JP4362368B2 - 神経因性疼痛および群発および偏頭痛に伴う疼痛の防止または処置に使用するためのカルバメート化合物 - Google Patents

神経因性疼痛および群発および偏頭痛に伴う疼痛の防止または処置に使用するためのカルバメート化合物 Download PDF

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Description

関連出願との関係
本出願は、2001年7月16日に出願された特許文献1の優先権を主張し、その内容は引用により本明細書に編入する。
発明の分野
本発明は神経因性疼痛ならびに群発および偏頭痛に伴う疼痛の防止または処置に、カルバメートエナンチオマーを使用するための方法を対象とする。より詳細には本発明は神経因性疼痛ならびに群発および偏頭痛に伴う疼痛の防止または処置に、実質的に他のエナンチオマーを含まないハロゲン化2−フェニル−1,2−エタンジオールモノカルバメートエナンチオマーの使用法を対象とする。
発明の背景
神経因性疼痛という用語に基づき分類される状態は、医療の必要が続いている領域である。
神経因性疼痛は末梢または中枢神経系における異所性の(aberrant)体性感覚プロセッシングにより引き起こされると定義され、そして有痛性糖尿病性末梢ニューロパシー、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、発作後疼痛(post−stroke pain)、多発性硬化症に伴う疼痛、特発性または外傷後ニューロパシーおよび単神経炎のようなニューロパシーに伴う疼痛、HIVに伴う神経因性疼痛、ガンに伴う神経因性疼痛、手根管関連神経因性疼痛、脊髄損傷に伴う疼痛、難治性局所疼痛症候群、線維性筋痛に伴う神経因性疼痛、腰部および頸部の疼痛、反射性交感神経性ジストロフィー、幻肢痛症候群および他の慢性および衰弱状態に伴う疼痛症候群を含む。
群発頭痛(レーダー症候群、ヒスタミン頭痛および蝶口蓋神経痛とも呼ばれている)は、比較的短期間(例えば4〜8週)にわたってほとんど毎日、一連の眼窩周囲痛の一時的な発作(attack)に続いて痛みのない間隔を特徴とする。偏頭痛も発作性疼痛、吐き気および羞明を伴い得る周期的な再発性障害である。偏頭痛には限定するわけではないが古典的偏頭痛(前兆がある偏頭痛:前駆的感覚、運動または視覚症状を伴う)および普通偏頭痛(前兆がない偏頭痛)を含む。群発および偏頭痛に伴う疼痛も重要な未だに処置されていない医療的必要性がある臨床的兆候である。
神経因性疼痛、偏頭痛および群発頭痛は全てニューロンの興奮性における変化を伴う(非特許文献1;非特許文献2;非特許文献3;非特許文献4;非特許文献5)。ニューロンの興奮性を安定化する種々の抗癲癇薬(AEDs)が神経因性疼痛および群発および偏頭痛に伴う疼痛に効果的である(非特許文献6;非特許文献7および非特許文献8)。神経因性疼痛および群発および偏頭痛に伴う疼痛は苦痛を生じる一般的状態である。
式:
Figure 0004362368
[式中、Rはカルバメートまたはアルキル基に1〜3個の炭素原子を含有するアルキルカルバメートのいずれかであり;Rは水素、ヒドロキシ、1〜2個の炭素を含有するアルキルまたはヒドロキシアルキルのいずれかであり;Rは水素または1〜2個の炭素を含有するアルキルのいずれかであり;そしてXはハロゲン、メチル、メトキシ、フェニル、ニトロまたはアミノであることができる]
の精神安定化、鎮静および筋肉弛緩特性を有する中枢神経系の処置に有用な置換されたフェニルアルキルカルバメート化合物が、Bossinger,et alへの特許文献2(引用により編入する)に記載された。
式:
Figure 0004362368
[式中Wは4個未満の炭素原子を含有する脂肪族基を表し、式中Rは芳香族基を表し、Rは水素または4個未満の炭素原子を含有するアルキル基を表し、そしてXは水素、ヒドロキシまたはアルコキシおよび4個未満の炭素原子を含有するアルキル基、または基:
Figure 0004362368
[式中、Bは複素環式、ウレイドおよびヒドラジノ基および基−N(R(式中、Rは水素または4個未満の炭素原子を含有するアルキル基を表す)からなる群の有機アミン基を表す]
を表す]
の化合物を投与することによる、カルバメートを用いた鎮静化および筋肉弛緩を誘導する方法がBossinger,et alへの特許文献3(引用により編入する)に記載された。
式:
Figure 0004362368
[ここで1つのエナンチオマーが優勢であり、そして式中、フェニル環はXでフッ素、塩素、臭素およびヨウ素原子から選択される1〜5個のハロゲン原子により置換され、そしてR、R、R、R、RおよびRはそれぞれ水素、および水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、アミノ、ニトロおよびシアノからなる群から選択される置換基を持つフェニル基で場合により置換される1〜4個の炭素を持つ直鎖もしくは分枝鎖アルキル基から選択される]
のハロゲン置換2−フェニル−1,2−エタンジオールモノカルバメートおよびジカルバメートの光学的に純粋な形態も、痙攣、癲癇、発作および筋痙攣を含む中枢神経性障害を処置し、そして防止するために効果的であるとして;そして中枢神経系疾患の処置に有用な、特に抗痙攣薬、抗癲癇薬、神経保護剤および中枢神経に作用する筋肉弛緩剤として、Choi et alへの特許文献4(引用により編入する)に記載された。純粋なエナンチオマー形およびエナンチオマー混合物が記載され、ここで上記式により表される化合物について混合物中でエナンチオマーの1つが優勢であり;好ましくはエナンチオマーの1つが約90%以上;そして最も好ましくは約98%以上まで占める。
他のエナンチオマーを実質的に含まない式(I)のハロゲン置換2−フェニル−1,2−エタンジオールモノカルバメートエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物は、神経因性疼痛または群発および偏頭痛に伴う疼痛を防止または処置するために有用であるとこれまでに記載されたことはなかった。
Figure 0004362368
最近の前臨床実験で、他のエナンチオマーを実質的に含まない式(I)のモノカルバメートエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物が、神経因性疼痛および群発および偏頭痛に伴う疼痛を防止または処置するために有用であることを示唆するこれまでに認識されていない薬理学的特性が明らかになった。したがって本発明の目的は神経因性疼痛および群発および偏頭痛に伴う疼痛の防止または処置に、他のエナンチオマーを実質的に含まない式(I)のモノカルバメートエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物の使用法を教示することである。
米国特許仮出願第60/305,687号明細書 米国特許第3,265,728号明細書 米国特許第3,313,692号明細書 米国特許第6,103,759号明細書 Mulleners W.M.,et al,前兆がある、または無い偏頭痛における視覚皮質の興奮性(Visual Cortex Excitability in Migraine With and Without Aura),Headache,2001,Jun,41(6),565−572 Aurora S.K.,et al.後頭皮質は偏頭痛で超興奮性である:実験的証拠(The occipital cortex is hyperexcitable in migraine:experimental evidence),Headache,1999,Jul−Aug,39(7),469−76 Brau M.E.,et al.,神経因性疼痛の管理に使用する薬剤のラット感覚ニューロンのテトロドトキシン−耐性Na(+)電流に及ぼす効果(Effect of drugs used for neuropathic pain management on tetrodotoxin−resistant Na(+)currents in rat sensory neurons),Anesthesiology,2001,Jan,94(1),137−44 Siddall P.J.and Loeser J.D.,脊髄損傷後の疼痛(Pain following spinal cord injury),Spinal Cord,2001,Feb,39(2),63−73 Kontinen V.K.,et al,ニューロパシーのラット脊髄神経連結モデルにおけるグリシン抑制性ではない内因性gaba抑制性トーンの増加に関する電気生理学的証拠(Electrophysiologic evidence for increased endogenous gabaergic but not glycinergic inhibitory tone in the rat spinal nerve ligation model of neuropathy),Anesthesiology,2001,Feb,94(2),333−9) Delvaux V.and Schoenen J.,顔面疼痛および頭痛用の新世代抗癲癇薬(New generation anti−epileptics for facial pain and headache),Acta Neurol.Belg.,2001,Mar,101(1),42−46 Johannessen C.U.,バルポレートの作用機作:論評(Mechanisms of action of valproate:commentatory),Neurochem.Int.,2000,Aug−Sep,37(2−3),103−110 Magnus L.,ガバペンチンの非癲癇的用途(Nonepileptic uses of gabapentin),Epilepsia,1999,40,Suppl6,S66−72
発明の要約
本発明は、神経因性疼痛および群発および偏頭痛に伴う疼痛を防止または処置する方法を対象とし、その方法はそれが必要な個体に実質的に他のエナンチオマーを含まない治療に有効な量の式(I):
Figure 0004362368
[式中、
フェニルはXでフッ素、塩素、臭素およびヨウ素からなる群から独立して選択される1〜5個のハロゲン原子により置換され;そして
およびRは水素およびC−Cアルキルからなる群から独立して選択され:ここでC−Cアルキルはフェニル(ここでフェニルはハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、ニトロおよびシアノからなる群から独立して選択される置換基で場合によって置換される)で場合によって置換される]
のエナンチオマーを投与することを含んでなる。
本発明の態様には神経因性疼痛を防止または処置するための方法(ここで神経因性疼痛は慢性または衰弱状態から生じる)を含み、この方法はそれが必要な個体に製薬学的に許容され得る担体および他のエナンチオマーを実質的に含まない式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物を含んでなる治療に有効な量の製薬学的組成物を投与することを含んでなる。
本発明の態様には群発および偏頭痛に伴う疼痛を防止または処置する方法を含み、この方法はそれが必要な個体に製薬学的に許容され得る担体および他のエナンチオマーを実質的に含まない式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物を含んでなる治療に有効な量の製薬学的組成物を投与することを含んでなる。
この方法の態様には、防止または処置が必要な個体の神経因性疼痛および群発および偏頭痛に伴う疼痛を防止または処置する薬剤の調製のために、他のエナンチオマーを実質的に含まない式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物の使用を含む。
この方法の態様には、他のエナンチオマーを実質的に含まない式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物の使用を含む。式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物は、好ましくは式(I)のエナンチオマーが約90%以上まで占める。より好ましくは式(I)のエナンチオマーが約98%以上まで占める。
発明の詳細な説明
本発明は神経因性疼痛および群発および偏頭痛に伴う疼痛を防止または処置する方法を対象とし、この方法はそれが必要な個体に実質的に他のエナンチオマーを含まない治療に有効な量の式(I):
Figure 0004362368
[式中、
フェニルはXでフッ素、塩素、臭素およびヨウ素からなる群から独立して選択される1〜5個のハロゲン原子により置換され;そして
およびRは水素およびC−Cアルキルからなる群から独立して選択され:ここでC−Cアルキルはフェニル(ここでフェニルはハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、ニトロおよびシアノからなる群から独立して選択される置換基で場合によって置換される)で場合によって置換される]
のエナンチオマーを投与することを含んでなる。
本発明の方法は、Xが塩素であり;好ましくはXがフェニル環のオルトの位置で置換されている、実質的に他のエナンチオマーを含まない式(I)のエナンチオマーの使用を含む。
また本方法はRおよびRが好ましくは水素から選択される、実質的に他のエナンチオマーを含まない式(I)のエナンチオマーの使用を含む。
本方法の態様には、Xが塩素であり;好ましくはXがフェニル環のオルトの位置で置換されている、実質的に他のエナンチオマーを含まない式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物の使用を含む。
また方法はRおよびRが好ましくは水素から選択される、実質的に他のエナンチオマーを含まない式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物の使用を含む。
式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物について、好ましくは式(I)のエナンチオマーは約90%以上まで占める。より好ましくは式(I)のエナンチオマーは約98%以上まで占める。
本方法の態様には、神経因性疼痛および群発および偏頭痛に伴う疼痛を防止または処置する方法を含み、この方法はそれが必要な個体に実質的に他のエナンチオマーを含まない治療に有効な量の式(Ia):
Figure 0004362368
[式中、
およびRは水素およびC−Cアルキルからなる群から独立して選択され:ここでC−Cアルキルはフェニル(ここでフェニルはハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、ニトロおよびシアノからなる群から独立して選択される置換基で場合によって置換される)で場合によって置換される]
のエナンチオマーまたは式(Ia)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物を投与することを含んでなる。
また本方法は、実質的に他のエナンチオマーを含まない式(Ia)のエナンチオマーまたは式(Ia)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物の使用を含み;そしてここでRおよびRは好ましくは水素から選択される。
式(Ia)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマーの混合物について、好ましくは式(Ia)のエナンチオマーは約90%以上まで占める。より好ましくは式(Ia)のエナンチオマーは約98%以上まで占める。
本方法の態様には、神経因性疼痛および群発および偏頭痛に伴う疼痛を防止または処置する方法を含み、この方法はそれが必要な個体に実質的に他のエナンチオマーを含まない治療に有効な量の式(Ib):
Figure 0004362368
のエナンチオマーまたは式(Ib)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物を投与することを含んでなる。
式(Ib)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマーの混合物について、好ましくは式(Ib)のエナンチオマーは約90%以上まで占める。より好ましくは式(Ib)のエナンチオマーは約98%以上まで占める。
他のエナンチオマーを含まない式(I)のエナンチオマーの他の結晶形も存在することができ、そしてそのまま本発明に包含することを意図する。
当業者には本発明の化合物はエナンチオマーおよびそのエナンチオマー混合物として存在することが明白である。他のエナンチオマーを実質的に含まない式(I)、式(Ia)および式(Ib)からなる群から選択されるカルバメートエナンチオマーは、フェニル環に隣接する脂肪族炭素であるベンジル位に不斉キラル炭素原子を含む(構造式中でアスタリスクにより表す)。
本発明の化合物は前に参照したBossingerの’728特許(引用により編入)、Bossingerの’692特許(引用により編入)およびChoiの’759特許に記載されているように調製することができる。
分子中の特定位置での任意の置換基または可変性の定義は、その分子中のいずれの場所の定義からも独立していることを意図する。本発明の化合物の置換基および置換パターンは当業者により選択されて化学的に安定な、そして当該技術分野で知られている技術ならびに本明細書に説明する方法により容易に合成できる化合物を提供できると考えられる。
本発明は、防止または処置が必要な個体の神経因性疼痛および群発および偏頭痛に伴う疼痛を防止または処置する方法を企図し、この方法は該個体に実質的に他のエナンチオマーを含まない治療に有効な量の式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物を投与することを含んでなる。
本発明の態様は、防止または処置が必要な個体の慢性または衰弱状態から生じる神経因性疼痛を防止または処置する方法を含む。神経因性疼痛を導く慢性または衰弱状態は、限定するわけではないが有痛性糖尿病性末梢ニューロパシー、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、発作後疼痛、多発性硬化症に伴う疼痛、特発性または外傷後ニューロパシーおよび単神経炎のようなニューロパシーに伴う疼痛、HIVに伴う神経因性疼痛、ガンに伴う神経因性疼痛、手根管関連神経因性疼痛、脊髄損傷に伴う疼痛、難治性局所疼痛症候群、線維性筋痛に伴う神経因性疼痛、腰部および頸部の疼痛、反射性交感神経性ジストロフィー、幻肢痛症候群および他の慢性および衰弱状態に伴う疼痛症候群を含む。
本発明の態様は、防止または処置が必要な個体の群発および偏頭痛に伴う疼痛を防止または処置する方法を含む。群発頭痛に伴う疼痛は、比較的短期間にわたってほとんど毎日、一連の一時的な発作(attack)に続いて痛みのない間隔を特徴とする。偏頭痛に伴う疼痛も目が眩むほどの(blinding)疼痛、吐き気、羞明および定期的な間隔での再発を特徴とし;そして限定するわけではないが古典的偏頭痛に伴う疼痛(前兆がある偏頭痛)および普通偏頭痛に伴う疼痛(前兆がない偏頭痛)を含む。
また本発明の態様は、防止または処置が必要な個体の神経因性疼痛および群発および偏頭痛に伴う疼痛を緩慢にするか(slowing)、または遅らせる(delaying)方法を含み、この方法は個体に実質的に他のエナンチオマーを含まない治療に有効な量の式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物を投与することを含んでなる。
神経因性疼痛および群発および偏頭痛に伴う疼痛を「緩慢にするか、または遅らせる」という用語は、個体の神経因性疼痛および群発および偏頭痛に伴う疼痛に関連する臨床的な発現の重篤度、期間および頻度を最小にすることを含む。
本発明の方法の例は、製薬学的に許容され得る担体および他のエナンチオマーを実質的に含まない式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物を含んでなる製薬学的組成物中の、他のエナンチオマーを実質的に含まない治療に有効な量の式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物を個体に投与することを含んでなる。本発明の方法は、神経因性疼痛および群発および偏頭痛に伴う疼痛を防止または処置する薬剤を調製するための、他のエナンチオマーを実質的に含まない式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物の使用も含む。
本発明の方法の別の例は、個体に他のエナンチオマーを実質的に含まない治療に有効な量の式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物またはそれらの製薬学的組成物を、神経因性疼痛および群発および偏頭痛に伴う疼痛を防止または処置するために有用な1以上の作用物質と組み合わせて投与することを含んでなる。
他のエナンチオマーを実質的に含まない式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物またはそれらの製薬学的組成物は、限定するわけではないが経口、肺、腹腔内(ip)、静脈内(iv)、筋肉内(im)、皮下(sc)、経皮、口内、鼻、舌下、眼、直腸および膣を含む通常の投与経路により投与することができる。さらに神経系への直接投与には限定するわけではないがポンプデバイスを用いて、または用いずに頭蓋内もしくは椎骨内針またはカテーテルを介する送達による大脳内、心室内、脳室内、鞘内、槽内、髄腔内または脊髄周辺の投与経路を含むことができる。当業者には本明細書に記載する治療効果を提供する投与用量および頻度が、本発明での使用に適することは容易に明らかである。
他のエナンチオマーを実質的に含まない治療に有効な量の式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物またはそれらの製薬学的組成物は、約0.01mg/Kg/用量〜約100mg/Kg/用量であり得る。好ましくは治療に有効な量は約0.01mg/Kg/用量〜約25mg/Kg/用量であり得る。より好ましくは治療に有効な量は約0.01mg/Kg/用量〜約10mg/Kg/用量であり得る。最も好ましくは治療に有効な量は約0.01mg/Kg/用量〜約5mg/Kg/用量であり得る。したがって本明細書に記載する投薬用量単位(例えば錠剤、カプセル、粉末、注入、座薬、茶サジ1杯等)あたりに含まれる有効成分の治療に有効な量は、、例えば平均70kgの体重を有する個体について約1mg/日〜約7000mg/日であり得る。
しかし投薬用量は個体の要件(個体の年齢、体重および食事、調製物の濃度、疾患状態の進行度および投与の様式および時期を含む、処置する特定の個体に関係する因子を含む)に依存して変動してよい。
投与すべき最適な投薬用量は当業者により容易に決定されることができ、そして適切な治療レベルに調整する必要を生じるだろう。毎日の投与または周期−後投与の使用のいずれかを採用することができる。好ましくは 他のエナンチオマーを実質的に含まない式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物またはそれらの製薬学的組成物は、経口的または非経口的に投与される。より好ましくは他のエナンチオマーを実質的に含まない式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物またはそれらの製薬学的組成物は、経口的に投与される。
本発明の方法に従い、本明細書に記載する他のエナンチオマーを実質的に含まない式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物またはそれらの製薬学的組成物は、分割された組み合わせ物または単一の組み合わせ物状態で治療の過程で異なる時期に別々に、または同時に投与することができる。有利には他のエナンチオマーを実質的に含まない式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物またはそれらの製薬学的組成物は、1日あたり単回の用量で投与することができ、あるいは1日の全投薬用量を連続的送達を介して、あるいは1日に2、3または4回に分割した用量で投与することができる。したがって本発明はすべてのそのような方法および同時または選択処置の処方を包含し、用語「投与する」はそれに従い解釈される。
本明細書で使用する用語「個体」は、処置、観察または実験の対象となった動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを称する。
本明細書で使用する用語「治療に有効な量」は、研究者、獣医師、医師または他の臨床技師が求める組織系(好ましくは動物;より好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒト)での生物学的または医学的応答を誘導する活性化合物または薬剤の量を意味し、この応答には処置する疾患または障害の症状の緩和を含む。
本明細書で使用する用語「組成物」は、特定の材料を特定の量で、ならびに特定の材料を特定の量で組み合わせた物から直接的または間接的に生じる任意の生成物を含んでなる生成物を包含することを意図する。
本発明の製薬学的組成物を調製するために、他のエナンチオマーを実質的に含まない有効成分として式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物を通例の製剤技法に従い製薬学的担体と完全に混合し、この担体は投与に望ましい調製形態に依存して(例えば経口または非経口)広い種々の形態をとることができる。適当な製薬学的に許容され得る担体は、当該技術分野では周知である。これらの数種の製薬学的に許容され得る担体の説明は、米国製薬協会(American Pharmaceutical Association)および英国製薬学会(Pharmaceutical Society of Great Britain)により発行された製薬学的賦形剤のハンドブック(The Handbook of Pharmaceutical Excipients)に見いだすことができる。
製薬学的組成物の配合法は、マルセルデッカー(Marcel Dekker)社により発行されているLiberman et al.により編集された製薬学的剤形:錠剤、第2版、改定および補充(Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets,Second Edition,Revised and Expanded)、第1〜3巻;Avis et al.により編集された製薬学的剤形:非経口薬(Pharmaceutical Dosage Forms:Parenteral Medications)、第1〜2巻;およびLiberman et al.により編集された製薬学的剤形:分散系(Pharmaceutical Dosage Forms:Disperse Systems)、第1〜2巻のような多数の刊行物に記載されてきた。
好ましくは製薬学的組成物は経口、鼻内、舌下、眼内、経皮、非経口、直腸、膣、吸入または吹送手段により投与するための錠剤、ピル、カプセル、キャプレット、ゲルカップ(gelcap)、トローチ剤(lozenge)、粒剤、粉剤、滅菌非経口溶液または懸濁液、計量供給型エーロゾルまたは液体スプレー、ドロップ、アンプル、自動注入デバイスまたは座薬のような単位剤形である。あるいは組成物は1週間に1回または1カ月に1回の投与に適する形態で存在することができ、あるいは筋肉内注射用の調製物を提供するために適合させることができる。
錠剤、ピル、カプセル、キャプレット、ゲルカップ、トローチ剤、粒剤または粉剤(各々が即時放出性、時限放出性および徐放性の製剤を含む)のような経口投与用の固体剤形を有する製薬学的組成物の調製において、適当な担体および添加剤には限定するわけではないが、希釈剤、造粒剤、潤滑剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤等を含む。所望により錠剤は標準的技術により糖衣、ゼラチンコート、フィルムコートまたは腸溶性コートを施してもよい。
固体剤形を調製するために、主な有効成分を製薬学的担体(例えば希釈剤、結合剤、接着剤、崩壊剤、潤滑剤、固着防止剤および流動促進剤のような通例の打錠材料)と混合する。甘味剤および風味剤をチュワブル固体剤形に加えて経口剤形の嗜好性を向上させることができる。さらに薬剤を確認し易くし、または美的観点から着色剤およびコーティングを固体剤形に加えるか、または施してもよい。これらの担体は製薬学的活性剤と配合されて、治療用の放出プロフィールを有する正確で適切な用量の製薬学的活性剤を提供する。
経口、局所および非経口投与用の液体剤形を有する製薬学的組成物の調製において、任意の通例の製薬学的媒体または賦形剤を使用することができる。すなわち懸濁液(すなわちコロイド、乳液および分散液)および溶液のような液体の単位剤形に適当な担体および添加剤には限定するわけではないが、製薬学的に許容され得る湿潤剤、分散剤、沈殿剤、増粘剤、pH調整剤(すなわちバッファー)、浸透剤、着色剤、風味剤、香料、保存剤(すなわち微生物の増殖を制御する等のために)および液体補形剤を使用することができる。上に掲げたすべての成分が各液体剤形に必要となるわけではない。経口的に、または注入により投与するために本発明の新規組成物が包含され得る液体剤形には、限定するわけではないが水溶液、適当に風味を付けたシロップ、水性または油性懸濁液、および綿実油、ゴマ油、ヤシ油またはピーナッツ油のような可食性油ならびにエリキシルおよび同様の製薬学的補形剤で風味を付けた乳液を含む。
生物学的な実験例
神経因性疼痛の処置に使用するために、他のエナンチオマーを実質的に含まない式(I)のエナンチオマーの活性を以下の実験的実施例で評価したが、これらは本発明を限定せずに具体的に説明するためのものであることを意図している。
他のエナンチオマーを実質的に含まない式(I)のエナンチオマーの抗異痛活性(antiallodynic activity)を試験するために使用した手順は、Chungモデルに見いだされる異痛の測定に関する手順であった(Kim S.H.and Chung J.M.、ラットを対象とした区分け脊髄神経結紮により生じる末梢ニューロパシーに関する実験モデル(Experimental Model for Peripheral Neuropathy Produced by Segmental Spinal Nerve Ligation in the Rat)、Pain,1992,50,355−363)。
抗異痛活性の評価(手により適用したVon Freyプローブ)
動物
病原体を含まないオスのアルビノSprague−Dawleyラット(200g)を、ハレン インダストリーズ(Harlan Industries)(インディアナポリス、インディアナ州)から購入し、そして環境状態を制御した部屋で食料と水を自由に与えながら12時間の明/暗サイクル(06:00時に点灯)で試験時まで維持し、そして食料を試験の18時間前に下げた。
外科的手順および異痛の測定
ラットはイソフルラン吸入麻酔で麻酔をかけた。Kim and Chungにより記載されたように、脊髄神経節から遠く、そして座骨神経に入る前のL5のレベルで左腰脊髄神経を強固に結紮した(4−0絹糸)。切開を閉じ、そしてラットは上記の条件下に戻した。この手順により左後足に機械的(mechanical)な異痛を生じる。偽手術を行う場合、それは脊髄神経の最後の結紮のみを欠く類似の外科的手順からなった。機械的(触覚)異痛は、手で垂直に足の平(支脚皿の間)に適用した等級化刺激(4.0〜148.1mNの範囲のvon Freyフィラメント)から、影響を受けた足(神経損傷の部位と同側)をワイヤ−メッシュ観察ケージを通して引き込む圧力を記録することにより評価した。足を引き込む閾値(PWT)は刺激強度を漸次的に上げ、そして下げることにより決定し、そして引き込みデータはChaplan et al(Chaplan S.R.,Bach F.W.,Pogrel J.W.,Chung J.M.and Yaksh T.L.、ラットの足における触覚異痛の定量的評価(Quantitative Assessment of Tactile Allodynia in the Rat Paw),J.Neurosci.Meth.1994,53,55−63)に記載されているようにDixonの非−パラメーター試験を使用して分析した。正常ラット、偽手術をしたラットおよびL5結紮ラットの反対側の足は、少なくとも148.1mN(15gに等しい)の圧に反応せずに耐える。脊髄結紮ラットは影響を受けた足ではわずか4.0mN(0.41gに等しい)の圧に応答する。ラットはそれらが運動機能不全(例えば足を引きずるか、またはたらしている)を表さなかった時のみ実験に含め、そしてそれらのPWTは39.2mN(4.0gに等しい)未満であった。PWTは式:
%MPE=100×(PWT−CT)/(CO−CT)
に従い%最大可能効果(%MPE)を算出するために使用した。
データ分析
以下の表1にまとめるように、他のエナンチオマーを実質的に含まない式(Ib)のエナンチオマーを、抗異痛活性についてChungの神経因性疼痛モデルで30および100mg/kgの用量でpoにてスクリーニングし、応答を投与から0.5、1.2および4時間後に測定し;応答は1時間のうちにベースラインに戻った。示したデータはピーク抗異痛効果の時点である経口投与から30分後の試験、用量あたりN=5の動物からのものである。
表1
手で適用したVon Freyプローブを用いて評価した抗異痛効果
用量(mg/Kg) %最大可能効果 n
30 11 5
100 28 5

Claims (13)

  1. 下記式(I)で表されるエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物を有効成分とする神経因性疼痛または群発もしくは偏頭痛に伴う疼痛を防止または処置するための医薬製剤:
    Figure 0004362368
    上式中、フェニルはXでフッ素、塩素、臭素およびヨウ素からなる群から独立して選択される1〜5個のハロゲン原子により置換され;そして
    1およびR2は水素およびC1−C4アルキルからなる群から独立して選択され:ここでC1−C4アルキルはフェニル(ここでフェニルはハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、アミノ、ニトロおよびシアノからなる群から独立して選択される置換基で場合によって置換される)で場合によって置換される。
  2. 下記式(I)で表されるエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物を有効成分とする神経因性疼痛を防止または処置するための医薬製剤:
    Figure 0004362368
    上式中、フェニルはXでフッ素、塩素、臭素およびヨウ素からなる群から独立して選択される1〜5個のハロゲン原子により置換され;そして
    1およびR2は水素およびC1−C4アルキルからなる群から独立して選択され:ここでC1−C4アルキルはフェニル(ここでフェニルはハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、アミノ、ニトロおよびシアノからなる群から独立して選択される置換基で場合によって置換される)で場合によって置換される。
  3. 下記式(I)で表されるエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物を有効成分とする群発および偏頭痛に伴う疼痛を防止または処置するための医薬製剤:
    Figure 0004362368
    上式中、フェニルはXでフッ素、塩素、臭素およびヨウ素からなる群から独立して選択される1〜5個のハロゲン原子により置換され;そして
    1およびR2は水素およびC1−C4アルキルからなる群から独立して選択され:ここでC1−C4アルキルはフェニル(ここでフェニルはハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、アミノ、ニトロおよびシアノからなる群から独立して選択される置換基で場合によって置換される)で場合によって置換される。
  4. Xが塩素である請求項1〜3のいずれかに記載の製剤。
  5. Xがフェニル環のオルトの位置で置換されている請求項1〜4のいずれかに記載の製剤。
  6. 1およびR2が水素から選択される請求項1〜5のいずれかに記載の製剤。
  7. 式(I)のエナンチオマーが90%以上まで占める請求項1〜6のいずれかに記載の製剤。
  8. 式(I)のエナンチオマーが98%以上まで占める請求項1〜6のいずれかに記載の製剤。
  9. 神経因性疼痛が慢性または衰弱状態から生じる請求項2に記載の製剤。
  10. 慢性または衰弱状態が、有痛性糖尿病性末梢ニューロパシー、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、発作後疼痛、多発性硬化症に伴う疼痛、特発性または外傷後ニューロパシーおよび単神経炎のようなニューロパシーに伴う疼痛、HIVに伴う神経因性疼痛、ガンに伴う神経因性疼痛、手根管関連神経因性疼痛、脊髄損傷に伴う疼痛、難治性局所疼痛症候群、線維性筋痛に伴う神経因性疼痛、腰部および頸部の疼痛、反射性交感神経性ジストロフィー、幻肢痛症候群および他の慢性および衰弱状態に伴う疼痛症候群からなる群から選択される、請求項9に記載の製剤。
  11. 有効成分が0.01mg/Kg/用量〜100mg/Kg/用量で必要とする患者に投与されるものである、請求項6に記載の製剤。
  12. 製剤が、神経因性疼痛ならびに群発および偏頭痛に伴う疼痛の進行を緩慢にするか、または遅らせるため使用され、それが必要な個体に実質的に他のエナンチオマーを含まない治療に有効な量の式(I)のエナンチオマーまたは式(I)のエナンチオマーが優勢なエナンチオマー混合物を含んでなる請求項1に記載の製剤。
  13. 有効成分が0.01mg/Kg/用量〜100mg/Kg/用量でそれを必要とする患者に投与されるものである請求項12に記載の製剤。
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