JP4363238B2 - 窓周りの空調システム - Google Patents
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Description
しかしながら、上述したように、ブラインド22の下端と床面2との間には隙間21が形成されるため、その隙間21からコールドドラフトの流出を防ぐためには、ファンの吸込風量を十分に大きくしなければならず、その結果、電力消費が増大するという問題点があった。
また、窓面1A全体がブラインド22で覆われるため、眺望を確保したり、或いは自然採光や日射熱の取得など、太陽光の有効利用を図ることが困難であった。
したがって、コールドドラフトの執務スペースへの流出を防止することができ、コールドドラフトの流出に起因する様々な不具合(室内の温熱環境の悪化、空調負荷の増大など)を解消することができる。併せて、効率良くコールドドラフトを捕集できることにより、空調機への還気温度が下がり、結果として空調機のエネルギー効率が向上する。
また、窓面全体を覆わずともコールドドラフトの流出を防止できるので、当該システムの運転中であっても、眺望を確保することができる上に、自然採光、日射熱の取得など、太陽光の有効利用を図ることもできる。特に、堤の構造上、窓面上側の覆いをなくすことができるので、眺望や太陽光を容易に確保することができる。
また、その際に、運転モードや各種負荷条件(太陽位置、日射量、外気温、室温、室内側窓ガラスの表面温度など)に応じて、吸引ファンのモータ回転数を制御することにより、吸込風量を最適な状態に保つことができ、これによって、コールドドラフトの排気効率をさらに向上させることができる。
例えば、各種検出器からの検出信号に基づいて、コールドドラフトの発生量の増加を検知したときには、吸引ファンのモータ回転数を上げて吸込風量を増大させる制御や、堤10の駆動手段を作動させて堤10の高さを引き上げる制御などが行われる。また、吸引ファンの吸込風量と堤10の高さの何れか一方を変化させたときには、コールドドラフトの執務スペースへの流出を防止しつつ他方の最適化を図る制御などが行われる。
制御装置には、上述した各条件の組合せに対応する設定値が運転モード毎にそれぞれ記憶されていて、それぞれの条件と運転モードさえ分かれば、堤10の高さと吸引風量の設定値を抽出して、それら設定値に基づいて、吸引ファンのモータや堤10の駆動手段を制御することが可能となっている。
また、窓面1A全体を覆わずともコールドドラフトの流出を防止できるので、当該システムの運転中であっても、眺望を確保することができる上に、自然採光、日射熱の取得など、太陽光の有効利用を図ることもできる。特に、堤10の構造上、窓面1A上側(目線の高さ位置)の覆いをなくすことができるので、眺望や太陽光を容易に確保することができる。
また、運転モードや負荷条件、建築条件に応じて、吸引ファンのモータ回転数を制御するようにしたので、吸込風量を常に最適な状態に保つことができ、コールドドラフトの排気効率をさらに向上させることができる。
5 柱形
10 堤
10a 巻取り部
10b スクリーン
11 ガイドレール
12 吸込口
15 ダクト
S1 空間
S2 床下空間
S3 天井内空間
Claims (4)
- 窓近傍の床面に、高さを可変とする堤を窓面に沿って立設し、この堤と窓面との間に、コールドドラフトを受け入れる空間を形成するとともに、当該空間の下部に吸込口を設け、当該空間内の空気をファンで吸引して上記吸込口から排気するように構成したことを特徴とする窓周りの空調システム。
- 床面とその下方の床スラブとの間に床下空間を設けて、上記吸込口から吸い込んだ空気を上記床下空間に導入するとともに、
柱または柱形の内部に、上記床下空間から天井内空間に至るダクトを配設して、上記床下空間に導入した空気を上記ダクトにより天井内空間に導くようにしたことを特徴とする請求項1に記載の窓周りの空調システム。 - 上記堤の高さを調整すべく駆動力を付与する駆動手段と、上記堤の高さが設定値となるように上記駆動手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の窓周りの空調システム。
- 上記堤にロールスクリーンを用いて、その巻取り部を床面に設置するとともに、上記巻取り部の両側部から鉛直方向に、スクリーンを摺動自在に支持するガイドレールを設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の窓周りの空調システム。
Priority Applications (1)
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JP2004111739A JP4363238B2 (ja) | 2004-04-06 | 2004-04-06 | 窓周りの空調システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004111739A JP4363238B2 (ja) | 2004-04-06 | 2004-04-06 | 窓周りの空調システム |
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