JP4358150B2 - 断熱下地材および断熱外装構造 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1および特許文献2に示されるものは、表側と裏側の金属板の間に断熱下地材を充填した屋根材であり、主に注入発泡によって成形されたものである。ところで本技術は、製造工程で一体化されるため、断熱下地材と金属板を分離することが極めて困難で、分別という観点からは好ましくない。近年、建築の分野においても資材等の分別回収(リサイクル)が進んでおり、上記のような構成の屋根材は分別できないため「廃棄物」として処理せざるを得ない。
また、外装材と断熱下地材を別々に成形する方法も提案され、リサイクルが容易に行えるという利点がある。しかし、合成樹脂製断熱下地材を建築躯体に敷設し、その断熱下地材上に屋根材を配するものであるため、屋根材や支持部材等を取り付けるまでの間に、ただ置かれただけの断熱下地材が風によって飛散する恐れが多分にある。
また、別々に成形された金属板(屋根材)と断熱下地材を接着等の手段で一体化されたものも存在し、外装材と一体化されているため、断熱下地材の飛散を防止でき、分離も容易ではあるものの、外装材と断熱下地材を「一体化させる工程」が必要となり、上記と比較して工程数が増える。また、その他にも断熱下地材が飛散しないように両面テープ等で仮止めしたり、外装材の固定具に特殊な加工を施した、断熱下地材用の止め具等を使用することも提案されているが、現場等における手間が増えたり、部材の製造コストがかかるものであった。
前記の断熱下地材を用いた断熱外装構造であって、建築躯体上の前記断熱下地材における前記被嵌合部に当該断熱下地材に隣接する前記断熱下地材の前記嵌合部を嵌合させることで前記断熱下地材同士を接続し、相互に接続した前記断熱下地材上に外装材を敷設してあることを特徴とする。
前記断熱下地材は少なくとも表面部が流れ方向に沿う階段状に接続していることを特徴とする。
この断熱下地材は、流れ方向および/または桁行き方向の両側縁に沿い相互に重合可能な重合部と被重合部を有するものであればよく、流れ方向および桁行き方向の双方が重合するものでも、流れ方向または桁行き方向のいずれか一方が重合するものでもよい。当該重合部と被重合部が流れ方向または桁行き方向の両側縁に設けられている態様の場合、他方向の側縁は、付き合わせ状でもよいし、重合状であってもよい。
嵌合部は、重合部あるいは被重合部に独立突起状に1〜複数設けられていればよい。被嵌合部は、独立突起状の前記嵌合部が嵌め付け可能な凹部、切欠き状に形成される。
嵌合部と被嵌合部の嵌合は、凹部状もしくは切り欠き状等からなる被嵌合部に突状からなる嵌合部を合成樹脂発泡体の持つ圧縮弾性特性(圧縮されることで発生する弾性)によって嵌め付けるものである。
例えば、嵌合部を被嵌合部と同一もしくは若干大きく成形することで、嵌合時に嵌合部と被嵌合部がそれぞれ圧縮して嵌め付けられるものである。また、嵌合部と被嵌合部は、必ずしも同一形状にする必要はなく、さらに嵌合部、被嵌合部は、その側面(接触面)が全てに亘って接触(圧縮弾性が生じた嵌合状態)する形状でも、部分的に接触するものでもよい。例えば、被嵌合部が矩形状の切り欠きの場合、その開口幅より大きな幅もしくは径の突起(矩形、円等)が嵌合部となり、凹部の場合、一方の対辺幅より大な幅・径の突起が嵌合部となり得る。このような場合、被嵌合部の1対辺と嵌合部が発泡体の圧縮弾性によって嵌め付け状態すなわち嵌合することになる。
嵌合部、被嵌合部の形状は、矩形と矩形(正方形と正方形、長方形と長方形、長方形と正方形の嵌合)や、矩形と円形、円形と円形等の組み合わせが想定され、略同一形状のものでも、異形状のものでもよく、断熱下地材(合成樹脂発泡体)の圧縮弾性によって嵌合(嵌め付け)可能な形状であればよい。
嵌合部と被嵌合部は、重合方向(屋根面に対して略鉛直方向)に嵌め込むものでも、隣接する断熱材をスライド方向(屋根面に対して略平行方向)に嵌め込むものでもよい。また、嵌合部と被嵌合部は嵌合を容易にするため、嵌合部分(圧縮部分)隅部を円弧状、斜状等にしてもよい。さらに、嵌合部と被嵌合部を蟻継状とすることで、嵌合時の位置決めが容易に行なえる(適切な位置で重合して嵌合する)と共に、より強固な嵌合・接続関係を得ることができる。
係る嵌合部と被嵌合部の嵌合関係は、嵌め付けによる嵌合関係すなわち風圧程度では少なくとも流れ方向および桁行き方向にずれたり外れたりしないように一体化した嵌合・接続関係であり、流れ方向および桁行き方向のみならず、上下方向(屋根面から持ち上がる方向への圧力すなわち負圧作用)さらに嵌め込み方向を含む全ての方向に対してずれたり外れたりしない嵌合・接続関係であって、この限りにおいて、形状構造に制限はない。同様に、嵌め込み方向についても制限はない。
断熱下地材の表面は、平坦状のものでも、排水用の溝部を配設したものであってもよい。この溝部は侵入水を水下側に円滑に排水するものであればよい。また、裏面も表面同様にその形状を問わないが、裏面を凹凸状(材料費の削減に有効)あるいは流れ方向に連続する溝部を設けて空気流路を形成するものでもよい。
凹溝部は、断熱下地材同士の接続部分からの浸水を防ぐため、基本的に連続溝状に形成されることになるがこれに限定されない。突条部は、侵入水が裏面に回り込まないように凹溝部に確実に案内して排水させられる形状であるのがよい。たとえば、凹溝部と突条部間に侵入水を切るための空間(毛細管現象が発現しない隙間)があるとよい。
外装材は、縦葺き、横葺きを問わない。
断熱下地材同士が嵌合・接続することで、吊子等の部材に特殊な加工を施したり、テープ等で接着する必要がなく、また、外装材が吊子止めタイプや直止めタイプ等のものであってもこれに影響されることがないことから、汎用性の高い断熱下地材である。
断熱下地材と外装材を一体化させる必要がないため、リサイクル(分別回収)が容易で建築廃材の発生を減少でき、地球環境への貢献大である。
さらに、凹溝部と突条部で侵入水をカットでき、表面側から裏面側への浸水がなく雨仕舞がよい。
施工性、断熱性、雨仕舞性、リサイクル(分別回収)性のすべてがよく、断熱外装構造として屋根や外壁に有用である。
さらに、横葺き屋根を構築するのに有用である。
この凹溝部1gと突条部1jの関係および被嵌合部1iと嵌合部1kの関係は、被重合部1d上に重合部1fが重合した状態で、突条部1jが凹溝部1gに嵌合すると同時に嵌合部1kが被嵌合部1iに嵌合するように形成してある。
凹溝部1gは、長手方向の一端から他端まで途切れることなく連続して凹設してあり、表面部1aにおける水上側を止水している。
被嵌合部1iはほぞあな状に、嵌合部1kはほぞ状に、相互に嵌め込み嵌合することで蟻継状の接続関係が得られ、嵌め付けによる流れ方向および桁行き方向そして上下方向に外れない嵌合関係の他に、嵌合時の位置決めが容易になるように形成してある。
裏面部1bには、多数の円形状凸部1tを突設することで、凸部1t間における部材の削減をしてある。
この流れ方向に階段状に接続した蟻継状態の断熱下地材1上には横葺き屋根板3を敷設し、吊子(図示せず)で下地2に固定された下段の横葺き屋根板3の水上側成形部3aに上段の横葺き屋根板3の水下側成形部3bを係止することにより葺いてある。断熱下地材1と横葺き屋根板3間には捨て板4を介在し、水上側成形部3aと水下側成形部3bとの係止部分から浸水があったとしても、これを捨て板4で受けて水下側に導き排出し得るようにしてある。
下地2上に断熱下地材1を敷設し、上下段の断熱下地材1のマーク1r,1sが一致するようにして、下段の断熱下地材1の被重合部1d上に上段の断熱下地材1の重合部1fを重合し、突条部1jが凹溝部1gに嵌合し且つ嵌合部1kが被嵌合部1iに嵌め込み嵌合し、上下段の断熱下地材1の表面部1aが階段状に連続した接続状態にする。(図6のa参照)
この流れ方向に相互に接続した蟻継状態の断熱下地材1上には捨て板4および横葺き屋根板3を順次敷設する。(図6のb参照)
吊子(図示せず)で下地2に固定された下段の横葺き屋根板3の水上側成形部3aに上段の横葺き屋根板3の水下側成形部3bを係止させて葺く。(図6のcおよびd参照)
かかる施工方法により、施工途中すなわち横葺き屋根板3が敷設されて葺かれる前までの断熱下地材は、ほぞあな状の被嵌合部1iとほぞ状の嵌合部1kとによる嵌め込み嵌合された蟻継状の接続状態を呈していることで、風に晒されても飛散するようなことがなく、後作業になる横葺き屋根板の葺き作業を円滑に進められる。
1a 表面部
1b 裏面部
1c 水上側側縁
1d 被重合部
1e 水下側側縁
1f 重合部
1g 凹溝部
1h 延出部分
1i 被嵌合部
1j 突条部
1k 嵌合部
1m 長溝部
1n 中溝部
1p 短溝部
1r,1s マーク
1t 凸部
2 下地(建築躯体)
3 横葺き屋根板(外装材)
3a 水上側成形部
3b 水下側成形部
4 捨て板
Claims (3)
- 建築躯体と外装材の間に配される断熱下地材において、
流れ方向および/または桁行き方向の両側縁に沿い相互に重合可能な重合部と被重合部を有し、
前記被重合部には、前記側縁に沿う凹溝部が形成されると共に、該凹溝部の外側の延出部分に被嵌合部が形成され、
前記重合部には、当該重合部が前記被重合部に重合した状態で、前記凹溝部に嵌合する突条部と、該突条部の内側に形成されてほぞあな状の前記被嵌合部に嵌合するほぞ状の嵌合部が形成されていることを特徴とする断熱下地材。 - 請求項1記載の断熱下地材を用いた断熱外装構造であって、
建築躯体上の前記断熱下地材における前記被嵌合部に当該断熱下地材に隣接する前記断熱下地材の前記嵌合部を嵌合させることで前記断熱下地材同士を接続し、
相互に接続した前記断熱下地材上に外装材を敷設してあることを特徴とする断熱外装構造。 - 前記断熱下地材は少なくとも表面部が流れ方向に沿う階段状に接続していることを特徴とする請求項2に記載の断熱外装構造。
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