JP4359399B2 - 養殖水浄化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、海水、淡水等の養殖水を浄化するための養殖水浄化装置に関する。更に詳しくは、魚、貝等を養殖するときに必要な海水、淡水等の養殖水を浄化するための養殖水浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、資源の枯渇からヒラメ、河豚等の高級魚と言われている魚も養殖技術の発達により養殖が増えつつある。これらの養殖は、筏等による海面養殖もなされているが、餌、魚の排泄物等による海の汚染、台風による筏の破壊等の被害、海上のため魚への給餌が困難性である等の問題から、陸上に養殖タンクを設置してこの中で養殖を行う方法も増加している。
【0003】
この陸上養殖も海から海水を常時養殖タンクに汲み上げて、養殖タンク内を循環させた後古い海水をそのまま海に廃棄する方式、いわゆる掛け流し方式が採用されている。しかしながら、養殖タンク内の古い海水と汲み上げられた新しい海水を満遍なく均一に入れ替えることは困難であり、かつ仮にできるとしても大容量のポンプが必要であり、結果としてエネルギーの使用量が大きく養殖コストの増大を招く。従って、この新しい海水の汲み上げは、可能な限り少量が望ましい。
【0004】
また、大量に海水を使用するので陸上養殖装置の設置場所は、事実上汚染のない海水を大量にポンプアップできる離島、外洋に面した臨海地帯等の立地条件の良い地域に限定される。虹鱒、岩魚等の淡水で育つ淡水魚の養殖も同様の問題を抱えている。こうした背景から大量の海水を供給しない限り、掛け流し方式の養殖装置でも魚の排泄物等が養殖タンクの底等に沈殿、又は浮遊して養殖タンク内の海水が汚染されることは免れない。即ち、養殖タンク内の海水が満遍なく循環して入れ替えされているとは限らない。
【0005】
養殖タンクの海水には、魚の排泄物以外も寄生虫、アンモニア、炭酸ガス等を含み、これらが魚の生育を阻害するので可能な限りこれを駆除、又は取り除く必要がある。こうした中で、本出願人は、キャビテーションを発生させてこれらを分解する方法と装置を提案した(特開平11−319819号公報、特開2000−563号公報)。
【0006】
提案したキャビテーション発生装置をこうした養殖タンクの浄化に使用すると、有効に作用して寄生虫、寄生虫卵、大腸菌等を破壊し、炭酸ガス、アンモニア等も除去できた。しかしながら、これを掛け流し方式の養殖装置に適用することは必ずしも最適ではない。特に、掛け流し方式の養殖タンクでは、水質の浄化もさることながら溶存酸素量を一定以上とすることが望まれる。
【0007】
なぜならば、海水内の溶存酸素量は、海水温、季節、潮流等により変化して一定ではない。場合によっては、赤潮等が発生した海水を汲み上げざるをえないこともある。これらの海水を掛け流し方式の養殖タンクに流すと、酸素不足で養殖魚が死ぬことがある。このために空気や酸素を水底に配置した小穴等から吐出させて溶存酸素量を増加させている。しかしながら、この方法だけでは、酸素が海水に溶けにくくあまり効果が上がらない。そこで、水中ポンプの吸い込み側から空気、酸素を入れて水中ポンプの羽根で水と攪拌して微細気泡にし水中に噴射する方法が採用されている。
【0008】
しかしながら、この方法だとポンプの吸い込み側から空気を吸入するために、ポンプが吸い込み不良を起こしたのと同一現象となり、ポンプのシールや羽根が破損することがしばしば発生していた。このために、ポンプ部品の交換、補修を頻繁に行わねばならない。以上のようなことは、淡水魚の養殖でも同様の問題を抱えている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述のような技術背景のもとになされたものであり、下記目的を達成する。
本発明の目的は、海水、淡水等の養殖水の溶存酸素量を増加させることができる養殖水浄化装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、海水、淡水等の養殖水内の有機物等の汚染物質を泡沫により分離・除去できる養殖水浄化装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために以下の手段を採用する。
本発明1の養殖水浄化装置は、
養殖水を加圧して鉛直方向下方に噴射するためのノズル(83)と、
前記ノズル(83)に配置され空気を吸入するための空気供給管(82)と、
前記ノズル(83)に加圧された前記養殖水を供給するための加圧ポンプ(15,55)と、
前記噴射と共に空気を吸引して区画された空間を備え、前記養殖水と前記空気を攪拌、及び混合するための噴流を形成するための噴流発生室(85)と、
前記噴流発生室(85)から前記攪拌、及び混合された前記養殖水と前記空気を排出するための吐出口(84)と
からなる養殖水浄化装置において、
前記噴流発生室(85)の内部空間Vは、3次元の箱状の空間で扁平の長方体の対向する辺を円筒状の凹面とし、
前記噴流発生室(85)の内部空間Vは、空間の概ねの水平方向の厚さHで、幅をW、鉛直(垂直)方向の長さをLとし、前記ノズル(11)の開口の有効直径をD1とすると、D1<H、W/H>4、且つ、H<L、の関係にあり、
前記ノズル(83)と同軸に前記空気供給管(82)が配置されていることを特徴とする。
【0011】
本発明2の養殖水浄化装置は、
養殖水を加圧して鉛直方向下方に噴射するためのノズル(93)と、
前記ノズル(93)に配置され空気を吸入するための空気供給管(92)と、
前記ノズル(93)に加圧された前記養殖水を供給するための加圧ポンプ(15,55)と、
前記噴射と共に空気を吸引して区画された空間を備え、前記養殖水と前記空気を攪拌、及び混合するための噴流を形成するための噴流発生室(95)と、
前記噴流発生室(95)から前記攪拌、及び混合された前記養殖水と前記空気を排出するための吐出口(94)と
からなる養殖水浄化装置において、
前記噴流発生室(95)の内部空間Vは、3次元の箱状の空間で扁平の長方体の対向する辺を円筒状の凸面とし、
前記噴流発生室(95)の内部空間Vは、空間の概ねの水平方向の厚さHで、幅をW、鉛直(垂直)方向の長さをLとし、前記ノズル(93)の開口の有効直径をD1とすると、D1<H、W/H>4、且つ、H<L、の関係にあり、
前記ノズル(93)と同軸に前記空気供給管(92)が配置されていることを特徴とする。
【0012】
本発明3の養殖水浄化装置は、本発明1又は2において、
前記吐出口(84,94)に連通した吐出管(13)の外周を覆うように隙間を置いて配置され、一端から前記養殖水を吸い込み他端から前記攪拌、及び混合された前記養殖水と前記空気とを同時に吸引により排出するための外周管(20)とからなることを特徴とする。
【0013】
本発明でいう養殖水は、魚貝類を人工的に育てるための海水、淡水のみを意味しない。海水、湖水の浄化のために空気、又は酸素を吹き込み微生物の活動を活発化させるものであっても良いので、本発明では自然の海水、湖水、河川水を含むものを養殖水と定義する。
【0014】
前記噴流は、前記養殖水が前記空間の壁面に付着する壁付着現象であるコアンダ効果を伴うものである。前記噴流が噴射されると前記噴流の周辺に前記コアンダ効果により低圧うずである付着うずが発生し、前記噴流には付着噴流が発生する。前記付着うず、及び前記付着噴流により、前記養殖水と前記気体とを均一に前記攪拌・混合する。前記養殖水の液面に発生した泡沫を前記養殖タンクから排出すると前記養殖タンク内の前記養殖水は浄化される。
【0015】
前記養殖水は、養殖タンク内の養殖水のみを意味しない。海水面又は湖面に配置された筏で区画される養殖水であっても良い。この場合、前記養殖水の液面に発生した泡沫を前記筏で区画された区域外に排出する。
【0019】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態1を図面に従って説明する。図1は、本発明の養殖水浄化装置を設置した養殖タンクの断面を示す断面図である。図2は、養殖水浄化装置の一部断面を示す断面図である。養殖タンク1は、鋼板、ステンレス板、又はFRP等で作られ上部が開放されたタンクである。養殖タンク1は、これに海水を満たしてヒラメ、フグ等の海魚を養殖するための容器であり、このために養殖するに足りる充分な海水入れる容量を有する。
【0020】
養殖タンク1には、ポンプ2により供給パイプ3を通して海から海水が常時汲み上げて供給されている。このために、養殖タンク1内の海水は常に清浄な海水で満たされている。養殖タンク1の中央部には、排水パイプ4が鉛直方向に配置されている。排水パイプ4の上端は開口しており、この開口位置は養殖タンク1内の海水の水面となる。
【0021】
排水パイプ4の下端は、養殖タンク1の底板5を貫通して開口されている。従って、排水パイプ4は、養殖タンク1の水面を一定高さに保つと同時に、後述する泡沫を排出する機能を備えている。養殖水浄化装置10は、後述するように主な機能としては海水と空気を攪拌、及び混合するために噴流を形成する手段である。養殖水浄化装置10は、海水を噴射する噴射ノズル11、噴射した海水と空気を攪拌、及び混合するために噴流を形成する噴流発生函9、海水を加圧するポンプユニット15等からなる(図2参照)。
【0022】
養殖水浄化装置10のシステム全体は、養殖タンク1内の水中に没するように配置されている。ポンプユニット15は海水を加圧し、この加圧された海水は供給管16を介して噴射ノズル11に供給される。ポンプユニット15は、海水を加圧(本例では、0.1Mpa)するポンプとこれを駆動する電動モータ等からなるユニットである。
【0023】
即ち、ポンプユニット15は、養殖タンク1の底から吸込口17を介して海水を吸い込み、これを加圧し噴射ノズル11に供給する機能を備えている。ポンプユニット15から吐出される海水は、制御回路(図示せず)により設定された吐出圧力、流量の範囲内に制御される。噴流発生室12の内部構造については後述する。養殖水浄化装置10は、主な機能は海水中の溶存酸素量を増加させるためのものである。同時に、養殖水浄化装置10は、噴射ノズル11により発生したキャビテーション作用により寄生虫、糞、餌の残滓等を分解する機能も備えている。
【0024】
噴流発生函9は、扁平の長方体状のものであり、長手方向が鉛直になるように配置されている。噴流発生函9の上面には、加圧された海水を下方に噴射する噴射ノズル11が固定されている。噴射ノズル11は、断面が円筒の環状空間である。噴流発生函9の内部には区画された噴流発生室12が形成されている。噴流発生室12の内部空間Vは、3次元の箱状の空間で扁平であり、空間の概ねの水平方向の厚さHで、それの概ねの幅をW、鉛直(垂直)方向の長さをLとし、噴射ノズル11の開口の有効直径をD1とすると、概略するとD1<H、W/H>4、且つH<Lの関係にある。ただし、前記関係に加えてW<Lの関係にあるものが好ましい。
【0025】
噴射ノズル11から噴出された主噴流は、鉛直方向で内部空間Vの概ねの中心線の方向に噴射される。主噴流が噴射されると噴流発生室12の8隅にはコアンダ効果により低圧うずである付着うずが発生し、主噴流には付着噴流が発生する。従って、噴流発生室12には、図2に図示したような主噴流は、2方向の何れに分かれて流れるが、この流れは不安定であるので、他方の流れに切り替わる。即ち、主噴流は不安定であり揺れながら流れが発生することになる。これらの噴流は、海水と気体、海水と薬品等の液体、海水と薬品等の液体、及び気体とを均一に混合、攪拌する機能がある。
【0026】
このコアンダ効果は、前述した寸法条件でなくても良いが、好ましくは前述した寸法条件にすれば図に示すように内部空間Vに噴流が発生し、この噴流は何れかの方向に片寄った流れを示し、交互に揺動する。噴射ノズル11の中心には、空気吸入管18の下端が配置固定されている。空気吸入管18は、噴射ノズル11から吐出される海水の負圧により空気を大気中から引き込むためのものである。従って、噴射ノズル11から噴射される海水と共に、空気吸入管18の下端から空気が吸入されることになる。
【0027】
噴流発生室12の下端には、L字状に曲げられた吐出管13の一端が連結されている。吐出管13は、この上端は鉛直方向に向けて配置され、これに連続して水平方向に曲げて配置されている。吐出管13の先端である吐出口14は、養殖タンク1の底部を含む面と平行な水平方向に向いている。L字状に曲げられた吐出管13の水平部19の外周には、水平部19を覆うようにかつ同軸に隙間を置いて外周管20が水平方向に配置されている。外周管20の前方先端は吐出口21であり、後方端は吸入口22を形成する。外周管20は、養殖タンク1の底部から海水を誘引により吸い込むためのものである。吐出口14から海水が吐出されると、外周管20の吸入口22から海水を吸引する。
【0028】
(作動)
以上のような構造で、噴射ノズル11は、次のような機能がある。噴射ノズル11から噴出された主噴流は、鉛直方向で内部空間Vの概ねの中心線の方向に噴射される。主噴流が噴射されると噴流発生室12の8隅にはコアンダ効果により低圧うずである付着うずが発生し、主噴流には付着噴流が発生する。この付着噴流により、噴流発生室12の扁平の平面で切断した面で捉えると主噴流は概ね1方向に分岐し、かつどちらかの方向に揺れる。但し、図2に示す流れを示す矢印は、ある断面での流れを示すたるに便宜的に図示したものである。
【0029】
この主噴流は空気と共に噴流発生室12に入る。噴流発生室12に入った海水と空気は、コアンダ効果による付着うず、付着噴流等を伴う噴流によりエネルギーは損失するが、両者は均一に混合、及び攪拌される。この海水と空気の混合により海水中の溶存酸素は飛躍的に増加する。同時に、このとき若干のキャビテーションも発生しこの作用により、海水中のアンモニア、硝酸窒素、二酸化炭素、塩素、酸素等を脱気する。
【0030】
更に、海水中の魚の寄生虫、寄生虫の卵、幼虫、大腸菌等を破壊、殺菌、殺虫する作用も認められた。噴流発生室12の内部空間Vに入った空気で海水に溶けきれなかったものは、噴流発生室12から抜けようとするが、海水の噴射による誘引作用により簡単には排出されない。結果として、このバランスした空気量が噴流発生室12に流入し、かつ流入した内部空間Vでの滞留時間が長くなるので、海水中に空気が充分に溶けることになる。
【0031】
従って、海水中の溶存酸素等の空気の成分量は噴流作用で減るどころか増加した。実験によると、海水で溶存酸素が4.61ppmが6.12ppmになった。清水で溶存酸素が5.87ppmが8.27ppmになった。即ち、溶存酸素の増加は、魚の生息条件としては良好であることを意味する。噴流処理された海水は、吐出管13の吐出口14から吐出される。この吐出による負圧で外周管20の吸入口22から海水を吸い込み、噴流処理された気泡と共に混合されて、吐出口21から吐出される。
【0032】
空気を混合し噴流処理された海水は、このとき噴流処理、及び脱気されて出てきた炭酸ガス等の微細気泡を多量の空気吸入管18から吸い込まれた空気と共に養殖タンク1の底部に放出される。このために、前述した海水中のアンモニア、硝酸窒素、二酸化炭素、塩素、酸素等を気体状態で脱気する。しかしながら、同時に大量の空気を吸い込むので、魚の養殖に有用な溶存酸素量は増加し低下することはない。
【0033】
また、空気の混入により上昇した海水を若干冷却する効果もある。この空気を海水に混合することにより、噴流発生室12で脱気された魚に有害な気体を効果的に大気中に放出することができる。結果として、特に炭酸ガスの排出により、海水のPH値が自然の海水に近い数値になった。
【0034】
更に、海水中に自然に含まれている不純物、又はキャビテーションにより破壊された寄生虫、寄生虫卵、大腸菌、魚の排泄物、餌の残滓、魚の皮膚からでる粘着物等の有機物は、泡と共に液面上に浮く。この各種不純物は、泡に付着する、即ち一種の浮遊選鉱のような作用を行う。海水は、元々岩場のように波が激しいときには波の花と呼ばれる泡が発生するむ性質がある。従って、この泡を取り込めば、海水中の各種不純物を分離、除去できることになる。
【0035】
外周管20の吐出口21から吐出された泡は、不純物と共に海水面に泡沫となって浮き、この泡沫は排水パイプ4から養殖タンク1の外部に排出される。この結果、養殖タンク1の海水は浄化される。
【0036】
[実施の形態2]
前記実施の形態1は、養殖タンクに養殖水浄化装置を設置した実施の形態であった。図3は、本発明の養殖水浄化装置を養殖筏に設置したときの筏の断面図である。図4は、図3の平面図である。筏30は、平面で見て概略矩形を成している。筏30は、複数のパイプ31をパイプ継手(図示せず)で連結した構造物である。矩形の筏30の外周の海面には、筏30に浮力を持たせるために内部が発泡スチロールで作られた複数のフロート32が配置固定されている。
【0037】
筏30の中心部は養殖魚が生息するための円筒状の区画である生息部33が配置され、この外周及び底部には魚が逃げないように漁網で区画されている。筏30の上には、水平面状に機械設置のための機械箱34が固定配置されている。機械箱34は、この内部に収納されるポンプが屋内仕様であり雨や海水の飛沫に弱いためにこれをカバーするためのものである。
【0038】
機械箱34の内部には、養殖水浄化装置50が配置されている。養殖水浄化装置50は、筏30内で漁網で囲まれた領域の海水の上下対流を発生させる機能と、海水中の溶存酸素量を増大させるためのものである。養殖水浄化装置50は、海水を噴射する噴射ノズル51、噴射した海水と空気を攪拌、及び混合するために噴流層を形成する噴流発生函52、海水を加圧するポンプユニット55等からなる(図3及び4参照)。ポンプユニット55は、海水を漁網の外部から新鮮な海水を吸引してこれを加圧するためのものである。この加圧された海水は供給管56を介して噴射ノズル51に供給される。ポンプユニット55は、海水を加圧(本例では、0.1Mpa)するポンプとこれを駆動する電動モータ等からなるユニットである。
【0039】
即ち、ポンプユニット55は、海水中に没するように配管された吸込管57から海水を吸い込み、これを加圧し噴射ノズル51に供給する機能を備えている。ポンプユニット55から吐出される海水は、制御回路(図示せず)により設定された吐出圧力、流量の範囲内に制御される。噴流発生函52の上部に配置された空気吸入管58は、噴射ノズル51から吐出される海水の負圧により空中の空気を引き込むためのものである。従って、噴射ノズル51から噴射される海水と共に、空気吸入管58の下端から酸素が吸入されることになる。噴射ノズル51、及び噴流発生函52の内部構造については前述した実施の形態1同一であり、その説明は省略する。
【0040】
噴流発生函52の下端には、筏30の底部まで延長された吐出管63の一端が連結されている。吐出管63は、鉛直方向に向けて下方に延び、更にこれが延長されて水平方向に延びた水平部64とを有している。水平部64の延長の先端は、L字状に曲げられた鉛直の吐出口65が形成されている。吐出口65は、筏30の概ね養殖魚の生息部33の下部で中心位置に配置されている。
【0041】
(作動)
以上のような構造で、前述した実施の形態1と同様の機能で噴流発生函52で噴流処理され空気、特にこの成分中の酸素を充分に含んだ海水は、吐出管63を流れて吐出口65から吐出される。空気を混合し噴流処理された海水は、このとき噴流処理、及び脱気されて出てきた炭酸ガス等の微細気泡を多量の空気吸入管58から吸い込まれた空気と共に筏30の底部に放出される。このために、魚の養殖に有用な溶存酸素量が増加する。吐出口65から吐出された泡は、海水中の不純物と共に海水面に泡沫となって浮き、この泡沫は海面を漂って拡散され最終的には好気性微生物、紫外線等により分解される。
【0042】
更に、泡沫の上昇に伴って海水も上昇するので、筏30内の海水は上下の対流が発生する。筏30の外周は、魚網で囲まれているので上昇した筏30内の海水は、筏30内の上下の対流も発生させるが、外周に拡散させる。このために筏30の海底から酸素の少なく有機物を含んだ海水を上昇させて対流を発生させることになる。この結果、海底に堆積した有機物により酸欠状態の海水にも酸素を吹き込むので、海底に好気性微生物の繁殖を促し、有機物を窒素、炭酸ガス等に分解する。
【0043】
(その他の噴流発生室)
前述した噴流発生函9,52は、扁平の長方体状のものであり、長手方向が鉛直になるように配置されているものであった。しかしながら、噴流発生函9,52は、前述した機能から理解されるように扁平の長方体状に区画された空間が形成されたものであれば、他の形状であっても良い、
図5は、他の実施の形態の噴流発生函70を示すものである。図5に示す噴流発生函70の筐体71は、十字状に形成されたものである。筐体71の上端中心には、空気吸入管72から空気を吸引し、かつ養殖水を噴射する噴射ノズル73が配置されている。筐体71の下端中心には、空気と養殖水を混合させたものを吐出させる吐出管74が配置されている。
【0044】
この噴流発生函70は、第1噴流発生室75と、この縦方向を中心線として90度間隔で直交する第2噴流発生室76、第3噴流発生室77、及び第4噴流発生室78の4室とからなる。第1噴流発生室75及び第3噴流発生室77、並びに第2噴流発生室76及び第4噴流発生室78の各一対で前述した実施の形態1の噴流発生室12(図2参照)と同様の機能を果たす。
【0045】
主噴流は、コアンダ効果により4方向の何れの方向に選択的に流れるが、この流れは不安定であるので、異なる1方向、又は同時に異なる複数の他の方向の流れに切り替わる。即ち、主噴流は複雑に揺れながら流れが発生することになる。これらの噴流発生室の形状、機能は、前述した噴流発生室12と基本的には同一であり、その説明は省略する。
【0046】
図6は、他の実施の形態の噴流発生函80を示すものである。図6に示す噴流発生函80の筐体81は、扁平の長方体の対向する辺を円筒状の凹面としたものである。筐体81の上端中心には、空気吸入管82から空気を吸引し、かつ空気と養殖水を噴射する噴射ノズル83が配置されている。
【0047】
筐体81の下端中心には、空気と養殖水を混合させたものを吐出させる吐出管84が配置されている。この噴流発生函80内の噴流発生室85は外形と類似した形状の空間である。噴流発生室85の形状、機能は、前述した噴流発生室12と実質的に同一であり、その説明は省略する。
【0048】
図7は、他の実施の形態の噴流発生函90を示すものである。図7に示す噴流発生函90の筐体91は、扁平の長方体の対向する辺を円筒状の凸面としたものである。筐体91の上端中心には、空気吸入管92から空気を吸引し、かつ空気と養殖水を噴射する噴射ノズル93が配置されている。筐体91の下端中心には、空気と養殖水を混合させたものを吐出させる吐出管94が配置されている。この噴流発生函90内の噴流発生室95は外形と類似した形状の空間である。噴流発生室95の凸面の形状を除いて、形状、機能は、前述した噴流発生室12と実質的に同一であり、その説明は省略する。
【0049】
図8は、他の実施の形態の噴流発生函100を示すものである。図8に示す噴流発生函100の筐体101の外形は、円筒形である。筐体101の上端中心には、空気吸入管102から空気を吸引し、かつ空気と養殖水を噴射する噴射ノズル103が配置されている。筐体101の下端中心には、空気と養殖水を混合させたものを吐出させる吐出管104が配置されている。
【0050】
この噴流発生函100は、第1噴流発生室105と、この縦方向の中心線で45度の角度間隔で直交する第2噴流発生室106、第3噴流発生室107、第4噴流発生室108、第5噴流発生室109、第6噴流発生室110、第7噴流発生室111、第8噴流発生室112の8室とからなる。主噴流は、コアンダ効果により8方向の何れに、又は同時に複数の方向に流れるが、この流れは不安定であるので、他方の何れかの流れに切り替わる。
【0051】
即ち、主噴流は複雑に揺れながら流れが発生することになる。これらの噴流発生室の機能は、前述した噴流発生室12と実質的には同一であり、その説明は省略する。だだし、噴流発生函の形状は、前述したものと寸法比が異なる。
【0052】
(その他の実施の形態)
前記実施の形態1及びでは、空気吸入管18から空気を吸入するものであったが、酸素を吸入するものであっても良い。酸素を供給するための酸素濃縮機は、空気中から酸素のみを抽出して取り出すためのものであり、その構造、機能は公知でありその説明は省略する。また、前記実施の形態1及び2は、海水の養殖装置であったが、淡水による淡水魚の養殖装置であっても同様に適用できる。
【0053】
前記実施の形態1及び2でいう養殖水は、魚貝類を人工的に養殖するためのものであったが、海水、湖水、河川水の浄化のために空気、又は酸素を吹き込み微生物の活動を活発化させるものであっても良い。従って、本発明でいう養殖水は、魚貝類を人工的に育てるための海水、淡水みを意味しない。
【0054】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明の養殖水浄化装置は、簡単な装置で海水、淡水等の養殖水の溶存酸素量を増加させることができた。このために、好気性微生物の活動を活発化させて水質を浄化し、また魚貝類の養殖にも好影響を与えることができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の養殖水浄化装置を設置した養殖タンクの断面を示す断面図である。
【図2】図2は、本発明の養殖水浄化装置の断面を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明の養殖水浄化装置を養殖筏に設置したときの筏の断面図である。
【図4】図4は、図3の平面図である。
【図5】図5は、他の実施の形態の噴流発生函を示すものである。
【図6】図6は、他の実施の形態の噴流発生函を示すものである。
【図7】図7は、他の実施の形態の噴流発生函を示すものである。
【図8】図8(a),(b),(c)は、他の実施の形態の噴流発生函を示すものであり、図8(a)は外観図、図8(b)は図8(a)のb−b線で切断した切断図、図8(c)は図8(a)のc−c線で切断した切断図である。
【符号の説明】
1…養殖タンク
4…排水パイプ
9,52,70,80,90,100…噴流発生函
10,50…養殖水浄化装置
11,51…噴射ノズル
12,52…噴流発生室
15,55…ポンプユニット
13…吐出管
18,58…空気吸入管
20…外周管
30…筏
75,105…第1噴流発生室
76,106…第2噴流発生室
77,107…第3噴流発生室
78,108…第4噴流発生室
109…第5噴流発生室
110…第6噴流発生室
111…第7噴流発生室
112…第8噴流発生室
Claims (3)
- 養殖水を加圧して鉛直方向下方に噴射するためのノズル(83)と、
前記ノズル(83)に配置され空気を吸入するための空気供給管(82)と、
前記ノズル(83)に加圧された前記養殖水を供給するための加圧ポンプ(15,55)と、
前記噴射と共に空気を吸引して区画された空間を備え、前記養殖水と前記空気を攪拌、及び混合するための噴流を形成するための噴流発生室(85)と、
前記噴流発生室(85)から前記攪拌、及び混合された前記養殖水と前記空気を排出するための吐出口(84)と
からなる養殖水浄化装置において、
前記噴流発生室(85)の内部空間Vは、3次元の箱状の空間で扁平の長方体の対向する辺を円筒状の凹面とし、
前記噴流発生室(85)の内部空間Vは、空間の概ねの水平方向の厚さHで、幅をW、鉛直(垂直)方向の長さをLとし、前記ノズル(11)の開口の有効直径をD1とすると、D1<H、W/H>4、且つ、H<L、の関係にあり、
前記ノズル(83)と同軸に前記空気供給管(82)が配置されていることを特徴とする養殖水浄化装置。 - 養殖水を加圧して鉛直方向下方に噴射するためのノズル(93)と、
前記ノズル(93)に配置され空気を吸入するための空気供給管(92)と、
前記ノズル(93)に加圧された前記養殖水を供給するための加圧ポンプ(15,55)と、
前記噴射と共に空気を吸引して区画された空間を備え、前記養殖水と前記空気を攪拌、及び混合するための噴流を形成するための噴流発生室(95)と、
前記噴流発生室(95)から前記攪拌、及び混合された前記養殖水と前記空気を排出するための吐出口(94)と
からなる養殖水浄化装置において、
前記噴流発生室(95)の内部空間Vは、3次元の箱状の空間で扁平の長方体の対向する辺を円筒状の凸面とし、
前記噴流発生室(95)の内部空間Vは、空間の概ねの水平方向の厚さHで、幅をW、鉛直(垂直)方向の長さをLとし、前記ノズル(93)の開口の有効直径をD1とすると、D1<H、W/H>4、且つ、H<L、の関係にあり、
前記ノズル(93)と同軸に前記空気供給管(92)が配置されていることを特徴とする養殖水浄化装置。 - 請求項1又は2に記載の養殖水浄化装置において、
前記吐出口(84,94)に連通した吐出管(13)の外周を覆うように隙間を置いて配置され、一端から前記養殖水を吸い込み他端から前記攪拌、及び混合された前記養殖水と前記空気とを同時に吸引により排出するための外周管(20)とからなることを特徴とする養殖水浄化装置。
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