JP4364344B2

JP4364344B2 - Medical laminated fabric

Info

Publication number: JP4364344B2
Application number: JP12923199A
Authority: JP
Inventors: 由明来島; 大介花井
Original assignee: Unitika Ltd
Current assignee: Unitika Ltd
Priority date: 1999-05-10
Filing date: 1999-05-10
Publication date: 2009-11-18
Anticipated expiration: 2019-05-10
Also published as: JP2000316694A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は医療用テキスタイル分野で使用する手術衣、キャップ、ドレープ、シーツ等に好適な医療用積層生地に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、医療機関で用いられている生地は、綿繊維よりなる織編物が主である。綿繊維素材は肌当たりが良好で、吸汗性に優れている反面、手術中における体液や血液、あるいは水溶性アルコール等の液体が生地内部に浸透しやすく、バクテリアやウイルス等の微細な病原菌が医師等の身体に接触し感染する危険性があった。
また綿繊維は短繊維で構成さているため、繊維自身からの塵や埃等の発塵性が非常に高いという問題もあった。
【０００３】
体液や血液等の浸透を防ぐため、例えば、特開平４−３７０２４０号公報には、極細マルチポリエステル長繊維からなる布帛の表面にループを形成させ撥水加工を施した織物が開示されている。
この方法では発塵性は少ないが、防水性能が不十分であり、長時間にわたる手術の場合には適していないという問題があった。
【０００４】
また、ディスポーザブルタイプの医療用生地として、ポリエステル製スパンボンド不織布と合成樹脂製フィルムとを積層接着したものがある。この医療用積層生地は、不織布を用いているので、高温洗濯や滅菌処理等を施し、繰り返し使用することができないという問題があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような現状に鑑みて行われたものであり、手術中に付着する血液や体液等の浸透を防ぎ、生地に付着した病原菌の増殖を抑制し、着用中の蒸れ感が少なく、塵や埃等の発塵性が少なく、かつこれらの性能が高温洗濯や滅菌処理等に対して高い耐久性を有する医療用積層生地を得ることを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するもので、次の構成よりなるものである。
すなわち、本発明は、軟化点１９０℃以上のポリウレタン系樹脂を主体とする実質的に無孔タイプのポリウレタン系樹脂フィルムに占有面積比率３０〜６０％で接着剤を非全面状に均一に塗布し、乾燥した後、これにポリエステル系長繊維織編物を積層接着させることにより得られた積層生地であって、この積層生地の透湿度が２０００ｇ／ｍ^２・２４ｈｒｓ以上、耐水圧が０．１ｋｇｆ／ｃｍ^２以上であり、さらに、吸尽法を用いて前記ポリエステル系長繊維織編物に制菌剤が織編物重量に対し０．５〜５重量％付与されている、又はパディング法を用いて前記積層生地に制菌剤が積層生地重量に対し０．０１〜３重量％付与されていることを特徴とする医療用積層生地を要旨とするものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明では、ポリエステル系長繊維織編物と、ポリウレタン系樹脂フィルムとが接着剤によって積層接着されてなる生地を用いる。
本発明で用いるポリエステル系長繊維織編物とは、テレフタル酸を主たる酸成分とし、炭素数２〜８のアルキレングリコールを主たるグリコール成分とするポリエステルポリマーからなる延伸糸や仮撚加工糸等のフィラメントを用いて構成されたものである。ポリエステル系短繊維織編物は、着用中の短繊維の脱落や摩耗劣化による埃の発生があるので好ましくない。
ポリエステル繊維は、高温洗濯や滅菌処理に対して優れた耐久性を有しており、さらに織編物にした時の形態安定性にも優れているので、繰り返し使用する繊維素材として好適である。
本発明で用いるポリエステル系長繊維織編物は、織編物組織、構成繊維の繊度、フィラメント数については特に限定しないが、好ましくは風合いおよび発塵性の点から、単糸繊度０．５デニール以下の極細糸を含むマルチフィラメントとカーボンあるいは導電性セラミックスを含有した導電性ポリエステルフィラメントを混用した織編物を用いるのがよい。
【０００８】
本発明で用いるポリウレタン系樹脂フィルムは、イソシアネートとポリオールを共重合せしめて得られるポリウレタン系樹脂のフィルムで、好ましくは高温洗濯や滅菌処理に対してフィルムの耐久性を向上させるために、軟化点が１９０℃以上のポリウレタン樹脂を用いるのがよい。
また、本発明で用いるポリウレタン系樹脂フィルムとしては、手術中に付着する血液や体液等の浸透を効果的に遮断する防御層として、実質的に無孔のフィルムを用いるのが好ましい。
ウレタン系樹脂フィルムの製膜方法としては、湿式法、乾式法等が挙げられるが、実質的に無孔のフィルムを得るには乾式法を用いるのが好ましい。具体的には通常のコーティング法、例えばナイフコーター、コンマコーター、リバースコーター等を用いて離型紙、離型フィルム等の離型性のある基材に塗布しフィルム化する。
ウレタン系樹脂の塗布量は、本発明の透湿性能と耐久性能の関係から適宜調整すればいい。
【０００９】
本発明では、上述のポリエステル系長繊維織編物とポリウレタン系樹脂フィルムを接着剤によって積層接着する。
本発明で用いる接着剤としては、ポリエステル系長繊維布帛とポリウレタン系フィルムの両者に親和性の高いポリマーで、かつ繰り返し滅菌処理に耐えうる接着剤であればいかなるものを使用してもよく、本発明では特に限定しないが、ウレタン系接着剤を用いるのが好ましく、特に耐湿熱性に優れたポリカーボネート系ポリエステル型ポリウレタン系接着剤を使用することが望ましい。
ウレタン系接着剤に、イソシアネート化合物を３〜１５重量％併用すると風合いおよび高温洗濯や滅菌処理に対して耐久性が向上するので好ましい。
イソシアネート化合物としては、トリレン２，４−ジイソシアネート、４，４’−ジフェニルメタンジイソシアネート、１，６−ヘキサンジイソシアネートまたはこれらのジイソシアネート類３モルと活性水素を含有する化合物（例えば、トリメチロールプロパン、グリセリン等）１モルとの付加反応によって得られるトリイソシアネート類が使用できる。
上記のイソシアネート類は、イソシアネート基が遊離した形のものであってもよく、また、フェノール、ラクタム、メチルケトン等で付加ブロック体を形成させ、熱処理によって解離させる形のものであってもよく、作業性や用途等により適宜使い分ければよい。
また、接着剤の硬化速度を促進するために、オクチル酸錫、ジブチル錫ジオクトエート等の錫系触媒、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン等のアミン系触媒を併用してもよい。
【００１０】
本発明では接着剤をポリウレタン系樹脂フィルムに非全面に均一に塗布し、乾燥させるが、塗布方法として、公知のグラビアコータ、ロータリースクリーン、フラットスクリーン等を用いて、点状、線状、市松模様、亀甲模様等の形状に全面にわたって均一に塗布する。
接着剤の塗布面積は、塗布面の全面積に占める接着剤の占有面積比率が３０〜６０％、好ましくは４５〜５５％の範囲で塗布するのがよい。
接着剤の占有面積比率が３０％未満では耐久性能が乏しく、６０％以上では透湿性能が低下するとともに風合いが硬くなる。
接着剤を塗布した後、５０〜１００℃の温度で０．５〜５分間乾燥させ、次いでポリエステル系長繊維織編物と積層接着させ、接着剤の硬化を十分に進行させるために３日間以上のエージングを行う。
【００１１】
上述のポリエステル系長繊維織編物とポリウレタン系樹脂フィルムとからなる積層生地は、透湿度が２０００ｇ／ｍ²・２４ｈｒｓ以上、耐水圧が０．１ｋｇｆ／ｃｍ²以上、殺菌活性値が０以上の性能を有する。
積層生地の透湿度が２０００ｇ／ｍ²・２４ｈｒｓ未満であると、着用時発汗によるムレ感を感じるので好ましくない。
積層生地の耐水圧が０．１ｋｇｆ／ｃｍ²未満であると、手術中に付着する血液、体液、あるいは水溶性アルコール等の液体類が浸透し、バクテリアやウイルス等の微細な病原菌が医師等の身体に接触し感染する危険性が生じる。
さらに付着した病原菌の増殖を抑制するために、積層生地の殺菌活性値が０以上の制菌性能を有する。
【００１２】
ここで用いる殺菌活性値とは、ＪＩＳＬ−１９０２（定量試験）で規定されたもので、高温加速洗濯方法にで所定回数繰り返し洗濯した生地を用いて制菌試験を行い、植菌数の対数から１８時間培養後の生菌数の対数を引いたものである。本発明の積層生地は、医療関連の特定用途に使用する制菌基準である殺菌活性値が０以上の性能を有する。殺菌活性値が負の値となることは、接種菌が増殖したことになるので好ましくない。
殺菌活性値が０以上の性能を積層生地に付与する方法としては、ポリエステル系長繊維織編物を紡糸する際に、酸化亜鉛や銀ゼオライト等の無機系無機系制菌剤を溶融混合して紡糸する方法、ポリウレタン系樹脂フィルムを形成する際に、無機系制菌剤を混合して製膜する方法、接着剤に制菌剤を混合して接着する方法、ポリエステル系長繊維織編物にカルボン酸エステル系化合物や有機窒素硫黄系化合物等の有機系制菌剤を吸尽させる方法、積層生地に制菌剤をパディングする方法等を挙げることができる。
制菌剤の付与量については、制菌剤の種類、付与方法により異なるので、特に限定はしないが、例えば、吸尽法を用いて無機系制菌剤をポリエステル系長繊維織織編物に付与する場合は、繊維重量に対して０．５〜５重量％用いるのが好ましく、またパディング法では０．０１〜３重量％用いるのが好ましい。
【００１３】
本発明の積層生地に様々な付帯加工を施してもかまわない。例えば、手術中における体液や血液、あるいは水溶性アルコール等の液体が生地内部に浸透することを防ぐために、撥水加工を施すのが好ましい。ここで使用する撥水剤としては撥アルコール性を考慮し、フッ素系撥水剤が最も効果的であり、耐久性の観点からメラミン−ホルマリン系樹脂を代表とする架橋剤と有機アミン塩系を代表とする架橋促進剤の併用やブロックイソシアネート化合物を併用する処方が効果的である。
撥水剤の付与方法としては、公知のパディング法、スプレー法、あるいは浸漬法等が考えられるが、パディング法が最も一般的であり、樹脂の付着量は積層生地重量に対して０.３〜２.０％が好ましい。
【００１４】
【作用】
ポリエステル系長繊維織編物とポリウレタン系樹脂フィルムを接着剤を介し積層接着すると、ポリウレタン系樹脂フィルムにより、防水性に優れ、手術中に付着する血液、体液等の液体類の浸透を防御することができる。さらに積層生地に制菌加工が施されているため、付着した細菌の増殖を抑制し、院内二次感染を防止することができる。
また軟化点が１９０℃以上のポリウレタン系樹脂を主体とした実質的に無孔タイプのフィルムを用いると、耐熱性に優れているので、医療用途の過酷な高温洗濯や滅菌処理に対してフィルムの耐久性が高くなり、繰り返し使用することができる。
ポリエステル系長繊維織編物を用いているので、木綿を代表とする短繊維で構成される布帛のような素材自身からの塵や埃等の発生を大幅に改善することができる。
またポリウレタン系樹脂フィルムに接着剤を非全面に均一に塗布してポリエステル系長繊維織編物を積層接着しているので、透湿性にも優れ、着用時のムレ感が少ない。
【００１５】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、実施例における積層生地の測定、評価は透湿性は加工上がりの試料で、耐水圧と制菌性は洗濯（制菌加工繊維製品の洗濯方法）１００回後の試料について下記の方法で行った。
（１）透湿性ＪＩＳＬ−１０９９（Ａ−１法）
（２）耐水圧ＪＩＳＬ−１０９２（高水圧法）
（３）制菌性ＪＩＳＬ−１９０２（定量試験）
（４）抗発塵性埃の発生度合いを視覚による官能評価にて相対的に次の２段階で評価した。○；埃の発生が少ない。×；埃の発生が多い。
【００１６】
実施例１
経糸にポリエステル加工糸７５デニール／３６フィラメント、緯糸にポリエステル極細加工糸１２５デニール／４１７フィラメント（単糸繊度０．３デニール）を用いて、経糸密度１０８本／インチ、緯糸密度８０本／インチの平組織の織物を製織し、通常の方法により糊抜き、精練、プレセットを行った後に、下記処方１により染色を行い、ポリエステルフィラメントの平織物を得た。
【００１７】
処方１
ＤｉａｎｉｘＲｅｄＨ２Ｇ−ＦＳ０.１％ｏｗｆ
ＤｉａｎｉｘＢｌｕｅＢＧ−ＦＳ０.９％ｏｗｆ
ＤｉａｎｉｘＹｅｌｌｏｗＨ４Ｇ−ＦＳ０.９％ｏｗｆ
（ダイスタージャパン株式会社製分散染料）
ニッカサンソルトＳＮ−１３００.５ｇ／リットル
（日華化学株式会社製分散剤）
４８％酢酸水溶液０.２ｃｃ／リットル
【００１８】
次いで、下記処方２に示す組成で固形分２０％のポリウレタン系樹脂溶液を、ナイフオーバーロールコーターを用いて離型紙上に塗布量１２０ｇ／ｍ²にて塗布した後、１００℃で乾燥し、膜厚が２０μｍのポリウレタン系フィルムを得た。
【００１９】
処方２
ラックスキンＵ−３９０１００部
（セイコー化成株式会社製軟化点２０５℃エーテル系ポリウレタン樹脂）
メチルエチルケトン１５部
【００２０】
この離型紙付きポリウレタン系フィルム上に２５メッシュ、深度３５０μｍ、接着剤占有面積比率５０％、円形ドット状（ドットの幅０.７ｍｍ、ドットとドットの間隔０.３ｍｍ）のグラビアロールを用いて、下記処方３に示す組成で固形分５０％のポリウレタン系接着剤を塗布し、１００℃で２分間乾燥した後、３ｋｇ／ｃｍ²の圧力で前述のポリエステル織物を圧着し、その後、５０℃で３日間エージングを行い、積層生地を得た。
【００２１】
処方３
ニッポラン３１２４１００部
（日本ポリウレタン工業株式会社製エステル系ポリウレタン接着剤）
コロネート−ＨＸ１０部
（日本ポリウレタン工業株式会社製イソシアネート化合物）
ＵＹ−５１部
（セイコー化成株式会社製有機錫系促進剤）
酢酸エチル１５部
【００２２】
この積層生地に下記処方４の制菌剤をパディング（絞り率４５％）し、乾燥後、１７０℃で１分間熱処理を行い、実施例１の医療用積層生地を得た。
処方４
マルカサイトＲＴ−ＤＰ３％
（大阪化成株式会社製有機窒素硫黄系制菌剤）
【００２３】
実施例２
制菌剤の付与方法を実施例１で用いたパディング法をに変えて、織物の染色の際に処方１にマルカサイトＲＴ−ＤＰを２％ｏｗｆ加えて吸尽法により制菌剤を付与する以外は実施例１と全く同一の方法により実施例２の医療用積層生地を得た。
【００２４】
比較例１
本発明と比較のために、実施例１の処方２のラックスキンＵ−３９０（軟化点２０５℃）の代わりに、クリスボンＮＢ−７９０（大日本インキ化学工業株式会社製軟化点１７０℃ ポリウレタン系樹脂）を用いる以外は本実施例１と全く同一の方法により比較例１の医療用積層生地を得た。
【００２５】
比較例２
本発明と比較のために、接着剤の塗布に用いるグラビアロールを２５メッシュ、深度２５０μｍ、接着剤占有面積２５％、円形ドット状（ドットの幅０.７μｍ、ドットとドットの間隔０.６ｍｍ）に換える以外は、本実施例１と全く同一の方法により比較例２の医療用積層生地を得た。
【００２６】
比較例３
本発明と比較のため、本実施例１におけるグラビアロールをナイフオーバーロールコーターに換え、処方３の接着剤をポリウレタン系フィルム上に、８ｇ／ｍ²で全面に塗布する以外は、本実施例１と全く同一の方法により比較例３の医療用積層生地を得た。
【００２７】
比較例４
本発明と比較のため、本実施例１の処方４を除き、制菌加工を行わない以外は本実施例１と全く同一の方法により比較例４の医療用積層生地を得た。
【００２８】
本発明および比較用の医療用積層生地の性能を測定し、その結果を合わせて表１に示した。
【００２９】
比較例５
本発明と比較のため、ポリエステルフィラメントの平織物の代わりに、木綿１００％の晒上がりの平織物（経糸、緯糸共に８０番手、経糸密度１０８本／インチ、緯糸密度８０本／インチ）を用いる以外は、本実施例１と全く同一の方法により比較例５の医療用積層生地を得た。
【００３０】
【表１】

【００３１】
表１より明らかなごとく、本発明の医療用積層生地は、洗濯後も透湿性、耐水性が高くかつ、非常に高い制菌性能を有していることが分かる。
【００３２】
【発明の効果】
本発明によれば、医療用テキスタイル分野における過酷な洗濯・滅菌処理に対して、手術中の体液や血液等を媒介とする二次感染を防ぐことが可能な制菌性と防水性を有し、また着用中の塵や埃等の発塵性を抑制することができ、繰り返し使用することが可能な医療用積層生地を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a laminated medical fabric suitable for surgical gowns, caps, drapes, sheets and the like used in the field of medical textiles.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, fabrics used in medical institutions are mainly woven or knitted fabrics made of cotton fibers. Cotton fiber material has good skin contact and excellent sweat absorption, but fluids such as body fluids, blood, or water-soluble alcohol during surgery can easily penetrate into the fabric, and minute pathogens such as bacteria and viruses are doctors. There was a risk of contact with the body.
Further, since the cotton fibers are composed of short fibers, there is a problem that dust generation from the fibers themselves is very high.
[0003]
In order to prevent permeation of body fluids, blood and the like, for example, Japanese Patent Laid-Open No. 4-370240 discloses a woven fabric in which a loop is formed on the surface of a fabric made of ultrafine multipolyester continuous fibers and subjected to water repellent processing.
This method has a problem that the dust generation is small, but the waterproof performance is insufficient, and it is not suitable for a long-time operation.
[0004]
Moreover, as a disposable type medical fabric, there is one obtained by laminating and bonding a polyester spunbond nonwoven fabric and a synthetic resin film. Since this medical laminated fabric uses a nonwoven fabric, there has been a problem that it cannot be repeatedly used after being subjected to high-temperature washing or sterilization treatment.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of such a current situation, prevents the penetration of blood and body fluids adhering during surgery, suppresses the growth of pathogenic bacteria adhering to the fabric, and less stuffy feeling during wearing An object of the present invention is to obtain a medical laminated fabric that has a low dusting property such as dust and dust and that has high durability against high-temperature washing, sterilization, and the like.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention achieves the above object and comprises the following configuration.
That is, the present invention uniformly applies a non-whole surface adhesive to a substantially non-porous type polyurethane resin film mainly composed of a polyurethane resin having a softening point of 190 ° C. or higher with an occupied area ratio of 30 to 60%. A laminated fabric obtained by laminating and adhering a polyester-based long fiber knitted fabric to the fabric after drying, and the moisture permeability of the laminated fabric is 2000 g / m ² · 24 hrs or more, and the water pressure resistance is 0.1 kgf / cm ^{2 or} more, further, bacteriostats the polyester long fiber textile fabric using the exhaust method is applied 0.5 to 5 wt% relative to knitted weight woven, or using a padding method the The gist of the present invention is a medical laminated fabric characterized in that an antibacterial agent is applied to the laminated fabric in an amount of 0.01 to 3% by weight based on the weight of the laminated fabric.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
In the present invention, a fabric obtained by laminating and bonding a polyester long fiber woven fabric and a polyurethane resin film with an adhesive is used.
The polyester-based long fiber woven or knitted fabric used in the present invention is a filament such as a drawn yarn or false twisted yarn made of a polyester polymer having terephthalic acid as the main acid component and C2-8 alkylene glycol as the main glycol component. It is configured by using. Polyester-based short fiber knitted fabrics are not preferred because there is dust generation due to falling off of worn short fibers and wear deterioration.
Polyester fibers have excellent durability against high-temperature washing and sterilization treatment, and are also excellent in form stability when made into woven or knitted fabrics, and are therefore suitable as a fiber material to be used repeatedly.
The polyester-based long fiber woven or knitted fabric used in the present invention is not particularly limited with respect to the woven / knitted fabric structure, the fineness of the constituent fibers, and the number of filaments, but preferably has a single yarn fineness of 0.5 denier or less in terms of texture and dust generation. It is preferable to use a knitted or knitted fabric in which a multifilament containing ultrafine yarn and a conductive polyester filament containing carbon or conductive ceramics are mixed.
[0008]
The polyurethane resin film used in the present invention is a polyurethane resin film obtained by copolymerizing an isocyanate and a polyol, and preferably has a softening point in order to improve the durability of the film against high temperature washing and sterilization treatment. A polyurethane resin having a temperature of 190 ° C. or higher is preferably used.
In addition, as the polyurethane resin film used in the present invention, it is preferable to use a substantially nonporous film as a protective layer that effectively blocks the penetration of blood, body fluid, and the like attached during surgery.
Examples of the method for forming a urethane resin film include a wet method and a dry method, but it is preferable to use a dry method in order to obtain a substantially nonporous film. Specifically, it is formed into a film by applying it to a releasable substrate such as a release paper or a release film using a normal coating method such as a knife coater, a comma coater, or a reverse coater.
The coating amount of the urethane-based resin may be appropriately adjusted from the relationship between the moisture permeation performance and the durability performance of the present invention.
[0009]
In the present invention, the polyester-based long fiber woven fabric and the polyurethane-based resin film are laminated and bonded with an adhesive.
As the adhesive used in the present invention, any adhesive may be used as long as it is a polymer having a high affinity for both the polyester-based long fiber fabric and the polyurethane-based film and can withstand repeated sterilization treatment. Although it does not specifically limit in invention, It is preferable to use a urethane type adhesive, and it is desirable to use the polycarbonate type polyester type polyurethane adhesive excellent in moisture-heat resistance especially.
It is preferable to use an isocyanate compound in an amount of 3 to 15% by weight in the urethane adhesive because the durability is improved with respect to the texture and high temperature washing and sterilization treatment.
Examples of the isocyanate compound include tolylene 2,4-diisocyanate, 4,4′-diphenylmethane diisocyanate, 1,6-hexane diisocyanate, or a compound containing 3 moles of these diisocyanates and active hydrogen (eg, trimethylolpropane, glycerin, etc.). Triisocyanates obtained by addition reaction with 1 mol can be used.
The above isocyanates may be in a form in which the isocyanate group is liberated, or may be in a form in which an additional block is formed with phenol, lactam, methyl ketone, etc. and dissociated by heat treatment. What is necessary is just to use suitably according to property, a use, etc.
In order to accelerate the curing rate of the adhesive, a tin catalyst such as tin octylate or dibutyltin dioctoate, or an amine catalyst such as triethylamine or triethylenediamine may be used in combination.
[0010]
In the present invention, the adhesive is uniformly applied to the entire surface of the polyurethane-based resin film and dried. As a coating method, using a known gravure coater, rotary screen, flat screen, etc., a dotted, linear, checkered pattern Apply evenly over the entire surface in a shape such as a turtle shell pattern.
As for the application area of the adhesive, the ratio of the occupied area of the adhesive to the entire area of the application surface is 30 to 60%, preferably 45 to 55%.
When the area ratio of the adhesive is less than 30%, the durability performance is poor, and when it is 60% or more, the moisture permeability is lowered and the texture is hardened.
After applying the adhesive, it is dried at a temperature of 50 to 100 ° C. for 0.5 to 5 minutes, and then laminated and adhered to the polyester-based long fiber woven knitted fabric, and the curing of the adhesive is allowed to proceed for 3 days or more. Aging is performed.
[0011]
The laminated fabric composed of the above-mentioned polyester-based long fiber knitted fabric and polyurethane-based resin film has a moisture permeability of 2000 g / m ² · 24 hrs or more, a water pressure resistance of 0.1 kgf / cm ² or more, and a bactericidal activity value of 0 or more. Have
If the moisture permeability of the laminated fabric is less than 2000 g / m ² · 24 hrs, a feeling of stuffiness due to sweating at the time of wearing is felt, which is not preferable.
When the water pressure resistance of the laminated fabric is less than 0.1 kgf / cm ² , liquids such as blood, body fluid, or water-soluble alcohol that permeate during the operation penetrate, and minute pathogenic bacteria such as bacteria and viruses can Risk of contact with the body and infection.
Furthermore, in order to suppress the growth of the attached pathogenic bacteria, the bactericidal activity value of the laminated fabric has an antibacterial performance of 0 or more.
[0012]
The bactericidal activity value used here is stipulated in JIS L-1902 (quantitative test). The antibacterial test is carried out using the fabric repeatedly washed a predetermined number of times by the high temperature accelerated washing method, and the logarithm of the number of inoculations. Minus the log of the number of viable bacteria after 18 hours of culture. The laminated fabric of the present invention has a performance with a bactericidal activity value of 0 or more, which is an antibacterial standard used for specific medical-related uses. A negative bactericidal activity value is undesirable because the inoculum has grown.
As a method for imparting a sterilization activity value of 0 or more to a laminated fabric, an inorganic inorganic antibacterial agent such as zinc oxide or silver zeolite is melt-mixed and spun when spinning polyester long fiber woven or knitted fabric. A method of forming a polyurethane-based resin film, a method of forming a film by mixing an inorganic antibacterial agent, a method of mixing and adhering an antibacterial agent to an adhesive, a carboxylic acid to a polyester long fiber woven fabric Examples thereof include a method of exhausting an organic antibacterial agent such as an ester compound or an organic nitrogen sulfur compound, a method of padding the antibacterial agent on a laminated fabric, and the like.
The amount of antibacterial agent applied varies depending on the type and application method of the antibacterial agent, and is not particularly limited. For example, an inorganic antibacterial agent is applied to the polyester long fiber woven or knitted fabric using the exhaust method. When using, it is preferable to use 0.5 to 5% by weight with respect to the fiber weight, and it is preferable to use 0.01 to 3% by weight in the padding method.
[0013]
Various incidental processing may be applied to the laminated fabric of the present invention. For example, it is preferable to perform water-repellent treatment in order to prevent body fluid, blood, or water-soluble alcohol or the like from penetrating into the fabric during surgery. In consideration of alcohol repellency, a fluorine-based water repellent is the most effective as the water repellent used here. From the viewpoint of durability, a cross-linking agent typified by a melamine-formalin resin and an organic amine salt are used. A combination of a typical crosslinking accelerator or a combination of a blocked isocyanate compound is effective.
As a method for applying the water repellent, a known padding method, spray method, dipping method, or the like can be considered, but the padding method is the most common, and the amount of the resin attached is 0.3 to 3 times the weight of the laminated fabric. 2.0% is preferred.
[0014]
[Action]
When the polyester-based long fiber woven fabric and polyurethane resin film are laminated and bonded via an adhesive, the polyurethane resin film has excellent waterproof properties and can prevent the penetration of blood, body fluids and other liquids attached during surgery. it can. Furthermore, since the antibacterial finish is applied to the laminated fabric, it is possible to suppress the growth of the attached bacteria and prevent the hospital secondary infection.
In addition, when a substantially non-porous film mainly composed of polyurethane resin having a softening point of 190 ° C. or higher is used, the film has excellent heat resistance, so that the film is resistant to severe high temperature washing and sterilization treatment for medical use. Durability increases and can be used repeatedly.
Since the polyester-based long fiber knitted fabric is used, the generation of dust, dust and the like from the material itself such as a fabric composed of short fibers typified by cotton can be greatly improved.
In addition, since the polyester-based long fiber knitted fabric is laminated and adhered to the polyurethane-based resin film by uniformly applying an adhesive to the entire surface, the moisture-permeable property is excellent and there is little stuffiness when worn.
[0015]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. Measurement and evaluation of laminated fabrics in the examples are samples with moisture permeability being processed, and water resistance and antibacterial properties are washing (of antibacterial processed fiber products). Washing method) The sample after 100 times was subjected to the following method.
(1) Moisture permeability JIS L-1099 (A-1 method)
(2) Water pressure resistance JIS L-1092 (high water pressure method)
(3) Antimicrobial properties JIS L-1902 (quantitative test)
(4) Anti-dusting property The degree of dust generation was evaluated in the following two steps relatively by visual sensory evaluation. ○: Little dust is generated. ×: Much dust is generated.
[0016]
Example 1
Polyester processed yarn 75 denier / 36 filament for warp and polyester extra fine processed yarn 125 denier / 417 filament (single yarn fineness 0.3 denier) for weft, flat yarn with warp density of 108 / inch and weft density of 80 / inch The fabric of the tissue was woven, and after desizing, scouring, and presetting by a normal method, dyeing was performed according to the following prescription 1 to obtain a plain fabric of polyester filament.
[0017]
Formula 1
Dianix Red H2G-FS 0.1% owf
Dianix Blue BG-FS 0.9% owf
Dianix Yellow H4G-FS 0.9% owf
(Disperse dye manufactured by Dystar Japan Co., Ltd.)
Nikka Sun Salt SN-130 0.5 g / liter (dispersant manufactured by Nikka Chemical Co., Ltd.)
48% aqueous acetic acid solution 0.2 cc / liter
Next, a polyurethane resin solution having a composition shown in the following prescription 2 and a solid content of 20% was applied onto a release paper at a coating amount of 120 g / m ² using a knife over roll coater, and then dried at 100 ° C. A polyurethane film having a thickness of 20 μm was obtained.
[0019]
Formula 2
100 parts of rack skin U-390 (manufactured by Seiko Kasei Co., Ltd., softening point 205 ° C ether polyurethane resin)
Methyl ethyl ketone 15 parts 【0020】
On this polyurethane film with release paper, using a gravure roll of 25 mesh, depth 350 μm, adhesive occupation area ratio 50%, circular dot shape (dot width 0.7 mm, dot-to-dot spacing 0.3 mm), After applying a polyurethane adhesive having a solid content of 50% with the composition shown in Formula 3 below and drying at 100 ° C. for 2 minutes, the above-mentioned polyester fabric is pressure-bonded at a pressure of 3 kg / cm ² , and then 3 at 50 ° C. Aging was performed for a day to obtain a laminated fabric.
[0021]
Formula 3
Nippon run 3124 100 parts (Ester polyurethane adhesive manufactured by Nippon Polyurethane Industry Co., Ltd.)
Coronate-HX 10 parts (Isocyanate compound manufactured by Nippon Polyurethane Industry Co., Ltd.)
1 part of UY-5 (Seiko Kasei Co., Ltd. organic tin accelerator)
Ethyl acetate 15 parts [0022]
The laminated fabric was padded with an antibacterial agent of the following formulation 4 (squeezing rate 45%), dried, and then heat treated at 170 ° C. for 1 minute to obtain a medical laminated fabric of Example 1.
Formula 4
Marcasite RT-DP 3%
(Organic nitrogen sulfur antibacterial agent manufactured by Osaka Kasei Co., Ltd.)
[0023]
Example 2
By changing the padding method used in Example 1 to the method for applying the antibacterial agent, 2% owf of marcasite RT-DP is added to the formulation 1 when dyeing the fabric, and the antibacterial agent is applied by the exhaust method. Except for the above, a medical laminated fabric of Example 2 was obtained in the same manner as in Example 1.
[0024]
Comparative Example 1
For comparison with the present invention, instead of rack skin U-390 (softening point 205 ° C.) of formulation 2 in Example 1, Crisbon NB-790 (Dainippon Ink & Chemicals, Inc. softening point 170 ° C. polyurethane-based resin The medical laminated fabric of Comparative Example 1 was obtained in exactly the same manner as in Example 1 except that.
[0025]
Comparative Example 2
For comparison with the present invention, a gravure roll used for adhesive application is 25 mesh, depth 250 μm, adhesive occupation area 25%, circular dot shape (dot width 0.7 μm, dot-to-dot spacing 0.6 mm). A medical laminated fabric of Comparative Example 2 was obtained by the same method as in Example 1, except that
[0026]
Comparative Example 3
For comparison with the present invention, Example 1 is used except that the gravure roll in Example 1 is replaced with a knife over roll coater and the adhesive of Formula 3 is applied on the entire surface of the polyurethane film at 8 g / m ^2. A medical laminated fabric of Comparative Example 3 was obtained in exactly the same manner.
[0027]
Comparative Example 4
For comparison with the present invention, a medical laminated fabric of Comparative Example 4 was obtained by the same method as in Example 1 except that the antibacterial processing was not performed except for the formulation 4 of Example 1.
[0028]
The performances of the present invention and comparative medical laminated fabrics were measured, and the results are shown in Table 1.
[0029]
Comparative Example 5
For comparison with the present invention, instead of a plain weave of polyester filament, a plain weave of 100% cotton (80 warps and weft are both used, warp density of 108 yarns / inch, weft density of 80 yarns / inch) is used. Obtained the medical laminated fabric of Comparative Example 5 by the same method as in Example 1.
[0030]
[Table 1]

[0031]
As is clear from Table 1, it can be seen that the medical laminated fabric of the present invention has high moisture permeability and water resistance even after washing and has very high antibacterial performance.
[0032]
【The invention's effect】
According to the present invention, it has antibacterial and waterproof properties capable of preventing secondary infections that are mediated by body fluids, blood, etc. during surgery against harsh washing and sterilization treatment in the field of medical textiles. In addition, it is possible to provide a medical laminated fabric that can suppress dust generation such as dust and dust during wearing and can be used repeatedly.

Claims

An adhesive is uniformly applied to a substantially non-porous type polyurethane resin film mainly composed of a polyurethane resin having a softening point of 190 ° C. or higher in an occupied area ratio of 30 to 60% and dried, and then dried. A laminated fabric obtained by laminating and bonding a polyester-based long fiber woven or knitted fabric, the moisture permeability of the laminated fabric is 2000 g / m ² · 24 hrs or more, and the water pressure resistance is 0.1 kgf / cm ² or more , Further, an antibacterial agent is applied to the polyester-based long fiber woven or knitted fabric by 0.5 to 5% by weight based on the weight of the woven or knitted fabric using the exhaust method, or the antibacterial agent is applied to the laminated fabric using the padding method. Is provided with 0.01 to 3% by weight based on the weight of the laminated fabric.