JP4359056B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技盤に遊技部材を配置するとともに、その遊技部材より前方側に、後方に位置する遊技部材を透視可能な透過型画像表示装置を設けた弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の弾球遊技機において、遊技盤上の遊技領域を含む領域には、各種の遊技部材が取り付けられている。遊技部材としては、例えば、種々の入賞口、遊技球の方向を制御する風車、弾球遊技機を装飾するための装飾部材、及び図柄の変動表示及び停止表示を行うことで遊技を進行させる図柄変動表示装置等が挙げられる。
【0003】
弾球遊技機では、遊技盤が遊技者に対して与えるイメージが大切であることから、弾球遊技機のキャッチアイ効果を高める上で、遊技部材の装飾技術は、極めて重要な要素となる。
そこで従来では、例えば遊技部材の1つである風車において、1つの風車で多数のバリエーション風車を構成するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、上記特許文献1の段落番号「0007」において、遊技盤に固設される支持台に対して回動可能に支持される羽根車が表裏いずれの姿勢でも取付可能に構成した点が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−224319号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の従来の技術では、以下の問題がある。
第1に、羽根車の表裏を変更する場合には、遊技者が遊技を行っていないとき(例えば弾球遊技機の設置店の閉店時等)に行わなければならないという問題がある。すなわち、羽根車の表裏を変更するには、弾球遊技機前面に設けられたガラス扉を開放して行わなければならないからである。
【0006】
また第2に、その羽根車自体では、表裏を変更できるにとどまり、さらにそれ以上のバリエーションの変更を行う場合には、新たな羽根車を別途準備しておく等の必要があるという問題がある。
【0007】
さらにまた第3に、上記のようなバリエーションの変更は、風車には適しているものの、その他の遊技部材、例えば図柄変動表示装置を囲むように設けられた比較的大型の中央装飾部材(「エスカッション」と称される)のような場合には、バリエーションの変更が容易にはできないという問題がある。
【0008】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、弾球遊技機の遊技盤上に取り付けられた遊技部材のバリエーションを、新たな部材に交換等することなく、遊技者が遊技中であっても変更できるようにし、さらに、遊技部材の大きさや形状等にとらわれることなく、どのような遊技部材であってもバリエーションを容易に変更できるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
(請求項1)
請求項1の発明は、遊技領域を形成した遊技盤を備え、前記遊技領域内を含む前記遊技盤の前面に複数の遊技部材を配置し、発射した遊技球を前記遊技領域内に送るとともに、前記遊技領域内で遊技球が流下するようにした弾球遊技機において、前記遊技部材より前方側であって少なくとも前記遊技領域を覆う範囲に設けられ、後方に位置する前記遊技部材を透視可能な透過型画像表示装置と、前記透過型画像表示装置により前記遊技部材の意匠用画像を表示するように制御する画像表示制御手段と備え、前記画像表示制御手段は、前方側から見て、少なくとも1つの前記遊技部材の前面の少なくとも一部の領域に、前記透過型画像表示装置により表示した意匠用画像を重ね合わせることで、当該遊技部材の意匠を当該意匠用画像を含めて形成するように制御することを特徴とする。
【0010】
請求項1の発明においては、遊技部材より前方側であって遊技領域を覆う範囲には、透過型画像表示装置が設けられている。そして、遊技部材の前面の少なくとも一部の領域に透過型画像表示装置による意匠用画像が重ね合わせられることで、当該遊技部材の意匠が当該意匠用画像を含めて形成される。
したがって、遊技部材には予め意匠を施しておくことなく、遊技部材の意匠を意匠用画像を含めて形成することができる。これにより、遊技部材の製造コストの削減を図ることができる。
【0011】
また、遊技部材を交換すること等なく、画像表示によって意匠用画像を種々変更することが可能となる。また、遊技中であっても、その変更が可能となる。さらにまた、遊技部材の大きさや形状等にとらわれず、遊技部材の意匠を変更することが可能となる。これにより、1つの弾球遊技機に対し、各種の遊技部材の意匠の組合せにより、多数の種類のバリエーションを設けることが可能となり、遊技者に対しては、常に新鮮な視覚効果を与えることが可能となる。
【0012】
(請求項2)
請求項2の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、前記遊技部材の1つは、遊技球の通過又は入賞を検知する遊技球検知センサを含む遊技部材であり、前記画像表示制御手段は、前記遊技球検知センサを含む遊技部材の意匠用画像を表示するように制御することを特徴とする。
【0013】
(請求項3)
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機において、前記遊技部材の1つは、図柄の変動表示及び停止表示を行う図柄変動表示装置であり、前記遊技部材の他の1つは、前記図柄変動表示装置の外周を装飾する装飾部材であり、前記画像表示制御手段は、前記装飾部材の意匠用画像を表示するように制御することを特徴とする。
【0014】
(請求項4)
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、前記遊技部材の1つは、通常遊技に比べて遊技球の入賞を容易にする特別遊技において開放又は拡大される特別入賞口であり、前記画像表示制御手段は、前記特別入賞口の意匠用画像を表示するように制御することを特徴とする。
【0015】
請求項2、請求項3又は請求項4の発明においては、それぞれ、遊技球検知センサを含む遊技部材、図柄変動表示装置の外周を装飾する装飾部材、又は特別入賞口の意匠用画像を、透過型画像表示装置によって表示することができる。
【0016】
(請求項5)
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、前記透過型画像表示装置により、遊技に関する情報を、文字、図形若しくは記号又はこれらの結合を用いて画像表示するように制御する遊技情報表示手段を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項5の発明においては、遊技部材の意匠用画像を表示するための透過型画像表示装置を用いて、遊技に関する情報を併せて表示することができる。
したがって、遊技に関する情報を画像表示するための手段を別個独立して設けることなく、透過型画像表示装置を利用して画像表示することができる。
【0018】
(請求項6)
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、前記遊技部材の1つは、少なくとも、第1態様と、この第1態様と異なる形態をなす第2態様とに変化可能な可動遊技部材であり、前記画像表示制御手段は、前記可動遊技部材の前記第1態様と前記第2態様とで異なる意匠用画像を表示するように制御することを特徴とする。
【0019】
請求項6の発明においては、遊技部材として、第1態様と第2態様とに形態が変化可能な可動遊技部材が設けられており、この可動遊技部材の意匠用画像を表示する場合に、第1態様と第2態様とで異なる意匠用画像が表示される。
したがって、可動遊技部材の意匠用画像を、形態によって変化させることができる。また、可動遊技部材の形態の変化をより分かり易く遊技者に報知することができる。
(請求項7)
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、少なくとも1つの前記遊技部材の前面の少なくとも一部の領域に、意匠が施されていない領域を形成し、その領域に前記透過型画像表示装置により表示した意匠用画像を重ね合わせることを特徴とする。
(請求項8)
請求項8の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、少なくとも1つの前記遊技部材の前面の少なくとも一部の領域に、無模様かつ一色の領域を形成し、その領域に前記透過型画像表示装置により表示した意匠用画像を重ね合わせることを特徴とする。
(請求項9)
請求項9の発明は、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、前記透過型画像表示装置の略全領域が意匠用画像の表示領域に設定されていることを特徴とする。
請求項9の発明においては、意匠用画像の表示領域の配線を目立たなくすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
(弾球遊技機)
図1は、本実施形態における弾球遊技機1を示す正面図である。また、図2は、図1の弾球遊技機1の遊技領域8をより詳細に示す正面図である。
図1において、弾球遊技機1は、遊技盤2と、遊技盤2を支持する枠体3とを備える。また、弾球遊技機1の前面側において、遊技盤2の前面領域を含む部分には、図1中、左外縁を支点として回動可能な扉40が取り付けられている。
【0021】
さらにまた、遊技盤2には、円弧状に形成されたガイドレール7によって囲まれた遊技領域8が設けられている。また、遊技盤2の下側には、上受け皿4が設けられ、さらに上受け皿4の下方には下受け皿5が設けられている。
上受け皿4は、貸し出された遊技球や払い出された賞球を貯留しておくとともに、遊技領域8内に発射するための遊技球を、弾球遊技機1内部に設けられた発射装置(図示せず)に供給するためのものである。上受け皿4に遊技球が所定量満たされているときは、遊技球や賞球は、下受け皿5に送られる。
【0022】
下受け皿5の右側部分には、発射装置のハンドル6が設けられている。遊技者は、このハンドル6を回転操作することで発射装置から遊技球を発射させる。発射装置により発射された遊技球は、ガイドレール7内をガイドレール7に沿って遊技領域8内に送られる。そして、遊技領域8内に放たれた遊技球は、図示しない釘や各種の部材に衝突しつつ、遊技領域8内を流下する。
【0023】
(遊技部材)
図1及び図2において、遊技領域8内には、以下に説明する各種の遊技部材が設けられている。
先ず、遊技部材の1つである入賞口として、図柄始動入賞口11及び特別入賞口12が設けられている。
ここで、球の入賞に基づいて賞球を払い出す入賞口として、可変入賞口と、一般入賞口とが挙げられる。
「可変入賞口」とは、所定の条件を満たしたときに、入口が開放又は拡大する入賞口である。
これに対し、「一般入賞口」とは、入口が開放又は拡大等せず、入口の大きさが固定的な入賞口である。
そして本実施形態では、可変入賞口として、図柄始動入賞口11及び特別入賞口12が設けられている。なお、本実施形態では、一般入賞口の図示及び説明については割愛する。
【0024】
(図柄始動入賞口)
図柄始動入賞口11は、遊技球の入賞があるごとに、遊技者に対し、所定個数の賞球を払い出すとともに、図柄変動表示装置31に表示される図柄の変動表示を開始するための入賞口である。
図柄始動入賞口11への遊技球の入賞により、弾球遊技機1内部では抽選手段52(後述)による当選/非当選の抽選等を行い、その抽選結果に基づいて、停止表示すべき図柄を決定するとともに、決定した図柄を図柄変動表示装置31に停止表示する。
【0025】
図柄始動入賞口11に遊技球が入賞したときに、図柄変動表示装置31が図柄の変動表示中、あるいは後述する特別遊技中であるときには、図柄の変動表示を直ちに開始せずに、その情報を記憶し、保留しておくように制御する。そして、図柄変動表示装置31の図柄の変動が開始可能となったとき、保留球が記憶されていれば、その保留球に基づく図柄の変動表示が開始される。
なお、本実施形態では、図柄始動入賞口11に遊技球が入賞したときに、その情報を記憶し、保留しておくように制御する点についての詳細な説明を割愛する。
【0026】
(特別入賞口)
特別入賞口12は、通常遊技中には開放されず、特別遊技中にのみ開放される、比較的大型の入賞口である。開放時に遊技球が入賞するごとに、所定個数の賞球を払い出すように形成されている。
図柄変動表示装置31により停止表示された図柄が例えば「777」のような特別図柄である場合には、特別遊技に移行する。そして、この特別遊技に移行すると、特別入賞口12が所定の条件で開放される。
【0027】
(図柄変動表示装置)
また、遊技領域8の略中央には、図柄変動表示装置31が設けられている。
図柄変動表示装置31は、液晶ディスプレイやドットディスプレイによって、図柄の変動表示及び停止表示を含む画像表示を行うものである。図柄始動入賞口11に遊技球が入賞すると、図柄(例えば、文字、図形若しくは記号又はこれらの結合)を含む画像が変化し、その後、所定の図柄を停止表示する。
【0028】
(球誘導装置)
球誘導装置35は、図柄始動入賞口11への遊技球の誘導を制御するための装置であって、図柄始動入賞口11の遊技球の入口部分に、図柄始動入賞口11と一体的に設けられている。
【0029】
図2に示すように、球誘導装置35は、対称形状の部材が一対設けられたものである。そして、この球誘導装置35の状態の変化により、図柄始動入賞口11の入口の大きさを変化させることができるように形成されている。
球誘導装置35は、通常、図柄始動入賞口11の入口の大きさが例えば遊技球の大きさよりやや大きい状態となるように維持している。
【0030】
これに対し、所定の条件を満たしたときは、図2に示すように、球誘導装置35の対称形状の部材が通常状態よりもそれぞれ外側に広がり、図柄始動入賞口11の入口が通常時より拡大される。これにより、図2に示す球誘導装置35の状態の方が、通常時より図柄始動入賞口11に遊技球が入賞しやすくなる。
【0031】
以上のような構成により、本実施形態では、球誘導装置35を含む図柄始動入賞口11は、少なくとも、入口の大きさが通常の大きさである第1態様と、球誘導装置35によって入口が拡大されることにより、上記の第1態様と異なる形態をなす第2態様とに変化可能な可動遊技部材である。
【0032】
(普通図柄始動口)
また、図1及び図2において、図柄変動表示装置31の左右両側には、ゲート状に形成された普通図柄始動口13が設けられている。普通図柄始動口13は、単に遊技球が通過するとともに、通過した遊技球が検出されるように形成されている。なお、本実施形態では、普通図柄始動口13を遊技球が通過しても、賞球は払い出されない。普通図柄始動口13の遊技球の通過が検出されると、一定条件下で、弾球遊技機1内部では、図柄始動入賞口11の入口を拡大させるか否か、すなわち球誘導装置35を作動させるか否かが抽選される。そして、その抽選結果に基づいて、球誘導装置35の作動が制御される。この抽選で当選したときには、球誘導装置35が作動され、所定時間の間、図2に示すように、図柄始動入賞口11の入口が拡大される。
【0033】
また、本実施形態では、詳細は後述するが、普通図柄始動口13は、有効の場合と無効の場合とに機能が変化する。さらに有効の場合には、当選確率が通常確率の場合と高確率の場合とに変化する。すなわち本実施形態では、普通図柄始動口13は、遊技部材のうち、機能が変化可能に設定された機能可変遊技部材である。
【0034】
(普通図柄変動表示装置)
さらに、本実施形態では、普通図柄変動表示装置34が設けられている。
普通図柄変動表示装置34は、普通図柄始動口13の遊技球の通過が検出されたことに基づいて、上述の図柄変動表示装置31による図柄の変動表示及び停止表示とは別個独立に、特有の図柄を変動表示及び停止表示するためのものである。上述したように、普通図柄始動口13の遊技球の通過が検出されると、一定条件下で、図柄始動入賞口11の入口を拡大させるか否かが抽選されるが、普通図柄変動表示装置34は、その抽選結果を表示するものである。
【0035】
本実施形態では、普通図柄変動表示装置34は、図柄変動表示装置31の一部(例えば表示画面上の1角部)を用いて、7セグメント状の数字を用いて表示するものであり、停止表示時に、抽選結果を「5」、「6」、又は「7」のいずれかの図柄で表示する。「5」又は「6」の図柄が停止表示されたときには、上記抽選の結果、非当選であることを示し、「7」の図柄が停止表示されたときには、上記抽選の結果、当選したことを示す。
【0036】
そして、「7」の図柄が停止表示されたときには、球誘導装置35を作動させて、図柄始動入賞口11の入口を一定時間、拡大させる。その後は、再度、元の状態に戻される。
なお、普通図柄変動表示装置34を、図柄変動表示装置31の一部とせずに、別個独立して遊技盤2上に設けても良い。また、例えば図柄始動入賞口11の一部に普通図柄変動表示装置34を設けても良い。
【0037】
さらにまた、普通図柄始動口13を遊技球が通過したときに、普通図柄変動表示装置34が図柄の変動表示中であるときには、図柄の変動表示を直ちに開始せずに、その情報を記憶し、保留しておく。このような制御は、上述した図柄変動表示装置31と同様である。そして、普通図柄変動表示装置34による図柄の変動が開始可能となったとき、保留球が記憶されていれば、その保留球に基づく図柄の変動表示が開始される。なお、本実施形態では、普通図柄始動口13を遊技球が通過したときに、保留球を記憶し、保留するように制御する点についての詳細な説明を割愛する。
【0038】
(装飾部材)
また、図1及び図2に示すように、遊技領域8の左右両側部分には、装飾部材の1つであるサイドランプ14(左サイドランプ(左装飾部材)14a、及び右サイドランプ(右装飾部材)14b)が設けられている。さらにまた、図柄変動表示装置31を囲むように設けられ、図柄変動表示装置31の外周を装飾する装飾部材の1つであるエスカッション(中央装飾部材)15が設けられている。さらに、特別入賞口12の周囲部には、装飾部材の1つである下部装飾部材16が設けられている。
これらのサイドランプ14、エスカッション15及び下部装飾部材16等の装飾部材は、遊技盤2を装飾する視覚効果を有するとともに、その内部にはランプが設けられており、そのランプが遊技の進行に合わせて点灯、点滅、又は消灯するように構成されている。
【0039】
(風車)
また、遊技領域8において、エスカッション15の左右両側には、それぞれ一対の風車17及び18が設けられている。
これらの風車17及び18は、遊技球の落下方向を変化させるためのものであり、装飾部材としての機能を併せ持つものである。
なお、風車17は、予め所定の意匠が施されたものであるが、風車18は、意匠が施されていないものである。
【0040】
なお、以上説明した、遊技領域8に設けられている入賞口(図柄始動入賞口11及び特別入賞口12)、普通図柄始動口13、装飾部材(サイドランプ14、エスカッション15及び下部装飾部材16)、並びに風車17及び18は、全て、本発明における遊技部材の概念に含まれるものである。すなわち、本発明における遊技部材とは、遊技領域8を含む遊技盤2の前面に配置された部材の全てを指すものである。
【0041】
(透過型画像表示装置)
図3は、弾球遊技機1に設けられた透過型画像表示装置80を説明する図である。図3中、(a)は、遊技盤2の前面に設けられたガラス板9と透過型画像表示装置80との位置関係を示す斜視図である。また、図3(b)は、扉40を開放したときの扉40の裏面(背面)側を示す斜視図である。
図3(a)において、左後方側が前側(遊技者側)であり、右前方側が後側(遊技盤2の盤面側)である。透過型画像表示装置80は、一対のガラス板9に挟まれるように配置される。
【0042】
一方、図3(b)に示すように、扉40の裏面側において、左右両側の枠部には、棒状の取付部41がそれぞれ設けられている。この取付部41は、図3(b)中、拡大図で示すように、その断面が連続する略凹凸状に形成されることで、2つの略凹部(図中、B部及びC部)と、1つの略L状部(図中、A部)とが連続するように形成されたものである。
【0043】
先ず、取付部41の略L状部(図中、A部)に、図3(a)中、左側のガラス板9の左右両側外縁が支持されるように、上方からガラス板9を挿入する。なお、挿入後は、そのガラス板9の前面側は、扉40の裏面側によって支持される。
さらに次に、その取り付けたガラス板9に沿うように、透過型画像表示装置80の左右両側外縁が、略凹部(図中、B部)によって支持されるように、上方から透過型画像表示装置80を取り付ける。
【0044】
さらに次に、その取り付けた透過型画像表示装置80に沿うように、図3(a)中、右側のガラス板9の左右両側外縁が、取付部41の略凹部(図中、C部)によって支持されるように、上方からガラス板9を取り付ける。
【0045】
以上により、取付部41によって、ガラス板9、透過型画像表示装置80、及びガラス板9が順次隣接する状態で(図3(a)に示すような順序で)、扉40の裏面側に配置される。
【0046】
よって、透過型画像表示装置80の前面側は、ガラス板9によって保護されるので、遊技者等が直接触れることはできない。また、後面側も同様にガラス板9によって保護されるので、遊技領域8内を流下する遊技球が直接当接することはない。
【0047】
また、扉40を閉じたときには、前面側(遊技者側)から見れば、扉40の枠状の内部を覆うように、すなわち遊技盤2の前面側であって少なくとも遊技領域8を覆う範囲に、ガラス板9、透過型画像表示装置80、及びガラス板9が配置されることとなる。ここで、ガラス板9及び透過型画像表示装置80は、ともに透明体であるので、後方に位置する各種の遊技部材を透視可能である。
【0048】
透過型画像表示装置80は、本実施形態では、透明有機EL(エレクトロ・ルミネセンス)ディスプレイからなるものである。
透明有機ELディスプレイの詳細な層構成の図示は省略するが、例えばカバーガラス、透明電極、絶縁層、発光層、絶縁層、透明電極、及びガラス基板を順次積層したものから構成される。そして、上記の一対の透明電極間に交流パルス電圧を印加することにより、上記発光層を発光させるようにしたものである。また、発光層は、蒸着法等によって数μm程度の厚みの有機薄膜を生成させたものである。さらにまた、透明有機ELディスプレイの全体の厚みは、例えば数mm(2〜3mm)程度である。
【0049】
また、図3(a)に示すように、透過型画像表示装置80の1角部には、コネクタ81が実装されており、このコネクタ81に、弾球遊技機1の制御基板(図示せず)から延長されるハーネス82が接続されることで、透過型画像表示装置80と弾球遊技機1の制御基板とが電気的に接続される。このようにコネクタ81の実装位置を設けているのは、透過型画像表示装置80の画像表示領域を最大限に確保するためである。なお、例えば透過型画像表示装置80の画像表示領域の中央付近にコネクタ81を実装することも不可能ではないが、そのようにすると、遊技者側からコネクタ81が見えてしまい、外観を損ねるとともに、外部との接続(例えばハーネス82の配線処理等)が困難になる。
【0050】
また、透過型画像表示装置80の領域中、一部にのみ画像表示領域を設けた場合には、その画像表示領域の配線が目立つようになり、外観を損ねる。そこで、本実施形態では、透過型画像表示装置80の略全領域を画像表示領域に設定している。
【0051】
続いて、本実施形態における弾球遊技機1の制御について説明する。図4は、本実施形態における弾球遊技機1の機能を示すブロック図であり、主として本発明に係る部分を示すものである。
(遊技制御手段)
図4において、遊技制御手段50は、遊技の進行や演出等を含む弾球遊技機1全体を統括制御する手段である。遊技制御手段50は、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
【0052】
遊技制御手段50は、制御基板上に設けられている。ここで、遊技制御手段50は、1つの制御基板上に限らず、複数の制御基板上にわたって設けられていても良い。例えば、主として遊技の進行に直接係わる部分の制御を担当するメイン制御基板と、このメイン制御基板に電気的に接続され、主として演出に係わる部分(画像表示、ランプ類の点灯、及びサウンドの出力等)の制御を担当するサブ制御基板とを設けることが挙げられる。このようにする場合、上述した透過型画像表示装置80は、サブ制御基板と電気的に接続される。
【0053】
遊技制御手段50は、本実施形態では、以下の各手段を備える。
(入賞球検出手段)
入賞球検出手段51は、図柄始動入賞口11及び特別入賞口12に遊技球が入賞したときに、その入賞を検出するものである。これらの図柄始動入賞口11及び特別入賞口12には、それぞれ始動入賞口センサ21及び特別入賞口センサ22が設けられ、それぞれ入賞球検出手段51に電気的に接続されている。
すなわち、これらの始動入賞口センサ21及び特別入賞口センサ22は、それぞれ、本発明における遊技球の入賞を検知する遊技球検知センサの1つである。
【0054】
始動入賞口センサ21は、図柄始動入賞口11の入口部分に設けられ、図柄始動入賞口11への遊技球の入賞を常時監視しているセンサである。図柄始動入賞口11に遊技球が入賞すると、始動入賞口センサ21を通過する。これにより、始動入賞口センサ21から、そのときの検出信号が入賞球検出手段51に送信される。この検出信号を受信したときに、入賞球検出手段51は、図柄始動入賞口11に遊技球が入賞したことを検出する。
【0055】
同様に、特別入賞口センサ22は、特別入賞口12の所定位置に設けられ、特別入賞口12への遊技球の入賞を常時監視しているセンサである。特別入賞口12に遊技球が入賞すると、特別入賞口センサ22を通過する。これにより、特別入賞口センサ22から、そのときの検出信号が入賞球検出手段51に送信される。この検出信号を受信したときに、入賞球検出手段51は、特別入賞口12に遊技球が入賞したことを検出する。
【0056】
(抽選手段)
抽選手段52は、入賞球検出手段51により、図柄始動入賞口11への遊技球の入賞が検出されたことを条件として、図柄変動表示装置31に表示する停止図柄に関する抽選を行うものであり、本実施形態では、▲1▼当選/非当選の有無、▲2▼図柄変動表示装置31の図柄の変動表示後の停止図柄、及び▲3▼図柄の変動表示中の変動パターンの抽選を行う。抽選手段52は、これらの▲1▼〜▲3▼の抽選を行うべく、当たり抽選手段52aと、停止図柄抽選手段52bと、変動パターン抽選手段52cとを備える。
【0057】
(当たり抽選手段)
当たり抽選手段52aは、本実施形態では、当たり判定用乱数発生手段と、当たり判定用乱数取得手段と、当たり判定手段とを備える。
当たり判定用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期(例えば、16ビット乱数による0〜65535の周期)を有する当たり判定用乱数を発生させる。当たり判定用乱数取得手段は、当たり判定用乱数発生手段によって発生した当たり判定用乱数のうち1の当たり判定用乱数を、所定の時、本実施形態では始動入賞口センサ21から送信された検出信号を入賞球検出手段51が受信した時に取得する。
【0058】
当たり判定手段は、当たり判定用乱数取得手段により取得された当たり判定用乱数に基づいて、当選であるか非当選であるかを判定する。当たり判定用乱数発生手段が発生させる所定の周期の当たり判定用乱数のうち、当選に該当する乱数が予め定められている。そして、当たり抽選用乱数取得手段により取得された当たり判定用乱数が、当選に該当する乱数と一致する場合には当選と判定し、一致しない場合には非当選と判定する。
【0059】
ここで、本実施形態では、遊技状態が通常遊技状態又は後述する時間短縮遊技状態のときは、当選確率は、1/327に設定されている。
これに対し、後述する確率変動遊技状態では、当選確率は、1/51に設定されている。
【0060】
(停止図柄抽選手段)
停止図柄抽選手段52bは、当たり抽選手段52aの当たり判定手段の判定結果に基づいて、図柄変動表示装置31に停止表示すべき停止図柄を抽選するものである。ここで、当たり抽選手段52aの当たり判定手段により、当選と判定された場合には、複数の当選図柄から、いずれか1の当選図柄を抽選によって選択する。
当たり抽選手段52aの当たり判定手段により当選と判定された場合に用いられるものとして、停止図柄抽選手段52bは、当選図柄選択用乱数発生手段と、当選図柄選択用乱数取得手段と、当選図柄選択手段とを備える。
【0061】
当選図柄選択用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期を有する当選図柄選択用乱数を発生させる。そして、当選図柄選択用乱数取得手段は、当選図柄選択用乱数発生手段によって発生した当選図柄選択用乱数のうち1の当選図柄選択用乱数を取得する。次いで、当選図柄選択手段は、当選図柄選択用乱数取得手段で取得した当選図柄選択用乱数に対応する当選図柄を選択する。
【0062】
本実施形態では、図柄変動表示装置31に停止表示される停止図柄は、左、中及び右の3図柄(数字)から構成されており、「000」〜「999」までの1000通り有する。そして、3つの図柄の全てが同一であるものを当選図柄に設定している。このとき、停止図柄抽選手段52bは、当たり抽選手段52aの当たり判定手段により当選と判定された場合には、「000」、「111」、「222」、・・「999」までの10通りの当選図柄のうち、いずれか1を選択するようにする。
【0063】
なお、本実施形態では、「000」、「111」、「222」、・・「999」までの10通りの当選図柄は、全て同一確率で選択される。すなわち、各当選図柄の選択確率は、それぞれ1/10に設定されている。これにより、当選図柄として奇数図柄(「111」、「333」等)が選択される確率と、偶数図柄(「000」、「222」等)が選択される確率とは、ともに1/2となる。
【0064】
ここで、本実施形態の弾球遊技機1では、遊技状態として、通常遊技状態、確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態の3種類が設けられている。
「確率変動遊技状態」とは、図柄変動表示装置31により停止表示された図柄が当選図柄のうちの奇数図柄(例えば「111」)となった場合に、その特別遊技が終了した後の遊技で、次の特別遊技が開始されるまでに設定される遊技状態であって、当選確率が通常遊技状態及び時間短縮遊技状態より高い遊技状態(上述のように、1/51の当選確率を有する遊技状態)をいう。
【0065】
また、「時間短縮遊技状態」とは、確率変動遊技状態のときに図柄変動表示装置31により停止表示された図柄が当選図柄のうちの偶数図柄(例えば「222」)となった場合に、その特別遊技の終了後の遊技において、所定遊技回数(例えば100遊技)間だけ設定される遊技状態をいう。そして、時間短縮遊技状態で所定遊技回数が行われると、時間短縮遊技状態が終了し、通常遊技状態に移行する。
ここで、確率変動遊技状態及び時間短縮遊技状態では、図柄変動表示装置31による図柄の変動開始から停止表示されるまでの時間が通常遊技状態より短い時間に設定される。
【0066】
なお、通常遊技状態又は時間短縮遊技状態のときに図柄変動表示装置31により停止表示された図柄が当選図柄のうちの偶数図柄(例えば「222」)となった場合には、その特別遊技が終了した後の遊技は、通常遊技状態となる。通常遊技状態及び時間短縮遊技状態は、上述したように、1/327の当選確率を有する遊技状態である。
【0067】
また、当たり抽選手段52aの当たり判定手段により非当選と判定された場合に用いられるものとして、停止図柄抽選手段52bは、非当選図柄選択用乱数発生手段と、非当選図柄選択用乱数取得手段と、非当選図柄選択手段とを備える。
【0068】
非当選図柄選択用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期を有する非当選図柄選択用乱数を発生させる。そして、非当選図柄選択用乱数取得手段は、非当選図柄選択用乱数発生手段によって発生した非当選図柄選択用乱数のうち1の非当選図柄選択用乱数を取得する。次いで、非当選図柄選択手段は、非当選図柄選択用乱数取得手段で取得した非当選図柄選択用乱数に対応する非当選図柄を選択する。
【0069】
本実施形態では、非当選と判定された場合には、左図柄、中図柄及び右図柄ごとに、それぞれ独立して上述の非当選図柄選択用乱数発生手段により乱数を取得し、その取得した乱数に基づいて、左図柄、中図柄及び右図柄を選択する。
ここで、停止図柄抽選手段52bは、当たり抽選手段52aの当たり判定手段により非当選と判定された場合には、「000」〜「999」までの1000個の停止図柄のうち、「000」、「111」、・・、「999」の10個の当選図柄とならないように、非当選図柄を選択する。
【0070】
(変動パターン抽選手段)
変動パターン抽選手段52cは、図柄変動表示装置31に表示すべき図柄の変動パターンを抽選するものである。
変動パターン抽選手段52cは、変動パターン選択用乱数発生手段と、変動パターン選択用乱数取得手段と、変動パターン選択手段とを備える。
【0071】
変動パターン選択用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期を有する変動パターン選択用乱数を発生させる。そして、変動パターン選択用乱数取得手段は、変動パターン選択用乱数発生手段によって発生した変動パターン選択用乱数のうち1の変動パターン選択用乱数を取得する。次いで、変動パターン選択手段は、変動パターン選択用乱数取得手段で取得した変動パターン選択用乱数と、当たり抽選手段52aの当たり判定手段での判定結果、又は停止図柄抽選手段52bで選択された停止図柄(当選図柄又は非当選図柄)とに基づいて、複数種類の図柄の変動パターンを記憶したデータテーブルを参照して、いずれか1つの変動パターンを選択する。
【0072】
本実施形態では、当選時用と非当選時用との2つの(変動パターン選択用の)データテーブルを設けておき、当たり判定手段により当選と判定されたときは、当選時用のデータテーブルを用いて、取得した変動パターン選択用乱数に対応する変動パターンを選択する。同様に、当たり判定手段により非当選と判定されたときは、非当選時用のデータテーブルを用いて、取得した変動パターン選択用乱数に対応する変動パターンを選択する。
【0073】
ここで、本実施形態では、図柄の変動表示の開始時には、3つの図柄の全てを変動表示した後、左図柄、右図柄、中図柄の順に停止表示させ、最終的に、3つの図柄の全てを停止表示する。
このとき、3つの図柄のうち、左図柄及び右図柄が同一であるときには、リーチ状態である旨の表示を行うように制御する。ここで、リーチ状態とは、左図柄及び右図柄が停止し、中図柄が未だ変動表示中の場合に、左図柄と右図柄とが同じ図柄となっている状態をいう。
【0074】
例えば、選択された停止図柄が「333」や「777」のように当選図柄であるとき、又は「313」や「787」のように、左及び右の図柄が同一であるが中図柄が同一でないときには、左及び右の図柄を停止表示させるとともに、中の図柄を変動表示して、リーチ状態である旨を表示する。そして、このような停止図柄が選択されたときには、リーチ状態である旨の表示を行う変動パターンが選択される。この変動パターンには、最終的に当選図柄で停止表示される信頼度が異なる複数の変動パターンが予め設けられている。例えば、当選図柄で停止表示される確率が低い変動パターン1と、当選図柄で停止表示される確率が高い変動パターン2とを設けることが挙げられる。
【0075】
この場合に、停止図柄抽選手段52bによって当選図柄が選択されたときには、変動パターン抽選手段52cは、変動パターン1よりも変動パターン2の方を高い確率で選択するようにする。
これに対し、停止図柄抽選手段52bによって非当選図柄が選択されたときには、変動パターン抽選手段52cは、変動パターン2よりも変動パターン1の方を高い確率で選択するようにする。
【0076】
(図柄表示制御手段)
図柄表示制御手段53は、図柄始動入賞口11への遊技球の入賞により、入賞球検出手段51が検出信号を受信したことを条件として、図柄変動表示装置31の図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御するものである。
【0077】
図柄表示制御手段53は、抽選手段52の抽選結果に基づいて、図柄の変動表示及び停止表示を制御する。すなわち、図柄表示制御手段53は、停止図柄抽選手段52bによって選択された停止図柄、及び変動パターン抽選手段52cによって選択された変動パターンに従い、図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御する。
【0078】
(特別遊技制御手段)
特別遊技制御手段54は、当たり抽選手段52aの当たり判定用乱数取得手段により取得された当たり判定用乱数が当選の乱数と一致し、図柄変動表示装置31により停止表示された図柄が当選図柄(例えば「777」)となった場合に、特別遊技に移行させ、その終了条件を満たすまで特別遊技を実行するものである。ここで「特別遊技」とは、通常遊技以上に遊技球が入賞しやすい状態が作り出され、それまで以上に賞球の獲得が期待できる遊技である。
【0079】
特別遊技中は、特別遊技制御手段54は、特別入賞口12の開放及び閉鎖動作を行うための特別入賞口駆動装置32の駆動を制御する。
特別遊技制御手段54は、特別入賞口駆動装置32の駆動を制御して特別入賞口12を開放しつつ、特別入賞口12の開放時間や特別入賞口12に入賞した球数のカウント等を行う。そして、所定の条件を満たしたと判別したときは、特別入賞口12を一旦閉鎖するように特別入賞口駆動装置32の駆動を制御する。
そしてまた、再度、特別入賞口12の開放条件を満たすと判別したときは、特別入賞口駆動装置32の駆動を制御して特別入賞口12を開放しつつ、特別入賞口12の開放時間や特別入賞口12に入賞した球数のカウント等を行う。
【0080】
具体的には、特別入賞口12に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞するか、又は所定時間(例えば30秒間)経過するまで1回の開放状態を維持する。この間、特別入賞口12内に設けられた特定領域(開放を継続する権利を獲得するための領域をいう。図示せず。)を通過したときは、再度、上記の開放状態が繰り返される。特別遊技中は、この動作は、特定領域を通過したことを条件として、所定回数(例えば15回)まで連続するように設定されている。なお、特別入賞口12内の特定領域には、遊技球の通過を検出するためのセンサ(図示せず)が設けられており、そのセンサの検出結果が特別遊技制御手段54に送信されるように構成されている。
【0081】
そして、特別遊技制御手段54は、特別遊技中に、特別遊技の終了条件を満たすか否かを判別し続け、特別遊技の終了条件を満たすと判別したときには、特別遊技を終了するように制御する。
【0082】
(球搬出制御手段)
球搬出制御手段55は、賞球の払出し等を行うための球搬出装置33の駆動を制御するものである。上述したように、始動入賞口センサ21及び特別入賞口センサ22からの検出信号を入賞球検出手段51が受信したときに、その入賞に対応する数の賞球を払い出すように、球搬出装置33を制御する。球搬出装置33は、駆動されると、球を弾球遊技機1の上受け皿4又は下受け皿5に払い出す。
【0083】
(普通図柄制御手段)
普通図柄制御手段60は、上述した普通図柄変動表示装置34の変動表示及び停止表示を制御するためのものであり、以下の各手段を備える。
(機能決定手段)
機能決定手段61は、上述したように機能可変遊技部材である普通図柄始動口13(普通図柄始動口センサ23)の機能を決定するためのものであり、本実施形態では、普通図柄始動口13の有効/無効の有無と、抽選時の当選確率(通常確率/高確率)を決定するものである。
【0084】
機能決定手段61は、有効となっている普通図柄始動口13を遊技球が通過したときに、例えばソフトウェア乱数を用いて抽選を行う。そして、一度、抽選が行われると、その抽選結果に応じた状態に設定するとともに、その状態を、有効となっている普通図柄始動口13を遊技球が10球通過するまで維持する。したがって、機能決定手段61は、有効となっている普通図柄始動口13を遊技球が何球通過したかをカウントし続ける。
【0085】
図5は、機能決定手段61により抽選されるパターン(パターン1〜パターン6)と、左側及び右側の普通図柄始動口13の状態と、その選択確率とを表にして示す図である。
図5に示すように、機能決定手段61は、パターン1〜パターン6のうち、いずれか1つを抽選によって選択する。パターン1〜パターン6では、左側及び右側の双方の普通図柄始動口13が無効になることはなく、少なくとも一方が有効にされる。
【0086】
例えばパターン1の状態になった後は、機能決定手段61は、左側の普通図柄始動口13を通過した遊技球数をカウントし続け、通過した遊技球が10球目のときに抽選を行い、パターン1〜パターン6のうち、いずれか1つを選択する。そして、例えばパターン4が選択されたときは、左側の普通図柄始動口13を有効から無効に変化させ、右側の普通図柄始動口13を無効から有効に変化させる。さらに、右側の普通図柄始動口13の当選確率が高確率になるように制御する。
【0087】
(入球検出手段)
入球検出手段62は、有効となっている普通図柄始動口13を遊技球が通過したときに、それを検出するものである。
ここで、普通図柄始動口センサ23は、普通図柄始動口13の遊技球の通過領域の少なくとも一部に配置されており、普通図柄始動口13の遊技球の通過を常時監視しているセンサである。すなわち、普通図柄始動口センサ23は、本発明における遊技球の通過を検知する遊技球検知センサの1つである。
【0088】
普通図柄始動口13を遊技球が通過すると、普通図柄始動口センサ23から、そのときの検出信号が入球検出手段62に送信される。この検出信号を受信したときに、入球検出手段62は、普通図柄始動口13を遊技球が通過したことを検出する。
なお、無効となっている普通図柄始動口13を遊技球が通過したときは、その無効となっている普通図柄始動口13の普通図柄始動口センサ23は、遊技球を検出しない。すなわち、検出信号を入球検出手段62に送信しないように制御する。
【0089】
また、普通図柄始動口13の普通図柄始動口センサ23は、左側と右側とで異なる(左側か右側かを判別可能な)検出信号を入球検出手段62に送信する。これにより、普通図柄制御手段60は、左側又は右側のいずれの普通図柄始動口13を遊技球が通過したかを判別する。
【0090】
(普通図柄抽選手段)
普通図柄抽選手段63は、有効となっている普通図柄始動口13を遊技球が通過したことを条件として、普通図柄変動表示装置34に停止表示すべき図柄を抽選によって決定するものである。
普通図柄抽選手段63は、上述した当たり抽選手段52aと同様に、当たり判定用乱数発生手段と、当たり判定用乱数値取得手段と、当たり判定手段とを備える。
【0091】
すなわち、普通図柄抽選手段63は、例えばソフトウェア乱数によって所定の周期を有する当たり判定用乱数を発生させ、有効となっている普通図柄始動口13の遊技球の通過時に、当たり判定用乱数値を取得し、その当たり判定用乱数値に基づいて当選であるか非当選であるかを判定する。
【0092】
さらに、普通図柄抽選手段63は、上記の当選であるか非当選であるかの判定結果に基づいて、普通図柄変動表示装置34に停止表示すべき図柄を決定する停止図柄決定手段を備える。
普通図柄抽選手段63は、取得された当たり判定用乱数値が当選と判定されたときには、停止表示すべき図柄を「7」に決定する。また、普通図柄抽選手段63は、取得された当たり判定用乱数値が非当選と判定されたときには、停止表示すべき図柄を「5」又は「6」に決定する。
【0093】
ここで、「5」又は「6」のいずれの図柄を選択するかは、停止図柄選択用乱数発生手段で停止図柄選択用乱数を発生させ、停止図柄選択用乱数値取得手段で1の停止図柄選択用乱数値を取得する。次いで、取得した停止図柄選択用乱数値に対応する停止図柄(「5」又は「6」のいずれか)を選択する。
【0094】
また、普通図柄抽選手段63は、有効となっている普通図柄始動口13の状態に応じて、すなわち通常確率か高確率かで、当選であるか非当選であるかの判定方法が異なるように制御する。通常確率と高確率とで、ともに普通図柄始動口13の遊技球の通過時に当たり判定用乱数値を取得する点は同じであるが、当選確率が異なるようにする。本実施形態では、通常確率では1/2の確率で当選となるように設定され、高確率では9/10の確率で当選となるように設定されている。すなわち、通常確率時及び高確率時は、それぞれ、取得される当たり判定用乱数値のうち1/2、及び9/10が当選と判定される乱数値となる。
【0095】
なお、上述のように、普通図柄制御手段60は、左側又は右側のいずれの普通図柄始動口13を遊技球が通過したかを判別可能であるので、図5のパターン5やパターン6のように、左側及び右側の双方の普通図柄入賞口13が有効となっているときは、左側又は右側のいずれの普通図柄入賞口13を遊技球が通過したかを判別し、普通図柄抽選手段63は、それに応じて当選確率を変えるように制御する。
【0096】
(普通図柄変動制御手段)
普通図柄変動制御手段64は、普通図柄始動口13を遊技球が通過したときに、普通図柄抽選手段63の抽選結果に基づいて、普通図柄変動表示装置34の図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御するものである。
普通図柄変動制御手段64は、普通図柄変動表示装置34の図柄を所定時間変化させた後、最終的には、普通図柄抽選手段63によって決定された図柄を普通図柄変動表示装置34に停止表示させる。
【0097】
(球誘導装置制御手段)
球誘導装置制御手段65は、普通図柄抽選手段63の抽選結果に基づいて、球誘導装置35の作動を制御するものである。具体的には、普通図柄抽選手段63による抽選で当選したときには、球誘導装置35を作動させるように制御する。これとは逆に、普通図柄抽選手段63による抽選で非当選であったときは、球誘導装置35を作動させない。
作動させる時期としては、普通図柄変動表示装置34の図柄が所定時間変動し、普通図柄抽選手段63によって決定された図柄が普通図柄変動表示装置34に停止表示された直後である。
【0098】
普通図柄抽選手段63による抽選で当選したときには、普通図柄変動表示装置34には、最終的に「7」の図柄が停止表示される。その直後に、球誘導装置制御手段65は、球誘導装置35を作動させて、図2に示したように図柄始動入賞口11の入口部分を拡大させる。
【0099】
また、本実施形態では、普通図柄変動制御手段64は、遊技状態に応じて、普通図柄変動表示装置34の図柄の変動時間を変化させるように制御する。
さらに、球誘導装置制御手段65は、遊技状態に応じて、球搬出装置35の作動時の作動時間が変化するように制御する。
【0100】
先ず、通常遊技状態では、普通図柄変動表示装置34による図柄の変動が開始されてから停止するまでの時間を30秒に設定する。そして、普通図柄抽選手段63の抽選で当選したときに、球誘導装置制御手段65は、球誘導装置35を作動させる時間を0.5秒に設定する。
すなわち、30秒間、普通図柄変動表示装置34による図柄の変動表示が行われ、図柄が停止表示された後、当選時には、0.5秒間、球誘導装置35が作動して、図柄始動入賞口11に遊技球が入賞しやすくなる状態が形成される。
【0101】
これに対し、確率変動遊技状態及び時間短縮遊技状態では、普通図柄変動制御手段64は、普通図柄変動表示装置34による図柄の変動が開始されてから停止するまでの時間を5秒に設定する。そして、球誘導装置制御手段65は、普通図柄抽選手段63の抽選で当選したときに、球誘導装置35を作動させる時間を3秒に設定する。
すなわち、5秒間、普通図柄変動表示装置34による図柄の変動表示が行われ、図柄が停止表示された後、当選時には、3秒間、球誘導装置35が作動して、図柄始動入賞口11に遊技球が入賞しやすくなる状態が形成される。
【0102】
以上より、通常遊技状態では、図柄始動入賞口11への遊技球の入賞しやすさは、ほとんど変化しない。しかし、確率変動遊技状態及び時間短縮遊技状態では、図柄始動入賞口11への遊技球の入賞しやすさが通常遊技状態より大幅に高くなる。
【0103】
(画像表示制御手段)
画像表示制御手段70は、透過型画像表示装置80により、上述の図柄始動入賞口11等の遊技部材の意匠用画像を表示するように制御するためのものである。ここで、本実施形態の「遊技部材の意匠用画像」とは、遊技部材の前面側に表示される模様若しくは色彩又はこれらの結合からなる画像であって、遊技部材と一体となって遊技部材に美感を与えるためのものである。
【0104】
また、本実施形態では、前方側(遊技者側)から見て、遊技部材の前面領域と少なくとも一部が重なる領域又は遊技部材の前面領域の周囲の領域に、意匠用画像を表示するように制御する。
図6は、画像表示制御手段70により、透過型画像表示装置80を用いて遊技部材の意匠用画像を表示した例を示す弾球遊技機1の正面図である。すなわち、図1では、遊技部材の意匠用画像を全く表示していない状態であるが、図6では、遊技部材の意匠用画像を表示したときの状態を示している。
【0105】
なお、本実施形態では、遊技部材の意匠用画像は、透過型画像表示装置80によって画像表示することを前提とするため、遊技盤2に設けられている遊技部材は、白色又は白色に近い淡色であって無模様(一色)である。
ただし、風車17のみは、予め所定の意匠(装飾)を施している。
【0106】
画像表示制御手段70は、以下の各手段を備える。
(画像内容記憶手段)
画像内容記憶手段71は、各種遊技部材の複数種類の意匠用画像の内容を記憶したものであり、例えば画像データをROM等に記憶したものから構成されている。画像データとしては、遊技部材ごとに設けられているとともに、1つの遊技部材において遊技状態等で異なる意匠用画像を表示する場合には、遊技状態ごとに、1又は複数の画像データが設けられている。
【0107】
(画像選択手段)
画像選択手段72は、画像内容記憶手段71に記憶された複数種類の意匠用画像の中から、いずれか1つの意匠用画像を選択するものである。
例えば、複数の画像データの中から1つの画像データを選択するときに、選択条件が予め定められていない場合には、ソフトウェア乱数を用いた抽選等によってランダムに1つを選択する。
【0108】
また、本実施形態では、以下のように、予め選択条件が定められている場合がある。
第1に、画像選択手段72は、機能決定手段61により決定された、普通図柄始動口13の機能(有効か無効か、及び有効であるときは通常確率か高確率か)によって、その機能に対応する意匠用画像を画像内容記憶手段71の中から選択する。
本実施形態では、普通図柄始動口13が無効であるときの特有の画像データ、普通図柄始動口13が有効であって通常確率であるときの特有の画像データ、及び普通図柄始動口13が有効であって高確率であるときの特有の画像データがそれぞれ画像内容記憶手段71に記憶されている。
そして、画像選択手段72は、普通図柄始動口13の機能に対応する画像データを選択する。
【0109】
また第2に、画像選択手段72は、遊技状態が通常遊技状態、時間短縮遊技状態、及び確率変動遊技状態に応じて、それぞれ対応する画像データを画像内容記憶手段71の中から選択する。
本実施形態では、通常遊技状態であるときの特有の各種遊技部材の画像データ、時間短縮遊技状態であるときの特有の各種遊技部材の画像データ、及び確率変動遊技状態であるときの特有の各種遊技部材の画像データがそれぞれ画像内容記憶手段71に記憶されている。
そして、画像選択手段72は、遊技状態に対応する画像データを選択する。
【0110】
(画像内容変更手段)
画像内容変更手段73は、透過型画像表示装置80によって表示する遊技部材の意匠用画像の内容を変更するように制御するものである。
上述のように、画像表示制御手段70は、普通図柄始動口13の機能や、遊技状態に応じて異なる意匠用画像を表示するように制御するが、この場合に、画像内容変更手段73は、意匠用画像を変更すべきか否かを常時監視する。そして、画像内容変更手段73は、普通図柄始動口13の機能や遊技状態が変化したときには、意匠用画像の内容を変更するように制御する。これにより、画像選択手段72は、対応する画像データを画像内容記憶手段71の中から再度選択する。
【0111】
図7及び図8は、以上の画像選択手段72及び画像内容変更手段73を含む画像表示制御手段70により、それぞれ、遊技部材のうちサイドランプ14(左サイドランプ14a及び右サイドランプ14b)に意匠用画像を重ね合わせたときの例を示す正面図である。図7は、通常遊技状態及び時間短縮遊技状態の例を示し、図8は、確率変動遊技状態の例を示している。
【0112】
また、図9及び図10は、それぞれ、遊技部材のうち、図柄変動表示装置31の周囲に設けられたエスカッション15に意匠用画像を重ね合わせたときの例を示す正面図である。図9は、通常遊技状態及び時間短縮遊技状態の例を示し、図10は、確率変動遊技状態の例を示している。
【0113】
さらにまた、図11及び図12は、遊技部材のうち、特別入賞口12の周囲部に設けられた下部装飾部材16に意匠用画像を重ね合わせたときの例を示す正面図である。図11及び図12ともに、特別入賞口12が開放されている状態を図示している。そして、図11は、偶数図柄で大当たりとなったとき(その特別遊技の終了後は時間短縮遊技状態又は通常遊技状態に移行する場合)の意匠用画像を示している。これに対し、図12は、奇数図柄で大当たりとなったとき(その特別遊技の終了後は確率変動遊技状態に移行する場合)の意匠用画像を示している。
【0114】
さらに、図13は、遊技部材のうち、図柄始動入賞口11に意匠用画像を重ね合わせたときの例を示す正面図である。図中、(a)は、通常遊技状態及び時間短縮遊技状態の例を示し、図中、(b)は、確率変動遊技状態の例を示している。
図13では、ともに、図柄始動入賞口11の外形領域の内部に模様等を画像表示したものである。
【0115】
また、図14は、遊技部材のうち、普通図柄始動口13に意匠用画像を重ね合わせたときの例を示す正面図である。図中、(a)は、無効のときの例を示し、図中、(b)は、有効であって通常確率のときの例を示し、図中、(c)は、有効であって高確率のときの例を示している。
なお、図14では、図13と異なり、普通図柄始動口13の外形領域の内部のみに限らず、その周囲の領域にも模様等を画像表示したものである。
【0116】
さらにまた、図15は、遊技部材のうち、風車18に意匠用画像を重ね合わせたときの例を示す正面図である。風車18の意匠用画像としては、本実施形態では、遊技状態等にかかわらず、画像内容記憶手段71に記憶された複数種類の意匠用画像の中から、いずれか1つの意匠用画像を任意に選択する。
図15中、(a)は、いずれか1つの意匠用画像を示し、(b)は、他の1つの意匠用画像を示している。
なお、風車18は、図1等に示すように、左右対称に2箇所設けられているが、これらの意匠用画像として同一のものを選択しても良いが、異なるものを選択しても良い。さらに、遊技状態に応じて変化させるようにしても良い。
【0117】
(遊技情報表示手段)
遊技情報表示手段74は、透過型画像表示装置80により、遊技に関する情報を、文字、図形若しくは記号又はこれらの結合を用いて画像表示するように制御するものである。
例えば図16(a)は、図柄変動表示装置31に「777」の図柄が停止表示され、大当たりとなったときに、遊技領域8のエスカッション15より上側の領域上に、透過型画像表示装置80によって「Congratulations!」と表示した例を示している。また、図16(b)は、特別遊技中に、特別遊技中(大当たり中)である旨及び特別入賞口12の開放回数が何回目であるか(何ラウンドであるか)を表示するために、遊技領域8のエスカッション15より上側の領域上に、透過型画像表示装置80によって「大当り中 12R」と表示した例を示している。
【0118】
さらに、図17(a)は、図柄始動入賞口11において、球搬出装置35の作動中に、図柄始動入賞口11の略中央位置に「開」の文字を画像表示した例を示している。同様に、図17(b)は、球搬出装置35の非作動中に、「閉」の文字を画像表示した例を示している。
【0119】
また、遊技情報表示手段74は、以下の変更情報表示手段74a及び機能情報表示手段74bを備える。
(変更情報表示手段)
変更情報表示手段74aは、画像内容変更手段73によって遊技部材の意匠用画像の内容が変更されたときに、その変更後の情報を、文字、図形若しくは記号又はこれらの結合を用いて、透過型画像表示装置80により画像表示するように制御するものである。
【0120】
例えば図18(a)は、通常遊技状態又は時間短縮遊技状態から、特別遊技を経て確率変動遊技状態に移行したときに、その旨を遊技者に報知するために、遊技領域8のエスカッション15より上側の領域上に、透過型画像表示装置80によって「確率変動中…」と表示した例を示している。
【0121】
また、図18(b)は、左側の普通図柄始動口13の機能が無効から有効に変化したときに、その旨を遊技者に報知するために、遊技領域8の左側の普通図柄始動口13より上側の領域上に、透過型画像表示装置80によって「↓ココを狙え!」と表示した例を示している。
例えば、普通図柄始動口13の機能が無効から有効に変化したときには、図14(a)から図14(b)に示す意匠用画像に変化するが、その旨を遊技者に確実に報知するため、機能が無効から有効に変化したときに、例えば最初の数秒間だけ、図18(b)のように表示する。
【0122】
(機能情報表示手段)
機能情報表示手段74bは、機能決定手段61によって決定された普通図柄始動口13の機能に関する情報を、文字、図形若しくは記号又はこれらの結合を用いて、透過型画像表示装置80により画像表示するように制御するものである。
【0123】
例えば普通図柄始動口13の機能が有効であるときには、その旨を遊技者に確実に報知するために、透過型画像表示装置80により画像表示する。例えば図19(a)は、普通図柄始動口13の略中央位置に、透過型画像表示装置80により「GO」と文字情報を表示し、この普通図柄始動口13が有効であることを報知した例を示している。
また、図19(b)は、普通図柄始動口13の機能が高確率であるときに、その旨を遊技者に確実に報知するために、普通図柄始動口13の略中央位置に、透過型画像表示装置80により「高確率」と文字情報を表示し、この普通図柄始動口13が高確率であることを報知した例を示している。
【0124】
なお、以上のように、透過型画像表示装置80に意匠用画像や文字情報等を表示する場合において、画像表示すべき画像データを、透過型画像表示装置80のどの領域に画像表示するべきかは、画像表示制御手段70内の記憶手段に予め記憶されている。したがって、例えば図13に示したように、図柄始動入賞口11の前面領域に重ねて意匠用画像を表示するような場合であっても、図柄始動入賞口11の外形と意匠用画像とを精度良く重ね合わせることができる。他の遊技部材と意匠用画像についても同様である。
【0125】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)遊技部材の種類は、本実施形態で例示したものに限定されるものではない。遊技領域8内に設けられる遊技部材は、弾球遊技機1の種類によっても異なり、どのような遊技部材であっても、本発明を適用することが可能である。
【0126】
(2)遊技部材の前面側に意匠用画像を表示する場合において、遊技部材の外形領域と意匠用画像の表示領域との関係は、限定されるものではない。例えば、遊技部材を前面側から見たときに、遊技部材の外形領域の内部にだけに意匠用画像を表示しても良く、さらにこの場合には遊技部材の外形領域内の一部又は略全部のいずれに表示しても良い。また、遊技部材の外形領域を囲むように、すなわち遊技部材の外形領域の外側に(遊技部材の周囲の領域に)意匠用画像を表示しても良い。さらに、遊技部材の外形領域と少なくとも一部が重なる領域に(遊技部材の外形領域の内部と外部との双方に)意匠用画像を表示しても良い。
【0127】
(3)本実施形態では、透過型画像表示装置80の例として、透明有機ELを例に挙げたが、これに限られるものではない。光を透過可能であって後方に位置する遊技部材を視認可能なものであれば、どのような透過型画像表示装置80を用いても良い。ただし、透明有機ELは、a)自己発光式であるのでコントラストが鮮明であり、視野角も広いこと、b)光源としてのバックライトが不要であり、薄型化及び軽量化が可能であること、さらにc)低電圧で駆動が可能であるので、省電力化が可能であること、等のメリットを有することから、本発明を適用する上で望ましいものである。
【0128】
(4)一方、透過型画像表示装置80として透過型液晶表示装置を用いた場合には、遊技部材にランプを設け、このランプの光を透過型液晶表示装置のバックライトとして利用するようにしても良い。透過型液晶表示装置は、バックライトが必要であるので透明有機EL以上に消費電力が大きいが、遊技部材のランプの光をバックライトとして利用することで、透過型液晶表示装置の省電力化が可能となる。
【0129】
(5)本実施形態では、遊技盤2に設けた遊技部材は、白色又は白色に近い淡色であって無模様(一色)としたが、これに限らず、例えば必要最小限の模様を予め付加したものであっても良い。あるいは、遊技部材ごとに、例えば黄、赤、青等の単色を予め着色しておくか、又は白、薄いグレー、濃いグレーのように明度のみを有する無彩色によって予め着色しておき、さらに模様や色彩を透過型画像表示装置80によって画像表示するようにしても良い。
【0130】
(6)本実施形態では、ガラス板9及び透過型画像表示装置80を透明体から形成したが、光透過度が100%に近い透明体に限らず、例えば光透過度が50%程度の半透明体であっても良い。さらに、透明体においては、無色透明体に限らず、有色透明体であっても良い。すなわち、ガラス板9及び透過型画像表示装置80は、後方に位置する遊技部材等を遊技者が視認可能であれば良い。
【0131】
(7)本実施形態では、透過型画像表示装置80によって遊技部材の意匠用画像を表示する種々の例を挙げたが、これらの意匠用画像の表示、特に意匠用画像を変化させるとき等に、サウンドの出力や、弾球遊技機1に設けられた各種のランプ類の点灯等を同時に出力するように制御しても良いのは勿論である。
【0132】
(8)本実施形態では、予め意匠を施した遊技部材として風車17を例に挙げた。このように、本発明は、全ての遊技部材について、透過型画像表示装置80を用いて意匠用画像を表示しなければならないわけではない。一部の遊技部材については予め意匠を施しておき、他の遊技部材については透過型画像表示装置80を用いて意匠用画像を表示するようにしても良い。また、予め意匠を施しておく遊技部材としては、本実施形態の風車17に限定されるものではない。
【0133】
【発明の効果】
(請求項1)
請求項1の発明によれば、遊技部材には予め意匠を施しておくことなく、遊技部材の意匠を意匠用画像を含めて形成することができる。これにより、遊技部材の製造コストの削減を図ることができる。
【0134】
また、遊技部材を交換すること等なく、画像表示によって意匠用画像を種々変更することが可能となる。また、遊技中であっても、その変更が可能となる。さらにまた、遊技部材の大きさや形状等にとらわれず、遊技部材の意匠を変更することが可能となる。これにより、1つの弾球遊技機に対し、各種の遊技部材の意匠の組合せにより、多数の種類のバリエーションを設けることが可能となり、遊技者に対しては、常に新鮮な視覚効果を与えることが可能となる。
【0135】
(請求項2、請求項3、請求項4)
請求項2、請求項3又は請求項4の発明によれば、それぞれ、遊技球検知センサを含む遊技部材、図柄変動表示装置の外周を装飾する装飾部材、又は特別入賞口の意匠用画像を、透過型画像表示装置によって表示することができる。
【0136】
(請求項5)
請求項5の発明によれば、遊技に関する情報を画像表示するための手段を別個独立して設けることなく、透過型画像表示装置を利用して画像表示することができる。
【0137】
(請求項6)
請求項6の発明によれば、可動遊技部材の意匠用画像を、形態によって変化させることができる。また、可動遊技部材の形態の変化をより分かり易く遊技者に報知することができる。
(請求項9)
請求項9の発明によれば、意匠用画像の表示領域の配線を目立たなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における弾球遊技機を示す正面図である。
【図2】図1の弾球遊技機の遊技領域をより詳細に示す正面図である。
【図3】(a)は、遊技盤の前面に設けられたガラス板と透過型画像表示装置との位置関係を示す斜視図であり、(b)は、扉を開放したときの扉の裏面(背面)側を示す斜視図である。
【図4】本実施形態における弾球遊技機の機能を示すブロック図である。
【図5】機能決定手段により抽選されるパターンと、普通図柄始動口の状態と、その選択確率とを表にして示す図である。
【図6】透過型画像表示装置を用いて遊技部材の意匠用画像を表示した例を示す弾球遊技機の正面図である。
【図7】サイドランプに意匠用画像を重ね合わせたときの例を示す正面図であり、通常遊技状態及び時間短縮遊技状態の例を示すものである。
【図8】サイドランプに意匠用画像を重ね合わせたときの例を示す正面図であり、確率変動遊技状態の例を示すものである。
【図9】エスカッションに意匠用画像を重ね合わせたときの例を示す正面図であり、通常遊技状態及び時間短縮遊技状態の例を示すものである。
【図10】エスカッションに意匠用画像を重ね合わせたときの例を示す正面図であり、確率変動遊技状態の例を示すものである。
【図11】下部装飾部材に意匠用画像を重ね合わせたときの例を示す正面図であり、特別遊技の終了後に時間短縮遊技状態又は通常遊技状態に移行する場合の意匠用画像を示すものである。
【図12】下部装飾部材に意匠用画像を重ね合わせたときの例を示す正面図であり、特別遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行する場合の意匠用画像を示すものである。
【図13】図柄始動入賞口に意匠用画像を重ね合わせたときの例を示す正面図であり、(a)は、通常遊技状態及び時間短縮遊技状態の例を示し、(b)は、確率変動遊技状態の例を示すものである。
【図14】普通図柄始動口に意匠用画像を重ね合わせたときの例を示す正面図であり、(a)は、無効のときの例を示し、(b)は、有効であって通常確率のときの例を示し、(c)は、有効であって高確率のときの例を示すものである。
【図15】風車に意匠用画像を重ね合わせたときの例を示す正面図であり、(a)及び(b)は、異なる意匠用画像を示すものである。
【図16】(a)は、大当たり時の表示の例を示し、(b)は、特別遊技中の表示の例を示すものである。
【図17】(a)は、図柄始動入賞口の略中央位置に「開」の文字を画像表示した例を示し、(b)は、「閉」の文字を画像表示した例を示すものである。
【図18】(a)は、確率変動遊技状態である旨を表示した例を示し、(b)は、普通図柄始動口の機能の変化を表示した例を示すものである。
【図19】(a)は、普通図柄始動口が有効であることを報知した例を示し、(b)は、普通図柄始動口の機能が高確率であることを報知した例を示すものである。
【符号の説明】
1 弾球遊技機
2 遊技盤
3 枠体
4 上受け皿
5 下受け皿
6 ハンドル
7 ガイドレール
8 遊技領域
9 ガラス板
11 図柄始動入賞口
12 特別入賞口
13 普通図柄始動口
14(14a、14b) サイドランプ
15 エスカッション
16 下部装飾部材
17、18 風車
21 始動入賞口センサ
22 特別入賞口センサ
23 普通図柄始動口センサ
31 図柄変動表示装置
32 特別入賞口駆動装置
33 球搬出装置
34 普通図柄変動表示装置
35 球誘導装置
40 扉
41 取付部
50 遊技制御手段
51 入賞球検出手段
52 抽選手段
52a 当たり抽選手段
52b 停止図柄抽選手段
52c 変動パターン抽選手段
53 図柄表示制御手段
54 特別遊技制御手段
55 球搬出制御手段
60 普通図柄制御手段
61 機能決定手段
62 入球検出手段
63 普通図柄抽選手段
64 普通図柄変動制御手段
65 球誘導装置制御手段
70 画像表示制御手段
71 画像内容記憶手段
72 画像選択手段
73 画像内容変更手段
74 遊技情報表示手段
74a 変更情報表示手段
74b 機能情報表示手段
80 透過型画像表示装置
81 コネクタ
82 ハーネス

Claims (9)

  1. 遊技領域を形成した遊技盤を備え、前記遊技領域内を含む前記遊技盤の前面に複数の遊技部材を配置し、発射した遊技球を前記遊技領域内に送るとともに、前記遊技領域内で遊技球が流下するようにした弾球遊技機において、
    前記遊技部材より前方側であって少なくとも前記遊技領域を覆う範囲に設けられ、後方に位置する前記遊技部材を透視可能な透過型画像表示装置と、
    前記透過型画像表示装置により前記遊技部材の意匠用画像を表示するように制御する画像表示制御手段と
    備え
    前記画像表示制御手段は、前方側から見て、少なくとも1つの前記遊技部材の前面の少なくとも一部の領域に、前記透過型画像表示装置により表示した意匠用画像を重ね合わせることで、当該遊技部材の意匠を当該意匠用画像を含めて形成するように制御する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機において、
    前記遊技部材の1つは、遊技球の通過又は入賞を検知する遊技球検知センサを含む遊技部材であり、
    前記画像表示制御手段は、前記遊技球検知センサを含む遊技部材の意匠用画像を表示するように制御する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機において、
    前記遊技部材の1つは、図柄の変動表示及び停止表示を行う図柄変動表示装置であり、
    前記遊技部材の他の1つは、前記図柄変動表示装置の外周を装飾する装飾部材であり、
    前記画像表示制御手段は、前記装飾部材の意匠用画像を表示するように制御する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
    前記遊技部材の1つは、通常遊技に比べて遊技球の入賞を容易にする特別遊技において開放又は拡大される特別入賞口であり、
    前記画像表示制御手段は、前記特別入賞口の意匠用画像を表示するように制御する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
    前記透過型画像表示装置により、遊技に関する情報を、文字、図形若しくは記号又はこれらの結合を用いて画像表示するように制御する遊技情報表示手段を備える
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
    前記遊技部材の1つは、少なくとも、第1態様と、この第1態様と異なる形態をなす第2態様とに変化可能な可動遊技部材であり、
    前記画像表示制御手段は、前記可動遊技部材の前記第1態様と前記第2態様とで異なる意匠用画像を表示するように制御する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
    少なくとも1つの前記遊技部材の前面の少なくとも一部の領域に、意匠が施されていない領域を形成し、その領域に前記透過型画像表示装置により表示した意匠用画像を重ね合わせる
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  8. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
    少なくとも1つの前記遊技部材の前面の少なくとも一部の領域に、無模様かつ一色の領域を形成し、その領域に前記透過型画像表示装置により表示した意匠用画像を重ね合わせる
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
    前記透過型画像表示装置の略全領域が意匠用画像の表示領域に設定されている
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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