JP2010051355A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技台に複数設けられた装飾部を、単一の遮蔽手段の移動によって、遊技者から視認困難な状態にする。
【解決手段】少なくとも第1の装飾部と第2の装飾部とを含む複数の装飾部を同時に遊技者から視認困難な状態に遮蔽する単一の遮蔽手段を備え、前記遮蔽手段は、前記第1の装飾部に対向する第1の遮蔽部と、前記第2の装飾部に対向する第2の遮蔽部と、を備えた構成を採用した。
【選択図】図6

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴式遊技機(スロット機)に代表される遊技台に関する。
従来より、遊技台に設けられた演出装置に扉や襖などを模した遮蔽手段を装飾部の前面で移動させ、装飾部を遊技者から視認困難な状態と、視認困難な状態とに切り換えることで遊技者を演出装置に注目させ、興趣を高めるものがある(たとえば下記の特許文献1)。
特開2005−40413号公報
しかし、近年の遊技台には多くの装飾部が設けられそれら1つ1つを遮蔽手段の移動によって遊技者からの視認状態を切り換え可能に構成すると、1つの装飾部に対して、対になる遮蔽手段がそれぞれ必要になるため、遊技台のスペースが圧迫され、それに伴ない装飾性が損なわれ、さらに遮蔽手段の追加によって演出装置にかかるコストが増加するなどの様々な問題があった。
本発明の課題は、上記の問題を解決し、遊技台に複数設けられた装飾部を、単一の遮蔽手段の移動によって、遊技者から視認困難な状態にすることにある。
上記課題を解決するため、本発明においては、少なくとも第1の装飾部と第2の装飾部とを含む複数の装飾部を同時に遊技者から視認困難な状態に遮蔽する単一の遮蔽手段を備え、前記遮蔽手段は、前記第1の装飾部に対向する第1の遮蔽部と、前記第2の装飾部に対向する第2の遮蔽部と、を備えた構成を採用した。
上記構成によれば、多数の遮蔽手段を遊技台に設ける必要がなくなるため、演出装置にかかるコストを増加させることなく、遊技台のスペースを有効に利用しつつ、装飾性を向上させることができる。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態の一例として、パチンコ機、スロットマシンなどの遊技台に関する実施例につき詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施例1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、ガラス製または樹脂製の透明板部材152および透明部材保持枠154からなる扉部材156の奥側にガラスを通して視認可能に配設した後述する遊技盤(盤面)102を備えている。
扉部材156の下方には、後述する発射モータ602によって回動する発射杆138と、この発射杆138の先端部に取り付けて球を後述する遊技領域104に向けて打ち出す発射槌140と、この発射槌140によって打ち出す球を後述する外レール106に導くための発射レール142と、球を一時的に貯留すると共に、貯留している球を順次、発射レール142に供給するための貯留皿144と、遊技者による押下操作が可能であり、所定の時期にその操作を検出した場合に後述する装飾図柄表示装置110等による演出表示を変化させるためのチャンスボタン146を配設している。
また、発射杆138および発射槌140の下方には、発射杆138を制御して遊技領域104に向けて球の発射強度の操作を行うための操作ハンドル148を配設していると共に、貯留皿144の下方には、貯留皿144に貯留できない溢れ球を貯留するための下皿150を設けている。
図2は、遊技盤102を正面から示した正面図である。図2に示すように、遊技盤102には、外レール106と内レール108とを配設し、遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある。)が転動可能な遊技領域104を区画形成している。
遊技領域104の略中央には、演出装置200を配設している。この演出装置200には、略中央に横長の装飾図柄表示装置110を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置112と、特別図柄表示装置114と、普通図柄保留ランプ116と、特別図柄保留ランプ118と、高確中ランプ120を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
演出装置200は、可動部を動作して演出を行うものであり、この演出装置200の遮蔽装置の構成および動作については後で詳述する。
装飾図柄表示装置110は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像を表示するための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display:以下LCDとも記す)によって構成する。この装飾図柄表示装置110は、左図柄表示領域110a、中図柄表示領域110b、右図柄表示領域110cおよび演出表示領域110dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域110a、中図柄表示領域110bおよび左図柄表示領域110cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域110dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域110a、110b、110c、110dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置110の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置110として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置112は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。特図表示装置114は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ116は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を2つまで保留することを可能としている。特図保留ランプ118は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を4つまで保留することを可能としている。高確中ランプ120は、遊技状態が高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置200の周囲には、一般入賞口122と、普図始動口124と、第1特図始動口126と、第2特図始動口128と、可変入賞口130を配設している。
一般入賞口122は、本実施例では遊技盤102に複数配設しており、この一般入賞口122への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口122に入賞した場合)、後述する払出装置402を駆動し、所定の個数(本実施例では10個)の球を賞球として後述する貯留皿144に排出する。貯留皿144に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口122に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口124は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤102の左側に1つ配設している。普図始動口124を通過した球は一般入賞口122に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口124を通過したことを所定の玉検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置112による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口126は、本実施例では遊技盤102の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口126への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置402を駆動し、所定の個数(本実施例では3個)の球を賞球として後述する貯留皿144に排出するとともに、特図表示装置114による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口126に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口128は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口126の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口128は、左右に開閉自在な羽根を備え、羽根の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置112が当たり図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口128への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置402を駆動し、所定の個数(本実施例では5個)の球を賞球として後述する貯留皿144に排出するとともに、特図表示装置114による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口128に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口130は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤102の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口130は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選し、特図表示装置114が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口130への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置402を駆動し、所定の個数(本実施例では15球)の球を賞球として後述する貯留皿144に排出する。なお、可変入賞口130に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材132や、遊技釘134を複数個、配設していると共に、内レール108の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口136を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が貯留皿144に貯留している球を発射レール142の発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドル148の操作量に応じた強度で発射モータ602を駆動し、発射杆138および発射槌140によって外レール106、内レール108を通過させて遊技領域104に打ち出す。そして、遊技領域104の上部に到達した球は、打球方向変換部材132や遊技釘134等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口122、可変入賞口130)や始動口(第1特図始動口126、第2特図始動口128)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口124を通過するのみでアウト口136に到達する。
本発明に係る遊技台は図1に示す、「所定の遊技領域に球を発射する発射装置と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口と、入賞口に入球した球を検知する検知手段と、検知手段が球を検知した場合に球を払出す払出手段と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技状態の推移を告知するようなパチンコ機」に好適である。
<演出装置>
次に、パチンコ機100の演出装置200について説明する。
この演出装置200の前面側には、ワープ装置230およびステージを配設し、演出装置200の背面側には、装飾図柄表示装置110および遮蔽手段250を配設している。すなわち、演出装置200において、装飾図柄表示装置110および遮蔽手段250は、ワープ装置230およびステージの後方に位置することとなる。
ワープ装置230は、演出装置200の左上方に設けた入球口232に入った遊技球を演出装置200の前面下方の前面ステージ234に排出し、さらに、前面ステージ234に排出した遊技球が前面ステージ234の中央部後方に設けた第2の入球口236に入った場合は、遊技球を、第1特図始動口126の上方である演出装置200の下部中央に設けた排出口238から第1特図始動口126に向けて排出するものである。この排出口238から排出した遊技球は特図始動口126に入球しやすくなっている。
演出装置200の構成については、後で異なる構成を種々例示するが、この図2では、左扉250aおよび右扉250bを用いて装飾図柄表示装置110を遊技の進行に応じて遊技者から視認困難な状態に遮蔽する(以下、単に、遮蔽する、とも記す)、あるいは視認可能に露出/開放させるような構成を示してある。
図2における 演出装置200は、遮蔽手段として不図示の格子状パターンで開口部と遮蔽部を配置した左扉250aおよび右扉250bを用いており、これら左扉250aおよび右扉250bは装飾図柄表示装置110および前面ステージ234の間に配設する。左扉250aおよび右扉250bの上部には、図示しない2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉250aおよび右扉250bは、それぞれ独立したモータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動させることができる。遮蔽手段250は、左右扉250a、250bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置110を視認し難いように遮蔽する。左右扉250a、250bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置110の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置110の表示の全てを視認可能である。また、左右扉250a、250bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するような演出が可能となる。なお、左右の扉250a、250bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置110の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置110による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置110を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図3を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は主制御部、演出制御部、払出制御部、発射制御部、および電源管理部の回路ブロック図である。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単にコマンドと呼ぶ)に応じて、主に演出の制御を行う演出制御部350と、主制御部300が送信するコマンドに応じて、主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部400と、遊技球の発射制御を行う発射制御部450と、パチンコ機100に供給される電源を、パチンコ機100に搭載した電気部品に送電するための所定の電力を生成する電源管理部500によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数などを計測するためのカウンタタイマ312と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する演出制御部350や払出制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発信器314bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発信器314aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路316(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、ガラス枠151の開放/閉鎖を検出するガラス枠開放センサ、前枠の開放/閉鎖を検出する前枠開放センサ、下皿150が球で一杯になったことを検出する下皿満タンセンサ、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサなどを含む各種センサ318が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路316および基本回路302に出力するためのセンサ回路320と、第1、第2特図表示装置114a、114bの表示制御を行うための表示回路322と、普図表示装置112の表示制御を行うための表示回路324と、各種状態表示部326(普図保留ランプ116、第1、第2特図保留ランプ118a、118bなど)の表示制御を行うための表示回路328と、第2特図始動口128や可変入賞口130などを開閉駆動する各種ソレノイド330を制御するためのソレノイド回路332を接続している。
なお、第1特図始動口126に球が入賞したことを球検出センサ318が検出した場合には、センサ回路320は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路316に出力する。この信号を受信したカウンタ回路316は、第1特図始動口126に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口126に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路316は、第2特図始動口128に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口128に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口128に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路334を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路550にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部500から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路(図示省略)を設けており、この電圧監視回路は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号を出力する起動信号出力回路(図示省略)を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300には、演出制御部350にコマンドを送信するための出力インターフェイスと、払出制御部400にコマンドを送信するための出力インターフェイスをそれぞれ設けており、演出制御部350には、主制御部300からコマンドを受信するための入力インターフェイスを設け、払出制御部400には、主制御部300からコマンドを受信するための入力インターフェイスを設けている。この構成により、主制御部300と、演出制御部350および払出制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と演出制御部350および払出制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は演出制御部350および払出制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、演出制御部350および払出制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<演出制御部>
次に、パチンコ機100の演出制御部350について説明する。
演出制御部350は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて演出制御部350の全体を制御する基本回路352を備えており、この基本回路352には、CPU354と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM356と、一時的にデータを記憶するためのRAM358と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O360と、時間や回数などを計測するためのカウンタタイマ362を搭載している。この基本回路352のCPU354は、水晶発信器364が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路352には、スピーカ366(およびアンプ)の制御を行うための音源IC368と、枠ランプ、盤ランプなどの各種ランプ370の制御を行うための表示回路372を接続している。
また、基本回路352には、演出部材としての演出装置200に含まれる可動部材(図2の例では扉250a、250b、あるいは後述の実施例における遮蔽部材2001、2010等)を駆動する各種演出用ソレノイド等やモータ等(以下、各種モータ、と記載)376の制御を行うためのモータ駆動回路378と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)110の制御を行うための液晶制御回路374と、チャンスボタン146の操作を検出した場合に基本回路352に検出信号を出力するチャンスボタン検出回路354を接続している。
また、演出制御部350には、電源が投入されると起動信号を出力する起動信号出力回路(図示省略)を設けており、CPU354は、この起動信号出力回路から起動信号を入力した場合に、演出制御を開始する。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部400、発射制御部450、および電源管理部500について説明する。
払出制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置402を制御すると共に、払出センサ404が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インターフェース部406を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット552との通信を行う。
発射制御部450は、払出制御部400が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、操作ハンドル148内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による発射ハンドル148の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆138および発射槌140を駆動する発射モータ602の制御や、貯留皿144から発射レール142に球を供給する球送り装置454の制御を行う。
電源管理部500は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、払出制御部400などの各制御部や払出装置402などの各装置に供給する。さらに、電源管理部500は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308など)に所定の期間(例えば10日間)電力を供給するための蓄電装置(例えばコンデンサ)と、この蓄電装置よりも静電容量が小さく、所定の部品(例えば主制御部300の基本回路302全体)に供給している電力が、静電気ノイズ、人的なミス、遊技台に供給される電力の低下などが原因で変動し、低下している場合に、ある程度の電力を補うための蓄電装置(例えばコンデンサ)をさらに備えている。この蓄電装置により、所定の部品(例えば主制御部300)に供給される電力が電断時、復電時などに不安定になっても、ある程度安定してその所定の部品は動作できるように構成している。また、電源管理部500を構成する電源基板には遊技店の店員などが操作可能な操作部(RAMクリアスイッチ)を備えており、電源投入時にこの操作部が操作されていることを検出した場合には、各制御部の基本回路302、352および402に、RAM308、358、および408を初期化することを指令するRAMクリア信号を出力するようにしている。
<主制御部タイマ割り込み処理>
次に、図4を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割り込み処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割り込みを発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割り込みを契機として主制御部タイマ割り込み処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、I/O310の入力ポートの値を取得して、各種センサ318の状態を検出する。例えば、第1、第2特図始動口126、128に球が入球していることを検出した場合にオン信号を出力する球検出センサからの信号を入力する。他の入賞口、始動口などについても対応する球検出センサからの信号を入力する。このステップS201において入力した結果は、RAM308に各種センサごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS202では、ソフトウェア乱数カウンタの更新を行う。ここでは、主制御部300で使用する普図当選乱数値および特図乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタと、上述の普図当選乱数値、および特図乱数値の初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。これらの処理の後でステップS106で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行う。なお、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
ステップS203では、上述のステップS201で各種センサから入力した信号の状態に基づいて入賞検出を行う。この入賞検出では、入賞口や始動口(一般入賞口122、第1、第2特図始動口126、128および可変入賞口130)に入賞(入球)があった場合には、RAM308に設けた賞球数記憶領域の値に入賞口ごとに予め定めた賞球数を加算したり、第1特図始動口126または第2特図始動口128に入賞があり、且つ、保留している特図変動遊技数が4未満である場合には、入賞した始動口に対応するカウンタ回路316bのカウンタ値記憶用レジスタから値を特図当選乱数値として取得する。また、上述の特図乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図乱数値として取得し、RAM308に設けた乱数値記憶領域に特図当選乱数値と共に記憶する。また、普図始動口124を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が2未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた上記特図用とは別の乱数値記憶領域に記憶する。
ステップS204では、特図変動遊技に関する処理(特図関連処理)を行う。この特図関連処理では、特図変動遊技および可変入賞口130の開閉制御を行っておらず、且つ、保留している特図変動遊技の数が1以上である場合に、主制御部300が記憶する上述の各種データテーブルを使用した各種抽選のうち、最初に大当たり判定を行う。
具体的には、ステップS203で乱数値記憶領域に記憶した特図当選乱数値が、大当たり判定テーブルの抽選データの数値範囲であるか否かを判定し、特図当選乱数値が抽選データの数値範囲である場合には、特図変動遊技の当選と判定して大当たりフラグをオンに設定する。一方、特図当選乱数値が抽選データの数値範囲外である場合には、特図変動遊技の外れと判定して大当たりフラグをオフに設定する。例えば、特図抽選状態が低確率状態で、第1特図始動口126または第2特図始動口128への球入賞の検出に基づいて取得した特図当選乱数値が10100の場合は、特図当選乱数値が10001〜10187の範囲であることから大当たりフラグをオンに設定し、特図当選乱数値が10300の場合は、特図当選乱数値が10001〜10187の範囲外であることから大当たりフラグをオフに設定する。
大当たりフラグにオンを設定した場合には、次に確変移行判定を行う。具体的には、ステップS203で乱数値記憶領域に記憶した特図乱数値が、移行判定乱数の数値範囲であるか否かを判定し、特図乱数値が抽選データの数値範囲である場合には、上述の確変フラグをオンに設定し、特図乱数値が抽選データの数値範囲以外である場合には、上述の確変フラグをオフに設定する。例えば、取得した特図乱数値が20の場合には、特図乱数値が11〜74の範囲であることから確変フラグをオンに設定する。一方、取得した特図乱数値が特図乱数値が80の場合には、特図乱数値が11〜74の範囲外であることから確変フラグをオフに設定する。
大当たり判定の結果に関わらず、次にタイマ番号を決定する処理を行う。具体的には、上述の特図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を特図タイマ乱数値として取得する。そして、大当たりフラグの値、および取得した特図タイマ乱数値に基づいて、タイマ選択乱数の数値範囲に対応するタイマ番号を選択し、RAM308に設けたタイマ番号記憶領域に記憶する。また、そのタイマ番号に対応する変動時間をRAM308に設けた変動時間記憶領域に記憶して処理を終了する。例えば、大当たりフラグがオフで、取得した特図タイマ乱数値が50000の場合には、特図タイマ乱数値は0〜60235の範囲であることから、タイマ番号決定テーブルのそれらの条件に対応する1行目に記憶しているタイマ番号を示すタイマ1、および変動時間を示す5を選択し、RAM308に設けたそれぞれの記憶領域に記憶する。一方、大当たりフラグがオンで、取得した特図タイマ乱数値が64000の場合には、特図タイマ乱数値は0〜15535の範囲ではないことからタイマ2は選択せず、15536〜24535ではないことからタイマ3は選択せず、24536〜62535ではないことからタイマ4は選択しないが、62536〜65535の範囲内であることから、タイマ番号決定テーブルのそれらの条件に対応する8行目に記憶しているタイマ番号を示すタイマ5、および変動時間を示す50を選択し、RAM308に設けたそれぞれの記憶領域に記憶する。なお、主制御部タイマ割り込み処理の開始周期である2msを考慮して、選択した変動時間の値に500(1000ms/2ms)を掛けた値を変動時間記憶領域にセットする。例えば、変動時間として5秒を選択した場合には、変動時間記憶領域には10000の値を初期値としてセットし、後述するタイマ更新処理(ステップS208)を実行する度に、この変動時間記憶領域の値を1だけ減算するようにすることで、主制御部タイマ割り込み処理の実行回数により時間の経過を計測できるようにしている。
また、上述の変動時間記憶領域の値が1から0になったタイミングで開始する特図変動関連処理では、大当たりフラグがオンの場合には、特図表示装置114に特図1または特図3、大当たりフラグがオフの場合には、特図4を表示するように設定すると共に、その後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するように設定する。この設定により特図の停止表示を行い、特図変動遊技の結果を遊技者に報知するようにしている。
すなわち、本実施例における「特別図柄(特図)変動遊技」は、第1特図始動口126または第2特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に、ステップS203の入賞検出処理で、特図当選乱数値および特図乱数値を取得し、取得した値をRAM308の所定の記憶領域にそれぞれ記憶するところから開始し、ステップS204の特図関連処理でRAM308の所定の記憶領域に記憶している乱数カウンタの値を特図タイマ乱数値として取得し、RAM308の所定の記憶領域に記憶してある特図当選乱数値に基づいて大当たり判定し、RAM308の所定の記憶領域に記憶してある特図乱数値に基づいて確率変動の判定を行い、大当たり判定結果および取得した特図タイマ乱数値などに基づいて特図変動時間を決定し、その変動時間の間に亘って特図を変動表示し、さらに上述の大当たり判定結果および確率変動の判定に基づいて決定した特図1、特図3または特図4の停止表示を行って終了する。
また、所定の停止表示期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、大当たりフラグがオンの場合には、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置110による大当たりを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口130に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口130の扉部材の開閉駆動用のソレノイド330に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するように設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口130の扉部材の開閉駆動用のソレノイド330に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するように設定する。
この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば15ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置110による大当たりを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、保留している特図変動遊技の数が1以上であれば、上述の大当たり判定など次の特図変動遊技を開始する。なお、保留している特図変動遊技の数は、RAM308に設けた特図保留数記憶領域に記憶するようにしており、大当り判定をするたびに、保留している特図変動遊技の数から1を減算した値を、この特図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。
ステップS205では、普図変動遊技に関する処理(普図関連処理)を行う。この普図関連処理では、普図変動遊技および第2特図始動口128の開閉制御を行っておらず、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合には、最初に当たり判定を行う。
具体的には、ステップS203で乱数値記憶領域に記憶した普図当選乱数値が、所定の判定テーブルの抽選データの数値範囲であるか否かを判定し、普図当選乱数値が抽選データの数値範囲である場合には、普図変動遊技の当選と判定して当たりフラグをオンに設定する。一方、普図当選乱数値が抽選データの数値範囲外である場合には、普図変動遊技の外れと判定して当たりフラグをオフに設定する。
当たり判定の結果に関わらず、次にタイマ番号を決定する処理を行う。具体的には、上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得する。そして、普図変動遊技の保留球数、および取得した普図タイマ乱数値に基づいてタイマ番号を選択し、RAM308に設けたタイマ番号記憶領域に記憶する。また、そのタイマ番号に対応する変動時間をRAM308に設けた変動時間記憶領域に記憶して処理を終了する。
また、上述の普図用の変動時間記憶領域の値が1から0になったタイミングで開始する普図関連処理では、当たりフラグがオンの場合には、普図表示装置112に上述の普図1、当たりフラグがオフの場合には上述の普図3を表示するように設定すると共に、その後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するように設定する。この設定により普図の停止表示を行い、普図変動遊技の結果を遊技者に報知するようにしている。
すなわち、本実施例における「普通図柄(普図)変動遊技」は、普図始動口124に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に、ステップS203の入賞検出処理で、普図当選乱数値を取得し、取得した値をRAM308の所定の記憶領域に記憶するところから開始し、ステップS205の普図関連処理でRAM308の所定の記憶領域に記憶している乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、RAM308の所定の記憶領域に記憶してある普図当選乱数値に基づいて当り判定し、その判定結果と取得した普図タイマ乱数値に基づいて普図変動時間の決定を行い、その変動時間の間に亘って普図を変動表示し、さらに上述の当り判定結果に基づいて決定した普図1または普図3の停止表示を行って終了する。
また、所定の停止表示期間が終了したタイミングで開始する普図関連処理では、当りフラグがオンの場合には、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口128の羽根の開閉駆動用のソレノイド330に、羽根を開放状態に保持する信号を出力するように設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミングで開始する普図関連処理では、第2特図始動口128の羽根の開閉駆動用のソレノイド330に、羽根を閉鎖状態に保持する信号を出力するように設定すると共に、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)開閉駆動用のソレノイド330に、羽根の閉鎖状態を保持するように設定する。
また、所定の閉鎖期間を経過したタイミングで開始する普図関連処理では、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上記当り判定処理など次の普図変動遊技を開始する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。
ステップS206では、演出制御部350に対して制御コマンド(演出コマンド)を送信する。なお、この制御コマンドには、上述のステップS204で大当たり判定を行った場合に送信する変動開始コマンド、上述の変動時間記憶領域の値が1から0になった場合に送信する変動停止コマンド、大当たり判定で大当たりフラグを設定した場合に送信する大当たり開始コマンド、上述の所定の開放期間の開始の毎に送信するラウンド開始情報などがあり、上述の変動開始コマンドには、変動時間(例えば選択したタイマ番号)、確変フラグのオン/オフの情報、大当たりフラグのオン/オフの情報などを含み、ラウンド開始コマンドには大当たりを開始してから可変入賞口130を開放させた回数を示す情報(例えばラウンド数)などを含めるようにしている。また、払出制御部400に対して払出コマンドを送信する。なお、この払出コマンドには、上述の賞球数記憶領域の値に基づく賞球数などを含めるようにしている。
また、さらにステップS206では、演出制御部350に対して、大当たりや確変状態に応じて演出部材としての演出装置200の可動部材に特定の動作を行わせるため、各種モータ376の制御コマンド(演出コマンド)を送信する。
ステップS207では、各種ソレノイド330を駆動して、第2特図始動口128、可変入賞口130の開閉を制御したり、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路550に出力する。また、表示回路322、324、328を介して普図表示装置112、特図表示装置114、各種状態表示部326などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。
ステップS208では、普通図柄表示装置112、特図表示装置114に図柄を変動・停止表示する時間、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS209では、電源管理部500から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路が、所定の値以下である場合に電圧が低下したことを示す電圧低下信号を出力しているか否か、すなわち電源の遮断を検知したか否かを監視し、電源の遮断を検知した場合には、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化などの電断処理を行う。
以上説明したように、本実施例に係るパチンコ機100は、遊技球が通過する遊技領域104を備える遊技盤102と、遊技盤102の所定部分を遮蔽する演出部材200(図2の例では左右の扉250a、250bを用いた演出装置200)と、演出部材200を移動させる移動手段(図2の例では、演出部材用ソレノイドやモータ等を含む各種モータ)376と、この移動手段376を制御する移動制御手段(本実施例では、演出制御部)350と、を備え、移動手段376は、演出部材200が所定部分を遮蔽する第1の位置と、演出部材200が所定部分を遮蔽しない第2の位置との間で、演出部材200を移動させるため、演出部材200を動作させることで遊技盤102の所定の領域を遊技者から視認不可能に遮蔽したり、遊技盤102の視認可能な領域の大きさを変化させたりすることが可能となる。これにより、新規性の高い斬新な演出を行うことが可能となり、遊技の面白みを高め、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
<演出制御部メイン処理>
次に、図5(a)を用いて、演出制御部350のCPU354が実行する演出制御部メイン処理について説明する。なお、同図は演出制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
演出制御部350には、電源が投入されるとリセット信号を出力するリセット信号出力回路を設けている。このリセット信号を入力した基本回路352のCPU354は、リセット割り込みによりリセットスタートしてROM356に予め記憶した制御プログラムに従って処理を実行し、まず、ステップS301で各種の初期設定を行う。この初期設定では、入出力ポートの初期設定や、各種変数の初期化などを行う。
ステップS302では、コマンド入力処理(詳細は後述)を行う。
ステップS303では、I/O360の出力ポートを介して液晶制御回路374にコマンドを出力する。演出制御部350は、後述するストローブ処理または演出制御部タイマ割り込み処理による中断を除いて、以降、ステップS302およびS303の処理を繰り返し実行する。
<コマンド入力処理>
次に、図5(b)を用いて、上記演出制御部メイン処理におけるコマンド入力処理(ステップS302)について説明する。同図はコマンド入力処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS401では、後述するコマンド記憶領域の内容を確認し、未処理のコマンドが残っているか否かを判断する。そして、コマンド記憶領域に未処理のコマンドが残っている場合にはステップS402に進み、コマンド記憶領域に未処理のコマンドが残っていない場合には処理を終了して演出制御部メイン処理に復帰する。
図5(f)は変動パターン処理の流れを示すフローチャートであり、同図(g)は図柄停止処理の流れを示すフローチャートである。コマンド入力処理のステップS402では、コマンド記憶領域に記憶している未処理コマンドのうちの次に処理するべき未処理コマンドの種類に基づいて、図5(f)に示す変動パターン処理(例えば、未処理コマンドが上記変動開始コマンド、大当たりコマンドの場合に実行する)や、図5(g)に示す図柄停止処理(例えば、未処理コマンドが上記変動停止コマンドの場合に実行する)などを行う。なお、未処理コマンドに基づく処理は他にも備えており、例えば、大当たり中に可変入賞口130の開放制御を開始するたびに主制御部300が出力し、大当たり開始後の可変入賞口130の開放回数を示す情報を含むラウンド開始コマンドが未処理コマンドである場合に行うラウンド開始処理などである。その他の処理は、ここでは割愛する。
変動パターン処理のステップS501では、未処理コマンドに含まれている上記大当たりフラグの値、およびタイマ番号を抽出し、RAM358のそれぞれの記憶領域に記憶する。また、演出制御部350が記憶する各種データテーブルを参照して演出データ(例えば、変動番号、仮停止図柄・停止図柄の組合せ、ステージなど)を選択し、これをRAM358に設けた記憶領域に記憶した後、処理を終了する。
図柄停止処理のステップS601では、上述の図柄記憶領域に記憶している停止図柄の組合せを構成する3つの装飾図柄を装飾図柄表示装置110の左、中、右図柄表示領域110a〜110cの3つの表示領域に表示するように設定する。また、上記ラウンド開始処理では未処理コマンドに含まれている上記大当たり開始後の可変入賞口130の開放回数を示す情報を抽出し、RAM358に設けている記憶領域に記憶する。
<ストローブ割り込み処理>
次に、図5(c)を用いて、演出制御部350のストローブ割り込み処理について説明する。なお、同図はストローブ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
このストローブ割り込み処理は、演出制御部350が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。ストローブ割り込み処理のステップS701では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM358に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
<チャンスボタン割り込み処理>
次に、図5(d)を用いて、演出制御部350のチャンスボタン割り込み処理について説明する。なお、同図はチャンスボタン割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
このチャンスボタン割り込み処理は、演出制御部350がチャンスボタン検出回路364によってチャンスボタン146の操作を検出した場合に実行する処理である。
ステップS801では、RAM358の検知カウンタ記憶領域に記憶している、チャンスボタン146の押下回数を計測するための検知カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の検知カウンタ記憶領域に記憶する。
<演出制御部タイマ割り込み処理>
次に、図5(e)を用いて、演出制御部350のCPU354によって実行する演出制御部タイマ割り込み処理について説明する。なお、同図は演出制御部タイマ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
演出制御部350は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割り込みを発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割り込みを契機として、演出制御部タイマ割り込み処理を所定の周期で実行する。
ステップS901では、演出データ更新処理を行う。この演出データ更新処理では、動作制御データの更新、例えば、上記ステップS501で記憶した変動番号、仮停止図柄の組合せ、停止図柄の組合せ、および装飾図柄表示装置110、上述の演出部材200(例えば上記の左右の扉250a、250b、あるいは後述の遮蔽部材2001、2010等)を装飾部の所定部分を遮蔽する第1の位置と、演出部材200が装飾部の所定部分を遮蔽しない第2の位置との間で、移動させる制御、さらにスピーカ366および各種ランプ370等による演出を制御するための動作制御データの更新を行う。また、所定の条件が成立している場合には所定の演出を実行するか否かの抽選を行う。
ステップS902では、音出力処理を行う。この音出力処理では、上記ステップS801で取得したスピーカ制御用の情報に含まれるスピーカ366に出力する音声データをI/O360の出力ポートに設定し、スピーカ366の出力制御を音源IC368に行わせる。
ステップS903では、ランプ制御処理を行う。このランプ制御処理では、上記ステップS801で取得した各種ランプ制御用の情報に含まれる各種ランプ370に出力するランプの点灯・消灯を示すデータなどをI/O360の出力ポートに設定し、各種ランプ370の点灯や消灯の制御を表示回路372に行わせる。
ステップS904では、演出装置200の可動部を駆動する各種モータ376の制御処理を行う。この演出処理では、上記ステップS801で主制御部300から取得した演出装置200の可動部(上述の例では左右の扉250a、250b、および後述の各種遮蔽部材)等の制御用の情報に含まれる動作タイミングを示すデータ等をI/O360の出力ポートに設定し、各種モータ376の制御を駆動回路378に行わせる。
<遮蔽部材の構成>
以上に説明した演出装置200では、装飾図柄表示装置110のそれぞれ装飾部異なる装飾部を構成する左、中、右図柄表示領域110a〜110cの前方に独立した駆動系で別々に駆動される左右の扉250a、250bを配置し、これを遊技の進行に応じて装飾部を遊技者から視認困難な状態に遮蔽したり、露出/開放したりする構成を例示した。
しかし、上記の扉250a、250bのような単純にほぼ同一の(ないし近接した)平面を移動する部材を配置する発想では、遮蔽部の構成によっては遊技台全体が複雑かつ高価になってしまう可能性がある。例えば、図2に示したような左右の扉250a、250bの場合、装飾部としての表示手段を異なる平面上に設けたい、あるいは複数異なる角度をもって配置したいような場合には、それぞれの表示手段に対して1つずつ遮蔽部材を設けることになり、遊技台のスペースが圧迫され、装置の製造コストが増大する、という問題がある。
例えば、図6(a)、(b)の演出装置2000に示すように、各々が異なる面に設けられた7セグ表示装置(1001)と液晶表示装置(1002)を装飾部として設ける構成においては、従来の発想ではそれぞれの表示装置に別々に配置角度が異なり別の駆動手段で駆動される遮蔽部材を配置することになり、上述の遊技台のスペース、および製造コストに関する問題が生じる。
そこで、図6(a)、(b)に示した演出装置2000のように、ほぼ直方体の空間内の異なる平面上に設けられ配置姿勢の異なる装飾部として、各々が異なる面を向けて配置された7セグ表示装置1001と液晶表示装置1002の2つの装飾部材(1001、1002)を設ける場合には、これら2つの装飾部材(1001、1002)の視認状態を、一部が屈曲した遮蔽部材2001によって同時に遊技者から視認困難な状態に遮蔽する(あるいは視認させる)演出を行う構成が考えられる。
このような2つの装飾部材(1001、1002)を用いる場合には、例えば抽選結果を7セグ表示装置(1001)に表示される数字(記号)と、液晶表示装置(1002)に表示されるキャラクタの表示によって報知するよう使い分ける構成が考えられる。このように2つの装飾部材(1001、1002)によって、装飾の形態は異なっても同一ないし類似の情報を表示する装飾部材1001、1002を用いた演出装置2000ではこれらの装飾部材1001、1002を同時に遊技者に視認させたり、あるいは遊技者の視線から遮蔽するような演出制御を行うことができる。
例えば、遊技者の抽選結果への期待を煽るために、遮蔽手段を動作させて、2つの表示装置を一旦遮蔽し、その後、所定期間の経過後に遮蔽手段を下方へと動作させることで2つの表示内容を視認可能にして抽選結果を遊技者に報知する。
このために、図6(a)、(b)では、演出装置2000の配置スペース中に異なる平面上に設けられ配置角度の異なる7セグ表示装置(1001:左側)、および液晶表示装置(1002:右側)の2つの装飾部材(1001、1002)を配置し、その前方で装飾部材1001、1002の配置角度とほぼ同じ角度で屈曲した遮蔽部材2001を上下動させる。
屈曲した遮蔽部材2001は、装飾部材1001、1002をそれぞれ遮蔽するよう、装飾部材1001、1002にそれぞれ対向した面から成る遮蔽部2001a、2001bを有し、このような遮蔽部材2001は金属板やプラスチック板から構成することができる。
遮蔽部材2001は、例えば左右の端部を不図示のレールなどに図の上下方向に摺動自在に支持し、その下部にはラック2002を設けてある。ラック2002はピニオン2003を介してモータ2004(上述の各種モータ376に相当)と結合してあり、モータ2004を駆動することにより、遮蔽部材2001を図の上下方向に移動させることができる。
これにより、図6(b)のように装飾部材1001、1002を同時に遊技者に対して視認(遮蔽部材2001を下方に移動)させたり、あるいは、装飾部材1001、1002を同時に遊技者に対して遮蔽(遮蔽部材2001を上方に移動)したりすることができる。
図6の例は、抽選の結果が「ハズレ」であった場合の演出例を示しており、例えばまず図6(a)のように遮蔽部材2001を上方に移動し、装飾部材1001、1002を遊技者の目からほぼ(あるいは完全に)遮蔽し、その状態で装飾部材1001で「8」を、装飾部材1002でキャラクタが涙目になっている様子を表示するように表示を切り換える。しかる後に図6(b)に示すように遮蔽部材2001を下方に移動して遊技者に装飾部材1001、1002の表示状態を視認させる。
図6に示すように、装飾部材(1001、1002)として、複数の表示装置を異なる平面上に設け、それぞれ異なる姿勢で遊技者に向けて配置することで、それぞれを平行に配置した場合よりも視認性が向上し、遊技者は遊技に集中することが可能となる。そして、複数の表示装置に対向する面を備えた一つの遮蔽手段(遮蔽部材2001)によって複数の表示装置の視認状態を切り替え可能としたことで、表示装置の面一つ一つに遮蔽手段を備える必要がなくなり、部材を削減することができ、総じて遊技機にかかるコストを低減させることができ、また、複数の遮蔽手段を動作させる場合よりも制御部(例えば演出制御部350)の負担が軽くなる、という大きな利点がある。更に、遮蔽手段に複数の表示装置からなる装飾部に対向する複数の遮蔽部を備えたことで、遮蔽手段の形状を複数の装飾部が配置された領域に対応した形状に構成することが可能となるため遊技機に無駄なスペースを生じさせることなく単一の遮蔽手段の移動により複数の装飾部の視認状態の切り替えを行うことができる。
なお、図6では、装飾部材として表示装置を2つ異なる平面上に設け、所定の配置角度で2面の表示面を配置し、その前方で表示装置の配置角度にほぼ整合した屈曲部を有する遮蔽手段を設ける例を示したが、より多数の表示装置を装飾部材として隣接して異なる配置角度で配置するような構成においては、これに対応してより多数の屈曲部を有する遮蔽手段を設けることができる。例えば、隣接して3以上の表示装置を配置する場合、一般に表示装置の数がnであれば、対応する遮蔽手段の屈曲部の数は(n−1)とすればよい。
また、遮蔽部材の形状はその遮蔽面(遮蔽部2001a、2001b)が対応する装飾部(1001、1002)に対向していればよい。例えば、図6のようなV字型の屈曲部を有する形状のみならず、より多数の屈曲部を有する形状、たとえばコの字型のような屈曲部を有する形状なども装飾部の配置、形状に適合するように選択することができる。例えば、後述する実施例2や実施例5はその例でもあり、これらの実施例のように異なる配置形状、角度を有する装飾部であれば遮蔽部材はそれに整合する形状とすることができる。また、遮蔽部材は装飾部に密着して移動する必要はなく、要はその遮蔽部材の形状、サイズによって、目的の装飾部を遊技者の視線から遮蔽する、という目的を達することができるのであれば、ある程度装飾部から離間していても良い。
なお、以上では遮蔽部材は、モータにより移動させる構成を例示したが、遮蔽部材は手動で操作される構成であってもよい(後述の他の実施例においても同様)。
図7(a)、(b)に、本発明の遮蔽手段を用いた演出装置2000の異なる構成を示す。
図7(a)、(b)の演出装置2000は直方体の配置空間内部の左側の壁面に装飾部材1001を、奥側の壁面に装飾部材1002をそれぞれ配置している。なお、ここでは図示を省略しているが、装飾部材1001は配置空間内部の右側の壁面に設けてもよいし、また左右の両側の壁面に設けてもよい。
図7(a)、(b)の装飾部材1002は液晶表示装置で、遊技に関する演出画像(たとえば抽選時の変動表示など)の表示等を行う。例えば、装飾部材1001は装飾部材1002によって報知される情報よりも遊技との関連が少ない(あるいは直接関連が無い)情報を報知するように用いることができる。
例えば、装飾部材1001は、固定的な表示手段、たとえば特定のロゴやキャラクタなどを印刷したシールやステッカであってよい。また、特定のロゴやキャラクタは、人形のような立体によって表現されていてもよい。例えば、本実施例では装飾部材1001はシールであって、遊技にほぼ関係しないキャラクタ(脇役)が表示されているものとする。
なお、このような装飾部材1002、1001を実現する構成(表示装置を用いるか、あるいはシールやステッカなどの固定表示を用いるか)は任意で、当業者が遊技の演出などに応じて任意に定めればよい。
このような構成であっても、遮蔽部材2001を移動させて装飾部材1002と装飾部材1001をともに遊技者の視線から遮蔽したり、あるいは遊技者の視線に晒したりする演出動作を行うことによって、特定の演出内容を表現することができる。
図7(a)、(b)に示した遮蔽部材2001は演出装置2000の直方体の配置空間内部を満たすような箱型の形状であり、演出装置2000の直方体の配置空間内部に下方から挿入、あるいは離脱するように移動できるよう不図示のレールなどによって摺動自在に支持されている。遮蔽部材2001の下部は、図6の場合と同様のラック&ピニオンを駆動系として用いた駆動手段(ラック2002、ピニオン2003、モータ2004)と結合してある。
この例では、遮蔽部材2001は2つの装飾部を構成する装飾部材1002と装飾部材1001をそれぞれ遮蔽するよう装飾部材1002と装飾部材1001にそれぞれ対向した面を有する。すなわち、これらは箱型の遮蔽部材2001の奥側の壁面、および左側の壁面である。
遮蔽部材2001は、(ほぼ)不透明な遮光材料(プラスチック等)から構成され、その前面には、「大当たり」の装飾表示(装飾手段)2001cを印刷などにより付してある(あるいは表示装置を設けてこのような文字表示を行ってもよい)。すなわち、本実施例の遮蔽部材2001は同時に第3の装飾手段としても機能する。
このような構成は、例えば、上述の抽選によって大当りが判定され、遊技者へと報知するための当り演出を行うのに用いることができる。
例えば、まず液晶表示装置から成る装飾手段1002に表示されたキャラクタが「当りよこーい」と叫んでいる様子を表す画像を表示し、この状態から図7(a)に示すように、モータ2004を駆動して遮蔽部材2001を徐々に上方向へと移動させ、装飾部A・Bを同時に遮蔽していく(本実施例の場合、この段階では、例えば抽選によって大当りが決定されているものとする)。
遮蔽部材2001は図7(b)のように最上部まで上昇すると、装飾部材1001、および1002を完全に遊技者から視認困難な状態に遮蔽する。このように装飾部材1001、および1002を完全に遮蔽すると、装飾部材1002で叫んでいたキャラクタも、装飾部材1001の脇役キャラクタも完全に遮蔽される。
そして、遮蔽部材2001に設けられた装飾である「大当たり」が遊技者に視認可能となり、遊技者は遊技結果が当たりであったことを認識することができる。特に、演出上は、それまで装飾部材1001、1002に分かれていた遊技者の視線や注意が、遮蔽部材2001の遮蔽動作、および遊技者の視線への露見によって、遮蔽部材2001の装飾部材2001cの方に集約されるため、遊技者に装飾部材2001cを注目させ、はっきりと大当たりを認識させ、また印象づけることができる。
図7(a)、(b)に示した構成によれば、配置角度の異なる装飾部材1001、1002を共通の遮蔽部材2001で同時に遊技者の視線から遮蔽(あるいは遊技者の視線に晒したり)する演出動作を行うことができ、遊技台のスペースを有効に活用しつつ、装飾性を向上させることができ、演出装置にかかるコストも低減することが出来る。
なお、以上では、装飾部材1001をシールやステッカ、および装飾部材1002を液晶表示装置としたが、もちろん装飾部材1001、1002には演出内容に応じて任意の固定表示、あるいは変動表示可能な装飾部材を使い分けることができる。
図8(a)〜(d)に示した構成は、液晶表示装置から成る装飾部材1002と、その下部手前側に上部が開放された箱型の配置空間1004内部に配置した7セグ表示装置などから成る装飾部材1001、あるいはさらに他の装飾部材としての造形物1003、1003…を遮蔽部材2001で同時に遊技者の視線から遮蔽、あるいは遊技者の視線に晒す演出動作を行えるようにしたものである。
図8(a)、(b)は本実施例の演出装置の構成および動作を示した斜視図、図8(c)、(d)は図8(a)、(b)中のA−A’線に沿った断面図である。
遮蔽部材2001は、液晶表示装置から成る装飾部材1002の表示領域1002a(図8(c)、(d))をほぼ遮蔽できるだけの高さおよび幅を有しており、不図示のレールなどによって装飾部材1002の前方を左右に摺動自在に支持されている。図8(a)、(b)に示すように、遮蔽部材2001の左端部は、前述の実施例同様のラック&ピニオンを駆動系として用いた駆動手段(ラック2002、ピニオン2003、モータ2004)と結合してある。
装飾部材1002の下部手前側には、上部が開放された箱型の配置空間1004が設けられ、その内部底面には装飾部材として造形物1003、1003…が配置してある。また、配置空間1004の奥側の壁面中央には、7セグ表示装置などから成る装飾部材1001を配置してある(図8(a)、(c)、(d))。造形物1003、1003…は、図8(c)、(d)に示すような人形(固定的なものでもよいし、あるいは他の駆動手段によって腕や首などが可動するものでもよい)や、ビルディングや家、その他のミニチュアなど、任意の形状のものであってよい。
本実施例は、遮蔽部材2001でこれらの装飾部材1002、1001、1003を同時に遊技者の視線から遮蔽、あるいは遊技者の視線に晒す演出動作を行えるようにしたものである。
なお、装飾部材1002、1001、1003は、この順序で、遊技に関係した重要度を持っている。たとえば、装飾部材1002(液晶表示装置)は、変動表示などにより遊技の進行を表示するもので、最も大きな重要度を有し、通常、遊技者3000の視線(例えば図8(c))から判るように遊技盤面の中央付近に配置される。次に重要度が高いのは7セグ表示装置などから成る装飾部材1001で、遊技者3000の視線(例えば図8(c))から判るように遊技盤面の中央付近から視線を外した位置に配置される。そして装飾部材1003は固定的な装飾で、それ自体ほとんど遊技には無関係な人形やミニチュアなどで、遊技者3000の視線(例えば図8(c))から判るように装飾部材1001よりもさらに視線を外した位置に配置される。このような遊技に関する重要度に応じて、装飾部材の配置位置を盤面の中央から離れるように構成することによって、遊技台の盤面の配置スペースを有効に利用でき、装飾性を高めることができる。また、遊技に関する重要度に基づき装飾を配置しておくことで、視点変更による遊技者の疲労を低減することが可能である。
図8(a)、(c)は遮蔽部材2001による遮蔽前の状態を、図8(b)、(d)は遮蔽部材2001による遮蔽後の状態をそれぞれ示したものである。
遮蔽前の状態では、図8(a)、(c)、特に図8(c)に示すように、装飾部材1002とその表示領域、装飾部材1003、装飾部材1001はいずれも遊技者3000の視線に晒されており、いずれの装飾も遊技者3000によって視認されている。
モータ2004を駆動して図8(b)、(d)のように遮蔽部材2001を装飾部材1002の前方に移動させると、特に図8(d)に示すように、遮蔽部材2001が装飾部材1002とその表示領域、装飾部材1003、装飾部材1001はいずれも遊技者3000の視線から遮られ、遊技者3000は視認できなくなる。
このような動作を可能とするため、遮蔽部材2001は装飾部材1002の表示領域1002a(図8(c)、(d))をほぼ遮蔽できるだけの高さおよび幅を有するとともに、上部が開放された箱型の配置空間1004の前後の奥行きとほぼ同じ奥行き寸法を有するブロック状の形状としてある。
そして、遮蔽部材2001をこのようなブロック形状とすることにより、その底面と、背面をそれぞれ遮蔽面2001a、2001bとして機能させることができる。すなわち、遮蔽部材2001を図8(b)、(d)の位置に移動させると、これらの遮蔽面2001a、2001bは、それぞれ装飾部材1002の表示領域と、装飾部材1003および装飾部材1001に対向する位置をとるよう移動され、遮蔽面2001aは装飾部材1002の表示領域の、また、遮蔽面2001bは装飾部材1003および装飾部材1001の遮蔽部材として機能する。
このような目的から、遮蔽部材2001は全体を遮光材料(プラスチック、金属など)から構成するか、少なくともこれらの遮蔽面2001a、2001bの部分をこのような遮光材料から形成すればよい。
図8(a)〜(d)に示した構成によれば、1つの遮蔽部材2001の動作によって、その複数の遮蔽部2001a、2001bの遮蔽動作が行われ、遊技者の注意を、遮蔽された装飾部材以外に向けさせることができる。本実施例においても、1つの遮蔽部材2001の動作によって、複数の遮蔽部2001a、2001bの遮蔽動作が可能であり、遊技に関する装飾表示の重要度のそれぞれ異なる複数の装飾部材1001〜1003を同時に遊技者の視線から遮蔽することができ、装置内の配置スペースならびに装置のコストを削減し、制御の負担を軽くすることができる。
すなわち、本実施例の遮蔽部材2001を遮蔽位置に移動させることによって、抽選の様子や抽選の結果等を遊技者の注意を引く態様で表示する液晶表示装置(装飾部材1002)と、遊技の状態を数字や記号によって報知する7セグ表示装置(装飾部材1001)と、遊技機を装飾するために配置された造形物(装飾部材1003)とを同時に遊技者から視認不能にすることができる。
一般、パチンコ機のような遊技台で遊技が行われている間は、遊技者は抽選結果が報知される液晶表示装置や、遊技状態が報知される7セグ表示装置(装飾部材1001、1002)に注目している。その場合、遊技機に設けられた他の部材(例えばアタッカ等)を可動させると遊技者はどちらに注目してよいのか混乱してしまう場合もあるが、本実施例のように遮蔽部材2001で不要な場合にこれら液晶表示装置や7セグ表示装置(装飾部材1001、1002)を隠し、他の可動物等を自然と注目させることができる。
このようにして、本実施例によれば、一つの遮蔽部材(2001)の移動によって、複数の遮蔽部材(1001〜1003)を遮蔽し、遊技者の注目を他の領域へと向けさせることが可能となる。
なお、遮蔽部材2001の表面には実施例2(図7)に示したように文字(あるいはキャラクタなど)の装飾部を設けてもよい。特に上記のように遊技者の注目を他の可動物など他の領域へと向けさせることが目的の場合には、上記のように単に装飾物を隠すだけでも遊技者の注目を他の領域へと向けさせる効果があるが、より積極的に、視線誘導用の装飾部を遮蔽部材2001の表面に設けてもよい。例えば、図7の「大当たり」のような装飾ではなく、注目させたいような他の可動物の方向へ視線を誘導する矢印などを装飾部として遮蔽部材2001の表面に設けてもよい。このような装飾部は印刷、表示装置などの表示によって実施することができる。
なお、図示した遊技者3000の視点はあくまでも平均的な一例にすぎない。また、図8(a)、(c)の非遮蔽状態において、装飾部材1002、1001、1003は全て遊技者3000から視認できるように図示してあるが、特定の装飾部材、たとえば装飾部材1003は遊技者3000が大きく視点を動かさなければ見えない位置に配置することも考えられる。これは、例えば溝状の配置空間1004の深さをより大きくとること等によって可能となる。このように、複数の装飾部材1002、1001、1003は、1つの遊技者3000の視点から同時に全て視認できる必要はなく、そのような構成においても、上記の単一の遮蔽部材の動作により複数の遮蔽面を装飾部材に対向させ、複数の装飾部材を同時に遮蔽したりあるいは遊技者の視線に晒したりする演出が可能となるのはいうまでもない。
また、以上では遊技に関する装飾表示の重要度に応じて複数の装飾部材の配置位置を変更する構成を示したが、逆に遊技に関する装飾表示の重要度とその装飾部材の配置位置が盤面中央よりか否かは特定の関係になっていなくても問題はない。たとえば視認しやすい位置に「上を見ろ」「下を見ろ」といった表示を行う装飾部材(例えば人形)を配置し、その指示に応じて誘導された視線の先に遊技に関する装飾表示の重要度の高い表示を行う装飾部材を配置してあっても上述の効果は同様に得られる。
また、複数の装飾部材は別々の情報を表示するものである必要はなく、同一の情報を表示するものであってもよい。例えば遊技者の通常視点からは液晶表示装置が視認可能だが、造形物が視認不能な配置としてある場合には次のような効果が得られる。例えば、従来より造形物に発光素子を設け、所定の条件(抽選の当選)に基いて点灯させるよう構成する一方、液晶表示装置では抽選結果に基づいた演出表示を行う(図柄の変動、停止等)構成があるが、このような表示は通常、所定時間表示されるため、早く抽選結果を知りたい遊技者にはまどろっこしいものだった。そこで、上記のように通常視点からは液晶表示装置が視認可能だが、造形物が視認不能な配置とする構成によれば、液晶表示装置による演出表示を開始すると同時に、抽選結果のみ知りたい場合には造形物の発光表示を覗き込めばよく、液晶表示装置による演出表示を楽しみたければそのまま液晶表示装置による装飾表示を視認すればよい、といった使いかたができる。
なお、本実施例の特徴は、装飾部材1001、1003のように近接して配置された複数の装飾部が、これら装飾部(のいずれか)と対向する単一の遮蔽部材(2001)の遮蔽部の1つ(例えば遮蔽面2001b)によって共通して遮蔽される点にある。例えば、装飾部材1003及び装飾部材1001を含む複数の装飾部材のうち、いずれか一方に対向して設けられた遮蔽面2001bによって、対向する装飾部材、及びその装飾部材に近接して配置された前記遮蔽面とは対向しない装飾部材の両方を遮蔽するよう構成されていてよい。
図9(a)、(b)に本実施例の演出装置2000の構成を示す。図9(a)、(b)の演出装置2000は、風車状に構成された1の遮蔽手段2001の動作によって4つの装飾部を有する装飾部材1002の視認状態を同時に切り替え可能に構成したものである。
演出装置2000は、箱型の配置空間の手前側に4つの装飾部を有する装飾部材1002を配置してある。4つの装飾部は、それぞれ「当」、「外」、「外」、「外」のように当りと外れの抽選結果に対応した4つの装飾表示を行なうものである(装飾表示の数、表現、「当」、「外」の数やパターン等は任意である)。これらの装飾表示は印刷文字による表示でも良いが、本実施例のように4枚の羽根を有し、視認部が複数ある遮蔽部材2001を用いる場合には、装飾部材1002を例えば液晶表示装置などから構成することによって表示してもよい。
図9(a)、(b)のように本実施例の装飾部材1002は円形(ただしこの形状は任意で)であり、その円を8等分した1つおきの空間に装飾部材1002の4つの装飾部を配置してある。
その前方に、装飾部材1002の4つの装飾部にほぼ対応する形状の風車型の遮蔽部材2001を中心の駆動軸2001dを介して支持する。駆動軸2001dは不図示のモータなどにより回転駆動し、図9(a)の遮蔽位置、または図9(b)の開放(視認可能)位置に遮蔽部材2001を変位させる。
すなわち、本実施例の遮蔽手段2001は全体が遮蔽部とはなっておらず、風車型、たとえば、その一部が切り欠かれた構造となっており、その欠落部分を介して背後の装飾部材1002の装飾部を視認可能である点に特徴がある。
図9(a)の遮蔽位置に遮蔽部材2001を移動させると、風車型の遮蔽部材2001の4枚の羽根がそれぞれ装飾部材1002の4つの装飾部に対向する位置に移動され、遮蔽部材2001の4枚の羽根によって装飾部材1002が遊技者の目から遮蔽される。一方、例えば図9(a)の矢印の方向に遮蔽部材2001を回転させ、図9(b)の開放(視認可能)位置に遮蔽部材2001を移動させると、「当」、「外」、「外」、「外」の装飾部材1002の4つの装飾部が風車型の遮蔽部材2001は4枚の羽根の間の視認部を介して遊技者により視認可能となる。
本実施例の場合、「当」、「外」、「外」、「外」の4つの表示を装飾部材1002の4つの装飾部に示しているが、これは必ずしも固定的な表示でなくてもよく、4つの全ての装飾部に抽選結果に応じて「当」、「外」のいずれかを表示するようにしてもよい。また、図9のような表示文字割り当ての場合には、抽選結果が当たりの場合には「当」の装飾部を、抽選結果がはずれの場合には「外」の装飾部をそれぞれ他の表示より目立つように強調表示するようにしてもよい。
以上のようにして、本実施例においても、1つの遮蔽部材2001の動作によって、その羽根型の複数の遮蔽部の遮蔽動作が行われ、装飾部材1002の複数の装飾部を遊技者の視線から遮蔽、あるいは遊技者の視線に晒す演出動作を行うことができ、例えば抽選結果に対する興趣を高め、また、装飾表示結果をよりはっきりと認識させることができ、そして装置内の配置スペースならびに装置のコストを削減し、制御の負担を軽くすることができる。
また、図9(a)、(b)の構成によれば、装飾部材1002の各々の装飾部の表示を液晶表示などによって変動させることができ、これと別に遮蔽部材2001の視認可能な部位の位置を変動させることができるため、図9(a)〜(b)に図示したように遮蔽期間中にその遮蔽されている装飾部の表示を変更することが可能であり、例えば遮蔽部材2001の回転の度に同一の装飾部の表示を異なるものに変化させる等の制御も行え、遊技者の注目を集めることができ、また遊技者に新鮮な驚きを与える多彩な演出を行える可能性がある。また、例えば、図9(a)、(b)の構成によれば、遊技者に特定の操作(操作手段は不図示)によって、抽選前に「当」の現れる装飾部の位置を予想させ、その位置が視認できるように同じく特定の操作により遮蔽部材2001を移動させ、その位置で視認可能な装飾部に「当」が現れた場合に抽選結果を当たりとする、といった抽選態様も実施できる。
さらに、図9(a)、(b)の構成によれば、遮蔽部材2001をたとえば高速回転させ、装飾部材1002の複数の装飾部の表示を切り換えるようなスリリングな演出を行うこともできる。これにより、例えば装飾部材1002の複数の装飾部に遊技者の注目を集め、遊技の進行に対する興趣をより高めることができる。
また、以上では「当」、「外」のような抽選に関する装飾表示を行う例を示したが、風景等、遊技と直接関係のない他の表示を装飾部材によって実施するようにしてもよい。
図10(a)〜(d)は、装飾部材1002と、遮蔽部材2001が対応する曲面で構成されている演出装置2000の構成例を示したものである。図10(a)、(b)は演出装置2000の斜視図、図10(c)、(d)は演出装置2000の装飾部材1002と、遮蔽部材2001の部位の正面図である。図10(a)と(c)、そして図10(b)と(d)はそれぞれ対応する位置に遮蔽部材2001を移動させた時の状態を示している。
本実施例では、演出装置2000の直方体の配置空間内の手前側にほぼ半円筒型断面の装飾部材1002を遊技者の方向に向けて配置してある。装飾部材1002は印刷などの固定表示でも良いし、液晶表示装置などによる表示によって表現されたものでもよい。本実施例では、図示のように左半分と右半分にそれぞれ2人分ずつのキャラクタを表示した例を示している。すなわち、本実施例の場合、これら4体のキャラクタは、4つの装飾部と考えることができる。
遮蔽部材2001は、不図示の円形レールなどに支持され、同じく不図示の駆動系(例えば円形のラックなどを用いた前述の実施例と同様のラック&ピニオンなどによるもの)によって、駆動されるものとする。
遮蔽部材2001は、装飾部材1002の内周にほぼ沿って移動できる半円筒断面(1/4円周程度)の形状で、プラスチック、金属などの遮光材料から構成し、この遮蔽部材2001が装飾部材1002に対向することによって、装飾部材1002を遮蔽する。図10(a)と(c)はこの遮蔽部材2001を左側に移動させた時の状態を、図10(b)と(d)は遮蔽部材2001を右側に移動させた時の状態を示している。
図示のように、図10(a)と(c)の状態では、遮蔽部材2001により左側のキャラクタ2人分が遊技者の視線から遮蔽され、右側のキャラクタ2人分が露出している。また、図10(b)と(d)の状態では、遮蔽部材2001により右側のキャラクタ2人分が遊技者の視線から遮蔽され、左側のキャラクタ2人分が露出している。
このような演出装置2000を用いて可能な演出例としては、例えば、抽選の大当たり期待度が表示されるキャラによって異なる演出を行うものとして、遊技球がスタート口に入球した際に、図10(a)、(c)のように遮蔽部材2001を左側に移動し、右側のミイラ男、および狼男のキャラクタのみを視認可能、左側の2人の女の子のキャラクタを視認不能とした場合には、この演出表現により例えば大当たりの期待度が低いものと遊技者に判断させる。また、図10(b)、(d)のように遮蔽部材2001を右側に移動し、右側のミイラ男、および狼男のキャラクタを遮蔽して、左側の2人の女の子のキャラクタのみを視認可能とした場合には、この演出表現により例えば大当たりの期待度が高いものと遊技者に判断させることができる。
以上のように、1つの遮蔽部材2001の移動により、装飾部材1002の複数の装飾部(本実施例では4体のキャラクタから構成)を遊技者の視線から遮蔽、あるいは遊技者の視線に晒す演出動作を行うことができ、例えば抽選結果に対する興趣を高め、また、装飾表示結果をよりはっきりと認識させることができ、そして装置内の配置スペースならびに装置のコストを削減し、制御の負担を軽くすることができる。また、円筒状に湾曲させた装飾部材と遮蔽部材を用いることによって、遊技台の装飾性やデザイン性をより高めることができる。
なお、本実施例では円筒状の曲面に湾曲させた装飾部材と遮蔽部材を示したが、他の形状に湾曲ないし屈曲させた装飾部材と遮蔽部材を用いてもよい。例えば多角形状に屈曲させた装飾部材と遮蔽部材を用いても上述同様の効果を期待できるのはいうまでもない。
図11(a)、(b)は、実施例4の図9(a)、(b)の演出装置2000に共通した基本構造を有する演出装置2000の異なる構成を示している。
本実施例でも、遮蔽部材2001は全てが遮蔽部とはなっておらず、風車型、たとえば、その一部が切り欠かれた構造となっており、その欠落部分を介して背後の装飾部材1002の装飾部を視認可能である点に特徴がある。本実施例では、遮蔽部材2001は円盤型を基本とし、その円周を6等分した1部を切り欠き、装飾表示を視認させる視認部として開口部2001eを設けてある。この開口部2001eを除く部分は背後の装飾部材1002の装飾部に対向してこれらを遮蔽するよう機能する。遮蔽部材2001の駆動手段は、実施例4の図9(a)、(b)の場合とほぼ同様に構成することができる。
一方、装飾部材1002は、本実施例では円周を6等分したそれぞれの部分に例えば「当」、「外」のような2つの抽選結果のいずれかを表示するような装飾部を設ける。このような装飾部の表示は固定的な表示であってもよいが、例えば液晶表示装置などの表示を切り換えて行うことができる。
図11(a)では、遮蔽部材2001の開口部2001eを介して装飾部材1002の「当」の表示が、また、 図11(b)では、遮蔽部材2001の開口部2001eを介して装飾部材1002の「外」の表示が視認され、他の5つの装飾部は全て遮蔽されている状態となっている。したがって、抽選結果が当り、の場合には図11(a)のように「当」の装飾部を視認させる一方、他の装飾部を全て遮蔽し、抽選結果がはずれ、の場合には図11(b)の状態で「外」の装飾部を視認させる一方、他の装飾部を全て遮蔽する制御を行うことにより、抽選結果を遊技者に認識させることができる。
なお、装飾部材1002の6つの装飾部の表示は、図11(a)、(b)に示したように遮蔽部材2001の回転中、任意にそれぞれ個別に切り換えてよい。例えば、抽選中、遮蔽部材2001の回転と、図示のように装飾部の表示切り換えを同時に行うことによってよりスリリングな演出を行うことができる。そして抽選終了時に遮蔽部材2001を停止させた時に開口部2001eを介して視認可能な装飾部によって、最終的な抽選状態を表示すればよい。
また、図11(a)、(b)の構成によれば、遮蔽部材2001をたとえば高速回転させ、装飾部材1002の複数の装飾部の表示を切り換えるようなスリリングな演出を行うこともできる。これにより、例えば装飾部材1002の複数の装飾部に遊技者の注目を集め、遊技の進行に対する興趣をより高めることができる。
以上に示したように、本実施例によれば、開口部2001eを有する1つの遮蔽部材2001の動作によって装飾部材1002の複数の装飾部を遊技者の視線から遮蔽、同時に1つの装飾部を遊技者の視線に晒す演出動作を行うことができ、例えば抽選結果に対する興趣を高め、また、装飾表示結果をよりはっきりと認識させることができ、そして装置内の配置スペースならびに装置のコストを削減し、制御の負担を軽くすることができる。
なお、以上では遮蔽部材2001に開口部2001eを1つのみ設けた例を示したが、2つ以上設けるようにしても同様の効果を得られるのはいうまでもない。また、3つあるいはそれ以上の開口部2001eを設ける場合には、実施例4(図9)の場合とほぼ同様の効果を期待することができる。開口部2001eの形状は任意であり、たとえば遮蔽部材2001に透孔を開けるだけではなく、遮蔽部材2001の一部を切り欠いたような形状のものも用いることができる。
また、図11(a)、(b)の構成によれば、実施例4(図9(a)、(b))の場合と同様、装飾部材1002の各々の装飾部の表示を液晶表示などによって変動させることができ、これと別に遮蔽部材2001の視認可能な部位の位置を変動させることができるため、図示したように遮蔽期間中にその遮蔽されている装飾部の表示を変更することが可能であり、例えば遮蔽部材2001の回転の度に同一の装飾部の表示を異なるものに変化させる等の制御も行え、遊技者の注目を集めることができ、また遊技者に新鮮な驚きを与える多彩な演出を行える可能性がある。
図12(a)〜(g)は、さらに異なる遮蔽手段の構成を有する演出装置2000の構成を示したものである。
図12(a)は、演出装置2000の全体構造を示している。図12(a)に示すように、本実施例の演出装置2000は、直方体の配置空間内の手前側に液晶表示装置などから成る装飾部材1002を配置し、その前に遮蔽部材2010が通るように構成してある。
遮蔽部材2010は無端状(エンドレス)のベルトであり、透明な基材(プラスチックなど)から成るシート上に、装飾部材1002の表示領域を複数(この例では3つ)に分割した装飾部の部位を隠せるようなサイズを1単位として、3単位、2単位、1単位のそれぞれの大きさの遮蔽部2010a、2010b、および2010cを接着などの方法で装着したものである。
これらの遮蔽部2010a、2010b、および2010cの所定の部分を後述するように装飾部材1002の単数または複数の装飾部に対向するような位置に移動させることによりこれらの装飾部を遊技者に対して遮蔽し、また、遮蔽部2010a、2010b、および2010cが対向していない装飾部が遊技者に対して露出される。
図12(b)に示すように遮蔽部2010aと2010bの間は上記の2単位分、遮蔽部2010bと2010cの間は上記の1単位分の空間を空けてあり、これらの部分を含む遮蔽部以外の部分では遮蔽部材2010の透明な基材が露出している。
本実施例では、図12(c)に示すように液晶表示装置から成る装飾部材1002の表示領域を3つの装飾部として分割して用いる。この例では、上記の1単位分にほぼ相当する大きさに3分割した縦長の装飾部を3つ配設して、それぞれで「はずれ」、「大当たり」、「おみくじ」などといった文字列や装飾画像を表示する。画面の上部は「大当たり抽選中」など、現在進行中の遊技シーケンスの状態表示などに用いることができる。このようなおみくじを模した装飾表示では、遮蔽部材2010の遮蔽部2010a、2010b、および2010cは、たとえば扉などの画像パターンを印刷しておく等の構成が考えられる。
このような装飾表示の前方で、上記のような遮蔽部2010a、2010b、および2010cを有する遮蔽部材2010を移動させることによって、装飾部材1002の3つの装飾部の任意の部分を遮蔽し、また露出させることができる。このために、無端状の遮蔽部材2010は装飾部材1002の前方ではローラ2005、2005に架設し、装飾部材1002の後方ではローラ(または丸棒状のガイド)2006、2006に架設して、右側のローラ2005をモータ2004で駆動し、そして任意の部分を装飾部材1002の前方に移動させることにより、装飾部材1002の3つの装飾部を任意に遮蔽し、また露出させることができる。
図12(c)〜(g)はこの遮蔽/露出パターンを示したものである。図12(c)は、遮蔽部材2010の3単位分の透明部分(たとえば遮蔽部2010aの左側)を装飾部材1002の前方に移動した状態で、この場合、装飾部材1002の3つの装飾部(「はずれ」、「大当たり」、「おみくじ」)は全て遊技者から視認可能である。
また、図12(d)では、遮蔽部2010aを装飾部材1002の中央の装飾部の前方に位置するように移動させた状態で、この場合、装飾部材1002の右および左の「はずれ」、「おみくじ」だけが遊技者から視認可能となっている。また、当然ながら、図12(d)から1単位分ずつ遮蔽部材2010右または左に移動させることによって、左側または右側の2つの装飾部のみを露出させるようにもできる。
また、図12(e)、(f)のように装飾部材1002の1つの装飾部のみを露出させるようにもできる。図12(e)の場合は、遮蔽部2010b、および2010cの間の空間が中央に来るように移動させており、これにより中央の装飾部のみを露出させている。
図12(f)の例では、遮蔽部2010bを装飾部材1002の左側の2つの装飾部の前方に移動して、右側の装飾部のみを露出させている。その他にも、不図示ではあるが左側の装飾部のみを露出させることができ、その場合は図12(f)の位置より1単位分、遮蔽部2010bに右側に移動すればよい(あるいは遮蔽部2010cの右側または左側の2単位分を用いても同様の遮蔽/露出制御が可能である)。
図12(g)の例では、遮蔽部2010cがちょうど装飾部材1002の前面を覆う位置に移動させており、これにより装飾部材1002の3つの装飾部を全て遮蔽している。
以上のように図12(b)に示したように、装飾部材1002の装飾部を種々のパターンで遮蔽/露出できるようなパターンで遮蔽部材2010に遮蔽部2010a〜2010cを設けておくことにより、装飾部材1002の任意の数の装飾部を同時に遮蔽/露出することができる。すなわち、無端ベルトから成る遮蔽部材2010の左右動作によって、装飾部材1002の表示領域に表示される全ての装飾が視認可能となる全開放状態と、1つの装飾のみが視認不能な状態と、2つの装飾が視認不能となる状態と、全ての装飾が視認不能となる状態、等に切り換えることができるため、モータの正逆回転の切り替えといった簡単な制御を介して遮蔽部材2010の移動を制御するだけで複数の装飾部の視認状態を切り替えることが可能であり、更に多くの部材を使用せずに演出を行うことができ、遊技台の構成部材を削減し、コストダウンを図りつつも多彩な演出を行うことができる。
特に、本実施例によれば、遮蔽部材2010に複数の装飾部の内、特定の1ないし複数の装飾部を遮蔽するようなパターンで配置された遮蔽部2010a〜2010cを設けることにより、遮蔽手段を移動するだけで複数の装飾部の全遮蔽、少なくとも1つの装飾部の遮蔽、あるいは全部の複数の装飾部の遮蔽解除、といった遮蔽および露出/開放制御を含む多彩な演出制御を実施することができる。
なお、上記の「はずれ」、「大当たり」、「おみくじ」のような装飾表示はあくまでも一例であり、他の装飾部材1002で装飾表示を行ってよいのはいうまでもない。また、開放/露出させる装飾部の数を遊技の進行に応じて変更するような制御を行うこともできる。例えば、通常遊技中は装飾部を2つ遮蔽、時短中は装飾部を1つ遮蔽、確変状態では3つ全部の装飾部を開放/露出させる、といった制御を行うことが考えられる。また、電源状態に応じて開放/露出制御を変更することもできる。例えば、電断時には3つ全部の装飾部を遮蔽、復電時に遮蔽部材を移動して3つ全部の装飾部を開放する、といった制御を行うことも考えられる。
本発明は、パチンコ機のような遊技台のみならず、同様の演出装置を用いた遊技台、例えばスロットマシンなどの遊技台にも適用できる。
図13はそのような遊技台の一例としてスロットマシンの構成を示している。図13のスロットマシン5000は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール5003と、リール5003の回転を指示するためのスタートレバーや、リール5003の各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン、その他の操作手段を含む操作部5004を有している。
装置の上部には、通気用のルーバー5001、5001が配置され、その下部、リール5003の上部の位置には演出装置5002を配置している。スロットマシン5000の下部には、メダル払出口5005や、スピーカの再生音を放出するための音孔5006、5006などが配置される。
演出装置5002は例えば液晶表示装置などによる装飾表示装置が用いられるが、この装飾部材の前方に上述の各実施例で示したような遮蔽部材を配置することができ、その場合、上述と同様の効果を得ることができる。
なお、図13のスロットマシン5000には、制御回路として、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理)を含む構成が用いられる。
<作用効果>
以上に示した各実施例の構成をより抽象的にとらえ、その効果を要約して示すと次の通りとなる。上記実施例中の部材との対応は主にかっこ書きで示す。
遊技台において、少なくとも第1の装飾部と第2の装飾部とを含む複数の装飾部(装飾部材1001、1002、1003ないしそれを分割して得られる複数の装飾部)を同時に遊技者から視認困難な状態に遮蔽する単一の遮蔽手段(遮蔽部材2001、2010)を備え、この遮蔽手段は、第1の装飾部に対向する第1の遮蔽部(例えば遮蔽部2001a)と、第2の装飾部に対向する第2の遮蔽部(例えば遮蔽部2001b)と、を備えた構成を用いる。これにより、第1、第2の遮蔽部を有する簡単安価な遮蔽手段を用い、配置姿勢や装飾の意味の異なる複数の装飾部を同時に遊技者の視線から遮蔽したり、また露出/開放させたりする遊技制御を行うことができ、装置内の配置スペースならびに装置のコストを削減し、制御の負担を軽くすることができることがある。また、複数の装飾部のそれぞれに対向する複数の遮蔽部を備えることで、遮蔽手段の形状を複数の装飾部の備えられた領域に対応した形状で構成することが出来るため、遊技機に無駄な空間を生じさせることがなく、限り有る空間を有効的に活用することが出来る。
また、第1の遮蔽部と第2の装飾部(装飾部材1001、1002、1003ないしそれを分割して得られる複数の装飾部)が異なる平面上に設けられる構成を用いることによって、例えば遊技に関する装飾表示の重要度がそれぞれ異なるような複数の装飾部を同時に遊技者の視線から遮蔽したり、また露出/開放させたりする遊技制御を行うことができ、装置内の配置スペースならびに装置のコストを削減し、制御の負担を軽くすることができることがある。
また、複数の装飾部に第3の装飾部(例えば図8の装飾部材1003)が含まれ、この第3の装飾部は第1の装飾部(図8の装飾部材1001)に近接した位置であって第1の遮蔽部(図8の2001b)と対向する位置に配置され、遮蔽手段は第1、第2、第3の装飾部(図8の装飾部材1001〜1003)を含む複数の装飾部を同時に視認困難に遮蔽する構成を用いることによって、例えば遊技に関する装飾表示の重要度や、遊技者の注目の意味がそれぞれ異なるような複数の装飾部を同時に遊技者の視線から遮蔽したり、また露出/開放させたりする遊技制御を行うことができ、装置内の配置スペースならびに装置のコストを削減し、制御の負担を軽くすることができることがある。特に、第1、第2の装飾にそれぞれが対向した遮蔽部を備えたことで、遮蔽手段を複数の装飾が備えられた領域に対応した形状に構成することができ、それにより遊技機に無駄な空間を生じさせることなく複数の装飾の視認状態を切り替えることができる。また、そのように構成された遮蔽手段が前記第1の遮蔽部及び第2の遮蔽部と対向していない第3の装飾をも同時に遮蔽し視認困難にすることで更に部材削減や制御の簡素化の効果を望むことが出来る。
また、遮蔽部材(例えば図6、図7の遮蔽部材2001)の第1の遮蔽部と、第2の遮蔽部の間に屈曲部を設けた構成を用いることによって、簡単安価な構成の遮蔽部材により複数の装飾部を同時に遊技者の視線から遮蔽したり、また露出/開放させたりする遊技制御を行うことができ、装置内の配置スペースならびに装置のコストを削減し、制御の負担を軽くすることができることがある。
また、遊技台の曲面に複数の装飾部が設けられ、遮蔽部材を移動させることにより複数の装飾部のうち少なくとも第1の装飾部と第2の装飾部を同時に遊技者から視認困難な状態に遮蔽する構成(例えば図10の演出装置2000)を用いることによって、複数の装飾部を同時に遊技者の視線から遮蔽したり、また露出/開放させたりする遊技制御を行うことができ、装置内の配置スペースならびに装置のコストを削減し、制御の負担を軽くすることができ、また遊技台の装飾性やデザイン性を大きく向上させることができることがある。
また、遮蔽手段は複数の装飾部を遊技者から視認困難な状態に遮蔽すると同時に少なくとも1つの装飾部を遊技者から視認可能な状態にする構成(例えば図9、図11あるいは図12の演出装置2000)を用いることによって、多くの部材を使用せずに演出を行うことができ、遊技台の構成部材を削減し、コストダウンを図りつつも多彩な演出を行うことができる。特に、遮蔽手段の動作とともに装飾部の表示変更を行うなどの制御を実施することによって、より多彩な演出制御を行うことができることがある。
また、単一の遮蔽手段(図12の遮蔽手段2010)の移動によって、複数の装飾部(装飾手段1002の複数の装飾部)の遮蔽状態を、複数の装飾部を全て遊技者から視認困難な状態に遮蔽する第1の状態、少なくとも1つの装飾部を遊技者から視認困難な状態に遮蔽する第2の状態、ないし全ての装飾部の遮蔽を解除する第3の状態に制御する構成(図12の演出装置2000)を用いることによって、遮蔽部材の移動を制御するだけで複数の装飾部の視認状態を切り替えることが可能であり、更に多くの部材を使用せずに演出を行うことができ、遊技台の構成部材を削減し、コストダウンを図りつつも多彩な演出を行うことができることがある。
特に、遮蔽手段が複数の装飾部の内、特定の1ないし複数の装飾部を遮蔽するようなパターンで配置された遮蔽部(図12の遮蔽部2010a〜2010c)を有し、遮蔽手段(同2010)を移動させることにより複数の装飾部の遮蔽状態を、第1の状態、第2の状態、および第3の状態に制御する構成によれば、簡単安価な構成によって遮蔽手段を移動するだけで複数の装飾部の全遮蔽、少なくとも1つの装飾部の遮蔽、あるいは全部の複数の装飾部の遮蔽解除、といった遮蔽および露出/開放制御を含む多彩な演出制御を実施することができることがある。
以上では、パチンコ機、スロットマシンのような遊技台を実施例として例示したが、カジノマシンやアーケードゲーム機など、種々の遊技台、特に装飾手段を用いた演出装置を有し、装飾手段を遊技者に対して遮蔽/露出させることにより一定の効果を期待できるあらゆる遊技台に本発明を実施できるのはいうまでもない。
本発明に係わるパチンコ機を扉部材を開いた状態で示した斜視図である。 図1のパチンコ機の遊技盤廻りの構成を示した正面図である。 図1のパチンコ機の主制御部の構成を示したブロック図である。 図1のパチンコ機の主制御部タイマ割り込み処理を示したフローチャート図である。 図1のパチンコ機の演出制御部の処理を示したフローチャート図で、(a)はメイン処理を、(b)はコマンド入力処理を、(c)はストローブ処理を、(d)はチャンスボタン割り込み処理を、(e)タイマ割り込み処理を、(f)は変動パターン選択処理を、(g)は図柄停止処理をそれぞれ示したフローチャート図である。 図1のパチンコ機の演出装置の構成の一例を示したもので、(a)は装飾部材の遮蔽状態を示した斜視図、(b)は装飾部材の開放状態を示した斜視図である。 図1のパチンコ機の演出装置の構成の異なる一例を示したもので、(a)は装飾部材の遮蔽状態を示した斜視図、(b)は装飾部材の開放状態を示した斜視図である。 図1のパチンコ機の演出装置の構成の異なる一例を示したもので、(a)は装飾部材の遮蔽状態を示した斜視図、(b)は装飾部材の開放状態を示した斜視図、(c)は装飾部材の遮蔽状態を示した(a)のA−A’線に沿った断面図、(d)は装飾部材の開放状態を示した(a)のA−A’線に沿った断面図である。 図1のパチンコ機の演出装置の構成の異なる一例を示したもので、(a)は装飾部材の遮蔽状態を示した斜視図、(b)は装飾部材の開放状態を示した斜視図である。 図1のパチンコ機の演出装置の構成の異なる一例を示したもので、(a)は装飾部材の遮蔽/開放状態を示した斜視図、(b)は装飾部材の異なる遮蔽/開放状態を示した斜視図、(c)は(a)に相当して装飾部材の遮蔽/開放状態を示した正面図、(d)は(b)に相当して異なる装飾部材の遮蔽/開放状態を示した正面図である。 図1のパチンコ機の演出装置の構成の異なる一例を示したもので、(a)は装飾部材の遮蔽/開放状態を示した斜視図、(b)は装飾部材の異なる遮蔽/開放状態を示した斜視図である。 図1のパチンコ機の演出装置の構成の異なる一例を示したもので、(a)は演出装置全体の斜視図、(b)は遮蔽部材の構成を示した説明図、(c)〜(g)は装飾部材のそれぞれ異なる遮蔽/開放状態を示した説明図である。 本発明を実施可能な遊技台としてスロットマシンの全体構成を示した正面図である。
符号の説明
100 パチンコ機
102 遊技盤(盤面)
104 遊技領域
106 外レール
108 内レール
110 装飾図柄表示装置
112 普通図柄表示装置
114 特別図柄表示装置
116 普通図柄保留ランプ
118 特別図柄保留ランプ
120 高確中ランプ
122 一般入賞口
124 普図始動口
126 特図始動口
130 可変入賞口
132 打球方向変換部材
134 遊技釘
136 アウト口
138 発射杆
140 発射槌
142 発射レール
144 貯留皿
146 チャンスボタン
148 操作ハンドル
150 下皿
152 透明板部材
154 透明部材保持枠
156 扉部材
200 演出装置
230 ワープ装置
232 入球口
234 前面ステージ
236 入球口
238 排出口
250 遮蔽手段
300 主制御部
302 基本回路
304 CPU
306 ROM
308 RAM
310 I/O
312 カウンタタイマ
314b 水晶発信器
316 カウンタ回路
318 球検出センサ
320 センサ回路
322、324、328 表示回路
330 各種ソレノイド
332 ソレノイド回路
334 情報出力回路
338 起動信号出力回路
350 演出制御部
352 基本回路
354 CPU
356 ROM
358 RAM
360 I/O
362 カウンタタイマ
364 水晶発信器
366 スピーカ
368 音源IC
370 各種ランプ
372 表示回路
374 液晶制御回路
376 移動手段
378 モータ駆動回路
400 払出制御部
402 払出装置
404 払出センサ
406 インターフェース部
450 発射制御部
454 球送り装置
500 電源管理部
550 情報入力回路
552 カードユニット
602 発射モータ
1001、1002 装飾部材
2000 演出装置
2001 遮蔽部材
2002 ラック
2003 ピニオン
2004 モータ
2005、2005 ローラ
2006、2006 ローラ
2010 遮蔽部材
3000 遊技者
5000 スロットマシン
5002 演出装置
5003 リール
5004 操作部

Claims (8)

  1. 少なくとも第1の装飾部と第2の装飾部とを含む複数の装飾部を同時に遊技者から視認困難な状態に遮蔽する単一の遮蔽手段を備え、
    前記遮蔽手段は、
    前記第1の装飾部に対向する第1の遮蔽部と、
    前記第2の装飾部に対向する第2の遮蔽部と、
    を備えたことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台において、前記第1の遮蔽部と前記第2の装飾部が異なる平面上に設けられていることを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技台において、前記複数の装飾部に第3の装飾部が含まれ、前記第3の装飾部は前記第1の装飾部に近接した位置であって前記第1の遮蔽部と対向する位置に配置され、前記遮蔽手段は第1、第2、第3の装飾部を含む複数の装飾部を同時に視認困難に遮蔽することを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の遊技台において、前記遮蔽部材の前記第1の遮蔽部と、前記第2の遮蔽部の間に屈曲部を設けたことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の遊技台において、遊技台の曲面に複数の装飾部が設けられ、前記遮蔽部材を移動させることにより複数の装飾部のうち少なくとも前記第1の装飾部と前記第2の装飾部を同時に遊技者から視認困難な状態に遮蔽することを特徴とする遊技台。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の遊技台において、前記遮蔽手段は複数の装飾部を遊技者から視認困難な状態に遮蔽すると同時に少なくとも1つの装飾部を遊技者から視認可能な状態にすることを特徴とする遊技台。
  7. 請求項1に記載の遊技台において、単一の前記遮蔽手段の移動によって、複数の装飾部の遮蔽状態を、複数の装飾部を全て遊技者から視認困難な状態に遮蔽する第1の状態、少なくとも1つの装飾部を遊技者から視認困難な状態に遮蔽する第2の状態、ないし全ての装飾部の遮蔽を解除する第3の状態に制御することを特徴とする遊技台。
  8. 請求項7に記載の遊技台において、前記遮蔽手段が複数の装飾部の内、特定の1ないし複数の装飾部を遮蔽するようなパターンで配置された遮蔽部を有し、前記遮蔽手段を移動させることにより複数の装飾部の遮蔽状態を、前記第1の状態、第2の状態、および第3の状態に制御することを特徴とする遊技台。
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