JP4365115B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等に代表される遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ遊技機等の遊技機は、特定入賞口への遊技球の入球或いは特定通過ゲートへの遊技球の通過等の判定条件成立に起因して、当たり外れを判定し、その判定結果が当たりである場合に「大当たり」と称される所定の特別遊技を実行するものが一般的である。このような遊技機においては、数字や記号或いは絵等からなる複数の判定図柄を変動及び停止表示する液晶、ドットマトリックスもしくはLED表示装置等の表示装置を遊技盤面に備えている。
【0003】
前記表示装置は、一般的には、複数の表示領域が並んだ構成からなって、各表示領域毎に、いわゆるスロットマシンのドラムが回転するかのように、複数の判定図柄がスクロールする等により変動表示し、その後に停止表示できるようになっている。そして、前記判定条件の成立に起因して当たり外れを判定し、前記表示装置に表示される判定図柄が変動を開始し、所定時間変動後に前記表示装置の複数の表示領域にそれぞれ判定結果に応じた確定図柄が表示され、その確定停止図柄が、所定の組合せ(当たり図柄組合せ、例えばぞろ目等)の場合に「大当たり」を構成し、その他の組合せ(外れ図柄組合せ)の場合に「外れ」となる。前記「大当たり」の場合には、遊技盤面の大入賞口が連続的に開いて多数の遊技球入賞が可能になり、その間の入賞により大量の賞品球を払い出すようになっている。
【0004】
従来の遊技機においては、電源投入時から一律した遊技状態で開始され、特定入賞口へ入球した遊技球を検出し、入賞球の検出に起因して当たり外れを判定し、その判定結果が当たりである場合に特別遊技が実行され、その後にラウンド数等の変更、確率変動、時間短縮等の賞価値の付与が特典遊技として実行されていた。また、表示手段の停止図柄が特典遊技の発生の契機となる大当たり図柄となるときの図柄変動パターンの種類に応じて異なる遊技態様を演出する手段を備えたことにより、表示手段の図柄変動時間を短縮させた遊技機がある(例えば、特許文献1)。
【0005】
しかしながら、従来の遊技機においては、前述のように電源投入時には一律した遊技状態で特典遊技とは関係のない通常の遊技状態から始まり、大当たりを引き当てなければ特典遊技状態へ移行することがなく、遊技態様は画一的なものであった。また、電源投入時に表示される図柄は何ら遊技状態と関係なく、遊技者にとって新鮮味を欠くものとなっていた。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−167132号公報(第2、3頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような状況に鑑みなされたもので、電源復帰後に、記憶手段により記憶された図柄情報に基づいて特典遊技を実行可能にして、電源投入時の遊技状態を一律同じ状態とすることなく、遊技者に新鮮味を与え、さらに、記憶手段により記憶された図柄情報のみならず、初期化手段により予め設定した図柄情報により判定が可能となり、遊技店側の好みに応じた遊技状態の変更が可能となる遊技機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の発明は、判定開始条件の成立に起因して遊技の当たり外れを判定する当否判定手段と、前記当否判定手段による判定結果に関連した判定図柄を複数の判定図柄から選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記判定図柄の図柄情報を記憶する記憶手段と、前記当否判定手段による判定結果を前記判定図柄によって表示する表示手段と、前記当否判定手段の判定結果が当たりとなったことに起因して特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、遊技者への賞価値が通常遊技よりも付与される前記特別遊技と異なる特典遊技を実行する特典遊技実行手段とを設けた遊技機において、前記記憶手段にバックアップ用電源を供給するバックアップ電源供給手段と、主電源からの電源断後は前記バックアップ電源供給手段による電源が残存している間は前記記憶手段に記憶されている前記選択手段によって選択された前記図柄情報を保持するバックアップ制御手段と、前記記憶手段に記憶されている図柄情報を任意に初期化する初期化手段と、電源投入時に前記初期化手段が実行されたことに起因し、前記表示装置に表示する前記図柄情報を予め設定された図柄情報に更新する初期表示図柄設定手段と、当該電源断後から次の電源投入時あるいは復電時に至るまで前記バックアップ制御手段により前記記憶手段に記憶保持された前記図柄情報あるいは前記初期表示図柄設定手段によって設定された図柄情報のいずれか一方が予め定められた判定用図柄情報と一致するか否かを前記当否判定手段とは別に電源投入時あるいは復電時に判定する図柄情報判定手段とを備え、前記図柄情報判定手段は、前記初期表示図柄設定手段あるいは前記バックアップ制御手段による復旧処理後における図柄情報と判定用図柄情報とが一致したか否かの判定結果に基づき、判定用図柄情報と一致しなかった場合には電源投入後に通常遊技状態であるモード1を設定する一方、判定用図柄情報と一致した場合には電源投入後に前記特典遊技実行手段が実行されるモード2を設定するモード設定手段を有し、判定開始条件の成立に起因して前記当否判定手段による判定を行う際は、前記モード設定手段によって設定されたモードの状態を判断した後に判定を行うことを特徴とする遊技機に係る。
【0009】
請求項2の発明は、前記図柄情報判定手段は、前記記憶手段に記憶されている最新の前記図柄情報が予め定められた判定用図柄情報と一致するか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機に係る。
【0010】
請求項3の発明は、前記記憶手段に記憶されている前記図柄情報は少なくとも次の判定結果が得られるまで記憶保持することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機に係る。
【0011】
請求項4の発明は、前記特典遊技状態は、電源投入後から所定時間又は所定回数実行されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機に係る。
【0012】
請求項5の発明は、前記表示手段に停止表示される前記判定図柄は、複数の判定図柄の組合せとして構成され、前記図柄情報判定手段は、停止表示する複数の判定図柄の組合せ態様に応じ、前記特典遊技状態を実行するか否かを判定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機に係る。
【0013】
請求項6の発明は、前記当否判定手段を備えて遊技制御を行う主制御手段と、前記主制御手段から送信される前記図柄情報に基づき判定図柄の表示制御を行う表示制御手段とを有し、電源投入時に前記主制御手段から前記表示制御手段に送信される前記図柄情報に起因し、前記表示制御手段内に備えられた表示制御内図柄情報判定手段が前記図柄情報に基づき判定を行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機に係る。
【0014】
請求項7の発明は、変更条件の成立を起因に、前記図柄情報判定手段の前記判定用図柄情報を変更する図柄情報変更手段を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の遊技機に係る。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に従って、この発明の第一実施例について説明する。
図1は本発明の一実施例に係る遊技機全体の正面図、図2は同遊技機の遊技盤の正面図、図3は同遊技機のシステム制御を簡略に示すブロック図、図4は同遊技機の電源供給制御を簡略に示すブロック図である。
【0016】
本実施例において、語句の対応は以下の通りである。
当否判定手段とは、図3に示す主制御回路121のCPUにおいて作動するカウンタのC1カウンタであり、当該C1カウンタに基づいて遊技の当たり外れを判定する処理が実行される。
選択手段とは、主制御回路121のCPUにおいて作動するカウンタのC2〜C5カウンタであり、当該C2〜C5カウンタに基づいて、大当たり時あるいは外れ時に図1,図2に示す画像表示部50に表示する図柄を選択する処理が実行される。
判定図柄とは、選択手段によって選択されたカウンタの取得数値に基づいて画像表示部50に表示される特別図柄である。
判定図柄の図柄情報とは、主制御回路121のCPUにおいて作動するC2〜C5カウンタの乱数取得数値である。
記憶手段とは、主制御回路121のRAMである。
表示手段とは、図1,2に表す判定図柄等を表示する画像表示装置9である。
特別遊技実行手段とは、主制御回路121であり、当該主制御回路121によって大当たり時の処理が実行される。
特典遊技実行手段とは、主制御回路121であり、当該主制御回路121によって大当たり処理と異なる特典遊技状態中の処理が実行される。
バックアップ電源供給手段とは、図4に示す電源装置200であり、特には電源回路202を介してバックアップ回路203から主制御回路121のRAMに電力を供給する処理を行うものである。
バックアップ制御手段とは、図4に示す電源装置200であり、電源断後に主制御回路121のRAMにバックアップ回路203に蓄えた電力を供給する制御である。
判定用図柄情報とは、主制御回路121のCPUにおいて作動するC8カウンタの乱数取得数値である。
図柄情報判定手段とは、主制御回路121のCPUであり、当該主制御回路121のCPUに基づいて電源投入時に特典を付与するか否かを判定する処理が実行される。
主制御手段とは、主制御回路121である。
表示制御手段とは、表示制御回路161である。
表示制御内図柄情報判定手段とは、表示制御回路161のCPUであり、当該表示制御回路161のCPUにおいて、電源投入時に特典を付与するか否かを判定する処理が実行される。
初期化手段とは、主制御回路121のCPUであり、当該主制御回路121のCPUに基づいて初期化操作手段の作動に伴いRAMの記憶を初期化する処理が実行される。
初期表示図柄設定手段とは、主制御回路121のCPUであり、初期化手段の実行に伴い当該主制御回路121のCPUに基づいてROMに設定されている値を設定する処理が実行される。
図柄情報変更手段とは、主制御回路121のCPUにおいて作動するカウンタのC8カウンタであり、当該C8カウンタに基づいて、電源投入時に特典を付与するか否かを判定する図柄情報判定手段の対象となる判定値を変更する処理が実行される。
なお、請求項の語句と本実施例の語句との対応は、以上の通りであるが、本実施例は請求項の一実施例であり、請求項の内容が以下の実施例に限定されるものではない。
【0017】
図1及び図2に示す遊技機1は、この発明の一実施例に係るパチンコ遊技機であり、この遊技機1は、枠体2の内側に遊技盤3が着脱交換可能に収容されており、その遊技盤3に遊技球の外側ガイドレール4及び内側ガイドレール5が略円形に立設され、前記内側ガイドレール5によって囲まれた遊技領域6に、遊技球の入賞可能な入賞領域である入賞口等が設けられている。この実施例では、前記遊技盤3の遊技領域6に、次に説明するような複数の入賞口が設けられている。
【0018】
まず、遊技領域6の中心線上に設けられた画像表示装置9の下方に、普通電動役物で可動片11a,11bを有する第1種始動入賞口11、特別電動役物である大入賞装置15が配設されており、その下方にはアウト口17が配設されている。また、上方両側にはランプ風車18a,18b、その下方に普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21、その下方に風車22a,22bが設けられており、その下方に左袖入賞口23と右袖入賞口25が配設され、さらには前記大入賞装置15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口29が配設されている。
【0019】
また、前記遊技機1の前面側には、遊技状態を報知する枠飾りランプ35,枠飾り左ランプ35L,枠飾り右ランプ35R、払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿36、該上側球受け皿36の飽和時に遊技球を受けるための下側球受け皿37、前記上側球受け皿36に内蔵されて音声や効果音を発して遊技状態を遊技者に報知するスピーカ8、遊技者による操作ハンドル92の発射操作に応じて遊技球を遊技領域6に向けて弾発発射する発射装置91等がそれぞれ組み付けられている。
【0020】
前記発射装置91は、操作ハンドル92と、該操作ハンドル92の操作により駆動する発射モータ(図示せず)と、該発射モータの駆動により間欠的に揺動して遊技球を弾発発射する打球杆(図示せず)とを有している。前記発射装置91により発射された遊技球は、前記遊技盤面に立設された外側誘導レール4と内側誘導レール5間で構成される発射球誘導路を介して遊技領域6に誘導されるようになっている。前記発射球誘導路により遊技領域6に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、前記各入賞口に入賞するか、あるいは何処にも入賞しなければ前記アウト口17から遊技盤3の裏側へ排出されるように構成される。
【0021】
なお、図中の画像表示装置9(表示手段)において、符号43は数字,アルファベット,記号あるいは絵(キャラクタ)等の図柄を変動表示及び停止表示(最終的に確定表示する前の仮停止表示を含む、以下同じ)可能な図柄表示装置、47はLED等からなる普通図柄変動数記憶表示器、49は画像表示装置9の窓枠部、50は図柄表示装置43の液晶表示器(TFT−LCDモジュール)等からなる画像表示部である。なお、前記普通図柄変動数記憶表示器47は、前記普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21を遊技球が通過することによって発生する図柄変動開始の数を、現在変動中のものを除いて保留回数(この例では最高4回)として記憶し表示するようになっている。
【0022】
この実施例の前記画像表示部50は、横に並ぶ3つの図柄表示領域(左特別図柄表示領域、中特別図柄表示領域、右特別図柄表示領域)で構成される図柄表示部を有し、それぞれの図柄表示領域で判定図柄(特別図柄)が変動表示及び停止表示可能とされている。加えて、前記画像表示部50には普通図柄表示領域41が設けられており、普通図柄が変動表示及び停止表示可能とされている。また、前記画像表示部50には、前記特別図柄等に加えて背景画像(キャラクタ,背景,文字等を含む。)が表示されることもあり、該背景画像が特別図柄の変動開始等の所定条件に起因して変動表示可能となっている場合もある。なお、この実施例における前記画像表示部50に表示される左、中、右特別図柄は、各々『1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12』の12通りの数字からなる図柄とされている。その他に図中の符号34は、特別図柄保留記憶数表示器である。
【0023】
さらに、大入賞装置15に関して符号61は開閉板、63は特定領域入賞口である。なお、前記図柄表示装置43については、画像表示部50が前記したように液晶表示器に限られるものではなく、ドットマトリックス式又はセグメント式LED、EL、CRT、回転ドラムやその他の表示手段で構成されていてもよい。
【0024】
前記遊技盤3の背面(裏面)には、入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞口用検出スイッチ(この発明の遊技球検出手段に相当する。)等が設けられている。この実施例では、検出スイッチが各入賞口に対してそれぞれ設けられている。前記第1種始動入賞口11に入賞した遊技球を検出する特別図柄変動開始スイッチは入賞球の通路に設けられており、該入賞球の検出によって前記図柄表示装置43の図柄変動を開始するようになっている。その際、特別図柄変動中に第1種始動入賞口11に入賞した遊技球の個数、すなわち特別図柄の変動を開始する回数については、保留回数(この例では最高4回)を、前記特別図柄保留記憶数表示器34に表示し、記憶数の減少によって前記表示器34の表示個数を減らす(色を変化させる)ようになっている。その他、前記左袖入賞口23と右袖入賞口25の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用検出スイッチ、前記左落とし入賞口27と右落とし入賞口29の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用スイッチが、それぞれ対応する遊技盤背面に設けられている。
【0025】
前述のとおり、前記第1種始動入賞口11に入賞した遊技球を検出する特別図柄変動開始スイッチ(始動入賞口センサ)が入賞球用通路に設けられており、前記特別図柄変動開始スイッチによって入賞球が検出されると、前記図柄表示装置43における画像表示部50の左,中,右特別図柄表示領域で各特別図柄が変動を開始し、所定時間変動後、予め設定された順で特別図柄が変動停止して、停止図柄の組合せが確定表示されるようになっている。なお、図柄変動パターン等によっては、特別図柄の確定表示以前に、いわゆるリーチ状態となったり、いわゆるリーチ予告、当り予告等が行われたりすることがある。そして、前記確定表示された停止図柄の組合せが、予め決められた判定図柄組合せである特定の大当たり図柄組合せ、例えば、同一図柄の組合せからなる通称ぞろ目であると、大当たり状態(特別遊技状態)に移行する。大当たり状態になると、前記大入賞装置15の開閉板61が開いて遊技領域6表面を落下してくる遊技球を受け止め、大入賞装置15内へ入賞可能にする。
【0026】
さらにまた、前記遊技盤3の大入賞装置15の背面側には、前記特定領域入賞口63への入賞球を検出する特定入賞球検出スイッチ(特定領域センサ)が設けられ、該入賞球の検出により大入賞装置15を再度開ける継続権利が成立するようにされている。また、大入賞装置15内の略中央には、前記大入賞装置15に入賞し、かつ前記特定領域入賞口63に入賞しなかった入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)が設けられている。前記各入賞口への遊技球の入賞を各検出スイッチが検出する、すなわち遊技における入賞条件が成立すると、賞球払出装置によって、入賞球数に応じて予め設定されている所定数の遊技球が賞品球として払い出されるようになっている。前記開閉板61は、所定時間(例えば29.5秒)経過後、あるいは大入賞装置15内(入賞球数カウントスイッチと特定領域センサ)で検出された入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じるようにされている。
【0027】
また、大入賞装置15の開放中又は大入賞装置15が閉じてから約2秒以内に、特定領域入賞口63への入賞球を特定入賞球検出スイッチが検出すると、前記大当たりを再度繰り返す継続権利が発生し、所定最高回数(実施例では最高15回)、前記開閉板61の開放を繰り返すようになっている。
【0028】
さらに、この実施例の遊技機1は特典遊技として確率変動機能及び時間短縮機能を備えた機種であり、大当たり成立時における大当たり特別図柄組合せが確変及び時短図柄である‘1’,‘3’,‘5’,‘7’,‘9’,‘11’のいずれかの奇数のぞろ目であるときには、大当たり(特別遊技状態)の発生に加えて、大当たり終了後に確率変動及び時間短縮が生じ、すなわち次回の大当たり発生確率が平時における通常遊技状態(低確率状態、1/315)よりも高い確率変動状態(高確率状態、7/315)に移行されると共に、特別図柄が変動開始してから確定表示されるまでの時間が通常より短くなる『モード2』の状態となる。当該確率変動状態及び時間短縮状態は次回の大当たりまで継続するようになっている。また、大当たり成立時における大当たり図柄組合せが通常図柄である‘0’,‘2’,‘4’,‘6’,‘8’,‘10’のいずれかの偶数のぞろ目であるときには、大当たり終了後は、通常遊技状態(低確率状態、1/315)とされ、時間短縮も行われず、該通常遊技状態は次回の大当たりまで継続する『モード1』の状態となる。なお、前記確率変動状態時に、再び上記確変及び時短図柄のぞろ目で大当たりが成立した場合には、その大当たり終了後に再度確率変動状態になる。
【0029】
前記した入賞口用検出スイッチの他に遊技盤背面に設けられているものとしては、前記第1種始動入賞口11の可動片11a,11bを開閉する第1種始動入賞口用ソレノイドと、前記大入賞装置15の開閉板61を開閉する大入賞口ソレノイド、前記特定領域入賞口63の開閉扉(図示せず)を所定条件時に開閉するための特定領域開放用ソレノイド等があり、前記普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21には通過する遊技球を検出する普通図柄変動開始スイッチがある。
【0030】
なお、前記普通図柄変動開始スイッチで両ゲート19,21を通過する遊技球を検出することによって、前記画像表示部50の普通図柄表示領域41における普通図柄の変動を開始させるようになっている。そして、前記普通図柄表示領域41において図柄変動した後に確定表示された図柄が予め設定されている特定の図柄であった場合には、小当り(普通図柄当り)となり、前記第1種始動入賞口11の可動片11a,11bの拡開開放を所定時間行うようになっている。
【0031】
前記図柄表示装置43における図柄変動の制御は、図3に示す主制御回路121及び該主制御回路121と前記画像表示装置9とを接続する表示制御回路161によって行われる。
【0032】
前記主制御回路121は、CPU,RAM,ROM,複数のカウンタを備えたコンピュータと、該コンピュータと表示制御回路161等を結ぶ入出力回路と、前記コンピュータと大入賞装置15に接続される中継回路141等を結ぶ入出力回路等で構成される。前記CPUは、制御部,演算部,各種カウンタ,各種レジスタ,各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、大当たりの発生確率や小当たり(第1種始動入賞口11の拡開開放を行う普通図柄当たり)の発生確率を定める乱数等も生成している。当該CPUは、実施例においては、特別遊技実行手段、特典遊技実行手段、主制御手段、初期化手段、初期表示図柄設定手段、図柄情報変更手段に相当し、前記列記した各手段に係る処理がRAM,ROM等と連携して適式に各種演算を行う。また、前記RAMは、本発明の記憶手段に相当し、特別図柄変動開始スイッチの検出信号及び普通図柄変動開始スイッチの検出信号用の記憶領域,CPUで生成される各種乱数値用の記憶領域,各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ,CPUの作業領域を備えており、後述する判定図柄の図柄情報(各カウンタの取得数値)等の各種データを記憶する。さらに、前記ROMには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、後述する各遊技状態における大当たり及び小当たりの判定値等が書き込まれている。
【0033】
前記表示制御回路161は、本発明の表示制御手段に相当し、CPU,RAM,ROMを備えたコンピュータと、該コンピュータと前記主制御回路121を結ぶ入力回路と、前記コンピュータと図柄表示装置(表示手段)43を結ぶ出力回路等で構成される。前記CPUは、内部に制御部,演算部,各種カウンタ,各種レジスタ,各種フラグ等を有し演算制御を行うようになっている。また、前記RAMは、記憶領域と前記CPUによる作業領域等を有しており、主制御回路121のRAMと同様にカウンタの取得数値等の各種データを記憶する。さらに、前記ROMには、前記図柄表示装置43の画像表示部50への表示データや各種表示プログラム等の図柄データが書き込まれている。
【0034】
前記中継回路141には遊技盤3に配設された大入賞装置15に係わるスイッチが、前記発光制御回路115には枠飾り左ランプ,枠飾り右ランプ及びその他の発光体、LED等が接続されている。加えて、払出制御回路118には貸球払出装置96、発射制御回路119等が接続され、当該発射制御回路119には発射装置91が接続されている。また、この払出制御回路118及びフォト分配回路146には賞球払出装置95が接続されており、音声制御回路112にはスピーカ8が接続されている。
【0035】
さらに、各制御回路には電源装置200(バックアップ電源供給手段、バックアップ制御手段)が接続されている。前記電源装置200には、図4に示すように、遊技機に供給される電源を受け取り電源回路202に供給する受電回路201、主制御回路121等からなる遊技制御装置及び表示制御回路161等からなる副制御装置等に電源を適宜変圧して供給する電源回路202、電源監視回路204、RAMクリアスイッチの作動にともないRAMクリアスイッチ信号を生成して遊技制御装置側に送信するRAMクリアスイッチ信号生成回路205が備えられている。前記RAMクリアスイッチ信号生成回路205は主制御回路121内のRAMに記憶保持されている図柄情報を任意に初期化するための信号を生成するものである。また、電源装置200には、適宜のコンデンサー、電池等を有するバックアップ回路203が設けられ、前記電源回路202(主電源)からの電源断後は、前記バックアップ回路203から供給される電源が残存している間は、遊技制御回路の主制御回路121のCPU、RAM等にバックアップ電源が供給される。
【0036】
さらに、前記主制御回路121に設けられる複数のカウンタは、この実施例では表1に示すように、C1〜C8カウンタの8種類からなる。各カウンタの作用については次に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
C1カウンタは、遊技機1の当否判定手段に相当し、前記遊技領域6に発射された遊技球の挙動に起因して大当たり及び外れを判定する。このC1カウンタは、その数値が遊技機の電源投入時に‘0’から始まり、所定の割り込み時間(例えば2.000ms)ごとに1ずつ加算され、数値が‘314’になると、次に再び‘0’に戻って前記加算を繰り返すようになっている。C1カウンタの数値は、遊技球が第1種始動入賞口11に入賞して特別図柄変動開始スイッチによって検出された時に取得され、予め決定されている大当たり用対比数値、この実施例では平時(低確率状態時)には‘7’と対比され、前記確率変動状態時(高確率状態時)には‘7’,‘57’,‘107’,‘157’,‘207’,‘257’,‘307’と対比されて大当たりか否か判断される。また、当否の判定が終了するまでの間に、遊技球が第1種始動入賞口11に入賞してC1カウンタの数値が再び取得されることがあるため、前記C1カウンタの記憶取得数値(更新取得数値)は、現在判定中の取得数値を除いて最大4個が、前記主制御回路121のRAMの当該格納領域に格納され、順次判定に供される。
【0039】
C2カウンタは大当たり時、前記図柄表示装置43の画像表示部50の左、中、右特別図柄に同一停止して揃う大当たり図柄組合せを決定するもので、当該遊技機1における判定結果が当たりの場合の選択手段に相当する。このC2カウンタは、その数値が電源投入時に‘0’から始まって前記割り込み時間毎に‘1’ずつ加算し、‘11’に至ると次に再び‘0’に戻る繰り返しを行う。このC2カウンタの数値は、前記第1種始動入賞口11の入賞球が特別図柄変動開始スイッチによって検出された時に取得され、図柄表示中に対するものを除き、最大4個まで前記主制御回路121のRAMに格納される。前記C2カウンタの数値には、各数値に対応する大当たり図柄組合せが予め割り当てられている。実施例においては、前記C2カウンタの取得数値が‘0’の場合には111、‘1’の場合には222、‘2’の場合には333、‘3’の場合には444、‘4’の場合には555、‘5’の場合には666、‘6’の場合には777、‘7’の場合には888、‘8’の場合には999、‘9’の場合には10のぞろ目、‘10’の場合には11のぞろ目、‘11’の場合には12のぞろ目を大当たり図柄組合せにおける図柄として割り当てられている。
【0040】
C3〜C5カウンタは前述した当否の判定による外れ時、図柄表示装置(表示手段)43の画像表示部50に確定表示する外れ図柄の決定に用いられるもので、当該遊技機1における判定結果が外れの場合の選択手段に相当する。前記C3カウンタは左特別図柄表示領域、C4カウンタは中特別図柄表示領域、C5カウンタは右特別図柄表示領域の図柄に対応し、それぞれ‘0’〜‘11’の数値で構成される。そして、前記C3カウンタは、その数値が電源投入時に‘0’から始まり加算の繰り返しによって‘11’から再び‘0’に戻るようになっている。また、C4カウンタについては、前記C3カウンタの数値がその加算の繰り返しによって‘11’まで増加し再び‘0’に戻る際にC4カウンタの数値が‘1’ずつ加算される。その加算の繰り返しによってC4カウンタの数値が‘11’まで増加し再び‘0’に戻る際にC5カウンタの数値が‘1’ずつ加算されるようになっている。これによって、C3〜C5カウンタが同期(同一の組合せで加算)するのを避けることができる。さらに、この実施例では、偶発的にC3〜C5カウンタの数値が一致、すなわち大当たり図柄組合せを構成した場合には、C5カウンタの数値を1減算、すなわち外れ図柄組合せを構成するようになっている。なお、C5カウンタについても、加算の繰り返しによって数値が‘11’に至ると再び‘0’に戻るようになっている。
【0041】
前記C3〜C5カウンタの各数値には、対応する図柄が予め割り当てられている。実施例においては、前記各カウンタの取得数値に対して、数値が‘0’の場合には1、‘1’の場合には2、‘2’の場合には3、‘3’の場合には4、‘4’の場合には5、‘5’の場合には6、‘6’の場合には7、‘7’の場合には8、‘8’の場合には9、‘9’の場合には10、‘10’の場合には11、‘11’の場合には12が外れ図柄として割り当てられている。そして、後述するリーチ状態時にC3〜C5カウンタから取得される数値の組合せによって、外れ時に画像表示部50の左、中、右特別図柄表示領域に表示される確定表示図柄の組合せが定まる。また、この実施例では、前記特別図柄の変動開始から確定表示するまでに要する時間(但し、リーチ状態におけるリーチ態様表示がない場合)は最低5.1秒である。
【0042】
C6カウンタは、前記C1カウンタによる大当り判定結果が外れとなる場合において、リーチ状態となるか否かを決定するものであり、具体的には特別図柄変動中のリーチ状態時、実施例では前記画像表示部50の各表示領域の内、最終停止図柄表示領域(ここでは中特別図柄表示領域)だけを残して、残りの二つの表示領域で図柄が特定の組合せ(例えば同一図柄)で停止表示するか否かを決定するものである。
【0043】
このC6カウンタは、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、前記割り込み時間ごとに1ずつ加算され、数値が‘39’になると、再び‘0’に戻って前記加算を繰り返すようになっている。当該C6カウンタの数値は、前記第1種始動入賞口11への入賞球が特別図柄変動開始スイッチによって検出された時に取得され、大当り判定結果が外れの場合に、その数値が予め決定されているリーチ成立数値と対比されてリーチ状態成立か否か判断される。実施例では、前記リーチ成立数値は‘10’又は‘30’となっており、C6カウンタの数値が当該リーチ成立数値となった場合には、リーチ状態が成立する。当該C6カウンタの取得数値は、主制御回路121のRAMに所定数、この例では、決定中の数値を除き、最大4個まで格納される。なお、この実施例では、C1カウンタによる大当り判定結果が大当りとなる場合には、必ずリーチ状態が成立するようになっている。
【0044】
C7カウンタは、前記画像表示部50の普通図柄表示領域41に確定表示する普通図柄を決定すると共に小当たり(普通図柄の当たり)及び外れを判定するもので、その数値が電源投入時に‘0’から始まって前記割り込み時間毎に‘1’ずつ加算され、‘11’に至った後、再び‘0’から始まって加算が繰り返される。このC7カウンタの数値は、普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21を通過した遊技球を普通図柄変動開始スイッチで検出する毎に取得され、表示中の普通図柄当たり用のものを除き、最大4個まで前記主制御回路121のRAMに格納される。
【0045】
また、前記C7カウンタの数値には、各数値に対応する普通図柄が予め割り当てられている。この実施例においては、C7カウンタの取得数値が‘1’のときは普通図柄表示領域41に確定表示する普通図柄が『1』となる等、C7カウンタの取得数値がそのまま確定表示される普通図柄として割り当てられている。なお、この実施例では、前記普通図柄の変動開始から確定表示するまでに要する時間は11.8秒となっている。
【0046】
さらに、この実施例では、前記C7カウンタの取得数値が‘1’、‘3’、‘5’、‘7’、‘9’、‘11’の奇数である場合、小当たり(普通図柄の当たり)となり小当たりフラグF4を1にセットし、モード1である通常遊技状態時(低確率状態時)においては、0.4秒間の第1種始動入賞口11の拡開開放を1回行い、他方、モード2である確率変動状態時(高確率状態時)においては2秒間の第1種始動入賞口11の拡開開放を3回行うようになっている。なお、前記C7カウンタの取得数値が‘0’、‘2’、‘4’、‘6’、‘8’、‘10’の偶数である場合、普通図柄の外れとなり、第1種始動入賞口11は狭小開放状態のままである。
【0047】
C8カウンタは、遊技機1の図柄情報判定手段の実行に伴って、前記電源回路202より電源供給が停止した時に、バックアップ制御手段である電源装置200に基づく処理であるバックアップ回路203からの主制御回路121のRAMへの電力供給により、電源投入時まで同回路内の記憶手段であるRAM内に記憶保持された判定図柄の図柄情報(実施例においてはC3カウンタの取得数値)と当該C8カウンタの取得数値が同一か否か判定し、電源投入時に特典を付与するか否か、つまり遊技状態をモード1にするかモード2にするかの判定をするためのものである。電源投入時に‘0’から始まって前記割り込み時間毎に‘1’ずつ加算され、‘11’に至った後、再び‘0’から始まって加算が繰り返される。C8カウンタの取得数値は、図柄情報判定手段(主制御回路121のCPU)によって電源投入時に特典を付与するか否か(モード1にするのかモード2にするのか)の判定後に取得され、取得された値は、その後電源断となった場合において当該電源断後から次の電源投入時あるいは復電時に至るまでバックアップ制御手段によってRAMに記憶保持され、その記憶保持された値は電源投入時あるいは復電時に図柄情報判定手段の次回の判定値として使用される。また、初期化手段(主制御回路121のCPU)によりRAMが初期化された場合には、当該回路内のROMに対し、RAMに記憶がない場合に備えて値を設定しておき、その値を判定値とする。当該取得数値はこの実施例における判定用図柄情報に相当する。また、カウンタC8の取得数値(判定用図柄情報)は、主制御回路121のRAMの特別図柄乱数記憶領域に所定数、この例では、決定中の数値を除き、最大4個まで格納される。
【0048】
そして、前記C8カウンタにおいては、その取得数値(判定用図柄情報)が前記C3カウンタの取得数値と比較される。両値が一致する場合は、前記したモード2に設定される。一方、両値が異なる場合は、モード1に設定される。なお、実施例の遊技機では、電源投入時にのみ1回だけ上記の判定が行われる。
【0049】
さらに、前記主制御回路121のRAMには複数のフラグの状態を各々記憶可能な記憶領域が設けられており、当該フラグとしては、この実施例では大当たりフラグF1,始動入賞フラグF2,特別遊技実行中フラグF3,小当たりフラグF4,モード設定フラグF5,リーチフラグF6,所定期間設定フラグF7等が挙げられている。である。これらのフラグは、初期設定時にはすべて0にセットされている。
【0050】
まず、本発明に係る遊技機における電源投入時の一連の処理について説明する。遊技機の電源が投入されると、図5のフローチャートの電源投入時処理(S0)に示すようにスタックの設定、定数設定、CPU、SIO、PIO、CTC等の各種デバイスの初期設定が実行される(S1)。
【0051】
そして、デバイスの初期設定実行後、RAMクリアスイッチ(初期化操作手段)がONとなっているか否かが確認される(S2)。前記RAMクリアスイッチがONである場合は、前述の通り、主制御回路121のRAMをクリア処理して図柄情報(各カウンタに対応する取得数値)等を任意に初期化する(S3)。一方、RAMクリアスイッチがONとなっていない場合は、主制御回路のRAMに記憶保持されたデータ(RAMバックアップ)が正常か否かが確認され(S4)、RAMバックアップが正常である場合は、復電時と判断され、復旧処理が実行される(S5)。なお、RAMバックアップに何らかのエラーが生じている場合は、主制御回路121のRAMはクリアされる(S3)。
【0052】
主制御回路121のRAMがクリア処理された後、あるいは復旧処理が実行された後、前記RAMに記憶保持された図柄情報であるC3カウンタの取得数値R3と主制御回路121のCPUに予め定められた判定用図柄情報であるC8カウンタの取得数値R8が一致するか否かが判定される(S6)。このとき、電源断時から最も直近に取得され記憶保持された図柄情報(各カウンタの取得数値)が最新の図柄情報として前記判定に供される。両値が一致する場合(変更条件)、モード設定フラグF5が1にセットされ、電源投入後にモード2に設定されるとともに、モード設定フラグF5の状態が主制御回路のRAM内に記憶される(S7)。そして、所定期間設定フラグF7に1がセットされ、前記特典遊技が電源投入後から所定回数実行される。特に、この実施例では、大当たり当否判定回数が100回に設定され、当該判定が100回実行される間、モード2である高確率状態が維持される。なお、前記所定期間設定フラグF7(=1)の状態は主制御回路121のRAM内に記憶される(S8)。その後、次回の図柄情報判定手段によるモード(特典の付与)の判定のためのC8カウンタの取得数値R8がRAM内に格納される(S10)。なお、S1〜S10の処理は電源投入後1順目のみに実行され、後は実行されることがない。その後、通常の処理(SY)が実行される。この通常の処理(SY)では、後述の主制御処理Mを主体に、各表示制御回路等における処理が行われ、遊技の実行が適切に行われる。
【0053】
これに対し、C3カウンタの取得数値R3とC8カウンタの取得数値R8が一致しない場合には、モード設定フラグF5は0にセットされ、電源投入後にモード1である通常遊技状態に設定される(S9)。そして、前述と同様に、次回の図柄情報判定手段によるモード(特典の付与)の判定のためのC8カウンタの取得数値R8がRAM内に格納されて(S10)、通常の処理(SY)が実行される。
【0054】
前出の復旧処理(S5)は、復電時に画像表示部50の表示態様を適正に表示にするためのものである。当該復旧処理(S5)では、図6のフローチャートに示すように、表示制御回路161に復電コマンド、図柄指定コマンド等の復電用のコマンドが送信され(S5a)、発光制御回路115に特別図柄及び普通図柄の記憶数や遊技状態に対応した発光用のコマンドが送信される(S5b)。そして、レジスタ及びスタックポインタが電源断となった時点に戻される(S5c)。
【0055】
次に、この遊技機1において前記主制御基板121が行う一連の処理について、具体例を示しつつ前記カウンタとの関係から詳述する。なお、図5に示した主制御基板121のCPUは、所定の割り込み時間(ここでは2.000ms)毎に主制御基板121のROMに記憶されている各プログラムを実行する。
【0056】
図7のフローチャートに示すように、前記主制御基板121が行う主制御処理Mにおいては、出力処理(S20)、入力処理(S30)、乱数更新処理(S40)、乱数取得処理(S50)の大当たり当否判定条件(特別図柄始動条件)成立の確認(S60)、大当たり当否判定処理(S70)、リーチ決定処理(S80)、確定停止特別図柄決定処理(S90)、始動入賞口開放処理(S110)、特別遊技実行処理(S130)、その他の処理(S150)までの一連の処理が繰り返し行われる。
【0057】
出力処理(S20)では、図8のフローチャートから理解されるように、前記主制御回路121のRAM内の出力バッファ内に格納された各種出力データの有無が判断される(S21)。前記S21で出力バッファ内に前記出力データが格納されている場合には、この出力バッファ内に格納された出力データが各種制御回路に出力される(S22)。なお、前記S21で出力バッファ内に前記出力データが格納されていない場合には、そのまま出力処理(S20)を終了する。
【0058】
入力処理(S30)では、図9のフローチャートに示すように、まず、図示はしないが各種の入球センサに遊技球が入球したか判断され、特に入賞口11に入賞した遊技球を検出する特別図柄変動開始スイッチで遊技球が検出されたか否かが判断される(S31)。ここで、特に前記第1種始動入賞口11に遊技球の入賞ありと判断された場合にのみ、始動入賞フラグF2が1にセットされるとともに(S32)、該始動入賞フラグF2(=1)の状態が主制御回路121のRAM内に記憶され、入力処理(S30)が終了する。なお、前記S31でいずれの入賞領域にも遊技球が入賞していない、すなわち入賞なしと判断された場合には、以降の処理が行われず入力処理(S30)が終了する。
【0059】
乱数更新処理(S40)では、図10のフローチャートに示すように、C1〜C3,C6〜C8カウンタの各数値Rn(n=1〜3,6〜8)が前記所定時間毎に1ずつ加算され(S41)、前記各数値Rnが所定値X(C1カウンタの場合は315、C2カウンタの場合は11、C3カウンタの場合は11、C6カウンタの場合は39、C7カウンタの場合は11、C8カウンタの場合は11)に至ると次に再び‘0’に戻る繰り返しを行う(S42,S43)。そして、各カウンタの更新数値が主制御回路121のRAMの各カウンタと対応する乱数記憶エリアにそれぞれ記憶される(S44)。図10中における『Rn’』は、加算される前の各カウンタの数値を意味する。なお、C4,C5カウンタについては、前述したようにC3カウンタと関連して数値が加算され、加算後の数値が前記RAMの対応する乱数記憶エリアに記憶されるようになっている。
【0060】
乱数取得処理(S50)では、まず、始動入賞フラグF2の値が1か否か確認され(S51)、該始動入賞フラグF2の値が1である場合、すなわち、始動入賞口に遊技球の入賞があった場合、始動入賞フラグF2が0にリセットされ(S52)、各カウンタの乱数値が取得され(S53)、各カウンタの取得数値が前記主制御回路121のRAMの所定の取得乱数記憶エリアに記憶される(S54)。この取得数値(図柄情報)は、少なくとも次の判定結果が得られるまでRAM(記憶手段)に記憶保持される。F2=0、すなわち入賞なしの場合は、何ら処理を経ることなく、当該処理を終了する。
【0061】
前記乱数取得処理(S50)の後、大当たり当否判定条件が成立しているか否かが確認される(S60)。ここで、大当たり当否判定条件が成立しているとは、始動入賞口11への入賞により乱数を取得した状態で現在特別遊技実行中でないあるいは特別図柄変動中でないことをいう。そして、前記大当たり当否判定条件成立と判断された場合には、以降で、大当たり当否判定処理(S70)、リーチ決定処理(S80)、確定停止特別図柄決定処理(S90)、始動入賞口開放処理(S110)、特別遊技実行処理(S130)、その他の処理(S150)が行われる。一方、前記S60で大当たり当否判定条件不成立と判断された場合は、始動入賞口開放処理(S110)にジャンプし、上記した大当たりに関する処理(S70,S80,S90)は実行されない。
【0062】
前記大当たり当否判定処理(S70)では、図12のフローチャートに示すように、まず、モード設定フラグF5の値が1か否か判断され(S71)、前記モード設定フラグF5の値が1の場合には、すなわちモード2の状態では、所定期間設定フラグF7の値が1か否か判断され(S72)、該所定期間設定フラグF7の値が1である場合、設定値Qn(大当たり当否判定回数)が当該大当たり当否判定毎に100から1ずつ減算され(S73)、0に至るまで高確率状態(7/315)が維持される。そして、設定値Qnが0となったか否か判断され(S74)、0である場合、モード設定フラグF5及び所定期間設定フラグF7が0にリセットされる(S75)。図12中における『Qn’』は、減算される前の設定値(大当たり判定回数)を意味する。その後、前記C1カウンタの取得数値R1が大当たり数値である‘7’,と対比され(S77)、取得数値R1と前記大当たり数値が一致すれば特別遊技実行可、つまり大当たりとなり、大当たりフラグF1が1にセットされる(S78)。前記取得数値R1と前記大当たり数値が一致しない場合は、大当たりとならず、大当たりフラグF1が0にリセットされる(S79)。これに対し、前記S74で設定値が0となっていない場合には、すなわち、すなわち高確率状態(7/315)が維持されている場合には、前記取得数値R1が大当たり数値である‘7’,‘57’,‘107’,‘157’,‘207’,‘257’,‘307’と対比され(S76)、前記大当たり数値のいずれかと一致すれば大当たりとなり、大当たりフラグF1が1にセットされ(S78)、前記大当たり数値のいずれとも一致しない場合は大当たりフラグF1が0にリセットされる(S79)。また、前記S72で所定期間設定フラグF7の値が1ではなく0の場合、S73、S74の処理は実行されず、S76の処理に供され、前記したように取得数値R1が大当たり数値と一致するか否か判断される。
【0063】
また、前記S71でモード設定フラグF5の値が1ではなく0の場合、すなわちモード1である低確率状態時(1/315)では、前記C1カウンタの取得数値R1が大当たり数値である‘7’,と対比され(S77)、取得数値R1と前記大当たり数値のいずれかとが一致すれば特別遊技実行可、つまり大当たりとなり、大当たりフラグF1が1にセットされる(S78)。一方、両値が一致しない場合、大当たりとならず、大当たりフラグF1が0にリセットされる(S79)。
【0064】
リーチ決定処理(S80)においては、リーチの有無、つまり、図柄表示装置43の画像表示部50でリーチ状態となるか否かの決定がなされる。リーチ決定処理(S80)では、図13のフローチャートに示すように、まず大当たりフラグF1の値が1か否か判断され(S81)、大当たりフラグF1の値が1ではなく0、つまり大当たり不成立となる場合、前記C6カウンタの記憶取得数値R6が読み出され、その取得数値R6が‘10’又は‘30’であるか否か判断される(S82)。そして、両値が一致しない場合、リーチ無し(リーチ状態移行不可)となることが決まる。一方、前記取得数値R6が‘10’又は‘30’である場合、リーチ有り(リーチ状態移行可)となることが決定し、リーチフラグF6が1にセットされると共に、該リーチフラグF6(=1)の状態が主制御回路121のRAM内に記憶される(S83)。また、前記S81において大当たりフラグF1の値が1の場合、つまり大当たり(特別遊技実行可)となる場合にも、リーチ有りとなることが決定し、リーチフラグF6が1にセットされると共に、該リーチフラグF6(=1)の状態が主制御回路121のRAM内に記憶される(S83)。
【0065】
確定停止特別図柄決定処理(S90)では、前記大当たり当否判定処理(S70)に基づき図柄表示装置43の画像表示部50に確定(最終)停止表示する特別図柄の決定が行われる。図14のフローチャートから理解されるように、この確定停止特別図柄決定処理(S90)では、まず、前記大当たりフラグF1の値が1か否か判断される(S91)。該値が1と判断された場合、すなわち大当たり(特別遊技実行可)となる場合、前記C2カウンタの記憶取得数値R2が読み出され、その取得数値R2に対して予め決められている図柄の組合せが、画像表示部50に確定停止表示される確定大当たり停止図柄組合せとして決定される(S92)。そして、リーチフラグF6が0にリセットされ(S93)、前記S92において決定された確定大当たり停止特別図柄組合せのデータが主制御回路121内のRAMの出力バッファに格納される(S94)。
【0066】
それに対して、前記S91で大当たりフラグF1の値が1でない、すなわち前記値が0と判断され、外れと判定された場合には、前記ラベルC3〜C5カウンタの記憶取得数値R3〜R5が読み出され、その読み出された全数値R3〜R5が一致するか否か判断される(S95)。全数値R3〜R5が一致する場合、続いてリーチ有り(前記リーチフラグF6=1)か否か判断される(S96)。そして、リーチ無し(リーチフラグF6=0)と判断された場合、前記C5カウンタ(右特別図柄用)の取得数値R5を1加算し、その値とC3,C4カウンタの取得数値R3,R4に対して予め決められている図柄が、画像表示部50における左特別図柄表示領域、中特別図柄表示領域、右特別図柄表示領域に確定停止表示される外れ特別図柄組合せとして決定される(S97)。一方、前記S96で、リーチ有り(リーチフラグF6=1)と判断された場合、前記C4カウンタ(中特別図柄用)の取得数値R4を1加算し、その値とC3,C5カウンタの取得数値R3,R5に対して予め決められている特別図柄が、画像表示部50の各表示領域に確定停止表示される外れ特別図柄組合せとして決定される(S98)。
【0067】
また、前記S95において、C3〜C5カウンタの取得数値R3〜R5のうち、少なくとも1つが異なる数値となる場合には、C3カウンタの取得数値R3とC5カウンタの取得数値R5が一致するか否か判断され(S99)、両値が一致する場合、さらにリーチ有り(リーチフラグF6=1)か否か判断される(S100)。そして、リーチ無し(リーチフラグF6=0)と判断された場合、前記C5カウンタの取得数値R5を1加算し、その値とC3,C4カウンタの取得数値R3,R4に対して予め決められている特別図柄が、画像表示部50の各表示領域に確定停止表示される外れ特別図柄組合せとして決定される(S97)。一方、前記S100において、リーチ有り(リーチフラグF6=1)と判断された場合、C3〜C5カウンタの取得数値R3〜R5に対して予め決められている特別図柄が、画像表示部50に確定停止表示される外れ特別図柄組合せとして決定される(S101)。
【0068】
さらに、前記S99において、C3カウンタの取得数値R3とC5カウンタの取得数値R5が一致しない場合、続いてリーチ有り(リーチフラグF6=1)か否か判断される(S102)。そして、リーチ有り(リーチフラグF6=1)と判断された場合には、C5カウンタの取得数値R5をC3の取得数値R3と同一数値に変更し、かつC4カウンタの取得数値R4を前記C3カウンタの取得数値R3に1加算した数値に変更し、それらの数値とC3カウンタの取得数値R3に対して予め決められている特別図柄が、画像表示部50の各特別図柄表示領域に確定停止表示される外れ特別図柄組合せとして決定される(S103)。一方、前記S102において、リーチ無し(リーチフラグF6=0)と判断された場合、C3〜C5カウンタの取得数値R3〜R5に対して予め決められている特別図柄が、画像表示部50に確定停止表示される外れ特別図柄組合せとして決定される(S101)。
【0069】
前記S97,S98,S101,S103の処理の後にも、前述と同様にリーチフラグF6が0にリセットされ(S93)、各処理(S97,S98,S101,S103)において決定された外れ確定停止特別図柄組合せのデータも、同様に主制御回路121内のRAMの出力バッファに格納される(S94)。
【0070】
始動入賞口開放処理(S110)においては、図15のフローチャートに示すように、まず、前記普通図柄当りが成立しているか否か、すなわち前記普通図柄当りフラグF4の値が1か否か判断され(S111)、該フラグF4の値が1である場合は、前記普通図柄表示領域41の普通図柄の停止を確認し(S112)、普通図柄が停止した状態であれば、現在第1種始動入賞口11が開放していないことを確認して(S113)、開放していなければ前記第1種始動入賞口11(可動片11a,11b)を拡開開放する(S114)。
【0071】
その後、前記モード設定フラグF5の値が0か否か判断され(S115)、該フラグF5の値が0の場合、すなわちモード1であると判断された場合、前記第1種始動入賞口11の拡開開放時間が0.4秒間で1回なされるか(S116)、或いは第1種始動入賞口11への入賞球数が6個に達するか(S118)の何れかの条件が成立したときに、前記第1種始動入賞口11の拡開開放を終了(閉鎖)し(S119)、前記普通図柄当りフラグF4の値を0にリセットして(S120)、当該始動入賞口開放処理(S110)を終了する。一方、前記S115でモード設定フラグF5の値が0でないと判断された場合、すなわちモード2であると判断された場合、前記第1種始動入賞口11の拡開開放時間が2秒間なされるか(S117)、或いは第1種始動入賞口11への入賞球数が6個に達するか(S118)の何れかの条件が成立したときに、前記第1種始動入賞口11の拡開開放を終了(閉鎖)し(S119)、前記普通図柄当りフラグF4の値を0にリセットして(S120)、当該始動入賞口開放処理(S110)を終了する。当該処理S110では、前記S111,S112,S118において、各所定の条件が成立していないとされる場合には、そのまま終了する。
【0072】
特別遊技実行処理(S130)では、図16及び図17のフローチャートから理解されるように、最初に、特別遊技実行中フラグF3の値が1か否か判断され(S131)、該値が1でなければ、続いて、大当たりフラグF1の値が1か否か、つまり大当たりが成立しているか否か確認される(S132)。そして、前記大当たりフラグF1の値が1の場合には、前記画像表示部50における特別図柄の停止表示の完了が確認され(S133)、該停止表示の完了が確認された場合、前記した通り大入賞装置15が再度開放する継続権利、すなわち前記開閉板61が所定時間(例えば29.5秒)経過後、あるいは大入賞装置15内(入賞球数カウントスイッチと特定領域センサ)で検出された入賞球数が所定個数(例えば10個)となるまで開放される特別遊技(当たり遊技)が実行され、特別遊技実行中フラグF3が1にセットされる(S134,S135)。そして、前記大当たりフラグF1が0にセットされる(S136)。続いて当該特別遊技終了条件の成立(所定の遊技球の入賞等)が確認される(S137)。なお、前記S131において特別遊技実行中フラグF3の値が1である場合、すなわち特別遊技実行中である場合はS132ないしS136の処理は省略され、前記特別遊技終了条件の成立(所定の遊技球の入賞等)が確認される(S137)。
【0073】
前記S137で特別遊技終了条件が成立している場合、大当たり時に画像表示装置の表示する大当たり図柄組合せの図柄情報である前記C2カウンタの該記憶取得数値R2が‘0’,‘2’,‘4’,‘6’,‘8’,‘10’の何れかであるか否か(すなわち特別図柄が奇数のぞろ目か否か)が判断される(S138)。前記記憶取得数値R2が前出の数値と一致した場合、モード設定フラグF5が1にセットされ、モード2に設定されると共に、該モード設定フラグF5(=1)の状態を主制御回路121のRAM内に記憶する(S139)。一方、前記記憶取得数値R2が前出の数値と一致しなかった場合、モード設定フラグF5は0にセットされ(S140)、モード1に設定される。前記S137において特別遊技(当たり遊技)が終了しているため、特別遊技実行中フラグF3が0にセットされ(S141)、この処理は終了する。当該処理S130では、前記S132,S133,S137において各所定の条件が成立していないとされる場合には、そのまま終了する。
【0074】
また、主制御処理Mにおいて、上述した各処理の他、遊技状態時に必要となるその他の処理(S150)として、例えば仮停止特別図柄変更決定処理、普通図柄変動開始用左右ゲート19,21の通過の確認、普通図柄当たり当否判定処理、図柄表示態様決定処理、表示制御回路161に送信されたコマンドに基づき各種画像を図柄表示装置43に表示する表示装置表示処理、及びその他のエラーの処理等が行われ、爾後の処理に備えて待機状態となる。
【0075】
続いて、この発明の他の実施例について説明する。以下に述べる実施例は、図18のフローチャートから明らかなように、モードの設定を電源断時に行うものである。電源断時処理(S200)は、まず、RAMに記憶保持された図柄情報であるC3カウンタの取得数値R3と主制御回路121のCPUに予め定められた判定用図柄情報であるC8カウンタの取得数値R8が一致するか否かが判定される(S201)。なお、判定に際し、両図柄情報は、電源断時から最も直近に取得された取得数値が用いられる。両値が一致する場合(変更条件)、モード設定フラグF5が1にセットされ、モード2に設定されるとともに、モード設定フラグF5の状態が主制御回路のRAM内に記憶される(S202)。一方、C3カウンタの取得数値R3とC8カウンタの取得数値R8が一致しない場合、前記モード設定フラグF5が0にリセットされ、モード1(通常遊技状態)に設定される。前記の各フラグのセットが完了した後、各レジスタ及びスタックポインタが退避され(S204)、出力ポートがクリアされる(S205)。そして、RAM領域を全て加算した結果の1バイト値が全ビット反転され、バックアップ検証値に保管されてからRAMへのアクセスが禁止される(S206,S207)。
【0076】
前述のS200の電源断時処理において、予めモード1又はモード2のいずれかにモードが設定されている場合は、図19のフローチャートに示す電源投入時処理(S300)が行われる。まず、スタックの設定、定数設定、CPU、SIO、PIO、CTC等の各種デバイスの初期設定が実行され(S301)、RAMクリアスイッチ(初期化操作手段)がONと成っているか否かが確認される(S302)。そして、RAMクリアスイッチがONとなっている場合には、初回の電源投入時と判断され、前記RAMがクリア処理され(S303)、初期化処理として電源投入時のコマンドが設定され(S304)、通常の処理(SY)が実行される。一方、RAMクリアスイッチがONとなっていない場合は、RAMバックアップ(RAMに記憶保持されたデータ)が正常か否か確認される(S305)。RAMバックアップが正常である場合は、復電時と判断され、図5のS5の処理と同様に復旧処理が実行される(S306)。復旧処理終了後、RAMバックアップ(RAMに記憶保持されたデータ)が復帰され(S307)、該RAMバックアップに従って通常の処理(SY)が実行される。この通常の処理(SY)では、前述の主制御処理Mを主体に、表示制御回路等の処理が行われ、遊技の実行が適切に行われる。なお、当該処理S300において、S301〜S307の処理は電源投入後1順目のみ行われる。
【0077】
図20のフローチャートに示すさらに別の実施例は、電源断時に主制御回路121のRAMに記憶保持された図柄情報が予め定められている判定用図柄情報と一致するか否かの判定を表示制御手段内で行うものである。すなわち、表示制御回路電源投入時処理(S400)では、まずスタックの設定、定数設定、CPU、SIO、PIO、CTC等の各種デバイスの初期設定が実行され(S401)、特別図柄変動の変動パターンや停止図柄等を指令するコマンド等の各種コマンドが入力される(S402)。そして、主制御回路121(主制御手段)から表示制御回路161(表示制御手段)に送信されたC3カウンタの取得数値R3(図柄情報)が表示制御回路161内のCPU(表示制御内図柄情報判定手段)により‘0’,‘2’,‘4’,‘6’,‘8’,‘10’と対比され(S403)、これらのいずれかの値と一致すればモード2に対応する遊技画像(例えば、開放タイミング等)の表示が開始される(S404)。一方、上記の値のいずれとも一致しない場合はモード1に対応する遊技画像の表示が開始され(S405)、エラーの処理等のその他処理(S406)が実行され、通常の表示制御処理(主制御回路からの表示制御の受信処理)(SZ)が実行される。なお、当該処理S400において、S401〜S406の処理は、電源投入後1順目のみ行われる。
【0078】
前記SZの表示制御処理において、例えば、図柄表示コマンドが受信され、当該図柄が画像表示部50に表示される。その他、ラウンド表示コマンドの受信時には当該ラウンド画像の表示が行われ、終了表示コマンドの受信時には、確変スタート等の文字が表示され、主制御回路から送信される各コマンドに対応した表示を行う。
【0079】
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。上記実施例の遊技機は、主制御回路のRAMに記憶保持された左特別図柄の図柄情報と予め定められた判定用図柄情報とが一致するか否かを判定し、その判定結果に基づいて特典遊技状態を実行するか否かが決定されるものであるが(図5のS6〜S9、図18のS201〜S203参照)、画像表示部(表示手段)に表示される判定図柄を複数の判定図柄の組合せ、例えば‘1,2,3’,‘4,5,6’,等の左,中,右特別図柄の複数の図柄組合せとして構成し、図柄情報判定手段の判定により、前記判定図柄の組合せが、例えば‘1,2,3’のときは特典遊技状態を実行(モードの決定)し、それ以外の組合せのときは特典遊技状態を実行しない、すなわち通常遊技状態とすることも可能である。
【0080】
また、実施例の遊技機は、主制御回路のRAMに記憶保持された図柄情報とCPUに定められた判定用図柄情報とが一致するか否かを判定し、その判定結果に基づいて特典遊技状態を実行するか否かが決定されるものであるが(図5のS6〜S9、図18のS201〜S203参照)、これに限定されるものでなく、電源投入時にRAM(記憶手段)に記憶されている各カウンタの取得数値(図柄情報)を主制御回路のCPU(初期化手段)によって任意に初期化された場合、電源投入時に初期化手段が実行されたことに起因し、画像表示部(表示手段)に表示する判定用図柄情報を予め設定された図柄、例えば‘2,4,8’等の左,中,右特別図柄を表示するように設定すると、初期化手段を任意に実行することによって予め定められたモードに設定することができる。
【0081】
以上に述べた実施例にあっては、所定期間設定フラグF7を設けることにより、図柄情報判定手段の判定後に実行されるモード2の実行期間を制御したものである。これに対して、所定時間設定フラグを設けることにより、当該フラグのセットと同時に所定時間(例えば1時間)が設定され、主制御回路内の時計機能等を利用しながら所定時間を減少させることも可能である。また、本実施例においては、特典遊技として確率変動機能及び時間短縮機能を備えていたが、どちらか一方でも良くこれらに限定することはない。
【0082】
また、実施例にあっては、予め定められた判定用図柄情報をC8カウンタの取得数値を用いて判定に供すものであるが、予め主制御回路内のROMに所定の判定用図柄情報を設定しておき、判定毎に前出の所定の判定用図柄情報を用いて判定を行うような設定も可能である。また、任意に判定値を変更操作可能な操作部を設けてもよい。
【0083】
以上のような実施例によると、電源投入時に表示装置に表示される図柄の態様によって遊技者が特典を得られる場合が発生するために、遊技店の開店から活性化に繋がる。また、図柄によって設定状態がわかれば遊技店側の好みに応じた設定が可能となる。
【0084】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、請求項1の発明に係る遊技機は、記憶手段にバックアップ用電源を供給するバックアップ電源供給手段と、主電源からの電源断後は前記バックアップ電源供給手段による電源が残存している間は前記記憶手段に記憶されている選択手段によって選択された図柄情報を保持するバックアップ制御手段と、前記記憶手段に記憶されている図柄情報を任意に初期化する初期化手段と、電源投入時に前記初期化手段が実行されたことに起因し、表示装置に表示する前記図柄情報を予め設定された図柄情報に更新する初期表示図柄設定手段と、当該電源断後から次の電源投入時あるいは復電時に至るまで前記バックアップ制御手段により前記記憶手段に記憶保持された前記図柄情報あるいは前記初期表示図柄設定手段によって設定された図柄情報のいずれか一方が予め定められた判定用図柄情報と一致するか否かを当否判定手段とは別に電源投入時あるいは復電時に判定する図柄情報判定手段とを備え、前記図柄情報判定手段は、前記初期表示図柄設定手段あるいは前記バックアップ制御手段による復旧処理後における図柄情報と判定用図柄情報とが一致したか否かの判定結果に基づき、判定用図柄情報と一致しなかった場合には電源投入後に通常遊技状態であるモード1を設定する一方、判定用図柄情報と一致した場合には電源投入後に前記特典遊技実行手段が実行されるモード2を設定するモード設定手段を有し、判定開始条件の成立に起因して前記当否判定手段による判定を行う際は、前記モード設定手段によって設定されたモードの状態を判断した後に判定を行うため、電源復帰後に、記憶手段により記憶された図柄情報に基づいて特典遊技を実行することが可能となり、一律して同じ遊技状態から始まる遊技機と比して遊技が画一的、単調にならず、遊技者の電源投入後の遊技に対する興趣を向上させることができる。
【0085】
また、記憶手段に記憶された図柄情報に係る図柄のみならず、初期化手段により予め設定した図柄情報に係る図柄により判定することができ、遊技店側の好みに応じた遊技状態の変更が可能となる。
【0086】
また、請求項2の発明に係る遊技機によると、図柄情報判定手段が前記記憶手段に記憶されている最新の前記図柄情報が予め定められた判定用図柄情報と一致するか否かを判定するため、電源投入後、あるいは、電源断時から最も直近に取得された図柄情報を利用して判定することが可能となる。
【0087】
加えて、請求項3の発明に係る遊技機によると、記憶手段に記憶されている前記図柄情報が少なくとも次の判定結果が得られるまで記憶保持するため、図柄情報の記憶保持の安全性を高めることができ、電源復帰後に、確実に前記図柄情報に基づく判定を実行することが可能である。
【0088】
さらに、請求項4の発明に係る遊技機によると、特典遊技状態は、電源投入後から所定時間又は所定回数実行されるものであるため、電源投入後から所定期間は特典遊技が継続され、遊技者に対して有利な遊技状態を付与することができ、遊技者の遊技意欲をよりいっそう高めることが可能である。
【0089】
請求項5の発明に係る遊技機によると、表示手段に停止表示される前記判定図柄が、複数の判定図柄の組合せとして構成され、前記図柄情報判定手段が、停止表示する複数の判定図柄の組合せ態様に応じ、前記特典遊技状態を実行するか否かを判定するため、判定図柄の多様化が可能であり、遊技者に対して、画像表示部に表示される図柄に関心を持たせることが可能である。
【0090】
請求項6の発明に係る遊技機によると、電源投入時に主制御手段から表示制御手段に送信される図柄情報に起因し、前記表示制御手段内に備えられた表示制御内図柄情報判定手段が図柄情報に基づき判定を行うものであるため、主制御手段と表示手段とにおける処理の分業化が可能となり、主制御手段の負担を軽減させることができる。
【0091】
請求項7の発明に係る遊技機によると、変更条件の成立を起因に、前記図柄情報判定手段の前記判定用図柄情報を変更する図柄情報変更手段を備えるものであるため、以降に展開される電源投入時の遊技が特典遊技状態あるいは通常遊技状態のいずれになるか予想し難くすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る遊技機全体の正面図である。
【図2】同遊技機の遊技盤の正面図である。
【図3】同遊技機のシステム制御を簡略に示すブロック図である。
【図4】同遊技機の電源供給制御を簡略に示すブロック図である。
【図5】同遊技機の電源投入時処理に関するフローチャートである。
【図6】同遊技機の復旧処理に関するフローチャートである。
【図7】同遊技機の主制御回路が実行する主制御処理に関するフローチャートである。
【図8】出力処理に関するフローチャートである。
【図9】入力処理に関するフローチャートである。
【図10】乱数更新処理に関するフローチャートである。
【図11】乱数取得処理に関するフローチャートである。
【図12】大当たり当否判定処理に関するフローチャートである。
【図13】リーチ決定処理に関するフローチャートである。
【図14】確定停止特別図柄決定処理に関するフローチャートである。
【図15】始動入賞口開放処理に関するフローチャートである。
【図16】特別遊技実行処理に関する第一フローチャートである。
【図17】特別遊技実行処理に関する第二フローチャートである。
【図18】他の実施例における電源断時処理に関するフローチャートである。
【図19】図18の実施例における電源投入時処理に関するフローチャートである。
【図20】さらに他の実施例における表示制御回路電源投入時処理に関するフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技機
3 遊技盤
9 画像表示装置
50 画像表示部
121 主制御回路
161 表示制御回路
200 電源装置
202 電源回路
203 バックアップ回路
205 RAMクリアスイッチ信号生成回路
Claims (7)
- 判定開始条件の成立に起因して遊技の当たり外れを判定する当否判定手段と、
前記当否判定手段による判定結果に関連した判定図柄を複数の判定図柄から選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記判定図柄の図柄情報を記憶する記憶手段と、
前記当否判定手段による判定結果を前記判定図柄によって表示する表示手段と、
前記当否判定手段の判定結果が当たりとなったことに起因して特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
遊技者への賞価値が通常遊技よりも付与される前記特別遊技と異なる特典遊技を実行する特典遊技実行手段とを設けた遊技機において、
前記記憶手段にバックアップ用電源を供給するバックアップ電源供給手段と、
主電源からの電源断後は前記バックアップ電源供給手段による電源が残存している間は前記記憶手段に記憶されている前記選択手段によって選択された前記図柄情報を保持するバックアップ制御手段と、
前記記憶手段に記憶されている図柄情報を任意に初期化する初期化手段と、
電源投入時に前記初期化手段が実行されたことに起因し、前記表示装置に表示する前記図柄情報を予め設定された図柄情報に更新する初期表示図柄設定手段と、
当該電源断後から次の電源投入時あるいは復電時に至るまで前記バックアップ制御手段により前記記憶手段に記憶保持された前記図柄情報あるいは前記初期表示図柄設定手段によって設定された図柄情報のいずれか一方が予め定められた判定用図柄情報と一致するか否かを前記当否判定手段とは別に電源投入時あるいは復電時に判定する図柄情報判定手段とを備え、
前記図柄情報判定手段は、前記初期表示図柄設定手段あるいは前記バックアップ制御手段による復旧処理後における図柄情報と判定用図柄情報とが一致したか否かの判定結果に基づき、判定用図柄情報と一致しなかった場合には電源投入後に通常遊技状態であるモード1を設定する一方、判定用図柄情報と一致した場合には電源投入後に前記特典遊技実行手段が実行されるモード2を設定するモード設定手段を有し、
判定開始条件の成立に起因して前記当否判定手段による判定を行う際は、前記モード設定手段によって設定されたモードの状態を判断した後に判定を行う
ことを特徴とする遊技機。 - 前記図柄情報判定手段は、前記記憶手段に記憶されている最新の前記図柄情報が予め定められた判定用図柄情報と一致するか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記記憶手段に記憶されている前記図柄情報は少なくとも次の判定結果が得られるまで記憶保持することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
- 前記特典遊技状態は、電源投入後から所定時間又は所定回数実行されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。
- 前記表示手段に停止表示される前記判定図柄は、複数の判定図柄の組合せとして構成され、前記図柄情報判定手段は、停止表示する複数の判定図柄の組合せ態様に応じ、前記特典遊技状態を実行するか否かを判定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機。
- 前記当否判定手段を備えて遊技制御を行う主制御手段と、前記主制御手段から送信される前記図柄情報に基づき判定図柄の表示制御を行う表示制御手段とを有し、
電源投入時に前記主制御手段から前記表示制御手段に送信される前記図柄情報に起因し、前記表示制御手段内に備えられた表示制御内図柄情報判定手段が前記図柄情報に基づき判定を行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機。 - 変更条件の成立を起因に、前記図柄情報判定手段の前記判定用図柄情報を変更する図柄情報変更手段を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の遊技機。
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