカーテンbによる外部巻込エアー量Qgよりも大となるように設定し、一部空間内を負圧状態にすると共に喫煙室gとしたものである。この喫煙室gは、集中空気調和機を装備していない工場などの作業現場の建造物に適用される。そして、集中空気調和機を装備している建造物a1には、図12に示すように、エアー吸引排出部fの代わりに、エアーカーテンbにて囲った一部空間内に在り且つ吹出口cから吹き出すエアーの非干渉位置に配設した吸引口hを有したエアー吸引部iと、一部空間内に配設した排出口jを有しエアー吸引部iにて吸引したエアーを、一部空間を構成する天井、床及び壁に這わせて一部空間外に排出するエアー排出部kとを設け、更に、吸引口hと排出口jとの間に空気清浄部を設けて喫煙室g1を構成し、排出口jからの清浄化エアーを喫煙室g1外の建造物a1内に排出し、建造物a1内に循環させ、建造物a1内外の温度差による影響を排除している。
特開2003−65574号公報
この文献は、図13に示すように、集中空気調和機を装備している建造物a1の喫煙室g2内に常時換気の換気口mと空気清浄機nとを有し、換気口m内及び/又はその周辺に煙感知センサoを設置してなり、この煙感知センサoからの煙感知情報が、予め設定した空気の作動条件であるときに空気清浄機nを作動させ、設定作動条件でないときに空気清浄機nを停止させるようにしたことで、喫煙室g2内で発生した煙草の煙は換気口mを必ず通るから、煙感知センサoにより必ず感知され、その煙感知情報により,空気清浄機mの作動を制御できて、無駄な空気清浄機mの運転が無くなり、煙草の煙を的確に把握して効率よく換気扇や空気清浄機mを運転し、且つ空調的なエネルギーロスを減らすことが出来るものである。
特許文献1の喫煙室gは、排出エアーQiを建造物a外へすべて排出するから、集中空気調和機を装備していない建造物aにしか適用出来ない。また、喫煙室g1は、空気清浄部により清浄化して喫煙室g1外の建造物a1内に排出し、建造物a1内を循環させ、建造物a1内外の温度差によるエネルギーロスの影響を排除している。しかしながら、この喫煙室g1は、空気清浄部により除去出来なかった二酸化炭素、一酸化炭素、臭気ガスを含んだ清浄化エアーを喫煙室g1外の建造物a1内に排出しているから、希釈されてはいるものの、その影響を喫煙室g1外の建造物a1内にもたらすことになる。
特許文献2の喫煙室g2は、通常の建造物に設置されている換気設備の範囲内で充分喫煙室g2内の環境を一定水準に保持出来る場合には極めて都合が良いものである。しかしながら、喫煙室g2は、一度に大勢の人が煙草を吸うことになる場合が多く、そのような場合には通常の換気設備以上の容量を持つ換気扇を作動させて、喫煙室g2の環境を一定水準に保持する必要があり、大きな空調的エネルギーロスを生じさせる。加えて、この喫煙室g2は、夏期などの外気温が高い場合、大勢の喫煙者の体熱による喫煙室g2内の温度上昇を伴うことになる。
したがって、喫煙室g1、g2の給排気に際し、全熱交換器によりエネルギーを回収したり、回収しきれない3割前後のエネルギーを補うために、喫煙室g1、g2用の空気調和機器を個別に設置することが考えられる。しかし、個別の空気調和機器を設置することは、イニシャルコストを著しく上昇させ、その上建造物g1、g2全体のエネルギー効率を下げる結果となる。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、建造物内外の温度差が大きい夏期冬期でも、個別の空気調和機器を設置しないで、エネルギーロスが少ない状態で充分な換気ができて環境を一定水準に保持出来、しかも大勢の喫煙者が在室しても適温に保持することができる喫煙室の空気調和方法及びそのシステム、システム用の換気装置を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなることを特徴とするものである。
すなわち、請求項1記載の発明は、集中空気調和機を装備した建造物に設置した喫煙室内のエアーが規定値を越える汚染度となった際、そのエアーを全熱交換器に通して前記建造物外に排出し、該排出エアーQiのエネルギー回収のために、前記建造物外から前記全熱交換器を通したエネルギー回収新鮮エアーQrを前記建造物の非喫煙エリア内に導入すると共に、前記喫煙室内に対する排出エアーQiの補充は、前記喫煙室に設けた温度センサによる情報に基づき、予め定めた比率の前記非喫煙エリア内からの導入エアーQo及び前記集中空気調和機からの空調エアーQaiにより行って、前記喫煙室内の温度を設定温度以内にすることを特徴とする。
請求項記載の発明は、集中空気調和機を装備した建造物に設置した喫煙室の空気調和システムであって、前記喫煙室に設けたエアー汚染度測定器と、前記喫煙室内の排出エアーQiのエネルギーを回収する全熱交換器と、前記エアー汚染度測定器の汚染度情報に基づいて前記全熱交換器を経由して前記建造物外に排出エアーQiを送ると共に前記建造物の非喫煙エリア内からの導入エアーQoを前記喫煙室内に導入する吸排気装置と、前記建造物外から前記全熱交換器を通したエネルギー回収新鮮エアーQrを前記非喫煙エリア内に送る送風機と、前記集中空気調和機からの空調エアーQaiを前記喫煙室内に導入するための導入装置と、を含んでなり、前記エアー汚染度測定器の温度センサによる情報に基づき、予め定めた比率の空調エアーQai及び導入エアーQoによって排出エアーQiを補充するように、前記吸排気装置及び前記導入装置を制御して、前記喫煙室を設定温度以内にすることを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記吸排気装置及び導入装置は、エアーカーテンの吹出方向を同一回転方向となるように喫煙室の壁面に沿い配設すると共に集中空気調和機に接続した複数本のエアー吹出柱と、該複数本のエアー吹出柱からのエアーカーテンの伴流作用により前記喫煙室内に形成した旋回気流の略軸心部に位置する天井面及び床面の少なくとも一方に設けると共に全熱交換器に接続した吸引装置と、からなる換気装置を含んでなることを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記吸引装置は、エアーを吹き出すことでエアーカーテンを形成する複数本のエアー吹出パイプを、そのエアー吹出方向が同一回転方向となるように互いに平行に配設し、前記エアーカーテンの伴流作用により前記複数本のエアー吹出パイプ間内に旋回気流を形成させ、前記複数本のエアー吹出パイプの長手方向両端の少なくとも一方にエアー吸引口を旋回気流の範囲内に設け且つ両端の少なくとも他方に遮蔽板を設けてなり、前記エアー吹出パイプからエアーを吹き出すと共に前記エアー吸引口からエアーを吸引することにより、エアーカーテン内に前記エアー吸引口に向かう竜巻を発生させて該竜巻周辺のエアーを巻き込む竜巻式であることを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記吸排気装置及び導入装置は、エアーカーテンの吹出方向を上方から吹き下ろし方向となるように喫煙室の上部に配設すると共に集中空気調和機に接続した複数本のエアー吹出管と、該複数本のエアー吹出管からの吹き下ろしのエアーカーテンと平行に床面に配設すると共に全熱交換器に接続した吸引装置と、からなる換気装置を含んでなることを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記吸引装置は、エアーを吹き出すことでエアーカーテンを形成するエアー吹出パイプと、下部に前記エアー吹出パイプを設け上部に前記エアー吹出パイプからのエアーカーテンを旋回させる湾曲部を設けたエアー案内壁と、該エアー案内壁の両側に設けると共に前記湾曲部によりエアーカーテンから生じた旋回気流の略軸心部に位置するエアー吸引口を有している側壁とからなり、前記エアー吹出パイプからエアーを吹き出すと共に前記エアー吸引口からエアーを吸引することにより、前記エアー吸引口に向かう竜巻を発生させてエアーを巻き込む竜巻式であることを特徴する。
請求項記載の発明は、前記吸引装置と前記全熱交換器との間に空気清浄装置を設けたことを特徴する。
本発明によれば、以下のような効果がある。
請求項1記載の発明は、集中空気調和機を装備した建造物内の喫煙室内のエアーが規定値を越える汚染度になると、全熱交換器に通して建造物外に排出し、その排出エアーQiのエネルギーは建造物外から全熱交換器を通したエネルギー回収新鮮エアーQrを非喫煙室内に導入するにより回収し、喫煙室内に対する排出エアーQiの補充は、喫煙室内の温度センサの情報に基づき、予め定めた比率により非喫煙室からの導入エアーQo及び集中空気調和機からの空調エアーQaiにより行い、喫煙室内の温度を設定温度以内にし、非喫煙室内のエネルギー回収新鮮エアーQrのエネルギーロスは集中空気調和機から空調エアーQaoを導入して補充する。したがって、喫煙室内のエアーは非喫煙室からの導入エアーQo及び集中空気調和機からの空調エアーQaiにより規定値以内の汚染度になり、それと共にエネルギーバランスも保持されて、喫煙室内のエアーは建造物内外の温度差が大きい夏期冬期でも、個別の空気調和機器を設置しないで、エネルギーロスが少ない状態で充分な換気ができて環境を一定水準に保持出来、しかも大勢の喫煙者が在室しても適温に保持することができる効果がある。
請求項2記載の発明は、集中空気調和機を装備した建造物内の喫煙室内のエアーが規定値を越える汚染度であることをエアー汚染度測定器により得ると、給排気装置を作動させて、喫煙室内のエアーを全熱交換器に通して建造物外に排出し、その排出エアーQiのエネルギーは送風機を作動させて建造物外から全熱交換器を通したエネルギー回収新鮮エアーQrを非喫煙室内に導入するにより回収し、喫煙室内に対する排出エアーQiの補充は、喫煙室内の温度センサの情報に基づき、予め定めた比率で給排気装置により非喫煙室からの導入エアーQoにより行い、且つ導入装置を作動させて集中空気調和機からの空調エアーQaiにより行い、喫煙室内の温度を設定温度以内にし、非喫煙室内のエネルギー回収新鮮エアーQrのエネルギーロスは集中空気調和機から空調エアーQaoを導入して補充する。
したがって、上記した喫煙室の空気調和方法を確実に実行できて、上記の効果を確実に実現できる。
請求項記載の発明は、喫煙室の壁面に沿い配設した複数本のエアー吹出柱より集中空気調和機からの空調エアーQaiを吹き出すと、エアーカーテンを形成し、このエアーカーテンの伴流作用により喫煙室内に旋回気流が生じ、一方、吸引装置から喫煙室内のエアーを吸引しているので、空調エアーQaiと混合しつつ吸引装置から全熱交換器を通り建造物外に出て、エネルギーを回収しながら喫煙室内のエアーを換気する。したがって、壁面に沿い同一回転方向のエアーカーテンにより、喫煙室の壁面が煙草の煙による汚れが軽減し、吸引装置に向かう気流並びにエアーカーテン及びそれによる旋回気流によって、喫煙室内のエアーと空調エアーQaiとが速やかに混合し、喫煙室内の温度が均一化し易くなり、空調エアーQaiがショートパスすることなく、喫煙室内のエアーをスムーズに換気することが出来る効果がある。
請求項載の発明は、複数本のエアー吹出パイプからエアーを吹き出すと共に、エアー吸引口からエアーを吸引すると、複数本のエアー吹出パイプ間内に竜巻が発生し、複数本のエアー吹出パイプ回りで喫煙者が煙草を吸い、その結果生じた煙草の煙は竜巻の渦収束特性により竜巻全長にわたりほぼ均等に巻き込まれ、エアー吸引口に吸引される。したがって、喫煙者からの煙草の煙は拡散しづらく、喫煙室内のエアーの汚染度合を軽減できる効果がある。
請求項記載の発明は、喫煙室上部に配設した複数本のエアー吹出管より集中空気調和機からの空調エアーQaiを上方から吹き出すと、下向きのエアーカーテンを形成し、壁面及び床面により案内されて旋回して、一方、吸引装置から喫煙室内のエアーを吸引しているので、空調エアーQaiと混合しつつ吸引装置から全熱交換器を通り建造物外に出て、エネルギーを回収しながら喫煙室内のエアーを換気する。したがって、壁面及び床面により案内されて旋回しているエアーカーテンにより、喫煙室の壁面が煙草の煙による汚れが軽減し、吸引装置に向かう気流並びにエアーカーテンによって、喫煙室内のエアーと空調エアーQaiとが速やかに混合し、喫煙室内の温度が均一化し易くなり、空調エアーQaiがショートパスすることなく、喫煙室内のエアーをスムーズに換気することが出来る効果がある。
請求項記載の発明は、エアー吹出パイプからエアーを吹き出すと共に、エアー吸引口からエアーを吸引すると、エアー案内壁の両側の側壁に設けたエアー吸引口に向かう竜巻が発生し、エアー案内壁及び両側の側壁に囲われた部位回りで喫煙者が煙草を吸い、その結果生じた煙草の煙は両エアー吸引口に向かう竜巻によりその全長にわたりほぼ均等に巻き込まれ、エアー吸引口に吸引される。したがって、上記と同様に、喫煙者からの煙草の煙は拡散しづらく、喫煙室内のエアーの汚染度合を軽減できる効果がある。
請求項記載の発明は、吸引装置から吸引した喫煙室内のエアーを空気清浄装置により清浄化してから、全熱交換器を通すことになり、その分全熱交換器を汚染する度合が減り、熱交換率の低下が緩やかになる。したがって、全熱交換器による熱回収が向上し、エネルギーロスが減り、しかも厄介な全熱交換器の点検整備回数が減りメンテナンスが容易となる効果がある。
以下に、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明の喫煙室の空気調和方法を実現するためのシステムのフローシート図である。図において、1は喫煙室の空気調和方法を実現するための喫煙室の空気調和システムを示し、この喫煙室の空気調和システム1は、集中空気調和機2を装備した建造物3に設置した喫煙室4に適用されるものであって、この喫煙室4に設けたエアー汚染度測定器5と、喫煙室4内の排出エアーQiのエネルギーを回収する全熱交換器6と、エアー汚染度測定器5の汚染度情報に基づいて全熱交換器6を経由して建造物3外に排出エアーQiを送ると共に建造物3の非喫煙エリア7内からの導入エアーQoを喫煙室4内に導入する吸排気装置8と、建造物3外から全熱交換器6を通したエネルギー回収新鮮エアーQrを非喫煙エリア7内に送る送風機9と、集中空気調和機2からの空調エアーQaiを喫煙室4内に導入するための導入装置10と、を含んでなり、エアー汚染度測定器5の温度センサ12による情報に基づき、予め定めた比率の空調エアーQai及び導入エアーQoによって排出エアーQiを補充するように、吸排気装置8及び導入装置10を制御して、喫煙室4を設定温度以内にするものである。
前記集中空気調和機2は、前記建造物3全体の空気調和を行うことが出来れば、その方式などに特に限定がない。建造物3は建築物、車両、船舶などであり、集中空気調和機2により空気調和に関する管理下にあることが条件となる。そして、前記喫煙室4は建造物3の一部であり、前記非喫煙エリアは、喫煙室4を除く建造物3の残部であり、集中空気調和機2により空気調和に関してその管理下にあることは言うまでもない。
前記エアー汚染度測定器5は、喫煙家4内のエアーの汚染度を測定できるものであれば限定がない。このエアー汚染度測定器5は、例えば、温度センサ、煙センサ、粉塵センサ、COセンサ、臭気センサなどがあり、エアーの汚染度の指標を何にするかにより決定する。ここではエアー汚染度測定器5として、粉塵センサ11を選択する。そして、エアー汚染の一形態として喫煙室4内の温度も含め、エアー汚染度測定器5としてに温度センサ12を選択し、喫煙室4に設ける。
前記全熱交換器6は、喫煙室4内のエアー及び建造物3外のエアーをそれぞれ通すことで、喫煙室4内のエアーが有するエネルギーを建造物3外から導入するエアーに効率よく熱交換できるものであれば、特に限定がない。この全熱交換器6は、煙草の煙により内部汚染が激しく熱交換効率が低下し易いので、容易に清掃あるいは交換が出来るものが良く、例えば、紙製のものが使用可能である。
前記吸排気装置8は、喫煙室4内から建造物3外に排出エアーQiを送ると共に非喫煙エリア7内から喫煙室4内に導入エアーQoを導入するものであるから、最も単純な構成としては送風機20と、喫煙室4と非喫煙エリア7との間に設けたガラリなどの開口部21との組み合わせである。すなわち、送風機20を作動させ排出エアーQiを建造物3外に送れば、非喫煙エリア7内の導入エアーQoは開口部21を通して喫煙室4内に入り、吸排気の機能を全うする。なお、前記エアー汚染度測定器5による喫煙室4内のエアーの汚染度により、排出エアーQiを制御する場合には風量調整ダンパーなどの風量制御装置22を設ける。
前記送風機9は、建造物3外のエアーを全熱交換器6を通して非喫煙エリア7内に送り込むためのものであり、排出エアーQiと同調させるには、風量調整ダンパーなどの風量制御装置23を設けて、排出エアーQi=エネルギー回収新鮮エアーQrとする必要がある。
前記導入装置10は、空調エアーQaiを集中空気調和機2から喫煙室4内に導入するためであるから、最も簡単なものは風量調整ダンパーなどの風量制御装置24である。すなわち、集中空気調和機2からの空調エアーQaiは圧送されているから、風量制御装置24により風量だけを制御してやればよい。しかしながら、空調エアーQaiの有する圧力だけでは不足する場合など、必要に応じて送風機などを設けて増圧すればよい。
次に、上記構成になる喫煙室の空気調和システム1を利用して、喫煙室の空気調和方法について説明する。
エアー汚染度測定器5の粉塵センサ11及び温度センサ12のいずれか一方、あるいは双方により、喫煙室4内のエアーが規定値を越える汚染度となった旨の情報がもたらされると、例えば、粉塵センサ11が規定値を越える汚染度を示した場合や、喫煙室4内に多くの人が集まり人いきれで室温が異常に上昇し、温度センサ12が設定温度を超える温度を示した場合、給排気装置8の送風機20を作動させ、喫煙室4内のエアーを全熱交換器6に通して建造物3外に排出する。その排出エアーQiのエネルギー回収のために、送風機9を作動させて建造物3外からエアーを全熱交換器6を通してエネルギー回収新鮮エアーQrを非喫煙エリア7内に導入する。この際、風量制御装置22、23を同調作動させて排出エアーQi=エネルギー回収新鮮エアーQrとする。一方、喫煙室4内から排出エアーQiが抜けるから、それに伴い導入エアーQoが非喫煙エリア7内から開口部21を通して喫煙室4内に入り、更に、導入装置10である風量制御装置24を上記した風量制御装置22、23と同調作動させ、集中空気調和機2からの空調エアーQaiを喫煙室4内に導入する。すなわち、排出エアーQi=導入エアーQo+空調エアーQaiとなる。なお、喫煙室4に設けた温度センサ12は、エアー汚染度測定器5としての機能に加えて、通常の空気調和を行うために使用しても良い。
なお、非喫煙エリア7内に導入したエネルギー回収新鮮エアーQrは、全熱交換器6の熱効率が100%でないから、必ずエネルギーロスが生じ、その補充は集中空気調和機2からの空調エアーQaoを非喫煙エリア7内に入れることにより行う。すなわち、喫煙室4から集中空気調和機2にエアーが戻ることがないから、集中空気調和機2からの空調エアーQao及びQaiは、共に非喫煙エリア7内からの戻りエアーQeにより賄われ、したがって、戻りエアーQe=空調エアーQao+空調エアーQaiとなる。
そして、上記したような状態を、エアー汚染度測定器5の粉塵センサ11及び温度センサ12の双方が喫煙室4内のエアーが規定値以内の汚染度になるまで継続し、両センサ11及び12が規定値以内の汚染度になったら、上記の状態を停止する。その後はこのような動作の継続となる。したがって、上記した喫煙室の空気調和方法により、建造物3内外の温度差が大きい夏期冬期でも、個別の空気調和機器を設置しないで、大型で熱効率の高い集中空気調和機2のみにより、エネルギーロスが少ない状態で充分な換気ができて、喫煙室4の環境ばかりか、非喫煙エリア7内の環境を一定水準に保持出来、しかも大勢の喫煙者が喫煙室4に在室しても適温に保持することができる。
図2ないし5は本発明の他の実施形態を示す喫煙室の空気調和システム1aであり、この喫煙室の空気調和システム1aと図1の実施例1との相違点は、吸排気装置8の送風機20と、集中空気調和機2からの空調エアーQaiを喫煙室4内に導入するための導入装置10である風量制御装置24とを組み合わせた機能を有し、この機能に加えて喫煙者による煙草の煙を直接吸引することが出来る喫煙室の空気調和システム用の換気装置30を、喫煙室4に組み込んだ点にある。すなわち、この喫煙室の空気調和システム用の換気装置30は、エアーカーテン31の吹出方向を同一回転方向となるように壁面4aに沿い配設すると共に集中空気調和機2に接続した複数本のエアー吹出柱32と、複数本のエアー吹出柱32からのエアーカーテン31の伴流作用により喫煙室4内に形成した旋回気流33の略軸心部に位置する天井面4bに設けると共に全熱交換器2に接続した吸引装置34と、からなる。
前記複数本のエアー吹出柱32は、長い矩形の喫煙室4を2つに分け、エアーカーテン31の吹出方向が同一回転方向となるように、壁面4aに沿い4本/組×2組、合計8本配設されている。したがって、4本/組×2組のエアー吹出柱32により、長方形の喫煙室4内に2組の同一回転方向のエアーカーテン31が形成され、2組の同一回転方向のエアーカーテン31の伴流作用により、それぞれ反時計回りの旋回気流33aと時計回りの旋回気流33bが形成される。エアー吹出柱32は、集中空気調和機2に接続しており、集中空気調和機2からの空調エアーQaoを吹き出しエアーカーテン31を形成出来れば特に限定がない。エアー吹出柱32はその長手方向に小孔を並べても、スリットであっても良く、その本数も1組4本でなく、喫煙室4の形状により最低限1組2本でも良い。この実施例2では、エアー吹出柱32の上部に補助ファン35が設けられて、増圧しているが、無論集中空気調和機2の圧力だけでも良い。
前記吸引装置34は、竜巻式であり、エアーを吹き出すことでエアーカーテン40を形成する複数本、例えば4本のエアー吹出パイプ41を、そのエアー吹出方向が同一回転方向となるように互いに平行に円筒台42上に配設し、エアーカーテン40の伴流作用により4本のエアー吹出パイプ41間内に旋回気流43を形成させ、4本のエアー吹出パイプ41の長手方向上端に遮蔽板44を設けると共に、その遮蔽板44における旋回気流43の範囲内にエアー吸引口45を設けてなり、4本のエアー吹出パイプ41からエアーを吹き出すと共にエアー吸引口45からエアーを吸引することにより、エアーカーテン40内にエアー吸引口45に向かう竜巻tを発生させて、この竜巻t周辺のエアーを巻き込むものである。なお、4本のエアー吹出パイプ41は、上記したエアー吹出柱32と同様にその長手方向に小孔を並べても、スリットであっても良く、その本数も4本でなく最低限2本でも良い。また、図3、4中、46はチャンバーボックスであり、中に前記送風機20が収納され、更に、図2〜5中、47は円筒台42上に載置したテーブル板であり、48はテーブル板47に取り付けた灰皿であり、49は円筒台42上に設けた広告塔である。
上記した喫煙室の空気調和システム1aによれば、4本のエアー吹出柱32より集中空気調和機2からの空調エアーQaiを吹き出すと、エアーカーテン31を形成し、これにより喫煙室4内に反時計回りの旋回気流33aと時計回りの旋回気流33bが形成され、後に詳述する吸引装置34のエアー吸引口45から喫煙室4内のエアーを吸引しているので、空調エアーQaiと混合しつつエアー吸引口45から全熱交換器6を通り建造物3外に出て、エネルギーを回収しながら喫煙室4内のエアーを換気する。したがって、壁面4aに沿う同一回転方向のエアーカーテン31により、喫煙室4の壁面4aに煙草の煙が付着せず汚れが軽減し、エアー吸引口45に向かう気流並びにエアーカーテン31及びそれによる旋回気流33a、33bによって、喫煙室4内のエアーと空調エアーQaiとが速やかに混合し、喫煙室4内の温度が均一化し易くなり、空調エアーQaiがショートパスしないで喫煙室4内のエアーをスムーズに換気することが出来る。
一方、吸引装置34の4本のエアー吹出パイプ41からエアーを吹き出すと共に、エアー吸引口45からエアーを吸引すると、4本のエアー吹出パイプ41間内に竜巻tが発生し、4本のエアー吹出パイプ41回りでの喫煙者の喫煙による煙草の煙は、竜巻tの渦収束特性により竜巻t全長にわたり均等に巻き込まれ、エアー吸引口45に吸い込まれる。したがって、煙草の煙は拡散しづらく、喫煙室4内のエアーの汚染度合を軽減できる。なお、その他の構成、作用は、実施例1における図1の喫煙室の空気調和システム1と同様なので、図面に符号を付してその説明を省略する。
図6〜10は本発明の他の実施形態を示す喫煙室の空気調和システム1bであり、この喫煙室の空気調和システム1bと図2〜5の実施例との相違点は、喫煙室の空気調和システム用の換気装置30に代えて、他の形態の喫煙室の空気調和システム用の換気装置30aを装備した点にある。すなわち、この喫煙室の空気調和システム用の換気装置30aは、エアーカーテン50の吹出方向を上方から吹き下ろし方向となるように喫煙室4の上部に配設すると共に集中空気調和機2に接続した複数本のエアー吹出管51と、複数本のエアー吹出管51から吹き下ろしのエアーカーテン50と平行に床面4cに配設すると共に全熱交換器6に接続した吸引装置34aと、からなるものである。
前記複数本のエアー吹出管51は、矩形の喫煙室4Aの天井面4b両端に互いに平行に2本配設されている。したがって、2本のエアー吹出管51から吹き下ろされたエアーカーテン50は壁面4a及び床面4cに案内されて互いに反対回転方向に旋回する。このエアー吹出管51は、エアー吹出柱32と同様に、集中空気調和機2に接続しており、集中空気調和機2からの空調エアーQaoを吹き出しエアーカーテン50を形成出来れば特に限定がなく、その長手方向に小孔を並べても、スリットであっても良い。なお、集中空気調和機2の圧力だけで不足する場合は、エアー吹出管51に補助ファン52を設けて増圧すれば良い。
前記吸引装置34aは、竜巻式であり、下部に延出部53aを有した2枚のエアー案内壁53を背中合わせにし、これら2枚のエアー案内壁53の両側に支柱54を設けて支持し、この支柱54の上部に側壁55を設け下部に保持材56を設けて自立可能とし、このエアー案内壁53はその下部にエアーを吹き出すことでエアーカーテン57を形成するエアー吹出パイプ58を設け、上部がエアー吹出パイプ58からのエアーカーテン57を旋回させる湾曲部53bとなり、上記した側壁55に湾曲部53bによりエアーカーテン57から生じた旋回気流59の略軸心部に位置させたエアー吸引口60を有してなるものである。これにより、エアー吹出パイプ58からエアーを吹き出すと共にエアー吸引口60からエアーを吸引することにより、エアー吸引口60に向かう竜巻tを発生させてこの竜巻t周辺のエアーを巻き込むものである。なお、エアー吹出パイプ58は、上記したエアー吹出管51と同様にその長手方向に小孔を並べても、スリットであっても良い。また、図10中、61はエアーカーテン形成用の送風機であり、更に、図7〜10中、62は支柱54に取り付けたテーブル板であり、63はテーブル板62に取り付けた灰皿、64はサイド板である。
上記した喫煙室の空気調和システム1bによれば、2本のエアー吹出管51より集中空気調和機2からの空調エアーQaiを吹き下ろすと、エアーカーテン50を形成し壁面4a及び床面4cに案内されて互いに反対方向に旋回し、後に詳述する吸引装置34aのエアー吸引口60から喫煙室4A内のエアーを吸引しているので、空調エアーQaiと混合しつつエアー吸引口60から全熱交換器6を通り建造物3外に出て、エネルギーを回収しながら喫煙室4A内のエアーを換気する。したがって、壁面4aに沿い床面4cに向かって吹き下ろされたエアーカーテン50により、喫煙室4の壁面4aに煙草の煙が付着せず汚れが軽減し、エアー吸引口60に向かう気流及びエアーカーテン50によって、喫煙室4A内のエアーと空調エアーQaiとが速やかに混合し、喫煙室4A内の温度が均一化し易くなり、空調エアーQaiがショートパスしないで喫煙室4A内のエアーをスムーズに換気することが出来る。
一方、吸引装置34aの2本のエアー吹出パイプ58からエアーを吹き出すと共に、エアー吸引口60からエアーを吸引すると、エアー吸引口60間にこれらに向かう竜巻tが発生し、吸引装置34a回りでの喫煙者の喫煙による煙草の煙は、竜巻tの渦収束特性により竜巻t全長にわたり均等に巻き込まれ、エアー吸引口60に吸い込まれ、したがって、煙草の煙は拡散しづらく、喫煙室4内のエアーの汚染度合を軽減できる。なお、その他の構成、作用は図1及び図2〜5の喫煙室の空気調和システム1及び1aと同様なので図面に符号を付してその説明を省略する。
また、上述の喫煙室の空気調和システム用の換気装置30及び30aにおける吸引装置34及び34aと前記全熱交換器6との間に空気清浄装置、例えば、エアー中の比較的粗い粒子を除去するプレフィルタ、このプレフィルタで除去出来なかった微細な粒子を除去する電気集塵機及び電気集塵機でも除去できなかった臭気成分やガスなどを除去する吸着フィルタなどが設けてあると、吸引装置34及び34aから吸引した喫煙室4内のエアーを空気清浄装置により清浄化してから、全熱交換器6を通すことになり、その分全熱交換器6を汚染する度合が減り、熱交換率の低下が緩やかになる。したがって、全熱交換器6による熱回収が向上し、エネルギーロスが減り、しかも厄介な全熱交換器6の点検整備回数が減りメンテナンスが容易となる。
以上、本発明の実施例1ないし3を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更・追加、各請求項における他の組み合わせにかかるものも、適宜可能であることが理解されるべきである。
本発明の喫煙室の空気調和方法及びそのシステム、システム用の換気装置は、喫煙室に大勢の喫煙者が集中する可能性が多く、充分な換気や温度調整をしなければならない機会が多くあり、そのような状況下でも個別に空気調和機器を設置しないで、エネルギーロスも少なくしようとする場合に、産業上の利用可能性が極めて高くなる。
本発明の喫煙室の空気調和方法を実現するためのシステムのフローシート図である(実施例1)。 具体的な喫煙室の空気調和システムの平面配置図である(実施例2)。 具体的な喫煙室の空気調和システムの側面配置図である(実施例2)。 喫煙室の空気調和システム用の換気装置の側面図である(実施例2)。 喫煙室の空気調和システム用の換気装置の平面図である(実施例2)。 他の具体的な喫煙室の空気調和システムの側面配置図である(実施例3)。 他の具体的な喫煙室の空気調和システムの正面配置図である(実施例3)。 他の喫煙室の空気調和システム用の換気装置の正面図である(実施例3)。 他の喫煙室の空気調和システム用の換気装置の側面図である(実施例3)。 図8のX−X線に沿う断面図である(実施例3)。 従来例の平面図である。 従来例の平面図である。 従来例の側面図である。
符号の説明
1、1a、1b 喫煙室の空気調和システム
2 集中空気調和機
3、a、a1 建造物
4、4A、g、g1、g2 喫煙室
4a 壁面
4b 天井面
4c 床面
5 エアー汚染度測定器
6 全熱交換機
7 非喫煙エリア
8 給排気装置
9、20、61 送風機
10 導入装置
11 粉塵センサ
12 温度センサ
21 開口部
22、23、24 風量制御装置
30、30a 喫煙室の空気調和システム用の換気装置
31、40、50、57、b エアーカーテン
32 エアー吹出柱
33、33a、33b、43、59 旋回気流
34、34a 吸引装置
35、52 補助ファン
41、58 エアー吹出パイプ
42 円筒台
44 遮蔽板
45、60 エアー吸引口
46 チャンバーボックス
47、62 テーブル板
48、63 灰皿
49 広告塔
51 エアー吹出管
53 エアー案内板
53a 延出部
53b 湾曲部
54 支柱
55 側壁
56 保持材
64 サイド板
c 吹出口
d エアーカーテン発生部
e 吸引排気口
f エアー吸引排気部
h 吸引口
i エアー吸引部
j 排出口
k エアー排出部
m 換気口
n 空気清浄機
o 煙感知センサ
Qai、Qao 空調エアー
Qe 戻りエアー
Qi 排出エアー
Qo 導入エアー
Qr エネルギー回収新鮮エアー
t 竜巻

Claims (7)

  1. 集中空気調和機を装備した建造物に設置した喫煙室内のエアーが規定値を越える汚染度となった際、そのエアーを全熱交換器に通して前記建造物外に排出し、該排出エアーQiのエネルギー回収のために、前記建造物外から前記全熱交換器を通したエネルギー回収新鮮エアーQrを前記建造物の非喫煙エリア内に導入すると共に、前記喫煙室内に対する排出エアーQiの補充は、前記喫煙室に設けた温度センサによる情報に基づき、予め定めた比率の前記非喫煙エリア内からの導入エアーQo及び前記集中空気調和機からの空調エアーQaiにより行って、前記喫煙室内の温度を設定温度以内にすることを特徴とする喫煙室の空気調和方法。
  2. 集中空気調和機を装備した建造物に設置した喫煙室の空気調和システムであって、前記喫煙室に設けたエアー汚染度測定器と、前記喫煙室内の排出エアーQiのエネルギーを回収する全熱交換器と、前記エアー汚染度測定器の汚染度情報に基づいて前記全熱交換器を経由して前記建造物外に排出エアーQiを送ると共に前記建造物の非喫煙エリア内からの導入エアーQoを前記喫煙室内に導入する吸排気装置と、前記建造物外から前記全熱交換器を通したエネルギー回収新鮮エアーQrを前記非喫煙エリア内に送る送風機と、前記集中空気調和機からの空調エアーQaiを前記喫煙室内に導入するための導入装置と、を含んでなり、前記エアー汚染度測定器の温度センサによる情報に基づき、予め定めた比率の空調エアーQai及び導入エアーQoによって排出エアーQiを補充するように、前記吸排気装置及び前記導入装置を制御して、前記喫煙室を設定温度以内にすることを特徴とする喫煙室の空気調和システム。
  3. 前記吸排気装置及び前記導入装置は、エアーカーテンの吹出方向を同一回転方向となるように喫煙室の壁面に沿い配設すると共に集中空気調和機に接続した複数本のエアー吹出柱と、該複数本のエアー吹出柱からのエアーカーテンの伴流作用により前記喫煙室内に形成した旋回気流の略軸心部に位置する天井面及び床面の少なくとも一方に設けると共に全熱交換器に接続した吸引装置と、からなる換気装置を含んでなる請求項2記載の喫煙室の空気調和システム。
  4. 前記吸引装置は、エアーを吹き出すことでエアーカーテンを形成する複数本のエアー吹出パイプを、そのエアー吹出方向が同一回転方向となるように互いに平行に配設し、前記エアーカーテンの伴流作用により前記複数本のエアー吹出パイプ間内に旋回気流を形成させ、前記複数本のエアー吹出パイプの長手方向両端の少なくとも一方にエアー吸引口を旋回気流の範囲内に設け且つ両端の少なくとも他方に遮蔽板を設けてなり、前記エアー吹出パイプからエアーを吹き出すと共に前記エアー吸引口からエアーを吸引することにより、エアーカーテン内に前記エアー吸引口に向かう竜巻を発生させて該竜巻周辺のエアーを巻き込む竜巻式である請求項記載の喫煙室の空気調和システム。
  5. 前記吸排気装置及び前記導入装置は、エアーカーテンの吹出方向を上方から吹き下ろし方向となるように喫煙室の上部に配設すると共に集中空気調和機に接続した複数本のエアー吹出管と、該複数本のエアー吹出管からの吹き下ろしのエアーカーテンと平行に床面に配設すると共に全熱交換器に接続した吸引装置と、からなる換気装置を含んでなる請求項2記載の喫煙室の空気調和システム。
  6. 前記吸引装置は、エアーを吹き出すことでエアーカーテンを形成するエアー吹出パイプと、下部に前記エアー吹出パイプを設け上部に前記エアー吹出パイプからのエアーカーテンを旋回させる湾曲部を設けたエアー案内壁と、該エアー案内壁の両側に設けると共に前記湾曲部によりエアーカーテンから生じた旋回気流の略軸心部に位置するエアー吸引口を有している側壁とからなり、前記エアー吹出パイプからエアーを吹き出すと共に前記エアー吸引口からエアーを吸引することにより、前記エアー吸引口に向かう竜巻を発生させてエアーを巻き込む竜巻式である請求項記載の喫煙室の空気調和システム。
  7. 前記吸引装置と前記全熱交換器との間に空気清浄装置を設けた請求項3、4、5または6記載の喫煙室の空気調和システム。
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