JP4364655B2 - ボックスファイル - Google Patents

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Description

この発明は、種々の書類やファイルなどを収納し、保管することができるボックスファイルに関し、特に例えば、運搬や不使用時には折り畳むことができ、且つ使用時には簡単に組み立てることができるボックスファイルに関する。
従来、梱包された状態で流通される時には折り畳まれ、使用時には折り畳まれた状態からワンタッチで箱体を形成するようにしたボックスファイルがある。
特許第2776254号 特許第2729597号
この従来のボックスファイルは、いずれもワンタッチの組み立ておよびワンタッチの折り畳みが可能なものであるが、底蓋が折り畳み時から箱体の状態に組み立てる時に底組みをしなければならない構造となっており、底蓋を構成する一方の底蓋片と他方の底蓋片とが切り込み部において係止させるように構成されているもので、比較的重い書類やファイルを入れた場合、係止されているのみのために脱係することがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、折り畳んだ状態から容易に組み立てることができ、且つ強度が比較的あるボックスファイルを提供することである。
この発明の請求項1にかかるボックスファイルは、正面板と底面板と背面板とを連設した第1箱部材と、前記正面板と背面板との間に架設されるための第1側面板および第2側面板と連結片とを具備する第2箱部材とを含み、前記第1箱部材と第2箱部材とは、前記正面板領域と底面板領域と背面板領域と第1側面板領域と第2側面板領域と連結片領域とを有する芯材と、前記芯材の表面から裏面に亘って前記芯材をくるむように貼られた表装材とからなり、前記第1の箱部材は、正面板および背面板と底面板との境界において、正面板および背面板が底面板を挟んで正面板の内面と背面板の内面とが対向して立設するための折曲線が形成され、前記第2の箱部材は、第1側面板と第2側面板とが、前記底面板と略々同一の幅で少なくとも背面板側は前記背面板とほぼ同一の高さに形成され、連結片が、第1側面板および第2側面板の正面側に折曲線を介して延設された正面連結片と、背面側に折曲線を介して延設された背面連結片と、底面側に折曲線を介して延設された底面連結片とを備え、前記底面連結片が、前記第1箱部材の底面板の内面に重ね合わせて固着され、且つ正面連結片が正面板の内面および背面連結片が背面板の内面において、第1側面板および第2側面板が正面板および背面板の両側近傍であって外にはみ出さない位置において、第1側面板および第2側面板と正面板および背面板とが固着具で固着されるように形成された、ボックスファイルである。
この発明の請求項2にかかるボックスファイルは、前記第2箱部材は、第1側面板と第2側面板とに分離され、第1側面板および第2側面板は、それぞれその下部に折曲線を介して底面連結片が連設された、請求項1に記載のボックスファイルである。
この発明の請求項にかかるボックスファイルは、第1側面板および第2側面板と背面連結片との間の折曲線は、背面連結片の内面と背面板の内面とが対向して重ね合わされるように、内側に折り曲げ可能に形成され、且つ底面連結片は、底面板の幅に対応する幅を有し、第1側面板および第2側面板との間の折曲線に連続して背面側の端縁より正面側端縁に亘って折曲線が形成され、該折曲線は、底面連結片の内側面同士が対向して折り畳めるように内側に折り曲げ可能に形成された、請求項1または請求項2に記載のボックスファイルである。
この発明の請求項にかかるボックスファイルは、第1箱部材の底面板の内側面に第2箱部材の底面連結片が固着され、第2箱部材の正面連結片および/または背面連結片は、正面板および/または背面板と切り離された状態で折り畳み可能に形成されるとともに、第2箱部材の正面連結片の外面と正面板の内面とが重ね合わされ、且つ第2箱部材の背面連結片の外面と背面板の内面とが重ね合わされ、正面連結片に形成された貫通孔と正面板に形成された貫通孔とがそれぞれ合わされ且つ背面連結片に形成された貫通孔と背面板に形成された貫通孔とがそれぞれ合わされるとともに、該貫通孔に固着具が嵌挿され該固着具によって正面連結片と正面板および背面連結片と背面板とが固着されて、箱状に組み立てられる、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のボックスファイルである。
この発明の請求項にかかるボックスファイルは、正面板および正面連結片の貫通孔は、背面板および背面連結片の貫通孔と高さ方向における位置および/または幅方向における位置が異なるように形成された、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のボックスファイルである。
この発明の請求項にかかるボックスファイルは、第2箱部材の第1側面板および第2側面板は、背面板と略々同一の高さで底面板と略々同一の幅に形成され、正面連結片および背面連結片は、第1側面板および第2側面板の高さ方向において第1側面板および第2側面板と同一の長さを備え、且つ第1側面板および第2側面板の上端から下端に亘って折曲線を介して連設された、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のボックスファイルである。
請求項1に記載の発明によれば、第1箱部材の底面板の内面に第2箱部材の底面連結片が重ね合わせて固着され、ボックスファイルの底面板が構成されるので、底面板は比較的強固で、使用時にはずれるなどの問題が生じることがない。
また、第1側面板および第2側面板と正面板および背面板とが固着されるように形成されているので、比較的簡単に底面板の正面側および背面側に正面板および背面板を立設することができ、且つ立設された底面板および背面板の間に第2箱部材の第1側面板および第2側面板を立設してボックス型を構成することができるので、その組み立てに際しては、比較的簡単に組み立てることができる。また、組み立てられる前には、第1箱部材の正面板および背面板と第2箱部材の第1側面板および第2側面板とは分離された状態で、正面板および背面板の内面と底面板の内面とが対向して重ねることができ、且つ第2箱部材の第1側面板および第2側面板もその間に重ねることができるようにすれば、比較的コンパクトに収納ができ、運搬や保管にも便利である。
さらに、第1箱部材と第2箱部材とは、芯材と該芯材の表面から裏面に亘って芯材をくるむように貼られた表装材とからなり、従来のボックスファイルのように比較的折れ曲がりやすい紙材からなるものとは異なり、全体的に堅牢なボックスファイルを構成することができる。
さらに、第1箱部材に第2箱部材が外側にはみ出ることなく、美しく強固に固定することができる。
請求項2の発明によれば、底面板と底面連結片との固着により底面板がより強固となる。
請求項の発明によれば、第1側面板および第2側面板と背面連結片との間の折曲線において第1側面板および第2側面板の内面と背面板の内面とが対向して重ね合わせられるように内側に折り曲げ可能に形成されているので、折り畳み時には、背面板に第1側面板および第2側面板を重ね合わせることができ、底面連結片の折曲線において第1側面板および第2側面板に連設された部分を内側に向けて折り曲げ折り畳むことができるので、比較的コンパクトに収納することができる。
請求項の発明によれば、運搬時や不使用時には比較的簡単にコンパクトに折り畳むことができ、且つ使用時には比較的簡単に組み立てボックスファイルとして用いることができる。
請求項の発明によれば、正面板および正面連結片の貫通孔と背面板および背面連結片の貫通孔の位置が異なるように形成されるので、該貫通孔に固着具が固定された時、ボックスファイルの外面に固着具の一部が突出しても、該ボックスファイルを複数隣接して並べたときに、固着具の飛び出た部分同士が触れ合うことなく、不要な隙間を生じることなく密に並べることができる。
請求項の発明によれば、第2箱部材の第1側面板および第2側面板は背面板と段差ができることなくその高さを統一して構成することができ、また、底面板と同一の幅に形成されているので正面板と背面板との間に密に側面板を立設し固定することができるので、ボックスファイルに隙間が生じることがない。
しかも、正面連結片と背面連結片とは、第1側面板および第2側面板とその高さ方向において略々同一の長さを備え、第1側面板および第2側面板の上端から下端に亘って折曲線を介して連設されているので、第1側面板および第2側面板が全体的に強度を増し、且つ表面板および背面板と強固に固着することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1は、この発明の一実施の形態であるボックスファイルの斜視図解図である。
図2は、この発明の一実施の形態であるボックスファイルの折り畳み時の斜視図解図である。図3は、第1箱部材の平面図解図である。図4は、第2箱部材の平面図解図である。図5は、第2箱部材の平面図解図である。図6は、図1図示ボックスファイルの正面図解図である。図7は、図1図示ボックスファイルの背面図解図である。図8は、図1図示ボックスファイルの平面図解図である。図9は、図1図示ボックスファイルの底面図解図である。図10は、図1図示ボックスファイルの右側面図解図である。図11は、図1図示ボックスファイルの左側面図解図である。
このボックスファイル10は、その上部が開放された横長の箱型で上部開口部12よりボックスファイル10内に書類やファイルなどを入れることができるように構成されたものである。
このボックスファイル10は、横長長方形状の正面板14と、該正面板14の下部に連設された横長長方形状の底面板16と、該底面板16の背面側に連設され前記正面板14と平行に垂直方向に立設された横長長方形状の背面板18とを具備する第1箱部材20を含む。
正面板14とそれと平行に設けられた背面板18との間に架設され、正面板14と背面板18の右端縁において右側面板を構成する第1側面板22および正面板14と背面板18の左端縁において左側面板を構成する第2側面板24と、該第1側面板22および第2側面板24と前記第1箱部材20の正面板14、底面板16および背面板18とを連結する連結片26とを具備する第2箱部材28を含む。
第1箱部材20は、図18に示すように、正面板領域14a と底面板領域16a と背面板領域18a とを有する芯材30と、前記芯材30の表面から裏面に亘って該芯材30をくるむように貼られた表装材32とからなり、表装材32の裏面側の端縁を覆うように芯材30の裏面に貼着された見返し紙34とを含む。
第1箱部材20は、正面板14および背面板18と底面板16との境界において、正面板14および背面板18が底面板16を挟んで正面板14の内面と背面板18の内面とが対向して立設するための直線状の折曲線36および直線状の折曲線38がそれぞれ平行となるように形成されている。
正面板14と底面板16との境界において形成された折曲線36および背面板18と底面板16との境界において形成された折曲線38は、第1箱部材20の幅方向において左端縁から右端縁に亘って連続して形成され、底面板16と正面板14および背面板18とを区画するとともに芯材30および表装材32を折り曲げることができるように構成されている。
第1箱部材20および第2箱部材28は、一方の側面板(右側面板)を構成する略々縦長長方形状の第1側面板22およびそれと対向する他方の側面板(左側面板)を構成する略々縦長長方形状の第2側面板24が、前記第1箱部材20の底面板16と略々同一の幅で背面板18と略々同一の高さに形成されている。
この第2箱部材28は、前記第1箱部材20と同様に、第1側面板22と第2側面板24と連結片26とを構成する領域を有する芯材40と、前記芯材40の表面から裏面に亘って該芯材40をくるむように貼られた表装材42とからなり、第2箱部材28の芯材40側の表面には表装材42の裏面側端縁を覆うように見返し紙44が貼着されている。
連結片26は、第1側面板22および第2側面板24の正面側に折曲線46を介して連設された正面連結片48と、背面側に折曲線50を介して連設された背面連結片52と、底面側に折曲線54を介して連設された底面連結片56とを含む。
第1側面板22および第2側面板24の正面側に連設された正面連結片48は、第1側面板22および第2側面板24の高さ方向において第1側面板22および第2側面板24と同一の長さを備え、第1側面板22および第2側面板24の上端から下端に亘って連設されている。
開口部12を形成する正面連結片48の開口端縁は、水平の上端縁と該水平の上端縁より内側に向かうにしたがって傾斜した傾斜端縁を備え、該傾斜端縁により開口部12の内側に向かうにしたがって広く開口して、正面板14の上部が広く開口するように構成されている。
背面連結片52は、第1側面板22および第2側面板24とその高さ方向において略々同一の長さを備え、第1側面板22および第2側面板24の上端から下端に亘って連続して形成された、正面略縦長長方形状である。
底面連結片56は、第1側面板22と第2側面板24とに分離され、第1側面板22および第2側面板24は、その下部に底面連結片56がそれぞれ連設されている。
底面連結片56は、底面板16の幅に対応する幅を有し、前記折曲線54に連続して背面側端縁より正面側端縁に亘って折曲線58が形成された、平面略長方形状の板体である。
この実施の形態においては、第2箱部材28は、第1側面板20と第2側面板24とが連結片26を構成する底面連結片56部分においてそれぞれが分離された2つの部材に分けられ、第1側面板22およびそれに連設された連結片26と第2側面板24およびそれに連設された連結片26とは線対称に形成されている。
第1側面板22の正面側に連設された正面連結片48(48a)は、第1側面板22の高さ方向において第1側面板22と同一の長さを備え、折曲線46(46a)を介して第1側面板22の上端から下端に亘って連設されている。
開口部12を形成する正面連結片48(48a)の開口端縁は、水平の上端縁と該水平の上端縁より右側に向かうにしたがって傾斜した傾斜端縁を備え、該傾斜端縁により開口部12の内側に向かうにしたがって広く開口するように構成されている。正面連結片48(48a)の底面側端縁48ueは、折曲線54の延長線と重なる直線状である。
第1側面板22の背面連結片52(52a)は、第1側面板22とその高さ方向において略々同一の長さを備え、折曲線50(50a)を介して第1側面板22の上端から下端に亘って連続して形成された、正面略縦長長方形状である。背面連結片52(52a)の底面側端縁52ueは、折曲線54の延長線より上方に傾斜している。
第1側面板22の底面連結片56(56a)は、折曲線54(54a)を介して第1側面板22に連設されている。
底面連結片56(56a)は、底面板16の幅に対応する幅を有し、前記折曲線54(54a)に連続して背面側端縁56reより正面側端縁56feに亘って折曲線58(58a)が形成された、平面略長方形状の板体である。
第2側面板24の正面側に連設された正面連結片48(48b)は、第2側面板24の高さ方向において第2側面板24と同一の長さを備え、折曲線46(46b)を介して第2側面板24の上端から下端に亘って連設されている。
開口部12を形成する正面連結片48(48b)の開口端縁48oeは、水平の上端縁と該水平の上端縁より左側に向かうにしたがって傾斜した傾斜端縁を備え、該傾斜端縁により開口部12の内側に向かうにしたがって広く開口するように構成されている。正面連結片48(48b)の底面側端縁48ueは、折曲線54の延長線と重なる直線状である。
第2側面板24の背面連結片52(52b)は、第2側面板24とその高さ方向において略々同一の長さを備え、折曲線50(50b)を介して第2側面板24の上端から下端に亘って連続して形成された、正面略縦長長方形状である。背面連結片52(52b)の底面側端縁52ueは、折曲線54の延長線より上方に傾斜している。
第2側面板24の底面連結片56(56b)は、折曲線54(54b)を介して第2側面板24に連設されている。
底面連結片56(56b)は、底面板16の幅に対応する幅を有し、前記折曲線54(54b)に連続して背面側端縁56reより正面側端縁56feに亘って折曲線58(58b)が形成された、平面略長方形状の板体である。
第1側面板22とそれに連設された背面連結片52(52a)との間の折曲線50(50a)は、第1側面板22の内面と背面板18の内面とが対向して重ね合わされるように、内側に折り曲げ可能に形成されている。
また、第1側面板22に連設された底面連結片56(56a)に形成された折曲線58(58a)は、底面連結片56(56a)の内側面同士が対向して重ね合わされるように内側に折り曲げ可能に形成されている。
したがって、第1側面板22は、第1側面板22と背面連結片52(52a)との間に形成された折曲線50(50a)において内側に折り曲げ可能であり、且つ底面連結片56(56a)に形成された前記折曲線50(50a)に連続する折曲線58(58a)によって底面連結片56(56a)が内側に向けて底面連結片56(56a)の内側面が対向するように重ね折り畳み可能であるので、第1の側面板22は背面板18と対向して重ね合わせることができる。
第2側面板24とそれに連設された背面連結片52(52b)との間の折曲線50(50b)は、第2側面板24の内面と背面板18の内面とが対向して重ね合わされるように、内側に折り曲げ可能に形成されている。
また、第2側面板24に連設された底面連結片56(56b)に形成された折曲線58(58b)は、底面連結片56(56b)の内側面同士が対向して重ね合わされるように内側に折り曲げ可能に形成されている。
したがって、第2側面板24は、第2側面板24と背面連結片52(52b)との間に形成された折曲線50(50b)において内側に折り曲げ可能であり、且つ底面連結片56(56b)に形成された前記折曲線50(50b)に連続する折曲線58(58b)によって底面連結片56(56b)が内側に向けて底面連結片56(56b)の内側面が対向するように重ね折り畳み可能であるので、第2側面板24は背面板18と対向して重ね合わせることができる。
第2箱部材28は、第1箱部材20の底面板16の内側面に、第2箱部材28の底面連結片56の外側面が重ね合わされて、鋲ないし接着剤によって固着されている。
この実施の形態においては、底面板16に穿設された4つの貫通孔80と該貫通孔80に対応した位置において底面連結片56に穿設された貫通孔82とを合わせ、該貫通孔80および貫通孔82に鋲84の足を嵌挿し、底面板16の内側面と底面連結片56の外側面とが鋲84の頭部をもって固定されて、第1箱部材20の底面板16と第2箱部材28の底面連結片56とが固着されている。
そして、第2箱部材28の背面連結片52(52a,52b)と第1箱部材20の背面板18とは固定され、且つ第2箱部材28の正面連結片48(48a,48b)と第1箱部材20の正面板14とが切り離された状態で折り畳まれる。
正面板14の右側縁近傍には、高さ方向に2箇所に分かれて適宜な間隔をおいて2つの貫通孔60aおよび62aが穿設され、且つ正面板14の左側縁近傍には、高さ方向に2箇所に分かれて適宜な間隔をおいて2つの貫通孔60bおよび62bが穿設されている。
また、正面板14の内側面に固定される正面連結片48にも、第1側面板22側は、その右側縁近傍において高さ方向に2箇所に分かれ前記正面板14の貫通孔60aおよび62aと同様な位置(高さ方向の位置および幅方向の位置において正面板の貫通孔60aおよび62aと対応する位置)に貫通孔64aおよび貫通孔66aが穿設され、且つ第2側面板24側は、その左側縁近傍において高さ方向に2箇所に分かれ前記正面板14の貫通孔60bおよび62bと同様な位置(高さ方向の位置および幅方向の位置において正面板の貫通孔60bおよび62bと対応する位置)に貫通孔64bおよび貫通孔66bが穿設されている。
背面板18の右側縁近傍には、高さ方向において適宜な間隔をおいて2つの貫通孔68aおよび貫通孔70aが穿設され、且つ左側縁近傍には、高さ方向において適宜な間隔をおいて2つの貫通孔68bおよび貫通孔70bが穿設されている。
また、背面板18の内側面に固着される背面連結片52にも、第1側面板22側は、その端縁近傍においてその高さ方向に適宜な間隔をおいて前記背面板18の貫通孔68aおよび貫通孔70aと同様な位置(高さ方向の位置および幅方向の位置において背面板の貫通孔68aおよび70aと対応する位置)において、貫通孔72aおよび貫通孔74aが穿設され、且つ第2側面板24側は、その端縁近傍においてその高さ方向に適宜な間隔をおいて前記背面板18の貫通孔68bおよび貫通孔70bと同様な位置(高さ方向の位置および幅方向の位置において背面板の貫通孔68bおよび70bと対応する位置)において、貫通孔72bおよび貫通孔74bが穿設されている。
なお、この実施の形態においては、正面板14の貫通孔60a,62a,60b、62bおよび正面連結片48に形成された貫通孔64a,66a,64b,66bと背面板18の貫通孔68a,70a,68b,70bおよび背面連結片52に穿設された貫通孔72a,74a,72b,74bとは、高さ方向における位置および幅方向における位置が異なるように形成されている。
そして、このボックスファイル10を組み立てる時に、第1側面板22を第1箱部材20に取り付けるためには、第1箱部材20の正面板14の内側面に第2箱部材28の正面連結片48aの外側面を重ね合わせ、且つ正面板14の貫通孔60aおよび貫通孔62aと正面連結片48aの貫通孔64aおよび貫通孔66aとを合わせ、別途準備した固着具90によって第1側面板22が正面板14および背面板18の右側縁からはみ出さず揃う位置において固着する。
さらに、第2側面板24を第1箱部材20に取り付けるためには、第1箱部材20の正面板14の内側面に第2箱部材28の正面連結片48bの外側面を重ね合わせ、且つ正面板14の貫通孔60bおよび貫通孔62bと正面連結片48bの貫通孔64bおよび貫通孔66bとを合わせ、別途準備した固着具90によって第2側面板24が正面板14および背面板18の左側縁からはみ出さず揃う位置において固着する。
また、第1箱部材20の背面板18の内側面に第2箱部材28の背面連結片52(52a)の外側面を重ね合わせ、背面板18の貫通孔68aおよび貫通孔70aと背面連結片52aの貫通孔72aおよび貫通孔74aとを合わせ、第1側面板22の右端縁が背面板18の右端縁よりはみ出さず揃う位置において、貫通孔68aおよび貫通孔70aと貫通孔72aおよび貫通孔74aに固着具90を嵌挿して背面板18と背面連結片52aとを固着する。
さらに、第1箱部材20の背面板18の内側面に第2箱部材28の背面連結片52(52b)の外側面を重ね合わせ、背面板18の貫通孔68bおよび貫通孔70bと背面連結片52bの貫通孔72bおよび貫通孔74bとを合わせ、第2側面板24の左端縁が背面板18の左端縁よりはみ出さず揃う位置において、貫通孔68bおよび貫通孔70bと貫通孔72bおよび貫通孔74bに固着具90を嵌挿して、背面板18と背面連結片52bとを固着する。
固着具90は、図13ないし16において示すように、平面円形状で半球状の頭部92の中央より円柱状脚部94が突出され、脚部94の先端に2つ割りになった先端を有する球状の膨出部96が形成された鋲98と、該鋲98の脚部94に嵌合される固着片100とからなる。
固着片100は、その中央に前記鋲98の膨出部96より小さな径の貫通孔102が形成され、膨出部96の2つ割り状になった部位の間隔を縮めるようにして貫通孔102に膨出部96を嵌挿し、固着具90の脚部94に嵌め込むように構成されている。
嵌挿された鋲98の膨出部96は、固着片100の貫通孔102の周縁の台座104に固定される。
この実施の形態においては、折り畳み時には、第1箱部材20の底面板16と第1側面板22の底面連結片56aおよび第2側面板24の底面連結片56bとを鋲84で固着し、且つ、第1箱部材20の背面板18と第1側面板22の背面連結片52aおよび第2側面板24の背面連結片52bとが固着具90で固着されており、第1箱部材20の正面板14と第1側面板22の正面連結片48aおよび第2側面板24の正面連結片48bとが分離された状態に組み立てられたノックダウン型とされている。
折り畳み時には、第2箱部材28の折曲線50および底面連結片56a,56bの折曲線58a,58bを内折り、すなわち、第1側面板22および第2側面板24が背面板18に重ね合わされるように折り曲げ、且つ第1箱部材20の正面板14と底面板16との間に折曲線36を内折り、すなわち、正面板14の内面を底面板16の内面とが対向するように折り曲げて、コンパクトな形状とする。
一方、使用者が折り畳み状態にあるボックスファイル10を組み立てて用いるときは、第1側面板22および第2側面板24を手前に引き、背面板18を起こして、底面板16より垂直に立てる。
そして、前記したように、正面板14と正面連結片48aおよび48bとを固着具90で固着すれば、ボックス型となり、組み立てが完了する。
次に、この第1箱部材20および第2箱部材28の製法について、主として図17ないし図24に基づいて説明する。
まず、第1箱部材20について説明すると、第1箱部材20を構成する正面板14に対応した正面板領域14a、底面板16に対応した底面板領域16aおよび背面板18に対応した背面板領域18aを合わせた形状のチップボール製芯材30を準備する(図17参照)。
そして、その芯材30の表面に綿生地からなり芯材30より外側に同一の幅ではみ出る略長方形の(芯材30と相似形の)表装材32を準備し、該表装材32を芯材30の表面に接合接着し、且つ芯材30の周縁より裏面に亘って芯材30をくるむように表装材32の端縁近傍を折り返し芯材30の裏面に貼着する(図18参照)。
さらに、表装材32は、芯材30の端縁よりわずかに内側に入った位置にまで貼られているので、芯材30の裏面側と表装材32の外周縁とを覆うように、見返し紙34を表装材32の裏面側を含め貼着する(図19参照)。
次に、芯材30を正面板14と底面板16と背面板18とに区画するために、折曲線36および折曲線38をそれぞれが平行となるように入れるとともに貫通孔60a,62a,60b,62bを穿設する。
折曲線36および38は、表装材32が貼着された芯材30の表面側から裏面側に向けて、トムソン刃110によって型押しして細い筋を凹設することにより、比較的硬質の芯材30を内側(裏面側)に折り曲げるための折曲線36および38が形成される(図20参照)。
而して、第1箱部材20が完成する。
第2箱部材28は、第1側面板22側と第2側面板24側とを別々に製造するが、第1側面板22および第2側面板24と連結片26とを合わせた大きさよりも大きな芯材素材40aを準備する(図21参照)。
そして、芯材素材40aの表面に芯材素材40aより外側に同一の幅ではみ出る芯材素材40aと相似形の表装材42を貼着し、表装材42の端縁近傍を芯材素材40aの裏面側に向けて折り曲げ、芯材素材40aの表面から裏面に亘って芯材素材40aをくるむように接着する(図22参照)。
芯材素材40aおよび表装材42は、前記第1箱部材20の芯材30および表装材32と同一素材を用いる。
なお、芯材素材40aの正面連結片48を構成する部位は、あらかじめ斜辺に沿ってその角が切り落とされて開口端縁48oe(上端縁および傾斜端縁を有する)が形成されたものを準備する。
次に、第2箱部材28の底面連結片56を形成するために、第1側面板22および第2側面板24の幅と同一の幅をもって折曲線46および50の延長線(図23想像線)上において芯材素材40aを裁断する。折曲線46および50の延長線上を裁断することにより、第1側面板22および第2側面板24の底面連結片56の正面側端縁56feおよび背面側端縁56reが形成される。このようにして、第1側面板22に対応する第1側面板領域22a、第2側面板24に対応する第2側面板領域24aおよび連結片26に対応する連結片領域26aが形成される。
さらに、正面連結片48および背面連結片52を形成するために、折曲線54の延長線(図23想像線)上ないしはそれよりも背面連結片52側に若干入った位置において裁断する(図23参照)。この折曲線54の延長線上を裁断することにより第1側面板22および第2側面板24の背面連結片52の底面側端縁52ueが形成され、折曲線54の延長線よりも若干上った位置を裁断することにより正面連結片48の底面側端縁48ueが形成される。
而して、正面連結片48の下端縁および背面連結片52の下端縁が形成され、且つ底面連結片56の左右端縁が形成されるが、裁断と同時に、折曲線46,50および54を入れるトムソン加工を施すとともに貫通孔64a,64b,66a,66b,72a,72b,74a,74bを穿設する穿孔加工も同時に施す(図24参照)。
折曲線46,50および54は、表装材42が貼着された芯材素材40aの表面側から裏面側に向けて、トムソン刃110によって型押しして細い筋を凹設することにより、比較的硬質の芯材素材40aを内側(裏面側)に折り曲げるための折曲線46,50および54が形成される。
この実施の形態においては、底面連結片56は、第1側面板24側の底面連結片56aと第2側面板24側の底面連結片56bとが同一形状に成形され、第1箱部材20の底面板16の中央付近で底面連結片56の内側端縁が向き合うようにして、底面板16の内側面に固着される。
したがって、底面板16は、その内側面をほぼ前面に亘って重ね合わされた底面連結片56とによる二重底を構成している。
そのために、より底面板16が強固となり、多少重量のあるものをこのボックスファイル10に収容してもその重量に耐えることができる。
この発明は、前記実施の形態に限らず、この発明の思想に基づき種々変形することが可能である。
たとえば、第2箱部材28は、2つの部材から構成されるようにしたが、第1側面板22と第2側面板24とにそれぞれ分かれていた底面連結片56aおよび56bを、一枚板状の底面連結片56とし、第1側面板22と第2側面板24とが底面連結片56を介して連結されたものとしてもよい。
この発明の一実施の形態であるボックスファイルの斜視図解図である。 この発明の一実施の形態であるボックスファイルの折り畳み時の斜視図解図である。 第1箱部材の平面図解図である。 第2箱部材の平面図解図である。 第2箱部材の平面図解図である。 図1図示ボックスファイルの正面図解図である。 図1図示ボックスファイルの背面図解図である。 図1図示ボックスファイルの平面図解図である。 図1図示ボックスファイルの底面図解図である。 図1図示ボックスファイルの右側面図解図である。 図1図示ボックスファイルの左側面図解図である。 第1箱部材と第2箱部材との組み合わせ方法を示す斜視図解図である。 固着具による固着の方法を示す斜視図解図である。 固着具による固着の方法を示す斜視図解図である。 固着具の断面図解図である。 固着具の断面図解図である。 第1箱部材の製造方法を示す斜視図解図である。 第1箱部材の製造方法を示す斜視図解図である。 第1箱部材の製造方法を示す斜視図解図である。 第1箱部材の製造方法を示す断面図解図である。 第2箱部材の製造方法を示す斜視図解図である。 第2箱部材の製造方法を示す斜視図解図である。 第2箱部材の製造方法を示す斜視図解図である。 第2箱部材の製造方法を示す斜視図解図である。
符号の説明
10 ボックスファイル
12 開口部
14 正面板
14a 正面板領域
16 底面板
16a 底面板領域
18 背面板
18a 背面板領域
20 第1箱部材
22 第1側面板
22a 第1側面板領域
24 第2側面板
24a 第2側面板領域
26 連結片
26a 連結片領域
28 第2箱部材
30 芯材
32 表装材
34 見返し紙
36 折曲線(正面板と底面板との間)
38 折曲線(背面板と底面板との間)
40 芯材
40a 芯材素材
42 表装材
44 見返し紙
46 折曲線
46a 第1側面板の折曲線
46b 第2側面板の折曲線
48 正面連結片
48a 第1側面板の正面連結片
48b 第2側面板の正面連結片
50 折曲線
50a 第1側面板の折曲線
50b 第2側面板の折曲線
52 背面連結片
52a 第1側面板の背面連結片
52b 第2側面板の背面連結片
54 折曲線
54a 第1側面板の折曲線
54b 第2側面板の折曲線
56a 第1側面板の底面連結片
56b 第2側面板の底面連結片
58 折曲線
58a 第1側面板の折曲線
58b 第2側面板の折曲線
60a 正面板の貫通孔
60b 正面板の貫通孔
62a 正面板の貫通孔
62b 正面板の貫通孔
64a 第1側面板の貫通孔
64b 第2側面板の貫通孔
66a 第1側面板の貫通孔
66b 第2側面板の貫通孔
68a 背面板の貫通孔
68b 背面板の貫通孔
70a 背面板の貫通孔
70b 背面板の貫通孔
72a 第1側面板の貫通孔
72b 第2側面板の貫通孔
74a 第1側面板の貫通孔
74b 第2側面板の貫通孔
80 貫通孔
82 貫通孔
84 鋲
90 固着具
92 頭部
94 脚部
96 膨出部
98 鋲
100 固着片
102 貫通孔
104 台座
110 トムソン刃

Claims (6)

  1. 正面板と底面板と背面板とを連設した第1箱部材と、
    前記正面板と背面板との間に架設されるための第1側面板および第2側面板と連結片とを具備する第2箱部材とを含み、
    前記第1箱部材と第2箱部材とは、
    前記正面板領域と底面板領域と背面板領域と第1側面板領域と第2側面板領域と連結片領域とを有する芯材と、
    前記芯材の表面から裏面に亘って前記芯材をくるむように貼られた表装材とからなり、
    前記第1箱部材は、
    正面板および背面板と底面板との境界において、正面板および背面板が底面板を挟んで正面板の内面と背面板の内面とが対向して立設するための折曲線が形成され、
    前記第2箱部材は、
    第1側面板と第2側面板とが、前記底面板と略々同一の幅で少なくとも背面板側は前記背面板とほぼ同一の高さに形成され、
    連結片が、第1側面板および第2側面板の正面側に折曲線を介して延設された正面連結片と、背面側に折曲線を介して延設された背面連結片と、底面側に折曲線を介して延設された底面連結片とを備え、
    前記底面連結片が、前記第1箱部材の底面板の内面に重ね合わせて固着され、且つ正面連結片が正面板の内面および背面連結片が背面板の内面において、第1側面板および第2側面板が正面板および背面板の両側近傍であって外にはみ出さない位置において、第1側面板および第2側面板と正面板および背面板とが固着具で固着されるように形成された、
    ボックスファイル。
  2. 前記第2箱部材は、第1側面板と第2側面板とに分離され、
    第1側面板および第2側面板は、それぞれその下部に折曲線を介して底面連結片が連設された、
    請求項1に記載のボックスファイル。
  3. 第1側面板および第2側面板と背面連結片との間の折曲線は、背面連結片の内面と背面板の内面とが対向して重ね合わされるように、内側に折り曲げ可能に形成され、且つ底面連結片は、底面板の幅に対応する幅を有し、第1側面板および第2側面板との間の折曲線に連続して背面側の端縁より正面側端縁に亘って折曲線が形成され、該折曲線は、底面連結片の内側面同士が対向して折り畳めるように内側に折り曲げ可能に形成された、
    請求項1または請求項2に記載のボックスファイル。
  4. 第1箱部材の底面板の内側面に第2箱部材の底面連結片が固着され、
    第2箱部材の正面連結片および/または背面連結片は、正面板および/または背面板と切り離された状態で折り畳み可能に形成されるとともに、
    第2箱部材の正面連結片の外面と正面板の内面とが重ね合わされ、且つ第2箱部材の背面連結片の外面と背面板の内面とが重ね合わされ、
    正面連結片に形成された貫通孔と正面板に形成された貫通孔とがそれぞれ合わされ且つ背面連結片に形成された貫通孔と背面板に形成された貫通孔とがそれぞれ合わされるとともに、該貫通孔に固着具が嵌挿され該固着具によって正面連結片と正面板および背面連結片と背面板とが固着されて、箱状に組み立てられる、
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のボックスファイル。
  5. 正面板および正面連結片の貫通孔は、背面板および背面連結片の貫通孔と高さ方向における位置および/または幅方向における位置が異なるように形成された、
    請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のボックスファイル。
  6. 第2箱部材の第1側面板および第2側面板は、背面板と略々同一の高さで底面板と略々同一の幅に形成され、
    正面連結片および背面連結片は、第1側面板および第2側面板の高さ方向において第1側面板および第2側面板と同一の長さを備え、且つ第1側面板および第2側面板の上端から下端に亘って折曲線を介して連設された、
    請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のボックスファイル。
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