JP4356986B2 - 汚染物質処理材の性能試験方法及び装置 - Google Patents

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本発明は、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の室内空気質汚染物質、臭気原因物質、電子材料製造工程における化学汚染物質、各種工場や焼却炉の排ガス、等の汚染物質を、吸着処理、分解処理、イオン交換処理などの処理をする材料(汚染物質処理材)の性能試験方法及び装置に関するものである。より詳しくは、かかる汚染物質処理材が、空気清浄機等の装置に、例えば、フィルタとして備えられものである場合や、臭気原因物質を吸着する壁仕上げ材等として用いられるものである場合など、主に空気質を改善することを目的として使用される材料である場合に関するものである。
この種の性能試験方法としては、JIS B 9901に規定される「ガス除去フィルタ性能試験方法」がある。この評価方法は、生活環境や作業環境を構成する空気中に含まれる特定の有毒ガス(汚染物質)を除去する空気調和及び換気に用いられるガス除去フィルタの性能試験方法について規格化されたものである。その評価方法は、ワンパスでの流通でフィルタ上流及び下流の空気のサンプリングを行い、その濃度を分析してガス除去率を算出するものである。
一方、フィルタ等の汚染物質処理材は、例えば、一般家庭などにおいて、ホルムアルデヒドの低減や脱臭などを目的として循環処理型で使用される場合と、例えば、工場などにおいて、排ガス処理などを目的としてワンパス処理型で使用される場合と、がある。そして、循環処理型とは、処理を繰り返す形態であるから、ワンパス試験で性能が低いとされる汚染物質処理材であっても、循環処理型で使用される場合は、十分な性能となる可能性があり、逆に、ワンパス試験で十分な性能とされる汚染物質処理材であると、循環処理型で使用される場合は、不必要に高い性能となる場合がある。したがって、汚染物質処理材の性能を試験するにあたっては、実際の使用形態に応じた試験を行う必要があり、ワンパス処理に限定される前記JIS法では、循環処理型で使用される汚染物質処理材を正確に試験することができないとの問題がある。
また、この種の性能試験方法としては、日本電気工業会規格(JEM1467)で規定されるものもある(非特許文献1)。しかしながら、この規格は、汚染物質処理材が備えられた空気清浄機等の装置の性能を試験するものであり、汚染物質処理材そのものの性能を試験するものではない。したがって、汚染物質処理材を開発するなどに際しては、採用することができないとの問題がある。
日本電気工業会規格(JEM1467)、11〜14頁
本発明の主たる課題は、循環処理型で使用される汚染物質処理材そのものの性能を試験することができる方法及び装置を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項記載の発明〕
汚染物質を含むガスが注入される密閉構造の外筒体と、
この外筒体内に備わり、中空部に汚染物質処理材が備えられる内筒体と、
前記汚染物質を含むガスが前記中空部を一方に流れる循環を生じさせる手段と、
前記汚染物質処理材の上方及び下方の少なくともいずれか一方に備えられた前記中空部断面方向に延在する網状部材と、を有し、
前記内外筒体が円筒状とされ、内径比が40:60〜48:52とされ、かつ、前記網状部材の開口率が35〜45%とされて、前記中空部断面方向に関する風速分布が実質的に一定とされている、
ことを特徴とする汚染物質処理材の性能試験装置。
〔請求項記載の発明〕
前記網状部材は、前記内筒体の下端縁に接続されて当該内筒体の下端部開口を覆い、径が前記外筒体の内径と実質的に同じとされて周縁部が前記外筒体の内壁面に接続されている、
請求項記載の汚染物質処理材の性能試験装置。
〔請求項記載の発明〕
前記循環手段が、前記外筒体内に備わる回転羽根と、この回転羽根を磁力で回転させる前記外筒体外に備わる回転駆動手段と、を有し、
前記回転羽根の前記外筒体内壁面と接する回転軸部が、SUS製の球からなる、請求項1又は請求項2記載の汚染物質処理材の性能試験装置。
〔請求項4記載の発明〕
請求項1〜3のいずれか1項に記載の性能試験装置を用意し、
密閉容器となる前記外筒体内に汚染物質を含むガスを注入し、前記内筒体の内空部に汚染物質処理材を備えて、この汚染物質処理材と前記汚染物質を含むガスとを共存させた後、前記密閉容器内を撹拌して循環流を生じさせ、前記ガス中の汚染物質の濃度を測定する、
ことを特徴とする汚染物質処理材の性能試験方法。
本発明によると、循環処理型で使用される汚染物質処理材そのものの性能を試験することができる方法又は装置となる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
〔性能試験装置〕
図1に、本実施の形態の性能試験装置1を示した。
本装置1は、汚染物質を含むガスGが注入される外筒体2と、この外筒体2内に備わり、中空部に汚染物質処理材Pが備えられる内筒体3と、汚染物質を含むガスGの循環を生じさせる循環手段4と、を主に有する。
外筒体2は、その上端部に外方に広がるフランジ2Aが設けられており、このフランジ2Aに、蓋材2Bが、適宜の数のボルト、ビス等の締結手段8,8…で、開閉可能に留められている。また、フランジ2Aには、周回りに沿って一周にわたって、例えば、Oリング等の環状のパッキン9が嵌め込まれており、このパッキン9が蓋材2Bの下側面と気密状態に密接するようになっている。これにより、外筒体2は、密閉構造の密閉容器となる。パッキン9は、パッキン9自体から汚染物質が発生して試験結果に影響がでてしまうのを防止するために、例えば、テフロン(登録商標)製としておくのが好ましい。
外筒体2は、円筒、角筒等その断面形状が特に限定されるものではないが、汚染物質を含むガスGの循環を円滑かつ均一にするという観点からは、本実施の形態のように円筒とするのが好ましい。同様に、内筒体3も、円筒、角筒等その断面形状が特に限定されるものではないが、汚染物質を含むガスGの循環を円滑かつ均一にするという観点からは、外筒体2と同一形状とするのが好ましく、特に本実施の形態のように、外筒体2とともに円筒とするのがより好ましい。
本実施の形態において、内筒体3は、外筒体2内に、外筒体2と同軸的に備えられている。内筒体2の備え方は、特に限定されず、例えば、先の蓋材2Bから図示しない紐、ロープ、縄、チェーン等の紐状部材等で吊るす形態とすることや、外筒体2の内壁面に図示しない支持部材(5a)によって取り付ける形態(図4の(d)参照。詳細は、後述する。)とすることなどができる。本実施の形態では、複数本の架設部材5A,5A…を介して、外筒体2の床面に載置する形態としている。この載置する形態の装置は、内外筒体2,3との溶接作業などを行わなくても製造することができるので、低コスト化を目指すうえで、好ましい形態といえる。
内筒体3の中空部に備えられた汚染物質処理材Pの上方及び下方の少なくともいずれか一方には、本実施の形態では、汚染物質処理材Pの下方には、内筒体3の中空部断面方向に延在するように、汚染物質を含むガスGが通り抜け可能な網状部材5が備えられている。網状部材5としては、例えば、エキスパンドメタルや、パンチングメタル等の多孔性部材、金網などを使用することができる。本実施の形態では、本装置1に備えるための形状とするに容易なパンチングメタルを使用する。
本装置1においては、網状部材5を備えることにより、内筒体3の中空部における汚染物質を含むガスGの、風速や内筒体3の断面方向に関する風速分布などの流れが整えられる。汚染物質を含むガスGの流れは、網状部材5の開口率に応じて変化する。したがって、網状部材5の開口率を適宜変化させて試験を行うことにより、目的とする流れとするための開口率を知ることができる。ただ、一般的に、網状部材5の開口率が低過ぎると、圧損が大きくなり、中空部におけるガスGの風速を十分に高くすることができなくなり、他方、網状部材5の開口率が高過ぎると、中空部におけるガスGを十分に整流することができず、中空部断面方向に関する風速分布差が大きくなってしまう、ことが分かっている。本発明者らが試験したところによると、中空部における風速を十分に高め、かつ中空部断面方向に関する風速分布を実質的に均一にするためには、網状部材5の開口率を35〜45%とするのが好ましく、網状部材5の開口率を40%とするのがより好ましいことが分かった。
本実施の形態においては、網状部材5を内筒体3の下端縁に接続し、内筒体3の下端部開口を覆う形態としたが、これに限定する趣旨ではない。例えば、図4の(a)に示すように、網状部材5を内筒体3の上端縁に接続し、内筒体3の上端部開口を覆う形態とすることもできる。また、本実施の形態においては、網状部材5を1つ備える形態としたが、これに限定する趣旨ではない。例えば、図4の(b)に示すように、網状部材5を内筒体3の上端縁及び下端縁に接続し、内筒体3の上下両端部開口を覆う2つ備える形態とすることや、それぞれを適宜の位置に3つ、4つ、5つ又はそれ以上の複数備える形態とすることもできる。さらに、網状部材5は、図4の(d)に示すように、本実施の形態と同様、内筒体3の下端縁に接続し、内筒体3の下端部開口を覆う形態としつつも、その径を外筒体2の内径と実質的に同じとし、網状部材5の周縁部5aが、外筒体2の内壁面に接続される形態とすることもできる。この形態によると、周縁部5aにおいても、ガスGが整流されることになるうえに、周縁部5aが、前述した外筒体2内壁面への支持部材として機能し、架設部材5A,5A…が不要となるため、ガスGが架設部材5A,5A…にぶつかって流れが乱れるということが全く生じなくなる。したがって、この形態は、ガスGの整流という観点からは、大変優れた形態ということができる。
以上に対し、網状部材5は、図4の(c)に示すように、内筒体3の周壁周りに外筒体2の内壁面と一周に渡って接続される形態とすることもできるが、汚染物質処理材Pが備わる内筒体3中空部の整流を図るという観点からは、網状部材5を、汚染物質処理材Pの上方及び下方の少なくともいずれか一方に、中空部断面方向に延在するように備えることを推奨する。
一方、本装置1は、前述したように内外筒体2,3が円筒状とされているが、加えて、内外筒体2,3の内径比、つまり図3に示すように、内筒体3の直径(内径)Xと外筒体2の直径(内径)Yとの比が、所定値とされることによっても、中空部断面方向に関する風速分布の実質的均一化が図られている。この風速分布を均一化するための内径比(所定値)は、40:60〜48:52とするのが好ましく、45:55〜46:54とするのがより好ましい。本発明者らが、試験したところによると、Xを235mmに、Yを287mmにした場合(クリアランス26mm)に、ほぼ完全にガスGの風速分布が均一化された。
ところで、本実施の形態においては、図1に示すように、汚染物質処理材Pを、内筒体3内に1つ載置する形態としたが、これに限定する趣旨ではない。例えば、図2の(a)や(b)に示すように、2つとすることや、図示はしないが、3つ、4つ、5つ又はそれ以上の複数とすることもできる。また、本実施の形態においては、汚染物質処理材Pを、内筒体3の軸心部に載置する形態としたが、これに限定する趣旨ではない。例えば、図2の(b)に示すように、内筒体3の内壁面3aに接する状態で載置することや、図2の(c)に示すように、内筒体3の軸心部に位置するように、蓋材2Bから紐、ロープ、縄、チェーン等の紐状部材2aで吊るすことや、図2の(d)に示すように、内筒体3の断面方向に位置するように保持することなどができる。例えば、壁紙として利用する場合であれば、図2の(b)に示すように、内壁面に接する形態とし、空気清浄機のように通り抜ける場合であれば、図2の(d)に示すように、断面方向に保持する形態とするというように、使用形態にあわせて設置するとよい。
本実施の形態において、循環手段4は、外筒体2内に備わる磁性を持った材質からなる回転数の変更可能な回転羽根4Aと、この回転羽根4Aを磁力で回転させる外筒体2外に備わる回転駆動手段4Bと、を主に有する、いわゆるマグネチックスターラーでできている。回転羽根4Aをテフロン(登録商標)加工することにより、汚染物質の発生が防止される。ただし、図1中に拡大して示すように、回転羽根4Aの外筒体2内壁面と接する回転軸部が、SUS製の球Bで構成されているのが好ましい。これにより、回転羽根4Aの回転軸部の磨耗が防止される。マグネチックスターラー4を本装置内で構成すると、モーターなどを使用した場合に駆動部分から汚染物質が発生して試験結果に影響がでてしまうのを防止することができる。
循環手段4により、汚染物質を含むガスGが中空部を一方、本実施の形態では、下方に流れ、網状部材5を潜り抜けた後、外方へ広がり、内外筒2,3間を上方へ流れ、さらに、上端部において流れが下方に変わって内筒体3の上端部開口から中空部に入り込み、再び中空部を下方に流れる循環が生じる(図中、点線で示す。)。ただし、逆循環とすることもできる。この変更は、外筒体2の底部に設置した循環手段4を、外筒体2の天井部に設置することなどで、実現することができる。また、循環手段4は、外筒体2の底部や天井部に設置しなければならないものではなく、例えば、外筒体2の周壁部に設置することもできる。さらに、循環流の強さ(風速)は、例えば、回転羽根4Aの大きさ、回転数等を変更することにより、調節することができる。なお、循環流の強さ(風速)は、実際に汚染物質処理材Pを使用する環境と同一にするとよい。
〔性能試験方法〕
以上の装置を用いて、汚染物質処理材Pの性能を試験するにあたっては、密閉容器(外筒体)2内に、汚染物質処理材Pと汚染物質を含むガスGとを共存させる。汚染物質を含むガスGを密閉容器2内に存在させる方法は、特に限定されず、例えば、本実施の形態のように、蓋材2Bに、バルブ7を開くと密閉容器2内と連通する注入管6を設け、この注入管6から注入する形態とすることができる。
汚染物質処理材Pと汚染物質を含むガスGとを共存させたら、例えば、バルブ7を閉じるなどして気密状態とされた密閉容器2内を、循環手段4等で撹拌して循環流を生じさせつつ、ガスG中の汚染物質の濃度を、適宜に、例えば、所定の時間ごとに測定する。この濃度測定は、例えば、先の注入管6を通してガスGを抜き取り、この抜き取ったガスG中の汚染物質の濃度を、例えば、図示しないガスクロマトグラフ質量分析装置などによって測定する方法などによることができる。
〔その他〕
(1)密閉容器2は、例えば、図示しない恒温槽内などに設置し、実際に汚染物質処理材Pを使用する環境と同一の温度に調節して試験を行うとより好ましいものとなる。
(2)本実施の形態では、環状のパッキン9及び回転羽根4Aを、テフロン(登録商標)製の素材で形成し、あるいは覆う形態を示したが、汚染物質処理材Pを固定するためのビスなど有害物質放散のおそれがあるものは、全て同様とするのが好ましい。
前記実施の形態で示した装置1を用い、揮発性化学物質や臭気原因物質の吸着性を有し、使用時の気流速度が0.3m/sec程度の内装材を対象(汚染物質処理材P)として、試験を行った。外筒体2は、ステンレス製、容量20L、内径(直径)287mmで、内筒体3は、SUS製(320#バフ研磨仕上げ)、内径(直径)235mmであった。ただし、図1に示す装置1とは異なり、内筒体2の設置形態は、前記図4の(d)に示すような、網状部材5の周縁部5aが外筒体2の内壁面に接続される形態とした。汚染物質処理材Pは、図1に示すと同様に、内筒体3の中央部に載置した。
外筒体2内に、臭気原因物質の1つであるアンモニア水溶液を30ppm相当注入した後、直ちに回転羽根4Aを回転させて内筒体3中空部に0.3m/secの下降流を生じさせ、アンモニア濃度の経時変化を測定した。また、これと比較するために、回転羽根4Aを回転させない場合におけるアンモニア濃度の経時変化も測定した。結果を、図5に、実施例1及び比較例1として示した。
図5から明らかなように、循環流の有無により、汚染物質処理材Pの処理効率は大きく異なり、循環流の有無、程度等が汚染物質処理材Pを評価する上で、重要なファクターとなることがわかる。
前記実施の形態で示した装置1を用い、揮発性化学物質や臭気原因物質の分解性を有するフィルタを対象(汚染物質処理材P)として、試験を行った。外筒体2は、ステンレス製、容量20L、内径(直径)287mmで、内筒体3は、SUS製(320#バフ研磨仕上げ)、内径(直径)235mmであった。ただし、図1に示す装置1とは異なり、内筒体2の設置形態は、前記図4の(d)に示すような、網状部材5の周縁部5aが外筒体2の内壁面に接続される形態とした。また、汚染物質処理材Pは、図1に示す形態とは異なり、図2の(d)に示すような、内筒体3の中空部に断面方向に位置するように保持する形態とした。
外筒体2内に、臭気原因物質の1つであるアンモニア水溶液を30ppm相当注入した後、直ちに回転羽根4Aを回転させて内筒体3中空部に0.3m/secの下降流を生じさせ、アンモニア濃度の経時変化を測定した。アンモニアの濃度は、図6に示すように低減した。この場合の効果を明らかにするために、以上と同一の材料を対象(汚染物質処理材P)とし、JIS B 9901に準拠して、試験を行った。この際、風速は0.3m/secとし、汚染物質処理材Pの上流側にアンモニア水溶液を30ppm相当注入することとした。この場合、汚染物質処理材Pの下流側においてもアンモニア濃度は、30ppm相当であった。このことから、ワンパス方式では、汚染物質処理材Pの性能を正確に評価することができないことがわかる。
性能試験装置の断面模式図である。 汚染物質処理材の設置例である。 内外筒体の内径比の説明図である。 網状部材の設置例である。 アンモニア濃度の経時変化を示す。 アンモニア濃度の経時変化を示す。
1…性能試験装置、2…外筒体(密閉容器)、3…内筒体、4…循環手段、5…網状部材、G…ガス、P…汚染物質処理材。

Claims (4)

  1. 汚染物質を含むガスが注入される密閉構造の外筒体と、
    この外筒体内に備わり、中空部に汚染物質処理材が備えられる内筒体と、
    前記汚染物質を含むガスが前記中空部を一方に流れる循環を生じさせる手段と、
    前記汚染物質処理材の上方及び下方の少なくともいずれか一方に備えられた前記中空部断面方向に延在する網状部材と、を有し、
    前記内外筒体が円筒状とされ、内径比が40:60〜48:52とされ、かつ、前記網状部材の開口率が35〜45%とされて、前記中空部断面方向に関する風速分布が実質的に一定とされている、
    ことを特徴とする汚染物質処理材の性能試験装置。
  2. 前記網状部材は、前記内筒体の下端縁に接続されて当該内筒体の下端部開口を覆い、径が前記外筒体の内径と実質的に同じとされて周縁部が前記外筒体の内壁面に接続されている、
    請求項記載の汚染物質処理材の性能試験装置。
  3. 前記循環手段が、前記外筒体内に備わる回転羽根と、この回転羽根を磁力で回転させる前記外筒体外に備わる回転駆動手段と、を有し、
    前記回転羽根の前記外筒体内壁面と接する回転軸部が、SUS製の球からなる、請求項1又は請求項2記載の汚染物質処理材の性能試験装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の性能試験装置を用意し、
    密閉容器となる前記外筒体内に汚染物質を含むガスを注入し、前記内筒体の内空部に汚染物質処理材を備えて、この汚染物質処理材と前記汚染物質を含むガスとを共存させた後、前記密閉容器内を撹拌して循環流を生じさせ、前記ガス中の汚染物質の濃度を測定する、
    ことを特徴とする汚染物質処理材の性能試験方法。
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