JP4361390B2 - 粒状爆薬装填装置 - Google Patents

粒状爆薬装填装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4361390B2
JP4361390B2 JP2004054920A JP2004054920A JP4361390B2 JP 4361390 B2 JP4361390 B2 JP 4361390B2 JP 2004054920 A JP2004054920 A JP 2004054920A JP 2004054920 A JP2004054920 A JP 2004054920A JP 4361390 B2 JP4361390 B2 JP 4361390B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
granular explosive
explosive
loading
granular
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004054920A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005241221A (ja
Inventor
匡史 岡庭
賢二 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Carlit Co Ltd
NOF Corp
Original Assignee
Japan Carlit Co Ltd
NOF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Carlit Co Ltd, NOF Corp filed Critical Japan Carlit Co Ltd
Priority to JP2004054920A priority Critical patent/JP4361390B2/ja
Publication of JP2005241221A publication Critical patent/JP2005241221A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4361390B2 publication Critical patent/JP4361390B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Transport Of Granular Materials (AREA)

Description

本発明は、鉱山、採石場、トンネル等において発破作業を行うに際し、装薬孔内に硝安油剤爆薬(ANFO爆薬)等の粒状爆薬を装填するために用いられる爆薬装填装置に関するものである。更に詳しくは、特に硝安油剤爆薬等の粒状爆薬の装填薬量範囲を少薬量から大薬量まで幅広く設定することができると共に、装薬孔に必要とされる一定量の粒状爆薬を供給することができる粒状爆薬装填装置に関するものである。
一般に、各種の鉱山における採石作業、トンネル工事、ダム建設等の各種の土木工事においては、爆薬を用いた発破作業が行われている。これらの発破作業は、削岩機により穿設された装薬孔(穿孔)に爆薬を充填することにより行われ、使用される爆薬としては含水爆薬や硝安油剤爆薬等の粒状爆薬が広く用いられている。特に硝安油剤爆薬は、これまでの爆薬に比べて取扱性、経済性等に優れると共に、装薬孔内に密装填され、起砕効果も大きいという特徴を有している。
従来、このような発破作業において、鉱山、トンネル等に穿設した装薬孔に硝安油剤爆薬を充填する方法としては、一般に垂直又は垂直に近い装薬孔に対しては流し込みで装填する方法が用いられ、水平や上向きの装薬孔に対しては空気圧送機により装填する方法が用いられている。また、下向きの装薬孔でも高い装填密度が必要な場合には、空気圧送機により装填する方法が用いられている(例えば、非特許文献1を参照)。
しかしながら、従来の空気圧送機による装填方法は、予め装填ホースの外周に目印を付けておき、装填薬長を測長することにより、装填量を制御する方法であって、粒状爆薬の装填量が作業者の経験等による勘に基づく開閉弁の操作に依存し、各装薬孔に要求される適量の爆薬を装填することが不可能であった。この問題を解決するため、容量可変式の計量器付き爆薬装填機が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2000−97600号公報(第2頁) スティグ オロフソン原著「発破技術ハンドブック」、平成4年10月5日に山海堂出版から発行(第185頁)
ところが、特許文献1に記載された爆薬装填機では、その計量器のサイズにより計量できる薬量範囲が限られる。一方、発破現場の地形は、その岩質が変化に富み、岩質の変化に即座に対応して薬量を変えることができるように要求される。また、採石作業、トンネル工事、ダム建設などの現場の違いにより薬量は概ね0.2〜100kgまで大きく変化するため、上記装填機では、少薬量から大薬量までの広い薬量範囲に同一の容量可変式の計量器を用いて対応するのが困難である。すなわち、計量器を小型に設計すれば大薬量の場合には1装薬孔に対し何度も送薬する必要があり、装填効率が悪くなる。逆に、計量器を大型に設計すれば装置全体が大型になり、爆薬投入口が高い位置となるため、投入に際しては作業者が作業をしずらくなり、作業者の負担も大きく、少薬量を装填する場合の定量供給性も悪くなるという問題があった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、粒状爆薬の装填薬量範囲を少薬量から大薬量まで幅広く設定することができると共に、装薬孔に必要とされる一定量の粒状爆薬を供給することができる粒状爆薬装填装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、少薬量から大薬量まで幅広い装填薬量範囲に対応するには、ボール弁の開閉時間をできる限り長くすることにより装填薬量を安定化させることができ、流量調整弁の開度を変化させることにより装填薬量を変化させることができることを見出した。また、貯留タンク下部に設けられる配管径を適切に選択し貯留タンク内圧力を低く抑えることで、粒状爆薬の排出速度を遅くし、粒状爆薬の粉化を抑えることができることを見出した。更には、貯留タンク上部に粒状爆薬の吸引供給装置を設けることにより、作業者の高所作業をなくすことができ、粒状爆薬を補給するときの作業者の負担を軽減し、取扱い性を向上させることができるという知見を得て本発明を完成した。
すなわち、第1の発明の粒状爆薬装填装置は、粒状爆薬を貯留する貯留タンクと、該貯留タンクの下部に連結され、先端に装填管が接続された送出管と、該送出管に設けられた定量供給機構と、前記貯留タンクの内部へ圧縮ガスを供給し、圧縮ガスで貯留タンク内の粒状爆薬を定量供給機構へ送る圧縮空気供給部と、前記定量供給機構によって粒状爆薬を装填管から一定量供給するように制御するための制御装置とを備え、前記定量供給機構は、開度を定めて粒状爆薬を一定量供給するための流量調節弁と、制御装置により流量調節弁から粒状爆薬の供給を許容する開状態から一定時間後に供給を停止して閉状態に移行させる開閉弁とを有すると共に、前記制御装置は、一定の空気圧信号を入力する信号入力部、該信号入力部への空気圧信号の入力時から一定時間後に遅延空気圧信号を出力する遅延リレー弁、該遅延リレー弁からの遅延空気圧信号に基づいてボール弁閉信号を出力する閉信号出力部、該閉信号出力部からのボール弁閉信号に基づいてボール弁開信号をボール弁閉信号に切換える開閉信号切換部及び該開閉信号切換部からのボール弁閉信号をボール弁に出力する信号出力部により構成されていることを特徴とするものである。
本発明の粒状爆薬装填装置によれば、次のような効果を発揮することができる。
第1の発明の粒状爆薬装填装置によれば、流量調節弁の開度と開閉弁における粒状爆薬の供給を許容する開状態から供給を停止して閉状態に移行させるまでの時間とを設定することにより、粒状爆薬の装填薬量範囲を少薬量から大薬量まで幅広く設定することができる。更に、流量調節弁の一定の開度と粒状爆薬の供給を許容する開状態から供給を停止して閉状態に移行させるまでの時間とを調整することにより、装薬孔に必要とされる一定量の粒状爆薬を供給することができる。
更に、制御装置の簡単な操作により、容易かつ確実に一定量の粒状爆薬を供給することができると共に、電気信号ではなく空気圧信号によって制御装置を動作させるため保安上良好である。
以下、本発明を具体化した実施形態について、図面に基づき詳細に説明する。
図1は、粒状爆薬装填装置11の一例を示す概略の正面図、図2はその右側面図、図3は背面図、図4は平面図である。これら図1〜図4に示すように、粒状爆薬装填装置11を構成する貯留タンク12は下部ほど縮径されたテーパ形状をなし、架台13上に設けられた複数(本実施形態では4つ)の支持脚14によって支持され、内部には粒状爆薬15が収容されている。この貯留タンク12の下部には排出栓16aが設けられた送出管16の基端部が連結され、その先端部には装填管17が接続されている。送出管16には粒状爆薬15の流量を調節する流量調節弁としての第1バタフライ弁18と、粒状爆薬15の供給を許容又は停止する開閉弁としての第1ボール弁19とを有する定量供給機構20が設けられている。尚、排出栓16aは貯留タンク12内の粒状爆薬15を装填管17側ではなく、外部へ抜き出したい場合に開栓される。
粒状爆薬15としては、硝安油剤爆薬等が用いられる。粒状爆薬15の平均粒子径は0.4〜4.0mm程度である。粒状爆薬15の平均粒子径が0.4mm未満の場合には、粒状爆薬15が吸湿しやすくなり、送出管16内等で付着や詰まりが生じたりして定量供給性が低下し、爆薬性能も低下する傾向を示す。一方、平均粒子径が4.0mmを越える場合には、粒子が大き過ぎて流動性が悪くなり、定量供給機構20による定量供給性が低下する。
貯留タンク12の側方位置には、定量供給機構20における粒状爆薬15の供給量を制御する制御装置21が架台13に取付固定されている。図2及び図3に示すように、貯留タンク12の側方位置には圧縮空気供給部としての圧縮空気供給管22が配設され、該圧縮空気供給管22の一端側にはレギュレータ23a及びフィルター24を介して圧縮空気接続口25が設けられている。この圧縮空気接続口25には図示しないコンプレッサーから圧縮空気が送られるようになっている。使用するコンプレッサーは、例えば空気吐出圧力0.75MPa以下、空気供給量2.5Nm3/min以上の能力を有するものを用いることができる。圧縮空気供給管22の他端側(上端側)は第2ボール弁26を介して貯留タンク12に接続されている。そして、圧縮空気接続口25から送られる圧縮空気は、フィルター24、レギュレータ23a、第2ボール弁26を介して一定圧力で貯留タンク12内に圧入されるようになっている。尚、支持脚14には、図示されない接地用のアースが接続されており、粒状爆薬装填装置11に帯電するのが防止されている。
前記定量供給機構20を構成する第1ボール弁19の開閉は、制御装置21内に設けられる空気圧に基づいて作動するシーケンス回路から送られる空気圧により行われる。尚、定量供給機構20は粒状爆薬装填装置1台に付き2系統設置することができる。
第1バタフライ弁18の開度は10〜100%まで変化させることが可能であり、供給薬量を少なくしたい場合には開度を狭め、多くしたい場合には開度を広げるように設定する。開度が10%未満では、粒状爆薬15の円滑な排出が困難となるため10%以上で使用することが好ましい。
前記装填管17の端部には装填用ホース28が接続され、その先端は図示しない例えばトンネル掘削の切羽に穿設された装薬孔に挿入されるようになっている。第1ボール弁19と装填用ホース28との間の装填管17には、装薬孔内清掃用の空気配管29の下端部に設けられた吹込みノズル29aが挿入されている(図1、図3及び図5に示す)。この空気配管29の上端部は、第3ボール弁30、レギュレータ23cを介して圧縮空気供給管22に接続されている。
装填管17の内径は装填用ホース28の内径より大きいことが、装填管17内を通る粒状爆薬15の速度を装填用ホース28内を通る粒状爆薬15の速度より遅くすることができ、粒状爆薬15の粉化を抑制できる点から望ましい。また、装填管17内及び装填用ホース28内を通る粒状爆薬15の速度はそれらの断面積比で決まることから、装填管17の断面積に対する装填用ホース28の断面積比は、0.25以上1未満であることが望ましい。この断面積比が0.25未満の場合には、断面積比が小さくなり過ぎて粒状爆薬15を円滑に供給することが難しくなる。
具体的には、装薬孔の大きさ、例えば直径45mmという大きさに基づいて装填用ホース28の外径が決定され、更に装填用ホース28の肉厚から装填用ホース28の内径が設定される。そのような装填用ホース28の内径は12.7mm( 1/2インチ)〜25.4mm(1インチ)であることが好ましい。この内径が12.7mm未満の場合、装填用ホース28内を流れる粒状爆薬15の流速が速くなり、装薬孔からの粒状爆薬15のこぼれが発生し、供給薬全量の装薬孔への装填が困難になる。一方、内径が25.4mmを越える場合、装薬孔からの空気の抜けが悪くなり、装填用ホース28内における粒状爆薬15の残存を招き、定量供給性が悪化する。装填用ホース28には、特に耐静電性及び耐油性に優れたホースを用いることが好ましい。
一方、装填管17の内径は装填用ホース28の内径より大きく設定され、25.4mm(1インチ)〜50.8mm(2インチ)であることが好ましい。この内径が25.4mm未満の場合、装填薬量を多くしたいときに、貯留タンク12内の圧力を高く設定する必要があり、貯留タンク12内の圧力を0.19MPaを越えるように設定する必要があるため、粒状爆薬15の排出が速くなって定量供給性が悪くなると共に、粒状爆薬15の粉化も促進される。一方、内径が50.8mmを越える場合、貯留タンク12内の圧力を低く設定する必要があり、貯留タンク12内の圧力が0.12MPa未満となって粒状爆薬15の円滑な排出が困難となる。
上記貯留タンク12には、その肩口部に貯留タンク12の内圧が過度に上昇したときには貯留タンク12の内圧が自動的に開放されるように安全弁32が取付けられている。貯留タンク12内の圧力は、貯留タンク12の周壁に設けられた圧力計33により確認することができ、また貯留タンク12内の粒状爆薬15の残量及び状態は、貯留タンク12周壁に取り付けられた上下一対の監視窓34により確認することができるようになっている。図1及び図4に示すように、貯留タンク12の肩口部には貯留タンク12内を洗浄するための洗浄用ノズル31が複数設けられている。
レギュレータ23aの調整圧力、すなわち貯留タンク12内の圧力は、0.12〜0.19MPaになるように調整するのが好ましい。この調整圧力が0.12MPa未満では粒状爆薬15の円滑な排出が困難であり、0.19MPaを越えると粒状爆薬15の排出が速くなり過ぎ、定量供給性が悪くなって、粒状爆薬15の粉化も促進される。このように、貯留タンク12内、送出管16内等の粒状爆薬15の通路の圧力が小さくなるように設定されているため、保安上有利である。
制御装置21には、第1ボール弁19の開状態から閉状態へ移行する時間を制御するためのシーケンス回路が備えられている。このシーケンス回路への空気の供給は、先端部が前記圧縮空気供給管22に接続された空気供給管37により空気タンク35、レギュレータ23b及びルブリケータ36を介し、図示しない空圧用ホース等によって行われる。空気タンク35はシーケンス回路の動作圧力を安定させるために設けられ、レギュレータ23bは制御装置21のシーケンス回路に入力される空気圧を一定にするために設けられ、ルブリケータ36は空気供給管37内を流れる空気中のオイルを除去するために設けられている。制御装置21には図示しないリモコンが接続され、遠隔操作を行なうことができるようになっている。レギュレータ23bの調整圧力は、0.5MPa程度であることが好ましい。
制御装置21を構成するシーケンス回路を図6に示す。このシーケンス回路38において、信号入力部39は直列接続部40により開閉信号切換部41を介して信号出力部43に接続され、空気圧による開信号が信号入力部39に入力されると、開閉信号切換部41から開信号が出力され、信号出力部43から開信号が出力されて第1ボール弁19が開放されるようになっている。遅延リレー弁44と閉信号出力部45とは、直列接続部40に並列に接続されている。遅延リレー弁44は、一定時間後に閉信号出力部45へ信号を出力する。閉信号出力部45は、遅延リレー弁44からの信号により開閉信号切換部41へ閉信号を出力し、第1ボール弁19へ出力されていた開放信号は遮断され、第1ボール弁19を閉鎖するように構成されている。
このように、第1ボール弁19は開状態から閉状態に切換えられるが、その切換回数は粒状爆薬15を装薬孔へ装填するに足る量により1回で済む場合と、複数回必要になる場合とがある。それは、粒状爆薬装填装置11の供給能力と装薬孔への必要な装填量とで決定される。
遅延リレー弁44の復帰時間は、0.5〜10秒に設定するのが好ましい。遅延リレー弁44の復帰には時間を要するため、0.5秒未満では連続的に空気を供給することが困難となる。一方、10秒を越えると入力信号圧力による遅延時間の変化が大きく、供給圧力の変動に対応した設定値の補正を行う必要があり、供給圧力毎に排出薬量がどの程度になるのか試験する必要が生じ、供給圧力が変動する都度、遅延リレー弁44の設定を変更する必要が生じる。この第1ボール弁19の開閉は、電気回路によっても行うことが可能であるが、保安上の観点から全ての回路を空気等による非電気式の回路とすることが好ましい。
図1〜図4に示すように、貯留タンク12の上部には、粒状爆薬15を貯留タンク12内へ吸引するための爆薬吸引部27を設けることが好ましい。この爆薬吸引部27は、貯留タンク12頂部のサイクロン46と、該サイクロン46に連結される吸引管53と、第4ボール弁47を介して接続される吸引ホース48と、吸引ホース48の先端に設けられる吸引ノズル49とにより構成されている。吸引ノズル49には図示しないホースの基端部が接続され、その先端部が空気配管29からレギュレータ23dを介して延びるホース接続部50に接続され、粒状爆薬15を吸引するための空気が供給される。レギュレータ23dの調整圧力は、0.75MPa程度であることが望ましい。
サイクロン46上には排気管51が接続され、該排気管51には第2バタフライ弁52が設けられ、貯留タンク12内の空気を排気して貯留タンク12内の圧力を一定に保持するようになっている。第2バタフライ弁52の開放は、第1ボール弁19及び第1バタフライ弁18が開放されている状態では行われない構成となっている。また、排気管51には粒状爆薬15を外部へ放出させないための図示しない空気フィルターを設置するのが好ましい。
さて、粒状爆薬装填装置11を使用して爆破対象物の装薬孔に粒状爆薬15を装填する場合には、まず吸引供給部の第4ボール弁47を開き、粒状爆薬15を吸引ホース48からサイクロン46を経て貯留タンク12内に吸引する。次いで、粒状爆薬装填装置11を爆破対象物である岩盤の切羽近傍へ移動させ、そこで貯留タンク12内の空気の圧力を、レギュレータ23aによって0.12〜0.19MPaに設定する。その後、粒状爆薬装填装置11の装填管17に接続された装填用ホース28の先端を装薬孔の内奥部に挿入する。その状態で、貯留タンク12内の粒状爆薬15は送出管16から定量供給機構20を経て装填管17へ送られる。
この場合、定量供給機構20を構成する第1バタフライ弁18の開度が10〜100%の範囲内で例えば50%に設定される。そして、装薬孔に装填すべき粒状爆薬15の供給量を制御装置21に設定することにより、第1ボール弁19の開時間が0.5〜10秒の範囲で例えば2秒に設定される。その結果、粒状爆薬15が自重と貯留タンク12内の空気圧により貯留タンク12内から送出管16へ送り出され、定量供給機構20で一定の供給量にて装填管17へ送られる。
このとき、粒状爆薬15の供給量は、第1バタフライ弁18の開度と第1ボール弁19の開時間とを組合せて設定することにより定められるため、幅広く設定することができる。しかも、粒状爆薬15のような粒状体であっても、所望する一定量を供給することができる。その上、貯留タンク12内の圧力が0.12〜0.19MPaという低い圧力に設定されていることから、粒状爆薬15に過大な圧力が加わるのが抑えられ、その粉化を抑制することができる。
装填管17へ送られた粒状爆薬15は、更に装填用ホース28を経て装薬孔へと送られ、装填される。このとき、装填管17の内径が装填用ホース28の内径より大きく設定されていることから、装填管17内における粒状爆薬15の供給速度を装填用ホース28内の供給速度より遅くすることができ、送出管16内における粒状爆薬15の粉化を抑えることができる。
以上の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 実施形態の粒状爆薬装填装置11によれば、第1バタフライ弁18の開度と第1ボール弁19における粒状爆薬15の供給を許容する開状態から供給を停止して閉状態に移行させる時間を調整することにより、粒状爆薬15の装填薬量範囲を少薬量から大薬量まで幅広く設定することができると共に、粒状爆薬15を一定量供給することができる。従って、多数の下向き、水平又は上向きの装薬孔に対して1台の粒状爆薬装填装置11で多くの現場に適用することが可能であり、熟練を要さなくても簡単な操作により、容易かつ確実に一定量の粒状爆薬15を装薬孔に装填することができる。
・ 制御装置21は、空気圧信号を入力する信号入力部39、遅延空気圧信号を出力する遅延リレー弁44、ボール弁閉信号を出力する閉信号出力部45、ボール弁開信号をボール弁閉信号に切換える開閉信号切換部41及び閉信号出力部45により構成されている。このため、制御装置21の簡単な操作により、容易かつ確実に一定量の粒状爆薬15を供給することができると共に、電気信号ではなく空気圧信号によって制御装置21を動作させるため保安上良好である。
・ 更に、制御装置21は、貯留タンク12内の圧力と第1バタフライ弁18の開度とを一定にした状態で、第1ボール弁19による粒状爆薬15の供給を許容する開状態から供給を停止して閉状態に移行させる時間を制御装置21により制御するように構成されている。具体的には、貯留タンク12内の圧力が0.12〜0.19MPa及び第1バタフライ弁18の開度が10〜100%の範囲内で一定値に設定された状態で、第1ボール弁19による粒状爆薬15の供給を許容する開状態から供給を停止して閉状態に移行させる時間が0.5〜10秒の範囲で制御装置21により制御される。このように、制御装置21によって第1ボール弁19の作動時間のみを制御すれば良いことから、制御を容易かつ精度良く行うことができる。
しかも、貯留タンク12内の圧力が0.12〜0.19MPaという装填圧力を抑えた状態で粒状爆薬15を一定量供給できることから、粒状爆薬15の粉化を抑制することができる。よって、発破作業の大幅な合理化を計ることができ、取扱い性に優れると共に、経済性にも優れている。加えて、急激に排出されて粒状爆薬15が粉化することによる吸湿性を抑制することができ、装填用ホース28内への付着や詰まりを防止することができる。更には、定量供給性を保持することができ、粉化による爆薬性能の低下を抑制することができる。
・ 装填管17の内径が25.4〜50.8mmであり、装填用ホース28の内径が12.7〜25.4mmに設定されている。このため、装填管17内での粒状爆薬15の供給速度を装填用ホース28内での供給速度に比べて遅くすることができ、粒状爆薬15の粉化を一層抑制することができる。
・ 貯留タンク12には、粒状爆薬15を外部から貯留タンク12内へ吸引する爆薬吸引部27が設けられ、この爆薬吸引部27は、先端に吸引ノズル49が接続された吸引ホース48と、該吸引ホース48の基端に設けられ、吸引ホース48から貯留タンク12へ粒状爆薬15を渦巻き状に旋回させて吸引するサイクロン46とから構成されている。このため、爆薬吸引部27によって粒状爆薬15を外部から貯留タンク12内へ容易に吸引することができる。更に、作業者の高所作業をなくすことができ、粒状爆薬15を補給するときの作業者の負担を軽減し、取扱い性を向上させることができる。
以下に実施例及び比較例を挙げ、前記実施形態を更に具体的に説明する。
(実施例1〜3)
前記実施形態で説明した粒状爆薬装填装置11を用い、その装填管17に5mの装填用ホース28を取付け、粒状爆薬15の定量供給性について試験を実施した。貯留タンク12に装填した粒状爆薬15は、硝安油剤爆薬(ANFO爆薬)で、平均粒子径が1.4mmのものを用いた。装填管17の内径を50.8mm、装填用ホース28の内径を25.4mmとした。そして、貯留タンク12内の圧力及び第1バタフライ弁18の開度を表1に示すように設定し、制御装置21により一定の供給量が得られるように第1ボール弁19の開状態から閉状態へ移行する時間を制御した。実施例1〜3では、第1ボール弁19の開状態から閉状態へ移行は1回であった。それらの結果を表1に示した。
Figure 0004361390
表1に示したように、実施例1〜3では順に200g、260g及び1000gという粒状爆薬15の異なる供給量を得ることができた。また、装填用ホース28から供給される粒状爆薬15は、粉化されることがなかった。
尚、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 制御装置21によって、貯留タンク12内の圧力を制御したり、第1バタフライ弁18の開度を制御したりして粒状爆薬15の定量供給性を高めるように構成することもできる。
・ 貯留タンク12内の圧力を0.12〜0.19MPaの範囲で、粒状爆薬15の供給初期には低く、供給終期には高くなるように、レギュレータ23a又は制御装置21によって調整することもできる。
・ 流量調節弁として、仕切り弁等を用いることも可能である。
・ 開閉弁として、ニードル弁等を用いることも可能である。
・ 爆薬吸引部のサイクロン46を省略し、吸引ノズル49、吸引ホース48、第4ボール弁47及び吸引管53を経て空気を送り込み、粒状爆薬15を貯留タンク12内に供給することも可能である。
更に、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記流量調節弁はバタフライ弁であり、開閉弁はボール弁である請求項1に記載の粒状爆薬装填装置。このように構成した場合、粒状爆薬の定量供給性を向上させることができる。
・ 請求項1に記載の粒状爆薬装填装置を用い、定量供給機構における流量調節弁により開度を定めると共に、開閉弁における粒状爆薬の供給を許容する開状態から供給を停止して閉状態に移行させる時間を制御装置により制御することを特徴とする粒状爆薬装填方法。この方法によれば、粒状爆薬の装填薬量範囲を少薬量から大薬量まで幅広く設定することができると共に、装薬孔に必要とされる一定量の粒状爆薬を供給することができる。
実施形態における粒状爆薬装填装置の概略を示す正面図。 粒状爆薬装填装置の概略を示す側面図。 粒状爆薬装填装置の概略を示す背面図。 粒状爆薬装填装置の概略を示す平面図。 図1の5−5線における概略断面図。 空気圧によって作動するシーケンス回路の要部を示す回路図。
符号の説明
11…粒状爆薬装填装置、12…貯留タンク、15…粒状爆薬、16…送出管、17…装填管、18…流量調節弁としての第1バタフライ弁、19…開閉弁としての第1ボール弁、20…定量供給機構、21…制御装置、22…圧縮空気供給部としての圧縮空気供給管、27…爆薬吸引部、28…装填用ホース、39…信号入力部、41…開閉信号切換部、43…信号出力部、44…遅延リレー弁、45…閉信号出力部、46…サイクロン、48…吸引ホース、49…吸引ノズル、53…吸引管。

Claims (1)

  1. 粒状爆薬を貯留する貯留タンクと、該貯留タンクの下部に連結され、先端に装填管が接続された送出管と、該送出管に設けられた定量供給機構と、前記貯留タンクの内部へ圧縮ガスを供給し、圧縮ガスで貯留タンク内の粒状爆薬を定量供給機構へ送る圧縮空気供給部と、前記定量供給機構によって粒状爆薬を装填管から一定量供給するように制御するための制御装置とを備え、
    前記定量供給機構は、開度を定めて粒状爆薬を一定量供給するための流量調節弁と、制御装置により流量調節弁から粒状爆薬の供給を許容する開状態から一定時間後に供給を停止して閉状態に移行させる開閉弁とを有すると共に、前記制御装置は、一定の空気圧信号を入力する信号入力部、該信号入力部への空気圧信号の入力時から一定時間後に遅延空気圧信号を出力する遅延リレー弁、該遅延リレー弁からの遅延空気圧信号に基づいてボール弁閉信号を出力する閉信号出力部、該閉信号出力部からのボール弁閉信号に基づいてボール弁開信号をボール弁閉信号に切換える開閉信号切換部及び該開閉信号切換部からのボール弁閉信号をボール弁に出力する信号出力部により構成されていることを特徴とする粒状爆薬装填装置
JP2004054920A 2004-02-27 2004-02-27 粒状爆薬装填装置 Expired - Lifetime JP4361390B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004054920A JP4361390B2 (ja) 2004-02-27 2004-02-27 粒状爆薬装填装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004054920A JP4361390B2 (ja) 2004-02-27 2004-02-27 粒状爆薬装填装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005241221A JP2005241221A (ja) 2005-09-08
JP4361390B2 true JP4361390B2 (ja) 2009-11-11

Family

ID=35023130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004054920A Expired - Lifetime JP4361390B2 (ja) 2004-02-27 2004-02-27 粒状爆薬装填装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4361390B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103863826A (zh) * 2014-03-27 2014-06-18 如皋市通达机械制造有限公司 一种自动输料系统
CN109238057A (zh) * 2018-11-30 2019-01-18 中国葛洲坝集团易普力股份有限公司 一种新型散装乳化炸药装药装置
CN113028925A (zh) * 2021-02-23 2021-06-25 安徽江南爆破工程有限公司 多功能巷道掘进重铵油炸药装药系统及施工方法
CN114754645B (zh) * 2022-04-08 2023-05-30 江苏西顿科技有限公司 一种爆炸物装填装置以及装填方法
CN114754646B (zh) * 2022-05-27 2023-01-20 四川省永生爆破工程有限公司 隧道爆破施工散装炸药装药车

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005241221A (ja) 2005-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105332711A (zh) 具有泥浆环流系统的泥水盾构机
JP4361390B2 (ja) 粒状爆薬装填装置
US7695350B2 (en) Apparatus for supplying constant amount of abrasives
CN105874299A (zh) 设置有气隙的炸药管及利用此炸药管的岩石爆破施工法
CN205154169U (zh) 具有泥浆环流系统的泥水盾构机
US20120298210A1 (en) Oilfield material metering gate obstruction removal system
CN109516006A (zh) 一种料仓清堵装置及其使用方法
JP5614139B2 (ja) 爆薬の装填装置
SE462508B (sv) Foerfarande och anordning foer infoerande av spraengaemne i borrhaal
KR101029465B1 (ko) 발파 폭약 장진장치
JP4243261B2 (ja) 爆薬装填機および爆薬装填方法
CN102840802A (zh) 深孔爆破处理采区溜井堵塞方法
JP4307975B2 (ja) 微細粉体の充填方法及び充填装置
US10125606B2 (en) Systems and methods for fluid delivery in a longwall mining system
JP4587049B2 (ja) トンネル掘削方法
AU2017228562B2 (en) A multi-purpose vehicle
JP5614175B2 (ja) 爆薬及び込め物の装填方法及び装填装置
JP2009109058A (ja) 爆薬装填機および爆薬装填方法
AU2008200633B2 (en) A multi-purpose vehicle
JP2005201611A (ja) 爆薬装填機
JP7381391B2 (ja) 爆薬装填システムおよび爆薬装填方法
CN108343080A (zh) 降水井滤料填充工具
JPS6311519Y2 (ja)
JP2001304800A (ja) 水排出機構付き爆薬装填装置
BR112019015738B1 (pt) Método de carregar um forno de coque com carvão e forno de coque

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090728

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090812

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4361390

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130821

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term