JP2000141033A - 自動溶接装置 - Google Patents

自動溶接装置

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JP2000141033A
JP2000141033A JP10316221A JP31622198A JP2000141033A JP 2000141033 A JP2000141033 A JP 2000141033A JP 10316221 A JP10316221 A JP 10316221A JP 31622198 A JP31622198 A JP 31622198A JP 2000141033 A JP2000141033 A JP 2000141033A
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JP
Japan
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welding
work
hole
jig
workpiece
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JP10316221A
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Teruaki Kawakami
照明 川上
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Fuji Machine Works Co Ltd
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Fuji Machine Works Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属板材を略真円筒状に曲げ加工して成るワ
ークの継目を溶接して真円筒状の管体を作製する自動溶
接装置に対し、単位時間当たりに溶接可能なワーク個数
の増大化及び装置の設置スペースの小型化を図る。 【解決手段】 略真円筒状に曲げ加工されたワークWを
溶接治具2の貫通孔内に通過させ、この通過時にワーク
Wの継目を突き合わせた状態で溶接トーチ43により溶
接を行う。ワーク送り機構3として、溶接治具2の上流
側及び下流側に水平軸回りに回転可能な左右一対のスプ
ロケット33,34を設け、各スプロケット33,34
間にチェーン35,36を掛け渡す。各チェーン35,
36に押出しブラケット37を架設する。チェーン3
5,36の走行に伴って押出しブラケット37がワーク
Wの後端面に当接してこのワークWを溶接治具2の出口
側に向かって押し出すようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板材を略真円
筒状に曲げ加工して成るワークの継目(互いに対面する
端縁同士)を溶接して真円筒状の管体を作製する自動溶
接装置に係る。特に、本発明は、ワークを送るための機
構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の自動溶接装置にあっ
ては、略真円筒状のワークの外周面をクランプする治具
を使用している。この治具によってワークの端縁同士を
突き合わせた状態でワークをその軸線方向に送り、この
突き合わせ部分を溶接トーチにより溶接している。
【0003】また、このワークを送るための送り機構と
しては、ワークの外径よりも大径の押し込み部材を有す
る送りロッドを備えている。この送りロッドは、ワーク
の送り方向への進退移動が可能とされている。
【0004】溶接作業時には、押し込み部材をワークの
後端に当接させた状態で送りロッドを前進移動させてワ
ークを送りながら、このワークの突き合わせ部分に対向
配置した溶接トーチにより溶接している。つまり、送り
ロッドの前進に伴って移動するワークの突き合わせ部分
をワーク前端側から後端側に向かって順に溶接してい
く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の溶接装置にあっては、送りロッドの前進移動によっ
てワークを送るため、溶接作業が終了した状態では送り
ロッドは最も前進した位置にある。従って、次のワーク
を溶接する際には、この送りロッドを初期位置(最も後
退した位置)まで戻さねばならない。つまり、送りロッ
ドが初期位置に戻るまでは次のワークをセットすること
ができない。この送りロッドを戻すための時間を必要と
することから、従来の溶接装置にあっては、単位時間当
たりに溶接可能なワーク個数を増大させるのに限界があ
った。
【0006】特に、長尺のワークを溶接するものにあっ
ては、送りロッドの往復動ストロークが長くなり、この
送りロッドを初期位置まで戻すのに要する時間が長くな
ってしまい、これが生産性を大きく阻害する要因となっ
ていた。
【0007】また、装置の設置スペースとしては、上記
送りロッドの往復動ストローク以上の長さが必要であ
る。つまり、送りロッドが最も前進した位置での送りロ
ッドの前端位置と、最も後退した位置での送りロッドの
後端位置との距離に相当する長さの設置スペースが必要
である。このため、装置の設置スペースの小型化を図る
にも限界があった。
【0008】この場合にも、長尺のワークを溶接するも
のにあっては、送りロッド自体の長さ及び送りロッドの
往復動ストロークが長くなるため、この設置スペースの
大型化を避けることはできなかった。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、金属板材を略真円筒
状に曲げ加工して成るワークの継目を溶接して真円筒状
の管体を作製する自動溶接装置に対し、単位時間当たり
に溶接可能なワーク個数の増大化及び装置の設置スペー
スの小型化を図ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記目的を達成するために、本発明は、ワークを送るた
めの機構として、チェーンやベルト等の無端状の走行手
段と、この走行手段に取り付けた押出し手段とを備えさ
せている。この押出し手段をワークの後端面に当接さ
せ、走行手段の走行に伴って押出し手段がワークを押す
ことによりワークを送るようにしている。
【0011】−解決手段− 具体的に、本発明が講じた第1の解決手段は、端縁同士
が対面するように金属板材を略真円筒状に曲げ加工して
成るワークをその軸線方向に送りながら上記端縁同士を
溶接する自動溶接装置を前提としている。この自動溶接
装置に、溶接治具、送り手段、溶接トーチを備えさせて
いる。溶接治具は貫通孔を有している。この貫通孔の入
口部分は上記ワークの径よりも大きく設定されている一
方、貫通孔の出口部分は、端縁同士を略突き合わせた状
態のワーク径と同径に設定されている。また、送り手段
は、上記貫通孔内を入口部分から出口部分に向かってワ
ークを送るように構成されている。溶接トーチは、上記
貫通孔の出口部分近傍に配設され、送り手段によって貫
通孔内を通過するワークの上記端縁同士を溶接するよう
に構成されている。そして、上記送り手段に、走行手段
と押出し手段とを備えさせている。走行手段は、ワーク
送り方向における溶接治具の上流側部分と下流側部分と
の間に掛け渡されて貫通孔の延長方向に走行する無端状
に構成されている。押出し手段は、上記走行手段の長手
方向の複数箇所に取り付けられ、走行手段の走行に伴っ
てワーク後端面に当接してワークを貫通孔の入口部分か
ら出口部分に向かって押出すようになっている。
【0012】この特定事項により、ワークの溶接作業時
には、略真円筒状に曲げ加工されたワークを溶接治具の
貫通孔にその入口部分から挿入する。送り手段では、走
行手段が走行しており、この走行に伴って押出し手段が
ワーク後端面に当接する。ワークは、この押出し手段に
押されて貫通孔の出口部分に向かって送られる。溶接治
具は出口部分の径が小さくなっているので、貫通孔を通
過するワークは、この出口部分では、端縁同士が略突き
合わされた状態になる。この状態で、この突き合わせ部
分が溶接トーチにより溶接される。この溶接は、ワーク
の送り動作に伴い、ワークの前端側から後端側に向かっ
て順に行われる。ワークが貫通孔から押し出されると、
突き合わせ部分の全体が溶接され、真円筒状の管体が作
製される。
【0013】上記走行手段は、溶接治具の上流側部分と
下流側部分との間に掛け渡されて貫通孔の延長方向に走
行するものである。従来のものは送りロッドの進退移動
によりワークを送っていた。このため、従来は、溶接作
業終了後に、送りロッドを初期位置まで後退させねば次
のワークをセットできなかった。本発明の溶接装置で
は、走行手段の走行に伴って複数の押出し手段が溶接治
具の上流側部分と下流側部分との間を循環している。こ
のため、1つのワークが押出し手段によって送られてい
る状態で、他の押出し手段によって次のワークを送るこ
とが可能である。このため、連続的にワークを貫通孔内
に送り込むことが可能であり、1つのワークの溶接作業
終了後、直ちに、次のワークの溶接作業を開始すること
が可能になる。
【0014】また、ワークを送るための機構の長さとし
ては走行手段の長さ寸法だけを確保しておけばよい。従
来では、送りロッドが最も前進した位置での送りロッド
の前端位置と、最も後退した位置での送りロッドの後端
位置との距離に相当する長さの設置スペースを必要とし
ていた。つまり、溶接治具の貫通孔の長さ寸法に加え
て、この長さ寸法と同等若しくはそれ以上の長さの送り
ロッドの寸法だけの設置スペースを必要としていた。本
発明における送り手段は進退移動するものではない。こ
のため、溶接装置の設置スペースが小さくて済む。
【0015】第2の解決手段は、送り手段の具体構成を
特定したものである。具体的には、上記第1の解決手段
において、走行手段にスプロケットとチェーンとを備え
させる。上記スプロケットは、溶接治具の上流側部分及
び下流側部分のそれぞれの左右両側に配設されて水平軸
回りに回転自在となっている。チェーンは、溶接治具の
左右両側に一対設けられ、溶接治具の上流側部分に配設
されたスプロケットと下流側部分に配設されたスプロケ
ットとの間に掛け渡されている。一方、押出し手段は、
上記チェーンの延長方向に直交する方向に延びて、左右
の両チェーンを連結している。
【0016】この特定事項により、スプロケットの回転
に伴って各チェーンが走行する。各チェーン間に架設さ
れた押出し手段は、ワークの後端面の複数箇所に当接し
て、このワークを貫通孔の出口部分に向かって送る。こ
の押出し手段が各チェーン同士を連結しているため、各
チェーンは相対的な位置ずれを生じることがない。つま
り、押出し手段によるワーク後端面の押圧位置に対する
押圧力を均等にすることができ、ワークを安定して送る
ことができる。
【0017】第3の解決手段は、走行手段の走行状態及
び溶接トーチの構成を特定したものである。具体的に
は、上記第1の解決手段において、溶接トーチをワーク
の送り方向に移動可能とするトーチ移動手段を設けてい
る。このトーチ移動手段は、ワークの溶接開始前にあっ
ては、溶接トーチを貫通孔の出口部分近傍の初期位置に
位置させる。また、このトーチ移動手段は、ワークの溶
接開始後の所定時間時及びワークの溶接終了前の所定時
間にあっては、走行手段の走行速度と略同じ速度で溶接
トーチをワーク送り方向に移動させる。更に、このトー
チ移動手段は、ワークの溶接終了後、溶接トーチを上記
初期位置に戻すようになっている。
【0018】この特定事項により、トーチ移動手段によ
って溶接トーチのワークに対する相対速度を可変にで
き、必要に応じて溶接トーチを移動させることで、溶接
部の仕上がりを良好にすることができる。つまり、ワー
クの溶接開始時の所定時間は、溶接トーチがワークと略
同じ速度で移動し、ワークの前端部分の溶融を確実に行
う。一方、ワークの溶接終了前の所定時間にも、溶接ト
ーチがワークと略同じ速度で移動し、ワークの後端部分
に生じるクレータへのビード補充作業が行える。その結
果、ワークの送り速度を変更すること無しにワークの前
端部処理及びクレータ処理が行える。
【0019】第4の解決手段は、溶接治具の貫通孔内で
ワークを位置決めするための構成を特定したものであ
る。具体的には、上記第1の解決手段において、溶接治
具に位置決め部材を備えさせている。この位置決め部材
は、貫通孔の入口部分からワーク送り方向に延びる刃先
を有し、この刃先がワークの互いに対面する端縁同士の
間の隙間に入り込むように貫通孔内に突出している。ま
た、溶接トーチを、上記貫通孔の出口部分近傍における
位置決め部材に対向した位置に配置させている。
【0020】この特定事項により、ワークを溶接治具の
貫通孔内に挿入する際、ワークの端縁同士の間の隙間に
位置決め部材の刃先を位置させる。これにより、ワーク
は、上記隙間が位置決め部材の刃先により案内されなが
ら走行手段の走行に伴って貫通孔内を送られていく。こ
のようにして案内されたワークは、貫通孔の出口部分で
は突き合わされた端縁同士が溶接トーチに対面する位置
となっており、この溶接トーチにより、この端縁同士が
溶接される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0022】図1は、本形態に係る自動溶接装置1の斜
視図であり、ワークWの溶接作業状態を示している。こ
の自動溶接装置1は、金属板材が予め略真円筒状に曲げ
加工されて成るワークWの互いに対向する端縁同士(継
目)を溶接して真円筒状の管体を作製するものである。
【0023】−自動溶接装置1の構成の説明− この自動溶接装置1は、ベッドB上に溶接治具2及び送
り手段としてのワーク送り機構3が載置されている。ま
た、ベッドBの横には溶接機4が設置されている。以
下、各構成について説明する。
【0024】溶接治具2は、ベッドB上に固定されたハ
ット型の支持台B1上に載置されている。この溶接治具
2は、図2に示すように、上側治具5と下側治具6とが
一体的に組み付けられて構成されている。これら治具
5,6は金属製のブロックである。上側治具5の下面及
び下側治具6の上面には、各治具5,6の一端面(図2
における手前側面)から他端面(図2における奥側面)
に亘る半円柱状の凹部51,61が形成されている。上
側治具5の下面と下側治具6の上面とが重なり合うよう
に各治具5,6が組み付けられた状態では、各凹部5
1,61により円柱状の貫通孔21が形成される。この
貫通孔21が、溶接時のワーク通路となる。図2の手前
側が貫通孔21の入口であり、奥側が貫通孔21の出口
となっている。
【0025】以下、この貫通孔21について詳しく説明
する。図3(溶接治具の縦断面図)に示すように、この
貫通孔21は、溶接治具2の入口側端面(図3の左側端
面)から所定寸法を存した奥側位置までがワークWの径
よりも僅かに大きい径の大径ストレート孔22に形成さ
れている。この大径ストレート孔22の奥側端(図3の
右側端)に連続してテーパ孔23が形成されている。こ
のテーパ孔23は、図3の左側端の径が上記大径ストレ
ート孔22の径に一致し、右側端に向かうに従って徐々
に絞られ、その右側端の径はワークWの端縁同士が突き
合わされた状態でのワークWの径に一致している。更
に、このテーパ孔23の奥側端(図3の右側端)に連続
して小径ストレート孔24が形成されている。この小径
ストレート孔24の径は、上記テーパ孔23の奥側端
(径の小さい側)の径に一致している。つまり、この小
径ストレート孔24をワークWが通過する際には、この
ワークWの端縁同士が突き合わされた状態が維持される
ようになっている。
【0026】また、この溶接治具2の入口側端面には、
内径寸法が大径ストレート孔22の径に一致した円弧状
のトンネルガイド52,62が突設されている。このト
ンネルガイド52,62によりワークWが大径ストレー
ト孔22にガイドされる構成である。
【0027】図2の如く、上記上側治具5の出口側端面
の中央部には平面視がU字状に切り欠かれた開口部53
が設けられている。この開口部53は後述する溶接機4
の溶接トーチ43が挿入される部分である。
【0028】また、この上側治具5には、入口側端面の
中央部から上記開口部53近傍にかけて貫通孔21の長
手方向に延びるスリット54が形成されている。このス
リット54は、上側治具5の上面から貫通孔21に亘っ
て形成されている。また、このスリット54には、該ス
リット54よりも僅かに長い位置決め部材としてのセン
タガイドプレート7が刃先71を貫通孔21に適当な長
さ突入させて固定されている。この突入部分がワークW
の継目と係合することによってワークWを貫通孔21内
でガイドするようになっている。
【0029】上記各治具5,6の凹部51,61の左右
両側には、この凹部51,61に沿って各治具5,6の
入口側端面から出口側端面に亘って断面矩形状に切欠か
れた切欠き部55,55,65,65が形成されてい
る。このため、各治具5,6が組み付けられた状態で
は、これら切欠き部55,55,65,65によって、
上記貫通孔21の両側に溶接治具2の入口側端面から出
口側端面に亘る断面矩形状の通路25,26が形成され
る。
【0030】ワーク送り機構3は、上記溶接治具2の入
口側に配設された第1及び第2のガイドテーブル31,
32を備えている。第1ガイドテーブル31は、図1に
おけるベッドBの左端に支持台B2により支持されてい
る。第2ガイドテーブル32は、上記第1ガイドテーブ
ル31と溶接治具2との間に配置されている。この第2
ガイドテーブル32は、ベッドB上に固定されたハット
型の支持台B3上に載置されている。これらガイドテー
ブル31,32は、下方に向かって凸状となるように湾
曲された板材で成り、その高さ位置は、溶接治具2の貫
通孔21の下端縁に一致している。これより、これらガ
イドテーブル31,32の上面により溶接治具2の貫通
孔21に向かってワークWを案内するようになってい
る。また、溶接治具2の出口側にもガイドテーブル(図
示省略)が設けられている。
【0031】第2ガイドテーブル32の上流端部分(図
1の左端部分)及び溶接治具2の出口側にはワーク通路
を挟んで対向し且つ同軸上に位置して回転一体とされた
一対のスプロケット33,33,34,34が配設され
ている。これらスプロケット33,33,34,34の
回転軸はワークWの送り方向に対して直交する水平方向
となっている。第2ガイドテーブル32の上流端部分の
スプロケット33,33は、ベッドB上に固定されたブ
ラケット33a,33aによって水平軸回りに回転自在
に支持されている。溶接治具2の出口側のスプロケット
34,34は、上記支持台B1上に固定されたブラケッ
ト34a,34aによって水平軸回りに回転自在に支持
されている。また、これらスプロケット33,33,3
4,34の配設位置は、このスプロケット33,33,
34,34の上端が、上記溶接治具2に形成された各通
路25,26に対向するように設定されている。つま
り、これらスプロケット33,33,34,34のう
ち、ワーク通路を挟んで対向するもの同士は、ワークW
の外径寸法よりも大きな寸法の間隔を存して対抗されて
いる。一方、ワークWの送り方向で対向するもの同士
は、その上端が、通路25,26の延長線上に位置して
いる。
【0032】ワークWの送り方向で対向するスプロケッ
ト33,34には走行手段としてのチェーン35,36
が掛け渡されている。このチェーン35,36の掛け渡
し状態は、このチェーン35,36の上側のスパンが溶
接治具2の通路25,26内を通って溶接治具2の入口
側から出口側まで挿通されている。一方、チェーン3
5,36の下側のスパンが各支持台B1,B3の下側を
通って両スプロケット33,34間を延びている。
【0033】また、溶接治具2の出口側のスプロケット
34には図示しないモータの駆動軸が連結されている。
このモータの駆動に伴ってスプロケット34が回転し、
各チェーン35,36が走行する構成となっている。こ
の走行方向は、各チェーン35,36の上側のスパンが
溶接治具2の入口側から出口側に向かう向きである。
【0034】左右一対のチェーン35,36の間には押
出し手段としての断面L型の押出しブラケット37,3
7,…が架設されている。この押出しブラケット37,
37,…は、チェーン35,36の延長方向に対して直
交する方向に延びてチェーン35,36同士を連結して
いる。また、この押出しブラケット37,37,…は、
チェーン35,36の長手方向に所定間隔を存した複数
箇所に配設されている。具体的には、隣り合う押出しブ
ラケット37,37の間隔寸法は、ワークWの長さ寸法
よりも僅かに長く設定されている。つまり、チェーン3
5,36の走行に伴って、押出しブラケット37が、溶
接治具2の貫通孔21をその入口側から出口側に向かっ
て移動する一方、この溶接治具2の出口側に達した押出
しブラケット37が各支持台B1,B3の下側を通って
溶接治具2の入口側に戻るといった循環動作を繰り返す
ようになっている。
【0035】また、上記第2ガイドテーブル32の上方
には、サブガイドプレート8が設けられている。このサ
ブガイドプレート8は、ベッドB上に固定されたL型の
ブラケット81により支持されている。このサブガイド
プレート8の配設位置は、上記センタガイドプレート7
の延長線上である。このサブガイドプレート8も、上記
センタガイドプレート7と同様に、ワークWの継目に係
合することによって第2ガイドテーブル32上でのワー
クWの姿勢をガイドするようになっている。つまり、図
1に示すように、第2ガイドテーブル32上をサブガイ
ドプレート8によってガイドされながら送られるワーク
Wが、センタガイドプレート7によってガイドされた状
態で溶接治具2の貫通孔21内に挿入される構成となっ
ている。
【0036】溶接機4は、基台41の上部に固定された
シリンダ42によって上下移動自在とされた溶接トーチ
43を備えている。このシリンダ42のロッド42aの
下端にトーチ支持板44が取り付けられており、このト
ーチ支持板44に、トーチ移動手段としてのスライド機
構45を介して溶接トーチ43が取り付けられている。
つまり、シリンダ42の駆動によりトーチ支持板44を
昇降させ、これによって溶接トーチ43を上下移動させ
る構成となっている。
【0037】また、スライド機構45は、図示しないサ
ーボモータ等により溶接トーチ43をワークWの送り方
向に移動自在としている。
【0038】溶接トーチ43は、図3に示すように、初
期位置では、トーチ先端が溶接治具2の開口部53内に
挿入されており、貫通孔21を通過するワークWの上端
部(突き合わせ部分)に対向するよう配置されている。
【0039】図3の如く、溶接治具2には、貫通孔21
内でのワークWの位置を検知するための複数の光センサ
91,92,93が設けられている。これら光センサ9
1,92,93は、溶接治具2の壁面を貫通し、貫通孔
21の内部に臨んでいる。具体的には、上側治具5及び
下側治具6の合せ面に凹部が形成され、この凹部に各光
センサ91,92,93が嵌め込まれている。図3にお
ける91はワーク先端検知センサである。92はワーク
後端検知センサである。93は高速送り検知センサであ
る。
【0040】本自動溶接装置1は、上記各センサ91,
92,93の信号を受けてスライド機構45の制御を行
うと共にチェーン35,36の走行速度の制御を行うコ
ントローラを内装した制御盤9を備えている。このコン
トローラによる制御を具体的に説明すると、ワーク先端
検知センサ91がワークの先端を検知して検知信号を発
すると、スライド機構45により、この検知時から数秒
間だけ溶接トーチ43がチェーン35,36と略同じ速
度でワークWの送り方向に移動するようになっている。
また、ワーク後端検知センサ92がワークの後端を検知
して検知信号を発すると、スライド機構45により、こ
の検知時から数秒間だけ溶接トーチ43がチェーン3
5,36と略同じ速度でワークWの送り方向に移動する
ようになっている。更に、ワークWの溶接作業が終了し
た後には、チェーン35,36の走行速度が高く設定さ
れ、上記高速送り検知センサ93がワークWの先端を検
知するまで、このチェーン35,36の走行速度を高く
維持するようになっている。また、この際、スライド機
構45により、溶接トーチ43を初期位置に戻すように
なっている。
【0041】−溶接動作の説明− 次に、上述の如く構成された自動溶接装置1を用いたワ
ークWの溶接動作について説明する。
【0042】先ず、溶接機4のシリンダ42及びスライ
ド機構45により溶接トーチ43を所定の初期位置に位
置させる。この初期位置は、溶接トーチ43の先端が溶
接治具2の開口部53に挿入され、貫通孔21を通過す
るワークWと溶接トーチ43との間隔が溶接に適した所
定寸法になる位置である(図3の仮想線参照)。
【0043】この状態で、ワーク送り機構3のモータを
駆動させて各チェーン35,36を走行させる。このチ
ェーン35,36の走行に伴って各押出しブラケット3
7,37,…が一対のスプロケット33,34間を循環
する。つまり、各チェーン35,36の上側のスパンで
は押出しブラケット37が溶接治具2の入口側から出口
側に向かって移動している。
【0044】作業者は、予め略真円筒状に曲げ加工され
たワークWを第1ガイドテーブル31上に載置し、第2
ガイドテーブル32に向かって押し込む。この際、サブ
ガイドプレート8にワークWの継目が入り込むように、
この継目を上側に位置させておく。
【0045】このワークWが第2ガイドテーブル32上
に載置された状態で、上述の如く移動している押出しブ
ラケット37がワークWの背後から後端面に当接する。
この押出しブラケット37は、ワークWの後端面の左右
両側部の2箇所に当接する。この当接により、ワークW
は押出しブラケット37に押されて第2ガイドテーブル
32上を溶接治具2に向かって送られる。この際、押出
しブラケット37はチェーン35,36の延長方向に対
して直交する方向に延びているため、この押出しブラケ
ット37のワークWへの当接部分での押圧力は左右均等
となり、ワークWは安定して送られる。また、この押出
しブラケット37が両チェーン35,36を連結してい
るため、各チェーン35,36は相対的な位置ずれを生
じることがなく、これによってもワークWを安定して送
ることができる。
【0046】ワークWが溶接治具2に達すると、ワーク
外周面が溶接治具2の入口端面のトンネルガイド52,
62に案内されて、このワークWは貫通孔21内に挿通
される。この際、ワークWの継目にはセンタガイドプレ
ート7が入り込み、この継目が上側に位置した状態が維
持されたまま貫通孔21内に挿通されることになる。
【0047】このワークWが貫通孔21のテーパ孔23
を通過する際、貫通孔21の径が次第に絞られることに
より、ワークWの継目が突き合わされる。小径ストレー
ト孔24の径もテーパ孔23の下流端部分の径に等しい
ため、ワークWは継目が突き合わされた状態のまま溶接
治具2の開口部53に達する。
【0048】一方、作業者は、図4に示すように、次の
ワークWを、第1ガイドテーブル31上に載置し、第2
ガイドテーブル32に向かって押し込む。このようにし
て、次々にワークWを溶接治具2に向かって流してい
る。
【0049】貫通孔21内を通過するワークWの先端
が、図5(a)に示すようにワーク先端検知センサ91
の配設位置に達すると、溶接トーチ43による溶接作業
が開始される。また、この際、ワーク先端検知センサ9
1は検知信号を発する。コントローラは、この検知信号
を受け、スライド機構45を駆動する。このスライド機
構45は、図5(b)に示すように、この先端検知時か
ら数秒間だけ溶接トーチ43をチェーン35,36と略
同じ速度でワークWの送り方向に移動させる。つまり、
数秒間だけ、溶接トーチ43とワークWの前端部分との
相対移動がないようにする。この数秒間の間に溶接トー
チ43によりワークWの前端部分が溶融し、溶接作業が
良好に開始される。
【0050】その後、スライド機構45は溶接トーチ4
3を停止させ、この溶接トーチ43の位置を固定した状
態でワークWが送られる状態となる。これによって、ワ
ークWの前端から後端に向かって順に溶接が行われる。
【0051】その後、図5(c)に示すように、ワーク
Wの後端がワーク後端検知センサ92の配設位置に達す
ると、このワーク後端検知センサ92は検知信号を発す
る。コントローラは、この検知信号を受け、スライド機
構45を駆動する。このスライド機構45は、図5
(d)に示すように、この後端検知時から数秒間だけ溶
接トーチ43をチェーン35,36と略同じ速度でワー
クWの送り方向に移動させる(実際には、チェーン3
5,36の走行速度よりも僅かに遅い速度で溶接トーチ
43を移動させる)。この数秒間の間に、ワークWの後
端部分に図示しない溶接棒によるクレータの埋め込み作
業を行う。これにより、ワークWの後端部分でのクレー
タの発生が回避され、溶接の仕上がりが良好になる。
【0052】このようにして、ワークWの前端から後端
に亘って溶接が行われた後、コントローラは、ワーク送
り機構3のモータの回転数を上昇させ、チェーン35,
36の走行速度を上昇させる。つまり、高速送り状態に
する。この状態で、次のワークWが溶接治具2の貫通孔
21内に挿通されて、その前端が高速送りセンサ93の
配設位置に達すると、この高速送りセンサ93は検知信
号を発する。コントローラは、この検知信号を受け、ワ
ーク送り機構3のモータの回転数を低下させ、溶接に適
した所低速度に設定する。この高速送り時に平行して、
スライド機構45を駆動し、溶接トーチ43を初期位置
に戻す。その後、ワークWの先端がワーク先端検知セン
サ91の配設位置に達すると(図5(a)に示す状
態)、上述と同様にして溶接作業が開始される。
【0053】この動作が繰り返されることにより、連続
的にワークの溶接作業が行われる。 −実施形態の効果− 本実施形態では、ワーク送り機構3のチェーン35,3
6は、溶接治具2の上流側部分と下流側部分とに配設さ
れたスプロケット33,34の間に掛け渡されて貫通孔
21の延長方向に走行するものである。従来の溶接装置
では送りロッドの進退移動によりワークを送っていた。
このため、従来は、溶接作業終了後に、送りロッドを初
期位置まで後退させねば次のワークをセットできなかっ
た。本形態の溶接装置1では、チェーン35,36の走
行に伴って複数の押出しブラケット37,37,…が溶
接治具2の上流側部分と下流側部分との間を循環してい
る。このため、1つのワークWが押出しブラケット37
によって送られている状態で、他の押出しブラケット3
7によって次のワークWを送ることが可能である。その
結果、連続的にワークWを貫通孔21内に送り込むこと
が可能であり、1つのワークWの溶接作業終了後、直ち
に、次のワークWの溶接作業を開始することが可能にな
る。その結果、単位時間当たりのワーク溶接個数の増加
を図ることができる。
【0054】また、ワーク送り機構3の長さとしてはチ
ェーン35,36の長さ寸法だけを確保しておけばよ
い。従来では、送りロッドが最も前進した位置での送り
ロッドの前端位置と、最も後退した位置での送りロッド
の後端位置との距離に相当する長さの設置スペースを必
要としていた。本形態では、ワーク送り機構3の長さを
短くしながら貫通孔21の入口部分から出口部分までワ
ークWを送ることが可能であり、溶接装置1の設置スペ
ースが小さくて済む。
【0055】また、スライド機構45による溶接トーチ
43の移動動作によって、ワークWの前端部分の溶融を
確実に行い、また、後端部分のクレータ処理を行うよう
にしている。つまり、本形態のものは、溶接作業を行い
ながらワークWの送り速度を変更してこれらの処理を行
うといったものではない。ワークWの送り速度を変更し
てこれらの処理を行おうとする場合、ワークWの長さに
応じてワーク送り速度の変更タイミングを異ならせる必
要があることから、ワーク送り機構のサーボプログラム
をワーク毎に変更することが必要であった。本形態で
は、この必要はなく、ワークの長さが変わっても、何ら
設定の変更を行うこと無しにこれらの処理を良好に行う
ことができる。従って、作業性の向上とワーク溶接部分
の良好な仕上がり性を確保することができる。
【0056】更に、本形態によれば、溶接治具2のトン
ネルガイド62を変更すると共に溶接機4のシリンダ4
2により溶接トーチ43の初期位置を変更し、また、ガ
イド関係の位置変更を行うことで種々の径のワークWに
対応することができる。そのため、適用可能なワーク種
類の拡大が図れ、また、溶接するワークの種類を変更す
る際の段取り替えも迅速に行うことができる。つまり、
装置の汎用性及び作業性の向上を図ることができる。
【0057】加えて、本装置は、上述の如く汎用性が高
く多機能であるにも係わらず、構造が比較的簡素であ
る。このため、装置の製造コストも低廉である。
【0058】−その他の実施形態− 次に、その他の実施形態について説明する。
【0059】図6に示すものは、自動溶接装置1の上流
側及び下流側にコンベア11,12を配設し、複数のワ
ークW,W,…の連続供給及び連続回収を可能にしたも
のである。これによれば、作業者が第1ガイドテーブル
31に1個づつワークWを供給していくといった動作が
不要になり、作業者の労力の軽減が図れる。
【0060】図7に示すものは、自動溶接装置1の上流
側に、平板状の金属板材W’を略真円筒状に曲げ加工す
るベンディング機13を配置し、このベンディング機1
3と自動溶接装置1とをコンベア14で連結している。
また、ベンディング機13には、金属板材W’を連続供
給するストッカローダ15が接続されている。
【0061】自動溶接装置1の下流側には、コンベア1
6,17を介して両端切断機18及び端末加工機19を
連結している。つまり、自動溶接装置1でワークを溶接
することによって作製された管体の両端面を、両端切断
機18で切断して管体を所定長さに切断した後、端末加
工機19で、管体の端縁部分を仕上げ加工する構成とな
っている。
【0062】これにより、平板状の金属板材W’から所
定長さの管体の完成品までを連続加工することができ、
作業効率の向上と生産性の更なる向上とを図ることがで
きる。
【0063】尚、上述した実施形態では、スプロケット
33,34に掛け渡されたチェーン35,36によって
押出しブラケット37を移動させるようにしたが、スプ
ロケット33,34に換えてプーリを、また、チェーン
35,36に換えてベルトを採用し、プーリの回転に伴
うベルトの走行によって押出しブラケットを移動させる
ようにしてもよい。
【0064】また、スプロケット33,34は水平軸回
りに回転するものを採用したが、鉛直軸回りに回転する
ものとしてもよい。この場合、チェーンは、溶接治具2
の通路25,26を通過する内側のスパンと、溶接治具
2の左右両外側を通過する外側スパンとを有することに
なる。また、押出しブラケットは、左右のチェーンを連
結するものではなく、各チェーンそれぞれに個別に取り
付けられたものとなる。
【0065】更に、押出しブラケット37がワークWの
後端面の左右両側の2箇所に当接してワークWを送るよ
うにしたが、この押出しブラケット37のワークWに対
する押圧位置は、これに限らない。例えば、ワーク後端
面の下端部の1箇所のみを押圧するような構成とした
り、ワーク後端面の3箇所以上に押出しブラケットが当
接するようにしてもよい。
【0066】また、本実施形態において、ワークの検出
は光センサを使用したが、これに限らずリミットスイッ
チ等を用いてもよい。
【0067】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。
【0068】請求項1記載の発明では、金属板材を略真
円筒状に曲げ加工して成るワークの継目を溶接して真円
筒状の管体を作製する自動溶接装置に対し、ワークを送
るための機構として、チェーンやベルト等の無端状の走
行手段と、この走行手段に取り付けた押出し手段とを備
えさせている。この押出し手段をワークの後端面に当接
させ、走行手段の走行に伴って押出し手段がワークを押
すことによりワークを送るようにしている。送りロッド
の進退移動によりワークを送っていた従来の溶接装置で
は、溶接作業終了後に、送りロッドを初期位置まで後退
させねば次のワークをセットできなかった。本発明の溶
接装置では、走行手段の走行に伴って複数の押出し手段
が溶接治具の上流側部分と下流側部分との間を循環して
いる。このため、これら押出し手段により各ワークを連
続的に溶接治具の貫通孔内に送り込むことが可能であ
り、単位時間当たりに溶接可能なワーク個数の増大化を
図ることができる。
【0069】また、送り手段の長さとしては走行手段の
長さ寸法だけを確保しておけばよい。従来では、送りロ
ッドが最も前進した位置での送りロッドの前端位置と、
最も後退した位置での送りロッドの後端位置との距離に
相当する長さの設置スペースを必要としていた。本形態
では、送り手段の長さを短くしながら貫通孔の入口部分
から出口部分までワークを送ることが可能であり、溶接
装置の設置スペースの小型化を図ることができる。
【0070】請求項2記載の発明では、押出し手段が、
走行手段としての左右一対のチェーン同士を連結してい
るため、各チェーンは相対的な位置ずれを生じることが
ない。このため、押出し手段によるワーク後端面の各押
圧位置に対する押圧力を均等にすることができ、ワーク
を安定して送ることができる。その結果、溶接時におけ
るワークの端縁同士の突き合わせ状態を良好に得ること
ができ、製品不良の発生が抑制され、歩留りの高い溶接
装置を得ることができる。
【0071】請求項3記載の発明では、ワークの溶接開
始時の所定時間は、溶接トーチがワークと略同じ速度で
移動し、ワークの前端部分の溶融を確実に行う一方、ワ
ークの溶接終了前の所定時間にも、溶接トーチがワーク
と略同じ速度で移動し、ワークの後端部分に生じるクレ
ータへのビード補充作業を行うようにしている。つま
り、本発明は、溶接作業を行いながらワークの送り速度
を変更してワーク前端及び後端の処理を行うといったも
のではない。ワークの送り速度を変更してこれらの処理
を行おうとする場合、ワークの長さに応じてワーク送り
速度の変更タイミングを異ならせる必要があることか
ら、ワーク送り機構のサーボプログラムをワーク毎に変
更することが必要であった。本発明では、この必要はな
く、ワークの長さが変わっても、何ら設定の変更を行う
こと無しにこれらの処理を良好に行うことができる。従
って、作業性の向上とワーク溶接部分の良好な仕上がり
性を確保することができる。
【0072】請求項4記載の発明は、溶接治具に位置決
め部材を備えさせ、この位置決め部材の刃先をワークの
互いに対面する端縁同士の間の隙間に入り込ませること
でワークの位置決めを行うようにしている。このため、
ワークの突き合わせ部分と溶接トーチとの位置合わせを
正確に行うことができて、良好な溶接作業を行うことが
できる。これによっても製品不良の発生を抑制すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る自動溶接装置の斜視図である。
【図2】溶接治具の斜視図である。
【図3】溶接治具の縦断面図である。
【図4】ワークの送り動作を説明するためのワーク送り
機構の概略図である。
【図5】スライド機構の動作を説明するための概略図で
ある。
【図6】ワークの連続供給及び連続回収を可能にした実
施形態のシステムを示す概略図である。
【図7】平板状の金属板材から所定長さの管体の完成品
までの連続加工を可能にした実施形態のシステムを示す
概略図である。
【符号の説明】
1 自動溶接装置 2 溶接治具 21 貫通孔 3 ワーク送り機構(送り手段) 35、36チェーン(走行手段) 37 押出しブラケット(押出し手段) 43 溶接トーチ 45 スライド機構(トーチ移動手段) 7 センタガイドプレート(位置決め部材) 71 刃先

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端縁同士が対面するように金属板材を略
    真円筒状に曲げ加工して成るワークをその軸線方向に送
    りながら上記端縁同士を溶接する自動溶接装置におい
    て、 貫通孔を有し、この貫通孔の入口部分が上記ワークの径
    よりも大きく設定されている一方、貫通孔の出口部分
    が、上記端縁同士を略突き合わせた状態のワーク径と同
    径に設定されている溶接治具と、 上記貫通孔内を入口部分から出口部分に向かってワーク
    を送る送り手段と、 上記貫通孔の出口部分近傍に配設され、送り手段によっ
    て貫通孔内を通過するワークの上記端縁同士を溶接する
    溶接トーチとを備えており、 上記送り手段は、 ワーク送り方向における溶接治具の上流側部分と下流側
    部分との間に掛け渡されて貫通孔の延長方向に走行する
    無端状の走行手段と、 この走行手段の長手方向の複数箇所に取り付けられ、走
    行手段の走行に伴ってワーク後端面に当接してワークを
    貫通孔の入口部分から出口部分に向かって押出す押出し
    手段とを備えていることを特徴とする自動溶接装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動溶接装置において、 走行手段は、溶接治具の上流側部分及び下流側部分にお
    けるワーク通路の左右両側に配設されて水平軸回りに回
    転自在なスプロケットと、溶接治具の上流側部分に配設
    されたスプロケットと下流側部分に配設されたスプロケ
    ットとの間に掛け渡された左右一対のチェーンとを備え
    ており、 押出し手段は、上記チェーンの延長方向に直交する方向
    に延びて、左右の両チェーンを連結していることを特徴
    とする自動溶接装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動溶接装置において、 溶接トーチをワークの送り方向に移動可能とするトーチ
    移動手段が設けられており、 このトーチ移動手段は、 ワークの溶接開始前、溶接トーチを貫通孔の出口部分近
    傍の初期位置に位置させると共に、 ワークの溶接開始後の所定時間時及びワークの溶接終了
    前の所定時間、走行手段の走行速度と略同じ速度で溶接
    トーチをワーク送り方向に移動させる一方、 ワークの溶接終了後、溶接トーチを上記初期位置に戻す
    ことを特徴とする自動溶接装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の自動溶接装置において、 溶接治具には、 貫通孔の入口部分からワーク送り方向に延びる刃先を有
    し、この刃先がワークの互いに対面する端縁同士の間の
    隙間に入り込むように貫通孔内に突出する位置決め部材
    が設けられており、 溶接トーチは、上記貫通孔の出口部分近傍における位置
    決め部材に対向した位置に配置されていることを特徴と
    する自動溶接装置。
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