JP4366582B2 - 喫煙室の空気調和方法及びそのシステム - Google Patents
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Description
この文献は、図11に示すように、建造物aの一部空間を囲うためのエアーカーテンbを形成する吹出口cを有したエアーカーテン発生部dと、エアーカーテンbにて囲った一部空間内に在り且つ吹出口cから吹き出すエアーの非干渉位置に配設した吸引排出口eを有したエアー吸引排出部fとからなり、吸引排出口eから建造物a外への排出エアーQiを少なくともエアーカーテンbによる外部巻込エアー量Qgよりも大となるように設定し、一部空間内を負圧状態にすると共に喫煙室gとしたものである。この喫煙室gは、集中空気調和機を装備していない工場などの作業現場の建造物に適用される。そして、集中空気調和機を装備している建造物a1には、図12に示すように、エアー吸引排出部fの代わりに、エアーカーテンbにて囲った一部空間内に在り且つ吹出口cから吹き出すエアーの非干渉位置に配設した吸引口hを有したエアー吸引部iと、一部空間内に配設した排出口jを有しエアー吸引部iにて吸引したエアーを、一部空間を構成する天井、床及び壁に這わせて一部空間外に排出するエアー排出部kとを設け、更に、吸引口hと排出口jとの間に空気清浄部を設けて喫煙室g1を構成し、排出口jからの清浄化エアーを喫煙室g1外の建造物a1内に排出し、建造物a1内に循環させ、建造物a1内外の温度差による影響を排除している。
この文献は、図13に示すように、集中空気調和機を装備している建造物a1の喫煙室g2内に常時換気の換気口mと空気清浄機nとを有し、換気口m内及び/又はその周辺に煙感知センサoを設置してなり、この煙感知センサoからの煙感知情報が、予め設定した空気の作動条件であるときに空気清浄機nを作動させ、設定作動条件でないときに空気清浄機nを停止させるようにしたことで、喫煙室g2内で発生した煙草の煙は換気口mを必ず通るから、煙感知センサoにより必ず感知され、その煙感知情報により,空気清浄機mの作動を制御できて、無駄な空気清浄機mの運転が無くなり、煙草の煙を的確に把握して効率よく換気扇や空気清浄機mを運転し、且つ空調的なエネルギーロスを減らすことが出来るものである。
請求項1記載の発明は、集中空気調和機を装備した建造物内の喫煙室内のエアーが規定値を越える汚染度になると、全熱交換器に通して建造物外に排出し、その排出エアーQiのエネルギーは建造物外から全熱交換器を通したエネルギー回収新鮮エアーQrを非喫煙室内に導入するにより回収し、喫煙室内に対する排出エアーQiの補充は、喫煙室内の温度センサの情報に基づき、予め定めた比率により非喫煙室からの導入エアーQo及び集中空気調和機からの空調エアーQaiにより行い、喫煙室内の温度を設定温度以内にし、非喫煙室内のエネルギー回収新鮮エアーQrのエネルギーロスは集中空気調和機から空調エアーQaoを導入して補充する。したがって、喫煙室内のエアーは非喫煙室からの導入エアーQo及び集中空気調和機からの空調エアーQaiにより規定値以内の汚染度になり、それと共にエネルギーバランスも保持されて、喫煙室内のエアーは建造物内外の温度差が大きい夏期冬期でも、個別の空気調和機器を設置しないで、エネルギーロスが少ない状態で充分な換気ができて環境を一定水準に保持出来、しかも大勢の喫煙者が在室しても適温に保持することができる効果がある。
エアー汚染度測定器5の粉塵センサ11及び温度センサ12のいずれか一方、あるいは双方により、喫煙室4内のエアーが規定値を越える汚染度となった旨の情報がもたらされると、例えば、粉塵センサ11が規定値を越える汚染度を示した場合や、喫煙室4内に多くの人が集まり人いきれで室温が異常に上昇し、温度センサ12が設定温度を超える温度を示した場合、給排気装置8の送風機20を作動させ、喫煙室4内のエアーを全熱交換器6に通して建造物3外に排出する。その排出エアーQiのエネルギー回収のために、送風機9を作動させて建造物3外からエアーを全熱交換器6を通してエネルギー回収新鮮エアーQrを非喫煙エリア7内に導入する。この際、風量制御装置22、23を同調作動させて排出エアーQi=エネルギー回収新鮮エアーQrとする。一方、喫煙室4内から排出エアーQiが抜けるから、それに伴い導入エアーQoが非喫煙エリア7内から開口部21を通して喫煙室4内に入り、更に、導入装置10である風量制御装置24を上記した風量制御装置22、23と同調作動させ、集中空気調和機2からの空調エアーQaiを喫煙室4内に導入する。すなわち、排出エアーQi=導入エアーQo+空調エアーQaiとなる。なお、喫煙室4に設けた温度センサ12は、エアー汚染度測定器5としての機能に加えて、通常の空気調和を行うために使用しても良い。
2 集中空気調和機
3、a、a1 建造物
4、4A、g、g1、g2 喫煙室
4a 壁面
4b 天井面
4c 床面
5 エアー汚染度測定器
6 全熱交換機
7 非喫煙エリア
8 給排気装置
9、20、61 送風機
10 導入装置
11 粉塵センサ
12 温度センサ
21 開口部
22、23、24 風量制御装置
30、30a 喫煙室の空気調和システム用の換気装置
31、40、50、57、b エアーカーテン
32 エアー吹出柱
33、33a、33b、43、59 旋回気流
34、34a 吸引装置
35、52 補助ファン
41、58 エアー吹出パイプ
42 円筒台
44 遮蔽板
45、60 エアー吸引口
46 チャンバーボックス
47、62 テーブル板
48、63 灰皿
49 広告塔
51 エアー吹出管
53 エアー案内板
53a 延出部
53b 湾曲部
54 支柱
55 側壁
56 保持材
64 サイド板
c 吹出口
d エアーカーテン発生部
e 吸引排気口
f エアー吸引排気部
h 吸引口
i エアー吸引部
j 排出口
k エアー排出部
m 換気口
n 空気清浄機
o 煙感知センサ
Qai、Qao 空調エアー
Qe 戻りエアー
Qi 排出エアー
Qo 導入エアー
Qr エネルギー回収新鮮エアー
t 竜巻
Claims (7)
- 集中空気調和機を装備した建造物に設置した喫煙室内のエアーが規定値を越える汚染度となった際、そのエアーを全熱交換器に通して前記建造物外に排出し、該排出エアーQiのエネルギー回収のために、前記建造物外から前記全熱交換器を通したエネルギー回収新鮮エアーQrを前記建造物の非喫煙エリア内に導入すると共に、前記喫煙室内に対する排出エアーQiの補充は、前記喫煙室に設けた温度センサによる情報に基づき、予め定めた比率の前記非喫煙エリア内からの導入エアーQo及び前記集中空気調和機からの空調エアーQaiにより行って、前記喫煙室内の温度を設定温度以内にすることを特徴とする喫煙室の空気調和方法。
- 集中空気調和機を装備した建造物に設置した喫煙室の空気調和システムであって、前記喫煙室に設けたエアー汚染度測定器と、前記喫煙室内の排出エアーQiのエネルギーを回収する全熱交換器と、前記エアー汚染度測定器の汚染度情報に基づいて前記全熱交換器を経由して前記建造物外に排出エアーQiを送ると共に前記建造物の非喫煙エリア内からの導入エアーQoを前記喫煙室内に導入する吸排気装置と、前記建造物外から前記全熱交換器を通したエネルギー回収新鮮エアーQrを前記非喫煙エリア内に送る送風機と、前記集中空気調和機からの空調エアーQaiを前記喫煙室内に導入するための導入装置と、を含んでなり、前記エアー汚染度測定器の温度センサによる情報に基づき、予め定めた比率の空調エアーQai及び導入エアーQoによって排出エアーQiを補充するように、前記吸排気装置及び前記導入装置を制御して、前記喫煙室を設定温度以内にすることを特徴とする喫煙室の空気調和システム。
- 前記吸排気装置及び前記導入装置は、エアーカーテンの吹出方向を同一回転方向となるように喫煙室の壁面に沿い配設すると共に集中空気調和機に接続した複数本のエアー吹出柱と、該複数本のエアー吹出柱からのエアーカーテンの伴流作用により前記喫煙室内に形成した旋回気流の略軸心部に位置する天井面及び床面の少なくとも一方に設けると共に全熱交換器に接続した吸引装置と、からなる換気装置を含んでなる請求項2記載の喫煙室の空気調和システム。
- 前記吸引装置は、エアーを吹き出すことでエアーカーテンを形成する複数本のエアー吹出パイプを、そのエアー吹出方向が同一回転方向となるように互いに平行に配設し、前記エアーカーテンの伴流作用により前記複数本のエアー吹出パイプ間内に旋回気流を形成させ、前記複数本のエアー吹出パイプの長手方向両端の少なくとも一方にエアー吸引口を旋回気流の範囲内に設け且つ両端の少なくとも他方に遮蔽板を設けてなり、前記エアー吹出パイプからエアーを吹き出すと共に前記エアー吸引口からエアーを吸引することにより、エアーカーテン内に前記エアー吸引口に向かう竜巻を発生させて該竜巻周辺のエアーを巻き込む竜巻式である請求項3記載の喫煙室の空気調和システム。
- 前記吸排気装置及び前記導入装置は、エアーカーテンの吹出方向を上方から吹き下ろし方向となるように喫煙室の上部に配設すると共に集中空気調和機に接続した複数本のエアー吹出管と、該複数本のエアー吹出管からの吹き下ろしのエアーカーテンと平行に床面に配設すると共に全熱交換器に接続した吸引装置と、からなる換気装置を含んでなる請求項2記載の喫煙室の空気調和システム。
- 前記吸引装置は、エアーを吹き出すことでエアーカーテンを形成するエアー吹出パイプと、下部に前記エアー吹出パイプを設け上部に前記エアー吹出パイプからのエアーカーテンを旋回させる湾曲部を設けたエアー案内壁と、該エアー案内壁の両側に設けると共に前記湾曲部によりエアーカーテンから生じた旋回気流の略軸心部に位置するエアー吸引口を有している側壁とからなり、前記エアー吹出パイプからエアーを吹き出すと共に前記エアー吸引口からエアーを吸引することにより、前記エアー吸引口に向かう竜巻を発生させてエアーを巻き込む竜巻式である請求項5記載の喫煙室の空気調和システム。
- 前記吸引装置と前記全熱交換器との間に空気清浄装置を設けた請求項3、4、5または6記載の喫煙室の空気調和システム。
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