JP4360894B2 - 部品供給装置、及び部品実装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基板に実装される部品を部品実装装置に供給する部品供給装置、及び部品供給方法、並びに前記部品供給装置を使用する部品実装装置に関する。
高速で部品実装を行う部品実装装置に対して短時間に多量の部品を供給するため、多数の部品をテープ内に収納してリールに巻き取り、連続して部品供給を可能にした部品供給テープが使用されている。部品供給装置は前記リールを取付けて部品実装装置に装着され、リールから前記部品供給テープを引き出して部品実装装置に部品を供給する。図6は、部品供給装置の一例を示す。図において、部品供給装置1は、部品実装装置に装着可能に形成された本体部2と、本体部2に固定され、部品供給テープ30を巻回したリール12が取り付け可能なリール取付け部3と、リール12から部品供給テープ30を引き出して搬送するテープ搬送駆動部4と、部品供給テープ30内に収納された部品を保護するカバーテープ32を回収するカバーテープ回収部5とを含んでいる。リール取付け部3には、リール12を回転可能に保持する支持ピン7が固定されている。
以上のように構成された部品供給装置1の動作時、支持ピン7に回転自在に取付けられるリール12から部品供給テープ30が引き出され、テープ搬送駆動部4にある駆動ホイール8の間欠回転駆動によって部品供給テープ30が図6の左前方に位置する図示しない部品実装装置に向けて搬送される。テープ搬送駆動部4の直前に設けられたシャッタ9が開き、上方から下降する部品実装装置の吸着ノズルによって部品が取り出される。部品をカバーして保護するカバーテープ32はシャッタ9の直前で剥ぎ取られ、間欠回転駆動するカバーテープ回収部5に巻き取られて回収される。
図7は、リール12と該リール12に巻き取られた部品供給テープ30を示す。部品供給テープ30は部品を収納するベーステープ31と、ベーステープ31を覆うカバーテープ32とから構成される。ベーステープ31には長手方向に等間隔にエンボス加工された凹状のエンボス部33が設けられ、その中に部品40が収納されている。ベーステープ31に貼り付けられたカバーテープ32は、ベーステープ31から剥ぎ取られるまでの間、部品40がエンボス部33から落下したりエンボス部33内で位置ずれしたりすることを防止している。微小部品に対してはエンボス部33が設けられることなく、ベーステープ31を単に打ち抜いただけの空洞に部品を収納し、表裏からカバーテープ32でこれを保護する形式の部品供給テープ30もある。
図8は、部品実装装置50に取付けられた部品供給装置1を示している。図示のように、部品実装装置50には多数の部品供給装置1が隣接して装着されており、各部品供給装置1はそれぞれが異なる部品を収納した部品供給テープを巻き取ったリール12を取付けている。図のX方向に移動する実装ヘッド51に装着された吸着ノズル52が必要な部品を供給する部品供給装置1に対向する位置まで移動して部品を取り出し、さらにX、Y方向に移動して部品実装装置50内に規制保持された回路基板53に当該部品を実装する。なお、図示の例では、部品供給装置50のY方向の前後それぞれに部品供給装置1が配列され、2つの実装ヘッド51を利用して部品実装を行っている。
各部品供給装置1が取り付けるリール12に巻回された部品供給テープ30の使用量は、生産される回路基板53の仕様要求によって異なる。1つのリールに巻き取られる部品供給テープ30の長さには一定の限度があるため、多数使用される部品にあっては早期にリール12の交換が必要となる。この際、部品供給装置1は、多数のリール12を隣接させた状態で部品実装装置50に装着されているため、この装着されたままでのリール交換は困難である。
従来の技術では、これを解消するため部品供給装置1を部品実装装置50に装着したままで隣接する他のリール12に制約されない位置までリール12を回転移動させる機構が知られている(例えば、特許文献1参照。)。図9は前記回転移動機構を備えた部品供給装置1aを示しており、これまでに説明したものと同一の構成要素に対しては同一の符号を付している。図において、リール取付け部3にはピン56を中心に回転可能な回動体57が取付けられ、リール12は支持ピン7を介してこの回動体57に回転可能に取付けられている。リール12が図の実線で示す稼動位置にあるとき、支持ピン7はリール取付け部3の上縁部59上に載ってリール12の自重により安定支持される。リール12から引き出された部品供給テープ30は、ローラ61を介してテープ搬送路62上を図の左向きに進み、駆動ホイール8の歯に係合して搬送可能に配置される。カバーテープ32は、この搬送途中にて剥ぎ取られ、カバーテープ回収部5のリールに巻き取られる。
リール交換時に、リール12は矢印63に示すようにピン56を中心に回動体57を回動させ、リール12を図の2点鎖線で示す位置(リール交換位置)に移動させる。これにより、交換すべきリール12は隣接する他のリールによる障害を受けることがなくなり、リール交換を容易に行うことができるとしている。
特開昭62−201757号公報
しかしながら、上述した従来技術によるリールを回転移動させる機構を備えた部品供給装置には問題があった。まず、部品実装の稼動時、テープ搬送路62よりも高い位置に持ち上げられたリール12から引き出される部品供給テープ30は、ローラ61によってリールでの巻き取り方向とは逆方向に曲げられる。この逆そり現象によって、ベーステープ31からカバーテープ32が剥がれる傾向が生じる。ここでカバーテープ32が剥がれると、ベーステープ31内にある部品40の覆いがなくなるために部品40の脱落、又は位置ずれが生じ易く、これは後の部品実装時における欠品、実装不良の原因となり得る。
次に、リール12の交換ができたとしても、テープつなぎの作業が容易ではない。昨今では1つのリール12に巻回された部品供給テープ30を使い切った後も、リール交換時に機械停止することなく、前のリール12に巻き取られたテープ30の最終部分に次のリール12のテープ30を継ぎ足して連続操業することが行われている。このテープつなぎの際、一般には特殊治具を使用して両テープを突合せて保持し、粘着テープを貼り付け、及び/又は金属箔の連結片をかしめるなどの手作業を伴う。ところが上述した従来技術によるリールの回転移動機構では、下方へ回転移動されてリール交換位置にあるリール12に対し、リール取付け部3とこれに固定された回動体57とがリール12の上方に位置せざるを得ず、これらがリールつなぎの作業の障害となって作業性を悪化させる。加えて、テープつなぎの間、又はつなぎ完了後にリール12を再度稼動位置に戻す際に、部品供給テープ30に逆そり現象を生じさせる。
逆そりを解消するために稼動時のリール12の位置を下方へ設定したとすれば、交換時のリール12の位置がさらに下方になり、作業者にとってリールの交換及び/又はリールつなぎの作業が非常にしづらい高さとなる。さらに、作業者から見て交換すべきリール12の手前側上方に回転体57、ピン56、リール取付け部3後端部分が位置するため、リール交換の作業性を悪化させることとなる。
加えて、従来技術による上述のリールの回転移動機構には、自重を利用してリール12を定位置に保持する以外に、回動体57の回動を阻止するストッパ機構が設けられていない。このため、例えば搬送時など、部品供給装置1aが必ずしも水平に保持されない場合において、リール12がピン56を中心に不意に振り回される可能性があり、扱いようによっては作業者へ危害を及ぼし得る。
本発明は、上述した従来技術にある問題点を解消し、リール交換時に隣接するリールの障害を受けず、部品供給テープの逆そりによる部品実装操業への悪影響を排除し、また、テープつなぎを容易に行い得る作業環境を提供することが可能で、操作性が良好であり、安全なリール回転移動式の部品供給装置を提供することを目的としている。
本発明は、リールを保持する回動可能な支持アームに簡単な操作のロック機構を付与し、前記ロック機構が、下方の稼動位置から引き上げられたリールを、部品供給テープの巻き出し位置が部品供給装置のテープ搬送路主要面のほぼ延長線上にくる高さまで引き上げてその位置にロック可能とすることにより上述した課題を解決するもので、具体的には以下の内容を含む。
すなわち、本発明にかかる第一の態様は、部品実装装置に装着可能に構成された本体部と、前記本体部に固定又は一体に形成されて部品供給テープを巻回したリールが取付け可能なリール取付け部と、前記部品供給テープを引き出して部品実装装置に向けて搬送する搬送機構とを備えた部品供給装置であって、前記リール取付け部が、前記リールを支持して少なくとも部品供給を行う稼動位置と当該稼動位置から引き上げられたリール交換を行う交換位置との間で回動可能な支持アームと、前記支持アームを前記交換位置でロックして保持するロック機構とを備えていることを特徴とする部品供給装置に関する。
前記交換位置は、前記部品供給テープのリールからの巻き出し位置が当該部品供給装置に設けられたテープ搬送路の主要面のほぼ延長線上となる位置、またはこれよりも低い位置であることが好ましい。
前記ロック機構は、前記稼動位置にある前記支持アームを一旦前記交換位置よりも高く引き上げた後、これを下方へ戻すことにより自動的にロックされる機構とすることができる。具体的には、当該ロック機構は、前記支持アームに回転可能に取付けられた概略矩形状の揺動カムと、前記リール取付け部に固定されて前記揺動カムとの係合、及び前記揺動カムの回転駆動が可能なカム駆動片とから構成される。前記揺動カムは、凹部を備えた一組の対辺と、ほぼ直線状の他の一組の対辺とから構成され、また前記カム駆動片は、前記揺動カムのほぼ直線状の対辺のいずれか一方に接する円周部と、前記揺動カムの凹部に係合可能に形成されたカムリリース端及びカムロック端を両縁に備えた切り欠き部とを備えている。前記支持アームを一旦引き上げた際、前記カムリリース端は前記揺動カムのいずれか一方の凹部に接して前記揺動カムを回転させた後に当該凹部に嵌まって前記支持アームの更なる引き上げ回転を阻止し、その後、前記支持アームを下方へ戻した際、前記カムロック端は前記揺動カムの他方の凹部に接して前記揺動カムを回転させた後に当該凹部に嵌まって前記支持アームをロックするよう構成され得る。
前記ロック機構はさらに、前記ロック状態にある支持アームを一旦引き上げた際、前記カムリリース端は前記揺動カムのいずれか一方の直線状の辺に接して前記揺動カムを回転させた後に当該辺に当接して前記支持アームの更なる引き上げ回転を阻止し、その後、前記支持アームを下方へ戻した際、前記カムロック端は前記揺動カムの他方の直線状の辺に接して前記揺動カムを回転させ、当該他方の直線状の辺を前記カム駆動片の円周部に外接させることにより前記ロック状態を解除するよう構成され得る。
前記カム駆動片にさらにもう一組のカムリリース端とカムロック端とを両縁に備える切り欠き部を加え、前記支持アームを前記稼動位置においてもロック可能となるよう前記ロック機構を構成することができる。また、前記ロック機構はさらに、前記支持アームの回転軸を形成してもよい。
本発明にかかる他の態様は、部品供給部と、前記部品供給部から部品を取り出して搬送の後実装する実装ヘッド部と、回路基板を導入して位置決め保持する基板保持部とを備え、前記部品供給部から供給された部品を順次回路基板の所定位置に実装する部品実装装置であって、上述した部品供給装置のいずれか一が前記部品供給部に装着されていることを特徴とする部品実装装置に関する。
本発明にかかる更に他の態様は、リールに巻回した部品供給テープを引き出して部品実装装置へ部品を供給する部品供給方法であって、前記リールを、部品供給テープの引き出し方向に対して略鉛直方向下方となる部品を供給するための第1の位置と、前記部品供給テープの引き出し方向に対して略延長線上となるリールを交換するための第2の位置との間で揺動可能に支持することを特徴とする部品供給方法に関する。
本発明の実施により、部品供給装置が部品実装装置に装着されたままの状態で隣接するリールに障害を受けることなくリール交換をすることが可能となり、また、部品供給テープの逆そりを生ずることなくテープつなぎを行うことが可能になる。また、リールを回転移動して所定位置でロックする動作を容易に行うことができる。
また、上述した作業性の改善と信頼性の向上により、機械停止の可能性が低減され、欠品などによる部品実装操業への悪影響が回避されることから、部品実装の生産性を高めることができる。
本発明にかかる好適な実施の形態の部品供給装置及び部品供給方法について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、従来技術で説明したものと同一の構成要素に対しては同一の符号を付するものとする。また、本発明にかかる部品供給装置は、リールを回転移動させてこれを所定位置で保持する機構にその特徴部分があり、他の主要機構に関しては従来技術によるものと同様であるため、以下の説明では従来技術と差異のあるリールの回転移動及びロック機構を中心に述べるものとする。
図1は、本実施の形態にかかるリール移動機構を備えた部品供給装置の概要を示している。図において、部品供給装置1は、本体部2に固定されたリール取付け部3に支持アーム11が回動可能に取付けられ、その回転中心にロック機構10が設けられている。部品供給テープを巻回した二点鎖線で示すリール12は、部品実装の稼動時にはマグネット式のストッパ13に拘束された状態で下方の稼動位置Aにある。部品供給テープの残量が減ってリール交換が必要になると、リール12は支持アーム11ごと一旦引上げ位置Bまで引き上げられ、その後下方に戻すことによって交換位置Cで保持される。交換位置Cでは、部品供給テープの逆そり現象が生ずることのないよう、部品供給テープのリール12からの巻き出し位置が、テープ搬送路14の主要面15(リール取付け部3の上部に位置する平坦部分)のほぼ延長線上、もしくはそれよりも下方に位置していることが好ましい。
図2は、上述したロック機構の概要を示している。図はリール取付け部3の一部を示しており、当該部分にはリール搬送路14と、支持アーム11を支えるロック機構10とが設けられている。この内、ロック機構10は、カムピン16によって支持アーム11に回転可能に取付けられた揺動カム17と、揺動カム17に係合し、あるいはこれと接触して回転駆動させるカム駆動片18と、カム駆動片18とリール取付け部3とを固定し、かつ支持アーム11を回転可能に支持する固定板19とから構成されている。固定板19の図の背面には、支持アーム11の板厚よりも僅かに厚い凸状のボス部21が図面に垂直に裏側に延び、このボス部21が支持アーム11に設けられた穴に嵌まることによって支持アーム11の回転軸を形成している。固定板19は2本のボルト22によってリール取付け部3とカム駆動片18とに共締めされている。
図3は、図2に示すロック機構10を回転中心で切断した断面を示している。上述したように、固定板19の裏面(図の下方)へ延びる円筒状のボス部21が、支持アーム11の穴に嵌まってこれを回動可能に支持している。また、揺動カム17とこれを支持するカムピン16とがカム駆動片18の板厚内に収納され、ロック機構10全体が幅方向に対して極めて薄く、かつコンパクトに構成されていることが分かる。このため、例えば複数の部品供給装置を部品実装装置へ隣接して搭載する場合であっても、このロック機構10が隣接する他の部品供給装置への障害となることはない。
図2に戻って、揺動カム17は、カムピン16を対称中心として一組の凹部23を備えた対辺と一組のほぼ直線状の対辺とを持つ概略矩形状に形成され、図示のリール稼動位置A(図1参照)においては直線状の一辺がカム駆動片18の円周部に外接している。カム駆動片18には切り欠き部24が設けられ、切り欠き部24の両縁にカムリリース端26とカムロック端27とが形成されている。これらは揺動カム17と協働して支持アーム11及びリール12を交換位置C(同上)にロックして保持するよう構成されている。
ロック機構10の動作につき、図4(a)〜(f)を参照して説明する。図4(a)に示す稼動位置Aから支持アーム11が持ち上げられると、支持アーム11に取付けられた揺動カム17も共に図の時計回りに移動する。図4(b)に示すように、揺動カム17がカム駆動片18の切り欠き部24を通過した後、進行方向に位置する凹部23の両脇にある突出端の一方がカム駆動片18のカムリリース端26に当接し、当接点の傾斜角によって揺動カム17は小矢印で示すように反時計回りに回転する。その結果、図4(c)に示すように、カムリリース端26が凹部23に嵌まり込み、揺動カム17の更なる回転は不能となって支持アーム11の回動が停止する。この位置が図1に示す引上げ位置Bに相当する。
その後、支持アーム11が下方に向けて反時計回りに戻されると、図4(d)に示すように、揺動カム17の反対側にある凹部23の一方の突出端がカム駆動片18のカムロック端27に当接し、当接点の傾斜角によって揺動カム17は更に反時計回りに回転する。その結果、図4(e)に示すようにカムロック端27が凹部23に嵌まり込み、揺動カム17の更なる回転は不能となって支持アーム11の回動が停止する。この際、略水平方向に延びている支持アーム11にはリール12の荷重が負荷されているため、支持アーム11とリール12はこの位置でロックされる。この位置は図1に示す交換位置Cに相当する。
リール交換の後、リール12を元の稼動位置Aへ戻す際には、支持アーム11を一旦引き上げる。この際、図4(f)に示すようにカム駆動片18のカムリリース端26が揺動カム17の直線状の一辺に当接し、当接点の傾斜角によって揺動カム17を小矢印で示すように反時計回りに回転する。この揺動カム17の回転は、カムリリース端26とカムピン16との位置関係、及び揺動カム17の形状によって一定角度で停止し、かつ支持アーム11の更なる引き上げ方向の回動を阻止する。
次に、この状態から支持アーム11が下方に向けて図の反時計回りに回動されると、カムロック端27が揺動カム17のほぼ直線状の一辺に接触して揺動カム17を更に反時計回りに回転させる。この動作により、揺動カム17のほぼ直線状の一辺がカム駆動片の円周部に外接して移動が可能となり、支持アーム11はロックされることなく反時計回りに回動して図4(a)に示す状態に戻る。
以上に示すように、支持アーム11及びリール12は、簡単な操作によって稼動位置Aから交換位置Cまで移動させてこの位置に保持することが可能であり、その後、簡単な操作によって交換位置Cから稼動位置Aまで戻すことが可能である。また交換位置Cに保持された状態において、リール12から引き出された部品供給テープ30はほぼ直線状に部品供給装置1の搬送路14に導かれることから、テープの逆そりが生ずることなく、テープつなぎ作業が容易である。なお、リール12を一旦引上げ位置Bまで持ち上げた際、部品供給テープが僅かに巻取り方向とは逆側に撓むこととなるが、リール12が部品供給装置1から最も離れた位置にあり、また搬送路14の距離も加わることによってこの撓みは逆そり現象が生ずるほどの量には至らない。
また、交換位置Cにあるリール12は、低い稼動位置Aから引き上げられた高さとなり、リール交換及びテープつなぎを行う作業者の手元に接近するため作業にとって好適な位置を提供する。加えて、この交換位置Cでは、図1からも明らかなようにテープつなぎを行う際の障害となるものは何も存在せず、良好で安全な作業環境も提供する。さらに、リール12が後方に引き上げられていることから、先行する部品供給テープの最後端と新たな部品供給テープ最先端とをつなぐ際の距離を十分に稼ぐことができ、実装のために部品供給テープが順次送られる最中であっても余裕をもってテープつなぎ作業を行うことができるメリットも生ずる。
加えて、テープ交換完了後にはリール12が部品供給装置1の下方となる稼動位置Aまで戻されることにより、リール12の後方への突出量を最小限にとどめることができ、この稼動位置Aにおいても機械周辺への良好な作業環境を提供するものとなる。リール12は直径が最大382mmのものまであり、このようにリール12が回転移動して部品供給装置1本体部の下方位置に退避できることは極めて有効である。
図1に示す例では、リール12の稼動位置Aにおいてマグネット付きストッパ13がリール12を拘束する機能を果たしているが、上述したロック機構自身にこの機能を持たせることができる。図5は、この代替のロック機構10aを示している。図において、ロック機構10aのカム駆動片18aには、上述したカムリリース端26、カムロック端27を両縁に含む切り欠き部24がもう一組加えられ、追加された一組は元のものに対して反転した形状に形成される。
以上のように構成されたロック機構10aの動作は、先に説明したロック機構10と同様であり、リール12を交換位置Cに位置決めする際には支持アーム11を一旦引上げ位置Bまで引き上げた後に下方へ戻すことによってロックが可能である。また、リール12を稼動位置Aに位置決めする際には、これとは逆に下降させた支持アーム11を一旦下方奧側へ押し込んだ後にこれを反対方向へ戻すことによってロックが可能である。このとき、揺動カム17とカム駆動片18aとは、図4(a)〜(f)に示すものと対称の位置関係で協働してロック機能を果たす。
この代替のロック機構10aを用いてリール12を稼動位置Aでロックするには、支持アーム11とリール12による荷重がロック機構10aに対して図5の時計回りに負荷されるよう(すなわち、荷重点がロック機構10aの中心よりも図の右側となるよう)配置する必要がある。この状態は、例えば図1に示す支持アーム11をくの字状に形成するなどによって容易に得ることができる。
このロック機構10aを用いることにより、先の態様で説明したロック機構10と同一の部品点数でリール12の稼動位置Aと交換位置Cの双方でロック機能を提供することが可能となり、ストッパ13が廃止可能となって部品供給装置1をより簡単な構成とすることができる。
なお、これまで述べてきた各実施例では、ロック機構10、10aを支持アーム11の回転中心に設けるものとしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、支持アーム11の回転軸とは別に、リール取付け部3にスプリングで付勢された傾斜爪などを儲け、支持アーム11を引き上げる際には支持アーム11の側面でこの傾斜爪を押し込んで通過し、その後伸張した傾斜爪が下降しようとする支持アーム11をロックする機構などを利用することができる。支持アーム11を稼動位置Aへ戻す際には、作業者が傾斜爪を押し込むことによりロックを解除することができる。
本発明は、以上述べた各特性を有する部品供給装置のほか、当該部品供給装置を装着して部品供給を行う部品実装装置をも包含している。部品実装装置の構成と動作は、背景技術で説明したものと同様であるが、他の形式の部品実装装置、例えば多数のノズルを装着した実装ヘッドを回転させて部品吸着から実装までを行うインデックス式の部品実装装置などであってもよい。
本発明はさらに、以上述べたようにリールを揺動可能に支持して部品実装装置に部品を供給する部品供給方法をも包含している。すなわち、本発明にかかる部品供給方法は、部品供給テープの引き出し方向に対して略鉛直方向下方となる部品を供給するための第1の位置と、前記部品供給テープの引き出し方向に対して略延長線上となるリールを交換するための第2の位置との間で、前記リールを揺動可能に支持することを特徴としている。
本発明は、回路基板に部品を実装する部品実装の産業分野において広く利用が可能である。
本発明の実施の形態にかかる部品実装装置を示す側面図である。 図1に示す部品実装装置のリール取付け部に設けられたロック機構の要部を示す部分拡大側面図である。 図2に示すロック機構の断面図である。 図2に示すロック機構の動作を示す説明図である。 図2に示すロック機構の代替案を示す部分拡大側面図である。 従来技術による部品供給装置を示す斜視図である。 部品供給テープを巻回したリールを示す斜視図である。 部品供給装置を装着した部品実装装置を示す斜視図である。 従来技術によるリール回転移動機構を備えた部品供給装置を示す側面図である。
符号の説明
1.部品供給装置、 2.本体部、 3.リール取付け部、 4.テープ搬送駆動部、 5.カバーテープ回収部、 7.支持ピン、 8.駆動ホイール、 9.シャッタ、 10.ロック機構、 11.支持アーム、 12.リール、 13.ストッパ、 14.テープ搬送路、 15.主要面、 16.カムピン、 17.揺動カム、 18.カム駆動片、 19.固定板、 21.ボス部、 22.ボルト、 23.凹部、 24.切り欠き部、 26.カムリリース端、 27.カムロック端、 30.部品供給テープ、 31.ベーステープ、 32.カバーテープ、 33.エンボス部、 40.部品、 50.部品実装装置、 51.実装ヘッド、 52.吸着ノズル、 53.回路基板、 56.ピン、 57.回動体、 59.上縁部、 61.ローラ、 62.テープ搬送路、 63.矢印、
A.稼動位置、 B.引上げ位置、 C.交換位置。

Claims (7)

  1. 部品実装装置に装着可能に構成された本体部と、前記本体部に固定、又は一体に形成されて部品供給テープを巻回したリールが取付け可能なリール取付け部と、前記部品供給テープを引き出して部品実装装置に向けて搬送する搬送機構とを備えた部品供給装置において、
    前記リール取付け部が、前記リールを支持して少なくとも部品供給を行う稼動位置と当該稼動位置から引き上げられたリール交換を行う交換位置との間で回動可能な支持アームと、前記支持アームを前記交換位置でロックして保持するロック機構とを備え
    前記ロック機構がさらに、前記支持アームの回転軸を形成していることを特徴とする部品供給装置。
  2. 前記交換位置は、前記部品供給テープのリールからの巻き出し位置が当該部品供給装置に設けられたテープ搬送路の主要面のほぼ延長線上、または前記延長線より下方となる位置であることを特徴とする、請求項1に記載の部品供給装置。
  3. 前記ロック機構は、前記稼動位置にある前記支持アームを一旦前記交換位置よりも高く引き上げた後、これを下方へ戻すことにより当該支持アームを自動的にロックする機構であることを特徴とする、請求項1に記載の部品供給装置。
  4. 前記ロック機構は、前記支持アームに回転可能に取付けられた概略矩形状の揺動カムと、前記リール取付け部に固定されて前記揺動カムとの係合及び前記揺動カムの回転駆動が可能なカム駆動片とから構成され、
    前記揺動カムは、凹部を備えた一組の対辺と、ほぼ直線状の他の一組の対辺とから構成され、
    前記カム駆動片は、前記揺動カムのほぼ直線状の対辺のいずれか一方に接する円周部と、前記揺動カムの凹部に係合可能に形成されたカムリリース端及びカムロック端を両縁に備えた切り欠き部とを備え、
    前記支持アームを一旦引き上げた際に前記カムリリース端が前記揺動カムのいずれか一方の凹部に接して前記揺動カムを回転させた後に当該凹部に嵌まって前記支持アームの更なる引き上げ回転を阻止し、その後、前記支持アームを下方へ戻した際に前記カムロック端が前記揺動カムの他方の凹部に接して前記揺動カムを回転させた後に当該凹部に嵌まって前記支持アームをロックするよう構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の部品供給装置。
  5. 前記ロック機構が、前記ロック状態にある支持アームを一旦引き上げた際に前記カムリリース端が前記揺動カムのいずれか一方の直線状の辺に接して前記揺動カムを回転させた後に当該辺に当接して前記支持アームの更なる引き上げ回転を阻止し、その後、前記支持アームを下方へ戻した際に前記カムロック端が前記揺動カムの他方の直線状の辺に接して前記揺動カムを回転させ、当該他方の直線状の辺を前記カム駆動片の円周部に外接させることにより前記ロック状態を解除するよう構成されていることを特徴とする、請求項4に記載の部品供給装置。
  6. 前記カム駆動片がさらにもう一組のカムリリース端とカムロック端とを両縁に備える切り欠き部を有し、前記ロック機構が、前記支持アームを前記稼動位置においてもロック可能に構成されていることを特徴とする、請求項4又は請求項5に記載の部品供給装置。
  7. 部品供給部と、前記部品供給部から部品を取り出して搬送の後実装する実装ヘッド部と、回路基板を導入して位置決め保持する基板保持部とを備え、前記部品供給部から供給された部品を順次回路基板の所定位置に実装する部品実装装置において、
    請求項1から請求項6のいずれか一に記載された部品供給装置が前記部品供給部に装着されていることを特徴とする部品実装装置。
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