JP2005201611A - 爆薬装填機 - Google Patents

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琢也 田口
Tomohiro Ogata
智博 緒方
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重幸 佐々木
Akiiso Nakamura
聡磯 中村
Heizou Morimoto
丙三 森本
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Abstract

【課題】発破作業における爆薬の装填時間の短縮を図れる爆薬装填機を提供する。
【解決手段】爆薬を収納する爆薬容器12の下端に複数の爆薬供給口18,19を配置し、これらの爆薬供給口18,19に爆薬計量装置13を設ける。この爆薬計量装置13は、複数の爆薬供給口18,19の配置方向に沿って移動および停止を繰返す爆薬計量器23を有し、この爆薬計量器23の停止位置で複数の爆薬供給口18,19の少なくとも1つから一定量の爆薬を供給される複数の爆薬計量室27,28を爆薬計量器23に設ける。爆薬計量装置13の定位置に対して、爆薬計量器23の移動により対向した爆薬計量室27または28に圧縮空気を供給して爆薬を反対側に押出す第1の圧縮空気供給装置34を設ける。第1の圧縮空気供給装置34により爆薬計量室27または28から押出された爆薬を装薬ホース37に供給する第2の圧縮空気供給装置36を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、爆薬装填機に関する。さらに詳しくは随道掘進、採石、採鉱などの産業用爆破作業に利用される産業用爆薬の装填に好適に使用できる爆薬装填機に関するものである。
発破現場においては、爆薬の装填作業の簡便化や爆薬取扱い時の安全性の確保という観点から、爆薬の装填作業の機械化が要望されるようになってきている。
爆薬の機械装填作業を行うためには、使用される爆薬がより安全である必要があり、硝安油剤爆薬(以下、「ANFO爆薬」と呼ぶ)をローダなどによって機械装填する方法が鉱山や採石場などで実用化されている。
現在一般に使用されている爆薬装填機は、爆薬を圧力容器にいれ容器内を加圧して爆薬を供給するシステムである。このシステムは、装置自体非常に簡素でメンテナンス性などに優れてはいるが、定量的に爆薬を供給することが困難であり、装薬量に過不足が生じることがある。
そこで予め圧力容器内の圧力と供給量でキャリブレーション後、検量線などを作成し、それを元に供給量を設定する方法などがとられているが、バラツキが大きくあまり実用的な方法ではない。
また、容積式計量器付き爆薬装填機として、計量器の内部容積を調整して定量的に爆薬を供給するものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかし発破現場においては、各々の装薬孔によって常に装薬量が異なるのが現状であり、この方式では装薬量を変更するために、その都度容積変更を行う必要があり、作業効率が悪く、装薬時間の短縮は困難である。
一方、一定量の爆薬を設定回数供給することで所定量の爆薬を発破孔に装填するようにした爆薬装填機として、爆薬を収納するホッパの下部に、外筒内に回転可能に設けられたロータ内に一定量の爆薬を収容する計量孔が形成された定量供給機構を設け、この定量供給機構に圧縮空気供給管を接続し、そして、ロータが90°回転すると、ホッパから爆薬がロータの計量孔に一定量だけ収容され、ロータがさらに90°回転すると、計量孔に収容された爆薬が圧縮空気供給管からの圧縮空気により装填管へと排出されるものが知られている(例えば、特許文献2−4参照)。
特開2000−97600号公報(第4−5頁、図1) 特公平3−45318号公報(第2−3頁、第2−3図) 特公平4−43198号公報(第2−3頁、第2−3図) 特開平9−303999号公報(第4−5頁、図3)
この従来の爆薬装填機は、ホッパからロータの計量孔に爆薬を充填している間は、爆薬を装填管へ供給することができず、発破作業における爆薬の装填時間がかかる問題がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、発破作業における爆薬の装填時間の短縮を図れる爆薬装填機を提供することを目的とするものである。
請求項1記載の発明は、爆薬を収納するとともに下端に複数の爆薬供給口を配置した爆薬容器と、複数の爆薬供給口の配置方向に沿って移動および停止を繰返す爆薬計量器を有しこの爆薬計量器の停止位置で複数の爆薬供給口の少なくとも1つから一定量の爆薬を供給される複数の爆薬計量室を爆薬計量器に設けた爆薬計量装置と、この爆薬計量装置の各爆薬計量室に収納された一定量の爆薬を発破孔へ装填する装薬ホースと、爆薬容器の複数の爆薬供給口の少なくとも1つから一の爆薬計量室に爆薬を供給するときに他の爆薬計量室から装薬ホースに爆薬を加圧供給する圧縮空気を供給する圧縮空気供給装置とを具備した爆薬装填機であり、爆薬容器の複数の爆薬供給口の少なくとも1つから爆薬計量器の一の爆薬計量室に爆薬を供給すると同時に、圧縮空気供給装置から供給された圧縮空気により他の爆薬計量室から装薬ホースに爆薬を加圧供給する動作を繰返すことができるので、発破作業における爆薬の装填時間の短縮を図れる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の爆薬装填機における圧縮空気供給装置が、爆薬計量装置の定位置に対して設けられ爆薬計量器の移動により対向した爆薬計量室に圧縮空気を供給して爆薬を反対側に押出す第1の圧縮空気供給装置と、この第1の圧縮空気供給装置により爆薬計量室から押出された爆薬を装薬ホースに供給する第2の圧縮空気供給装置とを具備したものであり、第1の圧縮空気供給装置のみでは爆薬計量室の位置によっては装薬ホースに圧縮空気を送っていない時間が生じて爆薬の輸送が停止するが、第1の圧縮空気供給装置とは別に、必要なときに圧縮空気のみを装薬ホースに送るための第2の圧縮空気供給装置を設けたので、連続的に爆薬を輸送することが可能となり、装薬ホース内での爆薬の閉塞がなくなる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の爆薬装填機における爆薬計量装置が、爆薬計量器の爆薬計量室に嵌着された容積可変スペーサを有するものであり、爆薬計量室に容量可変スペーサを嵌着することで、爆薬計量室の容積の変更が容易になる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか記載の爆薬装填機における爆薬計量室の1つの容量を50〜1000gとしたものであり、爆薬計量室の容積を50〜1000gとすることで、使用する爆薬の比重に対応する。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか記載の爆薬装填機における爆薬を、粒状または顆粒状としたものであり、粒状または顆粒状の爆薬を発破現場において安定かつ定量的に装填できるようになり、装薬量の過不足を防ぐことが可能で、かつ装薬時間の短縮および作業効率を向上させることができる。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか記載の爆薬装填機における爆薬容器が、上端開口から中段部の中央部に向かって縮小傾斜状に設けられた爆薬収納部と、この爆薬収納部から下方に位置する爆薬計量装置に向って先細テーパ状に形成された爆薬投入筒体とを具備したものであり、爆薬容器を、縮小傾斜状に設けられた爆薬収納部と、先細テーパ状に形成された爆薬投入筒体との2段構成にしたので、爆薬収納部内の爆薬が、円滑に自重落下可能な爆薬投入筒体内を経て、無駄なく爆薬計量装置に供給される。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の爆薬装填機における爆薬投入筒体が、垂直面に対し10°以下の傾斜を有するものであり、爆薬投入筒体の傾斜を10°以下とすることで、爆薬収納部内の爆薬が最も無駄なく爆薬計量装置に供給される。
請求項1記載の発明によれば、爆薬容器の複数の爆薬供給口の少なくとも1つから爆薬計量器の一の爆薬計量室に爆薬を供給すると同時に、圧縮空気供給装置から供給された圧縮空気により他の爆薬計量室から装薬ホースに爆薬を加圧供給する動作を繰返すことができるので、発破作業における爆薬の装填時間を短縮できる。
請求項2記載の発明によれば、第1の圧縮空気供給装置のみでは爆薬計量室の位置によっては装薬ホースに圧縮空気を送っていない時間が生じて爆薬の輸送が停止するが、第1の圧縮空気供給装置とは別に、必要なときに圧縮空気のみを装薬ホースに送るための第2の圧縮空気供給装置を設けたので、連続的に爆薬を輸送でき、装薬ホース内での爆薬の閉塞を防止できる。
請求項3記載の発明によれば、爆薬計量室に容量可変スペーサを嵌着することで、爆薬計量室の容積を容易に変更できる。
請求項4記載の発明によれば、爆薬計量室の容積を50〜1000gとすることで、使用する爆薬の比重に対応できる。
請求項5記載の発明によれば、粒状または顆粒状の爆薬を発破現場において安定かつ定量的に装填でき、装薬量の過不足を防ぐことが可能で、かつ装薬時間の短縮および作業効率を向上させることができる。
請求項6記載の発明によれば、爆薬容器を、縮小傾斜状に設けられた爆薬収納部と、先細テーパ状に形成された爆薬投入筒体との2段構成にしたので、爆薬収納部内の爆薬を、円滑に自重落下可能な爆薬投入筒体内を経て、無駄なく爆薬計量装置に供給できる。
請求項7記載の発明によれば、爆薬投入筒体の傾斜を10°以下とすることで、爆薬収納部内の爆薬を、最も無駄なく爆薬計量装置に供給できる。
以下、本発明を図1乃至図5に示された一実施の形態を参照しながら詳細に説明する。
図5に示されるように、本発明の爆薬装填機は、本体フレーム11の上部に、爆薬を収納する爆薬容器12が設置され、この爆薬容器12の下部に複数の爆薬計量装置13が設置されている。
爆薬容器12は、例えば、単純なホッパタイプのものや、0.2MPa以上に加圧できる圧力容器などを用いても良いが、形状は、図1および図2に示されるものが望ましい。
この爆薬容器12は、図2に示されるように2つの長円形が接合した形状の上端開口14から、図1に示されるように中段部の中央部に向かって爆薬収納部15が縮小傾斜状に設けられ、この爆薬収納部15の底部から下方に位置する爆薬計量装置13に向って先細テーパ状に形成された爆薬投入筒体16,17が片側2本で両側に計4本設けられ、これらの爆薬投入筒体16,17の下端開口部は、対応する位置に複数の爆薬供給口18,19を有する1枚のプレート20により連結されている。
各爆薬投入筒体16,17には、爆薬を円滑に下降させる上で急勾配の傾斜を付けることが望ましい。特に、垂直面に対し10°以下の傾斜、好ましくは約6°の傾斜を付けることが、爆薬を円滑に供給する上で最も効果がある。
これらの爆薬投入筒体16,17は、例えばステンレス鋼板の内面に樹脂コーティングを施すことで、また、これらの爆薬投入筒体16,17に対して外部から機械的な振動を与えることで、爆薬の円滑な下降効果を上げるようにする。
複数の爆薬計量装置13は、それぞれ、図3および図4に示されるように、上下2枚の固定案内板21,22の間に爆薬計量器23が、複数の爆薬供給口18,19の配置方向に沿って往復動するように、すなわち移動および停止を繰返すように左右方向へ摺動自在に設けられている。
上側の固定案内板21には、爆薬容器12側の爆薬供給口18,19と合致する複数の爆薬供給口24,25が開口され、また、これらの爆薬供給口24,25の中間部と対向する下側の固定案内板22には、爆薬取出口26が開口されている。
各爆薬計量器23には、それぞれ円柱状に形成された複数すなわち2個の一定容量の爆薬計量室27,28が設置されている。これらの爆薬計量室27,28の1つには、爆薬計量器23の停止位置で複数の爆薬供給口18,19の少なくとも1つから一定量の爆薬が供給される。
これらの爆薬計量器23の一端部にはエアシリンダ31のピストンロッド32がそれぞれ接続され、これらのエアシリンダ31により各爆薬計量器23が左右方向に往復動される。
爆薬計量室27,28の容量は、発破現場の規模によって変わるが、トンネル現場の場合では、使用する爆薬の比重に応じた容積で、50〜1000gの容量のものが使用される。爆薬の比重が大きくなるほど爆薬計量室27,28の容積を小さくする必要がある。
爆薬計量室27,28の容量は、爆薬計量器23の交換により変更してもよいが、図4に示されるように爆薬計量器23の爆薬計量室27,28に嵌着された容積可変スペーサ33のみを交換して、その厚みを選択することで、このような容量変化に対応することが望ましい。
さらに、爆薬計量装置13の上面側の定位置に対して第1の圧縮空気供給装置34が設けられ、この第1の圧縮空気供給装置34と対向する下面側に装薬ホース取付口部35が設置されている。
第1の圧縮空気供給装置34は、爆薬供給口18,24と爆薬供給口19,25との間の中央部に対して設けられ、爆薬計量器23の移動により対向した爆薬計量室27または28に圧縮空気を供給して、爆薬を反対側の装薬ホース取付口部35に押出す。この装薬ホース取付口部35には、第2の圧縮空気供給装置36を介して、装薬ホース37が接続されている。
各爆薬計量器23にそれぞれ設けられた複数の爆薬計量室27,28は、いずれか一方の爆薬計量室27または28が爆薬容器12の爆薬供給口18,19の1つから爆薬の供給を受ける位置にあるとき、他方の爆薬計量室28または27は第1の圧縮空気供給装置34と対向する位置にある。
すなわち、爆薬計量器23の一の爆薬計量室27は、図1に示されるように一方の停止位置で爆薬容器12の1つの爆薬供給口18と連通するとともに、図4に示されるように他方の停止位置で第1の圧縮空気供給装置34と連通する位置に設定され、また、爆薬計量器23の他の爆薬計量室28は、図1に示されるように一方の停止位置で第1の圧縮空気供給装置34と連通するとともに、図4に示されるように他方の停止位置で爆薬容器12の別の爆薬供給口19と連通する位置に設定されている。
そして、図1に示されるように爆薬容器12の一方の爆薬供給口18から一方の爆薬計量室27に爆薬が供給されるときに、同時に、他方の爆薬計量室28に収納された一定量の爆薬を、第1の圧縮空気供給装置34から供給された圧縮空気により装薬ホース取付口部35に押出し、第2の圧縮空気供給装置36により装薬ホース37に加圧供給し、この装薬ホース37により発破孔へ装填する。
さらに、図4に示されるように爆薬容器12の他方の爆薬供給口19から他方の爆薬計量室28に爆薬が供給されるときに、同時に、一方の爆薬計量室27に収納された一定量の爆薬を、第1の圧縮空気供給装置34から供給された圧縮空気により装薬ホース取付口部35に押出し、第2の圧縮空気供給装置36により装薬ホース37に加圧供給し、この装薬ホース37により発破孔へ装填する。
装薬ホース37は、発破現場の発破孔の径によって変わるが、通常のトンネル現場においては内径が15〜40mmのものが使用される。装薬ホース37の外径が発破孔の内径より大きい場合は、発破孔に挿入されるホース部分のみ小径にした2種類以上のホースを接続すると良い。
第1の圧縮空気供給装置34から装薬ホース37に供給される圧縮空気の圧力は、使用するホース径により供給状態が変化するために一概には言えないが、0.1〜0.5MPa、好ましくは0.2〜0.4MPaの範囲に設定される。この圧縮空気の圧力を変化させることで、爆薬の装填比重を調整し、威力を制御することも可能である。
また、確実に設定供給量の爆薬を装薬する必要がある場合には、爆薬計量装置13の作動が停止し爆薬容器12から爆薬が供給されなくなってからも、装薬ホース37内に爆薬が残らないように、一定時間圧縮空気を供給するように設定して使用するほうが好ましい。
さらに、第1の圧縮空気供給装置34からの圧縮空気のみで爆薬を輸送する場合は、爆薬計量室27,28の位置によっては装薬ホース37に圧縮空気を送っていない時間が生じるため、爆薬の輸送が停止し、装薬ホース37内で爆薬が閉塞する問題が生じるおそれがあるので、第1の圧縮空気供給装置34とは別に、必要なときに圧縮空気のみを装薬ホース37内に送ることが可能な第2の圧縮空気供給装置36を設置することで、連続的に爆薬を輸送することを可能とし、爆薬の閉塞の問題を解消する。
すなわち、装薬ホース37内での爆薬の閉塞の問題が生じる場合は、爆薬計量室27,28から爆薬を圧送する第1の圧縮空気供給装置34とは別に、爆薬計量装置13の装薬ホース取付口部35と装薬ホース37との間に、第1の圧縮空気供給装置34により爆薬計量室27,28から装薬ホース取付口部35に押出された爆薬をさらに装薬ホース37に加圧供給するための第2の圧縮空気供給装置36を設置する。
この第2の圧縮空気供給装置36からの圧縮空気の圧力は、0.05〜0.5MPa、好ましくは0.2〜0.4MPaの範囲に設定される。
第2の圧縮空気供給装置36としては、図4に示されるような2重管を用いて、2重管の内側で爆薬計量室27,28からの爆薬を、2重管の外側から圧縮空気を同時に送るような構造にする。例えば、コンプレッサなどに接続された管38から圧縮空気の供給を受ける環状空間39と、この環状空間39より装薬ホース37に向けて圧縮空気を噴出する環状ノズル40とが設けられた2重管構造にすると良い。
図5に示されるように、本体フレーム11には、エアシリンダ31(図1)、第1の圧縮空気供給装置34および第2の圧縮空気供給装置36などの空圧回路を制御する制御盤41が設置され、この制御盤41に設けられたスイッチ、または有線または無線により遠隔操作可能なスイッチなどにより、制御盤41を介しエアシリンダ31、第1の圧縮空気供給装置34および第2の圧縮空気供給装置36を制御できるようにする。
本発明の爆薬装填機で取扱われる爆薬は、爆薬計量室27,28に流入可能な性状、主として粒状または顆粒状の爆薬であれば使用可能である。例えば、ANFO爆薬、アンモン爆薬、TNT爆薬、通常知られている油中水滴型エマルション爆薬を粒状に成型した爆薬(粒状エマルション)などが挙げられる。粒状エマルションとしては、例えば油中水滴型エマルション爆薬の表面に付着防止剤をまぶすことで、この爆薬に荷重がかかる場合でも付着し難いととに塊化し難くしたものが望ましい。
次に、この爆薬装填機により爆薬を装薬する際の動作を説明する。
爆薬計量器23の爆薬計量室27または28が装薬ホース取付口部35につながる箇所に位置したときに、第1の圧縮空気供給装置34から圧縮空気が爆薬計量室27または28に送込まれ、爆薬計量室27または28内の爆薬が装薬ホース取付口部35に排出される。
同時に、装薬ホース取付口部35につながる箇所以外に位置する爆薬計量室27または28には、爆薬容器12内の爆薬が自重により送込まれる。
このように、爆薬容器12から爆薬計量器23への爆薬供給動作と、爆薬計量器23から装薬ホース取付口部35への爆薬供給動作とを、一方の爆薬計量室27と他方の爆薬計量室28とで同時にかつ交互に行うことで、爆薬の連続的な供給を可能にする。
装薬ホース取付口部35に接続された装薬ホース37の始端部には、2重管構造の第2の圧縮空気供給装置36を接続し、2重管の内側で爆薬を、2重管の外側から圧縮空気を同時に送ることで、爆薬を装薬ホース37へ圧送する。
爆薬計量装置13の稼動回数すなわち爆薬計量器23の往復動回数は、エアシリンダ31に付随する制御盤41により制御され、制御盤41に設置された操作スイッチ、あるいは有線または無線により遠隔操作可能なスイッチにより任意に設定することが可能である。操作スイッチを操作すると、制御盤41を介しエアシリンダ31が作動し、爆薬計量室27または28内の爆薬が送出される。
制御盤41において任意の爆薬供給量を設定し、爆薬供給量に応じて爆薬計量装置13の爆薬計量器23の作動回数が制御される。すなわち、任意の爆薬供給量を制御盤41に入力することで、爆薬計量室27,28の容量の倍数量を確実に装薬することができる。
毎回、装薬量を入力する手間を省くためには、例えばスイッチに数個のボタンを設置し、制御盤41に各ボタンによって異なる爆薬供給量を設定しておけば、選択するボタンにより最適な爆薬供給量を装薬することができ、装薬時間の短縮が可能となる。
設定値の量の爆薬を供給した後、この爆薬装填機は自動停止する。
次に、この実施の形態の効果を列挙する。
爆薬容器12の複数の爆薬供給口18,19の少なくとも1つから爆薬計量器23の一の爆薬計量室27または28に爆薬を供給すると同時に、圧縮空気供給装置34,36から供給された圧縮空気により他の爆薬計量室28または27から装薬ホース37に爆薬を加圧供給する動作を繰返すことができるので、発破作業における爆薬の装填時間を短縮できる。
第1の圧縮空気供給装置34のみでは爆薬計量室27,28の位置によっては装薬ホース37に圧縮空気を送っていない時間が生じて爆薬の輸送が停止するが、第1の圧縮空気供給装置34とは別に、必要なときに圧縮空気のみを装薬ホース37に送るための第2の圧縮空気供給装置36を設けたので、連続的に爆薬を輸送でき、装薬ホース37内での爆薬の閉塞を防止できる。
爆薬容器12を、縮小傾斜状に設けられた爆薬収納部15と、先細テーパ状に形成された爆薬投入筒体16,17との2段構成にしたので、爆薬収納部15内の爆薬を、円滑に自重落下可能な爆薬投入筒体16,17内を経て、無駄なく爆薬計量装置13に供給できる。特に、爆薬投入筒体16,17に垂直面に対し10°以下の傾斜を付けることで、爆薬収納部15内の爆薬を、最も無駄なく爆薬計量装置13に供給できる。
爆薬計量室27,28に容量可変スペーサ33を嵌着することで、爆薬計量室27,28の容積を容易に変更できる。特に、爆薬計量室27,28の容積を50〜1000gとすることで、使用する爆薬の比重に対応できる。
このようにして、粒状または顆粒状の爆薬を発破現場において安定かつ定量的に装填でき、装薬量の過不足を防ぐことが可能で、かつ装薬時間の短縮および作業効率を向上させることができる。
次に、実施例を挙げて本発明の具体例をさらに詳しく説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
ANFO爆薬(日本化薬株式会社製、商品名:ANFO(J))を、爆薬計量室27,28を2個設置した爆薬計量器23を取り付けた爆薬装填機(爆薬計量室27,28の容量:200g/1室、装薬ホース37:内径25mm、外径30mm、長さ30m)を用いて、任意の爆薬供給量(0.4〜5kg)を定量的に供給できるかどうかを確認した。
<実施例2>
直径5mm、長さ6mmに成型した油中水滴型エマルション爆薬を、爆薬計量室27,28を2個設置した爆薬計量器23を取り付けた爆薬装填機(爆薬計量室27,28の容量:200g/1室、装薬ホース37:内径25mm、外径30mm、長さ30m)を用いて、任意の爆薬供給量(0.4〜5kg)を定量的に供給できるかどうかを確認した。
<比較例1>
ANFO爆薬(日本化薬株式会社製、商品名:ANFO(J))を、供給量を20kg/min(圧力容器内の圧力:0.3MPa、圧縮空気の圧力:0.3MPa、装薬ホース37:内径25mm、外径30mm、長さ30m)に設定したANFO装填機(株式会社カヤテック製、商品名:KY−1)を用いて、供給時間を制御することで実際の発破孔1孔当たりの薬量(0.4〜5kg)を定量的に供給できるかどうかを確認した。
<比較例2>
直径5mm、長さ6mmに成型した油中水滴型エマルジョン爆輝を、供給量を20kg/min(圧力容器内の圧力:0.3MPa、圧縮空気の圧力:0.3MPa、装薬ホース37:内径25mm、外径30mm、長さ30m)に設定したANFO装填機(株式会社カヤテック製、商品名:KY−1)を用いて、供給時間を制御することで実際の発破孔1孔当たりの薬量(0.4〜5kg)を定量的に供給できるかどうかを確認した。
表1に、実施例1、実施例2、比較例1、比較例2の実際の爆薬供給量を示し、表2に設定値を100%とした際の爆薬供給比率を示す。数値は、小数点以下は四捨五入する。
表1および表2から明白なように、本発明の爆薬計量装置13を持つ爆薬装填機で爆薬を供給することにより、従来のANFO装填機(KY−1)よりも設定薬量からのバラツキが小さく、機械装薬時に生じる薬量の過不足を防ぐことが可能である。
Figure 2005201611
Figure 2005201611
本発明に係る爆薬装填機の一実施の形態を示す断面図である。 同上爆薬装填機の平面図である。 同上爆薬装填機の爆薬計量装置を示す平面図である。 同上爆薬装填機の爆薬計量装置を示す断面図である。 同上爆薬装填機の全体を示す正面図である。
符号の説明
12 爆薬容器
13 爆薬計量装置
15 爆薬収納部
16,17 爆薬投入筒体
18,19 爆薬供給口
23 爆薬計量器
27,28 爆薬計量室
33 容積可変スペーサ
34 第1の圧縮空気供給装置
36 第2の圧縮空気供給装置
37 装薬ホース

Claims (7)

  1. 爆薬を収納するとともに下端に複数の爆薬供給口を配置した爆薬容器と、
    複数の爆薬供給口の配置方向に沿って移動および停止を繰返す爆薬計量器を有しこの爆薬計量器の停止位置で複数の爆薬供給口の少なくとも1つから一定量の爆薬を供給される複数の爆薬計量室を爆薬計量器に設けた爆薬計量装置と、
    この爆薬計量装置の各爆薬計量室に収納された一定量の爆薬を発破孔へ装填する装薬ホースと、
    爆薬容器の複数の爆薬供給口の少なくとも1つから一の爆薬計量室に爆薬を供給するときに他の爆薬計量室から装薬ホースに爆薬を加圧供給する圧縮空気を供給する圧縮空気供給装置と
    を具備したことを特徴とする爆薬装填機。
  2. 圧縮空気供給装置は、
    爆薬計量装置の定位置に対して設けられ爆薬計量器の移動により対向した爆薬計量室に圧縮空気を供給して爆薬を反対側に押出す第1の圧縮空気供給装置と、
    この第1の圧縮空気供給装置により爆薬計量室から押出された爆薬を装薬ホースに供給する第2の圧縮空気供給装置と
    を具備したことを特徴とする請求項1記載の爆薬装填機。
  3. 爆薬計量装置は、爆薬計量器の爆薬計量室に嵌着された容積可変スペーサを有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の爆薬装填機。
  4. 爆薬計量室は、1つの容量が50〜1000gである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の爆薬装填機。
  5. 爆薬は、粒状または顆粒状である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の爆薬装填機。
  6. 爆薬容器は、
    上端開口から中段部の中央部に向かって縮小傾斜状に設けられた爆薬収納部と、
    この爆薬収納部から下方に位置する爆薬計量装置に向って先細テーパ状に形成された爆薬投入筒体と
    を具備したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の爆薬装填機。
  7. 爆薬投入筒体は、垂直面に対し10°以下の傾斜を有する
    ことを特徴とする請求項6記載の爆薬装填機。
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