JP2009201866A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】当たり乱数値の範囲にある時間を狙って当たり乱数値を狙い打ちするなどの不正が行われにくい遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】乱数値取得条件が成立したことに基づいて取得した乱数値に基づいた判定用乱数値の当否を判定する当否判定手段を備え、当否判定手段は乱数生成回路で生成される乱数値のうち予め定められた連続する複数の当たり乱数値と同一の前記判定用乱数値を当たりとして判定する遊技機であって、乱数生成回路で生成された複数のビットからなる判定用基本乱数値において少なくともも常に定められた2つのビットを制御手段の判定用乱数値生成処理で入れ替えて判定用乱数値を生成し、前記生成した判定用乱数値が当たり乱数値の最小値と最大値間にあれば当たりとする。
【選択図】図8

Description

本発明は、乱数値を用いて遊技の当否を判定する遊技機に関する。
従来、パチンコ遊技機等の遊技機においては、乱数値発生手段で発生させた乱数値を取得し、取得した乱数値が予め設定されている当たり乱数値と一致すれば当たりとして遊技者に有利な遊技を実行し、一致しなければ外れとするものがある。当たり乱数値は複数設けられ、連続する範囲の乱数値が当たり乱数値に設定されている。
しかしながら、従来の遊技機では、当たり乱数値が連続した値であるため、乱数値発生手段で順に乱数値を更新していくと、更新時に当たり乱数値の範囲にある時間が長くなり、当たり乱数値の範囲にある時間を狙って当たり乱数値を狙い打ちするなどの不正が行われるおそれがあった。
特開2000−185157号公報
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであって、当たり乱数値の範囲にある時間を狙って当たり乱数値を狙い打ちするなどの不正が行われにくい遊技機の提供を目的とする。
請求項1の発明は、予め定められた遊技手順で遊技を制御する制御手段と、遊技に必要な乱数値を所定の範囲で昇順または降順に更新する乱数生成回路と、を備えた遊技機において、乱数値取得条件が成立したことに基づいて取得した前記乱数値に基づいた判定用乱数値の当否を判定する当否判定手段を備え、前記当否判定手段は前記乱数生成回路で生成される前記乱数値のうち予め定められた連続する複数の乱数値と同一の前記判定用乱数値を当たりとして判定し、前記乱数生成回路は前記乱数値として出力する複数のビットで構成された出力部を有すると共に前記制御手段は前記出力部の各ビットが入力される入力部を有し、前記遊技手順には前記入力部に入力された乱数値の各ビットのうち少なくとも常に定められた2つのビットを入れ替えて前記判定用乱数値を生成する判定用乱数値生成処理が含まれていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記乱数生成回路は、クロック信号を出力可能なクロック信号出力回路と、前記クロック信号出力回路より出力されるクロック信号をカウントするカウンタ回路とで少なくとも構成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記乱数生成回路のカウンタ回路は第1カウンタ回路と第2カウンタ回路とを備え、前記第1カウンタ回路が下位複数ビットを構成すると共に前記第2カウンタ回路が上位複数ビットを構成し、前記第1カウンタ回路は初期値から最大カウント値まで前記クロック信号をカウントした後に初期値に更新してカウントを繰り返すと共に前記最大カウント値から前記初期値に更新する際に前記第2カウンタ回路に繰り上げ信号を出力するように構成され、前記第2カウンタ回路は前記繰り上げ信号をカウントするように構成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3において、前記判定用乱数生成処理は、前記乱数生成回路から入力された前記第1カウンタ回路の下位複数ビットのうち少なくとも2つのビットを入れ替えると共に前記乱数生成回路から入力された前記第2カウンタ回路の上位複数ビットのうち少なくとも2つを入れ替えて前記判定用乱数値を生成する処理を行うことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3の発明において、前記判定用乱数生成処理は、前記乱数生成回路から入力された前記第1カウンタ回路の下位複数ビットと前記第2カウンタ回路の上位複数ビットのうちそれぞれ少なくとも1つを入れ替えて前記判定用乱数値を生成する処理を行うことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、乱数値のビットを入れ替えて判定用乱数値を生成し、前記乱数値のビットを入れ替えた判定用乱数値が、予め定められた連続する複数の乱数値と同一であれば当たりとするため、生成される乱数値が昇順、降順に関わらず、判定用乱数値がランダムになり易くなり、当たり乱数値を狙った不正を防止することが可能となる。また、判定用乱数値は、乱数値における定められた少なくとも2つのビットを入れ替えたものとしたことで、当たりとなる確率に変化は無く遊技の構成を保つことも可能である。
請求項2の発明によれば、乱数生成回路は、クロック信号を出力可能なクロック信号出力回路と、前記クロック信号出力回路より出力されるクロック信号をカウントするカウンタ回路とで少なくとも構成されているため、制御手段の処理に関わらず、高速に乱数値を更新することが可能となる。
請求項3の発明によれば、乱数生成回路のカウンタ回路は第1カウンタ回路が下位複数ビットを構成すると共に第2カウンタが上位複数ビットを構成し、前記第1カウンタ回路は初期値から最大カウント値までクロック信号をカウントした後に初期値に更新してカウントを繰り返すと共に前記最大カウント値から前記初期値に更新する際に前記第2カウンタ回路に繰り上げ信号を出力するため、ビットの桁数を増やすことが可能になって乱数値の範囲が大きくなり、遊技中の判定用乱数値の偏りを防止することが可能となる。
請求項4の発明によれば、判定用乱数生成処理は、乱数生成回路から入力された第1カウンタ回路の下位複数ビットのうち少なくとも2つのビットを入れ替えると共に乱数生成回路から入力された第2カウンタ回路の上位複数ビットのうち少なくとも2つを入れ替えて判定用乱数値を生成する処理を行うため、より偏りのない判定乱数値を生成することが可能となる。
請求項5の発明によれば、判定用乱数生成処理は、乱数生成回路から入力された第1カウンタ回路の下位複数ビットと第2カウンタ回路の上位複数ビットのうちそれぞれ少なくとも1つを入れ替えて判定用乱数値を生成する処理を行うため、より偏りのない判定乱数値を生成することが可能となる。
以下、添付の図面に基づき本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の一実施例に係る遊技機全体を示す正面図、図2は遊技機の裏側を示す図、図3は同遊技機の制御基板や装置等の接続を簡略に示すブロック図、図4は同遊技機のカウンタ回路の例を示すブロック図である。
図1に示す遊技機1は、遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ遊技機であって、遊技盤2の縁に外レール3及び内レール4が略円形に配置され、前記外レール3及び内レール4によって区画された遊技領域6が前記遊技盤2上に設けられている。前記遊技領域6には遊技球を誘導する誘導釘Jが遊技盤2の表面に設けられている。また、遊技機1の前面側には、装飾ランプ35a,35bからなるランプ装置、発射装置へ供給する遊技球と払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿36、該上側球受け皿36の満杯時に遊技球を受けるための下側球受け皿37、効果音等を発するスピーカ38、遊技者の発射操作に応じて遊技球を前記遊技領域6へ向けて弾発発射するための発射装置64、遊技者による操作可能な遊技ボタンスイッチ67が設けられている。
前記遊技ボタンスイッチ67は、前記下側球受け皿37の横上面に固定され、遊技者による操作が可能となっている。前記遊技ボタンスイッチ67は、必要に応じて所定のタイミングで操作され、操作に対応した出力信号を出力可能にされている。なお、図1における符号F1は遊技機の外枠、F2は外枠F1に取り付けられた前枠、Gは前枠F2に開閉可能にヒンジで取り付けられたガラス枠である。以下、遊技機1の主要な部分について説明する。
前記遊技盤2の遊技領域6には、中心線上の上部から下部に向かって順に表示装置10、始動入賞口42、大入賞口45、アウト口49が配置されている。前記始動入賞口42及び前記大入賞口45の左右には左袖入賞口51、右袖入賞口52、左落とし入賞口53、右落とし入賞口54が配置されている。また、前記表示装置10の左には普通図柄変動開始用ゲート55、その下方には風車76が設けられている。
前記表示装置10は、当否判定手段による当否判定結果に基づいて所定の変動態様(変動パターン)で判定図柄を表示可能な表示手段に相当し、判定図柄や判定図柄とは異なる図柄(文字、キャラクタ等の画像を含む)を表示可能なものであって、遊技が大当たりか否かの当否判定結果を表示したり、前記当否判定結果を表示する過程で遊技進行情報画像を表示したり、背景画像や遊技用の演出画像等を表示したりする。前記判定図柄の変動の仕方(変動時間や回転、拡縮変化等の変形等)や遊技進行情報画像、背景画像、演出画像等の表示態様等は前記変動態様(パターン)に含まれている。前記表示装置10は、液晶,ドットマトリックス若しくはLED表示装置等の表示装置からなる。本実施例では、液晶表示器(TFT−LCDモジュール)で構成され、左上の部分が普通図柄表示部50とされ、他の部分が特別図柄表示部11とされている。
前記特別図柄表示部11には、横に並ぶ3つの判定図柄として左特別図柄(左判定図柄)ZL、中特別図柄(中判定図柄)ZM、右特別図柄(右判定図柄)ZRが、後述の変動パターン(変動態様)にしたがって、それぞれ変動表示し、所定時間変動表示された後、判定結果に基づき左確定特別図柄、中確定特別図柄、右確定特別図柄が確定判定図柄として停止表示される。また、前記特別図柄表示部11には、前記特別図柄(判定図柄)に加えて判定図柄とは異なる図柄(背景画像やキャラクタ,背景,文字等を含む。)等が表示されることもある。前記特別図柄(判定図柄)及び前記判定図柄とは異なる図柄は、特別図柄の変動開始等の所定条件に起因して表示可能となっている。なお、この実施例において変動および停止表示される左、中、右特別図柄(判定図柄)は、それぞれ『1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12』の12通りの図柄とされている。本実施例では、遊技者に有利な特典を付与する大当たりか否かの当否判定結果が大当たり(当たり)の場合には、前記特別図柄表示部11に大当たり確定特別図柄組合せ、この例では『1,1,1』(いわゆる‘1’のぞろ目)や『2,2,2』(いわゆる‘2’のぞろ目)等、同一数字の組合せ)で特別図柄(判定図柄)が停止表示され、通常遊技より多くの賞を付与する特別遊技に移行する。前記通常遊技は特別遊技以外の遊技状態をいい、また、前記通常遊技より多くの賞を付与するとは、遊技者に有利な特典を付与することをいい、本実施例では、前記通常遊技において前記左袖入賞口51、右袖入賞口52、左落とし入賞口53、右落とし入賞口54等に入賞(遊技球が入球)した際よりも遊技者の獲得遊技球数が多くなるように設定されている。
前記普通図柄表示部50は、記号或いは絵(キャラクタ)等の小当たり判定用普通図柄を変動表示及び停止表示する。本実施例における普通図柄表示部50に変動及び停止表示される普通図柄は、『0,1,2,3,4,5,6,7,8,9』の10通りの図柄とされ、小当たりの場合には、前記普通図柄表示部50に奇数の普通図柄で停止表示するようになっている。
前記始動入賞口42は2つの可動片42a,42bを備えると共に、前記2つの可動片42a,42bの先端間が遊技球の入球可能領域とされ、前記可動片42a,42bが背面の始動入賞口用ソレノイドにより略垂直にされて入球(入賞)のし難い入球可能領域狭小状態と、略V字形(逆ハの字形)に拡開されて入球(入賞)のし易い入球可能領域拡大状態間を変化可能に制御されている。前記始動入賞口42の可動片42a,42bの拡開は、前記普通図柄表示部50で表示される普通図柄(小当たり判定図柄)が変動した後に予め決められた特定の普通図柄で確定停止表示されて小当たり(普通図柄当たり)が成立した時に行われるようにされている。
前記始動入賞口42の裏側には、前記始動入賞口42に入賞(入球)した遊技球を検出する始動入賞口検出スイッチ(始動入賞口センサ)が入賞球用通路に設けられている。本実施例では、前記始動入賞口検出スイッチによる入賞球の検出が、本発明における乱数値取得条件の成立に設定され、前記始動入賞口検出スイッチによる入賞球の検出に基づいて乱数値(判定用基本乱数値)が取得され、その取得した乱数値(判定用基本乱数値)に基づいた判定用乱数値の当否を当否判定手段が判定するように構成されている。また、前記始動入賞口検出スイッチによる入賞球の検出は、前記特別図柄表示部11における変動表示開始に対する起因にも設定されている。前記特別図柄表示部11で変動表示中に、前記始動入賞口42に遊技球が入賞しても、直ちに新たな変動表示を開始することができないため、始動入賞口検出スイッチによる遊技球検出数を予め設定された設定数まで特別図柄用保留球数として記憶して大当たりの判定(遊技の当否判定)及び特別図柄の変動表示を一旦保留し、順次大当たりの判定、特別図柄の変動表示を行うことによって記憶されている特別図柄用保留球数の数を減らしている。なお、前記始動入賞口検出スイッチによる遊技球検出数が設定数まで記憶されている(すなわち特別図柄用最大保留球数となっている)時には、前記始動入賞口検出スイッチがそれ以上入賞遊技球を検出しても、保留球数としては記憶されない無効球とされ、その無効球については変動及び当否判定を行うことなく、入賞に対する賞球遊技球が所定数払い出される。また、本実施例では、前記特別図柄用保留球数に関して設定されている前記設定数(すなわち最大保留球数)は4個とされている。
前記普通図柄変動開始用ゲート55は、前記遊技盤2の背面に設けられた普通図柄変動開始スイッチで普通図柄変動開始用ゲート55を通過する遊技球を検出することによって前記普通図柄表示部50で普通図柄の変動を開始させるようになっている。また、前記普通図柄の変動表示中に、前記普通図柄変動開始用ゲート55を遊技球が通過することによって発生する普通図柄の変動を、最高4回普通図柄用保留球数として記憶し、普通図柄の変動開始により普通図柄用保留球数を減らすようになっている。さらにまた、前記左袖入賞口51と右袖入賞口52の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用検出スイッチ、前記左落とし入賞口53と右落とし入賞口54の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する遊技盤背面に設けられている。
前記大入賞口45は、前記遊技盤2の背面に設けられた大入賞口開放用ソレノイドによって開閉する開閉板46を備えている。この大入賞口45は、通常は開閉板46が閉じた状態とされ、当該大入賞口45内の一部には、該大入賞口45が開いた際に開口して入賞可能にする特定領域入賞口47を有する。さらに、該特定領域入賞口47には、所定条件時に特定領域開放用ソレノイドにより開閉される開閉扉が設けられている。また、前記特定領域入賞口47には特定入賞球を検出する特定入賞球検出スイッチ(特定領域センサ)が設けられ、該入賞球の検出により大入賞口45を再度開ける継続権利が成立し、本実施例では最高15ラウンド繰り返し可能にされている。また、前記大入賞口45内の略中央には、大入賞口45に入賞し、かつ前記特定領域入賞口47に入賞しなかった入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)が設けられている。
前記発射装置64は、操作レバー65の操作により駆動する発射モータを裏側に有し、該発射モータの駆動により遊技球を弾発発射するようになっている。前記発射装置64により発射された発射球は、前記遊技盤面に立設された内側誘導レール4と外側誘導レール3間で構成される発射球誘導路5を介して遊技領域6に誘導される。前記遊技領域6に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、前記各装置及び各入賞口に入賞するか、或いは何処にも入賞しなければ前記アウト口49から遊技盤2の裏側へ排出される。
また、前記遊技機1の裏側には、図3に示すように、遊技を制御するための複数の制御基板や装置等が設けられている。制御基板の主なものとして、主制御基板200、サブ制御基板210、ランプ制御基板215、音声制御基板220、払出制御基板240、電源基板250、発射制御基板260等がある。符号206はRAMクリアスイッチ、265は外部端子、281は払出装置(賞球と貸球の払出装置)、283は球無しスイッチ基板(賞球・球貸し兼用)、285はカードインターフェース接続部、289は球貯留タンク、291は球誘導樋である。なお各制御基板には制御回路が設けられている。前記RAMクリアスイッチ206は、主制御基板200のRAMについてのみ初期化を行わせることができ、サブ制御基板210、ランプ制御基板215のRAMについては初期化を行わない構成となっている。また、各制御基板は、単独でまたは複数まとめてケースに収納された状態で遊技機1の裏側に配置されている。主な制御基板を、図4のブロック図を用いて簡略に示す。
主制御基板200は、CPU、RAM、ROMおよび複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、乱数生成回路201を少なくとも備え、サブ制御基板210、払出制御基板240等と接続されている。前記マイクロコンピュータは遊技手順(制御手順)を実行して遊技に関わる主制御を行う。前記主制御基板200は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
前記主制御基板200のCPUは、本発明において、予め定められた遊技手順で遊技を制御する制御手段に相当し、制御部,演算部,各種カウンタ、各種レジスタ,各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、判定用乱数値を生成し、また制御信号をサブ制御基板210等へ出力(送信)可能に構成されている。
前記主制御基板200のRAMは、前記始動入賞口42に入球した回数(乱数値取得条件の成立回数)、すなわち前記始動入賞口検出スイッチで検出された前記特別図柄変動保留球数及び普通図柄変動開始スイッチで検出された普通図柄変動保留球数の記憶領域、CPUで生成される各種乱数値用の記憶領域、遊技に必要な遊技データ等の各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、CPUの作業領域を備え、ROMと共に記憶手段として機能する。前記RAMに記憶される遊技データは、遊技の進行に応じて逐次記憶されて最新のデータに更新される。前記RAM(記憶手段)に記憶された遊技データは、電源断時にバックアップされ、次の電源投入時あるいはリセット処理時に読み出されて使用される。RAMに逐次記憶される遊技データとしては、当否判定結果、特別図柄変動保留球数、払出に関するデータ等がある。
前記主制御基板200のROMは、前記RAMと共に記憶手段として機能し、前記CPUのための遊技手順(プログラムとも称される)や制御データ、前記表示装置10における特別図柄表示部11での変動表示に関するデータ等が書き込まれている他、大当たり及び小当たりの判定値等が書き込まれている。
前記乱数生成回路201は、クロック信号出力回路202とカウンタ回路204を有する。前記クロック信号出力回路202は、所定クロック数(周波数)のクロック信号(パルス信号)を発生させてカウンタ回路204に送る。前記乱数生成回路201は、遊技機1の電源投入により、主制御基板200のCPUによる遊技手順の制御(メイン処理及び割り込み処理)よりも早く作動を開始し、主制御基板200のCPUによるメイン処理及び割り込み処理とは別個に前記カウンタ回路204が乱数値の生成及び更新を行う。
前記カウンタ回路204は、図4に示すように、8ビットのカウンタICからなる第1カウンタ回路206と第2カウンタ回路208が接続された16ビットのカウンタ回路で構成され、前記クロック信号出力回路202から入力したクロック信号をカウントしてカウント値からなる判定用基本乱数値(本発明における乱数値)を16ビットで出力する。前記第1カウンタ回路206は下位の8ビットを構成し、前記第2カウンタ回路208は上位の8ビットを構成する。前記第1カウンタ回路206は、クロック信号を初期値の0から最大カウント値の255までカウントした後に初期値の0に更新されて(戻って)再び初期値からカウントを繰り返すと共に、前記最大カウント値から初期値に更新する際に前記第2カウンタ回路208に繰り上げ信号(桁上げ信号)を出力する。前記第2カウンタ回路208は、前記第1カウンタ回路206からの繰り上げ信号をカウントして初期値の256から1ずつ加算し、最大値の65535に至ると初期値の256に更新され(戻り)、再び第1カウンタ回路206からの繰り上げ信号をカウントして初期値の256から1ずつ加算する。本実施例では、前記乱数生成回路201のカウンタ回路204は0.1μs毎に1加算するように構成されている。
前記乱数生成回路201は、前記カウンタ回路204における16ビットの出力部(出力端子)205を備えている。前記16ビットの出力部205から出力される16ビットの判定用基本乱数値は、前記制御基板200のCPU(制御手段)の入力部(入力ポート)におけるスリーステートバッファに入力され、前記主制御基板200のCPU(制御手段)が判定用基本乱数値を必要とするときに、前記乱数生成回路201で生成された判定用基本乱数値を取り込むことができるようになっている。前記乱数生成回路201の乱数更新周期は、前記主制御基板200の動作周期よりも速く設定されている。
また、前記のように乱数生成回路201は、0〜65535までの乱数値範囲において1ずつ加算する更新を繰り返しており、大当たり確率が低確率(通常遊技状態)の場合、前記判定用基本乱数値0〜65535のうち1001〜1662の乱数値が大当たり乱数値として当否判定が行われるように設定されており、大当たりの当たり確率は662/65536とされている。一方、高確率(確変状態)の場合、前記判定用基本乱数値0〜65535のうち1001〜8282の乱数値が大当たり乱数値として当否判定が行われるように設定されており、大当たりの当たり確率は7282/65536とされている。また、乱数生成回路201で生成される判定用基本乱数値の個数(数)が多いことから、大当たり乱数値の個数が多くなってしまい、大当たり乱数値が不連続な値であると、当否判定の際にCPUの処理負担が大きくなる。そこで、当否判定の際にCPUの処理負担を軽減するため、連続した所定範囲の判定用基本乱数値を大当たり乱数値として設定し、取得した判定用基本乱数値に基づいて作成した判定用乱数値が、前記設定した大当たり乱数値の範囲に入っているかを判定することで当否判定を行い、不連続の大当たり乱数値と個々に対比するのに比べて当否判定処理を軽くする構成となっている。
前記判定用乱数値の作成は、前記主制御基板200が行う制御処理における判定用乱数値生成処理で行われる。前記判定用乱数値生成処理は、前記主制御基板200におけるCPU(制御手段)の入力部に入力した前記判定用基本乱数値の各ビットのうち少なくとも常に定められた2つのビットを入れ替えて判定用乱数値を生成している。本実施例では、前記判定用乱数値生成処理が、前記乱数生成回路における前記第1カウンタ回路206の下位複数ビットのうち少なくとも2つのビットを入れ替えると共に前記乱数生成回路における前記第2カウンタ回路の上位複数ビットのうち少なくとも2つを入れ替えて前記判定用乱数値とすることにより、あるいは前記乱数生成回路201における前記第1カウンタ回路206の下位複数ビットと前記第2カウンタ回路208の上位複数ビットのうちそれぞれ少なくとも1つを入れ替えて前記判定用乱数値とすることにより、前記判定用乱数値を生成している。
このように、本発明では、前記乱数生成回路201で生成されて主制御基板200のCPUに入力された判定用基本乱数値の各ビットのうち、少なくとも常に定められた2つのビットを入れ替えて判定用乱数値を生成しているため、判定用乱数値の更新が、実際の乱数生成回路の判定用基本乱数値と異なり、前記主制御基板200のCPUで判定用乱数値とされた際にはランダムな値になり易い構成となっている。前記乱数生成回路201が生成する判定用基本乱数値において大当たり乱数値となる時間は、例えば低確率(通常遊技)状態では、乱数値1001〜1662からなる662個の大当たり乱数値の区間を更新している時間(66.2μs)となる。しかし、前記乱数生成回路201で生成された判定用基本乱数値を主制御基板200のCPUで処理して判定用乱数値に変換し、前記乱数生成回路201の判定用基本乱数値と異なるようにしているため、前記662個の大当たり乱数値の区間を更新している一連の時間(66.2μs)を短い時間に分割して分散させることが可能となり、大当たり乱数値のタイミングを狙った不正が難しくなる。
また、本発明は、前記乱数生成回路201が出力する判定用基本乱数値と、前記主制御基板200のCPUが前記判定用基本乱数値の少なくとも2つのビットを入れ替えて生成した判定用乱数値とを異ならせる構成となっているが、前記乱数生成回路201が判定用基本乱数値を1周更新する間に前記主制御基板200のCPUが生成する判定用乱数値も全ての乱数値が出現する構成となっているため、大当たり確率は、前記乱数生成回路201が生成した判定用基本乱数値をそのまま当否判定する場合と同一となり、遊技機としての公平性を保つことが可能な構成となっている。
なお、前記主制御基板200のCPUは、遊技の当否判定を行う大当たりの当否判定手段(本発明における当否判定用乱数値の当否を判定する当否判定手段に相当する。)や小当たりの判定を行う小当たり当否判定手段としても機能する。前記主制御基板200から出力される(すなわちマイクロコンピュータから出力される)制御信号(コマンド)には、大当たり判定結果に基づく態様により前記特別図柄表示部11で特別図柄を変動表示させるための変動データ(変動コマンド)、前記特別図柄表示部11で表示する大当たり判定結果データ、前記特別図柄表示部11に表示させるための大当たり判定結果データと、小当たり判定結果に基づく態様で前記普通図柄表示部50に表示させるための小当たり判定結果データが少なくとも含まれる。前記主制御基板200から出力される制御信号には、その他、電源投入時、異常時、大当たりラウンド時等のデータを挙げることができる。
サブ制御基板210は、本実施例では演出制御基板を兼ねており、CPU、ROM、RAM、複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、前記主制御基板200および前記遊技ボタンスイッチ(操作手段)67とを結ぶ入力回路と、ランプ制御基板215や音声制御基板220とを結ぶ出力回路を備えている。前記サブ制御基板210は、前記主制御基板200から制御信号(コマンド)を受信して表示装置10を制御すると共に他の制御基板(ランプ制御基板215,音声制御基板220)に制御信号を出力する。また、前記サブ制御基板210には前記遊技ボタンスイッチ(操作手段)67の操作による信号も入力されるように構成されている。
前記サブ制御基板210が前記主制御基板200から受信する制御信号(コマンド)には、変動コマンドの他に前記特別図柄表示部11に対する停止図柄データや前記ランプ制御基板215や音声制御基板220に対する制御信号等が含まれ、その制御信号の内容に合わせて遊技の制御を行っている。また、前記サブ制御基板(演出制御基板)210のROMは制御用のプログラム(制御手段)やデータ定数、変動パターンテーブルや複数の図柄テーブル等が記憶され、また前記RAMは各種データの記憶領域とCPUによる作業領域を有している。前記サブ制御基板(演出制御基板)210は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
ランプ制御基板215は、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータと、前記サブ制御基板(演出制御基板)210と結ぶ入出力回路と、ランプ中継基板と結ぶ入出力回路等で構成され、前記サブ制御基板210から出力される制御信号に基づいて、装飾ランプ等のランプ装置の点灯を制御する。前記ランプ制御基板215は、電源基板250から電源供給を受けて作動する。
音声制御基板220は、前記サブ制御基板210と電気的接続手段で接続され、前記サブ制御基板210から出力される信号により音声信号を合成し、アンプに出力する。アンプは音声信号を増幅してスピーカ38に出力する。
払出制御基板240は、前記主制御基板200と電気的接続手段で接続され、前記主制御基板200から出力される制御信号を受信して払出装置281を制御する。前記払出制御基板240は電源基板250から供給される電源によって作動する。
電源基板250は、外部から供給される電源AC24Vを遊技機の各部に必要な直流34V、直流12V、直流5V等の各電源に変換して各制御基板等へ供給する。
また、発射制御基板260は、前記発射装置64における発射モータの制御を行う。
ここで前記遊技機1における遊技について簡略に説明する。前記遊技機1においては、電源投入後所定の契機が成立するまでの間(乱数値取得条件が成立するまでの間)、あるいは予め設定された所定時間(例えば30分間)前記始動入賞口42に入賞しなかった場合(すなわち所定期間当否判定が行われなかった場合)に、待ち受け画面としてのデモンストレーション画像が前記表示装置10の特別図柄表示部11に表示される。
前記遊技領域6へ向けて発射装置64により発射された遊技球が、前記種々の入賞口に入賞すると入賞口に応じた所定数の遊技球が賞球として上側球受け皿36に払い出される。また、前記普通図柄変動開始用ゲート55を遊技球が通過すると、前記普通図柄表示部50で普通図柄が変動を開始し、所定時間変動後に停止する。その際、普通図柄の当たり判定結果が小当たりの場合には、小当たり普通図柄、この例では奇数で停止し、前記始動入賞口42の2つの可動片42a,42bが背面の始動入賞口用ソレノイドによって略垂直で入賞し難い狭小開放状態(通常状態)から略V字形(逆ハの字形)の入賞し易い拡開開放状態に変化し、遊技球が入賞し易くなる。そして、前記始動入賞口42に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が賞球として払い出される。
前記始動入賞口42に遊技球が入賞(乱数値取得条件が成立)すると、判定用基本乱数値及び大当たり図柄乱数値等が取得され、前記取得された判定用基本乱数値に基づいて変換された判定用乱数値により大当たりの当否判定が行われ、当否判定後に前記特別図柄表示部11で特別図柄(判定図柄)が変動を開始し、所定時間変動後にそれぞれ停止表示される。
前記大当たりの当否判定結果が大当たりの場合には、前記特別図柄表示部11に左、中、右特別図柄がぞろ目で揃って停止し、通常遊技より多くの賞を付与する(本実施例では遊技者の獲得遊技球数が多くなる)特別遊技が実行される。一方、外れの場合には左、中、右特別図柄がぞろ目とならず、外れ図柄で表示される。特別遊技(大当たり遊技)状態になると、前記大入賞口45の開閉板46が開いて遊技領域6の表面を落下してくる遊技球を受け止め易くして、大入賞口45へ入賞可能にし、該大入賞口45への入賞があると、所定数の遊技球が賞球として払い出される。前記開閉板46は、所定時間(例えば29.5秒)経過後、或いは入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じるようにされている。また、前記大入賞口45の開放中又は大入賞口45が閉じてから約2秒以内に、大入賞口内の特定領域入賞口47への入賞球が検出されると、前記大当たりを再度繰り返す継続権利が発生し、所定最高ラウンド数(例えば最高15ラウンド)、前記開閉板46の開放を繰り返すようになっている。
前記大当たりには通常大当たりと確変大当たりとがある。通常大当たりの場合には、特別遊技の終了後、次の大当たりの確率が低確率(本実施例では662/65536)とされるのに対して、確変大当たりの場合には、特別遊技の終了後に次の大当たりの確率が高確率(本実施例では7282/65536)に設定される。前記通常大当たりの場合には、前記特別図柄表示部11に『2,2,2』等、偶数のぞろ目からなる通常大当たり図柄(通常大当たり判定図柄)が表示され、一方、確変大当たりの場合には、前記特別図柄表示部11に『1,1,1』等、奇数のぞろ目からなる確変大当たり図柄(特別大当たり判定図柄)が表示される。
次に、前記遊技機1の制御処理に関して説明する。前記主制御基板200に設けられる乱数用カウンタとして、前記乱数生成回路201の第1カウンタ回路206及び第2カウンタ回路208からなるものの他に、大当たり図柄乱数用カウンタ、リーチ乱数用カウンタ、特別図柄データ乱数用カウンタ、変動態様カウンタ、普通図柄乱数用カウンタ等がある。
前記乱数生成回路201の第1カウンタ回路206及び第2カウンタ回路208は、主制御基板200の制御処理とは別個に作動し、‘0’〜‘65535’の判定用基本乱数値を作成する。前記判定用基本乱数値は、電源投入時‘0’からスタートし、0.1μs毎に1加算され、‘65535’になると次に‘0’に更新されて、再び0.1μs毎に1加算される。前記判定用基本乱数値は前記始動入賞口42への入賞に起因して取得され、その取得値から判定用乱数値生成処理で作成された前記判定用乱数値が、前記低確率状態時には大当たり乱数値として設定されている1001〜1662の乱数値の範囲にあれば大当たりとなり、一方、高確率(確変状態)の場合には、大当たり乱数値として設定されている1001〜8282の乱数値の範囲にあれば大当たりとなる。
大当たり図柄乱数用カウンタは、前記当否判定結果が当たりの場合に、前記特別図柄表示部11に確定停止して揃う大当たり図柄組合せを決定するものであり、‘0’〜‘11’の乱数からなる。この大当たり図柄乱数値は、電源投入時に‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1加算され、‘11’に至ると次には‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。大当たり図柄乱数は前記始動入賞口42への入賞に起因して取得される。前記大当たり図柄乱数には、大当たりの当否判定結果が当たりの場合に、前記特別図柄表示部11で停止表示される大当たり図柄組合せが割り当てられている。本実施例では、‘0’の場合には大当たり図柄組合せが‘1,1,1’となる1のぞろ目(全図柄同一)、‘1’の場合には‘2,2,2’となる2のぞろ目、‘2’の場合には‘3,3,3’となる3のぞろ目、‘3’の場合には‘4,4,4’となる4のぞろ目、‘4’の場合には‘5,5,5’となる5のぞろ目、‘5’の場合には‘6,6,6’となる6のぞろ目、‘6’の場合には‘7,7,7’となる7のぞろ目、‘7’の場合には‘8,8,8’となる8のぞろ目、‘8’の場合には‘9,9,9’となる9のぞろ目、‘9’の場合には‘10,10,10’となる10のぞろ目、‘10’の場合には‘11,11,11’となる11のぞろ目、‘11’の場合には‘12,12,12’となる12のぞろ目からなる大当たり図柄組合せが割り当てられている。
リーチ乱数用カウンタは、前記大当たりの当否判定結果が外れとなる場合において、リーチ状態を経るか否かを決めるリーチ有無決定用のものであり、‘0’〜‘126’の乱数からなる。本実施例におけるリーチ状態は、前記特別図柄表示部11で変動停止表示される左特別図柄、中特別図柄及び右特別図柄のうち、最後に停止表示される特別図柄(例えば中特別図柄)を除いて他の特別図柄(例えば左特別図柄と右特別図柄)が同一となる状態(最終停止図柄を除いて大当たりの特別図柄組み合わせと等しくなる状態であり、最終的に大当たりとなる場合と外れとなる場合が含まれる状態)をいう。このリーチ乱数は、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、数値が‘126’に至ると、次に‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。リーチ乱数は、前記始動入賞口42への入賞に起因して取得され、当否判定結果が外れの場合に、その数値が予め決定されているリーチ成立数値と対比されてリーチ有無が判断される。本実施例ではリーチ成立数値は、‘5’,‘17’,‘28’,‘40’,‘51’,‘63’,‘74’,‘86’,‘97’,‘109’,‘120’に設定されている。
特別図柄データ乱数用カウンタは、前記大当たりの当否判定結果が外れとなる場合において、前記特別図柄表示部11に確定停止表示する外れ図柄組合せ(外れ判定図柄)の決定に用いられるものであり、前記特別図柄表示部11に停止表示する左特別図柄を決定する特別図柄データ1の乱数用カウンタと、中特別図柄を決定する特別図柄データ2の乱数用カウンタと、右特別図柄を決定する特別図柄データ3の乱数用カウンタとより構成され、各特別図柄データ乱数用カウンタは、‘0’〜‘11’の乱数からなる。
前記特別図柄データ1の乱数は、電源投入時に‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに
‘1’ずつ加算され、‘11’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。また、前記特別図柄データ2の乱数は、電源投入時に‘0’から始まって、前記特別図柄データ1の乱数が‘0’に書き換えられる際に‘1’ずつ加算され、‘11’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。さらに、前記特別図柄データ3の乱数は、電源投入時に‘0’から始まって、前記特別図柄データ2の乱数が‘0’に書き換えられる際に‘1’ずつ加算され、‘11’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。これによって、特別図柄データ1〜3の乱数範囲が同一であっても、当該特別図柄データ1〜3の乱数が同期(同一の組合せで加算)するのを避けることができる。
前記特別図柄データ1〜3の各乱数は‘0’の場合には1、‘1’の場合には2、‘2’の場合には3というように、当否判定結果の外れ時に前記特別図柄表示部11に停止表示される左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄からなる判定図柄が割り当てられている。前記特別図柄データ1〜3の乱数は、前記始動入賞口42への入賞に起因して取得され、取得した特別図柄データ1〜3の乱数の組合せによって、外れ時に前記特別図柄表示部11に表示される左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄からなる判定図柄が定まる。
演出乱数用カウンタは、第1、第2変動パターンテーブルから変動パターンを選択する際に用いられるものであり、‘0’〜‘198’の演出乱数値を備える。この演出乱数値は、遊技機1の電源投入時に
‘0’から始まり、後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、数値が‘198’に至ると、次に‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。演出乱数値は、前記始動入賞口42への入賞に起因して取得される。
前記第1,第2変動パターンテーブルには、表1、表2に示すように複数の変動パターンが設けられている。各変動パターンには、演出乱数値の範囲、特別図柄の変動時間、テーブル内での出現率が設定されている。前記演出乱数値の範囲は、各テーブルにおいて変動パターンが選択されることとなる演出乱数の値である。例えば、大当たりの当否判定結果が当たりの場合に、演出乱数値が‘0’〜‘194’であれば変動パターン1が選択され、演出乱数値が‘195’〜‘198’であれば変動パターン2が選択され、一方、大当たりの当否判定結果が外れの場合に、演出乱数値が‘0’であれば変動パターン1が選択され、演出乱数値が‘1’〜‘18’であれば変動パターン2が選択され、演出乱数値が‘19’〜‘198’であれば変動パターン3が選択される。また、前記テーブル内での出現率は、各変動パターンの出現率であり、前記演出乱数の範囲から計算された値である。
Figure 2009201866
Figure 2009201866
前記取得された判定用基本乱数値、大当たり図柄乱数値、リーチ乱数値、特別図柄データ乱数値、演出乱数値については、それぞれ最大4個、前記主制御基板200のRAMにおける該当領域に、前記保留球数と対応させて格納され、順次使用される。
普通図柄乱数用カウンタは、小当たりを判定するもので、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに
‘1’ずつ加算され、‘9’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。この普通図柄乱数は、前記普通図柄変動開始用ゲート55を通過した遊技球を前記普通図柄変動開始スイッチで検出するごとに取得され、最大4個まで前記主制御基板200のRAMの普通図柄乱数値記憶領域に格納される。
また、前記普通図柄乱数には、普通図柄が割り当てられている。前記普通図柄乱数値‘0’には普通図柄の‘0’、‘1’には‘1’、‘2’には‘2’等のように割り当てられている。本実施例では、小当たりの当たり確率は1/2となっており、具体的には、前記普通図柄乱数の取得乱数値が奇数である場合、小当たりになり、前記始動入賞口42の拡開開放を行うようになっている。また、前記普通図柄乱数の取得乱数値がその他の場合には小当たりとならず、前記始動入賞口42が前記入賞し難い狭小開放状態のままとされる。
前記主制御基板(主制御回路)200に設けられる主なフラグとして、この実施例では大当たりフラグ、大当たり終了フラグ、確変フラグ、電源断フラグ等が挙げられる。これらのフラグは、初期設定時には全てOFFにされる。
前記主制御基板(主制御回路)200は、前記ROMに記憶されているプログラム(遊技手順)において予め定められている遊技手順に従って前記CPU(制御手段)がメイン処理Mを行う。図5はメイン処理Mのフローチャートである。
メイン処理Mでは、まずCPU等の初期設定処理(S10)が行われる。CPU等の初期設定処理(S10)では、スタックの設定、割り込み時間の設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTCの設定等が行われる。次に、電源断信号がONでRAM内容が正常か判断され(S20)、正常でなければRAMの初期化が行われ(S30)、正常であればRAMの初期化が行われない。次に、割り込み禁止処理(S40)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S50)、割り込み許可処理(60)が行われ、その後にループ処理が行われている間に4ms毎に割り込み処理(S100)が実行される。
メイン処理Mは繰り返し行われるが、CPU等の初期設定処理(S10)、電源断信号ON、RAM内容正常かの判断(S20)及びRAMの初期化(S30)については、電源投入時及びリセット処理時のみに必要な初期制御手順であり、最初の1巡目のみに実行され、その後は実行されないが、周知であるので詳細は省略する。割り込み禁止処理(S40)では、4msecごとに割り込み処理(S100)が入ってきても、割り込み許可となるまで、割り込みを禁止する。普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S50)では、前記判定用基本乱数値を除く種々の乱数が普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S50)ごとに1加算され、前記のように各乱数の設定上限値に至ると次に‘0’に戻って再び加算が行われる。更新された乱数は前記主制御基板200のRAMに記憶される。なお、前記判定用基本乱数値については、前記乱数生成回路201によって生成更新される。また、前記乱数生成回路201によって行われる判定用基本乱数値の更新は、前記普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S50)の実行周期よりも早い0.1μsの周期に設定されている。割り込み許可処理(S60)では、4msecごとに入ってくる割り込み処理(S100)に対して許可をする。前記割り込み禁止処理(S40)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S50)、割り込み許可処理(S60)及び割り込み処理(S100)は、前記初期制御手順の後に行われる遊技制御手順であり、遊技制御手順では通常の遊技を行う時に実行される。
割り込み処理(S100)では、図6に示すように、まず出力処理(S110)が行われる。出力処理(S110)では、各処理により前記主制御基板200の出力バッファに記憶されたコマンド(制御信号)等が、対応する制御基板等へ出力される。ここで出力されるコマンド(制御信号)等には、演出乱数値、大当たり図柄データ、大当たり判定データ、外れ図柄データ等が挙げられる。続く入力処理(S120)では、遊技機1に設けられている種々のセンサ(各入賞口の検出スイッチ等)が検知した場合の信号入力が行われる。また、次の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S130)では、前記メイン処理Mにおけるループ処理内で行われている普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S50)と同様に、前記判定用基本乱数値を除く乱数の更新処理が行われる。
始動入賞口スイッチ検出処理(S140)では、図7に示すように、まず前記始動入賞口42に遊技球が入賞した(乱数値取得条件が成立した)か否か、すなわち始動入賞口42に遊技球の入球があって前記始動入賞口検出スイッチで遊技球が検出されたか否か判断され(S140−1)、前記始動入賞口42に入賞していなければ、この始動入賞口スイッチ検出処理(S140)を終了する。一方、前記始動入賞口42に入賞している場合には、次に前記主制御基板200のRAMに記憶されている前記特別図柄用保留球数が設定数の4以上か確認される(S140−2)。前記特別図柄用保留球数が4以上であれば、この始動入賞口スイッチ検出処理(S140)を終了し、それに対して4未満であれば、前記特別図柄用保留球数に前記始動入賞口スイッチで検出された遊技球検出数1が加算される(S140−3)。続いて、判定用基本乱数値取得変換処理(S140−4)と特別図柄関係乱数値取得処理(S140−5)が行われ、その後にこの始動入賞口スイッチ検出処理(S140)が終了する。
前記判定用基本乱数値取得変換処理(S140−4)は、本発明における判定用乱数値生成処理にも相当する。前記判定用基本乱数値取得変換処理(S140−4)では、図8に示すように、前記乱数生成回路201の第1カウンタ回路206で生成更新される下位ビット値の取得(S140−4−1)と、前記第2カウンタ回路206で生成更新される上位ビット値の取得(S140−4−2)が行われる。取得した上位値は、前記主制御基板200のRAMに設けられている変換作業用データ1にセットされ、一方、取得した下位値は、前記主制御基板200のRAMに設けられている変換作業用データ2にセットされる(S140−4−3)。次に前記作業用データ1(上位値)におけるビット3とビット5、前記作業用データ2(下位値)におけるビット3、ビット5、ビット6、ビット7がオフ(書き換え可)にされる(S140−4−4)。次に前記作業用データ1(上位値)におけるビット3の値とビット5の値の入れ替えが行われると共に、前記作業用データ2(下位値)におけるビット3の値とビット5の値の入れ替え、及びビット6の値とビット7の値の入れ替えが行われ、前記ビットの値を入れ替えた後の作業用データ1を上位値、前記ビットの値を入れ替えた後の作業用データ2を下位値とする判定用乱数値が生成される(S140−4−5)。
前記生成された判定用乱数値は、現在の特別図柄用保留球数と対応するRAMアドレスにセーブされる(S140−4−6)。なお、現在の特別図柄用保留球数と対応するRAMアドレスに判定用乱数値がセーブされるとは、例えば現在の特別図柄用保留球数が1の場合には特別図柄用保留球数1と対応するRAMアドレスに判定用乱数値がセーブされ、特別図柄用保留球数が2の場合には特別図柄用保留球数2と対応するRAMアドレスに判定用乱数値がセーブされることを意味する。
また、前記S140−4の判定用基本乱数値取得変換処理(判定用乱数値生成処理)では、前記乱数生成回路から入力された前記第1カウンタ回路の下位複数ビットのうち少なくとも2つのビットを入れ替えると共に前記乱数生成回路から入力された前記第2カウンタ回路の上位複数ビットのうち少なくとも2つを入れ替えて前記判定用乱数値を生成しているが、それに代えて、前記S140−4の判定用基本乱数値取得変換処理(判定用乱数値生成処理)において、前記乱数生成回路から入力された前記第1カウンタ回路の下位複数ビットと前記第2カウンタ回路の上位複数ビットのうちそれぞれ少なくとも1つを入れ替えて前記判定用乱数値を生成するようにすることもできる。
前記特別図柄関係乱数取得処理(S140−5)では、前記RAMに記憶されている特別図柄関係の更新乱数値(前記判定用基本乱数値を除く)が取得され、現在の特別図柄用保留球数と対応するRAMアドレスに取得乱数がセーブ(記憶)される。ここで取得される乱数値は、大当たり図柄乱数値、リーチ乱数値、特別図柄データ乱数値、演出乱数値である。なお、現在の特別図柄用保留球数と対応するRAMアドレスに取得乱数値がセーブされるとは、例えば現在の特別図柄用保留球数が1の場合には特別図柄用保留球数1と対応するRAMアドレスに取得乱数値がセーブされ、特別図柄用保留球数が2の場合には特別図柄用保留球数2と対応するRAMアドレスに取得乱数値がセーブされることを意味する。
普通動作処理(S150)では、前記更新されてRAMに記憶されている普通図柄乱数値が取得されて、小当たりの判定や普通図柄表示部50での普通図柄の停止表示、始動入賞口42の開閉等、小当たりに関する処理が行われるが、本発明を理解する上で重要ではないため、詳細な説明を省略する。
特別動作処理(S160)では、図9に示すように、まず特別外れ図柄作成処理(S160−1)が行われる。特別外れ図柄作成処理(S160−1)では、図10に示すように、前記始動入賞口スイッチ検出処理(S140)において取得されてRAMに記憶されている特別図柄データ1のアドレス値が格納元アドレス値にセットされ(S160−1−1)、続いて、前記始動入賞口スイッチ検出処理(S140)において取得されて前記RAMに記憶されている特別図柄データ3が判定値としてロードされ(S160−1−2)、前記判定値としての特別図柄データ3の乱数値と前記格納元アドレス値に記憶されている特別図柄データ1の乱数値が一致するか否か判断される(S160−1−3)。一致すればこの特別外れ図柄作成処理(S160−1)が終了して特別外れ図柄データが更新されず、一致しない場合には、前記RAMにおける特別外れ図柄のデータ格納先アドレス値と、特別外れ図柄として転送される特別図柄データ1〜3のアドレス値がセットされ(S160−1−4)、続いて前記特別図柄データ1〜3の乱数値に割り当てられている特別図柄が、前記特別外れ図柄のデータ格納先に転送されて特別外れ図柄1〜3として格納されることにより特別外れ図柄データが更新され(S160−1−5)、その後にこの特別外れ図柄作成処理(S160−1)が終了する。なお、特別外れ図柄1は大当たり判定結果が外れ時に前記特別図柄表示部11で停止表示される左特別図柄、特別外れ図柄2は大当たり判定結果が外れ時に前記特別図柄表示部11で停止表示される中特別図柄、特別外れ図柄3は大当たり判定結果が外れ時に前記特別図柄表示部11で停止表示される右特別図柄に対応する。
図9に示すように、前記特別動作処理(S160)では、前記特別外れ図柄作成処理(S160−1)の後に特別動作ステータスが1〜4の何れであるか判断される(S160−2〜160−4)。前記特別動作ステータスが1の場合には特別図柄待機処理(S160−5)が行われ、それに対して前記特別動作ステータスが2の場合には変動中処理(S160−6)が行われ、前記特別動作ステータスが3の場合には特別図柄確定処理(S160−7)が行われ、前記特別動作ステータスが4の場合には特別電動役物処理(S160−8)が行われる。
前記特別図柄待機処理(S160−5)では、図11に示すように、前記特別図柄用保留球数が0か否か判断され(S160−5−1)、特別図柄用保留球数が0の場合には前記特別図柄表示部11が特別図柄の変動中ではない待機画面(待ち受け画面)中か否か判断され(S160−5−7)、待機画面(待ち受け画面)中であれば、この特別図柄待機処理(S160−5)が終了し、一方、待機画面(待ち受け画面)中ではない場合には前記特別図柄表示部11を待機画面(待ち受け画面)にする設定処理が行われ(S160−5−8)、その後にこの特別図柄待機処理(S160−5)が終了する。なお、待機画面にする設定処理は、この設定処理がなされてから所定時間の間、始動入賞口42に遊技球が入賞しない場合に、待ち受け画面をセットさせる待ち受けコマンドがサブ制御基板210に出力されるようにする処理である。
それに対して前記S160−5−1で特別図柄用保留球数が0ではないと判断された場合には、特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)が行われる。特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)では、図12に示すように、まず、前記主制御基板200のRAMに記憶されている前記判定用乱数値が判定値としてロードされる(160−5−2−1)と共に、前記高確率時及び低確率時における大当たり乱数値(大当たり成立数値)を定めた大当たり判定値テーブルが格納されているRAMのアドレスがセットされる(S160−5−2−2)。続いて現在確変中(高確率状態中)か否かが判断される(S160−5−2−3)。前記確変中か否かは、前記主制御基板200に設けられている確変フラグがON(高確率状態)かOFF(低確率状態)かによって判断される。前記確変中の場合には、高確率状態時における大当たり乱数値(大当たり成立数値)と前記ロードされた判定用乱数値が一致するか否かにより大当たりか否か判断され(S160−5−2−4)、一方、確変中ではない、すなわち低確率状態時には、低確率状態時における大当たり乱数値(大当たり成立数値)と前記ロードされた判定用乱数値が一致するか否かにより大当たりか否か判断され(S160−5−2−5)、一致すれば大当たりと判断されて、前記主制御基板200に設けられている大当たりフラグがONにセットされる(S160−5−2−6)。前記取得した判定用乱数値が大当たりか否かの判断は、取得した判定用乱数値が、前記大当たり乱数値の最小値(最小判定値)から前記大当たり乱数値の最大値(最大判定値)の範囲内にあるか否かにより行われ、前記範囲内にあれば大当たりとされ、その範囲外であれば外れとされる。その後、この特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)が終了する。なお、前記S160−5−2−4あるいはS160−5−2−5で大当たりではないと判断されると、大当たりフラグをONにすることなく、この特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)が終了する。前記特別図柄大当たり処理は本発明における当否判定手段の処理に相当する。
前記特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)の後、特別図柄選択処理(S160−5−3)が行われる。特別図柄選択処理(S160−5−3)では、図13に示すように、前記大当たりフラグがON(大当たり)か否か判断され(S160−5−3−1)、大当たりフラグがON(大当たり)の場合には、前記大当たり図柄乱数値に基づく図柄が、前記特別図柄表示部11で停止表示する大当たり図柄としてセットされ(S160−5−3−2)、その後にこの特別図柄選択処理(S160−5−3)が終了する。
一方、大当たりフラグがOFF(外れ)の場合には、前記始動入賞口スイッチ検出処理(S140)で取得されて前記主制御基板200のRAMに記憶されているリーチ乱数値がロードされて、前記リーチ成立数値と一致するか否か確認され(S160−5−3−3)、一致すればリーチ有りとなり、前記始動入賞口スイッチ検出処理(S140)で取得されて前記主制御基板200のRAMに記憶されている特別図柄データ1が前記特別図柄表示部11で停止表示される左右の特別図柄としてセットされ(S160−5−3−4)、続いて特別図柄データ1に1が加算され(S160−5−3−5)、加算後のものが前記特別図柄表示部11で停止表示される中特別図柄としてセットされる(S160−5−3−6)。その後、この特別図柄選択処理(S160−5−3)が終了する。
それに対して前記ロードされたリーチ乱数値がリーチ成立数値と一致しない場合、すなわちリーチ無しと判断された場合には、前記特別外れ図柄作成処理(S160−1)において作成された特別外れ図柄1〜3のセット(格納)されているアドレス値が、格納元アドレス値としてセットされ(S160−5−3−7)、続いて格納先アドレス値として特別停止図柄1〜3のアドレスがセットされ(S160−5−3−8)、それぞれの格納元アドレスから対応する格納先アドレスにデータが転送され(S160−5−3−9)、その後にこの特別図柄選択処理(S160−5−3)が終了する。なお、特別停止図柄1は前記特別図柄表示部11で停止表示される左特別図柄、特別停止図柄2は前記特別図柄表示部11で停止表示される中特別図柄、特別停止図柄3は前記特別図柄表示部11で停止表示される右特別図柄に対応する。
前記特別図柄選択処理(S160−5−3)に次いで特別図柄変動パターン作成処理(S160−5−4)が行われる。前記特別図柄変動パターン作成処理(S160−5−4)では、図14に示すように、まず大当たりフラグがONにセットされているか確認され(S160−5−4−1)、大当たりフラグがONの場合は前記第1変動パターンテーブルによる変動パターンが選択され(S160−5−4−2)、一方、大当たりフラグがOFFの場合は第2変動パターンテーブルによる変動パターンが選択され(S160−5−4−3)、その後にその他の処理(S160−5−4−4)が行われ、この特別図柄変動パターン選択処理(S160−5−4)が終了する。前記第1及び第2変動パターンテーブルには、表1、表2のように、変動時間が異なる複数の変動パターンがそれぞれ設けられ、また前記複数の変動パターンにはそれぞれ所定範囲の演出乱数値が設定されている。前記第1変動パターンテーブル及び第2変動パターンテーブルからの変動パターンの選択は、前記演出乱数用カウンタから取得された演出乱数値と、前記各変動パターンに設定されている演出乱数値と対比して、一致する変動パターンが選択される。なお、選択された変動パターンに設定されている変動時間等は出力バッファにセットされ、前記出力処理(S110)において、サブ制御基板210へコマンド(制御信号)として出力される。
前記特別図柄変動パターン作成処理(S160−5−4)に次いで、特別図柄乱数シフト処理(S160−5−5)が行われる。この特別図柄乱数シフト処理(S160−5−5)では、前記RAMの特別図柄用保留球数のデータ記憶領域において、ロード(読み出し)順位一位のアドレスの記憶領域に記憶されていた特別図柄用保留球数のデータが、先の処理によりロードされて空席となることに起因して、ロード順位が二位以降のアドレスに記憶されている特別図柄用保留球数のデータについて、ロード順位を一つずつ繰り上げるアドレスのシフトが行われる。具体的には、図15に示すように、まず、前記主制御基板200のRAMに記憶されている前記特別図柄用保留球数から1減算(例えば保留球数2のものは1にされ、3のものは2にされる等)され(S160−5−5−1)、次に各保留球数に対応するデータが各保留球数から1減算した保留球数のRAMアドレスにシフトされ(S160−5−5−2)、続いて最上位(ロード順位が最後、本実施例では4個目)の特別図柄用保留球数に対応するRAMアドレスに0がセットされる(S160−5−5−3)。
前記特別図柄乱数シフト処理(S160−5−5)に次いで、特別図柄変動開始処理(S160−5−6)が行われる。特別図柄変動開始処理(S160−5−6)では、特別動作ステータスが2に設定されると共にその他特別図柄の変動開始に必要な処理が行われる。前記特別図柄変動開始処理(S160−5−6)の後に、前記特別図柄待機処理(S160−5)が終了する。
前記特別動作ステータスが2の場合に行われる変動中処理(S160−6)では図16に示すように、まず特別図柄の変動時間が終了したか否か判断され(S160−6−1)、変動時間が終了していなければこの変動中処理(S160−6)が終了する。一方、変動時間が終了していれば変動停止図柄用のテーブルがセットされる(S160−6−2)と共に、変動停止図柄のデータが格納され(SS160−6−3)、続いて特別動作ステータスが3にセットされ(S160−6−4)、その他必要な処理(S160−6−5)が行われた後に、この変動中処理(S160−6)が終了する。
前記特別動作ステータスが3の場合に行われる特別図柄確定処理(S160−7)では図17に示すように、まず大当たりフラグがONか否か、すなわち大当たりか否か判断される(S160−7−1)。大当たりフラグがON、すなわち大当たりの場合には、ラウンドカウンタがセットされ(S160−7−2)、特別動作ステータスが4にセットされた(S160−7−3)後、この特別図柄確定処理(S160−7)が終了する。一方、大当たりフラグがOFF、すなわち外れの場合には、特別動作ステータスが1にセットされた(S160−7−4)後、この特別図柄確定処理(S160−7)が終了する。
前記特別動作ステータスが4の場合に行われる特別電動役物処理(S160−8)では、図18及び図19に示すように、まず確変フラグがOFFにリセットされた(S160−8−1)後に、大当たり終了フラグがON(大当たり遊技終了)か否か判断される(S160−8−2)。そして、大当たり終了フラグがONではない、すなわち大当たり遊技終了ではない場合には現在大入賞口15が開放中か否か判断され(S160−8−3)、開放中ではなく閉鎖中の場合には大入賞口15の開放時間か否か判断される(SS160−8−4)。大入賞口15の開放時間の場合には大入賞口の開放処理が行われて(S160−8−5)、その後にこの特別電動役物処理(S160−8)が終了する。それに対して大入賞口15の開放時間となっていないときには、この特別電動役物処理(S160−8)が終了する。
一方、前記S160−8−3で大入賞口15が開放中と判断されると、大入賞口15に10個遊技球が入賞(S160−8−6)、若しくはラウンド終了時間(本実施例では30秒)経過(S160−8−7)の何れかであるか否か判断され、何れでもない場合にはそのままこの特別電動役物処理(S160−8)が終了し、それに対して大入賞口15に10個遊技球が入賞、若しくはラウンド終了時間経過の何れかである場合には、大入賞口閉鎖処理(S160−8−8)とラウンドカウンタの値から1減算する処理(S160−8−9)が行われる。なお、前記大入賞口閉鎖処理(S160−8−8)では、大入賞口閉鎖のコマンドが出力バッファにセットされる。続いて、ラウンドカウンタが0か否か判断され(S160−8−10)、ラウンドカウンタが0ではない場合には、そのままこの特別電動役物処理(S160−8)が終了し、それに対してラウンドカウンタが0の場合には、大当たり終了処理(S160−8−11)が行われ、前記RAMの特別図柄用保留球数記憶領域に記憶されている大当たり乱数データが、大当たり終了コマンドと共に前記ランプ制御基板215へ送信されるように出力バッファにセットされる。その後、大当たり終了フラグがONにされ(S160−8−12)、この特別電動役物処理(S160−8)が終了する。
それに対し、前記S160−8−2で大当たり終了フラグがON、すなわち大当たり終了と判断されると、大当たり終了フラグをOFFにセットする処理(S160−8−13)と、大当たりフラグをOFFにする処理(S160−8−14)が行われ、その後に停止図柄が確変図柄(本実施例では奇数のぞろ目)であるか判断される(S160−8−15)。そして、確変図柄の場合には、確変フラグがONにされる(S160−8−16)と共に、特別動作ステータスが1にセットされ(S160−8−17)、一方、確変図柄とは異なる場合には前記確変フラグをONにする処理(S160−8−16)をジャンプして特別動作ステータスが1にセットされ(S160−8−17)、この特別電動役物処理(S160−8)が終了する。
保留球数処理(S170)では、図20に示すように保留球数がロードされ(S170−1)、保留球数が出力バッファにセットされる(S170−2)。
電源断監視処理(S180)では、図21に示すように、電源断信号が入力したか判断され(S180−1)、入力していなければこの電源断監視処理(S180)が終了する。一方、電源断信号が入力している場合には、現在のデータ(状態)が前記主制御基板200のRAMに記憶され(S180−2)、次いで電源断フラグがONにされ(S180−3)、その後ループ処理が行われる。
その他の処理(S190)では、遊技に必要なその他の様々な処理が行われるが、本発明で特に関わりのない処理についての説明は省略する。
このように、本実施例によれば、乱数生成回路で生成された複数のビットで構成された判定用基本乱数値のビットを入れ替えて判定用乱数値を生成し、前記判定用基本乱数値のビットを入れ替えた判定用乱数値が、予め定められた連続する複数の乱数値と同一であれば当たりとするため、生成される判定用基本乱数値が昇順、降順に関わらず、判定用乱数値がランダムになり易くなり、当たり乱数値を狙った不正を防止することが可能となる。また、判定用乱数値は、判定用基本乱数値における定められた少なくとも2つのビットを入れ替えたものとしたことで、当たりとなる確率に変化は無く遊技の構成を保つことも可能である。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例えば、乱数生成回路は、遊技に必要な乱数値を降順に更新するものであってもよい。さらに本発明の遊技機はパチンコ遊技機に限定されるものではなく、操作手段を用いて演出が行われるものに適用可能である。
本発明の一実施例に係る遊技機の正面図である。 同遊技機の裏側を示す図である。 同遊技機の制御基板や装置等の接続を簡略に示すブロック図である。 図4は同遊技機のカウンタ回路の例を示すブロック図である。 同遊技機における主制御基板が行うメイン処理のフローチャートである。 同メイン処理用割り込み処理のフローチャートである。 同割り込み処理における始動入賞口スイッチ検出処理のフローチャートである。 同割り込み処理における判定用基本乱数値取得変換処理のフローチャートである。 同割り込み処理における特別動作処理のフローチャートである。 同割り込み処理における特別外れ図柄作成処理のフローチャートである。 同割り込み処理における特別図柄待機処理のフローチャートである。 同割り込み処理における特別図柄大当たり判定処理のフローチャートである。 同割り込み処理における特別図柄選択処理のフローチャートである。 同割り込み処理における特別図柄変動パターン作成処理のフローチャートである。 同割り込み処理における特別図柄乱数シフト処理のフローチャートである。 同割り込み処理における変動中処理のフローチャートである。 同割り込み処理における特別図柄確定処理のフローチャートである。 同割り込み処理における特別電動役物処理の第1フローチャートである。 同割り込み処理における特別電動役物処理の第2フローチャートである。 同割り込み処理における保留球数処理のフローチャートである。 同割り込み処理における電源断監視処理のフローチャートである。
符号の説明
1 遊技機
2 遊技盤
10 表示装置
11 特別図柄表示部
64 発射装置

Claims (5)

  1. 予め定められた遊技手順で遊技を制御する制御手段と、
    遊技に必要な乱数値を所定の範囲で昇順または降順に更新する乱数生成回路と、
    を備えた遊技機において、
    乱数値取得条件が成立したことに基づいて取得した前記乱数値に基づいた判定用乱数値の当否を判定する当否判定手段を備え、
    前記当否判定手段は前記乱数生成回路で生成される前記乱数値のうち予め定められた連続する複数の乱数値と同一の前記判定用乱数値を当たりとして判定し、
    前記乱数生成回路は前記乱数値として出力する複数のビットで構成された出力部を有すると共に前記制御手段は前記出力部の各ビットが入力される入力部を有し、
    前記遊技手順には前記入力部に入力された乱数値の各ビットのうち少なくとも常に定められた2つのビットを入れ替えて前記判定用乱数値を生成する判定用乱数値生成処理が含まれていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記乱数生成回路は、クロック信号を出力可能なクロック信号出力回路と、前記クロック信号出力回路より出力されるクロック信号をカウントするカウンタ回路とで少なくとも構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記乱数生成回路のカウンタ回路は第1カウンタ回路と第2カウンタ回路とを備え、
    前記第1カウンタ回路が下位複数ビットを構成すると共に前記第2カウンタ回路が上位複数ビットを構成し、
    前記第1カウンタ回路は初期値から最大カウント値まで前記クロック信号をカウントした後に初期値に更新してカウントを繰り返すと共に前記最大カウント値から前記初期値に更新する際に前記第2カウンタ回路に繰り上げ信号を出力するように構成され、
    前記第2カウンタ回路は前記繰り上げ信号をカウントするように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記判定用乱数生成処理は、前記乱数生成回路から入力された前記第1カウンタ回路の下位複数ビットのうち少なくとも2つのビットを入れ替えると共に前記乱数生成回路から入力された前記第2カウンタ回路の上位複数ビットのうち少なくとも2つを入れ替えて前記判定用乱数値を生成する処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記判定用乱数生成処理は、前記乱数生成回路から入力された前記第1カウンタ回路の下位複数ビットと前記第2カウンタ回路の上位複数ビットのうちそれぞれ少なくとも1つを入れ替えて前記判定用乱数値を生成する処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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