JP4364603B2 - 単管連続自動溶接装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステンレス鋼板等の金属板材を円筒状に曲げ加工して成るワークのスリット部を突合せ溶接して円筒状の単管を製造する単管自動溶接装置の改良に係り、特に、複数の円筒状のワークを直列状に連ねた状態で軸線方向へ移送し、ワークの移送中に各ワークのスリット部を順次突合せ溶接して円筒状の単管を連続的に製造するようにした単管連続自動溶接装置に関するものである。
一般に、単管を製造するにあたっては、素材となる鋼板等の金属板材をロール等により曲げ加工して円筒状のワークを形成し、当該ワークのスリット部をTIG溶接等により突合せ溶接して単管を製造するようにしている。
従来、単管を製造する装置としては、円筒状のワークを溶接治具に形成した貫通穴内を通過させ、ワークの外周面を溶接治具によりクランプした状態でワークのスリット部を突合せ溶接するようにした自動溶接装置(例えば、特許文献1)や、円筒状のワークをマンドレルの外周面にセットしてマンドレル上でワークのスリット部近傍をクランプし、この状態でワークのスリット部を突合せ溶接するようにしたクランプシーマ(図示省略)等が知られている。
具体的には、前者の自動溶接装置は、図示していないが、円筒状のワークを通過させながらワークのスリット部を突き合せる貫通穴を形成したブロック状の溶接治具と、溶接治具の近傍に配設した溶接トーチと、ワークを溶接治具の貫通穴に送り込むと共に、貫通穴から送り出す送り装置等から構成されており、ワークを送り装置により溶接治具の貫通穴内を通過させつつ、ワークの外周面を溶接治具によりしっかりクランプした状態でワークの突き合されたスリット部を溶接トーチにより突合せ溶接するようにしたものである。
又、後者のクランプシーマは、円筒状のワークに挿通されてワークを水平姿勢で支持するマンドレルと、マンドレルに支持されたワークのスリット部を突き合せ状態でマンドレル上に押圧固定するクランプ機構と、マンドレルの上方位置に配設した溶接トーチ等から構成されており、ワークをマンドレルの外周面にセットしてワークのスリット部をクランプ機構によりマンドレル上で突き合せ固定し、この状態でワークのスリット部を溶接トーチにより突合せ溶接するようにしたものである。
ところで、前者の自動溶接装置に於いては、溶接治具の貫通穴の内周面が摩耗した場合、ワークのスリット部の突き合せが不完全になって溶接欠陥を生じるため、溶接治具を新しいものと交換する必要があった。然も、溶接するワークの直径が変わるたびに溶接治具を交換する必要があった。その結果、作業性及び生産性に劣ると云う問題があった。
又、前者の自動溶接装置に於いては、各ワークのスリット部を一本宛突合せ溶接するようにしているため、ワークの溶接開始部及び溶接終了部に溶け落ち等の溶接欠陥を生じ易くなり、製品(単管)の品質が著しく低下すると云う問題があった。
更に、前者の自動溶接装置に於いては、ワークを溶接治具の貫通穴内を摺動させながら通過させるようにしているため、ワークの外周面にスリ傷等が付くと云う問題があった。特に、外周面がビニール等の保護被膜で保護されているワークの場合には、そのままの状態でワークを溶接治具に通すことができず、予め保護被膜を除去する必要があり、極めて手数が掛かると云う問題があった。
一方、後者のクランプシーマに於いては、マンドレルの外周面にワークをセットして突合せ溶接するようにしているため、ワークの直径が変わってもマンドレルを交換したりする必要がなく、前者の自動溶接装置に比較して作業性が良いと云う利点がある。
しかし、後者のクランプシーマに於いては、マンドレル上でのワークのスリット部の突き合せ、ワークの心出し、マンドレルからのワークの取り外し等の各作業を作業員が全て手作業により一本宛行うようにしているため、作業者によって製品(単管)の精度にバラツキを生じるうえ、生産性に極めて劣ると云う問題があった。
特開昭62−93078号公報
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、作業性及び生産性に優れていると共に、溶接欠陥の無い高精度な単管を連続的に製造することができるようにした単管連続自動溶接装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の発明は、円筒状に曲げ加工されたワークを順次搬入するワーク搬入装置と、搬入されたワークのスリット部を一定位置に揃えるワーク位置決め装置と、スリット部が一定位置に揃えられたワークを軸線方向へ送るワーク挿入装置と、ワーク挿入装置からワークを受け取って直列状に連ねた状態で軸線方向へ搬送すると共に、ワークを外側から挾持してそのスリット部を突き合せるワーク搬送装置と、プラズマ溶接用トーチ及び溶接用治具を備え、ワークの搬送中に各ワークの突き合されたスリット部を順次突合せ溶接する溶接装置と、溶接部で連結されている各ワークの連結部を切り離すワーク切り離し装置とを備えた単管連続自動溶接装置であって、前記ワーク搬送装置は、ワークを外側から挾持した状態で搬送するワーク送り部と、ワーク送り部からワークを受け取ってこれを外側から挾持してワークのスリット部を突き合せた状態で搬送するワーク溶接送り部とから成り、ワーク送り部のワークの送り速度をワーク溶接送り部のワークの搬送速度よりも速い速度に設定し、先行するワークの後端面に後続のワークの先端面を密着させ、ワーク間の隙間及びワークの軸方向のズレを修正しながら各ワークを軸線方向へ連続的に搬送するように構成され、又、ワーク送り部の上流側位置に、ワークのスリット部に挿入されてワークの心出しを行うと共に、ワークをそのスリット部が真上に位置する状態で案内するセンターガイドを配設し、当該センターガイドの内部に溶接装置の溶接治具へシールドガスを供給するガス通路と冷却水を供給する冷却水通路とを夫々形成し、更に、前記溶接治具は、プラズマ溶接用トーチの先端部両側位置に配設され、アークの拡がりを遮断してワークの接合部にエネルギーを集中させる上部治具と、センターガイドのワーク内に位置する部分に取り付けられ、溶接後のワークを冷却する下部治具とから構成されており、前記下部治具には、センターガイドのガス通路に連通してシールドガスが流れるガス通路と、センターガイドの冷却水通路に連通して冷却水が流れる冷却水通路とが夫々形成されていると共に、下部治具の上面には、ワークの溶接時にガス通路内を流れて来たシールドガスをワークのスリット部へ向かって流すをワークの軸線方向に沿って形成したことに特徴がある。
本発明の請求項2の発明は、のワーク送り部が、ワーク位置決め装置によりスリット部が真上に位置する状態で揃えられたワークを両側から挾持しながら搬送する一対のキャタピラ式コンベヤから成り、又、ワーク溶接送り部が、ワーク送り部の一対のキャタピラ式コンベヤの下流側位置に配設され、ワーク送り部から送り込まれたワークを両側から挾持してワークのスリット部を突き合せた状態で搬送する一対のキャタピラ式コンベヤから成り、前記ワーク送り部のキャタピラ式コンベヤとワーク溶接送り部のキャタピラ式コンベヤとの間に、両キャタピラ式コンベヤを連動連結して両キャタピラ式コンベヤの搬送速度を変える伝動機構を介設したことに特徴がある。
本発明の請求項3の発明は、伝動機構が、これに過負荷が掛かったときにトルクを遮断するトルクリミッタを備えていることに特徴がある。
本発明の請求項4の発明は、ワーク搬送装置が、搬送中のワークの上面側を保持しながら案内する上部ガイド機構と、搬送中のワークの下面側を保持しながら案内する下部ガイド機構とを備えており、ワークの外周面をワーク送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ、ワーク溶接送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ、上部ガイド機構及び下部ガイド機構により左右上下方向から保持してワークを真円の状態で搬送するように構成されていることに特徴がある。
本発明の請求項5の発明は、ワーク送り部及びワーク溶接送り部の各一対のキャタピラ式コンベヤが、ワークの直径に応じて夫々一対のキャタピラ式コンベヤ間の間隔を可変できるようにワークの直径方向へ移動調整可能に構成され、又、上部ガイド機構及び下部ガイド機構が、ワークの直径に応じてワークの上面及び下面を夫々保持できるように上下方向へ高さ調整可能に構成されていることに特徴がある。
本発明の請求項6の発明は、ワーク送り部及びワーク溶接送り部の各一対のキャタピラ式コンベヤが、ワークの側方位置に配設された駆動スプロケット及び従動スプロケットと、両スプロケットに巻き回された無端状のチェーンと、チェーンのワークに対向する部分を一定位置に保持するガイドブロックと、チェーンに一定のピッチで取り付けられ、ワークの側面を保持する複数の保持部材とを夫々備えており、前記各保持部材は、ゴム部材によりブロック状に形成されていると共に、ワークを保持する面が断面形状横U字状又は横V字状に形成されていることに特徴がある。
本発明の単管連続自動溶接装置は、次のような優れた効果を奏することができる。
(1)本発明の単管連続自動溶接装置は、円筒状に曲げ加工された複数のワークをワーク搬送装置により直列状に連ねた状態で軸線方向へ移送し、ワークの搬送中に各ワークのスリット部を溶接装置により順次突合せ溶接し、溶接部で連結されている各ワークの連結部をワーク切り離し装置により切り離すようにしているため、円筒状の単管を連続的に製造することができる。その結果、本発明の単管連続自動溶接装置を用いて単管を製造すれば、生産性が高くなると共に、操作性が良く、段取り時間も短くて済む。又、各ワークを直列状に連ねて各ワークのスリット部を順次突合せ溶接するようにしているため、ワークの溶接開始部と溶接終端部に溶け落ち等の溶接欠陥を生じることがなく、製品(単管)の品質の向上を図れる。
(2)本発明の単管連続自動溶接装置は、ワーク搬送装置が、ワークを外側から挾持した状態で搬送するワーク送り部と、ワーク送り部からワークを受け取ってこれを外側から挾持してワークのスリット部を突き合せた状態で搬送するワーク溶接送り部とから成り、ワーク送り部のワークの送り速度をワーク溶接送り部のワークの搬送速度よりも速い速度に設定している。その結果、ワーク溶接送り部により搬送されている先行のワークの後端面にワーク送り部により搬送される後続のワークの先端面が当接して密着し、両ワーク間の隙間及びワークの軸線方向のズレを修正しながら各ワークを連続的に搬送することができる。その結果、ワークの溶接開始部と溶接終端部に生じる溶け落ち等の溶接欠陥が皆無になり、製品(単管)の品質がより一層向上することになる。
(3)本発明の単管連続自動溶接装置は、ワーク送り部が位置決めされたワークを両側から挾持しながら搬送する一対のキャタピラ式コンベヤから成り、又、ワーク溶接送り部が、ワーク送り部から送り込まれたワークを両側から挾持してワークのスリット部を突き合せた状態で搬送する一対のキャタピラ式コンベヤから成り、ワーク送り部のキャタピラ式コンベヤとワーク溶接送り部のキャタピラ式コンベヤとの間に両キャタピラ式コンベヤを連動連結して両キャタピラ式コンベヤの搬送速度を変えるトルクリミッタ付きの伝動機構を介設しているため、先行するワークの後端面に後続のワークの先端面が密着して両ワーク間の隙間及びワークの軸方向のズレが修正された後、伝動機構に過負荷が掛かると、トルクが遮断されてワーク送り部のキャタピラ式コンベヤが停止するようになっている。その結果、ワークがワーク送り部からワーク溶接送り部へ必要以上に送込まれると云うことがなく、ワーク溶接送り部に送り込まれたワークは一定の速度で搬送されることになり、溶接速度が変化すると云うことがない。又、ワーク送り部のキャタピラ式コンベヤとワーク溶接送り部のキャタピラ式コンベヤの駆動装置を別々に設ける必要がなく、一つの駆動装置で両方のキャタピラ式コンベヤを駆動することができ、コスト低減を図れる。
(4)本発明の単管連続自動溶接装置は、ワークの外周面を一対のキャタピラ式コンベヤ、上部ガイド機構及び下部ガイド機構により左右上下方向から保持してワークを真円の状態で軸線方向へ搬送するようにしているため、ワークを最適な状態で溶接装置側へ搬送することができる。
(5)本発明の単管連続自動溶接装置は、ワーク送り部及びワーク溶接送り部の各一対のキャタピラ式コンベヤが、ワークの直径に応じて夫々一対のキャタピラ式コンベヤ間の間隔を可変できるようにワークの直径方向へ移動調整可能に構成され、又、上部ガイド機構及び下部ガイド機構が、ワークの直径に応じてワークの上面及び下面を夫々保持できるように上下方向へ高さ調整可能に構成されているため、ワークの直径が変わってもワークを上下左右方向から良好且つ確実に保持することができ、冒頭で述べた従来の自動溶接装置のようにワークのサイズ毎に溶接治具を交換する必要もない。
(6)本発明の単管連続自動溶接装置は、ワーク送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ間に、ワークのスリット部に挿通されてワークの心出しを行うセンターガイドを配設する構成としているため、ワークをより一層最適な状態で溶接装置へ移送することができる。
(7)本発明の単管連続自動溶接装置は、ワーク送り部及びワーク溶接送り部の各一対のキャタピラ式コンベヤがワークの側面を保持する複数の保持部材を夫々備え、当該保持部材がゴム部材によりブロック状に形成され、且つワークを保持する面が断面形状横U字状又は横V字状に形成されているため、ワークをスリップすることなく安定した状態で搬送することができると共に、ワークの直径に関係なくワークを良好且つ確実に保持することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図3は本発明の実施の形態に係る単管連続自動溶接装置を示し、当該単管連続自動溶接装置は、ステンレス鋼板等の金属板材を円筒状に曲げ加工して成る複数のワークWを直列状に連ねた状態で軸線方向へ移送し、ワークWの移送中に各ワークWのスリット部Waを順次突合せ溶接して円筒状の単管を連続的に製造するものであり、フレーム材及びパネル材等から成るキャビネット本体1に、上部プレート2、下部プレート3、ワーク搬入装置4、ワーク位置決め装置5、ワーク挿入装置6、ワーク搬送装置7、センターガイド8、溶接装置9及びワーク切り離し装置10等を配設したものである。
尚、図1及び図3に於いて、11はワーク保持具、12は制御盤、13はレベリングパット、14は自在キャスター、15は冷却器、16は自動給水装置、17は作業灯、18は主操作パネルである。
前記上部プレート2は、図1及び図3に示す如く、キャビネット本体1に設けた縦向きのガイドレール19に鉛直姿勢の状態で昇降自在に支持されており、当該上部プレート2にはセンターガイド8、上部ガイド機構20、溶接装置9、ワーク継ぎ目検出レーザーセンサー(図示省略)及びワーク有無検出光センサー(図示省略)等が配設されている。この上部プレート2は、モータ21a、ベルト伝動機構21b及びネジ機構21cから成る駆動装置21より昇降動するようになっており、ワークWの直径に応じて高さ調整自在となっている。
又、下部プレート3は、図1及び図3に示す如く、上部プレート2の下方位置で且つキャビネット本体1に設けた縦向きのガイドレール19に鉛直姿勢の状態で昇降自在に支持されており、当該下部プレート3にはワーク位置決め装置5、ワーク挿入装置6、下部ガイド機構22及びワーク継ぎ目検出レーザーセンサー(図示省略)等が配設されている。この下部プレート3は、モータ23a、ベルト伝動機構23b及びネジ機構23cから成る駆動装置23より昇降動するようになっており、ワークWの直径に応じて高さ調整自在となっている。
前記ワーク搬入装置4は、ベンディング機(図示省略)等により円筒状に曲げ加工された金属板製のワークWをワーク位置決め装置5の回転ローラ27上に順次搬入するものであり、図1、図2及び図4に示す如く、複数本のワークWを並列状態でストックする傾斜状の搬入シュート24と、搬入シュート24の低所側に配設され、搬入シュート24上を転がって来たワークWを受け止める板状のストッパー25と、搬入シュート24の低所側に配設され、ストッパー25に受け止められたワークWを持ち上げてワーク位置決め装置5の回転ローラ27へ受け渡すワークリフター26とから成る。
又、ワークリフター26は、縦向きに配設された流体圧シリンダ26aと、流体圧シリンダ26aのロッドに取り付けられ、ストッパー25に受け止められたワークWを支持するボックス状の昇降枠26bとから成り、昇降枠26bの上面が回転ローラ27側へ向かって漸次下り傾斜面に形成されている。
尚、搬入シュート24の内面、ストッパー25のワークWを受け止める面及び昇降枠26bの上面等には、図示していないが防音用の薄いゴム板が夫々貼り付けられている。
このワーク搬入装置4によれば、ワークリフター26の流体圧シリンダ26aを伸長動作させると、ストッパー25に受け止められているワークWがストッパー25に案内されながら昇降枠26bにより持ち上げられる。このとき、後続のワークWは、上昇する昇降枠26bに堰き止められることになる。昇降枠26bが上昇してその上面が回転ローラ27よりも高い位置に持ち上げられると、昇降枠26bの上面が回転ローラ27側へ向かって下り傾斜となっていることとも相まって、昇降枠26b上のワークWが回転ローラ27側へ転がり落ち、回転ローラ27上に受け渡される。そして、ワークWが回転ローラ27へ受け渡された後、流体圧シリンダ26aを短縮動作させて昇降枠26bを最初の位置まで下降させると、昇降枠26bにより堰き止められていた後続のワークWが搬入シュート24上を高所側から低所側へ転がり、ストッパー25にて受け止められる。このとき、ストッパー25で受け止められたワークWは、昇降枠26bの上に載せられた格好になっている。
従って、ワーク搬入装置4は、ワークリフター26の流体圧シリンダ26aが伸縮動作を繰り返すことによって、搬入シュート24上にストックされているワークWをワーク位置決め装置5の回転ローラ27へ順次搬入することができる。
前記ワーク位置決め装置5は、ワーク搬入装置4の搬入シュート24の低所側位置で且つ下部プレート3に設けられており、ワーク搬入装置4により搬入されたワークWを受け取ってワークWのスリット部Waを一定位置に揃えるものである。
具体的には、ワーク位置決め装置5は、図2、図4及び図5に示す如く、ワークリフター26に隣接する状態で配設され、ワークリフター26からワークWを受け取る水平な一対の回転ローラ27と、回転ローラ27を回転制御するモータ28a及び伝動機構28bから成る駆動部28と、回転ローラ27に支持されたワークWのスリット部Waを検出する光電管等のセンサー29等を備えており、回転ローラ27に支持されているワークWのスリット部Waが真上に位置するようにセンサー29からの検出信号に基づいて駆動部28により回転ローラ27の回転を駆動制御するように構成されている。
又、ワーク位置決め装置5は、センサー29の近傍位置にワークWのスリット部Waに抜き差し自在に挿入される先端が円錐形状に形成されたピン30が設けられており、このピン30をワークWのスリット部Waへ挿入することによって、ワークWが所定の位置で位置決めされたか否かを確認できるようになっている。
前記ワーク挿入装置6は、ワーク位置決め装置5によりスリット部Waが一定位置に揃えられたワークWを軸線方向へ移送し、後述するワーク搬送装置7に送り込むものであり、図4及び図5に示す如く、回転ローラ27に沿って設けたガイド軸6aにワークWの軸線方向へ移動自在に支持された移動台6bと、移動台6bをガイド軸6aに沿って移動させる流体圧シリンダ(図示省略)と、移動台6bに設けられ、回転ローラ27上に支持されたワークWの端面に当接自在なプッシャー6cとから成り、プッシャー6cをワークWの端面に押し当て、この状態で流体圧シリンダを作動させることによって、ワークWを軸線方向へ押し出すことができるようになっている。
前記ワーク搬送装置7は、スリット部Waが一定位置に揃えられたワークWをワーク挿入装置6から受け取って直列状に連ねた状態で軸線方向へ搬送すると共に、ワークWを外側から挾持してそのスリット部Waを突き合せるものであり、ワークWの直径に関係なくワークWを確実且つ良好に保持して真円の状態で搬送し、且つワークW間の隙間及びワークWの軸方向のズレを修正しながら各ワークWを軸線方向へ連続的に搬送できるように構成されている。
即ち、ワーク搬送装置7は、図1乃至図3に示す如く、スリット部Waが真上に位置する状態で揃えられたワークWを両側から挾持しながら搬送する一対のキャタピラ式コンベヤ7Aから成るワーク送り部と、ワーク送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ7Aの下流側位置に配設され、ワーク送り部から送り込まれたワークWを両側から挾持してワークWのスリット部Waを突き合せた状態で搬送する一対のキャタピラ式コンベヤ7Bから成るワーク溶接送り部と、ワーク送り部のキャタピラ式コンベヤ7Aとワーク溶接送り部のキャタピラ式コンベヤ7Bとの間に介設され、両キャタピラ式コンベヤ7A,7Bを連動連結して両キャタピラ式コンベヤ7A,7Bの搬送速度を変える伝動機構31と、搬送中のワークWの上面側を保持しながら案内する上部ガイド機構20と、搬送中のワークWの下面側を保持しながら案内する下部ガイド機構22とを備えており、ワークWの外周面をワーク送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ7A、ワーク溶接送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ7B、上部ガイド機構20及び下部ガイド機構22により左右上下方向から保持してワークWを真円の状態で搬送すると共に、ワーク送り部のワークWの送り速度をワーク溶接送り部のワークWの搬送速度よりも速い速度に設定し、先行するワークWの後端面に後続のワークWの先端面を密着させ、ワークW間の隙間及びワークWの軸方向のズレを修正しながら各ワークWを軸線方向へ連続的に搬送するように構成されている。
又、ワーク送り部及びワーク溶接送り部の各一対のキャタピラ式コンベヤ7A,7Bは、ワークWの側方位置にワークWと直交する方向へ水平移動自在に配設した水平プレート32に夫々配設されており、水平プレート32をワークWと直交する方向へ水平移動させることによって、各一対のキャタピラ式コンベヤ7A,7B間の間隔を可変調整できるようになっている。
従って、各一対のキャタピラ式コンベヤ7A,7Bは、その間隔を調整することによって、ワークWの直径に関係なくワークWを両側から確実且つ良好に挾持することができるようになっている。
尚、水平プレート32は、キャビネット本体1に設けたワークWの軸線と直交する水平姿勢のガイドレール19に移動自在に支持されており、モータ33a、ベルト伝動機構33b及びネジ機構33cから成る駆動装置33より水平移動するようになっている。
具体的には、ワーク送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ7Aは、図6及び図7に示す如く、水平プレート32に駆動軸34及び軸受を介して水平回転自在に支持された駆動スプロケット35と、駆動スプロケット35からワークWの軸線方向へ一定の間隔を空けて配設され、水平プレート32に従動軸36及び軸受を介して水平回転自在に支持された従動スプロケット37と、両スプロケット35,37に巻き回され、ワークWの軸線方向へ周回する無端状のチェーン38と、チェーン38の内側領域で且つ水平プレート32に取り付けられ、チェーン38のワークWに対向する部分を一定位置に保持するガイドブロック39と、チェーン38に取り付けられ、ワークWの側面を保持する複数の保持部材40等から構成されている。
又、ワーク溶接送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ7Bは、図6及び図7に示す如く、水平プレート32に固定したブラケット41に駆動軸42及び軸受を介して水平回転自在に支持された駆動スプロケット43と、駆動スプロケット43からワークWの軸線方向へ一定の間隔を空けて配設され、水平プレート32に従動軸44及び軸受を介して水平回転自在に支持された従動スプロケット45と、両スプロケット43,45に巻き回され、ワークWの軸線方向へ周回する無端状のチェーン46と、チェーン46の内側領域で且つ水平プレート32に取り付けられ、チェーン46のワークWに対向する部分を一定位置に保持するガイドブロック47と、チェーン46に取り付けられ、ワークWの側面を保持する複数の保持部材48と、駆動軸42を回転駆動するモータ等の駆動部49等から構成されている。
更に、ワーク送り部及びワーク溶接送り部の各保持部材40,48は、ゴム部材によりブロック状に形成されており、チェーン38,46に一定間隔毎に固定した保持板50に着脱自在に取り付けられている。これら各保持部材40,48は、図6に示す如く、ワークWに当接する面が断面形状横向きのU字状に形成されており、ワークWの直径がある程度変化しても、ワークWの側面を確実且つ良好に保持できるように工夫されている。
尚、ワーク送り部のキャタピラ式コンベヤ7Aに用いる保持部材40は、ワークWを次々とワーク溶接送り部へ送り込ませるため、一定の粘りと滑り機能を有するクロロプレンゴムにより形成されている。又、ワーク溶接送り部のキャタピラ式コンベヤ7Bに用いる保持部材48は、ワークW両側面に一定の加圧力を加えながらワークWを一定の速度で搬送させるため、ワーク送り部の保持部材40よりも硬さが必要になり、そのために硬さと耐久性に優れたウレタンゴムにより形成されている。
前記伝動機構31は、ワーク送り部のキャタピラ式コンベヤ7Aの速度がワーク溶接送り部のキャタピラ式コンベヤ7Bの速度よりも速い速度になるように両キャタピラ式コンベヤ7A,7Bを連動連結するものである。
即ち、伝動機構31は、図6及び図7に示す如く、ワーク溶接送り部の従動軸44に取り付けた大径スプロケット31aと、ワーク送り部の駆動軸34に取り付けた小径スプロケット31bと、両スプロケット31a,31bに巻き回された無端状のチェーン31cと、水平プレート32に設けられ、チェーン31cに噛み合うテンション用のスプロケット31dとから成り、ワーク送り部のキャタピラ式コンベヤ7Aの速度がワーク溶接送り部のキャタピラ式コンベヤ7Bの速度よりも速くなるように構成されている。この実施の形態に於いては、伝動機構31の大径スプロケット31a及び小径スプロケット31bの直径等は、ワーク送り部のキャタピラ式コンベヤ7Aの速度がワーク溶接送り部のキャタピラ式コンベヤ7Bの速度の1.6倍となるように設定されている。
従って、ワーク送り部及びワーク溶接送り部の各キャタピラ式コンベヤ7A,7BによりワークWを連続して搬送した場合、ワーク溶接送り部のキャタピラ式コンベヤ7Bにより搬送されている先行のワークWの後端面にワーク送り部のキャタピラ式コンベヤ7Aにより搬送される後続のワークWの先端面が当接して密着し、両ワークW間の隙間及びワークWの軸方向のズレを修正しながらワークWが連続的に搬送されることになる。
そして、この伝動機構31には、先行するワークWの後端面に後続のワークWの先端面が密着して両ワークW間の隙間及びワークWの軸方向のズレが修正された後、伝動機構31に過負荷が掛かった際、トルクを遮断するトルクリミッタ51が設けられている。
即ち、トルクリミッタ51は、図8に示す如く、ワーク溶接送り部の従動軸44と大径スプロケット31aとの間に介設されており、従動軸44に固定された固定部材51aと、大径スプロケット31aに固定され、従動軸44にベアリング51bを介して回転自在に支持された回転部材51cと、回転部材51cに形成した複数の穴51c′に突出自在に収納され、固定部材51aに形成した凹部51a′へ係止自在な複数のボール51dと、回転部材51cの穴51c′に収納され、ボール51dを固定部材51a側へ附勢して凹部51a′へ係止させる複数のスプリング51eと、スプリング51eの弾性力を調整する調整ネジ51fとから成る。
このトルクリミッタ51によれば、常時は従動軸44の回転力が固定部材51a、ボール51d、回転部材51cを介して大径スプロケット31aに伝達され、大径スプロケット31aが従動軸44と一緒に回転し、又、過負荷が掛かると、固定部材51aとボール51dとの係止が外れ、従動軸44の回転力が大径スプロケット31a側へ伝達されず、大径スプロケット31aが空回りしてワーク送り部のキャタピラ式コンベヤ7Bが停止するようになっている。
従って、ワークWがワーク送り部からワーク溶接送り部へ必要以上に送込まれると云うことがない。
前記上部ガイド機構20は、ワーク送り部及びワーク溶接送り部の各キャタピラ式コンベヤ7A,7Bにより搬送されているワークWの上面側を保持しながらガイドするものであり、図1に示す如く、上部プレート2にブラケット20dを介して回転自在に支持され、搬送されているワークWの上面側に当接可能な複数個の上部ガイドローラ20aと、上部プレート2にブラケット20dを介して取り付けられ、搬送されているワークWの上面側に摺動可能な上流側押さえヘラ20bと、上部プレート2にブラケット20dを介して取り付けられ、搬送されているワークWの上面側に摺動可能な下流側押さえヘラ20cとから成る。
又、上部ガイドローラ20aは、搬送されているワークWの上方位置に軸線方向へ沿って二列の状態で配設されており、ワークWのスリット部Waの両側部分に当接するようになっている。
更に、上流側押さえヘラ20b及び下流側押さえヘラ20cは、内部に冷却水が流れる冷却水通路(図示省略)を備えた角柱状に形成されており、溶接装置9のプラズマ溶接用トーチ53の上流側位置及び下流側位置に夫々ワークWの軸線方向へ沿う姿勢で配設されている。
この上部ガイド機構20は、上部プレート2を昇降動させることによって、ワークWの直径に応じて高さ調整できるようになっている。従って、上部ガイド機構20は、ワークWの直径に応じて高さ調整することによって、上部ガイドローラ20a及び各押さえヘラ20b,20cをワークWの直径に関係なく、ワークWの上面側へ当接させることができ、ワークWの上面側を確実且つ良好に保持しながら案内することができる。
前記下部ガイド機構22は、ワーク送り部及びワーク溶接送り部の各キャタピラ式コンベヤ7A,7Bにより搬送されているワークWの下面側を保持しながらガイドするものであり、図1及び図3に示す如く、下部プレート3にブラケット22bを介して回転自在に支持され、搬送されているワークWの下面側に当接可能な複数個の下部ガイドローラ22aから成る。
又、下部ガイドローラ22aは、搬送されているワークWの下方位置に軸線方向へ沿って二列の状態で配設されている。
この下部ガイド機構22は、下部プレート3を昇降動させることによって、ワークWの直径に応じて高さ調整できるようになっている。従って、下部ガイド機構22は、ワークWの直径に応じて高さ調整することによって、下部ガイドローラ22aをワークWの直径に関係なく、ワークWの下面側へ当接させることができ、ワークWを確実に且つ良好に保持しながら案内することができる。
尚、ワーク送り部のキャタピラ式コンベヤ7Aとワーク溶接送り部のキャタピラ式コンベヤ7Bとの間には、図示していないがワーク送り部からワーク溶接送り部へ送り込まれるワークWの両側面を保持しながら案内する複数の側面ガイドローラが設けられている。
従って、ワーク送り部からワーク溶接送り部へ送り込まれるワークWは、上部ガイドローラ20a、下部ガイドローラ22a及び側面ガイドローラにより上下左右方から保持された状態で送り込まれることになる。そのため、短いワークWであっても、ワーク送り部からワーク溶接送り部へのワークWの送り込みを良好且つ確実に行える。
前記センターガイド8は、ワーク送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ7Aの上流側位置に鉛直姿勢で配設されており、ワーク挿入装置6により一対のキャタピラ式コンベヤ7A間へ押し込まれるワークWのスリット部Waに挿入されてワークWの心出しを行うと共に、ワークWをそのスリット部Waが真上に位置する状態で案内するものである。
このセンターガイド8は、ワークWのスリット部Waの幅よりも若干薄い厚みを有する金属製の板材により形成されており、その内部には溶接装置9の溶接治具54(下部治具54B)へアルゴンガス等のシールドガスを供給するガス通路(図示省略)と冷却水を供給する冷却水通路(図示省略)とが夫々形成されている。
又、センターガイド8は、上部プレート2に鉛直姿勢で取り付けられており、上部プレート2を昇降動させることによって、高さ調整可能となっている。
前記溶接装置9は、ワーク溶接送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ7B間に配設されており、各ワークWの突き合されたスリット部Waを順次突合せ溶接するものである。この溶接装置9には、プラズマ溶接法と溶接治具54とを組み合せて成る溶接装置9が使用されている。
即ち、溶接装置9は、溶接電源52と、タングステン電極棒及び水冷構造のノズルを備えたプラズマ溶接用トーチ53と、プラズマ溶接用トーチ53の近傍位置に配設された溶接治具54と、上部プレート2に取り付けられ、溶接状況(タングステン電極棒の消耗やアークの状態等)を確認する監視カメラ56等から構成されている。
前記プラズマ溶接用トーチ53は、上部ガイド機構20の上流側押さえヘラ20bと下流側押さえヘラ20cとの間で且つ上部プレート2に高さ調整自在に取り付けられており、ワークWの突き合されたスリット部Waを溶接する際に上部プレート2の昇降動により自動的に高さ調整されて溶接位置を取り得るようになっている。このプラズマ溶接用トーチ53には、ノズルのオリフィス径(2.0mm)を従来のノズルのオリフィス径(2.4mm)よりも小さくし、且つノズルの先端部の長さを1mm短くして電極設定値(タングステン電極棒の先端とノズル先端との距離)を3.8mmと短くしたプラズマ溶接用トーチ53が使用されている。このようにプラズマ溶接用トーチ53の先端部形状を変更することによって、高電流が流れ易くなってシリーズアークの発生を防止することができると共に、電流密度も約44%向上させることができる。
前記溶接治具54は、ワークWの接合部にアークエネルギーを集中的に与え、且つ溶接後の余分な熱をワークWより素早く吸収してワークWの熱歪を最小限に抑えるためのものであり、主にアークの拡がりを遮断してワークWの接合部にエネルギーを集中させるための上部治具54Aと、主に溶接後のワークWを素早く冷却するための下部治具54Bとから構成されている。この溶接治具54を用いることによって、ビード溶け落ちや穴あきの発生、溶接熱影響部の粗粒化を夫々防止することができる。
具体的には、上部治具54Aは、図1、図7及び図10に示す如く、プラズマ溶接用トーチ53の先端部両側位置に配設されてワークWの軸線方向に沿う姿勢で且つ下流側押さえヘラ20cに水平姿勢で取り付けられており、ワークWの突き合されたスリット部Waを溶接する際に上部プレート2の昇降動により自動的に高さ調整されてワークWのスリット部Wa近傍の外周面へ接触するようになっている。この上部治具54Aは、図9に示す如く、銅材により略角柱状に形成されており、その一端部上面にはプラズマ溶接用トーチ53の先端部が入り込む凹部54aが形成されていると共に、凹部54aの底面にはプラズマ溶接用トーチ53のノズル先端に対向するスリット54bが形成されている。
一方、下部治具54Bは、図1及び図10に示す如く、センターガイド8のワークW内に位置する部分(センターガイド8の下端部)に水平姿勢で取り付けられており、ワークWの突き合されたスリット部Waを溶接する際に上部プレート2の昇降動によりセンターガイド8と一緒に自動的に高さ調整されてワークWのスリット部Wa近傍の内周面へ接触するようになっている。この下部治具54Bは、図9に示す如く、銅材により角柱状に形成されており、その内部にはセンターガイド8のガス通路に連通してシールドガスが流れるガス通路54cと、センターガイド8の冷却水通路に連通して冷却水が流れる冷却水通路54dとが夫々形成されている。又、下部治具54Bの上面には、ワークWの溶接時にガス通路54c内を流れて来たシールドガスがワークWのスリット部Waへ向かって流れる浅溝54eがワークWの軸線方向に沿って形成されている。下部治具54Bに浅溝54eを形成することによって、ワークWの溶接時にワークWのビード直下の過冷却が防止されて所定のビード幅が保たれると共に、ワークWのスリット部Waの裏面側に均一にシールドガスが吹き付けられてワークWの溶接部の酸化が防止されることになる。
前記ワーク切り離し装置10は、ワーク搬送装置7の下流側位置に配設されており、ワーク搬送装置7により連結された状態で搬送されて来たワークWの連結部を切り離すものである。
即ち、ワーク切り離し装置10は、図1及び図2に示す如く、ワーク搬送装置7の下流側位置に縦向き姿勢で並列配置され、ワークWの下方に位置してワークWを上方へ突き上げる突き出しローラ55aを備えた二つの突き出しシリンダ55と、突き出しローラ55aの近傍位置に傾斜姿勢で配設され、切り離されたワークWを搬出する排出シュート56とから成る。
このワーク切り離し装置10によれば、ワーク搬送装置7から送り出されてワーク保持具11に挿通状態で保持されたワークWを突き出しシリンダ55の突き出しローラ55aにより数回連続的に突き上げ、溶接部で連結されているワークWの連結部に衝撃を与えることによって、ワークWの連結部を切り離すことができるようになっている。尚、切り離されたワークWは、搬出シュート55へ搬出されるようになっている。
次に、上述した単管連続自動溶接装置9を用いて円筒状に曲げ加工された複数のワークWから単管を連続的に製造する場合について説明する。
尚、ワークWには、板厚1.5mm又は2.0mm、外径88mm〜121mm、長さ84mm〜300mmのステンレス鋼板製の円筒状のワークWが使用されている。又、溶接電流、アーク長さ、ワークWの搬送速度、不活性ガスの供給量、タングステン電極棒の先端形状等の溶接条件は、ワークWの材質、板厚等に応じて最適の条件下に設定されていることは勿論である。
複数のワークWから単管を連続的に製造する場合、先ず、ワークWの直径に応じてワーク送り部及びワーク溶接送り部の各一対のキャタピラ式コンベヤ7A,7Bの間隔と、上部ガイド機構20の上部ガイドローラ20a、上流側押さえヘラ20b及び下流側押さえヘラ20cの高さ位置と、下部ガイド機構22の下部ガイドローラ22aの高さ位置を夫々調整する。
即ち、水平プレート32を駆動装置により水平移動させて一対のキャタピラ式コンベヤ7A,7Bの間隔を調整すると共に、上部プレート2及び下部プレート3を各駆動装置21,23により夫々昇降動させて上部ガイドローラ20a、上流側押さえヘラ20b、下流側押さえヘラ20c及び下部ガイドローラ22aの高さ位置を調整し、ワークWの外周面を各一対のキャタピラ式コンベヤ7A,7B、上部ガイドローラ20a及び下部ガイドローラ22a等により左右上下方向から一定の力(ワークWが真円の状態に保持されて変形されない程度の力)で保持できるようにする。このとき、上部プレート2の昇降動により上部治具54A及び下部治具54Bの高さ位置も、ワークWの直径に応じて最適な位置に調整される。
次に、作業員が手動操作により複数のワークWをワーク送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ7A間に順次挿入し、ワークWの外周面を一対のキャタピラ式コンベヤ7A、上部ガイドローラ20a及び下部ガイドローラ22aにより左右上下方向から保持させると共に、先頭に位置するワークWをその先端が溶接装置9のプラズマ溶接用トーチ53の近傍位置に達するまで軸線方向へ移動させる(図11(A)参照)。この際、各ワークWは、スリット部Waがセンターガイド8に入り込むようにスリット部Waを真上に位置させておく。又、先頭に位置するワークWのスリット部Waに上流側押さえヘラ20bを当接させ、ワークWのスリット部Waの段付きを無くす。更に、先頭に位置するワークWのスリット部Waの先端部側は、ワーク溶接送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ7Bの押圧作用により突き合された状態となっている。
尚、円筒状に曲げ加工された各ワークWは、両端部が軸線方向にズレている場合がある。この場合には、作業員が最初にワーク送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ7A間に挿入するワークWと二番目に挿入するワークWのズレを手作業により修正した後、これらを一対のキャタピラ式コンベヤ7A間に挿入する。
そして、上述した状態で単管連続自動溶接装置の自動運転を行う。そうすると、ワーク搬送装置7が作動してワークWを左右上下方向から保持して真円の状態で軸線方向へ移送すると共に、溶接装置9が作動して先頭に位置するワークWの突き合されたスリット部Waをプラズマ溶接用トーチ53の直下位置に於いて自動溶接して行く(図11(B)参照)。先頭に位置するワークWのスリット部Waが突合せ溶接されたら、引き続き二番目に位置するワークWがワーク搬送装置7により左右上下方向から保持されて真円の状態で軸線方向へ移送され、溶接装置9によりワークWの突き合されたスリット部Waが自動溶接されて行く。
このようにして、ワークWがワーク搬送装置7により直列状に連なった状態で搬送されてそのスリット部Waが溶接装置9により順次突合せ溶接されて行くと、ワーク搬入装置4の搬入シュート24にストックされているワークWがワークリフター26の作動によって一本宛ワーク位置決め装置5の回転ローラ27上に受け渡される(図11(C)参照)。
回転ローラ27上に受け渡されたワークWは、センサー29によってスリット部Waが検出されると共に、センサー29からの検出信号に基づいて駆動部28により回転ローラ27が回転制御され、スリット部Waが真上に位置する状態で回転ローラ27上に支持される。この状態で先端が円錐形状に形成されたピン30がワークWのスリット部Waへ挿入され、ワークWのスリット部Waが所定の位置で位置決めされたか否かを確認する。
その後、ワーク挿入装置6の流体圧シリンダ(図示省略)が作動してプッシャー6cを回転ローラ27上のワークWの後端面に当接させ、この状態で流体圧シリンダによりワークWを軸線方向へ押し出して行く。そうすると、軸線方向へ押し出されたワークWは、そのスリット部Waがセンターガイド8へ挿入されると共に、ワーク送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ7A間に挿入され、当該キャタピラ式コンベヤ7Aによりワーク溶接送り部側へ搬送されて行く。
このとき、ワークWは、一対のキャタピラ式コンベヤ7A、上部ガイドローラ20a及び下部ガイドローラ22aにより上下左右方から保持されて真円の状態で搬送されると共に、センターガイド8により心出しされて一定の姿勢(スリット部Waが真上に位置する状態)で搬送される。その結果、ワークWは、安定した姿勢でもってワーク送り部からワーク溶接送り部側へ送り込まれることになる。
ワーク溶接送り部側へ搬送されたワークWは、ワーク送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ7Aの下流側端部からワーク溶接送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ7B間に送り込まれ、当該キャタピラ式コンベヤ7Bにより溶接装置9側へ搬送されて行く。
このとき、ワーク搬送装置7のワーク送り部及びワーク溶接送り部は、ワーク送り部のキャタピラ式コンベヤ7AのワークWの搬送速度がワーク溶接送り部のキャタピラ式コンベヤ7BのワークWの搬送速度よりも速いため、ワーク溶接送り部のキャタピラ式コンベヤ7Bにより搬送されている先行のワークWの後端面にワーク送り部のキャタピラ式コンベヤ7Aにより搬送される後続のワークWの先端面が当接して密着し、両ワークW間の隙間及びワークWの軸線方向のズレを修正しながら各ワークWを連続的に搬送することになる。又、ワーク送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ7Aとワーク溶接送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ7Bとの間にトルクリミッタ51付きの伝動機構31を介設しているため、先行するワークWの後端面に後続のワークWの先端面が密着して両ワークW間の隙間及びワークWの軸方向のズレが修正され、伝動機構31に過負荷が掛かると、トルクが遮断されてワーク送り部のキャタピラ式コンベヤ7Aが停止するようになっている。その結果、ワークWがワーク送り部からワーク溶接送り部へ必要以上に送込まれると云うことがなく、ワーク溶接送り部に送り込まれたワークWは一定の速度で搬送されることになり、溶接速度が変化すると云うことがない。
そして、ワーク溶接送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ7B間に送り込まれたワークWは、キャタピラ式コンベヤ7Bにより直列状に連なった状態で軸線方向へ搬送されると共に、溶接装置9のプラズマ溶接用トーチ53の直下位置に於いて突き合されているスリット部Waが順次突合せ溶接されて行く。
このとき、ワークWは、一対のキャタピラ式コンベヤ7B、上部ガイドローラ20a及び下部ガイドローラ22aにより上下左右方から保持されて真円の状態で搬送されていると共に、ワークWのスリット部Waに上流側押さえヘラ20bが当接してスリット部Waの段付きを無くした状態で搬送され,然も、ゴム部材製の保持部材48を備えたキャタピラ式コンベヤ7Bにより搬送されているため、スリップすることなく安定した姿勢で且つ一定の速度で溶接装置9側へ移送されることになる。即ち、ワークWは、最適な状態で溶接装置9側へ移送されることになり、溶接装置9に於いて精度の高い溶接が行われることになる。
又、ワークWは、溶接位置に於いてプラズマ溶接により溶接され、且つ下部治具54BからワークWのスリット部Waの裏面側へシールドガスが吹き付けられているため、無酸化溶接が可能となって高品質な溶接が行われる。
更に、ワークWは、直列状に連なった状態で搬送されつつ各ワークWのスリット部Waが連続的に順次突合せ溶接されているため、生産性が高くなると共に、ワークWの溶接開始部及び溶接終了部に溶け落ち等の溶接欠陥が生じることがなく、製品(単管)の品質が向上することになる。
加えて、ワークWの溶接時には、上部治具54Aによりアークの拡がりを遮断してワークWの接合部にエネルギーを集中させ、又、下部治具54Bにより溶接後のワークWを素早く冷却するようにしているため、ビード溶け落ちや穴あきの発生、溶接熱影響部の粗粒化を夫々防止することができる。
溶接装置9により突合せ溶接されたワークWは、ワーク搬送装置7のワーク溶接送り部から順次送り出され、ワーク切り離し装置10によって溶接部で連結されている部分が切り離される。この切り離されたワークWは、ワークWの側方位置に傾斜姿勢で配設された搬出シュート56へ搬出され、後続の加工機へ送られて行く。
尚、上記実施の形態に於いては、比較的長いワークWをワーク搬入装置4により一つ宛ワーク位置決め装置5へ搬入し、ワーク位置決め装置5からワークWを一つ宛ワーク送り部へ送り込むようにしたが、短いワークWの場合には、複数のワークWをワーク搬入装置4によりワーク位置決め装置5へ同時に搬入し、ワーク位置決め装置5の回転ローラ27上に複数のワークWを直列状に並べた状態で載せ、この状態で各ワークWをワーク挿入装置6によりワーク送り部へ送り込むようにしても良い。何故なら、短いワークWの場合には、ワークWの搬送及び突合せ溶接が直ぐに終了してしまい、ワークWを素早く供給しなければならないからである。
そこで、短いワークWを搬入する場合には、短いワークWを搬入シュート24上に直列状に並べた状態で且つ並列状にストックし、直列状に並べた二つの短いワークWをワークリフター26によりワーク位置決め装置5の回転ローラ27上に同時に載せるようにする。又、ワーク位置決め装置5に、回転ローラ27上の二つのワークWのスリット部Waを夫々検出するセンサー29を設けると共に、回転ローラ27が回転中であっても位置決めされたワークWが回転しないようにワークWを保持する保持機構(図示省略)を設ける。
このようにすれば、ワーク位置決め装置5の回転ローラ27上に短いワークWを直列状に並べた状態で同時に載せることができると共に、二つのワークWのうち、一方のワークWを先に位置決めしてこれを保持機構により保持してから、引き続き回転ローラ27を回転させて他方のワークWを位置決めすることができる。これによって、回転ローラ27上に位置決めされた二つのワークWが直列状に並べられることになり、この状態でワーク挿入装置6により二つのワークWを同時にワーク送り部へ送り込むことができる。
又、上記実施の形態に於いては、溶接装置9には、プラズマ溶接法と溶接治具54とを組み合せて成る溶接装置9を使用しているが、他の実施の形態に於いては、溶接装置9にGTA溶接装置やレーザー溶接装置を使用するようにしても良い。
本発明の実施の形態に係る単管連続自動溶接装置の一部切欠正面図である。 単管連続自動溶接装置の一部省略平面図である。 単管連続自動溶接装置の縦断側面図である。 ワーク搬入装置及びワーク位置決め装置の縦断側面図である。 ワーク位置決め装置の縦断正面図である。 ワーク搬送装置の縦断正面図である。 ワーク搬送装置の平面図である。 トルクリミッタの縦断面図である。 溶接治具の縦断側面図である。 上部ガイド機構及び下部ガイド機構の正面図である。 単管連続自動溶接装置の作用説明図である。
符号の説明
4はワーク搬入装置、5はワーク位置決め装置、6はワーク挿入装置、7はワーク搬送装置、7Aはキャタピラ式コンベヤ(ワーク送り部)、7Bはキャタピラ式コンベヤ(ワーク溶接送り部)、8はセンターガイド、9は溶接装置、10はワーク切り離し装置、20は上部ガイド機構、22は下部ガイド機構、31は伝動機構、35は駆動スプロケット、37は従動スプロケット、38はチェーン、39はガイドブロック、40は保持部材、43は駆動スプロケット、45は従動スプロケット、46はチェーン、47はガイドブロック、48は保持部材、51はトルクリミッタ、Wはワーク、Waはスリット部。

Claims (6)

  1. 円筒状に曲げ加工されたワーク(W)を順次搬入するワーク搬入装置(4)と、搬入されたワーク(W)のスリット部(Wa)を一定位置に揃えるワーク位置決め装置(5)と、スリット部(Wa)が一定位置に揃えられたワーク(W)を軸線方向へ送るワーク挿入装置(6)と、ワーク挿入装置(6)からワーク(W)を受け取って直列状に連ねた状態で軸線方向へ搬送すると共に、ワーク(W)を外側から挾持してそのスリット部(Wa)を突き合せるワーク搬送装置(7)と、プラズマ溶接用トーチ(53)及び溶接用治具(54)を備え、ワーク(W)の搬送中に各ワーク(W)の突き合されたスリット部(Wa)を順次突合せ溶接する溶接装置(9)と、溶接部で連結されている各ワーク(W)の連結部を切り離すワーク切り離し装置(10)とを備えた単管連続自動溶接装置であって、前記ワーク搬送装置(7)は、ワーク(W)を外側から挾持した状態で搬送するワーク送り部と、ワーク送り部からワーク(W)を受け取ってこれを外側から挾持してワーク(W)のスリット部(Wa)を突き合せた状態で搬送するワーク溶接送り部とから成り、ワーク送り部のワーク(W)の送り速度をワーク溶接送り部のワーク(W)の搬送速度よりも速い速度に設定し、先行するワーク(W)の後端面に後続のワーク(W)の先端面を密着させ、ワーク(W)間の隙間及びワーク(W)の軸方向のズレを修正しながら各ワーク(W)を軸線方向へ連続的に搬送するように構成され、又、ワーク送り部の上流側位置に、ワーク(W)のスリット部(Wa)に挿入されてワーク(W)の心出しを行うと共に、ワーク(W)をそのスリット部(Wa)が真上に位置する状態で案内するセンターガイド(8)を配設し、当該センターガイド(8)の内部に溶接装置(9)の溶接治具(54)へシールドガスを供給するガス通路と冷却水を供給する冷却水通路とを夫々形成し、更に、前記溶接治具(54)は、プラズマ溶接用トーチ(53)の先端部両側位置に配設され、アークの拡がりを遮断してワーク(W)の接合部にエネルギーを集中させる上部治具(54A)と、センターガイド(8)のワーク(W)内に位置する部分に取り付けられ、溶接後のワーク(W)を冷却する下部治具(54B)とから構成されており、前記下部治具(54B)には、センターガイド(8)のガス通路に連通してシールドガスが流れるガス通路(54c)と、センターガイド(8)の冷却水通路に連通して冷却水が流れる冷却水通路(54d)とが夫々形成されていると共に、下部治具(54B)の上面には、ワーク(W)の溶接時にガス通路(54c)内を流れて来たシールドガスをワーク(W)のスリット部(Wa)へ向かって流す(54e)をワーク(W)の軸線方向に沿って形成したことを特徴とする単管連続自動溶接装置。
  2. ワーク送り部が、ワーク位置決め装置(5)によりスリット部(Wa)が真上に位置する状態で揃えられたワーク(W)を両側から挾持しながら搬送する一対のキャタピラ式コンベヤ(7A)から成り、又、ワーク溶接送り部が、ワーク送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ(7A)の下流側位置に配設され、ワーク送り部から送り込まれたワーク(W)を両側から挾持してワーク(W)のスリット部(Wa)を突き合せた状態で搬送する一対のキャタピラ式コンベヤ(7B)から成り、前記ワーク送り部のキャタピラ式コンベヤ(7A)とワーク溶接送り部のキャタピラ式コンベヤ(7B)との間に、両キャタピラ式コンベヤ(7A),(7B)を連動連結して両キャタピラ式コンベヤ(7A),(7B)の搬送速度を変える伝動機構(31)を介設したことを特徴とする請求項1に記載の単管連続自動溶接装置。
  3. 伝動機構(31)が、これに過負荷が掛かったときにトルクを遮断するトルクリミッタ(51)を備えていることを特徴とする請求項2に記載の単管連続自動溶接装置。
  4. ワーク搬送装置(7)が、搬送中のワーク(W)の上面側を保持しながら案内する上部ガイド機構(20)と、搬送中のワーク(W)の下面側を保持しながら案内する下部ガイド機構(22)とを備えており、ワーク(W)の外周面をワーク送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ(7A)、ワーク溶接送り部の一対のキャタピラ式コンベヤ(7B)、上部ガイド機構(20)及び下部ガイド機構(22)により左右上下方向から保持してワーク(W)を真円の状態で搬送するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の単管連続自動溶接装置。
  5. ワーク送り部及びワーク溶接送り部の各一対のキャタピラ式コンベヤ(7A),(7B)が、ワーク(W)の直径に応じて夫々一対のキャタピラ式コンベヤ(7A),(7B)間の間隔を可変できるようにワーク(W)の直径方向へ移動調整可能に構成され、又、上部ガイド機構(20)及び下部ガイド機構(22)が、ワーク(W)の直径に応じてワーク(W)の上面及び下面を夫々保持できるように上下方向へ高さ調整可能に構成されていることを特徴とする請求項2又は請求項4に記載の単管連続自動溶接装置。
  6. ワーク送り部及びワーク溶接送り部の各一対のキャタピラ式コンベヤ(7A),(7B)が、ワーク(W)の側方位置に配設された駆動スプロケット(35),(43)及び従動スプロケット(37),(45)と、両スプロケット(35),(43),(37),(45)に巻き回された無端状のチェーン(38),(46)と、チェーン(38),(46)のワーク(W)に対向する部分を一定位置に保持するガイドブロック(39),(47)と、チェーン(38),(46)に一定のピッチで取り付けられ、ワーク(W)の側面を保持する複数の保持部材(40),(48)とを夫々備えており、前記各保持部材(40),(48)は、ゴム部材によりブロック状に形成されていると共に、ワーク(W)を保持する面が断面形状横U字状又は横V字状に形成されていることを特徴とする請求項2、請求項4又は請求項5に記載の単管連続自動溶接装置。
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