JP4361860B2 - ソーセージ製造機械 - Google Patents

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Description

本出願は、2002年5月31日に出願された米国特許願第10/160,931号の一部継続出願に基づくものである。
ソーセージのエマルジョン詰めには、通常、エマルジョンを中空充填用チューブを通して、チューブの吐出端部に向けて圧送することが必要である。中空の管状ケーシング材料が、管の外側に摺動可能に取り付けられ、他方の開放端部は、チューブの吐出端部をわずかに越えて延出している。それから、ケーシングの開放端部が任意の好都合な方法で閉鎖される。充填用チューブから押し出されたエマルジョンは、ケーシングに流入して、それを満たし、圧送されたエマルジョンに加わる圧力により、ケーシングをスリーブから摺動可能に移動させて外す。次に充填済みケーシングは、従来型手段によってリンクに成形される。この処理は、人工ケーシングの場合にうまくいき、人工ケーシングは、シャーリングをつけること、すなわち収縮状に圧縮することができ、そのため、9m(30フィート)程度の長さのケーシングを、0.3m(1フィート)をわずかに超える程度の長さのシャーリング状態に圧縮することができ、それにより、新しいシャーリング状態のケーシングをチューブに取り付ける前に、多くのソーセージを製造することができる。
しかし、動物の腸からなる天然ケーシングの場合、この天然ケーシングは、長さにばらつきがあり、かつ、人工ケーシングよりかなり短いため、ソーセージ製造処理は、かなり遅いものとなる。そのため、天然ケーシングを頻繁に交換しなければならず、したがって、製造機械に相当な休止時間が生じ、ケーシングへの充填の頻度は小となる。
本発明の主たる目的は、ソーセージ製造機械を提供することである。
本発明のさらなる目的は、天然ケーシングにソーセージエマルジョンを詰める方法及び手段であって、ケーシングを迅速配置されるスリーブに予め装着し、それにより、天然ケーシングに充填しようとする時点で、天然ケーシングを充填用チューブの端部上に手動で被せることなく、予め装着したスリーブを主充填用チューブに瞬時に取り付けることができるようにし、また、複数のスリーブを送り出し機構に取り付けて、ケーシングを次々と迅速に連続充填できるようにすることによって、天然ケーシングの詰め作業を大幅に加速する手段を提供することである。
本発明のさらなる目的は、天然ケーシングにエマルジョンを充填し終わった後に、ケーシングがスリーブの外面から離れる時、スリーブを充填用チューブ及び送出システムから自動的に取り外すのに好都合な構造を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、先行のスリーブ上のケーシングへの充填が完了すると直ぐに、ケーシングに充填できるように、個別に移動可能に位置決めすることができる複数のケーシング予め装着したスリーブを支持することができるスリーブを提供することである。
本発明のさらなる目的は、充填が完了して、ケーシングが取り付けられていないスリーブを、製造機械から容易に取り外して、さらに同様に使用できるようにするシステムを提供することである。
本発明の別の目的は、経済的かつ効率的に使用されるソーセージ製造機械に、ケーシング支持スリーブを迅速に装填する方法及び手段を提供することである。
上記及び他の目的は、当業者には明らかであろう。
本発明によるソーセージケーシングにソーセージ材料を詰める方法は、異なった長さの複数のケーシングを入手するステップと、ケーシングより短かく、それより小径である細長い中空の端部開放形スリーブ上にケーシングを、ケーシングを収縮させることによって予め装着するステップと、迅速装填システムによって、スリーブをソーセージ製造機械の充填用チューブの開放端部に摺動可能に順次に取り付けるステップと、エマルジョンを充填用チューブを通して、スリーブに取り付けられたケーシング内へ、ケーシングに流入するエマルジョンの移動によって、ケーシングがスリーブから摺動可能に取り外されるまで、押し出すステップと、スリーブを充填用チューブから取り外すステップと、スリーブに別の天然ケーシングを予め装着することによって、スリーブの利用を繰り返すステップと、以上のステップに従い、迅速装填システムによって、残りの予め装着したスリーブ上のケーシングにエマルジョンを順次に充填するステップとを含んでいる。
ソーセージ製造機械は、フレーム、エマルジョンポンプ、及びポンプに連結されて吐出端部を設けた中空の充填用チューブを有する。中空の端部開放形スリーブが、充填用チューブに摺動可能に取り付けられており、充填用チューブの吐出端部と整合する吐出端部を有する。スリーブには、スリーブの長さの少なくとも一部を覆って延在する一定長さのケーシングが予め装着され、ケーシングの端部は、充填用チューブ及びスリーブの吐出端部をわずかに越えた位置にある。複数のケーシング装着スリーブを迅速送出システムに取り付けて、スリーブの吐出端部と反対の端部上の半径方向フランジが、充填用チューブ上の半径方向フランジに当接し、それによって、スリーブの吐出端部及びチューブが互いに自動的に確実に整合するようにして、スリーブは、充填用チューブ上に順次配置される。
予め装着したスリーブを充填用チューブ上の所定位置に配置した後、チューブを、従来通りに、ねじり及びリンキング機構に向けて長手方向前方に移動させる。ケーシングが満たされると、スリーブが被さっているチューブは、ねじり及びリンキング機構から長手方向に移動して離れ、スリーブが装填システムから適当な容器へ自動的に落下して再利用できるようにし、操作員が取り扱う必要がない。その時、装填システムは、別のケーシング装着スリーブを充填用チューブと整合する位置へ送り、処理を繰り返すことができる。
ケーシングをスリーブに予め装着する上記方法及び装置は、ケーシングへのエマルジョンの充填を相当に向上させるが、本発明は、ケーシングを支持する複数のスリーブをソーセージ製造機械に装填して、先行するスリーブ上のケーシングの充填が完了した直後に、それらのスリーブをソーセージ充填位置へ連続的に移動させる方法及び手段を提供することによって、処理をさらにもっと容易にするものである。この方法は、具体的には、予め装着したスリーブを送り機構上に配置して、スリーブをエマルジョン充填用チューブの吐出端部と整合する位置へ、選択的かつ順次に移動させること、及び充填用チューブを各スリーブ内へ順次に移動させて、エマルジョンを充填用チューブを通して、スリーブに取り付けられたケーシング内へ、ケーシングに流入するエマルジョンの移動によって、ケーシングがスリーブから摺動可能に取り外されるまで、押し出すことを可能にする。
この装置は、製造機に適当に移動可能に取り付けられた取り付け具を有し、この取り付け具は、複数の予め装着したスリーブを備え、ケーシングにエマルジョンを順次に充填するために、スリーブを充填用チューブと選択的に整合させるように、順次に移動する。
図1は従来型構成部品を示すソーセージ製造機の平面図である。図1を参照すると、従来型ソーセージ製造機械10は、フレーム11、エマルジョン供給源(図示せず)に接続されたポンプ12、摺動可能な充填用チューブ14、ねじり機構16、リンキング機構18、吐出ホーン20及びコンベヤ22を有する。
図2は、ケーシングを予め装着したスリーブを拡大して示す拡大斜視図である。図3は、本発明の実施形態の長手方向断面図で、コンベヤ取り付けユニットを示す。図4は、図3の右端部から見た端面図である。図5は、後退した充填用チューブに関連させたコンベヤ取り付けユニットの前方斜視図である。図6は、図5と同様であるが、コンベヤに取り付けられた予め装着したスリーブを示す図である。図2、図3、図4、図5及び図6を参照すると、回転プレートアセンブリ24は、離間配置されたプレート26及び28からなり、これらの離間配置されたプレート26及び28はシャフト30で回転可能に取り付けられている。離間配置されたプレート26及び28は、好都合なスペーサ部材(図示せず)によって、平行な関係で離して設けられている。シャフト30は、充填用チューブ14の中心軸と平行な中心軸31(図6)を有する。半円形ノッチ32、34、36及び38が、離間配置されたプレート26及び28に3時、6時、9時及び12時の位置に切られている。40(図4)は、半円形ノッチ32〜38の中心軸を示す。42は、充填用チューブ14の中心軸を示す。
図2を参照すると、スリーブ44は、吐出端部48と反対の端部に、円形の薄いフランジ46を有する。通常、ケーシング50はスリーブ44に予め装着され、ケーシング50の端部52は、吐出端部48を越えて延出している。
作用を説明する。図2、図3及び図4に示すものが作動して、上述したように、天然ケーシング50を取り付けたスリーブ44が、それぞれ半円形ノッチ32及び34内で、離間配置されたプレート26及び28間に挿入され、図3に最もわかりやすく示されているように、回転プレートアセンブリ24から外向きに延出する。スリーブ44は、フランジ46の内側部分が離間配置されたプレート26及び28間にはまることによって、半円形ノッチ32及び34内に着脱可能に保持される。そのスペースは、フランジ46の厚さとほぼ等しい。
ついで、回転プレートアセンブリ24を、図4で見て反時計回り方向に回転させ、それにより、半円形ノッチ34内のスリーブ44は、12時位置から9時位置へ移動し、それによって、充填用チューブ14と整合するように位置決めされる。これは、充填用チューブ14が、図3で見て、回転プレートアセンブリ24の左側の場所の後退位置にある間に行われる。ついで、充填用チューブ14を従来通りに前方へ移動させて、図3に最もわかりやすく示されているように、吐出端部15を中空スリーブ44内へ挿入する。次に、ポンプ12を作動させて、エマルジョンを充填用チューブ14から押し出し、エマルジョンが充填用チューブ14から出て、スリーブ44の吐出端部48に進むと、ケーシング50に充填され始め、エマルジョンの圧力がケーシング50をスリーブ44の外面から引き離してねじり機構16内へ進め、リンキング機構18内へ進める。ケーシング50が、スリーブ44の外面から離れるのと同時に、ポンプは停止し、そのため、それ以上にエマルジョンは押し出されなくなり、チューブ14は、図3で見て左側へ後退し、そのため、もはやスリーブ44の内部へ進入しない。
回転プレートアセンブリ24が反時計回り方向に回転すると(図5)、回転プレートアセンブリ上の半円形ノッチ32は、図4に示された3時位置から12時位置へ移動する。同様に、図4に示された回転プレートアセンブリ内の半円形ノッチ38は、6時位置から3時位置へ移動する。ケーシング50を新しく予め装着したスリーブ44が、この時に、3時位置にあるノッチ38内に取り付けられる。ノッチ34にはまったフランジ44上のスリーブが、上述したように、それのケーシング充填作業を完了すると、回転プレートアセンブリ24は、図4で見て、さらに90°回転し、それにより、ノッチ34内のスリーブ44を、後退している充填用チューブ14と整合する9時位置に移動させる。この回転は、シャフト30に連結されている任意の好都合な動力手段(図示せず)によって行われる。ついで、ノッチ34内の「空」スリーブ44は6時位置へ移動して、垂直に適当な容器へ落下し、そこで、さらなる使用に備えて、それに新しいケーシング50を再装着することができる。
以上のステップが連続的に繰り返され、それにより、3時及び12時位置のスリーブは、順次9時位置へ移動し、それによって、上述したように、エマルジョンが充填され、それからさらに90°ずつ回転し、それにより、9時位置で充填されたケーシングから離れて残っているスリーブは、6時位置に達したとき、回転プレートアセンブリから落下する。回転プレートアセンブリ24の回転は、上述したように、充填用チューブ14の後退、及びそれからの貫入に連係する。前述したように、チューブ14を9時位置でスリーブから後退させて、コンベヤアセンブリが、さらに90°だけ回転し、次のスリーブ44が充填用チューブと整合できるようにしなければならない。この段階で、次に充填用チューブを9時位置にあるスリーブ44内に貫入する位置へ移動させ、それによって、処理を繰り返すことができる。
また、前述したように、3時位置に空スロットが現れるときには、いつも、それに予め装着したスリーブ44が再び装填され、それにより、中断することなく、処理を継続することができる。
本明細書に開示された本発明は、天然ケーシングを含めたさまざまなケーシングに詰めるのに役立つ。また、ケーシングには、通常、肉エマルジョンが詰められるが、他の柔軟な食品エマルジョンを使用することもできる。
したがって、本発明によると、予め装着したスリーブの迅速な装填を可能にし、本発明の目的が完全に達成されることが分かる。
従来型構成部品を示すソーセージ製造機の平面図である。 ケーシングを予め装着したスリーブを拡大して示す拡大斜視図である。 コンベヤ取り付けユニットを示す本発明の第1実施形態の長手方向断面図である。 図3の右端部から見た端面図である。 後退した充填用チューブに関連させたコンベヤ取り付けユニットの前方斜視図である。 図5と同様であるが、コンベヤに取り付けられた予め装着したスリーブを示す図である。
符号の説明
10 ソーセージ製造機械
11 フレーム
12 ポンプ
14 充填用チューブ
15 チューブ吐出端部
16 ねじり機構
18 リンキング機構
20 吐出ホーン
22 コンベヤ
24 回転プレートアセンブリ
26、28 離間配置されたプレート
30 シャフト
31 中心軸
32、34、36、38 半円形ノッチ
40 ノッチの中心
42 充填用チューブの中心軸
44 スリーブ
46 フランジ
48 スリーブ吐出端部
50 ケーシング
52 ケーシング端部

Claims (1)

  1. 1.フレーム(11)と、
    2.エマルジョンポンプ(12)と、
    3.このポンプからエマルジョンを吐出するために開放吐出端部(15)を設けた中空充填用チューブ(14)と、
    4.細長いスリーブ(44)と、
    を有するソーセージ製造機械(10)であって、
    イ.製造機械(10)に取り付けられていて、シャフト(30)と一緒に回転可能に取り付けられていて離間配置されたスペースプレート(26)(28)を含み選択的に回転可能な回転プレートアセンブリ(24)であって、細長いスリーブ(44)に取り付けられたフランジ(46)の内側部分をスペースプレート(26)(28)の間に介挿させることによりスリーブ(44)を半円形ノッチ(32)(34)内に着脱可能に保持する回転プレートアセンブリ(24)と、
    ロ.回転プレートアセンブリ(24)に連結されていて、それを選択的に回転させる手段と、
    ハ.前記細長いスリーブ(44)は前記回転プレートアセンブリ(24)に取り付けられていて開放吐出端部を有する複数の中空の端部開放形をしていて、各スリーブ(44)には、スリーブより径が大きく長さが長い天然ケーシング(50)がスリーブ(44)の外面上で収縮状態で予め装着されているスリーブ(44)と、
    ニ.前記充填用チューブ(14)が長手方向に移動して後退位置へあるとき、前記スリーブ(44)が前記充填用チューブ(14)と整合する位置へ移動させて、前記充填用チューブ(14)を、各スリーブ(44)に対して長手方向に選択的に出し入れする手段と、
    ホ.この製造機械の前記充填用チューブ(14)の下流側に配置されたねじり及びリンキング作業部(18)とを備えていて、
    前記充填用チューブ(14)が長手方向に移動して、1つのスリーブ(44)に貫入するとき、前記スリーブ(44)は、前記ねじり及びリンキング作業部(18)の方へ向き、その上のケーシング(50)に、前記充填用チューブ(14)の吐出端部から押し出されたエマルジョンが充填され、また、前記充填用チューブ(14)が逆向きに長手方向移動することにより、前記充填用チューブ(14)がスリーブ(44)から後退し、また、前記回転プレートアセンブリ(24)がさらに回転することにより、別の予め装着したスリーブ(44)が、前記充填用チューブ(14)と整合し、それにより、前記スリーブ(44))に充填用チューブ(14)が貫入して、その上のケーシング(50)に順次に充填するようになっているソーセージ製造機械。
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