JP3222387U - ダンボール製の家具 - Google Patents

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Abstract

【課題】より一層の軽量にして剛性を高く構成された新規ダンボール板材の採用により構成されたダンボール製の家具を提供する。【解決手段】箱型の外形体4と、外形体4に挿入される引き出し5とを備える段ボール製の家具10であって、外形体4および引き出し5を構成する段ボールは、外面側と内面側を形成する2枚の紙シート1、2と、2枚の紙シート1、2の間に配置され、多角形の断面を有する中間紙とからなる。外形体4または引出し5に分離線Lを設け、分離線Lに貼付帯Oを貼り付けた。【選択図】図1

Description

本考案は、例えば家具の改良に係わり、特に、ダンボールにより製造された家具において、より一層の軽量にして剛性を高く構成されたダンボール板材の採用により構成された新規ダンボールによる各種形状・用途のダンボール製家具に関する。
従来のダンボール製の家具は、特許文献1に見るように、組立、分解が可能な、強度性に優れ、体裁の良い組立て家具を提供されている。その構成は、背板11の両側部に折目を介し順に外側板12、内側板13を設け、内側板の外端から平行間隔で水平方向に複数の差込み溝14を形成した本体1、上板21に折目を介し下板22を設け、上板の両側部に折目を介し上向き片23を設け、下板の両側部に折目を介し下向き片24を設けた複数の棚2、外板31の後端部に折目を介し差込み片32を設け、外板の前端部に折目を介し内板33を設け、外板の両側部に折目を介し補強翼片34を設け、内板の両側部に折目を介し差込み片部に折目を介し内板43を設け、外板の両側部に折目を介し補強翼片44を設け、内板の両側部に折目を介し差込み片45を設けた底板4、を厚紙で作製し、これら本体、棚天板、底板を各折目から折り曲げ、組み立てたものである(特許文献1)。
また、特許文献2は、ダンボールからなるリサイクル可能なキッズ用組立家具であって、部品梱包状態で運搬し、現地で梱包から取り出して組み立て、保管、運搬等の際のスペース効率を高めることができ、構造を工夫し、子供でも組み立てることができる、リサイクル可能なキッズ用組立家具を提供する。
その構成は、(1)ダンボール製の板であって他のダンボール製の板に延展部を差し込むための矩形断面の嵌入孔部を持つ部材、(2)ダンボール製の板であって、他のダンボール製の嵌入孔部に差し込むための開口部を持つ延展部を持つ部材、(3)ダンボール製の板であって他のダンボール製の板に延展部を差し込むための矩形断面の嵌入孔部、および、他のダンボール製の嵌入孔部に差し込むための開口部を持つ延展部を持つ部材、(4)延展部の開口部に挿入するストッパーである(特許文献2)。
特開2013−111319号公報 実用新案登録第321009号公報
上記特許文献1は、1枚のダンボール板材の両側部や上下部に折目を付け、各々折目で折り曲げて箱体を形成してなるから、一見強度が強そうに見えるが、組立てた箱体のねじりや箱体の各板材面の中央部に対する押圧力に対して凹んで変形し易い欠点が見られる。また、箱体の解体時に折目に沿って折り畳みができるものの、折り畳んだ時の各板材大きさが不揃いとなり、廃品回収時に折り畳み体積が大きくなる問題がある。
また、特許文献2は、各ダンボール板材の組立には、一方の板材の接合縁に嵌入孔部(長穴スリット)を設け、他方の板材の縁に設けた嵌入孔部(凸片)を挿入して組立てるから接合部の強度が非常に弱く、組立後に捻り力に対して非常に弱く歪んでしまと言う問題点が指摘される。また、解体時は容易に作業できるものの、燃えるゴミの廃品回収時に折り畳み体積が大きくなる問題がある。
本考案は、上記ダンボール製の家具の問題点に見られる課題に鑑みてなされたもので、上記公知のダンボールは、2枚のシート紙の間に波板紙をサンドイッチ状に挟んだ構成からなるから、強い圧迫や曲げに対して限界点が低く容易に曲がり変形を起こす。ここに鑑みて、中間紙を蜂の巣状等の全方向に対して剛性の高いダンボールを採用することで、ダンボール製の家具を軽量にして剛性の高いものとし、また、地震時に家具が倒れて下敷きになっても安全であり、引越し時には分離線に貼り付けた貼付帯を剥がすことで家具のダンボールを簡単容易に折り畳めて、片付け仕事が簡便である。
即ち、本考案のダンボール製の家具は、外側と内側2枚の紙シートと、上記紙シートの間に中間紙を蜂の巣状等の多角形断面として全方向に対して剛性の高いダンボールとし、上記ダンボールを外形体や引出しその他の部材からなる各種家具に対応構成されることを特徴とする。
更に、ダンボール製の家具において、外形体や引出しその他の部材の分離線に貼付帯を貼り付けたことを特徴とする。
更に、ダンボール製の家具において、箱型に形成される外形体や引出しは、紙シートの間の中間紙が外側シートと内側シートとを直角に折り曲げ可能に構成されていることを特徴とする。
更に、ダンボール製の家具は、整理タンス、チェスト、書籍ボックス他、簡易ハウス、簡易ベッド、簡易机等の任意構造物であることを特徴とする
上記ダンボール製の家具によると、中間紙を蜂の巣状等の多角形断面として全方向に対して剛性の高いダンボールを採用することで、ダンボール製の家具を軽量にして剛性の高いものとし、また、地震時に家具が倒れて下敷きになっても安全である。
更に、引越し時には分離線に貼り付けた貼付帯を剥がすことで家具のダンボールを簡単容易にコンパクトに折り畳めて、片付け仕事が簡便にできる。
更に、箱型に形成される外形体や引出しは、紙シートの間に中間紙が直角に折り曲げ可能に構成されているから、箱型に容易に組み立てられる。
更に、ダンボール製の家具は、整理タンス、チェスト、書籍ボックス他、簡易ハウス、簡易ベッド、簡易机等の任意構造物に対応可能である。
本考案の第1実施形態を示し、ダンボール製の家具の正面斜視図である。 本考案の第1実施形態を示し、ダンボール製の家具の分離線と貼付帯の関係図およびダンボールの折曲げ図と中間紙の各多角形状の断面図である。 本考案の第1実施形態を示し、ダンボール製家具の各種断面図である。 本考案の第1実施形態を示し、ダンボール製家具の折畳み図である。
以下、図1乃至図5を参照して本考案の実施の形態となるダンボール製の家具を説明する。
本考案の第1の実施の形態となるダンボール製の家具10は、その実施形態の一例を示した整理タンスであり、この他チェスト、書籍ボックス他、簡易ハウス、簡易ベッド、簡易机等の任意構造物に対応可能できる。
以下、図1に示す家具10を整理タンスの構成で説明する。この家具10は、外側と内側2枚の紙シート1,2と、上記紙シート1,2の間に中間紙3を6角形の蜂の巣状等の全方向に対して剛性の高いダンボールDとしている。尚、上記中間紙3は8角形の多角形状としても良い。上記ダンボール1を外形体4の箱型に折り曲げ形成し、開放口4Aを設けた前面には、2つの引出し5を開閉可能に挿入したコンパクトな家具を構成している。上記外形体4の中間位置には、図2に示すように、分離線Lに沿って貼付帯Oが貼り付けられている。この分離線Lは、外側と内側2枚の紙シート1,2にミシン孔1A,2Aが明けられたもので、各ミシン孔1A,2Aが作る分離線Lは、粘着性の貼付帯Oが貼り付けられていて、所定の強度が確保されている。
更に、上記外形体4は、図2に示すように、貼付帯Oを剥がすと紙シート1,2上の分離線Lが現れ、直立姿勢の強度が低下するから外力により容易に分離されたり、折りに曲げられて折り畳まれる。また、外形体4や引出し5は、平板状のダンボールDを直角に折り曲げて箱型に形成されている。その折曲部4B,5B・・・は、図2と図3に示すように、外側と内側2枚の紙シート1,2と、上記紙シート1,2の間に中間紙3が構成され、直角に折り曲げ可能になっている。尚、図3(a)〜(c)が平坦状態、図3(d)(e)が直角の折り曲げ状態を示す。各折り曲げられた先端縁間は、図3に示すように、貼付帯Oにより固定されるか保持金具Kによる事も可能である。
第1実施形態となるダンボール製の家具10によると、以下の様に作用する。
図1〜図5において、上記ダンボール製の家具は、中間紙3を蜂の巣状等の全方向に対して剛性の高いダンボールDを採用することで、ダンボール製の家具を軽量にして剛性の高いものとして構成されている。これにより、図3(d)(e)に見るように箱型に形成される外形体4や引出し5は、紙シート1,2の間に中間紙3が直角に折り曲げ可能に構成されているから、簡単容易に箱型に組み立てられる。
組立後において、地震時に家具が倒れて下敷きになっても軽量なダンボールDにより構成されているから安全である。
更に、引越し時には、図 に示すように、分離線Lに貼付けた貼付帯Oを剥がすことで、分離線Lのミシン孔1A,2Aが現れ、ここで折り曲げたり、2つに分離させられる。これにより、家具10を構成するダンボールDを簡単容易にコンパクトに折り畳めて、片付け仕事ができる。
上記ダンボール製の家具10によると、下記の効果が得られる。即ち、中間紙を蜂の巣状等の全方向に対して剛性の高いダンボールを採用することで、ダンボール製の家具を軽量にして剛性の高いものとなる。更に、箱型に形成される外形体や引出しは、紙シートの間に中間紙が直角に折り曲げ可能に構成されているから、箱型に容易に組み立てられる。組立後の日常生活時に、地震に見舞われ家具が倒れて人が下敷きになっても軽量であるから、安全である。
更に、引越し時には分離線に貼り付けた貼付帯を剥がすことで家具のダンボールを簡単容易に分離させたり、コンパクトに折り畳めて、片付け仕事が簡便にできる。更に、軽量で紙であるから、搬出作業や焼却処理が簡便にできる。
本考案のダンボール製の家具は、上記実施例に限定されず、考案の技術的範囲内において設計変更が可能である。例えば、本考案のダンボールDによると、簡易ハウスH、易ベッドB、簡易机等の任意構造物に対応可能である。
1,2 紙シート
1A,2A ミシン孔
3 中間紙
4 外形体
4A 開放口
4B,5B 折曲部
5 引出し
10 ダンボール製の家具
B 簡易ベッド
O 貼付帯
L 分離線
H 簡易ハウス

Claims (4)

  1. 家具を構成するダンボールは、外側と内側2枚の紙シートと、上記紙シートの間に中間紙を蜂の巣状等の多角形断面として全方向に対して剛性の高いダンボールとし、上記ダンボールを外形体や引出しその他の部材からなる各種家具に対応構成されることを特徴とするダンボール製の家具。
  2. 上記請求項1のダンボール製の家具において、外形体や引出しその他の部材の分離線に貼付帯を貼り付けたことを特徴とするダンボール製の家具。
  3. 上記請求項1のダンボール製の家具において、箱型に形成される外形体や引出しは、紙シートの間の中間紙が外側シートと内側シートとを直角に折り曲げ可能に構成されていることを特徴とするダンボール製の家具。
  4. 上記請求項1〜3のダンボール製の家具は、整理タンス、チェスト、書籍ボックス他、簡易ハウス、簡易ベッド、簡易机等の任意構造物であることを特徴とするダンボール製の家具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102375266B1 (ko) * 2020-12-22 2022-03-16 두선산업 주식회사 친환경 다용도 연필꽂이

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